JP2016214752A - 遊技機 - Google Patents

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JP2016214752A JP2015105742A JP2015105742A JP2016214752A JP 2016214752 A JP2016214752 A JP 2016214752A JP 2015105742 A JP2015105742 A JP 2015105742A JP 2015105742 A JP2015105742 A JP 2015105742A JP 2016214752 A JP2016214752 A JP 2016214752A
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【課題】画像が投影されない部分が発生することによる演出効果の低減を防ぐことができる遊技機を提供する。【解決手段】遊技が可能な遊技機1であって、遊技に関する画像を投影可能な投影手段400と、投影手段400によって画像が投影される被投影面として、少なくとも第1被投影面301と第2被投影面302A〜302Dとを含むスクリーン装置300と、第2被投影面302A〜302Dを、第1被投影面301が向く方向と同じ方向に向いている第1状態と、第1被投影面301が向く方向と異なる方向に向いている第2状態とに可動可能な可動手段305A〜305Dと、を備え、スクリーン装置300は、第2被投影面302A〜302Dが可動手段により第2状態に可動されたときに、投影手段400によって画像が投影される第3被投影面303を更に含む。【選択図】図5

Description

本発明は、遊技が可能な遊技機に関する。
従来、透明な遊技盤の背面側に設けられるスクリーンパネルと、このスクリーンパネルの手前に設けられるサブスクリーンとを備え、背面側から投射された投射光によりスクリーンパネル及びサブスクリーンに画像が投影される遊技機がある。このような遊技機では、サブクリーンがその中央部を回転中心として回動される演出が実行されるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−161007号公報
しかしながら、特許文献1にあっては、背面側から投射光をサブスクリーンに投射するために、サブスクリーンが配置される位置に投射光を投射させるための孔が形成されているので、サブクリーンがその中央部を回転中心として回動される度に、当該孔から遊技盤の背面側が見えてしまって遊技盤の見栄えが悪くなってしまって、演出効果を低減させてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、画像が投影されない部分が発生することによる演出効果の低減を防ぐことができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技に関する画像を投影可能な投影手段(例えば、投影装置400)と、
前記投影手段によって画像が投影される被投影面として、少なくとも第1被投影面(例えば、第1スクリーン301)と第2被投影面(例えば、第2スクリーン302A〜302D)とを含むスクリーン装置(例えば、スクリーンユニット300)と、
前記第2被投影面を、前記第1被投影面が向く方向と同じ方向に向いている第1状態(例えば、第1演出状態)と、前記第1被投影面が向く方向と異なる方向に向いている第2状態(例えば、第2演出状態)とに可動可能な可動手段(例えば、回動用モータ305A〜305D)と、
を備え、
前記スクリーン装置は、前記第2被投影面が前記可動手段により前記第2状態に可動されたときに、前記投影手段によって画像が投影される第3被投影面(例えば、第3スクリーン303)を更に含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動手段によりスクリーン装置が第2状態に可動されたときに、第3被投影面に画像が投影できるため、スクリーン装置において画像が投影されない部分を低減できるので、画像が投影されない部分が発生することによる演出効果の低減を防ぐことができる。
本発明の請求項2に記載の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技に関する画像を投影可能な投影手段(例えば、投影装置400)と、
前記投影手段によって画像が投影される被投影面として、少なくとも第1被投影面(例えば、第1スクリーン331)と該第1被投影面の前記投影手段側に前記第1被投影面が向く方向と同じ方向を向いている状態を維持しつつ、動くことが可能に設けられる第2被投影面(例えば、第2スクリーン332)とを含むスクリーン装置(例えば、変形例1におけるスクリーンユニット330)と、
前記第2被投影面を第1状態(例えば、第2スクリーン332が開口部337を隠蔽する隠蔽位置)と該第1状態とは異なる第2状態(例えば、第2スクリーン332が開口部337を隠蔽しない非隠蔽位置)とに変化可能な変化手段(例えば、駆動装置335)と、
を備え、
前記スクリーン装置は、前記第2被投影面が前記変化手段により前記第2状態とされたときに、前記投影手段によって画像が投影される第3被投影面(例えば、第3スクリーン333)を更に含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、変化手段により第2被投影面が第2状態とされたときに、第3被投影面に画像が投影できるため、スクリーン装置において画像が投影されない部分を低減できるので、画像が投影されない部分が発生することによる演出効果の低減を防ぐことができる。
本発明の請求項3に記載の遊技機は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、
前記投影手段(例えば、投影装置400)は、第1画像(例えば、演出図柄の画像)と該第1画像とは異なる第2画像(例えば、背景用の画像)とを同時に投影するときに、前記第2画像を前記第1画像よりもぼかした状態で投影する(例えば、表示制御部123において、背景用のレイヤーでは、画像の輪郭や色の濃淡の境界をぼかす処理を行って画像を生成し、この生成された画像が投影される部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、投影手段により第1画像と第2画像とが同時に投影されたときに、第1画像が第2画像よりも強調されるので、遊技者が第1画像に注目するようになる。
本発明の請求項4に記載の遊技機は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技に関する画像を表示可能に前記スクリーン装置(例えば、スクリーンユニット300)の近傍に配置される表示手段(例えば、演出表示装置5)と、
前記投影手段(例えば、投影装置400)及び前記表示手段の制御を行う制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
を備え、
前記制御手段は、コントラスト比を、前記表示手段が表示する画像よりも前記投影手段が投影する画像の方を高くする制御を行う(例えば、演出制御用CPU120がスクリーンユニット300に投影される画像のコントラスト比が、演出表示装置5に表示される画像のコントラスト比よりも高くなるように制御を行う部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、投影手段により投影される画像が表示手段に表示される画像よりも明瞭に見えるようになるので、投影手段により投影される画像に遊技者を注目させることができる。
本発明の請求項5に記載の遊技機は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記スクリーン装置(例えば、スクリーンユニット300)の少なくとも一部を前方から覆う透明板(例えば、第1透明板50a)を備え、
前記投影手段(例えば、投影装置400)は、前記透明板の前方に設けられた投光部(例えば、投影部401)から、前記透明板の少なくとも一部を通じて前記スクリーン装置に投影光を投影し(例えば、投影装置400から投影される投影光の一部が、第1透明板50aの開口部170の縁辺近傍の部分を通過した後に、スクリーンユニット300に到達する部分)、
前記透明板は、光の反射を低減させる低反射層(例えば、第1透明板50aの表面に蒸着された銀の薄膜)を有する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、投影手段の投影光が透明板で反射し難くなる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
本実施例におけるパチンコ遊技機を正面から見た状態を示す正面図である。 パチンコ遊技機の回路構成例を示すブロック図である。 開閉扉枠を開放して遊技盤を遊技機用枠に取り付ける状態を示す斜視図である。 パチンコ遊技機の内部構造を示す概略縦断側面図である。 (A)は、第1演出状態であるときのスクリーンユニットの斜視図であり、(B)は、第2演出状態であるときのスクリーンユニットの斜視図である。 (A)は、第1演出状態であるときのスクリーンユニットの構造を示す平面図とA−A断面図であり、(B)は、第2演出状態であるときのスクリーンユニットの構造を示す平面図とB−B断面図である。 (A)は、投影装置とスクリーンユニットとの位置関係を示す概略縦断側面図であり、(B)は、投影装置とスクリーンユニットとの位置関係を示す概略横断平面図である。 スクリーンユニットを用いた演出態様を示す説明図である。 スクリーンユニットを用いた演出態様を示す説明図である。 スクリーンユニットを用いた演出態様を示す説明図である。 変形例1におけるスクリーンユニットを示す正面図である。 (A)は、変形例1におけるスクリーンユニットの構造を示す平面図とC−C断面図であり、(B)は、第2スクリーンが動作中であるときのスクリーンユニットの構造を示す平面図とD−D断面図である。 変形例1におけるスクリーンユニットを用いた演出態様を示す説明図である。 本実施例におけるパチンコ遊技機がメンテナンス作業中であるときに排出口から遊技球が排出される状態を示す拡大縦断側面図である。 変形例2におけるパチンコ遊技機の開閉扉枠を開放した状態を示す概略斜視図である。 (A)は、変形例2におけるパチンコ遊技機の内部構造を示す概略縦断側面図であり、(B)は、開閉扉枠を開放した状態を示す概略縦断側面図である。 (A)は、変形例3におけるパチンコ遊技機の内部構造を示す概略縦断側面図であり、(B)は、開閉扉枠を開放した状態を示す概略縦断側面図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。尚、以下において、図1の紙面手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、図1の紙面奥側をパチンコ遊技機1の後方(後面、背面)側とし、図1の紙面における上下左右位置をパチンコ遊技機1の上下左右位置として以下に説明する。また、パチンコ遊技機1の前面とは、パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、主要部材の配置レイアウトを示す。このパチンコ遊技機1は、遊技盤面を構成する遊技盤2を支持固定する遊技機用枠3と、この遊技機用枠3を回動可能に支持する外枠200(図3参照)と、から主に構成されている。この遊技盤2の前面には、ガイドレール2bによって囲まれた遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、第1透明板50a及び第2透明板50bを有する開閉扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、この開閉扉枠50により遊技領域10を含む遊技機用枠3の前面を開閉できる。また、開閉扉枠50により遊技機用枠3の前面を閉鎖したときに第1透明板50a及び第2透明板50bからなる透視部を通して遊技領域10を透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視で略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板(図示略)と、から主に構成されている。尚、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面見で略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板にて構成されてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば、7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。例えば第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を変動表示する。尚、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、パチンコ遊技機1の前後方向に貫通する開口部2cが形成されており、開口部2cには、環状のステージ飾り枠51が嵌合されている(図4参照)。また、遊技盤2の後方には、後述する投影装置400から投影される画像が映し出されるスクリーンユニット300や演出表示装置5が設けられている。このスクリーンユニット300と演出表示装置5を、開口部2cを通して視認できるようになっている。
このようにステージ飾り枠51は、パチンコ遊技機1の正面から見てスクリーンユニット300の周囲に位置している。よって、ステージ飾り枠51は、投影装置400からの投影光やスクリーンユニット300の光が反射して、スクリーンユニット300に投影される画像の視認性が低下してしまう虞があるため、スクリーンユニット300の周囲に位置しない他の部材(例えば、遊技領域10外に配設されている部材など)よりも光を反射し難い色(例えば、黒色など)に着色されている。
尚、本実施例では、ステージ飾り枠51を黒色などに着色しているが、光を反射し難い材質でステージ飾り枠51を形成したり、光を反射し難い表面状態にステージ飾り枠51を形成したりしても良い。
演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば、3つといった複数の変動表示部となる演出図柄変動エリア5L,5C,5Rにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄(飾り図柄ともいう)が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
演出図柄の変動表示は、スクリーンユニット300と演出表示装置5のいずれにおいても実行される。演出表示装置5において演出図柄の変動表示が実行される場合には、演出表示装置5の表示領域に設定された、「左」、「中」、「右」の演出図柄変動エリア5L,5C,5Rにて個々に演出図柄の変動表示が実行され、変動表示が終了するときに、「左」、「中」、「右」の各演出図柄変動エリア5L,5C,5Rにて、演出図柄の変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
また、スクリーンユニット300の投影領域において演出図柄の変動表示が実行される場合にも、演出表示装置5と同様に、「左」、「中」、「右」の3つの表示領域にて演出図柄の変動表示が実行され、変動表示が終了するときに、「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄変動エリア301L,301C,301Rに確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、スクリーンユニット300の投影領域及び演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。尚、確定演出図柄(最終停止図柄)をスクリーンユニット300または演出表示装置5の一方のみに表示するようにしても良い。また、特別図柄や演出図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、演出図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して変動表示を終了させることである。
スクリーンユニット300や演出表示装置5において変動表示される演出図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。演出図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。尚、演出図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやはずれとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
尚、本実施例では、スクリーンユニット300の演出図柄変動エリア301L,301C,301Rと、演出表示装置5の演出図柄変動エリア5L,5C,5Rの双方で、演出図柄の変動表示が行われる態様になっているが、スクリーンユニット300または演出表示装置5のいずれか一方の演出図柄変動エリアで変動表示を行うようにしても良い。また、変動表示をスクリーンユニット300と演出表示装置5とで切り替えて行うようにしても良く、例えば、スクリーンユニット300の301L,301C,301Rで変動表示を行う場合には、演出表示装置5の演出図柄変動エリア5L,5C,5Rで変動表示を行わないようにし、かつ演出表示装置5の演出図柄変動エリア5L,5C,5Rで変動表示を行う場合には、スクリーンユニット300の301L,301C,301Rで変動表示を行わないようにしても良い。
また、スクリーンユニット300の投影領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア301D、第2保留記憶表示エリア301Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア301D、第2保留記憶表示エリア301Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
尚、本実施例では、スクリーンユニット300とともに、保留記憶表示を行うための、第1保留記憶表示エリア5D及び第2保留記憶表示エリア5Uが演出表示装置5の表示領域の上部の左右2箇所に設定される。このように、スクリーンユニット300の第1保留記憶表示エリア301D及び第2保留記憶表示エリア301Uと、演出表示装置5の第1保留記憶表示エリア5D及び第2保留記憶表示エリア5Uの双方で、保留記憶表示が行われる態様になっている。尚、後述するように、スクリーンユニット300の投影領域において、保留記憶表示が見え難くなるような所定の演出を実行中に、第1保留記憶表示エリア301D及び第2保留記憶表示エリア301Uにて行われている保留記憶表示が一時的に消去される。
本実施例では、スクリーンユニット300と演出表示装置5との保留記憶表示エリアで保留記憶表示を行うようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーンユニット300または演出表示装置5のいずれか一方の保留記憶表示エリアで保留記憶表示を行うようにしても良い。例えば、保留記憶表示をスクリーンユニット300と演出表示装置5とで切り替えて行うようにし、スクリーンユニット300の保留記憶表示エリア301D,301Uで保留記憶表示を行う場合には、演出表示装置5の保留記憶表示エリア5D,5Uで保留記憶表示を行わないようにし、かつ演出表示装置5の保留記憶表示エリア5D,5Uで保留記憶表示を行う場合には、スクリーンユニット300の保留記憶表示エリア301D,301Uで保留記憶表示を行わないようにしても良い。
本実施例では、後述するように、スクリーンユニット300に対してスーパーリーチ演出の遊技中の演出に関する画像が投影可能となっている。尚、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予告演出、大当り確定報知演出、確変中演出、ST中演出等の演出に関する画像がスクリーンユニット300に対して投影するようにしても良い。また、パチンコ遊技機1の演出や特徴等を紹介するデモ演出等、パチンコ遊技機1において遊技が行われていない状態(非遊技中)で実行される演出に関する画像をスクリーンユニット300に対して投影するようにしても良い。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることや、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。本実施例では、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を丸型の白色表示とし、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を同様に丸型の白色表示とする。
図1に示す例では、第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上方位置に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。また、第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。また、第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
また、遊技盤2の後方における演出表示装置5の上方には、スクリーンユニット300が設けられている。スクリーンユニット300は、後述する投影装置400から画像が投影されることによって、演出図柄の変動表示や、この演出図柄の変動表示に応じて実行される各種演出画像等が表示(投影)されるようになっている。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば、所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、閉鎖位置となる閉鎖状態と開放位置となる開放状態とに変化する可動板を有する普通電動役物を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動板が閉鎖位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい閉鎖状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動板が開放位置となる開放制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい開放状態となる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば、図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば、図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第2始動条件が成立する。尚、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通可変入賞球装置6Bの右方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉(図示略)を備え、その大入賞口扉(図示略)によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口(図示略)を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉(図示略)が大入賞口(図示略)を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉(図示略)が大入賞口(図示略)を開放状態として、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。尚、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口(図示略)を通過(進入)した遊技球は、例えば、図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口(図示略)を遊技球が通過(進入)したときには、例えば、第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口(図示略)に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口(図示略)が閉鎖状態となれば、大入賞口(図示略)に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第2保留表示器25Bの右側には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(変動表示)する。このような普通図柄の変動表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば、4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の前面(遊技盤面)には、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘(図示略)が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば、所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
開閉扉枠50の上部位置には、前方に突出する上突出部210Aが開閉扉枠50の上辺に沿って庇状に形成されているとともに、この上突出部210A内の左右側部には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが収容されている。また、開閉扉枠50の下部位置には、低音出力用のスピーカ8Uが内蔵されている。
尚、本実施例では上突出部210A内の左右側部にスピーカ8L,8Rが収容される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スピーカ8L,8Rを露出するように上突出部210Aに設けても良い。更に遊技領域10の周辺部には、演出用LED9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域10における各構造物(例えば、普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲にも、演出用LEDが配置されていてもよい。開閉扉枠50の右下部位置には、遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル52が設けられている。例えば、打球操作ハンドル52は、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドル52には、発射装置(図示略)が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
遊技領域10の下方における開閉扉枠50の所定位置には、賞球や貸玉として払い出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿が設けられている。
開閉扉枠50の前面下部には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含む。スティックコントローラ31Aの下部には、操作桿に対する傾倒操作を検出するコントローラセンサユニット35Aが設けられている。
スティックコントローラ31Aの上方には、遊技者が押下動作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下動作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における打球供給皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者による押下動作を検出するプッシュセンサ35Bが設けられていればよい。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が、図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の変動表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば、前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の変動表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の変動表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図はずれ」となる。普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が、図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば、前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が、図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、特図変動時間としての変動表示時間が経過すると、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「はずれ」となる。尚、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されるようにしても良く、これら所定表示結果としての所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示される場合には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。
特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
本実施例におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をはずれ図柄としている。尚、小当り図柄を停止表示する場合には、例えば、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とすれば良い。尚、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄やはずれ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄やはずれ図柄となるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」、「5」、「7」の数字を示す大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば、29秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば、「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。尚、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば大入賞口に遊技球が入賞しなかったことなど)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば、29秒など)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば、0.1秒など)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
尚、小当り図柄(例えば「2」の数字)を停止表示する場合にあっては、これら小当り図柄が確定特別図柄として導出された後に、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。具体的に小当り遊技状態では、例えば、上記した、実質的には出球(賞球)が得られない短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作を実行すれば良い。
投影装置400により投影されるスクリーンユニット300や演出表示装置5では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
ここで、リーチ状態とは、スクリーンユニット300上や演出表示装置5上の領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、例えば、スクリーンユニット300や演出表示装置5の「左」、「中」、「右」の演出図柄変動エリア5L,5C,5R,301L,301C,301Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の演出図柄変動エリア5L,5R,301L,301Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する演出図柄(例えば「7」の英数字を示す演出図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの演出図柄変動エリア(例えば「中」の演出図柄変動エリア5C,301Cなど)では、演出図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の演出図柄変動エリアにおける全部または一部で演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態(リーチ状態)である。
また、リーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動速度を低下させたり、スクリーンユニット300や演出表示装置5に演出図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、スクリーンユニット300の状態を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、演出図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。尚、リーチ演出には、スクリーンユニット300や演出表示装置5やスクリーンユニット300における表示動作のみならず、スピーカ8L,8R,8Uによる音声出力動作や、演出用LED9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、変動表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、はずれ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「はずれ」となる場合における「非リーチ」(「通常はずれ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、はずれ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、あるいは、リーチ演出が実行されずに、所定のリーチはずれ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示結果は、変動表示結果が「はずれ」となる場合における「リーチ」(「リーチはずれ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち「3」の数字を示す大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として非確変大当り組合せを停止表示しても良い。
通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)となる確定演出図柄は、例えば、スクリーンユニット300上や演出表示装置5上において変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄変動エリアにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)の確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「非確変」(「通常大当り」ともいう)の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)を停止表示しても良い。「非確変」の大当り種別で変動表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、後述するように普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態などとは異なる通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち、「5」、「7」の数字を示す特別図柄といった確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として確変大当り組合せを停止表示しても良い。確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば、スクリーンユニット300上や演出表示装置5上において変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が「1」、「3」、「5」、「7」である演出図柄が、「左」、「中」、「右」の各演出図柄変動エリアにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。確変大当り組合せを構成する図柄番号が「1」、「3」、「5」、「7」である演出図柄は、確変図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される場合に、演出図柄の変動表示結果として、通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。
確定演出図柄が通常大当り組合せであるか確変大当り組合せであるかにかかわらず、特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「確変」の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、本実施例では、「確変」の大当り種別のうち、確定特別図柄として「5」、「7」の変動表示結果にて「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。
これら確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果(特図表示結果)が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したときに、終了すればよい。尚、時短制御と同様に、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば、時短回数と同じ100回や、時短回数とは異なる90回)の特図ゲームが実行されたときに、確変制御を終了してもよい。また、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたときに、確変制御を終了してもよい。
時短制御が行われるときには、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御)が行われる。このように、時短制御に伴い第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御としては、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。
高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口は、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。これにより、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、時短制御が行われる期間と同一であればよい。
時短制御と高開放制御がともに行われる遊技状態は、時短状態あるいは高ベース状態ともいう。また、確変制御が行われる遊技状態は、確変状態あるいは高確状態ともいう。確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態は、高確高ベース状態とも称される。尚、本実施例では制御される遊技状態としては設定されていないが、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態は、高確低ベース状態とも称される。また、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態のみを、特に「確変状態」ということもあり、高確低ベース状態とは区別するために、時短付確変状態ということもある。一方、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態(高確低ベース状態)は、高確高ベース状態と区別するために、時短なし確変状態ということもある。確変制御が行われずに時短制御や高開放制御が行われる時短状態は、低確高ベース状態とも称される。確変制御や時短制御及び高開放制御がいずれも行われない通常状態は、低確低ベース状態とも称される。通常状態以外の遊技状態において時短制御や確変制御の少なくともいずれかが行われるときには、特図ゲームが頻繁に実行可能となることや、各回の特図ゲームにおける変動表示結果が「大当り」となる確率が高められることにより、遊技者にとって有利な状態となる。大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態は、特別遊技状態とも称される。
尚、小当り図柄を停止表示する場合にあっては、前述した小当り遊技状態に制御した後には、遊技状態の変更が行われず、変動表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御すれば良い。
パチンコ遊技機1には、例えば、図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば、払出制御基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81,82に伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、投影装置400、演出表示装置5、スクリーンユニット300、スピーカ8L,8R,8U及び演出用LED9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、投影装置400における投影動作や、演出表示装置5における表示動作や、スクリーンユニット300の駆動動作、スピーカ8L,8R,8Uからの音声出力動作の全部または一部、演出用LED9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L,8R,8Uから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。LED制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたLED出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、演出用LED9などにおける点灯/消灯駆動を行うLEDドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。尚、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23は、例えば、センサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。
また、主基板11には、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば、電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンドや、投影装置400における投影動作や演出表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L,8R,8Uからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、演出用LED9の点灯動作などを制御するために用いられるLED制御コマンドが含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(Read Only Memory101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(Random Access Memory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(Central Processing Unit103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport105)と、を備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図2に示すように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理や投影装置400における投影動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
本実施例の表示制御部123は、主基板11から送信される表示制御コマンドの受信に基づいて演出制御用CPU120から出力される指示に応じて、ROM121に記憶されているキャラクタ画像データ等の各種画像データを読み出して、投影装置400により投影される画像や演出表示装置5に表示される画像を生成して投影装置400や演出表示装置5に出力する。
図2に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の決定用テーブルを構成するテーブルデータ、各種の演出制御パターンを構成するパターンデータ(プロセステーブル)などが記憶されている。
一例として、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の演出装置(例えば、演出表示装置5、スピーカ8L,8R,8U等)による演出動作を制御するために使用する演出制御パターンを複数種類格納した演出制御パターンデータが記憶されている。演出制御パターンは、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて実行される各種の演出動作に対応して、その制御内容を示す時系列データなどから構成されている。演出制御パターンデータには、例えば、特図変動時演出制御パターン、予告演出制御パターン等の各種演出制御パターン等が、格納されていればよい。
尚、本実施例のスクリーンユニット300及び投影装置400は、演出制御基板12の演出制御用CPU120により制御される。この演出制御用CPU120は、所定のプロセステーブルに基づいてスクリーンユニット300及び投影装置400を含む各種装置類を制御して演出を実行するようにしている。そして、このプロセステーブルには、各種装置類を制御するためのプロセスデータ(演出表示装置5の表示制御を行うための表示制御実行データ、投影装置400の投影制御を行うための投影制御実行データ、スクリーンユニット300の駆動制御を行うための駆動制御実行データ、スピーカ8L,8R,8Uの音出力制御を行うための音出力制御実行データ等)が設定されている。
尚、本実施例では、ROM121に記憶された画像として、スクリーンユニット300において、投影対象となる各部位に対応付けられた画像、つまりプロジェクションマッピング技術により作成された画像を用いている。
尚、本実施例では、後述するように、スクリーンユニット300が1枚の第1スクリーン301と、この第1スクリーン301の中央の開口部301aに設けられた4枚の第2スクリーン302A〜302Dと、第1スクリーン301及び第2スクリーン302A〜302Dよりも後方位置に設けられた第3スクリーン303とを備えている(図5(A)参照)。更に、4枚の第2スクリーン302A〜302Dは、後述するように、回動動作可能となっている(図5(B)参照)。この第2スクリーン302A〜302Dが動作して開口部301aを開放することで、第3スクリーン303に画像を投影可能になる。このように、スクリーンユニット300は、画像が投影される被投影面が変化される。
また、投影装置400は、スクリーンユニット300の状態に対応して作成された画像を投影することが可能になっている。このスクリーンユニット300に合わせた画像としては、例えば、第1スクリーン301及び第2スクリーン302A〜302Dで面一をなす被投影面に投影する画像であれば、投影装置400の投影方向に対して傾いた被投影面に合わせた画像、例えば、被投影面の傾きによらず、上下に移動(変動)する演出図柄の画像が例示される。この被投影面の傾きによらない画像とは、被投影面の下端部領域に投影される画像として、上端部領域に投影される画像よりも幅寸法が狭くなる画像を割り当てた画像(いわゆるプロジェクションマッピング画像)とされている。
また、第2スクリーン302A〜302Dが動作中の状態、つまり、第2スクリーン302A〜302Dの表面が投影装置400の投影方向に対して傾いた状態のときには、この傾いた第2スクリーン302A〜302Dの表面に対応して作成されたプロジェクションマッピング画像を投影することが可能になっている。更に、第2スクリーン302A〜302Dの表面(被投影面)が投影装置400の投影方向に対して垂直な方向に向いている状態(図6(B)参照)、つまり、第1スクリーン301の開口部301aが最も大きく開口した状態のときには、開口部301aを介して第3スクリーン303に投影できるように作成されたプロジェクションマッピング画像を投影することが可能になっている。
本実施例では、スクリーンユニット300に合わせて予めマッピングして画像を作成しておき、その画像データをROM121に記憶しておき、表示制御部123がROM121に記憶された画像データを読み出して、投影装置400を用いて出力するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーンユニット300の状態に対応したマッピング済みの画像を予め作成しておくものでなくても良い。例えば、スクリーンユニット300の状態に対応していない画像データと、スクリーンユニット300の状態に合致させて画像をマッピングするための領域(座標)が記述されたマッピング用データをROM121に記憶しておき、表示制御部123がROM121に記憶された画像データとスクリーンに応じたマッピング用データとを読み出すとともに、その読み出した画像データをスクリーンユニット300の状態に対応するようにリアルタイムにてマッピングして、このマッピングした画像をスクリーンユニット300の被投影面に投影装置400を用いて投影するようにしても良い。
また、投影装置400の投影部401(レンズ)からスクリーンユニット300までの焦点距離が予め設定されたおり、投影装置400は、設定された焦点距離に応じて画像を投影するようにしている。
次に、図3〜図7に基づいて、パチンコ遊技機1の構造について説明する。図3に示すように、パチンコ遊技機1の背面側、つまり、遊技機用枠3の背面上部には、遊技場に設置される遊技島(図示略)から供給される遊技球を受ける球タンク150が設けられている。この球タンク150に供給された遊技球は、補給通路を流下して左側の払出装置に供給される。この払出装置から払い出された遊技球は、パチンコ遊技機1の前面に設けられた打球供給皿に誘導される。
また、外枠200(図4参照)が正面視で四角枠状に形成されている。この外枠200には、遊技機用枠3が回動可能に支持されている(図3参照)。この遊技機用枠3は、その左側辺を中心として外枠200を閉鎖する閉鎖位置と外枠200を開放する開放位置との間で回動可能になっている。そして、遊技機用枠3が閉鎖位置にあるときに、この遊技機用枠3により外枠200の開口が閉鎖されるようになっている。
図3に示すように、遊技機用枠3には、遊技機用枠3とほぼ同形に形成された枠体50cと、第1透明板50a及び第2透明板50bとを有する開閉扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、遊技領域10を含む遊技機用枠3の前面を開閉できるようになっている。この開閉扉枠50を閉鎖したときには、第1透明板50a及び第2透明板50bを透して遊技領域10を透視できるようになっている。また、開閉扉枠50は、遊技機用枠3の前面全域を被覆可能な大きさに形成されている。尚、第1透明板50a及び第2透明板50bが開閉扉枠50に設けられていることで、第1透明板50a及び第2透明板50bが一体的に開閉動作されるようになっている。
また、遊技機用枠3には、正面視で四角形状の開口部160が形成されており、開口部160を閉鎖するように遊技盤2が前方から着脱可能に取り付けられる。遊技盤2は、盤面板と、盤面板の前後面に設けられる各種部材や電子部品等を含む構造体である。また、遊技盤2の背面には、演出表示装置5、スクリーンユニット300及び演出用可動物(図示略)等が組付けられたカバー体220が取り付けられ一体化されている。カバー体220は、外部からの光の入射を遮ることができるように黒色で不透明な合成樹脂材により前面が開口する略箱状に形成され、遊技盤2の背面略全域を覆うように取り付けられる。このように、カバー体220が一体に取り付けられた遊技盤2が遊技機用枠3に取り付けられると、カバー体220が開口部160を介して遊技機用枠3の背面側に突出するようになっている(図4参照)。
パチンコ遊技機1の後方に向けて膨出するカバー体220の外周面下部に形成された傾斜面220aには主基板11が収納された主基板ケース11Aが設けられている。また、遊技機用枠3の背面におけるカバー体220の下方には、遊技球の払い出しに関わる制御を行う払出制御基板が収納された払出制御基板ケース91Aと、パチンコ遊技機1に電力を供給するための電源基板92が収納された電源基板ケース92Aと、が前後に重畳するように設けられている。このようにすることで、カバー体220の背面には、基板が配置されないので、カバー体220の奥行き方向の突出寸法を大きくとることにより、スクリーンユニット300と投影装置400との離間距離を大きくできるようにしている。
図3〜図4に示すように、開閉扉枠50の前面には、第2透明板50bの上方の上突出部210Aと、第2透明板50bの左右の側方突出部210Bと、第2透明板50bの下方の下突出部210Cと、からなるカバー部材が、それぞれ第2透明板50bに対し前方に突出するように設けられている。遊技場等においてパチンコ遊技機1は、左右方向に複数並設されているため、第2透明板50bの左右側に側方突出部210Bが突設されていることで、隣接する他のパチンコ遊技機から入射する光を遮ることができるため、パチンコ遊技機1における遊技領域10、演出表示装置5やスクリーンユニット300の視認性が低下することが防止される。
上突出部210Aは、開閉扉枠50の上辺に沿って庇状に形成され、左右方向の中央位置には投影装置400を収容可能な収容部211が設けられている。また、収容部211の左右にはスピーカ8L,8Rが収容されている。尚、上突出部210Aにおける収容部211に対応する部分は、その左右側よりも若干前方に突出している。側方突出部210Bは、開閉扉枠50の左側辺及び右側辺それぞれに沿って上下方向に延設され、正面視で細長帯状に形成されている。下突出部210Cは、開閉扉枠50の下辺に沿って形成され、打球供給皿、スティックコントローラ31A、プッシュボタン31B及び打球操作ハンドル52等が設けられている。尚、上突出部210Aにおける収容部211に対応する部分は、側方突出部210Bよりも前方に大きく突出している。
図1に示すように、上突出部210Aは、細長帯状の側方突出部210Bを介して下突出部210Cと一体に形成されている。よって、スティックコントローラ31A、プッシュボタン31B及び打球操作ハンドル52等が操作されることにより下突出部210Cに振動が生じた場合、側方突出部210Bを介して上突出部210Aに振動が伝達されるが、側方突出部210Bは、上突出部210Aや下突出部210Cに比べて表面積が小さく、かつ、突出長さも小さいことで、振動が上突出部210Aに伝達され難くなる。よって、スティックコントローラ31A、プッシュボタン31B及び打球操作ハンドル52等の操作により生じる振動で投影装置400から投影された画像が揺れることが抑制される。
第1透明板50a及び第2透明板50bは、枠体50cの開口を閉鎖するように設けられている。本実施例では、第1透明板50aは透明なガラス板にて構成され、第2透明板50bは、前方側からの光(例えば、遊技場の室内光や他のパチンコ遊技機からの光など)の入射を防ぐために、半透明のアクリル樹脂板(いわゆるスモークアクリル板)にて構成されており、第1透明板50a及び第2透明板50bは、前方、つまり、遊技者側から見て第2透明板50b、第1透明板50aの順に配置されている。
また、本実施例では、第1透明板50aがガラス板にて構成されるとともに第2透明板50bがアクリル樹脂板にて構成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1透明板50aがアクリル樹脂板にて構成されるとともに第2透明板50bがガラス板にて構成されても良い。更に、第1透明板50a及び第2透明板50bの両方がガラス板にて構成されても良いし、第1透明板50a及び第2透明板50bの両方がアクリル樹脂板にて構成されても良い。
尚、第1透明板50aには、スクリーンユニット300に対応する位置に開口部170が設けられている(図3及び図4参照)。投影装置400から投影される投影光は、第1透明板50aの開口部170を介してスクリーンユニット300に投影される。そのため、投影装置400から投影される投影光が第1透明板50aにより反射されたり屈折されたりすることがない。
また、第1透明板50aは第2透明板50bよりも薄い板厚寸法を有する平板(ガラス板)にて形成されている。このように、第2透明板50bを設けることにより、第1透明板50aは、遊技者によって殴打されること等が無いとともに、第1透明板50aの開口部170を介してスクリーンユニット300に触れられてしまうことが無い。また、遊技領域10の視認性を向上させるために、できるだけ第1透明板50aによる屈折や光の吸収等を抑えることが好ましいので、第1透明板50aの板厚を、遊技球の衝突等によって破損しない強度を有する最小限の厚みとなるようにしている。
また、第2透明板50bとしてアクリル樹脂板を用いることにより、第2透明板50bが破損しても破片が飛散してしまうことを防ぐことができるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2透明板50bとしてスモークフィルムを貼着したガラス板等を用いても良い。また、逆に、第1透明板50aと第2透明板50bの双方をアクリル樹脂板としても良い。また、本実施例の第1透明板50a(ガラス板)の表面には、光の反射を抑えるために、蒸着によって銀の薄膜(低反射層)が形成されている。
尚、本実施例では、投影装置400から投影されるほぼ全て投影光が第1透明板50aの開口部170を介してスクリーンユニット300に到達するようになっているが、投影装置400から投影される投影光の一部が、第1透明板50aの開口部170の縁辺近傍の部分を通過した後に、スクリーンユニット300に到達するものであっても良い。本実施例では、第1透明板50aの表面に光の反射を抑える銀の薄膜が形成されている。このように第1透明板50aの表面に銀の薄膜が形成されていることで、投影装置400から投影される投影光が第1透明板50aにより反射されることが無いようにしている。そのため、投影光の一部が第1透明板50aを通過した後に、スクリーンユニット300に到達した場合でも、投影光が第1透明板50aにより反射されずに明瞭に投影される。また、第1透明板50aに対して斜め上方から投影装置400の投影光が入射されるので、投影光が第1透明板50aにて反射され易いことから、これら投影光が第1透明板50aにて反射されることを、銀の薄膜を表面に形成することによって防ぐことができる。
尚、本実施例では、第1透明板50aの表面全体に銀の薄膜が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1透明板50aにおいて、少なくとも開口部170の縁辺近傍の部分の表面に銀の薄膜が形成されているものであっても良い。
また、本実施例では、第1透明板50aに開口部170を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1透明板50aに開口部170を形成せずに、投影装置400から投影される投影光の全てが第1透明板50aを通過した後に、スクリーンユニット300に到達するものであっても良い。このように投影装置400から投影される投影光が第1透明板50aを通過する場合には、第1透明板50aの表面に光の反射を抑える銀の薄膜を形成することで、投影装置400から投影される投影光が第1透明板50aにより反射されることが無いようにする。
尚、本実施例では、反射防止膜として銀薄膜を用いた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら銀薄膜以外の反射防止膜を使用しても良い。
また、本実施例では、第1透明板50aと第2透明板50bとに平板を用いた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、湾曲する湾曲板や、屈曲板等にて構成されていてもよい。
また、本実施例では、第1透明板50aを透明なガラス板にて構成し、第2透明板50bを半透明のアクリル樹脂板にて構成した形態を例示したが、第1透明板50aと第2透明板50bの少なくとも一方を、ガラス板またはアクリル樹脂板以外の透明素材、例えば、ポリカーボネート樹脂等にて構成されていてもよい。このように、第1透明板50aと第2透明板50bとは、異なる素材にて構成されていてもよいし、同一の素材にて構成されていてもよい。
また、本実施例では、第2透明板50bを半透明のアクリル樹脂板にて構成することで、パチンコ遊技機1の前方側からの光の入射を防ぐ形態を例示したが、第2透明板50bを構成するガラス板や透明樹脂板に遮光フィルムを貼着すること等により、少なくとも外部から入射する光の強度を低下させるための遮光層を設けることで、周囲の照明の光によって、スクリーンユニット300に投影された画像が視認しづらくなってしまうことを、より一層防ぐことができる。
第1透明板50aは、略鉛直方向に沿って立設されており、開閉扉枠50が閉鎖位置にあるときに、遊技盤2の盤面板に対し前方に離れた位置において略平行をなし、この盤面板との間に遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されるようになっている。
第2透明板50bは、第1透明板50aに対し前方に離れた位置において傾斜するように設けられる。詳しくは、第1透明板50aと第2透明板50bとの上端部間の離間寸法D1が、第1透明板50aと第2透明板50bとの下端部間の離間寸法D2よりも長寸となるように設けられている(D1>D2)。つまり、第2透明板50bは、下方から上方にかけて漸次、第1透明板50aとの距離が増大するように傾斜して設けられている。
また、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に形成される空間の側周面は、閉鎖枠212により覆われており、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に手指を挿入できないようになっている。また、閉鎖枠212における収容部211に対応する部分(上部)には、投影口213が形成されている、この投影口213に投影部401(レンズ)が臨むように投影装置400が設けられている。つまり、本実施例における投影部401(投影部401の少なくともレンズ部分)は、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けられている(図4参照)。
投影装置400は、投影部401を後斜め下向きにした状態で収容部211内に収容される。また、投影部401には、この投影部401からの投影光の拡散を防止する(投影範囲を決定する)ための拡散防止筒402が投影部401を囲むように設けられている。
このように投影装置400は、第1透明板50aと第2透明板50bと閉鎖枠212とにより囲まれた空間と収容部211とを連通する投影口213に、投影部401及び拡散防止筒402が臨むように収容部211に設けられることで、収容部211の後方に配設されるスクリーンユニット300に第1透明板50aの開口部170を通して画像を投影可能となっている。詳しくは、投影部401から投影された投影光は、第1透明板50aの前方から第1透明板50aの開口部170を斜めに透過し、更に遊技盤2の開口部2cを通過してスクリーンユニット300に到達するようになっている。つまり、投影装置400は、投影部401から投影される光が第2透明板50bを通過せずに第1透明板50aの開口部170を通過する位置に設けられている。
また、投影部401及び拡散防止筒402は、第1透明板50aと第2透明板50bと閉鎖枠212とにより囲まれた空間内に、投影口213を介して臨むように設けられていることで、投影部401及び拡散防止筒402の前方が第2透明板50bにより被覆されるため、第1透明板50aと第2透明板50bと閉鎖枠212とにより囲まれた空間内に手指や異物を進入させることができないので、投影部401から投影された投影光が手指で遮られたり、投影部401(レンズなど)や第1透明板50aに触られて指紋がついたりすること等を回避できる。
図1及び図4に示すように、ステージ飾り枠51における右部には、遊技領域10から前方に突出した突出役物部62が設けられている。尚、本実施例では、突出役物部62が演出に用いるキャラクタの顔の形状となっている。この突出役物部62は、遊技領域10の開口部2cから前方に突出されるとともに、更に第1透明板50aの開口部170を通し、この第1透明板50aの前面よりも前方に突出されている。
図3及び図4に示すように、開閉扉枠50の背面下部には、演出制御基板12が収納された演出制御基板ケース12Aが取り付けられている。演出制御基板12には、配線230の一端が接続されている。この配線230は、遊技機用枠3の下部に形成された挿通口を介して遊技機用枠3の背面側に延設される。また、この配線230の他端は、主基板11や等を含む各種基板及び演出用電子部品にそれぞれ接続されている。尚、演出制御基板ケース12Aは、開閉扉枠50に着脱可能に設けられている。つまり、演出制御基板12は、演出制御基板ケース12Aを介して開閉扉枠50に着脱可能に設けられている。尚、本実施例では、演出制御基板12を開閉扉枠50の背面下部に設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カバー体220の背面以外であれば、その他の部分に演出制御基板12を配置するようにしても良い。
次に、図1に示すように、スクリーンユニット300の周囲を覆うように配設されるステージ飾り枠51は、表面が光を反射し難い色に着色されているため、投影光がステージ飾り枠51にて遊技者側へ反射したり、第1透明板50aや第2透明板50bに映り込むこと等により、スクリーンユニット300に投影される画像の視認性が低下してしまうことを防ぐようになっている。
また、ステージ飾り枠51には、遊技盤2の遊技盤面(前面)から前方に突出する突出壁部51aが設けられている。この突出壁部51aは、ステージ飾り枠51の全周に沿ってリング状(環状)に設けられている。この突出壁部51aが突設されることで、遊技領域10を流下する遊技球が、スクリーンユニット300等が設けられたステージ飾り枠51の内側の領域に進入されないようにしている。尚、第1透明板50aの開口部170の全ての開口縁は、リング状の突出壁部51aよりも内側に配置される。つまり、第1透明板50aの開口部170の環の寸法は、突出壁部51aの環の寸法よりも小さく形成されている。
詳しくは、図7(A)に示すように、突出壁部51aの前端部と第1透明板50aの背面との間の前後寸法W1は、遊技球(図7(A)に示す遊技球P)の直径Rよりも短寸に形成されている(W1<R)。よって、遊技球が突出壁部51aと第1透明板50aとの間からスクリーンユニット300側でもある開口部2c側へ進入することが防止される。このように、スクリーンユニット300側へ遊技球が進入されないので、投影部401から投影される投影光が遊技球により遮られることを防止できる。尚、遊技盤2と第1透明板50aの背面との間の前後寸法は、遊技球の直径Rとほぼ等しい寸法であるので、遊技盤2から突出壁部51aの前端部までの突出長は、少なくとも遊技球Pの半径以上の寸法であれば良い。
また、本実施例では、スクリーンユニット300の前方斜め上方位置から画像が投影されるため、突出壁部51aが投影部401から投影される投影光を遮らない程度の突出長に形成されることが好ましい。
次に、スクリーンユニット300の構成について説明する。図5及び図6に示すように、スクリーンユニット300は、筐体310を有している。この筐体310は、底板310a、左側板310b、右側板310c、天板310d及び背板310eを備え、前方に向けて開口する箱状に形成されており、カバー体220に固設されている(図7参照)。また、筐体310内には、投影装置400から画像が投影される第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dと第3スクリーン303とが設けられている。
図5(A)に示すように、第1スクリーン301は、前面側が被投影面となる1枚の平面状の板部材であり、正面視で横長の四角形状をなしている。この第1スクリーン301の中央部には、正面視で横長の四角形状に開口された開口部301aが形成されている。尚、この開口部301aの横寸法及び縦寸法は、第1スクリーン301の横寸法及び縦寸法の約3分の2程度の大きさになっている。この第1スクリーン301は、筐体310に対して固定されている。
そして、この第1スクリーン301の開口部301aに4枚の第2スクリーン302A〜302Dが設けられている。各第2スクリーン302A〜302Dは、正面視で縦長の四角形状をなす部材であり、各第2スクリーン302A〜302Dが同一形状及び同一寸法をなしている。これら第2スクリーン302A〜302Dは、長手方向が上下を向くとともに、4枚の第2スクリーン302A〜302Dが横方向に並んで配置される。尚、各第2スクリーン302A〜302Dにより第1スクリーン301の開口部301aを閉鎖可能になっている。
図6(A)に示すように、各第2スクリーン302A〜302Dは、平面視において、その幅方向(横方向)の中央を中心軸として回動可能に設けられている。つまり、第2スクリーン302A〜302Dは、正面視において、左右方向(横方向)をX軸方向とし、上下方向(縦方向)をY軸方向とした場合に、Y軸を中心として回動可能に設けられている。
尚、各第2スクリーン302A〜302Dの下端部には、回転軸となる下部軸部306が設けられている。そして、第1スクリーン301の開口部301aの下縁辺には、この下部軸部306に接続され、各第2スクリーン302A〜302Dをそれぞれ回動させるための回動用モータ305A〜305Dが設けられている。また、各第2スクリーン302A〜302Dの上端部には、回転軸となる上部軸部307が設けられている。そして、第1スクリーン301の開口部301aの上縁辺には、この上部軸部307を保持する軸受部308が設けられている。
尚、各第2スクリーン302A〜302Dは、各回動用モータ305A〜305Dが駆動されることにより、第1スクリーン301の開口部301aを閉鎖する閉鎖位置(図5(A)及び図6(A)参照)と、第1スクリーン301の開口部301aを開放する開放位置(図5(B)及び図6(B)参照)と、の間で回動可能となっている。また、第1スクリーン301の開口部301aが閉鎖された状態を第1演出状態とし、第1スクリーン301の開口部301aが開口された状態を第2演出状態として以下に説明する。
本実施例では、演出制御用CPU120により各回動用モータ305A〜305Dが制御されている。これら回動用モータ305A〜305Dは、ステッピングモータにて構成されている。尚、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに含まれるスクリーンユニット300の駆動制御を行うための駆動制御実行データに基づいて各回動用モータ305A〜305Dを制御する。また、演出制御用CPU120は、回動用モータ305A〜305Dをそれぞれ独立して駆動させることもでき、例えば、4枚の第2スクリーン302A〜302Dの一部を回動させたり、全ての第2スクリーン302A〜302Dを回動させたりすることができる。また、各第2スクリーン302A〜302Dの回転方向については、平面視で時計回りに回動させるのみならず、その逆方向の回転である反時計回りに回動させることも可能になっている。
また、図6(A)に示すように、各第2スクリーン302A〜302Dの表面(被投影面)が投影装置400の投影方向に対して向いている状態では、第1スクリーン301の開口部301aが閉鎖されており、遊技者は第3スクリーン303を視認することができない。一方、図6(B)に示すように、各第2スクリーン302A〜302Dの表面(被投影面)が投影装置400の投影方向に対して垂直な方向に向いている状態では、第1スクリーン301の開口部301aが最も大きく開口した状態となり、遊技者は第3スクリーン303を視認することができるとともに、第3スクリーン303に画像を投影可能になる。
尚、第3スクリーン303は、第1スクリーン301及び第2スクリーン302A〜302Dよりも後方位置に設けられているため、第3スクリーン303で構成される被投影面と投影装置400(投影部401)までの距離は、第1スクリーン301及び第2スクリーン302A〜302Dで構成される被投影面と投影装置400(投影部401)までの距離よりも長くなっている。
次に、本実施例において投影装置400及びスクリーンユニット300を用いた演出態様について、図8を参照して説明する。先ず、図8(A)に示すように、変動表示の開始時に、スクリーンユニット300は、第2スクリーン302A〜302Dが閉鎖位置にある第1演出状態となっている。この第1演出状態では、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとにより面一をなす被投影面が形成されている。そして、スーパーリーチ演出の実行が開始されると、演出用のキャラクタの画像が投影装置400により投影される。このように、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとにより構成される広い面積の被投影面を用いて演出を実行できる。
また、演出図柄変動エリア301L,301C,301Rに表示されていた演出図柄の変動表示は、第1スクリーン301の左上の領域(小図柄表示エリア)に小さく小図柄として表示される。尚、演出表示装置5の演出図柄変動エリア5L,5C,5Rでは、演出図柄の変動表示が継続して表示される。遊技者は、第1スクリーン301の小図柄や演出表示装置5を視認することにより変動表示中であることを認識できる。
また、スクリーンユニット300の保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア301Dや第2保留記憶表示エリア301U)に表示されている保留記憶表示が一時的に消去される。尚、演出表示装置5の保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア5Dや第2保留記憶表示エリア5U)では、保留記憶表示が継続して表示されるので、遊技者は保留記憶を認識することができる。
図8(B)に示すように、変動表示を開始してから所定時間が経過したときに、スクリーンユニット300は、第2スクリーン302A〜302Dが開放位置になる第2演出状態に切り替わる。この第2演出状態では、第1スクリーン301の開口部301aを介して第3スクリーン303が視認可能となるとともに、投影装置400から投影される画像が開口部301aを介して第3スクリーン303に投影可能となる。このとき、スクリーンユニット300における演出図柄変動エリア301L,301C,301Rは、第3スクリーン303の被投影面に切り替わる。
そして、第3スクリーン303の演出図柄変動エリアの「左」と「右」の投影領域とに、同一の図柄(図8では「7」の図柄)が停止する一方で、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域にて変動表示が継続しているリーチ状態となる。このときに演出表示装置5の演出図柄変動エリア5L,5C,5Rでもリーチ状態となる。
そして、図8(C)に示すように、演出図柄変動エリアの「中」の変動表示が停止される直前、つまり変動表示結果が導出表示される直前に、スクリーンユニット300は、第2スクリーン302A〜302Dが閉鎖位置になる第1演出状態に切り替わる。また、変動表示結果が「大当り」である場合は、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとにより構成される被投影面において、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が、「大当り」となる図柄が停止し、変動表示結果が導出表示されるとともに、演出図柄が揃ったことを報知する大当り画像が表示される。更に、演出表示装置5の演出図柄変動エリアにも変動表示結果が導出表示される。尚、特に図示しないが、変動表示結果が「はずれ」である場合は、スクリーンユニット300及び演出表示装置5の各演出図柄変動エリアに変動表示結果が「はずれ」となる図柄が停止し、変動表示結果が導出表示される。
次に、その他の態様のスーパーリーチ演出について、図9及び図10を参照して説明する。先ず、図9(A)に示すように、変動表示の開始時に、スクリーンユニット300は、第2スクリーン302A〜302Dが閉鎖位置にある第1演出状態となっている。スーパーリーチ演出の実行が開始されると、投影装置400から投影される画像によってスクリーンユニット300における演出図柄変動エリア301L,301C,301Rの「左」、「中」、「右」の3つの投影領域にて、演出図柄の変動表示が実行される。このとき、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとにより面一をなす被投影面が形成されている。
また、スクリーンユニット300の演出図柄変動エリアの「左」、「中」、「右」の3つの投影領域における演出図柄は、上下寸法S1、左右寸法S2にて表示されている。尚、演出表示装置5における演出図柄変動エリア5L,5C,5Rには、スクリーンユニットにおける演出図柄変動エリア301L,301C,301Rにて行われている演出図柄の変動表示と同一の変動表示が行われる。
また、スクリーンユニット300の保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア301Dや第2保留記憶表示エリア301U)に表示されている保留記憶表示が一時的に消去される。尚、演出表示装置5の保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア5Dや第2保留記憶表示エリア5U)では、保留記憶表示が継続して表示される。
また、スクリーンユニット300において、演出図柄変動エリアの「左」と「右」の投影領域は、左端の第2スクリーン302Aと右端の第2スクリーン302Dに設けられている。また、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域は、中央の2枚の第2スクリーン302B,302Cに設けられている。
そして、図9(B)及び図9(C)に示すように、変動表示を開始してから所定時間が経過することによって、スクリーンユニット300における演出図柄変動エリアの「左」と「右」の投影領域とに、同一の図柄(図9及び図10では「7」の図柄)が停止する一方で、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域にて変動表示が継続しているリーチ状態となる。また、中央の2枚の第2スクリーン302B,302Cが回動動作され、第1スクリーン301の開口部301aの中央部(一部)が開放される。このとき、スクリーンユニット300における演出図柄変動エリアの「中」の投影領域は、第3スクリーン303に切り替わる。更に、この演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が「はずれ」となる図柄(図9(C)では「6」の図柄を例示している)が停止するか否かを煽るリーチ煽り演出が実行される。
このとき、スクリーンユニット300における演出図柄変動エリアの「中」の投影領域が第2スクリーン302B,302Cから第3スクリーン303に切り替わったことで、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に投影されている演出図柄の画像の投影面積が変化する。例えば、第3スクリーン303は、第2スクリーン302B,302Cよりも後方に形成されるため、第3スクリーン303における演出図柄変動エリアの「中」の投影領域における演出図柄が上下寸法S3、左右寸法S4にて表示される。尚、S3はS1よりも長寸であり、S4はS2よりも長寸である(S3>S1、S4>S2)。つまり、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域が第2スクリーン302B,302Cから第3スクリーン303に切り替わったことにより、第3スクリーン303の被投影面には、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域における演出図柄が拡大して投影される。
より詳しく説明すると、投影装置400が投影する演出図柄の画像は、常に一定の投影態様で投影する(投影態様を変更しないで投影する)。つまり、投影装置400の投影部401(レンズ)から投影される演出図柄の画像に対応する投影光の立体角は、常に一定となっている。このように、演出図柄の画像の投影光の立体角が一定であることで、画像が投影される被投影面が投影部401から離れるに連れて、演出図柄の画像が拡大されて映し出される。また、被投影面が投影部401から近づくに連れて、演出図柄の画像が縮小されて映し出される。本実施例では、演出図柄の画像に対応する投影光の立体角を変更せずに、被投影面を投影部401から離れた位置と近づいた位置とで切り替えることで、演出図柄の画像が投影される面積を拡大したり縮小したりすることが可能になっている。つまり、前述のように、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域が第2スクリーン302B,302Cから第3スクリーン303に切り替わったことで、被投影面が投影部401から離れる方向に移動され、演出図柄の投影面積が拡大される。
また、本実施例では、スクリーンユニット300にてスーパーリーチ演出が開始されたときに、投影されている保留記憶表示の画像が見え難くなってしまい、遊技者に保留記憶表示の形状等を誤認させてしまうおそれがあるので、投影されている保留記憶表示を消去し、演出表示装置5のみで保留記憶表示を表示するようにしているが、スーパーリーチ演出の実行中であっても、スクリーンユニット300にて保留記憶表示を表示するようにしても良い。また、保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア301Dや第2保留記憶表示エリア301U)を第2スクリーン302A〜302Dに設けるようにし、この第2スクリーン302A〜302Dが回動動作して、第1スクリーン301の開口部301aが開口されることで、保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア301Dや第2保留記憶表示エリア301U)が第3スクリーン303に切り替わるようにしても良い。そして、保留記憶表示エリアが第2スクリーン302A〜302Dから第3スクリーン303に切り替わることに応じて、表示制御部123にて画像が描画される際に、保留記憶表示を保留記憶表示エリアが第2スクリーン302A〜302Dにある場合よりも小さく描画することで、保留記憶表示エリアが第2スクリーン302A〜302Dにある場合と同一の大きさ(投影面積)にて遊技者に視認されるように投影しても良い。
より詳しく説明すると、投影装置400が投影する保留記憶表示の画像は、被投影面の位置に応じて、その投影態様が変更される。つまり、投影装置400の投影部401(レンズ)から投影される保留記憶表示の画像に対応する投影光の立体角は、変更可能となっている。本実施例では、保留記憶表示エリアが第2スクリーン302A〜302Dまたは第3スクリーン303のいずれの位置であっても、投影される保留記憶表示の大きさ(面積)が常に同一となるように、保留記憶表示の画像に対応する投影光の立体角を変更する。例えば、被投影面が投影部401から離れる場合は、保留記憶表示の画像に対応する投影光の立体角を小さくし、被投影面が投影部401に近づく場合は、保留記憶表示の画像に対応する投影光の立体角を大きくする(投影態様を変更して投影する)。そのため、被投影面が投影部401から離れた位置にあっても近い位置にあっても、保留記憶表示の大きさ(面積)は、常に同じ大きさに投影される。このように、保留記憶表示の見た目の大きさが変化しないことで、保留記憶表示の表示態様を変化させて行う保留予告演出等が実行されているものと遊技者に誤認されることがない。
尚、本実施例では、スクリーンユニット300に投影される画像のうち、保留記憶表示を常に同じ大きさ(面積)で投影しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動表示結果、特別遊技状態を示す表示、第4図柄の変動表示、演出図柄を小さく表示した小図柄、「右打ち」等の遊技球の打法を案内する打法案内表示などの遊技の実行に関係する特定情報の画像を、常に同じ大きさ(面積)になるように投影しても良い。
尚、本実施例における立体角とは、投影装置400の投影部401(レンズ)から錐体形状に投影光が広がるときに、その投影部401を中心とした投影光の中心角度のことを示している。また、この立体角の大きさの制御は、投影部401から被投影面までの距離が一定であると仮定した場合に、所定の画像を投影したときの投影面積を制御することで実行可能である。つまり、本実施例では、立体角を大きくすることとは、投影部401から被投影面までの距離が一定であると仮定した場合に、画像を大きくして投影することをいう。
そして、図10(D)に示すように、スクリーンユニット300における演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が「はずれ」となる図柄が停止せずに滑ることで、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が「はずれ」となる図柄が停止することが否定されると(「6」の図柄が停止せず)、中央の2枚の第2スクリーン302B,302Cが回動動作され、第1スクリーン301の開口部301aが閉鎖される。このとき、第2スクリーン302A〜302Dの演出図柄変動エリアの「左」、「中」、「右」の投影領域には、演出図柄が再び上下寸法S1、左右寸法S2にて表示される。
更に、図10(E)に示すように、第2スクリーン302A〜302Dにおける演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が、「はずれ」となる図柄(図10(E)では「8」の図柄を例示している)と「大当り」となる図柄(図10(E)では「7」の図柄を例示している)のどちらが停止するか否かを煽る演出として、再びリーチ煽り演出が実行される。
このとき、前述した図9(C)と同様に、中央の2枚の第2スクリーン302B,302Cが回動動作され、第1スクリーン301の開口部301aの中央部(一部)が開放されることで、スクリーンユニット300における演出図柄変動エリアの「中」の投影領域が、第3スクリーン303に切り替わる。そのため、第3スクリーン303の被投影面において、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域における演出図柄が上下寸法S3、左右寸法S4にて拡大表示される。
そして、図10(F)に示すように、演出図柄変動エリアの「中」の変動表示が停止される直前、つまり変動表示結果が導出表示される直前に、スクリーンユニット300は、第2スクリーン302A〜302Dが閉鎖位置になる第1演出状態に切り替わる。また、変動表示結果が「大当り」である場合は、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとにより構成される被投影面において、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が、「大当り」となる図柄が停止し、変動表示結果が導出表示されるとともに、演出図柄が揃ったことを報知する大当り画像が表示される。更に、演出表示装置5の演出図柄変動エリアにも変動表示結果が導出表示される。尚、特に図示しないが、変動表示結果が「はずれ」である場合は、スクリーンユニット300及び演出表示装置5の各演出図柄変動エリアに変動表示結果が「はずれ」となる図柄が停止し、変動表示結果が導出表示される。
尚、図9(C)及び図10(E)に示すように、中央の2枚の第2スクリーン302B,302Cが回動動作され、第1スクリーン301の開口部301aの中央部(一部)が開放されることで、スクリーンユニット300における演出図柄変動エリアの「中」の投影領域が、第3スクリーン303に切り替わることにより、投影装置400に近い位置にある第2スクリーン302B,302Cの被投影面に投影される演出図柄の色彩と、投影装置400に遠い位置にある第3スクリーン303の被投影面に投影される演出図柄の色彩と、が異なってしまう場合があるが、本実施例では、演出制御用CPU120は、表示制御部123において描画される画像の彩度を変更する処理を行うことで、演出図柄が第2スクリーン302B,302Cの被投影面に投影される場合と第3スクリーン303の被投影面に投影される場合とで、投影される演出図柄が同一の色彩に見えるように画像処理をしている。つまり、スクリーンユニット300の状態が切り替わる前後で画像の色彩が同一なものとして遊技者により視認される。
また、本実施例では、スクリーンユニット300に演出図柄の画像を表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーンユニット300には、演出図柄の画像とともに背景用の画像等の演出図柄とは異なる演出用の画像や変動表示結果が大当りとなることを報知する報知画像等を表示するようにしても良い。尚、このようにスクリーンユニット300に演出図柄の画像(演出用のキャラクタの画像を含む)と背景用の画像とを表示する場合は、演出図柄の画像の輪郭や色の濃淡の境界を際立たせる、または、背景用の画像の輪郭や色の濃淡の境界をぼかすことにより遊技者が背景用の画像よりも演出図柄の画像を視認し易いようにする。
より詳しくは、演出図柄の画像と背景用の画像とを表示制御部123(フレームバッファ等)にて描画する際に、各画像データを含むスプライト画像が描画されるレイヤーを、演出図柄用のレイヤーと背景用のレイヤーとで別個に設けるようにする。そして、演出図柄用のレイヤーと背景用のレイヤーとでそれぞれ画像を生成するときに、演出図柄用のレイヤーでは、画像の輪郭や色の濃淡の境界を際立たせる処理を行い、背景用のレイヤーでは、画像の輪郭や色の濃淡の境界をぼかす処理を行う。このようにすることで、投影装置400により画像がスクリーンユニット300に投影されたときに、演出図柄の画像に対して投影部401(レンズ)の焦点(フォーカス)を合わせて投影されているような投影態様になる。更に、背景の画像がぼやけていることで、より奥行きを感じさせる投影画像となる。特に、第3スクリーン303に画像が投影されているときには、遊技者の視点から被投影面までの距離がより遠のくので、背景の画像がぼやけていることと相まって奥行きを感じさせる演出が実行可能になる。
また、本実施例では、演出制御用CPU120は、スクリーンユニット300に投影される画像のコントラスト比(画像の最も暗い部分と最も明るい部分との輝度の差、または、画像の最も暗色な部分と最も明色な部分との色彩の差)が、演出表示装置5に表示される画像のコントラスト比よりも高くなるように制御している。そのため、スクリーンユニット300に投影される画像が演出表示装置5に表示される画像よりも明瞭に見えるようになるので、スクリーンユニット300に投影される画像に遊技者を注目させることができる。
また、本実施例では、リーチ状態である場合にスクリーンユニット300を第1演出状態から第2演出状態に変化させる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、大当り遊技状態中や確変状態中や時短状態中などの特定の遊技状態中にスクリーンユニット300を第1演出状態から第2演出状態に変化させるようにしても良い。
また、本実施例では、リーチ煽り演出としてスクリーンユニット300を第1演出状態から第2演出状態に変化させる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、大当り遊技中に実行される大当り中演出、確変状態において実行される確変中演出、時短状態において実行される時短中演出、大当り遊技中におけるラウンド数が演出図柄の停止時に示されたラウンド数よりも多いことや大当り遊技終了後に制御される遊技状態が演出図柄の停止時に示された遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態(例えば、確変状態や時短状態)となることを報知する昇格演出としてスクリーンユニット300を第1演出状態から第2演出状態に変化させるようにしても良い。
また、本実施例では、実施していないが、スクリーンユニット300の状態が変化するときに、その状態の変化を示唆する示唆演出を実行可能な示唆演出実行手段を備えるようにしても良い。
また、本実施例では、スクリーンユニット300に対してスーパーリーチ演出の遊技中の演出に関する画像が投影可能となっているが、予告演出の画像をスクリーンユニット300に対して投影するようにしても良い。また、スクリーンユニット300の状態に応じて、大当りの期待度を示唆するスクリーン予告を実行するようにしても良い。
例えば、予告演出の画像をスクリーンユニット300に対して投影したときにスクリーンユニット300が第1演出状態となる予告演出αと、予告演出の画像をスクリーンユニット300に対して投影したときにスクリーンユニット300が第2演出状態となる予告演出βと、を実行可能とし、これら予告演出の実行を決定する予告演出実行決定テーブルにおいて、変動表示結果が「大当り」となる場合には、「はずれ」となる場合と比較して高い確率で予告演出βが決定されるように設定する。つまり、同じ予告演出の画像が投影された場合であっても、スクリーンユニット300が第2演出状態であるときの方が、第1演出状態であるときよりも大当り期待度が高くなるように設定する。このように設定することにより、遊技者がスクリーンユニット300の形状に注目するようになり、遊技興趣を向上できる。
尚、各予告演出の大当り期待度(信頼度)とは、各予告演出が実行されて「大当り」となる確率を、各予告演出が実行されて「大当り」となる確率と各予告演出が実行されて「はずれ」となる確率の和で除算した数値である。
また、本実施例では、スクリーンユニット300と演出表示装置5との両方保留記憶表示を表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、保留記憶表示は、演出表示装置5のみで表示するようにし、スクリーンユニット300では、保留記憶表示を表示しないようにしても良い。
また、本実施例では、変動表示の開始時に第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとにより面一をなす被投影面が形成され、この被投影面に演出図柄の画像が投影されることで変動表示を行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各第2スクリーン302A〜302Dが回転することで変動表示を行うようにしても良い。例えば、各演出図柄変動エリア5L,5C,5Rに対応する3枚の第2スクリーンを設けようにし、各第2スクリーンが回転して表側が見える度に投影される演出図柄の画像が切り替わるようにする。そして、演出図柄変動エリア5Lに対応する第2スクリーンの回転が停止されると「左」の演出図柄の停止図柄の画像を投影し、演出図柄変動エリア5Rに対応する第2スクリーンの回転が停止されると「右」の演出図柄の停止図柄の画像を投影し、更に演出図柄変動エリア5Cに対応する第2スクリーンの回転を継続している状態をリーチ状態とする。この第2スクリーンの回転が停止されると確定演出図柄が投影されるようにする。また、第2スクリーンが回転中であるときには、演出図柄の画像を投影しないようにしても良く、第2スクリーンの回転が停止したときのみに演出図柄が投影されるものであっても良い。
次に、変形例1におけるスクリーンユニット330の構造について、図11を参照して説明する。前述した実施例では、第2スクリーン302A〜302Dは、正面視において、左右方向(横方向)をX軸方向とし、上下方向(縦方向)をY軸方向とした場合に、Y軸を中心として回動可能に設けられているが、この変形例1では、正面視において、左右方向(横方向)をX軸方向とし、上下方向(縦方向)をY軸方向とし、更に前後方向をZ軸方向とした場合に、このZ軸を中心として回動可能な第2スクリーン332が設けられている。
図11(A)に示すように、変形例1におけるスクリーンユニット330は、筐体310を有している。この筐体310は、底板310a、左側板310b、右側板310c、天板310d及び背板310eを備え、前方に向けて開口する箱状に形成されており、カバー体220に固設されるものである(図7参照)。また、筐体310内には、投影装置400から画像が投影される第1スクリーン331と第2スクリーン332と第3スクリーン333とが設けられている。
変形例1の第1スクリーン331は、前面側が被投影面となる1枚の平面状の板部材であり、正面視で横長の四角形状をなしている。この第1スクリーン331の中央部には、正面視で横長の四角形状に開口された小さな開口部337が形成されている。尚、この開口部337の横寸法及び縦寸法は、第1スクリーン331の横寸法及び縦寸法の約2分の1程度の大きさになっている。この第1スクリーン331は、筐体310に対して固定されている。
そして、1枚の第2スクリーン332が第1スクリーン331の前方側に設けられている。この第2スクリーン332により第1スクリーン331の開口部337が前方側から覆われるようになっている。尚、第2スクリーン332は、正面視で横長の四角形状をなす部材であり、開口部33の横寸法及び縦寸法よりも若干大きな横寸法及び縦寸法となっている。尚、第2スクリーン332は、横方向(X軸方向)及び縦方向(Y軸方向)に移動可能になっているとともに、中央に設けられた回動軸334(Z軸)を介して正面視で時計回りまたは反時計回りに回動可能となっている。つまり、第2スクリーン332は、その被投影面の垂線を中心軸として回動可能となっている。また、第2スクリーン332は、開口部337の寸法とほぼ同じ大きさとなっているので、この第2スクリーン332が移動したり回動したりすると、開口部337が遊技者から見えるようになる(図11(B)参照)。
更に、第2スクリーン332は、中央の回動軸334を介して第3スクリーン333に取り付けられている。この1枚の第3スクリーン333は、第1スクリーン331の後方側に設けられている。この第3スクリーン333により第1スクリーン331の開口部337が後方側から覆われるようになっている。尚、第3スクリーン333の横寸法及び縦寸法は、開口部337の横寸法及び縦寸法よりも大きい寸法(約1.6倍)となっている。また、第3スクリーン333は、横方向(X軸方向)及び縦方向(Y軸方向)に移動可能になっている。そして、第3スクリーン333は、開口部337の寸法よりも大きい寸法となっているので、この第3スクリーン333が移動した場合であっても、第3スクリーン333が開口部337を常に後方から閉塞するようになっている(図11(B)参照)。
尚、第3スクリーン333の横方向及び縦方向の移動に伴って第2スクリーン332が移動される。この変形例1では、第2スクリーン332の移動に伴って開口部337が遊技者から見えるようになった場合でも、第3スクリーン333が開口部337を常に後方から閉塞するので、背板310eなどの部材が遊技者から視認されることを防ぐようになる。つまり、第3スクリーン333は、演出に不要な部材が遊技者から視認されないようにする目隠しとして機能する。
図12(A)に示すように、第3スクリーン333は、背面側に設けられた駆動装置335に対して取り付けられている。この駆動装置335は、筐体310の底板310aに設けられた案内レール336に沿って横方向(X軸方向)に移動可能となっている。更に、駆動装置335は、高さ位置を変更可能、つまり、縦方向(Y軸方向)に移動可能となっている。この駆動装置335が横方向(X軸方向)または縦方向(Y軸方向)に移動駆動されることで、第2スクリーン332及び第3スクリーン333が一体となって横方向または縦方向に移動される(図12(B)参照)。駆動装置335は、回動軸334(Z軸)を回動駆動させることができる。この駆動装置335が回動軸334を回動駆動することで、第2スクリーン332が時計回りまたは反時計回りに回動される。尚、駆動装置335は、演出制御基板12(演出制御用CPU120)により制御される。
また、回動軸334(Z軸)の移動範囲は、開口部337の範囲内となっている。つまり、この回動軸334に一体となって移動する第2スクリーン332及び第3スクリーン333の移動範囲は、開口部337により規定されている。駆動装置335は、開口部337により規定された範囲内で、第3スクリーン333(回動軸334)を移動させるように予め設定されている。
次に、変形例1において投影装置400及びスクリーンユニット330を用いた演出態様について、図13を参照して説明する。先ず、図13(A)に示すように、変動表示の開始時に、スクリーンユニット330は、第2スクリーン332及び第3スクリーン333が第1スクリーン331の中央位置、つまり、第2スクリーン332が開口部337を隠蔽する隠蔽位置に配置されている(図11(A)参照)。そして、スーパーリーチ演出の実行が開始されると、演出用の画像が投影装置400により投影される。
変形例1では、変動開始時に、演出図柄変動エリアが第2スクリーン332に設けられる。尚、投影装置400は、第2スクリーン332の外周縁に沿って枠の画像を投影し、第2スクリーン332の存在を目立たせる。そして、この第2スクリーン332にて演出図柄の変動表示が開始される。また、第1スクリーン331には、第1スクリーン331の周縁から中央に向かって延び、奥行きを感じさせるグリッド線(延長線)の画像が投影される。尚、グリッド線の画像とは、横方向に延びる線と縦方向に延びる線とが互いに交差する複数の罫線として表示される画像である。尚、第1スクリーン331には、奥行を感じさせる画像であれば、グリッド線の画像以外の画像を投影するようにしても良く、例えば、遠近法を用いて描画された建物等の画像であっても良い。
更に、第1スクリーン331には、第2スクリーン332の近傍位置に、この第2スクリーン332の影の画像が投影される。この影の画像が投影されることで、遊技者には、第2スクリーン332が恰も第1スクリーン331の手前側に突出したような態様(第2スクリーン332が浮いているような態様)に見えるようになる。特に、この影の画像に揺らぐような動作をさせたり、影の位置を変更するような動作をさせたりすることで、第2スクリーン332が停止しているにも関わらず、この第2スクリーン332が動いているような錯覚を遊技者に感じさせることができる。
尚、変形例1におけるスクリーンユニット330にてスーパーリーチ演出の実行が開始されると、スクリーンユニット330の保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア301Dや第2保留記憶表示エリア301U)に表示されている保留記憶表示が一時的に消去される。尚、前述した実施例と同様に、演出表示装置5の保留記憶表示エリア(第1保留記憶表示エリア5Dや第2保留記憶表示エリア5U)では、保留記憶表示が継続して表示されるので、遊技者は保留記憶を認識することができる。
図13(B)に示すように、変動表示を開始してから所定時間が経過したときに、第2スクリーン332に設けられていた演出図柄変動エリアの「左」と「右」の投影領域が第1スクリーン331に移動し、この演出図柄変動エリアの「左」と「右」に、同一の図柄(図13では「7」の図柄)が停止する。一方で、第2スクリーン332にある演出図柄変動エリアの「中」の投影領域にて変動表示が継続しているリーチ状態となる。
このときに、スクリーンユニット330は、第2スクリーン332を駆動する演出を実行する。変形例1では、駆動装置335(図12参照)が駆動させることにより、最初に横長の状態に配置されていた第2スクリーン332が、縦長の状態に回動されるとともに、その配置位置が変更される移動動作が行われる。尚、第2スクリーン332は、リーチ演出の実行中において、横方向(X軸方向)または縦方向(Y軸方向)に繰り返し揺れ動くように移動動作される。尚、第2スクリーン332の回動動作を複数回繰り返し行っても良い。
また、第2スクリーン332が動作されると、第3スクリーン333を遊技者が視認可能になる。つまり、第2スクリーン332が開口部337を隠蔽しない非隠蔽位置に配置されている(図11(B)参照)。尚、投影装置400が投影するグリッド線の画像は、第1スクリーン331から第3スクリーン333に亘って投影される。そのため、画像が投影されない部分が発生することによる演出効果の低減を防ぐことができる。
そして、図13(C)に示すように、演出図柄変動エリアの「中」の変動表示が停止される直前、つまり変動表示結果が導出表示される直前に、スクリーンユニット330は、第2スクリーン332を縦長にした状態で開口部337の中央位置に停止させる。また、変動表示結果が「大当り」である場合は、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が、「大当り」となる図柄が停止し、変動表示結果が導出表示されるとともに、演出図柄が揃ったことを報知する大当り画像が表示される。尚、特に図示しないが、変動表示結果が「はずれ」である場合は、演出図柄変動エリアの「中」の投影領域に変動表示結果が、「はずれ」となる図柄が停止し、変動表示結果が導出表示される。
次に、本実施例において、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に遊技球が入り込んでしまった場合のトラブルの解消態様について、図4及び図14を参照して説明する。本実施例では、第1透明板50aに開口部170が形成されていることで、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に遊技球が入り込んでしまうトラブルが発生する場合がある。
図4に示すように、第1透明板50aと第2透明板50bとの間は、上方から下方にかけて狭まるようになっている。そして、開閉扉枠50において、第1透明板50aの下端縁と第2透明板50bの下端縁との間には、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んだ遊技球を排出するための排出口60が設けられている。尚、排出口60は、第1透明板50a及び第2透明板50bの下端縁に沿って左右方向に延びて開口している。また、この排出口60は、開閉扉枠50の背面下部の領域に向けて下方側に開口している。
図14に示すように、例えば、遊技領域10の遊技盤面にある障害釘等に遊技球が詰まった状態で、店員がメンテナンスを行うために開閉扉枠50を開放したときに、第1透明板50aが遊技盤2(遊技領域10)から離れるに伴って、障害釘等に詰まっていた遊技球が前方に落下することがある。そして、この遊技球が第1透明板50aの開口部170から、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んでしまう場合がある。
この第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んだ遊技球は、第1透明板50a及び第2透明板50bの下端縁まで落下される。本実施例では、排出口60が設けられることで、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んだ遊技球を、開閉扉枠50の外部(開閉扉枠50の背面下部の領域)に排出することができる。
尚、本実施例では、排出口60が下方側に開口されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、排出口60が開閉扉枠50の背面の領域に向けて後方側に開口されるものであっても良いし、排出口60が開閉扉枠50の正面の領域に向けて前方側に開口されるものであっても良い。更に、排出口60が開閉扉枠50の左右いずれかの領域に向けて側方側に開口されるものであっても良い。
また、本実施例では、第1透明板50a及び第2透明板50bの下端縁に沿って左右方向に延びるように排出口60が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1透明板50a及び第2透明板50bの下端縁の一部(例えば中央部)に排出口60を形成し、第1透明板50a及び第2透明板50bの下端縁に沿って設けられる底面を、排出口60に向けて下がるように傾斜する傾斜面として、この底面まで流下された遊技球が排出口60まで転がり落ちて排出されるようにしても良い。
また、本実施例では、開閉扉枠50が開放可能となっているが、開閉扉枠50が開閉不能で常に閉鎖状態のもの、或いは、遊技盤2の前面を覆う部材が扉ではなく、単に、第1透明板50a及び第2透明板50bが遊技盤2の前面に固定的に設けられている場合に、突出壁部51aの破損等の原因により、遊技球が開口部170から第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んでしまった場合に、この遊技球を排出する排出口が設けられるものでも良い。また、遊技球を排出する手段は、排出口のみならず、磁石やバネ等の力を用いて、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んでしまった遊技球を弾き出すものであっても良い。
次に、変形例2におけるパチンコ遊技機1Aについて、図15及び図16を参照して説明する。前述の実施例では、第1透明板50a及び第2透明板50bが一体的に開閉動作されるようになっているが、変形例2におけるパチンコ遊技機1Aでは、第1透明板50aと第2透明板50bとがそれぞれ別に開閉動作されるようになっている。
図15に示すように、遊技盤2が設けられる遊技機用枠3には、開口部170が形成された第1透明板50aを有する枠体151と、第2透明板50bを有する枠体152とが左側辺を中心として回動可能に設けられている。尚、枠体151と枠体152とで変形例2における開閉扉枠500が構成される。
図16(A)に示すように、第1透明板50aと第2透明板50bとの間は、上方から下方にかけて狭まるようになっている。そして、開閉扉枠500において、第1透明板50aの下端縁と第2透明板50bの下端縁との間が塞がっており、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に遊技球が入り込んでしまった場合には、この第1透明板50a及び第2透明板50bの間の下端部に遊技球が留まってしまうおそれがある。
図16(B)に示すように、例えば、遊技領域10の遊技盤面にある障害釘等に遊技球が詰まった状態で、店員がメンテナンスを行うために開閉扉枠500を開放したときに、第1透明板50aが遊技盤2から離れるに伴って、障害釘等に詰まっていた遊技球が前方に落下することがある。そして、この遊技球が第1透明板50aの開口部170から、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んでしまう場合がある。
変形例2では、第1透明板50aを有する枠体151と第2透明板50bを有する枠体152とがそれぞれ別に開閉動作されるようになっているので、第1透明板50aの開口部170から遊技球が入り込んでも第1透明板50a及び第2透明板50bの間の下端部に遊技球が留まることがないようにしている。
尚、変形例2では、第1透明板50aを有する枠体151と第2透明板50bを有する枠体152とがそれぞれ別に開閉動作されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉扉枠500を開放したときには、第1透明板50aを有する枠体151と第2透明板50bを有する枠体152とが一体的に開放され、開閉扉枠500の開放後に、第1透明板50aを有する枠体151と第2透明板50bを有する枠体152とをそれぞれ分離できるようにしても良い。また、枠体151の全体と枠体152の全体とを分離できるもののみならず、枠体151の一部と枠体152の一部が分離できるものであっても良い。例えば、枠体151の下方の部分を開閉扉枠500に対して着脱可能に取り付けるようにし、開閉扉枠500を開放したときには、この枠体151の下部を開閉扉枠500から取り外せるようにしておいても良い。
次に、変形例3におけるパチンコ遊技機1Aについて、図15及び図16を参照して説明する。前述の実施例では、第1透明板50a及び第2透明板50bが一体的に開閉動作されるようになっているが、変形例2におけるパチンコ遊技機1Aでは、第1透明板50aと第2透明板50bとがそれぞれ別に開閉動作されるようになっている。
次に、変形例3におけるパチンコ遊技機1Bについて、図17を参照して説明する。実施例では、第1透明板50aと第2透明板50bとの両方が開閉扉枠50に設けられているが、変形例3におけるパチンコ遊技機1Bでは、第2透明板50bのみが開閉扉枠500Aに一体的に設けられ、第1透明板50aが遊技盤2と一体的に設けられている。
図17に示すように、遊技盤2は、その前面側が第1透明板50aにより覆われており、この第1透明板50aは、遊技盤2に対して着脱(分離)不能となっている。そして、開閉扉枠500Aを開放すると、第2透明板50bは遊技盤2から離れるようになっているが、第1透明板50aは、遊技盤2から離れないようになっている。このように変形例3では、常に遊技盤2の前面が第1透明板50aにより覆われているので、第1透明板50aの開口部170よりも内側、及びステージ飾り枠51の内側には、遊技球が入り込むことがないようにしている。
尚、何らかの要因、例えば、ステージ飾り枠51(突出壁部51a)の一部が破損等してしまい、その破損部分を遊技球が通過してステージ飾り枠51の内側に入り込み、更に、この遊技球が第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んでしまった場合であっても、開閉扉枠500Aを開放するだけで、第2透明板50bが第1透明板50a(遊技盤2)から離れるようになっているので、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んだ遊技球を排出することができる。
以上説明したように、本実施例におけるパチンコ遊技機1にあっては、スクリーンユニット300は、第2スクリーン302A〜302Dが回動用モータ305A〜305Dにより第2演出状態とされたときに、投影装置400によって画像が投影される第3スクリーン333を更に含むことで、回動用モータ305A〜305Dによりスクリーンユニット300が第2演出状態に可動されたときに、第3スクリーン333に画像が投影できるため、スクリーンユニット300において画像が投影されない部分を低減できるので、画像が投影されない部分が発生することによる演出効果の低減を防ぐことができる。
また、本実施例では、第2スクリーン302A〜302D(第2被投影面)が第1演出状態(第1状態)であるときには、第1スクリーン301(第1被投影面)と第2スクリーン302A〜302Dとが一体的な平面状をなすようにしている。例えば、第1スクリーン301及び第2スクリーン302A〜302Dで面一をなす被投影面が形成される。このようにすれば、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとで面一をなす投影領域を形成できるので、遊技興趣を向上できる。
また、本実施例では、第2スクリーン302A〜302D(第2被投影面)が第1演出状態(第1状態)であるときには、第1スクリーン301(第1被投影面)と第2スクリーン302A〜302Dとに同時に画像が投影可能である。例えば、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとにより構成される広い面積の被投影面に、演出用のキャラクタの画像が投影装置400により投影される。このようにすれば、第1スクリーン301と第2スクリーン302A〜302Dとで一体的な画像の投影ができるので、遊技興趣を向上できる。
また、変形例1では、スクリーンユニット330は、第2スクリーン332が駆動装置335により開口部337を隠蔽しない非隠蔽位置に移動されたときに、投影装置400によって画像が投影される第3スクリーン333を更に含むことで、駆動装置335により第2スクリーン332が非隠蔽位置に移動されたときに、第3スクリーン333に画像が投影できるため、スクリーンユニット330において画像が投影されない部分を低減できるので、画像が投影されない部分が発生することによる演出効果の低減を防ぐことができる。
また、変形例1では、駆動装置335(変化手段)は、第2スクリーン332(第2被投影面)を第2スクリーン332の被投影面に垂直な垂線を中心軸として回転させる回転手段(例えば、回動軸334を回動させる部分)と、第2スクリーン332を第1スクリーン331に沿って所定範囲内(開口部337の範囲内)で移動させる移動手段(例えば、回動軸334を移動させる部分)と、を有する。このようにすれば、第2スクリーン332を第1スクリーン331が向く方向と同じ方向を向いている状態を維持しつつ、第2スクリーン332を動かすことができる。
また、本実施例では、表示制御部123で演出図柄の画像と背景用の画像とを生成するときに、背景用のレイヤーでは、画像の輪郭や色の濃淡の境界をぼかす処理を行って画像を生成することで、投影装置400により演出図柄の画像と背景用の画像とが同時に投影されたときに、演出図柄の画像が背景用の画像よりも強調されるので、遊技者が演出図柄の画像に注目するようになる。
また、本実施例では、演出制御用CPU120がスクリーンユニット300に投影される画像のコントラスト比が、演出表示装置5に表示される画像のコントラスト比よりも高くなるように制御を行うことで、投影装置400により投影される画像が演出表示装置5に表示される画像よりも明瞭に見えるようになるので、投影装置400により投影される画像に遊技者を注目させることができる。
また、本実施例では、第1透明板50aの表面に蒸着された銀の薄膜を設けることで、投影装置400の投影光が第1透明板50aで反射し難くなる。
また、本実施例では、投影装置400から投影される投影光が第1透明板50aの開口部170を介してスクリーンユニット300に投影されることで、画像の投影が阻害されることを防止し、かつ投影装置400の投影光が第1透明板50a及び第2透明板50bにより屈折されることがなくなる。
また、本実施例では、開口部170から第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んだ遊技球(遊技媒体)を排出可能な排出口60(排出手段)を備えることで、パチンコ遊技機1のメンテナンス作業中などのときに、遊技球が開口部170から第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んでも、排出口60を介して遊技球を排出させることができる。
また、変形例2におけるパチンコ遊技機1Aでは、第1透明板50aと第2透明板50bとがそれぞれ別に開閉動作されること、または、変形例3におけるパチンコ遊技機1Bでは、第2透明板50bのみが開閉扉枠500Aに一体的に設けられ、第1透明板50aが遊技盤2と一体的に設けられることで、パチンコ遊技機1A,1Bのメンテナンス作業中などのときに、遊技球が開口部170から第1透明板50aと第2透明板50bとの間に入り込んでも、第1透明板50aの少なくとも下方部を第2透明板50bから分離できるので、入り込んだ遊技球を容易に取り除くことができる。
また、本実施例では、遊技盤2と第1透明板50aの背面との間の前後寸法が遊技球の直径Rとほぼ等しい寸法であるときに、遊技盤2から突出壁部51a(凸条)の前端部までの突出長が少なくとも遊技球Pの半径以上の寸法であることで、突出壁部51aにより遊技媒体が被投影部に進入されることを阻止できる。
また、本実施例では、遊技領域10に設けられ、開口部170から前方に突出する突出役物部62(演出用部材)を備えることで、開口部170から前方に突出する突出役物部62により遊技興趣を向上できる。尚、本実施例における突出役物部62は、固定的に配置されているものであるが、この突出役物部62を、図示しない駆動手段により駆動される可動役物としても良い。例えば、突出役物部62が通常位置にあるときは、図4に記載された位置に配置されており、図示しない駆動手段が駆動することにより、突出役物部62が通常位置から第2透明板50bに近づく方向、すなわち前方向に駆動されるようにしても良い。このようにすることで、従来の遊技機よりも、より遊技者方向に突出する迫力のある可動役物を備えることが可能となる。また、突出役物部62の通常位置は、遊技盤2よりも後方となる位置であっても良い。更に、突出役物部62を前後方向のみでなく、左右方向または前後方向に駆動させるようにしても良い。その場合には、突出役物部62を投影装置400の投影光を遮蔽しない範囲で駆動させるようにしても良いし、駆動した役物に対し、その色彩を変化させたり、別の物体に見えたりするような画像を投影する投影光を、投影装置400が照射するようにしても良い。
尚、本実施例では、遊技領域10における少なくとも開口部170の近傍に位置する部材を、光の反射率が低い色、材質、表面状態の少なくともいずれかとする。例えば、ステージ飾り枠51は、スクリーンユニット300の周囲に位置しない他の部材よりも光を反射し難い色(例えば、黒色など)に着色されている。このようにすれば、開口部170の近傍に位置する部材により反射された光が、スクリーンユニット300(被投影部)に映り込んでしまうことを抑制できるので、スクリーンユニット300に投影された画像の視認性が低下してしまうことを防ぐことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、投影装置400を上突出部210Aに不動に固定して設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影装置400を可動手段にて可動可能に上突出部210Aに設けるようにしても良い。また、スクリーンユニット300が第1被投影面と第2被投影面との2つの被投影面を有する構成とし、投影装置400を可動手段により可動させることで、第1被投影面と第2被投影面とにそれぞれに切り替えて投影可能としても良い。このように、投影装置400を可動させる場合には、少なくとも可動手段によって可動される期間においては、投影光の明るさを低減させて遊技に関する画像を投影する、または、遊技に関する画像を投影しないようにしても良い。
また、前記実施例では、投影装置400の投影部401を第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けることで、これら第1透明板50aと第2透明板50bとの間に投影部401から投影光を出力する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影光が、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に投影されて、第2透明板50bを通過せずに第1透明板50aの開口部170を通過する位置であれば、投影部401は第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けられていなくても良い。つまり、投影光が、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に投影されるものであれば、投影部401が第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けられていなくても良い。
また、前記実施例では、第1透明板50aと第2透明板50bとは、第1透明板50aと第2透明板50bとの上端部間の離間寸法D1が第1透明板50aと第2透明板50bとの下端部間の離間寸法D2よりも長寸(D1>D2)となるように設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、離間寸法D1が離間寸法D2よりも短寸(D1<D2)となるように設け、第1透明板50aと第2透明板50bとの下端部間に投影部401を設けて下方から投影するようにしても良い。また、第1透明板50aと第2透明板50bとの上端部間及び下端部間双方の離間寸法を中央部の離間寸法よりも長寸とし、上方及び下方から投影するようにしても良い。
また、前記実施例では、上部に上突出部210Aが設けられた開閉扉枠50を、左側辺を中心として回動可能に遊技機用枠3に対して設けることで、左側辺を中心として開閉扉枠50を回動させることで遊技機用枠3の前面を開閉する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上部に上突出部210Aが設けられた開閉扉枠50を、上辺または下辺を中心として回動可能に遊技機用枠3に対して設け、この開閉扉枠50を、左右方向を向く回動軸を中心として上方または下方に回動させることで遊技機用枠3の前面を開閉するようにしても良く、このようにすることで、遊技機用枠3を開閉する際に上突出部210Aが隣接する他のパチンコ遊技機1等に当接して邪魔になることを防ぐことができる。
また、前記実施例では、パチンコ遊技機1の開閉扉枠50(開閉扉)の上部に設けられた上突出部210A内に投影装置400を収容することで、スクリーンユニット300に対してパチンコ遊技機1の上部から投影光を入射させる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1の左右側部に設けられた側方突出部210Bや、パチンコ遊技機1の下部に設けられた下突出部210C内に投影装置400を収容することで、スクリーンユニット300に対してパチンコ遊技機1の左右側部や下部から投影光を入射させるようにしても良い。また、投影装置400が開閉扉枠50に設けられる構成でなくても良く、例えば、投影装置400を遊技盤2側に設けるようにし、投影装置400の投影光をミラー(鏡)等により反射させることで、スクリーンユニット300に投影するようにしても良い。そして、開閉扉枠50が閉鎖された状態及び開放された状態のいずれの状態であっても、投影装置400がスクリーンユニット300に画像を投影できるようにしても良い。
また、前記実施例では、第1透明板50aの表面に銀の薄膜を形成することによって、光の反射を抑える形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2透明板50bの表面に銀の薄膜を形成することによって、遊技場等において隣接する他のパチンコ遊技機や遊技場の照明等からの光が第2透明板50bで反射することを低減させるようにしても良い。
また、主基板11、払出制御基板や演出制御基板12を、パチンコ遊技機1の前方側に突出するようにパチンコ遊技機1の前面上部位置に形成された上突出部210Aに設けても良く、このように上突出部210Aを備えることで、周囲の照明の光によって、スクリーンユニット300に投影された画像が視認しづらくなってしまうことを防ぐことができ、かつ上突出部210Aを用いて主基板11、払出制御基板や演出制御基板12を配置するスペースを確保できる。
また、前記実施例では、投影部401の焦点が予め定められた投影位置に設定されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、収容部211に対し投影装置400を前後・上下方向に移動可能な移動手段を設け、投影光が投影されるスクリーンユニット300の被投影面の移動に応じて投影装置400を移動させ、投影部401から被投影面までの距離を調整することで焦点のずれがほぼ無い状態で画像を投影するようにしても良い。また、投影装置400を移動させることでスクリーンユニット300の被投影面までの距離を調整できるようにしなくても、投影部401のオートフォーカス機能により、焦点をスクリーンユニット300の被投影面に応じた位置に調整するようにしても良い。
また、前記実施例では、スクリーンユニット300の周囲に位置する部材としてのステージ飾り枠51を、スクリーンユニット300の周囲に位置しない部材(例えば、遊技領域10外に配設されている部材など)よりも、光を反射し難い色、材質、表面状態の少なくともいずれかとしている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーンユニット300の周囲に位置する部材として、障害釘、風車、入賞装置等をスクリーンユニット300の周囲に位置しない部材よりも、光を反射し難い色、材質、表面状態の少なくともいずれかとしても良い。また、パチンコ遊技機1全体(例えば、遊技盤2や上突出部210A、側方突出部210B、下突出部210C、スティックコントローラ31A、プッシュボタン31B等を含む開閉扉枠50等)を、光を反射し難い色、材質、表面状態の少なくともいずれかとしても良い。
また、前記実施例では、スクリーンユニット300(被投影部)に投影される投影画像と、演出表示装置5に表示される表示画像とが、互いに作用し合うような連携演出を行わない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影装置400(投影手段)が投影する投影画像と演出表示装置5(表示手段)が表示する表示画像とにより連携演出を実行する連携演出実行手段を備えるようにしても良く、この場合にあっては、スクリーンユニット300(被投影部)の近傍に配置される演出表示装置5の表示制御と、投影装置400の投影制御を行う制御手段である演出制御用CPU120は、連携演出が実行されるときには、投影装置400(投影手段)により投影される投影画像の明るさと、演出表示装置5(表示手段)により表示される表示画像の明るさとを合わせる制御を行うようにすれば良い。
また、前記実施例では、スーパーリーチ演出や予告演出としてスクリーンユニット300に対して画像を投影する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、変動表示が実行されていない大当り中において、大当り遊技が確変大当りの大当り遊技であるか通常大当り(非確変大当り)の大当り遊技であるかが不明である場合に、確変大当りの大当り遊技であることを報知する確変昇格演出としてスクリーンユニット300に対して画像を投影するようにしても良いし、例えば、5ラウンド大当りであるか16ラウンドの大当りであるかが不明である場合に、16ラウンドであることを報知するラウンド昇格演出としてスクリーンユニット300に対して画像を投影するようにしても良い。更には、大当りに当選する確率が高い高確率状態であるのか、大当りに当選する確率が低い通常状態(低確率状態)であるのかが判別不能である潜伏状態である場合に、高確率状態であるか通常状態(低確率状態)であるのを示唆する演出としてスクリーンユニット300に対して画像を投影するようにしても良い。
また、前記実施例では、投影装置400から投影される画像を表示するためのスクリーンユニット300と演出画像を表示するための演出表示装置5をパチンコ遊技機1に設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1には、演出表示装置5を設けないようにしても良い。尚、パチンコ遊技機1に演出表示装置5を設けない場合は、演出図柄の変動表示や各種演出画像を投影装置400からの投影によってスクリーンユニット300に表示すれば良い。
また、前記実施例では、スクリーンユニット300と演出表示装置5との両方で演出図柄の変動表示を実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出図柄の変動表示はスクリーンユニット300と演出表示装置5のいずれか一方のみで実行するようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に当る。
また、前記実施例では、遊技球を打球発射装置により遊技領域よりも下方から打ち出す形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、打球発射装置をパチンコ遊技機1における遊技領域の上方位置に設けることによって、遊技球を遊技領域の上方位置から打ち出すようにしても良い。
また、前記実施例では、始動入賞口を、第1始動入賞口と第2始動入賞口の2つとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、始動入賞口を1つのみとしても良いし、始動入賞口を3以上としても良い。
また、前記実施例では、特別図柄を、第1特図と第2特図の2つとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特別図柄を1つのみとしても良いし、特別図柄を3以上としても良い。
また、前記実施例では、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ表示結果となる最終停止図柄を含む複数種類の特別図柄を変動表示した後に、最終停止図柄を停止表示するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示結果となる最終停止図柄を含めずに複数種類の特別図柄を変動表示した後に、最終停止図柄を停止表示するものであっても良い。つまり、表示結果となる最終停止図柄は、変動表示に用いられる特別図柄と異なる図柄であっても良い。
尚、遊技者にとって有利な状態とは、遊技者が多くの遊技媒体を獲得できる遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り等)や、獲得できる遊技媒体の期待値が異なる複数種類の特定遊技状態(ラウンド数が異なる大当り等)や、通常遊技状態よりも賞球払出の条件が成立しやすくなる高ベース状態(時短状態)や、特定遊技状態となる確率が高い高確率遊技状態(高確率状態)や高確低ベース状態(潜伏確変状態)、特別リーチ状態(例えば、スーパーリーチ等)、変動パターンが大当り変動パターンに基づく変動パターンである状態等が含まれる。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な演出表示装置やリールに変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、演出表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。尚、本発明をスロットマシンに適用する場合の遊技領域としては、スロットマシンの前面を閉鎖する遊技機用枠に設けられた透明板の後方に配置されるスクリーンユニットを含む。
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
11 主基板
12 演出制御基板
50 開閉扉枠
50a 第1透明板
50b 第2透明板
300 スクリーンユニット
400 投影装置
401 投影部

Claims (5)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    遊技に関する画像を投影可能な投影手段と、
    前記投影手段によって画像が投影される被投影面として、少なくとも第1被投影面と第2被投影面とを含むスクリーン装置と、
    前記第2被投影面を、前記第1被投影面が向く方向と同じ方向に向いている第1状態と、前記第1被投影面が向く方向と異なる方向に向いている第2状態とに可動可能な可動手段と、
    を備え、
    前記スクリーン装置は、前記第2被投影面が前記可動手段により前記第2状態に可動されたときに、前記投影手段によって画像が投影される第3被投影面を更に含む、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技が可能な遊技機であって、
    遊技に関する画像を投影可能な投影手段と、
    前記投影手段によって画像が投影される被投影面として、少なくとも第1被投影面と該第1被投影面の前記投影手段側に前記第1被投影面が向く方向と同じ方向を向いている状態を維持しつつ、動くことが可能に設けられる第2被投影面とを含むスクリーン装置と、
    前記第2被投影面を第1状態と該第1状態とは異なる第2状態とに変化可能な変化手段と、
    を備え、
    前記スクリーン装置は、前記第2被投影面が前記変化手段により前記第2状態とされたときに、前記投影手段によって画像が投影される第3被投影面を更に含む、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記投影手段は、第1画像と該第1画像とは異なる第2画像とを同時に投影するときに、前記第2画像を前記第1画像よりもぼかした状態で投影する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 遊技に関する画像を表示可能に前記スクリーン装置の近傍に配置される表示手段と、
    前記投影手段及び前記表示手段の制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、コントラスト比を、前記表示手段が表示する画像よりも前記投影手段が投影する画像の方を高くする制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記スクリーン装置の少なくとも一部を前方から覆う透明板を備え、
    前記投影手段は、前記透明板の前方に設けられた投光部から、前記透明板の少なくとも一部を通じて前記スクリーン装置に投影光を投影し、
    前記透明板は、光の反射を低減させる低反射層を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。
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