JP4823295B2 - センサノードチップおよびセンサノードシステム - Google Patents
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Description
このセンサネットワーク技術では、センサノードの小型化・軽量化を目的として、データを検知して受信装置へ送信するための回路構成を半導体チップで実現したセンサノードチップが注目されている。
センサノードチップ50は、センサ素子部51、センサ回路部52、A/D変換部53、CPU54、メモリ部55、無線部56、および電源部57により構成され、電源部57から各ブロックへ電力が供給されている。電源部57は、例えば振動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機構や2次電池等で構成されており、長時間の動作が実現可能なように工夫されている。
これら振動センサ51A,51Bにおいて、外部振動で可動電極51Mが振動することにより、固定電極51P,51Nとの距離が変化して、可動電極51Mと固定電極51P,51Nと間の容量CP,CNの大きさが変化する。この際、固定電極51Pと固定電極51Nとの中間に可動電極51Mが配置されているため、これら容量CP,CNは差動的に変化する。
すなわち、差動増幅器はトランジスタをアナログ動作させているため、直流電流を常時消費してしまうことから、センサノードチップ全体での消費電力は、mW(ミリワット)からμW(マイクロワット)レベルとなる。また、上記消費電力を確保するために電源部の発電量を大きくするには発電機構の体積を大きくする必要があり、センサノードチップの小型化が制約される。
したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となった差動増幅部に応じて回路規模を削減でき、結果としてセンサノードチップの小型化・軽量化を図ることが可能となる。
したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となったA/D変換部やCPUに応じて回路規模をさらに削減でき、結果としてセンサノードチップの小型化・軽量化を図ることが可能となる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノードチップについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノードチップの構成を示すブロック図である。
センサノードチップ10は、物や人などの様々な対象に取り付けられることで、その対象の状態を検知して、無線電波により外部機器へ送信する。無線電波は、比較的微弱な無線信号であり、数十cmから数十m離れた距離を通信できる。受信装置20は、センサノードチップ10から受信した無線電波により、対象の状態を示すデータを収集し、これらデータを通信ネットワーク(図示せず)で提供する。
ゼロパワーセンサ回路部12は、直列接続された3つのダイオード(第1、第2、および第3のダイオード)と、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含み、センサ素子部11で得られた検知信号の変化に応じてこれらダイオードが交互に導通して固定容量素子を徐々に充電することにより、対象の振動や加速度に応じた電圧を有するセンサ出力信号を出力する。
初期化回路部17は、無線部14からの無線電波の送信時に、ゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子に充電されているセンサ出力電圧を初期化する。
また、初期化回路部17は、給電制御部16から無線部14へ動作電源が供給されて、無線部14から無線電波の送信が開始された際に、ゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子CSに充電されているセンサ出力電圧を、接地電位へ初期化する。これにより、無線部14からの無線電波の送信直後に、次の検知動作のための初期化が行われる。
なお、無線電波の送信期間長は、無線部14において管理してもよく、この場合には、無線電波の送信終了の通知に応じて初期化回路部17で、上記初期化動作を行えばよい。
センサ素子部11は、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に接続された振動センサ11Aから構成されている。振動センサ11Aは、外部振動により差動的に容量値が変化する2つの可変容量素子CP,CNの直列接続からなる。
本実施の形態では、ノードN3を介して可動電極11Mへ接地電位GNDを印加している。これにより、外部振動に応じて正負に電圧が差動で変化する検知信号が、固定電極11P,11NからノードN1,N2を介してそれぞれ出力される。
これにより、センサ素子部11のノードN1,N2から出力された逆位相の2つの検知信号BP,BNによりダイオードD1〜D3が交互に導通制御され、電源電位VDDにより固定容量素子CSが徐々に充電される。
これにより、トランジスタQ1は、動作電源の供給時に導通して、固定容量素子CSの電荷を放電して初期化するとともに、当該供給停止時に非導通となる。
これにより、トランジスタQ2は、動作電源の供給時に非導通となって、ゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給を遮断して初期化するとともに、当該供給停止時に導通してゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給を開始する。
ここで、図3に示したように、可変容量素子CP,CNは対象構造をなすことから、検知信号BP,BNは、図4に示すように逆位相の信号となる。なお、検知信号BP,BNの波形については、実際には外部振動の状態に応じて曲線となるが、回路動作の説明を容易とするため、図4では、検知信号BP,BNを矩形波形で示してある。
したがって、時刻T0から時刻T1までの期間ΔT1では、センサ出力信号SOの電圧が制御回路部13のしきい値電圧に達していないため、制御回路部13からスイッチオフを示す制御信号CNTが出力される。一方、時刻T1に、センサ出力信号SOの電圧が制御回路部13のしきい値電圧に達した時点で、制御回路部13からスイッチオンを示す制御信号CNTが出力される。これにより、時刻T0の動作開始から期間ΔT1経過後に、無線部14に対して電源供給が行われて、無線電波が送信されることになる。
図5は、ゼロパワーセンサ回路部および制御回路部の他の動作を示す信号波形図である。図5では、図4より低い周波数の外部振動をセンサノードチップ10へ与えた場合が例として示されている。この場合には、図4より外部振動の周波数が低いため、センサ出力信号SOの電圧が上昇する速度は遅くなり、センサ出力信号SOの電圧が制御回路部13のしきい値電圧に達するまでに、期間ΔT1より長い期間ΔT2を要している。
無線受信部21は、センサノードチップ10から送信された無線電波を受信し、無線電波の受信有無を示す受信パルス信号をCPU24へ出力する。また、受信した無線電波を復調して、送信元センサノードチップ10の識別情報などの各種情報をCPU24へ出力する。
このように、本実施の形態によれば、外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた検知信号を出力するセンサ素子部11と、直列接続された第1、第2、および第3のダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含み、検知信号の変化に応じて各ダイオードが交互に導通することにより固定容量素子を徐々に充電するゼロパワーセンサ回路部12とを設けたので、センサ素子部11で得られた検知信号を差動増幅器で増幅することなく、外部振動に応じた電圧を示すセンサ出力信号をゼロパワーセンサ回路部12で得ることができる。
次に、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードチップにおけるゼロパワーセンサ回路部および初期化回路部の構成例を示す回路図である。
第1の実施の形態では、初期化回路部17のトランジスタQ2により、ゼロパワーセンサ回路部12のダイオードD1への電源電位VDDの供給制御を行う場合を例として説明した。本実施の形態では、初期化回路部17からダイオードD1を制御して電源電位VDDの供給制御を行う場合について説明する。
これにより、トランジスタQ1は、動作電源の供給時に導通して、固定容量素子CSの電荷を放電して初期化するとともに、当該供給停止時に非導通となる。
トランジスタQ4は、PMOSトランジスタからなり、ソース端子が電源電位VDDに接続され、ドレイン端子がダイオードD1のゲート端子に接続され、ゲート端子に給電制御部16から無線部14へ供給される動作電源が印加されている。
一方、無線部14に対する動作電源の供給停止時には、トランジスタQ3が非導通となるともとにトランジスタQ4が導通して、ダイオードD1が導通状態に制御される。これにより、ゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給が再開される。
このように本実施の形態によれば、初期化回路部17により、ゼロパワーセンサ回路部12のダイオードD1を制御して電源電位VDDの供給制御を行うようにしたので、ダイオードD1の入力端子を電源電位VDDに直接接続することができる。このため、ゼロパワーセンサ回路部12において、電源電位VDDから固定容量素子CSへ効率よく電荷を転送することができ、振動検出の感度を向上させることが可能となる。
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することが可能となる。
本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードチップは、図10のような給電制御部16を備えている。なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
電源遮断部16Aは、インバータ回路INVとスイッチSWCとからなり、スイッチ部16Cから無線部14へ供給される出力電源PSの論理がインバータ回路INVで反転され、スイッチSWCをオンオフ制御することにより、蓄電部16Bに対する電源部15からの動作電源PWの出力制御を行う。スイッチSWCは、スイッチSWPと同等のスイッチ素子である。
スイッチ部16Cは、制御信号CNTに基づいてスイッチ素子であるスイッチSWPをオンオフ制御することにより、無線部14に対する蓄電部16Bからの給電電源PCの供給制御を行う。
したがって、蓄電容量素子Ccの容量を、無線部14における無線電波の送信に要する所定回分の電力を蓄電可能な容量とし、抵抗素子Rcと蓄電容量素子Ccの時定数を振動減衰時間以上とすることにより、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部14への動作電源供給を所定回数に制限することが可能となる。これにより、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。
振動の入力に応じて制御回路部13から制御信号CNTが出力され、給電制御部16のスイッチSWPがオン状態となる。これにより、蓄電容量素子Ccに蓄積されている給電電源PCが出力電源PSとして無線部14へ供給され、給電電源PCの電圧が低下する。出力電源PSの出力期間中、スイッチSWCがオフ状態となり、蓄電容量素子Ccへの動作電源PWの蓄電が遮断される。
次に、図12を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
なお、電源遮断部16Aとスイッチ部16Cは、前述した第3の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
したがって、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの電源遮断期間内における無線部14への動作電源供給を1回に制限することが可能となる。
振動の入力に応じて制御回路部13から制御信号CNTが出力され、給電制御部16のスイッチSWPがオン状態となる。この時点では、出力電源PSにより遅延部16Dの積分電圧が十分充電されておらず、シュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を下回っている。
これにより、スイッチ部16Cに対する電源部15からの動作電源PWの出力が再開され、制御信号CNTの出力された場合、スイッチ部16Cから無線部14への出力電源PSの供給が可能となる。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することができ、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。
次に、図14を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図14は、本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
遅延部16Eは、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数回路(積分回路)と、シュミットトリガ回路Udとからなり、制御回路部13からの出力される制御信号CNTを時定数回路で積分し、その積分電圧とシュミットトリガ回路Udのしきい値電圧との比較結果を遅延制御信号DLCとして出力する。
スイッチ部16Cは、遅延制御信号DLCに基づいてスイッチSWPをオンオフ制御することにより、無線部14に対する電源部15からの動作電源PWの供給制御を行う。
また、制御信号CNTの出力が停止された場合、遅延部16Eの積分容量素子Cdの積分電圧が、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて徐々に低下する。
これにより、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部14への動作電源供給を1回に制限することが可能となる。
振動の入力に応じて制御回路部13から制御信号CNTの出力が開始される。この時点では、制御信号CNTにより遅延部16Eの積分電圧が十分充電されておらず、シュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を下回っている。
このため、遅延制御信号DLCは出力されておらず、スイッチ部16CのスイッチSWPがオフ状態に制御されて、電源部15の動作電源PWが出力電源PSとして無線部14へ供給されることはない。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することができ、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。また、前述した第3および第5の実施の形態と比較して、電源遮断部16Aが不要となって、遅延部16Eという簡素な回路構成の追加だけで実現でき、チップ面積を削減できる。
次に、図16を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図16は、本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することが可能となる。
本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードチップは、図16のような初期化回路部17を備えている。なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
遅延部17Aは、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数回路(積分回路)と、シュミットトリガ回路Udとからなり、無線部14へ供給される出力電源PSを時定数回路で積分し、その積分電圧とシュミットトリガ回路Udのしきい値電圧との比較結果を遅延初期化信号DLRとして、トランジスタQ1,Q2へ入力する。
したがって、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部14への動作電源供給を1回に制限することが可能となる。
振動の入力に応じてゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子CSが充電され、しきい値に達した時点で制御回路部13から制御信号CNTが出力されて、給電制御部16のスイッチSWPがオン状態となり、給電制御部16から無線部14に対して出力電源PSの出力が開始される。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することができ、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。また、前述した第3および第5の実施の形態と比較して、電源遮断部16Aが不要となって、遅延部17Aという簡素な回路構成の追加だけで実現でき、チップ面積を削減できる。
Claims (11)
- 外部から与えられた外部振動を検知し、その検知結果を無線電波で送信するセンサノードチップであって、
外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた検知信号を出力するセンサ素子部と、
直列接続された第1、第2、および第3のダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含み、前記検知信号の変化に応じて前記各ダイオードが交互に導通することにより前記固定容量素子を徐々に充電するセンサ回路部と、
前記固定容量素子両端のセンサ出力電圧がしきい値電圧に達した時点で、無線電波の送信を指示する制御信号を出力する制御回路部と、
動作電源を供給する電源部と、
前記動作電源で動作して前記無線電波を送信する無線部と、
前記制御信号に基づいて前記無線部に対する前記動作電源の供給を制御する給電制御部と、
前記無線電波の送信時に、前記センサ出力電圧を初期化する初期化回路部と
を備え、
前記無線部は、前記給電制御部から動作電源の供給に応じて前記無線電波を送信することにより、前記外部振動の検知結果に応じた送信タイミングで前記無線電波を送信する
ことを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記給電制御部は、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路を含み、前記制御信号の出力開始タイミングまたは前記無線部への動作電源供給開始タイミングからなる制御開始タイミングに基づいて前記時定数回路の動作を開始させることにより、前記制御開始タイミングから当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における前記無線部への動作電源供給を所定回数に制限することを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記給電制御部は、
前記制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と、
予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により前記電源部からの動作電源を徐々に蓄電し、前記無線部への動作電源供給時に当該時定数回路に蓄電されている前記動作電源を前記スイッチ部へ供給する蓄電部と、
前記スイッチ部を介して前記無線部へ供給される動作電源に基づいて、前記無線部への当該動作電源供給時には前記蓄電部に対する前記電源部からの動作電源の供給を遮断し、前記無線部への当該動作電源の供給終了に応じて前記蓄電部に対する前記電源部からの動作電源の供給を再開する電源遮断部と
を含むことを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記給電制御部は、
前記制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と、
予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路で計時した、前記無線部への動作電源の供給開始直後から前記振動減衰時間経過までの電源遮断期間を示す遅延信号を出力する遅延部と、
前記遅延信号に基づいて、前記電源遮断期間には前記スイッチ部に対する前記電源部からの動作電源の供給を遮断し、前記電源遮断期間の終了に応じて前記スイッチ部に対する前記電源部からの動作電源の供給を再開する電源遮断部と
を含むことを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記給電制御部は、
予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により前記制御信号を積分して前記振動減衰時間以上遅延させた遅延制御信号を出力する遅延部と、
前記遅延制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と
を含むことを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記初期化回路部は、
予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により前記無線部へ供給された動作電源を積分して前記振動減衰時間以上遅延させた遅延初期化信号を出力する遅延部と、
前記遅延制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記センサ回路部の固定容量素子に充電されている電圧を初期化するトランジスタと
を含むことを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記初期化回路部は、
前記固定容量素子の両端に並列接続されて、前記動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第1のトランジスタと、
電源電位と第1のダイオードの入力端子との間に挿入されて、前記動作電源の供給時に非導通となるとともに、当該供給停止時に導通する第2のトランジスタと
を備えることを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記第1のダイオードはMOSトランジスタからなり、
前記初期化回路部は、
前記固定容量素子の両端に並列接続されて、前記動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第1のトランジスタと、
前記MOSトランジスタのゲート端子と前記接地電位との間に接続されて、前記動作電源の供給時に非導通となるとともに、当該供給停止時に導通する第2のトランジスタと、
前記MOSトランジスタのゲート端子と前記電源電位との間に接続されて、前記動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第3のトランジスタと
を備えることを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記センサ素子部は、外部振動に応じて容量値が互いに差動的に変化する第1および第2の可変容量素子を含み、これら第1および第2の可変容量素子の一端がそれぞれ接地電位に共通接続され、前記第1の可変容量素子の他端から第1の検知信号を出力し、前記第2の可変容量素子の他端から第1の検知信号とは差動的に変化する第2の検知信号を出力する
ことを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
前記センサ回路部は、
一端が接地電位に接続された固定容量素子と、入力端子が電源電位に接続された第1のダイオードと、出力端子が前記固定容量素子の他端に接続された第2のダイオードと、前記第1のダイオードの出力端子と前記第2のダイオードの入力端子との間に順方向で直列接続された1つ以上の第3のダイオードとを含み、
前記各ダイオード間を接続する接続ノードのうち隣り合う2つの接続ノードごとに、一方の接続ノードが前記第1の可変容量素子の他端に接続され、他方の接続ノードが前記第2の可変容量素子の他端に接続されており、前記第1および第2の検知信号の変化に応じて前記各ダイオードが交互に導通することにより前記固定容量素子を徐々に充電する
ことを特徴とするセンサノードチップ。 - 請求項1〜10のいずれか1つに記載のセンサノードチップと、
前記センサノードチップから送信された無線電波の受信間隔を計測し、当該受信間隔から前記センサノードチップに与えられた外部振動の周波数または加速度を示す検知データを算出する受信装置と
を備えることを特徴とするセンサノードシステム。
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