JP6135688B2 - 両開きドア構造 - Google Patents

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    • E06B7/16Sealing arrangements on wings or parts co-operating with the wings

Description

本発明は、両開きドア構造に関する。
下記特許文献1には、開閉順序が自在の両開きドアにおけるシール構造が開示されている。具体的には、各ドアの先端部に設けられたシール部材にマグネットを埋め込むことでシール性を確保している。
特開2000−146419号公報
しかしながら、上記技術にはシール性に関して改善の余地がある。他方、両開きドアにおいてシール性が向上された構造も存在するが、ドアの開閉順序が制限されてしまうものであった。
本発明は上記事実を考慮し、開閉順序に制限を設けないままでシール性が向上することができる両開きドア構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明に係る両開きドア構造は、夫々の基端側が回動可能に支持され、両開き可能な一対のドア本体と、前記一対のドア本体の夫々の先端部のドア内側に設けられたゴム製の一対のシール部材と、前記一対のドア本体の夫々に設けられ、夫々、初期位置からドア先端側にスライドすることで前記一対のシール部材の両方にドア内側方向から接触可能とされた一対のスライド部材と、前記一対のドア本体のうち先に閉めるドア本体のスライド部材を当該ドア先端側へスライドさせる第1スライド手段と、前記一対のドア本体のうち後に閉めるドア本体のスライド部材を当該ドア基端側へスライドさせる第2スライド手段と、を備える。
この両開きドア構造では、一対のドア本体は、夫々、基端側が回動可能に支持されて両開き可能となっている。そして、一対のドア本体の先端部のドア内側には、夫々、シール部材が設けられている。
ここで、この両開きドア構造は、第1スライド手段を備えている。第1スライド手段は、一対のドア本体のうち先に閉めるドア本体のスライド部材を当該ドア先端側へスライドさせる。このため、一対のドア本体のうち何れか一方のドア本体を閉めたとき、当該ドア本体のスライド部材が当該ドア先端側へスライドする。こうしてスライドしたスライド部材は、一対のシール部材の両方に接触可能となる。従って、両方のドアを閉めた状態では、先に閉めたドア本体のスライド部材と一対のシール部材の両方とが接触することにより、水等が車内側へ入り込むことが防止される。
さらに、この両開きドア構造は、第2スライド手段を備えている。第2スライド手段は、一対のドア本体のうち後に閉めるドア本体のスライド部材を当該ドア基端側へスライドさせる。このため、後に閉めるドア本体のスライド部材によってドアを閉めることが阻害されることがなく、両方のドアを支障なく閉めることができる。
以上の説明から判るとおり、この両開きドア構造では、両方のドアが開放された状態から何れのドアを先に閉めた場合でも、両方のドアを支障なく閉めることができ、しかも閉められた状態でのシール性が確保されている。特に、スライド部材に対してシール部材を押し付けることができるため、充分なシール性を発揮することができる。
請求項2記載の本発明に係る両開きドア構造は、請求項1記載の本発明において、前記第1スライド手段は、前記一対のスライド部材の夫々に形成され、ドア内側方向からドア基端側へ傾いた方向を向く第1傾斜面と、一対の固定ピンと、を含んで構成され、前記一対の固定ピンのうち先に閉めるドア本体側の固定ピンが先に閉めるドア本体のスライド部材の第1傾斜面に当接することで、先に閉めるドア本体のスライド部材がドア先端側へスライドし、前記第2スライド手段は、前記一対のスライド部材の夫々に形成され、ドア内側方向からドア先端側へ傾いた方向を向く第2傾斜面と、前記一対のスライド部材の先端と、を含んで構成され、先に閉めたドア本体のスライド部材の先端が後に閉めるドア本体のスライド部材の第2傾斜面に当接することで、後に閉めるドア本体のスライド部材がドア基端側へスライドする。
この両開きドア構造では、第1スライド手段及び第2スライド手段を簡単な機械的構造で実現することができる。
請求項3記載の本発明に係る両開きドア構造は、請求項2記載の本発明において、前記一対のスライド部材に対して初期位置に向かう弾性力を作用させる一対のスプリングをさらに備え、前記初期位置は、一方側のスライド部材が他方側のドア本体と干渉しない位置に設定されており、前記スライド部材から前記ドア本体の先端部までのドア内外方向の長さが前記第1傾斜面のドア内外方向の長さよりも長く設定されている。
ところで、両方のドア本体が閉められた状態では、先に閉めた側のスライド部材が初期位置からドア先端側へスライドしている。そのため、この状態から先に閉めたドア本体を開けようとするときには、上述のスライドしたスライド部材が後に閉めたドア本体の先端部と干渉してドアが開けられなくなる虞がある。
ここで、この両開きドア構造は、一対のスライド部材に対して初期位置に向かう弾性力を作用させる一対のスプリングを備える。そして、初期位置は一方側のスライド部材が他方側のドア本体の先端部と干渉しない位置に設定されている。このため、先に閉めたドア本体を開けるとき、スプリングの弾性力によりスライド部材がドア本体と干渉しない初期位置に戻ろうとする。
さらに、この両開きドア構造では、スライド部材からドア本体の先端部までのドア内外方向の長さが第1傾斜面のドア内外方向の長さよりも長く設定されている。このため、スライド部材がドア本体の先端部に干渉するよりも前に、固定ピンが第1傾斜面から外れてスライド部材が初期位置に戻るので、ドアを開く動作を支障なく行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る両開きドア構造は、開閉順序に制限を設けないままでシール性が向上することができるという優れた効果を有する。
本実施形態の右ドア(スライドプレートが初期位置にある状態)の先端付近を示す断面図である。 本実施形態の固定ピンを示し、(A)は車両斜め上方から見た斜視図であり、(B)は車両に対して水平な面で切断した断面図である。 右ドアを先に閉める場合において右ドアのスライドプレートが右側固定ピンと当接した直後の様子を示す、スライドプレート及び右側固定ピン以外を省略した図である。 右ドアを先に閉め切った状態を示す断面図である。 図4の状態から左ドアを閉める場合において右ドアのスライドプレートが左ドアのスライドプレートと当接した直後の様子を示す、スライドプレート及び固定ピン以外を省略した図である。 図5の状態から左ドアを閉め切った状態を示す断面図である。 図6の状態から右ドアを僅かに開いた状態を示す断面図である。 本実施形態の両開きドア構造が適用された、車両後部に設けられた両開きドアを示す斜視図である。 左ドアの先端かつ上端付近の図であり、(A)は本実施形態のスライドプレートを示す斜視図であり、(B)は本実施形態の変形例のスライドプレートを示す斜視図である。
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係る両開きドア構造の実施形態について説明する。図8には、本実施形態の両開きドア構造が適用された、車両後部に設けられた両開きドア10が示されている。両開きドア10は、車両後方から見て(車外から見て)右側の右ドア12と、車両後方からみて左側の左ドア14と、を含んで構成されており、夫々の基端側の端部がヒンジ16により回転可能に支持されている。
なお、以下の説明では、右ドア12及び左ドア14の各ドアにおいて、回転中心側をドア基端側といい、ドア基端側の反対方向をドア先端側という。この図の矢印(基端)がドア基端側を示しており、矢印(先端)がドア先端側を示している。
また、各ドアが形成する面に直交する方向において、ドアを閉めるときにドアが移動する方向(ドアが閉め切られたときに車両内側となる方向)をドア内側といい、ドアを開けるときにドアが移動する方向(ドアが閉め切られたときに車両外側となる方向)をドア外側という。この図の矢印(内)がドア内側を示しており、矢印(外)がドア外側を示している。
図1には、右ドア12の先端付近の構造が断面図にて示されている。この図に示されるように、右ドア12は、ドア外側を構成するドアアウタパネル18と、ドア内側を構成するドアインナパネル20と、を有している。ドアアウタパネル18は、ドア先端側の端部においてドア内側へ折り曲げられ、ドアインナパネル20のドア先端側の端部とヘミング接合されている。ドアインナパネル20は、ドア先端側の端部からドア内側方向に延びる縦壁部20Aと、ドア内側を向く面を構成する一般部20Bと、を有している。このドアアウタパネル18及びドアインナパネル20は、本発明の「ドア本体」の一例である。
ドアアウタパネル18のドア先端側の端部(先端部18A、本発明の「ドア本体の先端部」に相当)であってドア内側の面には、弾性材料(ゴム)により形成されたシールゴム22が取付けられている。このシールゴム22は本発明の「シール部材」の一例である。
ドアインナパネル20の縦壁部20Aには開口が形成されており、開口には後述するスライドプレート26のスライド方向を案内するガイド24が配置されている。ガイド24は、ドア先端側が開放された略直方体形状の箱状に形成されており、ガイド24のドア基端側端部に形成された底部24Aと、底部24Aのドア外側方向端部及びドア内側方向端部からドア先端側へ延設された一対の側部24Bと、を有している。
ガイド24の内部(一対の側部24Bに囲まれた部分)には、スライドプレート26(の一部)が配置されている。スライドプレート26は、ガイド24の側部24Bに沿って、ドア先端側及びドア基端側へスライド可能とされている。このスライドプレート26は本発明の「スライド部材」の一例である。
ガイド24の底部24Aとスライドプレート26とは、スプリング28により連結されている。スプリング28の弾性力により、右ドア12が開放されている状態では、右ドア12のスライドプレート26が図1に示す初期位置に配置されるようになっている。この初期位置は、仮にスライドプレート26が初期位置に配置されたまま右ドア12が閉め切られた場合に、スライドプレート26のドア先端側の端部(先端30)がドア開口の中央線C上に乗るように設定されている。なお、スプリング28は、車両上下方向に間隔を開けて複数設けられている。また、この図に示されるように、ドアアウタパネル18の先端部18Aは中央線Cにまで達していない。
スライドプレート26は、ドア外側方向を向く外面32を有している。この外面32において、スライドプレート26はシールゴム22と接触するようになっている。このとき、シールゴム22がドア内外方向に若干圧縮されるように両者(スライドプレート26とシールゴム22)の位置関係が設定されている。すなわち、右ドア12のシールゴム22と右ドア12のスライドプレート26とは、一定程度以上のシール圧をもって接触するようにされている。また、外面32は、ガイド24の(ドア外側の)側部24Bと接触する面でもある。
また、スライドプレート26は、ドア内側方向からドア基端側へ若干傾いた方向を向く第1傾斜面34と、第1傾斜面34のドア先端側から連続して設けられてドア内側方向からドア先端側へ若干傾いた方向を向く第2傾斜面36と、を有している。第2傾斜面36はスライドプレート26のドア先端側に形成され、第1傾斜面34はスライドプレート26のドア基端側に形成されている。
なお、左ドア14は上述した右ドア12と同一構成(左右対称)となっているので、その説明は省略する。
図8に示されるように、右ドア12及び左ドア14がヒンジ16を介して支持された車体側には、固定ピン38が設けられている。固定ピン38は、車両上下方向の上部及び下部に左右一対ずつの合計4つ設けられている。以下、車両後方から見て右側に設けられた固定ピン38を右側固定ピン38R、左側に設けられた固定ピン38を左側固定ピン38Lということがある。
図2には固定ピン38が拡大して示されている。なお、この図に示される矢印RRは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印RHは車両幅方向右側を示し、矢印LHは車両幅方向左側を示している。固定ピン38は、車体側パネル40にビス42により固定されるベースプレート44と、ベースプレート44から車両後方に向けて立設された一対の足部46と、一対の足部46を橋渡しするように設けられた当接部48と、から構成されている。当接部48は、車両上下方向を長手方向とした円筒形状をしており、各ドアが閉め切られた状態及び僅かに開けられた状態において、スライドプレート26と当接するようになっている。
右側固定ピン38Rの車幅方向の位置は、開放された右ドア12が閉められる際に、初期位置(図1参照)にあるスライドプレート26の第1傾斜面34が右側固定ピン38Rの当接部48と当接する位置に設定されている(初期当接ポイントP1)。また、左側固定ピン38Lの車幅方向の位置は、ドア開口の中央線Cを挟んで右側固定ピン38Rと対称となる位置に設定されている。
なお、本実施形態の右ドア12及び左ドア14の断面構造は、ドア上下方向(図1の紙面の垂直方向)の略全範囲(上端及び下端を除いた範囲)において、図1に示される断面構造と略同一の構造されている。但し、本発明はこれに限られず、例えば、車両上下方向において固定ピン38の当接部48に対応する部分にのみ第1傾斜面34が形成され、それ以外の部分では第1傾斜面34が形成されていなくてもよい。
次に、両開きドア10の動作について説明する。
まず、右ドア12及び左ドア14が共に開放されている状態から右ドア12を閉めるときの動作を説明する。開放されている状態の右ドア12は、スライドプレート26が初期位置(図1参照)に配置されている。この状態で右ドア12を閉めようとすると、右側固定ピン38Rの当接部48が右ドア12のスライドプレート26の第1傾斜面34に当接する。
図3には、当接部48が第1傾斜面34に当接した直後の様子が示されている。このとき、スライドプレート26に対して、第1傾斜面34に垂直な方向の反力F1が発生する。反力F1は、右ドア外側方向の力FL1と、右ドア先端方向の力FW1と、に分解できる。このうちの力FW1により、スライドプレート26がスプリング28の弾性力に抗して右ドア先端側へスライドする。なお、反力FL1は、ガイド24の側部24Bからの反力に相殺される。
スライドプレート26がドア先端側へスライドして、右ドア12が完全に閉め切られたときは、図4に示される状態となる。この状態のスライドプレート26は、初期位置と比べて距離W1だけ右ドア12先端側へと移動している。この図の距離W2は、第1傾斜面34と当接部48とが最初に当接する初期当接ポイントP1と、右ドア12が完全に閉め切られた状態で当接する最終当接ポイントP2と、の車幅方向の距離を示している。距離W1と距離W2は、略同一の長さとなる(但し、右ドア12は回転移動するため厳密には同一とならない。)。
この図に示されるように、右ドア12及び左ドア14が共に開放された状態から右ドア12を閉めた状態では、右ドア12のスライドプレート26が初期位置から距離W1だけ右ドア12先端側へ移動して配置される。すなわち、右ドア12のスライドプレート26の外面32は、ドア開口の中央線Cから左ドア14側へ距離W1だけはみ出すように配置される。
また、第1傾斜面34の最終当接ポイントP2は、第1傾斜面34の頂点P2とされている。このため、右ドア12を閉め切った状態では、スライドプレート26の位置が固定されている。
なお、上記説明において両方のドアが解放されている状態から先に右ドア12を閉める動作を説明したが、先に左ドア14を閉めるときにも同様の動作をする。このように、左右のドアのうち何れのドアを先に閉める場合でも、先に閉めるドア側の当接部48が先に閉めるドアのスライドプレート26の第1傾斜面34と当接することで、先に閉めるドアのスライドプレート26がドア先端側へスライドするようになっている。つまり、本実施形態では、第1傾斜面34及び固定ピン38(の当接部48)が本発明の「第1スライド手段」を構成している。
次に、図4の状態(右ドア12が閉め切られ、左ドア14が開放されている状態)から左ドア14を閉めるときの動作を説明する。
開放されている状態の左ドア14は、図1を左右対称にした状態となっており、左ドア14のスライドプレート26は初期位置に配置されている。この状態で左ドア14を閉めようとすると、先に閉められた右ドア12のスライドプレート26の先端30が左ドア14のスライドプレート26の第2傾斜面36に当接する。すなわち、先に閉めた右ドア12のスライドプレート26は、中央線Cから左ドア14側へ距離W1だけ飛び出して配置されているので、右ドア12のスライドプレート26の先端30が後から閉める左ドア14のスライドプレート26の第2傾斜面36に当接することになる。
図5には、先に閉めた右ドア12のスライドプレート26の先端30が後から閉める左ドア14のスライドプレート26の第2傾斜面36に当接した直後の様子が示されている。このとき、後から閉める左ドア14のスライドプレート26に対して、第2傾斜面36に垂直な方向の反力F2が発生する。反力F2は、左ドア14外側方向の力FL2と、左ドア14基端方向の力FW2に分解できる。このうちの力FW2により、左ドア14のスライドプレート26がスプリング28の弾性力に抗して左ドア14基端側へスライドする。なお、反力FL2は、ガイド24の側部24Bからの反力に相殺される。
これにより、後から閉める左ドア14のスライドプレート26が左側固定ピン38と当接する前に、左ドア14のスライドプレート26が左ドア基端側へ移動する。その結果、左ドア14のスライドプレート26の第1傾斜面34が左側固定ピン38の当接部48と接触しないようになっている。
その後、左ドア14のスライドプレート26の第2傾斜面36が左側固定ピン38の当接部48と接触する。これによっても、左ドア14のスライドプレート26は左ドア基端側へ移動し、左ドア14が完全に閉め切られた状態では図6に示される状態となる。
このように、先に閉めたドア側のスライドプレート26の先端30が後に閉めるドア側のスライドプレート26の第2傾斜面36に当接することで、後に閉めるドアのスライドプレート26がドア基端側へスライドするようになっている。つまり、本実施形態では、第2傾斜面36及びスライドプレート26の先端30が本発明の「第2スライド手段」を構成している。また、本実施形態では、固定ピン38(の当接部48)も本発明の「第2スライド手段」を構成しているといえる。
図6に示されるように、右ドア12が先に閉められて左ドア14が後から閉められた状態では、右ドア12のスライドプレート26の外面32が右ドア12のシールゴム22だけでなく左ドア14のシールゴム22とも接触している。この状態では、右ドア12及び左ドア14の一対のシールゴム22と右ドア12のスライドプレート26とは、一定程度以上のシール圧をもって接触している。このため、右ドア12と左ドア14との間から水等が車内側へ侵入してくることを、左ドア14のスライドプレート26と一対のシールゴム22とにより防止することができる。
次に、図6の状態(右ドア12を先に閉め、左ドア14を後から閉めた状態)から、先に閉めた右ドア12を開けるときの動作を説明する。
図6に示されるように、先に閉めた右ドア12のスライドプレート26が左ドア14側へ移動しているため、右ドア12を開ける場合の右ドア12のスライドプレート26の軌跡上には、左ドア14のドアアウタパネル18が存在する。
図7には、右ドア12を僅かに開けた状態が示されている。この図に示されるように、右ドア12が僅かに開けられることで、右ドア12のスライドプレート26の第1傾斜面34の頂点P2から右側固定ピン38の当接部48が離間する。ここで、右ドア12のスライドプレート26には、スプリング28による右ドア基端側へ弾性力が作用している。このため、右側固定ピン38Rの当接部48が第1傾斜面34に接触し続けながら、右ドア12のスライドプレート26が初期位置に向けて右ドア12基端側へ移動する。その結果、右ドア12のスライドプレート26の軌跡は、左ドア14のドアアウタパネル18から外れるので、右ドア12を開放することができる。なお、この際、図7に示されるように、左ドア14のシールゴム22が圧縮されることにより、右ドア12の開放が支障なく行われるようになっている。
ここで、本実施形態では、スライドプレート26からドアアウタパネル18の先端部18Aまでのドア内外方向の長さL1が、第1傾斜面34のドア内外方向の長さL2よりも長く設定されている。このため、右ドア12のスライドプレート26の先端30が左ドア14のドアアウタパネル18の先端部18Aに干渉するよりも前に、固定ピン38の当接部48が第1傾斜面34から外れる。その結果、スライドプレート26がスプリング28の弾性力により初期位置へと戻るので、右ドア12の開放が支障なく行われるようになっている。
なお、図6の状態(右ドア12を先に閉め、左ドア14を後から閉めた状態)から、後に閉めた左ドア14を開けるときにも、スライドプレート26が開放動作を阻害することなく、左ドア14の開放が支障なく行われる。このときの動作は、前述した動作―図4の状態から左ドア14を閉めるときの動作―を時間経過を逆にしたものと略一致する。
以上説明したすべての動作は、右ドア12及び左ドア14を開放順序を逆さにしても成立する。すなわち、本実施形態の両開きドア10では、ドアの開閉順序が制限されない。さらに、両方のドアが閉め切られた状態においては、左右一対のシールゴム22と先に閉めたドア側のスライドプレート26と一定以上のシール圧をもって接触する。従って、水等が車内側へ侵入してくるのを防止することができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
なお、本発明の両開きドア構造は、様々な形状のドアに適用できる。例えば、図9(A)に示されるように、ドア先端部の形状が上端まで直線的に形成されているドアにも適用可能であるし、図9(B)に示されるように、ドア先端部の形状が上端において曲がっているドアにも適用可能である。このときスライドプレート26は、直線部26Aと、曲部26Bと、を有することとなる。なお、この図では、シールゴム等は省略して示されている。
また、上述した実施形態では、第1傾斜面34及び固定ピン38(の当接部48)が本発明の「第1スライド手段」を構成し、第2傾斜面36及びスライドプレート26の先端30が本発明の「第2スライド手段」を構成していたが、本発明の「第1スライド手段」及び「第2スライド手段」はこれに限られない。例えば、ドアの開閉状態をセンサ等で検知し、スライドプレートのスライド位置を電気的に制御してもよい。この場合、固定ピン38、第1傾斜面34及び第2傾斜面36が不要である。
また、上述した実施形態では、固定ピン38が車両上下方向の上部及び下部に左右一対ずつの合計4つ設けられていたが、本発明の「固定ピン」の配置位置(車両上下方向の位置)及び配置される数はこれに限られない。例えば、車両上下方向の下部のみに左右一対の固定ピンが設けられてもよい。また、左右一対の固定ピンが、夫々、車両上下方向の高さを変えて配置されていてもよい。
また、上述した実施形態では、右ドア12と左ドア14とが左右対称の略同一構造とされていたが、本発明はこれに限られない。例えば、右ドアの基端から先端までの長さと、左ドアの基端から先端までの長さが異なるものであってもよい。また、一対のドアが上下に配置されているものであってもよい。
また、上述した実施形態は、本発明を車両後部に設けられた両開きドア10に適用したものであったが、本発明はこれに限られない。すなわち、車両とは何ら関係ない両開きドアにも適用できる。
10 両開きドア
18 ドアアウタパネル(ドア本体)
20 ドアインナパネル(ドア本体)
18A 先端部(ドア本体の先端部)
22 シールゴム(シール部材)
26 スライドプレート(スライド部材)
28 スプリング
30 先端(スライド部材の先端)
34 第1傾斜面
36 第2傾斜面
38 固定ピン
L1 スライド部材からドア本体の先端部までのドア内外方向の長さ
L2 第1傾斜面のドア内外方向の長さ

Claims (3)

  1. 夫々の基端側が回動可能に支持され、両開き可能な一対のドア本体と、
    前記一対のドア本体の夫々の先端部のドア内側に設けられたゴム製の一対のシール部材と、
    前記一対のドア本体の夫々に設けられ、夫々、初期位置からドア先端側にスライドすることで前記一対のシール部材の両方にドア内側方向から接触可能とされた一対のスライド部材と、
    前記一対のドア本体のうち先に閉めるドア本体のスライド部材を当該ドア先端側へスライドさせる第1スライド手段と、
    前記一対のドア本体のうち後に閉めるドア本体のスライド部材を当該ドア基端側へスライドさせる第2スライド手段と、
    を備える両開きドア構造。
  2. 前記第1スライド手段は、
    前記一対のスライド部材の夫々に形成され、ドア内側方向からドア基端側へ傾いた方向を向く第1傾斜面と、
    一対の固定ピンと、
    を含んで構成され、
    前記一対の固定ピンのうち先に閉めるドア本体側の固定ピンが先に閉めるドア本体のスライド部材の第1傾斜面に当接することで、先に閉めるドア本体のスライド部材がドア先端側へスライドし、
    前記第2スライド手段は、
    前記一対のスライド部材の夫々に形成され、ドア内側方向からドア先端側へ傾いた方向を向く第2傾斜面と、
    前記一対のスライド部材の先端と、
    を含んで構成され、
    先に閉めたドア本体のスライド部材の先端が後に閉めるドア本体のスライド部材の第2傾斜面に当接することで、後に閉めるドア本体のスライド部材がドア基端側へスライドする、
    請求項1に記載の両開きドア構造。
  3. 前記一対のスライド部材に対して初期位置に向かう弾性力を作用させる一対のスプリングをさらに備え、
    前記初期位置は、一方側のスライド部材が他方側のドア本体と干渉しない位置に設定されており、
    前記スライド部材から前記ドア本体の先端部までのドア内外方向の長さが前記第1傾斜面のドア内外方向の長さよりも長く設定されている、
    請求項2に記載の両開きドア構造。
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