JP2010281761A - センサ回路およびセンサノード - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ回路を低消費電力化する。
【解決手段】センサ回路は、入力端子が電源電位VDDに接続され、出力端子がセンサ素子1の出力端子10に接続された第1のダイオードD1と、入力端子が第1のダイオードD1の出力端子およびセンサ素子1の出力端子10に接続され、出力端子がセンサ素子1の出力端子11に接続された第2のダイオードD2と、入力端子が第2のダイオードD2の出力端子およびセンサ素子1の出力端子11に接続され、出力端子がセンサ回路の出力端子OUTに接続された第3のダイオードD3と、第1の端子がセンサ回路の出力端子OUTに接続され、第2の端子が接地電位に接続された容量素子と、初期化時にセンサ回路の出力端子OUTの電圧を接地電位にする初期化スイッチSW1とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサノードに用いるセンサ回路に関するものであり、特にセンサ回路の低電力化技術に関するものである。
振動検出を行う振動センサ用のセンサ回路が使用される従来のセンサノードシステムの構成を図11に示す(例えば、特許文献1参照)。センサノードシステムは、センサノードチップ50と、受信装置60とから構成される。センサノードチップ50は、計測の対象となる物理量を検知するセンサ素子51と、センサ素子51が検知した信号を増幅するセンサ回路52と、センサ回路52の出力信号をA/D変換して検知データとして出力するA/D変換部53と、例えば検知データを圧縮する処理や検知データにチップの識別情報を付加する処理等を行うCPU54と、CPU54のプログラムを記憶するメモリ55と、CPU54から出力される検知データを受信装置60に無線送信する無線部56と、センサノードチップ50の各構成に電力を供給する電源57とを備えている。
従来のセンサ素子51とセンサ回路52の回路図を図12に示す。センサ素子51の等価回路は、差動構成の可変容量素子C510,C511と2つの容量素子C512,C513とで表される。可変容量素子C510とC511とが接続される接点は接地電位に接続され、可変容量素子C510,C511のもう一方の接点はそれぞれ容量素子C512,C513を介して電源電位に接続されている。可変容量素子C510と容量素子C512との接点は、センサ回路52を構成する差動増幅器A520の非反転入力端子に接続され、可変容量素子C511と容量素子C513との接点は、差動増幅器A520の反転入力端子に接続されている。
このセンサ素子51とセンサ回路52の動作について説明する。可変容量素子C510,C511は、MEMSプロセスによりシリコンチップ上に微細構造で形成される。具体的には、固定電極と可動電極とを有する。外部から加えられる振動により可動電極が動いて電極間距離が変化すると、静電容量が変化する。ここで、2つの可変容量素子C510,C511の静電容量は、差動で変化する。可変容量素子C510と容量素子C512との接点の電圧は、可変容量素子C510と容量素子C512のそれぞれの容量値により電源電圧が分圧された電圧となる。同様に、可変容量素子C511と容量素子C513との接点の電圧は、可変容量素子C511と容量素子C513のそれぞれの容量値により電源電圧が分圧された電圧となる。可変容量素子C510,C511の静電容量は差動で変化するため、差動信号が差動増幅器A520に入力されることになり、増幅された信号が差動増幅器A520から出力される。
特開2004−024551号公報
図11に示したセンサノードシステムに図12に示したセンサ回路を適用すると、外部の振動などの物理量を検出している間、センサ回路に定常電流が流れ続けるため、限られたエネルギー源で動作するセンサノードチップの動作時間が短くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、センサ回路を低消費電力化することを目的とする。
本発明のセンサ回路(第1の実施の形態)は、入力端子が第1の共通電位に接続され、出力端子が物理量に応じて差動信号を出力するセンサ素子の第1の出力端子に接続された第1のダイオードと、入力端子が前記第1のダイオードの出力端子および前記センサ素子の第1の出力端子に接続され、出力端子が前記センサ素子の第2の出力端子に接続された第2のダイオードと、入力端子が前記第2のダイオードの出力端子および前記センサ素子の第2の出力端子に接続され、出力端子がセンサ回路の出力端子に接続された第3のダイオードと、第1の端子が前記センサ回路の出力端子に接続され、第2の端子が第2の共通電位に接続された容量素子と、初期化時に前記センサ回路の出力端子の電圧を前記第2の共通電位にする第1の初期化スイッチとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ回路の1構成例(第2の実施の形態)において、前記第1、第2、第3のダイオードは、それぞれ入力端子に第1の制御端子が接続された第1、第2、第3の第1極性トランジスタで構成されることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ回路の1構成例(第3の実施の形態)において、前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタは、それぞれ第2の制御端子が第1極性トランジスタの出力端子に接続されることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ回路の1構成例(第4の実施の形態)において、前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタは、第2の制御端子が前記センサ回路の出力端子に接続されることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ回路の1構成例(第5の実施の形態)は、さらに、入力端子および第1の制御端子が前記第1の共通電位に接続され、出力端子が前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子に接続された第4の第1極性トランジスタと、初期化時に前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子を前記第2の共通電位にする第2の初期化スイッチとを備え、前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子は、前記第2の制御端子が取り出される第1の不純物領域の外側に形成された第2の不純物領域から取り出されることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ回路の1構成例(第6の実施の形態)は、さらに、入力端子および第1の制御端子が前記センサ回路の出力端子に接続され、出力端子が前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第2の制御端子に接続された第4の第1極性トランジスタを備え、前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子は、前記第2の制御端子が取り出される第1の不純物領域の外側に形成された第2の不純物領域から取り出され、前記第1の共通電位に接続されることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ回路の1構成例(第7の実施の形態)において、前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子は、前記第2の制御端子が取り出される第1の不純物領域の外側に形成された第2の不純物領域から取り出され、前記センサ回路の出力端子に接続されることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ回路の1構成例(第8の実施の形態)において、前記第1、第2、第3のダイオードは、それぞれ出力端子に第1の制御端子が接続された第1、第2、第3の第2極性トランジスタで構成されることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサノードは、センサ回路を搭載したことを特徴とするものである。
本発明によれば、センサ素子の出力に応じて、第1のダイオードと第3のダイオードの組と、第2のダイオードとが交互にオン状態を繰り返すようにすることで、第1の共通電位から第2の共通電位に流れる直流電流をダイオードのリーク電流程度(サブマイクロアンペア以下)に低減することができる。その結果、本発明のセンサ回路を用いれば、センサノードチップの消費電力をナノワットレベルの極限まで低減することができる。したがって、センサノードチップの電源部の発電量を大きくする必要がなく、発電機構の体積を小さくすることができる。そのため、センサノードチップの小型化が達成され、いままでサイズの制約で埋め込むことができなかった物や人の部分にもセンサノードチップを埋め込むことができる。さらには、センサノードシステムを用いたユビキタスネットワークサービスの範囲を広げることができ、ユーザの利便性を高めたサービスを提供することができ、効果大である。
また、本発明では、第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第2の制御端子を第1極性トランジスタの出力端子に接続することにより、例えば物理量として振動を検出する場合において、振動が小さい場合であっても感度を高感度化して検出することができる。
また、本発明では、第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第2の制御端子をセンサ回路の出力端子に接続することにより、回路面積を小面積化することができる。
また、本発明では、入力端子および第1の制御端子が第1の共通電位に接続され、出力端子が第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子に接続された第4の第1極性トランジスタと、初期化時に第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子を第2の共通電位にする第2の初期化スイッチとを設けることにより、例えば物理量として振動を検出する場合において、振動による検知信号によらずに容量素子に電荷が流入してしまうという現象を低減することができる。
また、本発明では、入力端子および第1の制御端子がセンサ回路の出力端子に接続され、出力端子が第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第2の制御端子に接続された第4の第1極性トランジスタを設けることにより、例えば物理量として振動を検出する場合において、振動による検知信号によらずに容量素子に電荷が流入してしまうという現象を低減することができる。
また、本発明では、第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子をセンサ回路の出力端子に接続することにより、第3の制御端子を第1の共通電位に接続した場合に容量素子に流れていた電荷を抑制することができる。
また、本発明では、第1、第2、第3のダイオードを、それぞれ出力端子に第1の制御端子が接続された第1、第2、第3の第2極性トランジスタで構成することにより、例えば物理量として振動を検出する場合において、振動が小さい場合であっても感度を高感度化して検出することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係るセンサ回路の各部の動作波形を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 NMOSトランジスタの構造を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第7の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第8の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。 従来のセンサノードシステムの構成を示すブロック図である。 従来のセンサ素子とセンサ回路の構成を示す回路図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。
図1に示す差動構成の可変容量素子VC1とVC2とは、センサ素子1を構成している。可変容量素子VC1とVC2とが接続される接点は接地電位に接続されている。可変容量素子VC1,VC2は、MEMSプロセスによりシリコンチップ上に微細構造で形成され、それぞれ固定電極と可動電極とを有する。外部から加えられる振動により可動電極が動いて電極間距離が変化すると、静電容量が変化する。2つの可変容量素子VC1,VC2の静電容量は、外部から加えられる振動に応じて差動で変化する。
センサ回路2は、アノード端子が電源電位VDDに接続され、カソード端子がセンサ素子1の第1の出力端子10に接続された第1のダイオードD1と、アノード端子が第1のダイオードD1のカソード端子およびセンサ素子1の第1の出力端子10に接続され、カソード端子がセンサ素子1の第2の出力端子11に接続された第2のダイオードD2と、アノード端子が第2のダイオードD2のカソード端子およびセンサ素子1の第2の出力端子11に接続され、カソード端子がセンサ回路2の出力端子OUTに接続された第3のダイオードD3と、第1の端子が出力端子OUTに接続され、第2の端子が接地電位に接続された容量素子C1と、第1の端子が出力端子OUTに接続され、第2の端子が接地電位に接続され、制御端子が初期化端子RSTに接続された初期化スイッチSW1とから構成される。
本実施の形態のセンサ回路2の動作について図2を用いて説明する。図11に示したセンサノードチップに本実施の形態のセンサ素子1およびセンサ回路2を適用する場合、時刻T0以前のセンサノードチップの初期化時に図示しない制御回路から初期化端子RSTに与えられる初期化信号により初期化スイッチSW1がオン状態となり、容量素子C1の電荷が放電される。その後、制御回路は初期化スイッチSW1をオフ状態にし、センサ回路2は入力待ちの状態となる。
時刻T0においてセンサノードチップに振動が加えられると、センサ素子1の2つの可変容量素子VC1,VC2の静電容量は、差動で変化する。このとき、可変容量素子VC1の可動電極は振動に応じて固定電極に近づいたり固定電極から遠ざかったりするので、可変容量素子VC1の静電容量は増加と減少を交互に繰り返すことになる。したがって、センサ素子1の第1の出力端子10から出力される検知信号BPは、図2(A)に示すように増加と減少を交互に繰り返す信号となる。同様に、センサ素子1の第2の出力端子11から出力される検知信号BNも、図2(B)に示すように増加と減少を交互に繰り返す信号となる。上記のとおり、可変容量素子VC1,VC2の静電容量は差動で変化するので、検知信号BPとBNの位相は180°異なる。
検知信号BPがHighで検知信号BNがLowのとき第1のダイオードD1および第3のダイオードD3はオフ状態となり、検知信号BPがLowで検知信号BNがHighのとき第1のダイオードD1および第3のダイオードD3はオン状態となる。一方、検知信号BPがHighで検知信号BNがLowのとき第2のダイオードD2はオン状態となり、検知信号BPがLowで検知信号BNがHighのとき第2のダイオードD2はオフ状態となる。このように、検知信号BP,BNにより第1のダイオードD1と第3のダイオードD3の組と、第2のダイオードD2とが交互にオン状態を繰り返し、容量素子C1に徐々に電荷が蓄積され、センサ回路2の出力信号SOの電圧が上昇する(図2(C))。
図11に示したセンサノードチップ50のA/D変換部53は、センサ回路2の出力信号SOを閾値処理し、図2(D)に示すような制御信号を出力する。図2(C)、図2(D)の例では、時刻T0からΔT1後の時刻T1においてセンサ回路2の出力信号SOが閾値以上となるので、A/D変換部53から出力される制御信号がHighとなる。
以上のように、本実施の形態では、センサ素子1の出力に応じて、第1のダイオードD1と第3のダイオードD3の組と、第2のダイオードD2とが交互にオン状態を繰り返すようにすることで、電源電位VDDから接地電位に流れる直流電流をダイオードのリーク電流程度(サブマイクロアンペア以下)に低減することができる。したがって、本実施の形態のセンサ素子1およびセンサ回路2を用いれば、センサ素子1およびセンサ回路2を搭載するセンサノードチップの電力をナノワットレベルの極限まで低減することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態の第1、第2、第3のダイオードD1,D2,D3の具体例として、それぞれゲート端子Gとドレイン端子Dを接続した第1、第2、第3のNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3を用いたものである。
第1のNMOSトランジスタQ1のゲート端子Gおよびドレイン端子Dは電源電位VDDに接続され、ソース端子Sはセンサ素子1の第1の出力端子10に接続される。第2のNMOSトランジスタQ2のゲート端子Gおよびドレイン端子Dは第1のNMOSトランジスタQ1のソース端子Sおよびセンサ素子1の第1の出力端子10に接続され、ソース端子Sはセンサ素子1の第2の出力端子11に接続される。第3のNMOSトランジスタQ3のゲート端子Gおよびドレイン端子Dは第2のNMOSトランジスタQ2のソース端子Sおよびセンサ素子1の第2の出力端子11に接続され、ソース端子Sはセンサ回路2の出力端子OUTに接続される。その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は本発明の第3の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態は、第2の実施の形態において、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のボディ端子BをそれぞれNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のソース端子Sに接続したものである。
各NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のソース端子Sの電圧は接地電位よりも高いため、MOSトランジスタのボディバイアス効果によりNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3の閾値電圧が低下し、オン状態とオフ状態の遷移が行いやすくなる。すなわち、センサ素子1の可変容量素子VC1,VC2の静電容量の変化量が小さくても、容量素子C1に電荷を貯めることができるようになる。その結果、本実施の形態では、振動検知の感度を向上させることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図5は本発明の第4の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態は、第3の実施の形態において、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のボディ端子Bをセンサ回路2の出力端子OUTに接続したものである。
本実施の形態では、第3の実施の形態に比べて、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のボディ端子Bを共通化することができ、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3から引き出す端子を1つにできるため、回路面積を小面積化することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。NMOSトランジスタの断面図を図6に示す。図6において、60はP型のボディ、61はN型のウエル、62はドレイン端子Dに接続されるN型領域、63はソース端子Sに接続されるN型領域、64はゲート端子Gに接続される電極、65はボディ端子Bに接続されるP+型領域、66はウエル端子Wに接続されるN+型領域である。
通常のCMOSでは、P型のボディ60の外側にN型のウエル61が形成され、ウエル端子Wは電源電位VDDに接続される。したがって、第4の実施の形態のようにボディ端子Bを電源電位VDDと接地電位との間の中間電位に設定すると、ボディ60とウエル61との間に接続されるPN接合の逆バイアスの電圧が低下し、ウエル61とボディ60との間に意図しない電流が流れるため、振動による検知信号によらずに電源電位VDDから容量素子C1に電荷が流入してしまう。
本実施の形態は、このような問題を解決するものである。図7は本実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。本実施の形態は、第4の実施の形態において、さらに、ゲート端子Gおよびドレイン端子Dが電源電位VDDに接続され、ソース端子SがNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3の共通のウエル端子Wに接続された第4のNMOSトランジスタQ4を設けると共に、第1の端子がウエル端子Wに接続され、第2の端子が接地電位に接続され、制御端子が初期化端子RSTに接続された初期化スイッチSW2を設けたものである。なお、図7におけるD4はNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のボディ端子Bとウエル端子Wとの間に形成されるダイオードを表したものであって、ダイオードを新たに挿入することを意味するものではない。
本実施の形態の動作について説明する。第1の実施の形態と同様に、センサノードチップの初期化時に図示しない制御回路から初期化端子RSTに与えられる初期化信号により初期化スイッチSW1,SW2がオン状態となり、その後、制御回路は初期化スイッチSW1,SW2をオフ状態にし、センサ回路2は入力待ちの状態となる。このとき、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のウエル端子Wは、電源電位VDDからダイオード接続のNMOSトランジスタQ4の閾値電圧分降下した電位に設定される。センサ素子1およびセンサ回路2によって振動を検出する動作は、第1の実施の形態で説明したとおりである。
本実施の形態では、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のウエル端子Wが電源電位VDDに接続される場合に比べて、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のウエルからボディに流れる電流を低減することができるので、振動による検知信号によらずに容量素子C1に電荷が流入してしまうという現象を低減することができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図8は本発明の第6の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態は、第4の実施の形態において、さらに、ゲート端子Gおよびドレイン端子Dがセンサ回路2の出力端子OUTに接続され、ソース端子SがNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のボディ端子Bに接続された第4のNMOSトランジスタQ5を設けたものである。図7の場合と同様に、図8におけるD4はNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のボディ端子Bとウエル端子Wとの間に形成されるダイオードを表したものであって、ダイオードを新たに挿入することを意味するものではない。
本実施の形態では、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のウエル端子Wからボディ端子Bに電流が流れてしまう場合でも、ダイオード接続のNMOSトランジスタQ5を挿入したことで、出力端子OUTに流入する電荷を抑制することができる。その結果、本実施の形態では、第5の実施の形態と同様に、振動による検知信号によらずに容量素子C1に電荷が流入してしまうという現象を低減することができる。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。図9は本発明の第7の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態は、第4の実施の形態において、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のウエル端子Wをセンサ回路2の出力端子OUTに接続したものである。本実施の形態では、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のウエル電位をボディ電位と同電位にすることで、NMOSトランジスタQ1,Q2,Q3のウエル端子Wを電源電位VDDに接続した場合に容量素子C1に流れていた電荷を抑制することができる。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。図10は本発明の第8の実施の形態に係るセンサ素子およびセンサ回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態は、第2の実施の形態において、ダイオード接続のNMOSトランジスタQ1,Q2,Q3の代わりに、ダイオード接続のPMOSトランジスタQ6,Q7,Q8を用いたものである。
PMOSトランジスタのボディ端子は電源電位VDDに接続されるため、NMOSトランジスタに比べてボディバイアス効果を低減することができ、ダイオード接続の閾値電圧を下げることができるため、オン状態とオフ状態の遷移が行いやすくなる。また、CMOS構成において、PMOSに埋め込みチャネルのトランジスタを用いた場合、飽和電流をNMOSトランジスタと揃えるために、PMOSの閾値電圧を下げるのが一般的である。したがって、ダイオード接続のNMOSトランジスタの代わりにPMOSトランジスタを用いることで、ダイオード接続の閾値電圧を下げることができ、オン状態とオフ状態の遷移が行いやすくなる。すなわち、センサ素子1の可変容量素子VC1,VC2の静電容量の変化量が小さくても、容量素子C1に電荷を貯めることができるようになり、第3の実施の形態と同様に、振動検知の感度を向上させることができる。
なお、第1〜第8の実施の形態では、センサ素子1およびセンサ回路2を振動検出に用いる場合について説明しているが、これに限るものではなく、本発明を振動検出以外に適用することも可能である。
本発明は、センサノードに用いるセンサ回路に適用することができる。
1…センサ素子、2…センサ回路、VC1,VC2…可変容量素子、D1,D2,D3…ダイオード、Q1,Q2,Q3,Q4,Q5…NMOSトランジスタ、Q6,Q7,Q8…PMOSトランジスタ、C1…容量素子、SW1,SW2…初期化スイッチ。

Claims (9)

  1. 入力端子が第1の共通電位に接続され、出力端子が物理量に応じて差動信号を出力するセンサ素子の第1の出力端子に接続された第1のダイオードと、
    入力端子が前記第1のダイオードの出力端子および前記センサ素子の第1の出力端子に接続され、出力端子が前記センサ素子の第2の出力端子に接続された第2のダイオードと、
    入力端子が前記第2のダイオードの出力端子および前記センサ素子の第2の出力端子に接続され、出力端子がセンサ回路の出力端子に接続された第3のダイオードと、
    第1の端子が前記センサ回路の出力端子に接続され、第2の端子が第2の共通電位に接続された容量素子と、
    初期化時に前記センサ回路の出力端子の電圧を前記第2の共通電位にする第1の初期化スイッチとを備えることを特徴とするセンサ回路。
  2. 請求項1記載のセンサ回路において、
    前記第1、第2、第3のダイオードは、それぞれ入力端子に第1の制御端子が接続された第1、第2、第3の第1極性トランジスタで構成されることを特徴とするセンサ回路。
  3. 請求項2記載のセンサ回路において、
    前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタは、それぞれ第2の制御端子が第1極性トランジスタの出力端子に接続されることを特徴とするセンサ回路。
  4. 請求項2記載のセンサ回路において、
    前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタは、第2の制御端子が前記センサ回路の出力端子に接続されることを特徴とするセンサ回路。
  5. 請求項4記載のセンサ回路において、
    さらに、入力端子および第1の制御端子が前記第1の共通電位に接続され、出力端子が前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子に接続された第4の第1極性トランジスタと、
    初期化時に前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子を前記第2の共通電位にする第2の初期化スイッチとを備え、
    前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子は、前記第2の制御端子が取り出される第1の不純物領域の外側に形成された第2の不純物領域から取り出されることを特徴とするセンサ回路。
  6. 請求項4記載のセンサ回路において、
    さらに、入力端子および第1の制御端子が前記センサ回路の出力端子に接続され、出力端子が前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第2の制御端子に接続された第4の第1極性トランジスタを備え、
    前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子は、前記第2の制御端子が取り出される第1の不純物領域の外側に形成された第2の不純物領域から取り出され、前記第1の共通電位に接続されることを特徴とするセンサ回路。
  7. 請求項4記載のセンサ回路において、
    前記第1、第2、第3の第1極性トランジスタの第3の制御端子は、前記第2の制御端子が取り出される第1の不純物領域の外側に形成された第2の不純物領域から取り出され、前記センサ回路の出力端子に接続されることを特徴とするセンサ回路。
  8. 請求項1記載のセンサ回路において、
    前記第1、第2、第3のダイオードは、それぞれ出力端子に第1の制御端子が接続された第1、第2、第3の第2極性トランジスタで構成されることを特徴とするセンサ回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のセンサ回路を搭載したことを特徴とするセンサノード。
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