JP2004109731A - 投影型表示装置 - Google Patents

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Katsunori Shirai
白井 克典
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Abstract

【課題】装置の大型化および複雑化が抑制され、かつ、高い効率でパネルを冷却することができる投影型表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の投影型表示装置は、第1、第2および第3色光がそれぞれ入射する第1パネル30B、第2パネル30Gおよび、第3パネル30Rと、第1、第2、および第3パネルのそれぞれから出射した色光を合成して合成光を形成する色合成素子24と、ガス流を発生させるファン26と、ガスを冷却する熱交換素子28とを密閉空間32の中に備えている。第1、第2および第3色光の3つの主光線は一の平面を規定し、ファン26は、平面に平行な方向にガス流を生成し、ガスは密閉空間32内を循環する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は投影型表示装置に関し、特に、投影型表示装置の冷却システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大画面表示には様々な投影型表示装置(プロジェクタ)が用いられる。現在、透過型液晶パネルを用いた投影型表示装置は、ホームシアタ用や大会議室でのプレゼンテーション用に幅広く用いられている。
【0003】
上記液晶投影型表示装置では、投射画像を明るくするために、強力な光源を用いる。従って、液晶パネルが高温となって、液晶パネルの性能の低下、および短寿命化が問題になる。そこで液晶パネルの温度上昇を抑制するために、投影型液晶表示装置には冷却システムが設けられている。
【0004】
この冷却システムとして、装置外部の空気を装置内部に取り入れて冷却する方法が多く採用されている(例えば特許文献1参照)。このシステムでは、冷却効果は大きいが、塵や埃が液晶パネルに付着して表示画像を劣化させるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、特許文献2は、密閉容器52内に液晶パネルなどを収納した投影型液晶表示装置50を開示している。図3は、特許文献2に開示されている投影型液晶表示装置50の構成を模式的に示す図であり、図4は図3のB―B線に対応する断面図である。以下、図3および図4を参照して、投影型液晶表示装置50を説明する。
【0006】
投影型液晶表示装置50は、筐体(不図示)内に、光源68と、偏光ビームスプリッタ70と、投影レンズ58付きの密閉容器52とを備えている。密閉容器52の中には、光源68からの光を赤色光、緑色光および青色光に分離するダイクロイックミラー64と、各色光の進行方向を変更するための反射ミラー66と、上記赤色光、緑色光および青色光がそれぞれ入射する3つの透過型液晶パネル(赤色光用54R、緑色光用54G、および青色光用54B)と、偏光板60R、60G、60Bと、各液晶パネルを透過した光を合成するためのダイクロイックプリズム56とが配置されている。
【0007】
密閉容器52にはさらに、液晶パネル54R、54G、54Bの直下にファン62RG、62Bが設けられている。密閉容器52およびファンの大きさの制限より、ファンは密閉容器52内において、液晶パネルの直下に配置されるのが通常である。投影型液晶表示装置50では、液晶パネルの直下に配置された2つのファン62RG、62Bを用いて液晶パネルなどが冷却されている。以下、図4を参照して、投影型液晶表示装置50における冷却システムを説明する。
【0008】
ファン62RG、62Bは、密閉容器52内で下から上に向かうガス流74および上から下に向かうガス流75を生成し、容器52内のガスを循環させている。すなわちファン62は、液晶パネル54に入射する光の主光線55に垂直な平面に平行な方向にガス流を生成している。
【0009】
ガス流が下から上に向かうとき(ガス流74)、ガスは、液晶パネル54から吸熱する。吸熱して温度が上昇したガスは、密閉容器52の上面に到達して密閉容器52の壁を介して放熱し、温度が低下する。この冷却されたガスは、ファン62に吸い込まれ(ガス流75)、再び下から上に向かうガス流74が発生する。このように、密閉容器52内でガスが循環し、液晶パネル54の冷却が行われる。
【0010】
さらに、投影型液晶表示装置50では、密閉容器52内に2つのファン62RGと62Bとが設けられている。ファン62RGは、主として赤色用液晶パネルパネル54Rと緑色用液晶パネル54Gとにガス流を与えるためのものであり、ファン62Bは、主として青色用液晶パネル54bにガス流を付与するためのものである。3つの液晶パネルのうち青色用液晶パネル54Bが特に高温となるため、青色用液晶パネル54b専用のファン62Bを設けることにより、青色用パネル54bにより多くのガス流を与えて、他のパネルよりも強力に冷却している。
【0011】
以上説明したように、投影型液晶表示装置50では、装置外部の空気を内部に取り入れて冷却する方式を採用せず、密閉容器52の中で空気を循環させながら冷却する方式を採用しているため、塵や埃が液晶パネルに付着することが抑制されるので、画質の低下を回避できる。また、3つの液晶パネルのうち特に高温となる青色用液晶パネル54Bを他の2つの液晶パネル54R、54Gよりも強力に冷却し、結果として、3つの液晶パネル54R、54G、54Bを同程度の温度に冷却している。
【0012】
以上説明した投影型液晶表示装置は、ガス流を循環させる冷却システムを採用しているが、他の冷却システムとして、液晶パネルを冷却液の入った密閉ケースの中に入れる液冷方式もある。
【0013】
【特許文献1】
特開平11−84534号公報(図2)
【特許文献2】
特開2001−33750号公報(図1、図2および第3頁から第5頁)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された液晶投影型表示装置では、液晶パネル直下に2つのファン62RG、62Bを配置するため、装置の大型化、およびファンによる騒音を十分抑制することができないという問題が生じる。
【0015】
液冷方式では、冷却性能が高く、塵や埃の問題が生じないという利点があるが、液漏れ対策が必要なこと、装置が複雑になること、および製造コストが高いなどの理由から、現在のところ採用例は少ない。
【0016】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、装置の大型化および複雑化が抑制され、かつ、高い効率で表示パネルを冷却することができる投影型表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の投影型表示装置は、第1、第2および第3色光がそれぞれ入射する第1、第2および、第3パネルと、前記第1、第2、および第3パネルのそれぞれから出射した色光を合成して合成光を形成する色合成素子と、ガス流を発生させるファンと、ガスを冷却する熱交換素子とを密閉空間の中に備え、前記第1、第2および第3色光の3つの主光線は一の平面を規定し、前記ファンは、前記平面に平行な方向に前記ガス流を生成し、前記ガスは前記密閉空間内を循環し、これにより上記の目的が達成される。
【0018】
前記第1色光は、前記第2色光および前記第3色光よりも短波長領域にあり、前記ファンおよび前記熱交換素子は、前記ガスが前記熱交換素子によって冷却された後、前記第2パネルおよび前記第3パネルに先立って前記第1パネルに送られるように配置されていることが好ましい。
【0019】
前記第2色光は、前記第3色光よりも短波長領域にあり、前記ガスは、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネルの順に送られることが好ましい。
【0020】
前記第1色光は青色光であり、前記第2色光は緑色光であり、前記第3色光は赤色光であることが好ましい。
【0021】
前記第1、第2および第3パネルのそれぞれに対応するように設けられた第1、第2、第3および第4の開口部を備えた第1の筐体と、前記第1、第2および第3の開口部にそれぞれ設けられた第1、第2および第3の透光板と、第4の開口部に受容された投影レンズによって密閉空間が形成されており、前記第1、第2および第3色光は、それぞれ、前記第1、第2および第3の透光板を介して前記第1、第2および第3パネルに入射することが好ましい。
【0022】
前記熱交換素子は、受熱板およびヒートパイプを含んでもよい。
【0023】
前記熱交換素子はさらに、ペルチェ素子を含んでもよい。
【0024】
前記第1の筐体を内部に収納する第2の筐体と、前記第2の筐体の中に配置され、かつ、白色光を前記第1、第2および第3色光に分離する色分離素子とをさらに備えており、前記色分離素子によって分離された前記第1、第2および第3色光が、前記第1、第2および第3の透光板を介して、前記第1、第2および第3パネルに入射することが好ましい。
【0025】
前記第1、第2および第3パネルはいずれも同程度の温度に冷却されることが好ましい。
【0026】
前記第1、第2および第3パネルはそれぞれ液晶パネルであることが好ましい。
【0027】
以下、作用を説明する。
【0028】
本発明の投影型表示装置は、第1、第2および第3色光がそれぞれ入射する第1、第2および、第3パネルと、第1、第2、および第3パネルのそれぞれから出射した色光を合成して合成光を形成する色合成素子と、ガス流を発生させるファンと、ガスを冷却する熱交換素子とを密閉空間の中に備える。第1、第2および第3色光の3つの主光線は一の平面を規定し、ファンは、この平面に平行な方向にガス流を生成し、ガスは密閉空間内を循環する。
【0029】
密閉空間内でガスを循環させることによって各パネルを冷却するので、装置外部の空気を内部に取り入れて冷却する方式に比べて、塵や埃がパネルに付着しにくいため、画質の低下を回避できる。さらに、この密閉空間内部に熱交換素子を設けているために、密閉空間内部のガスを高い効率で冷却できる。また、熱交換素子により、密閉空間内部のガスを高い効率で冷却できるため、上記3つの色光の主光線が規定する平面に平行な方向に生成させたガス流によって、パネルを十分冷却できる。従って、例えばパネルの高さ方向の範囲内にファンを配置することができるため、従来の投影型液晶表示装置のようにパネルの直下にファンを設ける必要がない。従って、投影型表示装置の厚さ(パネルの高さ方向)を従来よりも小さくできる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を説明する。以下の説明では投影型表示装置として、複数の透過型液晶パネルを用いた投影型液晶表示装置を例示するが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば、反射型液晶パネルまたは、電気泳動表示パネルを用いた投影型表示装置など、パネルの表示媒体層を光が透過するタイプの様々な投影型表示装置に適用できる。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態の投影型液晶表示装置2の構成を模式的に示す。
【0032】
図1に示すように投影型液晶表示装置2は、外側筐体4の内部に、光源6と、偏光ビームスプリッタ7と、ダイクロイックミラー(色分離素子)8および10と、複数の反射ミラー12とを備えている。さらに、外側筐体4内の一部には、密閉空間32が形成されている。また、外側筐体4は所定の面に開口部を有し、この開口部に投射レンズ22を受容している。投射レンズ22の出射面は外側筐体4の外部に露出しており、入射面は密閉空間32内に露出している。
【0033】
後で詳述するが、密閉空間32の中には、3つの液晶パネル、光合成素子、および冷却システムなどが設けられている。本実施形態の投影型液晶表示装置2は、密閉空間32内部の冷却システムに特徴を有している。
【0034】
まず、投影型液晶表示装置2の光学系を説明する。光源6を出射した光は偏光ビームスプリッター7に入射し、P偏光とS偏光とに分離される。偏光ビームスプリッター7を通過したP(S)偏光は、ダイクロイックミラー8に入射し、赤色光(R)と、青色光(B)および緑色光(G)とに分離される。すなわち、赤色光(R)は選択的にダイクロイックミラー8を透過し、青色光(B)および緑色光(G)はダイクロイックミラー8で反射される。この青色光(B)および緑色光(G)はダイクロイックミラー10に到達する。ここで、青色光(B)と緑色光(G)とに分離され、青色光(B)はダイクロイックミラー8を透過し、緑色光(G)はダイクロイックミラー8で反射される。以上のようにして色分離された赤色光(R)、青色光(B)および、緑色光(G)は、必要に応じて反射ミラー12で反射された後、密閉空間32内に入射する。
【0035】
上記各色光は、密閉空間32内に設けられた対応する液晶パネルに入射し、液晶パネルによって光変調を受けたのちに合成され、投影レンズ22を透過してスクリーン(不図示)に拡大投写される。
【0036】
次に図2(a)、(b)を参照して密閉空間32について説明する。図2(a)、(b)は、密閉空間32の内部構造を説明するための図であり、(a)は密閉空間32の透視図、(b)は(a)の破線に沿った断面図である。
【0037】
図2(a)、(b)に示すように、密閉空間32は、4つの開口部21、29R、29G、29Bを備えた内側筐体20と、3つの開口部29R、29G、29Bにそれぞれ設けられたガラス板などの透光板30R、30G、30Bと、開口部21内に受容された投影レンズ22とによって形成されている。投影レンズ22の入射面は、密閉空間32内に露出している。
【0038】
この密閉空間32の中には、赤色光用液晶パネル22R、緑色光用液晶パネル22Gおよび青色光用液晶パネル22Bと、これらの液晶パネルから出射した色光を合成して合成光を形成するダイクロイックプリズム(色合成素子)24と、ガス流を発生させるファン26と、ガスを冷却させる熱交換素子28とが設けられている。
【0039】
上述したように光源6(図1)から出射した光を分離して得られた赤色光(R)、緑色光(G)および青色光(B)は、開口部29R、29G、29Bにそれぞれ設けられた透光板30R、30G、30Bを介して密閉空間32内に入射し、赤色光用液晶パネル22R、緑色光用液晶パネル22Gおよび青色光用液晶パネル22Bにそれぞれ入射する。この赤色光(R)、緑色光(G)および青色光(B)の3つの主光線は一の平面を規定し、それぞれのパネルを透過した後、色合成される。
【0040】
本実施形態の投影型液晶表示装置40では、密閉空間32内部に熱交換素子28が設けられており、ファン26によって、上記3つの色光の主光線が規定する平面に平行な方向にガス流が生成され、ガスが密閉空間32の内部を循環していることを主な特徴の一つとしている。
【0041】
ここで密閉空間32は、完全に(気密的に)密閉されている必要はなく、少なくとも、上記特許文献1の投影型表示装置に設けられているような、冷却のために外部の空気を内部に取り入れるための開口部(特許文献1の図2参照)を有さず、内部に塵や埃などが侵入しない程度に密閉されていればよい。
【0042】
密閉空間32内にファンを設け、このファンによって密閉空間32内でガスを循環させて液晶パネルを冷却するので、装置外部の空気を内部に取り入れて冷却する方式に比べて、塵や埃が液晶パネルに付着しにくい。従って、表示装置の画質の低下を回避できる。また、密閉空間32内にファンを設置しているため、ファンによる騒音の装置外部への漏れを抑制し、投影型表示装置の静粛性の向上を実現できる。さらに、この密閉空間32内部に熱交換素子28を設けているために、密閉空間32内部のガスを高い効率で冷却できる。また、熱交換素子28により、密閉空間32内部のガスを高い効率で冷却できるため、上記3つの色光の主光線が規定する平面に平行な方向に生成させたガス流によって、液晶パネルを十分冷却できる。従って、例えば液晶パネルの高さ方向の範囲内にファンを配置することができるため、図3の投影型液晶表示装置のように液晶パネルの直下にファンを設ける必要がない。また、従来よりも小さい密閉空間でガスを循環させても液晶パネルを十分冷却できる。従って、投影型液晶表示装置の大きさを従来よりも小型化できる。
【0043】
以下、ファン26および熱交換素子28について、より詳細に説明する。まず、密閉空間32におけるファン26および熱交換素子28の設置場所を説明する。
【0044】
赤色光用液晶パネル22R、緑色光用液晶パネル22Gおよび青色光用液晶パネル22Bを同程度の温度に冷却するためには、青色光用液晶パネルを他の2つのパネルよりも強力に冷却する必要がある。以下にその理由を説明する。
【0045】
青色用液晶表示パネル22Bは、赤色光用液晶パネル22Rおよび緑色光用液晶パネル22Gよりも発熱量が大きい。また、緑色光用液晶パネル22Gは赤色光用液晶パネル22Rよりも発熱量が大きい。例えば特許文献2は、赤色光用液晶パネル22R、緑色光用液晶パネル22Gおよび青色光用液晶パネル22Bの熱流束がそれぞれ、0.235W/cm、0.251W/cmおよび0.405W/cmであることを説明している。すなわち、青色光用液晶パネル22Bの熱流束は、赤色光用液晶パネル22Rの1.7倍であり、緑色光用液晶パネル22Gの1.6倍である。このように、青色用液晶表示パネル22Bは、他の2つの液晶パネル22よりも発熱量が多い。
【0046】
従って、3つの液晶パネルを同程度の温度に冷却するためには、青色光用液晶パネルを他の2つのパネルよりも強力に冷却する必要がある。3つの液晶パネルを同程度の温度に冷却できれば、各液晶パネルの性能を安定して発揮させることができる。また、全ての液晶パネルの寿命を長くすることができるため、透過型液晶表示装置の寿命を長くすることができる。
【0047】
以上のことを考慮して本投影型液晶表示装置では、密閉容器32内のガスが熱交換素子28によって冷却された後、赤色光用液晶パネル22Rおよび緑色光用液晶パネル22Gに先立って青色光用液晶パネル22Bに送られるように、ファン26および熱交換素子28が配置されている。熱交換素子28によって冷却された直後のガスによって青色光用液晶パネル22Bを冷却できるので、青色光用液晶パネル22Bを、他の2つの液晶パネルよりも強力に冷却できる。
【0048】
また、熱交換素子28によって冷却されたガスは、青色光用液晶パネル22Bに送られた後、緑色光用液晶パネル22G、赤色光用液晶パネル22Rの順に送られることがより好ましい。上述したように、緑色光用液晶パネル22Gは赤色光用液晶パネル22Rよりも発熱量が大きいため、より低温のガスによって緑色光用液晶パネル22Gを冷却することにより、3つの液晶パネルをより同程度の温度に冷却できる。
【0049】
以上のように、ファン26および熱交換素子28の設置場所を最適化することによって、より少ない数、より小さなサイズ、またはより小さな消費電力のファンおよび熱交換素子28を用いて、液晶パネルを効率的に冷却することができる。
【0050】
図2(a)に示すように赤色光用液晶パネル22Rと青色光用液晶パネル22bとを対向させて配置し、かつ、赤色光用液晶パネル22Rと青色光用液晶パネル22bとに隣接するように緑色光用液晶パネル22Gを配置した場合、ファン26の設置場所は、例えば、赤色光用液晶パネル22Rと青色光用液晶パネル22Bとの間であって、かつ、青色光用液晶パネル22B近傍である。また、熱交換素子28の設置場所は、赤色光用液晶パネル22Rと青色光用液晶パネル22Bとの間であって、かつ、赤色光用液晶パネル22R近傍である。
【0051】
上記のようにファン26および各液晶パネル22R、22G、22Bを配置した場合、密閉空間32内で、図2(a)に示した矢印方向(時計回り方向)にガス流が発生し、ガスは、各液晶パネル22B、22G、22Rをこの順に通過するように循環する。液晶パネルからの発熱によって高温になったガスは、熱交換素子28によって冷却され、冷却された直後に青色光用液晶パネル22Bに送られる。この後、緑色光用液晶パネル22Gおよび赤色光用液晶パネル22Rにこの順で送られる。従って、青色光用液晶パネル22B、緑色光用液晶パネル22G、赤色光用液晶パネル22Rの順に、液晶パネルを強力に冷却できる。
【0052】
なお、ファン26および熱交換素子28の好適な設置場所は図2(a)に示したものに限られない。上記に説明したように、ファン26および熱交換素子28は少なくとも、熱交換素子28によって冷却された直後のガスが青色光用液晶パネル22Bに送られるように配置されていることが好ましい。
【0053】
熱交換素子28には、例えば受熱板とヒートパイプとを組み合わせて構成した素子、または、上記素子にさらにペルチェ冷却素子を組み合わせて構成した素子を利用することができる。熱交換素子28を受熱板とヒートパイプとを組み合わせて構成した場合、受熱板に熱的に接続されたヒートパイプは密閉空間の内部から外部に延出され、例えばその他端は放熱板に熱的に接続される。すなわち密閉空間の内部および外部にそれぞれ熱交換素子が設けられ、密閉空間の内部の熱交換素子と外部の熱交換素子とはヒートパイプを介して互いに接続される。
【0054】
密閉空間の内部の熱交換素子は、液晶パネルからの発熱によって高温になったガスと熱交換を行い、このガスを冷却する。熱交換素子に吸熱された熱は、ヒートパイプを介して密閉空間外部の熱交換素子に伝達される。この密閉空間外部の熱交換素子は、例えば、密閉空間外部に存在するガスと熱交換を行い、放熱される。すなわち、密閉空間内の受熱板が吸収した熱が放熱板(およびヒートパイプ)によって密閉空間外部に放出される。密閉空間外部の放熱板の近傍には例えばファンが設けられ、ファンから送られるガス流によって放熱板が冷却される。
【0055】
放熱板の近傍に設けられるファンは、光源6を冷却するためのファンと共通化されていることが好ましい。放熱板および光源6の冷却を一緒に行う構成を採用すれば、装置を簡略化および小型化できるからである。具体的には、内部にファンを備えたランプハウス(不図示)内に光源6と共に上記放熱板を配置すればよい。
【0056】
ファン26、および、上述したランプハウスに設置されるファンには、例えば、シロッコファンや、軸流ファンを利用することができる。
【0057】
図1の投影型液晶表示装置2において、偏光ビームスプリッタ7、ダイクロイックミラー8、10および内側筐体20を収納するように、外側筐体4内にさらなる筐体を設けても良い。この場合、偏光ビームスプリッタ7およびダイクロイックミラー8、10に、塵や埃が付着するのを抑制できる。
【0058】
また、図2に示したように投影レンズ23の入射面が密閉空間32内に露出している場合、投影レンズ23の入射面に塵や埃が付着するのを最も効果的に抑制することができるが、投影レンズ23の入射面は外側筐体4内に露出していても良い。
【0059】
また、色合成素子としてダイクロイックプリズム24、色分離素子としてダイクロイックミラー8および10を例示したが、色合成素子および色分離素子はこれらに限定されず、様々な素子を利用することが可能である。例えば色合成素子として2枚のダイクロイックミラーを利用することができる。また、例えば色分離素子としてダイクロイックプリズムを利用することができる。
【0060】
【発明の効果】
上述したように本発明によると、装置の大型化および複雑化が抑制され、かつ、高い効率でパネルを冷却することができる投影型表示装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の投影型液晶表示装置の構成を模式的に示す。
【図2】密閉空間の内部構造を説明するための図であり、(a)は密閉空間の透視図、(b)は(a)の破線に沿った断面図である。
【図3】従来の投影型液晶表示装置の構成を模式的に示す図である。
【図4】図3のB―B線に対応する断面図である。
【符号の説明】
2 投影型液晶表示装置
4 外側筐体
6 光源
7 偏光ビームスプリッタ
8 ダイクロイックミラー
10 ダイクロイックミラー
12 反射ミラー
20 内側筐体
22B 青色光用液晶パネル
22G 緑色光用液晶パネル
22R 赤色光用液晶パネル
23 投射レンズ
24 ダイクロイックプリズム
26 ファン
28 熱交換素子
29B 開口部
29G 開口部
29R 開口部
30B 透光板
30G 透光板
30R 透光板
32 密閉空間
50 投影型液晶表示装置
52 密閉容器
54B 青色光用透過型液晶パネル
54G 緑色光用透過型液晶パネル
54R 赤色光用透過型液晶パネル
55 主光線
56 ダイクロイックプリズム
58 投影レンズ
60B 偏光板
60G 偏光板
60R 偏光板
62RG ファン
62B ファン
64 ダイクロイックミラー
66 反射ミラー
68 光源
70 偏光ビームスプリッタ
74 ガス流
75 ガス流

Claims (10)

  1. 第1、第2および第3色光がそれぞれ入射する第1、第2および、第3パネルと、
    前記第1、第2、および第3パネルのそれぞれから出射した色光を合成して合成光を形成する色合成素子と、
    ガス流を発生させるファンと、
    ガスを冷却する熱交換素子とを密閉空間の中に備え、
    前記第1、第2および第3色光の3つの主光線は一の平面を規定し、
    前記ファンは、前記平面に平行な方向に前記ガス流を生成し、
    前記ガスは前記密閉空間内を循環する、投影型表示装置。
  2. 前記第1色光は、前記第2色光および前記第3色光よりも短波長領域にあり、
    前記ファンおよび前記熱交換素子は、前記ガスが前記熱交換素子によって冷却された後、前記第2パネルおよび前記第3パネルに先立って前記第1パネルに送られるように配置されている、請求項1に記載の投影型表示装置。
  3. 前記第2色光は、前記第3色光よりも短波長領域にあり、前記ガスは、前記第1パネル、前記第2パネル、前記第3パネルの順に送られる、請求項2に記載の投影型表示装置。
  4. 前記第1色光は青色光であり、前記第2色光は緑色光であり、
    前記第3色光は赤色光である、請求項1から3のいずれかに記載の投影型表示装置。
  5. 前記第1、第2および第3パネルのそれぞれに対応するように設けられた第1、第2、第3および第4の開口部を備えた第1の筐体と、前記第1、第2および第3の開口部にそれぞれ設けられた第1、第2および第3の透光板と、第4の開口部に受容された投影レンズによって密閉空間が形成されており、
    前記第1、第2および第3色光は、それぞれ、前記第1、第2および第3の透光板を介して前記第1、第2および第3パネルに入射する、請求項1から4のいずれかに記載の投影型表示装置。
  6. 前記熱交換素子は、受熱板およびヒートパイプを含む、請求項1から5のいずれかに記載の投影型表示装置。
  7. 前記熱交換素子はさらに、ペルチェ素子を含む、請求項6に記載の投影型表示装置。
  8. 前記第1の筐体を内部に収納する第2の筐体と、
    前記第2の筐体の中に配置され、かつ、白色光を前記第1、第2および第3色光に分離する色分離素子とをさらに備えており、
    前記色分離素子によって分離された前記第1、第2および第3色光が、前記第1、第2および第3の透光板を介して、前記第1、第2および第3パネルに入射する、請求項1から7のいずれかに記載の投影型表示装置。
  9. 前記第1、第2および第3パネルはいずれも同程度の温度に冷却される、請求項1から8のいずれかに記載の投影型表示装置。
  10. 前記第1、第2および第3パネルはそれぞれ液晶パネルである、請求項1から9のいずれかに記載の投影型表示装置。
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