JP2010116295A - 光学素子成形用型及びその製造方法 - Google Patents

光学素子成形用型及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラスモールド成形用型において、母材と炭素膜の密着性及び耐久性がよく、繰り返し使用できる光学素子成形用型を得る。
【解決手段】光学素子をプレス成形するための転写面を有する光学素子成形用型において、前記転写面を有する母材と、前記母材の転写面の上に形成された金属の窒化物よりなる中間層と、前記中間層の上に形成された炭化物よりなる下地層と、前記下地層の上に形成されたテトラヘドラルアモルファスカーボン層と、を有することを特徴とする光学素子成形用型。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス素材のプレス成形により、レンズやプリズムなどのガラスよりなる光学素子を製造する際に使用される光学素子成形用型及びその製造方法に関する。
光学素子の製造に関する技術分野において、ガラス研磨工程を必要とせず、ガラス素材のプレス成形によってレンズを製造する技術は、従来の製造において必要とされた複雑な工程をなくし、簡単かつ安価にレンズを製造することを可能とした。このような、ガラスの光学素子のプレス成形に使用される型材に要求される性質としては、硬度、耐熱性、離型性及び鏡面加工性などに優れていることが挙げられる。
従来、この種の型材として、金属、セラミックス、及びそれらをコーティングした材料など、数多くの提案がなされている。例えば、特許文献1では、超硬合金に貴金属をコーティングした材料が開示されている。また、特許文献2、特許文献3及び特許文献4では、それぞれダイヤモンド薄膜若しくはダイヤモンド状炭素膜が開示されている。さらに、特許文献5では、硬質炭素膜をコーティングした材料が開示されている。また、特許文献6では、テトラヘドラルアモルファス炭素膜や水素化テトラヘドラルアモルファス炭素膜が開示されている。特許文献7では、基材上にTiN等のセラミック層、SiC等の下地層、非晶質炭素層を順次積層する構成が開示されている。
特開昭60−246230号公報 特開昭61−183134号公報 特開昭61−281030号公報 特開平1−301864号公報 特開昭64−83529号公報 特開2004−075529号公報 特開2001−316800号公報
一般的に、上記特許文献におけるような、ダイヤモンド状炭素膜、a−C:H膜、硬質炭素膜又はTAC膜を用いた型は、型とガラスとの離型性が良く、ガラスとの融着を起こしにくいという利点があるが、しかしながら、それらには次のような問題があった。すなわち、型と炭素膜との密着性が一般に低く、特に、母材がガラスの場合は、成形操作を数百回以上繰り返して行うと、前記膜が部分的に剥離してしまい、成形品において十分な成形性能が得られないことがあるなど耐久性に課題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ガラスモールド成形用型において、母材と炭素膜との密着性及びその耐久性がよく、繰り返し使用できる光学素子成形用型及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、光学素子をプレス成形するための転写面を有する光学素子成形用型において、前記転写面を有する母材と、前記母材の転写面の上に形成された金属の窒化物よりなる中間層と、前記中間層の上に形成された炭化物よりなる下地層と、前記下地層の上に形成されたテトラヘドラルアモルファスカーボン層と、を有する。
また、本発明は、光学素子を成形するため転写面を有する光学素子成形用型の製造方法において、前記転写面を有する母材の該転写面の上に金属の窒化物よりなる中間層を形成する工程と、前記中間層の上に炭化物よりなる下地層を形成する工程と、前記下地層の上にテトラヘドラルアモルファスカーボン層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、各層の密着性、耐久性がよく、繰り返し使用できる光学素子成形用型を、良好な表面粗さで形成することが可能となり、光学素子の製造において大幅なコストダウンを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1に示されているのは、光学素子をプレス成形するための転写面を有する、本発明の光学素子成形用型の一実施形態の模式的断面図である。図1では、凸形状のレンズ成形用型を示しているが、本発明は該形状に限定されるものでなく、凹面レンズ成形用型、非球面レンズ成形用型及びシリンドリカルレンズ成形用型など可能である。
図1において、WC(炭化タングステン)を主成分とする超硬合金よりなる型の母材11は光学素子を成形するための転写面を有しており、該母材11の上には金属の窒化物で形成された中間層12が設けられている。さらに、前記中間層12上には炭化物で形成された下地層13が設けられている。さらに、前記下地層13の上にはテトラヘドラルアモルファスカーボン層(Tetrahedral−Amorphous−Carbon、以下TAC層)14が設けられている。
前記母材11の材料としては、他にも、TiN、TiC、Cr、AlNを主成分とするサーメットや、Al、SiC、ZrO、Siを主成分とするセラミックスなどを用いることもできるが、鏡面加工性及びコストの面で超硬合金が好ましい。
前記中間層12の金属の窒化物としては、TiN(窒化チタン)が型再生の面で好ましい。これは、TiNは硬度が高いため、型再生する際、TAC層14を酸素アッシング等で除去した後、残渣物をダイヤモンドペースト等で磨く際、型表面にキズが入りにくいためである。金属の窒化物としては、他にも、CrN、AlNも使用可能である。
前記下地層13の炭化物としては、プラズマソースイオンインプラテーション法(Plasma−Souce−Ion−Implatation、以下PSII法)により形成されたSiC(炭化珪素)が中間層との密着性の面で好ましい。PSII法では、母材に沿ってイオンシースができるため、また、母材周囲のプラズマから直接イオンを注入するので、密着性が向上する。膜厚としては、10nm以上200nm未満が望ましい。10nm未満であると、TAC膜との密着性が不充分となり加熱すると膜剥離が生じる。200nm以上では、型再生する際、残渣成分が多くなり作業性が低下する。
また、この次のTAC層14をフィルタードアークカソーディックバキュームアーク法(Filterd−Cathodic−Vacuume−Arc。以下、FCVA法)によって形成する場合は、10μm以上のドロップレットが1cm四方に1個以下であることが表面性の面で望ましい。なお、FCVA法では、磁気フィルターによりイオンだけを取り出して、ドロップレットを母材に到達させないことが可能である。
本実施形態で用いられるTAC層14は、水素を含まず、かつ炭素結合中のsp3結合の割合が40%以上80%以下の範囲にある。前記数値範囲40〜80%は、一般的にFCVA法で得られるTAC膜のsp3結合の割合である。これに対し、従来のメタン系ガスを用いるダイヤモンド状炭素膜(硬質炭素膜)は水素を含んでおり、成形する際、高温にすると、炭素と水素の結合が切れて、炭素同士のグラファイト結合(sp2結合)ができて、硬度が低下するという欠点がある。すなわち、従来のイオンアシストCVDやDCマグネトロンスパッタにより生成されるダイヤモンド状炭素膜は、本実施形態のTAC層と異なり、水素を含み、かつsp3結合の割合が40%未満であった。本実施形態で用いるFCVA法では、グラファイトを原料とするため、水素を含まないダイヤモンド状炭素膜が得られる。ここで、TACとは、ダイヤモンド状炭素膜の一種で、一般的にsp3結合が多く、高硬度のダイヤモンド状炭素膜を示すものである。
上記でも述べたが、TAC層14は、FCVA法により成膜されることが好ましい。なぜなら、TAC層は真空アーク蒸着法でも得られるが、この場合、陰極点からイオンが放出されるのと同時に、ドロップレット(陰極材料の微粒子)が発生し鏡面性を損なうという欠点があるからである。そこで、ドロップレットを効率的に除去する手段として、FCVA法におけるプラズマ磁気輸送法がある。この方法は、通常、真空アークプラズマ発生部と成膜プロセス部とが独立した構成をとっており、磁界を用いて発生部からプロセス部へプラズマを輸送し、プラズマの輸送中にドロップレットを除去(フィルタリング)する。具体的には、プラズマ発生部(陰極)と成膜室とを、湾曲したトーラス(中空ドーナツの一部)状プラズマ輸送ダクトで接続しており、プラズマ(電子とイオン)は陰極から基板まで湾曲して輸送される。その際に、ドロップレットは、輸送ダクトの内壁に付着して基板まで到達しないため、除去される。
これより、本発明の光学素子成形用型の製造方法の一実施形態について説明する。
まず、光学素子を成形するための転写面を有している、WC(炭化タングステン)を主成分とする超硬合金よりなる母材11を用意する。
次に、前記母材11上に中間層12を形成する。図2に示されているのは、金属の窒化物で形成された中間層12を形成するスパッタ成膜装置の模式断面図である。これより、例として、中間層をTiNで形成した場合について説明する。
(1)真空チャンバー21に母材22を設置する。母材22は回転軸23によってターゲット24上で回転するように配置される。熱伝対25で温度検出を行い、ハロゲンランプ等のヒーター26でチャンバー内を300℃まで加熱し、チャンバー内の到達真空度が1×10−3Pa以下になるまで排気する。
(2)アルゴンガスと窒素ガスを導入し、母材22を回転させる。Ti金属ターゲット24に高周波を印加して、原料をプラズマ化する。
(3)母材23に直流電源27より、回転軸23を通して−50V印加して、TiN層12を0.1〜5μm形成する。
中間層12の成膜法としては、このようなスパッタ法以外にも、CVD法やイオンプレーティング法を用いることが可能であり、成膜装置も上記構成に限定されるものではない。
次に、前記中間層12上に炭化物で形成された下地層13を形成する。本実施形態において、下地層13はPSII法によって成膜される。図3に示されているのは、PSII法の成膜装置を示す模式図である。参照番号31は真空チャンバー、参照番号32はイオン源で、不図示のバルブ、ガス流量調整器、圧力調整器及びガスボンベが接続されており、加熱されたフィラメントと電場を用いて炭素含有ガスをイオン化することができる。参照番号33は基材ホルダーにバイアスを印加するための電源を、参照番号34はイオンビームを模式的に示したものを、参照番号35は母材を示している。また、参照番号36はガス排気口を示しており、バルブ、ターボ分子ポンプ及びロータリーポンプ(何れも不図示)が接続されている。また、参照番号37は基材ホルダーを示しており、これによって母材35を固定することができる。なお、本実施形態で用いられる成膜装置は、上記構成の装置に限定されるものではない。これより、例として、PSII装置を用いて、下地層13としてSiCを成膜する方法について説明する。
(1)真空チャンバー31に母材35を設置し、不図示のハロゲンランプ等のヒーターで300℃まで加熱し、チャンバー内の到達真空度が1×10−3Pa以下になるまで排気する。
(2)アルゴンガスとTEOS(テトラエトキシシラン)等の珪素と炭素を含むガスを導入し、イオン源32でイオン化する。
(3)母材35を回転させ、基材ホルダーにバイアスを印加するための電源33によりパルス状の直流を1〜8kV印加して、SiC層を10〜200nm形成する。
次に、前記下地層13上にTAC層14を形成する。本実施形態において、TAC層14はFCVA法により成膜される。図4に示されているのは、TAC膜を形成するFCVA法の成膜装置の模式断面図である。これより、例として、FCVA装置を用いて、TAC層14を成膜する方法について説明する。
(1)真空チャンバー41に母材42を設置し、チャンバー内の到達真空度が1×10−5Pa以下になるまで排気する。
(2)バキュームアーク電源46により、アークプラズマ生成室45で炭素プラズマを生成し、フィルター44により炭素イオンを抽出して、炭素イオンを母材42に照射する。
(3)炭素イオンを母材42に照射する際、パルス状直流電源43を用いて母材に−500〜5KV印加して、TAC層を50〜1000nm形成する。
以上説明した本実施形態の製造方法において、PSII法の成膜装置とFCVA法の成膜装置とは別々の装置を用いて成膜したが、これは説明をわかりやすくするためである。通常は、PSII法の成膜装置とFCVA法の成膜装置を同一チャンバーに具備する成膜装置で成膜するのが、密着性及びコンタミネーションの面で望ましい。しかし、本実施形態のように別々の成膜装置で成膜しても本発明の効果を損なうものではない。
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の例に限定されることはない。
(実施例1)
本実施例では、図1に示す光学素子成形用型を製造した。
最初に、WCを主成分とする超硬合金の母材11の光学素子成形面側に、図2に示すスパッタリング装置を用いて、TiN層12を1μm形成した。次に、母材11を図3に示すPSII法の成膜装置に設置し、SiC層13を50nm形成した。最後に、母材11を図4に示すFCVA法の成膜装置に設置し、TAC層14を200nm形成した。以上のようにして、光学素子成形用型を製造した。
次に、この光学素子成形用型を用いて光学レンズの成形を1000ショット行った。成形ガラスは、棚珪酸系ガラス(Tg:510℃、屈折率:1.60)で、成形条件は、窒素雰囲気下、プレス温度580℃で行った。成形中、型と成形された光学素子との離型性は良好であった。
また、成形後の型表面を走査型電子顕微鏡で観察した所、膜剥離やクラックの発生、さらには、ガラスの融着が認められず、良好な型表面性を有していることがわかった。また、成形されたガラスレンズも、ガラスの割れが見られず、良好な表面粗さであった。
さらに、成形に用いた光学素子成形用型から、酸素アッシング装置を用いて、SiC層13及びTAC層14を除去し、TiN層12面上をダイヤモンドペーストで洗浄した。そして、この型に、再度、TiN層12、SiC層13、TAC層14を順に形成して同条件で成形を行ったが、1回目と同様の良好な結果を得ることができた。
(比較例1)
本比較例では、SiC層13を成膜しない又はその膜厚を10nm未満にすること以外は実施例1と同様にして光学素子成形用型材を製造した。
この光学素子成形用型を用いて実施例1と同様に光学レンズの成形を行ったが、加熱しただけで、TAC層の剥離が多数発生した。
(比較例2)
本比較例では、TAC層14の替わりにPSII法による炭素膜を形成すること以外は実施例1と同様にして光学素子成形用型材を製造した。
この光学素子成形用型を用いて実施例1と同様に光学レンズの成形を行ったが、200ショットで、PSII法による炭素膜の剥離が発生した。
(比較例3)
本比較例では、FCVA法によるTAC層14の替わりに真空アーク蒸着法によるTAC層14を形成すること以外は実施例1と同様に光学素子成形用型材を製造したが、多数のドロップレットのため、光学素子成形用型としては使用できなかった。
(比較例4)
本比較例では、TiN層12を成膜しないこと以外は実施例1と同様にして光学素子成形用型材を製造した。
成形に用いた光学素子成形型から、酸素アッシング装置を用いて、SiC層13及びTAC層14を除去し、WCを主成分とする超硬合金面の母材上をダイヤモンドペーストで洗浄を行ったところ、細かいキズが発生した。
本発明の光学素子成形用型の一実施形態の模式図である。 スパッタ装置の模式図である。 PSII成膜法装置の模式図である。 FCVA成膜法装置の模式図である。
符号の説明
11 母材
12 中間層
13 下地層
14 TAC層
21 真空チャンバー
22 母材
23 回転軸
24 ターゲット
25 熱伝対
26 ヒーター
27 直流電流
31 真空チャンバー
32 イオン源
33 バイアス電源
34 イオンビームを模式的に示したもの
35 母材
36 ガス排気口
37 基体ホルダー
41 真空チャンバー
42 母材
43 パルス状直流電源
44 フィルター
45 アークプラズマ生成室
46 バキュームアーク電源

Claims (16)

  1. 光学素子をプレス成形するための転写面を有する光学素子成形用型において、
    前記転写面を有する母材と、
    前記母材の転写面の上に形成された金属の窒化物よりなる中間層と、
    前記中間層の上に形成された炭化物よりなる下地層と、
    前記下地層の上に形成されたテトラヘドラルアモルファスカーボン層と、
    を有することを特徴とする光学素子成形用型。
  2. 前記母材は、超硬合金よりなることを特徴とする請求項1に記載の光学素子成形用型。
  3. 前記超硬合金は、炭化タングステンを含有することを特徴とする請求項2に記載の光学素子成形用型。
  4. 前記中間層は、窒化チタンよりなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光学素子成形用型。
  5. 前記下地層は、プラズマソースイオンインプラテーション法により形成された炭化珪素であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光学素子成形用型。
  6. 前記テトラヘドラルアモルファスカーボン層は、水素を含まず、かつ炭素結合中のsp3結合の割合が40%以上80%以下の範囲にあることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光学素子成形用型。
  7. 前記テトラヘドラルアモルファスカーボン層は、フィルタードアークカソーディックバキュームアーク法で形成されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光学素子成形用型。
  8. 前記下地層は、10μm以上のドロップレットが1cm四方に1個以下であることを特徴とする請求項7に記載の光学素子成形用型。
  9. 光学素子を成形するため転写面を有する光学素子成形用型の製造方法において、
    前記転写面を有する母材の該転写面の上に金属の窒化物よりなる中間層を形成する工程と、
    前記中間層の上に炭化物よりなる下地層を形成する工程と、
    前記下地層の上にテトラヘドラルアモルファスカーボン層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。
  10. 前記母材は、超硬合金よりなることを特徴とする請求項9に記載の光学素子成形用型の製造方法。
  11. 前記超硬合金は、炭化タングステンを含有することを特徴とする請求項10に記載の光学素子成形用型の製造方法。
  12. 前記中間層は、窒化チタンよりなることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の光学素子成形用型の製造方法。
  13. 前記下地層を形成する工程では、プラズマソースイオンインプラテーション法によって炭化珪素の層を形成することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の光学素子成形用型の製造方法。
  14. 前記テトラヘドラルアモルファスカーボン層は、水素を含まず、かつ炭素結合中のsp3結合の割合が40%以上80%以下の範囲にあることを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の光学素子成形用型の製造方法。
  15. 前記テトラヘドラルアモルファスカーボン層を形成する工程は、フィルタードアークカソーディックバキュームアーク法でなされることを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載の光学素子成形用型の製造方法。
  16. 前記下地層は、10μm以上のドロップレットが1cm四方に1個以下であることを特徴とする請求項15に記載の光学素子成形用型の製造方法。
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