JP2010114102A - フリップチップボンダ装置の作業台板の水平化調整方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業台板20を支える軸を3点(311、312、313)にし、ジャッキ手段で制御しながら上下動するようにすると共に、作業用ヘッドを作業台板に当接させ3点の高さを測定することにより平行度を測定し制御部で作業台板の平行度を調整することによって、不良品ができないようにすることができる。
【選択図】図3
Description
本出願はフリップチップボンダ装置とも呼ばれる、チップに貼着されたバンプを用いてチップを回路基板(以下基板と称す)に接続するときに用いられる装置に関するものである。
このとき基板が載置されたボンディングステージは常に作業用ヘッドと平行に作業範囲内を移動しなくてはならない。もしも、ボンディングステージが傾斜していると、作業用ヘッドは基板に対して一定の距離が保てなくなり、加熱加圧接合が良好に実行されず、不良品を発生させる原因になることがある。
従って加熱加圧接合作業中は一定時間内に何度も短時間で平行度を検査して調整しなければならない。
特許文献1に示すように押しねじ92によって保持するようにすれば、浮き上がる支点は防止できるが、平行度を調整するたびに、押しねじを緩める必要がある。更に押しねじ92を押し込むときに調整した平行度がずれてしまうことが考えられる。
また、測定方法としてレーザ光を利用する旨記載されているが、レーザ光を発生する測定器とヘッド及び測定器と作業台板の位置関係が熱影響によって変化した場合修正できない。
特許文献1では熱影響によって発生する歪を逃がすことは困難であり特許文献2ではどのようにして上記の問題を解決し、上下動させて平行度を調整するのか具体性に欠けるものである。
本装置に使用されているモータは全てパルスモータないしサーボモータであり、サーボモータの場合はモータ内部にロータリエンコーダが内蔵されており、ロータリエンコーダよってモータがどれくらいの速度でどちらの方向に何度回転したかをパルスで制御部2に送信し制御する構成になっている。従ってサーボモータの場合は制御部2によって常に管理されており、モータが停止した位置も制御部2によって確認されている。
パルスモータの場合はロータリエンコーダが内蔵されていないので、安価に提供される。モータは制御部から発信されるパルス数回転するがロータリエンコーダが内蔵されていないのでどの位置で停止しているかは発信されていないので制御部で判断することはできないが、モータ容量が負荷に対し適正であれば正確な位置決めはできる。通常は他のセンサー等で移動箇所を測定して位置決めできる場合に使用されることが多い。
この力センサー42を用いて作業用ヘッド40と作業台板20の距離を測定するもので、実作業に近い状態で測定するので誤差を少なくすることができる。つまり本発明の計測方法は作業台板20と作業用ヘッド40が当接して直接測定する方法なので、測定部と作業部が同じであり誤差の発生が少ない。
つまり作業経過高さ平均データRに従って作業台板20の高さが一定になるように制御部が制御するようにすれば、測定作業を間欠にさせることができその分作業速度を上昇させることができる。
押さえボルト等はなくても作業台座20が充分な重量であれば、支持シャフト31が上昇下降することで自動的に平行度を保つことができるよう構成される。仮に作業台板20の重量が不足している場合でも、数箇所をばね等によって保持テーブル21と締結して作業台板20が加圧によって浮き上がることがないように補うことができるように構成しても良い。
更に支持シャフト31とウォームホイル32が螺合しておりウォームモータ34の駆動によってウォーム33を回転させる構成になっているので、ウォームモータ34の保持トルクが小さくても支持シャフト31を一定の高さに保持することができる。
ウエハ19上の半導体チップは反転ヘッド17によって吸着保持されることによってウエハ19から剥がされてモータ171の駆動によってY方向に移動すると共にモータ172の駆動によって反転ヘッド17が上向きの状態になるようにして、所定位置で作業用ヘッド40に半導体チップを受け渡すよう構成されている。
半導体チップの加圧はヘッドモータ45(サーボモータ)の駆動によってヘッドボールネジ軸46が回転し螺合しているヘッドボールネジナット47が上昇下降し、シャフト44をZ方向に移動することができるようになっており、これらの構成によって作業用ヘッド40に吸着された半導体チップを基板18に加圧することができるようになっている。
力センサー42下部には、冷却部43が取り付けられており、冷却吹き込み口431から吹き込まれた冷却風によって冷却されヒータ41の発熱が上部に伝わって、熱影響によってシャフト44とその近傍が変形しないように考慮されている。
なお、作業用ヘッド40と基板18ないしボンディングステージ19との距離を測定するときは、作業用ヘッド40の下部に測定冶具39を吸着保持させることにより、基板18ないしボンディングステージ19と点接触するように考慮されている。
図2に示すようにXYテーブル22はモータ221を駆動させることによりX方向に移動し、モータ222を駆動させることにより、Y方向に移動するようになっている。上記XYテーブル23は本体1に固定されている。
支持シャフト31のV字形状の凹部はそれぞれ向きが異なっており、保持テーブル21の中央部分もしくは上部に搭載される作業台板30の中央部分もしくは重心部分から均等の距離で凹部の溝の向きが120度の角度になるように配置されている。つまりY字状に配置されている。
また、熱影響によって作業台板20が伸縮してもその内部応力は逃がされ、歪が発生することがないように構成されている。
そして作業用ヘッド40に対して基板18を設置する作業台板20が平行であるかを自動で測定して調整する装置を提供するものである。
作業台板20の平行度測定ステップを始めた際、作業用ヘッド40は所定位置(図示しない)に設置保管されている測定冶具39を吸着保持する。以上が開始ステップf1である。
次に作業用ヘッド40は一旦所定の高さまで上昇して作業位置で停止する。そして作業用ヘッド40の作業位置の直下が作業台板20の点P3の位置になるようにXYテーブル部23を移動させる。以上がXYテーブル3点目移動ステップf6である。
高さ調整許容範囲判断ステップf9で点P1、P2、P3の描く三角形が点Q1、Q2、Q3の描く三角形と許容範囲内で一致していないときは、3箇所のジャッキ手段35を作動させて作業台板20を支える支持シャフト31を演算部3の演算結果に基づいて制御部2で制御してそれぞれ上下動させ点P1、P2、P3の描く三角形が点Q1、Q2、Q3の描く三角形と一致するように作業台板20を調整する。これが高さ調整実行ステップf10である。
指定回数完了ステップf11に指定された回数f2〜f10のステップを繰り返した場合は何かの不具合(部品の故障やごみの挟み込み等)が考えられる。そこでエラー通知(例えばブザー音やランプ点灯、作業停止等)を行う。以上がエラー通知ステップf12である。
以上のように作業台板20の高さ調整作業が行われる。なお点P1、P2、P3の測定と点Q1、Q2、Q3の設定は作業台板20上で実行したけれども、作業中であれば基板18やボンディングステージ19上で行われることもある。
そして3箇所に備えられたジャッキ手段35が支持シャフト31を上下動するように制御部2で制御する。その結果作業台板20の作業表面が作業用ヘッド40の中心軸に対して直角に交差するように規制する演算部3と制御部2の機能を利用するのが規制手段である。
従って3箇所の支持シャフト31のV字形状凹部に嵌合されている台板シャフト30はXYテーブル22に固定されている保持テーブルがX方向、Y方向に移動しても追従して微動することがない。
また、台板シャフト30の下端は球面状に形成されており、支持シャフト31のV字形状凹部とは点接触するように形成されている。従って作業台板20が熱影響によって膨張し3箇所の台板シャフトの位置が微小にずれることがあっても、作業台板20に内部応力を発生させて歪ませることがなく作業面が平坦に維持されやすくなる。
作業用ヘッド40を降下させて作業台板20の数箇所の点の高さを測定しそのつど作業台板20の高さ調整を実行させた手順は、通常チップを基板18に加熱加圧接合している合間に、定期的に行われる。
同種の作業を繰り返すのであれば作業時間の開始と共に、上記のように点の高さ測定した結果もほぼ同じ結果となり制御部の調整もほぼ同様に繰り返されることが想定される。
以上のような方法であれば熱影響によってシャフト44や架台4が微小変形したとしても、作業用ヘッド40に対して一定距離で、かつ作業用ヘッド40の中心軸に対して直角に交差する作業台板20として調整することができる。
また、直接作業部を使用して測定するので熱影響による変形をリセットして変形部に影響されず測定することができる。
作業台板20の第1〜第3の点の測定値Pを測定して角度を計測するので、短時間で実行でき三角測量と同じ手順であり効率的である。
第1〜第3の支持シャフトの上下動で作業台板20の角度を変更するようにしたことで、浮き上がってしまう支点がなく平行度を出すのが効率的である。
また、本発明は演算部3によって第1支持シャフト〜第3支持シャフトを上下動することにより測定点P1〜P3が基準高さQ1〜Q3との高低差h1〜h3が許容範囲内になるように演算する調整量演算手順によって容易で正確な調整量を演算することができる。
また、高低差h1〜h3が許容範囲内になるまで指定回数分上記ステップf2〜f10を行うことにより正確な作業面を確認することができると共に、指定回数で調整できない場合は何らかの問題があることにエラー通知するようにして無駄な動作が繰り返されないように防止している。
フリップチップボンダ装置本体
2
制御部
3
演算部
4
架台
16 ウエハ台
161 モータ
162 ウエハ
17 反転ヘッド
171 モータ
172 モータ
18 基板
19
ボンディングステージ
20 作業台板
21 保持テーブル
22 XYテーブル
221 モータ
222 モータ
23
XYテーブル部
30 台板シャフト
31
支持シャフト
311
第1支持シャフト
312
第2支持シャフト
313
第3支持シャフト
32
ウォームホイール
33
ウォーム
34
ウォームモータ
35
ジャッキ手段
39
測定冶具
40
作業用ヘッド
401
ヘッド吸着通路
402
チップ吸着通路
41
ヒータ
42
力センサー
43
冷却部
431 冷却吹き込み口
44
シャフト
45
ヘッドモータ
46
ヘッドボールネジ軸
47
ヘッドボールネジナット
90
テーブル
91
ハンドル
92
押しねじ
95
ステージ
96
ヘッド測定器
97
ステージ測定器
98
傾き調整機構
99
ヘッド
Claims (2)
- 回路基板を載置する作業台板と、
前記作業台板を作業範囲内で移動可能に載架したXYテーブルと、
前記回路基板にチップを加熱加圧接合するために上下動する作業用ヘッドと、
前記XYテーブルに固着されモータの駆動によって上下動する第1〜第3の支持シャフト手段と、
前記作業台板の所定の第1点〜第3点があらかじめ設定された基準高さとの第1〜第3の高低差を検出する高低差検出手順と、
前記高低差検出手順で検出された前記第1〜第3の高低差に基づき前記第1〜第3の支持シャフト手段の調整量演算手順と、
前記調整量演算手順によって演算された第1〜第3の支持シャフト手段の調整量に基づき前記第1〜第3の支持シャフト手段を位置調整する第1〜第3の支持シャフト調整手順を実行する角度調整方法。
- 回路基板を載置する作業台板と、
前記作業台板を作業範囲内で移動可能に載架したXYテーブルと、
前記回路基板にチップを加熱加圧接合するために上下動する作業用ヘッドと、
前記XYテーブルに固着されモータの駆動によって上下動する第1〜第3の支持シャフト手段と、
前記作業台板の所定の第1点〜第3点があらかじめ設定された基準高さとの第1〜第3の高低差を検出する高低差検出手順と、
前記高低差検出手順で検出された前記第1〜第3の高低差に基づき前記第1〜第3の支持シャフト手段の調整量演算手順と、
前記調整量演算手順によって演算された第1〜第3の支持シャフト手段の調整量に基づき前記第1〜第3の支持シャフト手段を位置調整する第1〜第3の支持シャフト調整手順をフリップチップボンダ装置に実行させるプログラム。
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