JP2010135127A - 燃料電池発電システムおよびその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃性ガスの混入が抑制された液体燃料を改質装置へ安定して供給する。
【解決手段】燃料電池発電システムは、液体燃料を貯蔵する1次液体燃料タンク6と、脱硫器4の下流に配置されて脱硫器4から供給された液体燃料を気液分離して2次液体燃料タンク9に供給する改質燃料気液分離器11aと、脱硫器4の下流で2次液体燃料タンク9の上流で且つ改質燃料気液分離器11aと並列に配置されて脱硫器4から供給された液体燃料を気液分離して1次液体燃料タンク6へ供給するバイパス燃料気液分離器11bを有する。改質燃料気液分離器11a内の液体燃料がバイパス燃料気液分離器11bに向かって流通するように構成されたオーバーフロー配管24と、燃料気液分離器11a、11bそれぞれで液体燃料を気液分離して生成したガスを、バーナ燃焼部へ供給するように構成された気抜き配管12を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池発電システムおよびその運転方法に関する。
燃料電池発電システムは、燃料処理装置で生成した水素を、燃料電池本体において直接電気エネルギーに変換するシステムである。このシステムは化学反応による発電であるために発電効率が高く、汚染物質の排出および騒音が少なく、環境性に優れた発電装置として評価されている。
このような燃料電池発電システム、特に家庭でのコジェネレーション発電を目指した1kW級燃料電池発電システムの運転においては、運搬や貯蔵に適した液体燃料の適用が検討されている。このような液体燃料としては灯油など石油系液体燃料などが提案されている。
しかし、石油系液体燃料には多くの場合、有機硫黄化合物が含まれている。これら有機硫黄化合物は、燃料処理装置で使用される触媒の多くを被毒し、水素生成を阻害する特性を有している。したがって、液体燃料を燃料処理装置に供給する前に、脱硫器によって、液体燃料に含有する有機硫黄化合物を低減させることが必要となる。
しかし、脱硫器の性能を確保するために高温高圧に保つ必要があるが、脱硫反応の副生成物である可燃性ガスが発生するため、この発生ガスも適切に処理する必要がある。
このような液体燃料を脱硫処理するシステムの例として、特許文献1、特許文献2および特許文献3に開示された燃料電池システムが知られている。
特開2007−70502号公報 特開2004−51864号公報 特開2008−63448号公報
特許文献1には、脱硫器により有機硫黄化合物の含有量が低減された液体燃料(脱硫液体燃料)を一時蓄えるために、脱硫器の下流に配置された脱硫液体燃料タンクが配置された例が開示されている。このシステムは、脱硫液体燃料タンクから可燃性ガスを抽出し改質装置のバーナに排出することができる。また、このシステムは、脱硫液体燃料タンク内での可燃性ガスと空気の混入状態を防止するため、排出ラインに遮断弁や逆止弁などが必要となる。
しかし、このシステムは、遮断弁が閉じている状態での脱硫液体燃料タンク内に蓄えられた脱硫液体燃料の液面レベルの変化、または、遮断弁が開いている状態での改質装置のバーナ圧力変化などによって、脱硫液体燃料タンクの内圧が変化する場合がある。
例えば、脱硫液体燃料タンクから、ポンプ等を駆動力として脱硫液体燃料タンク下流に設置された改質装置に、脱硫液体燃料を供給する場合には、ポンプ入口の圧力が変化するため、予め実験等で決められたポンプ出力と供給される脱硫液体燃料流量との相関関係が、ずれてしまう可能性がある。
よって、ポンプ下流に流量計などを配置して、改質装置に供給される脱硫液体燃料流量を計測することによって、ポンプ回転数から想定される液体燃料流量とのずれが生じた場合はポンプ回転数を補正する必要がある。
また、例えば、1kW級の燃料電池発電システムにおいては、脱硫液体燃料流量は5.8×10−8/s(3.5cc/min)程度であり、高精度に流量を計測する必要がある。よって、高価な流量計が必要となり、コストアップに繋がる。
特許文献2には、燃料電池発電システムの起動時等において、脱硫器が所定の温度以下の場合には、脱硫液体燃料を脱硫器上流に設置された液体燃料タンクに戻すように構成された例が開示されている。このシステムは、未脱硫の液体燃料が、改質装置に流入することを抑制できる。しかし、この例では、液体燃料、液体燃料に含まれる可燃性ガス、および空気が混合した状態で、液体燃料タンクに戻されるため、安全上の問題がある。
特許文献3には、脱硫器で発生する可燃性ガスが、バイパス弁を通じて内部燃料タンクに戻るように構成された例が開示されている。この例では、内部燃料タンクには内圧が大気圧相当の外部燃料タンクから液体燃料が供給されるため、内部燃料タンクの内圧を大気圧よりも高圧になるように加圧できない。このため、可燃性ガスを改質器のバーナに送って燃焼させる等の運用は困難になる。また、可燃性ガスを雰囲気中に放出するため、安全上の問題を生じる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、可燃性ガスの混入が抑制された液体燃料を改質装置へ安定して供給することである。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池発電システムは、液体燃料を貯蔵する1次液体燃料タンクと、前記1次液体燃料タンクから供給された前記液体燃料に含まれる硫黄化合物の含有量を低減させる脱硫器と、前記脱硫器の下流に配置されて、前記液体燃料からガスを抽出する改質燃料気液分離器と、前記改質燃料気液分離器でガスを抽出した残りの液体燃料を貯蔵する2次液体燃料タンクと、前記2次液体燃料タンクに貯蔵された前記液体燃料から水素を含む改質ガスを生成させる改質装置と、前記改質装置から供給された前記改質ガスを用いて発電する燃料電池本体と、前記燃料電池本体から排出された排ガスを取り込んで燃焼させて前記改質装置を加熱するバーナ燃焼部と、前記脱硫器の下流で前記2次液体燃料タンクの上流で且つ前記改質燃料気液分離器と並列に配置されて、前記液体燃料からガスを抽出して、ガスを抽出した残りの液体燃料を前記1次液体燃料タンクへ戻すように構成されたバイパス燃料気液分離器と、一方の端部が前記改質燃料気液分離器に接続されて、他方の端部が前記バイパス燃料気液分離器に接続されて、前記改質燃料気液分離器内の前記液体燃料の一部が前記バイパス燃料気液分離器に向かって流通可能に構成されたオーバーフロー配管と、前記バイパス燃料気液分離器の液面が、前記バイパス燃料気液分離器およびオーバーフロー配管の接続部よりも低くなるように制御する液面制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る燃料電池発電システムは、液体燃料を貯蔵する1次液体燃料タンクと、前記1次液体燃料タンクから供給された前記液体燃料に含まれる硫黄化合物の含有量を低減させる脱硫器と、前記脱硫器の下流に配置されて、前記液体燃料からガスを抽出して、内部の液相を改質燃料気液分離部およびバイパス燃料気液分離部の2つの区画に仕切る堰が設けられて、この改質燃料気液分離部内の前記液体燃料の一部がこの堰の上端部を越えて前記バイパス燃料気液分離部に流通可能に構成されて、前記ガスが抽出されて前記バイパス燃料気液分離部に残った液体燃料を前記1次液体燃料タンクへ戻すように構成された気液分離器と、前記改質燃料気液分離部でガスが抽出された前記液体燃料を貯蔵する2次液体燃料タンクと、前記2次液体燃料タンクに貯蔵された前記液体燃料から水素を含む改質ガスを生成させる改質装置と、前記改質装置から供給された前記改質ガスを用いて発電する燃料電池本体と、前記燃料電池本体から排出された排ガスを取り込んで燃焼させて前記改質装置を加熱するバーナ燃焼部と、前記バイパス燃料気液分離部の液面が、前記堰の上端部よりも低くなるように制御する液面制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る燃料電池発電システムの運転方法は、脱硫器を加熱する脱硫器加熱工程と、前記脱硫器が所定の温度まで加熱されているか否かを判定する脱硫器温度判定工程と、液体燃料タンクから前記脱硫器に供給された液体燃料に含まれる硫黄化合物の含有量を低減させる脱硫工程と、前記脱硫器温度判定工程で前記所定の温度に達していないと判定されているときに、前記脱硫器を流通した前記液体燃料をバイパス燃料気液分離器へ供給し、前記液体燃料から可燃性ガスを抽出する第1気液分離工程と、前記第1気液分離工程の後に、気液分離された前記液体燃料を前記液体燃料タンクに戻す第1燃料リサイクル工程と、前記脱硫器温度判定工程で前記所定の温度に達していると判定されているときに、前記脱硫器を流通した前記液体燃料を改質燃料気液分離器へ供給し、前記液体燃料から可燃性ガスを抽出する第2気液分離工程と、前記第2気液分離工程の後に、前記可燃性ガスが抽出された前記液体燃料を、水素を含む改質ガスを生成させる改質装置へ供給する改質装置燃料供給工程と、前記第2気液分離工程の後に、余剰液体燃料を前記液体燃料タンクに戻す第2燃料リサイクル工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、可燃性ガスの混入が抑制された液体燃料を改質装置へ安定して供給することが可能になる。
以下、本発明に係る燃料電池発電システムの実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明の燃料電池発電システムに係る第1の実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、本実施形態の燃料電池発電システムの系統構成図である。図2は、図1の改質燃料気液分離器11aの詳細を示す斜視図である。図3は、図1のバイパス燃料気液分離器11bの詳細を示す斜視図である。図4は、図1の燃料電池発電システムを起動するときに係る燃料遮断弁21aおよび燃料バイパス弁21bの開閉動作を示すフロー図である。図5は、図1の燃料電池発電システムを停止するときに係る燃料遮断弁21aおよび燃料バイパス弁21bの開閉動作を示すフロー図である。
本実施形態の燃料電池発電システムは、燃料電池本体2等を具備する燃料電池パッケージ1と、この燃料電池パッケージ1の外に配置されて液体燃料を燃料電池パッケージ1に供給する液体燃料タンク5を有している。燃料電池本体2は、冷却水系2cがアノード極2aおよびカソード極2bに挟み込まれるように構成されている。
先ず、本実施形態の燃料電池システムの構成および液体燃料の流れについて説明する。
燃料電池パッケージ1は、液体燃料タンク5から供給された液体燃料を一時貯蔵しておく1次液体燃料タンク6と、液体燃料の脱硫処理、すなわち液体燃料に含まれる硫黄化合物の含有量を低減させる脱硫器4を有する。脱硫器4の下流には、改質燃料気液分離器11aおよびバイパス燃料気液分離器11bが並列に配置されている。これらの気液分離器11a、11bそれぞれには、脱硫器4で脱硫処理された液体燃料が供給される。
液体燃料タンク5に貯蔵されている液体燃料は、先ず1次液体燃料タンク6に導かれる。1次液体燃料タンク6の入口側には、自力式液面調節弁40が配置されている。この自力式液面調整弁40は、1次液体燃料タンク6内の液面に配置された浮子41が上下移動することによって、1次液体燃料タンク6の貯蔵量を計測している。これにより、液体燃料タンク5から液体燃料を供給する量を調整できるように構成されている。
なお、この1次液体燃料タンク6の貯蔵量を、1次液体燃料タンク6に液面センサ等を設けて、電気的な制御装置を介して1次液体燃料タンク6の入口側に配置された自力式液面調節弁40を開閉するように制御してもよい。この場合、1次液体燃料タンク6内部の液体燃料が所定の量以下となったときに液体燃料タンク5から液体燃料を供給し、所定量以上となったときには液体燃料の供給を停止するように制御すればよい。
1次液体燃料タンク6の下流には、上流側から順に、送液昇圧ポンプ7、脱硫器予熱手段8、脱硫器4が配置されている。この送液昇圧ポンプ7は、1次液体燃料タンク6内の液体燃料を吸引し、昇圧した後に、脱硫器4へ送出する。脱硫器4へ供給された液体燃料に作用する圧力は、脱硫器4の下流に設置される圧力調整弁19などによって調整されている。
脱硫器予熱手段8は、送液昇圧ポンプ7から送り出された液体燃料を脱硫反応開始可能な温度まで予熱して、脱硫器4へ供給する。脱硫器予熱手段8は、常温で送り出された液体燃料を約150℃〜300℃に加熱することができ、例えば電気ヒータなどが用いられている。また、この脱硫器予熱手段8には、燃焼排気ガスや水蒸気などと熱交換させて予熱する手段などを用いてもよい。
本実施形態では、脱硫器4の側壁に設けられて温度計70と、この温度計70の測定結果が入力される制御手段43を有している。制御手段43は、温度計70によって脱硫器4の温度T1を測定した結果に基づいて、脱硫予熱手段8の加熱状態を制御している。この制御手段43は、脱硫器4の温度T1が約170℃〜230℃の範囲のときに、脱硫器4内の液体燃料は、脱硫反応開始可能な温度であると判定している。
脱硫器4から送出された液体燃料が流通する配管系は、2系統に分岐されて、改質燃料気液分離器11aおよびバイパス燃料気液分離器11bそれぞれに並列に接続されている。これらの気液分離器11a、11bの入口(上流)側には、それぞれ、燃料遮断弁21aおよび燃料バイパス弁21bが配置されている。これらの燃料遮断弁21aおよび燃料バイパス弁21bそれぞれの開閉動作は、制御手段43によって制御される。
これらの改質燃料気液分離器11aおよびバイパス燃料気液分離器11bは、オーバーフロー配管24によって、これらが互いに連通するように構成されている。このオーバーフロー配管24は、改質燃料気液分離器11a内の液体燃料が、バイパス燃料気液分離器11bに向かって流通可能に構成されている。
改質燃料気液分離器11aで所定量以上貯蔵された液体燃料は、このオーバーフロー配管24内を流通して、バイパス燃料気液分離器11bに流入するように構成されている。すなわち、改質燃料気液分離器11aの液位は、バイパス燃料気液分離器11bの液位よりも常に高くなるように調整されている。
なお、オーバーフロー配管24は、水平に延びるように図示されているが、これに限らず、傾きを有してもよい。上記の通り、オーバーフロー配管24は、改質燃料気液分離器11aからバイパス燃料気液分離器11bに向かって一定方向に流通可能に構成されている。よって、改質燃料気液分離器11a側が高くなるように配置されていることが望ましい。
しかし、改質燃料気液分離器11aの液位が、バイパス燃料気液分離器11bおよびオーバーフロー配管24の接続部よりも高ければ、オーバーフロー配管24内を流通することは可能である。よって、バイパス燃料気液分離器11b側が高くなるように配置することもできる。
脱硫器4で脱硫された液体燃料は、脱硫反応の副生成物である可燃性ガスを含んだ状態で、燃料遮断弁21aまたは燃料バイパス弁21bへ供給される。以下に、液体燃料が、燃料遮断弁21aおよび燃料バイパス弁21bそれぞれに流通する状態について説明する。
先ず、図4に示すように、発電運転の起動指令がなされたら(ステップS41)、温度計70によって測定された脱硫器4の温度T1が、170℃〜230℃の範囲にあるかどうかを判定する(ステップS42)。温度T1が、170℃〜230℃の範囲にあるときには、脱硫器4を通過した液体燃料は、硫黄含有量の低減が完了した、すなわち脱硫されていると判定される(ステップS43)。このとき、制御手段43によって燃料遮断弁21aは開かれて燃料バイパス弁21bは閉じられる(ステップS44)。脱硫器4で脱硫された液体燃料は、燃料気液分離器11aに供給されて、発電運転の準備が完了する(ステップS47)。
以下に、液体燃料が燃料遮断弁21aを流通して、改質燃料気液分離器11aに供給される系統について説明する。
図2に示すように、改質燃料気液分離器11aは、液体燃料が貯蔵される第1気液分離用容器30aに、第1燃料出口配管31a、第1燃料入口配管32a、第1オーバーフロー出口配管33a、および第1ガス出口配管34aが設けられている。
第1ガス出口配管34aの下端は、第1気液分離用容器30aの最上部に形成された第1天板開口部51aに接続されている。第1ガス出口配管34aの上端は、図2では図示を省略するが、改質燃料気抜き配管12aに連結されている。最上部からガスを導出するので、液体を巻き込むことなくガスのみを送ることができる。第1オーバーフロー出口配管33aの一方の端部は、第1気液分離用容器30aの側面でほぼ中間の高さの位置に形成された第1側面開口部52aに接続されて、もう一方の端部はオーバーフロー配管24に連結されている。
第1燃料入口配管32aは、第1気液分離用容器30aの底部に形成された第1底部貫通部55aを貫通して、その上端部(第1開口上端部)61aは第1気液分離用容器30a内部に開口している。第1燃料入口配管32aの下端は燃料遮断弁21aを介して脱硫器4に接続されている。第1開口上端部61aは、例えば液体燃料内に気泡が発生して微小な泡が液相に混入することを回避するために、第1側面開口部52aより高い位置としている。
第1燃料出口配管31aの上端は、第1気液分離用容器30aの底板に形成された第1底部開口部54aに接続されて、第1燃料出口配管31aの下端は改質燃料供給配管14aに接続されている。この改質燃料供給配管14aは、自力式液面調節弁40を介して2次液体燃料タンク9へ接続されている。図2では、2次液体燃料タンク9に送る液体燃料の流量を大きくして送液量を確保するために、第1燃料出口配管31aの上端は、第1底部開口部54aとほぼ同じ位置に配置された例を示している。万一脱硫器4からの流出物など固形の不純物が流入した場合、これを下流に流さないために、底部を貫通して底部より若干高い位置で開口してもよい。ただし、この場合においても、第1側面開口部52aよりも低い位置で開口しておく。
可燃性ガスを含んだ液体燃料は、第1燃料入口配管32aを介して改質燃料気液分離器11aに供給されて、気液分離される。この気液分離によって、液体燃料から可燃性ガスが抽出(分離)される。気液分離により発生した可燃性ガスは改質燃料気液分離器11aの上部に溜まり、改質燃料気液分離器11aの下部には可燃性ガスが分離した後の液体燃料が蓄積される。
改質燃料気液分離器11a上部に溜まっている可燃性ガスは、第1ガス出口配管34aを介して改質燃料気液分離器11a上部に配置された改質燃料気抜き配管12aへ流通する。
改質燃料気液分離器11a下部の液体燃料は、第1燃料出口配管31aおよび改質燃料供給配管14aを介して2次液体燃料タンク9へ導かれる。2次液体燃料タンク9の入口付近の改質燃料供給配管14aには1次液体燃料タンク6と同様に、自力式液面調節弁40が配置されて、液体燃料の供給量を調整するように構成されている。
なお、2次液体燃料タンク9の貯蔵量を、2次液体燃料タンク9に液面センサを設けて、電気的な制御装置を介して2次液体燃料タンク9の入口側に配置された自力式液面調節弁40を開閉するように制御してもよい。この場合、2次液体燃料タンク9内部の液体燃料が所定量以下となったときに、改質燃料気液分離器11aから液体燃料が供給させて、所定量以上となったときに供給が停止するように構成されていればよい。
2次液体燃料タンク9へ供給された液体燃料は、改質燃料供給ポンプ10によって、改質装置3に供給される。改質装置3に供給された液体燃料は、水素リッチガスに改質された後、燃料電池本体2のアノード極2aに送られる。なお、2次液体燃料タンク9は大気開放とし、常に大気圧に保たれている。
改質装置3は、改質器本体3a、一酸化炭素変成器3b、一酸化炭素除去器3c、バーナ燃焼部3dを有し、これらにはそれぞれ触媒が充填されている。改質装置3で使用される触媒の多くは、硫黄により被毒され活性が低下する。このため、改質装置3に供給される前の液体燃料中の硫黄濃度を、脱硫器4による脱硫処理で数十ppmまで低下させることが望ましい。
改質器本体3aは、原燃料を改質して水素リッチガスを生成する機能を有する。代表的な改質方式である水蒸気改質では、約500〜700℃にまで加熱された触媒層に、水蒸気を混合させた原燃料を通過させることによって、水素リッチガスを生成する。この水素リッチガスは、水素を主成分として、水蒸気、一酸化炭素、および二酸化炭素等が含まれている。
水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、温度と反応を維持するために外部から加熱する必要がある。そのため、バーナ燃焼部3dで空気および燃料等を混合して燃焼させて、その燃焼熱を改質器本体3aに伝えて改質反応を維持する。
改質器本体3a出口の水素リッチガスには、多量の一酸化炭素が含まれている。一酸化炭素は、下流の燃料電池本体2のアノード極2aにおいて、発電電圧を低下させる要因となる。よって、一酸化炭素変成器3bにおけるシフト反応および一酸化炭素除去器3cにおける一酸化炭素選択酸化反応によって、水素リッチガスの一酸化炭素濃度を10ppm以下にまで低減させる。
改質装置3から送出された水素リッチガスは、燃料電池本体2に供給される。燃料電池本体2では、アノード極2aに供給された水素リッチガス中の水素と、カソード極2bに供給された空気中の酸素との間で、電気化学反応が発生して直流起電力が発生する。
アノード極2aでは、水素リッチガス中の水素を通常5割から8割程度消費するので、アノード出口ガス中には、水素などの可燃性ガスが含まれている。アノード極2aから排出されたアノード出口ガスは、バーナ燃焼部3dへ供給されて、空気や燃料と混合されて改質器本体3aの加熱に使用される。
次に、液体燃料が燃料バイパス弁21bを流通し、バイパス燃料気液分離器11bに供給される系統について説明する。
図3に示すように、バイパス燃料気液分離器11bには、液体燃料が貯蔵される第2気液分離用容器30bに、第2燃料出口配管31b、第2燃料入口配管32b、第2オーバーフロー出口配管33b、および第2ガス出口配管34bが設けられている。
第2ガス出口配管34bの下端は、第2気液分離用容器30bの最上部に形成された第2天板開口部51bに接続されている。第2ガス出口配管34bの上端は、図3では図示を省略しているが、バイパス燃料気抜き配管12bに連結されている。第1ガス出口配管34aと同様に、最上部からガスを導出するので、液体を巻き込むことなくガスのみを送ることができる。第2オーバーフロー出口配管33bの一方の端部は、第2気液分離用容器30bの側面でほぼ中間の高さの位置に形成された第2側面開口部52bに接続されて、もう一方の端部はオーバーフロー配管24に連結されている。
第2燃料入口配管32bは、第2気液分離用容器30bの底部に形成された第2底部貫通部55bを貫通して、その上端部(第2開口上端部)61bは、第2気液分離用容器30b内部に開口している。第2燃料入口配管32bの下端は、バイパス燃料遮断弁21bを介して脱硫器4に接続されている。第2開口上端部61bは、例えば液体燃料内に気泡が発生して微小な泡が液相に混入することを回避するために、第2側面開口部52bより高い位置としている。
第2燃料出口配管31bの上端は、第2気液分離用容器30bの底部に形成された第2底部開口部54bに接続されて、第2燃料出口配管31bの下端は液体燃料リサイクル配管14bに接続されている。この液体燃料リサイクル配管14bは、液体燃料リサイクル遮断弁15を介して1次液体燃料タンク6に接続されている。図3では、第2燃料出口配管31bの上端の開口位置は、第2底部開口部54bとほぼ同じ位置に配置された例を示している。第1燃料出口配管31aと同様に、万一脱硫器4からの流出物など固形の不純物が流入した場合、これを下流に流さないために、底板を貫通して底部より若干高い位置で開口してもよい。ただし、この場合においても、第2側面開口部52bよりも低い位置で開口しておく。
さらに、このバイパス燃料気液分離器11bの外側の側面には、液面検出用配管35が設けられている。この液面検出用配管35は、第2気液分離用容器30bの外側に配置されて、第2気液分離用容器30bの最上部と底部を接続するように構成されている。この液面検出用配管35上に、第1気液分離器レベル計20が配置されて、液面を検出している。この第1気液分離器レベル計20は、第2側面開口部52bよりも低い位置に配置されている。
なお、第1気液分離器レベル計20は、第2気液分離用容器30bに直接取り付けられてもよい。この場合でも、第1気液分離器レベル計20は、第2側面開口部52bよりも低い位置に配置されている。
可燃性ガスを含んだ液体燃料は、バイパス燃料気液分離器11bに供給されて、改質燃料気液分離器11aと同様に、気液分離される。この気液分離によって、液体燃料から可燃性ガスが抽出される。気液分離により発生した可燃性ガスは、バイパス燃料気液分離器11bの上部に溜まり、下部には可燃性ガスが分離した後の液体燃料が蓄積される。
バイパス燃料気液分離器11b下部の液体燃料は、液体燃料リサイクル配管14bを流通し、液体燃料リサイクル遮断弁15を介して1次液体燃料タンク6に流入してリサイクルされる。
さらに、燃料電池パッケージ1には、この第1気液分離器レベル計20が液面を検知した結果に基づいて、バイパス燃料気液分離器11bの液位を制御する液面制御手段42が設けられている。この液面制御手段42には、検知した液位に基づいて液体燃料リサイクル遮断弁15の開閉状態を制御する電気的な回路(図示せず)等が設けられている。
また、バイパス燃料気液分離器11b上部に溜まっている可燃性ガスは、改質燃料気液分離器11aの上部に溜まった可燃性ガスと同様に、バイパス燃料気液分離器11b上部に連結されたバイパス燃料気抜き配管12bへ流通する。
次に、改質燃料気抜き配管12aおよびバイパス燃料気抜き配管12bを流通する可燃性ガスの流れについて説明する。
改質燃料気抜き配管12aおよびバイパス燃料気抜き配管12bは合流して気抜き配管12に接続される。気抜き配管12には、気抜き配管逆止弁13が配置されている。この気抜き配管逆止弁13は、気液分離器11a、11bが配置される上流側に可燃性ガスが流れないように、すなわち逆流しないように構成されている。
改質燃料気抜き配管12aおよびバイパス燃料気抜き配管12bそれぞれを流通する可燃性ガスは、気抜き配管12および気抜き配管逆止弁13を流通して、バーナ燃焼部3dへ供給される。
続いて、本実施形態に係る燃料電池発電システムの作用について説明する。
燃料電池発電システムの通常の運転状態では、燃料遮断弁21aが開き、燃料バイパス弁21bが閉じられている。1次液体燃料タンク6から供給された液体燃料は、送液昇圧ポンプ7で所定の圧力に昇圧されて、さらに脱硫器加熱手段8で所定の温度に昇温されて、脱硫器4に供給されて脱硫される。脱硫された液体燃料は、燃料遮断弁21aを流通して改質燃料気液分離器11aへ供給される。改質燃料気液分離器11aに供給された液体燃料は、その内部で下部に液体燃料、上部に可燃性ガスが溜まるように気液分離される。
改質燃料気液分離器11a内下部の液体燃料は、自重および改質燃料気液分離器11aの内圧によって、改質燃料供給配管14aを流通し、自力式液面調節弁40を経て2次液体燃料タンク9へ送出される。上部の可燃性ガスは、改質燃料気抜き配管12a、気抜き配管12、および気抜き配管逆止弁13を流通してバーナ燃焼部3dへ供給される。
2次液体燃料タンク9へ供給された液体燃料は、改質燃料気液分離器11aで気液分離されているため、可燃性ガスの混入が抑制されている。このため、2次液体燃料タンク9を大気開放状態で運用しても可燃性ガスが漏出する可能性は低い。よって、2次液体燃料タンク9を安全に運用することが可能となる。
一方、脱硫器4の運転条件が通常運転と異なる状態、例えば、図4に示すように、起動途中において、温度T1が約170℃〜230℃の範囲によりも低いときは、脱硫器4を通過した液体燃料は、硫黄含有量の低減が未完了である、すなわち十分に脱硫されていないと判定される(ステップS45)。このとき、制御手段43によって、燃料遮断弁21aは閉じられて、燃料バイパス弁21bは開かれている(ステップS46)。
この状態から、さらに脱硫器4を加熱して、温度T1が上記温度範囲にあると判定されたら、燃料遮断弁21aは開かれて、燃料バイパス弁21bは閉じられる(ステップS44)。
なお、温度T1が上記温度範囲にあると判定された(ステップS43)後で、制御手段43によって燃料遮断弁21aを開いて燃料バイパス弁21bを閉じる(ステップS44)前に、燃料遮断弁21aが閉じられて燃料バイパス弁21bが開かれた状態を所定の時間だけ保持しておくとよい。これにより、燃料遮断弁21aが閉じられていたときに燃料遮断弁21aの入口側の配管内に淀んでいた脱硫が不十分な液体燃料をバイパス燃料気液分離器21b側へ流すことができ、当該液体燃料が改質燃料気液分離器11aへ流入されることを抑制できる。
また、脱硫不十分な液体燃料が燃料遮断弁21aの入口側で淀む量を低減させるために、脱硫器4の下流側で燃料遮断弁21a側および燃料バイパス弁21b側の2系統に分岐する部位を燃料遮断弁21a側に近づけておくとよい。
また、図5に示すように、発電運転の停止指令がなされたときに(ステップS51)、脱硫器4を通過した液体燃料は、硫黄含有量の低減が未完了であると判定される(ステップS52)。このとき、燃料遮断弁21aは閉じられて、燃料バイパス弁21bは開かれている(ステップS53)。この状態で停止操作の準備が完了する(ステップS54)。
以下に、液体燃料が燃料バイパス弁21bを流通して、バイパス燃料気液分離器11bに供給される系統について説明する。
温度T1が上記温度範囲よりも低いとき、1次液体燃料タンク6から供給される液体燃料は、燃料バイパス弁21bを流通してバイパス燃料気液分離器11bへ供給される。バイパス燃料気液分離器11bに供給された液体燃料は、その内部で下部に液体燃料、上部に可燃性ガスが溜まるように気液分離される。
バイパス燃料気液分離器11b下部の液体燃料は、自重およびバイパス燃料気液分離器11bの内圧によって、液体燃料リサイクル配管14bを流通し、液体燃料リサイクル遮断弁15を経て1次液体燃料タンク6へ戻される。上部の可燃性ガスは、バイパス燃料気抜き配管12b、気抜き配管12、および気抜き配管逆止弁13を流通してバーナ燃焼部3dへ供給される。
1次液体燃料タンク6へ戻された液体燃料は、バイパス燃料気液分離器11bで気液分離されているため、可燃性ガスの混入は抑制されている。このため、1次液体燃料タンク6を大気開放状態で運用しても可燃性ガスが漏出する可能性は低い。
液体燃料リサイクル配管14bに配置された液体燃料リサイクル遮断弁15は、通常は閉じられている。第1気液分離器レベル計20が検知する液面が上昇して所定の液位に達したとき、または、第1気液分離器レベル計20が液面を検知して所定の時間が経過したとき、液面制御手段42によって液体燃料リサイクル遮断弁15が開かれて、バイパス燃料気液分離器11b内部の液体燃料が1次液体燃料タンク6に戻される。
バイパス燃料気液分離器11bの気相(可燃性ガス)は、バイパス燃料気抜き配管12bを介してバーナ燃焼部3dと連通しているので、バーナ燃焼部3d相当の内圧が作用している。一方、1次液体燃料タンク6の内圧は、大気圧相当で運用されている。バーナ燃料部3d相当の内圧が大気圧よりも高圧のときに、液体燃料リサイクル遮断弁15を開くと、バイパス燃料気抜き配管12b内の液体燃料が、一気に流れ出すと共に、バーナ燃焼部3dから1次液体燃料タンク6に向かって燃焼ガスが吹き抜けることが考えられる。
この燃焼ガスの吹き抜けは、気抜き配管12に配置された気抜き配管逆止弁13によって、抑制されている。よって、液体燃料リサイクル遮断弁15が開いたときに液体燃料が流出することによって気相容積が増加して1次液体燃料タンク6内の内圧が低下した場合においても、燃焼ガスが1次液体燃料タンク6内に流入することを抑制できる。
また、バイパス燃料気液分離器11b内の液体燃料が流出して負圧となった気相の内圧が、液体燃料リサイクル配管14b内の液体燃料のヘッド圧力と、バランスした時点で液体燃料の流出は自動的に停止する。
したがって、液体燃料が1次液体燃料タンク6の外へ流出して、溢れることを抑制できる。よって、1次液体燃料タンク6を安全に運用することができる。
なお、2次液体燃料タンク9に流入する液体燃料の量は、改質燃料気液分離器11aに貯蔵されている液体燃料の量によって調整されるので、脱硫器4出口の液体燃料の量とは関係なく決められている。送液昇圧ポンプ7を流通して脱硫器4に送られる液体燃料の送液量は、改質燃料供給ポンプ10による送液量よりも多くなるように設定しておく。これにより、2次液体燃料タンク9の燃料欠乏を回避できる。
改質燃料気液分離器11aに供給される液体燃料は、ある程度過剰供給となるように制御しておく。これにより、余剰となった液体燃料は、オーバーフロー配管24を流通して、バイパス燃料気液分離器11bへ供給される。
バイパス燃料気液分離器11bの内圧は、改質燃料気抜き配管12aおよびバイパス燃料気抜き配管12bが連通しているため、改質燃料気液分離器11aの内圧とほぼ同じである。この場合、第1気液分離器レベル計20により制御される液位は、バイパス燃料気液分離器11bに設けられたオーバーフロー配管24が接続される開口部(第2側面開口部)52bよりも、低くなるように設定しておくとよい。これによりバイパス燃料気液分離器11b内の液体燃料が、改質燃料気液分離器11aに逆流することを抑制できる。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、可燃性ガスの混入が抑制された液体燃料を改質装置3へ安定して供給して、燃料電池発電システムの安定性を向上させて、安全に運転することが可能である。
[第2の実施形態]
本発明に係る燃料電池発電システムの第2の実施形態について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態の系統構成図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、改質燃料気液分離器11aが、バイパス燃料気液分離器11bより上方に配置されている。この場合、改質燃料気液分離器11aおよびバイパス燃料気液分離器11bは、ほぼ同じ形状、同じ寸法であるとする。また、これらの気液分離器11a、11bそれぞれの液位の関係は第1の実施形態と同様であって、改質燃料気液分離器11aは、バイパス燃料気液分離器11bよりも液位が高い。
改質燃料気液分離器11aからバイパス燃料気液分離器11bに向かって流通する余剰分の液体燃料は、改質燃料気液分離器11aおよびバイパス燃料気液分離器11bそれぞれの気相が互いに連通しているため、双方の液体燃料(液相)のヘッド差でのみ行われる。
よって、本実施形態によれば第1の実施形態よりも簡易的に、改質燃料気液分離器11aの余剰分の液体燃料が、バイパス燃料気液分離器11bに向かって流入し、かつ逆流のリスクを低減することが可能となる。
[第3の実施形態]
本発明に係る燃料電池発電システムの第3の実施形態について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態の系統構成図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、改質燃料気抜き配管12aおよびバイパス燃料気抜き配管12bの合流点よりも下流で気抜き配管逆止弁13よりも上流側の気抜き配管12に、液体燃料センサ22が配置されている。この液体燃料センサ22は、液面制御手段42に接続されており、気抜き配管12に液体燃料が流通した場合に、この液体燃料を検知して液面制御手段42に信号を出力する。液面制御手段42は、受信した信号に基づいて、送液昇圧ポンプ7の運転を停止すると共に、改質装置3の運転や燃料電池本体の発電運転を停止する。このとき、燃料電池発電システム全体の運転を停止するように制御してもよい。
改質燃料気液分離器11aから2次燃料タンク9への液体燃料の送液が滞ったとき、またはバイパス燃料気液分離器11bから1次燃料タンク6への送液が滞ったときには、液体燃料が溢れて気抜き配管12に流入する可能性がある。このとき、気抜き配管12に流入する液体燃料を検知して、それ以上流通しないように送液昇圧ポンプ7の運転等を停止させる。
バーナ燃焼部3dは、可燃性ガスを燃焼させるものであって、通常は液体燃料を燃焼させるように設計されていない。このバーナ燃焼部3dへ想定外の液体燃料が流入した場合、燃料過多で不適切な運転となって、システムを安全に運用することが困難になる場合がある。
本実施形態によれば上記のように構成することによって、バーナ燃焼部3dへ液体燃料が流入することを抑制できる。よって、燃料電池発電システムを長時間安全かつ安定して運用することが可能となる。
[第4の実施形態]
本発明に係る燃料電池発電システムの第4の実施形態について図8を用いて説明する。
図8は、本実施形態のバイパス燃料気液分離器11bの詳細を示す斜視図である。本実施形態のバイパス燃料気液分離器11bは、図1の燃料電池発電システムに適用されている。
図8に示すように、本実施形態のバイパス燃料気液分離器11bの液面検出用配管35には、第1気液分離器レベル計20の他に、第2気液分離器レベル計23が配置されている。この第2気液分離器レベル計23は、第1気液分離器レベル計20よりも高い位置で、且つ第2側面開口部52bより低い位置に配置されている。図示は省略するが、第1および第2気液分離器レベル計20、23は、液面検知手段42に接続されている。第1および第2気液分離器レベル計20、23が液面を検知した信号は、液面制御手段42に送られる。
なお、これらの第1および第2液面検知レベル計20、23は、バイパス燃料気液分離器11bの第2気液分離用容器30bに直接取り付けてもよい。この場合においても、第1および第2液面検知レベル計20、23は、上記のように配置される。
1次燃料タンク6への送液が滞ると、バイパス燃料気液分離器11bの液面が上昇して、オーバーフロー配管24を介して、バイパス燃料気液分離器11bから改質燃料気液分離器11aに向かって流通する逆流が生じる可能性がある。
バイパス燃料気液分離器11bには、通常運転時の脱硫条件と異なる状態で脱硫された液体燃料が貯蔵されている。この液体燃料が、バイパス燃料気液分離器11bから改質燃料気液分離器11aへ逆流して、さらに改質装置3へ送出されると、改質装置3内の触媒が被毒され、改質装置3の運転寿命が短縮される可能性がある。
これに対して、本実施形態では、液面制御手段42は、第2気液分離器レベル計23が液面を検知すると、第2側面開口部33bよりも液面が上昇しないように、送液昇圧ポンプ7等の運転を停止して液体燃料の流通を止める。このとき、燃料電池本体2の発電運転や、システム全体の運転を停止させてもよい。
上記のように構成することで、バイパス燃料気液分離器11bに貯槽された液体燃料が改質装置3へ流入することを抑制できる。よって、改質装置3の運転寿命を確保し、燃料電池発電システムを長時間安定して運用することができる。
なお、第1の実施形態で説明したように、第1気液分離器レベル計20のみを用いて液面を制御してもよいが、2つのレベル計、すなわち、第1気液分離器レベル計20および第2気液分離器レベル計23により液面を検知することで、システムの安全性がより向上する。
[第5の実施形態]
本発明に係る燃料電池発電システムの第5の実施形態について図9および図10を用いて説明する。図9は、本実施形態の燃料電池発電システムの系統構成図である。図10は、図9の気液分離器11の詳細を示す正面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第1〜第4の実施形態で説明した改質燃料気液分離器11aおよびバイパス燃料気液分離器11bを一体化して、気液分離器11としている。この気液分離器11には、その内部に液相を2つの区画に仕切るように堰26が設けられている。燃料遮断弁21aと配管を介して連結される区画を改質燃料気液分離部11a1として、バイパス弁21bと配管を介して連結される区画をバイパス燃料気液分離部11b1としている。
図10に示すように、改質燃料気液分離部11a1の底部には、第3燃料出口配管31c、第3燃料入口配管32cが設けられている。バイパス燃料気液分離部11b1の底部には、第4燃料出口配管31d、第4燃料入口配管32dが設けられている。
第3燃料入口配管32cは、改質燃料気液分離部11a1側の底部を貫通して、その上端部(第3開口上端部)61cは気液分離用容器30c内部に開口している。第3燃料入口配管32cの下端は第1燃料入口配管32aと同様に、燃料遮断弁21aを介して脱硫器4に接続されている。第3開口上端部61cは、堰26上端部よりも高い位置に配置されている。
第3燃料出口配管31cの上端は、気液分離用容器30cの底部に接続されて、下端は改質燃料供給配管14aに接続されて、自力式液面調節弁40を介して2次液体燃料タンク9に接続されている。
第4燃料入口配管32cは、バイパス燃料気液分離部11b1側の底部を貫通して、その上端部(第4上端開口端部)61dは気液分離用容器30c内部に開口している。第4燃料入口配管32cの下端は第2燃料入口配管32bと同様に、燃料バイパス弁21bを介して脱硫器4に接続されている。第4上端開口端部61dは、堰26上端部よりも低い位置に配置されている。
第4燃料出口配管31dの上端はバイパス燃料気液分離部11b1側の底部に接続されて、下端は液体燃料リサイクル配管14bおよび液体燃料リサイクル遮断弁15を介して1次液体燃料タンク6に接続されている。
これにより、例えば、脱硫器4で可燃ガスの発生量が増加して第3および第4燃料入口配管32c、32dそれぞれから液体燃料が噴出した場合においても、液体燃料が、第4燃料入口配管32dから改質燃料気液分離部11a1に向かって流入することを抑制できる。
改質燃料気液分離部11a1で余剰となった液体燃料は、堰26の上端を越えてバイパス燃料気液分離部11b1に流入する。バイパス燃料気液分離部11b1に流入した液体燃料は、第1の実施形態と同様に、1次液体燃料タンク6に戻すことができる。この構成では、オーバーフロー配管24を必要としない。
このバイパス燃料気液分離部11b1には、第4の実施形態で説明した液面検出用配管35が設けられている。この液面検出用配管35上に第1気液分離器レベル計20を配置して、バイパス燃料気液分離部11b1の液面を検出する。また、液面検出用配管35上に、第1気液分離器レベル計20および第2気液分離器レベル計23を配置して、液面を検出してもよい。なお、第1および第2気液分離器レベル計20、23をバイパス燃料気液分離部11b1に直接取り付けてもよい。
また、気液分離用器11の最上部には、第3天板開口部51cが形成されて、この第3天板開口部51cに気抜き配管12が接続されている。改質燃料気液分離部11a1およびバイパス燃料気液分離部11b1それぞれの気相は、堰26の上方で連通している。よって、第1〜第4の実施形態で用いている改質燃料気抜き配管12aおよびバイパス燃料気抜き配管12bを、1本の配管、すなわち気抜き配管12に統合できる。なお、この気抜き配管12には、第3の実施形態で説明した液体燃料センサ22を配置してもよい。
本実施形態によれば、第1の実施形態に比べて配管系が簡素化されるため、継ぎ手等の部品点数も削減できコスト削減が可能となる。また、燃料電池パッケージ1を、よりコンパクトにすることが可能となる。
[その他の実施形態]
上記の実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成はこれらの実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
また、上記の各実施形態の特徴を組み合わせることが可能である。例えば、第3および第4の実施形態の特徴を組み合わせてもよい。また、第2の実施形態の特徴に、第3または第4の実施形態の特徴を組み合わせてもよい。
また、上記実施形態では、燃料遮断弁21aおよび燃料バイパス弁21bの開閉動作や脱硫器予熱手段8の加熱状態などを制御する制御手段43と、バイパス燃料気液分離器11bの液面制御する液面制御手段42は、別体となっているがこれに限らない。これらを1つの制御装置で制御してもよい。
本発明に係る第1の実施形態の燃料電池発電システムの系統構成図である。 図1の実施形態の改質燃料気液分離器の詳細を示す斜視図である。 図1の実施形態のバイパス燃料気液分離器の詳細を示す斜視図である。 図1の燃料電池発電システムを起動するときに係る燃料遮断弁および燃料バイパス弁の開閉動作を示すフロー図である。 図1の燃料電池発電システムを停止するときに係る燃料遮断弁および燃料バイパス弁の開閉動作を示すフロー図である。 本発明に係る第2の実施形態の燃料電池発電システムの系統構成図である。 本発明に係る第3の実施形態の燃料電池発電システムの系統構成図である。 本発明に係る第4の実施形態の燃料電池発電システムに配置されたバイパス燃料気液分離器の詳細を示す斜視図である。 本発明に係る第5の実施形態の燃料電池発電システムの系統構成図である。 図9の実施形態の気液分離器の詳細を示す正面図である。
符号の説明
1…燃料電池パッケージ、2…燃料電池本体、2a…アノード極、2b…カソード極、2c…冷却水系、3…改質装置、3a…改質器本体、3b…一酸化炭素変成器、3c…一酸化炭素除去器、3d…バーナ燃焼部、4…脱硫器、5…液体燃料タンク、6…1次液体燃料タンク、7…送液昇圧ポンプ、8…脱硫器予熱手段、9…2次液体燃料タンク、10…改質燃料供給ポンプ、11…気液分離器、11a…改質燃料気液分離器、11a1…改質燃料気液分離部、11b…バイパス燃料気液分離器、11b1…バイパス燃料気液分離部、12…気抜き配管、12a…改質燃料気抜き配管、12b…バイパス燃料気抜き配管、13…気抜き配管逆止弁、14a…改質燃料供給配管、14b…液体燃料リサイクル配管、15…液体燃料リサイクル遮断弁、19…圧力調整弁、20…第1気液分離器レベル計、21a…燃料遮断弁、21b…燃料バイパス弁、22…液体燃料センサ、23…第2気液分離器レベル計、24…オーバーフロー配管、26…堰、30a…第1気液分離用容器、30b…第2気液分離用容器、30c…気液分離用容器、31a…第1燃料出口配管、31b…第2燃料出口配管、31c…第3燃料出口配管、31d…第4燃料出口配管、32a…第1燃料入口配管、32b…第2燃料入口配管、32c…第3燃料入口配管、32d…第4燃料出口配管、33a…第1オーバーフロー出口配管、33b…第2オーバーフロー出口配管、34a…第1ガス出口配管、34b…第2ガス出口配管、35…液面検出用配管、40…自力式液面調節弁、41…浮子、42…液面制御手段、43…制御手段、51a…第1天板開口部、51b…第2天板開口部、51c…第3天板開口部、52a…第1側面開口部、52b…第2側面開口部、54a…第1底部開口部、54b…第2底部開口部、55a…第1底部貫通部、55b…第2底部貫通部、61a…第1開口上端部、61b…第2開口上端部、61c…第3上端開口部、61d…第4上端開口部、70…温度計

Claims (11)

  1. 液体燃料を貯蔵する1次液体燃料タンクと、
    前記1次液体燃料タンクから供給された前記液体燃料に含まれる硫黄化合物の含有量を低減させる脱硫器と、
    前記脱硫器の下流に配置されて、前記液体燃料からガスを抽出する改質燃料気液分離器と、
    前記改質燃料気液分離器でガスを抽出した残りの液体燃料を貯蔵する2次液体燃料タンクと、
    前記2次液体燃料タンクに貯蔵された前記液体燃料から水素を含む改質ガスを生成させる改質装置と、
    前記改質装置から供給された前記改質ガスを用いて発電する燃料電池本体と、
    前記燃料電池本体から排出された排ガスを取り込んで燃焼させて前記改質装置を加熱するバーナ燃焼部と、
    前記脱硫器の下流で前記2次液体燃料タンクの上流で且つ前記改質燃料気液分離器と並列に配置されて、前記液体燃料からガスを抽出して、ガスを抽出した残りの液体燃料を前記1次液体燃料タンクへ戻すように構成されたバイパス燃料気液分離器と、
    一方の端部が前記改質燃料気液分離器に接続されて、他方の端部が前記バイパス燃料気液分離器に接続されて、前記改質燃料気液分離器内の前記液体燃料の一部が前記バイパス燃料気液分離器に向かって流通可能に構成されたオーバーフロー配管と、
    前記バイパス燃料気液分離器の液面が、前記バイパス燃料気液分離器およびオーバーフロー配管の接続部よりも低くなるように制御する液面制御手段と、
    を有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記改質燃料気液分離器は、
    一方の端部が前記改質燃料気液分離器の壁面を貫通して内部に開口して、この開口位置は前記改質燃料気液分離器およびオーバーフロー配管の接続部よりも高くなるように形成されて、他方の端部が前記脱硫器に接続された第1燃料入口配管と、
    一方の端部が前記改質燃料気液分離器の底部を貫通して内部に開口して、この開口位置は前記改質燃料気液分離器およびオーバーフロー配管の接続部よりも低くなるように形成されて、他方の端部が前記2次液体燃料タンクに接続された第1燃料出口配管と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記液面制御手段は、前記バイパス燃料気液分離器の側面に配置されて前記バイパス燃料気液分離器の液面を検知する液面検知装置を含み、この液面検知装置の検知結果に基づいて、前記バイパス燃料気液分離器の液面を制御するように構成されて、
    前記バイパス燃料気液分離器は、
    一方の端部が前記バイパス燃料気液分離器の壁面を貫通して内部に開口して、この開口位置は前記液面検知装置よりも高くなるように形成されて、他方の端部が前記脱硫器に接続された第2燃料入口配管と、
    一方の端部が前記バイパス燃料気液分離器の底部を貫通して内部に開口してこの開口位置は前記液面検知装置よりも低くなるように形成されて、他方の端部が前記1次液体燃料タンクに接続された第2燃料出口配管と、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記液面制御手段は、
    前記バイパス燃料気液分離器の側面に配置されて前記バイパス燃料気液分離器の液面を検知する第1液面検知装置と、
    前記第1液面検知装置が配置された位置よりも高く且つ前記バイパス燃料気液分離器およびオーバーフロー配管の接続部よりも低い位置に配置された第2液面検知装置と、
    を有し、
    前記第1液面検知装置の検知結果に基づいて、前記バイパス燃料気液分離器の液面を制御するように構成されて、
    前記第2液面検知装置が前記液面を検知したときに、前記脱硫器への前記液体燃料の供給を停止するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池発電システム。
  5. 液体燃料を貯蔵する1次液体燃料タンクと、
    前記1次液体燃料タンクから供給された前記液体燃料に含まれる硫黄化合物の含有量を低減させる脱硫器と、
    前記脱硫器の下流に配置されて、前記液体燃料からガスを抽出して、内部の液相を改質燃料気液分離部およびバイパス燃料気液分離部の2つの区画に仕切る堰が設けられて、この改質燃料気液分離部内の前記液体燃料の一部がこの堰の上端部を越えて前記バイパス燃料気液分離部に流通可能に構成されて、前記ガスが抽出されて前記バイパス燃料気液分離部に残った液体燃料を前記1次液体燃料タンクへ戻すように構成された気液分離器と、
    前記改質燃料気液分離部でガスが抽出された前記液体燃料を貯蔵する2次液体燃料タンクと、
    前記2次液体燃料タンクに貯蔵された前記液体燃料から水素を含む改質ガスを生成させる改質装置と、
    前記改質装置から供給された前記改質ガスを用いて発電する燃料電池本体と、
    前記燃料電池本体から排出された排ガスを取り込んで燃焼させて前記改質装置を加熱するバーナ燃焼部と、
    前記バイパス燃料気液分離部の液面が、前記堰の上端部よりも低くなるように制御する液面制御手段と、
    を有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  6. 前記液面制御手段は、前記バイパス燃料気液分離部の側面に配置されて前記バイパス燃料気液分離部の液面を検知する液面検知装置を含み、この液面検知装置の検知結果に基づいて、前記バイパス燃料気液分離部の液面を制御するように構成されて、
    前記気液分離器は、
    一方の端部が前記改質燃料気液分離部の壁面を貫通して内部に開口して、この開口位置は前記堰の上端部よりも高くなるように形成されて、他方の端部が前記脱硫器に接続されるように形成された第1燃料入口配管と、
    一方の端部が前記改質燃料気液分離部の底部を貫通して内部に開口して、この開口位置は前記堰の上端部よりも低くなるように形成されて、他方の端部が前記2次液体燃料タンクに接続されるように形成された第1燃料出口配管と、
    一方の端部が前記バイパス燃料気液分離部の壁面を貫通して内部に開口して、この開口位置は前記堰の上端部よりも低く且つ前記液面検知装置よりも高くなるように形成されて、他方の端部が前記脱硫器に接続されるように形成された第2燃料入口配管と、
    一方の端部が前記バイパス燃料気液分離部の底部を貫通して内部に開口して、この開口位置は前記液面検知装置よりも低くなるように形成されて、他方の端部が前記1次液体燃料タンクに接続されるように形成された第2燃料出口配管と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池発電システム。
  7. 前記液面制御手段は、
    前記バイパス燃料気液分離部の側面に配置されて前記バイパス燃料気液分離部の液面を検知する第1液面検知装置と、
    前記第1液面検知装置が配置された位置よりも高く且つ前記堰の上端部よりも低い位置に配置された第2液面検知装置と、
    を有し、
    前記第1液面検知装置の検知結果に基づいて、前記バイパス燃料気液分離部の液面を制御するように構成されて、
    前記第2液面検知装置が前記液面を検知したときに、前記脱硫器への前記液体燃料の供給を停止するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池発電システム。
  8. 前記液体燃料を気液分離して生成したガスが前記バーナ燃焼部に向かって流通する系統に、前記液体燃料が流れることを検知する液体燃料検知センサが配置されて、
    前記液面制御手段は、前記液体燃料検知センサが前記系統内に前記液体燃料が流通したことを検知したときに、前記脱硫器への前記液体燃料の供給を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の燃料電池発電システム。
  9. 脱硫器を加熱する脱硫器加熱工程と、
    前記脱硫器が所定の温度まで加熱されているか否かを判定する脱硫器温度判定工程と、
    液体燃料タンクから前記脱硫器に供給された液体燃料に含まれる硫黄化合物の含有量を低減させる脱硫工程と、
    前記脱硫器温度判定工程で前記所定の温度に達していないと判定されているときに、前記脱硫器を流通した前記液体燃料をバイパス燃料気液分離器へ供給し、前記液体燃料から可燃性ガスを抽出する第1気液分離工程と、
    前記第1気液分離工程の後に、気液分離された前記液体燃料を前記液体燃料タンクに戻す第1燃料リサイクル工程と、
    前記脱硫器温度判定工程で前記所定の温度に達していると判定されているときに、前記脱硫器を流通した前記液体燃料を改質燃料気液分離器へ供給し、前記液体燃料から可燃性ガスを抽出する第2気液分離工程と、
    前記第2気液分離工程の後に、前記可燃性ガスが抽出された前記液体燃料を、水素を含む改質ガスを生成させる改質装置へ供給する改質装置燃料供給工程と、
    前記第2気液分離工程の後に、余剰液体燃料を前記液体燃料タンクに戻す第2燃料リサイクル工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池発電システムの運転方法。
  10. 前記脱硫工程の後に、前記可燃性ガスがバーナ燃焼部に向かって流通する流路内を前記液体燃料が流通したときに、前記脱硫器への前記液体燃料供給を停止する工程を有することを特徴とする請求項9に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
  11. 前記脱硫工程の後に、前記バイパス燃料気液分離器の液位が、所定の液位を超えたときに、前記脱硫器への前記液体燃料供給を停止する工程を有することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の燃料電池発電システムの運転方法。
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