JP2010134400A - プロジェクタ装置 - Google Patents

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Hiroyuki Sai
博之 齋
Kazuyoshi Tomochika
一善 友近
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Abstract

【課題】冷凍機能を内蔵するプロジェクタ装置を天地逆方向に配置する場合においても、圧縮機が天地逆方向とならないようにして安定した作動を確保できるようにする。
【解決手段】本発明のプロジェクタ装置は、光学素子群を冷却するための冷却器を含む、少なくとも圧縮機、放熱器、減圧装置で構成された冷凍サイクルをケーシングに収容して冷凍機カセットを構成し、この冷凍機カセットをプロジェクタ装置が天吊り姿勢であっても圧縮機のオイルの潤滑性能が維持できるよう装置本体に対し天地両方向から装着できるようにしたので、据置姿勢、天吊り姿勢に関らず、圧縮機を冷却することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも3原色の光を画像情報により変調して合成することにより投写光を生成し、投写レンズを介してスクリーンに映像を投影するプロジェクタ装置(投写型映像表示装置)に関するものである。
従来の多くのプロジェクタ装置においては、3原色の光を生成するための光源にメタルハライドランプや超高圧水銀ランプなどの光源ランプが採用され、いわゆる3板式による場合は、光源ランプが発する白色光をダイクロイックミラーにより赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3原色に分離し、この3原色を画像情報により変調して色合成プリズム(ダイクロイックプリズム)で合成した後、投写レンズを介して映像をスクリーンに拡大表示するようにしている。
ところで、このような光源ランプを採用したプロジェクタ装置は、劇場、大会議場あるいは屋外でも使用されるに傾向にあり、このような用途においては明るさが重要な課題となることから高輝度化が著しくなっている。
このような高輝度化を実現するために、高出力の光源ランプを採用したり多灯化が試みられているが、これに伴って発熱の問題が大きくなっている。特に投写光を生成する色合成光学系の光学素子は、光源ランプの出射光の吸光により温度が上昇するため冷却が不可欠である。このような色合成光学系において最も熱的影響を受け易いのが液晶ライトバルブであり、この液晶ライトバルブの液晶パネルの液晶が高温になって液晶状態から液体状態に近づくと、光の制御が難しくなり、結果的に透過率が低下してしまう問題が発生する。
このような問題に対応するため本発明の出願人は、プロジェクタ装置の本体内に冷凍サイクルの構成要素である圧縮機、放熱器、減圧装置、冷却器などを設け、この冷凍サイクルにより生成された冷気を循環して色合成光学系の光学素子などを冷却するシステムを提案している(特許文献1参照)。
特開2008−112094号公報
上記特許文献1に開示されたシステムによる場合は、冷凍機能を内蔵するようにしていることから、圧縮機、放熱器、減圧装置などを装置内部に半永久的に固定し、冷媒サイクルを構成するようにしている。従って、冷凍サイクルの構成要素とプロジェクタ装置の構成要素は一体不離となっている。
ところで、プロジェクタ装置の使用態様は、図11に示すように、テーブル天板上などへ配置する据置姿勢(プロジェクタ装置の底面が地面側)、または建築構造物の室内の天井面に配置する天吊り姿勢(プロジェクタ装置の底面が天井側)に大別することができる。特に劇場や大会議室などの施設において使用されるプロジェクタ装置は大型であり、可搬性に乏しいため、通常、室内の天井面に天吊り姿勢にして常設配置し、天吊り姿勢用の映像設定に切り替え、投射される映像の上下左右を反転させて使用している。
しかしながら、圧縮機を内蔵するプロジェクタ装置を天井面に配置する場合においては、プロジェクタ装置の底面を天井面に向ける天地逆方向の配置をすることができない。これは、天地逆方向にプロジェクタ装置を配置すると、内蔵の圧縮機も天地が反転してしまうことになるため、例えば、図12のロータリーコンプレッサに示すように、容器内底部にオイル溜めを形成して、重力によりオイルを貯留し、オイル溜めからオイルを汲み上げて摩耗部(摺動部)に供給する圧縮機にとって、給油が円滑に行うことができず、潤滑性能を維持することができないという問題を発生するからである。
また、プロジェクタ装置は定期的なメンテナンス、部品交換、清掃などにより内部が開放できるようにしておかなければならないため、装置本体を覆う上面カバーが取り外し可能となっているが、吊り架台を用いてプロジェクタ装置を天井面に配置した場合、室内の天井面が接近することから、上面カバーを取り外すことができなくなり、取り外すことができても装置内部が室内の天井面に遮られ、メンテナンスなどが不可能となる。したがって、メンテナンスなどの必要が生じた場合は、プロジェクタ装置を吊り架台から取り出し、必要な作業を終了した後、再び吊り架台に配置して投写映像の焦点調整を行うなど、きわめて煩雑なものとなり、大型で大重量であるプロジェクタ装置において危険な作業となる問題があった。
さらに大型のプロジェクタ装置は、修理などで本体内部の部品を交換する際、装置本体を動かさずに部品交換できることが望ましいが、冷凍機ユニットが故障した場合、装置本体を動かして、修理しなければならない問題があった。
本発明は、かかる従来の問題に鑑みなされたもので、冷凍機能を内蔵するプロジェクタ装置を室内の天井面に配置する天吊り姿勢の場合において、圧縮機が天地逆方向とならず安定してオイルの潤滑性能力が維持できるとともに、上面カバーを取り外して装置内部が開放され、メンテナンスなどを容易に行うことができるようにしたプロジェクタ装置を提供するものである。
本発明は、光源と、この光源から出射される光を3原色の光に分離して画像情報に応じて変調する光学素子群とを有し、プロジェクタ装置の設置姿勢として、据置姿勢と天地逆さまに設置する天吊り姿勢とを取り得るプロジェクタ装置であって、冷媒が圧縮機、放熱器、減圧装置及び冷却器の順に循環するよう管路で接続した冷凍サイクルと、送風手段により、前記冷却器で冷却された空気が前記光学素子群を経て、再び前記冷却器へと循環する空気循環路と、を備え、前記冷凍サイクルをケーシングに収容して冷凍機カセットにすると共に、この冷凍機カセットは前記プロジェクタ本体のカセット装着部に天地両方向から装着しても、前記空気循環路を形成するように構成され、前記天吊り姿勢では、前記冷凍機カセットを前記プロジェクタ本体に対して、天地逆に装着して、この冷凍機カセット内の圧縮機を正立させて運転できるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクタ装置の光学素子群を冷却するための冷却器を含む、少なくとも圧縮機、放熱器、減圧装置で構成された冷凍サイクルをケーシングに収容して冷凍機カセットを構成し、この冷凍機カセットをプロジェクタ装置が天吊り姿勢であっても圧縮機のオイルの潤滑性能が維持できるよう装置本体に対し天地両方向から装着できるようにしたので、据置姿勢、天吊り姿勢に関らず、圧縮機を使用してプロジェクタ装置を冷却することが可能となる。
本発明のプロジェクタ装置の外観の斜視図である。 本発明のプロジェクタ装置の内部の斜視図である。 本発明のプロジェクタ装置の内部の構成の概要を示す平面図である。 本発明のプロジェクタ装置の色合成光学系の構成を説明する図である。 本発明のプロジェクタ装置および冷凍機カセットの構成の説明図である。 本発明のプロジェクタ装置の冷凍機カセットの外観の斜視図である。 本発明における分散冷却方式の構成の説明図である。 本発明の実施態様の例を説明する図である。 本発明の他の実施例を説明する図である。 本発明の更に他の実施例を説明する図である。 プロジェクタ装置の据付姿勢と天吊り姿勢を示す図である。 ロータリーコンプレッサ(正立状態)を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。なお、以下の実施例においては、放電型の光源ランプを採用した実施例に基づいて説明するが、3原色毎の半導体レーザ素子を用いたプロジェクタ装置においても本発明が実施可能であり、光源の種類に限定されることはない。
図1は、本発明によるプロジェクタ装置Pの外観を背面から俯瞰した斜視図であり、冷凍機カセットCを装着した状態を示す。このプロジェクタ装置Pは、箱形ユニット10の上面開口部を覆う通気孔11aが形成された上面カバー11を備え、この上面カバー11を取り外すことにより内部構造が露呈されるようにしてある。
図3は、プロジェクタ装置Pの内部構成を概略的に示す図であり、光源となる均一照明光学系は、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプなどの複数(本実施例では4基)の光源ランプ1Aを備える。この光源ランプ1Aは、その出射光が前方へ反射されるようにリフレクタ1Bに取り付けられており、すべての光は全反射ミラー1Cにより集光され、平行光束となる。
色分離光学系は、均一照明光学系から入射した平行光束を3原色(R)、(G)、(B)に分離するもので、第1ダイクロイックミラーM1、第2ダイクロイックミラーM2および反射ミラーM3、M4、M5により構成されている。第1ダイクロイックミラーM1は赤色(R)の波長帯域の光を透過し、シアン系の波長帯域の光を反射する。第1ダイクロイックミラーM1を透過した赤色(R)の波長帯域の光は、反射ミラーM3にて光路が変更され色合成光学系へ入射する。
前記第1ダイクロイックミラーM1で反射され光路が変更されたシアン系の波長帯域の光は、第2ダイクロイックミラーM2へ導かれる。この第2ダイクロイックミラーM2は、青色(B)の波長帯域の光を透過し、緑色(G)の波長帯域の光を反射して光路が変更され色合成光学系へ入射する。第2ダイクロイックミラーM2を透過した青色(B)の波長帯域の光は、反射ミラーM5にて光路が変更され色合成光学系へ入射する。
つぎに、色合成光学系は、その構成要素である各光学素子が色分離光学系の中央に配置されるもので、図4に示すように色合成プリズム(ダイクロイックプリズム)2の3側面に、前述のようにして色分離光学系により生成された3原色の原色光の照射面2R、2G、2Bが形成されている。前記照射面2Rには赤色原色光(R)がコンデンサレンズ6Rを介して照射され、照射面2Gには緑色原色光(G)がコンデンサレンズ6Gを介して照射され、照射面2Bには青色原色光(B)がコンデンサレンズ6Bを介して照射される。
前記コンデンサレンズ6R、6G、6Bを透過した各原色光(R)、(G)、(B)は、画像情報により変調されるようにするため、液晶ライトバルブ7R、7G、7Bへ入射する。赤色(R)用の液晶ライトバルブ7Rは、入射側偏光板4Rと出射側偏光板5Rとの間に液晶パネル3Rが配置され、緑色(G)用の液晶ライトバルブ7Gは、入射側偏光板4Gと出射側偏光板5Gとの間に液晶パネル3Gが配置され、青色(B)用の液晶ライトバルブ7Bは、入射側偏光板4Bと出射側偏光板5Bとの間に液晶パネル3Bが配置されている。
前記液晶ライトバルブ7R、7G、7Bにおいては、液晶パネル3R、3G、3Bに特定の直線偏光成分を入射させるため、入射側偏光板4R、4G、4Bにおいて各原色光(R)、(G)、(B)の光束を所定の偏光方向(P偏光)に揃え、そのP偏光が液晶パネル3R、3G、3Bで変調された後、変調光のS偏光成分のみが出射側偏光板5R、5G、5Bから透過される。このようにして変調された各原色光(R)、(G)、(B)は、色合成プリズム2の照射面2R、2G、2Bから入射して合成された投写光が出射面2Sから出射し、投写レンズLを介してスクリーンなどに拡大投影される。
このように構成された色分離光学系および色合成光学系(光学素子群)は、図3に示すようにプロジェクタ装置Pの箱形ユニット10の内部に断熱壁DHで覆われた断熱室HMに配設される。なお、均一正面光学系から出射される平行光束を断熱室HMへ導くために形成した透光窓8に透光部材8aを配設し、また、色合成光学系の色合成プリズム2から出射される出射光を投写レンズLに導くために形成した透光窓9に透光部材9aを配設して半密閉状態が保たれるようにしている。そして、箱形ユニット10の内部には、光源ランプ1Aおよび装置の各部に所定の電圧に調整された電力を供給する電源装置12および制御装置13を備えるとともに、光源ランプ1Aなどの発熱により昇温された内部の空気を排出し、装置外部の空気を導入する吸排気ファン14、15を備える。
つぎに、冷凍機カセットCの構成について説明する。冷凍機カセットCは図5に示すように、蒸気圧縮式冷凍機の構成要素となる圧縮機20、放熱器21、減圧装置(図示省略)、送風ファン22と、冷却器(吸熱器)23を内蔵して断熱された冷気循環ユニット24を金属製のケーシング30に収容して一体化してある。これらの構成要素は、例えば圧縮機20はロータリーコンプレッサであり、圧縮機の容器内底部がオイル溜めとして利用されている。また放熱器および冷却器は空冷式の熱交換器であり、減圧装置は所定の圧力に減圧できるものであれば何でもよく、キャビラリーチューブや、膨張弁でも構わない、また、冷媒はR134aなどのフロン系の冷媒でも二酸化炭素などの自然冷媒でも良い。
冷凍機カセットCでは、圧縮機20で圧縮された高温高圧の冷媒は、放熱器21の送風ファン22により外気と熱交換して温度が下がり、低温高圧の冷媒となり、減圧装置により冷媒を所定の圧力に減圧した後、冷却器23に供給され、ここで蒸発した際の吸熱作用により冷却が行われる。ここで圧縮機は縦長円筒上の軸とカセット底面が直交して配置されているが、オイルの潤滑性能が維持できれば必ずしも直交する必要はない。図5では圧縮機は冷却器と放熱器の間に位置しているが、例えば、放熱器と圧縮機の位置が入れ替わった配置など、冷凍機の要素部品の配置は図示したものに限られるものではない。
前記冷気循環ユニット24は、図3に示すように内部に断熱された冷気通路24aが形成され、断熱室HMに向けて開口する第1接続口24b、第2接続口24cが形成されており、冷凍機カセットCが装置本体に装着されたとき、第1接続口24b、第2接続口24cが、それぞれ断熱室HMの吸気通路PS1、排気通路PS2に接続され、送気ファン16により、冷却器23で冷却された空気が断熱室HM内の光学素子群を経て、再び冷却器23へと循環する空気循環路25を形成する。送風ファン16は段熱室HMの吸気通路PS1に配設することで、冷凍機カセットCの装置本体への装着方向に関らず(天地両方向で)、送風ファン16は、冷却器23で冷却された空気を吸い込んで、冷却器23を介さずに、光学素子群へ吹き出すことができる。
冷却器23において、半密閉構造の空気循環路25内の循環空気は冷媒と熱交換して、冷却されることにより、当該空気中の水分が冷却器23の表面に凝結し、ドレン水(結露水)を発生するが、冷却器23の下部には、受け皿としてドレンパン(図示しない)を設置して、ドレン水を受容している。ドレンパンにはドレン水を毛細管力又は浸透力を利用して排出する排出部材(図示しない)が設けられている。この排出部材として、金属製のものでは、例えば、ウィックがあり、代表的なものとして、燒結金属、メッシュ状の金網、複数の細かいワイヤーなどがある。また、繊維状のものでは、例えばスポンジや糸などがある。本実施例では、図示しないが、排出部材はウィックにて構成され、このウィックの一端がドレンパン内に開口しており、ドレンパン内に開口する一端から空気循環路25の外部に延出し、他端は放熱器に当接して開口、或いは、放熱器近傍にて開口しているので、放熱器に排出されたドレン水は放熱器を流れる冷媒の輻射熱により加熱されて蒸発するので、ドレン水を空気循環路25の経外に排出することが可能である。
上記のようにして構成された冷凍機カセットCのケーシング30は図5に示すように天板面に通気孔30aが形成されており、送風ファン22へ外気が導入されるようにしている。また、ケーシング30の底部の両側にはフランジ脚30bが形成されており、冷凍機カセットCを装置本体へ装着する際、このフランジ脚30bが箱形ユニット10のカセット装着部17の底板面に配設されたスライドレール18、または天板面に配設されたスライドレール19に支持され、円滑な収容が可能となるようにしている。
前記冷凍カセットCの前面には排気窓31aが形成されたフロントパネル31が配設されており、冷凍機カセットCを箱形ユニット10がスライドレール18に支持されてカセット装着部17に装着したとき、通孔31bから固定ネジ32を挿通し、箱形ユニット10のカセット収容部17の両側に形成したネジ孔10bに螺合して固定する。
図2に示す通り、カセット装着部17は、冷凍機カセットCが天地両方向からカセット装着部17へ装着できるように、冷凍機カセットとカセット装着部との空気循環路25の装着面17Aの中心17Bに対して、上下左右対称の形状を有しており、天地両方向から装着しても、空気循環路25を形成するように構成されている。
そして、プロジェクタ装置Pを天地反転し、冷凍機カセットCを装着する場合は、フランジ脚30bがスライドレール19に支持されるようにし、同様に固定ネジ32によりフロントパネル31が固定される。
このように冷凍機カセットCは独立した可搬性のある構成であるため、プロジェクタ装置Pに装着したとき電気系統が接続され、制御部(図示しない)から制御信号や電力の供給が得られるようにしなければならない。このため、図2に示す通り、カセット装着部17において、マルチコネクタ(ソケット側)33bの、冷凍機カセットとカセット装着部との空気循環路25の装着面17Aの中心17Bに対して、上下左右対称の位置にマルチコネクタ(ソケット側)33Cを設けている。また図6に示す通り、ケーシング30の後部にマルチコネクタ(プラグ側)33aを設け、据付姿勢でプロジェクタ装置Pに冷凍機カセットCを装着する場合は、このマルチコネクタ33aがプロジェクタ装置Pのマルチコネクタ(ソケット側)33bに接続され、天吊り姿勢で、プロジェクタ装置Pを天地反転し、冷凍機カセットCを装着する場合は、マルチコネクタ(ソケット側)33cに接続され、制御信号や電力の供給が可能となるようにしている。
また、冷凍機カセットの冷気循環ユニットの第1接続口および第2接続口の接続面には、その全周にわたり弾力性のあるパッキンが取り付けられている。装置本体に冷凍機カセットを挿入すると、第1接続口および第2接続口の接続面に取り付けられているパッキンが圧縮変形し、装置本体の内部の冷気通路との接続部の気密性をより確実に保つことができる。
以上のように構成された冷凍機カセットCをプロジェクタ装置Pに装着して運転を開始すると、冷却器23により生成された冷気を送気ファン16により断熱室HMへ供給することが可能となる。ここで、冷却のシステムとして図3に破線で示すように、色合成光学系の原色毎の光学要素を個別に冷却する分散冷却方式の例について以下に説明する。
分散冷却方式は図7に示すように、冷気導入口が流入側ダクト50に接続され、3つの分流ダクト51A、51B、51Cにより冷気を導くようにしている。分流ダクト51Aの開口上部の空間には、色合成プリズム2の照射面2Rおよびコンデンサレンズ6R、液晶ライトバルブ7Rが臨む。また、分流ダクト51Bの開口上部の空間には、色合成プリズム2の照射面2Gおよびコンデンサレンズ6G、液晶ライトバルブ7Gが臨む。そして、分流ダクト51Cの開口上部の空間には、色合成プリズム2の照射面2Bおよびコンデンサレンズ6B、液晶ライトバルブ7Bが臨む。
分流ダクト51A、51B、51Cには、それらの一部に設けたファンケーシング53A、53B、53Cに、それぞれ電動機で回転する冷気循環用送風機52A、52B、52Cが収容されている。この冷気循環用送風機52A、52B、52Cは、シロッコファンやターボファンの如く、軸方向から流入した冷気を円周方向へ流出する形式のものである。なお、冷気循環用送風機52A、52B、52Cを設けた場合は、前述した送気ファン16を省略することができる。
液晶ライトバルブ7R、7G、7Bの発熱量が異なる場合、即ち、発熱量の大きい液晶ライトバルブに対応する分流ダクトを流れる冷気の量を多くし、発熱量の小さい液晶ライトバルブに対応する分流ダクトを流れる冷気の量少なくなるように、冷気循環用送風機52A、52B、52Cの回転数を可変制御することにより、液晶ライトバルブ7R、7G、7Bを適正な冷却状態にすることができる。
このように構成したことにより、冷気循環ユニット24の冷却器23により生成された冷気は断熱室HMの吸気通路PS1から流入し、色合成光学系の光学素子を冷却した後、排気通路PS2から流出して、再び冷却器23により熱交換されて循環する。
次に、冷凍機カセットCをプロジェクタ装置Pに装着した場合の各態様について以下に説明する。図3は、据置姿勢時のプロジェクタ装置Pに底面を下に向けて配置した場合の内部構造の平面状態を示すもので、冷凍機カセットCの圧縮機20は正立した状態となる(圧縮機容器内底部のオイル溜りが地面側)。
図8は、プロジェクタ装置Pの底板を天井面に向けて配置した天吊り姿勢時の場合の内部構造の平面状態を示すもので、この場合は、冷凍機カセットCをスライドレール19に支持されるようにし、プロジェクタ装置Pに対し天地逆方向に装着してあることから、この場合も冷凍機カセットの圧縮機20は正立した状態となる(圧縮機容器内底部のオイル溜りが地面側)。なお、送気ファン16は図3の状態における場合と同一の方向に回転され、冷気循環ユニット24の内部における冷気の流れる方向は逆転するが、冷気は断熱室HMの吸気通路PS1から流入し、色合成光学系の光学素子を冷却した後、排気通路PS2から流出して、再び冷却器23により熱交換されて循環するので、冷却機能に問題を生じることはない。このように冷凍機カセットCを装着した場合、送風ファン22への外気の導入は箱形ユニット10の底面の通気孔10aから行われる。
図9は、本発明の他の構成例を示すもので、冷凍機カセットCをプロジェクタ装置Pの本体側部に収容するようにしたもので、この場合は、制御装置13および吸排気ファン15の配設位置を変更しているが、冷凍機カセットCを設けたとしても設計の融通性を低下するものではないことを確認することができる。
以上に述べた図3および図8に示す構成における冷却に関するシステムは、分散冷却方式に基づくものであるが、色合成光学系の原色毎の光学素子を個別に冷却しない包括冷却方式の構成を図10に基づいて説明する。同図に示す構成では、断熱室HMの一部が断熱壁HM1、HM2により仕切られ、冷気通路PS3、PS4が形成されている。
このように構成したことにより、冷気循環ユニット24の冷却器23により生成された冷気は吸気通路PS3から断熱室HM内に流入し、色合成光学系の光学素子を冷却した後、排気通路PS4から流出して、再び冷却器23により熱交換されて循環する。したがって、分散冷却方式に比べ、冷却システムの構成が簡素となることから製造コストの削減が可能となり、光学素子の厳密な温度管理が要求されない場合に好適なシステムとなる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、プロジェクタ装置の光学素子群を冷却するための冷却器を含む、少なくとも圧縮機、放熱器、減圧装置で構成された冷凍サイクルをケーシングに収容して冷凍機カセットを構成し、この冷凍機カセットをプロジェクタ装置が天吊り姿勢であっても圧縮機のオイルの潤滑性能が維持できるよう装置本体に対し天地両方向から装着できるようにしたので、据置姿勢、天吊り姿勢に関らず、圧縮機を使用してプロジェクタ装置を冷却することが可能となる。
また、室内の天井面に配置する際に吊り架台を設け、この上に据置して置く場合と異なり、上面カバーを容易に取り外すことが可能となることから装置内部のメンテナンスなどが容易となる。
さらに、冷凍サイクルの構成要素が故障した場合であっても、プロジェクタ装置本体を動かさずに、冷凍機カセットを交換(部品交換)することで対応できるなど、本発明特有の効果を奏する。
P・・・・・・プロジェクタ装置
C・・・・・・冷凍機カセット
1A・・・・・光源ランプ
1B・・・・・リフレクタ
1C・・・・・全反射ミラー
2・・・・・・色合成プリズム
3R、3G、3B・・・・・液晶パネル
4R、4G、4B・・・・・入射側偏光板
5R、5G、5B・・・・・出射側偏光板
6R、6G、6B・・・・・コンデンサレンズ
7R、7G、7B・・・・・液晶ライトバルブ
8・・・・・・透光窓
8a・・・・・透光部材
9・・・・・・投稿窓
9a・・・・・透光部材
10・・・・・箱形ユニット
11・・・・・上面カバー
12・・・・・電源装置
13・・・・・制御装置
14、15・・・・・吸排気ファン
16・・・・・送気ファン
17・・・・・カセット装着部
17A・・・・装着面
17B・・・・中心
1B・・・・・リフレクタ
1C・・・・・全反射ミラー
18、19・・・・・スライドレール
20・・・・・圧縮機
21・・・・・放熱器
22・・・・・送風ファン
23・・・・・冷却器
24・・・・・冷気循環ユニット
25・・・・・空気循環路
30・・・・・ケーシング
30b・・・・フランジ脚
L・・・・・・投写レンズ
M1・・・・・第1ダイクロイックミラー
M2・・・・・第2ダイクロイックミラー
M3、M4、M5・・・・・反射ミラー
HM・・・・・断熱室

Claims (3)

  1. 光源と、この光源から出射される光を3原色の光に分離して画像情報に応じて変調する光学素子群とを有し、
    プロジェクタ装置の設置姿勢として、据置姿勢と天地逆さまに設置する天吊り姿勢とを取り得るプロジェクタ装置であって、
    冷媒が圧縮機、放熱器、減圧装置及び冷却器の順に循環するよう管路で接続した冷凍サイクルと、
    送風手段により、前記冷却器で冷却された空気が前記光学素子群を経て、再び前記冷却器へと循環する空気循環路と、を備え、
    前記冷凍サイクルをケーシングに収容して冷凍機カセットにすると共に、この冷凍機カセットは前記プロジェクタ本体のカセット装着部に天地両方向から装着しても、前記空気循環路を形成するように構成され、
    前記天吊り姿勢では、前記冷凍機カセットを前記プロジェクタ本体に対して、天地逆に装着して、この冷凍機カセット内の圧縮機を正立させて運転できるようにしたことを特徴とするプロジェクタ装置。
  2. 前記送風手段を前記プロジェクタ装置本体内の前記空気循環路内に設け、前記冷凍機カセットの装着方向に関らず、この送風手段は前記冷却器で冷却された空気を吸い込んで前記光学素子群へ吹き出すようにしたことを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ装置。
  3. 前記冷凍機カセットと前記カセット装着部との前記空気循環路の装着面の中心に対して、前記カセット装着部は上下左右対称の形状を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプロジェクタ装置。
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JP2016200653A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
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