JP2010133548A - 主軸装置用軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な排油性を有し、軸受に対する潤滑油過多や軸受の異常発熱を抑制することができる主軸装置用軸受を提供する。
【解決手段】工具を取り付け可能な回転軸をハウジングに対して回転自在に支持するとともに、オイル潤滑によって潤滑される主軸装置用軸受70であって、外輪71には、排油穴71a,71bが径方向に貫通形成されるとともに、外輪71の外周面には、排油穴71a,71bと連通する周方向溝75a,75bが形成される。排油穴71a,71b内には、負圧発生装置の吸引力によって、負圧が作用する。
【選択図】図5

Description

本発明は、主軸装置用軸受に関し、より詳細には、多軸制御の工作機械等に適用され、外部から潤滑油が供給される、高速回転可能な主軸装置用軸受に関する。
例えば、5軸加工機や複合加工工作機械のような多軸制御される工作機械では、工具が取り付けられる回転軸が、水平位置と垂直位置との間、或いは、360度全域に亘って旋回可能な、チルトタイプの主軸装置が使用されている。
このような主軸装置では、内部に配置された軸受を潤滑する方式として、エアを利用して、外部から軸受内部に微量の潤滑油を供給するオイルエア潤滑方式やオイルミスト潤滑方式、また、潤滑油を軸受内部に間欠的に高速度で直接噴射する直接噴射方式が採用されている。
例えば、オイルエア潤滑やオイルミスト潤滑では、図32に示すように、ノズル901から軸受900に潤滑油を供給するとともに、外輪900aや間座902に形成された排油穴903aや排油溝903bからハウジング904の排油通路905を経て外部に排出される構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭63−139324号公報(第3図)
ところで、特許文献1に記載の工作機械用主軸装置では、重力作用により潤滑油をハウジング904の排油通路905を介して自然に排油するものであるが、軸受内部やその周辺に潤滑のために使用された潤滑油が排出しきれない可能性がある。特に、dm・N50万以上、さらに軸受内部の残油量が潤滑条件に敏感に作用するdm・N100万以上で高速回転可能な主軸装置においては、潤滑油過多や攪拌抵抗によって異常発熱を生じる可能性がある。また、チルトタイプの主軸装置に適用した場合には、主軸装置の姿勢変化により、一端排油穴903aや排油溝903b内に排出された潤滑油が軸受内部に戻り、潤滑油過多や攪拌抵抗によって異常発熱を生じる可能性がある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な排油性を有し、潤滑油過多や異常発熱を抑制することができる主軸装置用軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に配置される複数の転動体と、
を有し、工具を取り付け可能な回転軸をハウジングに対して回転自在に支持するとともに、オイル潤滑によって潤滑される主軸装置用軸受であって、
前記外輪には、排油穴が径方向に貫通形成されるとともに、前記外輪の外周面には、前記排油穴と連通する周方向溝が形成され、
該排油穴内には、軸受外部からの吸引力によって、負圧が作用することを特徴とする主軸装置用軸受。
(2)前記外輪の内周面には、前記排油穴が開口する軸方向位置に集油溝が周方向に亘って形成されることを特徴とする(1)に記載の主軸装置用軸受。
(3)外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に配置される複数の転動体と、
を有し、工具を取り付け可能な回転軸をハウジングに対して回転自在に支持するとともに、オイル潤滑によって潤滑される主軸装置用軸受であって、
前記外輪には、排油穴が径方向に貫通形成されるとともに、前記外輪の内周面には、前記排油穴が開口する軸方向位置に集油溝が周方向に亘って形成され、
該排油穴内には、軸受外部からの吸引力によって、負圧が作用することを特徴とする主軸装置用軸受。
本発明の主軸装置用軸受によれば、外輪に形成される排油穴内には、軸受外部からの吸引力によって、負圧が作用するので、軸受内部の余分な潤滑油を排油穴を介して速やかに排出することができる。特に、チルトタイプの主軸装置では、その姿勢が変化した場合であっても、排出されるはずの排油穴内の潤滑油が軌道面に戻ることが防止され、潤滑油過多や異常発熱を抑制することができる。
また、外輪の外周面には、排油穴と連通する周方向溝が形成されているので、ハウジングの排油通路との位相合わせを行うことなく、軸受をハウジングに組み付けることができ、主軸装置の組み付け性が向上される。
また、外輪の内周面には、排油穴が開口する軸方向位置に集油溝が周方向に亘って形成されているので、外輪の内周面に付着する、軸受を潤滑した潤滑油が集油溝に集められ、さらに、集油溝内の潤滑油が、軸受外部からの吸引力によって、排油穴へと速やかに排出される。これにより、軸受内部の潤滑油が過多となることが防止され、異常発熱を抑制することができる。
軸受が高速回転していると、玉の公転や保持器や内輪の自転の際、内部の空気もその粘性抵抗により、同様に回転させられ、円周方向の空気流が生じている。従って、外輪の内周面に付着した油も内周面に沿って円周方向に移動している。特に、回転軸が立軸の場合、重力効果が少ないのでこの油の移動が発生しやすい。従って、集油溝があると、集油溝内に油が集まりやすく、排油性が向上される。従って、集油溝は、角型より円弧状がより好ましい。
本発明の軸受を備える主軸装置が適用される門形マシニングセンタの概略図である。 第1実施形態の軸受が適用される主軸装置において、一方の前側軸受の給油通路及び排油通路を示す断面図である。 主軸装置において、他方の前側軸受の給油通路及び排油通路を示す断面図である。 主軸装置において、後側軸受の給油通路及び排油通路を示す断面図である。 主軸装置の前側軸受の拡大断面図である。 (a)は、本実施形態の前側軸受の変形例を示す拡大断面図であり、(b)は、本実施形態の前側軸受の他の変形例を示す拡大断面図である。 主軸装置の後側軸受の拡大断面図である。 (a)は、本実施形態の後側軸受の変形例であり、(b)は、本実施形態の後側軸受の他の変形例である。 (a)〜(h)は、後側軸受の給油方向及び給油位置の各パターンを示す図である。 第2実施形態の主軸装置の工具側断面図である。 図10の前側軸受の拡大断面図である。 (a)は、本実施形態の前側軸受の変形例を示す拡大断面図であり、(b)は、本実施形態の前側軸受の他の変形例を示す拡大断面図である。 本実施形態の主軸装置の後側軸受の拡大断面図である。 本実施形態の変形例の主軸装置の工具側断面図である。 (a)は、図14のXV−XV線に沿った外筒と外輪の断面図であり、(b)は、さらに他の変形例に係る(a)に対応する断面図である。 (a)は、第3実施形態の主軸装置用軸受に係る前側軸受の拡大断面図であり、(b)は、外輪の斜視図である。 (a)は、第3実施形態の前側軸受の変形例を示す拡大断面図であり、(b)は、第2実施形態の前側軸受の他の変形例を示す拡大断面図である。 第4実施形態の主軸装置用軸受に係る前側軸受の拡大断面図である。 (a)は、第4実施形態の前側軸受の変形例を示す拡大断面図であり、(b)は、第3実施形態の前側軸受の他の変形例を示す拡大断面図である。 (a)は、第5実施形態の主軸装置用軸受に係る前側軸受の拡大断面図であり、(b)は、(a)のXX−XX線に沿ったアンギュラ玉軸受の断面図である。 第6実施形態の主軸装置用軸受に係る前側軸受の拡大断面図である。 第7実施形態の主軸装置用軸受に係る前側軸受部分の拡大断面図である。 (a)は、第8実施形態の主軸装置用軸受に係る後側軸受の拡大断面図であり、(b)は、その変形例を示す拡大断面図である。 第9実施形態の主軸装置用軸受に係る後側軸受の拡大断面図である。 (a)は、第10実施形態の主軸装置用軸受に係る後側軸受の拡大断面図であり、(b)は、その変形例を示す拡大断面図である。 (a)は、第11実施形態の主軸装置用軸受に係る後側軸受の拡大断面図であり、(b)は、その変形例を示す拡大断面図であり、(c)は、他の変形例を示す拡大断面図である。 (a)は、第12実施形態の主軸装置用軸受に係る後側軸受の拡大断面図であり、(b)は、その変形例を示す拡大断面図である。 給油通路と排油通路の変形例を示す主軸装置の断面図である。 本考案品と従来品での、軸受回転数と軸受外輪温度上昇との関係を示す。 スピンドルの旋回状態を説明するための図である。 40,000min−1運転時にスピンドルを旋回させた場合の外輪温度を示すグラフである。 従来の主軸装置における断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る主軸装置用軸受について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態の軸受を備えた主軸装置が組み込まれる、複合加工工作機械としての門形マシニングセンタを示す。門形マシニングセンタ1では、ベッド2の上にテーブル3がX軸方向へ移動可能に支持されており、ベッド2の両側には一対のコラム4が立設されている。コラム4の上端にはクロスレール5が架設されており、クロスレール5には、サドル6がY軸方向へ移動可能に設けられる。また、サドル6には、Z軸方向に昇降可能なラム7が支持されており、ラム7の下端には、主軸装置20をY軸回り及びZ軸回りに回転割出し駆動可能に保持する主軸ヘッド8が装着されている。
主軸ヘッド8には、主軸装置20のブラケット21を挟むように一対の支持アーム9が設けられており、一対の支持アーム9は、ブラケット21の両側面に固定された図示しない一対の旋回シャフトを回転可能に支持する。これにより、主軸装置20は、主軸ヘッド8側に設けられた図示しない駆動機構によって一対の支持アーム9に対してY軸回りに旋回可能であり、水平位置と垂直位置との間、或いは、360度全域に亘って取付姿勢を変化することができるチルトタイプを構成する。
図2に示すように、主軸装置20は、モータビルトイン方式であり、その軸方向中心部には、中空状の回転軸22が設けられ、回転軸22の軸芯には、ドローバ23が摺動自在に挿嵌されている。ドローバ23は、工具ホルダ24に取付けられたプルスタッド25を、クランプボール26を介して、皿ばね27の力によって反工具側方向(図の右方向)に付勢しており、工具ホルダ24は、回転軸22のテーパ面28と嵌合する。工具ホルダ24には図示しない工具が取り付けられており、この結果、回転軸22は、一端(図の左側)に工具をクランプして、工具を取り付け可能としている。
また、回転軸22は、その工具側を支承する2列の前側軸受60,70と、反工具側を支承する1列の後側軸受80とによって、ブラケット21(図1参照。)に固定されたハウジングHを構成する外筒29に回転自在に支持されている。なお、前側軸受60,70及び後側軸受80は、本実施形態の主軸装置用軸受を構成する。
前側軸受60,70と後側軸受80間における回転軸22の外周面には、ロータ30が焼き嵌めされたロータスリーブ31が外嵌されている。また、ロータ30の周囲に配置されるステータ32は、ステータ32に焼き嵌めされた冷却ジャケット33を外筒29に内嵌することで、外筒29に固定される。従って、ロータ30とステータ32はモータを構成し、ステータ32に電力を供給することでロータ30に回転力を発生させ、回転軸22を回転させる。
また、外筒29と反工具側で固定されたハウジングHを構成する後蓋34には、工具アンクランプピストン35を摺動自在に内嵌したハウジングHを構成する工具アンクランプシリンダ36が固定されている。よって、工具を交換する際には、油路37から油圧室38に作動油を導き、工具アンクランプピストン35を工具側(図の左側)へ前進させることにより、ドローバ23を工具側(図の左側)へ前進させて、工具をアンクランプする。
前側軸受60,70は、外輪61,71と、内輪62,72と、接触角を持って配置される転動体としての玉63,73と、玉63,73を略等間隔で保持する外輪案内の保持器64,74と、をそれぞれ有するアンギュラ玉軸受であり、背面組み合わせとなるように配置されている。後側軸受80は、外輪81と、内輪82と、転動体としての円筒ころ83と、円筒ころ83を略等間隔で保持する外輪案内の保持器84と、を有する円筒ころ軸受である。
前側軸受60,70の外輪61,71は外筒29に内嵌されており、且つ外筒29にボルト締結された前側軸受外輪押え39によってノズル付き外輪間座40を介して外筒29に対し軸方向に固定されている。また、前側軸受60,70の内輪62,72は、回転軸22に外嵌されており、且つ回転軸22に締結されたナット41によって内輪間座42を介して回転軸22に対し軸方向に固定されている。
後側軸受80の外輪81は後蓋34に内嵌されており、且つ後蓋34にボルト締結された後側軸受外輪押え43によって後蓋34に固定されている。後側軸受80の内輪82は、回転軸22に形成されたテーパ面44とテーパ嵌合されており、回転軸22に締結された他のナット45によって、内輪間座46及び速度センサ47の被検出部48を介して位置決めされている。
なお、後側軸受外輪押え43の反工具側には、被検出部48と径方向に対向する位置に速度センサ47の検出部49が固定されており、回転軸22の回転速度を検出する。また、前側軸受外輪押え39の工具側端面には、フロントカバー50がボルト固定されている。
ここで、図2〜図4に示すように、ハウジングHを構成する外筒29、後蓋34、工具アンクランプシリンダ36には、前側軸受60,70及び後側軸受80をそれぞれ潤滑するための複数の給油通路(ハウジングHの給油用穴)90,91,92が形成されており、これら通路90,91,92の一端側には、潤滑油を送り込む潤滑装置93が図示しない配管を介してそれぞれ取り付けられている。なお、潤滑装置93によって供給される潤滑方式は、オイル潤滑であればよく、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑、直噴潤滑等のいずれであってもよい。
例えば、オイルエア潤滑の場合、給油通路90,91,92の他端側は、外輪間座40に形成されたノズル40a(図2参照。),40b(図3参照。)、後側軸受外輪押え43に形成されたノズル43a(図4参照。)と連通しており、潤滑装置93によって送られた潤滑油を各軸受60,70,80の側方から軸受空間内に供給する。
また、ハウジングHには、各軸受60,70,80を潤滑した潤滑油をそれぞれ排出する複数の排油通路(ハウジングHの排油用穴)100(図2参照。),101(図3参照。),102(図4参照。)が形成されており、これら通路100,101,102の一端側には、潤滑油を吸引するための負圧発生装置103がそれぞれ図示しない配管を介して接続されている。
具体的に、図5に拡大して示すように、前側軸受70では、複数の玉73が、外輪71の内周面に形成された断面略円弧状の外輪軌道面71cと、内輪72の外周面に形成された断面略円弧状の内輪軌道面72aとの間に径方向に対して接触角を持って配置されている。前側軸受70の外輪71には、カウンターボア側、及び反カウンターボア側の内周面で玉73が通過する外輪軌道面71cの近傍に開口して、且つ、径方向に貫通する排油穴71a,71bが周方向に略等間隔で複数本ずつ形成されている。また、外輪71の外周面には、これら排油穴71a,71bがそれぞれ開口する環状の周方向溝75a,75bが形成されており、これら周方向溝75a,75bは、これら排油穴71a,71bと、外筒29に形成された排油通路101の排油穴29a,29bとをそれぞれ連通する。なお、排油穴71a,71bは、外輪軌道面71cの近傍に開口することが好ましく、図5に示すように、径方向から見て、玉73とオーバーラップする位置にそれぞれ形成されている。この結果、転がり接触部を潤滑後、玉73に付着した油が遠心力により振り切られた後、直接排油穴71a,71bに導かれるメリットがある。また、前側軸受60は、前側軸受70と背面組み合わせで配置される、前側軸受70と同一の構成であるので、説明を省略する。
さらに、図6(a)に示すように、外輪71の外周面には、排油穴71a,71bの両方が開口するような軸方向幅を有する単一の周方向溝75cが形成されてもよい。この場合、この周方向溝75cは、排油穴71a,71bと、軸受70の軸方向中間位置における外筒29に形成された排油通路101の一本の排油穴29cとを連通する。
また、図6(b)に示すように、玉73に対して潤滑油を給油する側と反対側に位置するカウンターボア側の排油穴71bのみが形成される場合には、この排油穴71bが開口する周方向溝75bのみが形成される。この場合、周方向溝75bは、排油穴71bと排油通路の排油穴29bとを連通する。
また、図7に示すように、後側軸受80も、前側軸受60,70と同様、外輪81の軸方向両側の内周面で、円筒ころ83と干渉しない円筒ころ83が通過する外輪軌道面81cの近傍に、径方向に貫通する排油穴81a,81bが周方向に略等間隔で複数本ずつ形成されている。そして、外輪81の外周面には、これら排油穴81a,81bがそれぞれ開口する環状の周方向溝85a,85bが形成されており、これら周方向溝85a,85bは、これら排油穴81a,81bと、後蓋34に形成された排油通路102の排油穴34a,34bとをそれぞれ連通する。
なお、図8(a)に示すように、円筒ころ83に対して軸方向側から潤滑油が供給される場合には、潤滑油を給油する側と反対側に位置する排油穴81aのみが形成されてもよい。この場合、この排油穴81aが開口する軸方向位置に周方向溝85aが形成され、この周方向溝85aは、排油穴81aと排油通路102の排油穴34aとを連通する。
また、保持器84は、軸方向両側に位置する一対の円環部84a,84bと、これら円環部84a,84bを連結し、周方向に略等間隔で配置される複数の柱部84cと、を有し、これら円環部84a,84bと隣接する柱部83cとで円筒ころ83を保持するポケットを構成する。また、保持器84は、円環部84a,84bが、円環部84a,84bの外周面を柱部84cの外周面より径方向外側に突出するように形成されることで、外輪案内されるが、図8(b)に示すように、一方の円環部84aのみで外輪案内されるように形成されてもよい。また、この場合、給油する側と反対側に位置する円環部84aで外輪案内することが、排油性の観点から好ましい。この理由は、円環部84aによる油の振り切り作用から、油が排油穴81aに導入されやすいからである。また、案内面が排油穴81a近傍なので、案内面の油不足も生じにくいという潤滑面の利点もある。
また、本実施形態において、後側軸受80である円筒ころ軸受への給油方向及び給油位置としては、図9(a)〜図9(h)に示すようなものが挙げられる。具体的に、図9(a)に示すように、給油は、内輪82の外周面と保持器84の内周面との間に向けて、工具側から行われても良い。また、図9(b)に示すように、給油は、外輪81の内周面と保持器84の外周面との間に向けて、工具側から行われても良い。さらに、図9(c)に示すように、給油は、内輪82の外周面と保持器84の内周面との間に向けて、反工具側から行われても良く、図9(d)に示すように、外輪81の内周面と保持器84の外周面との間に向けて、反工具側から行われても良い。
また、図9(e)に示すように、給油は、内輪82の外周面と保持器84の内周面との間と、外輪81の内周面と保持器84の外周面との間の2箇所に向けて、工具側から行われても良い。また、図9(f)に示すように、給油は、内輪82と外周面と保持器84の内周面との間に向けて、工具側と反工具側の両方から行われても良く、図9(g)に示すように、外輪81の内周面と保持器84の外周面との間に向けて、工具側と反工具側の両方から行われても良い。加えて、図9(h)に示すように、給油は、内輪82の外周面と保持器84の内周面との間と、外輪81の内周面と保持器84の外周面との間の2箇所に向けて、反工具側から行われても良い。なお、前側軸受60,70であるアンギュラ玉軸受への給油方向及び給油位置も、円筒ころ軸受と同様に、軸受の軸方向外側から給油することができる。
従って、各軸受60,70,80を潤滑した、排油穴71a,71b,81a,81bの潤滑油が、周方向溝75a,75b,85a,85bと、各排油通路100,101,102とを介して、外部へ排出される。この際、軸受外部からの吸引力、即ち、負圧発生装置103の吸引力によって、排油穴71a,71b,81a,81b内には、負圧が作用し、排油穴71a,71b,81a,81b内の潤滑油が強制的に吸引される。また、各外輪軌道面61c,71c,81cの近傍の外輪61,71,81の内周面に付着した潤滑油も、負圧発生装置103の吸引力によって、排油穴71a,71b,81a,81bへと導かれる。
これにより、各軸受60,70,80の外輪軌道面61c,71c,81cの近傍に設けられた排油穴71a,71b,81a,81bから余分な潤滑油を速やかに排出することができる。特に、本実施形態のようなチルトタイプの主軸装置20において、その姿勢が変化した場合であっても、排出されるはずの潤滑油が軸受内部に戻ること、特に、排油穴71a,71b,81a,81bに存在する潤滑油が外輪軌道面61c,71c,81cに戻ることが防止され、潤滑油過多や攪拌抵抗による異常発熱を抑制することができる。
また、外輪61,71,81の外周面には、排油穴71a,71b,81a,81bとハウジングHの排油通路100,101,102とを連通する周方向溝75a,75b,85a,85bが形成されているので、排油通路100,101,102との位相合わせを行うことなく、軸受60,70,80をハウジングHに組み付けることができ、主軸装置20の組み付け性が向上される。
また、本実施形態では、排油通路100,101,102は、軸受60,70,80毎に形成されているので、負圧発生装置103の吸引能力条件を変化させることで、各軸受60,70,80の吸引効率を最適化することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る主軸装置用軸受について、図10及び図11を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、各軸受の外輪に形成される周方向溝の代わりに、ハウジングHの内周面に環状溝を形成する点において、第1実施形態と異なる。そのため、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
また、以下に説明するアンギュラ玉軸受に係る各実施形態では、複列の前側軸受のうち、反工具側のアンギュラ玉軸受について説明するものとし、工具側のアンギュラ玉軸受は同一構成であるとして、説明を省略する。
本実施形態の前側軸受70では、図10及び図11に示すように、排油穴71a,71bの外周側と対向する、ハウジングHを構成する外筒29の内周面に、環状溝120a,120bが形成されている。これにより、環状溝120a,120bは、排油穴71a,71bと、外筒29に形成された排油通路101の排油穴29a,29bとをそれぞれ連通する。
従って、本実施形態では、外輪71の外周面に周方向溝を形成せずに、環状溝120a,120bを介して潤滑油を外部へ排出することができ、外輪71の形状を簡素化して、加工精度を向上でき、さらに、軸受のコストダウンを図ることができる。また、周方向溝を形成した場合と同様に、外輪71の排油穴71a,71bと外筒29の排油穴29a,29bとの円周方向の位相合わせを容易に行なうことができる。
なお、上記構成は、第1実施形態の図6(a)、図6(b)の前側軸受や、図7の後側軸受の構成においても適用可能である。即ち、図6(a)に対応する図12(a)に示すように、単一の周方向溝75cの代わりに、外筒29の内周面には、排油穴71a,71bの両方が開口するような軸方向幅を有する単一の環状溝120cが形成されてもよい。この場合、この環状溝120cは、排油穴71a,71bと、軸受70の軸方向中間位置における外筒29に形成された排油通路101の一本の排油穴29cとを連通する。
また、図6(b)に対応する図12(b)に示すように、玉73に対して潤滑油を給油する側と反対側に位置するカウンターボア側の排油穴71bのみが形成される場合には、この排油穴71bが開口する環状溝120bのみが形成される。この場合、環状溝120bは、排油穴71bと排油通路101の排油穴29bとを連通する。
また、図7に対応する図13に示すように、周方向溝85a,85bの代わりに、ハウジングHを構成する後蓋34の内周面には、これら排油穴81a,81bがそれぞれ開口する環状溝121a,121bが形成されており、これら環状溝121a,121bは、これら排油穴81a,81bと、後蓋34に形成された排油通路102の排油穴34a,34bとをそれぞれ連通する。
これら図12(a)、(b)及び図13のいずれにおいても、位相合わせが容易に行なうことができると共に、外輪71、81の形状を簡素化して、加工精度を向上でき、軸受のコストダウンを図ることができる。
また、上述した環状溝120a,120b,120c,121a,121bは、360°全周に亘って形成されてもよいが、主軸の旋回範囲や旋回角度等に応じて、周方向に部分的に形成されてもよい。例えば、図14及び図15(a)に示すように、外輪71の排油穴71bが真下位置及びそこから90度離れた真横位置の3箇所に形成されている場合には、環状溝120bは、これら3つの排油穴71bに跨るような角度範囲で形成されればよい。これにより、給油穴や他の部品取り付け用のねじ穴等、主軸装置の他の構成要素と干渉することなく、環状溝120bを最適な角度範囲で形成することができる。
また、図15(b)に示すように、外輪71の排油穴71bが真下位置のみに形成されている場合には、環状溝120bは、この排油穴71bのみを跨ぐように形成されればよい。
なお、第1実施形態の外輪の外周面に形成される周方向溝も、最適な角度範囲にて部分的に形成することができ、同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る主軸装置用軸受について、図16を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、前側軸受であるアンギュラ玉軸受の構成において、第1実施形態と異なる。そのため、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図16に示すように、本実施形態のアンギュラ玉軸受170では、外輪171は、玉73に対して潤滑油を給油する側と反対側に位置するカウンターボア側に形成される排油穴71bと、この排油穴71bが開口する、外周面に形成される周方向溝75bと、排油穴71bが開口する軸方向位置の内周面に周方向に亘って形成される環状の集油溝172bと、を有する。また、周方向溝75bは、排油穴71bと排油通路101の排油穴29bとを連通する。
従って、本実施形態では、外輪171の内周面には、排油穴71bが開口する軸方向位置に集油溝172bが周方向に亘って形成されているので、外輪171の内周面に付着する、軸受170を潤滑した潤滑油が集油溝172bに集められ、さらに、集油溝172b内の潤滑油が、負圧発生装置103の吸引力によって、排油穴71bへと速やかに排出される。これにより、排油性をより向上することができ、潤滑油過多や異常発熱をさらに抑制することができる。
軸受170が高速回転していると、玉73の公転や保持器74や内輪72の自転の際、内部の空気もその粘性抵抗により、同様に回転させられ、円周方向の空気流が生じている。従って、外輪171の内周面に付着した油も内周面に沿って円周方向に移動している。特に、回転軸22が立軸の場合、重力効果が少ないのでこの油の移動が発生しやすい。従って、集油溝172bがあると、集油溝172b内に油が集まりやすく、排油性が向上される。従って、集油溝172bは、角型より円弧状がより好ましい。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、図17(a)に示すように、周方向溝75bの代わりに、排油穴71bの外周側開口と対向する外筒29の内周面に、環状溝104が形成されてもよい。この場合、環状溝104は、排油通路101の排油穴29bと連通するように形成される。このため、負圧発生装置103によって吸引されながら、潤滑油は、集油溝172bによって集められ、排油穴71bへと送られた後、環状溝104、排油穴29bを介して排油通路101から外部へと排出される。
また、図17(b)に示すように、第1実施形態と同様、反カウンターボア側にも排油穴71a、円周方向溝75aが形成される場合には、排油穴71aが開口する軸方向位置の内周面に周方向に亘って形成される環状の集油溝172aが形成されてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る主軸装置用軸受について、図18を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、前側軸受であるアンギュラ玉軸受の構成において、第1〜第3実施形態と異なる。そのため、第1〜第3実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図18に示すように、本実施形態のアンギュラ玉軸受270の外輪271では、断面略円弧状の外輪軌道面71cにおいて、玉73の軸方向中心位置Oに対して、玉73と外輪軌道面71cが接触する接触点P1と反対側で、且つ、その軸方向中心位置Oから軸方向に外れた位置に開口する排油穴271aが周方向に略等間隔で複数本ずつ形成されている。この排油穴271aは、第1実施形態の排油穴271aと同様、径方向に貫通しており、その外周側開口は、外輪271の外周面に形成された環状の周方向溝275に臨む。また、排油穴271aの内周側開口は、外輪271の外輪軌道面271cに形成された環状の集油溝272に臨む。
従って、本実施形態によれば、排油穴271aや集油溝272が外輪軌道面71c内に配置されているので、外輪軌道面71cに付着する、軸受内部を潤滑した潤滑油は、負圧発生装置103によって吸引されながら、集油溝272、排油穴271a、周方向溝275、排油通路101を介して外部に排出される。
また、排油穴271aや集油溝272は、玉73の軸方向中心位置Oに対して、玉73と外輪軌道面71cが接触する接触点P1と反対側で、且つ、その軸方向中心位置Oから軸方向に外れた位置に形成されているので、主軸装置20の高速回転時において、玉73の遠心力により接触点P1が溝底寄りに変化しても、玉73が排油穴271aや集油溝272と接触することを防止することができる。
その他の構成及び作用については、第1〜第3実施形態のものと同様である。
なお、図19(a)に示すように、本実施形態においても、周方向溝275の代わりに、排油穴271aの外周側開口と対向する外筒29の内周面に、環状溝104が形成されてもよい。この場合、環状溝104は、軸受270の中間位置に形成された排油通路101の排油穴29cと連通するように形成される。このため、負圧発生装置103によって吸引されながら、潤滑油は、集油溝272によって集められ、排油穴271aへと送られた後、環状溝104、排油穴29cを介して排油通路101から外部へと排出される。
また、図19(b)に示すように、排油穴271a及び集油溝272に加えて、反カウンターボア側にも排油穴71a及び集油溝172aが形成されてもよい。そして、この変形例では、排油穴271a、71aの両方の外周側開口が臨む環状の周方向溝275aが形成されている。従って、本変形例は、外輪軌道面71cに付着した潤滑油と、外輪271の反カウンターボア側の内周面に付着した潤滑油とを、負圧発生装置103の吸引力によって、集油溝272、172aに集めることができ、これら潤滑油を効果的に排出することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る主軸装置用軸受について、図20を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、前側軸受であるアンギュラ玉軸受の構成において、第1〜第4実施形態と異なる。そのため、第1〜第4実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図20に示すように、本実施形態のアンギュラ玉軸受370では、外輪案内の保持器の代わりに、玉案内の保持器374が使用される。これにより、外輪371の内周面と保持器374の外周面との間に向けて、工具側(反カウンターボア側)から給油した場合にも、潤滑油が玉73と外輪軌道面71cとの間に入り込みやすくなる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る主軸装置用軸受について、図21を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、前側軸受であるアンギュラ玉軸受の構成において、第1〜第5実施形態と異なる。そのため、第1〜第5実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図21に示すように、本実施形態のアンギュラ玉軸受470では、給油が外輪471に径方向に貫通形成された給油穴472を介して行われている。具体的に、給油穴472は、断面略円弧状の外輪軌道面71cにおいて、玉73の軸方向中心位置Oに対して、玉73と外輪軌道面71cが接触する接触点P1と反対側で、且つ、その軸方向中心位置Oから軸方向に外れた位置に開口する。
また、外輪471の外周面には、給油穴472が開口する軸方向位置に環状の周方向溝474が形成されている。これにより、外筒29に形成された給油通路91(図3参照。)から供給された潤滑油は、周方向溝474、給油穴472を介して、玉73と外輪軌道面71c及び内輪軌道面72aとの接触点P1,P2に近い位置に供給される。
また、排油穴71a、周方向溝75a、集油溝172aが反カウンターボア側に形成されており、軸受内部を潤滑した潤滑油が、負圧発生装置103の吸引力によって、集油溝172a、排油穴71a、円周方向溝75a、排油通路101を介して強制的に外部に排出される。なお、外輪471の保持器475には、その外周面が集油溝172aとの干渉を回避するように、逃げ溝475aが形成されている。また、図21では、簡略化のため、給油穴472と排油穴71aが同一断面に示されているが、実際には、異なる位相に配置されている。
なお、給油は、給油穴472単独であっても良いし、間座40のノズルからの給油を併用してもよい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係る主軸装置用軸受について、図22を参照して詳細に説明する。なお、第3実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態では、第3実施形態に係るアンギュラ玉軸受170の側方に配置された鍔付き外輪間座500に、外筒29の排油通路101と連通する排油穴501が形成されている。排油穴501は、軸受側方に対向する軸方向端面開口と外周面開口とを連通するように略L字状に形成されている。また、鍔付き外輪間座500の外周面には、排油穴501の外周面開口が臨む環状の周方向溝502が形成されている。
従って、外輪170のカウンターボア側の内周面に付着した、軸受内部を潤滑した潤滑油は、負圧発生装置103の吸引力によって、集油溝172b、排油穴71b、周方向溝75b、排油通路101を介して強制的に外部に排出される。また、このカウンターボア側の内周面から軸受側方に流出した潤滑油も、負圧発生装置103の吸引力によって、排油穴501、周方向溝502、排油通路101を介して強制的に外部に排出される。これにより、潤滑油をより効果的に排出することができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態に係る主軸装置用軸受について、図23を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、後側軸受である円筒ころ軸受の構成において、第1実施形態と異なる。そのため、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図23(a)に示すように、本実施形態の円筒ころ軸受180では、外輪181は、円筒ころ83が通過する外輪軌道面81cと干渉しない外輪軌道面81cの近傍に、径方向に貫通する複数の排油穴81a,81bと、これら排油穴81a,81bがそれぞれ開口する、外周面に形成される周方向溝85a,85bと、排油穴81a,81bが開口する軸方向位置に、内周面に周方向に亘って形成される環状の集油溝182a,182bと、を有する。また、周方向溝85a,85bは、排油穴81a,81bと排油通路102の排油穴34a,34bとをそれぞれ連通する。
従って、本実施形態では、外輪181の内周面には、排油穴81a,81bが開口する軸方向位置に集油溝182a,182bが周方向に亘って形成されているので、外輪181の内周面に付着する、軸受180を潤滑した潤滑油が集油溝182a,182bに集められ、さらに、集油溝182a,182b内の潤滑油が、負圧発生装置103の吸引力によって、排油穴81a,81bへと速やかに排出される。これにより、排油性をより向上することができ、潤滑油過多や異常発熱をさらに抑制することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、図23(b)に示すように、周方向溝85a,85bの代わりに、排油穴81a,81bの外周側開口と対向する後蓋34の内周面に、環状溝105a,105bが形成されてもよい。この場合、環状溝105a,105bは、排油通路102の排油穴34a,34bと連通するように形成される。このため、負圧発生装置103によって吸引されながら、潤滑油は、集油溝182a,182bによって集められ、排油穴81a,81bへと送られた後、環状溝105a,105b、排油穴34a,34bを介して排油通路102から外部へと排出される。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態に係る主軸装置用軸受について、図24を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、後側軸受である円筒ころ軸受の構成において、第1実施形態と異なる。そのため、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図24に示すように、本実施形態の円筒ころ軸受280では、給油が外輪281に径方向に貫通形成された給油穴282を介して行われている。具体的に、給油穴282は、外輪軌道面81cの近傍に開口しており、また、外輪281の外周面には、給油穴282が開口する軸方向位置に環状の周方向溝283が形成されている。これにより、後蓋34に形成された給油通路92(図4参照。)から供給された潤滑油は、周方向溝283、給油穴282を介して、円筒ころ83の転動面と外輪軌道面81c及び内輪軌道面82aに供給される。
また、排油穴81b、周方向溝85bが給油穴282と円筒ころ83を間にして軸方向反対側に形成されており、軸受内部を潤滑した潤滑油が、負圧発生装置103の吸引力によって、排油穴81b、周方向溝85b、排油通路102を介して強制的に外部に排出される。また、図18では、簡略化のため、給油穴282と排油穴81bが同一断面に示されているが、実際には、異なる位相に配置されている。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態に係る主軸装置用軸受について、図25を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、後側軸受である円筒ころ軸受の構成において、第1実施形態と異なる。そのため、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図25に示すように、本実施形態の円筒ころ軸受380では、外輪案内の保持器の代わりに、ころ案内の保持器384が使用される。これにより、外輪381の内周面と保持器384の外周面との間に向けて、軸受側方から給油した場合にも、潤滑油が円筒ころ83と外輪軌道面81cとの間に入り込みやすくなる。また、排油性もより向上する。
なお、図25(a)においても、排油穴81a,81bは、円筒ころ83と干渉しない円筒ころ83が通過する外輪軌道面81cの近傍に形成されているが、円筒状の外輪軌道面81cとその軸方向両端部のテーパ面81d,81dとの境界部分に複数の排油穴81a,81bが形成されてもよい(図25(b)参照。)。これにより、外輪軌道面81cの近傍に付着した潤滑油に加え、外輪381と外輪間座600(本実施形態の場合、後蓋34や後側軸受外輪押え43であってもよい。)との軸方向端面間に溜まった潤滑油を速やかに排出することができ、特に、チルトタイプの主軸装置20においては、より効率的な排油が可能である。
(第11実施形態)
次に、本発明の第11実施形態に係る主軸装置用軸受について、図26を参照して詳細に説明する。なお、第10実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図26(a)に示すように、本実施形態では、第9実施形態に係る円筒ころ軸受380の側方に配置された外輪間座600に、後蓋34の排油通路102と連通する排油穴601が傾斜して形成されている。排油穴601は、外輪間座600の軸方向端部の内周面に形成された面取り部602に開口され、該開口が軸方向端面に接するように形成されている。なお、外輪間座600の軸方向端面の内径は、外輪381の軸方向端面の内径より大径に形成されている。また、外輪間座600の外周面には、排油穴601が開口する軸方向位置に環状の周方向溝603が形成されている。
これにより、負圧発生装置103の吸引力によって、外輪軌道面81cの近傍に付着した潤滑油が外輪381の排油穴81bによって強制的に排出されるとともに、テーパ面81dに付着した潤滑油や、外輪381と外輪間座600との軸方向端面間に溜まった潤滑油を外輪間座600の排油穴601によって強制的に外部へ排出することができる。
なお、図26(b)に示すように、外輪間座600のみに排油穴601が形成されてもよく、また、図26(c)に示すように、外輪間座600の内周面には、排油穴601が開口する軸方向位置に環状の集油溝604が形成されてもよい。
(第12実施形態)
次に、本発明の第12実施形態に係る主軸装置用軸受について、図27を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、後側軸受である円筒ころ軸受の構成において、第1実施形態と異なる。そのため、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態では、図27(a)に示すように、外輪481と、内輪482と、2列の外輪軌道面481c,481cと2列の内輪軌道面482a,482aとの間に配置される2列の円筒ころ483と、各列の円筒ころ483を略等間隔で保持する保持器484,484と、を有する複列円筒ころ軸受480が使用されている。
このような複列円筒ころ軸受480の外輪481には、2列の外輪軌道面481c,481c間に径方向に貫通する排油穴481aが周方向に略等間隔で複数本ずつ形成されており、また、外輪481の外周面には、排油穴481aが開口する軸方向位置に環状の周方向溝485aが形成されている。
従って、2列の外輪軌道面481c,481c間の内周面に付着する、軸受内部を潤滑した潤滑油は、負圧発生装置103の吸引力によって、排油穴481a、周方向溝485aを介して、外部に強制的に排出される。
なお、図27(b)に示すように、外輪481には、2列の外輪軌道面481c,481c間に形成される複数の排油穴481aに加えて、軸方向両側にも径方向に貫通する複数の排油穴481b,481bが形成されてもよい。この場合にも、外輪481の外周面には、これら排油穴481b,481bが開口する軸方向位置に環状の周方向溝485b,485bが形成されている。これにより、複列円筒ころ軸受480においても、各列の外輪軌道面481c,481cの近傍に付着する潤滑油を、負圧発生装置103の吸引力によって、速やかに排出することができる。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本実施形態では、前側軸受60,70を2列のアンギュラ玉軸受,後側軸受80を円筒ころ軸受としたが、各軸受の種類や列数は任意に設定可能である。
また、本実施形態では、アンギュラ玉軸受の排油穴71a,71bや円筒ころ軸受の排油穴81a,81bは、それぞれ周方向に複数本ずつ形成されているが、周方向に少なくとも一本形成されればよい。
さらに、図28に示す工作機械用主軸装置20aのように、各軸受60,70,80の排油穴が、ハウジングHに形成された単一の排油通路110と連通し、この排油通路110が、負圧発生装置103に図示しない配管を介して接続されてもよい。
これにより、各軸受60,70,80を潤滑した潤滑油は、負圧発生装置103の吸引力によって強制的に吸引されながら、排油穴を介して、単一の排油通路110から外部へ排出され、軸受内部の潤滑油過多や異常発熱を抑制することができる。また、ハウジングHに穴加工する排油通路の数を少なくすることができ、加工コストを低減することができる。なお、図28では、異なる位相の前側軸受60,70のノズル40a,40bと、後側軸受80のノズル43aとを同じ断面に示している。
また、本実施形態では、軸受60,70,80毎に複数の給油通路90,91,92が設けられているが、これら給油通路90,91,92を単一の給油通路として、主軸装置20内で分岐して供給するようにしてもよく、潤滑方式や潤滑条件により複数の軸受毎に別通路とするか単一の共有通路とするかは最適方式を選択できる。
ここで、第1実施形態(図5の前側軸受、及び図7の後側軸受)に示す本考案の主軸装置(本考案品)と、従来の主軸装置(従来品)を用いて、運転時の軸受の温度上昇を測定した。以下、試験条件について列挙する。
<試験条件>
(1)主軸軸受形式:アンギュラ玉軸受
(2)軸受主要寸法:軸受内径50mm、軸受外径80mm
(3)試験時のスピンドル回転数:最高40,000min−1(軸受dm・N値:2.6×10
(4)潤滑方法:オイルエア潤滑
(5)排油方法
・本考案品:排油孔からの吸引あり(負圧吸引あり)
・従来品:排油孔からの吸引なし(重力による排出のみ:大気圧条件)
図29は、本考案品と従来品での、軸受回転数と軸受外輪温度上昇との関係を示す。図29からわかるように、従来品に対して本考案品は、軸受外輪の温度上昇値が回転数上昇に伴い低く推移しており、特に、20,000min−1以上の高速回転において、約3〜4℃前後低くなっている。
これは、排油孔からの吸引により重力の影響を受けず、軸受に供給された潤滑油が軸受内部に停滞することなく、スムーズに排出されていることによるものである。高速運転状態において、油の軸受内部での滞油が続くと、攪拌抵抗による昇温が急激に生じる場合があり、発熱の際の潤滑油の粘度低下によりころがり接触部の油膜厚が薄くなり金属接触から瞬時に焼付きが発生する。本考案品は、高速スピンドルや旋回型のスピンドルの構造において、これらの焼付きリスクを大幅に低減することが可能となる。
次に、高速回転時にスピンドルを旋回させて、排油孔からの吸引効果の確認を行った。図30に示すように、スピンドル水平状態(回転軸芯が水平:位相を0°とする。)で、40,000min−1で連続運転(30分)している状態から、旋回サイクルをスタートした。即ち、垂直状態:スピンドル工具取付面が下方(位相90°)、さらに、水平状態(位相180°)へ旋回させ、その後、垂直状態(位相90°)を経て、スタート時の水平状態(位相0°)へ戻る首振り旋回サイクル(1サイクル約20秒)を行った。なお、その他の試験条件は上記のものと同じである。
図31に示すように、従来品では、首振り前の状態での温度上昇も本考案品に対して約5℃高い。また、従来品では、首振り旋回サイクル開始後、約1時間の間に3℃前後外輪温度が変化しているが、本考案品では、ほとんど温度が変化しないことが確認できた。これは、本考案品では、旋回時における内部潤滑油の排出むらが発生していないことが理由と考えられる。
本考案品は、従来品に比べて温度上昇が5℃程度低く、さらに旋回サイクル運転時の温度のばらつきが少ないことから、スピンドルの熱変位を抑制し加工精度の向上を図ることが可能である。
また、潤滑油が軸受内部から速やかに排出されるので、高速運転時に潤滑油の軸受内部停滞による攪拌抵抗から異常発熱が生じて焼付きに至るリスクを軽減することができる。
その結果、安定した高速回転でのスピンドル首振り運転による加工が可能となる。
1 門形マシニングセンタ(複合加工工作機械)
20 主軸装置
22 回転軸
30 ロータ
32 ステータ
40 外輪間座
60,70,170,270,370,470 前側軸受
61,71,81,171,271,371,471,181,281,381,481 外輪
71a,71b,81a,81b,271a 排油穴
80,180,280,380 後側軸受(円筒ころ軸受)
480 後側軸受(複列円筒ころ軸受)
100,101,102 排油通路
103 負圧発生装置
120a,120b,120c,121a,121b 環状溝
172a,172b,182a,182b,272 集油溝
500,600 外輪間座
H ハウジング

Claims (3)

  1. 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
    内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
    前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に配置される複数の転動体と、
    を有し、工具を取り付け可能な回転軸をハウジングに対して回転自在に支持するとともに、オイル潤滑によって潤滑される主軸装置用軸受であって、
    前記外輪には、排油穴が径方向に貫通形成されるとともに、前記外輪の外周面には、前記排油穴と連通する周方向溝が形成され、
    該排油穴内には、軸受外部からの吸引力によって、負圧が作用することを特徴とする主軸装置用軸受。
  2. 前記外輪の内周面には、前記排油穴が開口する軸方向位置に集油溝が周方向に亘って形成されることを特徴とする請求項1に記載の主軸装置用軸受。
  3. 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
    内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
    前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に配置される複数の転動体と、
    を有し、工具を取り付け可能な回転軸をハウジングに対して回転自在に支持するとともに、オイル潤滑によって潤滑される主軸装置用軸受であって、
    前記外輪には、排油穴が径方向に貫通形成されるとともに、前記外輪の内周面には、前記排油穴が開口する軸方向位置に集油溝が周方向に亘って形成され、
    該排油穴内には、軸受外部からの吸引力によって、負圧が作用することを特徴とする主軸装置用軸受。
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