JP2010134526A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 後向き搭乗での車体の移動を簡単に行わせることができる作業車を提供する。
【解決手段】 エンジンの出力を走行装置に伝達する静油圧式無断変速装置と、静油圧式無断変速装置を変速操作する変速ペダル機構とを備えた作業車であって、
車体後部に走行レバーを設けると共に、走行レバーによって変速ペダル機構を介して静油圧式無断変速装置が操作されるように走行レバーと変速ペダル機構とが連動され、走行レバーを揺動自在に支持する支持部材と走行レバーとの間に、走行レバーの後進側への揺動を位置調整自在に規制する後進速度規制機構が設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、静油圧式無段変速装置を変速操作する変速ペダル機構を備えた作業車に関する。
エンジンの出力を走行装置に伝達する静油圧式無断変速装置と、静油圧式無断変速装置を変速操作する変速ペダル機構とを備えた従来の作業車には、走行装置として前輪と後輪とを備え、エンジンから動力を前輪と後輪とに伝達する走行部への走行伝動系に、主クラッチと静油圧式無段変速装置とが介装され、運転部の足元部に変速ペダルを設け、この変速ペダルと静油圧式無段変速装置の変速操作軸とを連動させるリンク機構を備えたものがある(例えば特許文献1)。
特開2001−32926号公報
従来の作業車では、車体後部にバックホー等の作業装置を装着し、車体に後方向きに搭乗して作業装置を操作することによって作業することがあるが、このような場合、後向き搭乗のままで変速ペダルを踏み込み操作することが困難で、後向き搭乗で車体を簡易に移動させることができず不便であった。
このため、車体後部に走行レバーを設け、この走行レバーによって静油圧式無段変速装置を操作することを可能にすれば、後向き搭乗での作業の際、後向き搭乗のままでも走行レバーを操作して車体を移動させることができて、例えば車体後部に装着した作業装置の微細な位置調整が行いやすいなど有利に作業を行うことができるようにすることが望まれていた。
本発明は上記問題点に鑑み、後向き搭乗での車体の移動を簡単に行わせることができる作業車を提供することにある。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、エンジンの出力を走行装置に伝達する静油圧式無断変速装置と、静油圧式無断変速装置を変速操作する変速ペダル機構とを備えた作業車であって、
車体後部に走行レバーを設けると共に、走行レバーによって変速ペダル機構を介して静油圧式無断変速装置が操作されるように走行レバーと変速ペダル機構とが連動され、走行レバーを揺動自在に支持する支持部材と走行レバーとの間に、走行レバーの後進側への揺動を位置調整自在に規制する後進速度規制機構が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記走行レバーの基部側を覆う操作パネルに、後進速度規制機構の揺動規制位置を調整操作するための工具を挿入する開口孔が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記走行レバーと変速ペダル機構とを連動する連動機構の連動ロッドに、ターンバックルが設けられている点にある。
本発明によれば、車体後部に走行レバーを設けると共に、走行レバーによって変速ペダル機構を介して静油圧式無断変速装置が操作されるように走行レバーと変速ペダル機構とが連動されているので、車体に後向きに搭乗したままでも、走行レバーを操作することにより、変速ペダル機構を介して静油圧式無段変速装置を操作して走行装置を駆動させることができ、車体後方向きに搭乗したままでも車体を移動させ、作業装置の微細な位置調整を容易に行うなどして能率よく作業することができる。
また、走行レバーを揺動自在に支持する支持部材と走行レバーとの間に、走行レバーの後進側への揺動を位置調整自在に規制する後進速度規制機構が設けられているので、車体後方向きに搭乗したままで走行レバーを操作する場合でも、走行レバーの後進側への揺動が過度に揺動操作されるのを確実に防止することができる。また、走行レバーの後進側への揺動規制の位置調整する場合、走行レバーの近傍で、例えば走行レバーを持ちながら後進速度規制機構を調整操作することによって、簡単に走行レバーの後進側への揺動規制位置のみを位置調整することができ、便利である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1は作業車で、トラクタ2の前部にフロントローダ3を、後部にバックホー4をそれぞれ着脱自在に装着したなるTLBと呼ばれるものである。
トラクタ2のトラクタ車体5は、前部のエンジン6と、該エンジン6の後部に直結される伝動ケース7とを備え、左右一対の前輪8と、左右一対の後輪9によって走行可能に支持されている。
伝動ケース7は、クラッチハウジング10とクラッチハウジング10の後部に連結されたミッションケース11とを備えている。
エンジン6の左右の側面下部には、エンジン6の側面から前方へ延びる前車軸フレーム12が取付固定されている。前車軸フレーム12に後車軸フレーム14を介して前輪8が支持されている。
トラクタ車体5の後部には、ミッションケース11の左右両側から左右方向外方に突出する後車軸ケース13が取付固定されている。後車軸ケース13には、エンジン6からの動力によって回転駆動される後車軸が左右方向の軸心回りに回転自在に支持され、後車軸に後輪9が取り付けられている。
後輪9の左右方向内側には、後輪9を覆う左右一対の後輪フェンダ15が配置されている。左右一対の後輪フェンダ15の間であって且つ伝動ケース7の上方には運転部18が配備され、運転部18の上方を覆うキャノピ装置19が設けられている。運転部18は、運転座席21を備える他、運転座席21の車体前方側に位置するステアリングハンドル22を備えている。
トラクタ車体5には装着フレーム24が設けられており、装着フレーム24の前部にはマスト25が上方突出状に設けられ、該マスト25の上部にフロントローダ3が装着され、装着フレーム24の後部にバックホー4が装着されている。
図2は、作業車1が備える走行用伝動装置のブロック図を示している。同図ににおいて、走行用伝動装置は、エンジン6の出力を、主クラッチ28を介して静油圧式無段変速装置29の入力軸30に伝達し、この静油圧式無段変速装置29の出力軸31からの出力をミッションケース11内の走行用ミッション32によって前輪駆動力と後輪駆動力とに分岐させて前輪8と後輪9とに伝達する。主クラッチ28と静油圧式無段変速装置29とは、伝動ケース7の内に設けられている。
静油圧式無段変速装置29は、入力軸30をポンプ軸として備えたアキシャルプランジャ形で、かつ可変容量形の油圧ポンプ33と、この油圧ポンプ33からの圧油によって駆動されるアキシャルプランジャ形の油圧モータ34とを備えている。油圧モータ34は、前記出力軸31をモータ軸として備えている。静油圧式無段変速装置29は、油圧ポンプ33の斜板操作軸に連動されたサーボシリンダ形の変速シリンダ36が装備された変速操作部37を備えている。この変速操作部37は、変速シリンダ36を備える他、変速シリンダ36に接続された前進比例制御弁38と後進比例制御弁39とを備えている。変速操作部37は、前記伝動ケース7に装備されている。
静油圧式無段変速装置29は、前進比例制御弁38と後進比例制御弁39とが操作されることにより、変速シリンダ36が前進比例制御弁38と後進比例制御弁39とによって操作されて油圧ポンプ33の斜板角を変更操作し、主クラッチ28から入力軸30に入力されたエンジン出力を前進駆動力と後進駆動力とに変換するとともに前進側においても後進側においても無段階に変速して出力軸31から走行ミッション17を介して前輪8と後輪9とに伝達し、前輪8と後輪9とを駆動して作業車1を前進側や後進側に走行させる。この静油圧式無段変速装置29は、出力軸31による出力を停止することにより、前輪8と後輪9とへの伝動を停止して作業車1を停止させる。
作業車1に装備された走行操作装置は、図2に示す制御手段41と、図3及び図4に示す変速ペダル46が装備された変速ペダル機構45と、変速ペダル機構45に連動機構103によって連動される走行レバー87とを備えている。制御手段41は変速操作部37の前進比例制御弁38と後進比例制御弁39とを電磁的に制御する。
図3及び図4において、変速ペダル機構45は、変速ペダル46とカム機構47と回転ポテンショメータ48とを備え、変速ペダル46の後端部に連動部材49を介してカム機構47の揺動カム体69が連結されている。変速ペダル46の支軸53の一端側に回転ポテンショメータ48が設けられている。連動部材49の変速ペダル側の端部は、変速ペダル46の後端部の裏面側に設けた連結部50に連結されている。
前記変速ペダル46は、運転座席21を車体前方向きの姿勢(前向き姿勢)に切り換えた状態で容易に操作できるよう運転部18の前部に設けてある。この変速ペダル46の支軸53は、運転フロア54に固定したステー55に回転自在に支持されており、変速ペダル46は、これの前部に設けた前進操作部56の踏み込み操作と、変速ペダル46の後部に位置する後進操作部57の踏み込み操作とによって支軸53の軸心まわりに揺動する。
変速ペダル46は、前進操作部56によって前進方向に踏み込み操作された際、ステー55の前端側を運転フロア54に連結しているボルト119で成る前進側ストッパー59の上端部に前進操作部56の裏面側が当接することによって踏み込み操作が規制される。変速ペダル46は、後進操作部57によって後進方向に踏み込み操作された際、ステー55の後端側を運転フロア54に連結しているボルトで成る後進側ストッパー60の上端部に後進操作部57の裏面側が当接することによって踏み込み操作が規制される。変速ペダル46は、支軸53の回転ポテンショメータ48が位置する側とは反対側に設けたロータリダンパ61を備えている。ロータリダンパ61は、支軸53に一体回転自在に連結されたロータ62と、ステー55が備える支持板部63に支持されたロータケース65とを備えて構成してあり、支軸53に減衰作用して変速ペダル46の揺動振動を防止する。
回転ポテンショメータ48の回転操作軸66が支軸53に連結ボルト67によって一体回転自在に連結されており、回転ポテンショメータ48は、支軸53の回転位置を変速ペダル46の操作位置として検出し、この検出結果を電気信号にして制御手段41に出力する。
制御手段41は、マイクロコンピュータを利用して構成してあり、制御手段41は、静油圧式無段変速装置29が変速ペダル46の操作位置に対応した変速状態になるように、回転ポテンショメータ48による検出情報を基に前進比例制御弁38と後進比例制御弁39とを操作する。
図3、図4に示すように、カム機構47は、揺動カム体69と、運転フロア54の裏面側に固定されたベース部材70と、このベース部材70に支軸71を介して揺動自在に支持された位置決め体72と、位置決め体72の支持ピン73とベース部材70の支持ピン74とにわたって取り付けた位置決めバネ75とを備える。
揺動カム体69は、連動部材49が連結している揺動アーム77と、揺動アーム77の基部に一体回転自在に連結されている連結筒78と、連結筒78に対して一体回転自在に連結されたカム板79とを備えている。揺動カム体69は、連結筒78が回転自在に外嵌している支軸80を介してベース部材70に支持されており、変速ペダル46と連動して支軸80の軸心まわりに揺動する。
位置決め体72は、位置決め体72の遊端部に支軸82を介してボールベアリング形の軸受を付設することによって設けた位置決めローラ83を備えている。位置決めバネ75は、位置決め体72を揺動付勢することにより、位置決めローラ83をカム板79に設けた一対の傾斜カム面84a,84bに接当させるべく付勢している。
つまり、変速ペダル46が操作されると、揺動カム体69が変速ペダル46と連動して支軸80の軸心まわりに揺動する。変速ペダル46の前進操作部56が前進方向に踏み込み操作された場合、一対の傾斜カム面84a,84bの一方84bと位置決めローラ83とが離間し、位置決めバネ75による位置決め体72の揺動付勢のために他方の傾斜カム面84aと位置決めローラ83とが当接し合った状態を維持する。
変速ペダル46の後進操作部57が後進方向に踏み込み操作された場合、他方の傾斜カム面84aと位置決めローラ83とが離間し、位置決めバネ75による位置決め体72の揺動付勢のために一方の傾斜カム面84bと位置決めローラ83とが当接し合った状態を維持する。
これにより、カム機構47は、位置決めバネ75の付勢力によって連動部材49を介して変速ペダル46を揺動付勢し、変速ペダル46を中立位置に自ずと復帰させる。
図5に示すように、走行操作装置の走行レバー87は、運転座席21を車体後方向きの姿勢(後向き姿勢)に切換えた状態で容易に操作できるよう車体後部に、運転座席21の横一側方に配置されている。走行レバー87は、運転座席21と後輪フェンダ15との間に設けた操作パネル88を車体上下方向に挿通している。走行レバー87は、エンジン6の回転数調節を行うアクセルレバー89と車体横方向に並んでいる。
図6〜図9に示すように、走行レバー87を揺動自在に支持する支持部材90が座席支持フレーム92に設けられている。支持部材90は左右一対の支持体91を備えてなり、左右一対の支持体91は座席支持フレーム92に固定して設けられ、走行レバー87の二叉状の基部87aが左右一対の支持体91に連結体94を介して支持されている。連結体94は、連結筒部95と、この連結筒部95の外周側に連結されたコの字形のレバー支持部96とを備えている。連結筒部95と左右一対の支持体91とは、支軸97を介して相対回転自在に連結しており、走行レバー87は、支軸97の軸心まわりに操作パネル88が備える走行ガイド溝98に沿わせて前後方向に揺動操作できる。
走行レバー87は、このように揺動操作されることにより、走行ガイド溝98の中央部に位置した中立位置Nと、走行ガイド溝98の前端部に位置した前進位置Fと、走行ガイド溝98の後端部に位置した後進位置Rとに切り換わる。
支持体91から延出した支軸99に支持されたコイルバネ100の一対の端部100aを走行レバー87に付設してあって、コイルバネ100の一対の端部100aで走行レバー87を左右両側から挟んだ状態になっており、これにより、走行レバー87は、前進位置Fと後進位置Rとのいずれもから中立位置Nに自ずと復帰するようバネ100によって付勢されている。
すなわち、バネ100の一対の端部100aは、支持体91に設けたバネストッパー部101と、走行レバー87の基部87aから先端側に少し離れた部分との両側に分散して位置している。走行レバー87が中立位置Nから前進位置Fに揺動操作されると、一方のバネ端部100aがバネストッパー部101の一端側に当接して支持され、他方のバネ端部100aが走行レバー87に当接して走行レバー87によって移動操作され、これによってバネ100が弾性変形する。弾性変形したバネ100は、他方のバネ端部100aによって走行レバー87に弾性復元力を作用させる。
走行レバー87が中立位置Nから後進位置Rに揺動操作されると、他方のバネ端部100aがバネストッパー部101の他端側に当接して支持され、一方のバネ端部100aが走行レバー87に当接して走行レバー87によって移動操作され、これによってバネ100が弾性変形する。弾性変形したバネ100は、一方のバネ端部100aによって走行レバー87に弾性復元力を作用させる。
これにより、バネ100は、走行レバー87が前進位置Fに操作された場合と後進位置Rに操作された場合とのいずれにおいても、走行レバー87を中立位置Nに復帰するよう付勢する。なお、支軸99は、アクセルレバー89を揺動操作自在に支持している。
図3、図4及び図7に示すように、走行レバー87と変速ペダル機構45とを連動する連動機構103は、連動リンク104と連動ロッド105とを備え、連動リンク104は支軸97に連結筒106で揺動自在に支持され、連動ロッド105は、連動リンク104の出力アーム部104aと、揺動カム体69のカム板79に設けた入力アーム部79aとを連結している。連動リンク104と連結体94とは支軸97に相対揺動自在に支持されている。
連結体94のレバー支持部96と、走行レバー87の基部87aとは、支軸97と異なる向きの連結軸108によって相対回転自在に連結されており、走行レバー87は、連結軸108の軸心まわりに車体横方向に揺動操作できる。走行レバー87は、このように揺動操作されると、走行レバー87が走行ガイド溝98に位置した連動入り状態と、走行レバー87が操作パネル88の切り欠き部109に入り込んだ連動切り状態とに切り換わる。
図9及び図10に示すように、走行レバー87が連動入り状態に操作されると、走行レバー87の基部87aの先端部に設けてある一対の係合突部110が連動リンク104の受動片部104cを挟んだ状態になって基部87aと受動片部104cとが支軸97の軸心まわりに一体揺動自在に係合し合い、走行レバー87と連動リンク104とが一体揺動自在に連動する。すると、連動機構103は、走行レバー87をカム機構47の揺動カム体69に連動させ、走行レバー87による変速ペダル機構45を介しての静油圧式無段変速装置29の操作を可能にする。
従って、走行レバー87は、前進位置Fに操作されることにより、連動機構103とカム機構47とを介して変速ペダル46を前進方向に揺動操作し、制御手段41を作動させて静油圧式無段変速装置29を前進側の変速状態に操作する。このとき、走行レバー87の基部87aよりもやや先端側に位置する部分が支持体91に設けた前進側ストッパー部91aに当接し、この前進側ストッパー部91aが走行レバー87による静油圧式無段変速装置29の前進側への揺動を規制する。前進側ストッパー部91aは、走行レバー87の前進側での揺動規制を、前進側ストッパー59によって設定される変速ペダル46による前進側での規制よりも低速側で、かつ静油圧式無段変速装置29の中立状態に近い低速で作業車1を前進移動させる変速状態になるように設定している。
一方、走行レバー87は、後進位置Rに操作されることにより、連動機構103とカム機構47とを介して変速ペダル46を後進方向に揺動操作し、制御手段41を作動させて静油圧式無段変速装置29を後進側の変速状態に操作する。このとき、走行レバー87が支持体91に設けてある後進側ストッパー部91bに当接し、この後進側ストッパー部91bが走行レバー87による静油圧式無段変速装置29の後進側への揺動を規制する。後進側ストッパー部91bは、走行レバー87による後進側での操作限界を、後進側ストッパー60によって設定される変速ペダル46による後進側での操作限界よりも低速側で、かつ静油圧式無段変速装置29の中立状態に近い低速で作業車1を後進移動させる変速状態を現出するものに設定している。
図11に示すように、走行レバー87が連動切り状態に操作されると、走行レバー87の基部87aにおける一対の係合突部110が連動リンク104の受動片部104cから横側に外れた状態になって基部87aと受動片部104cとが相対揺動するよう係合解除状態になり、走行レバー87と連動リンク104との連動が切れる。すると、連動機構103は、走行レバー87とカム機構47との連動を絶つことによって走行レバー87と変速ペダル46との連動を絶ち、変速ペダル46による静油圧式無段変速装置29の変速操作を、前進側ストッパー59と後進側ストッパー60とによって設定される操作範囲の全体にわたって行えるようにする。すなわち、走行レバー87と変速ペダル46とが連動したままになっていると、変速ペダル46によって静油圧式無段変速装置29を増速操作するに伴い、走行レバー87が揺動して前進側ストッパー部91aあるいは後進側ストッパー部91bに当接し、変速ペダル46によるそれ以上の増速操作を不能にするよう走行レバー87が変速ペダル46にストップ作用する。この走行レバー87の変速ペダル46に対するストップ作用を発生させない。
図7、図10に示すように、連結軸108に支持されたコイルバネ111の一方の端部を連結体94のレバー支持部96に係止させ、他方の端部を走行レバー87の基部87aに設けたバネ受け部112に係止させてある。これにより、バネ111は、走行レバー87を連動切り状態に自ずと復帰するよう揺動付勢している。
図3及び図4に示すように、連動機構103の連動ロッド105にターンバックル115が設けられており、ターンバックル115の伸縮調整により走行レバー87の揺動操作による前進走行と後進走行との振り分けを変更調整できるように構成されている。
図7及び図8に示すように、支持部材90と走行レバー87との間に走行レバー87の後進側への揺動を規制する後進速度規制機構116が設けられている。後進速度規制機構116は、一方の支持体91に突設した支持ステー117と、支持ステー117に固設したナット118と、ナット118に螺合したボルト(揺動ストッパー)119とを備えている。ボルト119が支持ステー117に前後方向に挿通されると共にナット118に前後移動調整自在に螺合されており、走行レバー87を後方側に揺動したときにボルト119の先端部(前端部)に走行レバー87の基部87aが前側から接当することにより、走行レバー87の後方(後進側)への揺動を規制するようになっている。なお、後進速度規制機構116による走行レバー87の後進側への揺動規制は、前記の後進側ストッパー部91bによる走行レバー87の後進側での揺動規制よりも、低速側でなされるように設定されている。
図7に示すように、走行レバー87の基部87a側を覆う操作パネル88の後端部に、後進速度規制機構116の揺動規制位置を調整操作するための工具を挿入する開口孔121が設けられておいる。開口孔121は後進速度規制機構116のボルト119に対応する後方位置にあり、開口孔121からTレンチ等の工具を挿入してボルト119の頭部に嵌合し、この工具でボルト119を操作パネル88の後方から回動操作することにより、ボルト119を前後方向に移動調整し、これにより、後進速度規制機構116が走行レバー87の後進側への揺動を規制する揺動規制位置を調整できるように構成されている。
上記実施の形態によれば、フロントローダ3による作業を行う場合、運転座席21を前向き姿勢に切り換えてフロントローダ3を操作する。この場合、変速ペダル46を前進操作部56あるいは後進操作部57によって踏み込み操作する。このとき、走行レバー87がバネ111によって連動切り状態に操作されており、走行レバー87と変速ペダル46との連動が絶たれている。これにより、変速ペダル46の前進操作部56を前進方向に踏み込み操作する際、前進側ストッパー59に当接するまで踏み込み操作でき、変速ペダル46の後進操作部57を後進方向に踏み込み操作する際、後進側ストッパー60に当接するまで踏み込み操作できる。
変速ペダル46を前進操作部56によって踏み込み操作した場合、制御手段41が回転ポテンショメータ48による検出情報を基に前進比例制御弁38を駆動状態に、後進比例制御弁39を中立状態にそれぞれ操作し、変速シリンダ36が駆動されて油圧ポンプ33の斜板を前進側に操作する。これにより、静油圧式無段変速装置29が変速ペダル46の操作位置に対応した速度の前進駆動の変速状態になり、この静油圧式無段変速装置29が走行用ミッション32を介して前輪8と後輪9とを前進側に駆動し、作業車1が変速ペダル46の操作位置に対応した速度で前進走行する。
一方、変速ペダル46を後進操作部57によって踏み込み操作した場合、制御手段41が回転ポテンショメータ48による検出情報を基に前進比例制御弁38を中立状態に、後進比例制御弁39を駆動状態にそれぞれ操作し、変速シリンダ36が駆動されて油圧ポンプ33の斜板を後進側に操作する。これにより、静油圧式無段変速装置29が変速ペダル46の操作位置に対応した速度の後進駆動の変速状態に変速操作され、この静油圧式無段変速装置29が走行用ミッション32を介して前輪8と後輪9とを後進側に駆動し、作業車1が変速ペダル46の操作位置に対応した速度で後進走行する。
バックホー4による作業を行う場合、運転座席21を後向き姿勢に切り換えてバックホー4を操作する。この場合、バックホー4の位置調節をするなどの際、走行レバー87によって作業車1を自走移動させる。
すなわち、走行レバー87をバネ111に抗して車体横方向での内側に揺動操作して切り欠き部109から走行ガイド溝98に移動させる。走行レバー87が連動入り状態になると、走行レバー87を走行ガイド溝98に沿わせて車体前方側に揺動操作して中立位置Nから前進位置Fに切り換え操作するか、あるいは走行ガイド溝98に沿わせて車体後方側に揺動操作して中立位置Nから後進位置Rに切り換え操作する。
走行レバー87を前進位置Fに操作した場合、走行レバー87が連動入り状態になって走行レバー87と連動リンク104とが連動していることから、走行レバー87が連動機構103と変速ペダル機構45とを介して静油圧式無段変速装置29を前進駆動の変速状態に操作する。すなわち、走行レバー87が連動機構103を介して揺動カム体69を揺動操作し、この揺動カム体69が連動部材49を介して変速ペダル46を前進方向に操作する。すると、制御手段41が回転ポテンショメータ48による検出情報を基に前進比例制御弁38を駆動状態に、後進比例制御弁39を中立状態にそれぞれ操作し、変速シリンダ36が駆動されて油圧ポンプ33の斜板を前進側に操作する。これにより、静油圧式無段変速装置29が走行レバー87の操作位置に対応した速度の後進駆動の変速状態になり、この静油圧式無段変速装置29が走行用ミッション32を介して前輪8と後輪9とを前進側に駆動し、作業車1が低速度で前進走行する。
一方、走行レバー87を後進位置Rに操作した場合、走行レバー87が連動機構103と変速ペダル機構45とを介して静油圧式無段変速装置29を後進駆動の変速状態に操作する。すなわち、走行レバー87が連動機構103を介して揺動カム体69を揺動操作し、この揺動カム体69が連動部材49を介して変速ペダル46を後進方向に操作する。すると、制御手段41が回転ポテンショメータ48による検出情報を基に前進比例制御弁38を中立状態に、後進比例制御弁39を駆動状態にそれぞれ操作し、変速シリンダ36が駆動されて油圧ポンプ33の斜板を後進側に操作する。これにより、静油圧式無段変速装置29が走行レバー87の操作位置に対応した速度の後進駆動の変速状態になり、この静油圧式無段変速装置29が走行用ミッション32を介して前輪8と後輪9とを後進側に駆動し、作業車1が低速度で後進走行する。
そして、走行レバー87を後方側に揺動したときに、ボルト119の先端部に走行レバー87の基部87aが前側から接当することにより、走行レバー87の後方への揺動が規制される。従って、走行レバー87の後進側への揺動を後進速度規制機構116によって規制できるため、車体後方向きに搭乗したままでも、走行レバー87が後進側へ過度に揺動操作されるのを確実に防止することができる。
また、走行レバー87の後進側への揺動規制位置を調整する場合、操作パネル88の開口孔121からTレンチ等の工具を挿入してボルト119の頭部に嵌合し、操作パネル88の後方から走行レバー87を持ちながら、前記工具でボルト119を回動操作することにより、ボルト119を前後方向に移動調整し、これにより、走行レバー87の後進側への揺動を規制する揺動規制位置を、簡単に位置調整することができる。即ち、後進速度規制機構116がない場合でも、走行レバー87と変速ペダル機構45との間に設けられているターンバックル115を回動操作することにより、ターンバックル115を伸縮調整して、走行レバー87の後進側への揺動を規制する揺動規制位置を調整することが可能であるが、トラクタ2にフロントローダ3やバックホー4を装着した状態では、操作スペースが狭くなり、工具を使用してのターンバックル115を回動操作する作業がやりずらくなる。これに対し、本実施の形態の場合、後進速度規制機構116があるため、操作パネル88等の部品を外すことなく、Tレンチ等の工具を使用して、走行レバー87を持ちながら後進側の速度だけを簡単かつ細かく調整することが可能になる。
なお、前記実施の形態では、支持部材90と走行レバー87との間に設けた後進速度規制機構116は、一方の支持体91に突設した支持ステー117と、支持ステー117に固設したナット118と、ナット118に螺合したボルト119とより構成されているが、後進速度規制機構116はこのような構成のものに限定されず、例えば、走行レバー87の基部87aにボルト119をナット118等を介して前後方向に移動調整自在に設け、支持部材90の支持体91に被接当部を突設し、走行レバー87を後方側に揺動したときにボルト119の先端部(後端部)が支持部材90の被接当部に後側から接当することにより、走行レバー87の後方(後進側)への揺動を規制するようにしてもよい。
作業車の全体側面図である。 走行用伝動装置のブロック図である。 変速ペダル機構の側面断面図である。 変速ペダル機構の平面断面図である。 走行レバーの配置部分の平面図である。 走行レバー支持機構の平面断面図である。 走行レバー支持機構の側面図である。 走行レバー支持機構の分解斜視図である。 走行レバーの連動入り状態での背面図である。 走行レバーの連動入り状態での正面断面図である。 走行レバーの連動切り状態での正面断面図である。
符号の説明
1 作業車
2 トラック
3 フロントローダ
4 バックホー
6 エンジン
29 静油圧式無段変速装置
87 走行レバー
88 操作パネル
90 支持部材
103 連動機構
105 連動ロッド
115 ターンバックル
116 後進速度規制機構
121 開口孔

Claims (3)

  1. エンジン(6)の出力を走行装置に伝達する静油圧式無段変速装置(29)と、静油圧式無段変速装置(29)を変速操作する変速ペダル機構(45)とを備えた作業車であって、
    車体後部に走行レバー(87)を設けると共に、走行レバー(87)によって変速ペダル機構(45)を介して静油圧式無段変速装置(29)が操作されるように走行レバー(87)と変速ペダル機構(45)とが連動され、走行レバー(87)を揺動自在に支持する支持部材(90)と走行レバー(87)との間に、走行レバー(87)の後進側への揺動を位置調整自在に規制する後進速度規制機構(116)が設けられていることを特徴とする作業車。
  2. 前記走行レバー(87)の基部側を覆う操作パネル(88)に、後進速度規制機構(116)の揺動規制位置を調整操作するための工具を挿入する開口孔(121)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業車。
  3. 前記走行レバー(87)と変速ペダル機構(45)とを連動する連動機構(103の連動ロッド(105)に、ターンバックル(115)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車。
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