JP2010119594A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易な手段によって、裏ユニット盤に設置され遊技盤の背面側に位置する可動体の運搬時等における動作を固定することによって、可動体あるいは可動体の周囲の部材が破損することを防止することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤の背面側に配置され、開口領域に重なる位置に設けられる開口部と、前記開口領域を介して視認可能な少なくとも1つの可動体42とを備える裏ユニット盤を備える遊技機において、裏ユニット盤に、上記可動体を覆い、該可動体と、遊技球との接触を防止する光透過性の保護カバー部材44を設け、且つ、上記保護カバー部材に、上記可動体の動作を固定するために遊技盤正面側から必要に応じて設置される可動体固定部材51における凸部52が挿入されるための凸部挿入孔47を形成し、必要に応じて該凸部挿入孔に該凸部を挿入し、該凸部を可動体の側面に当接させることによって該可動体の動作を固定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、パチンコ等の遊技機に関し、特に、遊技球が流下、転動する遊技領域と、開口領域とを備える遊技盤と、前記遊技盤の背面側に配置され、少なくとも1つの可動体と、開口部を備える裏ユニット盤と、前記裏ユニット盤の背面側から設置され、前記開口領域及び前記開口部を介して視認可能な表示領域を備える演出表示装置と、を備える遊技機に関する。
従来、いわゆるパチンコなどの遊技機は、遊技盤表面に各種の役物を設けるだけでなく、液晶表示などの表示領域を備える演出表示装置を遊技盤の略中央に視認可能に設置することによって、遊技の演出が図られているタイプのものが存在し、遊技盤に現れる表示領域の面積も年々拡大される傾向にある。また特に、近年では、上記演出表示装置の周囲や、演出表示装置の表示領域内前面において可動する可動体をさらに設けて、より斬新な演出を図る工夫がなされている。
このように演出表示装置と、これに絡めて動作させる可動体とを備える遊技盤では、演出効果を増大させつつ、遊技領域を確保することが課題の1つとなっている。そしてこの課題に対して、可動体を備えるとともに演出表示装置の表示領域や該可動体を覆う透過性のある保護カバーを有する装飾ユニットを遊技盤背面側に備える遊技機(以下、「従来遊技機」ともいう)が提案されている(例えば特許文献1)。上記従来遊技機によれば、可動体を遊技盤の背面側に設置することによって遊技盤の表面に設けられる遊技領域の縮小を防止するとともに、保護カバーによって可動体が遊技球の動きを干渉することが防止される。
特開2008−136727号公報
ところで、一般的に遊技機に備えられる可動体は、遊技機が遊技状態にある場合には、電気的信号を受け、モーターなどの駆動力によりその動作が制御される。しかし、運搬時などの電源が入っていない状態では、遊技機の揺れなどにまかせて動作領域内において可動体は自由に動作することが可能である。したがって、運搬時には、可動体の自由動作による可動体自身の破損、あるいは可動体が他の部材に接触することによる当該他の部材の破損を防止するために、接着テープなどで可動体が動作しないよう固定されることが一般的であった。
しかしながら、遊技機正面に露出する可動体では上記接着テープにより可動体の動作の固定は容易であるが、上述する従来遊技機において遊技盤の背面に設置される可動体は、保護カバーによって覆われているために、完成された遊技機を運搬する際に、容易に接着テープを貼り付けることができなかった。保護カバーに覆われた可動体を接着テープで固定するためには、一度組まれた遊技機から遊技盤及び保護カバーをはずして接着テープで可動体が動作しないよう固定し、且つ、運搬終了後、再度、遊技盤及び保護カバーをはずして上記接着テープをとりはずし、再度、保護カバーと遊技盤を取り付けるという作業が必要となるが、このような作業は非常に手間がかかり現実的ではなかった。そのため、運搬時において容易な手段で保護カバーにより覆われた可動体の動作を固定する手段が求められていた。
尚、運搬時等における可動体の動作についてより詳細に述べると、可動体の動作は、設計時における所期の目的どおりの動作、例えば、遊技盤面と略平行であって、且つ、正面視において左右方向への動作、あるいは回転動作、あるいは上下運動などが主たる動作となる。したがって、この可動体の動作が、運搬時などに発生する揺れにより自由に行われないよう固定する必要がある。
本発明は、上記問題を鑑みなされたものであり、容易な手段によって、裏ユニット盤に設置され遊技盤の背面側に位置する可動体の運搬時等における動作を固定することによって、上記可動体あるいは上記可動体の周囲の部材が破損することを防止することが可能な遊技機、および可動体固定部材を用い、該可動体固定部材を設置することにより上記可動体の動作が固定された遊技機を提供することを目的とするものである。
即ち本発明は、
(1)遊技球が流下、転動する遊技領域と、開口領域とを備える遊技盤と、前記遊技盤の背面側に配置され、正面視において前記開口領域に重なる位置に設けられる開口部と、前記開口領域を介して視認可能な少なくとも1つの可動体とを備える裏ユニット盤と、前記裏ユニット盤の背面側から設置され、前記開口領域及び前記開口部を介して視認可能な表示領域を備える演出表示装置と、を備える遊技機において、前記裏ユニット盤には、前記可動体及び前記演出表示装置の表示領域表面を少なくとも覆い、該可動体及び該演出表示装置と、遊技球との接触を防止する光透過性の保護カバー部材が設けられており、且つ、
前記保護カバー部材には、前記可動体の動作を固定するために遊技盤正面側から必要に応じて設置される可動体固定部材における凸部が挿入されるための凸部挿入孔が、正面視において前記開口領域内に視認される位置において、1つの可動体に対して少なくとも1つ設けられており、該凸部挿入孔に該凸部が挿入された際に、該凸部が前記可動体の側面に当接することによって該可動体の動作が固定可能となる位置に、該凸部挿入孔が存在することを特徴とする遊技機、
(2)前記可動体が、遊技盤面に略平行であって、且つ、2つの動作限界位置を往復する動作を示し、前記凸部挿入孔は、該可動体が一方側の動作限界位置に存在するときに、該可動体の他方側の動作方向に面する側面に前記凸部が当接するよう挿入されることを可能とする位置に設けられていることを特徴とする上記(1)に記載の遊技機、
(3)前記保護カバー部材が、前記裏ユニット盤に対し1か所または2か所において固定されてなる取り付け部により該裏ユニット盤に固定されるとともに、前記取り付け部を除く任意の部分が、前記裏ユニット盤正面側及びこれに重ね合わされる他の部材の背面側との間に挟持されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の遊技機、
(4)前記遊技領域の周縁には、該遊技領域の周縁に沿うように湾曲したレール部材が設けられており、且つ、前記レール部材の伸長方向に描かれる弧の内周の少なくとも一部には、遊技球案内レールが設けられており、前記遊技球案内レールまたは前記遊技盤上に設けられる役物の外側壁面と、前記レール部材とによって溝状の球流路が形成されていることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の遊技機、
(5)前記裏ユニット盤正面側に、前記取り付け部を除く保護カバー部材の任意の部分を載置するための台座が設けられており、前記台座とこれに重ね合わされる前記遊技盤背面、あるいは前記裏ユニット盤にさらに設けられる装飾部材の背面との間に、該保護カバー部材が挟持されていることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の遊技機、
(6)前記保護カバー部材に設けられる凸部挿入孔に挿入されることが予定される凸部と、前記凸部の下端に連続し、保護カバー部材表面と接することが予定される基板と、を少なくとも有することを特徴とする可動体固定部材を用い、前記可動体固定部材における前記凸部が、前記保護カバー部材における前記凸部挿入孔に挿入されているとともに、前記可動体固定部材における基板が、前記保護カバー部材表面に接するよう、前記可動体固定部材が設置されている上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の遊技機、
(7)前記可動体固定部材は、前記凸部が前記凸部挿入孔に挿入された際に、前記遊技盤に設けられた遊技領域の周縁に沿うように湾曲したレール部材と、前記レール部材の伸長方向に描かれる弧の内周の少なくとも一部に設けられる遊技球案内レールまたは遊技盤上に設けられる役物の外側壁面と、によって形成される溝状の球流路の任意の領域に嵌合し、且つ、その下端が前記基板と直接または間接に連続する嵌合部をさらに備えることを特徴とし、前記嵌合部が、前記球流路に嵌合している上記(6)に記載の遊技機、
(8)前記可動体固定部材は、前記遊技盤表面に設けられる可動体を含む装飾部材の表面を覆う装飾部材被覆部、及び/または前記遊技盤表面に設けられている可動体の動きを固定するために、該可動体が動作限界位置に存在するときに、該可動体の動作方向側の側面に当接することによって該可動体の動作を固定する動作固定部が、前記基板に連続してさらに設けられていることを特徴とし、前記遊技盤上に設けられている役物が前記装飾部材被覆部によって被覆され、及び/または前記遊技盤表面上に設けられている可動体が前記動作固定部によってその動作を固定されている上記(6)または(7)に記載の遊技機、
を要旨とするものである。
本発明は、遊技盤の背面側に、可動体を備える裏ユニット盤が配置されるために、遊技盤表面における遊技領域が望ましく確保されるとともに、上記裏ユニット盤に、上記可動体及び演出表示装置の表面を覆い、該可動体及び該演出表示装置と、遊技球との接触を防止する光透過性の保護カバー部材が設けられていることにより、可動体が遊技球の動きを干渉しないよう構成されている。そして、必要に応じて、可動体固定部材における凸部を、上記保護カバー部材に設けられた凸部挿入孔に挿入し、該凸部を裏ユニット盤に設置される可動体の側面に当接させることによって、該可動体の動作を固定することができる。また可動体の動作の固定が不要になった場合には、当該凸部を引き抜いて、可動体固定部材を取り除くだけで、固定状態が容易に解除される。
本発明の具体的な態様の1つとして、例えば上記凸部挿入孔を、裏ユニット盤に設置される可動体の任意の部分の幅寸法を確保して二か所に設け、且つ、二本の凸部を可動体を挟む状態で凸部挿入孔に挿入することによって、上記可動体の動作を固定可能とする態様が挙げられる。また特に、上記可動体の動作領域に動作限界位置が存在する場合には、該可動体の動作方向側の側面に前記凸部が当接するよう挿入されることを可能とする位置に凸部挿入孔が設けられている本発明の態様を実施することにより、可動体をいずれかの動作限界位置に寄せた状態で1か所の凸部挿入孔に凸部を挿入するだけで容易に当該可動体の動作を固定することができるので好ましい。このように、可動体固定部材の凸部を、保護カバー部材における凸部挿入孔に挿入することによって裏ユニット盤に設置された可動体の動作を固定可能とする本発明は、特に、上述する可動体の主たる動作を容易に固定することができる。
また、特許文献1の図5にも示されるように、従来、保護カバー部材は、4隅をビス止めするなどして裏ユニット盤にしっかりと固定されることが定石であったところ、特に、上記保護カバー部材の前記裏ユニット盤に対する取り付け部を1か所または2か所とできるだけ少なくし、非固定部分を設け、かかる非固定部分の任意の箇所を裏ユニット盤及びこれに重ね合わされる他の部材との間に挟持させる本発明の態様によれば、通常時、保護カバー部材は、動作することなく定位置に設置される。そして、保護カバー部材に物理的な力が加わった際には、上記挟持された部分から保護カバー部材が引き出されることにより、保護カバー部材にある程度のたわみをもたせることが可能となる。
このようにして保護カバー部材のたわみを可能としたことにより、以下の3つの効果が発揮される。まず、第一の効果は、本発明の課題として上述で述べた可動体の主たる動作とは異なる動作が運搬時等において発生した場合の、当該動作(以下、単に「第二の動作」ともいう)の固定に関する。
ここでいう第二の動作とは、運搬時などに可動体が揺れて、正面視において手前側と奥側とに揺れる可動体の動作を意味する。この第二の動作は、設計時における所期の目的の動作(即ち、上記主たる動作)ではないが、例えば可動体が比較的長身の形状であって、その一端が固定されているようなタイプのものにおいて、運搬時の振動などにより可動体が揺れることによって発生し得るものである。上記第二の動作が発生した場合には、可動体の一部とこれを覆う保護カバーが接触し、可動体が破損する虞がある。特に、遊技機をよりコンパクトに設計する場合や、保護カバーと遊技盤との距離を確保するために該保護カバーを可動体の第一の動作に障害がない程度に可動体側に接近して設ける場合などには、上記第二の動作による可動体の破損の虞が大きかった。
これに対し、保護カバー部材がたわみ可能に取り付けられる態様が採用された本発明では、上記第二の動作が発生し保護カバー部材の裏面と該可動体とが接触した場合に、上記保護カバー部材がたわむことにより、接触の際の衝突力の一部を吸収することができる。これによって、第二の動作による可動体の破損を効果的に防止することができる。
また、第二の効果として、本発明の遊技機に可動体固定部材を設置する際の設置性の向上が挙げられる。即ち、保護カバー部材に設けられた凸部挿入孔に、可動体固定部材における凸部を挿入する際には、所定の深さまで凸部を挿入し、可動体の側面と凸部との当接を確実にしなければならない。したがって、保護カバー部材を従来の一般的な取り付け方法にしたがって、4隅をビスなどでしっかりと固定する場合には、凸部と凸部挿入孔の位置がずれないように、該保護カバー部材の取り付け位置の位置合わせを厳密に行う必要がある。一方、保護カバー部材がたわみ可能であれば、保護カバー部材の取り付け位置が若干ずれたとしても、このずれをたわみで解消することが可能であり、凸部を所定の深さまで挿入し、可動体と凸部との当接を確保することが容易となる。
第三の効果は以下のとおりである。近年の遊技盤は、演出表示装置や、多数の電光役物が設けられ、より華やかな演出を行う傾向にある。ここで上記保護カバー部材が樹脂製などの比較的に熱に弱い部材で形成されている場合には、熱発生源との位置関係にもよるが、遊技時における熱の発生により、保護カバー部材が湾曲する虞があることを本発明者らは、知見として得た。特に、保護カバー部材が従来遊技機のように、ビスなどでしっかりと固定されていると、熱によって湾曲した場合には、固定された取り付け部分に付加がかかり、保護カバー部材が破損する虞がある。これを防止するために樹脂製の保護カバー部材をより厚くして強度を稼ぐという方法が挙げられるが、これによって可動体の設置スペースを圧迫するという新たな問題が発生する。また保護カバー部材を耐熱性の部材で形成するという方法もあるが、コストが高くなるという問題がある。これに対し、樹脂製の保護カバー部材であっても、4隅をビスなどで完全に固定せず、たわむことが可能な状態に取り付けられた本発明の上記態様における保護カバー部材であれば、熱により保護カバー部材が湾曲した場合には、該保護カバー部材の挟持部分が取り付け部方向に少し引き出されるため、取り付け部分に負荷を与えることがなく、取り付け部分の破損を回避することができる。
一方、本発明の遊技機に必要に応じて設置される可動体固定部材は、上記凸部挿入孔に挿入されて凸部を備えるとともに、凸部の姿勢を安定させるために、該凸部の下端から連続し保護カバー部材表面と接する基板が設けられている。上記可動体固定部材は、凸部を凸部挿入孔に挿入するだけで設置でき、また引き抜くだけで取り外すことができる。したがって非常に容易な作業で裏ユニット盤に設置された可動体の動作を固定することができる。
上記可動体固定部材は、さらに嵌合部を設け、遊技盤上に形成される球流路に該嵌合部を嵌合させることによって、遊技盤にしっかりと固定することができ、運搬時に遊技盤より外れるなどの虞がなく好ましい。また、上記基板に連続して装飾部材被覆部や、動作固定部を備える態様の可動体固定部材であれば、裏ユニット盤に設けられる可動体だけではなく、遊技盤表面に設けられる可動体を含む装飾部材をも保護することができるため好ましい。
上述する本発明の遊技機であれば、運搬時などにおいて、裏ユニット盤に設置された可動体の保護が必要な場合には、遊技機盤を取り外すなどの労力を必要とする作業を行なうことなく、遊技機の正面側から可動体固定部材を装着するだけでよい。また保護が不要となった場合には、該可動体固定部材を取り外すだけでよく、作業が非常に容易である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて具体的に説明する。本発明にかかかる遊技機のうち、本実施形態では、所謂パチンコ遊技機(以下、単に「遊技機」ともいう)を一例に挙げて説明する。図1は、遊技機1の外観を示す正面図である。図1に略示するように、遊技機1は、機体の外郭をなす外枠2と、外枠2の開口前面側において各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠3が開閉及び着脱自在に組みつけられている。また中枠3の前面側には、機内部に配置される遊技盤を透視及び保護するためのガラス枠を備えた前枠4と上球皿5が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。さらに、中枠3の下部には、下球皿6、打球発射装置7等が装着されている。また中枠3の略中央には、機内部に配置される遊技盤等を視認するための開口部である遊技盤設置領域8が設けられている。
尚、本発明あるいは本明細書の記載において、遊技機自体、遊技機の部品、部材または装置などに関し、「正面側」あるいは「正面視」とは、遊技機に対面した際の該遊技機の前面側方向を意味し、一方、「背面側」とは、上記正面側に対して、その裏側を意味するものとする。また同様に、特に断りがない場合には、遊技機、遊技盤あるいは裏ユニット盤に関して言う上下左右方向は、遊技機などを正面視した際における上下左右の方向を意味する。ただし、可動体固定部材に関する記載において「上下」とは、遊技機を可動体固定部材における基板面を下側とし、凸部や嵌合部の先端側を上方向とした場合の上方向及び下方向を意味する。
図2は、遊技盤設置領域8に設置される、遊技盤本体11、遊技盤本体11の背面側に設置される裏ユニット盤本体12、および裏ユニット盤本体12の背面側に設置される演出表示装置13を組み立て方向に並べた分解斜視図である。遊技盤本体11及び裏ユニット盤本体12に、それぞれ役物などの装飾部材や入賞口などの種々の部材がとりつけられて、この順で、遊技盤設置領域8に設置される。上記遊技盤本体11は、透明のアクリル樹脂盤を用いて形成されており、背面側に設置される裏ユニット盤を透視可能である。本発明における遊技盤本体は、透明のアクリル樹脂盤に限定されるものではなく、また不透明であることを除外するものではない。しかしながら、少なくとも透明の素材により遊技盤本体が形成されることによって、該遊技盤本体に装飾部材等を取り付けた上、上記装飾部材間から視認される遊技盤本体表面からは、背面側に設置される裏ユニット盤に取り付けられる装飾部材が視認可能となる。この結果、遊技機における装飾に奥行き感が生じ、裏ユニット盤を設けず、遊技盤だけから構成される遊技機よりも高い演出効果が期待される。尚、遊技盤本体11の略中央には開口領域14が、裏ユニット15の略中央領域には開口部15がそれぞれ設けられており、開口領域14と開口部15を介して、演出表示装置13の表示領域が遊技盤1の正面側から視認される。
図3は、遊技盤本体11に桜の花をモチーフとした非可動性の装飾部材や可動可能な役物が取り付けられた遊技盤16の正面図である。図3に示されるとおり、開口領域14の周囲には、センター役物17が配置されている。さらに、センター役物17の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口18が配置されている。さらに始動入賞口18の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口19が配置されている。また、遊技盤16には、遊技領域25の周縁に沿うように略円状に湾曲したレール部材23が設けられており、且つ、レール部材23の伸長方向において描かれる略円状の弧の内周の少なくとも一部であって、遊技機1本体に取り付けられた打球発射装置7から発射される遊技球を遊技領域25の中央部に案内するための遊技球案内レール21が設けられている。また上記レール部材23の伸長方向において形成される弧の外側において隣り合う位置であって遊技盤16の左下コーナー、左上コーナー、右上コーナーには、それぞれコーナー飾り部材22a、22b、22cが設けられている。本発明においてレール部材が途中で中断されている箇所においてはコーナー飾り部材が、レール部材の役割をも担う場合がある。即ち、本発明においてレール部材とは、当該レール部材が途切れている箇所において存在するコーナー飾り部材を含めるものとし、遊技領域周縁において遊技球の転動しうる範囲を区画する部材を総称する。そして遊技盤16ではレール部材23と、遊技球案内レール21とに区画されて球流路24が形成されている。図3中、両端矢印Xで流球路24の幅を示す。打球発射装置7により発射された遊技球は、この球流路24を通って、遊技領域25の中央部に導かれる。一方、遊技球の発射速度が大きく、球流路24の延長線をたどり遊技盤向かって左側面に流れた遊技球は、上記コーナー飾り部材22a、22bの内側側面によって描かれる弧の延長線上に同様に内側側面を有し、遊技盤16正面向かって右側上部から右側下部にかけて設けられているコーナー飾り部材22cの該内側側面と、センター役物17の外側側面とによって区画されてなる球流路24’をとおって、遊技球排出口37に導かれる。尚、ここでいる内側側面は、遊技盤16の中央に向かって面する側面をいい、また外側側面は、遊技盤16の中央に対し、盤面外側方向に向かって面する側面をいう。図3中、両端矢印Yで球流路24’の幅を示す。このとき、球流路24’の底面には、センター役物17の一部が視認されるが、これは、センター役物17の外側側面から連続し、一段下がった位置にさらに伸長するセンター役物17の一部である。本発明において球流路底面にセンター役物が存在するか否かは主としてデザイン上の問題であって任意である。尚、遊技領域25には、遊技領域25に案内された遊技球が流下転動しながらいずれかの入賞口に至り得るよう、多数の釘が配置されている。
センター役物17は、一般に、始動入賞口18への遊技球の入賞を容易にする経路を構成するとともに遊技者に多様なゲーム性あるいは意匠性を与えるために遊技盤略中央において開口領域14を囲む位置に一般的に設けられる装置である。本発明において設置されるセンター役物は、その構成、取り付けられる部材などはパチンコ遊技機ごとに多様であり、任意である。図示するセンター役物17には、遊技領域25を流下する遊技球を所定の割合で受け入れる流入口31と、流入口31から流入した遊技球をセンター役物17の内部に誘導する誘導路32、誘導された遊技球が転動するステージ33、遊技球が始動入賞口18に入賞する確率を高めるために、ステージ33の中央頂点から後ろ方向に通過することができる落下口34が備えられている。また桜のモチーフの装飾部材、ゲームの進行にあわせて上下方向に可動するロゴ型可動体35(図3において示されるロゴ型可動体35は、上方向の可動限界位置に位置する状態にある)および、正面向かって右下に設けられている、回転方向に可動可能な紋章型可動体36が設けられている。尚、本発明の遊技機において、遊技領域25に可動体を設けるか否か、あるいはセンター役物17に可動体を設けるか否かは任意である。
遊技盤16面において開口領域14を除く領域、あるいは後述する裏ユニット盤において開口部を除く領域には、多様な装飾部材が配設される。本発明において装飾部材とは、装飾の施された遊技機用構成部材であって、遊技機1にゲーム性及び/または意匠性を与え、また他の遊技機と差別化を図る部材である。上記装飾部材には、可動するもの、可動しないもののいずれも含み、またセンター役物17のように可動体と非可動体とからなる複合的な装置も含む。
次に裏ユニット盤の正面図である図4を用いて、本実施形態における裏ユニット盤41について説明する。裏ユニット盤41は、裏ユニット本体12に、非可動性であって桜の花をモチーフとした複数の装飾部材等と、剣型の可動体42などが設けられてなる。また裏ユニット盤41の背面側に設置が予定される演出表示装置14の表示領域が視認可能となるよう中央領域に開口部15が設けられている。
図4には、剣型の可動体42の動作を説明するために、裏ユニット盤41正面向かって右側の動作限界位置にある可動体42(42a)を実線で、また左側の動作限界位置にある可動体42(42b)を点線で示している。可動体42は、遊技時において、通常は42aとして示す位置にあって、装飾部材43の後ろ側に半身が隠れ、開口部15を介して視認される演出表示装置13の表示に弊害がない位置にある。そして遊技の進行にあわせて、42aと42bとの位置を往復するよう動作させることが可能である。尚、上述する可動体42の取り付け位置およびその動作は、本発明において裏ユニット盤に設けられる可動体の取り付け位置及び動作を限定するものではない。本発明において裏ユニット盤に設けられる可動体は、遊技盤における開口領域を介して、遊技盤正面から視認可能な位置に取り付けられるものであって、遊技の進行にあわせて動作可能なものであればよい。ただし本態様のごとく、通常時には演出表示装置の演出に弊害がない位置において一方側の動作限界位置が設定され、遊技の進行にあわせて該演出表示装置の表示領域に重複する領域において往復動作を可能とすることで、遊技時の演出効果をよりダイナミックにすることができるため好ましい。
図5は、図4に示す裏ユニット盤41に、透明樹脂製の保護カバー部材部材44が取り付けられた状態を示す正面図である。保護カバー部材44は、演出表示装置13の表示領域や可動体42が視認可能となるように透明あるいは半透明の樹脂板で形成されるが、図5においては、図示省略化のために、保護カバー部材44の背面側に位置する部材などは図示していない。また図6は、保護カバー部材44の正面図である。保護カバー部材44は、正面向かって左側辺の上端及び下端にビス止め孔45が一か所ずつ設けられており、また正面向かって右側下部寄りには、後述する可動体固定部材の凸部が挿入されるための凸部挿入孔47が設けられている。凸部挿入孔47の形成位置については、後述において、可動体固定部材とあわせてその詳細を説明する。尚、保護カバー部材44は全面が透明である樹脂板で形成されてもよいが、演出表示装置13や可動体42の視認に邪魔にならない程度に、図柄や透かし模様などの装飾が施されていても良い。また保護カバー部材の形状は、少なくとも、裏ユニット盤の開口部を覆うこと大きさが確保されてばよく、形状の詳細は、裏ユニット盤や遊技盤の形状や構成を勘案して適宜決定することができる。
本発明において保護カバー部材44は、遊技盤16表面を流下、転動する遊技球、特にステージ33を転動する遊技球が、開口領域14及び開口部15を介して裏ユニット盤41側に入り、遊技球と演出表示装置13とが接触し演出表示装置13が破損すること、あるいは遊技球と可動体42とが接触し互いの動きを干渉することを防止するために設置される部材である。したがって、少なくとも、裏ユニット盤41に取り付けられる可動体42よりも遊技盤16側(手前側)であって、裏ユニット盤41の開口部15を覆う位置に取り付けられる。
保護カバー部材44の取り付け状態を説明するために、図5に示される保護カバー部材44が取り付けられた裏ユニット盤41において、装飾部材43がとりはずされた状態の正面図を図7に示す。保護カバー部材44は、裏ユニット盤41の正面に向かって左側に位置する装飾部材上において、保護カバー部材44の左側辺が載置され、ビス止め孔45の位置でビス止めされてなる、2か所の取り付け部46が設けられている。一方、保護カバー部材44の右側辺は、裏ユニット盤本体12に設けられた台座48a、48bの上面に載せられている。尚、台座48a及び48bは、装飾部材43の台座を兼ねるものである。ここで、装飾部材43を裏ユニット盤41に取り付けた場合には、装飾部材43の裏面と、台座48a、台座48bとに保護カバー部材44の右側辺が挟持される。このように、保護カバー部材44は、裏ユニット盤41に固定された2か所の取り付け部46と、裏ユニット盤41と装飾部材43とに挟持される挟持部分によって、裏ユニット盤41に設置される。
上記保護カバー部材44の取り付けに関する記載は、本発明において、上記挟持部分を設けず、保護カバー部材44の設置を3箇所以上のビス止めで実施することを除外する趣旨ではない。ただし、図7に例示するように、保護カバー部材44が裏ユニット盤41に取り付けられる際に、ビス止めによって取り付けられる取り付け部を、2か所、あるいはさらに少なく1か所にして裏ユニット盤41に対する固定箇所を少なくし、取り付け部を除く任意の部分を、裏ユニット盤41正面側及びこれに重ね合わされる他の部材(図7では装飾部材43)の背面側との間に挟持させることによって挟持部分を設ける態様によれば、保護カバー部材44がたわみ可能となり、上述する第一乃至第三の効果を発揮させることができる。特に、第一の効果、即ち、運搬時における遊技機手前側方向及び奥側方向への可動体の揺れによって該可動体と保護カバー部材とが接触した際にも、この接触による衝撃によって可動体が損傷することが防止されるという効果によれば、運搬時等における可動体の動作を固定することによって可動体を保護するという本発明の所期の課題が、より望ましく達成される。
尚、上述では保護カバー部材44を、台座48a及び48bと、装飾部材43との間に挟持する態様について説明したが、これは保護カバー部材44を挟持する構造を限定する趣旨ではない。取り付け部と、挟持部分とで裏ユニット盤41に設置される保護カバー部材44は、裏ユニット盤本体12あるいは、裏ユニット盤本体12に設けられる台座などの構造部分と、該裏ユニット盤12に取り付けられるほかの部材あるいは遊技盤16の背面側との間に挟まれて、挟持部分が形成されればよい。また、図7に示す裏ユニット盤41には、さらに台座48cが、裏ユニット盤本体12に設けられており、台座48c上に保護カバー部材44が載置されている。このように、保護カバー部材44の設置において、補助的に、保護カバー部材44を載置する台座を裏ユニット盤本体12の任意の部分に設けても良い。保護カバー部材44を載置するための台座の上面はいずれも、略等しい高さ位置にあることが望ましい。また台座の上面と、ビス止めにより形成される取り付け部の高さについても、略等しい高さ位置にあることが望ましい。
次に、可動体固定部材、および該可動体固定部材が設置された本発明の遊技機について説明する。図8は、凸部52が設けられている面側から見た可動体固定部材51の斜視図、図9は、同様に凸部52が設けられている面側から見た可動体固定部材51の異なる角度からみた斜視図である。可動体固定部材51は、凸部52の下端に連続する基板53を有している。基板53には、基板53面を補強するためのリブ54が2本設けられているが、リブ54を形成するか否か、またリブ54の伸長方向等については、遊技盤16の構成などを勘案して適宜決定される任意の事項である。そして、基板53の外縁から下方向に起立する壁面が全周に設けられている。また上記壁面の下端から続いて、基板53に平行な方向に装飾部材被覆部56が形成されている。また壁面のうち図9において図面左側面に示される壁面(図8においては図面右側側面として示されている)は、動作固定部57として作用する。また、図8に示される装飾部材被覆部56の図面左側端部には、上方向に凸に形成される嵌合部55が2箇所形成されている。即ち、嵌合部55は、装飾部材被覆部56及び上記壁面を介して間接的に基板53と連続している。尚、可動体固定部材51は、基板53と基板53の外周から下方向に起立する壁とで形成される立体部分の内側は、繰り抜いて形成されている。
次に、図10を用いて、本発明に実施の形態にかかる遊技機1において、遊技盤16正面側から可動体固定部材51が設置された状態を説明する。図10aは、遊技盤16に設置されるセンター役物17及び球流路24’の一部と、裏ユニット盤41に設置される保護カバー部材44を抽出した部分拡大斜視図と、遊技盤16に設置される前の可動体固定部材51の斜視図を組み立て方向に並べて示したものである。また図10bは、遊技盤16可動体固定部材51が設置された遊技機1において、センター役物17、保護カバー部材44及び球流路24’と、可動体固定部材51を抽出した部分拡大斜視図である。図示されるとおり、可動体固定部材51は、凸部52が設けられている面と保護カバー部材44の正面とを対面させ、凸部52を凸部挿入孔47に挿入するとともに、嵌合部55を球流路24’に嵌合させて遊技盤16の正面側から設置される。また設置された際には、可動体固定部材51の壁面の一部である動作固定部57が、上方向の動作限界位置にあるロゴ型可動体35の下側側面に当接し、且つ、装飾部材被覆部56が、紋章型可動体36を含むセンターユニット17の装飾部材の一部を被覆する。また基板53面は、保護カバー部材44と接している。
さらに、可動体固定部材51が設置された遊技機1において、凸部52と、凸部挿入孔47と、裏ユニット盤41に設置された可動体42の関係を説明するため、部分拡大説明図である図11を示す。尚、図11において、可動体42は、一方側の動作限界位置に位置しており、他方側、即ち動作方向側の側面に凸部52が当接している。
図11に示されるように、裏ユニット盤41に設けられた可動体42を一方側の動作限界位置に寄せた状態で、当該可動体42の動作方向に面する側面の一部に凸部52を当接させることにより、可動体42の動作が固定される。したがって、上述のとおり凸部挿入孔47に挿入された凸部52が、可動体42を一方側の動作限界位置に寄せた際に、動作方向側の側面に凸部52が当接可能となる位置に、凸部挿入孔47の形成位置が決定される必要がある。
図11に示される凸部52、凸部挿入孔47、及び可動体42の関係は、本発明における一実施態様である。かかる態様は、1つの凸部によって、可動体42の動作を固定することができるため好ましい。
また図示はしないが、凸部52、凸部挿入孔47、及び裏ユニット盤41に設けられる可動体42の関係に関する第二の態様として、可動体42が動作領域にある場合において、当該可動体42の一方側の動作方向に面する側面に第一の凸部を当接させ、同時に、他方側の動作方向に面する側面に第二の凸部を当接させ、どちらの方向にも動作できないように固定してもよい。かかる場合には、可動体固定部材において2つの凸部を設けるとともに、保護カバー部材において、上記2つの凸部が凸部挿入孔に挿入された際に、それぞれ、可動体の一方側の動作方向に面する側面と、他方側の動作方向に面する側面とに当接可能となる位置に、凸部挿入孔の形成位置を決定する必要がある。即ち、凸部挿入孔は、凸部が挿入された際に、該凸部が可動体の側面に当接することによって該可動体の動作が固定可能となる位置に選択的に設けられることが重要である。
本発明において用いられる可動体固定部材51は、少なくとも凸部52と、該凸部の下端に連続する基板53を最小の構成とする。かかる最小の構成により、遊技盤に可動体固定部材が設置された際に、凸部が、保護カバー部材における凸部挿入口に挿入され、挿入された凸部が裏ユニット盤に設置された可動体の側面に当接し、且つ基板面が保護カバー部材44の表面と接した状態が実現される。これによって、該可動体固定部材の動作を固定することができる。
次に、可動体固定部材51における、凸部52及び基板53以外の構成について詳細に説明する。図10bに示されるように、基板53の外縁から起立する壁面の一部として形成される動作固定部57は、ロゴ型可動体35の下面に当接し、ロゴ型可動体35の動作固定部として作用する。即ち、ロゴ型可動体35は、遊技盤16正面視において、上下方向に動作することができる可動体であり、図10a及び図10bにおいては、上方向の動作限界位置に寄せられた状態にある。この状態でロゴ型可動体35の下部に上記動作固定部57が当接するため、下方向への動作ができなくなり、ロゴ型可動体35の動作が固定される。
本発明において動作固定部とは、遊技盤上に設けられている可動体役物の動作を固定するための部位であって、2つの動作限界位置を往復する動作を示す可動体が遊技盤上に設けられている場合に、当該可動体を一方側の動作限界位置に寄せた際に、上記動作固定部を、該可動体の動作方向の側面に当接する部位である。一般的には、動作固定部は、図8あるいは図9等に示されるように、基板53の外縁から起立する壁として設けられる。
一方、基板53の外縁から起立する壁を介して、基板53と平行な面として形成される装飾部材被覆部56は、可動体固定部材51が遊技盤16に設置された際に、図10bにおいて示されるように、遊技盤16の表面において設けられる紋章型可動体36およびその周囲に設けられている装飾部材の表面を覆う位置に存在する。装飾部材被覆部56に表面が覆われた装飾部材は、運搬時などにおいて外部からの物理的接触が防止され、保護される。本発明における装飾部材被覆部56は、遊技盤上における装飾部材であって保護が望まれる領域を覆うよう、基板の外縁から起立した壁を介して、基板と平行な面として形成される。
以上のとおり、動作固定部57及び装飾部材被覆部56が設けられた可動体固定部材51が設置される本発明の遊技盤によれば、一つの可動体固定部材51を遊技盤16正面から設置することにより、裏ユニット盤41に設けられた可動体42だけではなく、遊技盤16上に設けられた装飾部材や可動体をも保護することができ、遊技機1を運搬する際の保護という観点において、少ない作業により非常に効率よく遊技機の装飾部材や可動体を保護することができ望ましい。
また、嵌合部55は、図10bにおいて示されるように、琉球路24’に嵌合される。本発明における可動体固定部材には、遊技盤に設けられる球流路の任意の部分に嵌合する少なくとも1つ嵌合部が設けられることにより、可動体固定部材の遊技盤に対する設置姿勢が、運搬時の揺れなどによっても、ずれることなく正しく維持されるため望ましい。嵌合部が嵌合する位置は、遊技盤上において形成される球流路において、遊技盤上の装飾部材の配置や構成、及び裏ユニット盤に設けられる可動体の位置などを勘案して適宜決定される。
以上に説明する可動体固定部材51は、本発明における一つの実施態様であり、その構成及び形状を限定するものではない。本発明における可動体固定部材の凸部の位置及び保護カバー部材における凸部挿入孔の位置は、裏ユニット盤に設けられる可動体の位置によって決定される。また可動体固定部材に、さらに嵌合部、動作固定部、装飾部材被覆部を設ける場合には、当該可動体固定部材が用いられる遊技盤の形状及び構成、装飾部材や可動体の設けられる位置によって、適宜、嵌合部、動作固定部、装飾部材被覆部の設けられる趣旨に沿って、その構造を設計することができる。
本発明の実施の形態にかかる遊技機の正面図である。 本発明の実施の形態にかかる遊技機に設置される遊技盤本体、裏ユニット盤本体、演出表示装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる遊技盤の正面図である。 本発明の実施の形態にかかる裏ユニット盤であって保護カバー部材を取り付ける前の状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態にかかる裏ユニット盤であって保護カバー部材を取り付けた状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態にかかる保護カバー部材の正面図である。 本発明に実施の形態にかかる裏ユニット盤の正面図であって、保護カバー部材の取り付け状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかる可動体固定部材の斜視図である。 図8に示す可動体固定部材の異なる角度から見た斜視図である。 図10は、本発明に実施の形態にかかる遊技機において、遊技盤正面側から可動体固定部材が設置されることを説明するための説明図であって、図10aは、遊技機において、遊技盤に設置されるセンター役物と裏ユニット盤に設置される保護カバー部材と球流路の一部を抽出した部分拡大斜視図と、遊技盤に設置される前の可動体固定部材の斜視図を示したものであり、図10bは、遊技盤において可動体固定部材が設置された状態を示すために、図10aに示されるセンター役物と保護カバー部材部分と球流路とに、可動体固定部材を設置した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる可動体固定部材が設置された遊技機において、可動体固定部材における凸部と、保護カバー部材における凸部挿入孔と、裏ユニット盤に設けられている可動体との関係を説明するための、部分拡大説明図である。
符号の説明
1 遊技機
2 外枠
3 中枠
4 前枠
5 上球皿
6 下球皿
7 打球発射装置
8 遊技盤設置領域
11 遊技盤本体
12 裏ユニット盤本体
13 演出表示装置
14 開口領域
15 開口部
16 遊技盤
17 センター役物
18 始動入賞口
19 大入賞口
21 遊技球案内レール
22a、22b、22c コーナー飾り部材
23 レール部材
24、24’ 球流路
25 遊技領域
31 流入口
32 誘導路
33 ステージ
34 落下口
35 ロゴ型可動体
36 紋章型可動体
37 排出口
41 裏ユニット盤
42 可動体
42a 一方側の動作限界位置にある可動体42
42b 他方側の動作限界位置にある可動体42
43 装飾部材
44 保護カバー部材
45 ビス止め孔
46 取り付け部
47 凸部挿入孔
48a、48b、48c 台座
51 可動体固定部材
52 凸部
53 基板
54 リブ
55 嵌合部
56 装飾部材被覆部
57 動作固定部
両端矢印X 球流路24幅
両端矢印Y 球流路24’幅

Claims (8)

  1. 遊技球が流下、転動する遊技領域と、開口領域とを備える遊技盤と、
    前記遊技盤の背面側に配置され、正面視において前記開口領域に重なる位置に設けられる開口部と、前記開口領域を介して視認可能な少なくとも1つの可動体とを備える裏ユニット盤と、
    前記裏ユニット盤の背面側から設置され、前記開口領域及び前記開口部を介して視認可能な表示領域を備える演出表示装置と、
    を備える遊技機において、
    前記裏ユニット盤には、前記可動体及び前記演出表示装置の表示領域表面を少なくとも覆い、該可動体及び該演出表示装置と、遊技球との接触を防止する光透過性の保護カバー部材が設けられており、且つ、
    前記保護カバー部材には、前記可動体の動作を固定するために遊技盤正面側から必要に応じて設置される可動体固定部材における凸部が挿入されるための凸部挿入孔が、正面視において前記開口領域内に視認される位置において、1つの可動体に対して少なくとも1つ設けられており、
    該凸部挿入孔に該凸部が挿入された際に、該凸部が前記可動体の側面に当接することによって該可動体の動作が固定可能となる位置に、該凸部挿入孔が存在することを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動体が、遊技盤面に略平行であって、且つ、2つの動作限界位置を往復する動作を示し、
    前記凸部挿入孔は、該可動体が一方側の動作限界位置に存在するときに、該可動体の他方側の動作方向に面する側面に前記凸部が当接するよう挿入されることを可能とする位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記保護カバー部材が、前記裏ユニット盤に対し1か所または2か所において固定されてなる取り付け部により該裏ユニット盤に固定されるとともに、前記取り付け部を除く任意の部分が、前記裏ユニット盤正面側及びこれに重ね合わされる他の部材の背面側との間に挟持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技領域の周縁には、該遊技領域の周縁に沿うように湾曲したレール部材が設けられており、且つ、
    前記レール部材の伸長方向に描かれる弧の内周の少なくとも一部には、遊技球案内レールが設けられており、
    前記遊技球案内レールまたは前記遊技盤上に設けられる役物の外側壁面と、前記レール部材とによって溝状の球流路が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記裏ユニット盤正面側に、前記取り付け部を除く保護カバー部材の任意の部分を載置するための台座が設けられており、前記台座とこれに重ね合わされる前記遊技盤背面、あるいは前記裏ユニット盤にさらに設けられる装飾部材の背面との間に、該保護カバー部材が挟持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記保護カバー部材に設けられる凸部挿入孔に挿入されることが予定される凸部と、
    前記凸部の下端に連続し、保護カバー部材表面と接することが予定される基板と、
    を少なくとも有することを特徴とする可動体固定部材を用い、
    前記可動体固定部材における前記凸部が、前記保護カバー部材における前記凸部挿入孔に挿入されているとともに、前記可動体固定部材における基板が、前記保護カバー部材表面に接するよう、前記可動体固定部材が設置されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記可動体固定部材は、前記凸部が前記凸部挿入孔に挿入された際に、
    前記遊技盤に設けられた遊技領域の周縁に沿うように湾曲したレール部材と、前記レール部材の伸長方向に描かれる弧の内周の少なくとも一部に設けられる遊技球案内レールまたは遊技盤上に設けられる役物の外側壁面と、によって形成される溝状の球流路の任意の領域に嵌合し、且つ、その下端が前記基板と直接または間接に連続する嵌合部をさらに備えることを特徴とし、
    前記嵌合部が、前記球流路に嵌合している請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記可動体固定部材は、前記遊技盤表面に設けられる可動体を含む装飾部材の表面を覆う装飾部材被覆部、及び/または前記遊技盤表面に設けられている可動体の動きを固定するために、該可動体が動作限界位置に存在するときに、該可動体の動作方向側の側面に当接することによって該可動体の動作を固定する動作固定部が、前記基板に連続してさらに設けられていることを特徴とし、
    前記遊技盤上に設けられている役物が前記装飾部材被覆部によって被覆され、及び/または前記遊技盤表面上に設けられている可動体が前記動作固定部によってその動作を固定されている請求項6または7に記載の遊技機。
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