JP2009004034A - 情報記憶媒体,および情報再生方法 - Google Patents

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Sukenori Kaneko
祐紀 金子
Yasushi Tsumagari
康史 津曲
Hidenori Mimura
英紀 三村
Haruhiko Toyama
春彦 外山
Mieko Onodera
美枝子 小野寺
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Abstract

【課題】
複数のコンテンツの再生に便宜な情報記憶媒体および情報再生方法を提供する。
【解決手段】
記録媒体が,複数のコンテンツにそれぞれ対応する複数のコンテンツファイルと,前記複数のコンテンツそれぞれの再生を制御するための複数のプレイリストファイルと,コンテンツが複数であることを表すマルチコンテンツ識別子と,コンテンツの個数を表すコンテンツ数情報と,を有する設定ファイルと,前記複数のコンテンツの選択を管理するためのコンテンツ管理ファイルと,を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は,複数のコンテンツの再生が可能な情報記憶媒体,および情報再生方法に関する。
映画,音楽等のコンテンツが書き込まれた光ディスク(情報記憶媒体)およびその光ディスクを再生するディスク再生装置(情報再生装置)が用いられている。ここで,記録媒体に複数のコンテンツを記録し,再生する場合がある(例えば,特許文献1参照)。
光ディスクでは,DVD規格からより大容量のHD DVD規格への急速な移行が進み,多数のHD DVD-Videoコンテンツが制作,販売されている。
特開2006−40473号
ところで,光ディスクの容量が増大した結果,容量の点では,複数のコンテンツを光ディスクに書き込むことが容易となってきている。
しかし,例えば,HD DVD規格では,1つの光ディスクに複数のコンテンツを格納し,再生することは考慮されていない。このため,光ディスク,情報再生装置等が複数のコンテンツの再生に便宜であるとは言い難い。
上記に鑑み,本発明は,複数のコンテンツの再生に便宜な情報記憶媒体および情報再生方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る記録媒体は,複数のコンテンツにそれぞれ対応する複数のコンテンツファイルと,前記複数のコンテンツそれぞれの再生を制御するための複数のプレイリストファイルと,コンテンツが複数であることを表すマルチコンテンツ識別子と,コンテンツの個数を表すコンテンツ数情報と,を有する設定ファイルと,前記複数のコンテンツの選択を管理するためのコンテンツ管理ファイルと,を具備することを特徴とする。
本発明の一態様に係る情報再生方法は,複数のコンテンツにそれぞれ対応する複数のコンテンツファイルと,この複数のコンテンツそれぞれの再生を制御するための複数のプレイリストファイルと,コンテンツが複数であることを表すマルチコンテンツ識別子と,コンテンツの個数を表すコンテンツ数情報と,を有する設定ファイルと,前記複数のコンテンツの選択を管理するためのコンテンツ管理ファイルと,を備える情報記憶媒体から前記コンテンツ管理ファイルを読み出すステップと,前記読み出されたコンテンツ管理ファイルに基づいて,コンテンツの選択を促す画像を表示するステップと,前記表示される画面に対応して,コンテンツを選択する情報を入力するステップと,前記選択されるコンテンツに対応するプレイリストファイルに基づいて,このコンテンツを再生するステップと,を具備することを特徴とする。
本発明によれば,複数のコンテンツの再生に便宜な情報記憶媒体および情報再生方法を提供できる。
以下,図面を参照して,本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は,本発明の一実施形態に係る情報再生システム100を表すブロック図である。
情報再生システム100は,ディスクD,パーシステントストレージST,情報再生装置110,映像・音声出力装置120を有し,ネットワークNWに接続される。
情報再生装置110は,データアクセスマネージャ111,ナビゲーションマネージャ112,データキャッシュ113,プレゼンテーションエンジン114,AVレンダラ115,入力部116,設定情報記憶部117を有する。
映像・音声出力装置120は,表示装置(例えば,液晶表示装置,プラズマディスプレイ),音声出力装置(例えば,スピーカ,ヘッドホン)である。
データアクセスマネージャ111は,ディスクD,パーシステントストレージST,ネットワークNWとのデータのアクセスを制御する。即ち,データアクセスマネージャ111は,ディスクDからのデータ読み込み,パーシステントストレージST(情報保存用の不揮発性メモリ)からのデータ読み込み,ネットワークNWからのデータのダウンロードが可能である。
データアクセスマネージャ111は,これらのデータソース(ディスクD,パーシステントストレージST,ネットワークNW)からデータ(例えば,HD DVD-Videoフォーマットに従ったデータ)を入力し,ナビゲーションマネージャ112,データキャッシュ113,プレゼンテーションエンジン114に振り分けて出力する。データアクセスマネージャ111からナビゲーションマネージャ112に,XML(eXtended Markup Language)やECMA (European Computer Manufacturers Association) スクリプトで記述された再生制御ファイル等(後述のプレイリスト,マニフェスト,マークアップ,スクリプトなど)が送られる(直接,あるいはデータキャッシュ113を介して間接的に)。
ナビゲーションマネージャ112は,コンテンツ種別判定部131,コンテンツ選択部132,コンテンツ再生部133を有し,コンテンツの再生制御を司る。
コンテンツ種別判定部131は,ディスクD等のコンテンツの種別を判別する。コンテンツ選択部132は,コンテンツ選択メニューを利用して,ディスクD内の複数のコンテンツの選択を可能とする。なお,コンテンツの種別の判別,コンテンツの選択の詳細は後述する。
コンテンツ再生部133は,選択されたコンテンツの再生を制御するものであり,データアクセスマネージャ111から送られた再生制御ファイル等を解釈して,再生制御命令を生成し,プレゼンテーションエンジン114に出力する。コンテンツ再生部133は,入力部116(キーボード,リモコン等)への入力(ユーザオペレーション)を受け,再生制御命令を生成してプレゼンテーションエンジン114に出力する。
データキャッシュ113は再生に使用されるデータを仮置きしておくためのメモリである。
プレゼンテーションエンジン114は再生制御命令や再生で使用されるデータ(後述のプライマリービデオセット,セカンダリービデオセットなど)から,映像や音声の出力内容を決定し,再生に利用できる情報へと変換する。ディスクD等に格納されている再生用データは,映像や音声などが多重化(マルチプレックス)されている。プレゼンテーションエンジン114は,再生に必要な映像・音声等のデータを選別し,マルチプレックスされたデータを元に戻す(デマックス)。デマックスされたデータは,様々なコーデック(圧縮方式)で符号化されている。このため,プレゼンテーションエンジン114は,デマックスされたデータをデコード(復号)する。プレゼンテーションエンジン114は,デコードされたデータとナビゲーションマネージャ112からの再生制御命令をもとに,再生用データ等を生成し,AVレンダラ115に順次出力する。
AVレンダラ115は,映像の重ね合わせや音声のミキシングを行い,映像・音声出力装置120に出力する。
入力部116は,キーボード,リモートコントローラ等の入力手段である。
設定情報記憶部117は,再生等に関する設定情報を記憶する。設定情報には,後述の基準ディレクトリの情報が含まれる。基準ディレクトリの情報に従って,ディスクDがマウントされる。
映像・音声出力装置120は,AVレンダラ115からの信号にしたがって,映像や音声を出力する。
ディスクDは,例えば,読み出し専用,あるいは書き込み可能なHD DVD規格の光ディスクである。
HD DVD-Video規格では,スタンダードコンテンツやアドバンスドコンテンツと呼ばれる二種類のコンテンツが規定されている。
スタンダードコンテンツはDVD規格の拡張版という位置付けであり,データ構成等はDVD規格に近い。このため,スタンダードコンテンツは,DVDを制作していたスタジオ等に受け入れられやすいと考えられる。ただし,スタンダードコンテンツは,DVDに比べて,映像や音声の高品質化や使用可能なナビコマンド(タイトルジャンプやメニュなどで使用される命令群)が拡張されている。
アドバンスドコンテンツはDVD規格と異なるデータ構成等を有する。アドバンスドコンテンツでは,スタンダードコンテンツのような映像や音声の高品質化に加えて,インターネット上のホームページのように,XMLやECMAスクリプトといったプログラミング言語で再生制御情報を表現できる。また,HD DVD-Videoのアドバンスドコンテンツでは,ディスクD以外に,パーシステントストレージST,およびネットワークNWからのコンテンツを再生できる。
以上のようにHD DVD-Videoには2種類のコンテンツが規定されており,それぞれデータ構造等も異なる。本実施形態のディスクDは,この二種類のコンテンツのうち,アドバンスドコンテンツを対象とする。
A.ディスクDのデータ構造の概要
(1)コンテンツのデータ構造
ディスクDは,複数コンテンツの格納を容易とするためのデータ構造を有する。
図2A〜図2Eはそれぞれ,複数コンテンツの格納を可能とするディスクDのデータ構造の例を示す図である。
図2A,図2Bでは,アドバンスドコンテンツのルートディレクトリの下に,HVDVD_TS(HVDVD_TS01,HVDVD_TS02)ディレクトリ領域,およびADV_OBJ(ADV_OBJ01,ADV_OBJ02)ディレクトリ領域が配置される。HVDVD_TSディレクトリ領域は,プライマリービデオセットを格納する。ADV_OBJディレクトリ領域は,プレイリストやDISCID.DAT,アドバンスドアプリケーション,アドバンスドサブタイトル,セカンダリービデオセットをデータとして格納する。
なお,ここでいうHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリは,後述の図2B,図2C,図2DのHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリと異なる。後者は,ルートディレクトリ直下のHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリのみを意味する狭義のHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリである。これに対して,前者は,HVDVD_TS01,HVDVD_TS02ディレクトリ,さらにはHCONT01ディレクトリ等の下のHVDVD_TSディレクトリの全体を総称する広義のHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリである(場合によって,狭義のHVDVD_TSディレクトリも含む)。
図2A,図2Bに示すように,ADV_OBJディレクトリ下に,アドバンスドコンテンツ用のディレクトリの配置が可能である。DISCID.DATはADV_OBJディレクトリ直下に配置される。また,プレイリストをディスクから読み込む必要があるコンテンツの場合は,最低1つのプレイリストファイルがADV_OBJ直下に存在することが好ましい。
図2Aの例では,ルートディレクトリの直下にコンテンツごとのHVDVD_TSディレクトリやADV_OBJディレクトリを置く。この場合,それぞれのHVDVD_TSやADV_OBJがどのコンテンツのものであるかを,例えば,ディレクトリ名で分類できることが好ましい。この例では,HVDVD_TS01, HVDVD_TS02というようにディレクトリ名で,コンテンツを分類している。
また,図2Bの例では,ルートディレクトリ直下に各コンテンツ用のディレクトリ(HDCONT01, HDCONT02など)を置き,その中にそれぞれのコンテンツの中身(HVDVD_TS, ADV_OBJ)を格納している。
なお,HD DVD-Video規格のアドバンスドコンテンツでは,ルートディレクトリの直下にHVDVD_TSディレクトリおよびADV_OBJディレクトリが配置され,それらの中に再生データや再生制御ファイルなどが格納される。
図2Aの例では,ルートディレクトリからのディレクトリ構造の深さが1ディスク1コンテンツの場合のHD DVD-Video(従来のHD DVD-Video規格)と変わらないというメリットがある。図2Bの例では,各コンテンツ用のディレクトリより下のデータ構造が従来のHD DVD-Video規格と変わらないというメリットがある。
図2C,図2Dはそれぞれ,図2A,図2Bのルートディレクトリ直下にHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリが追加されている。なお,見やすさの関係で,図2C,図2Dでは“HVDVD_TS01”ディレクトリ等の下層のディレクトリ構造の記載を省略している。
図2C,図2Dのデータ構造で狭義のHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリが追加されているのは,従来の情報再生装置(プレーヤ)でのコンテンツの再生を可能とするためである。従来の情報再生装置は,ルートディレクトリ直下のHVDVD_TSディレクトリおよびADV_OBJディレクトリに配置される単一のコンテンツを再生する。このため,従来の情報再生装置では,図2A,2Bのような狭義のHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリが存在しないディスクDでの再生が困難となる。図2C,図2Dのデータ構造のディスクDでは,狭義のHVDVD_TSディレクトリおよびADV_OBJディレクトリを有することで,これらのディレクトリに配置される単一のコンテンツの再生が可能となる。
図2Eのデータ構造では,プロバイダ別−シリーズ別−コンテンツ別に,ディレクトリを細分化している。この例では,プロバイダAのシリーズXの2つのコンテンツに対応するディレクトリ(HCON01,HCON02)の下それぞれに,広義のHVDVD_TSディレクトリおよびADV_OBJディレクトリが配置される。
ここでは,プロバイダ別−シリーズ別にコンテンツを区分している。これに対して,発売日別/主演俳優別など,様々なカテゴリでコンテンツを区分することが考えられる。
なお,図2Eのデータ構造では,図2C,図2Dと同様に,ルートディレクトリの直下にHVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリを配置して,従来の情報再生装置(プレーヤ)でのコンテンツの再生を可能としている。
図2A〜図2Eに示したように,ディスクDに次のようなコンテンツデータが格納されている。
・プレイリスト:XML言語で記述された再生制御ファイル。
・DISCID.DAT:ディスクDのIDやプロバイダIDなどが記述された設定ファイル。
・プライマリービデオセット:再生に使用される映像や音声といったデータを含むプライマリーオーディオビデオから成る。プライマリーオーディオビデオは,メインビデオ(主映像),メインオーディオ(主音声),サブビデオ(副映像),サブオーディオ(副音声),サブピクチャー(字幕)などから構成される。
・セカンダリービデオセット:プライマリービデオセットの置き換えを目的とした映像や音声といったデータから成る。セカンダリービデオセットには,サブスティテュートオーディオビデオ(メインビデオとメインオーディオを置き換える),サブスティテュートオーディオ(メインオーディオを置き換える),セカンダリーオーディオビデオ(サブビデオとサブオーディオを置き換える)の3タイプがある。
・アドバンスドアプリケーション:メニュボタンを画面上に配置したり,トリックプレイを行ったりするためのアプリケーション用のデータ。マニフェスト(アプリケーションでどのデータを使用するかなどを規定するXMLファイル),マークアップ(ボタン配置やタイミング処理などを規定するXMLファイル),スクリプト(ECMAスクリプトで記述された再生制御ファイル),画像ファイル,イフェクトオーディオ(効果音用音声ファイル),フォント(画面上にメッセージを表示させる時などに使用するオープンタイプフォント)などから構成される。
・アドバンスドサブタイトル:映像ストリームに合わせこんだ字幕(サブピクチャー)とは別に,XMLによってアプリケーションのように記述可能な字幕。アドバンスドアプリケーション用のマークアップを字幕用に特化させたアドバンスドサブタイトルのマークアップが用いられる。
(2)コンテンツ選択メニュ用データのデータ構造
1枚のディスクDに複数のコンテンツが格納されている場合,再生させるコンテンツを選択する必要がある。ここでは,コンテンツ選択メニュを表示する方法を考える。つまり,ディスクDを挿入し再生を開始させると,コンテンツ選択メニュが表示される。コンテンツ選択メニュにリストアップされたコンテンツの中から,ユーザが1つのコンテンツを選ぶことで,コンテンツの再生が開始される。
ここでは,サムネイル画像ファイルおよびコンテンツ管理ファイルのデータ構造について述べる。サムネイル画像ファイルは,コンテンツ選択メニュに用いる各コンテンツのサムネイル表示用の画像素材のファイルである。コンテンツ管理ファイルは,ディスクDに格納されているコンテンツの数や各コンテンツの名前などの情報(コンテンツ管理情報)が入ったファイルである。サムネイル画像ファイルおよびコンテンツ管理ファイルのデータをまとめてコンテンツ選択メニュ用データと呼ぶことにする。
図3A〜図3Cはそれぞれ,コンテンツ選択メニュ用データを格納したディスクDのデータ構造の例を示す図である。なお,図3A,図3Bでは,コンテンツのデータ構造の記載を省略している。即ち,コンテンツおよびコンテンツ選択メニュ用データそれぞれのデータ構造として図2A〜図2Eの何れか,図3Aおよび図3Bの何れかを適宜に組み合わせることが可能である(10通りの組み合わせ)。
図3Aの例では,コンテンツ選択メニュ用データをルートディレクトリの直下に配置している。
図3Bの例では,コンテンツ選択メニュ用のディレクトリをルートディレクトリの直下に配置し,その中にコンテンツ選択メニュ用データを格納している。
図3Cの例では,コンテンツ管理ファイルをルートディレクトリの直下に配置し,サムネイル画像ファイルをコンテンツ毎に区分されたディレクトリ(HCONT01,HCONT02)の下にサムネイル画像ファイルを格納している。
変形例として,図3A〜図3C以外のデータ構造を採用することも可能である。例えばコンテンツ管理ファイルだけ別ディレクトリの下に置いても良い。コンテンツ選択メニュ用ディレクトリ直下にサムネイル画像などを格納しても良い。図3Bの例のようにコンテンツごとに再生データや再生制御ファイル等を格納する場合に,そちらのディレクトリ内にコンテンツ選択メニュ用データを置くことも出来る。
図4は,コンテンツ管理情報の内容および書式の一例を示す図である。
コンテンツ管理情報は,ディスク情報,コンテンツ別情報に区分される。ディスク情報は,格納されているコンテンツ数のようなディスクD全体に関わる情報である。コンテンツ別情報は,コンテンツのタイトルのようなコンテンツ毎に記述される情報である。なお,URI(Uniform Resource Identifier)は,ディレクトリ,ファイル等が存在する位置を表す1種の位置情報である。
(1)ディスク情報
・CONT_NUM : ディスクDに格納されているコンテンツの個数
・DISC_ID : ディスクDのID(識別子(Identifier))
(2)コンテンツ別情報
・UP_DATE : 更新日時
・SELL_DATE : コンテンツの発売日
・CONT_ID : コンテンツのID(後述のDISCID.DAT内のCONTENT_ID情報と同じ)
・PROV_ID : コンテンツプロバイダのID(後述のDISCID.DAT内のPROVIDER_ID情報と同じ)
・TT_NAME : コンテンツのタイトル名
・CONT_CAT : スタンダードコンテンツ/アドバンスドコンテンツの種別
・DATA_SIZE : コンテンツデータの合計サイズ
・CAST_LIST : 出演者リスト
・STAFF_LIST : スタッフリスト
・REGION_CODE : 地域コード
・LANG_CODE : 言語コード
・SPEC_NUM : 対応する規格書のバージョン
・DISP_SIZE : 画面サイズ
・V_CODEC : 採用しているビデオコーデック一覧
・A_CODEC : 採用しているオーディオコーデック一覧
・TV_SYS : テレビシステム
・HVDVD_URI : HVDVD_TSディレクトリの絶対パス
・ADV_URI : ADV_OBJディレクトリの絶対パス
・ROOT_URI : ルートディレクトリの絶対パス
・THUMB_URI : サムネイル画像のURI
・COPY_RIGHT : コピーライト
・COPY_PRTCT : 採用しているコピープロテクション
・SER_CAT : シリーズカテゴリ
・APP_TYPE : アプリケーションタイプ
・NEXT_CONT_ID : 次に再生するコンテンツのID
なお,書式は本例と同じでなくても良い。情報再生装置110がコンテンツ選択メニュを表示させたり,選択されたコンテンツを再生させたりするために必要な情報が記述出来れば良い。本例のようなテキスト形式でも良いし,XML形式等の構造化された形式でも良いし,バイナリ形式等でも良い。
B.ディスクDのデータの詳細
以下,ディスクDに格納されているデータの詳細を説明する。
(1)DISCID.DAT(図5)
図5は,DISCID.DATのデータ構造の例を示す図である。DISCID.DATはコンテンツのIDやプレイリストをどこから読み込むかなどを設定するための設定ファイルである。
・CONFIG_ID:設定ファイルのID。ISO8859-1の文字コードで”HDDVD-V_CONF”と記述される。12バイト。
・DISC_ID:バイナリ表現で記述されたディスクのID(媒体識別子)。ネットワークを使用しない場合は”1b”で埋める。16バイト。
・PROVIDER_ID:バイナリ表現で記述されたプロバイダのID(提供者識別子)。パーシステントストレージ内のプロバイダIDディレクトリを使用しない場合は”1b”で埋める。16バイト。
・CONTENT_ID:バイナリ表現で記述されたコンテンツのID(コンテンツ識別子)。パーシステントストレージ内のプロバイダIDディレクトリを使用しない場合は”1b”で埋める。16バイト。
・SEARCH_FLG:スタートアップ処理の初期プレイリスト探索の際にパーシステントストレージ内を探索するかどうかを示すフラグ。探索しないなら”0b”,探索するなら”1b”を記述。1バイト。
・reserved:リザーブ領域として67バイト残してある。
本図では,リザーブ領域(reserved)にコンテンツ管理情報が追加されている。具体的には,マルチコンテンツフラグ(MLT_FLG),コンテンツ数情報(CONT_Ns),アザーフラグ(OTHR_FLG)が追加されている。
・マルチコンテンツフラグ(MLT_FLG): ディスクDが通常の1コンテンツディスクなのかそれとも複数コンテンツディスクなのかを示すフラグ(マルチコンテンツ識別子)
(通常の1コンテンツディスクの場合, MLT_FLG=0)
(複数コンテンツディスクの場合, MLT_FLG=1)
・コンテンツ数情報(CONT_Ns): ディスクに格納されているコンテンツ数を示す情報
・アザーフラグ(OTHR_FLG):ディスクDにHD DVD-Video以外のコンテンツが含まれているかどうかを示すフラグ
(HD DVD-Video以外のコンテンツが含まれていない場合,OTHR_FLG=0)
(HD DVD-Video以外のコンテンツが含まれている場合,OTHR_FLG=1)
これらの情報をDISCID.DATに追加することで,再生開始時においてコンテンツ管理ファイルを読み出すこと無く分岐処理等が可能となる。例えば,再生開始時にDISCID.DATを読み込み,マルチコンテンツフラグの0,1に応じて,通常の再生処理,コンテンツ選択メニュの表示へと分岐することができる。
本図の例では,マルチコンテンツフラグ(MLT_FLG),コンテンツ数情報(CONT_Ns),アザーフラグ(OTHR_FLG)をそれぞれ1ビット,6ビット,1ビットで表現している。これらのデータのサイズはこれに限定されない。また,これら以外に他の情報を追加しても良い。
ここでは,コンテンツ管理情報とDISCID.DATに同一の情報(DISC_ID,PROVIDER_ID,CONT_ID)が含まれる。これに対して,これらの情報をコンテンツ管理情報とDISCID.DATの一方のみに含ませても良い。
(2)プレイリスト(図6〜図13)
図6は,プレイリストによる制御内容を表す図である。
プレイリストは,初期時のシステム設定に関する情報や再生に使用されるオブジェクト間の同期合わせ情報などを記述するための再生制御ファイルである。プレイリストはXML言語によって記述され,プライマリービデオセット,セカンダリービデオセット,アドバンスドアプリケーション,アドバンスドサブタイトルなどをどのタイミングで再生させるかといった再生制御情報を含む。
図7は,プレイリストの概要を示す図である。
図7の1行目に記述された<?xml … ?>という文はXML宣言と呼ばれる記述である。この宣言は,「このドキュメントはXML言語で記述されている」ということを示している。
XMLでは,各要素をツリー状に保持する。プレイリストのルート要素(ツリーの根っこの要素)はプレイリスト要素である。プレイリスト要素は<Playlist …>と</Playlist>で囲まれた部分として記述される。本例では,プレイリスト要素の子要素として,<Configuration>(構造情報),<MediaAttributeList>(メディア属性情報),<TitleSet>(タイトル情報)が記述されている。構造情報には,システムの設定に関する情報が記載される。メディア属性情報には再生に使用されるビデオやオーディオのコーデック(圧縮方式)に関する情報などが記載される。タイトル情報には,どのタイミングでどのビデオを流すかなどといったオブジェクトマッピング情報などが記載される。
図8〜図13は,タイトル情報のデータ構造の一例を示す図である。
タイトル情報は,<TitleSet>要素の子要素として1つ以上の<Title>要素を記述することによって構成される。また,<TitleSet>要素の子要素としては,<Title>要素以外にプレイリストアプリケーションエレメント情報を記述することもできる。
<Title>要素の中にはそれぞれのタイトルに関する情報(タイトルエレメント情報と呼ぶことにする)が記載される。タイトルエレメント情報には,オブジェクトマッピングインフォメーション,リソースインフォメーション,プレイバックシーケンスインフォメーション,トラックナビゲーションインフォメーション,スケジュールコントロールインフォメーションなどが含まれる(図9)。オブジェクトマッピングインフォメーションは,タイトルの再生におけるオブジェクトの割り当て情報である。リソースインフォメーションは,タイトルで使用する画像などのリソース情報である。プレイバックシーケンスインフォメーションは,チャプターと呼ばれる単位でタイトルを分割するための情報である。トラックナビゲーションインフォメーションは,ビデオやオーディオのトラック割り当てを行うための情報である。スケジュールコントロールインフォメーションは,あるタイミングで一時停止をかけたりイベントを発生させたりするための情報である。
タイトルエレメント情報の一種であるオブジェクトマッピングインフォメーションには,ビデオやオーディオ,アドバンスドアプリケーション,アドバンスドサブタイトルといったオブジェクトの再生開始/終了時間に関する情報やそれらの再生に使用するファイルの情報などが記述される(図10)。
オブジェクトマッピングインフォメーションとして記述可能な要素には,<PrimaryAudioVideoClip>要素,<SubstituteAudioVideoClip>要素,<SubstituteAudioClip>要素,<SecondaryAudioVideoClip>要素,<AdvancedSubtitleSegment>要素,<ApplicationSegment>要素などがある(図10〜図12)。
<PrimaryAudioVideoClip>要素には,プライマリーオーディオビデオの再生開始/終了時間や当該オブジェクトがファイルとして格納されている場所を示すURIといった情報などが記載される。<SubstituteAudioVideoClip>要素には,サブスティテュートオーディオビデオの再生開始/終了時間や当該オブジェクトがファイルとして格納されている場所を示すURIといった情報などが記載される。<SubstituteAudioClip>要素には,サブスティテュートオーディオの再生開始/終了時間や当該オブジェクトがファイルとして格納されている場所を示すURIといった情報などが記載される。<SecondaryAudioVideoClip>要素には,セカンダリーオーディオビデオの再生開始/終了時間や当該オブジェクトがファイルとして格納されている場所を示すURIといった情報などが記載される。<AdvancedSubtitleSegment>要素には,アドバンスドサブタイトルの表示開始/終了時間やアドバンスドサブタイトルのマニフェストファイルを指すURIといった情報などが記載される。<ApplicationSegment>要素には,アドバンスドアプリケーションの実行開始/終了時間やアドバンスドアプリケーションのマニフェストファイルを指すURIといった情報などが記載される。
タイトルエレメント情報のオブジェクトマッピングインフォメーションとして記述されるアドバンスドアプリケーションをタイトルアプリケーションと呼ぶ。タイトルアプリケーションは,当該タイトルの再生中のみ有効となる(厳密には,当該タイトルの再生中で,<ApplicationSegment>要素で規定した再生開始/終了時間の間のみ)。これに対し,当該プレイリストの再生中ずっと有効なアドバンスドアプリケーションをプレイリストアプリケーションと呼ぶ。プレイリストアプリケーションに関する情報は,<TitleSet>要素の子要素として<PlaylistApplication>要素の形で記述することができる(図13)。
(3)マニフェスト(図14)
プレイリストの<ApplicationSegment>要素では,当該アプリケーションで使用するマニフェストファイルを指定する。マニフェストはアドバンスドアプリケーションの初期化情報である。情報再生装置110はマニフェストに記述された情報に従ってアドバンスドアプリケーションを起動させる。マニフェストには,最初に実行されるマークアップに関する情報,アプリケーション開始処理で実行されるスクリプト(複数可)に関する情報などがXML言語で記述される。
図14は,マニフェストのデータ構造の一例を示す図である。マニフェストのルート要素は<Application>要素である。<Application>要素の子要素には,領域エレメント<Region>,スクリプトエレメント<Script>,マークアップエレメント<Markup>,リソースエレメント<Resource>を記述することができる。<Script>および<Resource>は複数記述することができ,<Region>は1つ必須,<Markup>は0または1つでなければならない。
<Region>要素では,アプリケーションのカンバス上における領域を規定する。<Script>要素では,アプリケーションで使用するスクリプトファイル(詳細は後述)を指定する。<Markup>要素では,アプリケーションで使用するマークアップファイルを指定する。<Resource>要素では,アプリケーションで使用する全てのリソース(画像データやフォントデータ等に加えて上記スクリプトファイルやマークアップファイルも含む)を指定する。
(4)マークアップ(図15)
マークアップは,XML言語で記述される再生制御ファイルである。画面上にボタンを配置したりメッセージを表示させたりする場合には,マークアップが利用される。1つのアドバンスドアプリケーションに対して複数のマークアップを同時に再生させることはできない。
マークアップのルート要素は<root>であり,その子供にはタイミング情報,スタイリング情報,コンテント情報などが記述される(図15)。コンテント情報とはアプリケーションで使用するボタンやオブジェクトに関する情報であり,<button>要素,<object>要素,<input>要素などである。タイミング情報とはボタン押下時の振る舞いなどに関する情報であり,<animate>要素,<event>要素,<set>要素などである。スタイリング情報とはボタンの配置やフォントの表示サイズを指定する際などに使用される情報であり,<style>要素の各種属性(style:fontSize,style:backgroundColorなど)を設定することによってそれを実現させることができる。
(5)スクリプト(図16)
スクリプトは,ECMAスクリプトで記述される再生制御ファイルである。HD DVD-Videoでは,ECMAスクリプト規格で規定されたプロパティ(名前で参照できる値:例Player.countryCodeプロパティには情報再生装置110の国コードが入る)やファンクション(処理:例Player.playlist.pause()ファンクションがコールされると再生が一時停止される)に加えて,HD DVD-Video特有のプロパティやファンクションを使用することができる。使用できるプロパティやファンクションの集合をAPIと呼ぶ。
HD DVD-Video特有のAPIには,次の12種類がある。
・Application API:アプリケーションで使用可能なオブジェクトなどを規定
・System API:HD DVD-Videoシステムで使用可能なストリングアレイやタイマーなどを規定
・File IO API:パーシステントストレージへの入出力関数などを規定
・Diagnostics API:主に情報再生装置110の開発時のデバッグで使用するためのオブジェクトなどを規定
・Controller API:リモコンのキーやマウスカーソルなどに関することを規定
・Drawing API:画面上に図形を描画する際に使用する関数などを規定
・Network API:インターネット上から再生データをダウンロードするための関数などを規定
・Data Cache API:データキャッシュ113(一時保存用メモリ)のサイズを取得するためのプロパティなどを規定
・Player API:早送りやタイトルジャンプ,ビデオのサイズ変換などの再生制御関数などを規定
・Persistent Storage API:パーシステントストレージに関する情報を取得するためのプロパティなどを規定
・XML API:マークアップなどのXML言語で記述された情報を操作するための関数などを規定
・Animated Property API:マークアップで記述された要素や属性を取得/設定するための関数などを規定
これらのAPIを使うことにより,再生しているビデオの1コマを静止画としてパーシステントストレージに保存する,画面上に絵を描く,マークアップで表示させたメッセージの文を変更するといった様々なことを実現できる。
図16は,スクリプトの一例を示す図である。この例では,captureEventというイベントが発行されると(イベントの発行は,プレイリストで記述したり,ボタン押下時に発行されるようにマークアップで設定したりすることができる),再生が一時停止される。そしてその時に表示されているビデオの映像が静止画として取り込まれ,データキャッシュ113に保存される。その後,その静止画像のサイズが1/2に変更され,映像・音声出力装置120の画面上(のマークアップでCaptureDisplayWindowと定義されたエリア)に表示される。
(情報再生システム100の動作)
情報再生システム100では,複数のHD DVD-VideoコンテンツをディスクDに格納し,1つを選択して再生できる。ディスクDを情報再生装置110で再生させると,コンテンツを選択するためのメニュ(コンテンツ選択メニュ)が映像・音声出力装置120上に表示され,ユーザが再生させたいコンテンツを選択することで,コンテンツの再生が開始される。
ディスクDが挿入されると,以下のA,B,C,Dの順に処理が実行される。
A.再生開始時のコンテンツの選択(図17)
挿入されたディスクDにつき,コンテンツ選択部132を用いてコンテンツが選択される。
図17は,再生開始時のコンテンツ選択の手順を表すフロー図である。
(1)複数コンテンツの判定(ステップS11)
ディスクDに格納されるコンテンツの個数が複数であるか否かを判定する。この判定には,例えば,次の条件1)〜4)を利用できる。これら条件1)〜4)のいずれか1つ,または複数を満たすときに,ディスクDが複数コンテンツディスクであると判定する(”DISC = 複数コンテンツ”)。それ以外の場合は,ディスクDは単一コンテンツディスクであると判定する(”DISC = 単一コンテンツ”)。
1)所定の場所にコンテンツ管理情報が格納されていること
2)ルートディレクトリ以下にHVDVD_TSやADV_OBJが複数格納されていること
3)ルートディレクトリ以下にHVDVD_TS01などの特殊なディレクトリが格納されていること
4)DISCID.DATのマルチコンテンツフラグ(MLT_FLG)が1であること
(2)コンテンツ管理情報の読み込み(ステップS12)
複数コンテンツと判定されれば,コンテンツ管理情報が読み込まれる(ステップS12)。ディスクDに単一のコンテンツが格納されていると判定された場合,コンテンツの再生が開始される。
(3)コンテンツの選択(ステップS13〜S15)
コンテンツ管理情報に記述されているサムネイル画像が読み込まれ(ステップS13),コンテンツ管理情報に記述されているタイトル名やサムネイル画像を用いてコンテンツ選択メニュが映像・音声出力装置120上に表示される(ステップS14)。コンテンツ選択メニュを用いて,ユーザが再生させるコンテンツを1つ選択する(ステップS15)。
図18は,コンテンツ選択メニューの一例を表す図である。コンテンツ1〜3のサムネイル画像および選択用のボタンが画面上に表示される。ユーザが入力部116によってボタンを選択してアクセスすることで,コンテンツが選択される。
(4)基準ディレクトリへのマウント(ステップS16)
基準ディレクトリへのマウントがなされる。このマウントは,コンテンツのデータ構造によって異なる。
・図2Aのデータ構造の場合
コンテンツ内で使用されるURIのfile:///dvddisc/HVDVD_TSおよびfile:///dvddisc/ADV_OBJを,ユーザによって選択されたコンテンツのHVDVD_TSディレクトリ(HVDVD_TS01など)およびADV_OBJディレクトリ(ADV_OBJ01など)にマウントする。例えば,HVDVD_TS01およびADV_OBJ01が,HVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリそれぞれの基準ディレクトリとして,設定情報記憶部117に記憶される。そして,設定情報記憶部117に記憶される基準ディレクトリに基づいて,ディスクDからデータが読み出し,再生される。
・図2Bのデータ構造の場合
コンテンツ内で使用されるURIのfile:///dvddisc/を,ユーザによって選択されたコンテンツのディレクトリ(HDCONT01など)にマウントする。例えば,HDCONT01が,HDCONTディレクトリの基準ディレクトリとして,設定情報記憶部117に記憶される。そして,設定情報記憶部117に記憶される基準ディレクトリに基づいて,ディスクDからデータが読み出し,再生される(つまり,以降はルートディレクトリがHDCONT01になる)。
以上のコンテンツの選択の後,コンテンツの種別判定およびコンテンツの再生が行われる。
B.コンテンツの種別判定(図19)
HD DVD-Videoではスタンダードコンテンツ及びアドバンスドコンテンツという二種類のコンテンツが規定されている。このため,情報再生装置110のコンテンツ種別判定部131がコンテンツ再生時に,スタート処理として,対象コンテンツがどちらのコンテンツなのかを判別する。
図19は,対象コンテンツの判別手順の一例を表すフロー図である。
(1)ディスクDが挿入されると,DISCID.DATファイルが存在するかどうかが確認される(ステップS21)。DISCID.DATファイルが存在すれば,対象コンテンツはアドバンスドコンテンツであると判定される(ステップS22)。
(2)DISCID.DATが存在しなければ,VMG_ID(スタンダードコンテンツのID情報の一種)が有効か否かが確認される(ステップS23)。VMG_IDが有効であればスタンダードコンテンツと判定される(ステップS24)。VMG_IDが有効でなければ,不明なコンテンツ(HD DVDのアドバンスドコンテンツでもスタンダードコンテンツでもないもの)と判定される(ステップS25)。
本実施形態では,HD DVDのアドバンスドコンテンツを対象とするので,以降では,ディスクD内のコンテンツがアドバンスドコンテンツであるとする。
C.再生処理(図20)
図20は,コンテンツの再生の手順を表すフロー図である。
(1)DISCID.DATファイルを読み込む(ステップS31)。
(2)ディスプレイが定義されているか否かを判断する(ステップS32)。ディスプレイの定義の有無に応じて,探索対象ファイルが選択される。なお,ディスプレイが定義されていることは,情報再生装置110に映像・音声出力装置120の表示部が接続され,使用可能な状況にあることを意味する。
(3)ディスプレイが定義されている場合,VPLST$$$.XPLが探索され,初期プレイリストが決定される(ステップS41〜S45)。なお,「$$$」は3桁の数字を意味する。
・DISCID.DATファイル中のSEARCH_FLGが1であるか否かを判断する(ステップS41)。SEARCH_FLGが1であるか否かに応じて,ステップS43,S42に移行する。
・全てのパーシステントストレージST内の特定のディレクトリ下にあるプレイリストファイル(VPLST$$$.XPL)を探索する(ステップS42)。
・ディスク内のADV_OBJディレクトリ直下にあるプレイリストファイル(VPLST$$$.XPL)を探索する(ステップS43)。
・VPLST$$$.XPLが1つ以上見つかったか否かを判断する(ステップS44)。VPLST$$$.XPLが1つ以上見つかった場合,初期プレイリストが決定される(ステップS45)。即ち,VPLST$$$.XPLの中で番号の一番大きなものを初期プレイリストとして再生が開始される。
(4)ディスプレイが定義されていない場合,APLST$$$.XPLが探索され,初期プレイリストが決定される(ステップS51〜S55)。これらのステップでは,ステップS41〜S45でのVPLST$$$.XPLに替えて,APLST$$$.XPLが用いられる。
APLST$$$.XPLが見つからない場合,例えば,再生が中止される(ステップS56)。このときの振る舞いは設定情報記憶部117の設定情報で定められる。
D.再生終了時のコンテンツの選択(図21)
上述のようにディスクDの挿入時にコンテンツ選択メニュが表示される。ディスクDの挿入時以外でもコンテンツ選択メニュを表示させたい場合がある。例えば,あるコンテンツの再生が終了したときや,コンテンツの再生を中断して他のコンテンツの再生を行いたい場合である。
図21は,再生終了時のコンテンツ選択の手順を表すフロー図である。
(1)再生終了の判定(ステップS41)
コンテンツの再生が終了したか否かが判定される。再生が終了したかどうかは,例えば,次の条件1),2)により判定できる。
1)停止ボタンが複数回押された場合
2)コンテンツ選択メニュ画面表示ボタンが押された場合(情報再生装置100の入力部116に複数コンテンツを選択するためのコンテンツ選択メニュ画面表示ボタンが設けられ,ユーザがこのボタンを押した場合)
再生が終了していればステップS42に移行する。再生が終了していなければ,コンテンツの再生が継続される。
(2)複数コンテンツの判定(ステップS42)
ディスクDに格納されるコンテンツの個数が複数であるか否かを判定する。なお,この判定の内容は,図17のステップS11と同様なので,詳細な説明を省略する。
(3)コンテンツ管理情報の読み込み(ステップS43)
複数コンテンツと判定されれば,コンテンツ管理情報が読み込まれる(ステップS43)。ディスクDに単一のコンテンツが格納されていると判定された場合,コンテンツの再生が終了する。
(4)次に再生するコンテンツの識別子(NEXT_CONT_ID)の有効性の判定(ステップS44)
コンテンツ管理情報のNEXT_CONT_IDが有効であるか(NEXT_CONT_IDが記録されているか)否かを判定する。この判定結果が“Yes”であれば,ステップS48に移行し,基準ディレクトリへのマウントがなされる。この判定結果が“No”であれば,ステップS45に移行し,マウントに先立って,コンテンツが選択される。
(5)コンテンツの選択(ステップS45〜S47)
サムネイル画像が読み込まれ(ステップS45),コンテンツ選択メニュが映像・音声出力装置120上に表示され(ステップS46),再生させるコンテンツが選択される(ステップS47)。なお,これらのステップは,図17のステップS13〜S15と実質的に変わる訳ではないので,詳細な説明を省略する。
(6)基準ディレクトリへのマウント(ステップS48)
次のコンテンツに対応するよう基準ディレクトリへのマウントがなされる。即ち,基準ディレクトリにマウントする対象が切り替えられる。
1)NEXT_CONT_IDが有効であれば,NEXT_CONT_IDで示されるコンテンツを再生するため,マウント対象が切り替えられる。このマウントの切替は,コンテンツのデータ構造によって異なる。
・図2Aのデータ構造の場合
コンテンツ内で使用されるURIのfile:///dvddisc/HVDVD_TSおよびfile:///dvddisc/ADV_OBJを,NEXT_CONT_IDで示されるコンテンツのHVDVD_TSディレクトリ(HVDVD_TS01など)およびADV_OBJディレクトリ(ADV_OBJ01など)にマウントする。例えば,HVDVD_TS02およびADV_OBJ02が,HVDVD_TSディレクトリ,ADV_OBJディレクトリそれぞれの基準ディレクトリとして,設定情報記憶部117に記憶される。そして,設定情報記憶部117に記憶される基準ディレクトリに基づいて,ディスクDからデータが読み出し,再生される。
・図2Bのデータ構造の場合
コンテンツ内で使用されるURIのfile:///dvddisc/を,NEXT_CONT_IDで示されるコンテンツのディレクトリ(HDCONT02など)にマウントする。例えば,HDCONT02が,HDCONTディレクトリの基準ディレクトリとして,設定情報記憶部117に記憶される。そして,設定情報記憶部117に記憶される基準ディレクトリに基づいて,ディスクDからデータが読み出し,再生される(つまり,以降はルートディレクトリがHDCONT02になる)。
2)NEXT_CONT_IDが有効でなければ,ユーザがステップS45〜S47で選択したコンテンツを再生するため,マウント対象が切り替えられる。このマウントの切替は,図17のステップS16と実質的に同様なので,詳細な説明を省略する。
上記の結果,複数コンテンツが記録されているディスクD上の,あるコンテンツの再生が終了,もしくは中断したときに,コンテンツ選択メニュの表示が可能となる。
また,コンテンツ管理情報に記述された,次に再生させるコンテンツの識別子(NEXT_CONT_ID)を利用することで,次のコンテンツの自動的に再生できる。なお,ステップS44での判定を省略することも可能である(NEXT_CONT_IDを用いない)。
本実施形態では,書き込み可能なHD DVDディスクやDVDディスクに複数のHD DVD-Videoコンテンツを格納し,それらのコンテンツを選択・再生できる。
また,DISCID.DATのリザーブ領域にマルチコンテンツフラグやコンテンツ数情報等を追加し,コンテンツ管理(コンテンツ選択メニュ表示等)に利用できる。
また,コンテンツ管理情報にDISCID.DATと同じコンテンツのID等を格納することにより,コンテンツを一意に特定し,コンテンツ管理に利用できる。
(変形例1)
本発明の変形例1に係る情報再生システム200につき説明する。
情報再生システム200の全体的構成は図1の情報再生システム100と同様である。情報再生システム200のディスクDは,コンテンツ管理ファイルを有しない。即ち,情報再生システム200のディスクDは,図3A〜図3Cに示すコンテンツ管理ファイル,コンテンツのサムネイル画像,コンテンツ選択メニュー用ディレクトリを有しないとする。情報再生システム200は,コンテンツ管理情報を用いること無く,コンテンツ選択メニュを表示できる。
図22は,情報再生システム200での再生開始時のコンテンツ選択の手順を表すフロー図である。
(1)HVDVD_TSディレクトリの探索(ステップS51)
ディスクD内を探索し,全てのHVDVD_TSディレクトリ(HVDVD_TS01,HVDVD_TS02,…,但し,狭義のHVDVD_TSディレクトリを除く)を見つける。なお,探索の順序は任意で良い。
(2)コンテンツ識別情報の取得(ステップS52)
広義のHVDVD_TSディレクトリの探索結果に基づいて,コンテンツを互いに識別するコンテンツ識別情報を取得する。例えば,以下の1),2)の手法で,コンテンツ識別情報を取得できる。
1)ディレクトリ名称からの取得
ディスクDのディレクトリ構造が,例えば,図2B,図2D,図2Eの場合,広義のHVDVD_TSディレクトリ(狭義のHVDVD_TSディレクトリを除く)の上位のHCONTディレクトリ(HCONT01,HVONT02等)によってコンテンツを識別できる。即ち,HCONTディレクトリの名称をコンテンツ識別情報として利用できる。
なお,HCONTディレクトリの名称に替えて,DISCID.DATのCONTENT_IDを用いても良い。即ち,コンテンツを互いに識別できれば足りる。
2)ネットワークNW(WEBサイト等)からの取得
WEBサイト等のネットワークNWから当該コンテンツのコンテンツ選択メニュ表示用データ(コンテンツ管理情報やサムネイル表示用画像など)を取得しても良い。
例えば,HVDVD_TSディレクトリ直下のDISCID.DATファイルを読み込み,PROVIDER_IDとCONTENT_IDを利用してWEBサイト(あるいはネットワークサーバ)にアクセスし,コンテンツ選択メニュ表示用データを取得する。例えば,PROVIDER_IDとCONTENT_IDと,WEBサイト(コンテンツ選択メニュ表示用データのダウンロード可能)のURLとを対応して表すテーブルを設定情報記憶部117に記憶させておく。このURLを用いて,データアクセスマネージャ111がネットワークNWからコンテンツ選択メニュ表示用データを取得する。
なお,取得するデータは,例えばコンテンツ選択メニュ用のHD DVD-Videoアドバンスドコンテンツ(プレイリストなどで構成)でも良い。即ち,コンテンツ選択メニュの表示に利用可能な情報であれば足りる。
(3)コンテンツの選択(ステップS53,S54)
取得したコンテンツ識別情報を用いて,コンテンツ選択メニュが映像・音声出力装置120上に表示され(ステップS53),再生させるコンテンツが選択される(ステップS54)。
(4)基準ディレクトリへのマウント(ステップS55)
基準ディレクトリへのマウントがなされる。このマウントは,図17のステップS16と同様なので詳細な説明を省略する。
以上のコンテンツの選択の後,コンテンツの種別判定およびコンテンツの再生が行われる。
以上のように,本変形例では,DISCID.DAT情報を利用してネットワークNWにアクセスし,コンテンツ選択メニュ用データを取得する。この結果,コンテンツ管理情報がなくてもコンテンツ選択メニュを表示できる。
(変形例2)
本発明の変形例2に係る情報再生システム300につき説明する。
情報再生システム300の全体的構成は図1の情報再生システム100と同様である。情報再生システム300のディスクDは,パーシステントストレージST内のデータを格納している。
図23は,情報再生システム300に係るディスクDのデータ構造を表す模式図である。
既述の情報再生装置100では,パーシステントストレージSTに保存されたデータをディスクD上のコンテンツと共にもしくは単独で再生できる。パーシステントストレージSTは,ネットワークNW等から取得(ダウンロード等)されたコンテンツ再生用のデータを保持し,再生時には利用するためのものである。ここで,同じコンテンツの再生をする場合でも,情報再生装置100が異なれば,パーシステントストレージSTでのデータの有無に相違が生じる可能性がある。この場合,データを有しないパーシステントストレージSTに対応する情報再生装置100ではデータのダウンロードが必要となる。
コンテンツの再生に使用されるパーシステントストレージST上のデータをディスクD上に記録することで,余分なダウンロードが不要となる。
図23に示すように,ディスクDのルートディレクトリの下に仮想のパーシステントストレージ用ディレクトリ(PSTORAGE)を配置する。PSTORAGEの下に,仮想の必須パーシステントストレージ用ディレクトリ(REQUIREDP),仮想の追加パーシステントストレージ用ディレクトリ(BASEPATH1,BASEPATH2など)が配置される。また,これらのディレクトリ内それぞれに,通常の必須パーシステントストレージ,追加パーシステントストレージに記録されているデータが記録される。なお,REQUIREDP,BASEPATH1,BASEPATH2などのディレクトリの下のディレクトリ構造は,それぞれ対応するパーシステントストレージSTでのディレクトリ構造と同じとする。
ディスクDにパーシステントストレージST上のデータを記録する場合,このデータを管理するパーシステントストレージ管理情報もディスクDに記録される。パーシステントストレージ管理情報は,ディスクDのルートディレクトリの下,もしくは仮想のパーシステントストレージ用ディレクトリ(P-STORAGE)の下に記録される。
図24は,パーシステントストレージ管理情報の一例を示す模式図である。
パーシステントストレージ管理情報は,パーシステントストレージ総合情報,パーシステントストレージ別情報を含む。
パーシステントストレージ総合情報は,パーシステントストレージ全体の情報であり,ストレージ数情報(PSTO_NUM)を有する。
パーシステントストレージ別情報は,パーシステントストレージ毎の情報であり,ストレージ数情報に対応する個数の位置情報(PSTO_URI,PSTO_PATH)を有する。
以下に,パーシステントストレージ管理情報を纏める。
<パーシステントストレージ総合情報>
・PSTO_NUM:仮想のパーシステントストレージ用ディレクトリの下に格納される仮想パーシステントストレージの個数
<パーシステントストレージ別情報>
・PSTO_URI:パーシステントストレージSTのURI(コンテンツ内で使用されるURI)
・PSTO_PATH:仮想のパーシステントストレージ用ディレクトリの絶対パス
パーシステントストレージ管理情報は,XML言語や任意のフォーマットで記述される。図24の例では,ディスクDのデータ構造が図23に対応する。URI(PSTO_URI)の記述“file:///required/”は,ディスクD上の絶対パス(PSTO_PATH)の記述”/PSTORAGE/REQUIRED/”と対応する。
情報再生システム300では,ディスクD上の仮想パーシステントストレージデータを使用して複数コンテンツを再生できる。
図25は,情報再生システム300の動作手順を表すフロー図である。
図25の動作手順では,図17のステップS11〜S16に,ステップS61,S62が追加されている。図25のステップS11〜S16は,図17のステップS11〜S16と実質的に変わる訳ではないので,詳細な説明を省略する。
(1)仮想のパーシステントストレージの存在有無の判定(ステップS61)
ディスクDに仮想のパーシステントストレージが存在するか否かを判定する。この判定には,例えば,以下の条件1),2)を利用できる。これら条件1),2)のいずれか,または双方を満たすときに,ディスクDに仮想のパーシステントストレージが存在すると判定する(”P_STO = 有”)。それ以外の場合は,ディスクDに仮想のパーシステントストレージが存在しないと判定する(”P_STO = 無”)。
1)ディスクDの所定の場所にパーシステントストレージ管理情報が格納されていること
2)ディスクDの所定の場所に仮想のパーシステントストレージ用のフォルダ(PSTORAGE)が存在すること
仮想のパーシステントストレージが存在すると判定されれば,ステップS62に移行する。仮想のパーシステントストレージが存在しないと判定された場合,複数コンテンツの再生準備処理が終了する。
(2)仮想のパーシステントストレージの基準ディレクトリへのマウント(ステップS62)
仮想のパーシステントストレージの基準ディレクトリへのマウントがなされる。
コンテンツ内で使用されるURIの“file:///required/”, “file:///additional/”, “file:///common/required/”,“file:///common/additional/”等を,仮想のパーシステントストレージ用ディレクトリ(P-STORAGE)にマウントする。つまり,ディスクD上の基準ディレクトリに,これらのURIの示す場所をマウントする。このとき,パスの対応関係は,パーシステントストレージ管理情報に従う。この結果,例えば,”/PSTORAGE/REQUIRED/”ディレクトリが“file:///required/”ディレクトリの基準ディレクトリとして,設定情報記憶部117に記憶される。そして,設定情報記憶部117に記憶される基準ディレクトリに基づいて,ディスクDからデータが読み出し,再生される。
その後,コンテンツの種別判定およびコンテンツの再生が行われる。
このようにして,ディスクDの仮想のパーシステントストレージ用ディレクトリを用いて,コンテンツを再生できる。即ち,パーシステントストレージSTを用いること無く,パーシステントストレージST用のデータを記録,再生できる。
(変形例3)
図26は,本発明の変形例3に係るディスクDのデータ構造を表す模式図である。
この例では,ディスクDにHD DVD-Videoコンテンツだけでなく,DVD-Videoコンテンツが記録されている。“CONT01”ディレクトリにHD DVD-Videoコンテンツ,“CONT02”ディレクトリにDVD-Videoコンテンツが記録されている。DVD-Videoコンテンツの制御・再生用のデータは,“VIDEO_TS”ディレクトリの下に記録される。
本図のディスクDでも,既述の図17の手順でコンテンツを選択できる。但し,選択されたコンテンツのアプリケーションタイプ(DVD-Videoコンテンツ,HD DVD-Videoコンテンツの何れであるか)を判別し,その判別結果に基づき再生方法を切り替える必要がある。アプリケーションタイプが,HD DVD-Video,DVD-Videoの何れであるかに応じて,HD DVD,DVD-Videoとしてコンテンツが再生される。
コンテンツのアプリケーションタイプは,次の1),2)によって判別できる。
1)コンテンツ管理情報のAPP_TYPE
2)コンテンツ用ディレクトリ以下のディレクトリ構造
2)では,コンテンツ用ディレクトリの下に,HVDVD_TSディレクトリ及びADV_OBJディレクトリが存在すれば,HD DVD-Videoコンテンツと判定される。一方,コンテンツ用ディレクトリの下に,VIDEO_TSディレクトリが存在すればDVD-Videoコンテンツと判定される。
以上のように,HD DVD-VideoコンテンツとDVD-Videoコンテンツが混在する複数コンテンツディスクをコンテンツのアプリケーションタイプに合わせて再生することが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張,変更可能であり,拡張,変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施形態に係る情報再生システムを表すブロック図である。 ディスクのデータ構造の例を示す図である。 ディスクのデータ構造の例を示す図である。 ディスクのデータ構造の例を示す図である。 ディスクのデータ構造の例を示す図である。 ディスクのデータ構造の例を示す図である。 コンテンツ選択メニュ用データを格納したディスクのデータ構造の例を示す図である。 コンテンツ選択メニュ用データを格納したディスクのデータ構造の例を示す図である。 コンテンツ選択メニュ用データを格納したディスクのデータ構造の例を示す図である。 コンテンツ管理情報のび書式の一例を示す図である。 DISCID.DATのデータ構造の例を示す図である。 プレイリストによる制御状態を表す図である。 プレイリストの概要を示す図である。 タイトル情報のデータ構造の一例を示す図である。 タイトル情報のデータ構造の一例を示す図である。 タイトル情報のデータ構造の一例を示す図である。 タイトル情報のデータ構造の一例を示す図である。 タイトル情報のデータ構造の一例を示す図である。 タイトル情報のデータ構造の一例を示す図である。 マニフェストのデータ構造の一例を示す図である。 マークアップのデータ構造の一例を示す図である。 スクリプタのデータ構造の一例を示す図である。 再生開始時のコンテンツ選択手順の一例を表すフロー図である。 コンテンツ選択メニューの一例を示す図である。 対象コンテンツの判別手順の一例を示す図である。 コンテンツの再生手順の一例を示す図である。 再生中止時のコンテンツ選択手順の一例を表すフロー図である。 再生開始時のコンテンツ選択手順の変形例を表すフロー図である。 ディスクのデータ構造の変形例を示す図である。 パーシステントストレージ管理情報の一例を示す模式図である。 再生開始時のコンテンツ選択手順の変形例を表すフロー図である。 ディスクのデータ構造の変形例を示す図である。
符号の説明
100…情報再生システム,110…情報再生装置,111…データアクセスマネージャ,112…ナビゲーションマネージャ,113…データキャッシュ,114…プレゼンテーションエンジン,115…AVレンダラ,116…入力部,117…設定情報記憶部,120…映像・音声出力装置,131…コンテンツ種別判定部,132…コンテンツ選択部,133…コンテンツ再生部

Claims (12)

  1. 複数のコンテンツにそれぞれ対応する複数のコンテンツファイルと,
    前記複数のコンテンツそれぞれの再生を制御するための複数のプレイリストファイルと,
    コンテンツの個数が複数であることを表すマルチコンテンツ識別子と,コンテンツの個数を表すコンテンツ数情報と,を有する設定ファイルと,
    前記複数のコンテンツの選択を管理するためのコンテンツ管理ファイルと,
    を具備することを特徴とする情報記憶媒体。
  2. 前記設定ファイルと前記コンテンツ管理ファイルの双方が,前記情報記憶媒体を識別する媒体識別子と,前記複数のコンテンツを識別するコンテンツ識別子と,前記複数のコンテンツの提供者を識別する提供者識別子と,を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶媒体。
  3. 複数のコンテンツにそれぞれ対応する複数のコンテンツファイルと,この複数のコンテンツそれぞれの再生を制御するための複数のプレイリストファイルと,コンテンツが複数であることを表すマルチコンテンツ識別子と,コンテンツの個数を表すコンテンツ数情報と,を有する設定ファイルと,前記複数のコンテンツの選択を管理するためのコンテンツ管理ファイルと,を備える情報記憶媒体から前記コンテンツ管理ファイルを読み出すステップと,
    前記読み出されたコンテンツ管理ファイルに基づいて,コンテンツの選択を促す画像を表示するステップと,
    前記表示される画面に対応して,コンテンツを選択する情報を入力するステップと,
    前記選択されるコンテンツに対応するプレイリストファイルに基づいて,このコンテンツを再生するステップと,
    を具備することを特徴とする情報再生方法。
  4. 前記設定ファイルが,前記複数のコンテンツを識別するコンテンツ識別子と,前記複数のコンテンツの提供者を識別する提供者識別子と,を有し,
    前記コンテンツ識別子および提供者識別子に基づき,コンテンツの画像を取得するステップ,をさらに具備し,
    前記表示するステップにおいて,前記画像を表示する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報再生方法。
  5. 複数のコンテンツにそれぞれ対応する複数のコンテンツファイルと,
    前記複数のコンテンツそれぞれの再生を制御するための複数のプレイリストファイルと,
    コンテンツの個数が複数であることに対応するディレクトリまたはファイルと,
    を具備することを特徴とする情報記憶媒体。
  6. 前記ディレクトリが,前記複数のコンテンツファイルをそれぞれ格納する複数のディレクトリである
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報記憶媒体。
  7. 前記ファイルが,前記複数のコンテンツの選択を管理するためのコンテンツ管理ファイルである
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報記憶媒体。
  8. 前記ファイルが,コンテンツの個数が複数であることを表すマルチコンテンツ識別子を有する設定ファイルである
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報記憶媒体。
  9. パーシステントストレージを管理するパーシステントストレージ管理情報を有するストレージ管理ファイル
    をさらに具備することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の情報記憶媒体。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1項に記載の情報記憶媒体から前記ディレクトリまたはファイルの情報を読み出すステップと,
    前記読み出された情報に基づいて,前記情報記憶媒体中のコンテンツの個数が複数であるか否かを判定するステップと,
    前記コンテンツの個数が複数と判定された場合に,コンテンツの選択を促す画像を表示するステップと,
    前記表示される画面に対応して,コンテンツを選択する情報を入力するステップと,
    前記選択されるコンテンツに対応するプレイリストファイルに基づいて,このコンテンツを再生するステップと,
    を具備することを特徴とする情報再生方法。
  11. 前記再生するステップの終了後に,コンテンツの選択を促す画像を表示するステップ,
    をさらに具備することを特徴とする請求項10に記載の情報再生方法。
  12. 前記パーシステントストレージ管理情報に基づき,パーシステントストレージにマウントするステップ,
    をさらに具備することを特徴とする請求項10または11に記載の情報再生方法。
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