JP5519357B2 - 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム - Google Patents

固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5519357B2
JP5519357B2 JP2010067806A JP2010067806A JP5519357B2 JP 5519357 B2 JP5519357 B2 JP 5519357B2 JP 2010067806 A JP2010067806 A JP 2010067806A JP 2010067806 A JP2010067806 A JP 2010067806A JP 5519357 B2 JP5519357 B2 JP 5519357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
vaporizer
fuel
fuel gas
reformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010067806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010251309A (ja
Inventor
勝己 檜垣
稔 鈴木
光博 中村
栄造 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Kyocera Corp
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp, Osaka Gas Co Ltd filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2010067806A priority Critical patent/JP5519357B2/ja
Publication of JP2010251309A publication Critical patent/JP2010251309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5519357B2 publication Critical patent/JP5519357B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、炭化水素系燃料ガスを改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステムに関する。
従来から、酸素イオンを伝導する膜として固体電解質を用いた燃料電池セルを燃料電池ハウジング内に収容した固体酸化物形燃料電池システムが知られている。この固体酸化物形燃料電池システムでは、一般的に、固体電解質としてイットリアをドープしたジルコニアが用いられており、この固体電解質の片側に燃料ガスを酸化するための燃料極が設けられ、その他側に空気中の酸素(酸化材)を還元するための酸素極が設けられ、700〜1000℃の高温で、燃料ガスを改質した改質燃料ガス中の水素、一酸化炭素、炭化水素と酸化材としての酸素とを電気化学反応させて発電が行われる。このような固体酸化物形燃料電池システムは、他の燃料電池システムやガスエンジンなどに比べて、特に高発電効率での発電が可能なことから、有望な発電技術として開発が行われている。
この固体酸化物形燃料電池システムにおいては、燃料電池セルでの作動温度が高いために、この燃料電池セルにて発電に用いない余剰の燃料ガスを燃焼室で燃焼させ、この燃焼で得られる燃焼熱を気化器における水(改質用水)の気化及び改質器における改質反応に利用することができる(例えば、特許文献1参照)。
この固体酸化物形燃料電池システムでは、電気化学反応後の排気ガスに残留する余剰の燃料ガスが燃焼室で燃焼されるので、この燃焼室付近に気化器及び改質器が配設され、燃焼熱を直接的に利用して気化器にて水蒸気が生成され、また改質器にて水蒸気を用いた改質反応が行われる。
このような固体酸化物形燃料電池システムでは、また、燃料電池セルが発電可能な温度に上昇するまで、燃料ガスの燃焼反応やオートサーマルリフォーミング反応を用いて加熱することが知られている(例えば、特許文献2参照)。この固体酸化物形燃料電池システムの定常発電運転中においては、燃料電池セルでの発電(電気化学反応)に使用されなかった余剰の燃料ガスは燃焼室で燃焼され、その燃焼熱が気化器での気化熱及び改質器での改質熱に利用され、残りの熱は排気ガスとなって外部に排出され、この排出の際に酸化材としての空気との間で熱交換され、熱交換により加熱された空気が燃料電池セルの空気極側に送給される。
また、このような固体酸化物形燃料電池システムからの排熱を温水として回収するための排熱回収手段を備えたコージェネレーションシステムも提案されている。このようなコージェネレーションシステムでは、排熱回収手段は温水を貯湯する貯湯タンクを含み、酸化材としての空気との間で熱交換された後の排気ガスの排熱が温水として貯湯されるように構成され、このように排熱回収された後の排気ガスが外部に排出される。
このコージェネレーションシステムに用いられる固体酸化物形燃料電池システムでは、燃料ガスの価電子の消費速度(この消費速度は、燃料ガスの流量に比例する)に対してどれだけの発電電流を取り出すかの割合を燃料利用率といい、この燃料利用率が高いほど燃料電池セルの発電効率が高くなる。一般に、この燃料利用率が高いということは、発電(電気化学反応)に使用しない余剰の燃料ガスの量が少なくなり、燃焼室での燃焼で得られる燃焼熱が少なくなる。それ故に、この燃料利用率が高くなり過ぎると、燃料電池ハウジング(一般に、その内面が断熱材で覆われている)内の温度を一定に保つための熱量が不足し、燃料電池セルの作動温度の低下をまねき、その発電性能が低下するという問題が生じる。このようなことから、この燃料利用率は、定格発電能力などにもよるが、ある値以上に大きくすることが難しい。
また、発電量を絞る場合(即ち、部分負荷発電の場合)には、定格発電時と同じ燃料利用率で発電を行うと、余剰の燃料ガスの量が低下することから、温度が下がり過ぎて内部抵抗の増加(即ち、発電効率の低下)を招くおそれがある。そのため、部分負荷発電の場合においては、定格発電時よりも燃料利用率を下げる(換言すると、余剰燃料を増加させる)ようにして温度の低下を抑制しているが、このように燃料利用率を下げることは、発電効率を低下させる要因であり、部分負荷時の発電効率を画期的に高めることはできない。
特開2006−19084号公報 特開2008−243597号公報
従来の固体酸化物形燃料電池システムでは、上述したように、吸熱反応である気化反応及び水蒸気改質反応を行う気化器及び改質器が、燃料電池セルを収容する燃料電池ハウジング内に収容されているために、燃料電池セルの熱自立運転を行うためには発電(電気化学反応)後の余剰の燃料ガスを燃焼室で燃焼させ、この燃焼熱を利用して加熱する必要があるが、このように定常発電運転中における余剰の燃料ガスの燃焼量を多くすることは、燃料電池セルにおける発電効率(即ち、燃料利用率)が低下することになる。
この余剰の燃料ガス量を少なくして発電効率を高めるためには、吸熱反応である気化反応を行う気化器を燃料電池セルの吸熱に関わらない個所、例えば燃料電池ハウジングの外部に移設し、燃料電池セルから外部に排出される排気ガスの排熱を利用して気化することも考えられるが、気化器を燃料電池ハウジング外に設けると、固体酸化物形燃料電池システムの起動初期においては、余熱が不充分であるために、気化器にて水蒸気改質反応に必要な量の水蒸気を得ることが難しく、改質器に送給される水蒸気の濃度が低くなるという問題が生じる。
また、部分負荷時においては、燃料電池ハウジング内の温度が下がるために、電解質等の内部抵抗が増大して発電効率が低下し、従来のように単純に燃料利用率を下げて運転する場合には、発電効率を画期的に高めることができない。
本発明の目的は、起動初期から通常発電運転において水蒸気の供給不足が発生せず、通常発電運転においては高い発電効率を得ることができる固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステムを提供することである。
本発明の請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池システムは、炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、を備えた固体酸化物形燃料電池システムであって、
水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池システムでは、前記燃料電池セルスタックに酸化材を送給するための酸化材送給手段が設けられ、前記燃料電池ハウジング内に、前記酸化材送給手段によって送給される酸化材と前記燃焼室から排出される排気ガスとの間で熱交換を行なうための熱交換器が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池システムでは、起動初期においては、前記水が前記第1気化器に送給され、該第1気化器にて気化された水蒸気が前記改質器に送給され、また起動後に前記第2気化器の温度が所定温度に達すると、前記水が前記第2気化器に送給され、該第2気化器にて気化された水蒸気が前記改質器に送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の固体酸化物形燃料電池システムでは、前記第1気化器及び前記第2気化器への前記水の送給を切り換えるための切換手段が設けられ、該切換手段は前記第2気化器の温度に基づいて切換制御されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の固体酸化物形燃料電池システムでは、前記炭化水素系燃料ガスを前記改質器に送給するための燃料ガス送給手段が設けられ、該燃料ガス送給手段より送給される前記炭化水素系燃料ガスは、前記第2気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率が、前記第1気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率よりも高くなるように送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のコージェネレーションシステムは、炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱を温水として回収するための排熱回収手段と、を備え、該排熱回収手段は、前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱と水とで熱交換するための排熱回収用熱交換器と、該排熱回収用熱交換器での熱交換後の温水を貯湯する貯湯タンクと、前記排熱回収用熱交換器と前記貯湯タンクとの間で水を循環させるための循環ラインとを含むコージェネレーションシステムであって、
水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載のコージェネレーションシステムでは、前記燃料電池セルスタックに酸化材を送給するための酸化材送給手段が設けられ、前記燃料電池ハウジング内に、前記酸化材送給手段によって送給される酸化材と前記燃焼室から排出される排気ガスとの間で熱交換を行なうための熱交換器が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載のコージェネレーションシステムでは、前記排熱回収用熱交換器は、前記燃料電池ハウジングより排出され、前記第2気化器を通った後の排気ガスと、前記循環ラインを通して流れる水との間で熱交換するように設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載のコージェネレーションシステムでは、前記炭化水素系燃料ガスを前記改質器に送給するため燃料ガス送給手段が設けられ、該燃料ガス送給手段より送給される前記炭化水素系燃料ガスは、前記第2気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率が、前記第1気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率よりも高くなるように送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載のコージェネレーションシステムでは、前記第1気化器及び前記第2気化器への前記水の送給を切り換えるための切換手段が設けられ、該切換手段は前記排熱回収手段の前記貯湯タンクの貯湯状況に基づいて切換制御されることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の固体酸化物形燃料電池システムは、炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、を備えた固体酸化物形燃料電池システムであって、
水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設され、前記水が前記第2気化器を通して前記第1気化器に送給された後に前記改質器に送給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の固体酸化物形燃料電池システムでは、前記第2気化器には、前記第2気化器内の温度を検知するための温度検知手段が設けられ、該温度検知手段の検知温度に基づき、前記改質器に送給される前記炭化水素系燃料ガスの送給量を制御することにより、前記燃料電池セルスタックの運転における燃料利用率を変化させる制御を行なうことを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載のコージェネレーションシステムは、炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて該燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱を温水として回収するための排熱回収手段と、を備え、該排熱回収手段は、前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱と水とで熱交換するための排熱回収用熱交換器と、該排熱回収用熱交換器での熱交換後の温水を貯湯する貯湯タンクと、前記排熱回収用熱交換器と前記貯湯タンクとの間で水を循環させるための循環ラインとを含むコージェネレーションシステムであって、
水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設され、前記水が前記第2気化器を通して前記第1気化器に送給された後に前記改質器に送給されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項14に記載のコージェネレーションシステムでは、前記貯湯タンクに関連して、該貯湯タンクにおける温水の貯湯状態を検知するための貯湯量検知手段が設けられ、該貯湯量検知手段の検知貯湯状態に基づき、前記改質器に送給される前記炭化水素系燃料ガスの送給量を制御することにより、前記燃料電池セルスタックの運転における燃料利用率を変化させる制御を行なうことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池システムによれば、改質器へ送給する水蒸気を生成するための気化器として第1気化器及び第2気化器が設けられ、燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように、第1気化器は燃料電池ハウジング内に収容され、第2気化器は、燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように、燃料電池ハウジング外に配設されている。第1気化器を用いるときには、余剰の燃料ガスの燃焼熱を利用するので、燃料電池セルスタックでの燃料ガスの燃料利用率が低くなるが、第1気化器を早期に高温状態にすることができ、また第2気化器を用いるときには、第1気化器を利用するときよりも燃料電池ハウジング内の温度が高くなり、そのために余剰の燃料ガスの割合を少なくすることが可能となり、その結果、燃料電池セルスタックでの燃料利用率を高くすることができ、高い発電効率を達成することが可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池システムによれば、酸化材送給手段により燃料電池セルスタックに供給される酸化材は、熱交換器により燃焼室から排出される排気ガスとで熱交換されることから、温度の高い酸化材を燃料電池セルスタックに送給することができ、高い発電効率を達成することが可能となる。
また、本発明の請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池システムによれば、起動初期においては、水が第1気化器に送給され、第1気化器にて気化された水蒸気が改質器に送給されるので、燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼熱により第1気化器を早期に高温状態にして水を気化する(水蒸気にする)ことができ、これによって、燃料電池システムの起動時間の短縮を図ることができる。また、起動後第2気化器の温度が所定温度に達すると、水が第2気化器に送給され、第2気化器にて気化された水蒸気が改質器に送給されるので、燃料電池ハウジング内の温度が高くなり、これによって、燃料電池セルスタックでの燃料利用率を高めることができる。
また、本発明の請求項4に記載の固体酸化物形燃料電池システムによれば、第1気化器及び第2気化器への水(改質用水)の送給を切り換えるための切換手段は、第2気化器の温度に基づいて切換制御され、例えば第2気化器の温度が所定温度以上に達したときに水(改質用水)を第2気化器に送給するように切り換え制御され、このように切換制御することにより、排気ガスの排熱を有効利用して第2気化器にて水を気化することにより、ハウジング内の温度が高くなり、燃料電池システムを高発電効率で運転することができる。
また、本発明の請求項5に記載の固体酸化物形燃料電池システムによれば、炭化水素系燃料ガスを改質器に送給するための燃料ガス送給手段が設けられ、燃料ガス送給手段より送給される炭化水素系燃料ガスは、第2気化器を用いて改質器へ送給する水蒸気を生成するときの燃料電池セルスタックでの燃料利用率が、第1気化器を用いて改質器へ送給する水蒸気を生成するときの燃料電池セルスタックでの燃料利用率よりも高くなるように送給されるので、燃料電池システムの定常発電運転中に第2気化器を利用して水(改質用水)を気化することにより、定常発電運転中における燃料電池セルスタックの燃料利用率を高めて高効率で発電することができる。
また、本発明の請求項6に記載のコージェネレーションシステムによれば、水(改質用水)を気化する気化器として第1気化器及び第2気化器が用いられ、燃料電池ハウジング内の第1気化器は、燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように、燃料電池ハウジング内に収容され、また燃料電池ハウジング外の第2気化器は、燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように、燃料電池ハウジング外に配設されている。これら第1気化器及び第2気化器を備えたコージェネレーションシステムにおいても、第1気化器を用いるときには、余剰の燃料ガスの燃焼を利用するので、第1気化器を早期に高温状態に保ってシステムの立上げ時間を短縮することができ、第2気化器を用いるときには、燃料電池ハウジング内の温度が高くなり、そのために余剰の燃料ガスの割合を少なくすることができ、燃料電池セルスタックでの燃料利用率を高めることができる。
また、本発明の請求項7に記載のコージェネレーションシステムによれば、酸化材送給手段により燃料電池セルスタックに供給される酸化材は、熱交換器により燃焼室から排出される排気ガスとで熱交換されることから、温度の高い酸化材を燃料電池セルスタックに送給することができ、高い発電効率を達成することが可能となる。
また、本発明の請求項8に記載のコージェネレーションシステムによれば、排熱回収用熱交換器は、燃料電池ハウジングより排出され、第2気化器を通った後の排気ガスと、循環ラインを通して流れる水との間で熱交換するように設けられているので、第2気化器においては高温の排気ガスの排熱を利用して水(改質用水)を気化させることができ、また第2気化器にて排熱回収した後の排気ガスの排熱を排熱回収用熱交換器にて回収して温水として貯えることができ、排気ガス中の排熱の回収を効率よく行うことができる。
また、本発明の請求項9に記載のコージェネレーションシステムによれば、炭化水素系燃料ガスを改質器に送給するための燃料ガス送給手段が設けられ、燃料ガス送給手段より送給される炭化水素系燃料ガスは、第2気化器を用いて水蒸気を生成するときの燃料電池セルスタックでの燃料利用率が、第1気化器を用いて水蒸気を生成するときの燃料電池セルスタックでの燃料利用率よりも高くなるように送給されるので、燃料電池システムの定常発電運転中に第2気化器を利用して水(改質用水)を気化することにより、定常発電運転中における燃料電池セルスタックの燃料利用率を高めて高効率で発電することができる。
また、本発明の請求項10に記載のコージェネレーションシステムによれば、第1気化器及び第2気化器への水(改質用水)の送給を切り換えるための切換手段が設けられ、この切換手段は排熱回収手段の貯湯タンクの貯湯状況に基づいて切換制御され、例えば排熱の利用状況が余剰気味である(又は排熱の利用状況が不足気味である)ときには水(改質用水)を第2気化器(又は第1気化器)に送給するように切り換え制御され、このように切換制御することにより、第2気化器(又は第1気化器)にて水(改質用水)を気化させて排熱回収用熱交換器を流れる排気ガス中の排熱量を少なくする(又は多くする)ことができ、余剰気味(又は不足気味)な排熱を抑える(又は増やす)ことができる。そして、切換手段により、第1気化器及び第2気化器への水の送給を排熱の利用状況に基づいて切り換えることにより、コージェネレーションシステムを熱需要に適合するように最適に運転することができる。
また、本発明の請求項11に記載の固体酸化物形燃料電池システムによれば、改質器へ送給する水蒸気を生成するための気化器として、燃料電池ハウジング内に収容された第1気化器と、燃料電池ハウジング外に配設された第2気化器とが用いられ、これら第1気化器及び第2気化器が直列的に配設される。従って、水(改質用水)は第2気化器を通して第1気化器に送給された後に改質器に送給され、例えば起動初期などにおいては主として第1気化器における熱交換によって、また例えば定格運転状態においては主として第2気化器における熱交換によって水が気化され、これら第1気化器及び第2気化器における熱交換によって水を所要の通りに気化して改質器に送給することができ、このように第1気化器及び第2気化器の熱交換を利用することによって発電効率の高い運転を行うことができる。
また、本発明の請求項12に記載の固体酸化物形燃料電池システムによれば、第2気化器に設けられた温度検知手段の検知温度に基づき改質器に送給される炭化水素系燃料ガスの送給量を制御することにより、燃料電池セルスタックの運転における燃料利用率を変化させる制御を行なうので、燃料電池システムを高発電効率で運転することができる。
また、本発明の請求項13に記載のコージェネレーションシステムによれば、水(改質用水)を気化する気化器として、燃料電池ハウジング内に収容された第1気化器と、燃料電池ハウジング外に配設された第2気化器とが用いられ、第1気化器及び第2気化器が直列的に配設されている。これら第1気化器及び第2気化器を備えたコージェネレーションシステムにおいても、水(改質用水)は第2気化器を通して第1気化器に送給された後に改質器に送給され、例えば起動初期などにおいては主として第1気化器における熱交換によって、また例えば定格運転状態においては主として第2気化器における熱交換によって水が気化され、このように第1気化器及び第2気化器の熱交換を利用することによって発電効率の高い運転を行うことができる。
更に、本発明の請求項14に記載のコージェネレーションシステムによれば、貯湯量検知手段の検知貯湯量に基づいて改質器に送給される炭化水素系燃料ガスの送給量を制御することにより、燃料電池セルスタックの運転における燃料利用率を変化させる制御を行なうので、第2気化器にて水(改質用水)を気化させて排熱回収用熱交換器を流れる排気ガス中の排熱量を少なくする(又は多くする)ことができ、余剰気味(又は不足気味)な排熱を抑える(又は増やす)ことができ、このように運転制御することにより、コージェネレーションシステムを熱需要に適合するように最適に運転することができる。
本発明の固体酸化物形燃料電池システムの第1の実施形態を示す簡略図。 図1の固体酸化物形燃料電池システムにおいて第2気化器を使用するときの燃料ガス及び水の流れを示す簡略図。 図1の固体酸化物形燃料電池システムの制御の流れを示すフローチャート。 本発明のコージェネレーションシステムの第1の実施形態を示す簡略図。 図4のコージェネレーションシステムにおいて第2気化器を使用するときの燃料ガス及び水の流れを示す簡略図。 図4のコージェネレーションシステムの制御の流れを示すフローチャート。 本発明の固体酸化物形燃料電池システムの第2の実施形態を示す簡略図。 本発明のコージェネレーションシステムの第2の実施形態を示す簡略図。
以下、添付図面を参照して、本発明の固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステムの実施形態について説明する。
〔固体酸化物形燃料電池システム〕
図1〜図3を参照して、第1の実施形態の固体酸化物形燃料電池システムについて説明する。図1において、図示の固体酸化物形燃料電池2は、燃料ガスとして例えばメタンを主成分とする炭化水素系燃料ガス、例えば天然ガス(都市ガス)を消費して発電を行うものであり、炭化水素系燃料ガスを改質して燃料ガスを生成するための改質器4と、改質器4にて生成された燃料ガス及び酸化材としての空気の酸化及び還元によって発電を行う固体酸化物形の燃料電池セルスタック6と、空気を燃料電池セルスタック6に送給するための酸化材送給手段8と、を備えている。なお、以下の説明において、改質器4に供給される炭化水素系燃料ガスを原燃料ガスという場合がある。
燃料電池セルスタック6は、燃料電池反応によって発電を行うための複数の固体酸化物形燃料電池セルを集電部材を介して積層して構成されており、図示していないが、酸素イオンを伝導する固体電解質と、この固体電解質の一方側に設けられた燃料極と、固体電解質の他方側に設けられた酸素極とを備え、固体電解質として例えばイットリアをドープしたジルコニアが用いられる。
この固体酸化物形燃料電池システム2では、水(以下、改質用水という場合がある。)を気化して改質器4に供給するための気化器として2つの気化器、即ち第1気化器12及び第2気化器14を備えている。燃料電池セルスタック6の燃料極の導入側は、改質燃料ガス送給ライン10を介して改質器4に接続され、この改質器4は、ガス・水蒸気送給ライン16を介して第1気化器12に接続され、この第1気化器12は、第1分岐ライン18を介して切換手段20に接続されている。また、改質器4は、水蒸気送給ライン22を介して第2気化器14に接続され、この第2気化器14は第2分岐ライン24を介して切換手段20に接続されている。
この実施形態では、切換手段20は三方弁から構成されている。切換手段20の流入側は水供給ライン26を介して改質用水供給源28(例えば、水道管、水タンクなど)に接続され、この水供給ライン26には、水を供給するための水供給ポンプ30が配設されている。切換手段20(例えば、三方弁)が図1に示す第1の切換状態にあるときには、水供給ライン26と第1分岐ライン18とが連通され、改質用水供給源28からの改質用水は水供給ライン26及び第1分岐ライン18を通して第1気化器12に送給され、また切換手段20が図2に示す第2の切換状態にあるときには、水供給ライン26と第2分岐ライン24とが連通され、改質用水供給源28からの改質用水は水供給ライン26及び第2分岐ライン24を通して第2気化器14に送給される。なお、この形態では、切換手段22として三方弁を用いているが、このような構成に代えて、この切換手段22を2つの開閉弁(例えば、電磁弁)から構成するようにしてもよい。或いは、2系統の水供給ライン(水供給源、水供給ポンプ、水供給弁などを含む)を設け、片方の水供給ラインからの水を第1気化器12に送給し、他方の水供給ラインからの水を第2気化器14に送給するようにしてもよい。
また、第1気化器12は、燃料ガス供給ライン32を介して原燃料ガスを供給するための燃料ガス供給源34に接続されている。燃料ガス供給ライン32には、脱硫器35、燃料ガス供給用ポンプ36及び流量センサ38が配設されている。脱硫器35は原燃料ガスに含まれる硫黄成分を除去し、燃料ガス供給用ポンプ36は燃料ガス供給源34からの原燃料ガスを燃料ガス供給ライン32を通して第1気化器12に送給し、流量センサ38は燃料ガス供給ライン32を通して送給される原燃料ガスの流量を計測する。この燃料ガス供給ライン32には、さらに、2連の開閉弁40及び42が配設されている。2連の開閉弁40及び42は燃料ガス供給ライン32を開閉して燃料ガスの供給、供給停止を行い、燃料昇圧ポンプ36は、燃料ガス供給ライン32を流れる燃料ガスを昇圧し、燃料流量センサ38の流量が設定の値となるように、燃料ガス供給ライン32を流れる原燃料ガスの流量を制御する。これらの構成により燃料ガス供給手段が構成されている。
改質器4は、改質触媒として例えばアルミナにルテニウムを担持させたものを備え、この改質触媒によって燃料ガスを水蒸気改質する。また、第1気化器12は、第1分岐ライン18を通して送給される水を気化させて水蒸気を発生し、第2気化器14は第2分岐ライン24を通して送給される水を気化させて水蒸気を発生する。これら第1及び第2気化器12,14の気化については、後に詳述する。
この実施形態では、改質器4と第1気化器12とを別体に構成しているが、これら改質器4及び第1気化器12を一体的に構成するようにしてもよい。また、燃料ガス供給ライン32を第1気化器12に接続しているが、このような構成に代えて、この燃料ガス供給ライン32を改質器4に接続し、燃料ガス供給源34からの原燃料ガスを改質器4に直接的に送給するようにしてもよい。また、第2気化器14からの水蒸気を水蒸気送給ライン22を介して改質器4に送給しているが、このような構成に代えて、この水蒸気送給ライン22を第1気化器12に接続し、第2気化器14からの水蒸気を第1気化器12を介して改質器4に送給するようにしてもよい。
この燃料電池セルスタック6の酸素極の導入側は、空気送給ライン46を介して空気(酸化材)を予熱するための空気予熱器48(熱交換器から構成される)に接続され、この空気予熱器48は、空気供給ライン50を介して酸化材送給手段8に接続されている。酸化材送給手段8は、例えば送風ブロアから構成され、この送風ブロアの回転数を制御することによって、空気供給ライン50を通して供給される空気の送給量が制御される。
燃料電池セルスタック6の燃料極及び酸素極の各排出側には燃焼室52が設けられ、燃料電池セルスタック6の一端から排出された余剰の燃料ガスと酸素極側から排出された空気(酸素を含んでいる)とがこの燃焼室52に送給されて燃焼される。この燃焼室52は排気ガス送給ライン54を介して空気予熱器48に接続され、空気予熱器48を流れる排ガスは、排気ガス排出ライン55を介し第2気化器14を通して大気に排出される。空気余熱器48においては、空気供給ライン50を通して供給される空気と排気ガス送給ライン54を通して送給される排気ガスとの間で熱交換が行われ、この熱交換によって加温された空気が空気送給ライン46を通して燃料電池セルスタック6に送給される。また、第2気化器14においては、排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスと第2分岐ライン24を流れる水との間で熱交換され、熱交換によって発生した水蒸気が水蒸気送給ライン22を通して改質器4に送給される。なお、第2気化器14からの水蒸気を改質器4に導く水蒸気送給ライン22は、空気余熱器48に近接して配設することができ、このように配設することによって、空気余熱器48からの熱を利用して水蒸気を加温することができる。
第2気化器14に関連して温度センサ56が配設されている。この形態では、温度センサ56は第2気化器14内に配設され、第2気化器14内の温度を検知し、この温度センサ56からの検知信号に基づいて固体酸化物形燃料電池システム2が後述するように制御される。
この実施形態では、改質器4、燃料電池セルスタック6、第1気化器12及び空気予熱器48が燃料電池ハウジング58に収容され、燃料電池ハウジング58の内壁面が断熱材で覆われて高温室60を規定し、改質器4、燃料電池セルスタック6、第1気化器12及び空気予熱器48が高温室60内で高温状態に保たれる。また、第2気化器14は、燃料電池ハウジング58外に配設され、このように構成することによって、第2気化器14における水の気化には、排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスの排熱が利用され、燃料電池ハウジング58内の熱が利用されることがない。
この実施形態では、固体酸化物形燃料電池システム2の各種装置(例えば、酸化材送給手段8、切換手段22、水供給ポンプ30、燃料ガス供給用ポンプ36など)の作動を制御するためのコントローラ62が配設されており、このコントローラ62は後述する如く上記各種装置を作動制御する。なお、図1においては、このコントローラ62は、燃料ガス供給用ポンプ36、水供給用ポンプ30、酸化材送給手段8及び切換手段20を制御する例を示しているが(図中において鎖線にて示す)、それ以外にも2連の開閉弁40及び42や燃料昇圧ポンプ36なども作動制御し、また温度センサ56からの検知信号はこのコントローラ62に送給される。
この固体酸化物形燃料電池システム2の発電運転は、例えば次のようにして行われる。図2及び図3をも参照して、固体酸化物形燃料電池システム2を起動するには、操作装置(図示せず)を起動操作すればよく、起動操作する(ステップS1)と、燃料電池セルスタック6の酸素極側への空気の供給が行われ(ステップS2)、また燃料電池スタック6の燃料極側への燃料ガスの供給が行われ(ステップS3)、さらに燃焼室52に配設された点火装置(図示せず)が点火作動し、このようにして燃焼室54にて燃料ガスの燃焼が行われる(ステップS4)。
即ち、このように起動操作すると、コントローラ62は酸化材送給手段8を作動させ、図1に矢印で示すように、空気供給ライン50及び空気送給ライン46を通して燃料電池セルスタック6の酸素極側に空気が供給され、この酸素極側を通して燃焼室52に流れる。また、コントローラ62は、開閉弁40を開状態にするとともに、燃料ガス供給用ポンプ36を作動させ、図1に矢印で示すように、燃料ガス供給源34からの原燃料ガス中に含まれた硫黄成分が脱硫器35にて除去された後、燃料ガス供給ライン32を通して第1気化器12に送給される。なお、第1気化器12に送給される原燃料ガスの流量は燃料昇圧ポンプ36により制御され、燃料流量センサ38の流量が設定の値となるよう燃料昇圧ポンプ36の出力が調整される。第1気化器12に供給された原燃料ガスはさらにガス・水蒸気送給ライン16、改質器4及び改質燃料ガス送給ライン10を通して燃料電池セルスタック6の燃料極側に供給され、この燃料極側を通して燃焼室52に流れる。そして、このような供給状態においてコントローラ62は点火装置(図示せず)を点火作動させ、これによって、酸化材送給手段8からの空気を燃焼用空気として利用して、燃料ガス供給源34から供給され、燃料電池セルスタック6の一端から排出された余剰の燃料ガスが燃焼され、この燃焼熱を利用して燃料電池セルスタック6、改質器4及び第1気化器12が加熱される。このように余剰の燃料ガスの燃焼熱を利用するので、第1気化器12及び改質器4を急速に加熱することができる。
この燃焼室52での余剰の燃料ガスの燃焼熱によって第1気化器12の温度が上昇する(例えば、第1気化器12に配設された温度センサ(図示せず)の検知温度が例えば200℃に達する)と、切換手段20が図1に示す第1切換状態に保持され(ステップS5)、水供給源28からの水の供給が行われる(ステップS6)。即ち、図1に矢印で示すように、水供給源28からの改質用水が、第1分岐ライン18を通して第1気化器12に供給され、この第1気化器12においては、燃焼室52の燃焼熱によって水が気化されて水蒸気となり、加熱された燃料ガスと発生した水蒸気がガス・水蒸気送給ライン16を介して改質器4に送給される。
改質器4においては、原燃料ガスと水蒸気とで水蒸気改質反応が行なわれ、改質して生成された燃料ガス(改質燃料ガス)が改質燃料ガス送給ライン10を通して燃料電池セルスタック6の燃料極側に送給される。また、酸化材送給手段8からの空気は、空気供給ライン50を通して空気予熱器48(熱交換器)に供給され、この空気予熱器48において燃焼室52より排出されて排気ガス送給ライン54を通して流れる排気ガスとの間で熱交換され、熱交換により加温された後に空気送給ライン46を通して燃料電池セルスタック6の酸素極側に送給される。そして、燃料電池セルスタック6の一端から排出された余剰の燃料ガスは、燃料電池セルスタック6の酸素極側を通った空気(燃焼用空気)で燃焼される。
このようにして燃料電池セルスタック6の温度が作動温度に達する(例えば、燃料電池セルスタック6の近傍に配設された温度センサの検知温度が例えば650℃に達する)と、ステップS7からステップS8に移り、固体酸化物形燃料電池システム2の定常発電運転が行われる。この定常発電運転においては、燃料ガス供給源34からの原燃料ガスは、燃料昇圧ポンプ36の昇圧制御によって第1の供給状態で供給される(ステップS9)。即ち、この第1の供給状態においては、水供給源28からの水(改質用水)が、水供給ライン26及び第1分岐ライン18を通して第1気化器12に供給され、この第1気化器12において水が気化されて水蒸気となり、加熱された原燃料ガスと水蒸気がガス・水蒸気送給ライン16を介して改質器4に送給され、この改質器4において水蒸気改質反応が行なわれ、改質して生成された燃料ガス(改質燃料ガス)が改質燃料ガス送給ライン10を通して燃料電池セルスタック6の燃料極側に送給される。また、酸化材送給手段8からの空気は、空気供給ライン50を通して空気予熱器48(熱交換器)に供給され、この空気予熱器48において排気ガス送給ライン54を通して流れる排気ガスとの間で熱交換され、熱交換により加温された後に空気送給ライン46を通して燃料電池セルスタック6の酸素極側に送給される。
そして、燃料電池セルスタック6の燃料極側は改質して生成された燃料ガスを酸化し、またその酸素極側は空気中の酸素を還元し、燃料極側の酸化及び酸素極側の還元による電気化学反応により発電が行われる。燃料電池セルの一端より排出される燃料ガス及び酸素極側に送給された空気の一部は燃焼室52に送給され、空気中の酸素を利用して燃料ガス(余剰の燃料ガス)が燃焼され、この燃料ガスの燃焼熱を利用して改質器4及び第1気化器12が加熱される。燃焼室52での燃焼反応に伴って生じる排気ガスは排気ガス送給ライン54を通して空気予熱器48に送給され、この空気予熱器48において酸化材送給手段8から供給される空気との熱交換に利用された後に、排気ガス排出ライン55を通して大気に排出される。
このような定常発電運転において、排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスの熱によって第2気化器14の温度(即ち、温度センサ56の検知温度)が第1設定温度(例えば、110℃程度に設定される)に達すると、ステップS10からステップS11に移り、コントローラ62は、切換手段20を第2の切換状態に切換保持し、また燃料昇圧ポンプ36の昇圧制御によって燃料ガス供給源34からの原燃料ガスを第2の供給状態で供給する(ステップS12)。
切換手段20が第2の切換状態に保持されると、図2に矢印で示すように、水供給源28からの水(改質用水)は、水供給ライン26及び第2分岐ライン24を通して第2気化器14に供給され、この第2気化器14において水が気化されて水蒸気となり、発生した水蒸気が水蒸気送給ライン22を通して改質器4に送給され、この改質器4において燃料供給源34から燃料供給ライン32及び第1気化器12を通して送給された原燃料ガスとで水蒸気改質反応が行なわれ、改質して生成された燃料ガス(改質燃料ガス)が改質燃料ガス送給ライン10を通して燃料電池セルスタック6の燃料極側に送給され、この燃料電池セルスタック6にて上述したと同様にして電気化学反応により発電が行われる。
この第2の切換状態においては、燃料電池ハウジング58外に配置された第2気化器14にて水蒸気が生成されるので、水の気化に燃料電池ハウジング58内の熱を利用することがなく、従って、燃料電池ハウジング58内を高温状態に保つことが可能となり、その結果、余剰の燃料ガスの割合、即ち燃焼室52で燃焼させて燃焼熱として利用する燃料ガスの割合を少なくすることができる。このようなことから、燃料ガス供給手段を制御して、第2気化器14にて水蒸気を発生する運転状態、即ち燃料ガスの第2の供給状態での定常発電運転においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば75%となるように燃料ガスの送給量を設定し、また第1気化器12にて水蒸気を発生する運転状態、即ち燃料ガスの第1の供給状態での定常発電運転においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば70%となるように燃料ガスの送給量を設定することができる。すなわち、燃料ガス供給手段より送給される燃料ガスは、第2の供給状態の燃料利用率が、第1の供給状態の燃料利用率よりも高くなるように送給される。ここで、燃料利用率とは、燃料電池セルスタック6に供給される燃料ガスのうちこの燃料電池セルスタック6で発電に消費される燃料ガスの割合であって、この燃料利用率が大きくなると、燃料電池セルスタック6にて発電に消費される燃料ガスの割合が多くなり、燃料電池セルスタック6の発電効率が高くなる。
このように構成することによって、定常発電運転中に第2気化器14を用いて水蒸気を生成しているときには、燃料ガスの燃料利用率を高くすることができ、これによって、高い発電効率でもって固体酸化物形燃料電池システム2を運転することができる。
この定常発電運転中において、第2気化器14の温度(温度センサ56の検知温度)が第2設定温度(例えば、100℃程度に設定される)以下になると、ステップS13からステップS14に移り、コントローラ62は切換手段20を第1の切換状態に切換保持し、また流量制御弁42を制御して燃料ガスを第1の供給状態で供給する(ステップS15)。このように第2気化器14の温度が低下すると、この第2気化器14にて充分量の水蒸気を生成できなくなるが、この水蒸気不足を解消するために、水蒸気の発生が第2気化器14から第1気化器12に切り換えられる。この第1気化器12は燃料電池ハウジング58内に収容されて高温状態に保たれており、それ故に、改質用水を気化して充分な水蒸気を発生することができ、発生した水蒸気が改質器4に送給され、上述したと同様にして燃料電池セルスタック6にて発電が行われる。
この燃料ガスの第1の供給状態においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば70%程度に設定されるので、余剰の燃料ガスの割合が高く、従って燃焼室52での燃焼により発生する燃焼熱が大きくなり、かかる燃焼熱の一部が第1気化器12での水蒸気発生に消費されるが、第2の燃料供給状態のときよりも多くの排気熱が排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスに含まれており、従って、この排気ガス中の排気熱によって第2気化器14が加熱されるようになる。
この定常発電運転において、第2気化器14の温度(温度センサ56の検知温度)が第1設定温度(例えば、110℃)に達すると、ステップS15から再びステップS11に戻り、切換手段20が第1の切換状態から第2の切換状態に切換保持され、また燃料昇圧ポンプ36の昇圧制御により原燃料ガスが第2の供給状態となり(ステップS12)、上述したと同様にして固体酸化物形燃料電池システム2の運転が行われる。そして、定常発電運転中においては、第2気化器14の温度に基づいてステップS10〜ステップS15が繰り返し行なわれる。
〔コージェネレーションシステム〕
次に、図4〜図6を参照して、第1の実施形態のコージェネレーションシステムについて説明する。尚、以下の実施形態において、上述した第1の実施形態と実質上同一のものには同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
このコージェネレーションシステムでは、上述した第1の実施形態の固体酸化物形燃料電池システムに排気ガス中の排熱を回収するための排熱回収手段が設けられている。図4を参照してさらに説明すると、図示の排熱回収手段72は、排気ガス排出ライン55に関連して設けられ、排気ガスの排熱と水とで熱交換するための排熱回収用熱交換器78と、排熱回収用熱交換器78での熱交換後の温水を貯湯するための貯湯タンク74と、排熱回収用熱交換器78と貯湯タンク74との間で水を循環させるための循環ライン76とを含んでおり、循環ライン76に循環ポンプ80が配設されている。循環ポンプ80が作動すると、貯湯タンク74の下端部内の水が循環ライン76を通して流れ、排熱回収用熱交換器78にて循環ライン76を流れる水と排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスとの間で熱交換され、熱交換により加温された温水が循環ライン76を通して貯湯タンク74の上端部内に流入し、このようにして排気ガスの排熱が温水として貯湯タンク74の上端側から貯えられる。
この実施形態では、排熱回収手段72の排熱回収用熱交換器78は、排気ガス排出ライン55における第2気化器14の配設部位より下流側に設けるのが好ましく、このように構成することにより、第2気化器14を流れる排気ガスの温度が高く、この第2気化器14にて排気ガスの排熱を水(改質用水)の気化に用いることができるとともに、第2気化器14にて熱交換に利用された後の排気ガスの排熱をこの排熱回収用熱交換器78にて効果的に温水として回収することができる。
このコージェネレーションシステムでは、また、貯湯タンク74内に貯えられた温水の貯湯量を検知するための貯湯量検知手段82が、この貯湯タンク74に装備されている。貯湯量検知手段82は、貯湯タンク74内に上下方向に間隔をおいて配設された4つの温度センサ84,86,88,90から構成され、最上位の温度センサ84は、温水の貯えがないことを検知し、最下位の温度センサ90は温水が満水であることを検知する。この貯湯量検知手段82からの検知信号はコントローラ62Aに伝送され、コントローラ62Aはかかる検知信号に基づいて後述する如く固体酸化物形燃料電池システム2Aを制御する。このコージェネレーションシステムにおける固体酸化物形燃料電池システム2Aのその他の構成は、上述した第1実施形態と実質上同一である。
この固体酸化物形燃料電池システム2Aの発電運転は、例えば次のようにして行われる。図5及び図6をも参照して、固体酸化物形燃料電池システム2Aの起動は、上述した第1の実施形態と同様に行うことができ、この固体酸化物形燃料電池システム2Aにおける発電運転制御におけるステップS21〜S32は、上述した第1の実施形態における発電運転制御のステップS1〜ステップS12と同様に行われ、第2気化器14の温度(温度センサ56の検知温度)が第1設定温度(例えば110℃)に達すると、図5に示すように、コントローラ62Aが切換手段20を第2の切換状態に切換保持し、また燃料昇圧ポンプ36の昇圧制御によって原燃料ガスが第2の供給状態で供給される。
このような定常発電運転中において、排熱回収手段72の貯湯タンク74の温水が少なくなって不足状態になる(例えば、温度センサ84は温水を検知するが、他の温度センサ86〜88が水を検知する状態になる)と、ステップS33からステップS34に移り、コントローラ62Aは切換手段20を第1の切換状態に切換保持し、また燃料昇圧ポンプ36を制御して原燃料ガスを第1の供給状態で供給する(ステップS35)。このように貯湯タンク74の温水が不足すると、貯湯タンク74からの温水の供給ができなくなるが、この貯湯温水の不足を解消するために、水(改質用水)の気化が第2気化器14から第1気化器12に切り換えられる。
この原燃料ガスの第1の供給状態においては、例えば、燃料ガスの燃料利用率が例えば70%程度(第2の供給状態よりも低く)に設定されており、それ故に、余剰の燃料ガスの割合が高く、従って燃焼室52での燃焼により発生する燃焼熱も大きくなり、かかる燃焼熱の一部が第1気化器12での水(改質用水)の気化に消費されるが、第2の燃料供給状態のときよりも多くの排気熱が排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスに含まれ、加えて第2気化器14にて水(改質用水)の気化が行われないことから、多くの排気熱を含む排気ガスとともに排気ガス排出ライン55を通して流れるようになる。従って、排熱回収用熱交換器78における排熱回収が高くなり、この排熱回収用熱交換器78にてより多くの温水が生成され、貯湯タンク74の貯湯量が増え、貯湯タンク74における温水不足が解消される。
このようにして貯湯タンク74における温水の貯湯量が増えて不足状態が解消される(例えば、温度センサ84及び86が温水を検知し、残りの温度センサ88及び90が水を検知する状態になる)と、ステップS36から再びステップS31に戻り、切換手段20が第1の切換状態から第2の切換状態に切換保持され、また燃料昇圧ポンプ36の昇圧制御により原燃料ガスが第2の供給状態となり(ステップS32)、上述したのと同様にして固体酸化物形燃料電池システム2Aの運転が行われる。この運転状態(原燃料ガスの第2の供給状態)においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば75%程度に設定されており、それ故に、余剰の燃料ガスの割合が少なく、従って燃焼室52での燃焼により発生する燃焼熱も少なくなり、加えてこの排気ガス中の排気熱の一部が第2気化器14にて水(改質用水)の気化に消費されることから、排熱回収用熱交換器78における排熱回収が少なくなる。従って、排熱回収用熱交換器78における温水の生成が少なくなり、貯湯タンク74の貯湯量の増加割合が少なくなり、貯湯タンク74の温水が過剰状態となることを抑えることができる。そして、定常発電運転中においては、貯湯タンク74に設けられた貯湯量検知手段82の検知信号に基づいてステップS31〜ステップS36が繰り返し行なわれる。
このコージェネレーションシステムでは、貯湯量検知手段82を4つの温度センサ84〜90から構成しているが、このような構成に限定されず、3つ又は5つ以上の温度センサから構成することもできる。
また、この実施形態では、最上位の温度センサ84が温水を検知し、残りの3つの温度センサ86〜90が水を検知した状態になると、貯湯タンク74の温水が不足した状態として制御しているが、このような制御に代えて、全ての温度センサ84〜90が水を検知した状態になったときに貯湯タンク74の温水不足として上述したように制御するようにしてもよい。また、上側の2つの温度センサ84及び86が温水を検知し、下側の2つの温度センサ88及び90が水を検知した状態になると、貯湯タンク74の温水不足が解消したとして制御しているが、このような制御に代えて、上側の3つの温度センサ84〜88が温水を検知し、最下位の温度センサ90が水を検知したときに貯湯タンク74の温水不足が解消したとして上述したように制御するようにしてもよい。このように貯湯量検知手段82の温度センサの数、また温水不足の検知、温水不足解消の検知については、排熱回収手段72の形態などに応じて適宜設定することができる。
上述した実施形態の固体酸化物形燃料電池システム及びこれを用いたコージェネレーションシステムでは、第1気化器及び第2気化器を切り換えて使用するように構成しているが、必ずしもこのように切り換えて使用する必要はない。
〔他の実施形態のシステム〕
次に、図7を参照して、固体酸化物形燃料電池システムの第2の実施形態について説明する。の第2の実施形態の固体酸化物形燃料電池システムでは、第1気化器12と第2気化器14とが直列的に配設され、分岐ラインを切り換えるための切換手段が省略されている。
図7において、改質用水供給源28からの水供給ライン26が第2気化器14に接続され、この水供給ライン26に水供給ポンプ30が配設されている。また、第2気化器14からの水蒸気送給ライン22が第1気化器12に接続され、第2気化器14からの水蒸気が第1気化器12に送給される(後に説明するように、第2気化器14の温度が低いときには水が送給される)。また、燃料ガス供給源34からの燃料ガス供給ライン32は第1気化器12に接続され、燃料ガス供給源34からの原燃料ガスが第1気化器12に供給される。尚、この実施形態においても、燃料ガス供給ライン32を改質器4に接続し、燃料ガス供給源34からの原燃料ガスを改質器4に供給するようにしてもよい。この第2の実施形態の固体酸化物形燃料電池システムBのその他の構成は、図1〜図3に示す実施形態と実質上同一でよい。
この第2の実施形態の固体酸化物形燃料電池システム2の発電運転は、例えば次のようにして行われる。固体酸化物形燃料電池システム2を起動するには、操作装置(図示せず)を起動操作すればよく、かく起動操作すると、第1の実施形態と同様に、燃料電池セルスタック6の酸素極側への空気の供給が行われ、また燃料電池スタック6の燃料極側への燃料ガスの供給が行われ、さらに燃焼室52に配設された点火装置(図示せず)が点火作動し、このようにして燃焼室54にて余剰の燃料ガスの燃焼が行われる。即ち、酸化材送給手段8が作動して燃料電池セルスタック6の酸素極側に空気が供給され、また開閉弁40が開状態になるとともに、燃料ガス供給用ポンプ36が作動し、燃料ガス供給源34からの原燃料ガスが第1気化器12に送給され、更にガス・水蒸気送給ライン16、改質器4及び改質燃料ガス送給ライン10を通して燃料電池セルスタック6の燃料極側に供給される。そして、このような供給状態において点火装置(図示せず)が点火作動すると、酸化材送給手段8からの空気を利用して、燃料電池セルスタック6の一端から排出された余剰の燃料ガスが燃焼され、この燃焼熱を利用して燃料電池セルスタック6、改質器4及び第1気化器12が加熱される。
この燃焼室52での余剰の燃料ガスの燃焼熱によって第1気化器12の温度が上昇する(例えば、第1気化器12に配設された温度センサ(図示せず)の検知温度が例えば200℃に達する)と、水供給ポンプ30が作動し、水供給源28からの水の供給が行われる。即ち、水供給源28からの水(改質用水)が、水供給ライン26を通して第2気化器14に供給され、更に水蒸気送給ライン22を通して第1気化器12に送給される。このとき、第2気化器14の温度は低く、水の気化に充分な熱を与えることができず、水供給源28からの水は第2気化器14において気化されずにそのまま水蒸気送給ライン22を通して第1気化器12に送給される。この第1気化器12においては、燃焼室52の燃焼熱によって直接的に加熱されるために温度が上昇しており、送給された水が気化されて水蒸気となり、加熱された原燃料ガスと発生した水蒸気がガス・水蒸気送給ライン16を介して改質器4に送給される。
改質器4においては、原燃料ガスと水蒸気とで水蒸気改質反応が行なわれ、改質して生成された燃料ガス(改質燃料ガス)が燃料電池セルスタック6の燃料極側に送給され、また酸化材送給手段8からの空気が、空気供給ライン50を通して空気予熱器48(熱交換器)に供給され、この空気予熱器48において熱交換により加温された後に燃料電池セルスタック6の酸素極側に送給される。そして、燃料電池セルスタック6の一端から排出された余剰の燃料ガスは、燃料電池セルスタック6の酸素極側を通った空気を利用して燃焼される。
このようにして燃料電池セルスタック6の温度が作動温度に達すると、固体酸化物形燃料電池システム2Bの定常発電運転が行われる。この定常発電運転においては、燃料ガス供給源34からの原燃料ガスは、燃料昇圧ポンプ36の昇圧制御によって燃料流量センサ38の流量が目標の値となるよう第1の供給状態で供給される。即ち、この第1の供給状態においては、水供給源28からの水(改質用水)が、水供給ライン26を通して第2気化器に14に送給され、更に水蒸気送給ライン22を通して第1気化器12に供給される。ここで、第2気化器14の温度が充分に上昇していないことから、水供給源28からの水は主として第1気化器12において気化されて水蒸気となり、加熱された原燃料ガスと水蒸気とがガス・水蒸気送給ライン16を介して改質器4に送給され、この改質器4において水蒸気改質反応が行なわれて生成された燃料ガス(改質燃料ガス)が燃料電池セルスタック6の燃料極側に送給される。また、酸化材送給手段8からの空気は、空気供給ライン50を通り、空気予熱器48において加温された後に燃料電池セルスタック6の酸素極側に送給される。
そして、燃料電池セルスタック6の燃料極側は改質して生成された燃料ガスを酸化し、またその酸素極側は空気中の酸素を還元し、燃料極側の酸化及び酸素極側の還元による電気化学反応により発電が行われる。
このような定常発電運転において、第2気化器14の温度(即ち、温度センサ56の検知温度)が第1設定温度(例えば、130℃程度に設定される)に達すると、コントローラ62Bは、燃料昇圧ポンプ36の出力を調整し、燃料流量センサ38の流量が目標の値となるよう燃料ガス供給源34からの原燃料ガスを第2の供給状態で供給する。このように第2気化器14の温度が上昇すると、水を気化するに充分な温度となり、水供給源28からの水(改質用水)は、主として第2気化器14において気化して水蒸気となり、発生した水蒸気が水蒸気送給ライン22及び第1気化器12を通して改質器4に送給され、この改質器4において燃料供給源34から第1気化器12を通して送給された原燃料ガスとで水蒸気改質反応が行なわれ、改質して生成された燃料ガス(改質燃料ガス)が燃料電池セルスタック6の燃料極側に送給されて上述したと同様にして電気化学反応により発電が行われる。
この運転状態(第2気化器14の温度が第1設定温度を超えた運転状態)においては、燃料電池ハウジング58外に配置された第2気化器14にて水蒸気が生成され、第1気化器12は水蒸気発生に実質上寄与せず、水の気化に燃料電池ハウジング58内の熱を利用することを抑制できる。従って、燃料電池ハウジング58内を高温状態に保つことが可能となり、その結果、余剰の燃料ガスの割合、即ち燃焼室52で燃焼させて燃焼熱として利用する燃料ガスの割合を少なくすることができる。このようなことから、燃料ガス供給手段を制御して、主として第2気化器14にて水蒸気を発生する運転状態(換言すると、第2気化器14の温度が第1設定温度を超えた運転状態)、即ち原燃料ガスの第2の供給状態での定常発電運転においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば75%となるように原燃料ガスの送給量を設定し、また主として第1気化器12にて水蒸気を発生する運転状態、即ち原燃料ガスの第1の供給状態での定常発電運転においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば70%となるように原燃料ガスの送給量を設定することによって、高い発電効率でもって固体酸化物形燃料電池システム2Bを運転することができる。
この定常発電運転中において、第2気化器14の温度(温度センサ56の検知温度)が第2設定温度(例えば、120℃程度に設定される)以下になると、コントローラ62Bは燃料昇圧ポンプ36の出力を調整し、原燃料ガスを第1の供給状態で供給する。このように第2気化器14の温度が低下すると、この第2気化器14にて充分量の水蒸気を生成できなくなるが、この水蒸気不足を解消するために、第1気化器12にて水の気化を行ない、主として第1気化器12にて水蒸気の発生が行われる。原燃料ガスの第1の供給状態においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば70%程度に設定されるので、余剰の燃料ガスの割合が高く、従って燃焼室52での燃焼により発生する燃焼熱が大きくなり、かかる燃焼熱の一部を利用して第1気化器12にて気化が行われ、このように第1気化器12にて水を気化することによって充分な水蒸気を改質器4に送給することができる。また、このとき、第1気化器12にて燃焼熱の一部を消費しているが、原燃料ガスの第2の燃料供給状態のときよりも多くの排気熱が排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスに含まれており、従って、この排気ガス中の排気熱によって第2気化器14も加熱されるようになる。
この定常発電運転において、第2気化器14の温度(温度センサ56の検知温度)が再び第1設定温度(例えば、130℃)に達すると、燃料昇圧ポンプ36の出力を制御して原燃料ガスを第2の供給状態とし、上述した運転と同様にして固体酸化物形燃料電池システム2Bの運転が行われる。
次に、図8を参照して、第2の実施形態のコージェネレーションシステムについて説明する。このコージェネレーションシステムでは、図4及び図5に示すコージェネレーションシステムに、図7に示す固体酸化物形燃料電池システムが適用されている。
図8において、改質用水供給源28からの水供給ライン26が第2気化器14に接続され、この水供給ライン26に水供給ポンプ30が配設されている。また、第2気化器14からの水蒸気送給ライン22が第1気化器12に接続され、第2気化器12からの水蒸気が第1気化器12に送給される。このコージェネレーションシステムのその他の構成は、上述した第1の実施形態のものと実質上同一である。
このコージェネレーションシステムにおける固体酸化物形燃料電池システム2Cの起動は、上述した第2の実施形態と同様に行うことができ、第2気化器14の温度(温度センサ56の検知温度)が第1設定温度(例えば130℃)に達すると、コントローラ62Cが燃料昇圧ポンプ36の出力を制御して原燃料ガスが第2の供給状態(例えば、燃料利用率が例えば75%に設定される)で供給されるようになる。
このような定常発電運転中において、排熱回収手段72の貯湯タンク74の温水が少なくなって不足状態になると、コントローラ62Cは燃料昇圧ポンプ36の出力を制御して原燃料ガスが第1の供給状態で供給される。この原燃料ガスの第1の供給状態においては、例えば、燃料ガスの燃料利用率が例えば70%程度(第2の供給状態よりも低い燃料利用率)に設定されており、それ故に、余剰の燃料ガスの割合が高く、従って燃焼室52での燃焼により発生する燃焼熱も大きくなり、かかる燃焼熱の一部が第1気化器12での水(改質用水)の気化に消費されるが、原燃料ガスの第2の燃料供給状態のときよりも多くの排気熱が排気ガス排出ライン55を流れる排気ガスに含まれ、従って、排熱回収用熱交換器78における排熱回収が高くなり、貯湯タンク74の貯湯量が増え、貯湯タンク74における温水不足を解消することができる。
このようにして貯湯タンク74における温水の貯湯量が増えて不足状態が解消されると、コントローラ62Cは流量制御弁42を制御して原燃料ガスを再び第2の供給状態で供給し、上述したのと同様にして固体酸化物形燃料電池システム2Cの運転が行われる。この運転状態においては、燃料ガスの燃料利用率が例えば75%程度に設定されており、それ故に、余剰の燃料ガスの割合が少なくなる。従って燃焼室52での燃焼により発生する燃焼熱が少なく、排熱回収用熱交換器78における温水の生成が少なくなり、貯湯タンク74の温水が過剰状態となることを抑えることができる。そして、定常発電運転中においては、貯湯タンク74に設けられた貯湯量検知手段82の検知信号に基づいて上述した運転制御が繰り返し行なわれる。
以上、本発明に従う固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステムの実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
2,2A,2B,2C 固体酸化物形燃料電池システム
4 改質器
6 燃料電池セルスタック
8 酸化材送給手段
12 第1気化器
14 第2気化器
18 第1分岐ライン
20 切換手段
24 第2分岐ライン
28 水供給源
34 燃料ガス供給源
35 脱硫器
36 燃料昇圧ポンプ
38 燃料流量センサ
48 空気予熱器
52 燃焼室
55 排気ガス排出ライン
56 温度センサ
62,62A,62B,62C コントローラ


Claims (14)

  1. 炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、を備えた固体酸化物形燃料電池システムであって、
    水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設されていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池セルスタックに酸化材を送給するための酸化材送給手段が設けられ、前記燃料電池ハウジング内に、前記酸化材送給手段によって送給される酸化材と前記燃焼室から排出される排気ガスとの間で熱交換を行なうための熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  3. 起動初期においては、前記水が前記第1気化器に送給され、該第1気化器にて気化された水蒸気が前記改質器に送給され、起動後に前記第2気化器の温度が所定温度に達すると、前記水が前記第2気化器に送給され、該第2気化器にて気化された水蒸気が前記改質器に送給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  4. 前記第1気化器及び前記第2気化器への前記水の送給を切り換えるための切換手段が設けられ、該切換手段は前記第2気化器の温度に基づいて切換制御されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  5. 前記炭化水素系燃料ガスを前記改質器に送給するための燃料ガス送給手段が設けられ、該燃料ガス送給手段より送給される前記炭化水素系燃料ガスは、前記第2気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率が、前記第1気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率よりも高くなるように送給されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  6. 炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱を温水として回収するための排熱回収手段と、を備え、該排熱回収手段は、前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱と水とで熱交換するための排熱回収用熱交換器と、該排熱回収用熱交換器での熱交換後の温水を貯湯する貯湯タンクと、前記排熱回収用熱交換器と前記貯湯タンクとの間で水を循環させるための循環ラインとを含むコージェネレーションシステムであって、
    水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設されていることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  7. 前記燃料電池セルスタックに酸化材を送給するための酸化材送給手段が設けられ、前記燃料電池ハウジング内に、前記酸化材送給手段によって送給される酸化材と前記燃焼室から排出される排気ガスとの間で熱交換を行なうための熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のコージェネレーションシステム。
  8. 前記排熱回収用熱交換器は、前記燃料電池ハウジングより排出され、前記第2気化器を通った後の排気ガスと、前記循環ラインを通して流れる水との間で熱交換するように設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載のコージェネレーションシステム。
  9. 前記炭化水素系燃料ガスを前記改質器に送給するため燃料ガス送給手段が設けられ、該燃料ガス送給手段より送給される前記炭化水素系燃料ガスは、前記第2気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率が、前記第1気化器を用いて水蒸気を生成するときの前記燃料電池セルスタックでの燃料利用率よりも高くなるように送給されることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のコージェネレーションシステム。
  10. 前記第1気化器及び前記第2気化器への前記水の送給を切り換えるための切換手段が設けられ、該切換手段は前記排熱回収手段の前記貯湯タンクの貯湯状況に基づいて切換制御されることを特徴とする請求項9に記載のコージェネレーションシステム。
  11. 炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、を備えた固体酸化物形燃料電池システムであって、
    水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設され、前記水が前記第2気化器を通して前記第1気化器に送給された後に前記改質器に送給されることを特徴とする固体酸化物形燃料電池システム。
  12. 前記第2気化器には、前記第2気化器内の温度を検知するための温度検知手段が設けられ、該温度検知手段の検知温度に基づき、前記改質器に送給される前記炭化水素系燃料ガスの送給量を制御することにより、前記燃料電池セルスタックの運転における燃料利用率を変化させる制御を行なうことを特徴とする請求項11に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  13. 炭化水素系燃料ガスと水蒸気とで改質反応させるための改質器と、該改質器にて改質して生成された燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元により発電を行うための複数個の燃料電池セルを備えた燃料電池セルスタックと、該燃料電池セルスタックにおいて発電に寄与しない余剰の燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、前記改質器、前記燃料電池セルスタック及び前記燃焼室を収容するために断熱材で覆われた燃料電池ハウジングと、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて該燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱を温水として回収するための排熱回収手段と、を備え、該排熱回収手段は、前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスの排熱と水とで熱交換するための排熱回収用熱交換器と、該排熱回収用熱交換器での熱交換後の温水を貯湯する貯湯タンクと、前記排熱回収用熱交換器と前記貯湯タンクとの間で水を循環させるための循環ラインとを含むコージェネレーションシステムであって、
    水を気化させて前記改質器へ送給する水蒸気を生成するための第1気化器及び第2気化器が設けられ、前記第1気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により加熱されるように前記燃料電池ハウジング内に収容され、前記第2気化器は、前記燃焼室における余剰の燃料ガスの燃焼により生成されて前記燃料電池ハウジングから排出される排気ガスにより加熱されるように前記燃料電池ハウジング外に配設され、前記水が前記第2気化器を通して前記第1気化器に送給された後に前記改質器に送給されることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  14. 前記貯湯タンクに関連して、該貯湯タンクにおける温水の貯湯状態を検知するための貯湯量検知手段が設けられ、該貯湯量検知手段の検知貯湯状態に基づき、前記改質器に送給される前記炭化水素系燃料ガスの送給量を制御することにより、前記燃料電池セルスタックの運転における燃料利用率を変化させる制御を行なうことを特徴とする請求項13に記載のコージェネレーションシステム。
JP2010067806A 2009-03-24 2010-03-24 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム Expired - Fee Related JP5519357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010067806A JP5519357B2 (ja) 2009-03-24 2010-03-24 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009071519 2009-03-24
JP2009071519 2009-03-24
JP2010067806A JP5519357B2 (ja) 2009-03-24 2010-03-24 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010251309A JP2010251309A (ja) 2010-11-04
JP5519357B2 true JP5519357B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=43313393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010067806A Expired - Fee Related JP5519357B2 (ja) 2009-03-24 2010-03-24 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5519357B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5503345B2 (ja) * 2010-03-11 2014-05-28 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料電池システム
JP5738319B2 (ja) * 2010-12-28 2015-06-24 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料電池システム
WO2012132635A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 株式会社村田製作所 燃料電池モジュール
JP2012221659A (ja) * 2011-04-06 2012-11-12 Jx Nippon Oil & Energy Corp 燃料電池モジュール
JP5926138B2 (ja) * 2012-06-29 2016-05-25 京セラ株式会社 燃料電池システム
JP6405171B2 (ja) * 2014-09-19 2018-10-17 大阪瓦斯株式会社 固体酸化物形燃料電池システム
JP6649126B2 (ja) 2016-03-03 2020-02-19 株式会社東芝 燃料電池システム、及び燃料電池モジュール
JP6721363B2 (ja) * 2016-03-11 2020-07-15 大阪瓦斯株式会社 燃料電池システム及びその運転方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4696461B2 (ja) * 2004-03-31 2011-06-08 ダイキン工業株式会社 固体電解質型燃料電池
JP4767543B2 (ja) * 2005-01-07 2011-09-07 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 固体酸化物形燃料電池システムの起動方法
JP5098134B2 (ja) * 2005-05-02 2012-12-12 ダイキン工業株式会社 固体電解質型燃料電池
JP4899388B2 (ja) * 2005-09-07 2012-03-21 三菱マテリアル株式会社 固体酸化物形燃料電池
JP5435191B2 (ja) * 2008-03-25 2014-03-05 Toto株式会社 燃料電池モジュール、及びそれを備える燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010251309A (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5519357B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム
JP5588709B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備えたコージェネレーションシステム
JP5164441B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法
EP2044644B1 (en) Steam reforming method for fuel cells
WO2006073150A1 (ja) 固体酸化物形燃料電池システムの起動方法
JP5763405B2 (ja) 燃料電池システム
JP2009140695A (ja) 燃料電池の排熱回収システムおよび方法
WO2019163421A1 (ja) 燃料電池の温度分布制御システム、燃料電池、及び温度分布制御方法
JP2012243564A (ja) 燃料電池システム
JP2005317405A (ja) 燃料電池構造体の運転方法
JP2010080192A (ja) 燃料電池の運転停止方法及び燃料電池システム
JP5735312B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム
JP7344723B2 (ja) 燃料電池システム
JP4902165B2 (ja) 燃料電池用改質装置およびこの燃料電池用改質装置を備える燃料電池システム
JP6721363B2 (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP5801583B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム
JP2003282118A (ja) エネルギー併給システム
JP5122028B2 (ja) 発電システム及びその運転方法
JP2019169256A (ja) 高温動作型燃料電池システム
JP6405171B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム
JP2014123576A (ja) 固体酸化物形燃料電池システム
JP5274003B2 (ja) 燃料電池システム
WO2012032744A1 (ja) 燃料電池システム
JP7422007B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム
JP6115310B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5519357

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees