JP2010119349A - 即席のパンなどの穀物粉加工食品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パンやケーキなどの製造で、液体を加えて均一に混練する工程において、粉ダマができないように練ることなど著しく面倒な面があるために、従来、一般家庭においても製造が敬遠され、アウトドアにおいては全くといってよいほど製造されなかったのを根本的に解決し、アウトドアにおいても容易に製造可能にすることを課題としている。
【解決手段】穀物粉、膨らし粉、調味料などの調合品を、空間を充分にとった大きめのポリマーなどの袋に入れて空気を抜いて密封状態にし長期保存可能に保管しておき、製造する時には、この袋の端部を切って、開口部から水などを適量入れてから、調理者が手で袋の外側から内容物を押して混練し、次に、手で調理器中に袋から搾り出して焼くことによって製造する手段を採用した。
【選択図】図1
【解決手段】穀物粉、膨らし粉、調味料などの調合品を、空間を充分にとった大きめのポリマーなどの袋に入れて空気を抜いて密封状態にし長期保存可能に保管しておき、製造する時には、この袋の端部を切って、開口部から水などを適量入れてから、調理者が手で袋の外側から内容物を押して混練し、次に、手で調理器中に袋から搾り出して焼くことによって製造する手段を採用した。
【選択図】図1
Description
本発明は、即席のパンやケーキやクッキーやたこ焼きや鯛焼きや饅頭などを含む穀物粉加工食品の即席の製造方法であり、小麦粉や米粉などの穀物粉を主成分とし膨らし粉や甘味料などを添加したものを原料として製造する食品の極めて容易な製造方法に関するものである。
パンやケーキなどを原料粉からの加工し製造するのは、製造工程が複雑で時間を要するなど著しく面倒な面があり、特にボールなどの容器内に小麦や米などの穀物粉と膨らし粉、脱脂粉乳、甘味料などを計量しながら調合する面倒、水やミルクや生卵などの液体を加えて混練する工程において粉ダマができないように均一に練る面倒などがあり、時間を要することや、更に作業時に粉が飛び散って付近を汚したり、使用した容器の洗浄や乾燥の手間がかかるなど著しく面倒であったために、従来、一般家庭において製造が敬遠される傾向があり、更にアウトドアにおいて即席カップめんが頻繁に使用されるのに対し、パンやケーキなどを粉からの製造するのは、更に敬遠され全くと言って良いほど製造されていなかったのが現状であつた。この対策として、例えば特許文献1においては、専門的に製造されたパンを冷凍保存或いは冷蔵保存しておいて、食べる人がトースト或いはそのままで食べることができるという即席パンが提案されているが、少し長い期間保存可能なパンの工業的な製造方法の提案であって、粉の状態から製造する方法に比較して、焼きたての美味しさに乏しいこと、消費期限が著しく短いこと、コストが高くつくことなどの面で問題があった。
特許公表2002−516565号公報
本発明においては、パンやケーキなどの穀物粉加工食品の製造で、ボールなどの容器の中で小麦や米などの穀物粉と膨らし粉や脱脂粉乳、調味料などを計量して調合し、水やミルクや生卵などの液体を加えて混練する工程において、粉ダマができないように均一に練るのが手間がかかり時間を要することなどの著しい面倒があるために、従来、一般家庭においては、製造が敬遠され、アウトドアにおいては全くといってよいほど製造されなかったのを解決し、パンやケーキなどを原料粉の状態から一般家庭においては勿論、アウトドアにおいても極めて容易に製造可能にし、更に従来の焼きたての美味しさに乏しいこと、消費期限が短いこと、コストが高くつくなどの問題点を根本的に解決することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明においては、穀物粉と膨らし粉、粉乳、調味料などを計量し調合した調合品を、空間を充分にとった大きめのポリ袋に入れて空気を抜いて密封状態にして長期保存可能に保管しておき、一般家庭やアウトドアで製造する時には、このポリ袋の端部を切って水、牛乳、生卵などの液体を適量入れてから、調理者が手の平でポリ袋の外側から内容物を押して捏ねてよく混練してから、その後で好みによってナッツや干し果物や刻んだ野菜、果物などの趣向品も入れて混合し、フライパンやオーブン用金属容器などの中にポリ袋からチューブを搾り出すように手指で搾り入れて焼くことによって極めて簡単にパンやケーキなどを製造可能にする手段を採用した。
本発明の方法を採用することによって、パンやケーキなどの穀物粉加工食品を粉の状態から極めて容易に製造可能となり、従来の穀物粉と膨らし粉などを調合し水を加えて均一に混練する工程を著しく改善し、製造を極めて容易にすることによって、一般家庭において製造が敬遠され、アウトドアにおいては殆ど製造されない傾向があったのを根本的に解決し、パンやケーキなどを粉の状態から容易に,美味しく、消費期限を著しく長く、コスト安に、何時でも、何処ででも製造可能になるなどの多大な効果を奏する。
図1は、本発明における一実施形態を示す概略の構成図であるが、パンやケーキなどの原料となる穀物粉と膨らし粉や甘味料や脱脂粉乳などの粉状の調合品1を空間を充分にとった大きめのポリマー製の子袋2に入れて,空気を抜いてから熱着などの方法で密封状態でシールたものと、趣向により乾燥果物、くるみなどの固形配合物4やブランデーやソースなどの液状配合物5を入れた孫袋6を入れて長期保存可能な状態で保管されるが、その際に子袋2に調合品1を封入したら、この子袋2の1個又は複数個を大きな酸素透過性、紫外線透過性などの機能の優れた1枚の親袋3に入れて封入して保管するのが望ましく、親袋3は、チャック7を有し周囲を熱着によって密封し、当該チャックと端部の熱着部の間の図の一点鎖線部分から切って使用し、使用後はチャックを閉めて保管する。
本発明における主原料となる穀物粉には、小麦、米、ライ麦、大麦、カラス麦、ジャガイモなどの粉を単独或いは複数を配合して使用することができ、膨らし粉には、ベーキングパウダー、炭酸水素ナトリウム、即席イーストなどから選定使用でき、甘味料には、粉末状の蔗糖、果糖、ブドウ糖、合成甘味料などを選定使用でき、またココア粉、即席コーヒー粉、脱脂粉乳、塩、スリゴマ、乾燥野菜粉、乾燥海老粉、大豆粉、化学調味料などを選定使用でき、また固形状の乾燥果物、くるみ、甘栗、ナッツなどを選定使用でき、その他に水、油、ミルク、生卵、ミリン、醤油、ブランデー、ソース、マヨネーズなどの液体が任意に選定使用される。
本発明においては、前記調合品1を空間を充分にとった大きめのポリマー製などの子袋2に空気を抜いた状態で封入するが、子袋2には、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、PET、EVA樹脂などの単層或いは複層フィルムが使用可能であるが、製造のし易さやコストや食品安全性などの面から無着色の0.3mm厚程度の軟質ポリエチレンフィルム製の袋が柔軟性、透明性、強度、食品安全、価格などの面から適性が高く、この子袋2に前記穀物粉などの調合品1を入れてから空気を抜いて封入するが、この理由は包装を嵩張らないようにすることが主目的であるが、他に空気中の酸素による酸化劣化を防止したり雑菌の繁殖を防止するためでもあり、封をする方法には、通常に行われている熱着シール機による熱シールが適性が高い。
本発明において調合品1を通常の包装に比較して極端に大きな空間とった大きめのポリマー製などの子袋2に封入したのは、次工程の水やミルクや生卵などの液体を調合品1に加えてから混練する工程において、袋の外側から作業者が手の平で押し潰しながら捏ねて混練する時に内容物が溢れ出ないようにする充分な空間が必要なためであるが、子袋2の大きさは、手で混練する際に必要とする十分な大きさで、かつ余り大き過ぎないものが適当で、通常の包装においては、調合品1のカサ容量の2倍程度までの大きさの袋に封入しているのに比較して極端に大きな大きさで、具体的には調合品1のカさ容量の4倍か30倍程度の容量の袋で、混練効率の面などから望ましくは10倍程度以上で、更に具体的には、150g程度の調合品1の場合には、長方形の規格No.11号の20cm×30cm程度の大きさが適当であり、この方法の採用で混練効率が極端に良好となることによって慣れれば150グラム程度の調合品を僅か1分以内の極めて短時間で、粉ダマもできずに完璧に混練することを可能とし、また内容物の調合品を搾り出した後の子袋は、そのままゴミとして周りを汚すことなく綺麗に捨てることができ、子袋に内容物の残り滓も殆ど残らないことから省資源の面でも優れており、また軟質ポリエチレンNo.11号規格袋の現状の市場価格が1枚1〜2円程度で購入できることからコストを低く抑えられる効果も奏する。
市場に投入する場合には、図1に示すように前記の調合品1の150g程度を大きめのポリ袋に封入した子袋2の1〜10袋程度を1枚の親袋3に入れて端部を熱着して販売するのが望ましいが、場合によっては、ナッツ、くるみ、乾燥果物、栗などの固形配合物4やブランデー、ミルク、卵、シロップ、マヨネーズなどの液状配合物5をそれぞれ封入した孫袋6も親袋3の中に子袋2と共に入れておき、利用者が調合品1の入った子袋2の封を切った後で、水や前記液状配合物5を適量入れて手でよく混練してから、前記の固形配合物4を入れて少し混合して焼く方法を採用することによって、更に高級で美味しいパンやケーキなどが即席に製造可能となり、親袋3の材質は、内容物の劣化防止のために紫外線や酸素などの透過性に優れたものがよく、特に蒸着アルミニウム層を中間に有するPET、PEなどの複層フィルムなどが適性が高い。
実際に干しブドウ入り蒸しパンを製造する一実施例に基いて説明すると、軟質ポリエチレン製の0.3mm厚のNo.11号の子袋に小麦強力粉100g、砂糖35g、脱脂粉乳10g、ベーキングパウダー3.3gを入れ、中の空気を出して袋の開口部の端部を熱シールしたものの5袋と干しブドウ40gを小さな袋に入れて封入した孫袋の5袋を、PE−AL−PETのチャック7付き複層の親袋に入れて開口部の端部を熱シールして製品にした。この製品を購入したユーザーが、利用する時には親袋の封を切り、子袋を出して端部の封を切り、この子袋の開口部から水を適量入れ、手の平で子袋の外側から押しながら捏ねて充分に混練してから孫袋の封を切って干しぶどうを40g入れて少し混合し、予め弱火で少し加熱しておいた高機能性の多層塗装26cm径平底フライパンの中にポリ袋の外側から手指でチューブを搾るように内容物を搾り出し、形を整えてから蓋をして弱火で焼いて蒸しブドウパンが完成したが、暖かく、柔らかくて、適度に発泡した美味しいものであり、準備から完成までの調理に要した時間が僅かに5分間程であり、そして油を付けないフライパンを使用したにも拘らず付着することも無かった。
1 調合品 2 子袋
3 親袋 4 固形配合物
5 液状配合物 6 孫袋
7 チャック
3 親袋 4 固形配合物
5 液状配合物 6 孫袋
7 チャック
Claims (2)
- 穀物粉と膨らし粉、甘味料、粉乳、塩などから選ばれたものを計量し混合した調合品1を、通常の包装に比較して極端に大きな空間をとった子袋2に入れて空気を抜き密封状態にして長期保存可能な状態で保管し、利用する時には、調理者が調合品入りの当該子袋2の端部を切って開口部から水、ミルクなどから選ばれた液体を適量入れ、当該子袋2の外側から手で押して潰すように捏ねて混練してから、フライパンなどの調理器の中に当該子袋2の外側から内容物を手で搾り出すことによって入れて、加熱して完成品にすることを特徴とする即席のパンやケーキなどの穀物粉加工食品の製造方法。
- 光透過性、酸素透過性などの機能の良好なポリマー製などの親袋3に、調合品1を空気を抜いて封入した通常の包装に比較して極端に大きな空間をとった子袋2と、固形配合物4や液状配合物5などを封入した趣向品を孫袋6を入れて、親袋3を密封して長期保存可能な状態で保管し、利用する時には、調理者が、親袋3を開封してから中の調合品入りの当該子袋2を取り出して端部を切って開口部から水や液状配合物5や卵などから選ばれた液体を適量入れ、当該子袋2の外側から手で押して潰すように捏ねて充分に混練してから、趣向により同封された孫袋6に入っている固形配合物4や液状配合物5などを当該子袋2に入れて混合して、フライパンなどの調理器の中に当該子袋2の外側から内容物を手指で搾り出して入れて、加熱して完成品にすることを特徴とする即席のパンやケーキなどの穀物粉加工食品の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2008296704A JP2010119349A (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 即席のパンなどの穀物粉加工食品の製造方法 |
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CN105129214A (zh) * | 2015-10-14 | 2015-12-09 | 郑嘉雯 | 一种不会使面粉洒出来的揉面袋 |
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2008
- 2008-11-20 JP JP2008296704A patent/JP2010119349A/ja active Pending
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