JP2010116685A - チェックリンク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両本体やドアの大型化を招来することなく、ドアの揺動操作性の低下を防止すること。
【解決手段】車両本体Bに対してドアDが開成された場合に、保持部材10とアーム20のストッパ部22とが当接してドアDの最大開位置を規定するチェックリンク装置において、保持部材10の摺動体15が、鋼板30の捻転部33に接触することを阻止するようにアーム20を構成している。具体的には、アーム20は、鋼板30の捻転部33よりも基部31の一端部側となる位置に当接面43を構成している。このため、車両本体Bに対してドアDが開方向に移動された場合に、保持部材10の摺動体15が鋼板30の捻転部33に至るよりも前段階で、ケース12に設けたブロック面12dとアーム20の当接面43とが当接することになる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ドアの最大開位置を規定するチェックリンク装置に関するものである。
従来、車両本体に対するドアの最大開位置を規定するため、チェックリンク装置が用いられている。このチェックリンク装置は、例えば、ドアに保持部材を備えるとともに、車両本体にアームを備えている。保持部材は、アームを摺動可能に挿通させるための挿通部を有したものである。アームは、板状部材を略T字状に構成したもので、基部およびストッパ部を有している。基部は、長さ方向に延在する部分である。ストッパ部は、基部の一端部から幅方向に延在する部分である。アームの基部には、他端部にピン孔が形成されている。このアームは、基部を保持部材の挿通部に摺動可能に挿通した状態で、ピン孔に揺動ピンが挿通されている。これにより、アームが、ピン孔に挿通された揺動ピンを介して、ドアの揺動軸と平行な軸回りに揺動可能に車両本体に保持されている。
このチェックリンク装置では、車両本体に対してドアが開方向に揺動されると、ドアに設けられた保持部材が、アームを揺動ピンの軸心回りに適宜揺動させながら、該アームに対してストッパ部側に移動することになる。この間、保持部材における挿通部の内壁面は、アームにおいて幅方向の端面に摺接することになる。さらに車両本体に対してドアが開方向に揺動されると、やがてドアに設けられた保持部材が、アームのストッパ部に当接することになる。これにより、車両本体に対してドアがさらに開方向に揺動されることを阻止することができ、車両本体に対するドアの最大開位置を規定することができる。
この種のチェックリンク装置では、アームを単一の鋼板で構成することが可能である。したがって、アームを複数の部材で構成したものと比較して、構成部品点数を削減することができることになり、アームの軽量化、および加工コスト削減を図ることが可能となる。
ところで、上記のようにアームを単一の鋼板で構成したチェックリンク装置では、アームにおいて基部よりもストッパ部の幅方向長さを長く構成することが必須となる。そのため、ドアや車両本体の小型化を図る場合に、アームのストッパ部がこれを阻害する要因となる虞があった。すなわち、例えば、上記のようにアームをドアの揺動軸と平行な軸回りに揺動可能に車両本体に保持させた場合には、アームにおけるストッパ部の幅方向長さに対応してドアが大型化する虞があった。
そこで、従来のチェックリンク装置の中には、アームにおいて基部に対するストッパ部の延在方向を変化させるべく、基部とストッパ部との間となる部位(以下、「捻転部」と称する)を捻転したものも提供されている。このようなチェックリンク装置によれば、捻転することによりアームにおいて基部に対するストッパ部の延在方向を、アームの厚さ方向に変化させることができる。したがって、ドアや車両本体は、アームにおける基部の幅方向長さに対応できればよく、アームを単一の鋼板で構成した上で、ドアや車両本体の小型化を図ることができる(例えば、特許文献1参照)。
仏国特許出願公開第2734017号明細書
しかしながら、従来のチェックリンク装置では、アームを捻転した場合に、捻転部において幅方向に位置する端部に、基部の長手方向に対して交差する方向にエッジが延在することになる。したがって、車両本体に対してドアが開方向に揺動された場合に、保持部材の挿通部がアームの捻転部に至ると、挿通部の内壁面とエッジとが引っ掛かる虞があり、ドアの揺動操作が円滑でなくなる虞があった。
本発明は、上記実情に鑑みて、車両本体やドアの大型化を招来することなく、ドアの揺動操作性の低下を防止することのできるチェックリンク装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るチェックリンク装置は、車両本体と、この車両本体に対して揺動することにより開閉可能なドアとの間にアームおよび保持部材を備え、前記アームは、板状部材から成り、捻転部を介して連結することによりそれぞれ異なる平面上に一平面が配置される基部およびストッパ部を有し、かつ前記基部を介してドアの揺動軸と平行な軸回りに揺動可能に車両本体またはドアのいずれか一方に保持させたものであり、前記保持部材は、車両本体またはドアのいずれか他方に設けられ、前記アームが摺動可能に挿通される挿通部を有したものであり、車両本体に対してドアが開成された場合に、前記保持部材と前記ストッパ部とが当接してドアの最大開位置を規定するチェックリンク装置において、前記挿通部の内壁面が、前記捻転部に接触することを阻止するように前記アームを構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るチェックリンク装置は、上述した請求項1において、前記ストッパ部は、前記捻転部よりも前記基部の軸側となる位置に当接部を構成したものであり、車両本体に対してドアが開成された場合に、前記保持部材と前記当接部とが当接することにより、前記挿通部の内壁面が、前記捻転部に接触することを阻止することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るチェックリンク装置は、上述した請求項2において、前記ストッパ部は、前記捻転部と連結されるベース部と、前記ベース部から前記基部の軸側に向けて延在する当接部とを有し、前記当接部の延在端部を延在方向に交差する方向に向けて屈曲したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るチェックリンク装置は、上述した請求項3において、前記当接部は、前記捻転部において前記ストッパ部側に向かうに従って端面が向く方向に対して相反する方向に向けて延在端部を屈曲したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るチェックリンク装置は、上述した請求項3または4において、前記ストッパ部は、前記当接部を二つ有し、これら前記当接部は、それぞれの延在端部を互いに相反する方向に向けて屈曲して構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係るチェックリンク装置は、上述した請求項1において、前記アームを合成樹脂材料から成る合成樹脂層で被覆したことを特徴とする。
本発明によれば、保持部材における挿通部の内壁面が、捻転部に接触することを阻止するようにアームを構成している。このため、例えば、車両本体やドアの大型化を回避するべくアームを捻転した場合にも、ドアの揺動操作性に悪影響を及ぼすことがない。したがって、車両本体やドアの大型化を招来することなく、ドアの揺動操作性の低下を防止することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるチェックリンク装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の実施の形態であるチェックリンク装置を示したものである。ここで例示するチェックリンク装置は、図3に示すように、四輪自動車の車両本体Bにアーム20を備えるとともに、車両本体Bにおいて前席右側に配置されたドアDに保持部材10を備えている。このドアDは、一側端部を介して車両本体Bに設けた前方ヒンジ(揺動軸)Hにヒンジ結合してあり、上下方向に沿った軸心回りに揺動することが可能である。これにより、ドアDが、車両本体Bに対して開閉可能に配設されている。
保持部材10は、アーム20を挿通させるための挿通部11を構成するためのもので、図1および図3に示すように、ケース12およびベースプレート13を備えて構成してある。ケース12およびベースプレート13は、ケース12に設けた収容凹部12cを閉塞する態様でベースプレート13を設けることにより収容空間Sを画成している。そして、この状態で、ケース12およびベースプレート13は、それぞれの締結孔12a、13aを介して締結部材(図示せず)を締結させることにより、ドアDの前端面を構成するパネルDPの内面に取り付けてある。このケース12およびベースプレート13は、それぞれ左右方向(図3(a)において車両本体Bの左右方向)よりも、上下方向に長く構成してある。また、ケース12およびベースプレート13には、図1に示すように、それぞれ挿通孔12b、13bが形成してある。挿通孔12b、13bは、ケース12およびベースプレート13において互いに対向する態様で形成してある。さらに、パネルDPにおいてベースプレート13の挿通孔13bが対向する部分には、挿通孔DPOが設けてある。また、ケース12には、図1に示すように、ブロック面12dが設けてある。このブロック面12dは、ケース12において外表面に略鉛直に沿って延在するように構成してあり、左右方向(図3(a)において車両本体Bの左右方向)よりも、上下方向に長く構成してある。
また、ケース12およびベースプレート13が画成する収容空間Sの内部には、図1および図4に示すように、一対の弾性体14および一対の摺動体15が収容してある。一対の弾性体14は、互いの間に一対の摺動体15を配置させる態様で上下方向に並設してある。この一対の弾性体14は、それぞれ弾性力によって摺動体15を互いに向けて押圧するように構成してある。一対の摺動体15は、互いの間にアーム20を挿通させるための挿通部11を構成している。具体的には、この一対の摺動体15は、略直方状の挿通空間Nを囲繞する態様でそれぞれの凸部15aを配置することにより、挿通部11を構成している。摺動体15は、弾性体14よりも摩擦係数が小さい材料から成るもので、例えば、ポリアセタールなどの合成樹脂材料によって構成してある。
アーム20は、図1および図5−1に示すように、平板状を成す単一の鋼板30の外表面全域を合成樹脂材料から成る合成樹脂層40で被覆して構成したもので、基部21およびストッパ部22を有している。本実施の形態では、合成樹脂層40に適用する合成樹脂材料として、加工が容易で、かつ高強度なものが望ましく、例えば、ポリプロピレン、ナイロン、ABS樹脂、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂が好適である。また、鋼板30は、図1、図5−1および図5−3に示すように、基部31、ストッパ部32および捻転部33を有している。
アーム20の基部21は、鋼板30において基部31を合成樹脂層40で被覆した部分である。鋼板30の基部31は、鋼板30において長さ方向に延在する部分である。この基部31には、図5−1に示すように、一端部にピン孔31aが形成してある一方、このピン孔31aと連通する孔(図示せず)が合成樹脂層40に形成してある。
また、アーム20の基部21には、図1に示すように、鋼板30における基部31の厚さ方向(図1において上下方向の厚さ)に被覆する合成樹脂層40の厚みを変化させることによって、第1チェック部41および第2チェック部42が設けてある。第1チェック部41は、基部21においてストッパ部22側となる部位に形成した窪みである。第2チェック部42は、第1チェック部41よりも基部21においてストッパ部22側となる部位に形成した窪みである。
アーム20のストッパ部22は、鋼板30においてストッパ部32および捻転部33を合成樹脂層40で被覆した部分である。鋼板30のストッパ部32は、図6に示すように、ベース部32a、および一対の当接部32bを有している。ベース部32aは、図6に示すように、基部31の他端部から幅方向に同一長さ延在する部分である。一対の当接部32bは、ベース部32aの両延在端部から基部31の一端部側に向けて、該基部31の長手方向に沿ってそれぞれ延在する部分である。このストッパ部32は、基部31に対するストッパ部32の延在方向を変化させるべく、図5−1および図5−3に示すように、基部31に対してストッパ部32を長手方向に沿った軸心回りに略90度捻転してある。本実施の形態では、図5−2に示すように、ストッパ部32を基部31の他端部側から見て長手方向に沿った軸心回りに反時計回りに略90度捻転している。これにより、基部31の一平面31dおよびストッパ部32の一平面32dは、それぞれ略直交する平面上に配置されることになる。基部31に対してストッパ部32を捻転することにより、図1、図5−1および図5−3に示すように、基部31とストッパ部32との間となる部位に、捻転部33が形成される。
また、鋼板30におけるストッパ部32の一対の当接部32bには、図5−3に示すように、それぞれ当接面32cが設けてある。これら当接面32cは、一対の当接部32bのそれぞれの延在端部を互いに相反する方向に向けて略直角を成すように(図6において破線bの位置で)折り曲げて構成してある。本実施の形態では、図5−2に示すように、一対の当接部32bの延在端部を、基部31に対するストッパ部32の捻転方向に対してそれぞれ相反する方向に向けて略直角を成すように折り曲げている。また、これら当接面32cにおける基部31の厚さ方向(図1において上下方向)の相互間距離は、ドアDに備えた保持部材10におけるケース12の挿通孔12bの上下方向長さよりも長く構成してある。図1に示すように、これら当接面32cは、鋼板30の捻転部33よりも基部31の一端部側となる位置に設けてある。
また、アーム20のストッパ部22には、図1に示すように、一対の当接部32bおよび捻転部33を合成樹脂層40で一体的に被覆することにより、当接面43が設けてある。この当接面43は、一対の当接部32bの当接面32cに沿って連続して延在するように構成してある。また、この当接面43における基部31の幅方向長さは、ドアDに備えた保持部材10のケース12に設けたブロック面12dの左右方向長さ(図3(a)において車両本体Bの左右方向)と、略同一に構成してある。
ここで、上述したアーム20は、図1に示すように、鋼板30の基部31においてピン孔31aよりも他端部側となる一部までを、保持部材10におけるケース12の挿通孔12b、挿通部11、ベースプレート13の挿通孔13b、およびパネルDPに設けた挿通孔DPOを貫通させてある。これにより、一対の摺動体15における凸部15aの内壁面15bが、一対の弾性体14の弾性力によって、常時アーム20の上下面にそれぞれ摺接する。さらに上述した状態で、鋼板30における基部31のピン孔31a、およびこのピン孔31aに連通する合成樹脂層40の孔(図示せず)には、図1に示すように、揺動ピン51が挿通してある。この揺動ピン51を介してアーム20が、図3に示すように、車両本体Bに設けたブラケット52に、ドアDの揺動軸(前方ヒンジH)と平行な軸回りに揺動可能に保持される。このブラケット52は、車両本体Bにおいて閉成状態にあるドアDのパネルDPに対向する部位に、取付部材(図示せず)を介して取り付けてある。
上記のように構成したチェックリンク装置では、図3(a)に示すように、車両本体Bに対してドアDが閉位置に配置された場合、図1に示すように、ドアDに構成された保持部材10において一対の摺動体15が、それぞれ凸部15aの内壁面15bを介してアーム20の上下面に摺接した状態で、最も揺動ピン51側に近接した位置に配置されることになる。また、この状態では、アーム20は、図3(a)に示すように、車両本体Bの前後方向に沿って延在するように配置されることになる。この図3(a)に示す状態から、図3(b)に示すように、車両本体Bに対してドアが開方向に揺動操作されると、ドアDに構成された保持部材10が、一対の摺動体15を介してアーム20を揺動ピン51の軸心回りに図3において反時計回りに適宜揺動させながら、該アーム20に対して図1においてストッパ部22側に移動することになる。この間、一対の摺動体15は、一対の弾性体14の弾性力によって凸部15aの内壁面15bがアーム20の上下面に摺接することになり、アーム20の上下面形状に応じて一対の弾性体14を適宜弾性変形させながら上下動することになる。
上述した状態から、図3(b)に示すように、さらに車両本体Bに対してドアDが開方向に揺動操作されると、やがてドアDに構成された保持部材10が、一対の摺動体15を介してアーム20を揺動ピン51の軸心回りに図3において反時計回りに適宜揺動させながら、図2中の二点鎖線で示すように、やがてアーム20の基部21に設けられた第1チェック部41に至ることになる。この状態においては、一対の弾性体14の弾性力、および合成樹脂層40の窪み形状により、一対の摺動体15が第1チェック部41から移動することが規制されることになり、車両本体Bに対してドアDを所望の中間開位置に規制することができる。
上述した状態から、図3(b)に示すように、さらに車両本体Bに対してドアDが開方向に揺動操作されると、やがてドアDに構成された保持部材10が、図2の実線で示すように、一対の摺動体15を介してアーム20を揺動ピン51の軸心回りに図3において反時計回りに適宜揺動させながら、アーム20の基部21に設けられた第2チェック部42に至ることになり、かつ該保持部材10のケース12に設けたブロック面12dが、アーム20のストッパ部22に設けた当接面43に当接することになる。この状態においては、一対の弾性体14の弾性力、および合成樹脂層40の窪み形状により、一対の摺動体15が第2チェック部42から移動することが規制されることになり、図3(b)に示すように、車両本体Bに対してドアDを上述した中間開位置よりも開いた状態に規制することができる。
さらに、この図2の実線で示す状態においては、保持部材10のケース12に設けたブロック面12dと、アーム20のストッパ部22に設けた当接面43が当接している。これにより、車両本体Bに対してドアDがさらに開方向に揺動されることを阻止することができ、車両本体Bに対するドアDの最大開位置を規定することができる。
一方、上述した状態から、図3(a)に示すように、車両本体Bに対してドアDが閉方向に揺動操作されると、ドアDに構成された保持部材10が、一対の摺動体15を介してアーム20を揺動ピン51の軸心回りに図3において時計回りに適宜揺動させながら、該アーム20に対して図2において基部21の一端部側に移動することになる。この間、一対の摺動体15は、一対の弾性体14の弾性力によって凸部15aの内壁面15bがアーム20の上下面に摺接することになり、アーム20の上下面形状に応じて一対の弾性体14を適宜弾性変形させながら上下動することになる。
上述した状態から、図3(a)に示すように、さらに車両本体Bに対してドアDが閉方向に揺動操作されると、やがてドアDに構成された保持部材10が、一対の摺動体15を介してアーム20を揺動ピン51の軸心回りに図3において時計回りに適宜揺動させながら、図2中の二点鎖線で示すように、やがてアーム20の基部21に設けられた第1チェック部41に至ることなる。その後、図3(a)に示すように、車両本体Bに対してドアDが閉位置に配置されると、図1に示すように、ドアDに構成された保持部材10において一対の摺動体15が、再び最も揺動ピン51側に近接した位置に配置されることになる。
上記のように構成したチェックリンク装置によれば、保持部材10の摺動体15が、鋼板30の捻転部33に接触することを阻止するようにアーム20を構成している。具体的には、アーム20は、鋼板30の捻転部33よりも基部31の一端部側となる位置に当接面43を構成している。このため、車両本体Bに対してドアDが開方向に移動された場合に、保持部材10の摺動体15が鋼板30の捻転部33に至るよりも前段階で、ケース12に設けたブロック面12dとアーム20の当接面43とが当接することになる。したがって、保持部材10の摺動体15が、鋼板30の捻転部33に接触することを阻止することができるため、従来のように車両本体BやドアDの大型化を回避するべくアーム20を捻転した場合にも、ドアDの揺動操作性に悪影響を及ぼすことがない。これにより、車両本体BやドアDの大型化を招来することなく、ドアDの揺動操作性の低下を防止することが可能となる。
また、上記のように構成したチェックリンク装置によれば、アーム20のストッパ部22に設けた当接面43を、鋼板30の当接部32bに設けた当接面32cを合成樹脂層40で被覆して形成してある。この結果、ケース12のブロック面12dに当接した際の荷重を、当接部32bの当接面32cで受け止めることができる。したがって、例えば、鋼板30の当接部32bを折り曲げずに先端部を当接面32cとし、これを合成樹脂層40で被覆して形成した場合と比較して、ケース12に当接した際の荷重を広い面積で分散して受け止めることができ、剛性を高めることができる。
さらに、上記のように構成したチェックリンク装置によれば、アーム20を構成する鋼板30の当接部32bに設けた当接面32cを、基部31に対するストッパ部32の捻転方向に対して相反する方向に向けて屈曲して構成してある。そのため、ドアDに備えた保持部材10のケース12と、アーム20のストッパ部22に設けた当接面43とが当接した場合に、例えば、基部31に対してストッパ部32を捻転した方向と相反する方向、つまり捻転の復元方向に復元力が生じた場合にも、当接部32bの先端面が復元方向に向けて屈曲しているため、合成樹脂層40との摩擦力を増加することができ、捻転の復元力を抑制することができる。
また、上記のように構成したチェックリンク装置によれば、アーム20を構成する鋼板30の当接部32bに設けた当接面32cを、一対の当接部32bにおけるそれぞれの延在端部を互いに相反する方向に向けて屈曲して構成してある。そのため、一対の当接部32bにおけるそれぞれの延在端部を同一方向に向けて屈曲した場合と比較して、合成樹脂層40に対して当接面32cを分散して配置することができる。したがって、ドアDに備えた保持部材10のケース12と、アーム20のストッパ部22に設けた当接面43とが当接した場合に、当接面43の一部に局部的に荷重が加わる事態を抑制することができる。しかも、本実施の形態では、車両本体Bにおいて前席左側に配置されたドアDの最大開位置を規定するためにアーム20を用いているが、このアーム20は、上下反転することにより、例えば、車両本体Bにおいて前席左側に配置されたドアDの最大開位置を規定する場合に用いても良い。すなわち、車両の左右のドアに対してアーム20の共通化を図ることができる。
さらに、上記のように構成したチェックリンク装置では、鋼板30の当接部32bを合成樹脂層40で被覆することにより、アーム20のストッパ部22に当接面43を構成したため、ケース12に設けたブロック面12dに当接した際の衝撃を合成樹脂層40によって吸収することができる。しかも、この場合、当接面43を被覆する合成樹脂層40の厚み(当接面32cに直交する方向の長さ)を局部的に厚くして、より衝撃吸収を図ることも可能である。
なお、上述した実施の形態では、鋼板30の外表面全域を合成樹脂層40で被覆して構成したアーム20を例示しているが、必ずしも合成樹脂層40を被覆しなくとも良い。この場合にも、図1に示すように、鋼板30のストッパ部32に設けた当接面32cを、捻転部33よりも基部31の一端部側に設ければ、車両本体Bに対してドアDが開方向に揺動されたとしても、保持部材10の摺動体15が鋼板30の捻転部33に至るよりも前段階で、ケース12に設けたブロック面12dとアーム20の当接面32cとが当接することになる。したがって、保持部材10の摺動体15が、鋼板30の捻転部33に接触することを阻止することができる。
本発明の実施の形態であるチェックリンク装置を示した縦断面図である。 図1に示したチェックリンク装置においてドアが最大開位置に配置された状態を示す縦断面図である。 図1に示したチェックリンク装置を適用する四輪自動車の要部を概念的に示す平面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1に示したアームにおける鋼板の平面図である。 図5−1に示した鋼板のB矢視図である。 図5−1に示した鋼板のC矢視図である。 図5に示した鋼板において当接面の構成前の状態を示す要部拡大平面図である。
符号の説明
10 保持部材
11 挿通部
12 ケース
13 ベースプレート
14 弾性体
15 摺動体
15a 凸部
15b 内壁面
20 アーム
21 基部
22 ストッパ部
30 鋼板
31 基部
31d 一平面
32 ストッパ部
32a ベース部
32b 当接部
32c 当接面
32d 一平面
33 捻転部
40 合成樹脂層
43 当接面
51 揺動ピン
B 車両本体
D ドア
DP パネル
DPO 挿通孔
H 前方ヒンジ
N 挿通空間
S 収容空間

Claims (6)

  1. 車両本体と、この車両本体に対して揺動することにより開閉可能なドアとの間にアームおよび保持部材を備え、
    前記アームは、
    板状部材から成り、捻転部を介して連結することによりそれぞれ異なる平面上に一平面が配置される基部およびストッパ部を有し、かつ前記基部を介してドアの揺動軸と平行な軸回りに揺動可能に車両本体またはドアのいずれか一方に保持させたものであり、
    前記保持部材は、
    車両本体またはドアのいずれか他方に設けられ、前記アームが摺動可能に挿通される挿通部を有したものであり、
    車両本体に対してドアが開成された場合に、前記保持部材と前記ストッパ部とが当接してドアの最大開位置を規定するチェックリンク装置において、
    前記挿通部の内壁面が、前記捻転部に接触することを阻止するように前記アームを構成した
    ことを特徴とするチェックリンク装置。
  2. 前記ストッパ部は、
    前記捻転部よりも前記基部の軸側となる位置に当接部を構成したものであり、
    車両本体に対してドアが開成された場合に、前記保持部材と前記当接部とが当接することにより、前記挿通部の内壁面が、前記捻転部に接触することを阻止する
    ことを特徴とする請求項1に記載のチェックリンク装置。
  3. 前記ストッパ部は、
    前記捻転部と連結されるベース部と、
    前記ベース部から前記基部の軸側に向けて延在する当接部とを有し、
    前記当接部の延在端部を延在方向に交差する方向に向けて屈曲した
    ことを特徴とする請求項2に記載のチェックリンク装置。
  4. 前記当接部は、
    前記捻転部において前記ストッパ部側に向かうに従って端面が向く方向に対して相反する方向に向けて延在端部を屈曲した
    ことを特徴とする請求項3に記載のチェックリンク装置。
  5. 前記ストッパ部は、
    前記当接部を二つ有し、
    これら前記当接部は、
    それぞれの延在端部を互いに相反する方向に向けて屈曲して構成した
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のチェックリンク装置。
  6. 前記アームを合成樹脂材料から成る合成樹脂層で被覆したことを特徴とする請求項1に記載のチェックリンク装置。
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