JP2010120126A - プレス打抜き装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレス金型に対し、機能部品を作り込んだテープを精度良く位置決めすることができるプレス打抜き装置を提供する。
【解決手段】長さ方向に複数の機能部品を作り込むと共に両側縁部にスプロケット孔47を列設したテープ状部材を、テープ送り経路50に沿って間欠送りするテープ送り手段と、テープ送り経路50に介設され、テープ状部材から機能部品を1つずつ打ち抜くダイ25およびパンチ27から成るプレス金型48と、ダイ25に対するパンチ27の打抜き動作に連動してスプロケット孔47に挿通し、機能部品をプレス金型48に位置決めする複数のガイドピン32と、プレス金型48の近傍のテープ送り経路50に臨み、幅方向においてテープ状部材の間欠送りをガイドする複数のテープ幅ガイドと、間欠送りされてゆくテープ状部材にエアーを吹きつけて、テープ状部材をテープ送り経路50に押し付けるエアーブロー機構37とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】長さ方向に複数の機能部品を作り込むと共に両側縁部にスプロケット孔47を列設したテープ状部材を、テープ送り経路50に沿って間欠送りするテープ送り手段と、テープ送り経路50に介設され、テープ状部材から機能部品を1つずつ打ち抜くダイ25およびパンチ27から成るプレス金型48と、ダイ25に対するパンチ27の打抜き動作に連動してスプロケット孔47に挿通し、機能部品をプレス金型48に位置決めする複数のガイドピン32と、プレス金型48の近傍のテープ送り経路50に臨み、幅方向においてテープ状部材の間欠送りをガイドする複数のテープ幅ガイドと、間欠送りされてゆくテープ状部材にエアーを吹きつけて、テープ状部材をテープ送り経路50に押し付けるエアーブロー機構37とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子部品等の複数の機能部品が一定の間隔で実装されたテープから機能部品を打抜くプレス打抜き装置に関する。
従来、テープキャリアパッケージ(TCP)等、一定間隔に複数の半導体チップ等の電子部品を始めとする機能部品が実装されたフィルム状テープから、1つずつ機能部品を打抜く打抜き装置が知られている。この種の打抜き装置は、テープが供給される供給リールとテープが巻き取られる巻取りリールと、供給リールと巻取りリールとの間に設けられた金型装置と、金型装置前後に設けられたスプロケットからなるテープ送り手段と、を備えている(特許文献1参照)。供給リールから繰り出されたテープは、金型装置に向かって間欠送りされ、金型装置において電子部品の部分が位置決めされた後打ち抜かれ、この動作を繰り返して、テープに実装された電子部品を連続的に打ち抜くようにしている。そして、供給リール側および巻取りリール側に、張力設定手段(ダンサローラ)が設けられ、金型装置に送り込まれるテープに張力が付与されることで、打抜き位置精度を高め得るようになっている。
特開2007−254079号公報
ところで、上記従来の打抜き装置に、剛性が低い(腰がない)薄手のテープを導入すると、剛性が低い(腰がない)基材テープ部分と剛性の高い電子部品の実装部分との剛性の差や、テープの長手方向に付与される張力により、金型装置に送り込まれる段階でテープの幅方向に反り、弛み(皺)等が生じてしまい、金型装置に対してテープの打抜き位置のずれが大きくなる。このため、テープの打抜き部分が、金型装置に備える位置決め用ガイドから大きく外れてしまい、ガイドが機能しなくなり、打抜き不良が発生するおそれがあった。
本発明は、プレス金型に対し、機能部品を作り込んだテープを精度良く位置決めすることができるプレス打抜き装置を提供することを課題としている。
本発明のプレス打抜き装置は、長さ方向に複数の機能部品を作り込むと共に複数の機能部品から外れた両側縁部に複数のスプロケット孔をそれぞれ列設したテープ状部材を、複数の機能部品の配置ピッチで且つテープ送り経路に沿って間欠送りするテープ送り手段と、テープ送り経路に介設され、間欠送りされてくるテープ状部材から複数の機能部品を1つずつ打ち抜くダイおよびパンチから成るプレス金型と、ダイに対するパンチの打抜き動作に連動して各列のスプロケット孔に挿通し、機能部品をプレス金型に位置決めする複数のガイドピンと、プレス金型の近傍のテープ送り経路に臨み、幅方向においてテープ状部材の間欠送りをガイドする複数のテープ幅ガイドと、プレス金型の近傍のテープ送り経路に臨み、間欠送りされてゆくテープ状部材にエアーを吹きつけて、テープ状部材をテープ送り経路に押し付けるエアーブロー機構と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、エアーブロー機構により、プレス金型に臨んだテープ状部材にエアーを吹きつけることで、テープ状部材をテープ送り経路に沿わせて平坦な姿勢にすることができる。また同時に、複数のテープ幅ガイドによりテープ状部材の間欠送りをガイドすることで、テープ状部材を幅方向の反り、弛み等を矯正した状態で、プレス金型に向かってテープ状部材の送り込み且つ送り出すことができる。これによって、ダイに対するパンチの打抜き動作に連動してテープ状部材の打抜き位置を固定するガイドピンが、所定のスプロケット孔に確実に挿通し、プレス金型に対してテープの打抜き位置を精度良く位置決めすることができる。したがって、幅方向に反り、弛み(皺)等が生じ易いテープ状部材を導入しても、機能部品を位置精度良く且つ確実に打ち抜くことができる。
この場合、各エアーブロー機構は、テープ状部材のセンターに向ってエアーを吹きつけるセンターブロー機構とテープ状部材の両側縁部に向ってエアーを吹きつけるサイドブロー機構と、センターブロー機構へのエアーとサイドブロー機構へのエアーとを流路切替えする流路切替え機構と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、テープ状部材の幅方向における反り等の状態に応じて、エアーを吹きつける流路を切替えることで、テープ状部材をテープ送り経路に沿った平坦な姿勢に維持することができる。例えば、テープ状部材の上方への反り(山形の反り)に対しては、センターブロー機構により、テープ状部材の幅方向のセンターにエアーを吹き付け、テープ状部材の下方への反り(谷形の反り)に対しては、サイドブロー機構により、テープ状部材の両側縁部にエアーを吹きつける。これにより、テープ状部材をテープ送り経路に押し付けて平坦し、テープ状部材に剛性を付与することができる。なお、テープ状部材に対し、センターブロー機構は直上から垂直にエアーを吹き付け、サイドブロー機構は上方から斜め外向きにエアーを吹き付けることが、好ましい。
この場合、複数のガイドピンは、プレス金型に対しテープ送り方向の上流側近傍および下流側近傍においてそれぞれ各列のスプロケット孔に挿通する、少なくとも4つのガイドピンで構成され、複数のテープ幅ガイドは、プレス金型に対しテープ送り方向の上流側近傍および下流側近傍においてテープ状部材をそれぞれガイドする、少なくとも4つのテープ幅ガイドで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、プレス金型に対しテープ送り方向の上流側近傍および下流側近傍において、少なくとも4つ以上設置されるテープ幅ガイドによってテープ状部材を幅方向に位置規制して送り込みおよび送り出しをガイドすることができ、剛性の低いテープであっても所定の打抜き位置まで精度良く送ることができる。これにより、ガイドピンがスプロケット孔に確実に挿通する位置に、テープ状部材を送り込むことができる。また、打抜き動作に際してスプロケット孔に挿通するガイドピンが、少なくとも4つ以上設置されることにより、テープ幅ガイドによってほぼの位置に位置決めされたテープ状部材が、打ち抜きの直前に高精度に位置決めされ、テープ状部材の打抜き位置がより確実に且つ精度良く行われる。
この場合、複数のテープ幅ガイドは、テープ状部材の幅端に転接し、自由回転する幅規制ローラであることが好ましい。
この構成によれば、幅規制ローラが自由回転することによってテープ状部材の送り抵抗を緩和する。このため、テープ状部材に側方からの無用な力が作用することがなく、テープ状部材を幅方向に位置規制しながらプレス金型に向かって円滑に送ることができる。
この場合、ダイを保持するダイホルダを、更に備え、複数のテープ幅ガイドは、ダイホルダに組み込まれていることが好ましい。また、パンチを保持するパンチホルダを、更に備え、複数のガイドピンは、パンチホルダに組み込まれていることが好ましい。
これらの構成によれば、打抜き動作を行うパンチ金型部の近傍でテープ状部材の位置規制を行うことができる。また、打抜き動作においてパンチホルダがダイホルダを押圧保持する際に、最初にガイドピンがスプロケット孔に挿通して打抜き位置を固定した上でパンチホルダがダイホルダ上面を押圧するため、テープ部材の適当な打抜き位置を確保することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態にかかるプレス打抜き装置について説明する。このプレス打抜き装置は、例えば機能部品であるFPC(Flexible Print Circuit)を延在方向に多数作り込まれたキャリアテープ(以下、「テープ」という)に対し、FPC部分を1つずつ打ち抜くものである。先ず、プレス打抜き装置全体の構成について簡単に説明する。
図1に示すように、プレス打抜き装置1は、テープ2からFPCである印刷回路3を打ち抜くプレス金型48を有するプレス装置4と、テープ2を繰り出す繰出しリール5を有する繰出し部6と、打抜き後のテープ2を巻き取る巻取りリール7を有する巻取り部8とを備えている。図2に示すテープ2は、繰り出しリール5から巻取りリール7に至るテープ送り経路50に沿って水平に送られ、テープ送り経路50の延在方向の中間位置に介設したプレス金型48に臨んで、印刷回路3が1つずつ打ち抜かれる。
繰出し部6は、上記の繰出しリール5の他、プレス装置4に送り込むテープ2にバックテンションを付与するバックテンション機構9と、テープの水平方向の送りをガイドするテープガイド11と、繰出しリール5の下方に位置して、テープ2のスペーサ2aを巻き取るスペーサリール6aと、繰出しリール5に臨んで、テープ2の静電気を除電するイオナイザ6bと、を備えている。繰出しリール5の直下には、テープ2を挟むようにして一対のセンサ5a,5aが配設されており、上側のセンサ5aがテープ2を検出すると、繰出しリール5が繰出し回転してテープ2を繰り出す。さらに、テープ2の繰り出しが進み、弛んだテープ2を下側のセンサ5aが検出すると、繰出しリール5が繰出し回転を停止する。すなわち、この繰出しリール5の直下の部分が繰出しリール5と協働して、繰出し側のテープバッファとして機能している。
巻取り部8は、上記の巻取りリール7の他、プレス装置4から送り出されたプレス後のテープ2に水平の送り方向にフォワードテンションを付与するフォワードテンション機構(テープ送り手段)10と、テープの水平方向の送りをガイドするテープガイド12と、巻取りリール7の下方に位置して、テープ2のスペーサ2aを送り込むスペーサリール6aと、フォワードテンション機構10よりも下流側に配設され、テープ2の静電気を除電するイオナイザ8bと、を備えている。この場合も、巻取りリール7の直下には、テープ2を挟むようにして一対のセンサ7a,7aが配設されており、下側のセンサ7aが弛んだテープ2を検出すると、巻取りリール7が巻取り回転してテープ2を巻き取る。さらに、テープ2の巻き取りが進み、弛みが少なくなったテープ2を上側のセンサ7aが検出すると、巻取りリール7が巻取り回転を停止する。すなわち、この巻取りリール7の直下の部分が巻取りリール7と協働して、巻き取り側のテープバッファとして機能している。
また、巻取り部8にもスペーサリール6aを設けることによって、テープ2に実装された印刷回路3を部分的に打抜く場合に、テープ2がスペーサ2aを伴った状態で巻取りリール7に送り込むことができ、印刷回路3にストレスを与えずに巻き取ることができる。
また、巻取り部8にもスペーサリール6aを設けることによって、テープ2に実装された印刷回路3を部分的に打抜く場合に、テープ2がスペーサ2aを伴った状態で巻取りリール7に送り込むことができ、印刷回路3にストレスを与えずに巻き取ることができる。
プレス装置4は、テープ2の印刷回路3を打ち抜くプレス金型部21と、プレス金型部21でテープ2を打ち抜くときにテープ2の両側を把持する一対のクランプハンド部22,22と、そのクランプハンド部22,22と交代して、所定ピッチ(印刷回路3の配置ピッチ)でテープ2をプレス金型部21に間欠的に送り込むグリップフィーダ23(テープ送り手段)とを備えている。一対のクランプハンド部22,22とグリップフィーダ23とは交互に作動し、グリップフィーダ23はテープ2をプレス金型部21の位置に送る。
プレス金型部21は、X方向・Y方向への微少な直線移動およびθ方向への微少回動が可能とされるテーブル24上に搭載されており、テーブル24側となる下側の固定部14と、上側の可動部13と、可動部13を打抜き動作(昇降動)させる油圧シリンダ29と、を備えている。固定部14には、ダイホルダ31に保持されるようにして矩形枠状のダイ25が設けられ、可動部13には、パンチホルダ30に保持されるようにして矩形状のパンチ27が設けられている。
また、図3に示すように、パンチホルダ30には、テープ2を位置決めする複数(図示では、6本)のガイドピン32が、ダイホルダ31には、テープ2を幅方向に位置規制する複数(図示では、4つ)の幅規制ローラ34(テープ幅ガイド)が、それぞれテープ送り経路50に臨むように設けられている。さらに、パンチホルダ30には、パンチ27を挟むようにして、テープ2送り方向上流側および下流側に位置して、テープ2にエアーを吹きつけるエアーブロー機構37が組み込まれている。なお、上記のダイ25およびパンチ27により、請求項に言うプレス金型48が構成されている。
ここで、プレス打抜き装置1の動作について、簡単に説明する。このプレス打抜き装置1では、プレス打抜き装置1の運転開始から、繰出しリール5と巻取りリール7がテープ2をゆっくり送るように回転する。この状態で、バックテンション機構9とフォワードテンション機構10とがオンとなっており、テープ2に長手方向両側に引っ張るテンションがかけられている。このとき、クランプハンド部22,22はオフされており、テープ2から離れてアンクランプ状態となっている。
この状態から、グリップフィーダ23がオンし、テープ2の両縁部を把持して、送り開始位置から送り終了位置に移動する。これにより、テープ2がテープ送り経路50に沿って間欠送りされる。そして、この送りでは、複数の幅規制ローラ34によりテープ2の送りがガイドされ、且つエアーブロー機構37によりテープ2がテープ送り経路50に押し付けられる。グリップフィーダ23がテープ2を把持して送り終了位置に到達したら、開いていたクランプハンド部22,22が閉じてクランプハンド部22,22がテープ2の両縁部を把持する。他方、グリップフィーダ23は開いてテープ2を解放し、送り開始位置に戻る。これによって、グリップフィーダ23とクランプハンド部22,22によるテープ2の持ち替えが行われる。クランプハンド部22,22がテープ2を把持したら、プレス金型部21による打抜き処理が行われ、印刷回路3が打ち抜かれる。
可動部13がテーブル24に向かって下降を始めると、可動部13に設けられた金型ガイド33が金型ガイド受け溝部33aに案内されて、パンチ27と共にパンチホルダ30が先行するようにダイ25に向かって下降し、先ずパンチホルダ30に設けられた複数のガイドピン32が、それぞれ対応するテープ2のスプロケット孔47に挿通してゆく。各ガイドピン32がスプロケット孔47に深く挿通した状態で、パンチホルダ30がテープ2に接触し、これをダイホルダ31上面に押圧保持する。可動部13がさらに下降すると、パンチ27がダイ25に嵌合するようにして印刷回路3を打ち抜く。切断された印刷回路3はダイ25から落下してトレイに収容される。印刷回路3が打ち抜かれると、可動部13が下降から上昇に転じ、ダイ25からパンチ27が引き抜かれ、続いてパンチホルダ30によるテープ2の押圧保持が解かれると共に金型ガイド33の係合が解かれる。
印刷回路3が打ち抜かれたテープ2は、フォワードテンション機構10によってテープガイド12の上を沿うように送られて、巻取りリール7の直下に送られた後、適宜巻取りリール7に巻き取られる。
次に、図3ないし図5を参照して、プレス装置4において、エアーブロー機構37と幅規制ローラ34を含むプレス金型部21周辺を詳細に説明する。
上述したように、プレス金型部21は、その中心部にパンチ27とダイ25とから成るプレス金型48を有すると共に、ダイ25を保持するダイホルダ31とパンチ27を保持するパンチホルダ30とを有している。
上述したように、プレス金型部21は、その中心部にパンチ27とダイ25とから成るプレス金型48を有すると共に、ダイ25を保持するダイホルダ31とパンチ27を保持するパンチホルダ30とを有している。
図3に示すように、パンチホルダ30には、印刷回路3の打抜き位置51を最終的に位置決めする複数(6本)のガイドピン32と、打抜き動作に際してダイ25に対するパンチ27の嵌合をガイドする複数(2本)の金型ガイド33と、テープ2にエアーを吹きつける複数(前部および後部)のエアーブロー機構37と、を備えている。ガイドピン32は、左右のスプロケット孔47に挿通される1対のガイドピン32が、テープ2の印刷回路3を囲むように3組、計6本設けられている(図3(a))。各ガイドピン32は断面円形或いは断面方形の尖塔形状(テーパ形状)に形成され、打抜き動作におけるパンチホルダ30の下降に伴い、それぞれの対応するスプロケット孔47の内周(四辺)に略接触するまで深く挿通して、テープ2を完全に位置決めする。
エアーブロー機構37は、図3および図4に示すように、テープ2の幅方向中心に吹きつける一対のセンターブロー機構45と、テープ2の両側縁部に吹きつける一対のサイドブロー機構49と、両機構への圧縮エアー供給を選択的に切替える流路切替え機構52と、を備えている。より詳細には、エアーブロー機構37は、プレス金型48に対し、テープ2送り方向の上流側近傍に位置する前部エアーブロー機構38と、テープ2送り方向の上流側近傍に位置する後部エアーブロー機構39とを有し、前部エアーブロー機構38および後部エアーブロー機構39のいずれもが、センターブロー機構45とサイドブロー機構49とで構成されている。
一方、流路切替え機構52は、圧縮エアー設備61に接続された主エアー流路53と、主エアー流路53から分岐して一対のセンターブロー機構45に連なるセンター側エアー流路58と、主エアー流路53から分岐して一対のサイドブロー機構49に連なるサイド側エアー流路59と、主エアー流路53に介設したレギュレータ55と、センター側エアー流路58に介設したセンター側開閉バルブ56と、サイド側エアー流路59に介設したサイド側開閉バルブ57と、これらセンター側開閉バルブ56およびサイド側開閉バルブ57を制御するコントローラ54と、を備えている(図4)。コントローラ54は、装置全体を制御する制御装置が兼ねており、適宜、センター側開閉バルブ56およびサイド側開閉バルブ57の一方を開放制御し他方を閉塞制御する。
例えば、導入したテープ2が山形に沿っている場合、センシングやマニアル操作によりコントローラ54を介して、センター側開閉バルブ56を「開」、サイド側開閉バルブ57を「閉」とする。これにより、レギュレータ55により所定の圧力に減圧された圧縮エアー設備61からの圧縮エアーは、一対のセンターブロー機構45にのみ流れ、テープ2の幅方向中心にエアーを吹きつける。同様に、テープ2が谷形に沿っている場合、センシングやマニアル操作によりコントローラ54を介して、センター側開閉バルブ56を「閉」、サイド側開閉バルブ57を「開」とする。これにより、圧縮エアー設備61からの圧縮エアーは、一対のサイドブロー機構49にのみ流れ、テープ2の両側縁部にエアーを吹きつける。なお、テープ2の反り方が複雑な場合には、センター側開閉バルブ56およびサイド側開閉バルブ57を、いずれも「開」とする制御を行ってもよい。
各センターブロー機構45は、パンチホルダ30内に穿孔形成され、上流側が各センター側エアー流路58に連なる一本のセンター流路60と、下流側がセンター流路60に連通した複数(図示では3つ)のエアー吹出し口40とを備える。センター流路60は、テープ送り経路50の中央にほぼ一致する位置で、テープ送り経路50と平行に延在している。また、複数のエアー吹出し口40は、それぞれセンター流路60と連通すると共に、センター流路60の直下において、パンチホルダ30の下面に等ピッチで配設されている。各エアー吹出し口40は、図示のようにセンター流路60の開口部で構成してもよいし、別途、開口部に取り付けた吹出し口金具であってもよい。複数のエアー吹出し口40から同時に吹き出されたエアーは、テープ2のセンターに向かって直上から吹きつけられる。これにより、テープ2は平坦に変形しテープ送り経路50に押し付けられる(図3(b))。
各サイドブロー機構49は、パンチホルダ30内に穿孔形成され、上流側が各サイド側エアー流路59に連なる2本のセンター流路60と、下流側が各センター流路60に連通した複数(図示では3つ)のエアー吹出し口40とを備える。各センター流路60は、センターブロー機構45におけるセンター流路60を挟んで左右両側に位置しており、テープ送り経路50と平行に延在している。また、複数のエアー吹出し口40は、それぞれセンター流路60と連通すると共に、センター流路60の斜め右下方または斜め左下方において、パンチホルダ30の下面に等ピッチで配設されている。各エアー吹出し口40は、図示のようにセンター流路60の開口部で構成してもよいし、別途、開口部に取り付けた吹出し口金具であってもよい。各センター流路60と連通した複数のエアー吹出し口40から同時に吹き出されたエアーは、テープ2の左右両側縁部に向かって斜め上方から吹きつけられる。これにより、テープ2は平坦に変形しテープ送り経路50に押し付けられる(図3(b))。
一方、ダイホルダ31には、テープ2を幅方向に位置規制する一対のテープ送りガイド42と、テープ2に転接して自由回転する複数の幅規制ローラ34と、が設けられている。一対のテープ送りガイド42は、それぞれがテープ送り経路50に外側から臨むように断面L字状に内向きに配設されている。この場合のテープ送りガイド42は、主として送られてゆくテープ2の浮き上がりおよびテープ送り経路50からの脱落を規制する。なお、テープ送りガイド42は、テープ2の摩擦係数の小さな材料で形成されることは、言うまでもない。
図5に示すように、一対のテープ送りガイド42には、幅規制ローラ34に対応し、テープ2に転接する幅規制ローラ34が逃げるための略方形の複数の幅規制ローラ逃げ穴43(図示では計4つ)が形成されている。また、一対のテープ送りガイド42には、打抜き動作に際して下降するガイドピン32を受容するための切欠き部44(図示では計6つ)が形成されている。
複数(4つ)の幅規制ローラ34は、打抜き位置51を挟んでテープ2送り方向上流側および下流側に、テープ送り経路50に臨むように設けられている。各幅規制ローラ34は、ローラ本体35と、ローラ本体35を自由回転自在に支持するために設けられたローラ軸36とを備え、ダイホルダ31に没入した収容溝46底面に立設されており、ローラ本体35がダイホルダ31表面から突出して、テープ2に転接して自由回転できるような高さに形成されている。そして、パンチホルダ30に設けられたエアーブロー機構37のほぼ真下に位置して、テープ2送り方向上流側および下流側においてそれぞれ一対の幅規制ローラ34が設けられている(図3(a))。なお、幅規制ローラ34は、テープ2の摩擦係数の小さな材料で形成されており、テープ2に対してテープ2送り抵抗を緩和する程度の微少のクリアランスを設けて設置されていることは言うまでもない。また、ローラ本体35を円柱状に形成したが、上下の中間がくびれた鼓状に形成されてもよい。さらに、幅規制ローラ34に代えて、「く」字状の板ばねとしてもよい。
このように、エアーブロー機構37および幅規制ローラ34によって、複数のガイドピン32が精度良く所定のスプロケット孔47に挿通する位置にテープ2を送り込むことができる。
このように、エアーブロー機構37および幅規制ローラ34によって、複数のガイドピン32が精度良く所定のスプロケット孔47に挿通する位置にテープ2を送り込むことができる。
次に、プレス金型部21における打抜き動作について簡単に説明する。
図3に示すように、テープ2は、前部エアーブロー機構38および後部エアーブロー機構39によってエアーが吹きつけられると共に幅規制ローラ34がテープ2両側端部に転接して、幅方向の反りや弛みが矯正された状態で送られてくる。1の印刷回路3が、打抜き位置51に送り込まれテープ送りが停止すると、プレス金型部21による打抜き動作が行われる。打抜き動作では、可動部13に設けられた金型ガイド33に案内されて、パンチ27と共にパンチホルダ30が先行するようにダイ25に向かって下降し、先ずパンチホルダ30に設けられた複数(6個)のガイドピン32が、それぞれ対応するテープ2のスプロケット孔47に挿通してゆく。
図3に示すように、テープ2は、前部エアーブロー機構38および後部エアーブロー機構39によってエアーが吹きつけられると共に幅規制ローラ34がテープ2両側端部に転接して、幅方向の反りや弛みが矯正された状態で送られてくる。1の印刷回路3が、打抜き位置51に送り込まれテープ送りが停止すると、プレス金型部21による打抜き動作が行われる。打抜き動作では、可動部13に設けられた金型ガイド33に案内されて、パンチ27と共にパンチホルダ30が先行するようにダイ25に向かって下降し、先ずパンチホルダ30に設けられた複数(6個)のガイドピン32が、それぞれ対応するテープ2のスプロケット孔47に挿通してゆく。
可動部13がさらに下降すると、ガイドピン32がスプロケット孔47に深く挿通し印刷回路3を位置決めする。この位置決めとほぼ同時にパンチホルダ30が、ダイホルダ31上に印刷回路3を押えるようして固定する。次の瞬間にパンチ27がテープ2の上に下降してゆき、印刷回路3を打ち抜く。印刷回路3の打抜きが完了し、可動部13が上昇してゆくと、上記と逆の手順で金型ガイド33の係合解除が行われる。
以上説明したように、本実施形態のプレス打抜き装置1は、エアーブロー機構37により、プレス金型48に臨んだテープ2にエアーを吹きつけることで、テープ2をテープ送り経路50に沿わせて平坦な姿勢にすることができる。また同時に、複数の幅規制ローラ34によりテープ2の間欠送りをガイドすることで、テープ2を幅方向の反り、弛み等を矯正した状態で、プレス金型48に向かってテープ2の送り込み且つ送り出しをすることができる。これによって、ダイ25に対するパンチ27の打抜き動作に連動してテープ2の打抜き位置51を固定するガイドピン32が、所定のスプロケット孔47に確実に挿通し、プレス金型48に対してテープ2の打抜き位置51を精度良く位置決めすることができる。したがって、幅方向に反り、弛み(皺)等が生じ易いテープ2を導入しても、印刷回路3を位置精度良く且つ確実に打ち抜くことができる。
なお、本実施形態において、テープ2の搬送はグリップフィード方式によって行われているが、スプロケットやゴムローラ等を用いた搬送方式でもよい。
なお、本実施形態において、テープ2の搬送はグリップフィード方式によって行われているが、スプロケットやゴムローラ等を用いた搬送方式でもよい。
1…プレス打抜き装置 2…テープ 3…印刷回路 21…プレス金型部 25…ダイ 27…パンチ 32…ガイドピン 34…幅規制ローラ 37…エアーブロー機構 42…テープ送りガイド 47…スプロケット孔 50…テープ送り経路
Claims (6)
- 長さ方向に複数の機能部品を作り込むと共に前記複数の機能部品から外れた両側縁部に複数のスプロケット孔をそれぞれ列設したテープ状部材を、前記複数の機能部品の配置ピッチで且つテープ送り経路に沿って間欠送りするテープ送り手段と、
前記テープ送り経路に介設され、間欠送りされてくる前記テープ状部材から前記複数の機能部品を1つずつ打ち抜くダイおよびパンチから成るプレス金型と、
前記ダイに対する前記パンチの打抜き動作に連動して各列の前記スプロケット孔に挿通し、前記機能部品を前記プレス金型に位置決めする複数のガイドピンと、
前記プレス金型の近傍の前記テープ送り経路に臨み、幅方向において前記テープ状部材の間欠送りをガイドする複数のテープ幅ガイドと、
前記プレス金型の近傍の前記テープ送り経路に臨み、間欠送りされてゆく前記テープ状部材にエアーを吹きつけて、前記テープ状部材を前記テープ送り経路に押し付けるエアーブロー機構と、を備えたことを特徴とするプレス打抜き装置。 - 前記各エアーブロー機構は、前記テープ状部材のセンターに向ってエアーを吹きつけるセンターブロー機構と、
前記テープ状部材の両側縁部に向ってエアーを吹きつけるサイドブロー機構と、
前記センターブロー機構へのエアーと前記サイドブロー機構へのエアーとを流路切り替えする流路切替え機構と、を有していることを特徴とする請求項1に記載のプレス打抜き装置。 - 前記複数のガイドピンは、前記プレス金型に対しテープ送り方向の上流側近傍および下流側近傍においてそれぞれ各列の前記スプロケット孔に挿通する、少なくとも4つの前記ガイドピンで構成され、
前記複数のテープ幅ガイドは、前記プレス金型に対しテープ送り方向の上流側近傍および下流側近傍においてそれぞれ前記テープ状部材をガイドする、少なくとも4つの前記テープ幅ガイドで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプレス打抜き装置。 - 前記複数のテープ幅ガイドは、前記テープ状部材の幅端に転接し、自由回転する幅規制ローラであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプレス打抜き装置。
- 前記ダイを保持するダイホルダを、更に備え、
前記複数のテープ幅ガイドは、前記ダイホルダに組み込まれていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のプレス打抜き装置。 - 前記パンチを保持するパンチホルダを、更に備え、
前記複数のガイドピンは、前記パンチホルダに組み込まれていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプレス打抜き装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008296650A JP2010120126A (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | プレス打抜き装置 |
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JP2008296650A JP2010120126A (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | プレス打抜き装置 |
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JP2010120126A true JP2010120126A (ja) | 2010-06-03 |
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JP (1) | JP2010120126A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013233555A (ja) * | 2012-05-07 | 2013-11-21 | Nhk Spring Co Ltd | ヒール・ガイド |
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- 2008-11-20 JP JP2008296650A patent/JP2010120126A/ja active Pending
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