JP2010126288A - シート状物取り出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】確実にシート状物を取り出すことができるシート状物取り出し装置を提供する。
【解決手段】上下に積層された複数のシート状物100・100・・・のうち最も下となるシート状物100を取り出すシート状物取り出し装置10であって、載置面を有し、前記載置面には突出孔35a・35aが形成される積層台35と、外周面に高摩擦部41a・43aおよび低摩擦部41b・43bが形成される送りローラ40と、搬送方向において送りローラ40よりも下流側かつ送りローラ40から所定の間隔を空けた位置に配置される取り出しローラ50・50と、前記載置面よりも上方、かつ、送りローラ40と取り出しローラ50・50とに挟まれる位置に配置されるガイド部材60・60とを具備した。
【選択図】図4
【解決手段】上下に積層された複数のシート状物100・100・・・のうち最も下となるシート状物100を取り出すシート状物取り出し装置10であって、載置面を有し、前記載置面には突出孔35a・35aが形成される積層台35と、外周面に高摩擦部41a・43aおよび低摩擦部41b・43bが形成される送りローラ40と、搬送方向において送りローラ40よりも下流側かつ送りローラ40から所定の間隔を空けた位置に配置される取り出しローラ50・50と、前記載置面よりも上方、かつ、送りローラ40と取り出しローラ50・50とに挟まれる位置に配置されるガイド部材60・60とを具備した。
【選択図】図4
Description
本発明は、上下に積層された複数のシート状物のうち最も下となるシート状物(以下、「最下層のシート状物」という。)を取り出す技術に関する。より詳細には、最下層のシート状物に当接するローラの回転により最下層のシート状物を取り出す技術に関する。
従来、例えば紙、樹脂製フィルム等のシート状の物(以下、「シート状物)という。)を上下に複数枚積層し、積層された複数のシート状物からシート状物を一枚ずつ取り出すシート状物取り出し装置の技術は公知となっている。
このようなシート状物取り出し装置は、シート状物を確実に一枚ずつ取り出すことが課題とされている。ここで、「シート状物を確実に一枚ずつ取り出すこと」には、上下に積層された複数のシート状物および取り出されるシート状物が撓んだり突っ張ったりしないこと、二枚以上のシート状物が重なったまま取り出されないこと、等が含まれる。
このようなシート状物取り出し装置は、シート状物を確実に一枚ずつ取り出すことが課題とされている。ここで、「シート状物を確実に一枚ずつ取り出すこと」には、上下に積層された複数のシート状物および取り出されるシート状物が撓んだり突っ張ったりしないこと、二枚以上のシート状物が重なったまま取り出されないこと、等が含まれる。
前記のような課題を解消するシート状物取り出し装置として、特許文献1および特許文献2のような技術が開示されている。
特許文献1に開示された技術は、上下に積層された複数のシート状物のうち、最も上となるシート状物(以下、「最上層のシート状物」という。)をローラによって取り出すための技術であり、フィードローラ、順転ローラ、逆転ローラ、および振動装置により構成される。
特許文献1に開示された技術における前記フィードローラは、最上層のシート状物の上面中途部と当接可能に具備される。前記順転ローラは、前記フィードローラより下流側に所定の間隔を空けて具備される。前記順転ローラは、前記フィードローラと同一方向に、つまり、シート状物を搬送する方向に回転駆動される。前記逆転ローラは、前記順転ローラの下方にシート状物の厚さと略同一の間隔を空けて具備され、前記順転ローラの回転方向と反対方向に回転駆動される。前記振動装置は、前記フィードローラと前記順転ローラとの間に前記最上層のシート状物の上面に当接可能となるように具備される。
特許文献1に開示された技術における前記最上層のシート状物は、前記フィードローラにより搬送される。このとき、前記最上層のシート状物と最上層を除くシート状物との間は、前記振動装置によってその摩擦が低減されている。このため、前記最上層のシート状物のみが前記フィードローラによって前記順転ローラと逆転ローラとの間まで搬送される。
前記シート状物は、前記順転ローラおよび前記逆転ローラと当接される。このとき、前記逆転ローラの摩擦力は、前記順転ローラの摩擦力よりも小さいため、前記シート状物は、順転ローラによって搬送方向に搬送される。
また、複数のシート状物が搬送された場合において、前記順転ローラと逆転ローラとの間がシート状物の厚さと略同一の間隔であるため、最上層のシート状物を除くシート状物は、前記逆転ローラに当接されて、積層された複数のシート状物に戻される。つまり、確実にシート状物を取り出すことができる。
前記シート状物は、前記順転ローラおよび前記逆転ローラと当接される。このとき、前記逆転ローラの摩擦力は、前記順転ローラの摩擦力よりも小さいため、前記シート状物は、順転ローラによって搬送方向に搬送される。
また、複数のシート状物が搬送された場合において、前記順転ローラと逆転ローラとの間がシート状物の厚さと略同一の間隔であるため、最上層のシート状物を除くシート状物は、前記逆転ローラに当接されて、積層された複数のシート状物に戻される。つまり、確実にシート状物を取り出すことができる。
しかし、特許文献1に開示された技術は、シート状物を上から取り出す構造であるため、積層された複数のシート状物を補充する際には装置を一時的に停止させる必要があり、シート状物を取り出す作業を継続的に行うことができないという点で不利であった。
特許文献2に開示された技術は、上下に積層された複数のシート状物を、空気とローラとによって下から取り出すための技術であり、第一ローラ、第二ローラ、第三ローラ、ベルト、吸入ダクト、噴出ダクト、および保持部材により構成される。
特許文献2に開示された技術における前記第一ローラおよび前記第三ローラは、それぞれ軸心方向に平行に横架される。前記第二ローラは、前記第一ローラと第三ローラとの間に横架され、かつ、前記第一ローラより上方に横架される。前記第一ローラと第二ローラと第三ローラとには、それぞれ前記ベルトが巻回される。前記ベルトは、複数の孔部が形成される。このとき、前記ベルト上に前記複数のシート状物が積層されると、前記ベルトと前記シート状物との間に隙間が生じる。前記吸入ダクトは、前記第一ローラと第二ローラとの間に具備される。前記噴出ダクトは、前記ベルトの上側方に具備され、前記隙間に空気を噴出する噴出孔が形成される。前記保持部材は、シート状物の厚みと略同一の間隔を空けて前記ベルトの上方に具備される。
特許文献2に開示された技術における前記ベルトの上面に積層されるシート状物に対して、前記複数の孔部より空気を吸引するとともに、前記ベルトの回転によって前記シート状物を搬送する。このとき、最下層のシート状物は、前記ベルトに沿うように搬送され、前記最下層のシート状物と最下層を除くシート状物との間に隙間が生じる。そして、当該隙間に前記噴出ダクトより空気が噴出される。
これによれば、上下に積層された複数のシート状物うち最下層のシート状物を取り出すことができる。つまり、装置を停止させることなくシート状物を積層することができる。
これによれば、上下に積層された複数のシート状物うち最下層のシート状物を取り出すことができる。つまり、装置を停止させることなくシート状物を積層することができる。
しかし、特許文献2に開示された技術は、最下層のシート状物が前記隙間よりも搬送方向に搬送された場合において、下から二番目のシート状物と下から三番目のシート状物との間に隙間が生じる。つまり、二枚以上のシート状物が重なったまま取り出される、つまり、シート状物を確実に搬送できない可能性があるという点で不利であった。
また、特許文献1および特許文献2に開示された技術は、取り出されたシート状物と搬送装置との間の相対的な位置関係については考慮していないため、搬送後にシート状物に対して所望の加工を行う場合、例えば、シート状物に別途印刷された紙等を貼り付ける場合、別途位置決めを行う装置を生産ライン上に設ける必要があり、生産ラインが長くなる、という点で不利であった。
特開2007−238206号公報
特開平9−86699号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、確実にシート状物を取り出すことができるシート状物取り出し装置を提供するものである。
請求項1においては、上下に積層された複数のシート状物のうち最も下となるシート状物を取り出すシート状物取り出し装置であって、前記複数のシート状物を上下に積層した状態で載置する載置面を有し、前記載置面には突出孔が形成される積層台と、前記突出孔から前記載置面の上方に向かって外周面の一部が突出され、前記外周面には高摩擦部および低摩擦部が形成され、前記高摩擦部が前記最も下となるシート状物に当接した状態で回転することにより前記最も下となるシート状物を所定の搬送方向に搬送する送りローラと、前記搬送方向において前記送りローラよりも下流側かつ前記送りローラから所定の間隔を空けた位置に配置される上下一対のローラからなり、前記送りローラにより搬送されてきた前記最も下となるシート状物を受け取って前記搬送方向に搬送する取り出しローラと、前記積層台の載置面よりも上方、かつ、前記送りローラと取り出しローラとに挟まれる位置に配置され、前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物が通過可能なスリットを形成するとともに前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物を除くものの前記搬送方向への移動を規制するガイド部材と、を具備するものである。
請求項2においては、前記送りローラが前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物の前記搬送方向への搬送を開始してから前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡すまでは、前記送りローラの外周面のうち前記高摩擦部が前記突出孔より突出することにより前記高摩擦部が前記最も下となるシート状物に当接し、前記送りローラが前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡してから前記取り出しローラが前記最も下となるシート状物を前記搬送方向に搬送することにより前記最も下となるシート状物が積層台から退避するまでは、前記送りローラの外周面のうち前記低摩擦部が前記突出孔より突出することにより前記低摩擦部が前記複数のシート状物のうち下から二番目となるシート状物に当接するものである。
請求項3においては、前記取り出しローラの周速度に対する前記送りローラの周速度を制御するものである。
請求項4においては、前記取り出しローラの周速度は一定であり、前記送りローラが前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物の前記搬送方向への搬送を開始してから前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡すまでの間は前記送りローラの周速度は上昇し、前記送りローラが前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡すときにおける前記送りローラの周速度と前記取り出しローラの周速度とが同一であるものである。
請求項5においては、前記突出孔を通じて上方から下方に空気を吸引する吸引装置をさらに具備するものである。
請求項6においては、前記ガイド部材の下方にガイドローラをさらに具備し、当該ガイドローラの周囲の空気を前記吸引装置によって上方から下方に吸引するものである。
請求項7においては、前記送りローラは、搬送方向にずれた状態で配置される二列以上のローラからなるものである。
請求項8においては、前記高摩擦部を樹脂材料によって構成するものである。
請求項9においては、前記突出孔の形状は、前記送りローラを囲む形状である。
請求項10においては、前記送りローラは、サーボモータにより回転駆動されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、確実にシート状物を取り出すことができる。
すなわち、本発明によれば、確実にシート状物を取り出すことができる。
以下に、本発明に係るシート状物取り出し装置の実施の一形態であるシート状物取り出し装置10の全体的な構成について、図面を参照して説明する。
本発明に係る「シート状物」とは、扁平状である物、例えば、紙やフィルム等を広く含むものである。
なお、以下では便宜上、シート状物取り出し装置10におけるシート状物100の搬送方向を基準として「前方」および「後方」を定義し(搬送方向を前方とする)、重力の作用する方向を基準として「上方」および「下方」を定義し(重力の作用する方向を下方とする)、前後方向および上下方向に対して垂直な方向を基準として「左側方」および「右側方」を定義し、これらの方向を用いて説明する。
なお、本実施形態では、前後方向は上下方向に対して垂直である。
なお、本実施形態では、前後方向は上下方向に対して垂直である。
図1に示す如く、シート状物取り出し装置10は、主として側部フレーム21、積層台35、送りローラ40、取り出しローラ50・50、およびガイド部材60・60等を具備する。
以下では、側部フレーム21について説明する。
側部フレーム21は、シート状物取り出し装置10の主たる構造体をなす部材である。側部フレーム21は、上部フレーム22・22・・・、サイドフレーム24・24、および下面フレーム25により構成される。
側部フレーム21は、シート状物取り出し装置10の主たる構造体をなす部材である。側部フレーム21は、上部フレーム22・22・・・、サイドフレーム24・24、および下面フレーム25により構成される。
左右一対の側部フレーム21・21は、板状部材によって構成され、後述するモータ32や駆動軸31等が取り付けられる。また、一方(図1における右方)の側部フレーム21には、後述する吸引装置70と連結するための突出開口部21aが形成される。
上部フレーム22・22・・・は複数の板状部材を連結部材23によって連結したものであり、左右一対の側部フレーム21・21の間に橋架される。上部フレーム22・22・・・により左右側方および後方を囲まれる位置には後述する積層台35が配置される。
左右一対のサイドフレーム24・24は、板状部材によって構成され、シート状物100の左右方向の長さと略同一の間隔を空けてそれぞれ上部フレーム22の上面に配置される。
左右一対のサイドフレーム24・24はその前端部において、長手方向が左右方向に一致する図示せぬパイプによって左右方向に摺動可能に連結される。従って、サイドフレーム24・24の左右方向における間隔を変更することが可能である。
なお、サイドフレーム24・24は、シート状物100の左右方向の長さと略同一の間隔を空けて配置されればよく、シート状物100の形状(左右方向の長さ)が変動しない場合には、サイドフレーム24・24を上部フレーム22に移動不能に固定しても構わない。
左右一対のサイドフレーム24・24はその前端部において、長手方向が左右方向に一致する図示せぬパイプによって左右方向に摺動可能に連結される。従って、サイドフレーム24・24の左右方向における間隔を変更することが可能である。
なお、サイドフレーム24・24は、シート状物100の左右方向の長さと略同一の間隔を空けて配置されればよく、シート状物100の形状(左右方向の長さ)が変動しない場合には、サイドフレーム24・24を上部フレーム22に移動不能に固定しても構わない。
下面フレーム25は、略箱状の部材によって構成され、上部フレーム22・22・・・により左右側方および後方を囲まれる位置の下方(積層台35が配置される位置の下方)に具備される。
図2に示す如く、下面フレーム25は、下面フレーム25の内部空間を左右に区切る仕切り板26・26を具備する。
つまり、下面フレーム25の内部空間は、仕切り板26・26によって、左右一対の左右収納部25a・25a、および中央収納部25bの三つに区画され、左右収納部25a・25a、および中央収納部25bの下部には、それぞれ孔部25c・25c・25c(図12参照)が形成される。
図2に示す如く、下面フレーム25は、下面フレーム25の内部空間を左右に区切る仕切り板26・26を具備する。
つまり、下面フレーム25の内部空間は、仕切り板26・26によって、左右一対の左右収納部25a・25a、および中央収納部25bの三つに区画され、左右収納部25a・25a、および中央収納部25bの下部には、それぞれ孔部25c・25c・25c(図12参照)が形成される。
図1に示す如く、駆動軸31は、下面フレーム25の左右側面の前端部に回転可能に軸支されるとともに仕切り板26・26の前端部に形成された孔に回転可能に貫装される。
駆動軸31の右端部は駆動源であるモータ32の回転軸に相対回転不能に連結される。従って、駆動軸31はモータ32により回転駆動される。また、モータ32には、適宜の制御装置が接続され、モータ32の回転が制御可能に構成される。
駆動軸31の右端部は駆動源であるモータ32の回転軸に相対回転不能に連結される。従って、駆動軸31はモータ32により回転駆動される。また、モータ32には、適宜の制御装置が接続され、モータ32の回転が制御可能に構成される。
従動軸34は、下面フレーム25の左右側面の後端部に回転可能に軸支されるとともに仕切り板26・26の後端部に形成された孔に回転可能に貫装される。
従動軸34の左端部および駆動軸31の左端部にはそれぞれプーリが設けられ、これらのプーリにはベルト33が巻回される。従って、駆動軸31がモータ32により回転駆動されると、従動軸34も回転駆動される。
従動軸34の左端部および駆動軸31の左端部にはそれぞれプーリが設けられ、これらのプーリにはベルト33が巻回される。従って、駆動軸31がモータ32により回転駆動されると、従動軸34も回転駆動される。
なお、本実施形態において、プーリおよびベルト33により従動軸34に駆動力を伝達する構成としたが、例えば、スプロケットおよびチェーンとで駆動力を伝達する構成としても良い。
以下では、積層台35について説明する。
図4に示す如く、積層台35は、複数のシート状物100・100・・・を上下に積層させるためのものであり、複数のシート状物100・100・・・を上下に積層した状態で載置する載置面(本実施形態の場合、上面)を有する。
積層台35は板状の部材であり、図1に示す如く、シート状物取り出し装置10の中央部(上部フレーム22・22・・・により左右側方および後方を囲まれる位置)に配置される。積層台35には、複数の突出孔35a・35a・・・が形成される。
図4に示す如く、積層台35は、複数のシート状物100・100・・・を上下に積層させるためのものであり、複数のシート状物100・100・・・を上下に積層した状態で載置する載置面(本実施形態の場合、上面)を有する。
積層台35は板状の部材であり、図1に示す如く、シート状物取り出し装置10の中央部(上部フレーム22・22・・・により左右側方および後方を囲まれる位置)に配置される。積層台35には、複数の突出孔35a・35a・・・が形成される。
なお、積層台は、複数のシート状物を積層可能な平滑な面(載置面)を有していればよく、積層台の形状は本実施形態の積層台35の如く板状に限定されるものでない。
図2に示す如く、突出孔35a・35a・・・は、平面視において、送りローラ40に沿うような略四角形状に形成され、送りローラ40の上端部を囲むように複数具備される。また、突出孔35a・35a・・・は、前後方向に二列配置される。突出孔35a・35a・・・は、それぞれ搬送方向(本実施形態では、前後方向)にずれた状態で、例えば、交互に配置される。
なお、本実施形態において「送りローラ40の上端部を囲む」とは、前後方向および左右方向において、送りローラ40の上端部と突出孔35a・35a・・・との間に隙間が生じる程度に突出孔35a・35a・・・が大きく形成されている状態をいう。また、突出孔35a・35a・・・は、平面視において送りローラ40に沿うような形状であることが望ましいが、後述するように送りローラ40の上端部と突出孔35a・35a・・・との間に生じる隙間から空気を吸引することにより送りローラ40とシート状物100との間の摩擦力を増大させることが可能であれば良く、その形状は限定されるものでない。
以下では、送りローラ40について説明する。
図4に示す如く、送りローラ40は、上下に積層されるシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100(以下、「最下層のシート状物100」という。)を所定の搬送方向に搬送するものである。
図2に示す如く、送りローラ40は、第一ローラ41・41・・・と第二ローラ43・43・・・とにより構成される。
第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・はそれぞれ駆動軸31および従動軸34に嵌装される。従って、送りローラ40(第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・)の回転は、モータ32に接続される適宜の制御装置によって制御される。
第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・は下面フレーム25の内部空間に配置されるとともに、第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・の上部(一部)はそれぞれ突出孔35a・35a・・・より突出する。
なお、本実施形態では第一ローラ41・41・・・は全て同一の構成であるため、以下では図1における左端の第一ローラ41について説明を行い、他の第一ローラ41・41・・・については説明を省略する。
また、本実施形態では第二ローラ43・43・・・は全て同一の構成であるため、以下では図1における左端の第二ローラ43について説明を行い、他の第二ローラ43・43・・・については説明を省略する。
図4に示す如く、送りローラ40は、上下に積層されるシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100(以下、「最下層のシート状物100」という。)を所定の搬送方向に搬送するものである。
図2に示す如く、送りローラ40は、第一ローラ41・41・・・と第二ローラ43・43・・・とにより構成される。
第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・はそれぞれ駆動軸31および従動軸34に嵌装される。従って、送りローラ40(第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・)の回転は、モータ32に接続される適宜の制御装置によって制御される。
第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・は下面フレーム25の内部空間に配置されるとともに、第一ローラ41・41・・・および第二ローラ43・43・・・の上部(一部)はそれぞれ突出孔35a・35a・・・より突出する。
なお、本実施形態では第一ローラ41・41・・・は全て同一の構成であるため、以下では図1における左端の第一ローラ41について説明を行い、他の第一ローラ41・41・・・については説明を省略する。
また、本実施形態では第二ローラ43・43・・・は全て同一の構成であるため、以下では図1における左端の第二ローラ43について説明を行い、他の第二ローラ43・43・・・については説明を省略する。
なお、本実施形態において、「送りローラ40の回転が制御される」とは、モータ32の駆動後に送りローラ40の周速度を変更(加速または減速)する、送りローラ40が所定の周期で一回転する(送りローラ40が一回転した後、所定時間送りローラ40の回転が停止し、その後再び送りローラ40が一回転する)等、モータ32により回転駆動される送りローラ40の周速度(ひいてはシート状物100の搬送速度)が適宜調整されることをいう。
図3(a)に示す如く、第一ローラ41は略円柱形状の部材であり、金属によって構成される。第一ローラ41には駆動軸31の外径と略同一の内径を有する孔部41cが形成される。第一ローラ41の外周面には取付部材42が取り付けられる。
第一ローラ41の孔部41cには駆動軸31が嵌装され、第一ローラ41は駆動軸31に固定される。
このとき、図2および図4に示す如く、第一ローラ41の上端部は、突出孔35aから積層台35の載置面の上方に突出される。
第一ローラ41の孔部41cには駆動軸31が嵌装され、第一ローラ41は駆動軸31に固定される。
このとき、図2および図4に示す如く、第一ローラ41の上端部は、突出孔35aから積層台35の載置面の上方に突出される。
取付部材42は、樹脂材料(例えば、ゴム)によって構成され、第一ローラ41の外周面に取り付けられる。取付部材42の摩擦力は、第一ローラ41の外周面において取付部材42が取り付けられていない部分の摩擦力よりも高くなる。
図3(b)に示す如く、第二ローラ43は略円柱形状の部材であり、金属によって構成される。第二ローラ43には従動軸34の外径と略同一の内径を有する孔部43cが形成される。第二ローラ43の外周面には取付部材44が取り付けられる。
第二ローラ43の孔部43cには従動軸34が嵌装され、第二ローラ43は従動軸34に固定される。
第二ローラ43の孔部43cには従動軸34が嵌装され、第二ローラ43は従動軸34に固定される。
取付部材44は、樹脂材料(例えば、ゴム)によって構成され、第二ローラ43の外周面に取り付けられる。取付部材44の摩擦力は、第二ローラ43の外周面において取付部材44が取り付けられていない部分の摩擦力よりも高くなる。
第一ローラ41(第二ローラ43)の外周面において取付部材42(取付部材44)が取り付けられている部分は、本発明に係る「高摩擦部」の実施の一形態である。
第一ローラ41(第二ローラ43)の外周面において取付部材42(取付部材44)が取り付けられていない部分は、本発明に係る「低摩擦部」の実施の一形態である。
「高摩擦部」は、送りローラの外周面のうち、他の部分(低摩擦部)よりも摩擦力が高い部分を指す。
「低摩擦部」は、送りローラの外周面のうち、他の部分(高摩擦部)よりも摩擦力が低い部分を指す。
以下では、第一ローラ41の外周面において取付部材42が取り付けられている部分を「高摩擦部41a」とし、第二ローラ43の外周面において取付部材44が取り付けられている部分を「高摩擦部43a」とし、第一ローラ41の外周面において取付部材42が取り付けられていない部分を「低摩擦部41b」とし、第二ローラ43の外周面において取付部材44が取り付けられていない部分を「低摩擦部43b」とする。
第一ローラ41(第二ローラ43)の外周面において取付部材42(取付部材44)が取り付けられていない部分は、本発明に係る「低摩擦部」の実施の一形態である。
「高摩擦部」は、送りローラの外周面のうち、他の部分(低摩擦部)よりも摩擦力が高い部分を指す。
「低摩擦部」は、送りローラの外周面のうち、他の部分(高摩擦部)よりも摩擦力が低い部分を指す。
以下では、第一ローラ41の外周面において取付部材42が取り付けられている部分を「高摩擦部41a」とし、第二ローラ43の外周面において取付部材44が取り付けられている部分を「高摩擦部43a」とし、第一ローラ41の外周面において取付部材42が取り付けられていない部分を「低摩擦部41b」とし、第二ローラ43の外周面において取付部材44が取り付けられていない部分を「低摩擦部43b」とする。
なお、「高摩擦部」および「低摩擦部」を送りローラの外周面に形成方法は本実施形態の如き方法に限定されるものではなく、例えば送りローラの外周面の一部に樹脂材料を吹き付けることにより高摩擦部を形成する方法等を用いても良い。
ただし、構造が簡素であるという観点から、送りローラを金属で構成するとともに、送りローラの外周面の一部に樹脂材料からなる取付部材を取り付けることが好ましい。
ただし、構造が簡素であるという観点から、送りローラを金属で構成するとともに、送りローラの外周面の一部に樹脂材料からなる取付部材を取り付けることが好ましい。
以下では、取り出しローラ50・50について説明する。
取り出しローラ50・50は、送りローラ40により搬送されてきた「最も下となるシート状物100」を受け取って搬送方向に搬送するものである。
図4に示す如く、取り出しローラ50・50は、上下一対の略円柱形状の部材である。
図1に示す如く、取り出しローラ50・50の右端部および図示せぬモータの回転軸にはプーリが設けられ、これらのプーリにはベルト36が巻回される。このように、図示せぬモータにより取り出しローラ50・50が回転駆動される。
取り出しローラ50・50は、搬送方向において送りローラ40よりも下流側(本実施形態では、前方)かつ送りローラ40から所定の間隔を空けた位置に配置される。また、取り出しローラ50・50は、図示せぬモータによって一定の周速度(周速度M)で回転し続ける。
取り出しローラ50・50は、送りローラ40により搬送されてきた「最も下となるシート状物100」を受け取って搬送方向に搬送するものである。
図4に示す如く、取り出しローラ50・50は、上下一対の略円柱形状の部材である。
図1に示す如く、取り出しローラ50・50の右端部および図示せぬモータの回転軸にはプーリが設けられ、これらのプーリにはベルト36が巻回される。このように、図示せぬモータにより取り出しローラ50・50が回転駆動される。
取り出しローラ50・50は、搬送方向において送りローラ40よりも下流側(本実施形態では、前方)かつ送りローラ40から所定の間隔を空けた位置に配置される。また、取り出しローラ50・50は、図示せぬモータによって一定の周速度(周速度M)で回転し続ける。
以下では、ガイド部材60・60について説明する。
ガイド部材60・60は、複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100が通過可能なスリット60aを形成するとともに複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100を除くものの搬送方向への移動を規制するものである。
図1および図4に示す如く、ガイド部材60・60はいずれも柱状の部材であり、積層台35の載置面よりも上方、かつ、送りローラ40と取り出しローラ50・50とに挟まれる位置に配置される。ガイド部材60・60の上端部は、それぞれ所定の間隔を空けて一対のサイドフレーム24・24の間に橋架された丸シャフトまたは角シャフトに固定される。
ガイド部材60・60の後面は仮想的な平面を成し、積層台35の上面(載置面)に載置された複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100を除くものの前端面がガイド部材60・60の後面に当接する。また、ガイド部材60・60の左方および右方には、シート状物100・100・・・を前後方向にずれることなく積層させるための前当てガイド61・61が具備される。
前当てガイド61・61はいずれも柱状の部材であり、前当てガイド61・61の左(右)側部がサイドフレーム24の右(左)側部に当接するとともに前記丸シャフトまたは角シャフトに固定される。前当てガイド61・61は、ガイド部材60・60と同様に、前当てガイド61・61の後面に仮想的な平面を成し、積層台35の上面(載置面)に載置された複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100を除くものの前端面が前当てガイド61・61の後面に当接する。
図4に示す如く、ガイド部材60・60(および前当てガイド61・61)の下端部と積層台35の載置面(またはサイドフレーム24の上面)との間には、スリット60aが形成される。
ガイド部材60・60は、複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100が通過可能なスリット60aを形成するとともに複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100を除くものの搬送方向への移動を規制するものである。
図1および図4に示す如く、ガイド部材60・60はいずれも柱状の部材であり、積層台35の載置面よりも上方、かつ、送りローラ40と取り出しローラ50・50とに挟まれる位置に配置される。ガイド部材60・60の上端部は、それぞれ所定の間隔を空けて一対のサイドフレーム24・24の間に橋架された丸シャフトまたは角シャフトに固定される。
ガイド部材60・60の後面は仮想的な平面を成し、積層台35の上面(載置面)に載置された複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100を除くものの前端面がガイド部材60・60の後面に当接する。また、ガイド部材60・60の左方および右方には、シート状物100・100・・・を前後方向にずれることなく積層させるための前当てガイド61・61が具備される。
前当てガイド61・61はいずれも柱状の部材であり、前当てガイド61・61の左(右)側部がサイドフレーム24の右(左)側部に当接するとともに前記丸シャフトまたは角シャフトに固定される。前当てガイド61・61は、ガイド部材60・60と同様に、前当てガイド61・61の後面に仮想的な平面を成し、積層台35の上面(載置面)に載置された複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100を除くものの前端面が前当てガイド61・61の後面に当接する。
図4に示す如く、ガイド部材60・60(および前当てガイド61・61)の下端部と積層台35の載置面(またはサイドフレーム24の上面)との間には、スリット60aが形成される。
スリット60aの上下方向の長さは、最下層のシート状物100のみが通過できる程度となるように設定される。つまり、スリット60aの上下方向の長さは、シート状物100の厚さよりは大きく、シート状物100の厚さの二倍よりは小さい。
これによれば、スリット60aを搬送方向へ移動できるのが最下層のシート状物100のみとなり、複数のシート状物100・100・・・が二枚以上重なったまま搬送されることを防止できる。
これによれば、スリット60aを搬送方向へ移動できるのが最下層のシート状物100のみとなり、複数のシート状物100・100・・・が二枚以上重なったまま搬送されることを防止できる。
このように構成されるシート状物取り出し装置10において、複数のシート状物100・100・・・は、前端部が前当てガイド61・61の後面に当接され、左(右)端部がサイドフレーム24・24に当接された状態で、積層台35の載置面(上面)に上下に積層される。
これによれば、複数のシート状物100・100・・・を前後方向および左右方向にずれることなく、上下方向に一直線上に積層できる。
これによれば、複数のシート状物100・100・・・を前後方向および左右方向にずれることなく、上下方向に一直線上に積層できる。
次に、図4から図11を参照してシート状物取り出し装置10の動作態様について説明する。
図4に示す如く、時間T1における送りローラ40は、モータ32(ひいてはモータ32に接続される適宜の制御装置)によって制御され、回転が停止されている。このとき、送りローラ40の上端部は、突出孔35a・35aより低摩擦部41b・43bが突出される。
本実施形態において、時間T1における送りローラ40の周速度を周速度N1とし、また、時間T1における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H1とする。
本実施形態において、時間T1における送りローラ40の周速度を周速度N1とし、また、時間T1における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H1とする。
送りローラ40の回転が停止されているため、図11に示す如く、周速度N1は、『0』となる。
時間T1においては、送りローラ40の回転が停止され、かつ、取り出しローラ50・50とシート状物100とが当接していない。つまり、シート状物100が搬送されていないため、搬送速度H1は、『0』となる。
図5に示す如く、時間T2における送りローラ40は、高摩擦部41a・43aが突出孔35a・35aより突出するまで回転される。言い換えれば、最下層のシート状物100を搬送する直前まで回転される。
本実施形態において、時間T2における送りローラ40の周速度を周速度N2とし、また、時間T2における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H2とする。
本実施形態において、時間T2における送りローラ40の周速度を周速度N2とし、また、時間T2における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H2とする。
周速度N2は、送りローラ40が回転されているため、図11に示す如く、周速度N1より上昇する。
図4および図5に示す如く、時間T1から時間T2までの間は、最下層のシート状物100は搬送されない。つまり、図11に示す如く、搬送速度H1から搬送速度H2までの間は、『0』である。
図6に示す如く、時間T3において送りローラ40は、第二ローラ43の高摩擦部43aが、突出孔35aに突出されなくなるまで回転される。
図5および図6に示す如く、時間T2から時間T3までの間において、送りローラ40の回転が加速されるとともに、高摩擦部41a・43aが突出孔35a・35aより突出された状態で回転される。つまり、送りローラ40は、高摩擦部41a・43aが最下層のシート状物100と当接した状態で回転されて最下層のシート状物100を搬送方向に搬送する。
本実施形態において、時間T3における送りローラ40の周速度を周速度N3とし、また、時間T3における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H3とする。
図5および図6に示す如く、時間T2から時間T3までの間において、送りローラ40の回転が加速されるとともに、高摩擦部41a・43aが突出孔35a・35aより突出された状態で回転される。つまり、送りローラ40は、高摩擦部41a・43aが最下層のシート状物100と当接した状態で回転されて最下層のシート状物100を搬送方向に搬送する。
本実施形態において、時間T3における送りローラ40の周速度を周速度N3とし、また、時間T3における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H3とする。
送りローラ40の回転が加速されるため、図11に示す如く、周速度N3は、周速度N2より上昇する。
時間T2から時間T3までの間は、送りローラ40によって最下層のシート状物100が搬送される。つまり、搬送される際(時間T2後)に最下層のシート状物100の搬送速度は、送りローラ40の周速度と同一となるまで上昇し、時間T3までの間において送りローラ40の周速度と同一となる。
図7に示す如く、時間T4において送りローラ40は、最下層のシート状物100を取り出しローラ50・50に受け渡す直前まで回転される。
図6および図7に示す如く、時間T3から時間T4までの間において、送りローラ40の回転がさらに加速されるとともに、送りローラ40(第一ローラ41)によって最下層のシート状物100が搬送される。このとき、第一ローラ41の高摩擦部41aおよび第二ローラ43の低摩擦部43bが突出孔35a・35aより突出した状態で回転される。
本実施形態において、時間T4における送りローラ40の周速度を周速度N4とし、また、時間T4における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H4とする。
図6および図7に示す如く、時間T3から時間T4までの間において、送りローラ40の回転がさらに加速されるとともに、送りローラ40(第一ローラ41)によって最下層のシート状物100が搬送される。このとき、第一ローラ41の高摩擦部41aおよび第二ローラ43の低摩擦部43bが突出孔35a・35aより突出した状態で回転される。
本実施形態において、時間T4における送りローラ40の周速度を周速度N4とし、また、時間T4における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H4とする。
送りローラ40の回転がさらに加速されるため、図11に示す如く、周速度N4は、周速度N3よりさらに上昇して、取り出しローラ50・50の周速度Mと同一となる。
時間T3から時間T4までの間は、送りローラ40によって搬送されるため、搬送速度H3から搬送速度H4までの間は、周速度N3から周速度N4までの間と同一となる。つまり、周速度Mと周速度N4と搬送速度H4とは、それぞれ同一の速度となる。
ここで、例えば、第二ローラ43の高摩擦部43aの円周がシート状物100の後端部から第二ローラ43を囲む突出孔35aの前端部までの長さより大きい場合、時間T3から時間T4までの間において、第二ローラ43の高摩擦部43aが突出孔35aより突出する。つまり、第一ローラ41によって最下層のシート状物100が搬送されるとともに、第二ローラ43によって下から二番目のシート状物100が搬送される可能性がある。言い換えれば、二枚のシート状物100・100が重なったまま搬送される可能性がある。
このため、第二ローラ43の高摩擦部43aは、その円周がシート状物100の後端部から第二ローラ43を囲む突出孔35aの前端部までの長さより短くなるように形成されることが好ましい。
このため、第二ローラ43の高摩擦部43aは、その円周がシート状物100の後端部から第二ローラ43を囲む突出孔35aの前端部までの長さより短くなるように形成されることが好ましい。
図8に示す如く、時間T5において送りローラ40は、最下層のシート状物100との第一ローラ41の高摩擦部41aが、突出孔35aに突出されなくなるまで回転される。
図7および図8に示す如く、時間T4から時間T5までの間において、送りローラ40の周速度が維持される。最下層のシート状物100の前端部は、取り出しローラ50・50によって前方へ搬送される(受け取られる)。また、最下層のシート状物100の後端部は、送りローラ40によって前方へ搬送される。つまり、最下層のシート状物100は、送りローラ40と取り出しローラ50・50によって前方へ搬送される。言い換えれば、送りローラ40が取り出しローラ50・50に最下層のシート状物100を受け渡す。
本実施形態において、時間T5における送りローラ40の周速度を周速度N5とし、また、時間T5における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H5とする。
図7および図8に示す如く、時間T4から時間T5までの間において、送りローラ40の周速度が維持される。最下層のシート状物100の前端部は、取り出しローラ50・50によって前方へ搬送される(受け取られる)。また、最下層のシート状物100の後端部は、送りローラ40によって前方へ搬送される。つまり、最下層のシート状物100は、送りローラ40と取り出しローラ50・50によって前方へ搬送される。言い換えれば、送りローラ40が取り出しローラ50・50に最下層のシート状物100を受け渡す。
本実施形態において、時間T5における送りローラ40の周速度を周速度N5とし、また、時間T5における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H5とする。
前記のように送りローラ40の周速度が維持されるため、図11に示す如く、周速度N5は、取り出しローラ50・50の周速度Mと同一の速度で維持される。
時間T4から時間T5までの間は、送りローラ40と取り出しローラ50・50とによって最下層のシート状物100が搬送される。このとき、周速度N4から周速度N5までの間の送りローラ40の周速度と、取り出しローラ50・50の周速度Mとは同一である。つまり、搬送速度H4から搬送速度H5までの間は、周速度N4から周速度N5までの間と同一であり、かつ、取り出しローラ50・50の周速度Mと同一である。
ここで、例えば、時間T4から時間T5までの間において、送りローラ40の周速度N4から周速度N5までの間の送りローラ40の周速度が取り出しローラ50・50の周速度Mよりも遅すぎる場合、最下層のシート状物100の後端部での搬送速度が、最下層のシート状物100の前端部での搬送速度より遅くなる。このとき、最下層のシート状物100の後端部においては、高摩擦部41aとの間に摩擦力が発生しているため、最下層のシート状物100が引っ張られてしまう。
逆に、時間T4から時間T5までの間において、送りローラ40の周速度N4から周速度N5までの間の送りローラ40の周速度が取り出しローラ50・50の周速度Mよりも早すぎる場合、最下層のシート状物100の後端部での搬送速度が、最下層のシート状物100の前端部での搬送速度より早くなる。このとき、最下層のシート状物100の後端部と最下層のシート状物100の前端部との間の距離が小さくなる。つまり、最下層のシート状物100に撓みが発生する。
すなわち、「送りローラの周速度と取り出しローラの周速度と最下層のシート状物の搬送速度とが同一」とは、最下層のシート状物が突っ張られない程度に送りローラの周速度が取り出しローラの周速度より遅い速度から、最下層のシート状物に撓みが発生しない程度に送りローラの周速度が取り出しローラの周速度より速い速度までの範囲内である状態をいう。
図9に示す如く、時間T6において送りローラ40は、低摩擦部41b・43bが突出孔35a・35aより突出し、下から二番目のシート状物100と当接した状態で回転する。
図8および図9に示す如く、時間T5から時間T6までの間において、送りローラ40の周速度が減速されるとともに、取り出しローラ50・50によって最下層のシート状物100が搬送される。
本実施形態において、時間T6における送りローラ40の周速度を周速度N6とし、また、時間T6における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H6とする。
図8および図9に示す如く、時間T5から時間T6までの間において、送りローラ40の周速度が減速されるとともに、取り出しローラ50・50によって最下層のシート状物100が搬送される。
本実施形態において、時間T6における送りローラ40の周速度を周速度N6とし、また、時間T6における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H6とする。
送りローラ40の周速度が減速されるため、図11に示す如く、周速度N6は、周速度N5より下降する。
時間T5から時間T6までの間において、取り出しローラ50・50によって最下層のシート状物100が搬送されるため、搬送速度H5から搬送速度H6までの間は、取り出しローラ50・50の周速度Mと同一の速度となる。
図9および図10に示す如く、時間T6から時間T7までの間において送りローラ40の周速度は、減速される。
そして、図10に示す如く、時間T7において、送りローラ40の回転が停止される。このとき、最下層のシート状物100は、積層台35より退避するまで搬送される(取り出される)。また、送りローラ40は、突出孔35a・35aより低摩擦部41b・43bが突出される。
その後送りローラ40は、所定時間(時間T1)が経過すると、再び前記のような回転を繰り返す。
本実施形態において、時間T7における送りローラ40の周速度を周速度N7とし、また、時間T7における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H7とする。
そして、図10に示す如く、時間T7において、送りローラ40の回転が停止される。このとき、最下層のシート状物100は、積層台35より退避するまで搬送される(取り出される)。また、送りローラ40は、突出孔35a・35aより低摩擦部41b・43bが突出される。
その後送りローラ40は、所定時間(時間T1)が経過すると、再び前記のような回転を繰り返す。
本実施形態において、時間T7における送りローラ40の周速度を周速度N7とし、また、時間T7における最下層のシート状物100の搬送速度を搬送速度H7とする。
送りローラ40の回転が停止されるため、図11に示す如く、周速度N7は、周速度N6よりさらに下降して『0』となる。
時間T6から時間T7までの間において、取り出しローラ50・50によって最下層のシート状物100が搬送されるため、搬送速度H6から搬送速度H7までの間は、取り出しローラ50・50の周速度Mと同一の速度となる。
このように、本発明に係るモータは、所定の周期で一回転する等の制御が行われるため、サーボモータであることが好ましい。
このような構成によれば、所定の周期(本実施形態では時間T7ごと)に最下層のシート状物100を取り出すことができる。つまり、シート状物100を正確に送り出すことができる。
また、シート状物100をローラで搬送するため、コンベアでシート状物100を搬送する場合と比べて、載置面積を小さくすることができる。
さらに、最下層のシート状物100が搬送されるため、シート状物100を積層台35に積層された複数のシート状物を補充する際にシート状物取り出し装置10を一時的に停止することなく、シート序物100を取り出す作業を継続的に行うことができる。
さらに、最下層のシート状物100が搬送されるため、シート状物100を積層台35に積層された複数のシート状物を補充する際にシート状物取り出し装置10を一時的に停止することなく、シート序物100を取り出す作業を継続的に行うことができる。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10は、上下に積層された複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100(最も下となるシート状物100)を取り出すシート状物取り出し装置10であって、複数のシート状物100・100・・・を上下に積層した状態で載置する載置面(上面)を有し、前記載置面には突出孔35a・35aが形成される積層台35と、突出孔35a・35aから前記載置面の上方に向かって外周面の一部が突出され、外周面には高摩擦部41a・43aおよび低摩擦部41b・43bが形成され、高摩擦部41a・43aが最下層のシート状物100に当接した状態で回転することにより最下層のシート状物100を所定の搬送方向に搬送する送りローラ40と、搬送方向において送りローラ40よりも下流側かつ送りローラ40から所定の間隔を空けた位置に配置される上下一対のローラからなり、送りローラ40により搬送されてきた最下層のシート状物100を受け取って搬送方向に搬送する取り出しローラ50・50と、積層台35の載置面よりも上方、かつ、送りローラ40と取り出しローラ50・50とに挟まれる位置に配置され、複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100が通過可能なスリット60aを形成するとともに複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100を除くものの搬送方向への移動を規制するガイド部材60・60と、を具備するものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、二枚以上のシート状物100・100・・・が重なったまま取り出されることを防止でき、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、二枚以上のシート状物100・100・・・が重なったまま取り出されることを防止でき、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10は、送りローラ40が複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100の搬送方向への搬送を開始してから最下層のシート状物100を取り出しローラ50・50に受け渡すまでは、送りローラ40の外周面のうち高摩擦部41a・43aが突出孔35a・35aより突出することにより高摩擦部41a・43aが最下層のシート状物100に当接し、送りローラ40が最下層のシート状物100を取り出しローラ50・50に受け渡してから取り出しローラ50・50が最下層のシート状物100を搬送方向に搬送することにより最下層のシート状物100が積層台35から退避するまでは、送りローラ40の外周面のうち低摩擦部41b・43bが突出孔35aより突出することにより低摩擦部43b41bが複数のシート状物100・100・・・のうち下から二番目となるシート状物100に当接するものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、二枚以上のシート状物100・100・・・が重なったまま取り出されることを防止でき、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、二枚以上のシート状物100・100・・・が重なったまま取り出されることを防止でき、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10は、取り出しローラ50・50の周速度に対する送りローラ40の周速度を制御するものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、所定のタイミングでシート状物100を取り出すとことができる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、所定のタイミングでシート状物100を取り出すとことができる装置である。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10は、取り出しローラ50・50の周速度は一定であり、送りローラ40が複数のシート状物100・100・・・のうち最下層のシート状物100の搬送方向への搬送を開始してから最下層のシート状物100を取り出しローラ50・50に受け渡すまでの間は送りローラ40の周速度は上昇し、送りローラ40が最下層のシート状物100を取り出しローラ50・50に受け渡すときにおける送りローラ40の周速度と取り出しローラ50・50の周速度とが同一であるものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、送りローラ40と取り出しローラ50・50とによって搬送される間に、シート状物100の撓みや突っ張りを防止でき、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、送りローラ40と取り出しローラ50・50とによって搬送される間に、シート状物100の撓みや突っ張りを防止でき、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10は、高摩擦部41a・43aを樹脂材料によって構成するものである。
このように構成することにより、送りローラ40の構造を簡素化できる。
このように構成することにより、送りローラ40の構造を簡素化できる。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10の送りローラ40は、サーボモータにより回転駆動されるものである。
このように構成することにより、送りローラ40の制御を簡素な構成によって行うことができる。
このように構成することにより、送りローラ40の制御を簡素な構成によって行うことができる。
本発明に係るシート状物取り出し装置は、吸引装置を具備するような構成としてもよく、この場合、最下層のシート状物と送りローラとの摩擦力が大きくなり、確実に最下層のシート状物を取り出すことが可能となる。
以下では、吸引装置70について説明する。
図12に示す如く、吸引装置70は、突出開口部21aが形成される側部フレーム21(図12における右方)の外側に具備され、外側吸引ダクト71と内側吸引ダクト72・72・72とを介して下面フレーム25と連結される。
図12に示す如く、吸引装置70は、突出開口部21aが形成される側部フレーム21(図12における右方)の外側に具備され、外側吸引ダクト71と内側吸引ダクト72・72・72とを介して下面フレーム25と連結される。
突出開口部21aは、側部フレーム21から外側に突出した略箱状に形成され、内側孔部および外側孔部が形成される。内側孔部は、突出開口部21aの左側面(図12における左方)に複数(本実施形態では三箇所)形成される。外側孔部は、突出開口部21aの背面(図12における後方)に形成される。
外側吸引ダクト71は、筒形状に形成され、一端部が突出開口部21aの外側孔部と連結され、他端部が吸引装置70と連結される。つまり、外側吸引ダクト71は、吸引装置70と突出開口部21aとを連結する。
内側吸引ダクト72・72・72は、筒形状に形成され、一端部が下面フレーム25の孔部25c・25c・25cとそれぞれ連結され、他端部が突出開口部21aの内側孔部と連結される。つまり、内側吸引ダクト72・72・72は、下面フレーム25と突出開口部21aとを連結する。
このように構成される吸引装置70は、図12および図13に示す如く、シート状物取り出し装置10が駆動すると、下面フレーム25内の空気を吸引する。このとき、下面フレーム25の上方では、突出孔35a・35aと送りローラ40との間に隙間が生じているため、最下層のシート状物100と積層台35の載置面との間の空気を上方から下方へ吸引する。
これによれば、吸引装置70によって空気を吸引しない場合と比べて、送りローラ40の高摩擦部41a・43aと最下層のシート状物100との間の摩擦力をより大きくできる。つまり、最下層のシート状物100をより確実に搬送することができる。
これによれば、吸引装置70によって空気を吸引しない場合と比べて、送りローラ40の高摩擦部41a・43aと最下層のシート状物100との間の摩擦力をより大きくできる。つまり、最下層のシート状物100をより確実に搬送することができる。
なお、吸引装置70による空気の吸引の強さは、シート状物100の材質等よって所望の強さに変更可能である。また、下面フレーム25に形成される孔部25c・25c・25cと内側吸引ダクト72・72・72と外側吸引ダクト71とは、それぞれが連結可能であればよく、その径の大きさを適宜変更しても構わない。
また、左右方向の長さが小さいシート状物、例えば、中央収納部25bの左右方向の長さと略同一の左右方向の長さを有するシート状物を取り出す場合、左右収納部25a・25aの上方には、シート状物が積層されない。このとき、左右収納部25a・25aの上方に、別途板上部材等を積層して空気の流れを遮断することで中央収納部25b上の空気を効率的に吸引できる。
なお、本発明に係るシート状物取り出し装置は、左右収納部および中央収納部を形成しない構成であっても構わないが、効率的に空気を吸引できるという観点から、左右収納部および中央収納部を形成する構成が好ましい。
なお、本発明に係るシート状物取り出し装置は、左右収納部および中央収納部を形成しない構成であっても構わないが、効率的に空気を吸引できるという観点から、左右収納部および中央収納部を形成する構成が好ましい。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10は、突出孔35a・35aを通じて上方から下方に空気を吸引する吸引装置70をさらに具備するものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、最下層のシート状物100と送りローラ40の高摩擦部41a・43aとの摩擦力を大きくすることができ、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、最下層のシート状物100と送りローラ40の高摩擦部41a・43aとの摩擦力を大きくすることができ、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10の突出孔35a・35aの形状は、送りローラ40を囲む形状であるものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、送りローラ40と最下層のシート状物100との間で効率的に空気を吸引することができ、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、送りローラ40と最下層のシート状物100との間で効率的に空気を吸引することができ、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
本発明に係るシート状物取り出し装置は、ガイドローラを具備するような構成としてもよく、この場合、スリット上での最下層のシート状物の撓みの発生を確実に防止できる。
以下では、ガイドローラ80について説明する。
図12および図13に示す如く、ガイドローラ80は、ガイド部材60・60の下方であって、かつ、積層台35の前方に具備される。ガイドローラ80と積層台35と下面フレーム25との間には、隙間80aが生じる。また、図1に示す如く、ガイドローラ80は、ギア81を介して駆動軸31と連結され、駆動軸31がモータ32により回転駆動されると、ガイドローラ80も回転駆動される。つまり、ガイドローラ80の周速度は、送りローラ40の周速度と同一となるように構成される。
図12および図13に示す如く、ガイドローラ80は、ガイド部材60・60の下方であって、かつ、積層台35の前方に具備される。ガイドローラ80と積層台35と下面フレーム25との間には、隙間80aが生じる。また、図1に示す如く、ガイドローラ80は、ギア81を介して駆動軸31と連結され、駆動軸31がモータ32により回転駆動されると、ガイドローラ80も回転駆動される。つまり、ガイドローラ80の周速度は、送りローラ40の周速度と同一となるように構成される。
このように構成されるガイドローラ80は、図13に示す如く、搬送された最下層のシート状物100が当接した状態で回転することで、スリット60a内において最下層のシート状物100を搬送する。このとき、隙間80aでは、吸引装置70によって上方から下方へ空気が吸引されているため、最下層のシート状物100は、ガイドローラ80との間で摩擦力が大きくなる。つまり、ガイド部材60・60(および前当てガイド61・61)の下端部と当接することなく搬送できるため、スリット60a上で最下層のシート状物100の撓みの発生を確実に防止できる。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10は、ガイド部材60・60の下方にガイドローラ80をさらに具備し、当該ガイドローラ80の周囲の空気を吸引装置70によって上方から下方に吸引するものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、スリット60a上での最下層のシート状物100の撓みの発生を防止できるため、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、スリット60a上での最下層のシート状物100の撓みの発生を防止できるため、確実にシート状物100を取り出すことができる装置である。
本発明に係る送りローラは、前後方向で三列以上備えられるような構成としてもよく、この場合、シート状物を確実に搬送できる。
このように構成される送りローラは、隣接する送りローラがそれぞれ前後方向にずれた状態で、例えば、交互に配置される。また、突出孔は、送りローラを囲むようにそれぞれ積層台に形成される。
これによれば、前後方向に長いシート状物を取り出す際に、前後方向に二列備えた場合と比べて、シート状物と送りローラとの当接面積を増やすことができ、シート状物を確実に取り出すことができる。
また、最下層のシート状物と積層台との間より空気を吸引する際に、前後方向に二列備えた場合と比べて、より吸引する範囲を大きくできるため、最下層のシート状物と送りローラとの摩擦力を大きくできる。つまり、シート状物を確実に取り出すことができる。
また、最下層のシート状物と積層台との間より空気を吸引する際に、前後方向に二列備えた場合と比べて、より吸引する範囲を大きくできるため、最下層のシート状物と送りローラとの摩擦力を大きくできる。つまり、シート状物を確実に取り出すことができる。
なお、本発明に係る送りローラは、前後方向に一列備えるような構成であってもよく、その列数は限定されるものではないが、シート状物を確実に搬送できるという観点から、二列以上備えることが好ましい。
このように、本発明の一実施形態に係るシート状物取り出し装置10の送りローラ40は、搬送方向にずれた状態で配置される二列以上のローラからなるものである。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、最下層のシート状物100と送りローラ40との当接面積を増やすことができるため、確実にシート状物100を搬送できる装置である。
このように構成されたシート状物取り出し装置10は、最下層のシート状物100と送りローラ40との当接面積を増やすことができるため、確実にシート状物100を搬送できる装置である。
10 シート状物取り出し装置
35 積層台
35a 突出孔
40 送りローラ
41a・43a 高摩擦部
41b・41b 低摩擦部
50 取り出しローラ
60 ガイド部材
60a スリット
100 シート状物
35 積層台
35a 突出孔
40 送りローラ
41a・43a 高摩擦部
41b・41b 低摩擦部
50 取り出しローラ
60 ガイド部材
60a スリット
100 シート状物
Claims (10)
- 上下に積層された複数のシート状物のうち最も下となるシート状物を取り出すシート状物取り出し装置であって、
前記複数のシート状物を上下に積層した状態で載置する載置面を有し、前記載置面には突出孔が形成される積層台と、
前記突出孔から前記載置面の上方に向かって外周面の一部が突出され、前記外周面には高摩擦部および低摩擦部が形成され、前記高摩擦部が前記最も下となるシート状物に当接した状態で回転することにより前記最も下となるシート状物を所定の搬送方向に搬送する送りローラと、
前記搬送方向において前記送りローラよりも下流側かつ前記送りローラから所定の間隔を空けた位置に配置される上下一対のローラからなり、前記送りローラにより搬送されてきた前記最も下となるシート状物を受け取って前記搬送方向に搬送する取り出しローラと、
前記積層台の載置面よりも上方、かつ、前記送りローラと取り出しローラとに挟まれる位置に配置され、前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物が通過可能なスリットを形成するとともに前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物を除くものの前記搬送方向への移動を規制するガイド部材と、
を具備するシート状物取り出し装置。 - 前記送りローラが前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物の前記搬送方向への搬送を開始してから前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡すまでは、前記送りローラの外周面のうち前記高摩擦部が前記突出孔より突出することにより前記高摩擦部が前記最も下となるシート状物に当接し、
前記送りローラが前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡してから前記取り出しローラが前記最も下となるシート状物を前記搬送方向に搬送することにより前記最も下となるシート状物が積層台から退避するまでは、前記送りローラの外周面のうち前記低摩擦部が前記突出孔より突出することにより前記低摩擦部が前記複数のシート状物のうち下から二番目となるシート状物に当接する請求項1に記載のシート状物取り出し装置。 - 前記取り出しローラの周速度に対する前記送りローラの周速度を制御する請求項1または請求項2に記載のシート状物取り出し装置。
- 前記取り出しローラの周速度は一定であり、
前記送りローラが前記複数のシート状物のうち最も下となるシート状物の前記搬送方向への搬送を開始してから前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡すまでの間は前記送りローラの周速度は上昇し、前記送りローラが前記最も下となるシート状物を前記取り出しローラに受け渡すときにおける前記送りローラの周速度と前記取り出しローラの周速度とが同一である請求項3に記載のシート状物取り出し装置。 - 前記突出孔を通じて上方から下方に空気を吸引する吸引装置をさらに具備する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のシート状物取り出し装置。
- 前記ガイド部材の下方にガイドローラをさらに具備し、
当該ガイドローラの周囲の空気を前記吸引装置によって上方から下方に吸引する請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のシート状物取り出し装置。 - 前記送りローラは、搬送方向にずれた状態で配置される二列以上のローラからなる請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のシート状物取り出し装置。
- 前記高摩擦部を樹脂材料によって構成することを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のシート状物取り出し装置。
- 前記突出孔の形状は、前記送りローラを囲む形状である請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のシート状物取り出し装置。
- 前記送りローラは、サーボモータにより回転駆動される請求項3から請求項9のいずれか一項に記載のシート状物取り出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008301553A JP2010126288A (ja) | 2008-11-26 | 2008-11-26 | シート状物取り出し装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6239061B1 (ja) * | 2016-07-29 | 2017-11-29 | 株式会社Pfu | 原稿搬送装置、制御方法及び制御プログラム |
-
2008
- 2008-11-26 JP JP2008301553A patent/JP2010126288A/ja active Pending
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