JP2010115234A - インソール、およびシューズ - Google Patents

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Abstract

【課題】フォースタンス理論に基づき、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができるインソール、およびシューズを提供する。
【解決手段】歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体30aの表面39に第一凸部32a、および第二凸部35aを設けたインソール3aであって、使用者の立位自然体での足裏重心がつま先側で、かつ内側に位置するとき、第一凸部32aは土踏まず周辺に形成され、第二凸部35aは母指球から外甲側に向かって斜め後方に延びるように形成され、インソール本体30aの踵側の高さは、インソール本体30aのつま先側の高さよりも高く設定されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、インソール、およびこれを用いたシューズに関するものである。
一般に、各種スポーツで使用されるシューズは、接地部分であるアウトソールと、このアウトソールの上部に設けられ、プレイヤー(使用者)の足の甲を覆うアッパーと、アウトソールの上面側であって、かつアッパーの内側に収納されるインソールとを備えている。この種のシューズとしては、運動時の足の衝撃を緩和させたり、動作をし易くしたりするために、さまざまな技術が提案されている。
例えば、アウトソールにおいて、足の中足指節関節に対応する部位に反発弾性の高い補強部材を設け、中足指節関節の部分を可動させた状態から地面を強く蹴り上げることができるようにしようとするものがある。このようにすることで、ランニング等の運動の際に、補強部材が屈曲して弾性エネルギーを蓄積し、中足指節関節部分で大きな反発力を発生させることができる。そして、走行時や歩行時のエネルギーロスを減少させようとしている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、本発明者は、プレイヤーがその能力を最大に発揮するために必要な身体のバランスを取る際に存在する、一般的な身体の構造に関する理論である「ファイブポイント理論」を見出した。
ここで、「ファイブポイント理論」とは、図23、図24に示すように、ヒトの身体のP1〜P5で示される5箇所の作用点(ポイント)について、これらのうち少なくとも3箇所が同一線上に並んだ場合にのみ、プレイヤーがその能力を最大に発揮できるとする理論である。逆の言い方をすれば、5ポイントのうち、3箇所以上が同一線上から外れている場合では、体勢は崩れ、無理な力が加わった不自然な状態となり、プレイヤーの有する能力を発揮することができないことを意味する。
「ファイブポイント理論」における、5箇所の作用点(ポイント)を図25を参照しながら詳述すると、以下の通りである。
ポイント0(P0):第一頸椎と第二頸椎の間(P0は、運動動作に置いて視点を支える特徴を有する部分であり、重心の落とし所として機能する)ポイント1(P1):首の骨(第7頸椎)と背骨(第1胸椎)のジョイント部分。手で触ってみて、一番隆起しているところの近傍;ポイント1’(P1’):肩(場合によってP1の代わりをする);ポイント2(P2):一番下の肋骨と背骨がジョイントしている部分;ポイント2’(P2’):肘(場合によってP2の代わりをする);ポイント3(P3):両脚の起点となる股関節;ポイント3’(P3’):手(場合によってP3の代わりをする);ポイント4(P4):膝;ポイント5(P5):足底。
このように、「ファイブポイント理論」でいうところのP1〜P5の何れか三つ、好ましくは全てが同一線上に揃った状態で運動をすることにより、プレイヤーは重心の乗った最大の力を発揮できる動作を実施可能となる。「ファイブポイント理論」を常に意識することによって、プレイヤーは必要最小限の力で、最も効果的な力を発揮できる(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−48893号公報 特開2002−336070号公報
ところで、本発明者は、特許文献2に記載の「ファイブポイント理論」におけるP5(足底)に注目した結果、普遍的かつ実践的な体軸バランス調整理論である「ファイブポイント理論」に対して、各プレイヤー間で個体差を生じる個人原則である「フォースタンス理論」を発見した。
図26〜図29に基づいて、「フォースタンス理論」について詳細に説明する。
「フォースタンス理論」における「スタンス」とは、プレイヤーが自然体で立位を採った際、無意識のうちに体を安定するための両脚の足底の傾き加減を表し、身体能力を十分な形で発揮するための足の重心のかけ方である。このスタンスには、各プレイヤーにおいて個体差が存在し、プレイヤーがどのスタンスを採るかはその骨格と身体的くせに依存して各個人間で変化する。
「フォースタンス理論」における4のスタンスは、以下の通りである:(1)つま先内側重心(図26(a)参照);(2)踵外側重心(図26(b)参照);(3)つま先外側重心(図26(c)参照);(4)踵内側重心(図26(d)参照)。
ここで、図27、図28に示すように、(1)つま先内側重心のスタンス(以下、(1)のスタンスという)、および(2)踵外側重心のスタンス(以下、(2)のスタンスという)を採るプレイヤーは、クロスタイプとも呼ばれ、歩行時に足首AKを可動させず、すり足のように歩行する。
具体的には、歩行時において、立ち位置(図27(a)参照)から足を前に出そうとする動作のとき(図27(b)参照)、地面Jと踵Kとの距離L1が短く、地面Jから踵Kがあまり離れない。そして、足首AKを可動させない状態で足裏AUが地面から完全に離れる(図27(c)参照)。このとき、地面Jと足裏AUとの距離L2が短く、地面Jから足裏AUが大きく離れることがない。この後、足裏AUを地面Jに着地させるとき、足の母指球あたりが最初に地面Jに着地する(図27(d)参照)。
このように、(1)のスタンス、および(2)のスタンスを採るプレイヤーはすり足に近い形で歩行するので、例えば、スリッパを履いて歩くのが苦手な場合が多い。
さらに、(1)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足を前に出そうとする動作のとき(図27(b)参照)、踵外側からつま先内側に向かって足が捩れるような状態で地面から離れる(図28(a)参照)。一方、(2)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、踵内側からつま先外側に向かって足が捩れるような状態で地面から離れる(図28(b)参照)。また、(2)のスタンスを採るプレイヤーは、足裏AUを地面Jに着地させるとき(図27(d)参照)、(1)のスタンスを採るプレイヤーよりも地面Jと踵Kとの間の距離L3が短い。
これに対し、図29に示すように、(3)つま先外側重心のスタンス(以下、(3)のスタンスという)、および(4)踵内側重心のスタンス(以下、(4)のスタンスという)を採るプレイヤーは、パラレルタイプとも呼ばれ、(1)のスタンス、および(2)のスタンス(クロスタイプ)と比較して歩行時に足首AKを可動させる。
具体的には、歩行時において、立ち位置(図29(a)参照)から足を前に出そうと地面を蹴り上げる動作のとき(図29(b)参照)、クロスタイプよりも地面Jと踵Kとの距離L1’が長く、地面Jから踵Kが大きく離れる。このとき、足指の根元が大きく可動させるが、(3)のスタンスを採るプレイヤーよりも(4)のスタンスを採るプレイヤーの可動位置がやや踵寄りになる。
そして、地面Jから足裏AUが完全に離れると、足首AKが大きく可動させる(図29(c)参照)。このとき、クロスタイプと比較して地面Jと踵Kとの距離L2'が長く、地面Jから踵Kが大きく離れる。この後、足裏AUを地面Jに着地させるとき、踵Kが最初に地面Jに着地する(図29(d)参照)。このとき、(4)のスタンスを採るプレイヤーよりも(3)のスタンスを採るプレイヤーの足裏AUの着地位置がややつま先寄りになる。
このように、(3)のスタンス、および(4)のスタンスを採るプレイヤーは足が前後に屈曲するような状態で歩行するので、例えば、スリッパを履く場合、足の甲にスリッパが引っ掛かる形になり、かつスリッパの踵を引きずるように歩く。このため、パラレルタイプは、クロスタイプと比較してスリッパを履いて歩き易い。
このように、各プレイヤーは自分が「フォースタンス理論」における4のスタンスのうちいずれのスタンスを採るかに依存して、足の動きが大きく変化する。すなわち、4のスタンスは、末梢四肢(手足)に相互に関係しており、脳から末梢四肢に至る固有の身体特徴に基づいて理論立てられている。このため、スタンス毎の足において、運動動作に対しての良好な感覚部位にそれぞれ差があり、各スタンスによって、同じシューズを履いたとしてもその履き心地感が大きく変化すると共に、動き易さも大きく変化する。
しかしながら、従来のシューズにあっては、4のスタンスに対応してそれぞれ個別のシューズを製作する技術は何ら開示されていない。このため、それぞれのスタンスに応じて効率的に運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートし難いという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、フォースタンス理論に基づき、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができるインソール、およびシューズを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、前記使用者の立位自然体での足裏重心がつま先側で、かつ内側に位置するとき、前記インソール本体の前記表面には、土踏まず周辺に形成された第一凸部と、母指球から外甲側に向かって斜め後方に延びるように形成された第二凸部との2つの前記凸部が設けられ、前記インソール本体の踵側の高さは、前記インソール本体のつま先側の高さよりも高く設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、「フォースタンス理論」における4のスタンスのうち、とりわけ(1)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足裏の所望の位置に効率よく刺激を付与することができる。
すなわち、(1)のスタンスを採るプレイヤーの足の動きに応じてインソール本体の表面に凸部が形成されるので、スタンス毎の足裏に効率よく刺激を付与することができる。
ここで、例えば、歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいてインソール本体の表面に凸部を形成しない場合にあっては、この凸部が形成されている部分にプレイヤーの体重がかからない場合がある。このような場合にあっては、効率よく足裏に刺激を付与させることが困難になってしまう。足裏への刺激は、プレイヤーの疲労感を抑制させることができると共に、プレイヤーがアクションを起こすときのサポートとなる。
このため、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
請求項2に記載した発明は、歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、前記使用者の立位自然体での足裏重心が踵側で、かつ外側に位置するとき、前記インソール本体の前記表面には、土踏まず周辺に形成された第一凸部と、前記第一凸部の踵側端から第一凸部のつま先側に至る部位に、前記第一凸部と一体となるように形成された第二凸部とで構成される前記凸部が設けられ、前記第二凸部の踵側は、足の幅方向に沿って延在し、前記第二凸部のつま先側は、前記第一凸部のつま先側から踵側で、かつ外甲側に至るまで斜めに延在していることを特徴とする。
このように構成することで、とりわけ(2)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足裏の所望の位置に効率よく刺激を付与することができる。
請求項3に記載した発明は、歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、前記使用者の立位自然体での足裏重心がつま先側で、かつ外側に位置するとき、前記インソール本体の前記表面には、母指球と土踏まずとの間に、足の幅方向に沿って延在するように形成された第一凸部と、前記第一凸部よりもつま先側に足の幅方向に沿って延在するように形成された第二凸部との2つの前記凸部が設けられ、前記インソール本体の踵側の高さは、前記インソール本体のつま先側の高さよりも高く設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、とりわけ(3)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足裏の所望の位置に効率よく刺激を付与することができる。
請求項4に記載した発明は、歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、前記使用者の立位自然体での足裏重心が踵側で、かつ内側に位置するとき、前記インソール本体の前記表面には、土踏まず周辺に形成された第一凸部と、前記第一凸部の踵側端から足の幅方向に沿って延びる第二凸部と、前記第一凸部のつま先側端から足の幅方向に沿って延びる第三凸部との3つの前記凸部が設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、とりわけ(4)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足裏の所望の位置に効率よく刺激を付与することができる。
請求項5に記載した発明は、請求項1に記載のインソールと、前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、前記アウトソールは、母指球に対応する部位からつま先にかけて徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成されており、前記アウトソールの下面に、足の幅方向に対して交差する方向に沿って斜めに複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズとした。
このように、つま先が反り返るように形成されているので、(1)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、次動作へのアクションをおこし易く、かつ地面を蹴り上げ易くなる。このため、より動作をサポートすることが可能になる。
また、アウトソールの下面に斜めに溝を形成することによって、アウトソールが捩れ易くなる。このため、(1)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足を動き易くすることができ、より運動のエネルギーロスを減少させることが可能になる。
請求項6に記載した発明は、請求項2に記載のインソールと、前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、前記アウトソールの下面に、足の幅方向に対して交差する方向に沿って斜めに複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズとした。
このように、アウトソールの下面に斜めに溝を形成することによって、アウトソールが捩れ易くなる。このため、(2)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足を動き易くすることができ、より運動のエネルギーロスを減少させることが可能になる。
請求項7に記載した発明は、請求項3に記載のインソールと、前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、前記アウトソールは、母指球に対応する部位からつま先にかけて徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成されていると共に、踵側が後方に向かうに従って徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成され、前記アウトソールの下面に、足の幅方向に沿って複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズとした。
このように、つま先、および踵が反り返るように形成されているので、(3)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、地面に足を着き易く、かつ地面を蹴り上げ易くなる。このため、より動作をサポートすることが可能になる。
また、アウトソールの下面に幅方向に沿う複数の溝を形成することによって、アウトソールが足の前後方向に屈曲し易くなる。このため、(3)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足を動き易くすることができ、より運動のエネルギーロスを減少させることが可能になる。
請求項8に記載した発明は、請求項4に記載のインソールと、前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、前記アウトソールは、踵側が後方に向かうに従って徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成され、前記アウトソールの下面に、足の幅方向に沿って複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズとした。
このように、踵が反り返るように形成されているので、(4)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、地面に足を着き易くなる。このため、より動作をサポートすることが可能になる。
また、アウトソールの下面に幅方向に沿う複数の溝を形成することによって、アウトソールが足の前後方向に屈曲し易くなる。このため、(4)のスタンスを採るプレイヤーに対して、足を動き易くすることができ、より運動のエネルギーロスを減少させることが可能になる。
請求項9に記載した発明は、前記アッパーの履き口近傍に、前記履き口の足の幅方向への開きを規制するための開き防止部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、シューズの中において、足が左右に動いてしまうことを防止できる。このため、(1)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足にシューズを確実に固定することができる。
請求項10に記載した発明は、前記アッパーの履き口近傍に、前記履き口の足の幅方向への開きを規制するための開き防止部を設け、前記アッパーの踵部の内面に、クッション性を有する踵サポート部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、シューズの中において、足が左右に動いてしまうことを防止できると共に、シューズで踵を確実にホールドさせることができる。このため、(2)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足にシューズを確実に固定することができる。
請求項11に記載した発明は、前記アッパーの足の甲に対応する部位には、内面側にクッション性を有する甲サポート部が設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、シューズの中において、足が前後に動いてしまうことを防止できる。このため、(3)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足にシューズを確実に固定することができる。
請求項12に記載した発明は、前記アッパーの足の甲に対応する部位には、内面側にクッション性を有する甲サポート部が設けられていると共に、前記アッパーの踵部の内面に、クッション性を有する踵サポート部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、シューズの中において、足が前後に動いてしまうことを防止できると共に、シューズで踵を確実にホールドさせることができる。このため、(4)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足にシューズを確実に固定することができる。
本発明によれば、「フォースタンス理論」における4のスタンスの足の動きに応じてインソール本体の表面に凸部が形成されるので、スタンス毎の足裏に効率よく刺激を付与することができる。すなわち、例えば、歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいてインソール本体の表面に凸部を形成しない場合にあっては、この凸部が形成されている部分にプレイヤーの体重がかからない場合がある。このような場合にあっては、効率よく足裏に刺激を付与させることが困難になってしまう。足裏への刺激は、プレイヤーの疲労感を抑制させることができると共に、プレイヤーがアクションを起こすときのサポートとなる。このため、足裏に効率よく刺激を付与させることがで、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1〜図4は、(1)のスタンス、つまり、つま先内側重心のプレイヤーに最適なシューズ1a(以下、(1)用のシューズ1aという)を示し、図1は(1)用のシューズ1aの外甲側の側面図、図2は(1)用のシューズ1aの内甲側の側面図、図3はアウトソール2aの平面図、図4はインソール3aの平面図である。
図1〜図3に示すように、(1)用のシューズ1aは、接地部分であるアウトソール2aと、このアウトソール2aの上部に設けられ、プレイヤーの足の甲を覆うアッパー4aと、アウトソール2aの上面側であって、かつアッパー4aの内側に収納されるインソール3aとを備えている。
アウトソール2aは、軟質な合成樹脂材料、例えば、ゴム、ウレタンなどで形成されたものであって、踵部23から土踏まず部25を経てつま先部27まで延びるように形成されている。アウトソール2aの接地面21には、内甲側から斜め前方に向かって延び、外甲側に至るまで形成された溝5aが等間隔に複数形成されている。つまり、溝5aは、プレイヤーの足(不図示)の幅方向に対して交差する方向に沿って延在していることになる。
また、アウトソール2aには、足の母指球に対応する部位からつま先部27にかけて徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成されたつま先反り返り部22が設けられている。つま先反り返り部22は、アウトソール2aの長さ方向中央部の肉厚よりも厚肉となるように形成されている。
一方、アウトソール2aの踵部23には、この踵部23の周縁から立ち上がるように形成された立ち上がり部24がアッパー4aの踵部41とオーバーラップするように設けられている。
立ち上がり部24の土踏まず部25側には、立ち上がり部24から上方に向かって弧状に突出する土踏まずサポート部26が一体成形されている。
アッパー4aは、踵部41から中足部42を経てつま先部43まで延びるアッパー本体40aを有している。アッパー本体40aの踵部41側には、プレイヤーの足を(1)用のシューズ1a内に挿入するため開口である履き口部44が設けられている。この履き口部44の開口縁には、プレイヤーの踝よりもやや下方をサポートする踝サポート部45が設けられている。踝サポート部45は、例えば、スポンジなどの軟質クッション材によって、帯状に形成されたものである。この踝サポート部45の厚さは、約1cm程度に設定することが望ましい。
アッパー本体40aのつま先部43には、アッパー本体40aの外表面を覆うように補強部材46が設けられている。
また、アッパー本体40aには、履き口部44からつま先側に向かって大きく開口された甲被開口部47が設けられている。甲被開口部47の開口縁には、ハトメ部50が設けられている。このハトメ部50は、甲被開口部47を補強する役割を有すると共に、靴紐48を通すための紐孔49が複数形成されている。
ハトメ部50の履き口部44側端には、履き口部44に沿うようにして踵寄りにやや延びる舌片部51が一体成形されている。この舌片部51には、ハトメ部50の紐孔49の形成位置よりも(1)用のシューズ1aの幅方向外側に開き防止孔52が形成されている。この開き防止孔52は、紐孔49と同様に靴紐48を通すための孔である。しかしながら、開き防止孔52の形成位置は、ハトメ部50の紐孔49の形成位置よりも(1)用のシューズ1aの幅方向外側に位置し、かつ履き口部44側に位置しているので、履き口部44が(1)用のシューズ1aの幅方向外側への開きを防止する役割を有している。すなわち、舌片部51、開き防止孔52は、靴紐48を利用することによって、履き口部44の(1)用のシューズ1aの幅方向への開きを防止する開き防止部として機能することになる。
この他に、アッパー本体40aには、甲被開口部47を閉塞するように舌部53が設けられている。
図4に示すように、インソール3aは、スポンジなどの軟質クッション材によって形成されたものであって、アウトソール2aに対応するように、踵部33から土踏まず部31を経てつま先部34まで延びるように形成されたインソール本体30aを有している。
インソール本体30aの表面39には、土踏まず部31に第一凸部32aが形成されている。この第一凸部32aは、インソール本体30aの表面39から約5mm程度突出した状態であることが望ましい。
また、インソール本体30aには、母指球に対応する部位から外甲側に向かって斜め後方に延びるように第二凸部35aが形成されている。より詳しくは、図4、図5に示すように、第二凸部35aは、第一中足骨頭と第五中足骨底とを結ぶ直線L1と、この直線L1に略並行であって、かつ立方骨上を通る直線L2との間の範囲(図5においてドットで示す)に存在するように形成されている。この第二凸部35aもインソール本体30aの表面39から約5mm程度突出した状態であることが望ましい。
さらに、インソール本体30aにおいて、プレイヤーの踵の荷重中心部分(図4におけるC部参照)は、つま先部34よりも肉厚形状になっている。すなわち、インソール本体30aの踵の荷重中心部分の高さは、つま先部34よりも高く設定されている。具体的には、インソール本体30aの踵の荷重中心部分の高さは、つま先部34よりも約5mm程度高く設定されていることが望ましい。
次に、この第一実施形態の(1)用のシューズ1aの作用について説明する。
ここで、(1)のスタンスを採るプレイヤーは、自然体で立位を採った際、つま先内側重心となる。つま先重心のプレイヤーは、体重バランスを無意識に採ろうとするあまり、つま先とは反対側の踵側に重心を移動させようとする((3)のスタンスを採るプレイヤーも同様)。しかしながら、(1)用のシューズ1aに設けられたインソール3aのインソール本体30aは、踵の荷重中心部分(図4におけるC部参照)の高さがつま先部34よりも高く設定されているので、プレイヤーは自然とつま先重心になる。(1)のスタンスを採るプレイヤーにとって自然な状態を無意識に採れると共に、足の地面に対する踏圧を増大させることができる。
また、インソール本体30aの表面39には、土踏まず部31に第一凸部32aが形成されているので、内側に重心がくるプレイヤーにとっては効率よく足裏AUに刺激を付与することができると共に、安定感を付与することができる。これに加え、アウトソール2aに土踏まずサポート部26が形成されているので、インソール本体30aの第一凸部32aが外側に逃げることなく、確実に足裏AUに刺激を付与でき、かつ安定感を付与できる。
さらに、アウトソール2aには、足の母指球に対応する部位からつま先部27にかけて徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成されたつま先反り返り部22が設けられている。このため、歩行時などにおいて、つま先重心のプレイヤーにとっては、体が前に出易いので、次動作へのアクションをおこし易く、かつ地面を蹴り上げ易くなる。
次に、(1)のスタンスを採るプレイヤーは、歩行時に足を前に出そうとする動作のとき、踵外側からつま先内側に向かって足が捩れるような状態で地面から離れる(図28(a)参照)。アウトソール2aの接地面21には、内甲側から斜め前方に向かって延び、外甲側に至るまで形成された溝5aが等間隔に複数形成されているので、アウトソール2aが捩れ易い。すなわち、アウトソール2aの踵部23が斜め内側に向かうように屈曲させ易い。これに加え、アウトソール2aが斜めに屈曲することで、(1)のスタンスを採るプレイヤーにおいては、アウトソール2aと地面とが確実に面接触し、グリップ力を発揮することができる。
また、踵外側からつま先内側に向かって足が捩れるような状態で地面から離れるので、これと同じように、体重が移動していくことになる。このとき、インソール本体30aの表面39に設けられた第二凸部35aが体重移動の軌道に対応するように斜めに形成されているので、プレイヤーの足裏AUに効率よく刺激を付与することができると共に、脳に対してストレスとなる刺激が伝達され難くなり、安定感を付与できる。
さらに、(1)のスタンスを採るプレイヤーは、歩行時などにおいて、足が捩れるように動くことから、(1)用のシューズ1a内で足が左右に動き易い。このため、歩行時などにアッパー本体40aの履き口部44が(1)用のシューズ1aの幅方向へ開いてしまうおそれがある。履き口部44が開いてしまうと、(1)用のシューズ1a内で足が動いてしまい、歩きづらくなってしまう。しかしながら、アッパー本体40aのハトメ部50には、舌片部51、および開き防止孔52が設けられており、これら51,52が靴紐48を利用することによって、履き口部44の(1)用のシューズ1aの幅方向への開きを防止する開き防止部として機能している。このため、歩行時などに履き口部44が開いてしまうのが防止され、(1)のスタンスを採るプレイヤーは、快適な履き心地感を得ることができる。
したがって、上述の第一実施形態によれば、(1)のスタンスを採るプレイヤーにおいて、インソール本体30aの第一凸部32a、および第二凸部35aによって、効率よく足裏AUに刺激を付与することができる。このため、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
また、アウトソール2aの踵部23が斜め内側に向かうように屈曲させ易いので、プレイヤーの足への負担を軽減することができる。
さらに、アウトソール2aにつま先反り返り部22が設けられているので、次動作へのアクションをおこし易く、かつ地面を蹴り上げ易くなる。このため、より動作をサポートすることが可能になる。
そして、インソール3aのインソール本体30aは、踵の荷重中心部分の高さがつま先部34よりも高く設定されているので、プレイヤーは自然とつま先重心になる。このため、(1)のスタンスを採るプレイヤーは無理のない姿勢で立位を採ることができる。
また、アッパー本体40aのハトメ部50に、舌片部51、および開き防止孔52を設けることによって履き口部44の開きを防止しているので、足に(1)用のシューズ1aを確実に固定することができる。このため、より運動のエネルギーロスを減少させることが可能になる。
なお、上述の第一実施形態では、アッパー本体40aのハトメ部50に、舌片部51、および開き防止孔52が設けられており、これら51,52が靴紐48を利用することによって、履き口部44の(1)用のシューズ1aの幅方向への開きを防止する開き防止部として機能している場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、舌片部51、および開き防止孔52に加え、アッパー本体40aに、アウトソール2aの立ち上がり部24前方付近の外甲側から舌部53を介して立ち上がり部24前方付近の内甲側に至るまでゴム製のベルト61を亘らせ、これも開き防止部として機能させてもよい(図1における破線部参照)。このように構成することで、より確実に(1)用のシューズ1aに足を固定することができる。
また、(1)用のシューズ1aを用いて、(1)のスタンスを採るプレイヤーの足に所望の刺激を付与することによって、このプレイヤーの身体特性を高めることができる場合について説明したが、このことは、手にも同じことがいえる。
すなわち、(1)のスタンスを採るプレイヤーの手において、足裏と略同一箇所に刺激を付与することによって、上述の第一実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
より詳しくは、図6に示すように、第二指の近位指節間関節のやや前方と基節骨底とを結ぶ直線L9と、この直線L9に略並行であって、かつ第五中手骨頭上を通る直線L10との間の範囲(図6においてドットで示す)に刺激を付与すると共に、小菱形骨と有頭骨との間の範囲W1に刺激を付与することにより、(1)のスタンスのプレイヤーの身体特性を高めることができる。これは、とりもなおさず4のスタンスは、末梢四肢(手足)に相互に関係しており、脳から末梢四肢に至る固有の身体特徴に基づいて理論立てられているからである。
次に、この発明の第二実施形態を図7〜図11に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態でも同様)。
図7〜図10は、(2)のスタンス、つまり、踵外側重心のプレイヤーに最適なシューズ1b(以下、(2)用のシューズ1bという)を示し、図7は(2)用のシューズ1bの外甲側の側面図、図8は(2)用のシューズ1bの内甲側の側面図、図9はアウトソール2bの平面図、図10はインソール3bの平面図である。
この第二実施形態において、(2)用のシューズ1bは、接地部分であるアウトソール2bと、このアウトソール2bの上部に設けられ、プレイヤーの足の甲を覆うアッパー4bと、アウトソール2bの上面側であって、かつアッパー4bの内側に収納されるインソール3bとを備えている点、アウトソール2bは、軟質な合成樹脂材料、例えば、ゴム、ウレタンなどで形成されたものであって、踵部23から土踏まず部25を経てつま先部27まで延びるように形成されている点、アッパー4bは、踵部41から中足部42を経てつま先部43まで延びるアッパー本体40bを有している点、アッパー本体40bには、プレイヤーの足を(2)用のシューズ1b内に挿入するため開口である履き口部44が設けられている点、インソール3bは、スポンジなどの軟質クッション材によって形成されたものであって、アウトソール2bに対応するように、踵部33から土踏まず部31を経てつま先部34まで延びるように形成されたインソール本体30bを有している点等の基本的構成は、前記第一実施形態と同様である(以下の実施形態でも同様)。
図7〜図10に示すように、(2)用のシューズ1bのアウトソール2bには、接地面21に外甲側から斜め前方に向かって延び、内甲側に至るまで形成された溝5bが等間隔に複数形成されている。つまり、溝5bは、プレイヤーの足(不図示)の幅方向に対して交差する方向に沿って延在していることになる。
また、アウトソール2bのつま先部27は、(1)のシューズ1a(図1参照)と比較して反り上がるように形成されていない。さらに、アウトソール2bのつま先部27の肉厚は、アウトソール2bの長さ方向中央部の肉厚よりもやや厚肉に形成されている程度であって、(1)用のシューズ1aにおけるアウトソール2aのつま先部27と比較して薄肉になっている。
一方、アウトソール2bの踵部23には、この踵部23の周縁から立ち上がるように形成された立ち上がり部24がアッパー4bの踵部41とオーバーラップするように設けられている。
立ち上がり部24の土踏まず部25側には、立ち上がり部24から上方に向かって弧状に突出する土踏まずサポート部26が一体成形されている。
アッパー4bのアッパー本体40bには、プレイヤーの足の踵を覆う踵サポート部62が踵部41の内面全体に設けられている。踵サポート部62は、例えば、スポンジなどの軟質クッション材によって形成されており、この厚さは約5mm程度に設定することが望ましい。
ここで、アウトソール2bの踵部23側の接地面21からアッパー本体40bの踵部41の上端までの高さH2は、(1)用のシューズ1aにおけるアウトソール2aの踵部23側の接地面21からアッパー本体40aの踵部41の上端までの高さH1と比較して高く設定されている。このため、(2)用のシューズ1bは、プレイヤーの足の踵を(1)用のシューズ1aよりも大きく包み込むことができる、つまり、サポートできるようになっている。(2)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足の踵を大きくサポートすることにより、より安定感をもたらすことができる。
また、アッパー本体40bの甲被開口部47に設けられたハトメ部50には、履き口部44側端に、履き口部44に沿うようにして踵寄りにやや延びる舌片部51が一体成形されている。この舌片部51には、開き防止孔52が形成されている。
図10に示すように、インソール3bのインソール本体30bには、表面39の土踏まず部31に第一凸部32bが形成されている。この第一凸部32bは、インソール本体30bの表面39から約5mm程度突出した状態であることが望ましい。
また、インソール本体30bには、第一凸部32bの後端、すなわち、土踏まずの踵側端から第一凸部32bのつま先側(前方)に至る部位に第二凸部35bが第一凸部32bと一体となるように形成されている。
より詳しくは、図10、図11に示すように、第二凸部35bの踵側端は、土踏まずの後端に対応する部位に足の幅方向全体に渡って延在している。また、第二凸部35bのつま先側端は、第一凸部32bのつま先側から踵側で、かつ外甲側に至るまで斜めに延在している。つまり、第二凸部35bの前端は、内側楔状骨の頭部と立方骨の中心とを結ぶ直線L3に対応するように進行方向斜めに延在している。
これにより、第二凸部35bは、直線L3と、直線L3に略並行であって、かつ舟状骨と距骨との間を通る直線L4との間の範囲(図11においてドットで示す)に存在するように形成されていることになる。この第二凸部35bもインソール本体30bの表面39から約5mm程度突出した状態であることが望ましい。
ここで、インソール本体30bは、(1)用のシューズ1aのように、プレイヤーの踵の荷重中心部分がつま先部34よりも肉厚形状になっていない。このため、(2)用のシューズ1bは、(1)用のシューズ1aと比較して踵位置が低くなる。
次に、この第二実施形態の(2)用のシューズ1bの作用について説明する。
ここで、(2)のスタンスを採るプレイヤーは、自然体で立位を採った際、踵外側重心となる。踵重心のプレイヤーは、体重バランスを無意識に採ろうとするあまり、踵とは反対側のつま先側に重心を移動させようとして、無意識のうちに足の指先を可動させる。このため、(1)用のシューズ1aのように、重心位置とは反対側となる箇所の位置を高く設定する必要がない((4)のスタンスを採るプレイヤーも同様)。よって、(2)用のシューズ1bは、(1)用のシューズ1aと比較して踵位置を低く設定され、かつインソール3bのつま先側もそのまま低く設定されており、(2)のスタンスを採るプレイヤーにとって、自然な状態を無意識に採れると共に、足の地面に対する踏圧を増大させることができる。
次に、(2)のスタンスを採るプレイヤーは、歩行時に足を前に出そうとする動作のとき、踵内側からつま先外側に向かって足が捩れるような状態で地面から離れる(図28(b)参照)。アウトソール2bの接地面21には、外甲側から斜め前方に向かって延び、内甲側に至るまで形成された溝5bが等間隔に複数形成されているので、アウトソール2bが捩れ易い。すなわち、アウトソール2bの踵部23が斜め外側に向かうように屈曲させ易く、(2)のスタンスを採るプレイヤーにおいては、アウトソール2bと地面とが確実に面接触し、グリップ力を発揮することができる。
また、踵内側からつま先外側に向かって足が捩れるような状態で地面から離れる。このため、アウトソール2bに土踏まずサポート部26を形成することで、インソール本体30bの第一凸部32が外側に逃げることなく、確実に足裏AUに刺激を付与できると共に、安定感を付与することができる。
さらに、体重移動も踵内側からつま先外側に向かって移動していくが、このとき、第二凸部35bが体重移動の軌道に対して略直角に延在している。このため、(2)のスタンスを採るプレイヤーは、足裏AUのうち、土踏まずに対応する部分の幅方向全体で第二凸部35bを踏みつけるような状態になる。すなわち、第二凸部35bを体重移動の軌道に対応してこれと略直角になるように延在させることによって、プレイヤーの足裏AUに効率よく刺激を付与できると共に、脳に対してストレスとなる刺激が伝達され難くなり、安定感を付与できる。
さらに、(2)のスタンスを採るプレイヤーは、歩行時などにおいて、足が捩れるように動くことから、(2)用のシューズ1b内で足が左右に動き易い。しかしながら、アッパー本体40bのハトメ部50に、舌片部51、および開き防止孔52が設けられており、これら51,52が靴紐48を利用することによって、履き口部44の(2)用のシューズ1bの幅方向への開きを防止する開き防止部として機能している。このため、歩行時などに履き口部44が開いてしまうのが防止され、(2)のスタンスを採るプレイヤーは、快適な履き心地感を得ることができる。
そして、(2)用のシューズ1bにおいて、アウトソール2bのつま先部27の肉厚は、アウトソール2bの長さ方向中央部の肉厚よりもやや厚肉に形成されている程度であって、(1)用のシューズ1aにおけるアウトソール2aのつま先部27と比較して薄肉になっている。これは、(2)のスタンスを採るプレイヤーは、すり足に近い状態で歩行し、かつ足裏AUを地面Jに着地させるとき(図19(d)参照)、(1)のスタンスを採るプレイヤーよりも地面Jと踵Kとの間の距離L3が短いので、足の強い衝撃が加わらず、足の土踏まずのアーチ部分で衝撃を吸収できるためである。すなわち、アウトソール2bを薄肉にし、かつやや硬めに形成することが、(2)のスタンスを採るプレイヤーにとっては、快適な履き心地感を得ることができる。
したがって、上述の第二実施形態によれば、(2)のスタンスを採るプレイヤーにおいて、インソール本体30bの第一凸部32、および第二凸部35によって、効率よく足裏AUに刺激を付与することができる。このため、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
また、アッパー4bのアッパー本体40bには、プレイヤーの足の踵を覆う踵サポート部62が踵部41の内面全体に設けられているので、踵側に重心があるプレイヤーにとって、踵への負担を軽減することができる。
これに加え、アウトソール2bの踵部23が斜め外側に向かうように屈曲させ易いので、プレイヤーの足への負担をさらに軽減することができる。
さらに、(2)用のシューズ1bは、(1)用のシューズ1aと比較して踵位置が低いので、プレイヤーの重心がつま先側に移動することがなく、踵側に位置する。このため、(2)のスタンスを採るプレイヤーは無理のない姿勢で立位を採ることができる。
そして、アッパー本体40bのハトメ部50に、舌片部51、および開き防止孔52を設けることによって履き口部44の開きを防止しているので、足に(2)用のシューズ1bを確実に固定することができる。このため、より運動のエネルギーロスを減少させることが可能になる。
なお、上述の第二実施形態では、アッパー本体40bのハトメ部50に、舌片部51、および開き防止孔52が設けられており、これら51,52が靴紐48を利用することによって、履き口部44の(2)用のシューズ1bの幅方向への開きを防止する開き防止部として機能している場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、舌片部51、および開き防止孔52に加え、アッパー本体40bに、アウトソール2bの立ち上がり部24前方付近の外甲側から舌部53を介して立ち上がり部24前方付近の内甲側に至るまでゴム製のベルト61を亘らせ、これも開き防止部として機能させてもよい(図7における破線部参照)。このように構成することで、より確実に(2)用のシューズ1bに足を固定することができる。
また、(2)用のシューズ1bを用いて、(2)のスタンスを採るプレイヤーの足に所望の刺激を付与することによって、このプレイヤーの身体特性を高めることができる場合について説明したが、このことは、手にも同じことがいえる。
すなわち、(2)のスタンスを採るプレイヤーの手において、足裏と略同一箇所に刺激を付与することによって、上述の第二実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
より詳しくは、図12に示すように、第二指の近位指節間関節と中節骨の中心とを結ぶ直線L11、三角骨と種子骨の頭側とを結ぶ直線L12、舟状骨から第三指に沿って延出する直線L13、およびこの直線L13に略並行であって、かつ豆状骨を通る直線L14により囲まれる範囲(図12においてドットで示す)に刺激を付与することにより、(2)のスタンスのプレイヤーの身体特性を高めることができる。
次に、この発明の第三実施形態を図13〜図16に基づいて説明する。
図13〜図15は、(3)のスタンス、つまり、つま先外側重心のプレイヤーに最適なシューズ1c(以下、(3)用のシューズ1cという)を示し、図13は(3)用のシューズ1cの外甲側の側面図、図14はアウトソール2cの平面図、図15はインソール3cの平面図である。
図13、図14に示すように、(3)用のシューズ1cのアウトソール2cには、接地面21に足の幅方向に沿って、つまり、(3)用のシューズ1cの幅方向に沿って溝5cが等間隔に複数形成されている。
また、アウトソール2cには、足の母指球に対応する部位からつま先部27にかけて徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成されたつま先反り返り部22が設けられている。つま先反り返り部22は、アウトソール2cの長さ方向中央部の肉厚よりも厚肉となるように形成されている。
一方、アウトソール2cの踵部23には、この後方端よりもやや前方から後方端に向かうに従って徐々に地面から離反するように、反り返り形成された踵反り返り部28が設けられている。踵反り返り部28の先端は、(3)用のシューズ1cの高さ方向略中央まで延びている。
アッパー4cのアッパー本体40cには、履き口部44の開口縁に、プレイヤーの踝よりもやや下方をサポートする踝サポート部45が設けられている。
また、アウトソール2cの踵部23側の接地面21からアッパー本体40cの踵部41の上端までの高さH3は、(1)用のシューズ1aにおけるアウトソール2aの踵部23側の接地面21からアッパー本体40aの踵部41の上端までの高さH1と略同等に設定されている。
さらに、アッパー本体40cのつま先部43には、アッパー本体40cの外表面を覆うように補強部材46が設けられている。
そして、アッパー本体40cの甲被開口部47を閉塞するように設けられた舌部53には、内面側の全体に甲サポート部63が設けられている。甲サポート部63は、例えば、スポンジなどの軟質クッション材によって形成されており、この厚さは約8mm程度に設定することが望ましい。
図15に示すように、インソール3cのインソール本体30cには、表面39の母指球に対応する部位と土踏まず部31との間に、足の幅方向、つまり、(3)用のシューズ1cの幅方向に沿って第一凸部36aが形成されている。より詳しくは、図15、図16に示すように、第一凸部36aは、第一中足骨と内側楔状骨との間と、第五中足骨と立方骨との間とを結ぶ直線L5に沿うように形成されている。ここで、図16において、直線L5は、斜めに延在しているが、実際は、踵部分の内側に肉が付く(図16における2点鎖線参照)。このため、第一凸部36aは、インソール本体30cの幅方向に沿って延在することで、直線L5に対応するように形成されていることになる。この第一凸部36aは、インソール本体30cの表面39から約5mm程度突出した状態であることが望ましい。
また、インソール本体30cの表面39には、第一凸部36aよりもつま先側に、足の幅方向に沿って第二凸部36bが形成されている。より詳しくは、第二凸部36bは第二指の基節骨と末節骨との間と、第五指の中節骨の中心とを結ぶ直線L6に沿うように形成されている。この第二凸部36bもインソール本体30cの表面39から約5mm程度突出した状態であることが望ましい。
さらに、インソール本体30cにおいて、プレイヤーの踵の荷重中心部分(図15におけるC部参照)は、つま先部34よりも肉厚形状になっている。すなわち、インソール本体30cの踵の荷重中心部分の高さは、つま先部34よりも高く設定されている。具体的には、インソール本体30cの踵の荷重中心部分の高さは、つま先部34よりも約5mm程度高く設定されていることが望ましい。
次に、この第三実施形態の(3)用のシューズ1cの作用について説明する。
ここで、(3)のスタンスを採るプレイヤーは、自然体で立位を採った際、つま先外側重心となる。(3)用のシューズ1cは、(1)用のシューズ1aのように、インソール本体30cの踵の荷重中心部分の高さがつま先部34よりも高く設定されている。このため、(3)のスタンスを採るプレイヤーにとって自然な状態を無意識に採れると共に、足の地面に対する踏圧を増大させることができる。
次に、(3)のスタンスを採るプレイヤーは、歩行時に足が前後に屈曲するような状態で歩行する(図29参照)。このとき、体重移動は、後方から前方へと移動する。
アウトソール2cの接地面21には、(3)用のシューズ1cの幅方向に沿って溝5cが等間隔に複数形成されているので、アウトソール2cが前後方向に屈曲し易くなる。
また、歩行時に足を前に出そうと地面を蹴り上げる動作のとき、足指の根元が大きく可動する(図29(b)参照)。
ここで、インソール3cのインソール本体30cに設けられた第一凸部36a、および第二凸部36bが(3)用のシューズ1cの幅方向に沿って形成されている。このため、結果的に第一凸部36a、および第二凸部36bは、プレイヤーの体重移動の軌道に対して略直角に延在していることになり、かつ指先の屈曲部分に第一凸部36a、および第二凸部36bが介在し、指先で第一凸部36a、および第二凸部36bを抱きかかえるような感覚を得ることができる。しかも、プレイヤーの足指の根元が大きく可動するとき、指先で第一凸部36a、および第二凸部36bを踏みつける状態になるので、第一凸部36a、および第二凸部36bによって、(3)のスタンスを採るプレイヤーに脳に対してストレスとなる刺激が伝達され難くなり、安定感を付与できる。
一方、(3)のスタンスを採るプレイヤーが足裏AUを地面Jに着地させるとき、踵Kが最初に地面Jに着地する(図29(d)参照)。すなわち、(3)のスタンスを採るプレイヤーは、(1)のスタンス、および(2)のスタンスを採るプレイヤーと比較して足が前後に大きく揺れる。しかしながら、舌部53に甲サポート部63が設けられているので、この甲サポート部63が足の甲を確実にサポートし、足に対して(3)用のシューズ1cが前後に振れることを抑制することができる。
また、アウトソール2cの踵部23に、踵反り返り部28が設けられているので、(3)のスタンスを採るプレイヤーは、スムーズに足の踵を着地することができる。
したがって、上述の第三実施形態によれば、(3)のスタンスを採るプレイヤーにおいて、インソール本体30cの第一凸部36a、および第二凸部36bによって、効率よく足裏AUに刺激を付与することができる。このため、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
また、アウトソール2cが前後方向に屈曲し易いので、プレイヤーの足への負担を軽減することができると共に、アウトソール2cと地面とが確実に面接触し、グリップ力を発揮することができる。
さらに、インソール3cのインソール本体30cは、踵の荷重中心部分の高さがつま先部34よりも高く設定されているので、プレイヤーは自然とつま先重心になる。このため、(3)のスタンスを採るプレイヤーは無理のない姿勢で立位を採ることができる。
そして、アッパー4cの舌部53に甲サポート部63を設けることによって、例えば、歩行時などにおいて、(3)用のシューズ1cが足に対して前後に振れることを抑制させることができる。また、(3)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足の甲を大きくサポートすることにより、より安定感をもたらすことができる。
また、アウトソール2c踵部23に、踵反り返り部28が設けられているので、(3)のスタンスを採るプレイヤーは、スムーズに足の踵を着地することができる。このため、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
なお、上述の第三実施形態では、アッパー4cの舌部53に甲サポート部63を設けることによって、例えば、歩行時などにおいて、(3)用のシューズ1cが足に対して前後に振れることを抑制させる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、甲サポート部63に加え、アッパー本体40cに、アウトソール2cの外甲側から舌部53を介してアウトソール2cの内甲側に至るまでゴム製のベルト64を亘らせ、これも甲サポート部63として機能させてもよい(図13における破線部参照)。このベルト64は、(1)用のシューズ1a、および(2)用のシューズ1bに設けられたベルト61と比較して幅広に形成する。このように構成することで、より確実に(3)用のシューズ1cに足を固定することができる。
また、(3)用のシューズ1cを用いて、(3)のスタンスを採るプレイヤーの足に所望の刺激を付与することによって、このプレイヤーの身体特性を高めることができる場合について説明したが、このことは、手にも同じことがいえる。
すなわち、(3)のスタンスを採るプレイヤーの手において、足裏と略同一箇所に刺激を付与することによって、上述の第三実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
より詳しくは、図17に示すように、第三指の遠位指節間関節を通り、かつ第三指の長さ方向に略直行する直線L15に沿うように刺激を付与する。また、第三指の近位指節間関節の頭側を通り、かつ第三指の長さ方向に略直行する直線L16に沿うように刺激を付与する。さらに、有頭骨、およびこの周辺に刺激を付与する。このようにすることにより、(3)のスタンスのプレイヤーの身体特性を高めることができる。
次に、この発明の第四実施形態を図18〜図21に基づいて説明する。
図18〜図20は、(4)のスタンス、つまり、踵内側重心のプレイヤーに最適なシューズ1d(以下、(4)用のシューズ1dという)を示し、図18は(4)用のシューズ1dの外甲側の側面図、図19はアウトソール2dの平面図、図20はインソール3dの平面図である。
図18、図19に示すように、(4)用のシューズ1dのアウトソール2dには、接地面21に足の幅方向に沿って、つまり、(4)用のシューズ1dの幅方向に沿って溝5dが等間隔に複数形成されている。
また、アウトソール2dは、(1)のシューズ1a(図1参照)と比較して反り上がるように形成されていない。さらに、アウトソール2dのつま先部27の肉厚は、アウトソール2dの長さ方向中央部の肉厚よりもやや厚肉に形成されている程度であって、(1)用のシューズ1aにおけるアウトソール2aのつま先部27と比較して薄肉になっている。
一方、アウトソール2dの踵部23には、この後方端よりもやや前方から後方端に向かうに従って徐々に地面から離反するように、反り返り形成された踵反り返り部28が設けられている。踵反り返り部28の先端は、(4)用のシューズ1dの高さ方向略中央まで延びている。
アッパー4dのアッパー本体40dには、プレイヤーの足の踵を覆う踵サポート部62が踵部41の内面全体に設けられている。
また、アウトソール2dの踵部23側の接地面21からアッパー本体40dの踵部41の上端までの高さH4は、(2)用のシューズ1aにおけるアウトソール2aの踵部23側の接地面21からアッパー本体40aの踵部41の上端までの高さH2と略同等に設定されている。
さらに、アッパー本体40dの甲被開口部47を閉塞するように設けられた舌部53には、内面側の全体に甲サポート部63が設けられている。
図20に示すように、インソール3dのインソール本体30dには、土踏まず部31に対応する部位に、足の長さ方向に沿って、つまり、(4)用のシューズ1cの長さ方向に沿って第一凸部37aが形成されている。また、第一凸部37aの踵側端に、足の幅方向、つまり、(4)用のシューズ1cの幅方向に沿って第二凸部37bが形成されていると共に、第一凸部37aのつま先側端に足の幅方向に沿って第三凸部37cが形成されている。
より詳しくは、図20、図21に示すように、第二凸部37bは、舟状骨と距骨との間と、立方骨の後端とを結ぶ直線L7に対応するように形成されている。また、第三凸部37cは、第一中足骨頭と、第五中足骨頭とを結ぶ直線L8に対応するように形成されている。これら凸部37a〜37cは、インソール本体30dの表面39から約5mm程度突出した状態であることが望ましい。
次に、この第四実施形態の(4)用のシューズ1dの作用について説明する。
ここで、(4)のスタンスを採るプレイヤーは、自然体で立位を採った際、踵内側重心となる。インソール3dのインソール本体30dには、土踏まず部31に対応する部位に第一凸部37aが形成されているので、内側に重心がくるプレイヤーにとっては効率よく足裏AUに刺激を付与することができると共に、安定感を付与することができる。また、(4)用のシューズ1dは、(2)用のシューズ1bのように、踵位置が低いので、プレイヤーの重心がつま先側に移動することはなく、踵側に位置する。
次に、(4)のスタンスを採るプレイヤーは、歩行時に足が前後に屈曲するような状態で歩行する(図29参照)。このとき、体重移動は、後方から前方へと移動する。体重が後方にかかっているときは、第二凸部37bによって効率よく足裏AUに刺激を付与される。そして、体重が前方へ移動する際、アウトソール2dの接地面21には、(4)用のシューズ1dの幅方向に沿って溝5dが等間隔に複数形成されているので、アウトソール2dが前後方向に屈曲し易くなる。このため、(4)のスタンスを採るプレイヤーにおいては、アウトソール2dと地面とが確実に面接触し、グリップ力を発揮することができる。
また、歩行時に足を前に出そうと地面を蹴り上げる動作のとき、足指の根元が大きく可動するが、(3)のスタンスを採るプレイヤーよりも(4)のスタンスを採るプレイヤーの可動位置がやや踵寄りになる(図29(b)参照)。
ここで、インソール3dのインソール本体30cに設けられた第三凸部37cは、プレイヤーの体重移動の軌道に対して略直角に延在していることになる。また、(4)のスタンスを採るプレイヤーが足裏AUを地面Jに着地させるとき、踵Kが最初に地面Jに着地する(図29(d)参照)。(4)のスタンスを採るプレイヤーよりも(3)のスタンスを採るプレイヤーの足裏AUの着地位置がややつま先寄りになる。
このとき、足の母指球あたりで第三凸部37cを抱え込むような感覚を得ることができると共に、第三凸部37cを踏みつけるような状態になる。このため、(4)のスタンスを採るプレイヤーに脳に対してストレスとなる刺激が伝達され難くなり、安定感を付与できる。
また、(4)のスタンスを採るプレイヤーは、(1)のスタンス、および(2)のスタンスを採るプレイヤーと比較して足が前後に大きく揺れる。しかしながら、舌部53に甲サポート部63が設けられているので、この甲サポート部63が足の甲を確実にサポートし、足に対して(4)用のシューズ1dが前後に振れることを抑制することができる。
さらに、アウトソール2cの踵部23に、踵反り返り部28が設けられているので、(3)のスタンスを採るプレイヤーは、スムーズに足の踵を着地することができる。
したがって、上述の第四実施形態によれば、(4)のスタンスを採るプレイヤーにおいて、インソール本体30dの凸部37a〜37cによって、効率よく足裏AUに刺激を付与することができる。このため、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
また、アッパー4dのアッパー本体40dには、プレイヤーの足の踵を覆う踵サポート部62が踵部41の内面全体に設けられているので、踵側に重心があるプレイヤーにとって、踵への負担を軽減することができる。
これに加え、アウトソール2dが前後方向に屈曲し易いので、プレイヤーの足への負担をさらに軽減することができる。
さらに、(4)用のシューズ1dは、(2)用のシューズ1bのように踵位置が低いので、プレイヤーの重心がつま先側に移動することがなく、踵側に位置する。このため、(4)のスタンスを採るプレイヤーは無理のない姿勢で立位を採ることができる。
そして、アッパー4dの舌部53に甲サポート部63を設けることによって、例えば、歩行時などにおいて、(4)用のシューズ1dが足に対して前後に振れることを抑制させることができる。また、(4)のスタンスを採るプレイヤーにあっては、足の甲を大きくサポートすることにより、より安定感をもたらすことができる。
また、アウトソール2dの踵部23に、踵反り返り部28が設けられているので、(4)のスタンスを採るプレイヤーは、スムーズに足の踵を着地することができる。このため、効率よく運動のエネルギーロスを減少させると共に、プレイヤーの動作をサポートすることができる。
なお、上述の第四実施形態では、アッパー4dの舌部53に甲サポート部63を設けることによって、例えば、歩行時などにおいて、(4)用のシューズ1dが足に対して前後に振れることを抑制させる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、甲サポート部63に加え、アッパー本体40dに、アウトソール2dの外甲側から舌部53を介してアウトソール2cの内甲側に至るまでゴム製のベルト64を亘らせ、これも甲サポート部63として機能させてもよい(図18における破線部参照)。このベルト64は、(1)用のシューズ1a、および(2)用のシューズ1bに設けられたベルト61と比較して幅広に形成する。このように構成することで、より確実に(4)用のシューズ1dに足を固定することができる。
また、(4)用のシューズ1dを用いて、(4)のスタンスを採るプレイヤーの足に所望の刺激を付与することによって、このプレイヤーの身体特性を高めることができる場合について説明したが、このことは、手にも同じことがいえる。
すなわち、(4)のスタンスを採るプレイヤーの手において、足裏と略同一箇所に刺激を付与することによって、上述の第四実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
より詳しくは、図22に示すように、第二指における第一指側であって、かつ第二指の長さ方向に沿う直線L17と、第三指における第四指側であって、かつ第三指の長さ方向に沿う直線L18の間の範囲のうち、近位指節間関節よりも手首側の範囲(図22においてドットで示す)を刺激することにより、(4)のスタンスのプレイヤーの身体特性を高めることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、インソール本体30a〜30dの表面39に、それぞれ凸部32a〜37cを形成し、各スタンスのプレイヤーの足裏AUに効率よく刺激を付与する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各々凸部32a〜37cが形成されている範囲に、凸部32a〜37cに代わって、複数の突起を形成してもよい。すなわち、シューズ1a〜1d毎にそれぞれ形成されている凸部32a〜37cの位置に、足裏AUを刺激可能なものが形成されていればよい。
本発明の第一実施形態におけるシューズの外甲側の側面図である。 本発明の第一実施形態におけるシューズの内甲側の側面図である。 本発明の第一実施形態におけるアウトソールの平面図である。 本発明の第一実施形態におけるインソールの平面図である。 本発明の第一実施形態における右足底面の骨格図である。 本発明の第一実施形態における右手掌面の骨格図である。 本発明の第二実施形態におけるシューズの外甲側の側面図である。 本発明の第二実施形態におけるシューズの内甲側の側面図である。 本発明の第二実施形態におけるアウトソールの平面図である。 本発明の第二実施形態におけるインソールの平面図である。 本発明の第二実施形態における右足底面の骨格図である。 本発明の第二実施形態における右手掌面の骨格図である。 本発明の第三実施形態におけるシューズの外甲側の側面図である。 本発明の第三実施形態におけるアウトソールの平面図である。 本発明の第三実施形態におけるインソールの平面図である。 本発明の第三実施形態における右足底面の骨格図である。 本発明の第三実施形態における右手掌面の骨格図である。 本発明の第四実施形態におけるシューズの外甲側の側面図である。 本発明の第四実施形態におけるアウトソールの平面図である。 本発明の第四実施形態におけるインソールの平面図である。 本発明の第四実施形態における右足底面の骨格図である。 本発明の第四実施形態における右手掌面の骨格図である。 ファイブポイント理論で使用する5箇所のポイントを示す模式図であって、(a)は正面図、(b)は骨格の正面図である。 ファイブポイント理論で使用する5箇所のポイントを示す模式図であって、(a)は側面図、(b)は骨格の側面図である。 ファイブポイント理論で使用する5箇所のポイントを詳細に示す模式図である。 フォースタンス理論における4のスタンスの現れ方を示す説明図である。 クロスタイプの歩行時の足の動きを示す説明図である。 クロスタイプの歩行時の足の動きを示す説明図である。 パラレルタイプの歩行時の足の動きを示す説明図である。
符号の説明
1a〜1d シューズ
2a〜2d アウトソール
3a〜3d インソール
4a〜4d アッパー
5a〜5d 溝
21 接地面
22 つま先反り返り部
23,33,41 踵部
25,31 土踏まず部
27,34,43 つま先部
28 踵反り返り部
30a〜30d インソール本体
32a,32b,36a,37a 第一凸部
35a,35b,36b,37b 第二凸部
37c 第三凸部
39 表面
40a〜40d アッパー本体
42 中足部
44 履き口
48 靴紐(開き防止部)
51 舌片部(開き防止部)
52 開き防止孔(開き防止部)
61 ベルト(開き防止部)
62 踵サポート部
63 甲サポート部
64 ベルト(甲サポート部)
AU 足裏

Claims (12)

  1. 歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、
    前記使用者の立位自然体での足裏重心がつま先側で、かつ内側に位置するとき、
    前記インソール本体の前記表面には、
    土踏まず周辺に形成された第一凸部と、
    母指球から外甲側に向かって斜め後方に延びるように形成された第二凸部との2つの前記凸部が設けられ、
    前記インソール本体の踵側の高さは、前記インソール本体のつま先側の高さよりも高く設定されていることを特徴とするインソール。
  2. 歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、
    前記使用者の立位自然体での足裏重心が踵側で、かつ外側に位置するとき、
    前記インソール本体の前記表面には、
    土踏まず周辺に形成された第一凸部と、
    前記第一凸部の踵側端から第一凸部のつま先側に至る部位に、前記第一凸部と一体となるように形成された第二凸部とで構成される前記凸部が設けられ、
    前記第二凸部の踵側は、足の幅方向に沿って延在し、
    前記第二凸部のつま先側は、前記第一凸部のつま先側から踵側で、かつ外甲側に至るまで斜めに延在していることを特徴とするインソール。
  3. 歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、
    前記使用者の立位自然体での足裏重心がつま先側で、かつ外側に位置するとき、
    前記インソール本体の前記表面には、
    母指球と土踏まずとの間に、足の幅方向に沿って延在するように形成された第一凸部と、
    前記第一凸部よりもつま先側に足の幅方向に沿って延在するように形成された第二凸部との2つの前記凸部が設けられ、
    前記インソール本体の踵側の高さは、前記インソール本体のつま先側の高さよりも高く設定されていることを特徴とするインソール。
  4. 歩行時における使用者の足の挙動、および足裏の体重移動の軌道に基づいて、インソール本体の表面に凸部を設けたインソールであって、
    前記使用者の立位自然体での足裏重心が踵側で、かつ内側に位置するとき、
    前記インソール本体の前記表面には、
    土踏まず周辺に形成された第一凸部と、
    前記第一凸部の踵側端から足の幅方向に沿って延びる第二凸部と、
    前記第一凸部のつま先側端から足の幅方向に沿って延びる第三凸部との3つの前記凸部が設けられていることを特徴とするインソール。
  5. 請求項1に記載のインソールと、
    前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、
    足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、
    前記アウトソールは、母指球に対応する部位からつま先にかけて徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成されており、
    前記アウトソールの下面に、足の幅方向に対して交差する方向に沿って斜めに複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズ。
  6. 請求項2に記載のインソールと、
    前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、
    足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、
    前記アウトソールの下面に、足の幅方向に対して交差する方向に沿って斜めに複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズ。
  7. 請求項3に記載のインソールと、
    前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、
    足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、
    前記アウトソールは、母指球に対応する部位からつま先にかけて徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成されていると共に、踵側が後方に向かうに従って徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成され、
    前記アウトソールの下面に、足の幅方向に沿って複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズ。
  8. 請求項4に記載のインソールと、
    前記インソールの下方に設けられたアウトソールと、
    足の甲を覆うアッパーとを備えたシューズであって、
    前記アウトソールは、踵側が後方に向かうに従って徐々に地面から離反する方向に向かって反り返るように形成され、
    前記アウトソールの下面に、足の幅方向に沿って複数の溝が形成されていることを特徴とするシューズ。
  9. 前記アッパーの履き口近傍に、前記履き口の足の幅方向への開きを規制するための開き防止部を設けたことを特徴とする請求項5に記載のシューズ。
  10. 前記アッパーの履き口近傍に、前記履き口の足の幅方向への開きを規制するための開き防止部を設け、
    前記アッパーの踵部の内面に、クッション性を有する踵サポート部を設けたことを特徴とする請求項6に記載のシューズ。
  11. 前記アッパーの足の甲に対応する部位には、内面側にクッション性を有する甲サポート部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のシューズ。
  12. 前記アッパーの足の甲に対応する部位には、内面側にクッション性を有する甲サポート部が設けられていると共に、
    前記アッパーの踵部の内面に、クッション性を有する踵サポート部を設けたことを特徴とする請求項8に記載のシューズ。

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