JP2010130371A - 集中要素モデル型減衰伝送線路構造 - Google Patents

集中要素モデル型減衰伝送線路構造 Download PDF

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弘和 遠矢
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Abstract

【課題】高速スイッチング信号伝送時のクロストークを抑圧し、整合終端回路を不要にするとともに、平衡伝送やシリアル伝送を不要にする。
【解決手段】
集中要素モデル型減衰伝送線路構造は、表面に誘電体酸化皮膜層を有する化成弁作用金属電線48と、化成弁作用金属電線48の両端部に形成される電極端子部49と、少なくとも電極端子部49を残して前記誘電体酸化皮膜層上に形成される半導体層47と、半導体層47上に形成される導電性金属粉ペースト層46とから成る同軸型損失線路として形成され、化成弁作用金属電線48を陽極、前記誘電体酸化皮膜層を誘電体、導電性金属粉ペースト層46を陰極として使用される。電極端子部49は絶縁層51の1面に形成される電極箔50に溶接または圧接され、導電性金属粉ペースト層46は絶縁層51の1面に形成されたグランドプレーン52に銀ペーストによって接着される。
【選択図】 図12

Description

本発明は、回路または回路部品に関し、特に、スイッチング周波数がほぼ1GHz以下の、情報技術装置やディジタルデータ通信機器の信号線路に直列に接続して使用し、クロストークを大幅に減少させるとともに、整合終端回路を不要とし、信号品位(シグナルインテグリティ)および電磁環境適合性(EMC)を向上させることが出来る集中要素モデル型減衰伝送線路構造に関する。
近年、コンピュータを初めとするディジタル回路システムの高性能、小型化の要求が強い。ディジタル回路システムを構成するトランジスタの高速化は、高性能化に効果があるが、電磁ノイズやクロストークが増えるとともに整合終端回路の設計が困難になると考えられて来た。
一方、半導体技術の先端を進む半導体集積回路においてはトランジスタの高速化が進んでいる。国際半導体技術ロードマップ (The International
Technology Roadmap For Semiconductors :ITRS)によると、2007年のテクノロジノードにおける高性能MPUのPチャネル型電界効果トランジスタの最小上昇時間(ゲートディレー)は0.64[ps](ピコ秒)であり、電源電圧は1.1[V]である。
電磁気学によると、回路の状態には活性状態(exited states)、定常状態(stationary states)および、実用上は定常状態と見なせる準定常状態(quasi
stationary states)が存在する。活性状態とは、回路上の電界と磁界が変化または振動している状態であり交流回路はその一例である。振動する電界と磁界は電磁波となって絶縁体中を進行する。該絶縁体が真空空間の場合は、電磁波は光速で進行する。
定常状態とは、回路上の電界と磁界が静止している状態であり直流回路はその一例である。準定常状態とは、電界と磁界が電磁波となって回路上を進行するが、電磁波の波長が回路長に対して非常に長いため、電磁放射が無視できる程度であり回路内での電磁波の挙動が強弱振動だけと見なすことが出来る状態である。
電磁気学によると、活性状態にある回路の電流はアンペールの法則として定義され次式で示される。
電磁気学によると、電位Vは、電界の及ばない無限遠から導線の一点までの電界の積分値と定義されるが実用的にはグランド面から導線の一点までの電界の積分値として、また、電界Eは電位Vの傾きとしてそれぞれ次式から求められる。
マックスウエルは、磁界に関する理論と電界に関する理論を融合したマックスウエルの方程式を1873年に発表し、続いてこの式をダランベールの波動方程式の形式に変形し、ベクトル波動方程式を導出した。マックスウエルは、1862年頃から主張していた、電磁波と光はともに光速で伝搬することをこの式を用いて理論的に証明し、線形電磁波理論(以下電磁波理論)を完成させ、これにより電磁気学が完成した。ヘルツは、1887年に、実験によって電磁波の存在を実証し、マックスウエルの電磁波理論の正しさを証明した。
電磁気学によると、時間的に変化する電界と磁界は相互に作用しつつ横波となって空間または誘電体中を伝搬する。真空中を伝搬する電磁波の速度は光速である。伝搬する電磁波はポインチングベクトル理論に従って電力を伝搬する。空間を伝搬する電磁波は、周期および極性が一致し振幅ベクトルが進行方向に対して直交する電界波と磁界波とから構成される。この状態の電磁波はTEM(transverse electromagnetic)波と呼ばれる。
電磁気学によると、時間的に変化する電界と磁界は相互に作用しつつ横波となって空間または誘電体中を伝搬する。真空中を伝搬する電磁波の速度は光速である。伝搬する電磁波はポインチングベクトル理論に従って電力を伝搬する。空間を伝搬する電磁波は、周期および極性が一致し振幅ベクトルが進行方向に対して直交する電界波と磁界波とから構成される。この状態の電磁波はTEM(transverse electromagnetic)波と呼ばれる。TEM波を構成する電界波の振幅を磁界波の振幅で割った値は波動インピーダンス(surge
impedanceまたはwave impedance)と呼ばれる。
電磁気学によると、電磁波は空間だけでなく媒体中も進行する。損失のない誘電体中を進行する電磁波の速度は、光速に対して比誘電率の平方根だけ遅くなり、波長は比誘電率の平方根だけ短くなる。後者は、波長圧縮と呼ばれる。
電磁気学によると、損失のある媒体中を進行する電磁波は、次式で示される減衰定数γに従い、進行に伴って振幅が減少し位相が変化する。
式(3)において、γの実数項であるαは減衰定数、γの虚数項であるβは位相定数と呼ばれる。αは、nep/m(ネパー/メートル)の単位で表される。1
[nep/m]は、1メートル進行して振幅がexp-1または0.368倍に減衰することを意味する。
電磁気学によると、式(3)中のγ 2を変形して得られる次式の括弧の項は、損失のある誘電体に関する複素誘電率と定義され、虚数部(σ/εω)を実数部(εr)で割った値を誘電体損失の正接と呼び、tanδで表す。但し、tanδは、電磁気学上、深い意味を持たない。
電磁波が導体中を進行する場合を想定して、導体中では電磁波に作用する電荷は存在せず導電率σは ω×εに比べて非常に大きいとすれば、γは次式で表される。次式中における減衰定数α の逆数であるδは、表皮厚さと呼ばれる。
電磁気学によると、損失のある媒体中の固有インピーダンスにおいて導電率σがω×εに比べて非常に大きいとすることにより、導体中を進行する電磁波の電界と磁界の比である固有インピーダンスZは、次式で与えられる。
回路上の電界と磁界が変化または振動している活性状態または準定常状態においては電磁波理論が回路を支配し、この場合は導体中を電磁波が進むことは困難である。しかし回路上の電界と磁界が静止している定常状態においては、導体中を電荷の移動による電流が流れることが出来る。
物理学によると、導体中には無尽蔵に近い自由電子すなわち電荷が存在する。直流電源に静的負荷が接続されている場合は導体中の電荷の移動による電流が流れるが、一般に、電荷の移動軸方向にはわずかな電界しか印加されないので、電荷の平均移動速度は極めて遅い。
例えば、1平方ミリメートルの断面を有する銅線中を導体中の電荷の速度(dq/dt)で定義される10アンペアの電流が進行しているときの電流の進行速度は、物理学に従って計算すると常温で0.368[mm/sとなる。導体中の電荷は、遅いながらも移動は可能であるので、導体の他端で定常的に電荷が消費される際に導体の一端から同量の電荷が定常的に供給されれば、導体の他端に接続される抵抗器等の定常負荷へのエネルギー供給が支障なく行われる。
伝送線路上の電気信号の進行を扱うのが電気通信工学である。電気通信工学によると、直流的に絶縁された2本の導体間に電気信号を与えると、電気信号は電流波と電圧波となって伝送線路を進行するとしている。
電気通信工学では、交流回路理論と同様に、電流を導体中の電荷の平均速度(dq/dt)すなわち導体電流としている。しかし、電磁気学の基礎を成すマックスウエルの方程式においては、導体電流は、時間の関数ではない電流密度Jに対応させている。
交流回路理論や電気通信工学が電流をdq/dtと定義しているのは以下の理由によると考えられる。交流回路理論を支える重要な法則の一つであるキルヒホッフの法則が発表されたのが1845年で、マックスウエルが電磁波の存在を理論的に証明しヘルツによって実験で電磁波の存在が確認される42年前である。また、電気通信工学を支える重要な理論の一つである電信方程式が開発されたのが1874年で、同様に電磁波の存在が確認される13年前である。従って、交流回路理論および電気通信工学が実用化された当時は、回路の作用を電磁波の作用とする考え方がそもそも存在していなかった。さらに、その後も理論の修正が行われなかった。
電気通信工学の基礎を成す電信方程式において、導体電流が光速で流れることが出来るとしている根拠となっているのはダランベールの波動方程式である。ダランベールの波動方程式では、波動の主体をスカラー量のラプラシアンとするベクトル関数で表現し、波動の主体を特定していない。導体電流が導体間電圧とともに波となることが、電気回路を支配する電磁気学と整合していなので、電圧と電流に関する回路方程式をダランベールの波動方程式に対比させて得られる電信方程式は、電磁気学とは無関係であり、また電磁気学に整合していないことになる。
電流の定義が電磁気学に整合していないとなると、線路の電圧や、インピーダンス、電磁波との関係、さらには伝送損失に関しても電磁気学と矛盾する事態が生じる可能性がある。電気通信工学にはこのような問題が内在するが、歴史が古く伝送線路設計への豊富な適用実績を背景に、従来通りの連続波を対象とする伝送線路設計では電磁気学との矛盾が顕在化しないよう、工夫が施されている。
スイッチング波またはディジタル波のような間欠波を対象とする伝送線路設計においても電気通信工学に基づくと効率的であると言う考え方が支配的である。しかし電気通信工学のディジタル回路への実用実績が少ないため、電磁気学と対比しつつ慎重に設計や解析を行わないと、電磁気学との前記矛盾が顕在化する可能性がある。
電磁気学によれば、絶縁された2本の導体で構成される伝送線路に印加された電磁波は、TEMモードとなって準光速で進行する。絶縁が真空であれば進行速度は高速となる。このとき伝送線路で観測される電流や電圧は、それぞれ式(1)および式(2)から求められ、実態は伝送線路の導体ではなくて絶縁体中を進む電界波と磁界波である。電気通信工学によると、伝送線路上のTEM波を構成する電界波の振幅を磁界波の振幅で割った値が、特性インピーダンスである。
電磁気学と電気通信工学によると、伝送線路上を進行する信号の挙動は、伝送線路の特性インピーダンスと伝搬定数によって決まる。平板導体や絶縁体の材料特性は、伝送線路の特性インピーダンスに対して実用上ほとんど影響を及ぼさない。
電気通信工学によると、外導体の内半径をD [m]、内導体の半径をd [m]、ケーブル内に充填されている誘電体の誘電率をε、透磁率をμとすると、同軸ケーブルの特性インピーダンスZは次式から求めることが出来る。
電気通信工学によると、実用的なマイクロストリップ線路ならびに平行板線路の特性インピーダンスは次式から求めることが出来る。
電気通信工学によると、既知の特性インピーダンスZを有する伝送線路を通して未知の特性インピーダンスZを有する伝送線路に電磁波を注入したときの、
前記二つの伝送線路の接続点における反射係数S11は、次式で表される。
電気通信工学によると、反射係数がS11である、線路間の透過係数S21Γは、次式で表される。
電気通信工学によると減衰定数α1を有する損失線路の透過係数S21αは、次式でされる。
電磁気学によると、実用的な伝送線路の減衰定数は、電磁波が損失のある誘電体内を進行するときの減衰と、電磁波が誘電体内を進行する過程でその一部が導体内に侵入して熱になる導体損と、伝送線路外に漏れ出る放射損との和となると考えることが出来る。
高速ディジタルデータ通信機器の配線設計は電気通信工学に従って行われている。しかし、電気通信工学は正弦波等の連続波を扱う伝送線路設計には適するが、前述のようにディジタル信号のような間欠波を扱う伝送線路設計には、電磁気学との矛盾があり適さない。
非特許文献4および非特許文献5に示される孤立電磁波コンセプトによると、半導体集積回路内のトランジスタは、スイッチングの瞬間に、非線形波動またはソリトンの一種である孤立電磁波を励起する。ディジタル回路システムを構成する回路モジュール内のトランジスタも同様である。
トランジスタのスイッチング動作時の孤立電磁波の励起メカニズムは、1834年にJohn Scott Russell がソリトンを発見する際に行った種々の実験の内の水を貯めた水門(ゲート)を急に開くことによって生じたソリトンの発生メカニズムや、ソリトンの一種であると確認されている津波の生成過程に極めて類似している。
前記孤立電磁波コンセプトによると、トランジスタがオフからオンにスイッチングする瞬間に、トランジスタの電位が前記直流電源の電圧を電源線路と信号線路の特性インピーダンス分割した値になる。従って、電源線路には電圧を分割電圧まで下げる極性の孤立電磁波が、信号線路には電圧を分割電圧まで上げる極性の孤立電磁波がそれぞれ同時に励起され、電磁波理論に従い、互いにその振幅ベクトルが直交する孤立電界波と孤立磁界波を伴って伝送線路上を進行する。
図1は、インバータに関する電磁波等価回路の一例である。
図1において、特性インピーダンスZ0の伝送線路の途中にインバータ1が接続されており、特性インピーダンスZ0の伝送線路5は直流電源4とインバータ1との間に接続されて電源線路を構成し、特性インピーダンスZ0の伝送線路6はインバータ1と整合終端抵抗7との間に接続されて信号線路を構成している。インバータ1は、PチャネルMOS
FET2とNチャネルMOS FET3によるコンプリメンタリー構成である。
図1において、インバータ1のオン状態とは、PチャネルMOS FET2がオンでNチャネルMOS FET3がオフの状態であり、インバータ1のオフ状態はその逆である。伝送線路を進行するTEM波に関する磁界と電流の関係および電界と電位の関係は、電磁気学においてそれぞれアンペアの法則および電位の定義として示される。
図2は、線路上の電源側の電位波形と電界波形の一例である。図3は、線路上の抵抗側の電位波形と電界波形の一例である。
図2は、インバータ1がオン時の伝送線路6上の電位波形9と、電磁気学に示される電位の定義から逆算して求められる伝送線路6上を進む電界波形8とを示す。図3は、インバータ1がオン時の伝送線路5上の電位波形11と、電磁気学に示される電位の定義から逆算して求められる電源側の伝送線路5上を進む電界波形10とを示す。
図2および図3に示すように、インバータ1のスイッチングによって生じる電界の波形は、トランジスタの立ち上がり波形の最大傾斜部の接線を立ち上がり波形と見なして求める立ち上がり時間と円周率との積の逆数として求められる周波数で定義される実効周波数(significant frequency)を有する正弦波の半波形に近似している。実効周波数の考え方を引用すると、前記近似の確かさ(accuracy)は、92%以上と見込まれる。従って、設計だけに限ると実用上、実効周波数で行うことが出来る。
図1から図3において、インバータ1がオンすると、図1中のB点とC点の電位は等しくE/2[V]となる。インバータ1によって励起された、お互い逆極性を有する伝送線路6上を進む孤立電界波8と伝送線路5上を進む孤立電界波10は、それぞれインバータ1に対して反対方向に進む。伝送線路6上を進む孤立電界波8は、伝送線路6の電位を0[V]からE/2[V]に上昇させつつ進み、整合終端抵抗7に向かう。一方、伝送線路5上を進む孤立電界波10は、伝送線路5の電位をE[V]からE/2[V]に降下させつつ直流電源4に向かって、それぞれ伝送線路を構成する絶縁体中を準光速で進行する。
前記孤立電磁波コンセプトによると、伝送線路上を進行する孤立電磁波の波長は次式で定義される。
長さがz[m]の伝送線路に、立ち上がり時間trのスイッチング波又はディジタル波が印加されたとき、この長さの伝送線路を集中要素モデルと見なせる上限の前記実効周波数f max[Hz]は、非特許文献1に従って次式から求められる。
従来のディジタル信号伝送回路、並びにスイッチングモード電力伝送回路並びに前記の本特許のアイデアの理論的な根拠については、下記の特許文献や非特許文献に記載されている。従来のディジタル信号伝送回路、並びにスイッチングモード電力伝送回路の要点は後述される。
特開平7−295700 特開平8−18583 特開平9−46006 特開2000−124565(P2000−124565A) 特開2001−144452(P2001−144452A) 特開2003−78402(P2003−78402A) 特開2004−363315(P2004−363315A) 特開2006−19590(P2006−19590A) 特開2006−66454(P2006−66454A) H.B.Bakoglu 著 「Circuits,Interconnections, and Packaging for VlSI」、Addison-Wesley Pub、pp. 239-244、1990、 HirokazuTohya and Noritaka Toya著 「A Novel Design Methodology of the On - Chip Power Distribution NetworkEnhancing the Performance and Suppressing EMI of the SoC」、IEEE International Symposium on Circuits and Systems 2007、pp. 889-892、May 2007. 遠矢弘和、遠矢紀尚 著 「SoCの性能とEMCを大きく改善するオンチップ電源分配回路の新しい設計法」、電子情報通信学会 信学技報、Vol.107、No. 149、 EE2007-20、pp.73-78、2007年7月. Stephan Kirchmeyer and KnudReuter著 「Scientific importance, properties and growing applications ofpoly(3,4-ethylendioxythiophene)、The Royal Society of Chemistry、Journal ofMaterials Chemistry.、2005、pp. 2077-2088、2005.
解決しようとする問題点の第1は、特許文献1に関する。特許文献1は、SCSIバスライン終端装置に関し、バスラインの過電流を未然に防止しノイズスパイクを除去する技術を開示している。しかし、バスラインを構成する信号線路毎に、プルアップ終端抵抗、トランジスタ回路で構成される信号ライン増強電流キッカー回路、および信号線路上のトランジェントを除去するために上限電圧と下限電圧の範囲を制限する抑止回路手段を有する信号ラインインピーダンス整合終端装置とで構成されており、設計が複雑であり使用部品数も多かった。また、開示されている技術によって、LSIの性能を最大限引き出すことが困難であった。
解決しようとする問題点の第2は、特許文献2に関する。特許文献2は、バスの終端での消費電力を低く抑え、かつ高速伝送を可能とすることを目的として、終端電源と伝送線路との間に2個の抵抗が直列に接続され、2個の抵抗器の接続部とグランドとの間にコンデンサが接続され、伝送線路に接続されている伝送線路の特性インピーダンスにほぼ等しい値を有する抵抗とコンデンサとローカットフィルタを形成する伝送線路終端方法を開示している。しかし、電源の端子インピーダンスやコンデンサのインピーダンスを必要とされる広い帯域に亘って充分低い値とすることが非常に困難なことや、抵抗器は電磁気学に基づく素子ではないため、開示されている技術によって、高ビットレートのディジタル信号を高品位で伝送することは困難であった。
解決しようとする問題点の第3は、特許文献3に関する。特許文献3は、グランド層の上に誘電体がありその上に導体が複数本あるマイクロストリップラインにおいて、信号線路間のクロストークを低減させることを目的として、信号線路用ストリップ線の間にグランド層に一部が接続されたストリップ線を挟む技術を開示している。しかし、ストリップ線の数が増えるために、開示されている技術によって、配線密度の高い伝送線路構造を実現することは非常に困難であった。
解決しようとする問題点の第4は、特許文献4に関する。特許文献4は、グランド層の上に誘電体がありその上に導体が複数本あるマイクロストリップラインにおいて、信号線路間のクロストークを低減させることを目的として、信号線路の間にグランド層に両端が整合終端され送受回路に接続されていないダミー線路を挟む技術を開示している。しかし、ストリップ線路および終端抵抗の数が増えるために、開示されている技術によって、配線密度の高い伝送線路構造を実現することは非常に困難であった。
解決しようとする問題点の第5は、特許文献5に関する。特許文献5は、多層プリント基板における配線のクロストークを低減し、しかも多層プリント基板の大型化とコストアップを防止することを目的として、多層プリント基板を、二つの第1の誘電体層と、これら二つの誘電体層に挟まれるように形成された第2の誘電体層と、二つの第1の誘電体層の上面と下面に形成されたGNDプレーン層と、二つの第1の誘電体層の間に挟まれかつ垂直方向に対向するように配置された二本の信号線とで構成し、第2の誘電体層の比誘電率を第1の誘電体層の比誘電率より小さくする技術を開示している。しかし、第1の誘電体層と第2の誘電体層の比誘電率の差を、クロストークを低減するほど大きくすることは実用上困難であり、信号線を広範囲に亘って垂直方向に対向するように配置することも実用上困難であった。
解決しようとする問題点の第6は、特許文献6に関する。特許文献6は、トランジス
タの動作時における出力電圧の傾きを緩やかにして急激な電圧変動が発生しないようにすることによって、LSIオンチップインターコネクトでの、クロストークノイズを安定して減少させ、クロストークノイズに起因する回路誤動作を確実に防止することを目的として、入力に2個のトランジスタを使用して共通出力端の電圧を段階的に変化させる技術を開示している。しかし、信号の上昇及び降下時間が長くなり性能を低下させてしまう、2段階で変化させてもクロストークノイズが1/2しか低減されない、およびトランジスタや配線の数が増えてしまうといった問題があり、実用化するのは困難であった。
解決しようとする問題点の第7は、特許文献7に関する。特許文献7は、クロストークノイズにより信号の伝送品質を劣化させることなく、高密度に配線パターンを配線することができるプリント配線板を得ることを目的として、一対のストリップ線路とグラウンド層との間にグラウンドパターンを形成し、他の一対のストリップ線路とグラウンド層との間にグラウンドパターンを形成する技術を開示している。しかし、グラウンドパターンを形成するための配線層が増えるために、開示されている技術によって、配線密度の高い伝送線路構造を実現することは困難であった。
解決しようとする問題点の第7は、特許文献7に関する。特許文献7は、クロストークノイズにより信号の伝送品質を劣化させることなく、高密度に配線パターンを配線することができるプリント配線板を得ることを目的として、一対のストリップ線路とグラウンド層との間にグラウンドパターンを形成し、他の一対のストリップ線路とグラウンド層との間にグラウンドパターンを形成する技術を開示している。しかし、グラウンドパターンを形成するための配線層が増えるために、開示されている技術によって、配線密度の高い伝送線路構造を実現することは困難であった。
解決しようとする問題点の第8は、特許文献8に関する。特許文献8は、外部から侵入する電磁波に対する耐性の向上、及び基板内から発生する電磁波に対する放出の抑制とともに、シグナルインテグリティ特性の劣化を防止することを目的として、信号用のライン配線が設けられた信号層と、最上層及び/又は最下層に積層され、磁性材料と絶縁材との複合材料からなる磁性層とを備え、磁性層には信号用のライン配線を設けないとする多層プリント回路基板技術を開示している。しかし、開示されている技術は、多層プリント回路基板の外部空間での電磁干渉に関してはある程度有効であるが、シグナルインテグリティに直接関わる、多層プリント回路基板の内部での電磁干渉に関しては効果が無い。従って、開示されている技術によって、シグナルインテグリティ特性の劣化を効果的に防止すること困難であった。
解決しようとする問題点の第9は、特許文献9に関する。特許文献9は、基板間通信を誘導性結合によって実現する場合に、複数の通信チャネルを近接して並列に並べてもクロ
ストークの発生を実際上無視できる程度に小さくすることができる電子回路を提供することを目的として、送信コイルを下のチップに、受信コイルを上のチップに設けて、チップ間の距離をX、通信チャネル間の距離(すなわち、コイル中心間の水平距離)をYとしたとき、所定のYoにおいて、送信コイルに起因する受信コイル内の磁束密度が0になる位置が存在する。すなわち、Yが小さいと大きなクロストークが発生し、Yが大きいと逆符号の小さなクロストークが発生するため、その途中で磁束密度Bを受信コイル内で積分した値が0になる位置が必ず存在することになる。この位置においては原理的にクロストークが発生しないとする電子回路を開示している。
しかし、開示されている技術は、時間的に変化する電磁界は電磁波となって線路上を進行するという電磁気学に従っていない。停止している静磁界の分布によってクロストークの生じない位置を特定出来るとしているが、クロストークは線路上を進行するTEM波以外の、不定の方向に進む漏洩電磁波によって生じるので、クロストークの生じない位置を特定することは原理的に出来ない。従って、開示されている技術によって、実用上、クロストークを抑圧することは不可能であった。
非特許文献2および非特許文献3は本特許の理論的な根拠を成す重要文献であるがすでに詳述した。非特許文献4も本特許の理論的な根拠の一つである。非特許文献4は、ナノサイズの粒子にしたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレン・スルホン酸の錯体の例が示されている。このように薬品メーカからナノサイズの固体電解質材料が供給されれば、これを使用する部品メーカ等での化学重合反応工程が不要になる。非特許文献4に示されるような化学メーカの努力により、1000 [S/m]以上の導電率を有するナノサイズの固体電解質材料が商品化されつつある。
電磁気学の定義に従うと、ディジタル信号処理回路の多くは準定常回路に該当すると考えられ、設計には交流回路理論が使用されている。準定常状態の回路は電磁波理論が支配しているが、回路を定常と見なして設計や解析しても実用上の誤差が少ないということを意味する。ディジタル信号処理回路のトランジスタのスイッチング速度が向上すると電磁ノイズが増加し、その対策は非常に難しいとされている。スイッチング周波数が高くなると小型軽量化が計られることはよく知られているが、電磁ノイズの増加が、ディジタル回路システムの高周波化を妨げている大きな要因の一つとなっている。
定常回路を扱う交流回路理論では、電磁波である電磁ノイズの対策は不可能であることは自明である。従って、トランジスタの高速化に伴って発生する電磁ノイズ問題を解決するためには、ディジタル回路システムを構成する配線の設計において、配線の長さにかかわらず電磁波理論を適用する必要があることになる。
アナログ回路は、回路状態の変化が比較的緩やかで始まりと終わりが明確でないことが多い。従って、特に低周波アナログ回路の設計においては、マックスウエルが確立した電磁波理論の代わりに、定常状態の回路を扱う交流回路理論を適用しても、実用上、問題が生じることはほとんど無かった。
一方、クロック回路やディジタル信号処理回路は、アナログ回路と異なり、状態の変化の期間が短く変化の始まりと終わりは明確である。ディジタル信号処理回路の状態の変化は非常に急激であり、急激な電界または磁界の変化は、電磁気学に従い大きなレベルの電磁波を励起する。ディジタル信号処理回路における電界または磁界の変化は一般に間歇的である。さらに、周波数制御型のディジタル信号処理回路においては、スイッチングの周期は不定である。
以上のようにアナログ回路とディジタル信号処理回路は、電磁気学の観点からは大きく異なっている。しかし、クロック回路やディジタル信号処理回路で構成される半導体集積回路の設計や解析には、従来からアナログ回路と同様、交流回路理論が使用されて来た。この原因の一つは、スイッチング波がひずみ波の一種とみなされて来たことに因る。
フーリエ変換法によると、ひずみ波は正弦波である多数の高調波から構成されているとされる。これらの高調波は始まりと終わりが無い多数の正弦波である。そうであるとすれば、回路上の信号を高調波毎に解析してその結果を加算すれば、クロック回路やディジタル信号処理回路の解析が可能となる。このように、フーリエ変換法は、クロック回路やディジタル信号処理回路の設計や解析に従来のアナログ回路に関する手法が適用出来るという、利便性の高い道を開いている。
フーリエ変換法(Fourier transform)と呼ばれ、1812年に提出されアカデミー大賞を受賞した「熱の解析的理論」の中でフランス人のJoseph
Fourierによって最初に使用された。
フーリエ変換法は数学の一手法であり、汎用性はあるが、上位理論である電磁気学との整合性を確認した上で電気電子回路の設計や解析に採用されている訳ではない。
従って、クロック回路やディジタル信号処理回路の設計や解析にフーリエ変換法を適用しているのは、前述の電気通信工学においてダランベールの波動方程式のみに依存して導体電流と導体間電圧が光速でと進行するとしているのと同様、物理学の観点からは誤用と考えるべきである。
スイッチング波形をひずみ波として扱うと、損失を有する損失線路をスイッチング波が進行した場合に、観測結果と解析結果との間で齟齬が生じる。たとえばデューティが1/10で繰り返し周波数が1[GHz]のスイッチング波をフーリエ変換すると振幅の1/10の値の直流成分と1[GHz]を基本波とする高調波とに分解できる。直流電流はほとんど流さないCMOS回路を使用する半導体集積回路内のある長さの配線または伝送線路が、1[GHz]の振幅を1/2に低下させる損失を有しているとすると、配線または伝送線路の終端でのスイッチング波の振幅は、解析結果ではほぼ1/2以下に低下する。
しかし、電磁気学に従うと、スイッチング波の定常振幅は直流電源から供給される静電エネルギーによって維持される。静電エネルギーは波動エネルギーではないので配線または伝送線路の損失の作用は受けない。従って、伝送線路の終端で観測されるスイッチング波の振幅は減衰しないはずである。
この事実は、スイッチング波をひずみ波として扱うことが誤りであることを示している。また、この事実は、フーリエ変換法に基づいて生じる群速度の概念に従う、ディジタル信号配線における信号品位(シグナルインテグリティ)に関する従来の理論には修正が必要であることを意味する。すなわち、この事実は、クロック回路やディジタル信号処理回路の技術の今後の発展のためには、従来の回路理論に代わる理論が必要であることを示唆している。
ディジタル信号処理回路を誤り無く高い性能で動作させるためには、信号線路間でのクロストークを抑制することが必要である。また、信号線路の終端に到達した電磁波を終端で充分に減衰させる必要がある。
しかし、従来のようにスイッチング波形を歪み波として扱うと、信号線路間が接近している場合のクロストークを抑制することが非常に難しく、信号線路の終端に到達した電磁波を終端で充分に減衰させることも非常に難しい。このため、多くのディジタル信号伝送回路において、クロストークの心配が無く整合終端回路が1個で良いシリアルビット伝送方式が採用されているが、パラレルビット伝送方式に比べて理論上信号伝送速度が低いという問題があった。
本発明は、上記問題を根本的に解決する手段を提供することを目的の一つとしている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、表面に誘電体酸化皮膜層を有する化成弁作用金属電線と、該化成弁作用金属電線の両端部に形成される電極端子部と、少なくとも該電極端子部を残して前記誘電体酸化皮膜層上に形成される半導体層と、該半導体層上に形成される導電性金属粉ペースト層とから成り、前記化成弁作用金属電線を陽極、前記誘電体酸化皮膜層を誘電体、前記導電性金属粉ペースト層を陰極とし、少なくとも1MHzから1GHzの範囲の一部または全ての帯域において、50[nep/m]以上の減衰定数と100[mW]以下の充放電損失を有する同軸型損失線路として形成され、スイッチング回路またはディジタル回路に使用されることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記同軸型損失線路が、前記スイッチング回路またはディジタル回路を構成するドライバまたはトランジスタの出力端子に直接または間接に接続され、前記出力端子から前記同軸型損失線路の遠端までの伝送線路上を進行する電磁波の進行速度に前記ドライバまたはトランジスタの立ち上がり時間を掛けた値を5で割った値から、前記出力端子から前記同軸型損失線路の近端までの長さを差し引いた値以下の長さを有していることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項2記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記化成弁作用金属電線が、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウム、またはそれらの合金から成ることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項3記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記半導体層が、10 [S/m]から10[S/m]の導電率を有することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項4記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記半導体層が導電性ポリマー層、カーボングラファイト層、または前記導電性ポリマー層と前記カーボングラファイト層とからなることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項5記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記導電性ポリマー層が、ポリアセチレン、ポリアセン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン、またはポリチェニレンビニレンによって形成されることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項6記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記導電性ポリマー層が、前記弁作用金属化成箔をポリチオフェンまたはポリピロールの微粒子を含む水溶液に浸漬することによって形成されることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項7記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記導電性金属粉ペーストが、10[μm]以下の長径を有する、金粒子、銀粒子、銅粒子、錫粒子、インジウム粒子、パラジウム粒子、ニッケル粒子、およびこれらの任意の合金粒子から選ばれる少なくとも1種の金属粒子を含むことを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項8記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記化成弁作用金属電線が、一辺が50[μm]以下の矩形の断面、または直径が70[μm]以下の円形の断面を有することを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項9記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、スイッチングモード損失線路部品が、2本以上の前記同軸型損失線路と、少なくとも絶縁層と該絶縁層の両面に導体層を有する印刷配線基板から構成され、前記同軸型損失線路と前記第2の導体層を除く前記印刷配線基板が外装樹脂によって封止されて形成されることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項10記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記回路基板の絶縁層が、FR−4(ガラス布エポキシ), FR−5 (ガラス布エポキシ),FR−6(つや消しガラスポリエステル) 、G−10 (ガラス布エポキシ) 、CEM−3(ガラス布エポキシ) 、CEM−4(ガラス布エポキシ) 、CEM−5(ガラス布ポリエステル)、ポリイミドフィルム、(CaO−Al−SiO−B)+Al(LTCC)、またはAl(アルミナ)のいずれかから成ることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項11記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記印刷配線基板が、前記同軸型損失線路を少なくとも2本以上整列して搭載することの出来る平面を有し、1面の前記導体層に前記同軸型損失線路の前記電極端子部に対応して設けられる電極箔と、搭載される全ての前記同軸型損失線路の導電性金属粉ペースト層を共通に面接続するためのグランドプレーンを有し、他面の前記導体層に前記電極端子部に対応して設けられ前記電極箔と導通穴によって電気接続される電極端子箔と、該電電極端子箔に隣接して設けられ前記グランドプレーンと2個以上の導通穴によって電気接続される前記電極端子箔と同等の面積を有するグランド端子箔を有することを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項12記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、同軸型損失線路の前記電極端子部が超音波接続法または抵抗溶接法によって前記電極箔と電気的に接続され、同軸型損失線路の前記導電性金属粉ペースト層が前記導電性金属粉ペーストまたはハンダによって前記グランドプレーンと電気的に接続されることを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項13記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記半導体層、または該半導体層と前記導電性金属粉ペースト層の形成に先だって、マスキング剤が、前記化成弁作用金属電線の前記電極端子部に塗布され、前記半導体層、または該半導体層と前記導電性金属粉ペースト層の形成後に、前記電極端子部の一部または全てに関し、前記化成弁作用金属電線の表面に形成されている前記誘電体酸化皮膜層とともに剥離されることを特徴としている。
また、請求項15記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項14記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記マスキング剤が、ポリテトラフルオロエチレンを含むフッ化炭素樹脂、ケイ素樹脂、またはこれらの混合物もしくは変性物から選択される1種以上の材料から成ることを特徴としている。
また、請求項16記載の発明は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造に係り、請求項1から請求項14記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記スイッチングモード損失線路部品が、印刷配線基板上に搭載され、前記前記化成弁作用金属電線が一対の前記電極端子箔を介して前記印刷配線基板を構成する信号トレースに対して、半導体集積回路またはドライバ回路の出力端子近傍で直列に接続され、前記グランドプレーンが、一対の前記グランド端子箔を介して前記印刷配線基板を構成するグランドプレーンに対して並列に接続されることを特徴としている。
本発明をスイッチング回路またはディジタル回路に適用すると、伝送線路に不可欠であった整合終端処理が全く不要となるので、高速でディジタル信号伝送回路の設計が非常に容易になる。
また、本発明をスイッチング回路またはディジタル回路に適用すると、クロストークを初めとする回路内や回路間での電気干渉問題が大幅に改善されるので、誤り無くパラレルビット伝送を行うことが可能となるので、従来のシリアルビット伝送に比べて非常に高速でディジタル信号伝送を行うことが可能になる。
また、本発明をスイッチング回路またはディジタル回路に適用すると、クロストークを初めとする回路内や回路間での電気干渉問題が大幅に改善されるので、送受信回路が複雑で1信号線当たり2本のトレースが必要な平衡(バランス)伝送回路が不要となる。
また、本発明をスイッチング回路またはディジタル回路に適用すると、高信号品位(シグナルインテグリティ)の向上と電磁環境適合性(EMC)の向上を両立させることが可能になる。
以下、本発明に係る 最良の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図4は、試作したデカップリングチップの構造の一例である。図5は、試作したデカップリング部品の外形の一例である。図6は、試作したデカップリング部品のS21特性の測定結果の一例である。デカップリングチップの特性インピーダンスは反射係数S11から推定するが、値が小さすぎ市販のネットワークアナライザでは測定が出来ないため測定値は無い。本実施例におけるデカップリングチップおよびデカップリング部品はいずれも公知である。
本実施の形態におけるデカップリングチップは、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造とは全く異なるものであり、また、本実施の形態の末尾に示すような実用上の多くの問題を有している。しかし本実施の形態デカップリングチップは、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の設計に必要な理論式に対して実用的な補正値を提供しているので、以下に示すことにした。
図4において、本実施の形態におけるデカップリングチップは、線路部の幅が1[mm]で実効長さが4[mm] 、8[mm] 、16[mm]、および24[mm]を有するエッチング処理が施されたアルミニウム箔13が弁作用金属箔として使用されている。アルミニウム箔13の表面には化成エッチング層14が形成され、化成膜の厚さは約15[nm]である。また、アルミニウム箔13の長辺の切断面にも同等の厚さの化成膜が形成されている。
化成エッチング層14の上部には固体電解質層であるポリピロール層15が約3[μm] の厚さに形成されている。ポリピロール層15の上部にカーボンペーストによるカーボングラファイト層16が約30[μm]の厚さに形成され、その上に銀ペースト層12が形成されている。
アルミニウム箔13の両端部は、図4に示すように化成エッチング層14が除去され、図5に示す2個の陽極端子18を備えた端子形成部分がアルミニウム箔13の両端部に導電接合されている。図5に示す4個の陰極端子19を備えた陰極電極板が、図4に示す銀ペースト層12の一つの面に導電接合されている。
固体電解質層に使用されているポリピロールの導電率は3500[S/m]であり、化成膜である酸化アルミニウムの厚さは15[nm]と想定されている。酸化アルミニウムの比誘電率は8.5である。アルミニウム箔13の幅は1[mm]、4個の陰極端子19を備えた陰極電極板の厚さは100[μm]である。
アルミニウム箔13に市販の化成エッチング層を有するアルミニウム箔を使用する場合は、メーカのカタログに示されている1[cm]あたりの静電容量値Cを使用して、次式からエッチングによる電極面積の拡大率kを求めることが出来る。
式(14)中の化成膜の厚さa[m]は、化成電圧(Vf)によって決まりほぼ次式から求められる。
周波数をf、静電容量をCとするとコンデンサのインピーダンスZは、(2πfC)−1であって、特性インピーダンスが50[Ω] の測定系の線路に並列に接続されたときの、コンデンサとしての透過係数(S21C)は、次式から求めることが出来る。
公知の資料によると、測定系の線路に並列に接続されたときのコンデンサのインピーダンスは、周波数に比例して低くなるがこの傾向はある周波数(F)までであって、それより高い周波数帯域では周波数に比例して逆に高くなる。本実施の形態におけるデカップリングチップは伝送線路構造であるので、F以下の周波数帯域ではコンデンサとしてのインピーダンス特性を示すが、F以上の周波数帯域ではFのときのインピーダンス値(Z)を保つと考えられる。
このときのデカップリングチップのインピーダンス特性ZCLは、不連続度nを使用して、次式のように求められる。ここで、nは3前後が適当である。
式(17)に対応するコンデンサの透過係数S21Cは、式(16)から次式で表される。
絶縁体層の内側に半導体層を有する線路構造の特性インピーダンスは、絶縁体層中を進行する電磁波を構成する電磁界の半導体層への透過係数に依存する。絶縁体層の厚さをa、固有インピーダンスの実数項をZ、半導体層の厚さをb、固有インピーダンスの実数項をZとすると、絶縁体から半導体への電磁界の透過係数S21Sは次式で表される。
絶縁体層から半導体層への電磁界の透過係数を考慮した、有効導体間隔dは次式で表される。
比誘電率をεraの絶縁体層と比誘電率1の半導体層の2層の等価比誘電率εrXは次式で表される。
式(15)、式(16)、および式(7)から、エッチングによる電極面積の拡大率kを考慮した線路幅wの平行板線路の特性インピーダンスZは、次式から求められる。
線路の特性インピーダンスをZとすると、測定系の50[Ω]のケーブルに接続したときの反射の影響による透過係数S21Rは、次式から求めることが出来る。
線路が短い場合、端部間の距離をzとしたときの端部間の静電容量C
とし、周波数がfのときのCのインピーダンスをZとすると、端部間電磁結合による透過係数S21T
は、次式から求めることが出来る。
絶縁体層の内側に半導体層を有する線路構造中を電磁波が進行する場合、電磁界が半導体中に浸透する。半導体中に浸透した電磁界のほとんどは半導体層に隣接する導体層の表面で反射する。結果、半導体の厚さをbとするときの厚さが無限大の場合に対する損失の割合Bは、次式で表せる。
壁面の1面に導電率δの半導体が配置されている特性インピーダンスがZの減衰伝送線路の減衰定数αは、電気通信工学理論によると、次式で表される。
厚さbの半導体層を有する減衰伝送線路の減衰定数αは、次式で表される。
電磁波は、透過し易いところを選んで進行する性質を有するので、線路長は電極面積の拡大率による線路長拡大効果よりも短くなると考えられる。電極面積の拡大率による線路長拡大効果の低減率をAとすると、チップの長さがlの減衰伝送線路の実効線路長zは以下の式で表される
実効線路長がzの減衰伝送線路の透過係数S21αは、次式で表される。
減衰伝送線路の透過係数S21Aおよび減衰伝送線路を内蔵する低インピーダンス損失線路構造の、総合透過係数S21Lは、おおむね次式から近似的に求めることが出来る。ここで、nは10程度が適当である。
端子間の電磁結合を考慮した低インピーダンス損失線路構造の総合透過係数S21Mは、式(19)式(25)から、不連続度nを使用して、おおむね次式のように求められる。ここで、nは2前後が適当である。
図7は、試作したデカップリング部品のS21特性の計算結果の一例である。図8は、本実施の形態におけるデカップリング部品のインピーダンス特性の計算結果の一例である。
図6に示した本実施の形態におけるデカップリング部品のS21特性の測定結果によると、このときのFは600kHzである。本実施の形態におけるデカップリングチップは伝送線路構造であるので、F以下の周波数帯域ではコンデンサとしてのインピーダンス特性を示すが、F以上の周波数帯域では600kHzのときのインピーダンス値(Z)を保つと考えられる。
端子間静電容量Cを8×10−17[F/m]として式(31)から求められる本実施の形態におけるデカップリング部品の透過係数S21Mの計算値は測定結果に近い値となっている。
本実施の形態におけるデカップリングチップの固体電解質層に使用されているポリピロールの導電率は3500とである。また、3[μm]の厚さに含浸されたポリピロールが減衰定数を支配しており、カーボングラファイト層が減衰定数に寄与していない。これはカーボングラファイト層の導電率がポリピロールに比べて1桁小さいか、2桁程度大きいためと思われる。
計算結果から推定すると、化成エッチング層を有するアルミニウム箔で形成するコンデンサの静電容量は100[μF/cm]と推定される。含浸率を100%とすると、この値は、市販されている低圧陽極用化成アルミニウム箔の中で標準的な値を有するものである。
本実施例のS21測定結果を前記計算式に基づいて解析すると、本実施例における電極面積の拡大率による線路長拡大効果の低減率Aは0.2倍程度となっている。このように、伝送線路としての線路幅または線路長の拡大率が極めて低くなっている原因は、デカップリングチップの製法にあると考えられる。
本実施の形態におけるデカップリングチップのアルミニウム箔13には、長辺の切断面にもエッチング面と同等の厚さの化成膜が形成されているがエッチングは施されていない。この状態で、ポリピロールがエッチング面に含浸され、その後、カーボンペースト層と銀ペースト層がディップ処理によって形成される。このようにして形成されたデカップリングチップの一端に電磁波が印加されると、電磁波の多くが、進行上の障害があるエッチング面を避けてエッチングが無いアルミニウム箔13の切断面をバイパスしてしまい、S21特性が、実効線路長が短くなったのと同様の劣化傾向を示しているものと推定される。
計算結果と測定結果から、端子間静電容量Cが5×10−17[F/m]であることが判る。この値は、端子形状を変更することにより改善可能である。これにより、1 [MHz] 程度以下ではデカップリングチップおよびデカップリング部品の透過係数の差はほとんど無いが、10[MHz]程度以上では、デカップリング部品では端子間のバイパスによる透過特性の劣化現象が見られ、劣化度はチップの長さすなわち端子間の距離にほぼ比例している。
本実施の形態におけるデカップリングチップは以下のような実用上の問題を有していることが判った。
1)アルミニウム箔に比較的大きな直流電流を流すために、特殊な厚さのエッチド化成アルミ箔が必要
2)アルミニウム箔と外部端子間に比較的大きな直流電流を流すために、特殊な接続法が必要
3)モノマピロールからポリピロール層を形成するための化成工程が非常に複雑であり、また十分な減衰定数を得るためにはポリピロールの導電率がかなり不足
4)エッチングの施されていないアルミニウム箔の端面にも線路が形成されているためにS21特性が劣化
(実施の形態2)
図9は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の一例である。図10は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の正面図の一例である。図11は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の側面図の一例である。図12は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の他の一例である。図13は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の正面図の他の一例である。図14は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の側面図の他の一例である。図15は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の透過係数S21の計算結果の一例である。図16は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の特性インピーダンスの計算結果の一例である。図17は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造のスイッチング損失の計算結果の一例である。
図9から図14において、スイッチングモード減衰伝送線路は、表面に誘電体酸化皮膜層を有するアルミニウムから成る化成弁作用金属電線23、30、38、48、55、63と、化成弁作用金属電線23、30、38、48、55、63の両端部に形成される電極端子部24、31、39、49、56、64と、少なくとも電極端子部24、31、39、49、56、64を残して前記誘電体酸化皮膜層上に形成されるポリチオフェン層から成る半導体層22、29、47、54と、半導体層22、29、47、54上に形成される銀ペーストから成る導電性金属粉ペースト層21、28、37、46、53、62とから成る同軸型損失線路として形成され、化成弁作用金属電線23、30、38、48、55、63を陽極、前記誘電体酸化皮膜層を誘電体、導電性金属粉ペースト層21、28、37、46、53、62を陰極として使用される。
図9から図14において、電極端子部24、31、39、49、56、64は、絶縁層26、35、42、51、60、67,67の1面に形成される電極箔25、32、40、50、57、65に溶接または圧接され、導電性金属粉ペースト層21、28、37、46、53、62は、絶縁層26、35、42、51、60、67,67の1面に形成されるグランドプレーン27、33、41、52、58、66に銀ペーストによって接着されている。
図9から図11は、矩形の断面を有する化成弁作用金属電線を使用して形成される同軸型損失線路を使用する集中要素モデル型減衰伝送線路構造の一例であり、図12から図14は、円形の断面を有する化成弁作用金属電線を使用して形成される同軸型損失線路を使用する集中要素モデル型減衰伝送線路構造の一例である。
図9から図14において、電極箔25、32、40、50、57、65は、導通穴34、43,59、65によって、絶縁層26、35、42、51、60、67,67の他面に形成される電極端子箔36、44、61、72、69に接続されている。グランドプレーン27、33、41、52、58、66は、導通穴34、43,59、65によって、絶縁層26、35、42、51、60、67,67の他面に形成されるグランド端子箔45、70に接続されている。
本実施の形態においては、図12から図14に示す円形の断面を有する化成弁作用金属電線を使用して形成される、低域用の集中要素モデル型減衰伝送線路構造の設計例を示す。
長さがz[m]の同軸線路の静電容量C[F]は電磁気学によって次式から求められる。
静電容量C[F]にf[Hz]の繰り返し周波数を有しV[V]の振幅を有する矩形波で充放電したときの消費電力P[W]は次式から求められる。但し、充放電時定数は矩形波の周期に比べて充分短いとする。
図12から図14において、化成アルミニウム電線48、55、63の半径を10[μm]、化成アルミニウム電線の化成電圧を500[V]、ポリチオフェン層の導電率を12000[S/m]、ポリチオフェン層の厚さを120[μm]、とする。また、同軸型損失線路の両端にある電極端子部間のバイパス容量を10−19[F/m]としている。
実施の形態1で使用した式と式(32)、(33)を使用して計算を行った結果を図15から図17に示す。図15および図17において、低周波用は、同軸型損失線路の長さを10[mm]としている。このときの同軸型損失線路の充放電時定数をスイッチング波またはディジタル波の立ち上がり時間の1/2とする使用上の上限周波数は192[MHz]である。式(13)に従うと、このときの集中要素モデルと見なせるドライバの出力端から同軸型損失線路の近端までの長さの最大値は、24[mm]である。
図15および図17において、中間周波用は、同軸型損失線路の長さを5[mm]としている。このときの同軸型損失線路の充放電時定数をスイッチング波またはディジタル波の立ち上がり時間の1/2とする使用上の上限周波数は374[MHz]である。式(13)に従うと、このときの集中要素モデルと見なせるドライバの出力端から同軸型損失線路の近端までの長さの最大値は、12.5[mm]である。
図15および図17において、高周波用は、同軸型損失線路の長さを1.8[mm]としている。このときの同軸型損失線路の充放電時定数をスイッチング波またはディジタル波の立ち上がり時間の1/2とする使用上の上限周波数は1.1[GHz]である。式(13)に従うと、このときの集中要素モデルと見なせるドライバの出力端から同軸型損失線路の近端までの長さの最大値は、4.7[mm]である。
図15および図17において、低周波用、中間周波用、高周波用は、前記上限の実効周波数以下、ドライバの出力端から同軸型損失線路の近端までの長さ、およびスイッチング損失の許容値以下の条件で選択される。図16に示した特性インピーダンスの計算結果は、本発明における集中要素モデル型減衰伝送線路構造を前記の周波数帯域内で使用ればスイッチング回路やディジタル回路の信号品質に影響を及ぼさないが、参考までに示している。
(実施の形態3)
図18は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造を応用するスイッチング回路の一例である。図19は、スイッチング回路上の集中要素モデル型減衰伝送線路構造を伝搬する孤立電界波の一例である。
図18において、集中要素モデル型減衰伝送線路構造を応用するスイッチング回路は、直流電源81、インバータ83および88、インバータ83を構成するPチャネルMOS FET84およびNチャネルMOS FET85、電源線路82、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86,および信号線路87から構成されている。
図18において、電源線路82は充分短い長さでインピーダンスゼロの理想的な直流電源81に接続されているとする。インバータ83のオン状態とオフ状態の定義は前述と同様であり、伝送線路上の電界と伝送線路の電位との関係は電磁気学に従う。本実施の形態においては、電源線路82は充分短いので、電源線路82上を進行する孤立電磁波の挙動を省略し電源線路82上の電位変化も無視する。
インバータ83がオフからオンに変化する時の信号線路側の波形は、図2(b)と同様の形状でE[V]まで上昇し、図2(a)と同様の状の孤立電界波が信号線路側を進行する
ディジタル(またはスイッチング)信号電圧の平坦な波高部分は、時間的な変化が無いので定常状態と考えることが出来、その状態は静電磁気エネルギーに支配されるはずである。銅やアルミニウムのような良導体を使用する線路の減衰定数は時間的に電界または磁界が変化する電磁波に対して有効であり、静電磁界には作用しない。従って、配線に電荷の移動による導体電流が無ければ、線路の送端と受端間には静的または定常的な電位差は生じないはずである。線路に電荷の移動による導体電流が存在しても、断面積が充分大きい良導体を使用すれば、線路の送端と受端間には定常的な電位差はほとんど生じない。
一方、電磁気学に従うと、静電磁界は文字通り静止しているので自ら状態を変化させることは出来ない。時間的に変化する電磁界または電磁波が、静電磁界または定常電位を変化させることが出来る。減衰定数が大きい伝送線路が信号線の一部または全てに使用されると、信号線上を進行する孤立電磁波は進行中に振幅を減衰させる。式(2)によると、孤立電磁波が減衰すると孤立電界波が励起する電位の値も減少する。
図18において、インバータ83に集中要素モデル型減衰伝送線路構造86が接続されている。本実施の形態において、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86は実施の形態2で設計した中間周波用の同軸型損失線路を内蔵しているとする。インバータ83の立ち上がり時間は[1ns]すなわち実効周波数は300[MHz]とする。中間周波用の同軸型損失線路のS21の計算値は、図15から約−22dB(0.08)である。
図18において、インバータ83がオフからオンに変化すると、図19に示す91の波形を有する孤立電界波が図18のC点に印加される。C点とインバータ83との間が16.8[mm]以下であれば、本実施の形態においては集中要素モデル型減衰伝送線路構造86の特性インピーダンスの波形に及ぼす影響は無視できる。図19に示す91の波形を有する孤立電界波は、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86上を図19に示すように振幅を減衰させながら進行する。
図19に示す孤立電界波93は図18に示すD点の波形であって、孤立電界波91は、図19に示す92のような曲線で減衰する。孤立電界波91が集中要素モデル型減衰伝送線路構造86上をz方向に進行する場合の、減衰する孤立電界波91の波形ESW1(z)は、初期波形をESW0とすると次式で表される。
このときの減衰量E(z)は次式で表される。
孤立電界波91が、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86上を減衰しつつ進行する場合に生じるz軸上の電界の変化E(z)は、式(34)と式(35)の和であり、次式で表される。
孤立電界波91が、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86上を減衰しつつ進行する場合に生じるz軸上の電位の変化は、式(2)と式(12)に従って次式で表される。
式(37)から、孤立電磁波が集中要素モデル型減衰伝送線路構造86上を進行しても、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86の電位は初期電位すなわち直流電圧に保たれることが判る。この事実は、スイッチング電圧波形またはディジタル電圧波形の平坦な波高部分すなわち定常電位が静電磁気エネルギーに支配されるべきとする、電磁気学の考え方に合致する。
非特許文献2、3、ならびに、この基礎を成す非線形波動理論または、スイッチング電圧波の立ち上がり部分の波形が正弦波の半波形に近似できるという従来の知見に従うと、減衰の大きい線路中を進行する孤立電磁波の波長λは変化しない。
図18において、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86および信号線路87のスイッチング電圧の立ち上がり時間は波長λで決まる。以上からインバータ88の入力点Eで観測あれるスイッチング電圧波形は、インバータ84の出力点Cと全く同じ振幅と同じ立ち上がり時間を有することが判る。
図18において、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86が使用されない場合は、E点に整合終端回路が必要である。しかし、本実施の形態においては、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86が約−22dB(0.08)のS21特性を有しているために、E点に整合終端回路を使用する必要はない。インバータ88は非常に小さい値であるがゲート容量を有しているので、E点に到達した孤立電磁波はゲート容量を透過してインバータ88の内部に侵入するが、その量はわずかである。ゲート容量を透過した孤立電磁波は、静電エネルギーの供給が絶たれるために電位を定常的に変化させることは出来ないので、インバータ88は侵入した孤立電磁波には全く作用しない。
図18において、集中要素モデル型減衰伝送線路構造86を透過後の孤立電界波の振幅は1/10以下に減衰しているので隣接した信号配線に結合してもクロストークを生じないし、I/O(入出力)信号線路に接近して配置されても、I/O信号線路に不要電磁波を誘導して、EMC問題を発生することも少ない。
(実施の形態4)
図20は、印刷配線基板に搭載された半導体集積回路とスイッチングモード損失線路部品、およびこれらの電気接続状態を示す実態図である。
図20において、半導体集積回路100とスイッチングモード損失線路部品103が印刷配線基板108に搭載されている。半導体集積回路100のグランド端子101は、導通穴110によってグランドプレーン109に接続されている。半導体集積回路100の信号出力端子102は、導通穴111によって信号トレース112に接続されている。
図20において、スイッチングモード損失線路部品103の電極端子箔104は、導通穴113によって信号トレース112に接続されている。スイッチングモード損失線路部品103のグランド端子箔105は、導通穴114によってグランドプレーン109に接続されている。スイッチングモード損失線路部品103のグランド端子箔106は、導通穴116によってグランドプレーン109に接続されている。スイッチングモード損失線路部品103の電極端子箔107は、導通穴117によって信号トレース118に接続されている。
スイッチングモード損失線路部品103は、半導体集積回路100のドライバの出力端子近傍に配置され最短距離の信号トレース112に接続される。これにより、スイッチングモード損失線路部品103の効果を充分発揮させることが出来る。
高域用スイッチングモード損失線路部品は、ドライバの出力端子までの距離の制約が大きいので、半導体集積回路100内の印刷配線基板(インターポーザ)上に搭載するのが好ましい。
本発明は、伝送線路に不可欠であった整合終端処理を不要とし、クロストークを初めとする回路内や回路間での電気干渉問題を大幅に改善する。このため、パラレルビット伝送を高速信号伝送回路に使用することを可能とし、送受信回路が複雑で1信号線当たり2本のトレースが必要な平衡(バランス)伝送回路を不要とする。さらに、高信号品位(シグナルインテグリティ)の向上と電磁環境適合性(EMC)の向上を容易に両立させることが出来る。以上から、スイッチング機器およびディジタル機器の設計容易化と設計期間の短縮化、小型軽量化、高性能化、低コスト化、並びに品質・信頼性向上を実現することが出来る。
図1は、インバータに関する電磁波等価回路の一例である。 図2は、線路上の電源側の電位波形と電界波形の一例である。 図3は、線路上の抵抗側の電位波形と電界波形の一例である。 図4は、試作したデカップリングチップの構造の一例である。 図5は、試作したデカップリング部品の外形の一例である。 図6は、試作したデカップリング部品のS21特性の測定結果の一例である。 図7は、試作したデカップリング部品のS21特性の計算結果の一例である。 図8は、試作したデカップリング部品のインピーダンス特性の計算結果の一例である。 図9は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の一例である。 図10は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の正面図の一例である。 図11は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の側面図の一例である。 図12は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の他の一例である。 図13は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の正面図の他の一例である。 図14は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の側面図の他の一例である。 図15は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の透過係数S21の計算結果の一例である。 図16は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造の特性インピーダンスの計算結果の一例である。 図17は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造のスイッチング損失の計算結果の一例である。 図18は、本発明に係る集中要素モデル型減衰伝送線路構造を応用するスイッチング回路の一例である。 図19は、スイッチング回路上の集中要素モデル型減衰伝送線路構造を伝搬する孤立電界波の一例である。 図20は、印刷配線基板に搭載された半導体集積回路とスイッチングモード損失線路部品、およびこれらの電気接続状態を示す実態図である。
符号の説明
1、83、88
インバータ
2、84 PチャネルMOS FET
3、85 NチャネルMOS FET
4、81 直流電源
5、82 電源線路
6、87 信号線路
7 整合終端抵抗
8、91、93 孤立電界波
9、11 電位波形
12 銀ペースト層
13 弁作用金属箔
14 絶縁体層
15 固体電解質層
16 カーボンペースト層
17 気密封止樹脂
18 陽極端子
19 陰極端子
21、28、37、46、53、62 導電性金属粉ペースト層
22、29、47、54 半導体層
23、30、38、48、55、63 化成弁作用金属電線
24、31、39、49、56、64 電極端子部
25、32、40、50、57、65 電極箔
26、35、42、51、60、67,67 絶縁層
27、33、41、52、58、66、109、115 グランドプレーン
34、43,59、65、110、111、113、114,116,117 導通穴
36、44、61、72、69、104、107 電極端子箔
45、70、105、106 グランド端子箔
86 集中要素モデル型減衰伝送線路構造
92 孤立電界波の振幅の軌跡
100 半導体集積回路
101 グランド端子
102 信号出力端子
103 スイッチングモード損失線路部品
108 印刷配線基板
112、118 信号トレース

Claims (16)

  1. 表面に誘電体酸化皮膜層を有する化成弁作用金属電線と、該化成弁作用金属電線の両端部に形成される電極端子部と、少なくとも該電極端子部を残して前記誘電体酸化皮膜層上に形成される半導体層と、該半導体層上に形成される導電性金属粉ペースト層とから成り、前記化成弁作用金属電線を陽極、前記誘電体酸化皮膜層を誘電体、前記導電性金属粉ペースト層を陰極とし、少なくとも1MHzから1GHzの範囲の一部または全ての帯域において、50[nep/m]以上の減衰定数と100[mW]以下の充放電損失を有する同軸型損失線路として形成され、スイッチング回路またはディジタル回路に使用されることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  2. 請求項1記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記同軸型損失線路が、前記スイッチング回路またはディジタル回路を構成するドライバまたはトランジスタの出力端子に直接または間接に接続され、前記出力端子から前記同軸型損失線路の遠端までの伝送線路上を進行する電磁波の進行速度に前記ドライバまたはトランジスタの立ち上がり時間を掛けた値を5で割った値から、前記出力端子から前記同軸型損失線路の近端までの長さを差し引いた値以下の長さを有していることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  3. 請求項1から請求項2記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記化成弁作用金属電線が、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウム、またはそれらの合金から成ることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  4. 請求項1から請求項3記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記半導体層が、10 [S/m]から10[S/m]の導電率を有することを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  5. 請求項1から請求項4記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記半導体層が導電性ポリマー層、カーボングラファイト層、または前記導電性ポリマー層と前記カーボングラファイト層とからなることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  6. 請求項1から請求項5記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記導電性ポリマー層が、ポリアセチレン、ポリアセン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン、またはポリチェニレンビニレンによって形成されることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  7. 請求項1から請求項6記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記導電性ポリマー層が、前記弁作用金属化成箔をポリチオフェンまたはポリピロールの微粒子を含む水溶液に浸漬することによって形成されることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  8. 請求項1から請求項7記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記導電性金属粉ペーストが、10[μm]以下の長径を有する、金粒子、銀粒子、銅粒子、錫粒子、インジウム粒子、パラジウム粒子、ニッケル粒子、およびこれらの任意の合金粒子から選ばれる少なくとも1種の金属粒子を含むことを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  9. 請求項1から請求項8記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記化成弁作用金属電線が、一辺が50[μm]以下の矩形の断面、または直径が70[μm]以下の円形の断面を有することを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  10. 請求項1から請求項9記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、スイッチングモード損失線路部品が、2本以上の前記同軸型損失線路と、少なくとも絶縁層と該絶縁層の両面に導体層を有する印刷配線基板から構成され、前記同軸型損失線路と前記第2の導体層を除く前記印刷配線基板が外装樹脂によって封止されて形成されることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  11. 請求項1から請求項10記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記回路基板の絶縁層が、FR−4(ガラス布エポキシ), FR−5 (ガラス布エポキシ),FR−6(つや消しガラスポリエステル) 、G−10 (ガラス布エポキシ) 、CEM−3(ガラス布エポキシ) 、CEM−4(ガラス布エポキシ) 、CEM−5(ガラス布ポリエステル)、ポリイミドフィルム、(CaO−Al−SiO−B)+Al(LTCC)、またはAl(アルミナ)のいずれかから成ることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  12. 請求項1から請求項11記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記印刷配線基板が、前記同軸型損失線路を少なくとも2本以上整列して搭載することの出来る平面を有し、1面の前記導体層に前記同軸型損失線路の前記電極端子部に対応して設けられる電極箔と、搭載される全ての前記同軸型損失線路の導電性金属粉ペースト層を共通に面接続するためのグランドプレーンを有し、他面の前記導体層に前記電極端子部に対応して設けられ前記電極箔と導通穴によって電気接続される電極端子箔と、該電電極端子箔に隣接して設けられ前記グランドプレーンと2個以上の導通穴によって電気接続される前記電極端子箔と同等の面積を有するグランド端子箔を有することを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  13. 請求項1から請求項12記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、同軸型損失線路の前記電極端子部が超音波接続法または抵抗溶接法によって前記電極箔と電気的に接続され、同軸型損失線路の前記導電性金属粉ペースト層が前記導電性金属粉ペーストまたはハンダによって前記グランドプレーンと電気的に接続されることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  14. 請求項1から請求項13記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記半導体層、または該半導体層と前記導電性金属粉ペースト層の形成に先だって、マスキング剤が、前記化成弁作用金属電線の前記電極端子部に塗布され、前記半導体層、または該半導体層と前記導電性金属粉ペースト層の形成後に、前記電極端子部の一部または全てに関し、前記化成弁作用金属電線の表面に形成されている前記誘電体酸化皮膜層とともに剥離されることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  15. 請求項1から請求項14記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記マスキング剤が、ポリテトラフルオロエチレンを含むフッ化炭素樹脂、ケイ素樹脂、またはこれらの混合物もしくは変性物から選択される1種以上の材料から成ることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
  16. 請求項1から請求項14記載の集中要素モデル型減衰伝送線路構造において、前記スイッチングモード損失線路部品が、印刷配線基板上に搭載され、前記前記化成弁作用金属電線が一対の前記電極端子箔を介して前記印刷配線基板を構成する信号トレースに対して、半導体集積回路またはドライバ回路の出力端子近傍で直列に接続され、前記グランドプレーンが、一対の前記グランド端子箔を介して前記印刷配線基板を構成するグランドプレーンに対して並列に接続されることを特徴とする、集中要素モデル型減衰伝送線路構造
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