JP4727427B2 - 寒天易溶化剤、低温易溶性寒天及び低温易溶性寒天が含まれた食品 - Google Patents

寒天易溶化剤、低温易溶性寒天及び低温易溶性寒天が含まれた食品 Download PDF

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本発明は、寒天を低温において容易に溶解させることを可能とする寒天易溶化剤、低温易溶性寒天及び低温易溶性寒天が含まれた食品に関する。
寒天は、ガラクトースを基本骨格とする直鎖の多糖類であり、「アガロース」と呼ばれる1,3位で結合されたβ−D−ガラクトピラノースと1,4−位で結合された3,6−アンヒドロ−L−ガラクトピラノースを繰り返し単位とする中性多糖と、アガロースと同じ結合様式の骨格に硫酸エステル,ピルビン酸,メトキシルなどのイオン基を含む酸性多糖類とからなる。乾物としての寒天は、沸騰水中で溶解して水溶液となり、これを冷却すると凝固してゲルを形成する。このゲルは、加熱により再溶解する。すなわち、寒天は、熱可逆性の性質を持っている。
寒天のゲル化のメカニズムは、次のように考えられている。すなわち、寒天の分子は、自由度の高いランダムコイルとして存在し、温度が低下すると分子運動が不活発になり、水素結合により束縛され、ついには二重螺旋状分子になり、さらにこれらの二重螺旋分子が会合して三次元の網目構造をとることが知られている。寒天に特徴的なことは、一度ゲルになった状態から再度水溶液にするためには、より高い温度まで上げる必要があること、すなわち凝固点よりも融点が高いことであり、その差は、40〜60℃である。
このような寒天のゾル−ゲル転移を応用した溶解性に優れた寒天(即溶性寒天)としては、様々なものが考えられており、例えば、特許文献1及び2などに記載されている。通常、寒天の製造は、熱水抽出したゾルを一旦冷却してゲル化させ、このゲルを脱水して乾燥し乾物化しているのに対し、特許文献1及び2に記載された即溶性寒天は、寒天ゾルを冷却することなく、そのまま脱水乾燥しているため、寒天分子が二重螺旋に転移する前の分子形態を保っており、このため、容易に溶解させることができる。
特許第1520304号公報 特許第2036090号公報
しかしながら、上述の即溶性寒天は、ゾル−ゲル転移を起こす温度帯以上の温度、例えば50℃や60℃であれば理論上溶解するが、実際は、80℃以上ないとほとんど溶解することができない。これは、スプレードライやドラムドライヤーなどにより即溶性寒天を製造するときに、寒天濃度が高いことや寒天が濃縮されることから、寒天分子が重なり合って絡みついた状態で乾燥されてしまうためと考えられる。このため、寒天分子は、緻密な分子塊を形成し、これが即溶性寒天を溶解するときに、最外部の寒天分子が溶解することにより、内部への熱水の浸透を妨げるダマ現象を起こすことになり、その結果、溶解させるのに理論上の溶解温度よりも高い温度、例えば80℃が必要となるのである。
そこで、本発明は、溶解された寒天の絡みつきが少なく、ダマが生じるのを可及的に防止することが可能な寒天易溶化剤、低温易溶性寒天及び低温易溶性寒天が含まれた食品を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、2糖、オリゴ糖、デキストリン及びイヌリン、並びにこれらの糖アルコールのいずれか一以上を寒天に添加することにより、寒天が溶解された際の絡みつきが少なく、ダマが生じるのを可及的に防止することができることを見出した。すなわち、本発明は、2糖、オリゴ糖、デキストリン及びイヌリン、並びにこれらの糖アルコールのいずれか一以上を主成分とする寒天易溶化剤である。また、本発明は、寒天と、前記寒天易溶化剤と、が含まれていることを特徴とする低温易溶性寒天である。さらに、本発明は、このような低温易溶性寒天が含まれていることを特徴とする食品である。
以上のように、本発明によれば、溶解された寒天の絡みつきが少なく、ダマが生じるのを可及的に防止することが可能な寒天易溶化剤、低温易溶性寒天及び低温易溶性寒天が含まれた食品を提供することができる。
本発明に係る寒天易溶化剤及び低温易溶性寒天において、2糖、オリゴ糖及びデキストリン、イヌリン並びにこれらの糖アルコールとしては、デキストリン、トレハオース、乳果オリゴ、イヌリン、チコリオリゴ糖、ガラクトオリゴ、テトラオース、乳糖などがある。また、デキストリンとしては、DEが2〜18のものが好ましく、その原料は、タピオカ澱粉、ワキシーコーンスターチ、馬澱など特に限定されない。また、デキストリンは、直鎖状、分岐状、環状構造を有するものなど、構造は特に限定されない。デキストリンにおいて、DEが19以上のものについては、分子が小さいため、寒天分子が絡まり合うのを阻害する能力に乏しく、50%以上の含有量がなければ、十分な低温易溶性が得られない。一方、DEが18以下のデキストリンは、寒天分子の絡まり合いを阻害する能力が非常に強く、5%以上という低含有量で低温易溶性が高められる。ただし、DEが2未満であると、寒天ゲルにおける分子の絡み合いを阻止する方向になり、ゲル強度が低下するので、DEが2以上18以下のデキストリンであることがより好ましい。さらに、前記寒天易溶化剤の分子量分布は、均質なものが好ましく、重量平均分子量/数平均分子量は、20以下であることが好ましい。
本発明に係る寒天易溶化剤は、寒天に対して0.05〜20倍の量を添加することが好ましい。
本発明に係る寒天易溶化剤を寒天に添加することにより、寒天のアガロース及びアガロペクチンのいずれか1以上の分子構造が重なり合わされずに、乾燥された寒天が非晶質化されるので、溶解された際の絡みつきが少なく、ダマが生じるのを可及的に防止することができる。このように本発明に係る寒天易溶化剤が添加された寒天において、60℃の温水における溶解率は、80%以上であることが好ましい。
本発明に係る食品としては、従来から寒天が含まれた様々な食品があり、例えば、惣菜、菓子、飲料、錠剤、米飯、麺類などがある。
本発明に係る低温易溶性寒天は、寒天に寒天易溶化剤を添加して溶解させた水溶液状態にしたものを乾燥したものが良く、その形態は、粉末、顆粒又は鱗片状態にしたものが良い。その粉末状態にする場合、ドラムドライ、スプレードライ、バキュームドライ、バキュームベルトドライ、エクストルーダーなどによって行なうことができる。
次に、本発明に係る寒天易溶化剤の実施例について説明する。実施例1乃至3に係る寒天易溶化剤として、表1に示すDE19のデキストリン、DE8のデキストリン、DE3のデキストリン(いずれも松谷化学株式会社製)を用意した。
実験例1
次に、これら実施例1乃至3に係る寒天易溶化剤を寒天に添加して、寒天が熱水に容易に溶解するかの確認を行なった。ゲル化により寒天分子がより疎水化して結晶性を持つと、光が透過するときに分子散乱して白濁化が生じるため、寒天の易溶化の確認は、寒天ゲルの透明度を確認することによって行なった。寒天としては、伊那寒天S−7(伊那食品工業製)を用い、寒天濃度3%、実施例1乃至3に係る寒天易溶化剤の濃度6%として水に溶解させて、20℃に冷却したゲルを吸光光度計(島津製作所製UVmini1240)を用いて660nmにて測定した。また、寒天易溶化剤の比較例1としてブドウ糖を用意し、同様の濃度で調整した寒天ゲルの透過度を測定し、さらに、寒天易溶化剤の比較例2として無添加の寒天ゲルの透過度を測定した。これらの結果を表1に示す。
Figure 0004727427
表1に示すように、実施例1乃至3に係る寒天易溶化剤を添加した方が、透明度が上がり相溶性を高めていることが分かる。
実験例2
次に、実施例1乃至3に係る寒天易溶化剤の他、実施例4乃至9に係る寒天易溶化剤として、DE9のデキストリン(実施例4、松谷化学株式会社製)、DE8の還元澱粉分解物(実施例5、松谷化学株式会社製)、DE3のデキストリン(実施例6、セレスター製)、イヌリン(実施例7、フジ日本精糖製)、トレハオース(実施例8、林原商事製)及び乳糖(実施例9、DSM製)を用意した。寒天(S−7、伊那食品工業製)とこれら実施例1乃至9に係る寒天易溶化剤を3:1、1:1、1:3の割合で混合し、寒天の濃度が5%となるように水に加熱溶解させた後、表面温度120℃のドラムドライヤーによって乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。また、寒天(S−7、伊那食品工業製)と比較例1に係るブドウ糖を3:1、1:1、1:3の割合で混合したものを同様に処理した寒天混合粉末を作製した。
次に、これら実施例1乃至9が添加された低温易溶性寒天、比較例1に係るブドウ糖を添加した寒天混合粉末並びに比較例2に係る無添加の寒天粉末について、水分値20%における寒天濃度が1%となる量をとり、この量の低温易溶性寒天の粉末に分散剤としてグラニュー糖を20%となるように混合し、これら混合粉末を60℃の湯に投入し、1分間撹拌溶解したものを冷却することによってゲルを得た。次いで、同量の寒天(S−7、伊那食品工業製)とグラニュー糖を配合した粉末を湯に入れて、沸騰条件で2分間撹拌溶解したものを冷却することによって、寒天が完全に溶解されたゲルを得た。実施例1乃至9が添加された低温易溶性寒天、並びに比較例1に係るブドウ糖が添加された寒天混合粉末が60℃で溶解されたゲルと比較例2に係る寒天が完全に溶解されたゲルの強度をレオメーター(サン科学製)を用いて測定し、測定された強度を数1に当てはめることによって、溶解率を算出した。これらの結果を表2に示す。
Figure 0004727427
Figure 0004727427
表2に示すように、実施例1乃至9に係る寒天易溶化剤が添加された低温易溶性寒天の方が、比較例1及び2に比べて60℃という低温における溶解性が向上していることが分かる。
実験例3
次に、実験例2の寒天とは原料海藻の異なる寒天(M−7、伊那食品工業製)と実施例1乃至9に係る寒天易溶化剤を1:1、1:3の割合で混合し、寒天の濃度が5%となるように水に加熱溶解させた後、表面温度120℃のドラムドライヤーによって乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。また、比較例1に係るブドウ糖と寒天(M−7、伊那食品工業製)を1:1、1:3の割合で混合したものを同様に処理した寒天混合粉末を作製した。これら実施例1乃至9が添加された低温易溶性寒天、比較例1に係るブドウ糖が添加された寒天混合粉末並びに比較例2に係る無添加の寒天粉末について、実験例2と同様に60℃溶解ゼリーを作製するとともに、寒天(M−7、伊那食品工業製)の完全溶解ゼリーを作製し、次いで、ゼリー強度を測定し、溶解率を算出した。これらの結果を表3に示す。
Figure 0004727427
表3に示すように、実施例1乃至9に係る寒天易溶化剤が添加された低温易溶性寒天の方が、比較例1及び2に比べて60℃という低温における溶解性が向上していることが分かる。
実験例4
次に、実施例10乃至16に係る寒天易溶化剤として表4に示すDEのデキストリン(いずれも松谷化学工業製)を用意した。これら実施例10乃至16に係る寒天易溶化剤7.5%と寒天(S−7、伊那食品工業製)5%を粉体混合し水に分散させた後に加熱溶解し、次いで表面温度120℃のドラムドライヤーによって乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。これら実施例10乃至16に係る寒天易溶化剤が添加された低温易溶性寒天について、実験例2と同様に60℃溶解ゼリーを作製するとともに、寒天(S−7、伊那食品工業製)の完全溶解ゼリーを作製し、次いで、ゼリー強度を測定し、溶解率を算出した。これらの結果を表4に示す。
Figure 0004727427
表4に示すように、DEの値が低いと溶解率が高いことが分かり、特にDEが18以下の場合、80%以上の溶解率を得ることができる。
実験例5
次に、実施例17乃至19に係る寒天易溶化剤として、分子量の異なるデキストリンをそれぞれ異なる配合率でブレンドすることによって、表5に示す分子量分布の異なるDE10のデキストリンを調整した。これら実施例17乃至19に係る寒天易溶化剤5%と寒天(S−7、伊那食品工業製)5%を粉体混合し水に分散させた後に加熱溶解し、次いで表面温度120℃のドラムドライヤーによって乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。これら実施例17乃至19に係る寒天易溶化剤が添加された低温易溶性寒天について、実験例2と同様に60℃溶解ゼリーを作製するとともに、寒天(S−7、伊那食品工業製)の完全溶解ゼリーを作製し、次いで、ゼリー強度を測定し、溶解率を算出した。これらの結果を表5に示す。
Figure 0004727427
表5に示すように、分子量分布が均質なものほど溶解率が向上していることが分かる。
実験例6
次に、同じ原料で作製された分子量の異なる寒天をそれぞれ異なる配合比率でブレンドすることによって、表6に示す分子量分布の異なる寒天(寒天A乃至D)を調整した。これら寒天A乃至D5%と実施例3に係る寒天易溶化剤7.5%を粉体混合し水に分散させた後に加熱溶解し、次いで表面温度120℃のドラムドライヤーによって乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。これら寒天A乃至Dが添加された低温易溶性寒天について、実験例2と同様に60℃溶解ゼリーを作製するとともに、寒天A乃至Dの完全溶解ゼリーを作製し、次いで、ゼリー強度を測定し、溶解率を算出した。これらの結果を表6に示す。
Figure 0004727427
表6に示すように、寒天の分子量分布が均質なものほど溶解率が向上していることが分かる。
実験例7
次に、表7に示すように実施例20乃至22に係る寒天易溶化剤として原料の異なる3種類のデキストリンを用意した。すなわち実施例20に係る寒天易溶化剤としてタピオカ澱粉を原料とするDE5以下のデキストリン(松谷化学工業製)、実施例21に係る寒天易溶化剤としてワキシーコーンスターチを原料とするDE3のデキストリン(松谷化学工業製)及び実施例22に係る寒天易溶化剤として馬澱を原料とするDE3のデキストリン(セレスター製)を用意した。これら実施例20乃至22に係る寒天易溶化剤7.5%と寒天(S−7、伊那食品工業製)5%を粉体混合し水に分散させた後に加熱溶解し、次いで表面温度120℃のドラムドライヤーによって乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。これら実施例20乃至22に係る寒天易溶化剤が添加された低温易溶性寒天について、実験例2と同様に60℃溶解ゼリーを作製するとともに、寒天(S−7、伊那食品工業製)の完全溶解ゼリーを作製し、次いで、ゼリー強度を測定し、溶解率を算出した。これらの結果を表7に示す。
Figure 0004727427
表7に示すように、デキストリンの原料が異なる場合であっても、80%以上の溶解率を得ることが確認できた。
実験例8
次に、実施例21に係る寒天易溶化剤と寒天(S−7、伊那食品工業製)を6:4の比率で混合した粉体を連続的に3/10倍量の水とともにエクストルーダーのシリンダ内に供給して加熱加圧処理を行なった。この加熱加圧処理された寒天混合物を乾燥し、粉砕して100メッシュの篩過することによって、低温易溶性寒天を得た。この実施例21に係る寒天易溶化剤が添加され、エクストルーダーによって加熱加圧処理された低温易溶性寒天について、実験例2と同様に60℃溶解ゼリーを作製するとともに、寒天(S−7、伊那食品工業製)の完全溶解ゼリーを作製し、次いで、ゼリー強度を測定し、溶解率を算出した。その結果、溶解率は89.3%であった。このようにエクストルーダーによって作製された低温易溶性寒天であっても、他の実験例におけるドラムドライヤーによって作製された低温易溶性寒天と同等の溶解率を得ることができた。
実験例9
寒天(S−7、伊那食品工業製)にDEが3のデキストリン(松谷化学工業製)を対粉5%(実施例23)、10%(実施例24)、15%(実施例25)添加したものを粉体混合し、寒天の濃度が5%となるように水に加熱溶解させた後、表面温度120℃のドラムドライヤーを用いて乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。同様の寒天にDEが5未満の環状構造を有するデキストリン(江崎グリコ製)を対粉5%(実施例26)、10%(実施例27)、15%(実施例28)添加したものを混合し、寒天の濃度が5%となるように水に加熱溶解させた後、表面温度120℃のドラムドライヤーを用いて乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。同様に、寒天にイヌリンを対粉5%(実施例29)、10%(実施例30)、15%(実施例31)添加したものを混合し、寒天の濃度が5%となるように水に加熱溶解させた後、表面温度120℃のドラムドライヤーを用いて乾燥することによって、低温易溶性寒天の粉末を作製した。同様に寒天にDEが19のデキストリン(松谷化学工業製)を対粉5%(実施例32)、10%(実施例33)、15%(実施例34)添加したものを混合し、寒天の濃度が5%となるように水に加熱溶解させた後、表面温度120℃のドラムドライヤーを用いて乾燥することによって、寒天混合粉末を作製した。これらの低温易溶性寒天および寒天混合粉末について、実験例2と同様に60℃溶解ゼリーを作製し、次いで、ゼリー強度を測定し、溶解率を算出した。これらの結果を表8に示す。
Figure 0004727427
表8から明らかなように、DEが19のデキストリンの実施例32乃至34の溶解率が他の実施例23乃至31の溶解率よりも低いことが分かる。

Claims (6)


  1. DEが18以下であるデキストリン及びイヌリン、並びにこれらの糖アルコールのいずれか一以上を主成分とする寒天易溶化剤。
  2. 重量平均分子量/数平均分子量が20以下であることを特徴とする請求項1記載の寒天易溶化剤。
  3. 寒天と、請求項1又は2記載の寒天易溶化剤と、が含まれていることを特徴とする低温易溶性寒天。
  4. 前記寒天易溶化剤の含有量が50%以上であることを特徴とする請求項記載の低温易溶性寒天。
  5. 前記寒天易溶化剤の含有量が5%以上であることを特徴とする請求項3記載の低温易溶性寒天。
  6. 請求項乃至いずれか記載の低温易溶性寒天が含まれたことを特徴とする食品。
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