JP4823295B2 - センサノードチップおよびセンサノードシステム - Google Patents

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Description

本発明は、センサネットワーク技術に関し、特にセンサノードチップの低電力化技術に関する。
各種のデータを検知するセンサに通信機能やデータ処理機能を付加して高機能なセンサノードを構成し、さらにこれらセンサノードでネットワークを構築するセンサネットワーク技術の研究が進んでいる。
このセンサネットワーク技術では、センサノードの小型化・軽量化を目的として、データを検知して受信装置へ送信するための回路構成を半導体チップで実現したセンサノードチップが注目されている。
このようなセンサノードチップは、物や人などの様々な対象に取り付けられることで、その対象の各種状態を示すデータを検知して、無線信号により受信装置へ送信することができる。このため、受信装置で受信したこれら検知データを、インターネットなどのネットワークを介して収集することで、様々なサービスを実現することができ、いわゆるユビキタスネットワークサービスを実現することができる。例えば、装置に取り付けたセンサノードチップでその振動周波数や加速度を検知するとともに、受信装置でこれら検知データを収集して提供することにより、ネットワークを介して遠隔地で装置の動作状態を把握でき、有用な保守・整備サービスを広い範囲で提供することが可能となる。
図18は、従来のセンサノードシステムの構成を示すブロック図である(例えば、特許文献1など参照)。センサノードシステム500は、センサノードチップ50と受信装置60で構成される。センサノードチップ50で検知したデータは無線電波を介して受信装置60に送信される。無線電波は、比較的微弱な無線信号であり、数十cmから数十m離れた距離を通信できる。
センサノードチップ50は、センサ素子部51、センサ回路部52、A/D変換部53、CPU54、メモリ部55、無線部56、および電源部57により構成され、電源部57から各ブロックへ電力が供給されている。電源部57は、例えば振動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機構や2次電池等で構成されており、長時間の動作が実現可能なように工夫されている。
センサ素子部51から得られた差動の電圧信号は、センサ回路52の差動増幅器AMPで増幅された後、後段のA/D変換部53でA/D変換され、CPU54によりメモリ部55へ検知データとして保存される。その後、検知データはCPU54により所定のタイミングでメモリ部55から読み出され、無線部56から無線電波により受信装置60へ送信される。
図19は、センサ素子部およびセンサ回路部の構成を示す回路図である。センサ素子部51は、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に逆方向で並列接続された2つの振動センサ51A,51Bから構成されている。振動センサ51Aは、外部振動により互いに逆方向に容量値が変化する2つの可変容量素子CP1,CN1の直列接続からなり、振動センサ51Bは、外部振動により互いに逆方向に容量値が変化する2つの可変容量素子CP2,CN2からなる。
図20は、振動センサの構成例である。振動センサ51A,51Bは、MEMS(Micro Electro Mechanical System)プロセスによりシリコンチップ上に構成された微細な櫛歯構造からなり、可動電極51Mと2つの固定電極51P,51Nとを有している。
これら振動センサ51A,51Bにおいて、外部振動で可動電極51Mが振動することにより、固定電極51P,51Nとの距離が変化して、可動電極51Mと固定電極51P,51Nと間の容量CP,CNの大きさが変化する。この際、固定電極51Pと固定電極51Nとの中間に可動電極51Mが配置されているため、これら容量CP,CNは差動的に変化する。
したがって、ノードN51を介して固定電極51Pへ電源電位VDDを印加し、ノードN52を介して固定電極51Nへ接地電位GNDを印加した場合、VDDとGNDの中間電位を中心として外部振動に応じて電圧が上下に変化する電圧信号が、可動電極51MのノードN53からセンサ回路52へ出力される。この際、振動センサ51A,51Bは、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に逆方向で並列接続されていることから、同一外部振動に対して互いに逆位相の電圧信号がセンサ回路52へ出力される。
特開2004−024551号公報 特許3899110号公報
しかしながら、このような従来技術では、2つの振動センサを用いて差動の検知信号を得た後、センサ回路部の差動増幅器で増幅しているため、この差動増幅部での消費電力が大きく、センサノードチップ全体の消費電力を効果的に削減できないという問題点があった。
すなわち、差動増幅器はトランジスタをアナログ動作させているため、直流電流を常時消費してしまうことから、センサノードチップ全体での消費電力は、mW(ミリワット)からμW(マイクロワット)レベルとなる。また、上記消費電力を確保するために電源部の発電量を大きくするには発電機構の体積を大きくする必要があり、センサノードチップの小型化が制約される。
その結果、小さな物や人などの対象にセンサノードチップを取り付ける際、センサノードチップの大きさによって取付位置が制約されるため、センサノードシステムの導入を妨げる要因となる。また、このような制約に応じてセンサノードチップの取付位置を変更した場合には、対象の状態を示す所望の検知データを正確に取得することができない場合も考えられる。したがって、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスで、有用なサービスを容易に提供することができない場合もある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、センサノードチップでの消費電力を効果的に削減でき、センサチップノードの小型化を実現できるセンサノードチップおよびセンサノードシステムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるセンサノードチップは、外部から与えられた外部振動を検知し、その検知結果を無線電波で送信するセンサノードチップであって、外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた検知信号を出力するセンサ素子部と、直列接続された第1、第2、および第3のダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含み、検知信号の変化に応じて各ダイオードが交互に導通することにより固定容量素子を徐々に充電するセンサ回路部と、固定容量素子両端のセンサ出力電圧がしきい値電圧に達した時点で、無線電波の送信を指示する制御信号を出力する制御回路部と、動作電源を供給する電源部と、動作電源で動作して無線電波を送信する無線部と、制御信号に基づいて無線部に対する動作電源の供給を制御する給電制御部と、無線電波の送信時に、センサ出力電圧を初期化する初期化回路部とを備え、無線部は、給電制御部から動作電源の供給に応じて無線電波を送信することにより、外部振動の検知結果に応じた送信タイミングで無線電波を送信する。
この際、給電制御部に、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路を設け、制御信号の出力開始タイミングまたは無線部への動作電源供給開始タイミングからなる制御開始タイミングに基づいて時定数回路の動作を開始させることにより、制御開始タイミングから当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部への動作電源供給を所定回数に制限するようにしてもよい。
具体的には、給電制御部に、制御信号に応じてオンオフ動作することにより無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により電源部からの動作電源を徐々に蓄電し、無線部への動作電源供給時に当該時定数回路に蓄電されている動作電源をスイッチ部へ供給する蓄電部と、スイッチ部を介して無線部へ供給される動作電源に基づいて、無線部への当該動作電源供給時には蓄電部に対する電源部からの動作電源の供給を遮断し、無線部への当該動作電源の供給終了に応じて蓄電部に対する電源部からの動作電源の供給を再開する電源遮断部とを設けてもよい。
あるいは、給電制御部に、制御信号に応じてオンオフ動作することにより無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路で計時した、無線部への動作電源の供給開始直後から振動減衰時間経過までの電源遮断期間を示す遅延信号を出力する遅延部と、遅延信号に基づいて、電源遮断期間にはスイッチ部に対する電源部からの動作電源の供給を遮断し、電源遮断期間の終了に応じてスイッチ部に対する電源部からの動作電源の供給を再開する電源遮断部とを設けてもよい。
あるいは、給電制御部に、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により制御信号を積分して振動減衰時間以上遅延させた遅延制御信号を出力する遅延部と、遅延制御信号に応じてオンオフ動作することにより無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部とを設けてもよい。
また、初期化回路部に、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により無線部へ供給された動作電源を積分して振動減衰時間以上遅延させた遅延初期化信号を出力する遅延部と、遅延制御信号に応じてオンオフ動作することによりセンサ回路部の固定容量素子に充電されている電圧を初期化するトランジスタとを設けてもよい。
あるいは、初期化回路部に、固定容量素子の両端に並列接続されて、動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第1のトランジスタと、電源電位と第1のダイオードの入力端子との間に挿入されて、動作電源の供給時に非導通となるとともに、当該供給停止時に導通する第2のトランジスタとを設けてもよい。
あるいは、初期化回路部に、固定容量素子の両端に並列接続されて、動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第1のトランジスタと、MOSトランジスタのゲート端子と接地電位との間に接続されて、動作電源の供給時に非導通となるとともに、当該供給停止時に導通する第2のトランジスタと、MOSトランジスタのゲート端子と電源電位との間に接続されて、動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第3のトランジスタとを設けてもよい。
また、センサ素子部に、外部振動に応じて容量値が互いに差動的に変化する第1および第2の可変容量素子を設け、これら第1および第2の可変容量素子の一端がそれぞれ接地電位に共通接続され、第1の可変容量素子の他端から第1の検知信号を出力し、第2の可変容量素子の他端から第1の検知信号とは差動的に変化する第2の検知信号を出力するようにしてもよい。
また、センサ回路部に、一端が接地電位に接続された固定容量素子と、入力端子が電源電位に接続された第1のダイオードと、出力端子が固定容量素子の他端に接続された第2のダイオードと、第1のダイオードの出力端子と第2のダイオードの入力端子との間に順方向で直列接続された1つ以上の第3のダイオードとを設け、各ダイオード間を接続する接続ノードのうち隣り合う2つの接続ノードごとに、一方の接続ノードが第1の可変容量素子の他端に接続され、他方の接続ノードが第2の可変容量素子の他端に接続されており、第1および第2の検知信号の変化に応じて各ダイオードが交互に導通することにより固定容量素子を徐々に充電するようにしてもよい。
また、本発明にかかるセンサノードシステムは、前述したいずれか1つのセンサノードチップと、センサノードチップから送信された無線電波の受信間隔を計測し、当該受信間隔からセンサノードチップに与えられた外部振動の周波数または加速度を示す検知データを算出する受信装置とを備えている。
本発明によれば、センサ素子部で得られた検知信号を差動増幅器で増幅することなく、外部振動に応じた電圧を示すセンサ出力信号を得ることができる。これにより、センサノードチップ内では比較的大きな電力を消費していた差動増幅部が不要となり、センサノードチップ全体の消費電力を効果的に削減することが可能となる。
したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となった差動増幅部に応じて回路規模を削減でき、結果としてセンサノードチップの小型化・軽量化を図ることが可能となる。
また、外部振動の検知結果に応じた送信間隔で無線電波を送信することができるため、センサ出力電圧をA/D変換し、その変換結果に基づき検知データを生成して無線電波で送信する必要がなくなり、センサノードチップ内では比較的大きな電力を消費していたA/D変換部やCPUが不要となり、センサノードチップ全体の消費電力を効果的に削減することが可能となる。これにより、センサノードチップ内では比較的大きな電力を消費していたA/D変換部やCPUが不要となり、センサノードチップ全体の消費電力をさらに削減することが可能となる。
したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となったA/D変換部やCPUに応じて回路規模をさらに削減でき、結果としてセンサノードチップの小型化・軽量化を図ることが可能となる。
このように、本発明によれば、センサノードチップの小型化・軽量化が可能となるため、小さな物や人などの対象にセンサノードチップを取り付ける場合でも、センサノードチップの大きさに起因する取付位置の制約を緩和でき、センサノードシステムの導入を推進させることができる。したがって、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスで、有用なサービスを容易に提供することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノードチップについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノードチップの構成を示すブロック図である。
このセンサノードシステム100は、1つ以上のセンサノードチップ10と受信装置20とから構成されている。
センサノードチップ10は、物や人などの様々な対象に取り付けられることで、その対象の状態を検知して、無線電波により外部機器へ送信する。無線電波は、比較的微弱な無線信号であり、数十cmから数十m離れた距離を通信できる。受信装置20は、センサノードチップ10から受信した無線電波により、対象の状態を示すデータを収集し、これらデータを通信ネットワーク(図示せず)で提供する。
センサノードチップ10には、主な機能部として、センサ素子部11、ゼロパワーセンサ回路部12、制御回路部13、無線部14、電源部15、および給電制御部16が設けられている。
センサ素子部11は、外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた検知信号を出力する振動センサである。
ゼロパワーセンサ回路部12は、直列接続された3つのダイオード(第1、第2、および第3のダイオード)と、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含み、センサ素子部11で得られた検知信号の変化に応じてこれらダイオードが交互に導通して固定容量素子を徐々に充電することにより、対象の振動や加速度に応じた電圧を有するセンサ出力信号を出力する。
初期化回路部17は、無線部14からの無線電波の送信時に、ゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子に充電されているセンサ出力電圧を初期化する。
制御回路部13は、ゼロパワーセンサ回路部12で得られたセンサ出力信号の電圧をしきい値電圧と比較し、センサ出力信号がしきい値電圧以下の場合にはスイッチオフを示す制御信号を給電制御部16へ出力し、しきい値電圧を超過した場合にはスイッチオンを示す制御信号を給電制御部16へ出力する。制御回路部13については、例えば特許文献2に記載の比較回路を用いることにより、直流電流を生じることなく電圧を比較することができ、消費電力の削減に繋がる。
給電制御部16は、制御回路部13からの制御信号に応じて電源部15から無線部14への電源供給をスイッチ素子でオンオフ制御する。スイッチ素子については、MOSトランジスタで実現してもよく、MEMSスイッチを用いてもよい。MEMSスイッチを用いると、制御回路部の信号変化が緩やかなときでも、スイッチがOFFからONに変化する過渡状態で、リーク電流を生じることがなくなり、さらなる低電力動作が可能である。
無線部14は、給電制御部16を介して電源部15から電源供給が行われた期間だけ、例えば当該センサノードチップ10の識別情報などのデータを含む所定の無線電波を送信する。この場合、無線部14において、UWB(Ultra Wide Band)等の高周波パルスそのものを変調して送信する方式を用いてもよく、これにより低電力化無線通信が可能である。無線方式としては、UWBに限定するものではなく、これと同等またはそれ以下の低電力化が可能な無線方式を用いてもよい。
ゼロパワーセンサ回路部12からのセンサ出力信号は、対象の振動や加速度の大きさに応じて、その電圧上昇速度が変化する。したがって、センサ出力信号が初期電位からしきい値電圧まで上昇する所要時間、すなわち制御信号の出力間隔が、対象の振動や加速度の大きさに応じて変化することになる。このため、無線部14から送信する無線電波の間隔で対象の振動や加速度の大きさが受信装置20へ通知される。
無線電波の送信期間長は、受信装置20が当該無線電波を正常に受信するために必要な期間長だけ送信すればよい。この際、制御回路部13から出力する制御信号を無線電波の送信期間長だけ出力することにより、無線電波の送信期間長を制御してもよい。
また、初期化回路部17は、給電制御部16から無線部14へ動作電源が供給されて、無線部14から無線電波の送信が開始された際に、ゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子CSに充電されているセンサ出力電圧を、接地電位へ初期化する。これにより、無線部14からの無線電波の送信直後に、次の検知動作のための初期化が行われる。
なお、無線電波の送信期間長は、無線部14において管理してもよく、この場合には、無線電波の送信終了の通知に応じて初期化回路部17で、上記初期化動作を行えばよい。
図2は、センサ素子部、ゼロパワーセンサ回路部、および初期化回路部の構成例を示す回路図である。
センサ素子部11は、電源電位VDDと接地電位GNDとの間に接続された振動センサ11Aから構成されている。振動センサ11Aは、外部振動により差動的に容量値が変化する2つの可変容量素子CP,CNの直列接続からなる。
図3は、振動センサの構成例である。振動センサ11Aは、前述した振動センサ51A,51Bと同様に、MEMS(Micro Electro Mechanical System)プロセスによりシリコンチップ上に構成された微細な櫛歯構造からなり、可動電極11Mと2つの固定電極11P,11Nとを有している。
外部振動で可動電極11Mが振動することにより、固定電極11P,11Nとの距離が変化して、可動電極11Mと固定電極11P,11Nと間の容量CP,CNの大きさが変化する。この際、固定電極11Pと固定電極11Nとの中間に可動電極11Mが配置されているため、これら容量CP,CNは差動的に変化する。
本実施の形態では、ノードN3を介して可動電極11Mへ接地電位GNDを印加している。これにより、外部振動に応じて正負に電圧が差動で変化する検知信号が、固定電極11P,11NからノードN1,N2を介してそれぞれ出力される。
ゼロパワーセンサ回路部12は、図2に示すように、順方向で直列接続されたダイオードD1〜D3と固定容量素子CSとからなり、これらが電源電位VDDと接地電位GNDとの間に直列接続されている。図2の例では、MOSトランジスタでダイオードを構成しているが、PNダイオードを用いてもよい。
ゼロパワーセンサ回路部12において、ダイオードD1(第1のダイオード)の入力端子は、電源電位VDDに接続され、ダイオードD1の出力端子とダイオードD3の入力端子との間にダイオードD2(第3のダイオード)が順方向で直列接続され、ダイオードD3(第2のダイオード)の出力端子からセンサ出力信号SOが出力されている。また、ダイオードD3の出力端子と接地電位GNDとの間に固定容量素子CSが接続されている。
また、ゼロパワーセンサ回路部12では、各ダイオード間を接続する接続ノードのうち隣り合う2つの接続ノードごとに、一方の接続ノードが可変容量素子CPのノードN1に接続され、他方の接続ノードが可変容量素子CNのノードN2に接続されている。したがって、センサ素子部11のノードN1は、ダイオードD1とダイオードD2との接続ノードに接続され、センサ素子部11のノードN2は、ダイオードD2とダイオードD3との接続ノードに接続されている。
これにより、センサ素子部11のノードN1,N2から出力された逆位相の2つの検知信号BP,BNによりダイオードD1〜D3が交互に導通制御され、電源電位VDDにより固定容量素子CSが徐々に充電される。
初期化回路部17は、図2に示すように、ゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子CSに対して並列接続されたトランジスタQ1(第1のトランジスタ)と、電源電位VDDとダイオードD1の入力端子との間に挿入されたトランジスタQ2(第2のトランジスタ)とから構成されている。
トランジスタQ1は、NMOSトランジスタからなり、ドレイン端子とソース端子が固定容量素子CSの両端にそれぞれ接続され、ゲート端子に給電制御部16から無線部14へ供給される動作電源が印加されている。
これにより、トランジスタQ1は、動作電源の供給時に導通して、固定容量素子CSの電荷を放電して初期化するとともに、当該供給停止時に非導通となる。
トランジスタQ2は、PMOSトランジスタからなり、ソース端子が電源電位VDDに接続され、ドレイン端子がダイオードD1の入力端子に接続され、ゲート端子に給電制御部16から無線部14へ供給される動作電源が印加されている。
これにより、トランジスタQ2は、動作電源の供給時に非導通となって、ゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給を遮断して初期化するとともに、当該供給停止時に導通してゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給を開始する。
図4は、ゼロパワーセンサ回路部および制御回路部の動作を示す信号波形図である。検知動作の開始時点である時刻T0において、固定容量素子CSの電圧は接地電位GNDと等しいものとする。その後、一定周波数の外部振動をセンサノードチップ10に与えた場合、この外部振動に応じてセンサ素子部11から出力される検知信号BP,BNの電圧が変化する。この際、1回の振動でセンサ素子部11の可変容量素子CP,CNに充電される電荷は一定であることから、電荷Q=容量C×電圧Vの関係に基づき、容量Cと電圧Vとが反比例する。
このため、1回の振動で固定電極11Pと可動電極11Mとの距離が大きくなって可変容量素子CPの容量Cが小さくなると検知信号BPの電圧が高くなり、上記距離が小さくなって可変容量素子CPの容量Cが大きくなると検知信号BPの電圧が低くなる。また、このことは、固定電極11Nと可動電極11Mとから構成される可変容量素子CNと検知信号BNとの関係についても同様である。
ここで、図3に示したように、可変容量素子CP,CNは対象構造をなすことから、検知信号BP,BNは、図4に示すように逆位相の信号となる。なお、検知信号BP,BNの波形については、実際には外部振動の状態に応じて曲線となるが、回路動作の説明を容易とするため、図4では、検知信号BP,BNを矩形波形で示してある。
ゼロパワーセンサ回路部12のダイオードD1〜D3は、それぞれの両端電圧差がしきい値電圧Vt以上になった時点で導通状態となる。このため、検知信号BPの電圧が電源電位VDDよりVt以上低下した時点でダイオードD1が導通し、検知信号BNの電圧が検知信号BPの電圧よりVt以上低下した時点でダイオードD2が導通し、検知信号BNの電圧が固定容量素子CSの電位すなわちセンサ出力信号SOの電圧よりVt以上上昇した時点でダイオードD3が導通する。
このため、外部振動の繰り返しに応じて、ダイオードD1,D3とダイオードD2とが交互に導通することから、電源電位VDDからの電荷がダイオードD1〜D3を介して固定容量素子CSまで順に伝達されて充電される。
したがって、時刻T0から時刻T1までの期間ΔT1では、センサ出力信号SOの電圧が制御回路部13のしきい値電圧に達していないため、制御回路部13からスイッチオフを示す制御信号CNTが出力される。一方、時刻T1に、センサ出力信号SOの電圧が制御回路部13のしきい値電圧に達した時点で、制御回路部13からスイッチオンを示す制御信号CNTが出力される。これにより、時刻T0の動作開始から期間ΔT1経過後に、無線部14に対して電源供給が行われて、無線電波が送信されることになる。
このように、センサ出力信号SOの電圧は、検知信号BP,BNの繰り返し回数に依存する。このため、検知信号BP,BNの繰り返し速度、すなわち外部振動の周波数や加速度の大きさに応じて、センサ出力信号SOの電圧が上昇する速度が変化する。
図5は、ゼロパワーセンサ回路部および制御回路部の他の動作を示す信号波形図である。図5では、図4より低い周波数の外部振動をセンサノードチップ10へ与えた場合が例として示されている。この場合には、図4より外部振動の周波数が低いため、センサ出力信号SOの電圧が上昇する速度は遅くなり、センサ出力信号SOの電圧が制御回路部13のしきい値電圧に達するまでに、期間ΔT1より長い期間ΔT2を要している。
この結果、無線部14に対して、外部振動の周波数あるいは加速度の大きさに応じた間隔で、電源部15から給電制御部16を介して動作電源が供給されることになる。図6は、無線部の動作を示す説明図である。前述した図4および図5の動作で得られた期間ΔT1,ΔT2をパルス間隔として、無線電波が間欠的に送信される。無線電波の1回あたりの送信期間は、例えば1ms以下であることが望ましい。これによりさらなるμWより小さいnW(ナノワット)レベルまで低電力化が可能である。
図7は、受信装置の構成を示すブロック図である。この受信装置20には、主な機能部として、無線受信部21、通信部22、メモリ部23、およびCPU24が設けられている。また、CPU24は、処理部として受信間隔計測部24A、検知データ算出部24B、通信制御部24Cが設けられている。
無線受信部21は、センサノードチップ10から送信された無線電波を受信し、無線電波の受信有無を示す受信パルス信号をCPU24へ出力する。また、受信した無線電波を復調して、送信元センサノードチップ10の識別情報などの各種情報をCPU24へ出力する。
図8は、受信装置における無線電波受信間隔の計測結果を示す説明図である。受信間隔計測部24Aは、無線受信部21からの受信パルス信号のパルス間隔すなわち無線電波の受信間隔をタイマ機能により計測する。検知データ算出部24Bは、計測された各受信間隔を演算処理することにより、センサノードチップ10で検出した外部振動の周波数や加速度に応じたデータを検知データとして算出し、メモリ部23へ保存する。この受信間隔と外部振動の周波数や加速度とは逆比例の関係にある。通信制御部24Cは、定期的あるいは外部装置(図示せず)からの要求に応じて、メモリ部23から検知データを読み出し、LANやインターネットなどの通信ネットワークを介して外部装置へ提供する。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた検知信号を出力するセンサ素子部11と、直列接続された第1、第2、および第3のダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含み、検知信号の変化に応じて各ダイオードが交互に導通することにより固定容量素子を徐々に充電するゼロパワーセンサ回路部12とを設けたので、センサ素子部11で得られた検知信号を差動増幅器で増幅することなく、外部振動に応じた電圧を示すセンサ出力信号をゼロパワーセンサ回路部12で得ることができる。
これにより、センサノードチップ内では比較的大きな電力を消費していた差動増幅部が不要となり、センサノードチップ全体の消費電力を効果的に削減することが可能となる。したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となった差動増幅部に応じて回路規模を削減でき、結果としてセンサノードチップの小型化・軽量化を図ることが可能となる。このため、小さな物や人などの対象にセンサノードチップを取り付ける場合でも、センサノードチップの大きさに起因する取付位置の制約を緩和でき、センサノードシステムの導入を推進させることができる。したがって、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスで、有用なサービスを容易に提供することが可能となる。
また、本実施の形態では、固定容量素子両端のセンサ出力電圧が初期電位からしきい値電圧に達した時点で、無線部から無線電波を送信するようにしたので、外部振動の検知結果に応じた受信間隔で無線電波を送信することができる。このため、センサ出力電圧をA/D変換し、その変換結果に基づき検知データを生成して無線電波で送信する必要がなくなり、センサノードチップ内では比較的大きな電力を消費していたA/D変換部やCPUが不要となり、センサノードチップ全体の消費電力を効果的に削減することが可能となる。
これにより、センサノードチップ内では比較的大きな電力を消費していたA/D変換部やCPUが不要となり、センサノードチップ全体の消費電力をさらに削減することが可能となる。したがって、消費電力の削減に応じて電源部の規模を縮小できるとともに、不要となったA/D変換部やCPUに応じて回路規模をさらに削減でき、結果としてセンサノードチップの小型化・軽量化を図ることが可能となる。このため、前述と同様にセンサノードシステムの導入を推進させることができ、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスで、有用なサービスを容易に提供することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードチップにおけるゼロパワーセンサ回路部および初期化回路部の構成例を示す回路図である。
第1の実施の形態では、初期化回路部17のトランジスタQ2により、ゼロパワーセンサ回路部12のダイオードD1への電源電位VDDの供給制御を行う場合を例として説明した。本実施の形態では、初期化回路部17からダイオードD1を制御して電源電位VDDの供給制御を行う場合について説明する。
図9において、初期化回路部17は、ゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子CSに対して並列接続されたトランジスタQ1(第1のトランジスタ)と、接地電位GNDとダイオードD1のゲート端子との間に挿入されたトランジスタQ3(第2のトランジスタ)と、電源電位VDDとダイオードD1のゲート端子との間に挿入されたトランジスタQ4(第2のトランジスタ)とから構成されている。
トランジスタQ1は、NMOSトランジスタからなり、ドレイン端子とソース端子が固定容量素子CSの両端にそれぞれ接続され、ゲート端子に給電制御部16から無線部14へ供給される動作電源が印加されている。
これにより、トランジスタQ1は、動作電源の供給時に導通して、固定容量素子CSの電荷を放電して初期化するとともに、当該供給停止時に非導通となる。
トランジスタQ3は、NMOSトランジスタからなり、ソース端子がダイオードD1のゲート端子に接続され、ドレイン端子が接地電位GNDに接続され、ゲート端子に給電制御部16から無線部14へ供給される動作電源が印加されている。
トランジスタQ4は、PMOSトランジスタからなり、ソース端子が電源電位VDDに接続され、ドレイン端子がダイオードD1のゲート端子に接続され、ゲート端子に給電制御部16から無線部14へ供給される動作電源が印加されている。
したがって、無線部14に対する動作電源の供給時には、トランジスタQ3が導通するとともにトランジスタQ4が非導通となって、ダイオードD1が非導通状態に制御される。これにより、ゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給が遮断して初期化される。
一方、無線部14に対する動作電源の供給停止時には、トランジスタQ3が非導通となるともとにトランジスタQ4が導通して、ダイオードD1が導通状態に制御される。これにより、ゼロパワーセンサ回路部12への電源電位VDDの供給が再開される。
[第2の実施の形態の効果]
このように本実施の形態によれば、初期化回路部17により、ゼロパワーセンサ回路部12のダイオードD1を制御して電源電位VDDの供給制御を行うようにしたので、ダイオードD1の入力端子を電源電位VDDに直接接続することができる。このため、ゼロパワーセンサ回路部12において、電源電位VDDから固定容量素子CSへ効率よく電荷を転送することができ、振動検出の感度を向上させることが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
第1の実施の形態では、給電制御部16がMEMスイッチなどからなり、制御信号に応じて単にオンオフ動作を行う場合を例として説明した。第3の実施の形態と、後述する第4のおよび第5の実施の形態では、センサ素子部11で検知の対象とする外部振動が、ドアなどの開閉による振動減衰時間を有している場合に適用する給電制御部16の具体例について説明する。
ドアなどの開閉により発生する外部振動は、その振動が緩やかに減衰するため、センサ素子部11での検知信号の振幅変化が収まるまで、ある程度の振動時間を必要とする。このような振動時間の長い外部振動が入力された場合、前述した第1の実施の形態では、無線送信直後に初期化回路部17において、ゼロパワーセンサ回路部12を初期化しているため、同一イベントにおける振動時間内に、ゼロパワーセンサ回路部12で同一外部振動を再び検出して無線送信する可能性があり、誤検出の原因となる。したがって、振動時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制する必要がある。
第3〜第5の実施の形態では、給電制御部16が、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路を含み、制御信号の出力開始タイミングまたは無線部への動作電源供給開始タイミングからなる制御開始タイミングに基づいて時定数回路の動作を開始させることにより、制御開始タイミングから当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部への動作電源供給を所定回数に制限することを特徴としている。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することが可能となる。
次に、図10を参照して、第3の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードチップは、図10のような給電制御部16を備えている。なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
この給電制御部16は、電源遮断部16A、蓄電部16B、およびスイッチ部16Cから構成されている。
電源遮断部16Aは、インバータ回路INVとスイッチSWCとからなり、スイッチ部16Cから無線部14へ供給される出力電源PSの論理がインバータ回路INVで反転され、スイッチSWCをオンオフ制御することにより、蓄電部16Bに対する電源部15からの動作電源PWの出力制御を行う。スイッチSWCは、スイッチSWPと同等のスイッチ素子である。
蓄電部16Bは、抵抗素子Rcと蓄電容量素子Ccの時定数回路(積分回路)からなり、電源遮断部16Aから供給された動作電源PWを、抵抗素子Rcと蓄電容量素子Ccの時定数に基づいて蓄電容量素子Ccに蓄電し、給電電源PCとしてスイッチ部16Cへ供給する。
スイッチ部16Cは、制御信号CNTに基づいてスイッチ素子であるスイッチSWPをオンオフ制御することにより、無線部14に対する蓄電部16Bからの給電電源PCの供給制御を行う。
したがって、無線電波の送信を指示する制御信号CNTが制御回路部13から出力された場合、スイッチ部16CのスイッチSWPがオン状態となって、蓄電部16Bに蓄積されている給電電源PCが無線部14へ出力電源PSとして供給される。その後、制御信号CNTの出力が停止した時点で、スイッチSWPがオフ状態となって、無線部14への出力電源PSの供給が停止される。
一方、スイッチ部16Cから出力電源PSが供給されている期間では、電源遮断部16AのスイッチSWCがオフ状態となって、蓄電部16Bに対する動作電源PWの供給が遮断される。また、スイッチ部16Cからの出力電源PSの供給が停止されている期間では、電源遮断部16AのスイッチSWCがオン状態となって、蓄電部16Bに対する動作電源PWの供給が再開される。
これにより、蓄電部16Bからスイッチ部16Cへ供給される給電電源PCは、蓄電容量素子Ccに蓄電される大きさのみとなる。これにより、無線部14における無線電波の送信期間は、給電電源PCの大きさ分の送信可能期間に制限される。
したがって、蓄電容量素子Ccの容量を、無線部14における無線電波の送信に要する所定回分の電力を蓄電可能な容量とし、抵抗素子Rcと蓄電容量素子Ccの時定数を振動減衰時間以上とすることにより、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部14への動作電源供給を所定回数に制限することが可能となる。これにより、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。
図11は、本発明の第3の実施の形態にかかる給電制御部の動作を示すタイミングチャートである。
振動の入力に応じて制御回路部13から制御信号CNTが出力され、給電制御部16のスイッチSWPがオン状態となる。これにより、蓄電容量素子Ccに蓄積されている給電電源PCが出力電源PSとして無線部14へ供給され、給電電源PCの電圧が低下する。出力電源PSの出力期間中、スイッチSWCがオフ状態となり、蓄電容量素子Ccへの動作電源PWの蓄電が遮断される。
この後、出力電源PSの供給に応じて初期化回路部17によりゼロパワーセンサ回路部12が初期化されて制御信号CNTの出力が停止される。また、出力電源PSの出力停止期間中、スイッチSWCがオン状態となり、動作電源PWが蓄電容量素子Ccへ蓄電される。
この際、蓄電容量素子Ccへの蓄電は、抵抗素子Rcと蓄電容量素子Ccの時定数に基づいて行われるため、無線部14での無線送信に要する送信可能電圧まで給電電源PCが上昇するのに、当該時定数に応じた時間を要する。また、蓄電容量素子Ccの容量として、無線部14における無線電波の送信に要する1回分の電力を蓄電可能な容量を用いることにより、送信終了時点で、給電電源PCの電圧はほぼゼロまで低下する。
したがって、蓄電部16Bの時定数を振動減衰時間以上に設定しておくことにより、振動開始から振動減衰時間が経過するまでの間に、給電電源PCが無線部14での無線送信可能電圧まで上昇することはない。
このため、振動減衰時間内に制御信号CNTが繰り返し出力された場合でも、無線送信可能電圧を下回る給電電源PCが出力電源PSとして無線部14へ供給されることになり、結果として振動減衰時間内に無線電波が繰り返し送信されることはない。これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することができ、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。
[第4の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードチップは、図12に示すような給電制御部16を備えている。なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
この給電制御部16は、電源遮断部16A、スイッチ部16C、および遅延部16Dから構成されている。
なお、電源遮断部16Aとスイッチ部16Cは、前述した第3の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
遅延部16Dは、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数回路(積分回路)と、シュミットトリガ回路Udとからなり、スイッチ部16Cから無線部14へ供給される出力電源PSを時定数回路で積分し、その積分電圧とシュミットトリガ回路Udのしきい値電圧との比較結果を遅延信号DLPとして、電源遮断部16Aのインバータ回路INVへ入力する。
したがって、無線電波の送信を指示する制御信号CNTが制御回路部13から出力された場合、スイッチ部16CのスイッチSWPがオン状態となって、電源遮断部16Aから出力されている給電電源PCが無線部14へ出力電源PSとして供給される。その後、制御信号CNTの出力が停止した時点で、スイッチSWPがオフ状態となって、無線部14への出力電源PSの供給が停止される。
一方、スイッチ部16Cから出力電源PSの供給が開始された場合、遅延部16Dの積分容量素子Cdの積分電圧が、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて徐々に上昇し、スイッチ部16Cから出力電源PSの供給停止に応じて、遅延部16Dの積分容量素子Cdの積分電圧が、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて徐々に低下する。
したがって、振動減衰時間に合わせて抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数を選択しておくことにより、制御信号CNTの出力開始から振動減衰時間以上経過するまでの電源遮断期間において、シュミットトリガ回路Udからの遅延信号の出力が停止されて、電源遮断部16Aからスイッチ部16Cに対する動作電源PWの出力が遮断され、この電源遮断期間において、スイッチ部16Cから無線部14へ出力電源PSが再び出力されることはない。
したがって、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの電源遮断期間内における無線部14への動作電源供給を1回に制限することが可能となる。
図13は、本発明の第4の実施の形態にかかる給電制御部の動作を示すタイミングチャートである。
振動の入力に応じて制御回路部13から制御信号CNTが出力され、給電制御部16のスイッチSWPがオン状態となる。この時点では、出力電源PSにより遅延部16Dの積分電圧が十分充電されておらず、シュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を下回っている。
このため、遅延信号DLPは出力されておらず、電源遮断部16AのスイッチSWCがオン状態に制御されて、電源部15の動作電源PWが給電電源PCとしてスイッチ部16Cへ供給されている。
無線部14での無線電波送信後、出力電源PSにより遅延部16Dの積分電圧が充電されて、シュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を越えた時点で、遅延信号DLPの出力が開始されてスイッチSWCがオフ状態となる。これにより、スイッチ部16Cに対する給電電源PCの出力が遮断され、スイッチ部16Cから無線部14に対する出力電源PSの供給も停止される。
この後、出力電源PSの供給停止に応じて、遅延部16Dの積分電圧が抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて放電されて、シュミットトリガ回路Udの下側しきい値電圧を下回った時点で、遅延信号DLPの出力が停止されてスイッチSWCがオン状態となる。
これにより、スイッチ部16Cに対する電源部15からの動作電源PWの出力が再開され、制御信号CNTの出力された場合、スイッチ部16Cから無線部14への出力電源PSの供給が可能となる。
したがって、シュミットトリガ回路Udのしきい値電圧に対して、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数を振動減衰時間以上に設定しておくことにより、制御信号CNTの出力開始から振動減衰時間以上経過するまでの電源遮断期間において、電源遮断部16Aからスイッチ部16Cに対する動作電源PWの出力が遮断され、この電源遮断期間において、スイッチ部16Cから無線部14へ出力電源PSが再び出力されることはない。
このため、振動減衰時間内に制御信号CNTが繰り返し出力された場合でも、動作電源PWが出力電源PSとして無線部14へ供給されなくなり、結果として振動減衰時間内に無線電波が繰り返し送信されることはない。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することができ、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。
[第5の実施の形態]
次に、図14を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図14は、本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードチップは、図14に示すような給電制御部16を備えている。なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
この給電制御部16は、遅延部16Eとスイッチ部16Cとから構成されている。
遅延部16Eは、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数回路(積分回路)と、シュミットトリガ回路Udとからなり、制御回路部13からの出力される制御信号CNTを時定数回路で積分し、その積分電圧とシュミットトリガ回路Udのしきい値電圧との比較結果を遅延制御信号DLCとして出力する。
スイッチ部16Cは、遅延制御信号DLCに基づいてスイッチSWPをオンオフ制御することにより、無線部14に対する電源部15からの動作電源PWの供給制御を行う。
無線電波の送信を指示する制御信号CNTが制御回路部13から出力された場合、遅延部16Eの積分容量素子Cdの積分電圧が、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて徐々に上昇する。
また、制御信号CNTの出力が停止された場合、遅延部16Eの積分容量素子Cdの積分電圧が、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて徐々に低下する。
したがって、振動減衰時間に合わせて抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数を選択しておくことにより、制御信号CNTの出力開始から振動減衰時間以上経過するまでの期間において、シュミットトリガ回路Udからの遅延制御信号DLCの出力が停止されて、スイッチ部16Cから無線部14へ出力電源PSが再び出力されることはない。
これにより、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部14への動作電源供給を1回に制限することが可能となる。
図15は、本発明の第5の実施の形態にかかる給電制御部の動作を示すタイミングチャートである。
振動の入力に応じて制御回路部13から制御信号CNTの出力が開始される。この時点では、制御信号CNTにより遅延部16Eの積分電圧が十分充電されておらず、シュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を下回っている。
このため、遅延制御信号DLCは出力されておらず、スイッチ部16CのスイッチSWPがオフ状態に制御されて、電源部15の動作電源PWが出力電源PSとして無線部14へ供給されることはない。
この後、制御信号CNTによりにより遅延部16Eの積分電圧が充電されて、シュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を越えた時点で、遅延信号DLPの出力が開始されてスイッチSWPがオン状態となる。これにより、スイッチ部16Cから無線部14に対する出力電源PSの供給が開始される。
したがって、シュミットトリガ回路Udのしきい値電圧に対して、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数を振動減衰時間以上に設定しておくことにより、制御信号CNTの出力開始から振動減衰時間以上経過するまでの期間において、スイッチ部16Cから無線部14へ出力電源PSが再び出力されることはない。
このため、振動減衰時間内に制御信号CNTが繰り返し出力された場合でも、動作電源PWが出力電源PSとして無線部14へ供給されなくなり、結果として振動減衰時間内に無線電波が繰り返し送信されることはない。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することができ、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。また、前述した第3および第5の実施の形態と比較して、電源遮断部16Aが不要となって、遅延部16Eという簡素な回路構成の追加だけで実現でき、チップ面積を削減できる。
[第6の実施の形態]
次に、図16を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードチップについて説明する。図16は、本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。
第1の実施の形態では、初期化回路部16が複数のトランジスタからなり、無線部14へ供給される出力電源に応じて単にゼロパワーセンサ回路部12を制御する場合を例として説明した。第6の実施の形態では、センサ素子部11で検知の対象とする外部振動が、ドアなどの開閉による振動減衰時間を有している場合に適用する初期化回路部17の具体例について説明する。
ドアなどの開閉により発生する外部振動は、その振動が緩やかに減衰するため、センサ素子部11での検知信号の振幅変化が収まるまで、ある程度の振動時間を必要とする。このような振動時間の長い外部振動が入力された場合、前述した第1の実施の形態では、無線送信直後に初期化回路部17において、ゼロパワーセンサ回路部12を初期化しているため、同一イベントにおける振動時間内に、ゼロパワーセンサ回路部12で同一外部振動を再び検出して無線送信する可能性があり、誤検出の原因となる。したがって、振動時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制する必要がある。
本実施の形態では、初期化回路部17が、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路を含み、制御信号の出力開始タイミングまたは無線部への動作電源供給開始タイミングからなる制御開始タイミングに基づいて時定数回路の動作を開始させることにより、制御開始タイミングから当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部への動作電源供給を1回に制限することを特徴としている。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することが可能となる。
次に、図16を参照して、第6の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードチップは、図16のような初期化回路部17を備えている。なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
この初期化回路部17には、第1の実施の形態で説明したトランジスタQ1,Q2に加え、遅延部17Aが設けられている。
遅延部17Aは、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数回路(積分回路)と、シュミットトリガ回路Udとからなり、無線部14へ供給される出力電源PSを時定数回路で積分し、その積分電圧とシュミットトリガ回路Udのしきい値電圧との比較結果を遅延初期化信号DLRとして、トランジスタQ1,Q2へ入力する。
一方、スイッチ部16Cから出力電源PSの供給が開始された場合、遅延部17Aの積分容量素子Cdの積分電圧が、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて徐々に上昇し、スイッチ部16Cから出力電源PSの供給停止に応じて、遅延部17Aの積分容量素子Cdの積分電圧が、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数に応じて徐々に低下する。
したがって、振動減衰時間に合わせて抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数を選択しておくことにより、制御信号CNTの出力開始から振動減衰時間以上経過するまでの期間において、シュミットトリガ回路Udからの遅延初期化信号の出力が停止されて、ゼロパワーセンサ回路部12の初期化が遅延され、この期間において、ゼロパワーセンサ回路部12により再び振動が検出されて出力されることはない。
したがって、制御信号CNTの出力開始(制御開始タイミング)から当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における無線部14への動作電源供給を1回に制限することが可能となる。
図17は、本発明の第6の実施の形態にかかる初期化回路部の動作を示すタイミングチャートである。
振動の入力に応じてゼロパワーセンサ回路部12の固定容量素子CSが充電され、しきい値に達した時点で制御回路部13から制御信号CNTが出力されて、給電制御部16のスイッチSWPがオン状態となり、給電制御部16から無線部14に対して出力電源PSの出力が開始される。
この時点では、出力電源PSにより遅延部17Aの積分電圧が十分充電されておらず、センサ出力信号SOの電圧がシュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を下回っている。このため、遅延初期化信号DLRは出力されておらず、トランジスタQ1,Q2によりゼロパワーセンサ回路部12は初期化されてない。これにより、ゼロパワーセンサ回路部12では、その後の振動減衰期間において振動入力があっても、固定容量素子CSがさらに充電されてセンサ出力信号SOの電圧が電源電位VDDまで到達する。
このため、制御回路部13から制御信号CNTが継続出力されることになり、制御回路部13から制御信号CNTが再度出力されることはなく、無線電波が再度送信されることもない。なお、制御信号CNTの出力停止タイミングは、制御回路部13におけるセンサ出力信号SOとしきい値との比較結果に応じて決定してもよいが、制御信号CNTの出力開始から所定期間経過時点を制御信号CNTの出力停止タイミングとしてもよい。
この後、出力電源PSにより遅延部17Aの積分電圧が十分充電されて、シュミットトリガ回路Udの上側しきい値電圧を越えた時点で、トランジスタQ1,Q2によりゼロパワーセンサ回路部12は初期化される。したがってゼロパワーセンサ回路部12では、固定容量素子CSのセンサ出力信号SOの電圧がゼロに初期化され、制御回路部13からの制御信号CNTの出力が停止する。これにより、新たな振動に応じて無線電波を送信するための準備が整うことになる。
したがって、シュミットトリガ回路Udのしきい値電圧に対して、抵抗素子Rdと積分容量素子Cdの時定数を振動減衰時間以上に設定しておくことにより、制御信号CNTの出力開始から振動減衰時間以上経過するまでの期間において、ゼロパワーセンサ回路部12の初期化が遅延され、この期間において、制御回路部13から制御信号CNTが出力されて、スイッチ部16Cから無線部14へ出力電源PSが再び出力されることはない。
このため、振動減衰時間内に振動が繰り返し入力された場合でも、動作電源PWが出力電源PSとして無線部14へ供給されなくなり、結果として振動減衰時間内に無線電波が繰り返し送信されることはない。
これにより、振動減衰時間が終了するまで、同一外部振動に関する無線再送信を抑制することができ、センサノードの電力消費をさらに抑制できる。また、前述した第3および第5の実施の形態と比較して、電源遮断部16Aが不要となって、遅延部17Aという簡素な回路構成の追加だけで実現でき、チップ面積を削減できる。
本発明の第1の実施の形態にかかるセンサノードシステムおよびセンサノードチップの構成を示すブロック図である。 センサ素子部、ゼロパワーセンサ回路部、および初期化回路部の構成例を示す回路図である。 振動センサの構成例である。 ゼロパワーセンサ回路部および制御回路部の動作を示す信号波形図である。 ゼロパワーセンサ回路部および制御回路部の他の動作を示す信号波形図である。 無線部の動作を示す説明図である。 受信装置の構成を示すブロック図である。 受信装置における無線電波受信間隔の計測結果を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードチップにおけるゼロパワーセンサ回路部および初期化回路部の構成例を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる給電制御部の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる給電制御部の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第5の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける給電制御部の構成例を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態にかかる給電制御部の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態にかかるセンサノードチップにおける初期化回路部の構成例を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態にかかる初期化回路部の動作を示すタイミングチャートである。 従来のセンサノードシステムの構成を示すブロック図である。 従来のセンサノードチップにおけるセンサ素子部およびセンサ回路部の構成を示す回路図である。 従来のセンサノードチップにおける振動センサの構成例である。
符号の説明
100…センサノードシステム、10…センサノードチップ、11…センサ素子部、11M…可動電極、11P,11N…固定電極、12…ゼロパワーセンサ回路部、13…制御回路部、14…無線部、15…電源部、16…給電制御部、16A…電源遮断部、16B…蓄電部、16C…スイッチ部、16D,16E,17A…遅延部、17…初期化回路部、20…受信装置、21…無線受信部、22…通信部、23…メモリ部、24…CPU、24A…受信間隔計測部、24B…検知データ算出部、24C…通信制御部、CP,CN…可変容量素子、N1,N2,N3…ノード、BP,BN…検知信号、D1,D2,D3…ダイオード、CS…固定容量素子、Q1,Q2,Q3,Q4…トランジスタ、VDD…電源電位、GND…接地電位、SO…センサ出力信号、CNT…制御信号、PW…動作電源、INV…インバータ回路、SWC…スイッチ、Rc…抵抗素子、Cc…蓄電容量素子、PS…給電電源、SWP…スイッチ、PS…出力電源、Rd…抵抗素子、Cd…積分容量素子、Ud…シュミットトリガ回路、DLP…遅延信号、DLC…遅延制御信号,DLR…遅延初期化信号。

Claims (11)

  1. 外部から与えられた外部振動を検知し、その検知結果を無線電波で送信するセンサノードチップであって、
    外部振動に応じて容量値が変化する可変容量素子を含み、当該容量変化に応じた検知信号を出力するセンサ素子部と、
    直列接続された第1、第2、および第3のダイオードと、これらダイオードの直列接続からの出力電圧を充電する固定容量素子とを含み、前記検知信号の変化に応じて前記各ダイオードが交互に導通することにより前記固定容量素子を徐々に充電するセンサ回路部と、
    前記固定容量素子両端のセンサ出力電圧がしきい値電圧に達した時点で、無線電波の送信を指示する制御信号を出力する制御回路部と、
    動作電源を供給する電源部と、
    前記動作電源で動作して前記無線電波を送信する無線部と、
    前記制御信号に基づいて前記無線部に対する前記動作電源の供給を制御する給電制御部と、
    前記無線電波の送信時に、前記センサ出力電圧を初期化する初期化回路部と
    を備え、
    前記無線部は、前記給電制御部から動作電源の供給に応じて前記無線電波を送信することにより、前記外部振動の検知結果に応じた送信タイミングで前記無線電波を送信する
    ことを特徴とするセンサノードチップ。
  2. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記給電制御部は、予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路を含み、前記制御信号の出力開始タイミングまたは前記無線部への動作電源供給開始タイミングからなる制御開始タイミングに基づいて前記時定数回路の動作を開始させることにより、前記制御開始タイミングから当該外部振動の振動減衰時間が経過するまでの期間内における前記無線部への動作電源供給を所定回数に制限することを特徴とするセンサノードチップ。
  3. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記給電制御部は、
    前記制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と、
    予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により前記電源部からの動作電源を徐々に蓄電し、前記無線部への動作電源供給時に当該時定数回路に蓄電されている前記動作電源を前記スイッチ部へ供給する蓄電部と、
    前記スイッチ部を介して前記無線部へ供給される動作電源に基づいて、前記無線部への当該動作電源供給時には前記蓄電部に対する前記電源部からの動作電源の供給を遮断し、前記無線部への当該動作電源の供給終了に応じて前記蓄電部に対する前記電源部からの動作電源の供給を再開する電源遮断部と
    を含むことを特徴とするセンサノードチップ。
  4. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記給電制御部は、
    前記制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と、
    予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路で計時した、前記無線部への動作電源の供給開始直後から前記振動減衰時間経過までの電源遮断期間を示す遅延信号を出力する遅延部と、
    前記遅延信号に基づいて、前記電源遮断期間には前記スイッチ部に対する前記電源部からの動作電源の供給を遮断し、前記電源遮断期間の終了に応じて前記スイッチ部に対する前記電源部からの動作電源の供給を再開する電源遮断部と
    を含むことを特徴とするセンサノードチップ。
  5. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記給電制御部は、
    予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により前記制御信号を積分して前記振動減衰時間以上遅延させた遅延制御信号を出力する遅延部と、
    前記遅延制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記無線部への動作電源の供給を制御するスイッチ部と
    を含むことを特徴とするセンサノードチップ。
  6. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記初期化回路部は、
    予め設定された時定数に基づき動作する時定数回路により前記無線部へ供給された動作電源を積分して前記振動減衰時間以上遅延させた遅延初期化信号を出力する遅延部と、
    前記遅延制御信号に応じてオンオフ動作することにより前記センサ回路部の固定容量素子に充電されている電圧を初期化するトランジスタと
    を含むことを特徴とするセンサノードチップ。
  7. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記初期化回路部は、
    前記固定容量素子の両端に並列接続されて、前記動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第1のトランジスタと、
    電源電位と第1のダイオードの入力端子との間に挿入されて、前記動作電源の供給時に非導通となるとともに、当該供給停止時に導通する第2のトランジスタと
    を備えることを特徴とするセンサノードチップ。
  8. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記第1のダイオードはMOSトランジスタからなり、
    前記初期化回路部は、
    前記固定容量素子の両端に並列接続されて、前記動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第1のトランジスタと、
    前記MOSトランジスタのゲート端子と前記接地電位との間に接続されて、前記動作電源の供給時に非導通となるとともに、当該供給停止時に導通する第2のトランジスタと、
    前記MOSトランジスタのゲート端子と前記電源電位との間に接続されて、前記動作電源の供給時に導通するとともに、当該供給停止時に非導通となる第3のトランジスタと
    を備えることを特徴とするセンサノードチップ。
  9. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記センサ素子部は、外部振動に応じて容量値が互いに差動的に変化する第1および第2の可変容量素子を含み、これら第1および第2の可変容量素子の一端がそれぞれ接地電位に共通接続され、前記第1の可変容量素子の他端から第1の検知信号を出力し、前記第2の可変容量素子の他端から第1の検知信号とは差動的に変化する第2の検知信号を出力する
    ことを特徴とするセンサノードチップ。
  10. 請求項1に記載のセンサノードチップにおいて、
    前記センサ回路部は、
    一端が接地電位に接続された固定容量素子と、入力端子が電源電位に接続された第1のダイオードと、出力端子が前記固定容量素子の他端に接続された第2のダイオードと、前記第1のダイオードの出力端子と前記第2のダイオードの入力端子との間に順方向で直列接続された1つ以上の第3のダイオードとを含み、
    前記各ダイオード間を接続する接続ノードのうち隣り合う2つの接続ノードごとに、一方の接続ノードが前記第1の可変容量素子の他端に接続され、他方の接続ノードが前記第2の可変容量素子の他端に接続されており、前記第1および第2の検知信号の変化に応じて前記各ダイオードが交互に導通することにより前記固定容量素子を徐々に充電する
    ことを特徴とするセンサノードチップ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載のセンサノードチップと、
    前記センサノードチップから送信された無線電波の受信間隔を計測し、当該受信間隔から前記センサノードチップに与えられた外部振動の周波数または加速度を示す検知データを算出する受信装置と
    を備えることを特徴とするセンサノードシステム。
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