JP2005085478A - 電源システムおよびその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸発器の応答性を向上することにより蓄電装置の容量を低減することができる電源システムを提供する。
【解決手段】液相の改質原料を蒸発させるCC/Vap2と、蒸発する前の改質原料を加熱された状態で一時的に貯留するサブタンク3と、蒸発した改質原料を改質する改質システム1と、改質システムにおいて生成した改質ガスを用いて発電を行う燃料電池20と、を備える。サブタンク3の状態を電源システムの状態に基づいて制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電源システムに関する。特に改質反応により発電燃料を生成する改質システムを備えた電源システムの効率向上のための構成に関する。
従来、燃料電池システム等の発電装置と、燃料電池システム起動時等の電力不足時に電力を供給するバッテリ等の蓄電装置と、を備えた車両駆動用の電源システムが知られている。このような電源システムにおいては、車両停止時に、バッテリの目標充電量を車両走行時におけるバッテリの目標充電量に比べて大きな値に設定している。これにより、車両が停止したときには、バッテリ走行時より多くの電力が蓄えられるので、次回、燃料電池システムを起動(コールドスタート)させたときに、燃料電池システムの暖機運転をしながら、モータに十分な量の電力を供給することができる(例えば、特許文献1、参照。)。
特開2002−289209号公報
上記従来の技術においては、車両停止時には、運転時より多くの電力をバッテリに蓄えるようにしている。しかしながら、あらゆる走行パターンに対して、起動処理のための電力、起動直後の走行のための電力、および暖機後の応答性改善のための電力の全てを賄うようにするには、大容量のバッテリを必要とし、コスト、重量、サイズの増加を招くという問題が生じる。
例えば、改質反応に用いる液相原料を蒸発させる蒸発器では、一般に移動体の要求駆動力に遅れて生成蒸気量が変化する。これを補正するためにバッテリの電力が消費されるので、その分バッテリの容量を大きく設定しておく必要がある。
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みて、蒸発器の応答性を向上することにより蓄電装置の容量を低減することができる電源システムを提供することを目的とする。
本発明は、液相の改質原料を蒸発させる蒸発部と、蒸発する前の改質原料を、加熱された状態で一時的に貯留する貯留部と、前記蒸発部で蒸発させた改質原料を改質する改質装置と、前記改質装置において生成した改質ガスを用いて発電を行う発電装置と、を備える。前記蒸発部での改質原料の蒸発特性に関与する前記貯留部の状態量を電源システムの状態に基づいて制御する。
または、液相の改質原料を蒸発させる蒸発部と、蒸発する前の改質原料を加熱した状態で一時的に貯留する貯留部と、蒸発した改質原料を改質する改質装置と、前記改質装置で生成した改質ガスを用いて電力を生じる発電装置と、前記発電装置で生じた電力を充電または放電する蓄電装置と、を備える。このような電源システムの運転方法であって、前記蓄電装置の蓄電状態、電源システムの負荷または負荷変動、前記改質装置の改質温度の少なくとも一つを電源システム状態として検出し、前記電源システム状態に応じて、前記貯留部の貯留量、加熱量、加圧量の少なくとも一つを調整する。
蒸発する前の改質原料を加熱された状態で一時的に貯留する貯留部を備える。蒸発部での改質原料の蒸発特性に関与する貯留部の状態量を、電源システムの状態に基づいて制御する。これにより、蒸発部に供給する改質原料の状態を調整することができ、必要に応じて蒸発部における蒸気生成の応答性を向上することができる。その結果、蓄電装置の容量を低減することができる。
また、蓄電装置の蓄電量、電源システムの負荷または負荷変動、改質装置の改質温度の少なくとも一つを電源システム状態として検出し、電源システム状態に応じて、貯留部の貯留量、加熱量、加圧量熱量の少なくとも一つを調整する。これにより、電源システム状態に応じて、蒸発部に供給される改質原料の状態を調整することができるので、必要に応じて蒸発部における水蒸気生成の応答性を向上することができる。その結果、蓄電装置の容量を低減することができる。
第1の実施形態について説明する。ここでは、発電装置として燃料電池20を、蓄電装置としてバッテリ9を備えた移動体の電源システムについて説明する。
移動体の駆動装置として、比較的低い80℃前後という温度域で運転される高分子電解質型燃料電池(以下、PEFC)が有力と目されている。このような移動体用燃料電池の燃料として用いられる水素を供給する手段として、水素を含む化合物から改質反応により水素を生成する改質システムが知られている。水素を含む化合物としては、容積当たり、もしくは、重量当たりのエネルギ密度が水素に比べて高い、炭素と水素を含む有機物が挙げられる。中でも、メタン等のアルカンや、アルコール・エーテル類、もしくはガソリン等の炭化水素系燃料は、常温常圧もしくは僅かな加圧条件で液相となり取り扱いが容易である、燃料としての利用技術が確立されている等の理由で改質原料として利用される。
改質システムにおいては、改質反応が高活性となる温度域が、メタノールで300℃〜400℃付近、ガソリンで600℃以上となる。それよりも低い温度域では全く水素が得られない、あるいは、所定の温度域での反応と比べて少ない水素しか得られない。そのため、改質システムの起動時には、所定の温度域まで温度を上昇させる暖機運転が必要となる。そこで移動体の電源システムには、バッテリやキャパシタといったような蓄電装置を備え、改質システムの暖機が完了する前は、この蓄電装置の電力を利用することにより移動体を走行させている。
蓄電装置は、暖機運転等の起動処理および起動直後の走行だけではなく、改質システムの応答性に起因する電源システムの応答性改善のための手段としても用いられる。改質原料として液体燃料を用いる場合には、エネルギ密度が高いという利点を持つ一方で、改質反応を生じるために蒸発器等で液体燃料を気化させる必要がある。また、改質システムにおいて後述するような水蒸気改質反応を生じる場合には、蒸発器等により気化した水(水蒸気)の供給が必要となる。一般に、蒸発器の応答は、移動体の要求電力の変動に遅れる。そこで、蓄電装置からの給電により不足分の電力を補うことで、移動体に要求された走行を実現する。
しかしながら、あらゆる走行パターンに対して、起動処理、起動直後の走行、暖機後の応答性改善のための電力の全てを賄うには大容量の蓄電装置を必要とし、コスト、重量、サイズの増加を招く。これを避けるために、起動処理、起動直後の走行、暖機後の応答性改善に用いる電力を抑制する必要がある。そこで、電源システムを以下のように構成して、改質システム、特に蒸発器の応答性を改善することにより蓄電装置の容量を低減する。
なお、蒸発器の応答性改善は、システム効率にも留意する必要がある。電源システム各部で発生する熱を再利用する蒸発器では、改質や発電の効率のロス分として発生している熱を蒸発器の熱源としているので、システム効率の向上が図れる。これに対して、追加燃料を燃焼させた熱を蒸発器の熱源とした場合には、追加燃料の量を必要最小限に抑えることが必要となる。
本実施形態に用いる電源システムの構成を、図1を用いて説明する。なお、発電装置として、固体高分子電解質型の燃料電池20を用いるがこの限りではない。
燃料電池20に供給する水素を生成する改質システム1を備える。改質システム1では、例えばATR(Auto Thermal Reforming)反応によりガソリン等の炭化水素系燃料を改質して、水素リッチな改質ガスを生成する。ATR反応では、発熱反応である部分酸化反応と、吸熱反応である水蒸気改質反応とを、それらの発熱量と吸熱量とのバランスがとれるような比率で生じさせる。
式(1)にオクタン(C818)を水蒸気改質反応させるときの反応式を示す。
Figure 2005085478
すなわち、オクタンに加えてH2Oを原料として改質反応を行う。これを速やかに反応させるためには、H2Oは液相の水ではなく気相の水で与えられることが望ましい。そこで、改質システム1に供給する水蒸気を生成する手段として燃焼部を備えた蒸発器であるCC/Vap2を備える。このCC/Vap2の応答性を改善することにより蓄電装置、ここでは、後述するバッテリ9の必要容量を低減する。
CC/Vap2を、燃焼部と気化部とを一体に構成した蒸発器とする。燃焼部には触媒を備え、図示しない空気供給系からの空気と、燃料電池20から排水素または後述する追加燃料タンク7からの燃料の少なくとも一方と、を用いて燃焼反応を生じる。また、気化部には水を供給し、燃焼部で生成された熱を用いて水蒸気を生成する。
また、CC/Vap2の気化部に供給する水を貯留するメインタンク5と、気化部に供給する水を一時的に貯留するサブタンク3を備える。さらに、CC/Vap2へ供給される水の、メインタンク5からとサブタンク3からの流量割合を調整する三方弁6を備える。
メインタンク5内には、CC/Vap2、サブタンク3それぞれに供給する水流量を調整する図示しない流量調整手段を備える。なお、メインタンク5とは別途に、ポンプやバルブを備えることで、CC/Vap2、サブタンク3に供給する水流量を調整可能としてもよい。
メインタンク5からサブタンク3に移動した水は、サブタンク3内に一時貯留される。サブタンク3内では、後述するように、貯留水を昇温させることにより比較的蒸発しやすい状態で貯留する。CC/Vap2において、応答性よく水蒸気生成量を増加したい場合に、三方弁6を介してサブタンク3内に貯留された熱水をCC/Vap2に供給する。
ここでは、サブタンク3の貯留水を以下のような構成により、熱水として貯留する。
サブタンク3内の圧力を調整する圧力調整手段を備える。ここでは、圧力調整手段としてサブタンク3内に連通するコンプレッサ11を備える。または、サブタンク3の出口側に図示しない調圧弁を備え、サブタンク3の内圧を変更してもよい。この場合は、後述するサブタンク3の加熱手段であるCC4による貯留水の気化によりサブタンク3内で蒸気が発生し、結果的に圧力が上昇するメカニズムとなる。サブタンク3内の圧力を上昇させることで、水の沸点を上昇させることができるので、サブタンク3内の貯留水を液相の状態で高温に加熱することができる。
また、サブタンク3内に貯留される水を加熱する加熱手段を備える。ここでは加熱手段としてサブタンク3と熱交換可能な燃焼触媒器であるCC4を備える。サブタンク3とCC4とを隣接して構成する。CC4では、後述する追加燃料タンク7からの燃料と、図示しない空気供給手段からの空気とを用いて発熱反応を生じ、サブタンク3と熱交換することにより貯留水を加熱して熱水とする。
また、サブタンク3に貯留されている水の熱を保温する保温機構を備える。ここでは、サブタンク3とCC/Vap2を熱交換可能に構成する。サブタンク3とCC/Vap2を隣接して構成する。これにより、運転中は常に高温を維持するCC/Vap2の影響により、サブタンク3も比較的高温に維持される。そのため、サブタンク3からの放熱を抑えることができる。また、サブタンク3内に貯留水としての水を加熱する際に、サブタンク3自身の加熱を行う必要がなくなるので、効率良く貯留水を加熱することができる。なお、ここでは保温機構としてCC/Vap2を用いたがこの限りではない。
なお、サブタンク3内の水の温度調整機構として、圧力調整手段としてのコンプレッサ11、加熱手段としてのCC4、保温手段としてのCC/Vap2を用いたが、この限りではなく、必要に応じて少なくともいずれかを備えればよい。
さらに、CC/Vap2の燃焼部と、CC4に供給する燃料を貯留する追加燃料タンク7を備える。燃料電池20からの排水素のみでは水蒸気生成を行うのに十分な熱を生じることができないと判断された場合には、追加燃料タンク7からCC/Vap2に燃料を供給する。また、サブタンク3の加熱が必要と判断された場合には、追加燃料タンク7からCC4に燃料を供給する。追加燃料タンク7には、CC/Vap2、CC4それぞれに供給する燃料流量を調整する図示しない流量調整手段を備える。または、ポンプやバルブを用いて、CC/Vap2、CC4に供給する燃料流量の調整手段を構成してもよい。
さらに、蓄電装置としてのバッテリ9を備える。バッテリ9には、充電状態SOC(State Of Charge)を検出するSOC検出手段9aを備える。例えば、バッテリ9の電圧を検出する電圧センサや電流を検出する電流センサ等を備える。燃料電池20の発電量が要求電力に満たない場合には、バッテリ9から電力を供給する。
このような電源システムを制御するコントローラ8を備える。また、改質システム1の温度を検出する温度センサ19を備える。コントローラ8では、バッテリ9のSOC、改質システム1の温度Trに従って、メインタンク5からサブタンク3に供給する水量、追加燃料タンク7からCC4に供給する燃料量、コンプレッサ11による加圧量の制御を行う。つまり、コントローラ8においては、サブタンク3の貯留量、加熱量、加圧量を調整する。ここでは、加熱量・加圧量に関しては、加熱・加圧を行うか否か、つまり加熱量・加圧量が0か否かを制御する。
このような電源システムにおいて、通常運転時には、メインタンク5からCC/Vap2の気化部へ水の供給を行う。一方、バッテリ9および燃料電池20からの供給電力が要求電力に満たないと予測、または判断される場合には、サブタンク3内で加熱された熱水をCC/Vap2の気化部へ供給する。これは、例えば、バッテリ9のSOCが低い暖機運転終了直後に、燃料電池20への要求負荷が急激に増加した等の場合である。
具体的には、SOCが所定値より小さく、かつ、要求電力に比べて供給可能な電力が小さいと判断または予測された場合に、三方弁6をサブタンク3側に開に切り替える。または、図示しない制御手段により、バッテリ9のSOCおよび不足電力量に応じて三方弁6の開度を増加方向に調整してもよい。
これにより、CC/Vap2には、サブタンク3に貯留されていた熱水が供給されるので、メインタンク5からの水を供給した場合に比べて、多くの水蒸気が生成される。つまり、要求電力に応じて改質システム1に供給する水蒸気量を応答よく増大することができ、ひいては、燃料電池20における発電量を増大することができる。その結果、バッテリ9が低SOCを示す状態においても、要求電力に応じて供給電力を増大することができるので、応答性のよい電源システムを構成することができる。
なお、蒸気生成の応答性が改善されるメカニズムは、以下のとおりである。
熱交換型の蒸発器であるCC/Vap2においては、被蒸発流体である水を加熱して蒸発させるが、水が比較的低温で供給された場合には、まず液相の水を沸点まで加熱して、しかる後に蒸発潜熱に相当する熱量を与えて蒸発させる必要がある。すなわち、熱交換部の面積の一部を液相の水を加熱するために使用する。
これに対して、サブタンク3内をコンプレッサ11により加圧し、CC4によりCC/Vap2の圧力条件下での沸点またはそれより僅かに低い温度に程度に維持する。これにより、サブタンク3内の水は高温の液相状態または液相と気相の混合状態で貯留される。このような熱水をCC/Vap2に供給すると、被蒸発流体である熱水の一部は直ちに蒸発する。残りについても既に沸点またはその近傍に達しているため、CC/Vap2において熱供給を受けて素早く蒸発する。よって、CC/Vap2における水蒸気生成量を急激に増加することができる。
なお、サブタンク3の貯留水を、CC4によりCC/Vap2の圧力条件下での沸点以上に加熱することもできる。ただし、この場合には、サブタンク3とCC/Vap2とを接続する供給配管内も加圧する、または、供給配管内で水の蒸発が生じても破損することなく、また速やかに水をCC/Vap2に供給できるように構成する必要がある。
このように、燃料電池20における発電量が不足し、かつ、バッテリ9からの給電が期待できない場合に、発電量増加のために水蒸気生成を応答よく増加するには、電力不足が生じる前にCC/Vap2の応答性機能を向上しておく必要がある。具体的には、サブタンク3内に熱水を貯留しておく必要がある。ここでは、電源システムへの要求電力の急激な増加に対して、燃料電池20における発電で対応しなければならない状態であると判断される場合、つまり、バッテリ9のSOCが所定量より小さい場合に、サブタンク3内に熱水を貯留してCC/Vap2の応答性機能を向上する。
ここで、CC/Vap2の応答性機能の制御方法を図2に示すフローチャートを用いて説明する。本フローは、電源システムの負荷変動の有無にかかわらず、電源システム運転中には所定時間毎に繰り返し行う。
ステップS1において、改質システム1の状態を検出する。具体的には、改質システム1が運転中か否かを検出し、運転中の場合にはさらに改質システム1の温度Trを検出する。温度Trは、所定の組成の改質ガスを定格量生成できるか否かの判断をするために必要な部位で測定する。ここで、所定の組成の改質ガスは、ガソリン等の改質原料がほぼ100%反応し、PEFCに対するCOといったような、下流のシステムに有害な成分が影響の無視できるレベルまで低減されている状態の改質ガスを示す。
具体的には、改質システムの温度Trとして、改質触媒やその他の触媒温度を測定する。一つの代表点の温度で判断が可能であれば一点の温度を用い、複数点の温度を測定して総合的に判断する必要がある場合にはその総合的な判断の結果を温度Trとする。なお、改質システム1が停止中の場合には本フローは終了する。次に、ステップS2において、バッテリ9のSOCを読み込む。
次に、ステップ3において、温度TrおよびSOCを用いて、後述するようにサブタンク3の状態を決定する。ここでは、サブタンク3に貯留する熱水の貯留量、加熱、圧力を、温度TrとSOCとから決定する。ステップS4において、ステップS3で設定された状態となるように、サブタンク3の状態を調整する。ここでは、サブタンク3への水供給量、CC4への燃料供給、コンプレッサ11の駆動を制御する。
次に、ステップS3におけるサブタンク3の状態量の決定方法を説明する。
サブタンク3に貯留する熱水量を図3(a)に示すように設定する。つまり、SOCが50%以上あれば、バッテリ9の給電で燃料電池20の発電量不足を補うことができると判断して貯留量を0に設定する。SOCが40%以上50%未満であれば、温度Trが所定温度T1未満であるか否かに応じてそれぞれ最大貯留量の25%、50%とする。さらに、SOCが40%未満であれば、温度Trが所定温度T1未満であるか否かに応じて最大貯留量の50%、100%とする。SOCが小さく、温度Trが所定温度T1より高いときに、サブタンク3に貯留する熱水の貯留量を大きく設定する。
なお、貯留量が100%の状態(最大貯留量)を、改質システム1に供給される最大水蒸気量を所定時間、継続的に供給できる量として予め設定しておく。ここで、所定時間は、例えば、通常状態の水を供給する蒸発器が、最大水蒸気量を生成するのに必要な応答時間とする。
また、所定温度T1は、改質システム1において生成可能な改質ガスの量を判断する指標となる温度とする。すなわち、改質システム1の暖機が十分であり、定格の量の改質ガスを生成できる状態を温度T1以上の状態とし、改質システム1を運転しているものの定格量の改質ガスを生成できない状態が温度T1未満の状態とする。
通常、改質システム1に用いられる触媒は温度によりその活性が左右され、通常、温度が高いほど反応が高活性となる。ただし、触媒の活性がやや低い状態であっても、処理されるガスの流速が十分に遅く、触媒との接触時間を十分に長く確保されれば所定の反応が進み、所定の組成の改質ガスが生成されるのを期待することができる。従って、改質システム1内の各反応器がそれぞれの所定の温度域に達していれば定格量の改質ガスを生成できると共に、所定の温度域よりも僅かに低い温度域であっても、改質ガス生成量を少なく抑えれば所定の組成の改質ガスを生成することができる。
よって、暖機時には、改質システム1において改質ガス生成量を少なく抑えて、所定の組成のガスを生成する。このとき、改質システム1における改質ガス生成量を急激に、かつ、大幅に増大することは難しく、そのため、供給する水蒸気量を急激に、かつ大幅に増大することはない。つまり、改質システム1が所定温度T1より低い場合には、水蒸気生成量を急激に増加することはないと予測されるので、サブタンク3に貯留する熱水量を少なく設定することができる。
次に、サブタンク3の加圧状態と加熱状態を、それぞれ図3(b)、(c)に示す。加圧するか否かおよび加熱するか否かを、SOCに応じて設定する。SOCが比較的小さい場合に、サブタンク3内の加圧、加熱を行う。ここではSOCが50%未満である場合に、コンプレッサ11によりサブタンク3内を加圧する。また、SOCが50%未満である場合に、CC4に空気と燃料を供給してサブタンク3を加熱する。サブタンク3内を加圧することにより水の沸点を上げることができ、より蒸発し易い状態まで温度上昇させた液相の水を貯留することができる。つまり、サブタンク3の加圧および加熱を行うことにより、サブタンク3内に高温の熱水を貯留する。ただし、必要以上に加熱することで、サブタンク3内の熱水が気化し、不要な蒸気の生成やサブタンク3の不要な圧力上昇につながるので、サブタンク3内の温度を検出しながら行うのが好ましい。また、ここでは、加熱、加圧を行うか否かのみの判断を行っているがこの限りではない。例えばSOCに応じて加熱量、加圧量を予め設定しておいてもよい。
次に、このようなCC/Vap2における水蒸気生成量の応答を、図4に示す。ここでは、例えば、電源システムに対する要求電力が増加した負荷過渡期について説明する。図4の破線に通常の蒸発器応答を、実線に出力要求を示す。
電源システムへの要求電力が増大した場合には、燃料電池20における発電量を増大する信号が出力される。つまり、CC/Vap2における水蒸気生成量を増大する信号が出力される。このとき、破線に示すように、通常の蒸発器、つまりメインタンク5から水を供給した場合には、出力要求(実線)に遅れて水蒸気生成量が増加する。この水蒸気を用いて改質システム1において改質ガスを生成するので、改質ガスの生成量、ひいては燃料電池20の発電量も同様の傾向となる。よって、破線と出力要求を示す実線との差をバッテリ9に蓄電された電力により補う必要がある。
つまり、メインタンク5からの水の供給のみを用いて水蒸気を生成する際には、このようなCC/Vap2の応答遅れを補うための電力を蓄える分だけ余計にバッテリ9の容量を大きく設定する必要がある。例えば、バッテリ9を、暖機処理、起動運転に加えて、暖機運転終了直後の要求電力増加に対する応答性改善に対応できるように容量を設定する必要がある。
これに対して本実施形態では、バッテリ9のSOCが十分に大きい場合に、要求電力増加により発電量が不足した際には、通常の電源システムと同様にバッテリ9から電力を補充する。一方、SOCが低くバッテリ9から放電するのが望ましくない場合には、サブタンク3に貯留した熱水をCC/Vap2に供給することにより水蒸気生成量を増大する。これにより、ほぼ要求出力に従って蒸気を発生して改質ガスを生成し、燃料電池20において発電を行うことができる。これにより、バッテリ9の容量を、例えば起動直後の水蒸気生成の応答性を賄うために大きく設定する必要がないので、バッテリ9の容量を低減することができる。
なお、図3におけるSOCの区分は一例に過ぎない。バッテリ9の容量や電源システムの定格出力、バッテリ9の寿命設計等に応じて適宜設定すればよい。すなわち、バッテリ9の容量が小さい、あるいは、容量に対して電源システムの定格出力が大きい場合には、バッテリ9のSCOが比較的早く減少することが予測される。そのため、SOCが比較的大きい状態でも、SOCからの給電に不具合が生じる可能性があるので、サブタンク3に熱水を貯留して水蒸気生成の応答性機能を向上する。また、バッテリ9の寿命が比較的短くてもよい場合には、放電深度の最大値を大きく設定する、すなわち、SOCが比較的小さいところまで放電することができる。よって、SOCが比較的小さい状態でも熱水の貯留を不要とする。加圧、加熱に対しても同様に制御することができる。
また、図3(a)における貯留量は一例に過ぎない。改質システム1が暖機中(Tr<T1)の場合については、暖機完了前に生成できる改質ガス量が、定格量に比べていかほどかにより貯留量を設定することができる。また、貯留量についても、上述したSOC区分閾値の設定と同様に、バッテリ9の容量や電源システムの定格出力に応じて設定することができる。あるいは、外部から別途出力制限を設定するようなインターフェイスを備え、その出力制限が図3(a)の数値に反映されるようにしてもよい。例えば定格の80%に出力を制限するように設定された場合には、図3(a)の各数値が、80%に変更されるようにしてもよい。もしくは、多少の安全率を考慮して、多めに設定してもよい。
また、ここでは、バッテリ9のSOCに応じてサブタンク3の状態を設定したが、SOCの予測値に応じて行っても良い。この場合には、早めにサブタンク3内に水を貯留することができるので、例えば、水の貯留期間等に供給電力の不足が生じるのを避けることができる。
さらに、バッテリ9の充電を行うことにより、SOCが回復してあるレベル以上(図3においては50%以上)になれば、サブタンク3での熱水貯留が不要となる。この場合には、コンプレッサ11およびCC4を停止して、メインタンク5からよりサブタンク3からの水の供給を優先することにより、効率のよい水蒸気生成を優先して行う。または、それ以降に再びサブタンク3が使用される可能性を考慮して、保温機構としてCC/Vap2からの伝熱のみによりサブタンク3内に比較的高温な水を貯留した状態を維持してもよい。
次に、本実施形態の効果について説明する。
液相の改質原料を蒸発させるCC/Vap2と、蒸発する前の改質原料を加熱された状態で一時的に貯留するサブタンク3と、を備える。また、CC/Vap2で蒸発させた改質原料を改質する改質システム1と、改質システム1において生成した改質ガスを用いて発電を行う燃料電池20と、を備える。CC/Vap2での水の蒸発特性に肝要するサブタンク3の状態量を電源システムの状態に基づいて制御する。これにより、電源システムの状態に応じて、全体の効率をいたずらに低下させるのを避けながら、必要に応じてCC/Vap2の応答性を改善して、電源システムとして必要な応答性を確保することができる。その結果、バッテリ9の容量を低減することができる。
ここでは、サブタンク3の状態を、サブタンク3の貯留量、加熱量、加圧量の少なくともいずれかとし、電源システムの状態を、電源システム内のバッテリ9のSOC、改質システム1の温度Trの少なくともどちらか一方とする。サブタンク3内に貯留する水量を調整することで、余分な水の昇温をする必要がなく、消費エネルギを抑制することができる。サブタンク3内を加熱することにより、水を蒸発し易い高温の状態とすることができる。また、サブタンク内を加圧することにより、水の沸点を上昇させることができるので、サブタンク3内での水の温度をCC/Vap2における沸点近傍まで上昇させることができる。その結果、CC/Vap2において、水が蒸発し易い状態でサブタンク3内に貯留することができる。また、SOCや温度Trに応じてサブタンク3の状態を設定することにより、CC/Vap2における水蒸気生成の応答性が求められる可能性に応じて、熱水の貯留を制御することができる。これにより、CC/Vap2の応答性改善を、消費エネルギを抑制しつつ、適切な状況で行うことができる。
電力を充電すると共に放電するバッテリ9と、サブタンク3の貯留量を制御する貯留量制御手段(S3)と、を備える。バッテリ9のSOCが低いとき、または低くなると予測されるときは、サブタンク3の貯留量を多くする。これにより、CC/Vap2の応答性改善の必要性や、その程度に応じて、適切な貯留量を設定することができる。その結果、電源システムの効率低下を抑制しつつ、CC/Vap2の応答性を向上することができる。
また、電力を充電すると共に放電するバッテリ9と、サブタンク3に貯留された水を加熱するCC4と、を備え、バッテリ9のSOCが低いとき、または低くなると予測されるときは、サブタンク3に貯留された水の加熱量を多くする。ここでは、SOCが所定値より小さい場合に、貯留水の加熱を行う。これにより、CC/Vap2の応答性改善の必要性やその程度に応じて、適切な加熱を行うことができる。その結果、電源システムの効率低下を抑制しつつ、CC/Vap2の応答性を向上することができる。なお、ここではCC4をON/OFFに切り替えたが、加熱量は貯留量に応じて設定しても良い。
また、電力を充電すると共に放電するバッテリ9と、サブタンク3を加圧するコンプレッサ11と、を備え、バッテリ9のSOCが低いとき、または低くなると予測されるときは、サブタンク3を加圧する。これにより、サブタンク3からの熱水の要求があったときに、レスポンスよく蒸発を行うことができる。
改質システムの温度Trを検出する温度センサ19と、サブタンク3の貯留量を制御する貯留量制御手段(S3)と、を備え、温度Trに応じて、サブタンク3の貯留量を制御する。これにより、改質温度Trが低いとき、つまり、改質ガスの生成量を増大し難い場合には、サブタンク3に一時貯留する水量を抑制することができるので、貯留のためのエネルギを節約することができる。
サブタンク3に保温機構を備える。ここでは、CC/Vap2をサブタンク3と熱交換に配置する。これにより、サブタンク3からの放熱を低減することができるので、水を蒸発し易い状態に保ちやすくすることができる。また、応答性機能の向上が特に望まれない場合にも、サブタンク3自体の温度を低下し難くするため、次に応答性機能の向上が望まれた際にも、短時間でサブタンク3の状態を設定することができる。
また、燃料電池20またはバッテリ9のうち少なくとも一方から供給される電力を移動体の駆動に用い、かつ、移動体起動直後の移動のための電力を主にバッテリ9から供給する。これにより、暖機が完了する前の起動直後の走行で、バッテリ9のエネルギを消費し、暖機後の改質システム1の応答性を改善のための電力が供給できないような場合に、予め蒸発し易い水を適切量サブタンク3に貯留して、CC/Vap2を含めた電源システムの応答性を改善することができる。
液相の改質原料を蒸発させるCC/Vap2と、CC/Vap2に供給する水を加熱した状態で一時的に貯留するサブタンク3と、蒸発した水を改質する改質システム1を備える。また、改質システム1で生成した改質ガスを用いて電力を生じる燃料電池20と、燃料電池20で生じた電力を充電または放電するバッテリ9と、を備える。このような電源システムの運転方法であって、バッテリ9のSOC、改質システム1の改質温度Trの少なくとも一方を電源システム状態として検出する。さらに、電源システム状態に応じて、サブタンク3の貯留量、加熱量、加圧量の少なくとも一つを調整する。これにより、電源システムの状態に応じて、適切に貯留部であるサブタンク3に貯留される水の状態を調整することができるので、CC/Vap2の応答性を向上することができ、ひいては、電源システムの応答性を向上することができる。また、バッテリ9の容量を抑制することができる。
また、燃料電池20およびバッテリ9からの電力が要求負荷に満たないと予測または判断された際に、サブタンク3に貯留された液相の水をCC/Vap2に供給する。これにより、燃料電池20の発電量を応答よく増加することができるので、バッテリ9の容量を抑制して設定した場合にも、電源システムからの電力供給を応答よく行うことができる。
次に、第2の実施形態について説明する。電源システムの構成を図5に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
ここでは、CC/Vap2の排出側に気液分離器12を備える。CC/Vap2で生成された水蒸気を気液分離器12に供給して、気相と液相に分離する。気液分離器12で分離された気相の水を、改質原料として改質システム1に供給する。また、気液分離器12で分離された液相の熱水を、サブタンク3に回収する。
第1の実施形態と同様に、バッテリ9のSOCが小さく電力不足が生じる可能性がある場合に、サブタンク3に水を貯留し、かつ、コンプレッサ11やCC4により熱水の状態を維持する。これに加えて本実施形態では、本来、改質システム1に供給する蒸気を生成するCC/Vap2を利用して熱水を生成する。
具体的には、図2、図3(a)に従ってサブタンク3の状態を設定する。ただし、ステップS4において、サブタンク3に熱水の貯留を行う際に、熱水の一部もしくは全部を以下のようにしてサブタンク3に回収する。
サブタンク3に熱水を貯留すると判断された際には、その時点で改質システム1に供給する水蒸気に相当するよりも多くの水を、メインタンク5からCC/Vap2に供給する。一方、排水素や追加燃料を燃焼することによりCC/Vap2で生じる熱は、必要な量の水蒸気を生成できる量に留める。
その結果、CC/Vap2に供給された水の一部は沸点に等しい温度で、なおかつ、液相のままCC/Vap2から流出する。その液相成分を気液分離器12において分離し、サブタンク3に回収することにより所定量の熱水をサブタンク3に貯留することができる。
なお、CC/Vap2において上記のような運転を行っている場合には、生成される蒸気の温度が沸点近傍となり、通常の場合より蒸気温度が低くなることが予想される。そこで、蒸気を利用する改質システム1では、蒸気温度の変更に対応することができる構成とであることが好ましい。例えば、改質システム1内の反応に伴って生じる熱を用いて蒸気を昇温させるATR反応であれば、供給される蒸気の温度に応じて発熱反応である部分酸化反応の割合を増減する。
また、サブタンク3に貯留する水は、全て気液分離器12で分離した液相の水とする必要はない。例えば、サブタンク3へ所定量の水を貯留する時間を短くしたい場合には、一部を気液分離器12で分離した液相とし、残りをメインタンク5から供給してもよい。
次に、本実施形態の効果を説明する。以下、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
CC/Vap2から排出された水を気液分離する気液分離器12を備え、サブタンク3に水を貯留する際には、水の一部を液相のままCC/Vap2から排出し、気液分離器12において分離した液相の水をサブタンク3に貯留する。これにより、エネルギ消費を抑制しつつ、効率的に温度の高い熱水をサブタンク3に回収することができる。
次に、第3の実施形態について説明する。電源システムの構成を図6に示す。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
蒸発部と貯留部とを一体化したCC/Vap13を用いる。ここでは後述するように、蒸発部である第1気化部15a、15cと、貯留部である貯留部15bとを一体に構成して気化部15を構成する。つまり、CC/Vap13を、第1実施形態におけるCC/Vap2とサブタンク3とを一体化することにより構成した蒸発器とする。CC/Vap13の燃焼部には、排水素または追加燃料タンク7からの燃料の少なくとも一方と、酸化剤としての空気を供給する。
また、CC14を、CC4と同様に触媒燃焼器とし、CC/Vap13と隣接して構成する。ここでは、CC14を後述するように貯留部15bと熱交換可能なように構成する。CC14には、追加燃料タンク7からの燃料および図示しない空気供給系からの空気を供給する。なお、CC14を便宜上別の要素としているが、CC/Vap13の燃焼部の一部がCC14の作用を兼ねても良い。その他の構成を、第1の実施形態と同様とする。
次に、CC/Vap13の模式図を図7に示す。CC/Vap13の応答性機能を特に向上する必要がない場合の状態を図7(a)に、応答性機能を向上する場合の状態を図7(b)に示す。
CC/Vap13を気化部15と、図示しない燃焼部とから構成する。ここで、気化部15と燃焼部を熱交換可能に構成する。つまり、燃焼部において発生した熱を用いて気化部15を流通する水を蒸発させる。
気化部15を、第1気化部15a、貯留部15b、第2気化部15cから構成する。ここでは気化部15を略U字形状に構成し、右側部分を第1気化部15a、左側部分を第2気化部15c、下側部分を貯留部15bとする。また、気化部15への液相の水の供給口15dを右側上部、つまり第1気化部15aの上端とし、気相の水の排出口15eを左側上部、つまり第2気化部15cの上端とする。
メインタンク5から気化部15に水を供給する。供給された水は、第1気化部15aを流通する際に、図示しない燃焼部から熱を受け取って水蒸気を生成する。図7においては、色の濃淡で水蒸気生成の状態を示し、色の濃い部分を液相の水が多い状態、色の薄い部分を液相の水が少ない状態を示す。第1気化部15aの上端に構成した水の供給口15d近傍は液相の水が多く、下方に行くに従って蒸発が進み液相の水が少なくなって気相の水が増加する。
第1気化部15aで気相となった水は、第2気化部15cを流通する際に過熱される。第2気化部15cを水蒸気が下から上に向かって流れる際に、さらに温度上昇することにより生成された高温蒸気は、CC/Vap13から改質システム1に供給されることにより改質原料として使用される。
一方、第1気化部15aで気相とならなかった液相の水は、図7(b)に示すように、U字形状の下端部である貯留部15bに貯留される。この水は、第1気化部15aを通る際に加熱されていると共に、図示しない燃焼部から受熱するので、高温の熱水の状態で貯留される。ここで、貯留部15bをCC14と熱交換可能に構成しているので、CC14で燃焼を行うことにより、貯留部15bの熱水を速やかに蒸発させることができる。
熱水の貯留が必要であると判断された場合(図7(b))には、CC/Vap13に供給する水量を増大する。これにより、過剰水分が第1気化部15aで気化されず貯留部15bに貯留される。このとき貯留水は、第1気化部15aを流通する際に加熱されているので、熱水となっている。このような状態では、少しの熱を供給するだけで、貯留部15bに貯留された熱水の蒸発を行うことができる。つまり、水蒸気生成を増加させる際の応答性機能を向上した状態となる。一方、熱水の貯留が必要ないと判断される場合(図7(a))には、改質システム1に要求される量の水を、CC/Vap13に供給する。
次に、本実施形態における熱水の貯留量の調整方法について、図8のフローチャートを用いて説明する。本フローは、電源システムの負荷変動にかかわらず、電源システム運転中に一定時間毎に繰り返し行う。
ステップS11において、運転パターンを検出する。ここで、運転パターンを、車両のナビゲーションシステム等により設定された走行パターンから予測される要求電力パターン、つまり、電源システムの負荷とする。ここでは特に、電源システムの負荷変動幅とする。あるいは、燃料電池車が、専ら通勤等に使用されるものであり、負荷変動パターンが過去の走行履歴から予測可能なものであれば、それを利用してもよい。次に、ステップS12において、バッテリ9のSOCを検出する。
ステップS13において、ステップS11、12で検出した予測負荷変動幅とSOCを用いてCC/Vap13の運転状態を決定する。ここで、この運転状態の決定を、図9に従って行う。
図9には、予測される負荷変動幅に応じた熱水の貯留量を示す。予測される負荷変動幅が大きいほど、貯留量を大きく設定する。これにより、実際に負荷変動が生じた場合に、負荷変動の幅に応じて貯留された水を用いて、水蒸気を生成することができる。つまり、負荷変動幅が大きい場合には、多くの水蒸気を増加することができる。これにより、応答性よくCC/Vap13を運転することができる。また、バッテリ9のSOCが小さいほど、貯留量を大きく設定する。これにより、バッテリ9からの給電が困難な状態においてほど、増加可能な水蒸気量を多く設定することができるので、燃料電池20における発電量を増加することができる。
ステップS13において、CC/Vap13の運転状態を決定したら、ステップS14において、決定した状態となるように設定する。つまり、ここでは熱水の貯留量を調整する。
このように貯留部15bに熱水を貯留しておき、燃料電池20およびバッテリ9からの供給電力では要求電力を賄えない場合にCC14に燃料を供給する。これにより、貯留部15bに貯留された水蒸気を蒸発させることができるので、CC/Vap13で生成される水蒸気量を増大することができる。その結果、燃料電池20の発電量を増大することができる。よって、CC/Vap13の応答遅れを賄うためにバッテリ9の容量を大きく設定する必要がなくなり、バッテリ9を小さくすることができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
貯留部15bの状態を、貯留部15bの貯留量とし、電源システムの状態を、電源システムの負荷または負荷変化とする。つまり、貯留部15bの貯留量を制御する貯留量制御手段(S13)を備え、電源システムの負荷または負荷変動の予測値または指示値に応じて、貯留部15bの貯留量を制御する。これにより、負荷または負荷変動が大きい場合には、CC/Vap13の過渡応答の頻度または程度が多いと予想されるので、貯留量を多くしておくと、負荷変動に対応できる。
貯留部(15b)と蒸発部(15a、15c)とを一体に構成する。ここでは、第1実施形態におけるCC/Vap2とサブタンク3を一体化してCC/Vap13を構成する。これにより、電源システムをコンパクト化することができる。
また、液相の改質原料を蒸発させる第1気化部15a、第2気化部15cと、蒸発する前の改質原料を加熱した状態で一時的に貯留する貯留部15bと、蒸発した改質原料を改質する改質システム1とを備える。また、改質システム1で生成した改質ガスを用いて電力を生じる燃料電池20と、燃料電池20で生じた電力を充電または放電するバッテリ9と、を備える。このような電源システムの運転方法であって、電源システムの負荷または負荷変動を電源システム状態として検出し、電源システム状態に応じて、貯留部15bの貯留量を調整する。これにより、バッテリ9からの供給電力が期待できない状態で、要求電力が増加した場合に、CC/Vap13における水蒸気生成を応答よく行うことができるので、電源システム全体の応答を向上することができる。
なお、本実施形態においては、図6に示す電源システムについて、図8に示すフローチャートを実行したがこの限りではない。つまり、図1に示す電源システムに対して、図8に示すように負荷変動の予測に応じて制御を行っても良い。ただし、この場合には、図3(b)、(c)に示すように、例えばSOCが50%未満の場合に、加圧・加熱を実行する等の制御を加える必要がある。
また、図6に示す電源システムに対して図2に示す制御を実行することもできる。なお、この場合には、貯留量は貯留部15bに貯留する熱水の量を示す。また、圧力調整手段は備えていないので、図3(b)の条件は省略する。さらに、ここでは加熱手段であるCC14のON/OFFによりCC/Vap12で生成される水蒸気流量が変化するので、CC14は水蒸気生成量を増加したいと判断された時点でONとする。つまり、図3(c)の条件を省略し、実際に負荷変動が生じる時点でCC14をONとする。
次に、第4の実施形態について説明する。以下、第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
電源システムの構成を、第3の実施形態と同様に図6に示す。ただし、ここで用いるCC/Vap13の構成を図10に示す。
CC/Vap13を、貯留部15bに貯留した水を第1気化部15aの供給口15dに再度供給可能な構成とする。ここでは、貯留部15bと第1気化部15aの供給口15dとを結ぶ再供給流路16を備える。再供給流路16にはポンプ17を備え、貯留部15bに貯留された熱水を選択的に第1気化部15aに再供給可能とする。なお、圧力差等によりポンプ17が必要ない場合には、再供給流路16にバルブ等を設け、選択的に再供給してもよい。
蒸気生成の応答性機能の向上が要求され、かつ、負荷の増加が生じた場合には、第3の実施形態と同様に、CC14に燃料および空気を供給する。これにより、貯留部15bに貯留された熱水が蒸発する。また、ポンプ17を駆動することにより、貯留部15bに貯留された熱水を供給口15dに再供給し、第1気化部15aを流れる際に図示しない燃焼部との熱交換を行う。これにより、熱水がより広い伝熱面に接触するので蒸気生成の応答性をより向上することができる。
なお、熱水の第1気化部15aへの再供給のみで、負荷変動に対応できる場合には、CC14を省略することもできる。
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第3の実施形態と異なる効果についてのみ説明する。
蒸発部、ここでは第1気化部15aに流通することにより温度上昇した熱水を貯留部15bに貯留する。また、貯留水を再度蒸発部、ここでは第1気化部15aに流通させることにより、生成される水蒸気量を増加する。これにより、効率良く水蒸気生成の応答を向上することができる。
次に、第5の実施形態について説明する。電源システムの概略構成を図11に示す。以下、第2の実施形態と異なる部分のみを説明する。
気液分離器12の替わりに、コンデンサ18を備える。CC/Vap2からは、気相の水のみが排出される。つまり、ステップS3においてCC/Vap2の応答性機能を向上する必要があると判断されたら、CC/Vap2に供給する水の流量を増大する。また、CC/Vap2で生じる熱量を、供給される水の流量に応じた流量とする。なお、このとき生成される水蒸気の温度は沸点または沸点近傍とする。これにより、改質システム1で用いる水蒸気流量より多くの水蒸気がCC/Vap2からコンデンサ18に供給される。
コンデンサ18には、メインタンク5からサブタンク3に供給される熱水の一部が熱交換可能に供給される。つまり、コンデンサ18において、メインタンク5から供給された水と、CC/Vap2で生成された蒸気との間で熱交換を行う。ここで、熱交換により水蒸気の一部が凝縮することにより、潜熱が放出されるので、コンデンサ18内を流通する水の温度を効率良く上げることができる。このように温度上昇した水を、サブタンク3に貯留する。
また、コンデンサ18を流れる蒸気のうち、熱交換により凝縮した水をサブタンク3に回収する。この凝縮量が、CC/Vap2に供給された水量と改質システム1に供給する水量との差に相当するように、メインタンク5からコンデンサ18を介してサブタンク3に供給される水の流量を調整する。
このように、コンデンサ18にいて、気相の水と液相の水との熱交換を行うことにより、効率良く液相の水の温度を上昇させることができ、速やかにサブタンク3に熱水を貯留することができる。よって、ステップS4において、サブタンク3を要求される状態に設定するまでに必要な時間、ここでは熱水を貯留するのに必要な時間を短縮することができる。これにより、例えば、蒸気生成応答を向上する必要があると判断されてから短時間の間に負荷増加の要求が生じた場合にも、応答よく蒸気流量を増大することができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第2の実施形態とは異なる効果のみを説明する。
CC/Vap2から排出された水の一部を凝縮するコンデンサ18を備え、サブタンク3に水を貯留する際には、コンデンサ18において凝縮された水をサブタンク3に回収する。また、コンデンサ18において、液相の水とCC/Vap2で生成された気相の水との熱交換を行うことにより、気相の水の一部を凝縮し、熱交換により温度上昇した液相の水をサブタンク3に回収する。これにより、速やかにサブタンク3に熱水を貯留することができので、応答遅れにより電源システムからの供給電力が不足する頻度をさらに低減することができる。
なお、改質システム1から得られる水素リッチな改質ガスは、燃料電池20の発電を行うための燃料ガスとして専ら用いられるものではなく、内燃機関に供給して該内燃機関の出力軸に接続されや発電機により発電を行うものとしても良い。つまり、発電装置として、燃料電池20の替わりに内燃機関を用いても良い。
または、CC/Vap2、13で生成される水蒸気は改質反応に用いられているが、この限りではない。例えば、シフト反応に用いることもできる。または、PEFCの固体高分子膜を湿潤するために反応ガスを湿潤するのに用いても良い。
また、改質原料の一部である水を高温状態で一時貯留する例を示しているがこの限りではない。適用対象は水のみではなく、ガソリンやメタノール等の水以外の液相改質原料を気化させる場合にも適用可能である。つまり、蒸発器は液相改質原料を気化する蒸発器であればよく、例えばガソリンを蒸発する蒸発器としてもよい。
さらに、CC/Vap2、13を、熱供給源である燃焼部と気化部とが一体となった蒸発器としたが、気化部と熱供給源とが必ずしも一体である必要はない。別に設けられた燃焼器で生成した高温流体を蒸発器に供給する構成としてもよい。
このように、本発明は、上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で様々な変更を為し得ることは言うまでもない。
本発明は、発電に用いる前に、反応ガスに処理を施す必要がある電源システムに適用することができる。特に、移動体等の体積、重量に制限がある電源システムに効果的に適用することができる。
第1の実施形態に用いる電源システムの概略構成図である。 第1の実施形態における水蒸気生成応答の向上判断のフローチャートである。 第1の実施形態における水蒸気生成応答の向上条件を示す図である。 第1の実施形態における水蒸気の応答性を示す図である。 第2の実施形態に用いる電源システムの概略構成図である。 第3の実施形態に用いる電源システムの概略構成図である。 第3の実施形態に用いるCC/Vapの模式図である。 第3の実施形態に用いる水蒸気生成応答の向上判断のフローチャートである。 第3の実施形態における水蒸気生成応答の向上条件を示す図である。 第4の実施形態に用いるCC/Vapの模式図である。 第5の実施形態に用いる電源システムの概略構成図である。
符号の説明
1 改質システム(改質装置)
2 CC/Vap(蒸発部)
3 サブタンク(貯留部)
4 CC(加熱手段)
9 バッテリ(蓄電装置)
9a SOC検出手段
11 コンプレッサ(圧力調整手段)
12 気液分離器(気液分離部)
13 CC/Vap
15 気化部
15a 第1気化部(蒸発部)
15b 貯留部
15c 第2気化部(蒸発部)
18 コンデンサ(凝縮部)
19 温度センサ(改質温度検出手段)
20 燃料電池(発電装置)

Claims (15)

  1. 液相の改質原料を蒸発させる蒸発部と、
    蒸発する前の改質原料を加熱された状態で一時的に貯留する貯留部と、
    前記蒸発部で蒸発させた改質原料を改質する改質装置と、
    前記改質装置において生成した改質ガスを用いて発電を行う発電装置と、を備え、
    前記蒸発部での改質原料の蒸発特性に関与する前記貯留部の状態量を電源システムの状態に基づいて制御することを特徴とする電源システム。
  2. 前記貯留部の状態を、前記貯留部の貯留量、加熱量、加圧量の少なくともいずれかとし、
    前記電源システムの状態を、電源システム内の蓄電装置の蓄電状態、電源システムの負荷または負荷変化、前記改質装置の温度の少なくともいずれかとする請求項1に記載の電源システム。
  3. 電力を充電すると共に放電する蓄電装置と、
    前記貯留部の貯留量を制御する貯留量制御手段と、を備え、
    前記蓄電装置の蓄電状態が低いとき、または低くなると予測されるときは、前記貯留部に貯留する改質原料貯留量を多くする請求項1に記載の電源システム。
  4. 電力を充電すると共に放電する蓄電装置と、
    前記貯留部に貯留された改質原料を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記蓄電装置の蓄電状態が低いとき、または低くなると予測されるときは、前記貯留部に貯留された改質原料の加熱量を多くする請求項1に記載の電源システム。
  5. 電力を充電すると共に放電する蓄電装置と、
    前記貯留部を加圧する加圧手段と、を備え、
    前記蓄電装置の蓄電状態が低いとき、または低くなると予測されるときは、前記貯留部を加圧する請求項1に記載の電源システム。
  6. 前記改質装置の温度を検出する改質温度検出手段と、
    前記貯留部の貯留量を制御する貯留量制御手段と、を備え、
    前記改質装置の温度に応じて、前記貯留部の貯留量を制御する請求項1に記載の電源システム。
  7. 前記貯留部の貯留量を制御する貯留量制御手段を備え、
    電源システムの負荷または負荷変動の予測値または指示値に応じて、前記貯留部の貯留量を制御する請求項1に記載の電源システム。
  8. 前記蒸発部から排出された改質原料を気液分離する気液分離部を備え、
    前記貯留部に改質原料を貯留する際には、改質原料の一部を液相のまま前記蒸発部から排出し、前記気液分離部において分離した液相の改質原料を前記貯留部に回収する請求項1に記載の電源システム。
  9. 前記蒸発部から排出された改質原料の一部を凝縮する凝縮部を備え、
    前記貯留部に改質原料を貯留する際には、前記凝縮部において凝縮された改質原料を前記貯留部に回収する請求項1に記載の電源システム。
  10. 前記凝縮部において、液相の改質原料と前記蒸発器で生成された気相の改質原料との熱交換を行うことにより、前記気相の改質原料の一部を凝縮し、
    熱交換により温度上昇した前記液相の改質原料を前記貯留部に回収する請求項9に記載の電源システム。
  11. 前記貯留部と前記蒸発部とを一体に構成する請求項1に記載の電源システム。
  12. 前記貯留部に保温機構を備える請求項1に記載の電源システム。
  13. 前記発電装置または前記蓄電装置のうち少なくとも一方から供給される電力を、移動体の駆動に用い、
    かつ、移動体起動直後の移動のための電力を主に前記蓄電装置から供給する請求項1から12のいずれか一つに記載の電源システム。
  14. 液相の改質原料を蒸発させる蒸発部と、
    蒸発する前の改質原料を加熱した状態で一時的に貯留する貯留部と、
    蒸発した改質原料を改質する改質装置と、
    前記改質装置で生成した改質ガスを用いて電力を生じる発電装置と、
    前記発電装置で生じた電力を充電または放電する蓄電装置と、を備えた電源システムの運転方法であって、
    前記蓄電装置の蓄電状態、電源システムの負荷または負荷変動、前記改質装置の改質温度の少なくとも一つを電源システム状態として検出し、
    前記電源システム状態に応じて、前記貯留部の貯留量、加熱量、加圧量の少なくとも一つを調整することを特徴とする電源システムの運転方法。
  15. 前記発電装置および前記蓄電装置からの電力が要求負荷に満たないと予測または判断された際に、前記貯留部に貯留された改質原料を前記蒸発部に供給する請求項13に記載の電源システムの運転方法。
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