JP2006114208A - 動映像再生及びプログラミング機能のためのマルチメディアデータを記録した記録媒体、その再生装置及び再生方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 動映像再生及びプログラミング機能のためのマルチメディアデータを記録した記録媒体、その再生装置及び再生方法を提供する。
【解決手段】 記録媒体からまたはネットワークからダウンロードされたプログラムデータと、プログラムデータが記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かを表すダウンロード管理情報とを保存する保存部と、ダウンロード管理情報に基づき、記録媒体から動映像を再生する。これにより、動映像を単純に再生する以外に、多様なユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供でき、ダウンロード管理情報を利用し、記録媒体またはネットワークを介して外部データベースからダウンロードされてローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションを記録媒体なしにも独立的に実行できる。
【選択図】 図６

Description

本発明は、マルチメディアデータの再生に係り、さらに具体的には、動映像再生及びプログラム機能のためのマルチメディアデータを記録した記録媒体、その再生装置及び再生方法に関する。

図１は、一般的な動映像再生のためのマルチメディアデータの構造を表す図面である。図１を参照すれば、高画質映画のような動映像を再生するためのマルチメディアデータは、動映像データ３，４、ナビゲーションデータ２及びシステムデータ１を含み、図示されているように四層に区分可能である。

まず、第４階層のシステムデータ１は、ディスクのような記録媒体が再生装置に挿入されたとき、最初に再生されるムービーオブジェクトについての情報を指すスタートアップ情報と、複数のタイトルについての情報とを含むインデックステーブルにより具現される。インデックステーブルは、複数のタイトルとメニューとを定義する最上位階層のテーブルであり、前述のスタートアップ情報以外に、複数のタイトルの開始位置情報とメニューの開始位置情報とをさらに含む。ユーザの入力やメニューの選択、またはナビゲーション命令語により新しいタイトルが選択されれば、再生装置は、インデックステーブルにある複数のタイトルについての情報を確認し、その情報によって動映像を再生する。

次に、第３階層のナビゲーションデータ２は、動映像データを再生するためのナビゲーション命令語を含むムービーオブジェクト２０から具現される。ムービーオブジェクト２０に含まれたナビゲーション命令語は、下位階層の後述するプレイリスト３の再生を始めたり、またはムービーオブジェクト２０の間に転換したり、またはユーザの選好によってプレイリストの再生を管理する役割を果たす。

第２階層のプレイリスト３は、動映像データの再生単位を定義する。動映像データは、記録媒体の連続された空間に後述するクリップ単位で記録される。プレイリストは、クリップの一部分または複数のクリップをまとめて一度に再生する再生単位を表す。プレイリストは、プレイアイテムというさらに小さな再生単位を複数個含む。プレイアイテムは、クリップの一部分または複数個のクリップで再生しなければならない再生区間を指定する。プレイリストは、複数個のプレイアイテムを順次に再生できるように順序を定めたり、またはユーザの選択または再生装置の基本設定により複数個のプレイアイテムのうち、所定のプレイアイテムを選択的に再生できるように再生順序を設定することもできる。

最後に、第１階層のクリップ４は、動映像データの記録単位を定義する。クリップは、クリップＡＶストリームとクリップインフォメーションファイルとから構成される。クリップＡＶストリームは、オーディオ及びビデオ、サブタイトル及びグラフィックデータなどから構成される。クリップインフォメーションデータは、クリップＡＶストリームの属性と、再生時間情報をバイトアドレス情報に転換するためのエントリーポイントマップ情報とを含む。

図２は、一般的な動映像再生のための再生装置の構造を表す図面である。図２を参照すれば、再生装置は、記録媒体からデータを読み取る読み取り部、読み取ったデータを一時保存するバッファ部、システムデータを読み取って初期実行及びユーザ選択あるいはナビゲーションの変更などで生じたタイトル変更を処理するようにナビゲーションエンジンを制御するモジュールマネージャ、ナビゲーションデータの内容によって動映像の再生を制御するナビゲーションエンジン、そして動映像データをデコーディングして画面に出力するプレゼンテーションエンジンを備える。また、デコーディングされたビデオデータとグラフィックデータとを１つの画面にオーバーレイするブレンダ（図示せず）をさらに備えることもできる。

前述の再生装置を利用し、図１で述べた記録媒体に記録されたマルチメディアデータを再生する動作を説明すれば次の通りである。

まず、再生装置に記録媒体が挿入されれば、モジュールマネージャは、記録媒体に記録されたマルチメディアデータのうちシステムデータに該当するインデックステーブルを読み取る。モジュールマネージャは、読み取ったインデックステーブルからスタートアップ情報を確認し、スタートアップ情報が指示するムービーオブジェクト２０を実行するようにナビゲーションエンジンを制御する。

一方、ナビゲーションエンジンは、当該ムービーオブジェクトを読み取ってムービーオブジェクトに保存されたナビゲーション命令語を解釈し、ナビゲーション命令語によって動映像を再生するようにプレゼンテーションエンジンを制御する。

プレゼンテーションエンジンは、動映像データである、当該プレイリスト３のファイル及びクリップ４のファイルを読み取り、各ファイルに含まれた情報に基づいてクリップＡＶストリームを再生する。このとき、ユーザ入力、メニューまたはナビゲーション命令語により新しいタイトルが選択されれば、モジュールマネージャは、前述の過程によってナビゲーションエンジンが選択されたタイトルを再生するように制御する。前述の過程を介して記録媒体からマルチメディアデータを読み取って高画質の動映像を再生できる。

一方、最近、動映像データの単純な再生だけではなく、動映像データと共に多様な付加サービス及びユーザとの相互作用の機能提供に関わるユーザの要求が高まっている。しかし、従来の動映像を記録した記録媒体は、コンテンツ製作者の意図により、単純に動映像を再生できるだけであり、ユーザとの相互作用を提供したり、または動映像コンテンツと関連した新しいコンテンツのダウンロード、または動映像コンテンツと関連した情報の表示など多様な付加機能を提供するには限界がある。

従って、多様なユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供できるようにＣ言語や、Ｊａｖａ（登録商標）、ＨＴＭＬ、スクリプト言語などを利用したプログラムアプリケーションを動映像と共に提供しなければならないという必要がある。かかるプログラミング言語で具現されたアプリケーションは、単純に製作者の定めておいた順序によって動映像を再生するのとは異なり、いったんアプリケーションが実行されれば、ユーザとの相互作用によって多様なシナリオによって動映像の再生が可能であるという特性を有する。これにより、記録媒体は、コンテンツ製作者が所望の方式でアプリケーションが動作するように制御する情報をアプリケーションと共に提供せねばならない。

また、記録媒体を製作したコンテンツ製作者により設けられたインターネットサイトなどを介してプログラムアプリケーションの機能を追加したり、または新しいコンテンツを提供されるために、記録媒体はもとより、ネットワークからプログラムアプリケーションを再生装置のローカルストレージにダウンロードして実行する必要がある。
日本特許公開２００２−２６９９０４号公報

従って、本発明が解決しようとする技術的課題は、動映像を単純に再生する以外に、多様なユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供する動映像再生及びプログラム機能のためのマルチメディアデータを記録した記録媒体、その再生装置及び再生方法を提供することである。

本発明が解決しようとする技術的課題は、記録媒体またはネットワークを介してダウンロードされ、ローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションを実行させる方法及び装置を提供することである。

本発明によって前述の技術的課題は、動映像データを再生するための再生モードデータと、動映像データを利用してユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供するためのプログラムデータを記録した記録媒体とを再生する装置において、記録媒体からまたはネットワークからダウンロードされたプログラムデータと、プログラムデータが記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かを表すダウンロード管理情報とを保存する保存部と、保存部からプログラムデータ及びダウンロード管理情報を読み取る読み取り部と、読み取られたダウンロード管理情報に基づき、プログラムデータを実行する再生部とを備えることを特徴とする装置により達成される。

前記再生部は、ダウンロード管理情報に基づき、当該プログラムデータが独立的に実行可能である場合には、記録媒体なしにプログラムデータを実行し、独立的に実行不可能である場合には、ユーザにプログラムデータを実行できないということを知らせるようにプログラムエンジンを制御するモジュールマネージャを備えることが望ましい。

また、前記ダウンロード管理情報は、当該プログラムデータの実行を制御するアプリケーション管理情報内に含まれ、アプリケーション管理情報は、プログラムデータに含まれることが望ましい。

また、前記ダウンロード管理情報は、当該プログラムデータの実行を制御するアプリケーション管理情報と別途に保存され、アプリケーション管理情報は、プログラムデータに含まれることが望ましい。

一方、本発明の他の分野によれば、前述の技術的課題は、動映像データを再生するための再生モードデータと、動映像データを利用してユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供するためのプログラムデータとを記録した記録媒体から動映像を再生する方法において、記録媒体からまたはネットワークからダウンロードされたプログラムデータとプログラムデータが記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かを表すダウンロード管理情報とを保存した保存部からユーザにより選択されたプログラムデータを検索するステップと、検索されたプログラムデータに対応するダウンロード管理情報を確認するステップと、確認されたダウンロード管理情報に基づいてプログラムデータを実行するステップとを含むことを特徴とする方法により達成される。

前記プログラムデータを実行するステップは、ダウンロード管理情報に基づき、当該プログラムデータが独立的に実行可能である場合には、記録媒体なしにプログラムデータを実行し、独立的に実行不可能である場合には、ユーザにプログラムデータを実行できないということを知らせるように再生装置を制御することが望ましい。

一方、本発明の他の分野によれば前述の技術的課題は、動映像データを再生するための再生モードデータと、動映像データを利用してユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供するためのプログラムデータとを含み、プログラムデータは、プログラムデータを再生装置の保存部にダウンロードするか否かということ、及びダウンロードされたプログラムデータが記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かを表すダウンロード管理情報を含むことを特徴とする記録媒体により達成される。

また、前記再生モードデータとプログラムデータの実行を制御するためのシステムデータをさらに含むことが望ましい。

本発明によれば、動映像を単純に再生する以外に、多様なユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供する、動映像再生及びプログラム機能のためのマルチメディアデータを記録した記録媒体、その再生装置及び再生方法が提供される。

また、ダウンロード管理情報を利用し、記録媒体またはネットワークを介して外部データベースからダウンロードされ、ローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションを記録媒体なしにも独立的に実行できる。

以下、添付した図面を参照し、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。

図３は、本発明による動映像再生及びプログラム機能のためのマルチメディアデータの構造を表す図である。図３を参照するに、本発明によるマルチメディアデータは、動映像データ３，４、ナビゲーションデータ２及びシステムデータ１を含み、図示されているように四階層に区分可能である。さらに、プログラム機能を提供するために、複数個のプログラムアプリケーション６と、フルモードナビゲーションデータ５をさらに含む。フルモードナビゲーションデータ５は、複数のアプリケーションオブジェクト５０から構成される。

基本的な動映像の再生時には、前述のように、ムービーオブジェクト２０に保存されたナビゲーション命令語を利用してプレイリスト３を読み取り、これを介して再生順序及び時間を把握する。把握された再生順序により、再生時間に該当するクリップインフォメーションファイル４を読み取り、時間情報をバイトアドレス情報に変換する。変換されたバイトアドレスに該当するクリップＡＶストリーム４を読み取って動映像を再生する。このように、製作者が指定した時間により、単純に動映像を再生する場合をコアモードまたはムービーモードと略称する。

一方、動映像データと共にプログラム機能が追加されたアプリケーションを再生する場合をフルモードと略称する。本発明によるマルチメディアデータは、フルモードのために複数のプログラムアプリケーション６と複数のアプリケーションオブジェクト５０とをさらに含むことが望ましい。すなわち、本発明によるマルチメディアデータは、動映像の単純な再生のためのムービーオブジェクト２０だけではなく、プログラム機能が追加されたアプリケーションオブジェクト５０をさらに含む。これにより、フルモードの場合、当該アプリケーションは、プレイリストに対する応用プログラムインターフェース（ＡＰＩ：Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を利用し、動映像全体または動映像の一部を再生しつつ、ユーザとの相互作用機能及びユーザへの付加的な機能を提供できる。すなわち、映画の特定場面に同期化させて特定の情報を提供するか、またはあらかじめ定義された特定アプリケーション６を動作させることができる。

例えば、映画「マトリックス」が再生されつつ、中間に携帯電話が出てくる場面が現れた場合、その場面でユーザが携帯電話をクリックすれば、自動的に携帯電話を製作した会社の広告アプリケーションが動作される。または、映画「指輪の帝王」が再生されつつ、雪に覆われた山脈の華麗な景観場面が出てきたとき、自動的に映画の背景になる地域の説明と旅行情報及び旅行イベントを提供するアプリケーション６を動作させることができる。

このとき、プログラムアプリケーション６は、動映像データと共に実行されるか、または動映像データを利用して実行されることもあるが、動映像の再生と関係なくアプリケーションが独立的に実行されることもある。このように、プログラミングが可能であるアプリケーションは、Ｃ言語あるいはＪａｖａ（登録商標）のようなプログラミング言語で製作されるので、従来の静的な動映像データとは異なって新しい機能を追加することが可能であり、ユーザとの相互作用性をさらに強化できるという長所がある。

一方、再生装置は、図３に図示された記録媒体に記録されたプログラムアプリケーション６を実行できるだけではなく、記録媒体からプログラムアプリケーション６をダウンロードされて再生装置に含まれたローカルストレージに保存するか、またはネットワークを介して外部のデータベースからプログラムアプリケーション６をダウンロードされてローカルストレージに保存することも可能である。これは、記録媒体を製作したコンテンツ製作者により設けられたインターネットサイトなどを介してプログラムアプリケーションの機能を追加するか、または新しいコンテンツを提供されるために、記録媒体はもとより、ネットワークからプログラムアプリケーションを再生装置のローカルストレージにダウンロードして実行する必要があるためである。従って、再生装置のローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションは、記録媒体と密接な関連性を有し、記録媒体の識別子を利用して当該記録媒体が再生されるとき、ローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションも共に再生されうる。このように、ローカルストレージにダウンロードされて保存されたプログラムアプリケーションは、記録媒体と共に動作するように設計されることが一般的である。

しかし、再生装置は、記録媒体が挿入されているときだけではなく、記録媒体なしにもローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションを独立的に実行する必要がある。以下、本発明によってローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションを記録媒体なしに独立的に実行させるためのデータ構造と再生装置の構造、及び実行方法を詳細に説明する。

図４Ａから図４Ｃは、本発明による再生装置に含まれたローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションを、ディスクなしに実行するためのダウンロード管理情報の位置を表す図である。本発明によるダウンロード管理情報は、記録媒体に記録されたマルチメディアデータ内の多様な位置に存在可能である。

図４Ａを参照するに、記録媒体に記録されたマルチメディアデータに含まれたアプリケーションオブジェクト５０が図示されている。本発明の一実施形態であり、ダウンロード管理情報５２Ａは、アプリケーションオブジェクト５０内にコンテンツ製作者が所望の方式でアプリケーションが動作するように制御するためのアプリケーション管理情報５１Ａに含まれうる。

図４Ｂを参照するに、本発明の他の実施形態であり、ダウンロード管理情報５２Ｂがアプリケーションオブジェクト５０内に含まれ、アプリケーション管理情報５１Ｂとは別途に保存されもする。

図４Ｃを参照するに、本発明のさらに他の実施形態であり、ダウンロード管理情報５２Ｃがプログラムアプリケーション６内に含まれる場合が図示されている。

図５は、本発明によるダウンロード管理情報の構造を表す図である。図５を参照するに、ダウンロード管理情報５２Ａ，５２Ｂ，５２Ｃは、記録媒体から当該プログラムアプリケーションを再生装置内のローカルストレージにダウンロードするように許容するか否かを表すダウンロード許容可否情報５２１と、ダウンロードされたプログラムアプリケーションを記録媒体なしにも独立的に実行するように許容するか否かを表す独立再生許容可否情報５２２とを含む。

ダウンロード許容可否情報５２１は、コンテンツ製作者が記録媒体からローカルストレージにプログラムアプリケーションをダウンロードして保存することを許諾するか否かを表す。ダウンロードを自由に許諾すれば、適法な記録媒体を所持しない第３者がマルチメディアデータを違法に再生する可能性があるために、コンテンツ製作者の意図や政策によって決定される。

一方、独立再生許容可否情報５２２は、コンテンツ製作者がローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションが記録媒体なしにも独立的に実行されることを許諾するか否かを表す。例えば、インターネットサイトまたはスタジオから提供する記録媒体からの映画の予告編データと、それと関連したプログラムアプリケーションとをダウンロードされた後、記録媒体が再生装置に挿入されているか否かに関係なく、映画の予告編と、それと関連したプログラムアプリケーションとを実行し、ユーザに新しい情報を提供できる。しかし、ダウンロードされたプログラムアプリケーションが記録媒体に記録されたマルチメディアデータを利用して付加機能を提供するものであるならば、記録媒体なしに再生する場合、プログラムアプリケーションが正しく動作しないこともある。かかる不便さを防止するために、コンテンツ製作者は、自身製作のプログラムアプリケーションが記録媒体と共に動作しなければならないか、さもなければ、記録媒体なしにも動作可能であるか否かを区分する必要がある。従って、独立再生許容可否情報５２２が前述のようにプログラムアプリケーションを区分する役割を果たす。

このように、本発明では、コンテンツ製作者がローカルストレージに保存されたプログラムアプリケーションが記録媒体なしに独立的に実行されることを許容しているか否かについての情報が提供される。プログラムアプリケーション６は、記録媒体あるいはネットワークを介して外部データベースからローカルストレージに保存される。プログラムアプリケーションがローカルストレージに保存されるとき、記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かについてのダウンロード管理情報５２Ａ，５２Ｂ，５２Ｃが共にローカルストレージに保存される。ダウンロード管理情報は、アプリケーションの再生を制御するアプリケーション管理情報５１Ａの一部として含まれるか、またはアプリケーション管理情報と別途に（図４Ｂ及び図４Ｃの５２Ｂ及び５２Ｃ参照）保存されることもある。ダウンロード管理情報には、ダウンロード許容可否情報５２１と独立再生許容可否情報５２２とが含まれる。

以下、前述のマルチメディアデータの構造に基づき、本発明による再生装置の構造について述べる。

図６は、本発明によるダウンロード管理情報を利用し、ローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションを、ディスクなしに実行する再生装置の構造を表す図である。図６を参照するに、再生装置は、記録媒体からデータを読み取る読み取り部と、読み取ったデータを一時保存するバッファ部、システムデータを読み取って初期実行及びユーザ選択あるいはナビゲーションの変更などで生じたタイトル変更を処理するように、ナビゲーションエンジンを制御するモジュールマネージャ、ナビゲーションデータの内容によって動映像の再生を制御するナビゲーションエンジン、そして動映像データをデコーディングして画面に出力するプレゼンテーションエンジンを備える。

さらに、プログラムアプリケーションを実行するためのプログラムエンジン１０２と、プログラムデータバッファ１０１とが追加される。アプリケーションの種類により、複数個のプログラムエンジンが使われることもある。例えば、Ｊａｖａ（登録商標）からなるアプリケーションと、ＨＴＭＬからなるアプリケーションとを共に再生するためには、Ｊａｖａ（登録商標）アプリケーションを実行できるＪａｖａ（登録商標）仮想マシンと、ＨＴＭＬからなるアプリケーションを実行できるブラウザエンジンとが必要である。

また、プログラムエンジンのアプリケーションの実行結果と、プレゼンテーションエンジンの動映像データの再生結果とが一つにオーバーレイされて１つの画面を構成するように、ブレンダ１０３がさらに追加される。

さらに、プログラムエンジン１０２には、プログラム機能を提供するために、アプリケーションオブジェクト５０を利用してプログラムアプリケーションの実行を制御するアプリケーションマネージャ１０５がさらに備えられることが望ましい。すなわち、プログラムエンジン内に含まれたアプリケーションマネージャ１０５は、アプリケーションオブジェクト５０に含まれたアプリケーション管理情報５２を読み取り、当該プログラムアプリケーション６の実行を制御する。本実施形態では、モジュールマネージャ１０４とアプリケーションマネージャ１０５とを別途に構成したが、これを変形し、アプリケーションマネージャ１０５がモジュールマネージャ１０４の役割も共に果たすように構成することも可能である。

また、本発明による再生装置は、記録媒体１００や外部データベース３００からダウンロードされたプログラムアプリケーションを保存するローカルストレージ２００を備える。

特に、モジュールマネージャ１０４は、ローカルストレージ２００に保存されたプログラムアプリケーションを検索し、ユーザに選択可能なプログラムアプリケーションリストを示し、ユーザによりプログラムアプリケーションについての選択情報を入力されることもある。モジュールマネージャ１０４は、ローカルストレージ２００に保存されたプログラムアプリケーションのうち、選択されたプログラムアプリケーションを実行するようにプログラムエンジンを制御することも可能である。このとき、前述のダウンロード管理情報のうち、独立再生許容可否情報５２２を参照し、独立再生が許容される場合には、当該プログラムアプリケーションを記録媒体なしにも独立的に実行するように、プログラムエンジンを制御する。一方、独立再生が許容されない場合には、ユーザに当該プログラムアプリケーションを実行できないということを知らせる。

図７Ａ及び図７Ｂは、本発明による再生装置に含まれたローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションのデータ構造を表す図である。図７Ａを参照するに、本発明の一実施形態であり、記録媒体１００またはネットワークを介して外部データベース３００からダウンロードされ、ローカルストレージ２００に保存されたプログラムアプリケーションデータの構造が図示されている。ローカルストレージ２００には、記録媒体の識別子別に少なくとも１つのプログラムアプリケーションと、そのアプリケーションについてのダウンロード管理情報５２とが保存される。前述の記録媒体に記録されたダウンロード管理情報５２Ａ，５２Ｂ，５２Ｃと同様に、ローカルストレージに保存されたダウンロード情報５２も、ダウンロード許容可否情報５２１と独立再生許容可否情報５２２とを含む。場合によっては、独立再生許容可否情報５２２だけを含むこともある。

図７Ｂを参照するに、本発明の他の実施形態であり、ローカルストレージ２００には、記録媒体の識別子別に複数個のプログラムアプリケーションと、それに対応する複数個のダウンロード管理情報５２とが保存される。

図８は、本発明によるダウンロード情報を利用し、ローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションをディスクなしに実行する方法を表すフローチャートである。

図８を参照するに、再生装置は、ユーザ入力の内容に基づき、ローカルストレージ２００上に保存されたプログラムアプリケーションのうち、ユーザが所望のプログラムアプリケーションを検索する（ステップ４０１）。ローカルストレージに共に保存されたダウンロード管理情報５２を参照し、当該プログラムアプリケーションが記録媒体なしにも独立的に実行可能であるか否かを確認する（ステップ４０２）。もし、独立再生が許容されている場合（ステップ４０３）ならば、当該プログラムアプリケーションを実行する（ステップ４０４）。一方、独立再生が許容されていない場合、ユーザに当該プログラムアプリケーションを実行できないということを知らせる。

例えば、再生装置は、記録媒体に含まれたスタジオ接続情報などを利用し、コンテンツ製作者側で提供したインターネットサイトから新しい映画予告編データとこの予告編データと共に動作するＪａｖａ（登録商標）アプリケーションとがあることを確認する。再生装置は、このデータをダウンロードされ、再生装置に含まれたローカルストレージ２００に保存する。このとき、プログラムアプリケーションだけではなく、当該プログラムアプリケーションの独立再生許容のいかん、すなわち記録媒体なしにも独立的に実行できているか否かを表す情報も共にローカルストレージに保存する。

記録媒体を再生装置から分離させた後にも、モジュールマネージャ１０４は、ローカルストレージに保存されたＪａｖａ（登録商標）アプリケーションのデータのリストを確認した後でユーザに知らせ、ユーザが選択した特定Ｊａｖａ（登録商標）アプリケーションを実行させる。このとき、モジュールマネージャ１０４は、本発明によるダウンロード管理情報５２を利用し、当該Ｊａｖａ（登録商標）アプリケーションの独立再生許容のいかんを確認する。もし、コンテンツ製作者が独立実行を許容しないアプリケーションである場合には、再生装置は、コンテンツ製作者の許可がないので、再生できないことをユーザに知らせる。一方、コンテンツ製作者が許容したアプリケーションの場合には、再生装置は、当該アプリケーションを実行する。実行されたＪａｖａ（登録商標）アプリケーションは、ローカルストレージに保存された映画予告編ファイルを利用し、予告編を再生できるだけではなく、ゲームや、画面保護機能、広告などの多様な付加機能を提供できる。

本発明は、またコンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、磁気テープ、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、フラッシュメモリ、光データ保存装置などがあり、またキャリアウェーブ（例えば、インターネットを介した伝送）の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードとして保存されて実行可能である。

以上の説明は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明が属する技術分野で当業者は、本発明の本質的特性から外れない範囲で変形された形態で具現できるであろう。従って、本発明による実施形態に限定されずに、特許請求範囲に記載された内容と同等な範囲内にある多様な実施形態が含まれると解釈されねばならない。

本発明の動映像再生及びプログラミング機能のためのマルチメディアデータを記録した記録媒体、その再生装置及び再生方法は、例えば動映像関連の技術分野に効果的に適用可能である。

一般的な動映像再生のためのマルチメディアデータの構造を表す図である。 一般的な動映像再生のための再生装置の構造を表す図である。 本発明による動映像再生及びプログラム機能のためのマルチメディアデータの構造を表す図である。 本発明による再生装置に含まれたローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションをディスクなしに実行するためのダウンロード管理情報の位置を表す図である。 本発明による再生装置に含まれたローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションをディスクなしに実行するためのダウンロード管理情報の位置を表す図である。 本発明による再生装置に含まれたローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションをディスクなしに実行するためのダウンロード管理情報の位置を表す図である。 本発明によるダウンロード管理情報の構造を表す図である。 本発明によるダウンロード管理情報を利用し、ローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションをディスクなしに実行する再生装置の構造を表す図である。 本発明による再生装置に含まれたローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションのデータ構造を表す図である。 本発明による再生装置に含まれたローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションのデータ構造を表す図である。 本発明によるダウンロード情報を利用し、ローカルストレージ上にダウンロードされたアプリケーションをディスクなしに実行する方法を表すフローチャートである。

符号の説明

１ システムデータ
２，５ ナビゲーションデータ
３，４ 動映像データ
６ プログラムアプリケーション
２０ ムービーオブジェクト
５０ アプリケーションオブジェクト
５１Ａ，５１Ｂ アプリケーション管理情報
５２Ａ，５２Ｂ，５２Ｃ ダウンロード管理情報
５３ プログラム
１００ 記録媒体
１０１ プログラムデータバッファ
１０２ プログラムエンジン
１０３ ブレンダ
１０４ モジュールマネージャ
１０５ アプリケーションマネージャ
２００ ローカルストレージ
３００ 外部データベース
５２１ ダウンロード許容可否情報
５２２ 独立再生許容可否情報

Claims (21)

1. 動映像データを再生するための再生モードデータと、前記動映像データを利用してユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供するためのプログラムデータとを記録した記録媒体から動映像を再生する装置において、
   前記記録媒体からまたはネットワークからダウンロードされた前記プログラムデータと、前記プログラムデータが前記記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かを表すダウンロード管理情報とを保存する保存部と、
   前記保存部から前記プログラムデータ及び前記ダウンロード管理情報を読み取る読み取り部と、
   前記読み取られたダウンロード管理情報に基づき、前記プログラムデータを実行する再生部とを備えることを特徴とする装置。
2. 前記再生部は、前記ダウンロード管理情報に基づき、当該プログラムデータが独立的に実行可能である場合には、記録媒体なしに前記プログラムデータを実行し、独立的に実行不可能である場合には、ユーザに前記プログラムデータを実行できないということを知らせるようにプログラムエンジンを制御するモジュールマネージャを備えることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 前記ダウンロード管理情報は、当該プログラムデータの実行を制御するアプリケーション管理情報内に含まれ、前記アプリケーション管理情報は、前記プログラムデータに含まれることを特徴とする請求項１に記載の装置。
4. 前記ダウンロード管理情報は、当該プログラムデータの実行を制御するアプリケーション管理情報と別途に保存され、前記アプリケーション管理情報は、前記プログラムデータに含まれることを特徴とする請求項１に記載の装置。
5. 動映像データを再生するための再生モードデータと、前記動映像データを利用してユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供するためのプログラムデータとを記録した記録媒体から動映像を再生する方法において、
   前記記録媒体からまたはネットワークからダウンロードされた前記プログラムデータと、前記プログラムデータが前記記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かを表すダウンロード管理情報とを保存した保存部からユーザにより選択されたプログラムデータを検索するステップと、
   検索されたプログラムデータに対応する前記ダウンロード管理情報を確認するステップと、
   確認された前記ダウンロード管理情報に基づき、前記プログラムデータを実行するステップとを含むことを特徴とする方法。
6. 前記プログラムデータを実行するステップは、前記ダウンロード管理情報に基づき、当該プログラムデータが独立的に実行可能である場合には、記録媒体なしに前記プログラムデータを実行し、独立的に実行不可能である場合には、ユーザに前記プログラムデータを実行できないということを知らせるように再生装置を制御することを特徴とする請求項５に記載の方法。
7. 前記ダウンロード管理情報は、当該プログラムデータの実行を制御するアプリケーション管理情報内に含まれ、前記アプリケーション管理情報は、前記プログラムデータに含まれることを特徴とする請求項５に記載の方法。
8. 前記ダウンロード管理情報は、当該プログラムデータの実行を制御するアプリケーション管理情報と別途に保存され、前記アプリケーション管理情報は、前記プログラムデータに含まれることを特徴とする請求項５に記載の方法。
9. 動映像データを再生するための再生モードデータと、
   前記動映像データを利用してユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供するためのプログラムデータとを含み、
   前記プログラムデータは、前記プログラムデータを再生装置の保存部にダウンロードするか否かということ、及びダウンロードされた前記プログラムデータが前記記録媒体なしに独立的に実行可能であるか否かを表すダウンロード管理情報を含むことを特徴とする記録媒体。
10. 前記再生モードデータと前記プログラムデータの実行を制御するためのシステムデータをさらに含むことを特徴とする請求項９に記載の記録媒体。
11. ダウンロード管理情報は、記録媒体から当該プログラムアプリケーションを再生装置内のローカルストレージにダウンロードするように許容するか否かを表すダウンロード許容可否情報と、前記再生装置内のローカルストレージにダウンロードされたプログラムアプリケーションを前記記録媒体なしにも独立的に実行するように許容するか否かを表す独立再生許容可否情報とを含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。
12. 前記ダウンロード許容可否情報は、コンテンツ製作者が前記記録媒体に保存された前記プログラムアプリケーションが前記再生装置のローカルストレージにダウンロードされるように許容しているか否かを表すことを特徴とする請求項１１に記載の装置。
13. 前記独立再生許容可否情報は、コンテンツ製作者が前記再生装置の前記ローカルストレージに保存された前記プログラムアプリケーションが前記記録媒体と独立的に実行されるように許容しているか否かを表すことを特徴とする請求項１１に記載の装置。
14. 前記ダウンロード管理情報は、前記当該プログラムデータの実行を制御するのに利用されるプログラムアプリケーションに保存され、前記ダウンロード管理情報は、前記ダウンロードされたプログラムデータが前記記録媒体と独立的に実行されるか否かを表す請求項９に記載の記録媒体。
15. ダウンロード管理情報は、前記記録媒体から当該プログラムアプリケーションを前記再生装置内のローカルストレージにダウンロードするように許容するか否かを表すダウンロード許容可否情報と、前記再生装置内のローカルストレージにダウンロードされたプログラムアプリケーションを前記記録媒体なしにも独立的に実行するように許容するか否かを表す独立再生許容可否情報とを含むことを特徴とする請求項９に記載の記録媒体。
16. 前記ダウンロード許容可否情報は、コンテンツ製作者が前記記録媒体に保存された前記プログラムアプリケーションが前記再生装置の前記ローカルストレージにダウンロードされるように許容しているか否かを表すことを特徴とする請求項１５に記載の記録媒体。
17. 前記独立再生許容可否情報は、コンテンツ製作者が前記再生装置の前記ローカルストレージに保存された前記プログラムアプリケーションが、前記プログラムアプリケーションがダウンロードされる記録媒体と独立的に実行されるように許容しているか否かを表すことを特徴とする請求項１５に記載の記録媒体。
18. 動映像データを再生するのに利用される再生モードデータと、
    動映像データを利用してユーザとの相互作用機能及び／または付加機能を提供するためのプログラムデータを記録した再生モードデータとを含み、
    前記プログラムデータは、前記プログラムデータが動映像を再生するために、前記記録媒体から再生装置の保存部にダウンロード可能であるか否かということ、及び前記保存部にダウンロードされた後、前記プログラムデータがダウンロードされた前記記録媒体と独立的に前記プログラムデータが実行されるか否かを表すダウンロード管理情報を含むことを特徴とする記録媒体。
19. ダウンロード管理情報は、当該プログラムアプリケーションを記録媒体から再生装置内のローカルストレージにダウンロードするように許容するか否かを表すダウンロード許容可否情報と、前記再生装置のローカルストレージにダウンロードされたプログラムアプリケーションを前記記録媒体なしにも独立的に実行するように許容するか否かを表す独立再生許容可否情報とを含むことを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
20. 再生モードデータ及びプログラムデータが保存された記録媒体から動映像を再生する装置において、
    前記プログラムデータ及びダウンロード管理情報を保存する保存部と、
    前記保存部から前記プログラムデータ及び前記管理情報を読み取る読み取り部と、
    前記ダウンロード管理情報に関する前記プログラムデータを再生する再生部とを備え、
    前記ダウンロード管理情報は、前記記録媒体から当該プログラムアプリケーションを再生装置内の保存部にダウンロードするように許容するか否かを表すダウンロード許容可否情報と、前記再生装置の保存部にダウンロードされたプログラムアプリケーションを前記記録媒体なしにも独立的に実行するように許容するか否かを表す独立再生許容可否情報とを含むことを特徴とする装置。
21. 前記プログラムデータは、前記記録媒体またはネットワークからダウンロードされることを特徴とする請求項２０に記載の装置。

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