JP2010123033A - センサノード装置およびセンサノードシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】センサノード装置での消費電力を効果的に削減でき、センサチップノードの小型化を実現する。
【解決手段】外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含むセンサ素子部11で、当該容量変化に応じた検知信号を出力し、直列接続された3つのダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含むゼロパワーセンサ回路部12で、検知信号の変化に応じて各ダイオードが交互に導通することにより固定容量素子を徐々に充電し、固定容量素子両端の電圧をしきい値処理して得られた検知データを、検知動作開始から判定期間経過後に、無線部14から無線電波で送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサネットワーク技術に関し、特にセンサノード装置の低電力化技術に関する。
各種のデータを検知するセンサに通信機能やデータ処理機能を付加して高機能なセンサノードを構成し、さらにこれらセンサノードでネットワークを構築するセンサネットワーク技術の研究が進んでいる。
このセンサネットワーク技術では、センサノードの小型化・軽量化を目的として、データを検知して受信装置へ送信するための回路構成を半導体チップで実現したセンサノード装置が注目されている。
このようなセンサノード装置は、物や人などの様々な対象に取り付けられることで、その対象の各種状態を示すデータを検知して、無線電波により受信装置へ送信することができる。このため、受信装置で受信したこれら検知データを、インターネットなどのネットワークを介して収集することで、様々なサービスを実現することができ、いわゆるユビキタスネットワークサービスを実現することができる。例えば、装置に取り付けたセンサノード装置でその振動周波数や加速度を検知するとともに、受信装置でこれら検知データを収集して提供することにより、ネットワークを介して遠隔地で装置の動作状態を把握でき、有用な保守・整備サービスを広い範囲で提供することが可能となる。
図25は、従来のセンサノードシステムの構成を示すブロック図である(例えば、特許文献1など参照)。センサノードシステム500は、センサノード装置50と受信装置60で構成される。センサノード装置50で検知したデータは無線電波を介して受信装置60に送信される。無線電波は、比較的微弱な無線電波であり、数十cmから数十m離れた距離を通信できる。
センサノード装置50は、センサ素子部51、センサ回路部52、A/D変換部53、CPU54、メモリ部55、無線部56、および電源部57により構成され、電源部57から各ブロックへ電力が供給されている。電源部57は、例えば振動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機構や2次電池等で構成されており、長時間の動作が実現可能なように工夫されている。
センサ素子部51から得られた差動の電圧信号は、センサ回路52の差動増幅器AMPで増幅された後、後段のA/D変換部53でA/D変換され、CPU54によりメモリ部55へ検知データとして保存される。その後、検知データはCPU54により所定のタイミングでメモリ部55から読み出され、無線部56から無線電波により受信装置60へ送信される。
図26は、センサ素子部およびセンサ回路部の構成を示す回路図である。センサ素子部51は、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に逆方向で並列接続された2つの振動センサ51A,51Bから構成されている。振動センサ51Aは、外部振動により互いに逆方向に容量値が変化する2つの可変容量素子CP1,CN1の直列接続からなり、振動センサ51Bは、外部振動により互いに逆方向に容量値が変化する2つの可変容量素子CP2,CN2からなる。
図27は、振動センサの構成例である。振動センサ51A,51Bは、MEMS(Micro Electro Mechanical System)プロセスによりシリコンチップ上に構成された微細な櫛歯構造からなり、可動電極51Mと2つの固定電極51P,51Nとを有している。
これら振動センサ51A,51Bにおいて、外部振動で可動電極51Mが振動することにより、固定電極51P,51Nとの距離が変化して、可動電極51Mと固定電極51P,51Nと間の容量CP,CNの大きさが変化する。この際、固定電極51Pと固定電極51Nとの中間に可動電極51Mが配置されているため、これら容量CP,CNは差動的に変化する。
したがって、ノードN51を介して固定電極51Pへ電源電位VDDを印加し、ノードN52を介して固定電極51Nへ接地電位GNDを印加した場合、VDDとGNDの中間電位を中心として外部振動に応じて電圧が上下に変化する電圧信号が、可動電極51MのノードN53からセンサ回路52へ出力される。この際、振動センサ51A,51Bは、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に逆方向で並列接続されていることから、同一外部振動に対して互いに逆位相の電圧信号がセンサ回路52へ出力される。
特開2004−024551号公報 特許3899110号公報
しかしながら、このような従来技術では、2つの振動センサを用いて差動の検知信号を得た後、センサ回路部の差動増幅器で増幅しているため、この差動増幅部での消費電力が大きく、センサノード装置全体の消費電力を効果的に削減できないという問題点があった。
すなわち、差動増幅器はトランジスタをアナログ動作させているため、直流電流を常時消費してしまうことから、センサノード装置全体での消費電力は、mW(ミリワット)からμW(マイクロワット)レベルとなる。また、上記消費電力を確保するために電源部の発電量を大きくするには発電機構の体積を大きくする必要があり、センサノード装置の小型化が制約される。
その結果、小さな物や人などの対象にセンサノード装置を取り付ける際、センサノード装置の大きさによって取付位置が制約されるため、センサノードシステムの導入を妨げる要因となる。また、このような制約に応じてセンサノード装置の取付位置を変更した場合には、対象の状態を示す所望の検知データを正確に取得することができない場合も考えられる。したがって、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスで、有用なサービスを容易に提供することができない場合もある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、センサノード装置での消費電力を効果的に削減でき、センサチップノードの小型化を実現できるセンサノード装置およびセンサノードシステムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるセンサノード装置は、外部から与えられた外部振動を検知し、その検知データを無線電波で送信するセンサノード装置であって、外部振動の検知動作期間を示す起動信号を出力する起動部と、外部振動に応じて容量値が変化する第1の可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた第1の検知信号を出力する第1のセンサ素子部と、直列接続された3つのダイオードからの出力電圧を充電する第1の固定容量素子とを含み、起動信号の検知動作期間において第1の検知信号の変化に応じてこれら3つのダイオードを交互に導通させることにより第1の固定容量素子を徐々に充電する第1のセンサ回路部と、第1の固定容量素子両端のセンサ出力電圧と第1のしきい値電圧とを比較し、この比較結果を検知データとして出力する第1のしきい値回路部と、供給された動作電源で動作して検知データを含む無線電波を送信する無線部とを備えている。
この際、動作電源を供給する電源部と、起動信号を判定期間だけ遅延させた制御信号を出力する遅延部と、制御信号に基づいて動作電源の供給を制御する給電制御部とをさらに備え、無線部で、給電制御部からの動作電源の供給に応じて動作して検知データを含む無線電波を送信するようにしてもよい。
また、起動部に、外部振動に応じて容量値が変化する第2の可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた第2の検知信号を出力する第2のセンサ素子部と、直列接続された3つのダイオードからの出力電圧を充電する第2の固定容量素子とを含み、第2の検知信号の変化に応じてこれら3つのダイオードを交互に導通させることにより第2の固定容量素子を徐々に充電する第2のセンサ回路部と、第2の固定容量素子両端のセンサ出力電圧と第2のしきい値電圧とを比較し、この比較結果に基づいて起動信号を出力する第2のしきい値回路部とを設けてもよい。
また、第2のセンサ素子部として、第1のセンサ素子部を用い、第2のセンサ回路部は、第1の検知信号の変化に応じて当該3つのダイオードを交互に導通させることにより第2の固定容量素子を徐々に充電するようにしてもよい。
また、第2のセンサ素子部として、第1のセンサ素子部を用い、第2のセンサ回路部として、第1のセンサ回路部を用い、第2のしきい値回路部により、第1の固定容量素子両端のセンサ出力電圧と第2のしきい値電圧とを比較し、この比較結果に基づいて起動信号を出力するようにしてもよい。
また、第2のセンサ素子部として、第1のセンサ素子部より高い振動検出感度を有するものを用いてもよい。
また、第2のセンサ回路部として、第1のセンサ回路部より高い振動検出感度を有するものを用いてもよい。
また、第2のしきい値回路部として、第2のしきい値電圧として第1のしきい値電圧より低いしきい値電圧を有するものを用いてもよい。
また、起動部で、外部振動に応じた当該センサノード装置の傾斜を検出する傾斜スイッチを含み、この傾斜スイッチの検出出力に応じて起動信号を出力するようにしてもよい。
また、起動部で、外部振動を検出する振動センサを含み、この振動センサの検出出力に応じて起動信号を出力するようにしてもよい。
また、それぞれ第1のセンサ素子部、第1のセンサ回路部、および第1のしきい値回路部の組からなり、互いに異なる検知感度で検知した外部振動を示す検知データをそれぞれ出力する複数の振動検知部を備え、無線部で、これら振動検知部からの検知データを含む無線電波を送信するようにしてもよい。
この際、各振動検知部に、それぞれの第1のセンサ素子部に代えて、当該第1のセンサ素子部と同様の構成を有する1つの共通センサ素子部を共通して設け、各振動検知部の第1のセンサ回路部で、共通センサ素子部からの第1の検知信号の変化に応じて当該第1の固定容量素子を徐々に充電するようにしてもよい。
また、各振動検知部に、それぞれの第1のセンサ素子部に代えて、当該第1のセンサ素子部と同様の構成を有する1つの共通センサ素子部を共通して備えるとともに、それぞれの第1のセンサ回路部に代えて、当該第1の共通センサ回路部と同様の構成を有する1つの共通センサ回路部を共通して備え、共通センサ回路部で、共通センサ素子部からの第1の検知信号の変化に応じて当該第1の固定容量素子を徐々に充電し、各振動検知部のしきい値回路部で、共通センサ回路部の第1の固定容量素子両端のセンサ出力電圧としきい値電圧とを比較し、この比較結果を検知データとしてそれぞれ出力するようにしてもよい。
また、本発明にかかるセンサノードシステムは、前述したいずれか1つに記載のセンサノード装置と、センサノード装置から送信された無線電波を受信して、センサノード装置に与えられた外部振動の周波数または加速度を示す検知データを収集する受信装置とを備えている。
本発明によれば、センサ素子部で得られた検知信号を差動増幅器で増幅することなく、外部振動に応じた電圧を示すセンサ出力信号を得ることができる。これにより、センサノード装置内では比較的大きな電力を消費していた差動増幅部が不要となり、センサノード装置全体の消費電力を効果的に削減することが可能となる。したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、回路規模を削減でき、結果としてセンサノード装置の小型化・軽量化を図ることが可能となる。
また、検知動作開始から判定期間経過した時点における振動検知状態を、無線電波によりセンサノード装置から受信装置へ送信できるため、センサノード装置に与えられた振動の大きさの程度を、検知動作期間ごとに1回の無線送信で受信装置へ通知することができ、効率よく検知結果を通知することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
このセンサノードシステム100は、1つ以上のセンサノード装置10と受信装置20とから構成されている。
センサノード装置10は、半導体チップさらにはその周辺回路を含み、物や人などの様々な対象に取り付けられることで、その対象の状態を検知して、無線電波により外部機器へ送信する。無線電波は、比較的微弱な無線電波であり、数十cmから数十m離れた距離を通信できる。受信装置20は、センサノード装置10から受信した無線電波により、対象の状態を示すデータを収集し、これらデータを通信ネットワーク(図示せず)で提供する。
センサノード装置10には、主な機能部として、センサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、しきい値回路部13、無線部14、電源部15、給電制御部16、起動部17、および遅延部18が設けられている。
センサ素子部(第1のセンサ素子部)11は、外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子(第1の可変容量素子)を含み、当該容量変化に応じた検知信号(第1の検知信号)を出力する振動センサである。
起動部17は、外部振動の検知動作期間を示す起動信号を出力する回路部である。
ゼロパワーセンサ回路部(第1のセンサ回路部)12は、直列接続された3つのダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子(第1の固定容量素子)とを含み、起動部17からの起動信号の検知動作期間に動作して、センサ素子部11で得られた検知信号の変化に応じてこれらダイオードが交互に導通して固定容量素子を徐々に充電することにより、対象の振動や加速度に応じた電圧を有するセンサ出力信号を出力する。
しきい値回路部(第1のしきい値回路部)13は、ゼロパワーセンサ回路部12で得られたセンサ出力信号の電圧をしきい値電圧(第1のしきい値電圧)と比較し、この比較結果を検知データとして出力する。
センサ出力信号がしきい値電圧以下の場合には外部振動の検出なしを示す検知データを無線部14へ出力し、しきい値電圧を超過した場合には外部振動の検出なしを示す検知データを無線部14へ出力する。しきい値回路部13については、例えば特許文献2に記載の比較回路を用いることにより、直流電流を生じることなく電圧を比較することができ、消費電力の削減に繋がる。
遅延部18は、起動部17からの起動信号の検知動作開始タイミングを、当該外部振動の判定に必要な判定期間だけ遅延させた制御信号を出力する回路部である。
電源部15は、ゼロパワーセンサ回路部12およびしきい値回路部13の電源電位VDD、起動部17の電源電位VDDL、および無線部14の動作電源をそれぞれ供給する回路部である。
給電制御部16は、遅延部18からの制御信号に基づいてスイッチ素子でオンオフ制御することにより、無線部14に対する電源部15からの動作電源の供給を制御する回路部である。
スイッチ素子については、MOSトランジスタで実現してもよく、MEMSスイッチを用いてもよい。MEMSスイッチを用いると、しきい値回路部の信号変化が緩やかなときでも、スイッチがオフからオンに変化する過渡状態で、リーク電流を生じることがなくなり、さらなる低電力動作が可能である。
無線部14は、給電制御部16を介して電源部15から電源供給が行われた期間だけ、しきい値回路部13からの検知データや、さらには当該センサノード装置10の識別情報などのデータを、無線電波により送信する。
この場合、無線部14において、UWB(Ultra Wide Band)等の高周波パルスそのものを変調して送信する方式を用いてもよく、これにより低電力化無線通信が可能である。無線方式としては、UWBに限定するものではなく、これと同等またはそれ以下の低電力化が可能な無線方式を用いてもよい。
ゼロパワーセンサ回路部12からのセンサ出力信号は、センサ素子部11で検知された対象の振動や加速度の大きさに応じて、その電圧上昇速度が変化する。したがって、センサ出力信号が初期電位からしきい値電圧まで上昇する所要時間が、対象の振動や加速度の大きさに応じて変化することになる。このため、外部振動の検知動作開始から予め設定された時間長を持つ判定期間内に、センサ出力信号がしきい値電圧まで上昇したか否かに応じて、外部振動が一定の基準より大きい振動か否かを判定できる。
したがって、各判定期間の終了時点において無線部14を起動することにより、当該判定期間に検知され外部振動が一定の基準より大きい振動か否かを示す検知データが受信装置20へ通知される。
図2は、センサ素子部およびゼロパワーセンサ回路部の構成例を示す回路図である。
センサ素子部11は、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に接続された振動センサ11Aから構成されている。振動センサ11Aは、外部振動により差動的に容量値が変化する2つの可変容量素子CP,CNの直列接続からなる。
図3は、振動センサの構成例である。
振動センサ11Aは、前述した振動センサ51A,51Bと同様に、MEMS(Micro Electro Mechanical System)プロセスによりシリコンチップ上に構成された微細な櫛歯構造からなり、可動電極11Mと2つの固定電極11P,11Nとを有している。
外部振動で可動電極11Mが振動することにより、固定電極11P,11Nとの距離が変化して、可動電極11Mと固定電極11P,11Nと間の容量CP,CNの大きさが変化する。この際、固定電極11Pと固定電極11Nとの中間に可動電極11Mが配置されているため、これら容量CP,CNは差動的に変化する。
本実施の形態では、ノードN3を介して可動電極11Mへ接地電位GNDを印加している。これにより、外部振動に応じて正負に電圧が差動で変化する検知信号が、固定電極11P,11NからノードN1,N2を介してそれぞれ出力される。
ゼロパワーセンサ回路部12は、図2に示すように、順方向で直列接続されたダイオードD1〜D3と固定容量素子CSとからなり、これらが電源電位VDDと接地電位GNDとの間に直列接続されている。図2の例では、MOSトランジスタでダイオードを構成しているが、PNダイオードを用いてもよい。
ゼロパワーセンサ回路部12において、ダイオードD1(第1のダイオード)の入力端子は、電源電位VDDに接続され、ダイオードD3(第2のダイオード)の出力端子は、接地電位に接続され、ダイオードD1の出力端子とダイオードD3の入力端子との間にダイオードD2(第3のダイオード)が順方向で直列接続されている。また、ダイオードD3の出力端子と接地電位GNDとの間に固定容量素子CSが接続されている。
また、ゼロパワーセンサ回路部12では、各ダイオード間を接続する接続ノードのうち隣り合う2つの接続ノードごとに、一方の接続ノードが可変容量素子CPのノードN1に接続され、他方の接続ノードが可変容量素子CNのノードN2に接続されている。したがって、センサ素子部11のノードN1は、ダイオードD1とダイオードD2との接続ノードに接続され、センサ素子部11のノードN2は、ダイオードD2とダイオードD3との接続ノードに接続されている。
これにより、センサ素子部11のノードN1,N2から出力された逆位相の2つの検知信号BP,BNによりダイオードD1〜D3が交互に導通制御され、電源電位VDDにより固定容量素子CSが徐々に充電される。
また、ゼロパワーセンサ回路部12には、固定容量素子CSに対して並列接続されたトランジスタQ1と、接地電位GNDとダイオードD1のゲート端子との間に挿入されたトランジスタQ2と、電源電位VDDとダイオードD1のゲート端子との間に挿入されたトランジスタQ3とから構成されている。
トランジスタQ1は、NMOSトランジスタからなり、ドレイン端子とソース端子が固定容量素子CSの両端にそれぞれ接続され、ゲート端子に起動部17からの起動信号が入力されている。
これにより、トランジスタQ1は、検知動作期間の終了時に導通となって、固定容量素子CSの電荷を放電してセンサ出力電圧を初期化するとともに、検知動作期間の開始時に非導通となって、固定容量素子CSへの電荷の充電が開始される。
トランジスタQ2は、NMOSトランジスタからなり、ソース端子がダイオードD1のゲート端子に接続され、ドレイン端子が接地電位GNDに接続され、ゲート端子に起動部17からの起動信号が入力されている。
トランジスタQ3は、PMOSトランジスタからなり、ソース端子が電源電位VDDに接続され、ドレイン端子がダイオードD1のゲート端子に接続され、ゲート端子に起動部17からの起動信号が入力されている。
したがって、検知動作期間の終了時には、トランジスタQ2が導通するとともにトランジスタQ3が非導通となって、ダイオードD1が非導通状態に制御される。これにより、ゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給が遮断して初期化される。
一方、検知動作期間の開始時には、トランジスタQ2が非導通となるともとにトランジスタQ3が導通して、ダイオードD1が導通状態に制御される。これにより、ゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給が再開される。
図4は、起動部の構成例を示す回路図である。
この起動部17は、3つのインバータ回路INVがリング接続されたリングオシレータ回路から構成されている。各インバータ回路の出力端子には容量素子Cがそれぞれ接続されており、いずれか1つのインバータ回路の出力信号が起動信号として出力されている。この際、インバータ回路INVは、それぞれ電源電位VDDより低く、例えばトランジスタのしきい値電圧に近い電源電位VDDLで動作させることにより、消費電力を抑えることが可能となる。
図5は、遅延部および給電制御部の構成例を示す回路図である。
遅延部18は、抵抗素子Rdと容量素子Cdの時定数回路(積分回路)と、シュミットトリガ回路Udとからなり、起動部17からの起動信号を時定数回路で積分し、その積分電圧とシュミットトリガ回路Udのしきい値電圧との比較結果を制御信号CNTとして、給電制御部16へ出力する。
給電制御部16は、制御信号CNTに基づいてオンオフ動作するスイッチ素子であるスイッチSWPからなり、制御信号CNTに応じて無線部14に対する動作電源PWの供給制御を行う。
図6および図7は、センサノード装置の動作を示す信号波形図である。
図6の例では、時刻T0において、センサノード装置10に対して外部振動が与えられた後、時刻T1に起動信号TSが立ち上がって検知動作期間が開始されている。時刻T1以前においては、起動信号TSによりゼロパワーセンサ回路部12が初期化されており、固定容量素子CSの電圧は接地電位GNDと等しいものとする。
外部振動に応じてセンサ素子部11から出力される検知信号BP,BNの電圧が変化する。この際、1回の振動でセンサ素子部11の可変容量素子CP,CNに充電される電荷は一定であることから、電荷Q=容量C×電圧Vの関係に基づき、容量Cと電圧Vとが反比例する。
このため、1回の振動で固定電極11Pと可動電極11Mとの距離が大きくなって可変容量素子CPの容量Cが小さくなると検知信号BPの電圧が高くなり、上記距離が小さくなって可変容量素子CPの容量Cが大きくなると検知信号BPの電圧が低くなる。また、このことは、固定電極11Nと可動電極11Mとから構成される可変容量素子CNと検知信号BNとの関係についても同様である。
ここで、図3に示したように、可変容量素子CP,CNは対象構造をなすことから、検知信号BP,BNは、図6に示すように逆位相の信号となる。なお、検知信号BP,BNの波形については、実際には外部振動の状態に応じて曲線となるが、回路動作の説明を容易とするため、図6では、検知信号BP,BNを矩形波形で示してある。
時刻T1からの検知動作期間Tsにおいて、ゼロパワーセンサ回路部12のダイオードD1〜D3は、それぞれの両端電圧差がしきい値電圧Vt以上になった時点で導通状態となる。このため、検知信号BPの電圧が電源電位VDDよりVt以上低下した時点でダイオードD1が導通し、検知信号BNの電圧が検知信号BPの電圧よりVt以上低下した時点でダイオードD2が導通し、検知信号BNの電圧が固定容量素子CSの電位すなわちセンサ出力信号SOの電圧よりVt以上上昇した時点でダイオードD3が導通する。
このため、外部振動の繰り返しに応じて、ダイオードD1,D3とダイオードD2とが交互に導通することから、電源電位VDDからの電荷がダイオードD1〜D3を介して固定容量素子CSまで順に伝達されて充電される。
その後、時刻T2において、遅延部18から起動信号TSを判定期間Tcだけ遅延させた制御信号CNTが出力される。
この際、判定期間Tcの終了時刻T2より以前の時刻TAにおいて、センサ出力信号SOの電圧がしきい値回路部13のしきい値電圧に達したため、しきい値回路部13から外部振動ありを示す検知データDTが出力される。
したがって、この場合は、判定期間Tcが終了して、無線部14へ動作電源が供給された時刻T2において、しきい値回路部13から検知データDTが出力されていることから、外部振動ありを示す検知データDTが無線電波により無線部14から送信される。
このように、センサ出力信号SOの電圧は、検知信号BP,BNの繰り返し回数に依存する。このため、検知信号BP,BNの繰り返し速度、すなわち外部振動の周波数や加速度の大きさに応じて、センサ出力信号SOの電圧が上昇する速度が変化する。
図7の例では、センサノード装置10に対して与えられ外部振動が小さいことから、判定期間Tcの終了時刻T2より後の時刻TBにおいて、センサ出力信号SOの電圧がしきい値回路部13のしきい値電圧に達している。
このため、判定期間Tcが終了して、無線部14へ動作電源が供給された時刻T2において、しきい値回路部13からは外部振動なしを示す検知データDTが出力されていることから、外部振動なしを示す検知データDTが無線電波により無線部14から送信される。
図8は、受信装置の構成を示すブロック図である。この受信装置20には、主な機能部として、無線部21、通信部22、メモリ部23、およびCPU24が設けられている。また、CPU24は、処理部として検知データ取得部24Aと通信制御部24Bが設けられている。
無線部21は、センサノード装置10から送信された無線電波を受信し、無線電波の受信有無を示す受信パルス信号をCPU24へ出力する。また、受信した無線電波を復調して、送信元センサノード装置10からの検知データや識別情報などの各種情報をCPU24へ出力する。
検知データ取得部24Aは、無線部21から検知データや識別情報などの各種情報を取得し、メモリ部23へ保存する。通信制御部24Bは、定期的あるいは外部装置(図示せず)からの要求に応じて、メモリ部23から検知データを読み出し、LANやインターネットなどの通信ネットワークを介して外部装置へ提供する。
図9は、センサノードシステムの動作例を示す信号波形図である。
図9の例では、センサノード装置10において、起動部17から一定周期で起動信号TSが出力されている。時刻T5に発生した外部振動が時刻T6からの検知動作期間において検知され、時刻T6から判定期間Tcだけ遅れて、振動ありを示す検知データが無線部14から送信されている。
この際、一定基準以上の大きさの振動が与えられた場合だけ、振動ありを示す検知データが無線部14から送信される。このため、受信装置2において、各検知動作期間のうち振動ありが通知された期間を連続させることにより、一定基準以上の大きさの振動が与えられた期間を得ることが可能となる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた検知信号を出力するセンサ素子部11と、直列接続された3つのダイオードが検知信号の変化に応じて交互に導通することにより固定容量素子を徐々に充電するゼロパワーセンサ回路部12とを設けたので、センサ素子部11で得られた検知信号を差動増幅器で増幅することなく、外部振動に応じた電圧を示すセンサ出力信号をゼロパワーセンサ回路部12で得ることができる。
これにより、センサノード装置内では比較的大きな電力を消費していた差動増幅部が不要となり、センサノード装置全体の消費電力を効果的に削減することが可能となる。したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となった差動増幅部に応じて回路規模を削減でき、結果としてセンサノード装置の小型化・軽量化を図ることが可能となる。このため、小さな物や人などの対象にセンサノード装置を取り付ける場合でも、センサノード装置の大きさに起因する取付位置の制約を緩和でき、センサノードシステムの導入を推進させることができる。したがって、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスで、有用なサービスを容易に提供することが可能となる。
また、本実施の形態では、固定容量素子両端のセンサ出力電圧が初期電位からしきい値電圧に達した時点で、振動ありと判定するようにしたので、従来、センサノード装置内では比較的大きな電力を消費していたA/D変換部やCPUが不要となり、センサノード装置全体の消費電力をさらに削減することが可能となる。
したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となったA/D変換部やCPUに応じて回路規模をさらに削減でき、結果としてセンサノード装置の小型化・軽量化を図ることが可能となる。このため、前述と同様にセンサノードシステムの導入を推進させることができ、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスで、有用なサービスを容易に提供することが可能となる。
また、本実施の形態では、起動部17からの起動信号に応じてゼロパワーセンサ回路部12で検知動作を実行し、この起動信号を判定期間だけ遅延させた制御信号に基づいて、無線部14に対する動作電源の供給を制御するようにしたので、検知動作開始から判定期間経過した時点における振動検知状態を示す検知データが、無線電波によりセンサノード装置10から受信装置20へ送信される。
このため、センサノード装置10に与えられた振動の大きさの程度を、検知動作期間ごとに1回の無線送信で受信装置20へ通知することができ、効率よく検知結果を通知することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図10および図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図10は、傾斜スイッチの構成を示す説明図である。図11は、傾斜スイッチを用いた起動部の構成例を示す回路図である。
第1の実施の形態では、起動部17として、リングオシレータ回路を用いた場合を例として説明した。本実施の形態では、起動部17として、傾斜スイッチSWsを用いた場合を例として説明する。
傾斜スイッチSWsは、図10に示すように、傾斜角度によって球状の可動体が転がり2つの電極に接触すると導通状態となり、傾斜角度が変化して可動体が電極とは反対側に転がると絶縁状態となる。この傾斜スイッチSWsとしては、既存の技術(例えば、http://www.comus-intl.com/products/RBS040200.pdfなど参照)を用いればよい。
本実施の形態の起動部17では、図11に示すように、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に、このような傾斜スイッチSWsと抵抗素子Rsとを直列接続し、その中間接続ノードにシュミットトリガ回路の入力端子を接続し、傾斜スイッチSWsの状態遷移に応じた電圧変化をシュミットトリガ回路でしきい値処理している。したがって、イベント(センサノード装置10の傾き)の発生時刻に応じて、起動部17から起動信号TSが出力される。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、起動部17に、センサノード装置の傾斜を検出する傾斜スイッチを設け、この傾斜スイッチの検出出力に応じて起動信号を出力するようにしたので、イベント発生時のみゼロパワーセンサ回路部12を動作させることができる。したがって、第1の実施例に比べて、消費エネルギーを低減できる。
[第3の実施の形態]
次に、図12および図13を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図12は、振動素子の構成を示す説明図である。図13は、振動素子を用いた起動部17の構成例を示す回路図である。
第1の実施の形態では、起動部17として、リングオシレータ回路を用いた場合を例として説明した。本実施の形態では、起動部17として、振動素子Dvを用いた場合を例として説明する。
振動素子Dvは、図12に示すように、可動部の1つの面がバネで固定部と接続され、外部からの振動により可動体が上下に運動するようになっており、可動体のバネと反対側の面は固定部との間に、外部からの振動に応じて変化する可変容量Cvが形成されるようになっている。この振動素子Dvとしては、既存の技術(例えば、Jonathan Bernstein外、「Low-Noise MEMS Vibration Sensor for Geophysical Applications」、JOURNAL OF MICROELECTROMECHANICAL SYSTEMS,VOL.8,NO.4,DECEMBER 1999など参照)を用いればよい。
本実施の形態の起動部17では、図13に示すように、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に、このような可変容量Cvと固定容量CLと直列接続し、その中間接続ノードにシュミットトリガ回路の入力端子を接続し、可変容量Cvの変化に応じた電圧変化をシュミットトリガ回路でしきい値処理している。したがって、イベント(センサノード装置10の振動)の発生時刻に応じて、起動部17から起動信号TSが出力される。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、起動部17に、センサノード装置の振動を検出する振動素子を設け、この振動素子Dvの検出出力に応じて起動信号を出力するようにしたので、イベント発生時のみゼロパワーセンサ回路部12を動作させることができる。また、振動素子Dvには抵抗により電力を消費する回路が含まれていない。したがって、第1の実施例に比べて、消費エネルギーを低減できる。
[第4の実施の形態]
次に、図14を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図14は、本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、起動部17として、リングオシレータ回路を用いた場合を例として説明した。本実施の形態では、起動部17として、センサ素子部、ゼロパワーセンサ回路部、およびしきい値回路部を用いた場合を例として説明する。
この起動部17は、センサ素子部17A、ゼロパワーセンサ回路部17B、およびしきい値回路部17Cから構成されている。
センサ素子部(第2のセンサ素子部)17Aは、外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子(第2の可変容量素子)を含み、当該容量変化に応じた検知信号(第2の検知信号)を出力する振動センサである。
ゼロパワーセンサ回路部(第2のセンサ回路部)17Bは、直列接続された3つのダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子(第2の固定容量素子)とを含み、センサ素子部17Aで得られた検知信号の変化に応じてこれらダイオードが交互に導通して固定容量素子を徐々に充電することにより、対象の振動や加速度に応じた電圧を有するセンサ出力信号を出力する。
しきい値回路部(第2のしきい値回路部)17Cは、ゼロパワーセンサ回路部17Bで得られたセンサ出力信号の電圧をしきい値電圧(第2のしきい値電圧)と比較し、この比較結果を検知データとして出力する。
これらセンサ素子部17A、ゼロパワーセンサ回路部17B、およびしきい値回路部17Cは、センサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、およびしきい値回路部13と同等の回路部であり、ここでの詳細な説明は省略する。
図15は、センサノード装置の動作を示す信号波形図である。
図6の例では、時刻T0において、センサノード装置10に対して外部振動が与えられて、センサ素子部17Aから出力される検知信号BPs,BNsの電圧変化に応じて、ゼロパワーセンサ回路部17Bの固定容量素子が徐々に充電される。
その後、時刻T1において、固定容量素子両端のセンサ出力信号SOsの電圧がしきい値回路部17Cのしきい値電圧に達した時点で、しきい値回路部17Cから起動信号TSが出力されている。
この際、外部振動に対するセンサ素子部17Aの検知信号の感度は、センサ素子部11の感度よりも高く設定されている。センサ素子部の感度を変える方法としては、センサ素子部が有するバネの構造を変化させばね定数を調整することで感度を変えることができる。
したがって、ゼロパワーセンサ回路部17Bのセンサ出力信号SOsは、ゼロパワーセンサ回路部12と比較して、短い時間で電圧上昇することになり、外部振動の発生開始時点から遅れなく起動信号TSが出力され、ゼロパワーセンサ回路部12に対して振動検知に必要となる十分な長さの検知動作期間を与えることができる。
その後、時刻T1から判定期間Tc経過後の時刻T2において、遅延部18から制御信号CNTが出力される。これに応じて、給電制御部16から無線部14に対して出力電源PSが供給されて、無線部14から無線電波が送信される。
ゼロパワーセンサ回路部17Bには、例えば無線部14における無線電波の送信終了を示す信号がリセット信号RSTとして入力されている。したがって、時刻T3における無線電波の送信終了に応じて、ゼロパワーセンサ回路部17Bが初期化され、起動信号TSの出力が停止され、これに応じて遅延部18からの制御信号CNTの出力も停止される。
[第4の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、起動部17を、センサ素子部17A、ゼロパワーセンサ回路部17B、およびしきい値回路部17Cから構成したので、第1の実施の形態と同様の理由により、起動部17での消費電力を効果的に削減することが可能となる。
[第5の実施の形態]
次に、図16を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図16は、本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
第4の実施の形態では、起動部17として、センサ素子部17A、ゼロパワーセンサ回路部17B、およびしきい値回路部17Cから構成した場合を例として説明した。本実施の形態では、センサ素子部17Aとしてセンサ素子部11を兼用している。
この際、検知信号BP,BNに対するゼロパワーセンサ回路部17Bの検出感度は、ゼロパワーセンサ回路部12よりも高く設定されている。ゼロパワーセンサ回路部の感度を変える方法としては、固定容量素子CSの容量、ダイオードD1〜D3の電流駆動力またはしきい値電圧を調整すればよい。ダイオードD1〜D3の電流駆動力はトランジスタのゲート幅またはゲート長を変化させればよく、しきい値電圧は製造時にトランジスタのチャネル領域に注入するイオンの量を変化させればよい。
[第5の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、センサ素子部17Aとしてセンサ素子部11を兼用するようにしたので、センサ素子部17Aを必要とすることなく、第4の実施の形態と同様にして、起動部17での消費電力を効果的に削減することが可能となる。
[第6の実施の形態]
次に、図17を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図17は、本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
第4の実施の形態では、起動部17として、センサ素子部17A、ゼロパワーセンサ回路部17B、およびしきい値回路部17Cから構成した場合を例として説明した。本実施の形態では、センサ素子部17Aとしてセンサ素子部11を兼用し、ゼロパワーセンサ回路部17Bとしてゼロパワーセンサ回路部12を兼用している。
この際、センサ出力信号SOに対するしきい値回路部17Cのしきい値電圧は、しきい値回路部13よりも低く設定されている。しきい値回路部のしきい値電圧を変える方法としては、例えば、しきい値回路部でシュミットトリガ回路を用いる場合、論理しきい値に寄与するトランジスタのサイズを調整すればよい。
[第6の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、センサ素子部17Aとしてセンサ素子部11を兼用し、ゼロパワーセンサ回路部17Bとしてゼロパワーセンサ回路部12を兼用するようにしたので、センサ素子部17Aおよびゼロパワーセンサ回路部17Bを必要とすることなく、起動部17での消費電力を効果的に削減することが可能となる。
[第7の実施の形態]
次に、図18を参照して、本発明の第7の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図18は、本発明の第7の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、ゼロパワーセンサ回路部12からのセンサ出力信号SOの電圧と、しきい値回路部13のしきい値電圧とを比較し、得られた検知データDTを無線部14から送信することにより、振動の有無を通知する場合について説明した。
本実施の形態では、センサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、およびしきい値回路部13からなる振動検知部19を複数並列して設けた場合について説明する。
各振動検知部19は、それぞれセンサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、およびしきい値回路部13から構成されており、外部振動に対するセンサ素子部11の検知信号の感度は、振動検知部19ごとに異なる感度に設定されている。センサ素子部の感度を変える方法としては、センサ素子部が有するバネの構造を変化させばね定数を調整することで感度を変えることができる。
これにより、各振動検知部19からは、同一の外部振動に対して異なるタイミングで検知データDTが出力され、これら検知データDTが無線部14から送信される。
[第7の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、それぞれセンサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、およびしきい値回路部13から構成される振動検知部19を複数設け、振動検知部19ごとに、外部振動に対して互いに異なる感度を有するセンサ素子部11を用いたので、各振動検知部19のうち、外部振動の大きさに応じて検知データDTを出力する振動検知部19が変化する。このため、これら検知データDTを総合することにより、どの程度の大きさの外部振動が発生したかを把握することができる。
[第8の実施の形態]
次に、図19を参照して、本発明の第8の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図19は、本発明の第8の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
第7の実施の形態では、センサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、およびしきい値回路部13からなる振動検知部19を複数並列して設けた場合について説明した。本実施の形態では、これら振動検知部19相互間で1つの共通センサ素子部を共用している。
図19の例では、センサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、およびしきい値回路部13からなる1つの振動検知部19と、センサ素子部11を持たず、ゼロパワーセンサ回路部12としきい値回路部13とからなる複数の振動検知部19Aとを設け、共通センサ素子部として共用する振動検知部19のセンサ素子部11からの検知信号BP,BNが、各振動検知部19Aのゼロパワーセンサ回路部12へ入力されている。
この際、検知信号BP,BNに対するゼロパワーセンサ回路部12の検出感度は、振動検知部19,19Aごとに異なる感度に設定されている。ゼロパワーセンサ回路部の感度を変える方法としては、固定容量素子CSの容量、ダイオードD1〜D3の電流駆動力またはしきい値電圧を調整すればよい。ダイオードD1〜D3の電流駆動力はトランジスタのゲート幅またはゲート長を変化させればよく、しきい値電圧は製造時にトランジスタのチャネル領域に注入するイオンの量を変化させればよい。
これにより、各振動検知部19からは、同一の外部振動に対して異なるタイミングで検知データDTが出力され、これら検知データDTが無線部14から送信される。
[第8の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、複数の振動検知部19,19A間で、1つのセンサ素子部11を共通センサ素子部として共用するようにしたので、第7の実施の形態と比較して、センサ素子部11を省くことができ、少ない回路規模で第7の実施の形態と同等の作用効果を得ることが可能となる。
[第9の実施の形態]
次に、図20を参照して、本発明の第9の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図20は、本発明の第9の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
第8の実施の形態では、各振動検知部19,19A間で、1つのセンサ素子部11を共通センサ素子部として共用する場合について説明した。本実施の形態では、これら振動検知部19相互間で1つのセンサ素子部11と1つのゼロパワーセンサ回路部12とを共用している。
図20の例では、センサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、およびしきい値回路部13からなる1つの振動検知部19と、センサ素子部11とゼロパワーセンサ回路部12を持たず、しきい値回路部13のみからなる複数の振動検知部19Bとを設け、共通ゼロパワーセンサ回路部として共用する振動検知部19のゼロパワーセンサ回路部12からのセンサ出力信号SOが、各振動検知部19Bのしきい値回路部13へ入力されている。
この際、センサ出力信号SOに対するしきい値回路部13のしきい値電圧は、振動検知部19,19Bごとに異なる感度に設定されている。しきい値回路部のしきい値電圧を変える方法としては、例えば、しきい値回路部でシュミットトリガ回路を用いる場合、論理しきい値に寄与するトランジスタのサイズを調整すればよい。
[第9の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、複数の振動検知部19,19B間で、1つのセンサ素子部11を共通センサ素子部として共用するとともに、1つのゼロパワーセンサ回路部12を共通ゼロパワーセンサ回路部として共用するようにしたので、第8の実施の形態と比較して、さらにゼロパワーセンサ回路部12を省くことができ、少ない回路規模で第7の実施の形態と同等の作用効果を得ることが可能となる。
[第10の実施の形態]
次に、図21を参照して、本発明の第10の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置について説明する。図21は、本発明の第10の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。
第9の実施の形態では、各振動検知部19,19B相互間で1つのセンサ素子部11と1つのゼロパワーセンサ回路部12とを共用する場合について説明した。本実施の形態では、振動検知部19のセンサ素子部11およびゼロパワーセンサ回路部12を起動部17でも共用している。
図21の例では、第9の実施の形態にかかるセンサノード装置の構成のうち、起動部17がしきい値回路部17Cから構成されている。この構成は、第9の実施の形態に第6の実施の形態を適用した例と捉えることもできる。
図22は、センサノード装置の動作を示す信号波形図である。図23は、検知データの出力例である。
図22の例では、1つの振動検知部19とn−1個の振動検知部19Bが設けられており、振動検知部19のしきい値回路部13には、しきい値電圧Vth1が設定されており、各振動検知部19Bには、しきい値電圧Vth2〜しきい値電圧Vthnがそれぞれ設定されている。この際、しきい値電圧Vth1が最も低く、しきい値電圧Vthnまで順に電圧が高くなるよう設定されているものとする。
また、センサ出力信号SOに対する起動部17のしきい値回路部17Cのしきい値電圧Vth0は、各振動検知部19,19Bのしきい値回路部13のしきい値電圧Vth1〜Vthnよりも低く設定されている。しきい値回路部のしきい値電圧を変える方法としては、例えば、しきい値回路部でシュミットトリガ回路を用いる場合、論理しきい値に寄与するトランジスタのサイズを調整すればよい。
この場合、時刻T10で発生した外部振動が、振動検知部19のセンサ素子部11で検知され、振動検知部19のゼロパワーセンサ回路部12からのセンサ出力信号SOの電圧が徐々に上昇する。
その後の時刻T11において、センサ出力信号SOの電圧が、最も低いしきい値電圧Vth0を越えた時点で、起動部17から起動信号TSが遅延部18へ出力される。したがって、時刻T11から判定期間Tsだけ経過した時刻T12に、遅延部18から給電制御部16へ制御信号CNTが出力されて、無線部14から各検知データDTが無線電波により送信される。
ここで、センサ出力信号SOの電圧は、時刻T11以降さらに上昇を続け、判定期間Tsの終了時点である時刻T12において、しきい値Vthm−1としきい値Vthmとの間まで上昇したとする。
したがって、この場合には、図23に示すように、しきい値Vth1を持つ振動検知部19の検知データDT1から、しきい値Vthm−1を持つ振動検知部19Bの検知データDTm−1までが、振動ありに対応する「1」を示し、しきい値Vthmを持つ振動検知部19Bの検知データDTmから、しきい値Vthnを持つ振動検知部19Bの検知データDTnまでが、振動なしに対応する「0」を示すことになる。
このため、これら検知データDT1〜DTnを総合することにより、どの程度の大きさの外部振動が発生したかを把握することができる。無線部14では、これら検知データDT1〜DTnをそのままnビットのデータとして無線信号により送信してもよく、振動ありを示す検知データのうち最も高いしきい値を持つ振動検知部19,19Bに割り当てられている番号や数値を無線信号により送信してもよい。
図24は、受信装置における検知データの計測結果を示す説明図である。
受信装置20の検知データ取得部24Aは、無線部21から検知データや識別情報などの各種情報を取得し、メモリ部23へ保存する。したがって、これら検知データをセンサノード装置ごとに時系列グラフとして表現することにより、任意のセンサノード装置で検知した外部振動の変化を示す出力データが得られる。
[第10の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、複数の振動検知部19,19B間で共用している振動検知部19のセンサ素子部11およびゼロパワーセンサ回路部12を、起動部17でも共用するようにしたので、第9の実施の形態と比較して、起動部17をしきい値回路部17Cという極めて簡素な回路で構成することができ、少ない回路規模で第9の実施の形態と同等の作用効果を得ることが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、それぞれ個別の実施形態を説明したが、これらは必要に応じて任意に組み合わせて実施してもよい。
また、第4の実施の形態では、外部振動に対するセンサ素子部17Aの検知信号の感度を、センサ素子部11の感度よりも高く設定する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第5の実施の形態と同様にして、検知信号BP,BNに対するゼロパワーセンサ回路部17Bの検出感度を、ゼロパワーセンサ回路部12よりも高く設定してもよく、第6の実施の形態と同様にして、センサ出力信号SOに対するしきい値回路部17Cのしきい値電圧を、しきい値回路部13よりも低く設定してもよい。また、これら設定を任意に組み合わせて実施してもよい。
同じく、第5の実施の形態では、検知信号BP,BNに対するゼロパワーセンサ回路部17Bの検出感度を、ゼロパワーセンサ回路部12よりも高く設定する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、第6の実施の形態と同様にして、センサ出力信号SOに対するしきい値回路部17Cのしきい値電圧を、しきい値回路部13よりも低く設定してもよい。また、これら設定を任意に組み合わせて実施してもよい。
また、第7の実施の形態では、外部振動に対するセンサ素子部11の検知信号の感度として、振動検知部19相互間で異なる感度を設定する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第8の実施の形態と同様にして、検知信号BP,BNに対するゼロパワーセンサ回路部12の検出感度として、振動検知部19相互間で異なる検出感度を設定してもよく、第9の実施の形態と同様にして、センサ出力信号SOに対するしきい値回路部13のしきい値電圧として、振動検知部19相互間で異なるしきい値電圧を設定してもよい。また、これら設定を任意に組み合わせて実施してもよい。
同じく、第8の実施の形態では、検知信号BP,BNに対するゼロパワーセンサ回路部12の検出感度として、振動検知部19相互間で異なる検出感度を設定する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、第9の実施の形態と同様にして、センサ出力信号SOに対するしきい値回路部13のしきい値電圧として、振動検知部19相互間で異なるしきい値電圧を設定してもよい。また、これら設定を任意に組み合わせて実施してもよい。
また、第10の実施の形態では、第9の実施の形態に対して第6の実施の形態を適用した場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、第9の実施の形態に対して第4の実施の形態や第5の実施の形態を適用することも可能である。
本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 センサ素子部およびゼロパワーセンサ回路部の構成例を示す回路図である。 振動センサの構成例である。 起動部の構成例を示す回路図である。 遅延部および給電制御部の構成例を示す回路図である。 センサノード装置の動作を示す信号波形図である。 センサノード装置の他の動作を示す信号波形図である。 受信装置の構成を示すブロック図である。 センサノードシステムの動作例を示す信号波形図である。 傾斜スイッチの構成を示す説明図である。 傾斜スイッチを用いた起動部の構成例を示す回路図である。 振動素子の構成を示す説明図である。 振動素子を用いた起動部17の構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 センサノード装置の動作を示す信号波形図である。 本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第7の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第8の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第9の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第10の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノード装置の構成を示すブロック図である。 センサノード装置の動作を示す信号波形図である。 検知データの出力例である。 受信装置における検知データの計測結果を示す説明図である。 従来のセンサノードシステムの構成を示すブロック図である。 センサ素子部およびセンサ回路部の構成を示す回路図である。 振動センサの構成例である。
符号の説明
100…センサノードシステム、10…センサノード装置、11…センサ素子部、11M…可動電極、11P,11N…固定電極、12…ゼロパワーセンサ回路部、13…しきい値回路、14…無線部、15…電源部、16…給電制御部、17…起動部、17A…センサ素子部、17B…ゼロパワーセンサ回路部、17C…しきい値回路、18…遅延部、19,19A,19B…振動検知部、20…受信装置、21…無線部、22…通信部、23…メモリ部、24…CPU、24A…検知データ取得部、24B…通信制御部、CP,CN…可変容量素子、N1,N2,N3…ノード、BP,BN…検知信号、D1,D2,D3…ダイオード、CS…固定容量素子、Q1,Q2,Q3…トランジスタ、VDD…電源電位、GND…接地電位、SO…センサ出力信号、TS…起動信号、CNT…制御信号、PW…動作電源、INV…インバータ回路、C…容量素子、SWP…スイッチ、PS…出力電源、Rd…抵抗素子、Cd…積分容量素子、Ud…シュミットトリガ回路、Ts…検知動作期間、Tc…判定期間、SWs…傾斜スイッチ、Dv…振動素子、Cv…可変容量、BPs,BNs…検知信号、SOs…センサ出力信号。

Claims (14)

  1. 外部から与えられた外部振動を検知し、その検知データを無線電波で送信するセンサノード装置であって、
    前記外部振動の検知動作期間を示す起動信号を出力する起動部と、
    前記外部振動に応じて容量値が変化する第1の可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた第1の検知信号を出力する第1のセンサ素子部と、
    直列接続された3つのダイオードからの出力電圧を充電する第1の固定容量素子とを含み、前記起動信号の検知動作期間において前記第1の検知信号の変化に応じてこれら3つのダイオードを交互に導通させることにより前記第1の固定容量素子を徐々に充電する第1のセンサ回路部と、
    前記第1の固定容量素子両端のセンサ出力電圧と第1のしきい値電圧とを比較し、この比較結果を前記検知データとして出力する第1のしきい値回路部と、
    供給された動作電源で動作して前記検知データを含む無線電波を送信する無線部と
    を備えることを特徴とするセンサノード装置。
  2. 請求項1に記載のセンサノード装置において、
    動作電源を供給する電源部と、
    前記起動信号を判定期間だけ遅延させた制御信号を出力する遅延部と、
    前記制御信号に基づいて前記動作電源の供給を制御する給電制御部と
    をさらに備え、
    前記無線部は、前記給電制御部からの前記動作電源の供給に応じて動作して前記検知データを含む無線電波を送信する
    ことを特徴とするセンサノード装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセンサノード装置において、
    前記起動部は、
    前記外部振動に応じて容量値が変化する第2の可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた第2の検知信号を出力する第2のセンサ素子部と、
    直列接続された3つのダイオードからの出力電圧を充電する第2の固定容量素子とを含み、前記第2の検知信号の変化に応じてこれら3つのダイオードを交互に導通させることにより前記第2の固定容量素子を徐々に充電する第2のセンサ回路部と、
    前記第2の固定容量素子両端のセンサ出力電圧と第2のしきい値電圧とを比較し、この比較結果に基づいて前記起動信号を出力する第2のしきい値回路部と
    を含むことを特徴とするセンサノード装置。
  4. 請求項3に記載のセンサノード装置において、
    前記第2のセンサ素子部は、前記第1のセンサ素子部からなり、
    前記第2のセンサ回路部は、前記第1の検知信号の変化に応じて当該3つのダイオードを交互に導通させることにより前記第2の固定容量素子を徐々に充電する
    ことを特徴とするセンサノード装置。
  5. 請求項3に記載のセンサノード装置において、
    前記第2のセンサ素子部は、前記第1のセンサ素子部からなり、
    前記第2のセンサ回路部は、前記第1のセンサ回路部からなり、
    前記第2のしきい値回路部は、前記第1の固定容量素子両端のセンサ出力電圧と第2のしきい値電圧とを比較し、この比較結果に基づいて前記起動信号を出力する
    ことを特徴とするセンサノード装置。
  6. 請求項3に記載のセンサノード装置において、
    前記第2のセンサ素子部は、前記第1のセンサ素子部より高い振動検出感度を有することを特徴とするセンサノード装置。
  7. 請求項3または請求項4に記載のセンサノード装置において、
    前記第2のセンサ回路部は、前記第1のセンサ回路部より高い振動検出感度を有することを特徴とするセンサノード装置。
  8. 請求項3または請求項5に記載のセンサノード装置において、
    前記第2のしきい値回路部は、前記第2のしきい値電圧として前記第1のしきい値電圧より低いしきい値電圧を有することを特徴とするセンサノード装置。
  9. 請求項1に記載のセンサノード装置において、
    前記起動部は、前記外部振動に応じた当該センサノード装置の傾斜を検出する傾斜スイッチを含み、この傾斜スイッチの検出出力に応じて前記起動信号を出力することを特徴とするセンサノード装置。
  10. 請求項1に記載のセンサノード装置において、
    前記起動部は、前記外部振動を検出する振動センサを含み、この振動センサの検出出力に応じて前記起動信号を出力することを特徴とするセンサノード装置。
  11. 請求項1に記載のセンサノード装置において、
    それぞれ前記第1のセンサ素子部、前記第1のセンサ回路部、および前記第1のしきい値回路部の組からなり、互いに異なる検知感度で検知した前記外部振動を示す検知データをそれぞれ出力する複数の振動検知部を備え、
    前記無線部は、これら振動検知部からの検知データを含む無線電波を送信する
    ことを特徴とするセンサノード装置。
  12. 請求項11に記載のセンサノード装置において、
    前記各振動検知部は、それぞれの前記第1のセンサ素子部に代えて、当該第1のセンサ素子部と同様の構成を有する1つの共通センサ素子部を共通して備え、
    前記各振動検知部の前記第1のセンサ回路部は、前記共通センサ素子部からの第1の検知信号の変化に応じて当該第1の固定容量素子を徐々に充電する
    ことを特徴とするセンサノード装置。
  13. 請求項11に記載のセンサノード装置において、
    前記各振動検知部は、それぞれの前記第1のセンサ素子部に代えて、当該第1のセンサ素子部と同様の構成を有する1つの共通センサ素子部を共通して備えるとともに、それぞれの前記第1のセンサ回路部に代えて、当該第1の共通センサ回路部と同様の構成を有する1つの共通センサ回路部を共通して備え、
    前記共通センサ回路部は、前記共通センサ素子部からの第1の検知信号の変化に応じて当該第1の固定容量素子を徐々に充電し、
    前記各振動検知部の前記しきい値回路部は、前記共通センサ回路部の第1の固定容量素子両端のセンサ出力電圧としきい値電圧とを比較し、この比較結果を前記検知データとしてそれぞれ出力する
    ことを特徴とするセンサノード装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1つに記載のセンサノード装置と、
    前記センサノード装置から送信された無線電波を受信して、前記センサノード装置に与えられた外部振動の周波数または加速度を示す検知データを収集する受信装置と
    を備えることを特徴とするセンサノードシステム。
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