JP2010119154A - スイッチング電源装置、および半導体装置 - Google Patents

スイッチング電源装置、および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】出力短絡時等の過負荷時に発熱を抑えて、破壊されるのを防ぐことができるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】半導体装置2aに内包される制御回路に、スイッチング素子1のオン時間が所定時間以下であるか否かを示す信号を生成する過負荷検出回路20と、過負荷検出回路20からの信号によりスイッチング素子1を間欠発振させる過負荷保護回路30aと、を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置、およびスイッチング電源装置に用いる半導体装置に関する。
図10は従来の絶縁型のスイッチング電源装置の回路図である。図10に示すように、該スイッチング電源装置は、スイッチング素子1と、スイッチング素子1のスイッチング動作を制御する制御回路と、がワンチップに集積化された集積回路を内包する半導体装置2を備える。スイッチング素子1には一般的にパワーMOSFET等が使用される。半導体装置2は、外部接続端子として、スイッチング素子1の入力端子として機能するDRAIN端子と、スイッチング素子1の出力端子および制御回路のGND端子として機能するGND端子と、制御回路の電源端子として機能するBYPASS端子と、制御回路のフィードバック端子として機能するFB端子の4端子を備える。
該スイッチング電源装置の主入力端子101の正端子は、トランス102の1次巻線102aの一端に結合しており、1次巻線102aの他端は、スイッチング素子1の入力端子(DRAI端子)に結合している。一方、主入力端子101の負端子は、スイッチング素子1の出力端子(GND端子)に結合している。この主入力端子101には、例えば商用電源等からの交流電圧を整流且つ平滑化して生成した直流電圧(入力電圧Vin)が印加される。トランス102の1次巻線102aと2次巻線102bの極性は逆となっており、スイッチング素子1をスイッチング動作させると、スイッチング素子1のオン期間にトランス102に蓄積されたエネルギが、スイッチング素子1のオフ期間に2次巻線102bから放出されて、2次巻線102bに交流電圧が発生する。
トランス102の2次巻線102bは、ダイオード103とコンデンサ104からなる出力電圧生成部105の入力側に結合しており、出力電圧生成部105の出力側は主出力端子106に結合している。主出力端子106には負荷107が結合される。出力電圧生成部105は、2次巻線102bに発生する交流電圧を整流且つ平滑化して生成した直流電圧(出力電圧Vo)を負荷107に印加する。具体的には、ダイオード103が、スイッチング素子1がターンオフした際に2次巻線102bに流れる電流(2次電流)を整流して、その整流した電流によりコンデンサ104を充電する。このようにスイッチング期間(スイッチング周期)ごとに充電されるコンデンサ104の電圧が、出力電圧Voとして負荷107に印加される。また、コンデンサ104から負荷107へ電流が供給されるが、スイッチング期間ごとにコンデンサ104が充電されるので、コンデンサ104の電圧(出力電圧Vo)は、連続するスイッチング期間ごとに上昇する。
出力電圧生成部105の出力側には、さらに、発光ダイオード108とツェナーダイオード109からなる出力電圧検出部110が結合しており、発光ダイオード108からの光信号を受光するフォトトランジスタ111が、半導体装置2のFB端子(制御回路のフィードバック端子)に結合している。出力電圧Voがツェナーダイオード109で設定された設定電圧以上になると、発光ダイオード108が導通して、FB端子からフォトトランジスタ111へ電流が流出する。半導体装置2に内包された制御回路は、FB端子から流出する電流が設定された電流値(第1の定電流値)を超えると、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止させる構成となっている。
続いて、スイッチング素子1の制御回路について詳細に説明する。該制御回路は、トランス102とスイッチング素子1との接続点であるDRAIN端子と、該制御回路の電源端子であるBYPASS端子との間に結合された定電流源3を備える。BYPASS端子には該制御回路の電源として機能するコンデンサ112が結合しており、定電流源3は、該制御回路の電源端子電圧(BYPASS端子電圧)が一定となるように、DRAIN端子電圧に基づいて、コンデンサ112を充電するための電流(充電電流)をBYPASS端子へ供給する。
また、該制御回路は発振回路4を備える。発振回路4は、スイッチング素子1の最大デューティサイクルを決める最大デューティサイクル信号4aと、スイッチング素子1の発振周波数を決めるクロック信号4bを発振する。このクロック信号4bにより、スイッチング素子1を一定周期でオフ状態からオン状態へ移行させる。
また、該制御回路は、ドレイン電流検出回路5と比較器6と定電圧源7を備える。ドレイン電流検出回路5は、スイッチング素子1に流れる電流(ドレイン電流)を検出し、その検出したドレイン電流を電圧に変換する。この変換された電圧は比較器6の非反転入力端子に供給される。一方、比較器6の反転入力端子には定電圧源7からの電圧が供給されており、比較器6は、ドレイン電流検出回路5からの電圧が定電圧源7からの電圧と等しくなったときに、スイッチング素子1をターンオフさせるための信号を生成する。ドレイン電流検出回路5と比較器6と定電圧源7は、ドレイン電流の最大値を、定電圧源7に設定した電圧により決定される一定値‘ILIMIT’に制御する過電流保護回路として機能する。
また、該制御回路は、RSフリップフロップ回路8と2つのAND回路9、10を備える。RSフリップフロップ回路8のセット端子には、AND回路9を介して発振回路4からのクロック信号4bが供給され、リセット端子には、AND回路10を介して比較器6からのスイッチング素子1をターンオフさせるための信号が供給される。発振回路4からのクロック信号4bのパルスに応じて、AND回路9からRSフリップフロップ回路8のセット端子へ論理レベルがハイレベルの信号が供給されると、RSフリップフロップ回路8はセット状態となり、論理レベルがハイレベルの信号を生成する。一方、比較器6からのスイッチング素子1をターンオフさせるための信号に応じて、AND回路10からRSフリップフロップ回路8のリセット端子へ論理レベルがハイレベルの信号が供給されると、RSフリップフロップ回路8はリセット状態となり、論理レベルがロウレベルの信号を生成する。このように、RSフリップフロップ回路8は、状態遷移に応じて論理レベルが遷移(反転)する信号を生成する。
また、該制御回路は、2入力のNAND回路11を備える。NAND回路11の2つの入力端子にはそれぞれ発振回路4からの最大デューティサイクル信号4aとRSフリップフロップ回路8からの信号が供給される。NAND回路11は、RSフリップフロップ回路8がセット状態になると論理レベルがロウレベルの信号を生成し、最大デューティサイクル信号4aにより決まるスイッチング素子1の最大デューティサイクル期間内にRSフリップフロップ回路8がリセット状態になると、論理レベルがハイレベルの信号を生成する。最大デューティサイクル期間内にRSフリップフロップ回路8がリセット状態にならないときには、最大デューティサイクル信号4aに応じて論理レベルがハイレベルの信号を生成する。
また、該制御回路は、スイッチング素子1のゲート端子を駆動する駆動信号を生成するドライブ回路12を備える。駆動信号は、NAND回路11からドライブ回路12へ論理レベルがロウレベルの信号が供給されると、スイッチング素子1をターンオンさせるレベルへ遷移し、NAND回路11からドライブ回路12へ論理レベルがハイレベルの信号が供給されると、スイッチング素子1をターンオフさせるレベルへ遷移する。
また、該制御回路は、オン時ブランキング回路13を備える。オン時ブランキング回路13は、ドライブ回路12が生成する駆動信号を基に、スイッチング素子1がオフ状態からオン状態へ移行してから一定時間(オン時ブランキング時間T1)、一方の入力端子に比較器6からの信号が供給されるAND回路10の他方の入力端子に、比較器6からの信号を無効にするためのブランキング信号を供給する。このブランキング信号により、スイッチング素子1がターンオンしてからオン時ブランキング時間T1が経過するまでの間(オン時ブランキング期間)に、ドレイン電流検出回路5からの電圧が定電圧源7からの電圧と等しくなっても、スイッチング素子1はターンオフしない。したがって、スイッチング素子1がオフ状態からオン状態へ移行するときに発生する容量性スパイクノイズによりスイッチング素子1が誤ってターンオフするのを防止することができる。
また、該制御回路は、N型MOSFET14と定電流源15を備える。N型MOSFET14のドレイン端子は、一方の入力端子に発振回路4からのクロック信号4bが供給されるAND回路9の他方の入力端子と定電流源15に結合しており、N型MOSFET14のゲート端子は定電圧源に結合している。N型MOSFET14のソース端子は該制御回路のフィードバック端子(FB端子)として機能する。この構成により、FB端子から流出する電流が、定電流源15で設定された電流値(第1の定電流値)を越えると、N型MOSFET14のドレイン端子に結合するAND回路9の入力端子へクロック信号4bを無効にする信号が供給され、スイッチング素子1はオフ状態で発振を停止する。
定電流源15の電流値にはヒステリシスがあり、FB端子から流出する電流が、第1の定電流値よりも、ある一定値分だけ小さい電流値(第2の定電流値)以下にならないと、スイッチング素子1のスイッチング動作が再開されないようになっている。
続いて、以上のように構成されたスイッチング電源装置の動作について説明する。該スイッチング電源装置の起動時に、主入力端子101に印加される入力電圧Vinが一定値以上になると、定電流源3からBYPASS端子に結合するコンデンサ112へ充電電流が流れ、コンデンサ112の電圧(制御回路の電源端子電圧)が一定値に到達すると、発振回路4が起動してスイッチング素子1のスイッチング動作の制御が開始される。スイッチング動作中の内部回路用電流は、スイッチング素子1のオン期間にコンデンサ112から供給される。
半導体装置2が起動すると、発振器4が発振する一定周波数のクロック信号4bによって、スイッチング素子1は一定周波数でスイッチング動作する。このスイッチング動作が繰り返されて、出力電圧Voが上昇していくが、出力電圧Voが出力電圧検出部110に設定された設定電圧以上になると、半導体装置2のFB端子からフォトトランジスタ111へ電流が流れ始める。そして、フォトトランジスタ111へ流れる電流、すなわちFB端子から流出する電流が、定電流源15で設定された第1の定電流値を越えると、スイッチング素子1のスイッチング動作が停止する。
スイッチング素子1のスイッチング動作が停止すると、トランス102を介した1次側から2次側への電力供給が停止するため、出力電圧Voは徐々に低下し、これに伴い、発光ダイオード108およびフォトトランジスタ111に流れる電流が徐々に低下する。そして、FB端子から流出する電流が、定電流源15で設定された第2の定電流値以下になると、一定周波数のスイッチング素子1のスイッチング動作が再開され、出力電圧Voが再び上昇するとともに、FB端子から流出する電流も増加する。
このように、該スイッチング電源装置は、スイッチング素子1の発振および発振停止を制御して、所定の調整範囲内で出力電圧Voを上昇および下降させることで、出力電圧Voの安定化を図っている。このスイッチング素子1のスイッチング動作中(発振中)の出力電圧上昇速度、およびスイッチング素子1のスイッチング動作停止中(発振停止中)の出力電圧低下速度は、負荷107へ供給される電流量に依存する。すなわち、負荷107への電流供給量が小さい軽負荷時には、出力電圧Voの上昇速度が速く、低下速度が遅いため、スイッチング素子1のスイッチング動作期間が短くなり、逆に重負荷時にはスイッチング素子1のスイッチング動作期間が長くなる。したがって、負荷が軽くなるほど、スイッチング素子1のスイッチング回数が減少するため、軽負荷時の高効率化を達成できる。
図11に、軽負荷時および重負荷時における該スイッチング電源装置の動作波形を示す。図11には、上から順に、ドレイン電流ID、出力電圧Vo、FB端子から流出する電流IFBを示している。なお、ドレイン電流IDの波形には、容量性スパイクノイズは示していない。図11(a)に示すように、軽負荷時にはスイッチング素子1のスイッチング動作期間が短くなり、図11(b)に示すように、重負荷にはスイッチング素子1のスイッチング動作期間が長くなる。このように、該スイッチング電源装置は、負荷に供給される電流量に応じて、スイッチング素子のスイッチング回数を変化させている。
続いて、ドレイン電流IDについて詳細に説明する。図12は、通常状態におけるドレイン電流IDの波形を示す。なお、図12には、容量性スパイクノイズは示していない。スイッチング素子1が発振回路4からのクロック信号4bによりオフ状態からオン状態へ移行するごとに、ドレイン電流IDは初期電流ID1からピーク電流IDpeakまで、時間とともに直線的に増加する。上述したように、該スイッチング電源装置は、定電圧源7に設定した電圧によりドレイン電流IDの最大値を一定値‘ILIMIT’に制御する構成となっているが、現実には過電流保護機能は瞬時に応答せず、ドレイン電流IDが‘ILIMIT’に達してからスイッチング素子1がターンオフするまでには応答遅延時間(過電流保護応答遅延時間)tdが存在する。そのため、ドレイン電流IDは、‘ILIMIT’に到達した後も、過電流保護応答遅延時間tdが経過するまで増加し続ける。したがって、ドレイン電流IDのピーク電流IDpeakは、過電流保護応答遅延時間tdの影響により‘ILIMIT’よりも大きい値となる。
以上のように、該スイッチング電源装置は、制御回路のフィードバック端子から流出する電流IFBを出力電圧Voに応じて変化させることで、スイッチング素子1の発振と発振停止を制御して、所定の調整範囲内で出力電圧Voを上昇および下降させ、出力電圧Voの安定化を図っている。
一方、負荷107への電流供給量が極端に大きくなる出力短絡時等の過負荷時には、スイッチング素子1をスイッチング動作させても、出力電圧Voは上昇せずにツェナーダイオード109に設定された設定電圧を下回るので、制御回路のフィードバック端子に結合するフォトトランジスタ111はオフ状態となる。そのため、過負荷時には、スイッチング素子1は間欠発振せず、発振し続ける。
また、出力電圧Voが低くなると、スイッチング素子1のオフ期間におけるドレイン電流IDの減少量が少なくなる。そのため、過負荷時には、ドレイン電流IDの初期電流ID1が上昇するので、ドレイン電流IDが‘ILIMIT’に達するまでの時間が短くなり、スイッチング素子1のオン時間が短くなるが、上述したように、該スイッチング電源装置には、スイッチング素子1がオン状態となってからオン時ブランキング時間T1が経過するまでは、スイッチング素子1がオフ状態とならないようにするために、オン時ブランキング回路13が設けられているので、スイッチング素子1の最小のオン時間は、オン時ブランキング回路13で設定されたオン時ブランキング時間T1と過電流保護応答遅延時間tdとを合計した時間で規制される。
図13に、オン時ブランキング時間T1と過電流保護応答遅延時間tdとの合計時間にスイッチング素子1のオン時間が規制されている場合のドレイン電流IDの波形を示す。スイッチング素子1のオン期間中のドレイン電流IDの増加量(初期電流ID1からピーク電流IDpeakまでの増加量)ΔIonと、スイッチング素子1のオフ期間中のドレイン電流IDの減少量ΔIoffは下記の(1)式および(2)式で表すことができる(容量性スパイクノイズによる電流は除く)。
ΔIon=Vin×Ton/Lp ・・・(1)
ΔIoff=Vor×Toff/Lp
=(Np/Ns)×Vo(T−Ton)/Lp・・・(2)
(1)式および(2)式において、‘Vin’は入力電圧、‘Ton’はスイッチング素子1のオン時間、‘Lp’は1次巻線102aのインダクタンス、‘Vor’は反射電圧(スイッチング素子1がターンオフして2次巻線102bに2次電流が流れる際に1次巻線102aに発生する電圧)、‘Toff’はスイッチング素子1のオフ時間、‘T’はスイッチング周期、‘Np’は1次巻線102aの巻数、‘Ns’は2次巻線102bの巻数、‘Vo’は出力電圧を示す。
(1)式および(2)式から明らかなように、スイッチング素子1のオン時間Tonがオン時ブランキング時間T1と過電流保護応答遅延時間tdとの合計時間に規制されている場合、ΔIonが一定値に規制されるのに対して、ΔIoffは、出力電圧Vo(反射電圧Vor)により変化する。詳しくは、ΔIoffは、出力電圧Voが低下すると小さくなる。そのため、出力電圧Voが極端に低くなる過負荷時には、ΔIon>ΔIoffとなり、図13に示すように、現在のスイッチング期間(n)における初期電流ID1(n)およびピーク電流IDpeak(n)よりも次のスイッチング期間(n+1)における初期電流ID1(n+1)およびピーク電流IDpeak(n+1)の方が大きくなる。したがって、スイッチング動作が停止しない過負荷時には、ドレイン電流IDの初期電流ID1が一定値‘ILIMIT’よりも大きい値となる。
以上説明したように、従来のスイッチング電源装置の構成では、出力短絡時等の過負荷時には、出力電圧Voがツェナーダイオード109に設定された設定電圧を下回り、制御回路のフィードバック端子に結合するフォトトランジスタ111がオン状態とならないため、スイッチング素子1が間欠発振せず、発振し続ける。図14に、出力短絡時における該スイッチング電源装置の動作波形を示す。図14には、上から順に、ドレイン電流ID、出力電圧Vo、FB端子から流出する電流IFB、制御回路の電源端子電圧(BYPASS端子電圧VBP)を示している。なお、ドレイン電流IDの波形には、容量性スパイクノイズは示していない。図14に示すように、出力短絡時には出力電圧Voが略‘0V’となり、電流IFBが流れなくなるため、スイッチング素子1が発振し続ける。
また、従来のスイッチング電源装置の構成では、出力短絡時等の過負荷時には、スイッチング周期ごとにドレイン電流IDの初期電流ID1が増加して、一定値‘ILIMIT’よりも大きい値となる。そのため、スイッチング素子1が発振し続けると、スイッチング電源装置の発熱が大きくなり、スイッチング電源装置が破壊されるおそれがあった。
米国特許第6297623号明細書
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、出力短絡時等の過負荷時における発熱を抑えることができるスイッチング電源装置、および半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のスイッチング電源装置は、スイッチング素子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、前記スイッチング素子に結合し、前記スイッチング素子のスイッチング動作に応じて、入力側から供給されたエネルギを蓄積し、且つ蓄積したエネルギを出力側へ伝達するためのエネルギ伝達要素と、を備えたスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子を一定周期でターンオンさせるための信号を発振する発振回路と、前記スイッチング素子のオン時間が所定時間以下であるか否かを示す信号を生成する過負荷検出回路と、前記過負荷検出回路からの信号により前記スイッチング素子を間欠発振させるか、または発振を停止させる過負荷保護回路と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載のスイッチング電源装置は、請求項1記載のスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が一定値に達すると過電流検出信号を生成する過電流保護回路を含み、前記過電流検出信号により前記スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載のスイッチング電源装置は、請求項2記載のスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてから一定時間、前記過電流検出信号を無効にするオン時ブランキング回路を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載のスイッチング電源装置は、請求項3記載のスイッチング電源装置であって、前記過負荷検出回路に設定されている前記所定時間は、前記オン時ブランキング回路に設定されている前記一定時間と、前記スイッチング素子に流れる電流が前記一定値に達してから前記スイッチング素子がターンオフするまでの応答遅延時間との合計時間以上であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載のスイッチング電源装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素の出力側に設けられた負荷に印加される電圧に応じたフィードバック信号を基に前記スイッチング素子を間欠発振させて、前記負荷に印加される電圧を安定化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項6記載のスイッチング電源装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素と前記スイッチング素子との接続点と、前記制御回路の電源端子との間に結合して、前記制御回路の電源端子へ電流を供給する電流源を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項7記載のスイッチング電源装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記制御回路、または前記スイッチング素子と前記制御回路は集積化されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8記載の半導体装置は、エネルギ伝達要素に結合するスイッチング素子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備え、前記スイッチング素子をスイッチング動作させることで、前記エネルギ伝達要素に、入力側から供給されたエネルギを蓄積させ、且つ蓄積したエネルギを出力側へ伝達させる半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子を一定周期でターンオンさせるための信号を発振する発振回路と、前記スイッチング素子のオン時間が所定時間以下であるか否かを示す信号を生成する過負荷検出回路と、前記過負荷検出回路からの信号により前記スイッチング素子を間欠発振させるか、または発振を停止させる過負荷保護回路と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項9記載の半導体装置は、請求項8記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が一定値に達すると過電流検出信号を生成する過電流保護回路を含み、前記過電流検出信号により前記スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする。
また、本発明の請求項10記載の半導体装置は、請求項9記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてから一定時間、前記過電流検出信号を無効にするオン時ブランキング回路を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項11記載の半導体装置は、請求項10記載の半導体装置であって、前記過負荷検出回路に設定されている前記所定時間は、前記オン時ブランキング回路に設定されている前記一定時間と、前記スイッチング素子に流れる電流が前記一定値に達してから前記スイッチング素子がターンオフするまでの応答遅延時間との合計時間以上であることを特徴とする。
また、本発明の請求項12記載の半導体装置は、請求項8ないし11のいずれかに記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素の出力側に設けられた負荷に印加される電圧に応じたフィードバック信号を基に前記スイッチング素子を間欠発振させて、前記負荷に印加される電圧を安定化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項13記載の半導体装置は、請求項8ないし12のいずれかに記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素と前記スイッチング素子との接続点と、前記制御回路の電源端子との間に結合して、前記制御回路の電源端子へ電流を供給する電流源を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項14記載の半導体装置は、スイッチング素子の入力端子、出力端子および制御端子に結合して、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を備え、前記スイッチング素子をスイッチング動作させることで、前記制御回路を介して前記スイッチング素子に結合するエネルギ伝達要素に、入力側から供給されたエネルギを蓄積させ、且つ蓄積したエネルギを出力側へ伝達させる半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子を一定周期でターンオンさせるための信号を発振する発振回路と、前記スイッチング素子のオン時間が所定時間以下であるか否かを示す信号を生成する過負荷検出回路と、前記過負荷検出回路からの信号により前記スイッチング素子を間欠発振させるか、または発振を停止させる過負荷保護回路と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項15記載の半導体装置は、請求項14記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が一定値に達すると過電流検出信号を生成する過電流保護回路を含み、前記過電流検出信号により前記スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする。
また、本発明の請求項16記載の半導体装置は、請求項15記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてから一定時間、前記過電流検出信号を無効にするオン時ブランキング回路を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項17記載の半導体装置は、請求項16記載の半導体装置であって、前記過負荷検出回路に設定されている前記所定時間は、前記オン時ブランキング回路に設定されている前記一定時間と、前記スイッチング素子に流れる電流が前記一定値に達してから前記スイッチング素子がターンオフするまでの応答遅延時間との合計時間以上であることを特徴とする。
また、本発明の請求項18記載の半導体装置は、請求項14ないし17のいずれかに記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素の出力側に設けられた負荷に印加される電圧に応じたフィードバック信号を基に前記スイッチング素子を間欠発振させて、前記負荷に印加される電圧を安定化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項19記載の半導体装置は、請求項14ないし18のいずれかに記載の半導体装置であって、前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素と前記スイッチング素子との接続点と、前記制御回路の電源端子との間に結合して、前記制御回路の電源端子へ電流を供給する電流源を含むことを特徴とする。
本発明の好ましい形態によれば、出力短絡時等の過負荷時にスイッチング素子のオン時間が最小となることを利用して、その最小のオン時間を検出し、スイッチング素子を間欠発振させるか、または発振を停止させることにより、出力短絡時等の過負荷時にスイッチング電源装置の発熱を抑えることができ、スイッチング電源装置を保護することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明のスイッチング電源装置、および半導体装置の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。但し、先述した図10に示すスイッチング電源装置が備える部材と同一の部材には同一符号を付して、詳しい説明を省略する。
図1は本発明の実施の形態1に係る絶縁型のスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図である。絶縁型のスイッチング電源装置は、エネルギ伝達要素としてトランスを使用し、トランスの1次巻線に結合するスイッチング素子をスイッチング動作させて、トランスに、1次側(入力側)から供給されたエネルギを蓄積させ、且つ蓄積したエネルギを2次側(出力側)へ伝達させる構成となっている。
図1に示すように、該スイッチング電源装置は、スイッチング素子1と、スイッチング素子1のスイッチング動作を制御する制御回路と、がワンチップに集積化された集積回路を内包する半導体装置2aを備える。スイッチング素子1には、例えばパワーMOSFET等を使用する。
半導体装置2aは、外部接続端子として、DRAIN端子(スイッチング素子1の入力端子)と、GND端子(スイッチング素子1の出力端子および制御回路のGND端子)と、BYPASS端子(制御回路の電源端子)と、FB端子(制御回路のフィードバック端子)の4端子を備える。
DRAIN端子には、主入力端子101の正端子が一端に結合されたトランス102の1次巻線102aの他端が結合し、GND端子には、主入力端子101の負端子が結合している。BYPASS端子とGND端子との間には、制御回路の電源として機能するコンデンサ112が結合し、FB端子とGND端子との間には、出力電圧検出部110の発光ダイオード108からの光信号を受光するフォトトランジスタ111が結合している。
該スイッチング電源装置の主入力端子101には、例えば商用電源等からの交流電圧を整流且つ平滑化して生成した直流電圧(入力電圧Vin)が印加される。トランス102の1次巻線102aと2次巻線102bの極性は逆となっており、スイッチング素子1をスイッチング動作させると、2次巻線102bに交流電圧が発生する。
トランス102の2次巻線102bは、ダイオード103とコンデンサ104からなる出力電圧生成部105の入力側に結合しており、出力電圧生成部105の出力側は主出力端子106に結合している。主出力端子106には負荷107が結合される。出力電圧生成部105は、2次巻線102bに発生する交流電圧を整流且つ平滑化して生成した直流電圧(出力電圧Vo)を負荷107に印加する。
出力電圧生成部105の出力側には、さらに、発光ダイオード108とツェナーダイオード109からなる出力電圧検出部110が結合している。出力電圧Voがツェナーダイオード109で設定された設定電圧以上になると、発光ダイオード108が導通して、出力電圧Voに応じたレベルの電流がFB端子からフォトトランジスタ111へ流出する。
半導体装置2aに内包された制御回路は、FB端子から流出する電流(フィードバック信号)を基にスイッチング素子1を間欠発振させて、所定の調整範囲内で出力電圧Voを上昇および下降させることで、出力電圧Voの安定化を図っている。具体的には、該制御回路は、出力電圧Voの上昇によりFB端子から流出する電流が第1の定電流値を超えると、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止させ、それにより出力電圧Voが低下してFB端子から流出する電流が第1の定電流値よりも、ある一定値分だけ小さい第2の定電流値以下になると、スイッチング素子1のスイッチング動作を再開させる構成となっている。
続いて、半導体装置2aに内包された制御回路について説明する。該スイッチング電源装置は、制御回路が過負荷検出回路20と過負荷保護回路30aを備える点で、先述した図10に示すスイッチング電源装置と異なる。また、先述した図10に示すスイッチング電源装置では、発振回路4からの最大デューティサイクル信号4aとRSフリップフロップ回路8からの信号が供給される2入力のNAND回路を用いたが、該スイッチング電源装置では、それらの信号に加えて過負荷保護回路30aからの信号が供給される3入力のNAND回路11aを用いる。
該制御回路は、トランス102の1次巻線102aとスイッチング素子1との接続点であるDRIN端子と、制御回路の電源端子であるBYPASS端子との間に結合して、BYPASS端子へ電流を供給する定電流源3を備える。この定電流源3によりコンデンサ112が充電されて、制御回路の電源端子電圧(BYPASS端子電圧)が一定にされる。
また、該制御回路は、最大デューティサイクル信号4aとクロック信号4bを発振する発振回路4を備える。このクロック信号4bにより、スイッチング素子1を一定周期でターンオンさせる。
また、該制御回路は、ドレイン電流検出回路5と比較器6と定電圧源7からなる過電流保護回路を備える。この過電流保護回路は、ドレイン電流検出回路5において検出したスイッチング素子1に流れる電流(ドレイン電流)が、定電圧源7に設定した電圧により決定される一定値‘ILIMIT’に達すると、比較器6においてスイッチング素子1をターンオフさせるための信号(過電流検出信号)を生成する。
また、該制御回路は、RSフリップフロップ回路8を備える。RSフリップフロップ回路8は、発振回路4が発振するクロック信号4bのパルスによりセット状態となり、比較器6が生成する過電流検出信号によりリセット状態となり、状態遷移に応じて論理レベルが遷移(反転)する信号を生成する。
また、該制御回路は、3入力のNAND回路11aを備える。NAND回路11aの3つの入力端子にはそれぞれ発振回路4からの最大デューティサイクル信号4aと、RSフリップフロップ回路8からの信号と、過負荷保護回路30aからの信号が供給される。NAND回路11aは、過負荷保護回路30aからスイッチング素子1の発振を許可する信号が供給されているとき、ドライブ回路12へ供給する信号の論理レベルをRSフリップフロップ回路8の状態遷移に応じて遷移させる。なお、最大デューティサイクル信号4aにより決まるスイッチング素子1の最大デューティサイクル期間内にRSフリップフロップ回路8の状態が遷移しないときには、ドライブ回路12へ供給する信号の論理レベルを最大デューティサイクル信号4aに応じて遷移させる。
また、該制御回路は、スイッチング素子1のゲート端子を駆動する駆動信号を生成するドライブ回路12を備える。ドライブ回路12は、NAND回路11aから供給される信号の論理レベルに応じてスイッチング素子1をスイッチング動作させる。
また、該制御回路は、オン時ブランキング回路13を備える。オン時ブランキング回路13は、スイッチング素子1がターンオンしてからオン時ブランキング時間T1が経過するまでの間(オン時ブランキング期間)に、ブランキング信号をAND回路10へ供給して、比較器6からの信号(過電流検出信号)を無効にする。
また、該制御回路は、ゲート端子が定電圧源に結合し、ソース端子が該制御回路のフィードバック端子として機能するN型MOSFET14と、N型MOSFET14のドレイン端子に結合する定電流源15を備える。
N型MOSFET14と定電流源15は、スイッチング素子1のスイッチング動作により出力電圧Voが上昇して、FB端子から流出する電流(フィードバック信号)が、定電流源15で設定された第1の定電流値を越えると、N型MOSFET14と定電流源15の接続点からAND回路9へクロック信号4bを無効にする信号を供給して、スイッチング素子1の発振を停止させる。また、定電流源15の電流値にはヒステリシスがあり、FB端子から流出する電流が第1の定電流値を越えると、第1の定電流値よりも、ある一定値分だけ小さい第2の定電流値へ遷移する。N型MOSFET14と定電流源15は、スイッチング素子1の発振が停止することにより出力電圧Voが低下して、FB端子から流出する電流が第2の定電流値以下になると、N型MOSFET14と定電流源15の接続点からAND回路9へ供給する信号をクロック信号4bを有効にする信号へ遷移させて、スイッチング素子1の発振を再開させる。このように、該制御回路は、FB端子から流出する電流を基にスイッチング素子1を間欠発振させて、出力電圧Voの安定化を図っている。
また、該制御回路は、スイッチング素子1のオン時間が所定時間(過負荷検出時間)以下であるか否かを示す信号(過負荷検出信号)を生成する過負荷検出回路20と、過負荷検出回路20からの過負荷検出信号によりスイッチング素子1を間欠発振させる過負荷保護回路30aを備える。
ここで、過負荷検出回路20に設定する所定時間(過負荷検出時間)を、オン時ブランキング回路13に設定されているオン時ブランキング時間T1と過電流保護応答遅延時間(ドレイン電流が一定値‘ILIMIT’に達してからスイッチング素子1がターンオフするまでの応答遅延時間)tdとの合計時間よりもわずかに大きい時間とすることで、出力短絡時等の過負荷時にスイッチング素子1を間欠発振させることができ、過負荷時におけるスイッチング電源装置の発熱を抑えることが可能となる。
以下、過負荷検出回路20と過負荷保護回路30aの一構成例について説明する。図2は本発明の実施の形態1に係る過負荷検出回路20と過負荷保護回路30aの一構成例を示す回路図である。
図2に示すように、過負荷検出回路20は、P型MOSFET21と、N型MOSFET22と、定電流源23と、コンデンサ24と、インバータ回路25と、AND回路26と、RSフリップフロップ回路27を備える。
P型MOSFET21のソース端子は定電流源23に結合しており、P型MOSFET21のドレイン端子はN型MOSFET22のドレイン端子に結合している。P型MOSFET21とN型MOSFET22のゲート端子には、発振回路4からのクロック信号4bが供給される。また、P型MOSFET21とN型MOSFET22との接続点と、N型MOSFET22のソース端子との間に、コンデンサ24が結合している。したがって、クロック信号4bに同期して、コンデンサ24の充放電が行われる。
コンデンサ24の電圧が入力端子に供給されるインバータ回路25は、コンデンサ24の電圧が閾値電圧Vthを下回ると論理レベルがハイレベルの信号を生成し、閾値電圧Vthを超えると論理レベルがロウレベルの信号を生成する。
ここでは、P型MOSFET21、N型MOSFET22、定電流源23、コンデンサ24およびインバータ回路25により、過負荷を検出するための過負荷検出時間を設定する。具体的には、オン時ブランキング時間T1と過電流保護応答遅延時間tdの合計時間からわずかに遅れて、インバータ回路25が生成する信号の論理レベルがハイレベルからロウレベルへ遷移するようにしている。
AND回路26は一方の入力端子にAND回路10からの信号が供給され、他方の入力端子にインバータ回路25からの信号が供給される。インバータ回路25が生成する信号の論理レベルは、オン時ブランキング時間T1と過電流保護応答遅延時間tdの合計時間からわずかに遅れて、ハイレベルからロウレベルへ遷移し、AND回路10が生成する信号の論理レベルは、出力短絡時等の過負荷時にはオン時ブランキング時間T1経過時にロウレベルからハイレベルへ遷移するので、AND回路26が生成する信号の論理レベルは、出力短絡時等の過負荷時にはオン時ブランキング時間T1経過時にロウレベルからハイレベルへ遷移する。一方、通常状態では、インバータ回路25が生成する信号の論理レベルがハイレベルからロウレベルへ遷移した後に、AND回路10が生成する信号の論理レベルがロウレベルからハイレベルへ遷移するので、AND回路26が生成する信号の論理レベルはロウレベルに維持される。
RSフリップフロップ回路27はセット端子にAND回路26からの信号が供給され、リセット端子に発振回路4からのクロック信号4bが供給される。RSフリップフロップ回路27の反転出力端子から供給される信号が過負荷検出信号であり、出力短絡時等の過負荷時には、AND回路26からの信号によりRSフリップフロップ回路27はセット状態となり、反転出力端子から供給される過負荷検出信号の論理レベルはハイレベルからロウレベルへ遷移する。一方、通常状態では、AND回路26が生成する信号の論理レベルがロウレベルに維持されるため、反転出力端子から供給される信号の論理レベルはハイレベルに維持される。
続いて、出力短絡時等の過負荷時における過負荷検出回路20の動作について、図3を参照しながら説明する。図3には、上から順に、ドレイン電流ID、発振回路4が発振するクロック信号4b、インバータ回路25が生成する信号、AND回路10が生成する信号、AND回路26が生成する信号を示している。なお、ドレイン電流IDの波形には、容量性スパイクノイズは示していない。
図3に示すように、インバータ回路25が生成する信号の論理レベルは、コンデンサ24の充放電動作により、クロック信号4bのパルスに応じてロウレベルからハイレベルへ遷移し、オン時ブランキング時間T1と過電流保護応答遅延時間tdの合計時間よりもわずかに遅いタイミングでハイレベルからロウレベルへ遷移する。
また、AND回路10が生成する信号の論理レベルは、オン時ブランキング時間T1経過時にロウレベルからハイレベルへ遷移し、スイッチング素子1がターンオフするとハイレベルからロウレベルへ遷移する。
したがって、AND回路26が生成する信号の論理レベルも、オン時ブランキング時間T1経過時にロウレベルからハイレベルへ遷移し、スイッチング素子1がターンオフするとハイレベルからロウレベルへ遷移するため、RSフリップフロップ回路27の反転出力端子から供給される信号(過負荷検出信号)は、オン時ブランキング時間T1経過時に論理レベルがハイレベルからロウレベルへ遷移する。
続いて、過負荷保護回路30aについて説明する。図2に示すように、過負荷保護回路30aは、比較器31と、インバータ回路32と、AND回路33と、OR回路34と、スイッチ35を備える。
非反転入力端子にBYPASS端子(制御回路の電源端子)が結合し、反転入力端子に定電圧源が結合している比較器31は、BYPASS端子電圧(制御回路の電源端子電圧)と、ヒステリシスを持つ定電圧(スイッチング素子起動電圧/スイッチング素子停止電圧)とを比較する。比較器31が生成する信号の論理レベルは、BYPASS端子電圧がスイッチング素子停止電圧まで低下すると、ハイレベルからロウレベルへ遷移し、BYPASS端子電圧がスイッチング素子起動電圧まで上昇すると、ロウレベルからハイレベルへ遷移する。
比較器31が生成する信号は3入力のNAND回路11aの入力端子に供給される。したがって、BYPASS端子電圧がスイッチング素子停止電圧まで低下して、比較器31が生成する信号の論理レベルがハイレベルからロウレベルへ遷移すると、スイッチング素子1のスイッチング動作(発振)が停止し、BYPASS端子電圧がスイッチング素子起動電圧まで上昇して、比較器31が生成する信号の論理レベルがロウレベルからハイレベルへ遷移すると、スイッチング素子のスイッチング動作(発振)が再開する。
AND回路33は、一方の入力端子に過負荷検出回路20(RSフリップフロップ回路27の反転出力端子)からの過負荷検出信号が供給され、他方の入力端子にNAND回路11aが生成する信号が供給される。
OR回路34は、一方の入力端子にインバータ回路32を介して比較器31からの信号が供給され、他方の入力端子にAND回路33からの信号が供給される。OR回路34は、定電流源3とBYPASS端子との間に介在するスイッチ35の開閉状態を制御する信号を生成する。
ここで、以上のように構成されたスイッチング電源装置の出力短絡時における動作について、図4を参照しながら説明する。図4には、上から順に、ドレイン電流ID、出力電圧Vo、FB端子から流出する電流IFB、BYPASS端子電圧VBPを示している。なお、ドレイン電流IDの波形には、容量性スパイクノイズは示していない。
図4に示すように、出力短絡時には出力電圧Voが略‘0V’となり、電流IFBが流れなくなるが、本実施の形態1では、スイッチング素子起動電圧とスイッチング素子停止電圧との間でBYPASS端子電圧VBPが上昇と下降を繰り返す。BYPASS端子電圧VBPが下降している間は、スイッチング素子1は発振しており、BYPASS端子電圧が上昇している間は、スイッチング素子1は発振を停止する。このように、本実施の形態1では、出力短絡時等の過負荷時においても、スイッチング素子1が間欠発振するので、過負荷時におけるスイッチング電源装置の発熱を抑えることが可能となる。
続いて、出力短絡時における過負荷保護回路30aの動作について、図5を参照しながら説明する。図5には、上から順に、ドレイン電流ID、過負荷検出信号、インバータ回路32が生成する信号、OR回路34が生成する信号、スイッチ35の開閉動作、発振回路4が発振するクロック信号4b、BYPASS端子電圧VBP、出力電圧Voを示している。なお、ドレイン電流IDの波形には、容量性スパイクノイズは示していない。
図5に示すように、出力短絡が発生する前は、過負荷検出信号の論理レベルはハイレベルに維持されており、インバータ回路32が生成する信号の論理レベルはロウレベルに維持されている。したがって、出力短絡が発生する前は、NAND回路11aからドライブ回路12へ供給される信号の論理レベルに応じて、OR回路34が生成する信号の論理レベルが遷移するので、スイッチ35は、スイッチング素子1のオフ期間にオン状態となる。
出力短絡が発生すると、過負荷検出信号の論理レベルは、出力短絡発生後の最初のオン時ブランキング期間経過時にハイレベルからロウレベルに遷移する。その後、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子停止電圧よりも大きい間は、クロック信号4bに同期してロウレベルからハイレベルへ遷移し、オン時ブランキング期間経過時にハイレベルからロウレベルへ遷移する。つまり、オン時ブランキング期間ごとにハイレベルとなる。
一方、インバータ回路32が生成する信号の論理レベルは、出力短絡が発生しても、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子停止電圧よりも大きい間は、ロウレベルに維持される。
したがって、出力短絡が発生すると、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子停止電圧よりも大きい間は、NAND回路11aが生成する信号の論理レベルがオン時ブランキング期間の経過後にロウレベルからハイレベルへ遷移するので、OR回路34が生成する信号の論理レベルはロウレベルに維持され、それに応じてスイッチ35もオフ状態に維持される。
このように、出力短絡が発生すると、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子停止電圧よりも大きい間は、スイッチ35がオフ状態に維持されるので、半導体装置2aの電力消費によってBYPASS端子電圧VBPが低下していく。
その後、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子停止電圧まで低下すると、スイッチング素子1の発振が停止する。これと同時に、インバータ回路32が生成する信号の論理レベルがロウレベルからハイレベルへ遷移する。これにより、OR回路34が生成する信号の論理レベルがハイレベルとなり、スイッチ35がオン状態となる。したがって、スイッチング素子1の発振が停止して、BYPASS端子電圧VBPが上昇していく。なお、過負荷検出信号の論理レベルは、スイッチング素子1の発振が停止した後、ハイレベルとなる。
その後、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子起動電圧まで上昇すると、スイッチング素子1の発振が再開する。これと同時に、インバータ回路32が生成する信号の論理レベルがハイレベルからロウレベルへ遷移する。
また、スイッチング素子1の発振が再開すると、過負荷検出信号の論理レベルは、発振再開後の最初のオン時ブランキング期間経過時にハイレベルからロウレベルに遷移する。その後、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子停止電圧よりも大きい間は、オン時ブランキング期間ごとにハイレベルとなる。
したがって、OR回路34が生成する信号の論理レベルは、スイッチング素子1の発振が再開すると、BYPASS端子電圧VBPがスイッチング素子停止電圧よりも大きい間は、NAND回路11aが生成する信号の論理レベルがオン時ブランキング期間の経過後にロウレベルからハイレベルへ遷移するので、発振開始時にハイレベルからロウレベルへ遷移した後、ロウレベルのまま維持され、それに応じてスイッチ35もオフ状態に維持される。
以後、出力短絡状態が解消されるまで、上記した発振と発振停止を繰り返すスイッチング素子1の間欠発振動作が継続されるので、スイッチング電源装置の発熱を抑えることが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明のスイッチング電源装置、および半導体装置の実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。但し、先述した図10に示すスイッチング電源装置および実施の形態1に係るスイッチング電源装置が備える部材と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。
図6は本発明の実施の形態2に係る絶縁型のスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図である。該スイッチング電源装置は、半導体装置2bに内包される制御回路が備える過負荷保護回路30bが、先述した実施の形態1と異なる。過負荷保護回路30bは、過負荷検出回路20からの過負荷検出信号によりスイッチング素子1の発振を停止させる構成となっている。
ここで、過負荷保護回路30bの一構成例について説明する。図7は本発明の実施の形態2に係る過負荷保護回路30bの一構成例を示す回路図である。図7に示すように、過負荷保護回路30bは、2個のインバータ回路36、37と、RSフリップフロップ回路38と、再起動トリガ回路39を備える。
RSフリップフロップ回路38のセット端子は、インバータ回路36を介して過負荷検出回路20(RSフリップフロップ回路27の反転出力端子)に結合しており、リセット端子は再起動トリガ回路39に結合している。また、RSフリップフロップ回路38の出力端子は、インバータ回路37を介してNAND回路11aの入力端子に結合している。
再起動トリガ回路39は、制御回路の電源端子電圧(BYPASS端子電圧)が設定電圧以下まで低下したときに、RSフリップフロップ回路38のリセット端子へ再起動トリガ信号(リセット信号)を供給する。
続いて、以上のように構成されたスイッチング電源装置の出力短絡時における動作について、図8を参照しながら説明する。図8には、上から順に、ドレイン電流ID、出力電圧Vo、FB端子から流出する電流IFB、BYPASS端子電圧VBPを示している。なお、ドレイン電流IDの波形には、容量性スパイクノイズは示していない。図8に示すように、出力短絡時には出力電圧Voが略‘0V’となり、電流IFBが流れなくなるが、本実施の形態2では、スイッチング素子1の発振が停止する。
続いて、過負荷保護回路30bの動作について、図9を参照しながら説明する。図9には、上から順に、ドレイン電流ID、過負荷検出信号、RSフリップフロップ回路38が生成する信号、発振回路4が発振するクロック信号4b、出力電圧Voを示している。なお、ドレイン電流IDの波形には、容量性スパイクノイズは示していない。
図9に示すように、出力短絡が発生すると、過負荷検出信号の論理レベルが、出力短絡発生後の最初のオン時ブランキング期間経過時にハイレベルからロウレベルに遷移し、それにより、RSフリップフロップ回路38が生成する信号の論理レベルがロウレベルからハイレベルへ遷移して、インバータ回路37が生成する信号の論理レベルがハイレベルからロウレベルへ遷移し、スイッチング素子1の発振が停止する。なお、過負荷検出信号の論理レベルは、スイッチング素子1の発振停止後の最初のクロック信号4bによりロウレベルからハイレベルへ遷移する。
以後、RSフリップフロップ回路38のリセット端子へ再起動トリガ回路39から再起動トリガ信号が供給されるまで、スイッチング素子1の発振停止状態が維持されるので、スイッチング電源装置の発熱を抑えることが可能となる。
なお、以上説明した実施の形態1、2では、スイッチング素子と制御回路が集積化された半導体装置を使用する場合について説明したが、例えば制御回路のみが集積化された半導体装置を使用してもよい。この場合、半導体装置には、スイッチング素子の入力端子、出力端子および制御端子に結合する外部接続端子を形成する。
また、以上説明した実施の形態1、2では、トランスを用いた絶縁型のスイッチング電源装置を例に説明したが、これに限らず、本発明は、スイッチング素子のスイッチング動作に応じて、入力側から供給されたエネルギを蓄積し、且つ蓄積したエネルギを出力側へ伝達するためのエネルギ伝達要素を備えたスイッチング電源装置に適用可能であり、例えばコイルを用いた非絶縁型スイッチング電源装置にも適用することができる。
本発明にかかるスイッチング電源装置および半導体装置は、出力短絡時等の過負荷時におけるスイッチング電源装置の発熱を抑えることができ、過負荷保護機能を必要とするスイッチング電源装置に有用である。
本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の一構成例を示す回路図 本発明の実施の形態1に係る半導体装置が備える過負荷検出回路の動作を説明するためのタイムチャート図 本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の動作の概略を説明するためのタイムチャート図 本発明の実施の形態1に係る半導体装置が備える過負荷保護回路の動作を説明するためのタイムチャート図 本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の一構成例を示す回路図 本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置の動作の概略を説明するためのタイムチャート図 本発明の実施の形態2に係る半導体装置が備える過負荷保護回路の動作を説明するためのタイムチャート図 従来の絶縁型のスイッチング電源装置の構成を示す回路図 従来の絶縁型のスイッチング電源装置の軽負荷時および重負荷時における動作の概略を説明するためのタイムチャート図 従来の絶縁型のスイッチング電源装置の通常状態におけるドレイン電流を説明するための図 従来の絶縁型のスイッチング電源装置の過負荷時におけるドレイン電流を説明するための図 従来の絶縁型のスイッチング電源装置の過負荷時における動作の概略を説明するためのタイムチャート図
符号の説明
1 スイッチング素子
2、2a、2b 半導体装置
3 定電流源
4 発振回路
4a 最大デューティサイクル信号
4b クロック信号
5 ドレイン電流検出回路
6 比較器
7 定電圧源
8 RSフリップフロップ回路
9、10 AND回路
11、11a NAND回路
12 ドライブ回路
13 オン時ブランキング回路
14 N型MOSFET
15 定電流源
20 過負荷検出回路
21 P型MOSFET
22 N型MOSFET
23 定電流源
24 コンデンサ
25 インバータ回路
26 AND回路
27 RSフリップフロップ回路
30a、30b 過負荷保護回路
31 比較器
32 インバータ回路
33 AND回路
34 OR回路
35 スイッチ
36、37 インバータ回路
38 RSフリップフロップ回路
39 再起動トリガ回路
101 主入力端子
102 トランス
102a 1次巻線
102b 2次巻線
103 ダイオード
104 コンデンサ
105 出力電圧生成部
106 主出力端子
107 負荷
108 発光ダイオード
109 ツェナーダイオード
110 出力電圧検出部
111 フォトトランジスタ
112 コンデンサ

Claims (19)

  1. スイッチング素子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、前記スイッチング素子に結合し、前記スイッチング素子のスイッチング動作に応じて、入力側から供給されたエネルギを蓄積し、且つ蓄積したエネルギを出力側へ伝達するためのエネルギ伝達要素と、を備えたスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子を一定周期でターンオンさせるための信号を発振する発振回路と、前記スイッチング素子のオン時間が所定時間以下であるか否かを示す信号を生成する過負荷検出回路と、前記過負荷検出回路からの信号により前記スイッチング素子を間欠発振させるか、または発振を停止させる過負荷保護回路と、を含むことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が一定値に達すると過電流検出信号を生成する過電流保護回路を含み、前記過電流検出信号により前記スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記制御回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてから一定時間、前記過電流検出信号を無効にするオン時ブランキング回路を含むことを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記過負荷検出回路に設定されている前記所定時間は、前記オン時ブランキング回路に設定されている前記一定時間と、前記スイッチング素子に流れる電流が前記一定値に達してから前記スイッチング素子がターンオフするまでの応答遅延時間との合計時間以上であることを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素の出力側に設けられた負荷に印加される電圧に応じたフィードバック信号を基に前記スイッチング素子を間欠発振させて、前記負荷に印加される電圧を安定化させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素と前記スイッチング素子との接続点と、前記制御回路の電源端子との間に結合して、前記制御回路の電源端子へ電流を供給する電流源を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記制御回路、または前記スイッチング素子と前記制御回路は集積化されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  8. エネルギ伝達要素に結合するスイッチング素子と、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備え、前記スイッチング素子をスイッチング動作させることで、前記エネルギ伝達要素に、入力側から供給されたエネルギを蓄積させ、且つ蓄積したエネルギを出力側へ伝達させる半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子を一定周期でターンオンさせるための信号を発振する発振回路と、前記スイッチング素子のオン時間が所定時間以下であるか否かを示す信号を生成する過負荷検出回路と、前記過負荷検出回路からの信号により前記スイッチング素子を間欠発振させるか、または発振を停止させる過負荷保護回路と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  9. 前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が一定値に達すると過電流検出信号を生成する過電流保護回路を含み、前記過電流検出信号により前記スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記制御回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてから一定時間、前記過電流検出信号を無効にするオン時ブランキング回路を含むことを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  11. 前記過負荷検出回路に設定されている前記所定時間は、前記オン時ブランキング回路に設定されている前記一定時間と、前記スイッチング素子に流れる電流が前記一定値に達してから前記スイッチング素子がターンオフするまでの応答遅延時間との合計時間以上であることを特徴とする請求項10記載の半導体装置。
  12. 前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素の出力側に設けられた負荷に印加される電圧に応じたフィードバック信号を基に前記スイッチング素子を間欠発振させて、前記負荷に印加される電圧を安定化させることを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素と前記スイッチング素子との接続点と、前記制御回路の電源端子との間に結合して、前記制御回路の電源端子へ電流を供給する電流源を含むことを特徴とする請求項8ないし12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. スイッチング素子の入力端子、出力端子および制御端子に結合して、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路を備え、前記スイッチング素子をスイッチング動作させることで、前記制御回路を介して前記スイッチング素子に結合するエネルギ伝達要素に、入力側から供給されたエネルギを蓄積させ、且つ蓄積したエネルギを出力側へ伝達させる半導体装置であって、前記制御回路は、前記スイッチング素子を一定周期でターンオンさせるための信号を発振する発振回路と、前記スイッチング素子のオン時間が所定時間以下であるか否かを示す信号を生成する過負荷検出回路と、前記過負荷検出回路からの信号により前記スイッチング素子を間欠発振させるか、または発振を停止させる過負荷保護回路と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  15. 前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が一定値に達すると過電流検出信号を生成する過電流保護回路を含み、前記過電流検出信号により前記スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする請求項14記載の半導体装置。
  16. 前記制御回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてから一定時間、前記過電流検出信号を無効にするオン時ブランキング回路を含むことを特徴とする請求項15記載の半導体装置。
  17. 前記過負荷検出回路に設定されている前記所定時間は、前記オン時ブランキング回路に設定されている前記一定時間と、前記スイッチング素子に流れる電流が前記一定値に達してから前記スイッチング素子がターンオフするまでの応答遅延時間との合計時間以上であることを特徴とする請求項16記載の半導体装置。
  18. 前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素の出力側に設けられた負荷に印加される電圧に応じたフィードバック信号を基に前記スイッチング素子を間欠発振させて、前記負荷に印加される電圧を安定化させることを特徴とする請求項14ないし17のいずれかに記載の半導体装置。
  19. 前記制御回路は、前記エネルギ伝達要素と前記スイッチング素子との接続点と、前記制御回路の電源端子との間に結合して、前記制御回路の電源端子へ電流を供給する電流源を含むことを特徴とする請求項14ないし18のいずれかに記載の半導体装置。
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