JP2010120258A - クリーニング装置および印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より効率のよいタイミングでクリーニングを実行できる技術を提供する。
【解決手段】予め定められたタイミングでクリーニング実行信号を出力しても、クリーニング制御部208は、用紙センサ25による用紙なし信号の出力があるまでクリーニング実行信号を保持した状態でクリーニングの実行を留保するため、用紙Pが無くなることによる用紙補給というインクジェットプリンタ1において不可避の作業をユーザが行うときに、より効率のよいタイミングで、印刷ヘッド2のクリーニングを実行することができため、印刷ヘッド2のクリーニング中に印刷処理が要求されても、ユーザによる用紙補給作業が行われているため、印刷ヘッド2に対するクリーニングの実行の有無に関係なく印刷処理は実行できないこととなる。したがって、印刷ヘッド2のクリーニングのみに起因する印刷処理の遅延を効率よく回避できる。
【選択図】図3
【解決手段】予め定められたタイミングでクリーニング実行信号を出力しても、クリーニング制御部208は、用紙センサ25による用紙なし信号の出力があるまでクリーニング実行信号を保持した状態でクリーニングの実行を留保するため、用紙Pが無くなることによる用紙補給というインクジェットプリンタ1において不可避の作業をユーザが行うときに、より効率のよいタイミングで、印刷ヘッド2のクリーニングを実行することができため、印刷ヘッド2のクリーニング中に印刷処理が要求されても、ユーザによる用紙補給作業が行われているため、印刷ヘッド2に対するクリーニングの実行の有無に関係なく印刷処理は実行できないこととなる。したがって、印刷ヘッド2のクリーニングのみに起因する印刷処理の遅延を効率よく回避できる。
【選択図】図3
Description
本発明は用紙にインクを吐出して印刷を行う印刷装置の印刷ヘッドをクリーニングするクリーニング装置およびこのクリーニング装置を備えた印刷装置に関する。
インクジェットプリンタは、インクカートリッジのインクを印刷ヘッドから用紙に吐出することにより印刷を行うように構成されている。このようなインクジェットプリンタでは、印刷ヘッドのノズルに残留したインクの粘度が高くなったり(増粘)、ノズルから印刷ヘッド内部に気泡が入り込むなどの弊害を防止するため、定期的に印刷ヘッドの各ノズルからインクを吸引して印刷ヘッドをクリーニングすることで、常に適正な印刷が行えるように構成されている。
また、印刷ヘッドのノズル形成面は用紙に対して微小間隔で対峙しているため、このノズル形成面には紙粉やインクなどが付着し易い。ノズル形成面に紙粉、インクなどが付着すると、ノズルが目詰まりしたり、用紙にインクが付着して汚れるなどの弊害が生じるおそれがある。そこで、インクジェットプリンタでは、弾性吸収板によってノズル形成面に付着した異物を拭き取ることで、常に適正な印刷動作を行うことができるように、定期的な印刷ヘッドのクリーニングが行われている。
上記したような印刷ヘッドのクリーニングは、印刷ヘッドを回復して適正な印刷を行えるように実行するものであり、所定の時間が経過する毎に定期的に実行されたり、経過時間と印刷頻度に応じて不定期に実行されたりするのが一般的である。ところが、定期的または不定期にクリーニングを実行すると、印刷処理中に印刷ヘッドのクリーニングの開始タイミングとなることがあり、このとき、印刷処理を優先してクリーニングを後で実行するか、印刷処理を一時中断してクリーニングを優先するかしなければならない。
もし、インクジェットプリンタがビジネス用途で使用されていれば、印刷処理およびクリーニングのいずれを優先した場合であっても、業務に支障をきたすおそれがあり問題となっていた。例えば、コンビニエンスストアのPOSシステムのレシートプリンタとしてインクジェットプリンタが使用されていれば、顧客の購入商品の精算中にクリーニングの開始タイミングとなったときに、精算処理(印刷処理)より先にクリーニングを実行するのは、顧客の精算処理が待たされることとなるため望ましくない。一方、顧客の精算処理を優先すると、クリーニングの開始タイミングとなっているのにも関わらずレシートの印刷を行うこととなるため、印刷品質の劣化を招くおそれがある。
そこで、特許文献1には、印刷処理中に印刷ヘッドのクリーニングの開始タイミングとなったときに、すぐに印刷処理を一時中断してクリーニングを実行するのではなく、また、すべての印刷処理が終了した後にクリーニングを実行するのでもなく、区切りのよい作業単位の印刷が終了すれば印刷処理を一時中断してクリーニングを実行することで、ユーザの作業性の向上と、印刷品質の劣化防止を図る技術が記載されている。
ところで、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗における精算処理は、顧客の要請により突然実行されるものであるため、印刷ヘッドのクリーニングの開始後に、突然、精算処理による印刷処理が要求されることがある。ところが、上記した特許文献1に記載の技術では、印刷処理を一時中断した状態でのクリーニング中に、さらに追加して印刷処理が要求される場合については一切考慮されていなかったため、想定以上に顧客の精算処理が待たされるおそれがあった。
また、各時間帯ごとの印刷処理の実行状態を蓄積し、最も印刷処理が実行されるおそれがない時間帯に印刷ヘッドのクリーニングを実行することにより、クリーニング中に印刷処理が要求されるのを回避する技術も知られている。しかしながら、例えば、24時間営業のコンビニエンスストアにおいて、顧客が精算処理を要請するタイミングを完全に予想するのは困難である。したがって、各時間帯における過去の印刷処理の実行状態を蓄積したとしても、印刷ヘッドのクリーニング中に顧客から精算処理を要請されるのを回避することは難しかった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、より効率のよいタイミングでクリーニングを実行できる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかるクリーニング装置は、上記目的を達成するため、用紙にインクを吐出して印刷を行う印刷装置の印刷ヘッドをクリーニングするクリーニング装置において、前記用紙の有無を検出し、該用紙が無いときに用紙なし信号を出力する用紙検出手段と、予め定められたタイミングでクリーニング実行信号を出力し、該クリーニング実行信号を保持するクリーニング実行信号保持手段と、前記用紙なし信号の出力に応じて、前記クリーニング実行信号保持手段が前記クリーニング実行信号を保持している場合には前記印刷ヘッドのクリーニングを行い、前記クリーニング実行信号保持手段が前記クリーニング実行信号を保持していない場合には前記印刷ヘッドのクリーニングを行わないクリーニング制御手段とを備えることを特徴としている。
また、この発明にかかる印刷装置は、請求項1または2に記載のクリーニング装置を備えたことを特徴としている。
このように構成された発明では、クリーニング制御手段は、用紙検出手段による用紙なし信号の出力に応じて、クリーニング実行信号保持手段がクリーニング実行信号を保持している場合には印刷ヘッドのクリーニングを行い、クリーニング実行信号保持手段がクリーニング実行信号を保持していない場合には印刷ヘッドのクリーニングを行わない。すなわち、クリーニング実行保持出力手段により、予め定められたタイミングでクリーニング実行信号が出力されても、クリーニング制御手段は、用紙検出手段による用紙なし信号の出力があるまでクリーニングの実行を留保するように構成されている。したがって、用紙が無くなることによる用紙補給という印刷装置において不可避の作業をユーザが行うときに、より効率のよいタイミングで印刷ヘッドのクリーニングを実行することができる。すなわち、印刷装置に必要不可欠な用紙補給に要する時間を利用して印刷ヘッドのクリーニングを実行することで、印刷ヘッドのクリーニング中に印刷処理が要求されても、ユーザによる用紙補給作業が行われているため、クリーニング実行の有無に関係なく印刷処理は実行できないこととなる。したがって、印刷ヘッドのクリーニングのみに起因する印刷処理の遅延を効率よく回避できる。
また、前記用紙を収容するカバー付用紙収容手段をさらに備え、前記用紙検出手段は、前記カバー付用紙収容手段がカバーの開放を検出したときに、前記用紙が無いとして前記用紙なし信号を出力するようにしてもよい。
このような構成とすれば、用紙検出手段は、カバー付用紙収容手段のカバーの開放を検出したときに、用紙が無いとして用紙なし信号を出力するため、カバー付用紙収容手段のカバーが開放されたタイミング、すなわち、ユーザによる用紙の補給作業が行われるタイミングで印刷ヘッドのクリーニングを開始することができる。
(全体構成)
図1は本発明のクリーニング装置を備えるインクジェットプリンタ1を示す斜視図である。また、図2は図1に示すインクジェットプリンタ1の要部を反対側からみた斜視図である。図1および図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、インクを吐出する印刷ヘッド2と、印刷ヘッド2が搭載されたキャリッジ3と、キャリッジ3を矢印Aで示す走査方向に移動させる移動機構4と、印刷ヘッド2にインクを供給するインク供給機構5とを備えている。
図1は本発明のクリーニング装置を備えるインクジェットプリンタ1を示す斜視図である。また、図2は図1に示すインクジェットプリンタ1の要部を反対側からみた斜視図である。図1および図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、インクを吐出する印刷ヘッド2と、印刷ヘッド2が搭載されたキャリッジ3と、キャリッジ3を矢印Aで示す走査方向に移動させる移動機構4と、印刷ヘッド2にインクを供給するインク供給機構5とを備えている。
図2に示すように、印刷ヘッド2は、インクを吐出する複数のノズル6が形成された長方形のノズル形成面7を備えている。このノズル形成面7は、キャリッジ3に形成された矩形の開口8から露出している。キャリッジ3を左右に移動させる移動機構4は、ガイド軸9と、駆動側プーリ10および従動側プーリ11の間に架け渡されたタイミングベルト12と、駆動側プーリ10を回転駆動するキャリッジモータ13とを備えている。キャリッジ3の下面部はガイド軸9に対して摺動自在に支持されていると共に、タイミングベルト12に連結されている。従って、キャリッジモータ13によってタイミングベルト12を回転移動させると、キャリッジ3はガイド軸9に沿って走査方向Aに移動する。
このように走査方向Aにキャリッジ3を移動させながら、インク供給機構5から供給されたインクを印刷ヘッド2のノズル6から用紙Pに吐出して印刷を行う。すなわち、ノズル形成面7に対峙する位置には用紙Pが搬送され、吐出したインク液滴により用紙Pの表面に印刷が行われる。インク供給機構5は、インクジェットプリンタ1の装置本体14に形成されたインクカートリッジ装着部15に着脱可能に装着されたインクカートリッジ16と、キャリッジ3に搭載された圧力減衰器17と、インクカートリッジ16と圧力減衰器17との間を接続したインク供給管18を有している。
インクカートリッジ16は、硬質のケース19の内部に可撓性のインク収容部20が収容された構成となっている。このインク収容部20に形成されたインク取出し口21にはインク供給管18の一端部に取り付けられたインク供給針22が接続されている。インク供給管18の他方の端部23は圧力減衰器17に接続されている。従って、インクカートリッジ16のインク収容部20に貯留されたインクはインク供給管18を介して圧力減衰器17に供給され、そこから印刷ヘッド2に送られる。このようにして印刷ヘッド2に供給されたインクがノズル6から吐出される。
ここで、図2中にCで示すキャリッジ3のホームポジションに対峙する位置には、クリーニングユニット(本発明の「クリーニング装置」に相当)100が配置されている。このクリーニングユニット100は、印刷ヘッド2のクリーニング処理を行うためのヘッド回復機構として、ヘッド拭取機構101とインク吸引機構104とを備えている。
また、キャリッジ3には、用紙センサ(本発明の「用紙検出手段」に相当)25が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する(図3参照)。つまり、用紙センサ25は、用紙Pに対して印刷前にキャリッジ3が左右方向に走査したときにその用紙Pの左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。また、これにより用紙Pの有無も検出することができ、用紙センサ25は用紙Pがないときに用紙なし信号を出力する。なお、用紙Pの有無を検出する本発明の用紙検出手段としての構成はこれに限られず、用紙Pを検出する種々の周知の構成を採用することができる。
(インク吸引機構)
インク吸引機構104は、印刷ヘッド2がホームポジションCに移動したときに印刷ヘッド2のノズル形成面7を覆うキャップ105を備えている。キャップ105は、キャリッジ3が記録領域Bを移動している間はユニットケース106の側に退避した位置にある。キャリッジ3がホームポジションCまで移動すると、キャップ105はユニットケース106から前方に突出した位置に切り替わり、印刷ヘッド2のノズル形成面7を覆った状態になる。
インク吸引機構104は、印刷ヘッド2がホームポジションCに移動したときに印刷ヘッド2のノズル形成面7を覆うキャップ105を備えている。キャップ105は、キャリッジ3が記録領域Bを移動している間はユニットケース106の側に退避した位置にある。キャリッジ3がホームポジションCまで移動すると、キャップ105はユニットケース106から前方に突出した位置に切り替わり、印刷ヘッド2のノズル形成面7を覆った状態になる。
このキャップ105の内側は、ユニットケース106に取り付けられたモータ107によって作動するポンプ108で減圧される。従って、キャップ105がノズル形成面7に被された状態のままポンプ108を作動させることにより。ノズル6からインクを吸引排出するインク吸引処理(クリーニング)を行うことができる。その結果、印刷ヘッド2の内部の気泡や粘度の高まったインクを除去することができるので、印刷ヘッド2の内部のインクを適切な状態に回復させることができる。
(ヘッド拭取機構)
図2に示すように、ヘッド拭取機構101は、弾性変形可能なブレード102と、ブレード102を保持するブレード保持部材103とを備えている。ブレード保持部材103は、ユニットケース106内に配置された歯車列等の伝達機構(図示省略)を介して、ユニットケース106に取り付けられたモータ107によって移動可能であり、ユニットケース106内に退避した状態、およびユニットケース106から突出した状態に切り換わる。ブレード102がユニットケース106から突出した状態になると、キャリッジ3が印刷領域BからホームポジションCに移動したときにブレード102の先端部分がノズル形成面7に接触して、これらに付着したインクや紙粉等が拭き取られる。
図2に示すように、ヘッド拭取機構101は、弾性変形可能なブレード102と、ブレード102を保持するブレード保持部材103とを備えている。ブレード保持部材103は、ユニットケース106内に配置された歯車列等の伝達機構(図示省略)を介して、ユニットケース106に取り付けられたモータ107によって移動可能であり、ユニットケース106内に退避した状態、およびユニットケース106から突出した状態に切り換わる。ブレード102がユニットケース106から突出した状態になると、キャリッジ3が印刷領域BからホームポジションCに移動したときにブレード102の先端部分がノズル形成面7に接触して、これらに付着したインクや紙粉等が拭き取られる。
(駆動制御系)
一般に知られているように、インクジェットプリンタ1における印刷ヘッド2の印刷動作、用紙Pの搬送機構(図示省略)の動作、およびインク吸引機構104、ヘッド拭取機構101などの動作部分の駆動制御は、マイクロコンピュータを中心として構成される駆動制御装置(本発明の「クリーニング装置」に相当)200を中心に行われる。このような駆動制御装置200では、ROM(図示省略)に予め格納されている制御プログラムに従って、RAM(図示省略)内の作業領域等を用いて、CPUの制御の下に、各部分の駆動を制御する。
一般に知られているように、インクジェットプリンタ1における印刷ヘッド2の印刷動作、用紙Pの搬送機構(図示省略)の動作、およびインク吸引機構104、ヘッド拭取機構101などの動作部分の駆動制御は、マイクロコンピュータを中心として構成される駆動制御装置(本発明の「クリーニング装置」に相当)200を中心に行われる。このような駆動制御装置200では、ROM(図示省略)に予め格納されている制御プログラムに従って、RAM(図示省略)内の作業領域等を用いて、CPUの制御の下に、各部分の駆動を制御する。
図3は、図1のインクジェットプリンタ1の機能ブロック図であり、駆動制御系により実現される機能をブロック単位で示す機能ブロック図である。印刷制御機能、搬送制御機能、印刷ヘッド2のクリーニングを行うクリーニングユニット100(インク吸引機構104、ヘッド拭取機構101により構成される)の起動および駆動制御機能を示している。特に断りのない限り、本実施形態でいう印刷ヘッド2のクリーニングとは、インク吸引機構104により行われるノズル6からのインク吸引動作と、ヘッド拭取機構101によって行われるノズル形成面7に付着したインクや紙粉の拭取動作のいずれか一方、もしくはこれらを組み合わせた処理を示すものとする。
図3に示すように、印刷駆動制御部201はドライバ202を介して、キャリッジモータ13、印刷ヘッド2を駆動制御し、所望の印刷を用紙Pに対して行う。搬送制御部203は、この印刷動作に連動して、ドライバ204を介して搬送モータなどの用紙搬送機構205を駆動制御する。
クリーニングユニット制御部206はドライバ207を介して、吸引モータ107などから構成されるインク吸引機構104による印刷ヘッド2のクリーニングの駆動制御を行う。このとき、クリーニングユニット制御部206は、印刷ヘッド2のクリーニングを行う際、キャリッジ3などを駆動して印刷ヘッド2を所定の位置に移動するとともに、クリーニングユニット100を駆動制御して、所定のインク吸引動作およびヘッド拭取動作を実行する。
クリーニングユニット制御部206は、クリーニング制御部(本発明の「クリーニング実行信号保持手段」、「クリーニング制御手段」に相当)208からの起動信号によって、起動される。クリーニング制御部208は、計時部209からの時刻信号、印刷動作計測部210からの時間帯別印刷動作情報に基づいて、印刷処理の実行可能性が少ない時間帯を抽出し、クリーニングを開始する時刻をその時間帯に予め定めて、予め定めたクリーニング開始のタイミングでクリーニング実行信号を出力する。一方、クリーニング制御部208は、クリーニング実行信号は出力するが、用紙センサ25からの用紙なし信号の出力があるまでは、クリーニングユニット制御部206への起動信号は出力せずに、出力したクリーニング実行信号を保持した状態でクリーニングユニット制御部206による印刷ヘッド2のクリーニングが実際に実行されるのを留保するように構成されている。すなわち、クリーニング制御部208は、用紙センサ25による用紙なし信号の出力に応じて、クリーニング実行信号を保持している場合には印刷ヘッド2のクリーニングを行い、クリーニング実行信号を保持していない場合には印刷ヘッド2のクリーニングを行わない。メンテナンスタイマ211は、印刷ヘッド2のクリーニングが完了したときから計時を開始し、次の印刷ヘッド2のクリーニングが開始されたときにリセットされるタイマである。クリーニング制御部208は、メンテナンスタイマ211の計時情報を参照し、少なくともクリーニング期限前にクリーニングを起動するようにクリーニング時刻を設定する。
(クリーニング制御部)
図4のクリーニング実行処理の一例を示すフローチャートを参照して、クリーニング制御部208の動作について説明する。電源が投入(電源ON)されると、クリーニング制御部208によるクリーニング実行処理が実行される。クリーニング制御部208は、まず、電源ONに伴う印刷ヘッド2のクリーニングを初期実行する(ステップS1)。これにより、電源OFFの間に印刷ヘッド2のノズル6などに溜まっていたインクをノズル6から吸引することにより、適正な印刷ができる状態となる。
図4のクリーニング実行処理の一例を示すフローチャートを参照して、クリーニング制御部208の動作について説明する。電源が投入(電源ON)されると、クリーニング制御部208によるクリーニング実行処理が実行される。クリーニング制御部208は、まず、電源ONに伴う印刷ヘッド2のクリーニングを初期実行する(ステップS1)。これにより、電源OFFの間に印刷ヘッド2のノズル6などに溜まっていたインクをノズル6から吸引することにより、適正な印刷ができる状態となる。
次に、印刷ヘッド2のクリーニングを行うのに最適な時刻を探すために、インクジェットプリンタ1の最近の印刷動作状態を表す時間帯別印刷動作情報を取得する(ステップS2)。時間帯別印刷動作情報は、たとえば1時間または30分を単位時間として、単位時間毎の印刷動作量を時間帯別に収集した印刷動作状況を表す実データである。印刷動作情報の物理量は、単位時間当たりの印刷処理の度合い(動作密度)を表すものであれば、どのようなものでもよい。例えば、「印刷行数」、「印刷命令回数」、「印刷時間」などを、印刷動作情報を表す物理量とすることができる。時間帯別印刷動作情報の取得については、後で詳細に説明する。
次に、時間帯別印刷動作情報に基づいて、印刷動作があまり行われていない時間帯である低印刷時間帯を抽出する(ステップS3)。抽出する低印刷時間帯は、単位時間中に印刷動作が一回も行われない時間帯、例えば、印刷動作“0回”もしくは印刷行数“0行”の時間帯を抽出することが望ましい(以下、印刷動作情報として「印刷行数」を用いて説明する)。
次に、印刷ヘッド2のクリーニングの開始時刻を、抽出した低印刷時間帯に設定する(ステップS4)。クリーニングの開始時刻が設定された後、設定された開始時刻になると(ステップS5においてYES)、クリーニング制御部208はクリーニング実行信号を出力する。そして、クリーニング制御部208は、用紙センサ25から用紙なし信号が出力されるまで、クリーニング実行信号を保持した状態でクリーニングユニット制御部206に対するクリーニング起動信号を留保し、用紙センサ25から用紙なし信号が出力されれば、クリーニング起動信号を出力してクリーニングユニット制御部206を起動する(ステップS6、S7)。クリーニング起動信号がクリーニングユニット制御部206に送信されると、クリーニングユニット100が駆動されて、印刷ヘッド2のクリーニングが実行される。印刷ヘッド2のクリーニングが完了すると(ステップS8においてYES)、再び、時間帯別印刷動作情報を取得することにより(ステップS2)、次の印刷ヘッド2のクリーニング時刻を設定する(ステップS3、S4)。以後同様の処理を繰り返すことにより、印刷ヘッド2のクリーニングを実行する。
本実施形態では、このように、実際の印刷処理の動作状況に基づいて、印刷処理の行われる可能性が低い時間帯にクリーニングを実行するので、印刷ヘッド2のクリーニングと業務処理に伴う印刷動作が競合する可能性を、低く抑えることが可能となる。
なお、最初にインクジェットプリンタ1に電源が投入(電源ON)されたときには、まだ時間帯別印刷動作情報は収集できていないので、ステップS2において、時間帯別印刷動作情報を取得することができない。したがって、ステップS3において、低印刷時間帯を抽出することもできない。このように、時間帯別印刷動作情報を取得できない特殊な場合には、ステップS4における、印刷ヘッド2のクリーニング時刻の設定において、例えば午前3時などのように、一般的には印刷処理の実行可能性が低いと予想される時間帯に印刷ヘッド2のクリーニングを行うようにクリーニング時刻を設定しておくことが望ましい。また、時間帯別印刷動作情報を取得できるまでの期間、ステップS2における、時間帯別印刷動作情報の取得処理を延期し、延期期間の経過後にステップS2を実行するように構成しても良い。ステップS2の時間帯別印刷動作情報の取得処理を延期する期間は、印刷ヘッド2のクリーニングを行わないでインクジェットプリンタ1を継続使用可能な最長期間(最長クリーニング待機期間)以下でなければならない。最近のインクジェットプリンタ1では、最長クリーニング待機期間が48時間というものもあるので、24時間の延期期間を設定することも十分可能である。
(時間帯別印刷動作情報の取得)
図5は、印刷動作計測部210による時間帯別印刷動作情報取得処理の一例を示すフローチャートである。印刷動作計測部210は累積カウンタを備えており(図示省略)、印刷動作情報として、印刷行数や印刷命令数などをカウントする。印刷動作計測部210はさらに、単位時間あたりの累積印刷情報を時刻毎に記憶する印刷動作記録部(図示省略)を備えている。
図5は、印刷動作計測部210による時間帯別印刷動作情報取得処理の一例を示すフローチャートである。印刷動作計測部210は累積カウンタを備えており(図示省略)、印刷動作情報として、印刷行数や印刷命令数などをカウントする。印刷動作計測部210はさらに、単位時間あたりの累積印刷情報を時刻毎に記憶する印刷動作記録部(図示省略)を備えている。
インクジェットプリンタ1の電源が投入されると、図5に示す時間帯別印刷動作情報取得処理が実行され、まず計時部209から現在の時刻が取得される(ステップS101)。次に単位時間の区切りとなる所定の時刻が経過するのを待機する(ステップS102においてNO)。この間、図示しない累積カウンタでは、印刷動作情報が収集されて、印刷動作情報が累積カウントされる。
所定の単位時間が経過すると(ステップS102においてYES)、累積カウンタから印刷動作情報の累積カウント値を取得し(ステップS103)、累積カウンタの値を単位時間あたりの印刷動作情報を時刻情報とともに印刷動作記録部に記録する(ステップS104)。次に、累積カウンタをクリアして(ステップS105)、再び次の時刻の単位時間あたりの印刷動作情報を累積カウントする(ステップS101〜S105)。同様の処理を単位時間ごとに繰り返して、時間帯別印刷動作情報を生成する。
図6は時間帯別印刷動作情報の一例を示す図であり、図7は時間帯別印刷動作情報の他の例を示す図であり、それぞれ、印刷動作計測部210の印刷動作記録部(図示省略)に記録される時間帯別印刷動作情報を例を示すものである。図6の時間帯別印刷動作情報は、午前8時に開店し午後10時(22時)に閉店するスーパーマーケットで稼動するPOS端末機のレシート印刷装置の動作記録を示す例である。閉店時間中は、印刷処理が行われないので、この時間帯(22:00〜8:00)は、印刷行数0行の時間帯(図中符号“a”で示している)となることがわかる。
図7は、コンビニエンスストアのように、24時間営業の店舗に設置されたレシート印刷装置(インクジェット記録装置)の印刷動作情報を示す図である。印刷動作ゼロ(印刷行数0行)の時間帯aが、2時から4時までの2時間存在しており、その他の時間帯は常に印刷処理(精算処理)が行われていることがわかる。
(低印刷時間帯抽出処理)
図6および図7に示すように、印刷行数“0行”の時間帯が存在する場合には、これらの時間帯を低印刷時間帯として抽出する。
図6および図7に示すように、印刷行数“0行”の時間帯が存在する場合には、これらの時間帯を低印刷時間帯として抽出する。
なお、より精度を上げるために、図8に示すように1週間分の印刷動作情報に基づいてクリーニングの実行に最適な低印刷時間帯を抽出することも可能である。図8は「印刷行数0行」の時間帯を示す図であり、月曜日から日曜日までの各一日について、印刷行数0の時間帯を1時間単位で表したものを1週間分縦に並べたタイミングチャートである。このように、日によって印刷行数“0行”の時刻にばらつきがある場合には、共通する時刻3時〜4時を低印刷時刻とすることが望ましい。すべての日に共通する時刻が存在しない場合には、より多く共通する時刻を選択するようにすることが望ましい。
もし、印刷行数“0行”の時間帯が存在しない場合には、図7に示すように、閾値Th1、Th2などのように複数の閾値を予め設けておき、印刷動作の量が閾値以下の時間帯(図中の“b”または“c”で示す時間帯)を抽出するようにする。図9は低印刷時間帯抽出処理を示すフローチャートであり、低印刷時間帯を抽出する処理手順の一例を示すものである。まず、印刷動作情報中に印刷行数0行の時間帯が存在するかどうかを確認し(ステップS201)、存在すれば(ステップS201においてYES)、その時間帯を低印刷時間帯として抽出する(ステップS204)。
一方、印刷行数0行の時間帯が存在しなければ(ステップS201においてNO)、まず一番低い閾値Th1を設定して(ステップS202)、印刷動作量が閾値以下の時間帯があるかどうかを確認する(ステップS203)。閾値Th1以下の時間帯が存在すれば(ステップS203においてYES)、その時間帯を低印刷時間帯として抽出する(ステップS204)。
一方、閾値Th1以下の時間帯が存在しない場合には(ステップS203においてNO)、2番目に低い閾値Th2を設定して(ステップS202)、印刷行数が閾値Th2以下の時間帯があるかどうかを確認する(ステップS203)。そして、閾値Th2以下の時間帯が存在すれば(ステップS203においてYES)、その時間帯を低印刷時間帯として抽出する(ステップS204)。存在しない場合には(ステップS203においてNO)、3番目に低い閾値を設定して、ステップS2以降の処理を繰り返し実行する。このように、低印刷時間帯が見つかるまで、低い閾値から高い閾値に順次変更していくことで、業務上の印刷処理が最も行われ難い時間帯を抽出することが可能となる。
(クリーニング時刻の設定)
複数の低印刷時間帯が存在する場合、どの時間帯にクリーニングの開始時刻を設定するかは自由である。クリーニング回数をできるだけ減らす観点から、前回のクリーニングの時から最も遅い時刻となる低印刷時間帯に設定したり、低印刷時間帯が連続して発生する時間帯を捜し、その中間の時刻に設定したりすることができる。また、上記したように、複数の日の時間帯別印刷動作情報を参照し、できるだけ多くの日に共通する時刻をクリーニングの開始時刻として設定するようにしてもよい。
複数の低印刷時間帯が存在する場合、どの時間帯にクリーニングの開始時刻を設定するかは自由である。クリーニング回数をできるだけ減らす観点から、前回のクリーニングの時から最も遅い時刻となる低印刷時間帯に設定したり、低印刷時間帯が連続して発生する時間帯を捜し、その中間の時刻に設定したりすることができる。また、上記したように、複数の日の時間帯別印刷動作情報を参照し、できるだけ多くの日に共通する時刻をクリーニングの開始時刻として設定するようにしてもよい。
(クリーニングの起動信号の生成)
次に、クリーニング制御部208によるクリーニングの起動信号の生成について説明する。本実施形態では、クリーニング制御部208は、設定したクリーニングの開始時刻となったときに、クリーニングの開始時刻となったことを示すクリーニング実行信号を出力する。そして、クリーニング制御部208は、用紙センサ25から用紙なし信号が出力されるまで、クリーニング実行信号を保持した状態でクリーニングユニット制御部206を起動するための起動信号を出力するのを留保するように構成されている。すなわち、用紙センサ25から用紙なし信号が出力されれば、クリーニングユニット制御部206を起動するための起動信号を出力し、クリーニングユニット100による印刷ヘッド2のクリーニングが開始される。
次に、クリーニング制御部208によるクリーニングの起動信号の生成について説明する。本実施形態では、クリーニング制御部208は、設定したクリーニングの開始時刻となったときに、クリーニングの開始時刻となったことを示すクリーニング実行信号を出力する。そして、クリーニング制御部208は、用紙センサ25から用紙なし信号が出力されるまで、クリーニング実行信号を保持した状態でクリーニングユニット制御部206を起動するための起動信号を出力するのを留保するように構成されている。すなわち、用紙センサ25から用紙なし信号が出力されれば、クリーニングユニット制御部206を起動するための起動信号を出力し、クリーニングユニット100による印刷ヘッド2のクリーニングが開始される。
(電源投入に伴う初期クリーニングとの関係)
インクジェットプリンタ1では、通常、電源投入時に印刷ヘッド2のクリーニングを実行し、クリーニングを実行してから最長30時間〜48時間くらい経過した時点でさらに印刷ヘッド2のクリーニングを行わなければならない。従って、毎日の始業時間および終就業時間が決まっており、始業時間にインクジェットプリンタ1の電源を投入し、終業時間に電源をオフする店舗では、毎日電源を投入する度に印刷ヘッド2がクリーニングされて、次の印刷ヘッド2のクリーニングが必要となるより前に電源がOFFされるので、印刷ヘッド2のクリーニングの実行タイミングはあまり問題となることはない。しかし、常にインクジェットプリンタ1が電源ONの状態である24時間営業のコンビニエンスストアおよび終業時間になってもインクジェットプリンタ1の電源をOFFせず、連続で電源をONにしたままの店舗等も多く存在する。しかしながら、上記したようにクリーニングの開始時刻を設定することで、このような場合でも、最適なタイミングで印刷ヘッド2のクリーニングを行うことができ、印刷ヘッド2のクリーニングに伴う業務処理への悪影響を防止することが可能となる。
インクジェットプリンタ1では、通常、電源投入時に印刷ヘッド2のクリーニングを実行し、クリーニングを実行してから最長30時間〜48時間くらい経過した時点でさらに印刷ヘッド2のクリーニングを行わなければならない。従って、毎日の始業時間および終就業時間が決まっており、始業時間にインクジェットプリンタ1の電源を投入し、終業時間に電源をオフする店舗では、毎日電源を投入する度に印刷ヘッド2がクリーニングされて、次の印刷ヘッド2のクリーニングが必要となるより前に電源がOFFされるので、印刷ヘッド2のクリーニングの実行タイミングはあまり問題となることはない。しかし、常にインクジェットプリンタ1が電源ONの状態である24時間営業のコンビニエンスストアおよび終業時間になってもインクジェットプリンタ1の電源をOFFせず、連続で電源をONにしたままの店舗等も多く存在する。しかしながら、上記したようにクリーニングの開始時刻を設定することで、このような場合でも、最適なタイミングで印刷ヘッド2のクリーニングを行うことができ、印刷ヘッド2のクリーニングに伴う業務処理への悪影響を防止することが可能となる。
(電源OFFの際の動作)
電源がOFFされた場合でも印刷動作情報を記憶保持しておくために、累積カウンタおよび印刷動作記録部(いずれも図示省略)を、不揮発性記憶装置を採用して構成することができる。また、電源がON状態のときには揮発性のメモリにこれらのデータを記憶しておき、電源OFFシーケンスにおいて、不揮発性メモリ212(図3参照)に印刷動作情報を記憶するようにしてもよい。この場合、電源投入時の電源ONシーケンスにおいて、不揮発性メモリ212から、揮発性メモリである累積カウンタおよび印刷動作記録部に転記するようにすればよい。なお、電源OFFの期間は、印刷動作情報は取得できないが、電源OFF時は印刷動作は行われていないため、電源OFFの時刻から電源投入時までの時間帯は、印刷動作量ゼロの時間帯としてカウントされる。
電源がOFFされた場合でも印刷動作情報を記憶保持しておくために、累積カウンタおよび印刷動作記録部(いずれも図示省略)を、不揮発性記憶装置を採用して構成することができる。また、電源がON状態のときには揮発性のメモリにこれらのデータを記憶しておき、電源OFFシーケンスにおいて、不揮発性メモリ212(図3参照)に印刷動作情報を記憶するようにしてもよい。この場合、電源投入時の電源ONシーケンスにおいて、不揮発性メモリ212から、揮発性メモリである累積カウンタおよび印刷動作記録部に転記するようにすればよい。なお、電源OFFの期間は、印刷動作情報は取得できないが、電源OFF時は印刷動作は行われていないため、電源OFFの時刻から電源投入時までの時間帯は、印刷動作量ゼロの時間帯としてカウントされる。
以上説明したように、この実施形態においては、予め定められたタイミングでクリーニング実行信号を出力しても、クリーニング制御部208は、用紙センサ25による用紙なし信号の出力があるまでクリーニング実行信号を保持した状態でクリーニングの実行を留保するため、用紙Pが無くなることによる用紙補給というインクジェットプリンタ1において不可避の作業をユーザが行うというより効率のよいタイミングで、印刷ヘッド2のクリーニングを実行することができる。すなわち、インクジェットプリンタ1に必要不可欠な用紙補給に要する時間を利用して印刷ヘッド2のクリーニングを実行することで、印刷ヘッド2のクリーニング中に印刷処理が要求されても、ユーザによる用紙補給作業が行われているため、印刷ヘッド2に対するクリーニングの実行の有無に関係なく印刷処理は実行できないこととなる。したがって、印刷ヘッド2のクリーニングのみに起因する印刷処理の遅延を効率よく回避できる。
また、インクジェットプリンタ1において印刷処理が長期間実行されていないときに、印刷ヘッド2内のインクに増粘が生じたり、印刷ヘッド2内に気泡や異物などが侵入したりするおそれがあるため、印刷ヘッド2のクリーニングは、所定期間、インクジェットプリンタ1において印刷が行われていないときに行われるのが一般的であった。したがって、印刷処理中の用紙切れのタイミングという、印刷ヘッド2からインクが吐出される印刷直後のタイミングでクリーニングを実行するのは本願発明者独自の着想によるものであり、本実施形態の最大の特徴である。
(他の例)
図10は図1のインクジェットプリンタの機能ブロック図である。図1およb図10を参照して、上記した実施形態の他の例について説明する。図10を示すようにび用紙Pを収容するカバー付用紙収容部(本発明の「カバー付用紙収容手段」に相当、カバー部分は図示省略)27のカバーの開放を検出するカバーセンサ(本発明の「用紙検出手段」に相当)26を備え、カバーセンサ26は、カバーの開放を検出したときに、用紙Pが無いとして用紙なし信号を出力するように構成されている。
図10は図1のインクジェットプリンタの機能ブロック図である。図1およb図10を参照して、上記した実施形態の他の例について説明する。図10を示すようにび用紙Pを収容するカバー付用紙収容部(本発明の「カバー付用紙収容手段」に相当、カバー部分は図示省略)27のカバーの開放を検出するカバーセンサ(本発明の「用紙検出手段」に相当)26を備え、カバーセンサ26は、カバーの開放を検出したときに、用紙Pが無いとして用紙なし信号を出力するように構成されている。
このような構成とすれば、カバーセンサ26は、カバー付用紙収容部27のカバーの開放を検出したときに、用紙Pが無いとして用紙なし信号を出力するため、カバー付用紙収容部27のカバーが開放されたタイミング、すなわち、ユーザによる用紙Pの補給作業が行われるタイミングで印刷ヘッド2のクリーニングを開始することができる。なお、カバーセンサ26の構成としては、接触式や機械式のセンサなど、周知の種々のセンサを採用して構成すればよい。
(その他)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、インクジェットプリンタ1においては、通常、印刷に関するメンテナンスログデータが収集されている。ログデータとして、印刷行数、印刷命令数をカウントしている場合、これらのログ情報を時刻情報とリンクして記憶するように構成して、時間帯別印刷動作情報を収集することも可能である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、インクジェットプリンタ1においては、通常、印刷に関するメンテナンスログデータが収集されている。ログデータとして、印刷行数、印刷命令数をカウントしている場合、これらのログ情報を時刻情報とリンクして記憶するように構成して、時間帯別印刷動作情報を収集することも可能である。
1…インクジェットプリンタ(印刷装置)、2…印刷ヘッド、25…用紙センサ(用紙検出手段)、26…カバーセンサ(用紙検出手段)、27…カバー付用紙収容部(カバー付用紙収容手段)、100…クリーニングユニット(クリーニング装置)、200…駆動制御装置(クリーニング装置)、208…クリーニング制御部(クリーニング実行信号保持手段、クリーニング制御手段)
Claims (3)
- 用紙にインクを吐出して印刷を行う印刷装置の印刷ヘッドをクリーニングするクリーニング装置において、
前記用紙の有無を検出し、該用紙が無いときに用紙なし信号を出力する用紙検出手段と、
予め定められたタイミングでクリーニング実行信号を出力し、該クリーニング実行信号を保持するクリーニング実行信号保持手段と、
前記用紙なし信号の出力に応じて、前記クリーニング実行信号保持手段が前記クリーニング実行信号を保持している場合には前記印刷ヘッドのクリーニングを行い、前記クリーニング実行信号保持手段が前記クリーニング実行信号を保持していない場合には前記印刷ヘッドのクリーニングを行わないクリーニング制御手段と
を備えることを特徴とするクリーニング装置。 - 前記用紙を収容するカバー付用紙収容手段をさらに備え、
前記用紙検出手段は、
前記カバー付用紙収容手段がカバーの開放を検出したときに、前記用紙が無いとして前記用紙なし信号を出力する請求項1に記載のクリーニング装置。 - 請求項1または2に記載のクリーニング装置を備えた印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008295970A JP2010120258A (ja) | 2008-11-19 | 2008-11-19 | クリーニング装置および印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008295970A JP2010120258A (ja) | 2008-11-19 | 2008-11-19 | クリーニング装置および印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010120258A true JP2010120258A (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=42322019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008295970A Withdrawn JP2010120258A (ja) | 2008-11-19 | 2008-11-19 | クリーニング装置および印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010120258A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012224013A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Seiko Epson Corp | 印刷装置および印刷装置の制御方法 |
JP2020116738A (ja) * | 2019-01-18 | 2020-08-06 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタ |
-
2008
- 2008-11-19 JP JP2008295970A patent/JP2010120258A/ja not_active Withdrawn
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JP7031996B2 (ja) | 2019-01-18 | 2022-03-08 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタ |
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