以下、この発明の実施の形態について図を参照して説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、発明の範囲を限定するものではない。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係るダビング装置117の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ダビング装置117において、アンテナ101より所定の放送波を受信して得られた信号は、チューナ部102に入力される。チューナ部102では、制御部110の選局制御に従って選局処理を行うことで、受信された信号より、指定された放送局に対応する受信信号成分を得る。このとき、制御部110は、入力部109に対して行われた、ユーザからの選局操作などに応じて選局制御を行う。
復調部103は、チューナ部102で得られた受信信号成分に、放送波の送出時に施された変調に対する復調処理を行う。分離部104は、復調部103で復調された受信信号成分からEPG(Electronic Program Guide)データの抽出、ビデオデータ(映像情報)とオーディオデータ(音声情報)の分離などを行う。
復号部105は、分離部104で分離され、圧縮符号化されているそれぞれのデータの復号化処理を行い、所定形式のデータを得る。例えば、復号部105で復号処理が施されたビデオデータは、表示部106に出力される。
表示部106は、入力されたビデオデータを画面に表示するディスプレイデバイスである。なお、表示部106として採用されるディスプレイデバイスについては、特に限定されるものではいない。例えば、ディスプレイデバイスとしては、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、FED、有機EL、SEDなどを挙げることができる。ここで、FEDとはField Emission Displayの略語である。また、ELとは、Electro Luminescenceの略語である。また、SEDとは、Surface-Conduction Electron-emitter Displayの略語である。
録画部107は、制御部110の録画制御に従って録画処理を行い、分離部104で分離されたデータを、第1の記録媒体112(又は第2の記録媒体116)に録画する。この際、制御部110の録画制御では、入力部109からの選局操作や録画操作に従い、ユーザの所望するコンテンツを第1の記録媒体112に録画する。
録画されるデータには、番組データそのものに加え、番組情報も含まれる。この番組情報とは、番組のタイトルや放送日時、番組内容などの番組に関する情報を示すEIT(Event Information Table)情報、録画コンテンツを内部管理するための管理IDなど、番組を特定できる情報である。特に番組情報には、コンテンツの制限情報として、コピー回数を指定するコピー可能回数が含まれているものとし、このコピー可能回数もコンテンツ録画に併せて第1の記録媒体112に記録される。
再生部108は、入力部109からの操作に応じた制御部110の再生制御に従って、コンテンツ記憶手段としての第1の記録媒体112(又は第2の記録媒体116)に記録されたコンテンツを表示部106に出力する。入力部109はユーザからの選択・決定指示を受け付ける。例えば、入力部109は、コンテンツを選択する指示をユーザから受け付けて、コピー対象のコンテンツを示すコピーリストを取得する取得手段である。入力部109により取得されたコピーリストは、コピーリスト管理部114にて管理される。
本実施形態では、第1の記録媒体112として、ダビング装置に内蔵のHDDを例に説明する。また、第2の記録媒体116として、可搬性の高い光ディスク、半導体メモリなどを例に説明する。外部記録媒体制御部115は、第2の記録媒体116へのデータ記録やデータ読み出しに関する駆動・制御を行う。なお、上述した記録媒体の構成例は一例であって、特に限定しない。
コンテンツ管理部113は、第1の記録媒体112に記録された全てのコンテンツを管理する。具体的には、コンテンツ管理部113は、メモリ(図示しない)などに第1の記録媒体112に記録された全てのコンテンツのコピー可能回数を含めたコンテンツ管理情報を記録している。このコンテンツ管理情報は、第1の記録媒体112への録画時や第1の記録媒体112からの再生時などに番組情報を読み出して記録される。コピーリスト管理部114は、第1の記録媒体112に記録された複数のコンテンツから構成され、コピー対象のコンテンツを示すコピーリストを、メモリ(図示しない)などに記録して管理する。なお、コピーリスト管理部114が管理するコピーリストは複数あってよい。
コピー制御部111は、第1の記録媒体112に記録されたコンテンツの第2の記録媒体116へのコピー(又はダビング)を実行する。具体的には、コピー制御部111は、上述したコピーリストに従って、第1の記録媒体112に記録されたコンテンツのコピーを行うコピー手段である。コピー制御部111は、このコピーを実行した際にはコンテンツ管理部113で管理される第1の記録媒体112に記録されたコピー対象のコンテンツのコピー可能回数を1回ずつ減らす。また、コピー制御部111は、コンテンツのコピー可能回数の抽出や、コピー可能回数に基づいた判定を行い、ユーザの選択によるコピーリスト作成基準に基づいてコピーリストを作成する。コピーリスト作成基準は、コピーリストから新たなコピーリストを作成する際の指針が示された指針情報である。なお、コピーリスト作成基準の詳細については後述する。コピー制御部111によって作成されたコピーリストは、コピーリスト管理部114で管理される。コピーリストの構成やその作成の詳細については後述する。
制御部110は、ダビング装置117の各部の動作を中央制御する。具体的には、制御部110は、CPU、ROM、RAMなどを有しており(いずれも図示しない)、CPUがROMに記録されたプログラムデータをRAMの作業領域に展開して順次実行することで、選局、録画、再生などの制御を行う。
なお、入力部109と表示部106は、ダビング装置117と別体であっても一体であってもよい。また、コンテンツ管理部113とコピーリスト管理部114は、第1の記録媒体112と別体であっても一体であってもよい。例えばコンテンツ管理部113が管理するコンテンツ管理情報やコピーリスト管理部114が管理するコピーリストは、コピー制御部111の制御の下で第1の記録媒体112に記録されて管理されてもよい。
ここで、コピーリストの作成手順について、図1を参照して説明する。コピー制御部111は、第1の記録媒体112に記録されたコンテンツ一覧をコンテンツ管理部113から表示部106に出力する。表示部106に表示されたコンテンツ一覧を閲覧したユーザは、入力部109からコピーリストを作成したコンテンツを複数選択する。
コピー制御部111は、制御部110より、選択されたコンテンツを示す情報を受け取ると、コンテンツ管理部113より、それぞれのコンテンツのコピー可能回数を抽出し、選択されたコンテンツの中で最小のコピー可能回数を判定する。そして、コピー制御部111は、判定された最小のコピー可能回数を、作成するコピーリスト全体のコピー可能回数としたコピーリストを作成する。コピー制御部111で作成されたコピーリストはコピーリスト管理部114に送られ、コピーリスト管理部114で管理される。
図2は、コピーリスト管理部114で管理されるコピーリストを例示した概念図である。図2に示すように、コピーリスト201は、上述したコピーリストの作成時にコピーするコンテンツとして選択されたコンテンツの管理IDと、そのコンテンツのコピー可能回数を含むデータである。また、コピーリスト201にはコピー制御部111で判定された最小のコピー可能回数(図示例では「1」)が含まれている。なお、図2では、1つのコンテンツに対して管理IDとコピー可能回数を含むコピーリスト201を例示したが、コピーリスト201は番組名やジャンルなどの情報を含んでいてもよい。
なお、本実施形態で例示するコピーリストとは、そのコピーリストに含まれるコンテンツの一括コピーが可能なコンテンツをリストとして示すものである。具体的には、コンテンツの再生順序を指定したプレイリストをコピーリストとしても利用することができる。ただし、複数のコンテンツを一括してコピーできるコンテンツのリストであれば、これに限らない。また、コピーリストを構成するコンテンツA〜Fの番組に特定の条件はない。例えば、コピーリストの作成形態としては、ユーザのお気に入り番組をまとめたお気に入りリストでもよいし、連続ドラマのような同番組をまとめたシリーズ番組リストであってもよい。
次に、コピーリストに基づいてコピーを行う際の手順について説明する。コピー制御部111は、コピーリスト管理部114で管理されているコピーリストの一覧を、コピーリスト管理部114から表示部106に出力させて表示出力させる。ユーザは、入力部109からコピーしたいコピーリストを選択し、コピー先として第2の記録媒体116を選択する。制御部110は、入力部109により選択されたコピーリストを示す情報とコピー先を示す情報をコピー制御部111へ出力する。
コピー制御部111は、コンテンツ管理部113より選択されたコピーリストに含まれるコンテンツを得る。また、コピー制御部111は、外部記録媒体制御部115に第2の記録媒体116へコピーさせるための指示を行う。次いで、コピー制御部111は、コピーリストに含まれるコピー対象のコンテンツの第1の記録媒体112から第2の記録媒体116へのコピーを実行する。このコピーを行った際に、コピー制御部111は、コピー対象のコンテンツについて、コンテンツ管理部113によって管理されるコピー可能回数を1回ずつ減らす。
コピー処理の後、コピー処理を行ったコピーリストについては、コピー制御部111において、再びそれぞれのコンテンツのコピー可能回数に基づいて、更新・再作成される。図3は、図2に例示したコピーリスト201をコピー処理の対象とした場合のコピー処理後のコピーリスト301を例示した概念図である。図3に示すように、コピーリスト301では、コピーリスト201と比較して、コピー可能回数が1ずつ減少している。同様に、コピーリスト301における最小のコピー可能回数は0となっている。なお、コピー処理後のコピーリスト再作成手順についての詳細は後述する。
次に、図1に例示したコピー制御部111の機能的な構成について具体的に図4に示す。なお、図4において、図1中の構成と同一のものについては同一の符号を付して表す。
図4に示すように、タイトル選択部401は、コピーリスト管理部114で管理されているコピーリストの一覧を、制御部110へ出力し、その制御部110の制御により表示部106へ表示出力させてユーザへ提示する。制御部110は、入力部109に入力されたユーザの選択指示を受けて処理対象のコピーリストを決定してタイトル選択部401へ出力する。タイトル選択部401は、制御部110から出力されたコピーリストをコピー処理部402とコピーリスト再作成判定部403へ出力する。
コピー処理部402は、タイトル選択部401から受け取ったコピーリストに含まれるコピー処理の対象コンテンツを、コンテンツ管理部113より抽出する。そして、コピー処理部402は、抽出したコンテンツを外部記録媒体制御部115を介して、コピー先である第2の記録媒体116へコピーするコピー処理を行う。また、コピー処理部402は、コンテンツ管理部113によって管理されるコピー処理の対象コンテンツのコピー可能回数を1回ずつ減らし、コピーリストのコピー可能回数に変更があったことをコピーリスト再作成判定部403に通知する。
コピーリスト再作成判定部403は、コピー処理部402より、コピー可能回数に変更があったことを受け取ると、タイトル選択部401から受け取ったコピーリストに含まれるコンテンツのコピー可能回数を、コンテンツ管理部113より抽出する。そして、コピーリスト再作成判定部403は、それぞれのコンテンツのコピー可能回数を比較して、最小コピー可能回数を判定し、判定結果をコピーリスト作成部405に出力する。なお、コピーリスト再作成判定部403は、最小コピー可能回数が0回だった場合には、コピーリストに含まれる個々のコンテンツについて、コピーが許可されたコピー可能コンテンツ、コピーが許可されないコピー不可能コンテンツのどちらであるかを判別する。そして、コピーリスト再作成判定部403は、コピー可能コンテンツであり、コピー可能回数が残されているコンテンツが含まれる場合はコピーリスト再作成通知をコピーリスト作成基準管理部404に通知する。
コピーリスト作成基準管理部404は、コピーリスト再作成判定部403より通知を受け付けると、予め内部メモリなどに設定されたコピーリスト作成基準候補リストを、制御部110へ出力する。すなわち、コピーリスト作成基準管理部404は、指針情報としてのコピーリスト作成基準を複数記憶する指針情報記憶手段である。制御部110へ出力されたコピーリスト作成基準候補リストは、その制御部110の制御により表示部106へ表示出力されてユーザへ提示される。制御部110は、入力部109に入力されたユーザの選択指示を受け付けて、新たなコピーリスト作成基準を決定してコピーリスト作成基準管理部404へ出力する。コピーリスト作成基準管理部404は、制御部110から出力されたコピーリスト作成基準をコピーリスト作成部405へ出力する。
コピーリスト作成部405は、コピーリスト作成基準管理部404から入力されたコピーリスト作成基準に基づいて、コピーリスト再作成判定部403によって判定された最小コピー可能回数をコピーリスト全体のコピー可能回数としたコピーリストを作成する。コピーリスト作成部405によって作成されたコピーリストはコピーリスト管理部114に送られて管理される。具体的には、コピーリスト作成部405は、コピー処理によりコピー可能回数に変更があった際に、その変更後の最小コピー可能回数をコピー処理後のコピーリスト全体のコピー可能回数として、コピー処理後のコピーリストを再作成する。
次に、コピーリストによるコピー処理後、新たなコピーリストを作成するまでのダビング装置117における動作について説明する。図5は、コピーリストのコピー処理後にコピーリストを再作成するダビング装置117の動作を説明するための処理手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、タイトル選択部401は、コピーリスト管理部114からコピーリスト一覧を取得して制御部110へ出力する。制御部110は、タイトル選択部401からのコピーリスト一覧を表示部106に表示させて入力部109からのユーザ選択を受け付けて、コピー処理対象となるコピーリストを決定する(S501)。
次いで、コピー処理部402は、選択されたコピーリストに含まれるコンテンツに対して、コンテンツ管理部113から、外部記録媒体制御部115に対してコピー処理を実行する。次いで、コピー処理部402は、コピー処理されたコンテンツそれぞれに対し、コンテンツ管理部113で管理されるコピー可能回数を1回ずつ減らす(S502)。
次いで、コピーリスト再作成判定部403は、選択されたコピーリストに含まれるコンテンツそれぞれのコピー可能回数の抽出を行う(S503)。具体的には、S503において、コピーリスト再作成判定部403は、コピー処理部402からコピー可能回数に変更があったことを通知された際に、タイトル選択部401で選択されたコピーリストに関して上述した抽出を行う。
次いで、コピーリスト再作成判定部403は、抽出されたそれぞれのコンテンツのコピー可能回数を比較し、コピーリストに含まれるコンテンツの最小コピー可能回数を判定する(S504)。次いで、コピーリスト再作成判定部403は、判定されたコピーリスト全体のコンテンツにおける最小コピー可能回数が0であるか否かを判定し、処理を分岐する(S505)。
0回でない(S505:NO)場合、コピーリスト作成部405は、コピーリスト全体のコンテンツのコピー可能回数を、判定された最小コピー可能回数に変更したコピーリストを作成する(S512)。
0回である(S505:YES)場合は、コピーリストにコピー不可コンテンツが少なくとも1つ以上存在するため、コピーリスト全体のコンテンツのコピーは不可能な状態ということになる。しかし、コピーリストに含まれるコンテンツのコピー可能回数にばらつきがあった場合は、コピー可能回数が残存するコンテンツが含まれている可能性がある。そこで、コピーリスト再作成判定部403は、処理対象のコピーリストの中に、コピー可能回数が残存するコンテンツが含まれているか否かを判定し、処理を分岐する(S506)。
含まれていない(S506:NO)場合は、コピーリスト中の全てのコンテンツがコピー不可能ということである。したがって、コピーリスト作成部405は、コピーリストの再作成は行わず、コピーリスト管理部114から処理対象のコピーリストを消去する(S511)。
含まれている(S506:YES)場合は、コピー不可のコンテンツとコピー可能なコンテンツの両方がコピーリストに含まれていることになる。つまり、コピー可能なコンテンツのみを用いて新たなコピーリストを作成することが可能ということである。そこで、コピーリスト作成基準管理部404は、コピー可能なコンテンツのみを用いた新たなコピーリストを作成するための新たなコピーリスト作成基準をユーザに提供する(S507)。
次いで、コピーリスト作成部405は、ユーザが所望するコピーリスト作成基準の選択を入力部109から受け付ける(S508)。次いで、コピーリスト作成基準管理部404は、入力部109を介してユーザから受け付けたコピーリスト作成基準の選択に応じて、新たなコピーリストの作成基準を決定する(S509)。
次いで、コピーリスト作成部405は、決定された作成基準に基づいて、新たなコピーリストを作成する(S510)。この際、作成される新たなコピーリストに含まれるコンテンツの中の最小コピー可能回数が、コピーリスト全体のコピー可能回数となる。上述した処理により再作成されたコピーリストは、コピーリスト管理部114に送られて管理される。
以上の処理フローにより、ダビング装置117は、コピー処理後のコピーリストにコピー不可コンテンツが含まれる場合は、新たなコピーリスト作成基準をユーザに提供する。このコピーリスト作成基準は、予めROMなどのメモリに記録された設定情報に基づくものとする。次いで、ダビング装置117は、入力部109からユーザの選択指示を受け付け、その指示に応じたコピーリスト作成基準に基づいた新たなコピーリストを作成することで、ユーザが所望するコピーリストを作成することができる。
図6は、新たなコピーリスト作成基準を提示する表示画面の一例を示す概念図である。S507においては、図6に示すような表示画面が表示部106に表示されることで、コピーリスト作成基準がユーザに提示される。図示例では、コピーリスト作成基準として、3パターンをユーザに提示している。
1つ目のコピーリスト作成基準は、「コピー可能なコンテンツ全てでコピーリストを作成する」である。これは、コピーリスト中のコピー不可(コピー可能回数0回)のものを除いた、コピー可能なコンテンツ全てを対象にコピーリストを再作成するという作成基準である。
2つ目のコピーリスト作成基準は、「コピー不可コンテンツの前後で別々にコピーリストを作成する」である。これは、コピーリストに含まれるコンテンツを順番に視聴することに意味があるものを想定した作成基準である。すなわち、コピーリストは、第1の記録媒体112に記憶されたコンテンツの中から再生部108で再生すべき再生対象のコンテンツを再生順序に並べたプレイリストとして機能してもよい。あるいは、プレイリストをコピーリストとして用いてもよい。この場合、制御部110は、コピーリストに従って第1の記録媒体112に記憶されたコンテンツを順次読み出して再生部108での再生制御を行うことで、コピーリストの順番にコンテンツを再生することができる。
例えば、連続ドラマやアニメなどのシリーズもののコピーリストであり、関連したコンテンツが連続したコピーリストが構成されている場合を想定する。この場合は、途中の放送回のコンテンツがコピー不可になり、コピーリストから抜ける状態になることがある。途中回のコンテンツが抜けたにも関わらず、シリーズ番組のコピーリストとして存在すると、コピー・再生した際に繋がりのないコンテンツが連続で再生されてしまい、ユーザにとって好ましくない。そこで、2つ目のコピーリスト作成基準では、抜ける回のコンテンツの前後で別々にコピーリストを作成させる。この作成基準で作成された各コピーリストでは、関連したコンテンツが連続したシリーズ番組となり、各コピーリストでコピー・再生した際には関連したコンテンツが連続でコピー・再生される。したがって、2つ目のコピーリスト作成基準は、コピーリストに従った再生時におけるユーザの利便性を考えた作成基準であるといえる。
3つ目のコピーリスト作成基準は、「新たなコピーリストは作成しない」である。これは、コピーリストに含まれる全てのコンテンツがコピー可能であることに意味がある場合や、コピーリスト中の大半のコンテンツがコピー不可になり、これ以上コピーする必要がない状態になった場合を想定した作成基準である。
しかし、コピーリスト作成基準候補はこの3パターンに限るものではなく、他の作成基準を提示しても良く、または、ユーザが作成基準候補をあらかじめ登録しておいても良い。なお、本実施形態では、少なくとも2パターン以上のコピーリスト作成基準をユーザに提示するものとする。
図7、8は、本実施形態における、コピーリストの作成結果を例示する概念図である。上記図示例では、図3に例示したコピーリスト301から、図6に例示した2つのコピーリスト作成基準(1つ目及び2つ目)に基づいてコピーリストを作成した2つの作成結果を提示している。
図7は、図6における「コピー可能なコンテンツで作成」を選択した場合に作成されるコピーリスト701の構成を例示している。図7に示すように、コピーリスト701は、図3に例示したコピーリスト301のコピー可能なコンテンツA、B、D、E、Fより作成されている。そして、コピーリスト701は、コピーリストに含まれるコンテンツの中での最小コピー可能回数であるコンテンツAの3回がコピーリスト全体のコピー可能回数となっている。
図8は、図6における「コピー不可コンテンツの前後で別々に作成」を選択した場合に作成されるコピーリスト801、802の構成を例示している。図8に示すように、コピーリスト801、802は、図3に例示したコピーリスト301において、コピー不可コンテンツであるコンテンツCの前後で作成された2つのコピーリストである。すなわち、コピーリスト801は、コピーリスト301におけるコンテンツCまでの前部分であるコンテンツA、Bより作成されている。そして、コピーリスト801は、コピーリストに含まれるコンテンツの中で最小コピー可能回数であるコンテンツAの3回がコピーリスト全体のコピー可能回数となっている。また、コピーリスト802は、コピーリスト301におけるコンテンツC以降の後部分であるコンテンツD、E、Fより作成されている。そして、コピーリスト802は、コピーリストに含まれるコンテンツの中で最小コピー可能回数であるコンテンツDの5回がコピーリスト全体のコピー可能回数となっている。
また、最初のコピーリスト作成時の処理では、コピーリストの作成対象として選択されたコンテンツを示す情報がコピーリスト再作成判定部403に送られ、対象コンテンツの中で最小コピー可能回数が求められることとなる。そして、求められた最小コピー可能回数をコピーリスト全体のコピー可能回数とすることで、コピーリスト作成部405によってユーザが所望するコピーリストが作成される。この作成されたコピーリストはコピーリスト管理部114によって管理される。
なお、コピーリストに含まれる一つ又は複数のコンテンツをコピーリストを用いずに選択してコピーするコピー処理や、コピー処理を行うコピーリストに含まれるコンテンツが他のコピーリストにも含まれている場合も考えられる。このような場合であっても、上述した処理と同様の処理を行うことで、コピーリストが再作成される。具体的には、コピーリスト再作成判定部403は、コピーを実施したコンテンツのタイトルをタイトル選択部401から受け取る。そして、コピーリスト再作成判定部403は、コピー処理部402でコピー処理が完了し、コピー可能回数に変化のあった旨の通知を受け取ると、コピーが実施されたコンテンツの新しいコピー可能回数をコンテンツ管理部113で抽出させる。次いで、コピーリスト作成部405は、抽出されたコンテンツが含まれるコピーリストをコピーリスト管理部114より抽出させ、抽出されたコピーリストに対して、上述した内容と同様のコピーリスト再作成処理を行う。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、コピーリストからのコピー処理後のコピーリスト再作成処理において、コピーリストを構成するコンテンツに基づいて新たなコピーリスト作成基準を自動判定し、コピーリストを再作成する処理について説明する。
図9は、第2の実施形態に係るダビング装置117aの構成を示すブロック図である。なお、図9において、図1で例示したダビング装置117と同一の処理を行うものについては、同一の符号を付して表すものとする。以下の説明では、第1の実施形態におけるダビング装置117との相違点のみを説明する。
図9に示すように、コピー制御部901は、第1の記録媒体112に記録されたコンテンツの第2の記録媒体116へのコピー(又はダビング)を実行する。コピー制御部901は、このコピーを実行した際にはコンテンツ管理部113で管理される第1の記録媒体112に記録されたコピー対象のコンテンツのコピー可能回数を1ずつ減らす。また、コピー制御部901は、コンテンツのコピー可能回数の抽出や、コピー可能回数に基づいた判定を行い、処理対象のコピーリストに含まれるコンテンツからコピーリスト作成基準を決定し、コピーリストを作成する。なお、コピー制御部901の構成や処理の詳細については後述する。コピー制御部901によって作成されたコピーリストは、コピーリスト管理部114へ送られて管理される。
ここで、コピー制御部901の具体的な構成を図10を参照して説明する。図10は、コピー制御部901の機能的な構成を示すブロック図である。なお、図10において、図4で例示したコピー制御部111と同一の動作を行うものについては、同一の符号を付して表すものとする。以下の説明では、第1の実施形態におけるコピー制御部111との相違点のみを説明する。
図10に示すように、コピーリスト作成基準判定部1001は、コピーリスト作成基準管理部1002よりコピーリストの再作成が通知されると、コピーリスト管理部114から対象のコピーリストを取得する。ついで、コピーリスト作成基準判定部1001は、予めメモリなどに設定されたコピーリスト作成基準設定方法に基づいて、コピーリスト作成基準管理部1002より受け取ったコピーリスト作成基準候補の中より、コピーリスト作成基準を決定する。決定されたコピーリスト作成基準は、再びコピーリスト作成基準管理部1002に送られる。なお、コピーリスト作成基準判定部1001における、コピーリスト作成基準設定方法に基づいたコピーリスト作成基準の決定の詳細については後述する。
コピーリスト作成基準管理部1002は、コピーリスト再作成判定部403よりコピーリスト再作成の通知を受け取ると、予めメモリなどに設定されたコピーリスト作成基準候補を、コピーリスト作成基準判定部1001に送る。次いで、コピーリスト作成基準管理部1002は、コピーリスト作成基準判定部1001が決定した新たなコピーリスト作成基準を受け取ると、コピーリスト作成部405に出力する。
なお、コピーリスト作成基準管理部1002は、決定されたコピーリスト作成基準を、おすすめコピーリスト作成基準として他のコピーリスト作成基準とともにユーザに提示し、ユーザが確認して選択できるようにしてもよい。このコピーリスト作成基準のユーザへの提示については、前述した処理と同様であるため、その説明は省略する。また、コピーリスト作成基準管理部1002は、表示部106へ設定画面を表示させ、入力部109からユーザの入力を受け付けることで、コピーリスト作成基準の判定方法を予めユーザが登録しておけるようにしてもよい。
次に、本実施形態におけるコピーリスト作成基準判定方法について説明する。コピーリストにおける主なコンテンツ構成としては、2つのパターンが考えられる。1つ目は、ユーザのお気に入り番組をまとめて管理・コピーする場合などの、複数の異なった番組のコンテンツからコピーリストが構成されているパターンである。2つ目は、同番組をまとめて管理・コピーするための、同番組のコンテンツからコピーリストが構成されているパターンである。また、同番組からコピーリストが構成されるパターンの中でも、番組のジャンルとしては、バラエティや音楽などの一話完結ものと、ドラマ・アニメなどのシリーズものの2パターンがある。
複数の番組や、一話完結ものから構成されるコピーリストの場合は、そのコピーリストをプレイリストとして再生した場合の再生順が実際の放送順と前後したり、途中の回のコンテンツが抜けて再生されたとしても、問題なく楽しむことができると考えられる。しかし、シリーズものから構成されるコピーリストをプレイリストとする場合は、放送回の順番に連続で見ることに意味があるため、途中の回のコンテンツが抜けてしまうと話がわからなくなる虞がある。このような事態はユーザにとって好ましくない。また、1つのコピーリストが一連のコンテンツでまとまっている方が、1つの記録媒体には一連のコンテンツをまとめてコピーしておく場合においても有用である。
そこで、本実施形態では、コピーリストの構成が、同番組のシリーズものから構成されているか否かを判定し、その判定結果に応じてコピーリスト作成基準を自動で決定する。具体的には、第1の実施形態で例示したコピーリスト作成基準を用いて、シリーズものと判定されたコピーリストの作成基準は、「コピー不可コンテンツの前後で別々に作成」とする。また、シリーズものでないと判定されたコピーリストの作成基準は、「コピー可能なコンテンツで作成」とする。
図11は、コピーリストのコピー処理後に自動でコピーリスト作成基準を判定し、新たなコピーリストを再作成するダビング装置117aの動作を説明するための処理手順を示すフローチャートである。なお、図5に例示したフローチャートと同一の動作を行うステップについては同一の符号を付して表すものとし、第1の実施形態との相違点であるS1101以降の処理フローのみを以下では説明する。
図11に示すように、処理対象のコピーリスト全体のコピー可能回数が0回でコピー可能回数が残されたコンテンツがある(S506:YES)場合、コピーリスト再作成判定部403はコピーリスト作成基準管理部1002にコピーリストの再作成を指示する。次いで、その再作成の指示を受けたコピーリスト作成基準管理部1002は、予めメモリなどに設定された作成基準候補をコピーリスト作成基準判定部1001に送る。すると、コピーリスト作成基準判定部1001は、コピーリスト管理部114より、処理対象のコピーリストを構成するコンテンツを示す情報として、それぞれのコンテンツの番組名を抽出する。そして、コピーリスト作成基準判定部1001は、抽出された番組名を比較し、コピーリスト中のコンテンツが全て同番組名であるか否かを判定し、処理を分岐する(S1101)。
コピーリスト作成基準判定部1001は、同番組名ではない(S1101:NO)場合はS1105へ処理を進める。また、同番組名である(S1101:YES)場合は同番組をまとめたコピーリストであることがわかる。したがって、コピーリスト作成基準判定部1001は、S1101に続いてコンテンツのジャンルがドラマ又はアニメであるか否かを判定し、処理を分岐する(S1102)。すなわち、S1102では、ドラマやアニメなどで関連したコンテンツの連続したコピーリストであるか否かを判定している。
コピーリスト作成基準判定部1001は、ジャンルがドラマでもアニメでもなかった(S1102:NO)場合はS1105へ処理を進める。また、ジャンルがドラマ又はアニメであった(S1102:YES)場合は処理対象のコピーリストのコンテンツ構成がシリーズものであると判定される(S1103)。ついで、コピーリスト作成基準判定部1001は、コピーリスト作成基準を「コピー不可コンテンツの前後で別々に作成」と決定する(S1104)。
S1105では、処理対象のコピーリストのコンテンツ構成がシリーズものでないと判定される。次いで、コピーリスト作成基準判定部1001は、コピーリスト作成基準を「コピー可能なコンテンツで作成」と決定する(S1106)。
上述した処理により決定されたコピーリスト作成基準は、コピーリスト作成基準管理部1002からコピーリスト作成部405に送られ、それぞれ決定されたコピーリスト作成基準に基づいて、新たなコピーリストが再作成される。この際、新たなコピーリストに含まれるコンテンツの中の最小コピー可能回数が、コピーリスト全体のコピー可能回数となる。このようにして作成されたコピーリストは、コピーリスト管理部114に送られて管理される。
以上の処理フローにより、ダビング装置117aは、コピー処理後のコピーリストにコピー不可コンテンツが含まれる場合、新たなコピーリスト作成基準を、処理対象のコピーリストに含まれるコンテンツから判定する。ついで、ダビング装置117aは、判定結果の応じたコピーリスト作成基準でコピーリストを再作成する。したがって、ダビング装置117aは、ユーザが所望するであろうコピーリストを自動で再作成することができる。
図12〜図14は、本実施形態における、コピーリストの作成結果を例示する概念図である。図12、図13は、コピーリスト作成基準判定部1001によりシリーズものでないと判定され、コピーリスト作成基準を「コピー可能なコンテンツで作成」として再作成されるコピーリストの例である。図14は、コピーリスト作成基準判定部1001によりシリーズものであると判定され、コピーリスト作成基準を「コピー不可コンテンツの前後で別々に作成」として再作成されるコピーリストの例である。
図12に示すように、コピーリスト1201は、同番組名から構成されるコピーリストではない。したがって、コピーリスト1201は、コピーリスト作成基準判定部1001においてシリーズもののコンテンツ構成ではないと判定され、コピーリスト作成基準を「コピー可能なコンテンツで作成」として再作成される。コピーリスト1202は、コピーリスト1201を上述したコピーリスト作成基準で再作成した後のコピーリストである。コピーリスト1202は、コピー可能回数が0回の番組C1を除いたコピー可能なコンテンツである番組A1、B1、D1から構成される。また、コピーリスト1202は、コピーリストに含まれるコンテンツの中で最小コピー可能回数である4回がコピーリスト全体のコピー可能回数となっている。
図13に示すように、コピーリスト1301は、同番組名である番組B2から構成されるが、ジャンルが音楽のコピーリストである。したがって、コピーリスト1301は、コピーリスト作成基準判定部1001においてシリーズもののコンテンツ構成ではないと判定され、コピーリスト作成基準を「コピー可能なコンテンツで作成」として再作成される。コピーリスト1302は、コピーリスト1301を上述したコピーリスト作成基準で再作成した後のコピーリストである。コピーリスト1302は、コピー可能回数が0回である管理ID_3のコンテンツを除いたコピー可能なコンテンツから構成される。また、コピーリスト1302は、コピーリストに含まれるコンテンツの中で最小コピー可能回数である4回がコピーリスト全体のコピー可能回数となっている。
図14に示すように、コピーリスト1401は、同番組名でジャンルがドラマのコンテンツから構成されるコピーリストである。したがって、コピーリスト1401は、コピーリスト作成基準判定部1001においてシリーズもののコンテンツ構成であると判定され、コピーリスト作成基準を「コピー不可コンテンツの前後で別々に作成」として再作成される。具体的には、コピー不可コンテンツである管理ID_3の第3話の前後で2つのコピーリストが作成される。コピーリスト1402、1403は、コピーリスト1401を上述したコピーリスト作成基準で再作成した後の2つのコピーリストである。コピーリスト1402は、第3話の前部分である第1話、第2話より作成されている。コピーリスト1402は、コピーリストに含まれる最小コピー可能回数である5回がコピーリスト全体のコピー可能回数となっている。コピーリスト1403は、第3話の後部分である第4話〜第6話より作成されている。コピーリスト1403は、コピーリストに含まれる最小コピー可能回数である7回がコピーリスト全体のコピー可能回数となっている。
なお、本実施形態では、シリーズものから構成されるコピーリストのコンテンツ順が、コピーリスト作成時に放送順に並び替えてあるものを想定している。しかし、実際のコピーリストが放送順にコンテンツがソートされているとは限らない。したがって、コピーリスト作成時において、コピーリスト作成部405は、コンテンツに含まれる情報から放送日時やシリーズ記述子のepisode_number(話数)を抽出・比較し、並び替える機能を有してもよい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、コピーリストからのコピー処理後のコピーリスト作成処理において、コピー可能回数ありのコンテンツからコピーリスト作成だけでなく、コピー不可コンテンツのリストを作成する処理について説明する。
図15は、第3の実施形態に係るダビング装置117bの構成を示すブロック図である。なお、図15において、図1で例示したダビング装置117と同一の処理を行うものについては、同一の符号を付して表すものとする。以下の説明では、第1の実施形態におけるダビング装置117との相違点のみを説明する。
図15に示すように、コピー制御部1501は、第1の記録媒体112に記録されたコンテンツの第2の記録媒体116へのコピー(又はダビング)を実行する。コピー制御部1501は、このコピーを実行した際にはコンテンツ管理部113で管理される第1の記録媒体112に記録されたコピー対象のコンテンツのコピー可能回数を1ずつ減らす。コピー制御部1501は、コンテンツのコピー可能回数の抽出や、コピー可能回数に基づいた判定を行い、ユーザの選択によるコピーリスト作成基準に基づいてコピーリストを作成する。また、コピー制御部1501は、コピー可能回数が0回であったためにコピーリストの作成対象から除外されたコピーが許可されないコンテンツ(コピー不可コンテンツ)のみを含んだコピー不可リストを作成する。このコピー不可リストの作成の詳細は後述する。
ここで、コピー制御部1501の具体的な構成を図16を参照して説明する。図16は、コピー制御部1501の機能的な構成を示すブロック図である。なお、図16において、図4で例示したコピー制御部111と同一の動作を行うものについては、同一の符号を付して表すものとする。以下の説明では、第1の実施形態におけるコピー制御部111との相違点のみを説明する。
図16に示すように、コピー不可リスト作成部1601は、タイトル選択部401でコピーリストを再作成することを通知されると、コピーリスト管理部114により再作成時に除外されたコンテンツを抽出する。具体的には、コピーリストの再作成時において、コピー不可コンテンツであるために、再作成されるコピーリストから除外されたコンテンツが抽出される。次いで、コピー不可リスト作成部1601は、抽出されたコピー不可コンテンツより、コピー不可リストを作成する。作成されたコピー不可リストは、コピーリスト管理部114に送られ、コピーリスト作成部405で再作成されたコピーリストと併せて管理される。
ここで、本実施形態で作成する、コピー不可リストについて説明する。前述したとおり、再作成するコピーリストは、コピー可能回数が残存するコンテンツでなければならないため、コピー可能回数が0であるコンテンツが除外される。したがって、コピーリストの再作成時には、除外されるコンテンツが発生する場合がある。このような場合は、ユーザの利便性を高めるため、どのコンテンツがコピー不可コンテンツであるか、どのコンテンツがコピーリストから除外されたのか等の情報を、ユーザに対し通知した方がよい。
特に、シリーズもののコンテンツから構成されるコピーリストなど、全コンテンツが揃うことをユーザが所望するであろうコピーリストである場合は、どの回のコンテンツが抜けたかをユーザは認識したいと考えるであろう。また、ユーザは、抜けたコンテンツを把握することで、再放送があった場合にそのコンテンツの録画を行い、コピー可能回数を復活させたいと考える場合もある。
そこで、コピーリスト再作成の際に、コピーリストから除外されたコピー可能回数が0回のコンテンツからなるコピー不可リストを作成する。そして、作成されたコピー不可リストをユーザに提示することで、ユーザに再作成されたコピーリストにおけるコンテンツ構成や、その再作成の際にコピー不可とされたコンテンツを、ユーザが認識できるようにする。
図17は、コピーリストのコピー処理後、新たなコピーリストとコピー不可リストを作成するダビング装置117bの動作を説明するための処理手順を示すフローチャートである。なお、図5に例示したフローチャートと同一の動作を行うステップについては同一の符号を付して表すものとし、第1の実施形態との相違点であるS1701に関する処理フローのみを以下では説明する。
図17に示すように、コピーリスト作成部405は、処理対象のコピーリストからコピー可能回数が残存するコンテンツのみでコピーリストを再作成することが決まると、その旨をコピー不可リスト作成部1601に通知する(S509)。コピーリストを再作成することが通知されたコピー不可リスト作成部1601は、コピーリスト管理部114より、処理対象のコピーリストの中で、コピー可能回数が0のコピー不可コンテンツであり、再作成の対象から除外されたコンテンツの情報を抽出する。次いで、コピー不可リスト作成部1601は、抽出されたコピー不可コンテンツからなるコピー不可リストを作成する(S1701)。このようにして作成されたコピー不可リストは、コピーリスト管理部114に送られ、S510で再作成されたコピーリストと併せて管理される。
以上の処理フローにより、ダビング装置117bは、コピー処理後のコピーリストにコピー不可コンテンツが含まれていた場合、ユーザの所望する新たなコピーリストと、コピー不可リストを併せて作成することができる。なお、本実施形態では、コピー不可リストの作成については、コピーリストの再作成と同時に自動で行うようにした。しかしながら、コピー不可リスト作成を行う・行わないについては、入力部109を介してユーザが選択可能であり、その選択指示に応じて行われるものであってもよい。
また、再作成されたコピーリストを表示部106に表示してユーザに提示する際には、コピー不可リストも併せて表示部106に表示し、ユーザにコピー不可コンテンツを認識させてもよい。また、コピー不可リストの表示部106への表示は、ユーザに新たなコピーリスト作成基準を提示する際(S507)であってもよい。この場合は、複数のコピーリスト作成基準の中から選択されているコピーリスト作成基準に基づいて仮のコピー不可リストを作成し、作成された仮のコピー不可リストを表示部106へ表示する。このように、コピーリスト作成基準をユーザが選択する際に、ユーザに予めコピー不可リストを提示することで、どのコンテンツがコピーリストから除外されるかをユーザに認識させることができる。
図18、図19は、本実施形態における、コピーリスト、コピー不可リストの作成例を示す概念図である。
図18に示すように、コピーリスト1801は、コピーリスト・コピー不可リスト作成前のコピーリストの例である。コピーリスト1801は、ジャンルがドラマであるシリーズもののコピーリストであり、第3話、第4話がコピー不可コンテンツとなっている。そこで、コピーリスト作成基準を「コピー不可コンテンツの前後で別々に作成」として、コピーリスト・コピー不可リストが作成される。
具体的には、図19に示すような、コピーリスト1901、1902、コピー不可リスト1903が作成される。コピーリスト1901は、コピーリスト1801におけるコピー不可コンテンツより前部分として、第1話、第2話のコンテンツより作成されたコピーリストである。同様に、コピーリスト1902は、コピーリスト1801におけるコピー不可コンテンツより後部分として、第5話〜第10話のコンテンツより作成されたコピーリストである。コピー不可リスト1903は、コピー不可コンテンツである第3話、第4話から作成されたリストである。なお、処理対象のコピーリストがシリーズものの場合、ダビング装置117bは、作成したコピー不可リストを用いて、どの放送回のコンテンツが抜けているかをユーザに通知するだけでなく、他の処理を行ってもよい。たとえば、ダビング装置117bは、コピー不可リストのコンテンツの再放送を検出した場合に、そのコンテンツを自動録画するためのリストとしてコピー不可リストを用いてもよい。
なお、上述した実施の形態における記述は、一例を示すものであり、これに限定するものではない。上述した実施の形態における構成及び動作に関しては、適宜変更が可能である。
(他の実施形態)
上述の実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであっても良い。そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。