JP2010124651A - リニアモータ - Google Patents

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Katsuyuki Kawakami
克之 川上
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Tamagawa Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、ヨークの両端に設けた補助用マグネットの磁束により、トルク低下及びトルク変動を抑えることを目的とする。
【解決手段】本発明によるリニアモータは、ヨーク(1)の両端に設けた第1〜第4補助用マグネット(20a〜23a)からの補助用マグネット磁束φhMにより、ヨーク(1)のマグネット(10,11)の磁束の低下を補い、可動子(7)のコイル(6)からのコイル磁束φCを減らすことにより、トルク低下及びトルク変動を抑える構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、リニアモータに関し、特に、ヨークの両端位置にマグネットを設けることにより、ヨークの長手方向に沿って設けた各マグネットで発生した磁束の低下を補い、可動子により生じる磁束を減らし、トルク低下及びトルク変動を抑えるための新規な改良に関する。
従来のリニアモータとしては、後述の特許文献1に開示された構成を挙げることができる。
すなわち、特許文献1に開示された図4の構成において、符号1で示されるものは全体形状が長手四角枠状をなし磁性材からなるヨークであり、このヨークの内側には、その長手方向Aに沿って互いに独立して形成された並列配置の一対の第1、第2長手状空隙2,3が形成されている。
前記ヨーク1の前記各長手状空隙2,3間には、このヨーク1の長手方向Aに沿ってヨーク1と一体に形成されたガイド棒体4が設けられている。
前記ガイド棒体4上には、輪状ボビン5の外周にコイル6が巻回されてなる可動子7が前記長手方向Aに沿って往復移動自在に配設されている。
前記各長手状空隙2,3のヨーク1の前記長手方向Aと直交する短手方向Bに沿って互いに外側に位置する第1、第2壁面8,9には、単体又は複数からなり長手形状をなす第1、第2マグネット10,11が接着剤等を介して設けられている。
従って、前述の構成において、可動子7のコイル6に電流を通電し、この電流の向きを制御することにより、この可動子7は、周知の磁気作用によって前記ガイド棒4上を往復移動することができる。
特開2005−57822号公報
従来のリニアモータは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、ヨークの厚さは磁気飽和が生じないように、その厚さを十分厚くすることが望ましいが、他の装置等に装着する際の制約上、十分な厚さがとれない場合があり、その場合には、マグネットから生じる磁束と可動子のコイルから発生する磁束により、ヨークの磁性材に磁気飽和が生じ、図6に示すように、ガイド棒上を移動する可動子の位置によって直動のトルクに変動が生じることがあった。
本発明によるリニアモータは、全体形状が直線状又は弧状の長手四角枠状をなすヨークと、前記ヨークの内側でその長手方向に沿って独立して形成され互いに並列配置の一対の第1、第2長手状空隙と、前記ヨークに一体に形成され前記各長手状空隙間に位置するガイド棒体と、前記各長手状空隙の第1、第2壁面に設けられた第1、第2マグネットと、前記ガイド棒体の外周に輪状ボビンを介して移動自在に設けられたコイルを有する可動子と、前記ヨークの短手方向に形成され前記ヨークの長手方向と直交する方向に沿って位置する第1〜第4短手接続部とからなり、前記各短手接続部には、第1〜第4補助用マグネットが設けられている構成であり、また、前記各短手接続部は、前記各補助用マグネットのみよりなる構成であり、また、前記各短手接続部は、支持体と、前記支持体に設けられた前記各補助用マグネットと、からなる構成である。
本発明によるリニアモータは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、全体形状が直線状又は弧状の長手四角枠状をなすヨークと、前記ヨークの内側でその長手方向に沿って独立して形成され互いに並列配置の一対の第1、第2長手状空隙と、前記ヨークに一体に形成され前記各長手状空隙間に位置するガイド棒体と、前記各長手状空隙の第1、第2壁面に設けられた第1、第2マグネットと、前記ガイド棒体の外周に輪状ボビンを介して移動自在に設けられたコイルを有する可動子と、前記ヨークの短手方向に形成され前記ヨークの長手方向と直交する方向に沿って位置する第1〜第4短手接続部とからなり、前記各短手接続部には、第1〜第4補助用マグネットが設けられていることにより、第1、第2マグネットで発生した磁束の低下を各補助用マグネットの磁束で補うと共に、可動子のコイルによる磁束を減らし、トルク低下及びトルク変動を抑えることができる。また、前記各短手接続部は、前記各補助用マグネットのみよりなることにより、前述の効果をより一層高めることができる。また、前記各短手接続部は、支持体と、前記支持体に設けられた前記各補助用マグネットと、からなることにより、前述の効果の達成に加えて支持体によって短手接続部の強度を向上させることができる。
本発明は、ヨークの両端位置にマグネットを設けることにより、ヨークの長手方向に沿って設けた各マグネットで発生した磁束の低下を補い、可動子により生じる磁束を減らし、トルク低下及びトルク変動を抑えるようにしたリニアモータを提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明によるリニアモータの好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
図1及び図2において、符号1で示されるものは全体形状が長手四角枠状をなし磁性材からなるヨークであり、このヨーク1の内側には、その長手方向Aに沿って互いに独立して形成された並列配置の一対の第1、第2の長手状空隙2,3が形成されている。
前記ヨーク1の前記各長手状空隙2,3間には、このヨーク1の長手方向Aに沿ってヨーク1と一体に形成され断面四角状のガイド棒体4が設けられている。
前記ガイド棒体4上には、四角枠状の輪状ボビン5の外周にコイル6が巻回されてなる可動子7が前記長手方向Aに沿って往復移動自在に配設されている。
前記各長手状空隙2,3のヨーク1の長手方向Aと直交する短手方向Bに沿って互いに外側に位置する第1、第2壁面8,9には、単体又は複数からなり長手形状をなす第1、第2マグネット10,11が接着剤等を介して設けられている。
前記ヨーク1の長手方向Aと直交する方向の短手方向Bに沿って形成された各一対の第1〜第4短手接続部20〜23は、第1〜第4補助用マグネット20a〜23aが設けられている。
前記各短手接続部20〜23は、前記各補助用マグネット20a〜23aのみで形成されている場合と、図3で示されるように、長手形状の支持体30と各補助用マグネット20a〜23aとを互いに並設し、前記支持体30と各補助用マグネット20a〜23aとは同一長さ寸法にて構成されている。
尚、前記ヨーク1とガイド棒体4及び各短手接続部20〜23は、接着剤等を介して一体状に接続されている。
前述の構成において、可動子7のコイル6に電流を通電し、この電流の向きを制御することにより、この可動子7は周知の磁気作用によって前記ガイド棒体4上を往復移動することができる。
前述の場合、前記第1、第2マグネット10,11から生じたマグネット磁束φMはヨーク1の中央を図1の矢印のように左右対象に流れ、可動子7のコイル6から生じたコイル磁束φCに対し、前記各補助用マグネット20a,21a,22a,23aによる補助用マグネット磁束φhMが流れ、前記コイル磁束φCをこの各補助用マグネット磁束φhMによって打ち消すことができ、ヨーク1における磁気飽和の発生が抑えられ、可動子7の直動時におけるトルク変動を抑えることができる。
また、前記第1、第2マグネット10,11で発生したマグネット磁束φMの低下は、前記補助用マグネット20a,21a,22a,23aからの前記補助用マグネット磁束φhMによって補うことができる。尚、前述の構成においては、直線状の長手四角枠状をなすヨーク1を用いた直線状のリニアモータの場合について述べたが、全体が弧状に曲折した有限角の長手四角枠状のヨーク1を用いた弧状のリニアモータとすることができる。
本発明によるリニアモータを示す正面図である。 図1の底面図である。 図1の要部の拡大図である。 従来のリニアモータを示す正面図である。 図4の底面図である。 従来のトルク変動を示す特性図である。
符号の説明
1 ヨーク
2 第1長手状空隙
A 長手方向
B 短手方向
3 第2長手状空隙
4 ガイド棒体
5 輪状ボビン
6 コイル
7 可動子
8 第1壁面
9 第2壁面
10 第1マグネット
11 第2マグネット
20 第1短手接続部
20a 第1補助用マグネット
21 第2短手接続部
21a 第2補助用マグネット
22 第3短手接続部
22a 第3補助用マグネット
23 第4短手接続部
23a 第4補助用マグネット
30 支持体

Claims (3)

  1. 全体形状が直線状又は弧状の長手四角枠状をなすヨーク(1)と、前記ヨーク(1)の内側でその長手方向(A)に沿って独立して形成され互いに並列配置の一対の第1、第2長手状空隙(2,3)と、前記ヨーク(1)に一体に形成され前記各長手状空隙(2.3)間に位置するガイド棒体(4)と、前記各長手状空隙(2,3)の第1、第2壁面(8,9)に設けられた第1、第2マグネット(10,11)と、前記ガイド棒体(4)の外周に輪状ボビン(5)を介して移動自在に設けられたコイル(6)を有する可動子(7)と、前記ヨーク(1)の短手方向(B)に形成され前記ヨーク(1)の長手方向(A)と直交する方向に沿って位置する第1〜第4短手接続部(20,21,22,23)とからなり、
    前記各短手接続部(20,21,22,23)には、第1〜第4補助用マグネット(20a,21a,22a,23a)が設けられていることを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記各短手接続部(20,21,22,23)は、前記各補助用マグネット(20a,21a,22a,23a)のみよりなることを特徴とする請求項1記載のリニアモータ。
  3. 前記各短手接続部(20,21,22,23)は、支持体(30)と、前記支持体(30)に設けられた前記各補助用マグネット(20a,21a,22a,23a)と、からなることを特徴とする請求項1記載のリニアモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013046460A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Yaskawa Electric Corp リニアモータの可動子およびリニアモータ
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