JP2005218747A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像を視認する際の違和感を解消し得る遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤21の背面側から投射光Lを投射して遊技盤21に画像を表示するパチンコ台1であって、遊技盤21は、前面側に配設されると共に投射光Lを拡散して画像を表示する拡散板32を備えて構成されている。この場合、遊技盤21の前面側に配設されている釘22等の遊技用部品および拡散板32が共に遊技盤21の前面側に位置することとなるため、斜め下向きや斜め上向きで画像(遊技盤21)を視認した際における遊技用部品に対する画像の位置ずれが極めて僅かとなる結果、違和感を感じさせることなく画像が視認されると共に、見る角度を変えたとしても、遊技用部品に対する画像の位置ずれ量が殆ど変化しないため、位置ずれに起因する違和感が確実に解消される。
【選択図】図3
【解決手段】遊技盤21の背面側から投射光Lを投射して遊技盤21に画像を表示するパチンコ台1であって、遊技盤21は、前面側に配設されると共に投射光Lを拡散して画像を表示する拡散板32を備えて構成されている。この場合、遊技盤21の前面側に配設されている釘22等の遊技用部品および拡散板32が共に遊技盤21の前面側に位置することとなるため、斜め下向きや斜め上向きで画像(遊技盤21)を視認した際における遊技用部品に対する画像の位置ずれが極めて僅かとなる結果、違和感を感じさせることなく画像が視認されると共に、見る角度を変えたとしても、遊技用部品に対する画像の位置ずれ量が殆ど変化しないため、位置ずれに起因する違和感が確実に解消される。
【選択図】図3
Description
本発明は、遊技盤の背面側から投射光を投射して遊技盤に画像を表示する遊技機に関するものである。
この種の遊技機として、特開平10−43383号公報に開示されたパチンコ機が従来から知られている。このパチンコ機は、例えば、同公報中の第1の実施形態における第3の例で開示されているように、複数の釘が植設された遊技盤と、遊技盤よりもやや背面側(背後)に配設されて背面側から拡大投影された表示光を受光して画像を表示するスクリーンとを備えて構成されている。
特開平10−43383号公報(第3頁、第1図)
ところが、従来のパチンコ機には、以下の問題点がある。すなわち、このパチンコ機では、遊技盤よりもやや背面側に配設されたスクリーンに拡大投影した画像を表示することで、大きな画像を表示させている。ところが、近年では、一層大きな画像の表示が望まれている。このため、このパチンコ機の構成を応用して、例えば、遊技盤を光透過性材料で形成してスクリーンを遊技盤の背面側に配設した場合、そのスクリーンに表示される画像を遊技盤を透して視認でき、かつスクリーンの前面側に釘等の遊技用部品を配設することができるため、遊技盤全体を表示部として用いて広い表示領域を確保することができ、一層大きな画像の表示が可能となる。しかしながら、この構成では、植設された釘を確実に保持するために、遊技盤が比較的厚く形成されている。したがって、遊技盤の盤面とスクリーンとが遊技盤の厚み分だけ離隔するため、例えば、遊技盤を斜め下向きまたは斜め上向きで見たときに、画像が釘等の遊技用部品よりも上側または下側に位置するように位置ずれした状態で視認されて遊技者に違和感を与えるという問題点がある。加えて、このパチンコ機には、見る角度によっては、その位置ずれ量が変化して視認されるため、遊技者に一層違和感を与えるという問題点がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、画像を視認する際の違和感を解消し得る遊技機を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る遊技機は、遊技盤の背面側から投射光を投射して当該遊技盤に画像を表示する遊技機であって、前記遊技盤は、前面と背面との中間および当該前面のいずれか一方に配設されると共に前記投射光を拡散して前記画像を表示する拡散手段を備えて構成されている。
この遊技機によれば、遊技盤における前面と背面との間、および遊技盤における前面の少なくとも一方に拡散手段を配設したことにより、遊技盤の前面側の拡散手段に画像が表示される。この場合、釘等の遊技用部品が遊技盤の前面側に配設されているため、遊技用部品および拡散手段が共に遊技盤の前面側に位置することとなる。したがって、遊技盤の厚み方向における両者の位置がほぼ等しいため、斜め下向きや斜め上向きで画像(遊技盤)を視認した際における遊技用部品に対する画像の位置ずれが極めて僅かとなる。この結果、違和感を感じさせることなく画像を視認させることができる。加えて、見る角度を変えたとしても、遊技用部品に対する画像の位置ずれ量が殆ど変化しないため、位置ずれに起因する違和感を確実に解消することができる。
また、本発明に係る遊技機は、上記の遊技機において、前記拡散手段は、拡散層、拡散シートおよび拡散板の少なくとも1つで構成され、当該少なくとも1つは、粒状体を含んだ樹脂材料で形成されている。
この遊技機によれば、粒状体を含んだ樹脂材料で形成された拡散層、粒状体を含んだ樹脂材料で形成された拡散シート、および粒状体を含んだ樹脂材料で形成された拡散板の少なくとも1つで拡散手段を構成したことにより、これらがレンチキュラーレンズ等の非球面レンズと比較して安価なため、遊技盤を安価に構成することができ、ひいては遊技機を安価に構成することができる。
また、本発明に係る遊技機は、上記の遊技機において、前記遊技盤の前記前面に配設された前記拡散手段の表面に光透過性を有する保護層が形成されている。
この遊技機によれば、拡散手段の表面に光透過性を有する保護層を形成したことにより、例えば、遊技球の接触や衝突による拡散手段の傷付きや破損を確実に防止することができる。また、シート状または板状の保護手段を貼り合わせる構成と比較して遊技盤を薄く構成することができる。
また、本発明に係る遊技機は、上記の遊技機において、前記遊技盤の前記前面に配設された前記拡散手段の表面に光透過性を有する保護シートおよび保護板の少なくとも一方が配設されている。
この遊技機によれば、拡散手段の表面に光透過性を有する樹脂シートおよび樹脂板の少なくとも一方を配設したことにより、例えば、遊技球が強く衝突したとしても、その衝撃を樹脂シートまたは樹脂板に吸収させることができるため、拡散手段の傷付きや破損をより確実に防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る遊技機の最良の形態について説明する。最初に、パチンコ台1(本発明に係る遊技機の一例)の構成について、図面を参照して説明する。図1に示すパチンコ台1は、一例として、抽選によって「大当たり」が生じる「セブン機」タイプのパチンコ台であって、例えば同図に示す画像Gyを表示可能に構成されている。具体的には、このパチンコ台1は、図2に示すように、遊技機構2、主制御部3、主記憶部4、表示装置5および人感センサ6を備えて構成されている。
遊技機構2は、図3に示すように、遊技盤21および駆動機構27を備えて構成されている。遊技盤21は、図4に示すように、ベース板31、拡散板32および保護板33で構成されている。ベース板31は、例えば、光透過性樹脂(一例として、ポリカーボネート)によって正面視が長方形でかつ厚みが5mm程度に形成された板状部材を4枚貼り合わせて一体に構成されている。したがって、ベース板31は、全体として20mmの厚みに形成されている。拡散板32は、本発明における拡散手段に相当し、正面視がベース板31と同様の長方形でかつ厚みが1.5mm程度の板状に形成されて、ベース板31の前面に貼り合わされている。また、拡散板32は、例えば、シリカの球状微粒子(本発明における粒状体に相当する)をほぼ均一に分散させた光透過性樹脂(一例として塩化ビニール)によって形成されている。この場合、拡散板32は、ベース板31の背面側から投射される光(後述する投射光L)を投射の向き(入射の向き)で拡散することによって画像Gyを表示する。保護板33は、例えば光透過性樹脂(例えばアクリル)によって正面視がベース板31および拡散板32と同様の長方形で厚みが1mm程度の板状に形成されて、拡散板32の前面(表面)に貼り合わされている。この場合、保護板33は、遊技球の衝突などによる拡散板32の傷付きや破損を防止する機能を有している。
また、図1,3に示すように、遊技盤21の前面には、遮光板21bが取り付けられている。この場合、この遮光板21bの中央部分には、遊技球が移動可能に構成された正面視円形の遊技部21aが区画形成されている。また、遊技部21aには、両図に示すように、複数の釘22,22・・が植設されると共に、スタートチャッカー23、大入賞口(アタッカー)24、入賞口25,25・・および風車26,26などの遊技用部品が配設されている。なお、図3に示すように、遊技盤21の前面側には、透明な2枚のガラス板28a,28aがはめ込まれた扉28が取り付けられている。駆動機構27は、同図に示すように、筐体7の内部における底面側に配設されて、主制御部3の指示に従って遊技球の回収や払出しなどを行う。
主制御部3は、駆動機構27および表示装置5を統括的に制御すると共に、スタートチャッカー23に遊技球が入賞した際に抽選を実行する。また、主制御部3は、例えば抽選の開始時や大当たりの発生時などの遊技状態の変化時にコマンドCを出力することにより、表示装置5に対して画像表示処理を実行させて各画像Gyを表示させる。この場合、主制御部3は、画像Gyを表示するために必要な表示手順データDsの指定をコマンドCに含めて出力する。主記憶部4は、主制御部3の動作プログラムなどを記憶する。
表示装置5は、図2に示すように、画像表示光学部11、表示制御部12、RAM13、表示手順データ記憶部14、VRAM15および図柄データ記憶部16を備えて構成されている。画像表示光学部11は、図3に示すように、光学エンジン41、ミラー42およびフレネルレンズ43を備えて構成されている。光学エンジン41は、同図に示すように、駆動機構27の上面に配設されて、表示制御部12から出力された表示用画像データDgに基づいて光変調した投射光Lをミラー42に向けて射出する。また、光学エンジン41は、例えば、光源としてのLED(Light Emitting Diode)と、LEDからの光を投射光Lに変調する光変調素子(一例として、入射側偏光板および射出側偏光板を備えた液晶ライトバルブ)と、投射光Lを拡大する投射レンズ(いずれも図示せず)とを備えて構成されている。ミラー42は、筐体7の内部における背面側に配設されて、光学エンジン41によって射出された投射光Lを遊技盤21に向けて反射する。フレネルレンズ43は、ミラー42と遊技盤21との間に配設されて、光学エンジン41によって射出されてミラー42によって反射された投射光Lを略平行光に変換する。
表示制御部12は、主制御部3によって出力されたコマンドCに従って画像表示処理を実行することにより、画像Gyを表示させるための表示用画像データDgを生成して光学エンジン41に出力する。RAM13は、表示制御部12によって生成された各種データを一時的に記憶する。表示手順データ記憶部14は、画像Gyを表示するための表示用画像データDgの生成に使用する図柄の指定、および画像Gyの表示位置や表示サイズなどが記述された表示手順データDsを記憶する。VRAM15は、表示制御部12によって図柄が仮想的に描画されることによって生成される表示用画像データDgを記憶する。図柄データ記憶部16は、表示用画像データDgを生成するための各種図柄データDpを記憶する。人感センサ6は、図1に示すように、例えば、パチンコ台1の正面パネルに配設されて、遊技者が座席に着席したときにセンサ信号Sを主制御部3に出力し、遊技者が離席したときにセンサ信号Sの出力を停止する。
次に、パチンコ台1の全体的な動作について、図面を参照して説明する。このパチンコ台1では、電源が投入された際に、主制御部3が、例えば、図1に示す初期状態の画像Gyを表示させる表示手順データDsを指定したコマンドCを出力する。これに応じて、表示制御部12が、コマンドCの内容をチェックして画像表示処理を実行する。この画像表示処理では、表示制御部12は、コマンドCで指定されている表示手順データDsを表示手順データ記憶部14から読み出す。次に、表示制御部12は、読み出した表示手順データDsの手順に従って画像Gyを表示させるための表示用画像データDgの生成に必要な各図柄データDp,Dp・・を図柄データ記憶部16から読み出す。次いで、表示制御部12は、読み出した図柄データDp,Dp・・にそれぞれ対応する図柄をVRAM15の仮想平面上に仮想的に描画する(VRAM15に記憶させる)ことによってVRAM15内に表示用画像データDgを生成する。続いて、表示制御部12は、VRAM15内の表示用画像データDgを光学エンジン41に出力する。
次に、光学エンジン41は、表示用画像データDgに基づいて画像Gyを表示するための投射光Lを射出する。次いで、射出された投射光Lは、図3に示すように、ミラー42によって反射され、フレネルレンズ43によって略平行光に変換されて遊技盤21に投射される。この際に、投射光Lは、遊技盤21におけるベース板31(各板状部材31a)を透過して拡散板32によって拡散させられる。これにより、図1に示す初期状態の画像Gyが表示される。
一方、電源投入時から所定時間が経過する間に人感センサ6からセンサ信号Sが出力されないとき、つまりパチンコ台1に所定時間以上遊技者が着席しないときには、主制御部3は、デモンストレーション用の画像Gyを表示させる表示手順データDsを指定したコマンドCを出力する。これに応じて、表示制御部12は、コマンドCの内容をチェックして上記した画像表示処理を実行することにより、表示用画像データDgを生成して光学エンジン41に出力する。次に、光学エンジン41が表示用画像データDgに基づいて投射光Lを射出することにより、デモンストレーション用の画像Gyが遊技盤21の拡散板32に表示される。このデモンストレーション用の画像Gyは、例えば、図5に示すように、遊技球を模した遊技球画像Gbが遊技部21aに打ち出されて、釘22に衝突しつつ落下するアニメーション画像を含んで構成されている。この場合、従来のパチンコ機では、例えば、釘22に衝突している状態の遊技球画像Gbをデモンストレーション用画像として遊技盤21の背面側に表示させている際に、この遊技球画像Gbを上方から斜め下向きで見たときには、同図に破線で示すように、遊技球画像Gbが釘22よりも上側に位置するように視認される。一方、このパチンコ台1では、遊技盤21の前面側に配設された薄厚の拡散板32に遊技球画像Gbが表示される。したがって、遊技盤21の前面側に植設された釘22と遊技球画像Gbとの遊技盤21の厚み方向における位置がほぼ等しいため、同図に示すように、例えば、台選び中に、上方から斜め下向きで、または下方から斜め上向きで遊技球画像Gbを見たとしても、釘22に対する遊技球画像Gbの位置ずれが極めて僅かとなる結果、恰も遊技球が実際に釘22に衝突しているかのように視認される。
この後、遊技者が着席して遊技を開始し、例えば、遊技球がスタートチャッカー23に入賞して抽選が実行されたときや、抽選の結果「大当たり」が発生したときには、上記の動作と同様にして、主制御部3が抽選用の画像Gyや大当たり演出用の画像Gyを表示させる表示手順データDsを指定したコマンドCを出力し、表示制御部12が画像表示処理を実行することによって表示用画像データDgを出力する。一方、光学エンジン41も、上記の動作と同様にして、表示用画像データDgに基づいて抽選用の画像Gyや大当たり演出用の画像Gyを表示させるための投射光Lを射出する。これにより、抽選用の画像Gyや大当たり演出用の画像Gyが遊技盤21に表示される。この場合、これらの画像Gyも、上記したデモンストレーション用の画像Gy(遊技球画像Gb)と同様にして、例えば、斜め下向きや斜め上向きで見たとしても、釘22等の遊技用部品に対する位置ずれが極めて僅かとなるため、違和感を感じることなく視認される。また、見る角度を変えたとしても、遊技用部品に対する画像Gyの位置ずれ量が殆ど変化しないため、位置ずれに起因する違和感が確実に解消される。また、拡散板32の表面に保護板33が配設されているため、例えば、遊技中において遊技球が遊技盤21に衝突したとしても、その衝撃が保護板33に吸収される結果、保護板33の傷付きや破損が確実に防止される。
このように、このパチンコ台1によれば、遊技盤21の前面側に拡散板32を配設したことにより、遊技盤21の前面側の拡散板32に画像Gyが表示されるため、画像Gyを視認する際の遊技用部品に対する画像Gyの位置ずれに起因する違和感を確実に解消することができる。
また、球状微粒子をほぼ均一に分散させた光透過性樹脂で形成した拡散板32を採用したことにより、例えばレンチキュラーレンズ等の非球面レンズと比較して拡散板32が安価なため、遊技盤21を安価に構成することができ、ひいてはパチンコ台1を安価に構成することができる。
次に、本発明を図6に示すピンボールマシン101(本発明に係る遊技機の他の一例)に適用した例について図面を参照して説明する。なお、このピンボールマシン101では、パチンコ台1と同様にして、基本的に本発明が適用されている。したがって、パチンコ台1と同じ各構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。このピンボールマシン101は、同図および図7に示すように、筐体104の内部に配設された遊技機構102および画像表示装置103を備えて構成されている。遊技機構102は、筐体104の前面側(上面側)に配設された遊技盤111、および遊技盤111の前面側に配設されたバンパー112,112・・等の各種の遊技用部品を駆動する駆動機構(図示せず)を備えている。この場合、遊技盤111は、上記したパチンコ台1における遊技盤21と同様にして、光透過性樹脂で形成された4枚の板状部材を貼り合わせて一体に構成されたベース板121と、ベース板121の背面側から投射される投射光Lを拡散する拡散板122(本発明における拡散手段に相当する)と、光透過性樹脂によって板状に形成された保護板123とを備えている。画像表示装置103は、同図に示すように、光学エンジン41、ミラー131およびフレネルレンズ132を備えている。
このピンボールマシン101では、遊技盤111と、筐体104の上面に配設されたガラス板113(図7参照)との間で遊技球(ボール)を移動させることでピンボールが行われる。また、このピンボールマシン101では、電源が投入された際に、主制御部3が、例えば、図6に示す初期状態の画像Gyを表示させる表示手順データDsを指定したコマンドCを出力し、これに応じて、表示制御部12が、画像表示処理を実行することによって表示用画像データDgを出力する。一方、光学エンジン41は、表示用画像データDgに基づいて投射光Lを射出する。これにより、初期状態の画像Gyが遊技盤111の拡散板122に表示される。
続いて、電源投入後、所定時間が経過する間に人感センサ6からセンサ信号Sが出力されないときには、主制御部3は、デモンストレーション用の画像Gyを表示させる表示手順データDsを指定したコマンドCを出力する。これに応じて、表示制御部12が画像表示処理を実行して表示用画像データDgを出力し、光学エンジン41が表示用画像データDgに基づいて投射光Lを射出することにより、デモンストレーション用の画像Gyが遊技盤111の拡散板122に表示される。このデモンストレーション用の画像Gyは、例えば、図8に示すように、遊技球を模した遊技球画像Gbが遊技盤111の盤面上に打ち出されてバンパー112に衝突して跳ね返されるアニメーション画像を含んで構成されている。この場合、例えば、デモンストレーション用の画像Gyを遊技盤111の背面側(下面側)に表示させる構成では、遊技球画像Gbを上方から斜め下向きで見たときには、同図に破線で示すように、遊技球画像Gbがバンパー112よりも手前側に位置するように視認される。一方、本発明の構成では、遊技盤21の前面側に配設された薄厚の拡散板122に遊技球画像Gbが表示される。したがって、遊技盤111の前面側に配設されたバンパー112と遊技球画像Gbとの遊技盤111の厚み方向における位置がほぼ等しいため、同図に示すように、例えば、上方から斜め下向きで遊技球画像Gbを見たとしても、バンパー112に対する遊技球画像Gbの位置ずれが極めて僅かとなる結果、恰も遊技球が実際にバンパー112に衝突しているかのように視認される。
この後、遊技が開始されて遊技球がバンパー112に衝突した際には、主制御部3が得点を表す画像Gyや演出用の画像Gyを表示させる表示手順データDsを指定したコマンドCを出力する。これに応じて、表示制御部12が画像表示処理を実行して表示用画像データDgを出力し、光学エンジン41が表示用画像データDgに基づいて投射光Lを射出することにより、得点を表す画像Gyや演出用の画像Gyが遊技盤111の拡散板122に表示される。この場合、これらの画像Gyも、上記したデモンストレーション用の画像Gy(遊技球画像Gb)と同様にして、例えば、斜め下向きで見たとしても、バンパー112等の遊技用部品に対する位置ずれが極めて僅かとなるため、違和感を感じることなく視認される。また、見る角度を変えたとしても、遊技用部品に対する画像Gyの位置ずれ量が殆ど変化しないため、位置ずれに起因する違和感が確実に解消される。
このピンボールマシン101においても、遊技盤111の前面側(上面側)に拡散板122を配設したことにより、遊技盤111の前面側の拡散板122に画像Gyが表示されるため、画像Gyを視認する際の遊技用部品に対する画像Gyの位置ずれに起因する違和感を確実に解消することができる。
なお、本発明は上記の構成に限定されない。例えば、遊技盤21(または遊技盤111)の前面側に拡散板32(または拡散板122)を配設した構成例について上記したが、拡散板32(または拡散板122)を各ベース板31(またはベース板121)の間に挟み込んだ構成、つまり、遊技盤21(または遊技盤111)における前面と背面との中間に拡散板32(または拡散板122)を配設した構成を採用することもできる。また、シリカの球状微粒子を含んだ光透過性樹脂で形成された拡散板32,122を採用した例について上記したが、本発明における拡散手段については、これに限定されず、樹脂や金属等の微粒子(粒状体)を含んだ光透過性樹脂などの光を拡散可能な材料で形成された各種の構成を採用することもできる。さらに、拡散手段としては、板状に限定されず、例えばシート状のものを採用することもできる。また、例えば、上記のような微粒子を含んだ塗料をベース板31(またはベース板121)の表面または中間に塗布して拡散層を形成した遊技盤を採用することもできる。
また、板状の保護板33,123に代えて、例えばシート状の保護シートを採用することもできる。また、保護板33,123に代えて、保護層としてのハードコート層を拡散板32,122の表面に形成することもできる。また、パチンコ台およびピンボールマシンに限定されず、スロットマシンや各種のアーケードゲーム機に本発明を適用することができるのは勿論である。さらに、光源としてのLEDを備えた光学エンジン41を例に挙げて上記したが、LEDに代えて例えば高圧水銀灯を光源として用いることもできる。また、人感センサ6からのセンサ信号Sの出力有無に基づいて主制御部3がデモンストレーション用の画像Gyの表示を制御する構成例について上記したが、人感センサ6に代えて、例えば、ハンドルが操作されたときにセンサ信号を出力(または出力停止)するセンサを配設して、そのセンサ信号の出力有無に基づいて主制御部3がデモンストレーション用の画像Gyの表示を制御する構成を採用することもできる。
1 パチンコ台、21,111 遊技盤、32,122 拡散板、33,123 保護板、101 ピンボールマシン、Gy 画像、L 投射光
Claims (4)
- 遊技盤の背面側から投射光を投射して当該遊技盤に画像を表示する遊技機であって、
前記遊技盤は、前面と背面との中間および当該前面のいずれか一方に配設されると共に前記投射光を拡散して前記画像を表示する拡散手段を備えて構成されている遊技機。 - 前記拡散手段は、拡散層、拡散シートおよび拡散板の少なくとも1つで構成され、当該少なくとも1つは、粒状体を含んだ樹脂材料で形成されている請求項1記載の遊技機。
- 前記遊技盤の前記前面に配設された前記拡散手段の表面に光透過性を有する保護層が形成されている請求項1または2記載の遊技機。
- 前記遊技盤の前記前面に配設された前記拡散手段の表面に光透過性を有する保護シートおよび保護板の少なくとも一方が配設されている請求項1または2記載の遊技機。
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