JP2017043420A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さいシートを間欠的に搬送する場合でもシートを正しく搬送することが可能なシート搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送ベルト15を有し、かつ搬送ベルト15の走行速度を変更可能なフィーダーボード13(搬送部3)を有する。連続供給形態および間欠供給形態との2通りの供給形態を実施可能に構成された供給部2を備える。搬送ベルト15の速度を切替える速度切替手段を備える。シート4の供給形態を連続供給形態と間欠供給形態とのいずれか一方の供給形態に特定する供給形態特定手段を備える。供給形態が間欠供給形態である場合に速度切替手段を制御し、搬送ベルト15の走行速度を連続供給時の走行速度より減速させる制御装置を備える。間欠供給時の走行速度を、フィーダーボード13において搬送されて先行するシート4の搬送方向上流部に、後続のシート4の搬送方向下流部が重なる走行速度とした。
【選択図】 図1
【解決手段】搬送ベルト15を有し、かつ搬送ベルト15の走行速度を変更可能なフィーダーボード13(搬送部3)を有する。連続供給形態および間欠供給形態との2通りの供給形態を実施可能に構成された供給部2を備える。搬送ベルト15の速度を切替える速度切替手段を備える。シート4の供給形態を連続供給形態と間欠供給形態とのいずれか一方の供給形態に特定する供給形態特定手段を備える。供給形態が間欠供給形態である場合に速度切替手段を制御し、搬送ベルト15の走行速度を連続供給時の走行速度より減速させる制御装置を備える。間欠供給時の走行速度を、フィーダーボード13において搬送されて先行するシート4の搬送方向上流部に、後続のシート4の搬送方向下流部が重なる走行速度とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シートを搬送するベルトを備えたシート搬送装置に関する。
従来のこの種のシート搬送装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示されたシート搬送装置は、シートを印刷機の印刷部にフィーダーボードによって搬送するものである。フィーダーボードは、シート搬送方向に走行する搬送ベルトと、この搬送ベルトにシートを吸着させる吸引装置などを備えている。シートは、給紙台上に積み重ねられており、最も上に位置するものから順にサッカー装置によってフィーダボードに供給される。
フィーダーボードに供給されたシートは、搬送ベルトに吸着され、搬送ベルトが走行することにより搬送される。フィーダーボードにおけるシート搬送方向の下流側端部には、前当てが設けられている。搬送ベルトによって搬送されたシートは、前当てに当たることにより移動が規制される。
サッカー装置は、シートを連続的にフィーダーボードに送る連続供給形態と、シートを間欠的にフィーダーボードに送る間欠供給形態とのうちいずれか一方の供給形態でシートを供給する。
サッカー装置は、シートを連続的にフィーダーボードに送る連続供給形態と、シートを間欠的にフィーダーボードに送る間欠供給形態とのうちいずれか一方の供給形態でシートを供給する。
サッカー装置によってフィーダーボードに供給されるシートは、フィーダーボードにおいて先行して搬送されているシートの搬送方向上流部の下に挿入される。このため、シートは、搬送方向の上流部が後続のシートの搬送方向下流部の上に重なり、いわゆる鱗状となってフィーダーボード上を搬送される。
特許文献1に示すシート搬送装置では、シート搬送方向の長さが短いシートが間欠的に供給される場合に、フィーダーボード上で先行するシートと、後続のシートとが搬送方向に離れてしまうおそれがあった。このように先行するシートと後続のシートとが離れると、先行するシートが前当てに当接して停止した後、このシートに後続のシートが追突する。このような場合、先行するシートが前当てに当接した状態でシート搬送方向の下流側に押されるために、座屈するようにして撓んでしまい、正しく搬送されなくなってしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、小さいシートを間欠的に搬送する場合でもシートを正しく搬送することが可能なシート搬送装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るシート搬送装置は、シートを搬送するベルトを有し、かつ前記ベルトの走行速度を変更可能な搬送部と、シートが連続的に供給される連続供給形態およびシートどうしの間隔をあけてシートが間欠的に供給される間欠供給形態との2通りの供給形態を実施可能に構成され、前記2通りの供給形態のうちいずれか一方の供給形態でシートを前記搬送部に搬送する供給部と、前記ベルトの速度を切替える速度切替手段と、シートの供給形態を前記連続供給形態と前記間欠供給形態とのいずれか一方の供給形態に特定する供給形態特定手段と、前記供給形態特定手段によって特定された供給形態が前記間欠供給形態である場合に前記速度切替手段を制御し、前記ベルトの走行速度を前記連続供給形態が採られた場合の走行速度より減速させる制御装置とを備え、前記間欠供給形態を採る場合の走行速度を、前記搬送部において搬送されて先行するシートの搬送方向上流部に、後続のシートの搬送方向下流部が重なる走行速度とするものである。
本発明において、間欠供給形態が採られる場合は、ベルトの走行速度が低下し、先行するシートの搬送方向上流部と後続のシートの搬送方向下流部とが重なる。このため、搬送方向の長さが短いシートを間欠的に搬送する場合であっても、シートどうしが確実に重なり、シートを正しく搬送することが可能なシート搬送装置を提供することができる。
以下、本発明に係るシート搬送装置の一実施の形態を図1〜図11によって詳細に説明する。
図1に示すシート搬送装置1は、図1において右側の端部に位置する供給部2と、この供給部2に隣接する搬送部3とによってシート4を図1において左方へ搬送するものである。搬送部3によって搬送されたシート4は、スイング装置5によって渡胴6に受け渡され、さらに、この渡胴6からデジタル印刷装置7の印刷胴8に受け渡される。デジタル印刷装置7は、図示してはいないが、印刷胴8によって搬送されたシート4にインクジェットヘッドによって印刷を施すものである。
図1に示すシート搬送装置1は、図1において右側の端部に位置する供給部2と、この供給部2に隣接する搬送部3とによってシート4を図1において左方へ搬送するものである。搬送部3によって搬送されたシート4は、スイング装置5によって渡胴6に受け渡され、さらに、この渡胴6からデジタル印刷装置7の印刷胴8に受け渡される。デジタル印刷装置7は、図示してはいないが、印刷胴8によって搬送されたシート4にインクジェットヘッドによって印刷を施すものである。
このデジタル印刷装置7は、シート4の表面のみに印刷が施される片面印刷形態と、シート4の表面と裏面とに印刷が施される両面印刷形態とを切り替えることが可能である。片面印刷形態が採られるときは、印刷が施されていないシート4が印刷胴8に連続的に供給される。このため、片面印刷形態が採られるときは、シート4がシート搬送装置1によって連続的に送られる。
一方、両面印刷形態が採られるときには、表面が印刷された後に表裏が反転した裏面印刷用のシート4と、表面に印刷が施される新たなシート4とが印刷胴8に交互に保持され、インクジェットヘッドと対向する位置に送られる。このため、両面印刷形態が採られるときは、シート4がシート搬送装置1によって間欠的に送られる。
シート搬送装置1の供給部2は、シート供給台11の上に積み重ねられた多数のシート4のうち、最も上に位置するシート4をサッカー装置12によって搬送部3に送る構成が採られている。シート供給台11は、シート供給動作に伴って上昇する。サッカー装置12は、シート4を1枚ずつ吸着して水平方向に移動し、シート供給台11の上方から搬送部3に移し替える。
シート搬送装置1の供給部2は、シート供給台11の上に積み重ねられた多数のシート4のうち、最も上に位置するシート4をサッカー装置12によって搬送部3に送る構成が採られている。シート供給台11は、シート供給動作に伴って上昇する。サッカー装置12は、シート4を1枚ずつ吸着して水平方向に移動し、シート供給台11の上方から搬送部3に移し替える。
サッカー装置12は、印刷胴8でシート4の表面のみに印刷が施される場合には、シート4が連続的に搬送部3に供給される連続供給形態が採られる。以下においては、サッカー装置12が連続的にシート4を供給することを単に「連続供給」という。
一方、サッカー装置12は、印刷胴8でシート4の表面と裏面とに印刷が施される場合には、間欠供給形態が採られる。この間欠供給形態とは、シート4どうしの間隔をあけてシート4が間欠的に供給される供給形態である。
一方、サッカー装置12は、印刷胴8でシート4の表面と裏面とに印刷が施される場合には、間欠供給形態が採られる。この間欠供給形態とは、シート4どうしの間隔をあけてシート4が間欠的に供給される供給形態である。
このときサッカー装置12は、シート4を吸着して搬送部3に移し替える動作のサイクルを1枚ずつ連続で行う(これが連続供給の場合となる)のではなく、1枚移し替えた次のサイクルではシート4を吸着せずに空振りして移し替える動作を行い、次はシート4を吸着して移し替えるという動作サイクルを行う。以下においては、このようにサッカー装置12が間欠的にシート4を供給することを単に「間欠供給」という。すなわち、この実施の形態による供給部2は、連続供給形態と間欠供給形態との2通りの供給形態を実施可能に構成されている。
サッカー装置12は、デジタル印刷装置7の運転形態に基づいて供給形態が変えられ、2通りの供給形態のうちいずれか一方の供給形態でシート4を搬送部3に搬送する。
搬送部3は、フィーダーボード13を使用してシート4を搬送する構成が採られている。フィーダーボード13は、図2に示すように、上方から見て長方形状に形成されており、詳細は後述するが、図2において右側の端部から左側の端部へシート4を搬送する。以下においては、図2に示すフィーダーボード13の右側の端部を搬送方向上流側の端部13aといい、左側の端部を搬送方向下流側の端部13bという。
搬送部3は、フィーダーボード13を使用してシート4を搬送する構成が採られている。フィーダーボード13は、図2に示すように、上方から見て長方形状に形成されており、詳細は後述するが、図2において右側の端部から左側の端部へシート4を搬送する。以下においては、図2に示すフィーダーボード13の右側の端部を搬送方向上流側の端部13aといい、左側の端部を搬送方向下流側の端部13bという。
この実施の形態によるフィーダーボード13は、図2に示すように、上方から見て長方形状に形成された支持板14と、この支持板14の中央部(搬送方向とは直交する方向における中央部)を搬送方向に横切る搬送ベルト15とを備えている。この実施の形態においては、搬送ベルト15が本発明でいう「ベルト」に相当する。
また、このフィーダーボード13は、図3に示すように、側方から見てシート搬送方向の下流側(図3においては左側)が低くなるように傾斜した状態で、図示していない支持用フレームに支持されている。
また、このフィーダーボード13は、図3に示すように、側方から見てシート搬送方向の下流側(図3においては左側)が低くなるように傾斜した状態で、図示していない支持用フレームに支持されている。
支持板14は、フィーダーボード13の搬送方向上流側の端部13aから搬送方向下流側の端部13bまで延びており、このフィーダーボード13のフレーム16(図2参照)に固定されている。この支持板14の上面は、シート4が滑る搬送面を構成している。
フレーム16における搬送方向下流側の端部には、前当て17が設けられている。フィーダーボード13によって搬送されたシート4は、この前当て17に搬送方向下流端が当接することによって、搬送方向において位置決めされる。
フレーム16における搬送方向下流側の端部には、前当て17が設けられている。フィーダーボード13によって搬送されたシート4は、この前当て17に搬送方向下流端が当接することによって、搬送方向において位置決めされる。
搬送ベルト15は、無端ベルトからなり、図3に示すように、フィーダーボード13の搬送方向上流側の端部13aに位置する駆動ローラ21と、搬送方向下流側の端部に位置する第1のガイドローラ22とに巻き掛けられて搬送方向に延びている。また、搬送ベルト15は、フレーム16の下方に位置するテンションローラ23と、このテンションローラ23と駆動ローラ21との間に位置する第2のガイドローラ24とに添接している。この搬送ベルト15には、図2に示すように、多数の貫通孔からなる吸着孔25が設けられている。この吸着孔25は、搬送ベルト15の全域に設けられている。また、支持板14における搬送ベルト15と対向する部位には、複数の貫通孔からなる吸引孔26が設けられている。吸引孔26の孔径は、吸着孔25の孔径より大きい。
搬送ベルト15は、駆動ローラ21が後述する駆動装置27(図5および図6参照)により駆動されて回転することによって、上述した各ローラ21〜24に添接しながら回転する。
搬送ベルト15は、駆動ローラ21が後述する駆動装置27(図5および図6参照)により駆動されて回転することによって、上述した各ローラ21〜24に添接しながら回転する。
このフィーダーボード13における搬送ベルト15によって囲まれた部位には、図3に示すように、第1〜第4の吸引室カバー31〜34が設けられている。これらの吸引室カバー31〜34は、支持板14の下方に吸引室35〜38を形成するためのもので、それぞれ上方に向けて開口する箱状に形成されており、フレーム16の下面に取付用ボルト39によって取付けられている。第3の吸引室カバー33と第4の吸引室カバー34は、図4に示すように、フレーム16より側方に突出する拡張部41を有している。第1の吸引室カバー31と第2の吸引室カバー32は、拡張部41の代わりに側壁42(図4参照)を有し、拡張部41は設けられていない。拡張部41の底には、拡張部41の内外を連通する連通穴43が形成されている。また、拡張部41の下方には、連通穴43を開閉する蓋部材44を備えたエアシリンダ45が設けられている。このエアシリンダ45の動作は、後述する制御装置46(図11参照)によって制御される。
第1〜第4の吸引室カバー31〜34には、それぞれ吸引器47が設けられている。吸引器47は、吸引室35〜38内の空気を第1〜第4の吸引室カバー31〜34の外に排出する。この吸引器47が動作して第1〜第4の吸引室カバー31〜34内の吸引室35〜38が負圧になることにより、支持板14の吸引孔26と搬送ベルト15の吸着孔25とを通して空気が吸引室35〜38内に吸入される。
搬送ベルト15の吸着孔25から空気が吸入されている状態で搬送ベルト15の上にシート4が載せられることにより、シート4が搬送ベルト15に吸着される。このようにシート4が搬送ベルト15に吸着された状態で搬送ベルト15が走行することにより、シート4が搬送される。
搬送ベルト15の吸着孔25から空気が吸入されている状態で搬送ベルト15の上にシート4が載せられることにより、シート4が搬送ベルト15に吸着される。このようにシート4が搬送ベルト15に吸着された状態で搬送ベルト15が走行することにより、シート4が搬送される。
一方、第3および第4の吸引室カバー33,34の拡張部41に設けられている蓋部材44が下降して連通穴43が開放された状態においては、第3および第4の吸引室カバー33,34内の吸引室37,38の負圧が低下する。これらの吸引室37,38の負圧が低下すると、吸引室37,38と対応する部位において、シート4が搬送ベルト15に吸着されることがなくなる。このため、前当て17に当接したシート4が搬送ベルト15によって更に送られるようなことを防ぐことができる。
搬送ベルト15を駆動する駆動装置27は、図5および図6に示すように、駆動ローラ21と同一軸線上に位置する高速用スプロケット51および低速用スプロケット52とを有している。高速用スプロケット51の歯数は、低速用スプロケット52の歯数より少ない。なお、図5および図6は、スプロケットの刃や後述するチェーンの駒を省略した状態で描いてある。高速用スプロケット51は、駆動ローラ21と一体の駆動軸53に固定されている。低速用スプロケット52は、駆動軸53に回転自在に支持されており、駆動軸53に一方向にのみ駆動力を伝達するワンウェイクラッチ54を介して接続されている。ワンウェイクラッチ54は、低速用スプロケット52が駆動軸53と一体に回転する接続状態と、低速用スプロケット52が駆動軸53に対して逆回転の状態となる切断状態(空回り状態)とを切替える。
高速用スプロケット51は、図6に示すように、第1のチェーン55によって第1のスプロケット56に接続されている。第1のスプロケット56は、中間軸57に回転自在に支持されており、機械式クラッチ58を介して中間軸57に接続されている。機械式クラッチ58は、エアシリンダ59(図11参照)によって駆動されて動作し、第1のスプロケット56が中間軸57と一体に回転する接続状態と、第1のスプロケット56が中間軸57に対して回転自在になる切断状態とを切替える。エアシリンダ59の動作は、後述する制御装置46によって制御される。この実施の形態においては、この機械式クラッチ58と上述したワンウェイクラッチ54とによって本発明でいう速度切替手段が構成されている。搬送ベルト15の速度の切替えは、詳細は後述するが、この機械式クラッチ58において接続状態と切断状態とを切替えることにより実施される。
第1のチェーン55は、高速用スプロケット51と第1のスプロケット56とに巻き掛けられている。この第1のチェーン55の途中にはガイドスプロケット61が掛けられている。
低速用スプロケット52は、第2のチェーン62が巻き掛けられている。第2のチェーン62は、搬送ベルト15とサッカー装置12とに駆動力を伝達するためのもので、図6において最も下に位置する主軸63に固定された主スプロケット64と、サッカー装置12の従動スプロケット65(図5参照)とに巻き掛けられている。
低速用スプロケット52は、第2のチェーン62が巻き掛けられている。第2のチェーン62は、搬送ベルト15とサッカー装置12とに駆動力を伝達するためのもので、図6において最も下に位置する主軸63に固定された主スプロケット64と、サッカー装置12の従動スプロケット65(図5参照)とに巻き掛けられている。
主軸63は、デジタル印刷装置7の印刷胴8や他の回転体などとともに本機モータ(図示せず)の動力が伝達されて回転するものである。
第2のチェーン62は、低速用スプロケット52の他に第2のスプロケット66(図6参照)にも巻き掛けられている。第2のスプロケット66は、中間軸57に固定されており、中間軸57と一体に回転する。第2のスプロケット66の歯数は、第1のスプロケット56の歯数と同一である。
第2のチェーン62の途中にも複数のガイドスプロケット61が巻き掛けられている。
第2のチェーン62は、低速用スプロケット52の他に第2のスプロケット66(図6参照)にも巻き掛けられている。第2のスプロケット66は、中間軸57に固定されており、中間軸57と一体に回転する。第2のスプロケット66の歯数は、第1のスプロケット56の歯数と同一である。
第2のチェーン62の途中にも複数のガイドスプロケット61が巻き掛けられている。
この駆動装置27において、シート4が連続供給によって供給される場合は、図6中に二点鎖線で描いた矢印Aによって示すように、動力が高速用スプロケット51を介して駆動軸53に伝達される。すなわち、機械式クラッチ58が接続状態になるとともに、ワンウェイクラッチ54が切断状態になり、主軸63の回転が第2のチェーン62から第2のスプロケット56および中間軸57と、機械式クラッチ58および第1のスプロケット56とを介して第1のチェーン55に伝達され、第1のチェーン55に巻き掛けられている高速用スプロケット51から駆動軸53に伝達される。
また、シート4が間欠供給によって供給される場合は、図6中に二点鎖線で描いた矢印Bによって示すように、動力が低速用スプロケット52を介して駆動軸53に伝達される。この場合は、機械式クラッチ58が切断状態になるとともに、ワンウェイクラッチ54が接続状態になる。すなわち、主軸63の回転が第2のチェーン62を介して低速用スプロケット52に伝達され、低速用スプロケット52の回転がワンウェイクラッチ54を介して駆動軸53に伝達される。このように低速用スプロケット52を介して駆動軸53に動力が伝達されることにより、高速用スプロケット51から駆動軸53に動力が伝達される場合と較べて駆動ローラ21の回転速度が低下する。駆動ローラ21の回転速度が低下することは、搬送ベルト15の走行速度が低下することを意味する。
制御装置46は、図11に示すように、供給形態特定手段71と、上述した機械式クラッチ用エアシリンダ59と、吸引器47と、拡張部用エアシリンダ45などが接続されている。
供給形態特定手段71は、デジタル印刷装置7の現在の印刷形態に基づいて、現在のシート4の供給形態を特定する。言い換えると、供給形態特定手段71は、シート4の供給形態を連続供給形態と間欠供給形態とのいずれか一方に特定する。
供給形態特定手段71は、デジタル印刷装置7の現在の印刷形態に基づいて、現在のシート4の供給形態を特定する。言い換えると、供給形態特定手段71は、シート4の供給形態を連続供給形態と間欠供給形態とのいずれか一方に特定する。
制御装置46は、供給形態特定手段71によって特定された供給形態に基づいて駆動装置27の機械式クラッチ用エアシリンダ59の動作を制御する。供給形態特定手段71によって特定された供給形態が連続供給形態である場合は、制御装置46がエアシリンダ59の動作を制御し、駆動装置27の高速用スプロケット51から駆動軸53に動力が伝達される状態とする。
供給形態特定手段71によって特定された供給形態が間欠供給形態である場合は、制御装置46がエアシリンダ59の動作を制御し、低速用スプロケット52から駆動軸53に動力が伝達される状態とする。また、制御装置46は、間欠供給が行われる場合に必要に応じて拡張部用エアシリンダ45の動作を制御し、第3の吸引室カバー33内や第4の吸引室カバー34内の負圧を低下させる。
このように構成されたシート搬送装置1において、供給部2のサッカー装置12は、シート供給台11の上方でシート4を吸着し、フィーダーボード13側に移動した後にシート4を解放する。サッカー装置12がこの送り動作を行うことによって、シート4がシート供給台11の上方からフィーダーボード13の搬送方向上流側の端部13aに移し替えられる。このシート4は、フィーダーボード13の搬送ベルト15の上に載せられることにより搬送ベルト15に吸着され、搬送ベルト15とともに移動してフィーダーボード13上を搬送される。サッカー装置12は、上述した動作を予め定めた間隔で繰り返し、フィーダーボード13上で先行しているシート4の搬送方向上流部の下に、後続するシート4の搬送方向下流部を挿入する。
供給部2のシート供給形態が連続供給形態であると、図7に示すように、シート4は、先行して搬送されているシート4の搬送方向上流部4aと搬送ベルト15との間に、後続するシート4の搬送方向下流部4bが入り込んで重なり、鱗状となって搬送される。図7は、連続供給により搬送ベルト15が速度Vで走行する状態で、サッカー装置12が上述した送り動作を1回実施する期間中にシート4が距離Aだけ搬送されることを示している。
搬送方向の長さが短いシート4を搬送する場合は、図8に示すように、フィーダーボード13上で搬送されるシート4の数が増える。このような場合であっても、搬送ベルト15の移動速度が速度Vで、連続供給であれば、サッカー装置12の送り動作が1回行われる期間中にシート4が距離Aだけ搬送される。従来は、このように短いシート4を使用して間欠供給を行う場合に、図9に示すように、シート4とシート4の間に隙間dが生じることがあった。このような場合は、前当て17に当接したシート4を後続のシート4が押すことになり、前当て17に当接したシート4の搬送方向下流側の端部が撓んでしまう。
しかし、この実施の形態によるシート搬送装置1は、間欠供給が行われるときに搬送ベルト15の搬送速度が減速するから、上述したような不具合が生じることはない。この理由は、搬送ベルト15の走行速度が例えば速度Vの1/2に減速されると、図10に示すように、シート4の搬送距離も1/2になって短くなるからである。すなわち、サッカー装置12によって後続のシート4が供給されるまでの期間に搬送されるシート4の搬送距離が短くなることにより、後続のシート4の搬送方向下流部4bが先行するシート4の下に入り易くなる。
間欠供給形態を採る場合の搬送ベルト15の走行速度は、上述したように連続供給時の走行速度の1/2に限定されることはない。この走行速度は、フィーダーボード13において先行するシート4の搬送方向上流部4aに、後続のシート4の搬送方向下流部4bが重なる走行速度であれば、適宜変更可能である。
間欠供給形態を採る場合の搬送ベルト15の走行速度は、上述したように連続供給時の走行速度の1/2に限定されることはない。この走行速度は、フィーダーボード13において先行するシート4の搬送方向上流部4aに、後続のシート4の搬送方向下流部4bが重なる走行速度であれば、適宜変更可能である。
したがって、この実施の形態によれば、搬送方向の長さが短いシート4を間欠的に搬送する場合であっても、シート4どうしが確実に重なり、シート4を正しく搬送することが可能なシート搬送装置を提供することができる。
上述した実施の形態においては、シート4が吸着された状態で走行する搬送ベルト15によってシート4を搬送する例を示したが、本発明は、このような限定にとらわれることはない。本発明に係るシート搬送装置の搬送部は、シート4を例えばコロによって搬送ベルト15に押さえつけることによって搬送するものでもよい。
また、上述した実施の形態による速度切替手段は、駆動軸53に動力を伝達する経路を機械式クラッチ58によって切替えるものである。しかし、本発明に係る速度切替手段は、駆動軸53に接続した専用のモータによって構成することができる。この場合は、モータの回転速度を変えることによって、搬送ベルト15の走行速度を変えることができる。
さらに、上述した実施の形態によるワンウェイクラッチ58に代わり、制御装置によって切断状態と接続状態を切り替えられる電磁クラッチとし、駆動力が伝達されない場合と伝達される場合とを切り替えるものでもよい。
また、上述した実施の形態による速度切替手段は、駆動軸53に動力を伝達する経路を機械式クラッチ58によって切替えるものである。しかし、本発明に係る速度切替手段は、駆動軸53に接続した専用のモータによって構成することができる。この場合は、モータの回転速度を変えることによって、搬送ベルト15の走行速度を変えることができる。
さらに、上述した実施の形態によるワンウェイクラッチ58に代わり、制御装置によって切断状態と接続状態を切り替えられる電磁クラッチとし、駆動力が伝達されない場合と伝達される場合とを切り替えるものでもよい。
1…シート搬送装置、2…供給部、3…搬送部、4…シート、11…シート供給台、12…サッカー装置、13…フィーダーボード、15…搬送ベルト(ベルト)、46…制御装置、54…ワンウェイクラッチ、58…機械式クラッチ、71…供給形態特定手段。
Claims (1)
- シートを搬送するベルトを有し、かつ前記ベルトの走行速度を変更可能な搬送部と、
シートが連続的に供給される連続供給形態およびシートどうしの間隔をあけてシートが間欠的に供給される間欠供給形態との2通りの供給形態を実施可能に構成され、前記2通りの供給形態のうちいずれか一方の供給形態でシートを前記搬送部に搬送する供給部と、
前記ベルトの速度を切替える速度切替手段と、
シートの供給形態を前記連続供給形態と前記間欠供給形態とのいずれか一方の供給形態に特定する供給形態特定手段と、
前記供給形態特定手段によって特定された供給形態が前記間欠供給形態である場合に前記速度切替手段を制御し、前記ベルトの走行速度を前記連続供給形態が採られた場合の走行速度より減速させる制御装置とを備え、
前記間欠供給形態を採る場合の走行速度は、前記搬送部において先行するシートの搬送方向上流部に、後続のシートの搬送方向下流部が重なる走行速度であることを特徴とするシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2015
- 2015-08-24 JP JP2015164458A patent/JP2017043420A/ja active Pending
Cited By (2)
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