JPH09320622A - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JPH09320622A
JPH09320622A JP8136204A JP13620496A JPH09320622A JP H09320622 A JPH09320622 A JP H09320622A JP 8136204 A JP8136204 A JP 8136204A JP 13620496 A JP13620496 A JP 13620496A JP H09320622 A JPH09320622 A JP H09320622A
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JP
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fuel
desulfurizer
power generation
generation system
cell power
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Takayuki Kaneko
隆之 金子
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】システム起動時に電池でのガス不足に陥らない
安定した運転が可能な燃料電池発電システムを提供する
こと。 【解決手段】燃料を供給する燃料供給本ラインと、燃料
に含まれる硫黄分を除去する脱硫器と燃料を改質する改
質器を燃料供給本ラインに設けた燃料電池発電システム
において、脱硫器の燃料吸着を平衡状態に維持するため
に燃料を供給する燃料供給仮ラインを脱硫器入口側に接
続し、さらに燃料供給仮ラインに燃料を加熱する熱交換
器を設けているので、、脱硫器での燃料吸着を常に平衡
状態に維持し、起動時のような非定常運転条件において
も常に供給した燃料と同量の燃料を脱硫器下流から流出
させることが可能になり、電池本体において燃料欠乏を
防止し安定した運転を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料電池発電システ
ムに係わり、特に、起動時においても、燃料供給制御性
が良好な燃料電池発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、燃料電池には石油系の燃料が用い
られているが、この石油系の燃料には極めて高い硫黄分
が含まれている。この燃料中の硫黄分は改質器の寿命及
び性能劣化を引き起こす有害物質であるため除去する必
要がある。したがって、従来の燃料電池発電システムで
は燃料供給ラインから改質器に流入する前に硫黄分除去
を目的として脱硫器を設置している。
【0003】図8を参照して従来の燃料電池発電システ
ムについて説明する。燃料供給ポンプ1によって供給さ
れる燃料は、燃料蒸発器6により燃料の蒸発を行い脱硫
器2によって硫黄分を除去した後、改質器3に導入され
る。改質器3では燃料を水素リッチガスに改質し、アノ
ード極4において改質した水素リッチガスを燃料として
発電を行う。アノード極4を出たアノード排ガスには発
電の際に消費されなかった水素等の可燃分が存在するの
で、改質器バーナ5で燃焼しその際に発生する熱を改質
反応の熱源として利用する。改質器3を出た排ガスは高
温であるため熱交換器等を用いてシステム内で最大限の
熱回収を実施している。特に、液体燃料の場合には改質
器排ガスを用いて燃料蒸発器6において燃料の蒸発を行
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の燃料電池発電システムにおいて
は、以下に述べるような問題があった。すなわち、燃料
として灯油等の分子の大きな燃料を用いた場合には脱硫
器内の触媒表面上において燃料分子が吸着されるので、
吸着が平衡状態に至るまでは流入した燃料流量に対して
流出する燃料流量が少ないという現象が発生する。
【0005】図9(A)及び(B)を用いて脱硫器への
燃料の吸着特性について述べる。脱硫器入出の燃料流量
は、流入量をF1、流出量をF2とし、吸着量をFaと
すると、同図(A)に示すように下記式が成立する。 F1=Fa+F2
【0006】したがって、脱硫器2の入口から燃料を注
入すると、図9(B)の流出流量1に示すように初期で
は注入量の全量が脱硫器2に吸着されるため脱硫器出口
から流出する燃料は0であるが、徐々に燃料の吸着が進
行し、t1 時以降には脱硫器出口から燃料が流出するよ
うになる。吸着が平衡状態に到達する時間T1 までは流
入量F1>流出量F2であり、T1 時間以降は吸着平衡
に到達しているので、流入量F1=流出量F2になる。
【0007】ところで、燃料供給から脱硫器での燃料吸
着の平衡状態へ到達までは供給する燃料によっては数十
分から数時間必要であり、平衡に到達するまでの間は脱
硫器から流出する燃料流量が少ない状態になる。また、
供給する燃料流量を増加させた場合には、同図(B)の
流出流量2に示すように脱硫器からの燃料の流出時間は
t1 からt2 に短縮され、また吸着平衡に到達する時間
もT1 からT2 に短くなる。
【0008】従来の燃料電池発電システムで起動を行っ
た場合の状態を以下に示す。 (1) システム起動後、改質器の昇温が完了し燃料の供給
が可能になった段階で脱硫器に燃料を供給する。燃料の
蒸発加熱源としては改質器バーナの排ガスを用いる。
【0009】(2) 脱硫器に燃料を供給した当初は脱硫器
で燃料が吸着されるため燃料流出量は少ない。 (3) 脱硫器からの燃料流量が少ないため、下流の改質器
及び電池に供給される燃料も少ない。
【0010】(4) 電池での燃料が少ないため発電に移行
すると電池ガス不足あるいはさらに下流の改質器バーナ
の燃料不足によってプラント停止あるいは発電後の電池
でのガス不足が持続する。このように、電池にてガス不
足運転に陥ると、場合によっては不可逆的な劣化を生じ
ることはよく知られている。
【0011】この問題を解決するために、脱硫器での燃
料吸着が平衡に到達するまで連続的に燃料を供給するこ
とが考えられるが、従来のシステム構成では改質器バー
ナ排ガスを熱源として蒸発器を通して燃料を気化してお
り、長時間脱硫器に燃料を供給するにはその間バーナを
燃焼させる必要があった。このため、改質器の温度も長
時間高温で保持させることになり、改質器の触媒性能の
急激な低下を引き起こすという問題があった。
【0012】本発明(請求項1乃至請求項6対応)は上
記問題を解決するためになされたもので、その目的は、
燃料電池発電システムの運転状態に係わりなく脱硫器へ
の燃料供給を実施することにより常時脱硫器での燃料吸
着を平衡状態に維持することにより、システム起動時に
電池でのガス不足に陥らない安定した運転が可能な燃料
電池発電システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、燃料を供給する燃料供給本ラ
インと、燃料に含まれる硫黄分を除去する脱硫器と燃料
を改質する改質器を前記燃料供給本ラインに設けた燃料
電池発電システムにおいて、前記脱硫器の燃料吸着を平
衡状態に維持するために燃料を供給する燃料供給仮ライ
ンを前記脱硫器入口側に接続し、さらに前記燃料供給仮
ラインに燃料を加熱する熱交換器を設けたことを特徴と
する。
【0014】本発明の請求項2は、請求項1記載の燃料
電池発電システムにおいて、前記脱硫器から流出した余
剰の燃料を排出する余剰燃料排出ラインを前記脱硫器出
口側に設けたことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項3は、請求項1記載の燃料
電池発電システムにおいて、前記燃料供給仮ラインに燃
料を加熱する熱交換器の代りにボイラーを設けたことを
特徴とする。
【0016】本発明の請求項4は、請求項1記載の燃料
電池発電システムにおいて、前記脱硫器出口側に設けた
余剰燃料排出ラインを前記脱硫器入口側に設けた燃料供
給仮ラインに接続して、前記脱硫器から流出した余剰の
燃料を再び前記脱硫器に流入する循環配管路を設けたこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の請求項5は、請求項1記載の燃料
電池発電システムにおいて、前記脱硫器出口から流出し
た余剰燃料を凝縮させる凝縮器と、この凝縮された液体
と気体を分離する分離器と、分離した液体を加圧・加熱
して燃料を分離する蒸気分離器と、この分離された燃料
を燃料供給仮ラインから再び脱硫器に供給するように構
成したことを特徴とする。本発明の請求項6は、請求項
1又は請求項4記載の燃料電池発電システムにおいて、
前記脱硫器の入口側及び出口側に流量計を設けたことを
特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して具体的に説明する。図1は本発明の第1実施例
(請求項1対応)の系統図であり、既に説明した図8の
従来の燃料電池発電システムと異なる構成のみを示し、
同一構成部分は同一符号を付して説明する。
【0019】同図に示すように、通常の運転時における
脱硫器2への燃料供給本ライン7とは別に脱硫器2の入
口側に燃料を供給する燃料供給仮ライン8を設置し、燃
料の加熱あるいは蒸発のための熱交換器9と燃料を供給
する燃料供給ポンプ11を設置する。また、脱硫器2の
出口側には流量計10を設置しており、この流量計10
により燃料電池発電システムの起動において脱硫器2で
の燃料の吸着が平衡状態に到達することを計測し、必要
な燃料を燃料供給仮ライン8から供給するようにしてい
る。
【0020】ところで、従来の運転では燃料供給に必要
な熱源を改質器から供給していたため、吸着到達までに
数時間程度必要な場合には、改質器も許容値以上の高温
に長時間保持されることになったが、本実施例では燃料
供給仮ライン8により燃料供給本ライン7からの燃料と
は無関係に脱硫器2に燃料を供給することが可能なた
め、システムに悪影響を与えずに起動時においても脱硫
器2での燃料の吸着を平衡状態に維持することができ
る。
【0021】本実施例では燃料供給本ライン7とは別に
燃料供給仮ライン8から燃料を供給する構成としたが、
本実施例とは異なり燃料供給本ラインに新たに蒸発器を
設置し燃料を供給する構成としても本実施例と同様の作
用が得られる。しかしながら、以下に示すように起動時
以降の制御が困難であるため、本実施例では燃料本来と
は別に燃料を供給する構成としている。
【0022】図2の系統図を用いて燃料供給本ラインに
蒸発器を設置した場合の問題点について説明する。すな
わち、 (1) 起動時に燃料供給本ライン7に燃料を供給し、燃料
蒸発器6によって蒸発させ脱硫器2に長時間燃料を供給
する。
【0023】(2) 一方、プラント起動までには改質器3
の昇温が完了している必要があり、燃料蒸発器6も同時
に昇温することができる。 (3) 燃料蒸発器6と熱交換器9が直列に設置されている
ため十分に燃料蒸発器6が昇温されるに従い熱交換器9
を出た燃料温度が上昇する。一方、脱硫器2への燃料温
度は脱硫触媒保護のため上限がある。
【0024】(4) 従って、熱交換器9出口の燃料温度を
制御するため、燃料蒸発器6及び熱交換器9でそれぞれ
制御する必要があり、起動時にはそれぞれの制御が干渉
することによって不安定になる。
【0025】以上のことを考慮して本実施例による燃料
電池発電システムにおいては、常に脱硫器での燃料吸着
の平衡状態を維持することによって、起動時においても
電池での燃料不足状態に陥らない安定した起動が可能に
なる。
【0026】図3は本発明の第2実施例(請求項2対
応)の系統図であり、既に説明した図8の従来の燃料電
池発電システムと異なる構成のみを示し、同一構成部分
は同一符号を付して説明する。
【0027】同図に示すように、通常の運転時における
脱硫器2への燃料供給本ライン7とは別に脱硫器入口に
燃料を供給する燃料供給仮ライン8を設置し、燃料の加
熱あるいは蒸発のために熱交換器9と燃料を供給する燃
料供給ポンプ11を設置する。燃料電池発電システムの
起動においては、脱硫器2での燃料の吸着が平衡状態に
到達するように燃料供給仮ライン8から燃料を供給し、
下流の改質系に必要な燃料を供給するように流量計10
及び流量調節弁13aで流量を調節する。また、脱硫器
2から流出した余剰の燃料は流量調節弁13bを設けた
余剰燃料排出ライン12から発電システム系外へ排出さ
れる。
【0028】本実施例のような構成の燃料電池発電シス
テムにおいては、脱硫器2に燃料を供給する燃料供給本
ライン7とは別個に設けた燃料供給仮ライン8により燃
料を脱硫器2に供給することが可能になる。また、図9
(B)に示したように脱硫器により多くの燃料を供給す
ると短時間で平衡状態に到達するが、吸着しない燃料が
下流に流出することになる。このように脱硫器2で吸着
しない余剰の燃料をそのまま下流の改質器3に流入させ
ると、改質器3の温度上昇あるいは改質不全を引き起こ
す。しかし、本実施例では流量計10で流量を測定し必
要な燃料のみを流量制御弁13aで改質器3に供給する
ことができるので、下流にある機器に悪影響を与えるこ
とはない。
【0029】上述したように、本実施例の燃料電池発電
システムにおいては、常に脱硫器2での燃料吸着の平衡
状態を維持することによって起動時においても電池での
燃料不足状態に陥らない安定した起動が可能になる。
【0030】図4は本発明の第3実施例(請求項3対
応)の系統図であり、既に説明した図8の従来の燃料電
池発電システムと異なる構成のみを示し、また図3の実
施例と同一構成部分は同一符号を付して重複説明は省略
する。
【0031】同図に示すように、通常の運転時における
脱硫器2へ燃料を供給する燃料供給本ライン7とは別に
脱硫器入口に燃料を供給する燃料供給仮ライン8を設置
し、燃料の加熱あるいは蒸発のためにボイラー14と燃
料を供給する燃料供給ポンプ11を設置する。
【0032】このように本実施例では図3の実施例の熱
交換器の代りにボイラー14によって燃料の加熱・蒸発
を実施しており、図1及び図3の実施例と同様に起動時
においても脱硫器での燃料吸着の平衡状態を維持するこ
とができる。したがって、本実施例の燃料電池発電シス
テムにおいては、前記各実施例と同様に非定常状態にお
いても電池での燃料欠乏のない良好な運転が可能であ
る。
【0033】図5は本発明の第4実施例(請求項4対
応)の系統図であり、既に説明した図8の従来の燃料電
池発電システムと異なる構成のみを示し、また図4の実
施例と同一構成部分は同一符号を付して重複説明は省略
する。
【0034】同図に示すように、本実施例においては余
剰の燃料を排出する余剰燃料排出ライン12によって排
出した燃料を脱硫器サイクルブロア15によって脱硫器
2の入口に戻す構成としている。また、通常の運転時に
おける脱硫器2へ燃料を供給する燃料供給本ライン7と
は別に脱硫器入口に燃料を供給する燃料供給仮ライン8
には熱交換器9と燃料を供給する燃料供給ポンプ16を
設置されている。なお、燃料の加熱機器としては熱交換
器以外に図4の実施例のボイラー14を用いることも可
能である。
【0035】ところで、上記した図3の第2実施例及び
図4の第3実施例では、脱硫器を出た余剰の燃料をプラ
ント系外に排出している。そのため脱硫器での燃料の吸
着の平衡状態が長時間かかった場合には脱硫器で吸着さ
れない多量の燃料がプラント系外に排出されることにな
る。しかし、本実施例では脱硫器で吸着されずに流出し
た余剰燃料を再び脱硫器入口に戻すように構成している
ので、前述の実施例に比べて燃料経済性が優れている。
【0036】このように、本実施例の燃料電池発電シス
テムにおいては、外部から最小限の燃料を供給すること
で上記各実施例と同様に常に脱硫器を燃料吸着平衡状態
に維持することが可能になり、起動時といった非定常状
態においても電池本体での燃料欠乏のない良好な運転が
可能になる。
【0037】図6は本発明の第5実施例(請求項5対
応)の系統図であり、既に説明した図8の従来の燃料電
池発電システムと異なる構成のみを示し、また図5の実
施例と同一構成部分は同一符号を付して重複説明は省略
する。
【0038】同図に示すように、本実施例においては余
剰燃料排出ライン12によって分岐された余剰燃料を凝
縮させる凝縮器17と凝縮された気体を分離する気液分
離器18と液体を加圧するポンプ19と凝縮した燃料を
加熱させる熱交換器9と蒸発した燃料を分離する蒸気分
離器20とを備え、さらにこの蒸気分離器20で分離さ
れた燃料は燃料供給仮ライン8から脱硫器2へ供給され
るように構成されている。また、電池起動初期には燃料
供給ポンプ21により燃料は、熱交換器9、蒸気分離器
20、燃料供給仮ライン8を経て脱硫器2へ供給され
る。
【0039】本実施例では脱硫器入口に燃料及び水素等
の気体を供給する運転状態において、燃料のみをリサイ
クルにより再利用するものである。特にガスと燃料を脱
硫器2に供給するような運転において、図4の第3実施
例と同様に燃料経済性が優れている。
【0040】上述したように、本実施例の燃料電池発電
システムにおいては、外部から最小限の燃料を供給する
ことで上記各実施例と同様に常に脱硫器を燃料吸着平衡
状態に維持することが可能になり、起動時といった非定
常状態においても電池本体での燃料欠乏のない良好な運
転が可能となる。
【0041】図7は本発明の第6実施例(請求項6対
応)の系統図であり、既に説明した図8の従来の燃料電
池発電システムと異なる構成のみを示し、同一構成部分
は同一符号を付して重複説明は省略する。
【0042】同図に示すように、本実施例は通常の運転
時において燃料を供給する燃料供給本ライン7に設置さ
れている脱硫器2の入口側及び出口側にそれぞれ流量計
22及び流量計23を取り付けている。これら流量計2
2及び流量計23の計測値から脱硫器2で吸着された燃
料を性格に推定することができる。すなわち、脱硫器2
で吸着された燃料量は、脱硫器入口燃料計測値から脱硫
器出口燃料計測値を差し引くことで求められる。
【0043】したがって、上記各実施例と本実施例を組
み合わせて、脱硫器に燃料を供給する際に吸着量を正確
に推定して供給燃料量を制御すると、起動時等の非定常
状態においても脱硫器での燃料吸着平衡まで素早く移行
させることが可能になる。
【0044】このように本実施例では、起動時の非定常
状態においても電池本体における燃料欠乏状態を避ける
ことが可能となり、安定した運転が可能な燃料電池発電
プラントを提供することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項1
乃至請求項6対応)によると、脱硫器での燃料吸着を平
衡状態に到達させるための燃料供給仮ラインを設けてい
るので、脱硫装置での燃料吸着を常に平衡状態に維持
し、起動時のような非定常運転条件においても常に供給
した燃料と同量の燃料を脱硫器下流から流出させること
が可能になり、電池本体において燃料欠乏を防止し安定
した運転を行うことができる、という優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の系統図。
【図2】図1の系統図において蒸発器を設置した系統
図。説明を示す系統図。
【図3】本発明の第2実施例の系統図。
【図4】本発明の第3実施例の系統図。
【図5】本発明の第4実施例の系統図。
【図6】本発明の第5実施例の系統図。
【図7】本発明の第6実施例の系統図。
【図8】従来の燃料電池発電システムの系統図。
【図9】同図(A)は脱硫器における燃料吸着を示す
図、同図(B)は供給流量に対する流出流量を示す図。
【符号の説明】
1,11,16,21…燃料供給ポンプ、2…脱硫器、
3…改質器、4…アノード極、5…改質器バーナ、6…
燃料蒸発器、7…燃料供給本ライン、8…燃料供給仮ラ
イン、9…熱交換器、10,22,23…流量計、12
…余剰燃料排出ライン、13a,13b…流量調節弁、
14…ボイラー、15…脱硫器リサイクルブロワ、17
…凝縮器、18…気液分離器、19…ポンプ、20…蒸
気分離器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を供給する燃料供給本ラインと、燃
    料に含まれる硫黄分を除去する脱硫器と燃料を改質する
    改質器を前記燃料供給本ラインに設けた燃料電池発電シ
    ステムにおいて、前記脱硫器の燃料吸着を平衡状態に維
    持するために燃料を供給する燃料供給仮ラインを前記脱
    硫器入口側に接続し、さらに前記燃料供給仮ラインに燃
    料を加熱する熱交換器を設けたことを特徴とする燃料電
    池発電システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料電池発電システムに
    おいて、前記脱硫器から流出した余剰の燃料を排出する
    余剰燃料排出ラインを前記脱硫器出口側に設けたことを
    特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃料電池発電システムに
    おいて、前記燃料供給仮ラインに燃料を加熱する熱交換
    器の代りにボイラーを設けたことを特徴とする燃料電池
    発電システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の燃料電池発電システムに
    おいて、前記脱硫器出口側に設けた余剰燃料排出ライン
    を前記脱硫器入口側に設けた燃料供給仮ラインに接続し
    て、前記脱硫器から流出した余剰の燃料を再び前記脱硫
    器に流入する循環配管路を設けたことを特徴とする燃料
    電池発電システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の燃料電池発電システムに
    おいて、前記脱硫器出口から流出した余剰燃料を凝縮さ
    せる凝縮器と、この凝縮された液体と気体を分離する分
    離器と、分離した液体を加圧・加熱して燃料を分離する
    蒸気分離器と、この分離された燃料を燃料供給仮ライン
    から再び脱硫器に供給するように構成したことを特徴と
    する燃料電池発電システム。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項4記載の燃料電池発
    電システムにおいて、前記脱硫器の入口側及び出口側に
    流量計を設けたことを特徴とする燃料電池発電システ
    ム。
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