JP5144441B2 - 燃料電池システム、および、燃料電池システムの制御方法 - Google Patents
燃料電池システム、および、燃料電池システムの制御方法 Download PDFInfo
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Description
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としての燃料電池システム1000の概略構成を示す説明図である。この燃料電池システム1000は、いわゆる改質型燃料電池システムであり、原料を改質する改質器20と、この改質器20によって生成された改質ガスに含まれる燃料ガス(水素)を用いて発電を行う燃料電池100とを備えている。また、改質器20は、吸熱反応である水蒸気改質反応によって原料の改質を行うため、燃料電池システム1000は、改質器20を外部から加熱するための燃焼部40も備えている。この燃焼部40は、燃料電池システム1000の起動時に、改質器20や燃料電池100を暖機するためにも用いられる。なお、本実施例では、燃料電池100として、固体酸化物型の燃料電池を用いるものとした。この場合、水素だけでなく、改質ガスに含まれる炭化水素等の未反応燃料(未改質原料)や、改質反応によって生成された一酸化炭素も燃料電池100での発電に使われる。燃料電池100として、固体高分子型やリン酸型や溶融炭酸塩型などの他のタイプの燃料電池を用いるようにしてもよい。
図7は、本発明の第2実施例としての燃料電池システム1000Aの概略構成を示す説明図である。第2実施例の燃料電池システム1000Aの構成は、第1実施例の燃料電池システム1000の構成とほぼ同じである。ただし、第2実施例の燃料電池システム1000Aでは、電磁弁37が配設された分岐配管36と並列して、電磁弁39が配設された分岐配管38が、配管32から分岐して接続されている。そして、第2実施例の燃料電池システム1000Aでは、制御ユニット50Aが燃料電池100、および、改質器20の起動時(暖機時)に実行する制御の内容が、第1実施例における制御ユニット50が実行する制御の内容と異なっている。制御ユニット50A、エアブロア30、電磁弁37,39は、本発明における流量制御部に相当する。
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
上記第1実施例では、燃料電池システム1000の起動時に、エアブロア30が備えるモータの回転数を周期的に変化させるものとしたが、本発明は、これに限られない。上記モータの回転数を一定とし、分岐配管36に配設された電磁弁37を周期的に開閉制御するようにしてもよい。ただし、この場合、所定量の空気が改質器20に供給されるように、分岐配管36における電磁弁37と改質器20との間にバッファを設けるようにすることが好ましい。
上記第1実施例では、燃料電池システム1000の起動時に、分岐配管36に配設された電磁弁37を開弁し、エアブロア30が備えるモータの回転数を周期的に変化させるものとしたが、本発明は、これに限られない。例えば、さらに、配管32に電磁弁や流量調整弁を配設するようにし、エアブロア30が備えるモータの回転数を一定としたまま、これらの弁の駆動を周期的に制御するようにしてもよい。
上記第2実施例では、燃料電池システム1000Aは、電磁弁37,39がそれぞれ配設された2つの分岐配管36,38を備えるものとしたが、本発明は、これに限られない。分岐配管を1つとし、この分岐配管に流量調整弁を備えるようにし、この流量調整弁を制御することによって、燃料電池100のカソード、および、改質器20に供給される空気の流量が、それぞれ、所定の振幅および周期で変化するようにしてもよい。
10…昇圧ポンプ
12…配管
14…改質水ポンプ
16…配管
20…改質器
22…配管
24…配管
30…エアブロア
32…配管
34…配管
36…分岐配管
37…電磁弁
38…分岐配管
39…電磁弁
40…燃焼部
42…配管
50,50A…制御ユニット
100…燃料電池
Claims (6)
- 原料を改質する改質器と、該改質器によって生成された改質ガスに含まれる燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池とを備える燃料電池システムであって、
前記改質器に前記原料を供給する原料供給部と、
前記燃料電池のカソード、および、前記改質器に空気を供給するために共通に用いられる1つの空気供給装置と、
前記空気供給装置から送出された空気を前記燃料電池のカソードに供給するための空気供給配管と、
前記空気供給配管から分岐し、前記空気供給装置から送出された空気を前記改質器に供給するための分岐配管と、
前記空気供給装置から送出された空気を、前記分岐配管を介して、前記改質器に供給するか否かを切り換え可能なバルブと、
前記バルブを少なくとも開弁して前記空気供給装置から送出された空気を前記改質器に供給するときに、前記燃料電池のカソード、および、前記改質器に供給される空気の流量を、それぞれ、所定の振幅および周期で変化させる流量制御部と、
を備える燃料電池システム。 - 請求項1記載の燃料電池システムであって、
前記流量制御部は、前記改質器に供給される空気の流量が、少なくとも周期的に、前記原料の部分酸化反応による前記改質器の暖機に適した範囲内に入るように、前記燃料電池のカソード、および、前記改質器に供給される空気の流量を変化させる、
燃料電池システム。 - 請求項2記載の燃料電池システムであって、
前記原料の部分酸化反応による前記改質器の暖機に適した範囲は、前記改質器に供給される空気に含まれる酸素(O)と、前記改質器に供給される前記原料に含まれる炭素(C)との比であるO/C比に基づいて定められている、
燃料電池システム。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池システムであって、さらに、
前記燃料電池のアノードから排出された前記燃料ガスを含むガスを、前記燃料電池のカソードから排出された空気を利用して燃焼させることによって、前記改質器を加熱する燃焼部を備え、
前記流量制御部は、前記燃料電池のカソードから排出されて前記燃焼部に供給される空気の流量が、少なくとも周期的に、前記燃料ガスを含むガスの燃焼に適した範囲内に入るように、前記燃料電池のカソード、および、前記改質器に供給される空気の流量を変化させる、
燃料電池システム。 - 請求項4記載の燃料電池システムであって、
前記燃料ガスを含むガスの燃焼に適した範囲は、前記燃焼部における空気過剰率λに基づいて定められている、
燃料電池システム。 - 原料を改質する改質器と、該改質器によって生成された改質ガスに含まれる燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池とを備える燃料電池システムの制御方法であって、
前記燃料電池システムは、
前記改質器に前記原料を供給する原料供給部と、
前記燃料電池のカソード、および、前記改質器に空気を供給するために共通に用いられる1つの空気供給装置と、
前記空気供給装置から送出された空気を前記燃料電池のカソードに供給するための空気供給配管と、
前記空気供給配管から分岐し、前記空気供給装置から送出された空気を前記改質器に供給するための分岐配管と、
前記空気供給装置から送出された空気を、前記分岐配管を介して、前記改質器に供給するか否かを切り換え可能なバルブと、を備えており、
前記制御方法は、
前記バルブを少なくとも開弁して前記空気供給装置から送出された空気を前記改質器に供給するときに、前記燃料電池のカソード、および、前記改質器に供給される空気の流量を、それぞれ、所定の振幅および周期で変化させる工程を備える、
制御方法。
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