JP2010132767A - 粉末色素及び粉末色素の製造方法 - Google Patents

粉末色素及び粉末色素の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉砕機を使用せずとも、斑点や色むら等を生じることなく均一で鮮やかな色に対象物を着色することが可能な粉末色素を提供する。
【解決手段】粉末色素に色素及び下記の性質(a)を有するデキストリンを含有する;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(3)上記調製液を遮光した状態で25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、粉末色素及び粉末色素の製造方法に関する。詳細には、ローラミルやハンマーミル、ジェットミル等の粉砕機を使用せずとも、粒子径の小さな粉末色素が製造できる粉末色素の製造方法に関する。更に、本発明は錠菓等の菓子に利用した際に斑点等のムラが生じることなく、色伸びが良く着色効率が向上した粉末色素に関する。
錠菓、粉末ジュース、チョコレート等の着色を目的として粉末色素が用いられている。これら粉末色素の製造には、デキストリンや乳糖などの賦形剤が用いられ、デキストリンを用いた従来技術としては、特許文献1にアミロペクチンからなる澱粉類のα−アミラーゼ加水分解処理物であってDE値2〜5の冷水易可溶性デキストリンを水溶性天然色素含有水性溶液に添加加熱した後、乾燥して粉末色素を製造する方法が開示されている。ここで、特許文献1に開示されているデキストリンはその特徴から、パインデックス#100(松谷化学工業(株)製)(実験例1中の既存品2)と同等のデキストリンと認められる。しかし、後述する実験例1−(2)に示すとおり、当該デキストリンでは粒子径の小さい粉末色素を調製することができない。また、デキストリンを用いた従来技術として、色素等の添加物を混合した顆粒状ミックス飲料の賦形剤としてDE値10以下のデキストリン水溶液をスプレーする方法(特許文献2)、色素を含有した配合剤に澱粉加水分解物を賦形剤として含有する混合物を調製後、該混合物を噴霧乾燥し、錠菓用粉末組成物を製造する方法(特許文献3)、色素溶解液に賦形剤を加えた後に粉末化し、平均粒度1〜10μmに微粉砕することを特徴とする粉末色素の製造方法(特許文献4)が開示されている。しかし、これら特許文献1〜4には特定の青価を有するデキストリンについて一切記載されておらず、更に、これら従来のデキストリンを用いた場合は、製造された粉末色素が有する粒子径が大きくなってしまい、係る粉末色素を用いて錠菓等の対象食品を調製した際に斑点などの色むらが生じる不具合があった。その為、色むらのない粒子径の小さい粉末色素を調製する際には、例えば特許文献4に開示のローラミルやハンマーミル、ジェットミル等の粉砕機を用いる必要があった。
特開昭59−204660号公報 特公平07−87756号公報 特開2003−250450号公報 特開2006−291075号公報
本発明はかかる事情に鑑みて開発されたものであり、対象物を着色した際に斑点や色むらを生じることなく、対象物を鮮やかに着色することが可能な、粒子径の小さな粉末色素を提供することを目的とする。かかるように、本発明では色伸びが良く、着色効率が向上した粉末色素を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねていたところ、青価が0.4〜1.2の範囲であるデキストリンを用いることにより、ローラミルやハンマーミル、ジェットミル等の粉砕機を用いることなく粒子径の小さな粉末色素を提供でき、調製された粉末色素は色伸びが良く、着色効率が向上した粉末色素となることを見出して本発明に至った。
本発明は、以下の態様を有する粉末色素に関する;
項1.下記の性質(a)を有するデキストリン及び色素を含有することを特徴とする、粉末色素;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(3)上記調製液を遮光した状態で25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする。
更に本発明は、以下の態様を有する粉末色素の製造方法に関する;
項2.下記の性質(a)を有するデキストリン及び色素を含有した溶液をスラリー状に形成し、乾燥することを特徴とする、粉末色素の製造方法;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなる
ように調整する、
(3)上記調製液を遮光した状態で25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする。
本発明において好ましい形態としては、デキストリンが更に下記の性質(b)及び(c)を有するものである、項1に記載する粉末色素及び項2に記載する粉末色素の製造方法を挙げることができる;
項3.
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である。
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
ローラミルやハンマーミル、ジェットミル等の粉砕機を使用せずとも、粒子径の小さな粉末色素を提供でき、かかる粉末色素を用いることにより、斑点等の色むらを生じることなく均一に対象物を着色することが可能である。更に、本発明の粉末色素は色伸びが良く、着色効率が良好な粉末色素であり、かかる粉末色素を用いることにより対象食品を均一に又鮮やかに着色することが可能となる。
本発明に係る粉末色素は、以下に係る性質(a)を有するデキストリン及び色素を含有することを特徴とする;
(a)青価(Blue Value)(680nmの吸光度)が0.4〜1.2の範囲である。青価は、一般に、澱粉のヨウ素反応、具体的には澱粉に含まれるアミロースとヨウ素とが反応して青色を呈することを利用して、澱粉ヨウ素反応液の680nmにおける吸光度として求められる値である。通常、青価は澱粉中のアミロース含量を評価するために用いられるが、本発明では、デキストリン中のアミロース含量を示す指標として用いられる。本発明においてデキストリンの青価は次の方法に従って算出することができる。
(1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する。
(2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する。
(3)上記調製液を遮光した状態で25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定する。
本発明で使用するデキストリンは、前述するように、青価が0.4〜1.2の範囲であることを特徴とする。好ましくは0.5〜0.9の範囲、より好ましくは0.6〜0.8の範囲である。
従来公知のデキストリンの青価は、0.4未満〔例えば、「パインデックス#100」(松谷化学工業(株)製)では0.32、「デキストリンNSD−C」((株)ニッシ製)では0.11、「パインデックス♯3」(松谷化学工業(株)製)では0.04(実験例1参照)〕、または1.2より大きく〔例えば、「PASELLI SA2」(AVEBE製)では1.42、「C☆DELIGHT MD01970」((株)カーギルジャパン製)では1.54、(実験例1参照)〕、この点において本発明で用いるデキストリンと相違する。ここで、青価が0.4未満である、又は1.2よりも大きい場合は、本発明が特徴とする粒子径の小さな粉末色素を提供することができない。
本発明で用いるデキストリンは、さらに下記の性質(b)および(c)を有することが好ましい:
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリンの30質量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
ゼリー強度(b)は、80℃の蒸留水で調製したデキストリンの30質量%水溶液を5℃で24時間静置して得られたゼリー状物(測定対象物)を、5℃条件下で、直径3mmのプランジャーを用いて、プランジャー速度60mm/minで荷重をかけ、ゼリー状物がプランジャーの力で破断した時の荷重(N/cm)を測定することによって求めることができる。当該ゼリー強度の測定は、通常レオメーターを用いて行なわれる。なお、測定対象物であるゼリー状物の厚みは、得られるゼリー強度に影響しないため、特に制限されない。当該ゼリー強度の上限は、制限されないが、通常20N/cmを挙げることができる。ゼリー強度(b)として、好ましくは5〜20N/cm、より好ましくは6〜10N/cmである。
粘度(c)は、25℃の蒸留水で調製したデキストリンの30質量%水溶液を25℃で5分間静置した後、25℃条件下で、BL型回転粘度計(ローターNo.2)を用いて回転数12rpmで1分間測定することによって求めることができる。当該粘度の下限は、制限されないが、通常20mPa・sを挙げることができる。粘度(c)として、好ましくは20〜70mPa・s、より好ましくは30〜65mPa・sである。
本発明で使用するデキストリンは、前述するように、ゼリー強度(b)が4N/cm以上で、粘度(c)が100mPa・s以下であることが好ましい。従来公知のデキストリンは、ゼリー強度(b)が4N/cm以上であっても、粘度(c)が100mPa・sより大きいか〔例えば、「PASELLI SA2」(AVEBE製)では(b)4.8N/cm、(c)235mPa・s、「C☆DELIGHT MD01970」((株)カーギルジャパン製)では(b)6.9N/cm、(c)220mPa・s、(実験例1参照)〕、または上記(b)の条件で調製しても液状を呈してゼリー状とならないもの〔例えば、「パインデックス#100」、「パインデックス♯3」松谷化学工業(株)製)、「デキストリンNSD−C」((株)ニッシ製)、(実験例1参照)〕である点で、本発明で用いるデキストリンと相違する。
本発明で用いられるデキストリンは、上記性質を有するものであれば、由来する澱粉の種類、DE値(dextrose equivalent:デキストロース当量)、および分子量などは特に限定されない。デキストリンの原料となる澱粉としては、例えば、馬鈴薯、とうもろこし、甘藷、小麦、米、サゴ、およびタピオカなどの各種澱粉を挙げることができる。好ましくは馬鈴薯澱粉である。
DE値とは、一般に澱粉の分解程度を示す指標であり、澱粉を加水分解したときに生成するデキストリン及びぶどう糖や麦芽糖等の還元糖の割合を示すものである。全ての還元糖をぶどう糖(dextrose)の量に換算し、その割合を全体の乾燥固形分に対する重量%で表わしたものである。このDE値が大きい程、還元糖の含有量が多くデキストリンが少なく、逆にDE値が小さい程、還元糖の含有量が少なくデキストリンが多いことを意味する。制限はないが、本発明ではDE値が通常2〜5、好ましくは3〜5、より好ましくは3.5〜4.5のデキストリンが使用される。
このような性質を備えるデキストリンは、原料となる澱粉を加水分解することによって調製することができる。澱粉の分解方法は、特に制限なく、例えば酵素処理による分解、および酸処理による分解などを挙げることができるが、好ましくは酵素処理による分解(酵素分解)である。デキストリンの調製方法として、具体的には、耐熱性α−アミラーゼを含有させた澱粉、好ましくは馬鈴薯澱粉溶液を70〜100℃、好ましくは90〜100℃の範囲で加熱した後、その分解の進行度を、前述する青価(680nmの吸光度)を指標として追跡し、青価が所望の0.4〜1.2の範囲、好ましくは0.5〜0.9の範囲になったときに酵素処理を終了する方法を挙げることができる。また、かかる範囲の青価を有するデキストリンについて、ゼリー強度(b)が4N/cm以上、粘度(c)が100mPa・s以下であるかどうかは、いずれも前述する方法に従って30質量%水溶液を調製して、測定することができる。
係る本発明のデキストリンを用いることにより、ローラミルやハンマーミル、ジェットミル等の粉砕機を使用せずとも、粒子径の小さな粉末色素を提供することができる。対象色素としては、水溶性色素であれば特に限定されず、各種水溶性色素を用いることができる。例えば、天然食用色素としては、アントシアニン系色素、カロチノイド系色素、キノン系色素、フラボノイド系色素、ベタニン系色素、モナスカス色素、その他の天然物を起源とする色素が挙げられる。
アントシアニン系色素としては、赤ダイコン色素、赤キャベツ色素、赤米色素、エルダーベリー色素、カウベリー色素、グーズベリー色素、クランベリー色素、サーモンベリー色素、シソ色素、スィムブルーベリー色素、ストロベリー色素、ダークスィートチェリー色素、チェリー色素、ハイビスカス色素、ハクルベリー色素、ブドウ果汁色素、ブドウ果皮色素、ブラックカーラント色素、ブラックベリー色素、ブルーベリー色素、プラム色素、ホワートルベリー色素、ボイセンベリー色素、マルベリー色素、ムラサキイモ色素、ムラサキトウモロコシ色素、ムラサキヤマイモ色素、ラズベリー色素、レッドカーラント色素、ローガンベリー色素、その他のアントシアニン系色素が挙げられる。カロチノイド系色素としては、アナトー色素、クチナシ黄色素、その他のカロチノイド系色素が挙げられる。キノン系色素としては、コチニール色素、シコン色素、ラック色素、その他のキノン系色素が挙げられる。フラボノイド系色素としてはベニバナ黄色素、コウリャン色素、タマネギ色素、ベニバナ赤色素、その他のフラボノイド系色素が挙げられる。ベタニン系色素としては、ビートレッド色素があげられる。モナスカス色素としては、ベニコウジ色素、ベニコウジ黄色素が挙げられる。その他の天然物を起源とする色素としてはウコン色素、クサギ色素、クチナシ赤色素、クチナシ青色素、スピルリナ色素、カラメル色素などが挙げられる。
また、合成食用色素として、例えば、タール系色素、天然色素誘導体、天然系合成色素等が挙げられ、タール系色素としては、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号、食用青色2号、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ等、天然色素誘導体としては、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、ノルビキシンカリウム等、天然系合成色素としては、β−カロテン、リボフラビン等が挙げられる。
本発明の粉末色素は、上述の本発明のデキストリン及び色素を含有した溶液を乾燥することにより製造することが可能であり、好ましくは本発明のデキストリン及び色素を含有した溶液をスラリー状に形成後、乾燥する方法を挙げることができる。前記溶液中の本発明のデキストリンの添加量としては、10〜40質量%、好ましくは10〜30質量%、更に好ましくは10〜20質量%に調整することができる。
溶液中への色素の添加量は、求められる粉末色素の色価によっても適宜調整することが可能であるが、例えば溶液中に色素を5〜60質量%、好ましくは10〜30質量%添加することができる。
本発明のデキストリン及び色素を含有した溶液の調製方法は特に限定されず、本発明のデキストリンをイオン交換水等の水溶液に溶解後、色素を添加する方法、色素抽出液などの色素を溶解した溶液に本発明のデキストリンを添加する方法が挙げられ、好ましくは本発明のデキストリンを溶解した溶液に色素を添加する方法である。この際、本発明のデキストリンは、溶液に添加後、70〜90℃、好ましくは75〜85℃に加熱して溶解することが好ましい。なお、本発明では、本発明のデキストリン及び色素を含有した溶液を用いることを特徴とするが、対象色素として耐熱性の低い色素を用いる際は、本発明のデキストリンを加熱溶解した溶液を室温で30〜40℃程度まで冷却した後であってデキストリンの結晶が析出する前に、色素を添加することにより、熱の影響を受けることなく目的とする粉末色素を調製することができる。
本発明の好ましい実施形態は、本発明のデキストリン及び色素を含有した溶液をスラリー状に形成後、乾燥する方法である。スラリー状に溶液を形成する方法としては、本発明のデキストリンが結晶化する方法であれば特に限定されず各種条件を用いることができるが、好ましくは1〜30℃で1〜100時間溶液を保持する方法、更に好ましくは60〜84時間溶液を保持する方法が挙げられる。なお、デキストリン含量が多い場合は、スラリー状にならない場合もあるが、イオン交換水などを適宜加え撹拌することで容易にスラリー状に溶液を形成することができる。さらに、結晶が凝集している場合には、結晶を均一に分散させる目的でホモジナイザーなどの物理的圧力を加えることもでき、好ましくは100kg/cm〜400kg/cmで1回以上、更に好ましくは250kg/cm〜350kg/cmの圧力で2回以上処理することが望ましい。かるように、本発明のデキストリン及び色素を含有した溶液をスラリー状に形成、いわゆる結晶化することにより、ローラミルやハンマーミル、ジェットミル等の粉砕機を使用せずとも、粒子径の小さな粉末色素を製造することが可能である。
乾燥方法としては、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥もしくは流動層乾燥等の各種乾燥方法を用いた乾燥方法が挙げられ、好ましくは噴霧乾燥である。なお、本発明のデキストリン及び色素を含有し、スラリー状に形成された溶液は、そのままもしくは撹拌することによって噴霧乾燥に供することができる。かくして得られた粉末色素は、平均粒子径が1〜30μm、好ましくは5〜15μmと粉砕機を使用せずとも粒子径の小さな粉末色素となる。なお、本発明の粉末色素は、必要に応じて更に粉砕、造粒を行うことが可能である。
従来のデキストリンを用いて製造された粉末色素は、粉末のまま対象物に添加した場合に色むらを生じるため、粉砕機などによって製造された粉末色素を更に粉砕して平均粒子径を小さくする必要があった。しかし、本発明の粉末色素は、粉末のまま対象物に添加しても、対象物に色むらが生じず、均一に着色することができ、更に粉末のまま他の原料に添加して製造することができるため、製造工程を短縮化することができる。対象物としては、固形の食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などであり、特に限定はされないが、特に、錠菓、錠剤、粉末ジュース、干菓子などの粉末製品やチョコレートなどの、粉末色素を粉末状態のまま他の原料に添加して製造することが好ましい製品に適している。中でも錠菓、粉末ジュース、チョコレート等の食品は粉末色素を添加した際の色むらが顕著に生じ、商品価値を下げることが課題とされていたが、本発明の粉末色素はかかる食品に添加した場合であっても色むらを生じることなく鮮やかな色に発色するため、これらの食品に特に適している。
以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例等を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお、処方中、特に記載のない限り、「部」は「質量部」を示すものとし、文中「*」印のものは、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製、文中「※」印は三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の登録商標を示す。
調製例1 本発明のデキストリンの調製
馬鈴薯澱粉を70℃の水に投入し撹拌して懸濁液とした。これに耐熱性α−アミラーゼを添加して、混合後、70〜100℃で反応させ、青価(680nmの吸光度)を指標として分解程度を評価した。なお青価は次の方法に従って求めた。
(1)濃度が1w/v%となるようにデキストリン含有水溶液を調製して、これを25℃に冷却する。
(2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する。
(3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定する。
このとき、かかる青価(680nmの吸光度)が所望の0.4〜1.2の範囲、好ましくは0.5〜0.9の範囲になったときに塩酸を添加し、これを90℃まで加熱することにより酵素(耐熱性α−アミラーゼ)を失活させて上記反応を停止した。斯くして、青価が0.66、0.60、0.83であるデキストリンを調製した(調製例1〜3)。該デキストリンは、上記酵素反応後、スプレードライを行って粉末化して、以下の実験に使用した。
実験例1−(1)各種デキストリンの性質
調製例1〜3で調製したデキストリンについて、下記の性質(a)〜(c)を測定した。比較例1〜5として、本発明のデキストリンに代えて既存のデキストリン〔既存品1:「デキストリンNSD−C」((株)ニッピ製)、既存品2:「パインデックス#100」(松谷化学工業(株)製)、既存品3:「パインデックス#3」(松谷化学工業(株)製)、既存品4:「PASELLI SA2」(AVEBE社製)、既存品5:「C☆DELIGHT MD01970」((株)カーギルジャパン製)〕を用いた。比較例1〜5のデキストリンについても同様にして性質(a)〜(c)を測定した。結果を表1に示す。
(a)青価(Blue Value):
下記の方法で、反応液の吸光度(680nm)を測定する。
(1)80℃の蒸留水を用いてデキストリン1w/v%水溶液を調製し、これを25℃まで
冷却する。
(2)上記水溶液10mlに、20mgのヨウ素と200mgのヨウ化カリウムを含む水溶
液10ml(0.2w/v%のヨウ素、2w/v%のヨウ化カリウム)を添加して、蒸留
水を加えて100mlに調整する。
(3)上記水溶液を遮光条件下で25℃30分間振盪した後、25℃条件下で、波長680nmにおける吸光度を測定する。
(b)ゼリー強度(N/cm):
80℃の蒸留水でデキストリン30質量%水溶液を調製し、これを5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)を、下記の方法に従って測定する。
5℃条件下で、直径3mmのプランジャーを用いて、プランジャー速度60mm/minで荷重をかけ、測定対象物が破断した時の荷重(N/cm)を測定する。
(c)粘度(mPa・s):
25℃の蒸留水でデキストリン30質量%水溶液を調製し、これを25℃で5分間静置した時の粘度(mPa・s)を、25℃条件下で、BL型回転粘度計(ローターNo.1〜4)を用いて回転数12rpmで1分間測定することによって測定する。なお、この条件で測定できる粘度範囲は、ローターNo.1:0〜500mPa・s、ローターNo.2:0〜2500mPa・s、ローターNo.3:0〜10000mPa・s、ローターNo.4:0〜50000mPa・sである。
Figure 2010132767
実験例1−(2) 粉末色素の調製
デキストリンの違いによる調製された粉末色素の違いを評価するため、表1に示す各種のデキストリン(調製例1、既存品1〜5)を用いて表2の処方に従い粉末色素を調製した。詳細には、70〜80℃に加熱した水にデキストリンを加え、撹拌溶解し、次いで加熱を止め、色素(カラメル)、エタノールの順に加え撹拌し、色素及びデキストリン含有溶液を調製した。該溶液を室温で65時間静置して溶液を結晶化させ、結晶化したものを攪拌してスラリー状とし、300kg/cmで2回ホモジナイズした。次いで得られたものを噴霧乾燥機(SPRAY DRYER SD−1 東京理化器械社製)にて粉末化し、各種粉末色素を調製した。なお、上記製法中、既存品1〜3のデキストリンについてはスラリー状を形成しなかったため、色素及びデキストリン含有溶液を調製し、該溶液を室温で65時間静置後、ホモジナイズし、噴霧乾燥機にて粉末化することにより粉末色素を調製した。
Figure 2010132767
調製した粉末色素は、中鎖脂肪酸に分散させた後、レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD 2100 島津製作所製)によって各々の平均粒子径を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2010132767
表3に示すように、本発明のデキストリンを用いて調製された粉末色素は、粉末化後に粉砕機を使用していないにも関わらず、約9μmといった従来のデキストリンでは得られることのない極めて小さい粒子径を有する粉末色素となった。
実験例1−(3) 錠菓の調製
実施例1、比較例1〜5で調製された粉末色素を用いて錠菓を調製した。また、調製例1のデキストリンの代わりに調製例2並びに調製例3のデキストリンを用いる以外は実験例1−(2)と同様の製法にて実施例2及び実施例3の粉末色素を調製し、得られた実施例2及び実施例3の粉末色素を用いて錠菓を調製した。錠菓は、下記表4に示す処方の原料を粉体混合後、打錠機を用いることにより調製した。
Figure 2010132767
比較例1〜5のデキストリンを用いて調製された錠菓は斑点が生じたのに対し、実施例1〜3のデキストリンを用いて調製された錠菓は均一な茶色を呈していた。
実施例1−(4) チョコレートの調製
調製例1のデキストリンを10%及び15%用いる以外は実験例1−(2)と同様にして実施例4(デキストリン添加量10%)及び実施例5(デキストリン添加量15%)の粉末色素を調製した。得られた実施例4及び5の粉末色素を用いて、下記表5の処方に従ってチョコレートを調製した。詳細には、ホワイトチョコレートを50〜60℃で溶解し、30℃まで冷却後、チョコシードを加えテンパリングした。次いで実施例4及び5の粉末色素、並びに香料を添加し、型に充填後、冷蔵庫で冷却固化することによりチョコレートを調製した。
Figure 2010132767
実施例4及び実施例5の粉末色素を用いて調製されたチョコレートはいずれも斑点を生じず、均一な茶色の色調を呈していた。これら実験例1−(3)、1−(4)から、本発明のデキストリンを用いて調製された粉末色素は斑点等の色ムラが生じることなく、また色伸びが良く、着色効率が向上した粉末色素であることが分かる。
実験例1−(5) 粉末色素の調製2
表6に示す色素(クチナシ黄色素、赤キャベツ色素)を用いて表6の処方に従い粉末色素を調製した。詳細には、70〜80℃に加熱した水にデキストリンを加え、撹拌溶解し、次いで加熱を止め、色素、エタノールの順に加え撹拌し、色素及びデキストリン含有溶液を調製した。該溶液を室温で65時間静置して溶液を結晶化させ、結晶化したものを攪拌してスラリー状とし、250kg/cmで2回ホモジナイズした。次いで得られたものを噴霧乾燥機(SPRAY DRYER SD−1 東京理化器械社製)にて粉末化し、実施例6及び7の粉末色素を調製した。
Figure 2010132767
調製した粉末色素は、中鎖脂肪酸に分散させた後、レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD 2100 島津製作所製)によって各々の平均粒子径を測定した。結果を表7に示す。
Figure 2010132767
表7からも、本発明のデキストリンを用いることにより、粉末化後に粉砕機を使用していないにも関わらず、平均粒子径が約13〜15μmといった従来のデキストリンでは得られることのない極めて小さい粒子径を有する粉末色素が得られた。
本発明のデキストリンを用いることにより、ローラミルやハンマーミル、ジェットミル等の粉砕機を使用せずとも、粒子径の小さな粉末色素が提供でき、かかる粉末色素を用いることにより、斑点や色むらがなく均一で鮮やかな色に対象物を着色することができる。

Claims (2)

  1. 下記の性質(a)を有するデキストリン及び色素を含有することを特徴とする、粉末色素;
    (a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
    (1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
    (2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
    (3)上記調製液を遮光した状態で25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする。
  2. 下記の性質(a)を有するデキストリン及び色素を含有した溶液をスラリー状に形成後、乾燥することを特徴とする、粉末色素の製造方法;
    (a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
    (1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
    (2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなる
    ように調整する、
    (3)上記調製液を遮光した状態で25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする。
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