JP2010136635A - 植付機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圃場に、走行しながら所定間隔をおいて種球の植付けを行う植付部7を有する植付機1であって、植付部7は、上下方向に回転する無端体71と、該無端体71上に所定間隔毎に取付けられる開孔機付きの種球ホルダユニットと、該種球ホルダユニットが最下端に位置した時に種球を押し付けて圃場面に植付ける押出し装置77とを備えるとともに、前記植付部7の左右方向中央後部と、機体フレーム2後部左右中央部との間に昇降リンク機構21を設け、該昇降リンク機構21の前部と機体フレーム2との間に昇降アクチュエータ24を設け、前記植付部7には植付面9に対する前記植付部7の高さを検知する植付高さ検知手段を設け、該植付高さ検知手段の検出値が設定高さとなるように前記昇降アクチュエータ24を制御手段により作動させる。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1に示すように、植え付けホルダと押し込み体より成る種球ホルダユニットが周回移動機構に取付けられ、その周回移動機構が回動すると共に、種球ホルダユニットが回動する。植え付けホルダはニンニク等の球根を保持し、周回移動機構によって、植え付け位置に移動した状態で、押し込み体によって球根を圃場に押し当てて植え付けるように構成されている。植え付けホルダに球根が挿入される挿入位置では、植え付けホルダは種球ホルダユニットの上部に位置し、植え付け位置では、植え付けホルダは下部に位置する。
また、調節ハンドルを回動してガイド車輪の高さを変更し、マルチフイルム(マルチシート)に予め植え付け孔が施されており、機体に取付けられたセンサでその位置を感知することで、球根の植え付け位置を合わせている植付機の技術は公知となっている。
図1は本発明に係る植付機の全体的な構成を示した側面図、図2は同じく植付部の構成を示した側面図、図3は保持開孔手段の状態を示した斜視図である。図4は本発明の第一実施例の開閉体が閉じた状態の開閉駆動部の状態を示した平面図、図5は本発明の第一実施例の開閉体が開いた状態の開閉駆動部の状態を示した平面図、図6は本発明の第二実施例の開閉体が閉じた状態の開閉駆動部の状態を示した平面図、図7は本発明の第二実施例の開閉体が開いた状態の開閉駆動部の状態を示した平面図、図8は本発明の第三実施例の開閉体が閉じた状態の開閉駆動部の状態を示した平面図、図9は本発明の第三実施例の開閉体が開いた状態の開閉駆動部の状態を示した平面図、図10は本発明に係る左右揺動手段の周辺を示した後面図、図11は同じく平面図、図12は植付部を支持する手段を示した制御ブロック図である。
尚、本実施形態の植付機1によって移植される対象をニンニク等の種球として説明するが、これに特に限定するものではない。そして、畝上にマルチシートを被覆した状態での移植と想定して説明するが、これに特に限定するものではなく、略平坦な圃場に移植する場合としてもよい。
説明において、図1に示した矢印Aの方向を植付機1の進行方向、つまり前方向として、前後左右方向を規定するものとする。
図1に示すように、植付機1は、主に機体フレーム2、駆動部3、走行部4、運転操縦部5、動力伝達機構6、植付部7等を備える。
動力伝達機構6は、本実施例ではベルトとプーリ及びチェーンとスプロケットにより動力を伝達する構成としているが、伝動軸やギヤ等を用いてもよく限定するものではない。具体的には、エンジン31の出力軸からプーリ、ベルト32を介して、ミッションケース61の入力軸63に動力が伝えられ、該入力軸63上の駆動スプロケット62からチェーン65・65・・・やスプロケット64・64・・・等を介して、植付部7の植付入力軸66へと伝達される。
前記第一植付伝達機構8aは、植付入力軸66から伝動チェーン27a、伝動スプロケット27等を介して植付駆動軸25に動力が伝えられる。
第二植付伝達機構8bは、植付入力軸66から伝動チェーン34、伝動スプロケット35等を介して押し出し駆動軸33に動力が伝えられる。
こうして、植付部7は、走行に同期して駆動されて畝上に被覆されたマルチシートに所定間隔をおいて開孔し、その開孔部下の畝に種球を植付けることができる。
植付位置7bでは、ガイド部材(図示せず)は、種球ホルダユニット73と開孔ユニット74が後方へ略水平に移動するように設定される。
ホルダ78は、上下開放した筐体内に、ゴム等の弾性体板が上下平行に複数枚固定され、該各弾性板の中央に円孔78aが開孔される。前記弾性板は、該円孔78aから半径方向外方に、つまり、放射状に切れ目が設けられ、その切れ目と切れ目の間に保持部材78bが形成される。こうして種球は、円孔78aに挿入され、保持部材78bに保持されることができる。
また、前記種球ホルダユニット73の下部に開孔ユニット74が取付けられる。詳細には、種球ホルダユニット73の上部取付フレーム95の下部に、所定間隔H(図3参照)をあけて、開孔ユニット74を収容した下部取付フレーム96が、平行に配置される。上部取付フレーム95と下部取付フレーム96は、長ボルト78c・78c・・・等により固定される。
前記下部取付フレーム96は、左右方向を長手とする略板状の部材で構成され、種球を排出できるようにするための開口部96aが、所定間隔をあけて左右方向に設けられる。つまり、開口部96aは、前記挿入孔95aの位置に合わせて、挿入孔95aの下方にそれぞれ開口され、該開口部96aは開孔爪79aの数に合わせた多角形、本実施例では平面視正方形状に開口されている。
前記各開口部96aの周囲上には、マルチシート9(図1参照)の所定位置に孔を開ける開孔体79が設けられ、ホルダ78の下部に配置される。
該開孔体79は、複数(実施例では四本)の開孔爪79aと、開孔体ブラケット79bとを備える。
開孔体ブラケット79bは、開孔爪79aを固定して開閉駆動部76の下面に取付けるための板状の部材である。開孔体ブラケット79bの一端は、下部取付フレーム96に開孔体軸79cを介して、回転自在に支持され、該開孔体軸79c近傍に開孔爪79aの他端が固定される。開孔体ブラケット79bの他端は、後述する開閉駆動部76の第一リンク161にリンク軸79dを介して回動自在に支持されている。
開閉駆動部76は、主に第一リンク161、第二リンク162、駆動アーム165、カム体165d等を備える。
前述したように、第一リンク161と開孔体ブラケット79bとが、リンク軸79dを介して回動自在に連動連結される。
こうして、第一リンク161・161と第二リンク162が回転自在に連動連結され、第一リンク161・161と第二リンク162・162・162とにより囲まれる空間内にホルダ78が配設されることになる。
そして、図1、図4または図5に示すように、無端体71が回動され、種球ホルダユニット73と開孔ユニット74が、下方位置の下従動スプロケット83bから後方の植付駆動スプロケット26側(植付位置7b)へ移動する。この時、カム体165dに駆動アーム165のローラ165cが当接して、駆動アーム165が、回転支持軸165aを中心として反時計回りに回動される。すると、後側の第一リンク161が、駆動アーム165側へ引っ張られて移動し、該第一リンク161に連結されている第二リンク162は、枢支軸162bを中心に反時計回りに回動される。よって、前側の第一リンク161と後側の第一リンク161とは、左右逆の方向に移動される。
この開閉駆動部76の一連の動きに伴い、開閉駆動部76と係合している開孔体ブラケット79bが、開孔体軸79cを中心反時計方向に回動される。図5に示すように、該開孔体ブラケット79bに取付けられている開孔体79も反時計方向に回動することになり、開孔爪79aは開口部96aの頂点(角部)に当たった状態で停止する。該開口部96aの頂点は開孔爪79aが開いた時の位置決め部ともなる。
つまり、マルチシート9に刺さり込んだ四本の開孔体79の下端が、開口部96aの中心部より外方へ回動することにより、マルチシート9を開孔させることができる。
前記下部取付フレーム96は、左右方向を長手とする略板状の部材で構成され、種球を排出できるようにするための開口部96aが、所定間隔をあけて左右方向に設けられている。つまり、開口部96aは、前記挿入孔95aの位置に合わせて、挿入孔95aの下方にそれぞれ開口される。以上は第一実施例と同様である。
該開孔体279は、開孔爪部279aと開孔体取付部279bより成る、複数(実施例では四本)の開孔体部材280で構成される。
開孔体取付部279bの他端は、下部取付フレーム96の前後中央付近に開孔体軸279cを介して、回転自在に支持される。開孔体取付部279bの中途部は、長穴279dが開口される。
開孔体部材280・280・280・280によって、開孔体279が構成される。
開閉駆動部276は、主に第一リンク161、第二リンク162、駆動アーム165、カム体165d等を備え、これらは第一実施例と略同様に構成され、略同様に駆動される。但し、第一リンク161には取付アーム161aが固定されている。
また、第一実施例と同様に、該駆動アーム165と連動連結された第一リンク161と下部取付フレーム96との間には、弾性体としてバネ166が介装され、駆動アーム165のローラ165cが突出する方向、つまり、図6における第二リンク162が時計回りに回転するように付勢されている。但し、バネ166の取付位置は、開閉駆動部276(第一リンク161または第二リンク162または駆動アーム165)と下部取付フレーム96または上部取付フレーム95との間に介装する構成であればよく限定するものではない。
そして、図1に示す無端体71が回動され、種球ホルダユニット73と開孔ユニット174が、下方位置の下従動スプロケット83bから後方の植付駆動スプロケット26側へ移動する。そして、図6及び図7に示すように、カム体165dに駆動アーム165のローラ165cが当接して、駆動アーム165が、回転支持軸165aを中心として反時計回りに回動されると、後側の第一リンク161が、駆動アーム165側へ引っ張られて移動し、該第一リンク161に連結されている第二リンク162は、枢支軸162bを中心に反時計回りに回動される。よって、前側の第一リンク161と後側の第一リンク161とは、左右逆の方向に移動される。
前記下部取付フレーム96は、左右方向を長手とする略板状の部材で構成され、種球を排出できるようにするための開口部96aが、所定間隔をあけて左右方向に設けられている。つまり、開口部96aは、前記挿入孔95aの位置に合わせて、挿入孔95aの下方にそれぞれ開口される。以上は第一実施例及び第二実施例と同様である。
前記各開口部96aの周囲上には、マルチシート9(図1参照)の所定位置に孔を開ける開孔体379が設けられ、ホルダ78の下部に配置される。
該開孔体379は、複数(実施例では四本)の開孔爪379aとバネ受部材379bで構成される。
開孔爪379aの他端は、開口部96aの外周面上に配置された後述するガイドパイプ376aに貫通して挿入されており、ガイドパイプ376a内でガイドパイプ376aの内周と略同形のバネ受部材379bが固設される。さらにバネ受部材379bの端部には、開閉駆動部376の引張り部材376bの一端に連結される。
開閉駆動部376は、主に、ガイドパイプ376a、引張り部材376b、第一プーリ376d、第二プーリ376f、付勢部材376e、駆動アーム365、カム体165d等を備える。
よって、前辺に沿うように、開孔爪379aの延長線上に第一プーリ376dが所定間隔をあけて配設されることとなる。同じく、後辺に沿うように、第一プーリ376dが所定間隔をあけて配設される。また、駆動アーム365側の第一プーリ376d・376dの間には、第二プーリ376f・376fが所定間隔をあけて配設される。
そして、図1に示す無端体71が回動され、種球ホルダユニット73と開孔ユニット274が、下方位置の下従動スプロケット83bから後方の植付駆動スプロケット26側へ移動する。そして、図8及び図9に示すように、カム体165dに駆動アーム365のローラ365cが当接して、駆動アーム365が、回転支持軸365aを中心として反時計回りに回動される。すると、引張り部材376bが、駆動アーム365側へ引っ張られて移動し、第二プーリ376fと前側第一プーリ376d・・・及び第二プーリ376fと後側第一プーリ376d・・・を介して、付勢部材376eの付勢力に抗して、それぞれの係止部376c側へと開孔爪379aを移動させる。
つまり、マルチシート9に刺さり込んだ四本の開孔体379の下端が、開口部96aの中心部より外方へ移動することにより、マルチシート9を開孔させることができる。
押出し装置77は、主に回動アーム77a、連結ロッド77b、押付体77c等を備える。押出し装置77は左右の無端体71・71の間の空間内に配設され、一つの種球ホルダユニット73の左右方向に配設されるホルダ78と同数の押付体77c・77c・・・を有する。
そして、更に、種球ホルダユニット73と開孔ユニット74が後方へ移動すると、押付体77c・77c・・・は上昇を開始し、種球ホルダユニット73から抜けてから規制ピンがガイド孔にガイドされて上方へ持ち上げられ、取付板95dから外れて、弾性体の付勢力により連結体77eは前方に戻されるのである。この動作が繰り返されて、植付作業が行われるのである。
機体フレーム2の後部の左右中央に支持フレーム2aが立設され、該支持フレーム2aと植付フレーム29の間に、昇降リンク機構21が配設される。該昇降リンク機構21は左右の座席51の間に配設される。
該昇降リンク機構21は、植付面9と植付位置7bとを所定距離に保つために、植付部7を昇降する機構であって、主に、トップリンク22、ロワーリンク23、昇降アクチュエータ24等を備える。
トップリンク22の下方に平行に配置されたロワーリンク23の後端は、支点軸23bを介して支持フレーム2aの下部に上下回転自在に支持される。ロワーリンク23の前端は、支点軸23aを介して前記支持柱29bの下部に上下回転自在に支持される。
昇降アクチュエータ24は、油圧シリンダまたは電動シリンダ等で構成され、座席51の前側部の位置で、トップリンク22の前部と機体フレーム2の間に介装される。本実施例では、電動シリンダ(昇降アクチュエータ)24のピストンロッド先端をトップリンク22に回動軸24aを介して回動自在に連結される。昇降アクチュエータ24の他端は、機体フレーム2に枢支される。
制御手段19は、高さ設定手段18により設定された値と、検知部28cで検知した値とを比較演算し、その差が0となるように制御手段19は昇降アクチュエータ24を上下方向に伸縮駆動させる。
よって、植付面9に追従して、植付部7は、所定の高さを維持して種球の植付を行うことができ、安定した種球の植付けができる。
図1または図10、図11に示すように、植付部7の植付フレーム29の後部に左右揺動手段30を介して昇降リンク機構21が連結され、機体フレーム2に対して左右に傾斜可能に構成される。詳しくは、図10に示すように、植付フレーム29の後部略左右中央に取付ブラケット29cが固設され、該取付ブラケット29cの略中央には、前後方向を軸心とする左右傾倒支持部30aが後方に突設され、該左右傾倒支持部30aに前記支持柱29bが回転自在に支持される。該支持柱29bには、前述したように昇降リンク機構21が取付けられる。
このような構成において、調整ハンドル223を回動することによりナット体225が上方または下方に移動され、該ナット体225に連結されている植付フレーム29が左右傾倒支持部30aを中心に回動して植付部7が傾斜されることになるのである。
但し、傾斜角度調整手段220の構成は前記構成に限定されるものではなく、シリンダやモータにより傾斜させ、スイッチ等で操作する構成とすることも可能である。
2 機体フレーム
7 植付部
9 マルチシート、植付面
19 制御手段
21 昇降リンク機構
24 昇降アクチュエータ
28 植付高さ検知手段
30a 左右傾倒支持部
71 無端体
73 種球ホルダユニット
77 押出し装置
220 傾斜角度調整手段
Claims (2)
- マルチシートを被覆した圃場に、走行しながら所定間隔をおいて種球の植付けを行う植付部を有する植付機であって、
植付部は、上下方向に回転する無端体と、
該無端体上に所定間隔毎に取付けられる開孔機付きの種球ホルダユニットと、
該種球ホルダユニットが最下端に位置した時に種球を押し付けて圃場面に植付ける押出し装置と、を備えるとともに、
前記植付部の左右方向中央後部と、機体フレーム後部左右中央部との間に昇降リンク機構を設け、該昇降リンク機構の前部と機体フレームとの間に昇降アクチュエータを設け、前記植付部には植付面に対する前記植付部の高さを検知する植付高さ検知手段を設け、該植付高さ検知手段の検出値が設定高さとなるように前記昇降アクチュエータを制御手段により作動させることを特徴とする植付機。 - 前記植付部の左右方向中央後部と、昇降リンク機構の前部との間に、左右傾倒支持部を設けるとともに、
植付部と昇降リンク機構の間に傾斜角度調整手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の植付機。
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