JP2014204767A - 遊技機 - Google Patents

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Noriyasu Fujikawa
詔康 藤川
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【課題】パチンコ機のセンター役物などに設けられる、透明な遊技球誘導部材にホログラムシートを貼るときに生じる美観上の悪影響を防止する。【解決手段】遊技球誘導部材にホログラムシートを貼付するための接着層における接着剤の配置パターン(図9(b))を、ホログラムシートの柄(図9(a))に対応させる。全面に接着剤を塗布する場合に比べて装飾シートを貼り付ける際に生じる気泡を少なくできるとともに、接着剤に起因する不規則な模様の発生を抑制することができる。美観を向上させ、興趣を高めることができる。【選択図】図9

Description

この発明は、弾球遊技機(パチンコ機)などの遊技機に関する。
遊技機設置営業店などにおいて設置されている弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)は、遊技球(遊技媒体とも呼ぶ)を用いて遊技を行うものである。借り受けた遊技球を弾球遊技機の遊技盤に設けられている盤面へ打ち出し、当該遊技球が予め定められた入賞口(入賞装置)に入るごとに所定数の遊技球を払出すようになっている。払い出される遊技球は賞球と呼ばれる。
特開平11−193064号公報 記録媒体等の物品を包装するための包装用フィルムにおいて、基材フィルムの接着が必要な箇所の片面または両面に、印刷により熱可塑性接着剤の易熱接着層を設けた。接着層は基材フィルムの単位面積あたりの面積比が減少するようなパターンで印刷することにより、容易に剥離できる。 特開2005−144924号公報 電子部品製造用メタルマスクにおいて、多数の小円の貫通孔を円形に配置し、接着剤の印刷量を精度よくコントロールすることが記載されている。
弾球遊技機(パチンコ機)は、遊技者が入賞口の設けられた遊技盤へ遊技球を打ち出し、その入賞による賞球の払い出しを受けるものである。盤面には、遊技球を誘導するための球案内傾斜板やステージなどの部材が設けられている。
例えば、盤面の中央に設けられ、演出用表示ランプなどの可変表示部をひとつ又は複数有する可変表示装置(センター役物)で、いわゆる羽根物と呼ばれる可変表示装置がある。この可変表示装置に取り込まれた遊技球は、その内部に形成された入賞空間において一般領域と特定領域(V入賞領域)に振り分けられる。この際に通過するのが前記ステージである。あるいは、前記ステージは、可変表示装置内に形成された入賞空間を大まかに分割する仕切板である。以下の説明において、前記ステージはこの仕切板を含むものとする。
ステージの遊技球が通過する部分は透明に形成されていて、遊技球が通過する面の反対側の面には予め定められた装飾が施された装飾シートが貼付される。遊技者は、ステージの透明部分を通して装飾シートの意匠を視認することができる。センター役物は非常に目立つものであり、またそこでの遊技球の振り分けは遊技者の関心事であることから、興趣を高めるように装飾シートには目立つ凝った意匠が施されている。例えば、印刷による矢印や所定のパターンの模様とともに、その背景としてキラキラと光って人目を引くホログラムシートが用いられることがある。ホログラムシートとは、反射層に数マイクロメートルの微細な凹凸パターンを表面に設けることにより反射光を見る者に特定の像(模様)を視認させるものである。微細な凹凸パターンを部分ごとに異ならせる(予め定められたパターンに基づき異ならせる)ことにより、所定の柄を表現することができる。例えば、反射の様子が異なる正方形や円を多数配置したような繰り返しパターンを表現することができる(図9、図10参照)。
装飾シート(意匠シート)をステージ下面に貼り付けるために、装飾シートの上面(ホログラムシートの反対側の面)に接着剤(糊)を塗布している。この接着層を利用して、手作業で装飾シートを貼り付けてステージを組み立てている。
接着層を形成する際に、図13(a)のように接着剤を装飾シートの周辺にのみ塗布するやり方と、図13(b)のように接着剤を装飾シートの全面に塗布するやり方がある。
図13(a)の接着剤塗布パターン(接着剤の配置パターン)によれば、装飾シートを貼り付ける際に生じる気泡の影響を少なくでき、目立たなくできるという利点があるが、装飾シートのステージに対する接着力が低下し、遊技機をホールで使用している最中に剥がれる可能性があるという問題がある。
図13(b)の接着剤塗布パターンによれば、装飾シートを貼り付ける際に気泡を少なくするには熟練を要し、誤って気泡が混入した場合、これが透明板の正面側から視認されるため美観を損ねてしまう。このことは装飾ランプによってより顕著になる。
意匠シートを貼付する接着剤は透明性を備えてはいるものの、反射光を減衰させる可能性があるために、図13(b)の接着剤塗布パターンによれば、美観を損ねる要素になるという問題もある。接着剤の厚みにムラが生じると、例えば図14(a)の符号ア、イに示すような不規則な模様が生じる。この模様は遠くから見る分にはそれほど目立たないが、近づいて注視すると光の反射具合の微妙な差異として認識することができる。上述のようにステージは遊技者が注視するものであるから、遊技者は符号ア、イの不規則な模様を認識すると考えられる。もともとホログラムシートはキラキラと規則的に輝くことがセールスポイントであるから、輝きが不均一であると、開発者の意図に反して輝きの規則性が崩れる現象(意図しない反射光量の差異が発生することなど)も相まって、反射光の微妙な差異が表現されないことから、せっかくの美的効果を損なうことになりかねない。このことは、図14(b)のように、ホログラムシートに円を多数配置したような繰り返しパターンを表現した場合も同様であり、当該パターンに重なって符号ア、イの不規則な模様が認識される。
また、上記問題は、ホログラムシート以外の、例えばヘアーライン仕上げシートのような金属光沢が表現された装飾シートについても発生する。
この発明は上記問題を解決するためになされたもので、ステージなどの透明部材にホログラムシートやヘアーライン仕上げシートのような金属光沢が表現された装飾シートを貼付する際に生じる美観への悪影響を軽減することのできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、遊技者が入賞口の設けられた遊技盤へ遊技球を打ち出し、その入賞による賞球の払い出しを受ける弾球遊技機において、
前記遊技球を誘導するための部材であって、前記遊技球が通過する面(以下、「遊技球通過面」)を備え、少なくとも前記遊技球通過面の部分は透明に形成されている遊技球誘導部材と、
予め定められた装飾が施され、前記装飾が前記遊技球と直接接触せず、かつ、前記装飾が透明な前記遊技球通過面を通して遊技者に視認可能なように、前記遊技球誘導部材の前記遊技球通過面とは異なる面に貼付される装飾シートとを備え、
前記装飾シートは、
透明な基部と、
前記基部の一方の面に設けられて光を反射する層であって、前記光の反射の状態を予め定められたパターンに基づき異ならせることにより所定の柄が表現される反射層と、
前記基部の他方の面に設けられ、前記装飾シートを前記遊技球誘導部材に貼付するための接着層とを含み、
前記接着層における接着剤の配置パターンは、前記柄を表現するための前記反射層の前記パターンに対応していることを特徴とするものである。
前記基部に所定の意匠が表現され、
前記接着層における前記接着剤の前記配置パターンは、前記反射層の前記パターンとともに、前記基部の前記意匠にも対応しているようにしてもよい。
前記遊技球誘導部材の前記遊技球通過面に凹部又は凸部が設けられ、
前記接着層における前記接着剤の前記配置パターンは、前記反射層の前記パターンとともに、前記遊技球通過面の前記凹部又は凸部にも対応しているようにしてもよい。
この発明によれば、前記接着層における接着剤の配置パターンを、前記柄を表現するための前記反射層の前記パターンに対応させているので、装飾シートを貼り付ける際に生じる気泡を少なくできるとともに、接着剤に起因する不規則な模様の発生あるいは開発者の意図した輝きの規則性が崩れる現象を抑制することができ、美観を向上させ、興趣を高めることができる。
遊技機の表面構造を示す斜視図である。 遊技機の前扉を開けた状態の斜視図である。 遊技機の裏面構造を示す背面図である。 遊技者から見た盤面の様子を示す図(正面図)である。 遊技機の可変表示装置(センター役物)の概略正面図である。 発明の実施の形態に係るステージ(遊技球誘導部材)に装飾シートを貼り付ける様子を示す斜視図である。 図7(a)は発明の実施の形態に係るステージ(遊技球誘導部材)に装飾シートを貼り付けた状態の平面図であり、図7(b)は同正面図(断面図)である。 図8(a)は発明の実施の形態に係るステージ(遊技球誘導部材)に、所定の模様(意匠)が表現された装飾シートを貼り付けた状態の平面図であり、図7(b)は同正面図(断面図)である。 図9(a)は発明の実施の形態に係る装飾シートの反射層の所定の柄(多数の正方形が配列された市松模様)を示し、図9(b)は前記柄に対応している接着剤の配置パターン(平面図)を示す。 図10(a)は発明の実施の形態に係る装飾シートの反射層の所定の柄(多数の小さな円が配列された模様)を示し、図10(b)は前記柄に対応している接着剤の配置パターン(平面図)を示す。 図11(a)は発明の実施の形態に係る装飾シートの基部に表現された意匠(模様)を示し、図11(b)は前記意匠及び図9(b)の柄に対応している接着剤の配置パターン(平面図)を示す。 発明の実施の形態に係るステージ(その遊技球通過面に遊技球を誘導するための凸部が設けられたもの)に装飾シートを貼り付ける様子を示す斜視図である。 従来の接着剤の配置パターン(平面図)の説明図である。 ステージに装飾シートを貼りつけたときに生じる不具合の説明図(平面図)である。
弾球遊技機の構造概略について図1、図2及び図3を参照して説明を加える。
まず、図1及び図2を参照して本発明の実施の形態に係る遊技機の外部的構造につき説明する。
外枠50は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備など)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。
本体部材51は、外枠50の内部に備えられ、ヒンジ部51aを介して外枠50に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。この本体部材51は、枠状に形成されその内側に空間部を有している。
開口枠扉52は、遊技機の前面側となる前記本体部材51の前面に、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。
なお、開口枠扉52の開口部にガラス製又は樹脂製からなる透明板部材が設けられ、開口部近傍及びその内部に電飾52a、スピーカ52b、などが取り付けられている。
遊技盤10は、本体部材51の空間部に臨むように、本体部材51に所定の固定部材を用いて着脱自在に装着されている。遊技盤の本体部材51への装着後は、その遊技領域を前記開口部より観察することができる。
球受皿付き扉53は、遊技機前面において本体部材51の下部に、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着され、遊技球を貯留する球受皿を少なくとも備えた扉部材である。なお、本実施形態における球受皿付き扉53には、以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ図示しない発射駆動装置へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿。
(2)該貯留され発射駆動装置へと案内された遊技球を前記遊技盤10の盤面11に設けられた遊技領域へと打出す操作を行う回動式操作ハンドル48b。
(3)ブリペイドカード読込み処理関係及び借り受ける遊技球の貸出し処理関係の指示をするボタンを備えた球貸し関係の操作部。
(4)球受皿に貯留させた遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出解除するための球受皿用の貯留球排出操作ボタン。
(5)画面に表示された選択肢の選択を行うために遊技者が操作するジョグダイヤルJD。
次に、図3を参照して本発明の実施の形態に係る遊技機の内部的構成を説明する。
100は、前述したように、本体部材51若しくは遊技盤10又はこれらに備え付けられる支持部材などを介して設けられ、電気的な遊技制御の処理を行い主要な処理情報を生成する主制御装置である。
200は、前記本体部材51若しくは遊技盤10又はこれらに備え付けられる支持部材などを介して設けられ、前記主制御装置100にて生成した処理情報を得ることにより所定の出力態様処理をさせる制御を行う副制御装置である。
110は、賞球の払い出し制御を行う払出制御装置である。
図4は遊技機の遊技盤の正面図である。
図4において、11は遊技盤10の盤面(盤面体)である。
盤面11は、誘導レール12と、誘導レール12で区画された略円形の遊技領域を落下した遊技球を外部へ導く排出口(アウト口)13と、遊技領域を移動する遊技球の方向を変化せしめる釘14や風車14aなどの障害物を複数個備える矩形の盤面である。
前述した盤面11の遊技領域は、誘導レール12(遊技球を滑走させる滑走部と遊技球を規制する規制部を含む)により略円形状となるように区画形成され、打出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。前記滑走部に規制部が続くように設けられている。前記滑走部は全体として螺旋をなして盤面11に配設されている。
前記排出口(アウト口)13は、遊技領域に投入された遊技球が集束する位置に設けられた回収開口部である。
釘14は、遊技球と接触させることにより移動方向を不規則にし、又は移動方向を規制するために、盤面11の適宜な位置に打込まれる複数の棒状部材であり、障害物として機能する。
30aは、遊技領域の中央やや上側に設けられ、演出用表示ランプなどの可変表示部をひとつ又は複数有する可変表示装置(センター役物)である。
30bは、入賞部としてのスルーチャッカー(入賞チャッカー)である。
30cは、普通入賞口を有する普通入賞装置である。
30dは、始動入賞口を有するスタートチャッカー(始動入賞装置)である。
30eは、大入賞口を有するアタッカーである。
以下の説明で、30b乃至30eをまとめて入賞口30などと記すことがある。
31は、LEDなどの発光素子からなる電飾装置である。電飾装置31はそれ単体で盤面11に設けられるほか、図示を省略した拡散用レンズによって発光素子が被覆された状態で遊技盤面11、あるいは普通入賞装置30cや排出口13に併せて設けられている。
スタートチャッカー30dの始動入賞装置は特定入賞装置と、アタッカー30eの大入賞装置は特別入賞装置とも呼ばれる。
スタートチャッカー(始動入賞装置)30dは、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる可動片をその両側に備え、遊技球を入賞(所定領域に通過)させることにより可変表示を行わせる(例えば、可変表示装置(センター役物)30aの演出用表示ランプを点灯させる、あるいは可変表示装置30aのLCDに所定の演出表示を行わせる)と共に、賞球を遊技者に獲得させる入賞装置である。スルーチャッカー30bを遊技球が通過したことを契機に当落抽選がなされ、それが当たりとなったときに入賞を容易にするために、スタートチャッカー30dの可動片が開放され、その入賞口が拡大される。
アタッカー(大入賞装置)30eは、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態となる可動扉が駆動制御されるものであり、遊技球を入賞させることにより他の入賞装置と比較してより多くの賞球を獲得させる入賞装置である。スタートチャッカー30dに遊技球が入ったことを契機に抽選がなされ、それが当たりとなったときに入賞を著しく容易にするために、アタッカー30eの可動扉が開口状態になる。
図5は、遊技機の可変表示装置30aの概略正面図である。この可変表示装置30aは一例である。図5の30aは、いわゆる羽根物と呼ばれる可変入賞球装置に、その入賞態様、あるいは当落抽選結果など、遊技状態情報を視認可能な態様で遊技者の視覚から報知する情報表示装置(図示省略)が備えられた可変表示装置である。可変表示装置30aは、スタートチャッカー(始動入賞口)30dに遊技球が入ることにより、その変動入賞部142が一時的に開放状態となる。
可変表示装置30aは、その内部に入賞空間を形成するために、入賞空間の周囲の遊技領域と入賞空間とを隔離するように形成された周囲壁部材141を備えている。さらに、この周囲壁部材141の上部の左右側面にそれぞれ設けられた変動入賞部(電動役物)142と、入賞空間内に形成された特定領域(V入賞領域)143と、一般領域144と、変動入賞部142に入った遊技球を特定領域143と一般領域144とのいずれかに不規則に振り分けるための振分機構170と、振分機構170から出た遊技球を特定領域143と一般領域144とのいずれかに誘導するための板状のステージ180とを有する。振分機構170は、例えば可動の電動役物や、振り分け用の複数の通路を備えるものである。振分機構170は公知であるのでその説明は省略する。
なお、図5においては、後述の装飾シート181の表示は省略している。
変動入賞部142は、左右それぞれに可動片146,146を備える。これら可動片146,146は図示しないソレノイドコイルにより開閉する。
図5において、点線は開放状態の可動片146,146を示す。当該開放状態において変動入賞部142は開放され、入賞空間の周囲の遊技領域から可変表示装置30aの入賞空間に連通する入賞口が現われることになる。すなわち、左右の可動片146,146は、ほぼ直立して可変表示装置30aの入賞空間に遊技球が入賞できないように閉じた閉塞状態と、左右にそれぞれ斜めに開いて遊技球を可変表示装置30aの入賞空間に入賞(流入)可能とする開放状態のいずれかの状態をとり得る。
変動入賞部142,142の下側であって、可変表示装置30aの内部空間の最下段の左右に一般領域(OUT領域)144,144が設けられ、これら一般領域144,144の間となる中央部に特定領域(V入賞領域)143が設けられている。変動入賞部142,142から入った遊技球は、特定領域(V入賞領域)143又は一般領域144のいずれかに不規則に入る。その軌跡を点線で示している。
変動入賞部142の入賞口から入った遊技球は、振分機構170に入る。そこにおける遊技球のふるまいは遊技球ごとに異なり、複雑な動きをする。
振分機構170から落下し、その下に設けられた特定領域143に入ったものは当り(入賞)となり、入賞に対する賞品(賞球)が払い出される他、遊技球が入賞し易くなる等、遊技者に取って有利となりうる権利の発生有無、あるいは当該権利発生の有利度合いに係る抽選が特定領域143に入った遊技球の検出タイミングに基づいて実施される。
他方、一般領域144に入ったものはハズレとなり、変動入賞部142の入賞口から入った入賞に対する賞品(賞球)が払い出されるのみであり、上述したような遊技者に取って有利な権利の発生有無の当落抽選等は実施されない。
遊技球の最終的な振り分けの状態はステージ180において確認できるので、遊技者にとってステージ180における遊技球の挙動が関心事である。
図6は、発明の実施の形態に係るステージ(遊技球誘導部材)180に装飾シート181を貼り付ける様子を示す斜視図である。
図7(a)は発明の実施の形態に係るステージ(遊技球誘導部材)180に装飾シート181を貼り付けた状態の平面図である。図7(b)は同正面図(断面図)である。
180は、弾球遊技機において、遊技球を誘導するための部材であって、遊技球が通過する面(以下、「遊技球通過面」)を備え、少なくとも前記遊技球通過面の部分は透明に形成されているステージ(遊技球誘導部材)である。遊技球誘導部材には、ステージ以外にも、可変表示装置(可変入賞球装置)80aの入賞空間を上下あるいは左右に分割する球案内傾斜板などがある。多くの場合、ステージ180は透明樹脂で成形された部材である。
181は、ステージ180の下面に貼付される装飾シートである。装飾シート181には、予め定められた装飾が施されているが、この装飾が遊技球と直接接触せず、かつ、装飾が透明な遊技球通過面を通して遊技者に視認可能なように、また装飾シート181の印刷仕様、凹凸など意匠仕上げの態様、ステージ180への貼付態様、あるいは接着剤の塗布態様など人為的仕様の相違に起因して遊技球の流下経路に遊技機固有の癖を招き難くするため、ステージ180の遊技球通過面とは異なる面(下面)に貼付される。装飾シート181はホログラムシートであるが、これ以外にもヘアーライン仕上げの金属光沢シートであってもよい。
装飾シート181は、図7(b)に示すように下から順番に、光を反射する層であって、光の反射の状態を予め定められたパターンに基づき異ならせることにより所定の柄が表現される反射層(ホログラムシート)181aと、透明な基部(ラミネート層)181bと、装飾シート181をステージ180下面に貼付するための接着層181dとを積層したものである。
図8は、図7とは異なるステージ180を示す。図8(a)は発明の実施の形態に係るステージ(遊技球誘導部材)に、所定の模様(意匠)が表現された装飾シートを貼り付けた状態の平面図であり、図7(b)は同正面図(断面図)である。
図8のステージ180は、図7と比べて、所定の意匠が表現された意匠表示層181cをさらに備える。意匠表示層181cは、例えば図8(a)のようなハニカムパターンと矢印が表現されたものであり、このような意匠は基部181bの上面に例えば印刷で表現されている。
図9(a)は発明の実施の形態に係る装飾シート181の反射層181aの所定の柄(多数の正方形が配列された市松模様)を示し、図9(b)は前記柄に対応している接着剤の配置パターン(接着層181dの平面図)を示す。
図9において、HPは反射層(ホログラムシート)181aの柄を示す。AP1とAP2は塗布された接着剤(接着剤塗布パターン)を示す。接着剤AP1は反射層(ホログラムシート)181aの柄HPに対応するものであり、接着剤AP2は装飾シート181の縁に塗布されたものである(図13(a)参照)。
図10(a)は発明の実施の形態に係る装飾シート181の反射層181aの所定の柄(多数の小さな円が配列された模様)を示し、図10(b)は前記柄に対応している接着剤の配置パターン(接着層181dの平面図)を示す。図10(b)のパターンを反転させたもの(図10(b)をポジとしてネガのパターン)を接着剤の配置パターンとしてもよい。
図10において、HPは反射層(ホログラムシート)181aの柄を示す。APは塗布された接着剤(接着剤塗布パターン)を示す。
図9(b)及び図10(b)において、黒く乗り潰されている部分に接着剤が塗布されている。
発明の実施の形態においては、接着層181dにおける接着剤の配置パターン(図9(b)、図10(b)の接着剤塗布パターン)は、柄を表現するための反射層181aのパターン(図9(a)の市松模様、図10(b)の小円配列)に対応している。
すなわち、接着剤の配置パターン(図9(b)、図10(b)の接着剤塗布パターン)は、反射層181aのパターン(図9(a)の市松模様、図10(b)の小円配列)と一致し、接着層181dを反射層181aに載せたときに接着剤の塗布された部分(又は塗布されていない部分)と柄が重なるようになっている。
図9の例では、反射層181aの柄に加えて、周囲に沿って額縁のような部分にも接着剤が塗布されている(反射層181aの柄に加えて図13(a)のパターンを加えたような接着剤塗布パターンとなっている)。これにより周辺部分が剥がれにくくなる。
図10の例では、小円配列の複数の小円の部分には接着剤を塗布せず、それらを除く部分について接着剤が塗布されている。
ここで、接着層181dの接着剤の配置パターンが反射層181aの柄のパターンに「対応している」とは、次のような形態を含む。
(1)接着層181dと反射層181aの両方において、それぞれのパターンの構成要素の大きさ、数、位置が同一である。例えば図10に示すパターンである。
(2)接着層181dと反射層181aのパターンの構成要素が共通しているものであって、(反射層のパターンの要素の数)>(接着剤の配置パターンの要素の数)となるもの。例えば、反射層の要素を間引いたものである。図9(a)の正方形の2個のうち1個について接着剤を塗布することや、図10(a)の小円の2個のうち1個について接着剤を塗布する、といったものである。なお、図10の例では小円の部分について接着剤を塗布していないが、便宜上、当該小円を接着剤の配置パターンの要素として数える。
(3)接着層181dと反射層181aのパターンの構成要素が共通しているものであって、(反射層のパターンの要素の数)<(接着剤の配置パターンの要素の数)となるもの。例えば、図9(b)のように、反射層181aの柄に額縁のパターンを加えたような接着剤塗布パターンである。
(4)一部の領域について、反射層181aの柄を無視して接着剤を塗布している、あるいは接着剤を塗布しないようにしているもの(例えば図11、図12)。
発明の実施の形態によれば、接着層における接着剤の配置パターンを、柄を表現するための反射層のパターンに対応させることにより、従来の遊技機において生じていた問題を緩和することができる。
すなわち、反射層の柄に合わせて接着剤を塗布し、全面にわたって接着剤を塗布することをしないので、接着剤の塗布量が少ない、あるいは塗布しない部位においては開発者の意図が反映された反射光量を良好に獲得できるだけでなく、装飾シートを貼り付ける際に生じる気泡を少なくでき、目立たなくすることができる。反射層の柄に合わせて接着剤を塗布するので装飾シートのステージに対する接着力を充分に確保することができ、遊技機をホールで使用している最中に剥がれるといった問題は生じず、延いて、開発者の意図に反して輝きの規則性が崩れる現象(意図しない反射光量の差異が発生することなど)を防止でき、反射光の美観が損なわれることもない。
また、反射層の柄に合わせて接着剤を塗布しているので、接着剤の厚みのムラに起因する不規則な模様(図14(a)の符号ア、イ)の発生を抑えることができる。全面にわたって接着剤を塗布することをしないので不規則な模様が生じるとしても柄(正方形、小円)単位であり、大きな広がりを持たない。柄内において接着剤の厚みにムラが生じたとしても、これによる反射の程度の変化はホログラムシートの輝きに紛れてしまい、それほど目立たない。接着剤が透明部分を通して意匠に与える、質感、色表現/透明度の低減といった美観上悪影響を抑制できるようになる。
以上のように、発明の実施の形態によれば、ステージなどの透明部材にホログラムシートやヘアーライン仕上げシートのような金属光沢が表現された装飾シートを貼付する際に生じる美観への悪影響を軽減することができる。
変形例について説明を加える。
図11(a)は発明の実施の形態に係る装飾シートの基部に表現された意匠(模様)を示す。図11(b)は前記意匠及び図9(b)の柄に対応している接着剤の配置パターン(平面図)を示す。
図11において、DPは意匠表示層181cに表現(印刷)された意匠である。AP1、AP2及びAP3は塗布された接着剤(接着剤塗布パターン)を示す。接着剤AP1は反射層(ホログラムシート)181aの柄HPに対応するものであり、接着剤AP2は装飾シート181の縁に塗布されたものであり、AP3は意匠表示層181cの意匠DPに対応するものである。なお、図11には示していないが、この変形例の反射層(ホログラムシート)181aの柄は図9(a)と同じものである(違ったものでもよいが、説明の便宜上同じものとしている)。
図11の変形例は、接着層181dにおける接着剤の配置パターンが、反射層181aのパターンとともに、基部181bの意匠(意匠表示層181cに表現された意匠DP)の両方に対応しているものである。言い換えれば、図9(b)の接着剤の配置パターンに意匠DPの部分を加えたものである。
意匠DPの部分は、背景である反射層(ホログラムシート)181aが見えないか、見えたとしても視覚に訴える力が弱くなっており、遊技者は意匠DPのほうを強く感じる。このため、接着剤の厚みのムラに起因する不規則な模様が生じたとしても、その影響は小さく、多くの場合無視することができる。このような点から意匠DPの部分にも接着剤を塗布している。より多くの接着剤を塗布することで接着力を高め、剥がれを防止することができる。
図11(b)は、印刷などで表現された意匠に対応する接着剤の配置パターンを示しているが、当該配置パターンは、ステージ180に凹凸が設けられた部分についても適用することができる。
図12は、発明の実施の形態に係るステージ(その遊技球通過面に遊技球を誘導するための凸部が設けられたもの)に装飾シートを貼り付ける様子を示す斜視図である。
DP’は、ステージ180の遊技球通過面に設けられた凸部(凹部であってもよい)である。接着層181dにおける接着剤の塗布パターンは、反射層181aのパターンとともに、凸部DP’にも対応している。図12では、便宜上、凸部DP’を図11(a)の意匠表示層181cに表現された意匠DPと同じにしているので、接着層181dにおける接着剤の塗布パターンは図11(b)と同じになる。もちろん、凸部DP’を意匠DPと同じにすることは必須ではなく、任意の形状にすることができる。当該形状に対応して接着層181dの接着剤の塗布パターンを形成する。
凸部DP’は意匠として機能するが、同時に遊技球を誘導する機能も果たす。図12の例では凸部DP’は遊技球がやって来る方向を向いたくさび状であり、遊技球を一般領域144、144の方へ振り分け、特定領域(V入賞領域)143に入りにくくなるように誘導している。
凸部DP’の部分は、背景である反射層(ホログラムシート)181aは見えるものの当該部分で光が屈折するので、他の部分とは違って見える(ホログラムシートの規則的な柄が当該部分で乱される)。このため、接着剤の厚みのムラに起因する不規則な模様が生じたとしても、その影響は小さく、多くの場合無視することができる。このような点から凸部DP’の部分にも接着剤を塗布することができる。より多くの接着剤を塗布することで接着力を高め、剥がれを防止することができる。
以上のように、発明の実施の形態によれば、ステージ部材(遊技球誘導部材)において、気泡や接着剤による美観への悪影響を低減することができる。透明部材であるステージ部材(遊技球誘導部材)に仕様変更が生じても、接着剤の塗布パターンに与える影響を少なくできる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
180 ステージ(遊技球誘導部材)
181 装飾シート
181a 反射層
181b 基部
181c 意匠表示層
181d 接着層
AP、AP1、AP2、AP3 接着層の接着剤の塗布パターン
DP 意匠表示層の意匠
DP’ ステージの凸部(又は凹部)
HP ホログラムシート(反射層)の柄

Claims (3)

  1. 遊技者が入賞口の設けられた遊技盤へ遊技球を打ち出し、その入賞による賞球の払い出しを受ける弾球遊技機において、
    前記遊技球を誘導するための部材であって、前記遊技球が通過する面(以下、「遊技球通過面」)を備え、少なくとも前記遊技球通過面の部分は透明に形成されている遊技球誘導部材と、
    予め定められた装飾が施され、前記装飾が前記遊技球と直接接触せず、かつ、前記装飾が透明な前記遊技球通過面を通して遊技者に視認可能なように、前記遊技球誘導部材の前記遊技球通過面とは異なる面に貼付される装飾シートとを備え、
    前記装飾シートは、
    透明な基部と、
    前記基部の一方の面に設けられて光を反射する層であって、前記光の反射の状態を予め定められたパターンに基づき異ならせることにより所定の柄が表現される反射層と、
    前記基部の他方の面に設けられ、前記装飾シートを前記遊技球誘導部材に貼付するための接着層とを含み、
    前記接着層における接着剤の配置パターンは、前記柄を表現するための前記反射層の前記パターンに対応していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記基部に所定の意匠が表現され、
    前記接着層における前記接着剤の前記配置パターンは、前記反射層の前記パターンとともに、前記基部の前記意匠にも対応していることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技球誘導部材の前記遊技球通過面に凹部又は凸部が設けられ、
    前記接着層における前記接着剤の前記配置パターンは、前記反射層の前記パターンとともに、前記遊技球通過面の前記凹部又は凸部にも対応していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
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