JP2010113492A - 商品販売データ処理装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】POS端末等の商品販売データ処理装置の静電気対策を効果的に行う。
【解決手段】商品販売データ処理装置101は、情報入力するための入力部104,111と、静電気除去材131が上面に設けられ押下自在な静電気除去キー161とを備えている。商品販売データ処理装置101の情報処理部は、入力部104,111から入力された情報に基づいて商品販売データ処理を実行し、商品販売データ処理の終了後に入力部104,111による情報入力を禁止する禁止モードを設定する。また、静電気除去キー161の押下に応じてこの禁止モードの設定を解除する。
【選択図】図1

Description

本発明は、POS端末等の商品販売データ処理装置、及び、商品販売データ処理装置用のコンピュータプログラムに関する。
電子機器のユーザが帯電している場合、ユーザから電子機器内に静電気が侵入して回路に流れる等の要因により、電子機器が誤作動や故障を起こすことがある。そこで、あらゆる電子機器には、静電気対策が施されている。このような静電気対策は、電子機器の一種である商品販売データ処理端末(例えばPOS端末)に対しても必要とされる。静電気対策が施されたPOS端末として、例えば特許文献1には、本体に挿入される鍵(回転位置によりPOS端末の設定が変更される)を介して侵入する静電気の影響を無くすようにしたものが記載されている。
特開2007−34635公報
ところで、POS端末のユーザが本体に挿入された鍵に触れる機会は、POS端末の設定変更をする場合だけである。このような設定変更の機会は、ユーザの使用権限を変更する場合等に限られるため少ない。したがって、特許文献1に記載された技術による静電気対策の効果は限定的なものとなる。
本発明の目的は、静電気対策が施された商品販売データ処理装置を提供することである。
本発明の商品販売データ処理装置は、情報処理を実行する情報処理部と、静電気除去機能を有する静電気除去材が上面に設けられ押下自在な静電気除去キーと、情報入力するための入力部と、を備え、前記情報処理部が、前記入力部から入力された情報に基づいて商品販売データ処理を実行し、前記商品販売データ処理の終了後に前記入力部による情報入力を禁止する禁止モードを設定し、前記静電気除去キーの押下に応じて前記禁止モードの設定を解除する。
本発明のコンピュータプログラムは、静電気除去機能を有する静電気除去材が上面に設けられ押下自在な静電気除去キーと、情報入力するための入力部と、を備える商品販売データ処理装置のコンピュータにインストールされて、当該コンピュータに、前記入力部から入力された情報に基づいて商品販売データ処理を実行する機能と、前記商品販売データ処理の終了後に前記入力部による情報入力を禁止する禁止モードを設定する機能と、前記静電気除去キーの押下に応じて前記禁止モードの設定を解除する機能と、を実行させる。
本発明によれば、禁止モードの設定を解除して情報処理部に商品販売データ処理を実行させるためには、ユーザは必ず静電気除去材に触れることになるので、POS端末等の商品販売データ処理装置の静電気対策を効果的に行うことができる。
本発明の実施の形態について図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態の商品販売データ処理装置は、POS端末101への適用例である。
図1は、POS端末101を示す外観斜視図である。POS端末101は、板金製のレジ台301に載置されたドロワ102の上に載置されている。レジ台301は、床面(図示せず)に設置されている。POS端末101の上面には、POS端末101を操作するオペレータに向けて情報を表示するオペレータ用表示器105が配置されている。オペレータ用表示器105よりも奥側には、顧客に向けて情報を表示する客用表示器107が立設されている。オペレータ用表示器105の左側には、レシート(図示せず)を印刷発行するレシートプリンタ106が設けられている。また、POS端末101には、通信ケーブル(図示せず)を介して上位装置等の外部機器と通信を実行するための通信インターフェース113(図3参照)が内蔵されている。
POS端末101には、入力部としてのバーコードスキャナ111が接続されている。バーコードスキャナ111は、商品にバーコード形態で付された商品コードを読み取って出力する。バーコードスキャナ111から出力された商品コードはPOS端末101に入力される。POS端末101には、オペレータ用表示器105の手前側に位置させて、情報を入力する入力部としてのキーボード104が押下可能に配置されている。
図2は、キーボード104を示す模式図である。キーボード104は、各機能が割り当てられた複数個のキーを有する。キーボード104が有するキーは、例えば、数字を入力するためのテンキー104a、上面に「小計」と表示された仮締めキー104b、上面に「現計」と表示された締めキー104cである。さらに、POS端末101(図1参照)の上面には、キーボード104に隣接させて、静電気除去キー161が押下可能に配置されている。静電気除去キー161の表面には、静電気除去材としての静電気除去シート131が貼付されている。静電気除去シート131は、一例として、ゴムシートである基材と導電性粉体が混入された機能材とが組み合わされて構成されている。静電気除去シート131には、「静電気除去」という文字列が印字されている。静電気除去シート131は、図1に示すように、導線132によって、板金製のレジ台301と接続されている。静電気除去シート131が静電気除去キー161の表面に貼付されているため、静電気除去キー161を押下する際、オペレータは必ず静電気除去シート131に触れることになる。すると、オペレータに帯電している電気は静電気除去シート131に流れ出る。オペレータから静電気除去シート131に流れ出た静電気は、導線132を介してレジ台301に拡散する過程で空気中に放電される。
図3は、POS端末101のハードウェア構成を示すブロック図である。POS端末101は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU201を備えている。CPU201には、ROM202、RAM203、及び、HDD204がバス接続されている。HDD204には、コンピュータプログラム252や各種ファイルが記憶されている。ファイルの一例は、商品コードに対応付けて商品情報(商品名、単価等)を記憶するPLUファイル253である。HDD204に記憶されているコンピュータプログラム252や各種ファイルは、POS端末101の起動時、その全部又は一部がRAM203にコピーされて使用される。
CPU201には、前述したドロワ102、キーボード104、オペレータ用表示器105、レシートプリンタ106、客用表示器107、バーコードスキャナ111、通信インターフェース113、静電気除去キー161が、いずれも各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介して接続され、CPU201によって動作制御される。
POS端末101のCPU201は、コンピュータプログラム252に従い、商品販売データ処理を実行する。ここで、商品販売データ処理について概略的に説明する。まず、取引が開始されると、オペレータは商品に付された商品コードをバーコードスキャナ111に読み取らせる。すると、POS端末101には商品コードが入力される。そこで、POS端末101のCPU201は、この商品コードに対応する商品情報をPLUファイル253から取得してRAM203に記憶する処理を実行する。この処理は、オペレータによって仮締めキー104bが押下されるまで実行される。POS端末101のCPU201は、仮締めキー104bの押下を判定すると、RAM203に記憶された商品情報に含まれる単価に基づいて合計金額を算出してRAM203に記憶する。このとき、POS端末101のCPU201は、テンキー104aの押下によって入力される預り金額もRAM203に記憶する。そして、POS端末101のCPU201は、締めキー104cの押下を判定すると、RAM203に記憶されている預り金額と合計金額とに基づいて釣銭金額を算出してRAM203に記憶する。さらに、POS端末101のCPU201は、ドロワ102を駆動制御して引出し103を開放させ、レシートプリンタ106を駆動制御してRAM203に記憶された商品情報や金額等が印刷されたレシートを発行させる。こうして、一取引分の商品販売データ処理が終了する。なお、このような商品販売データ処理装置の実行中、POS端末101のCPU201は、オペレータ用表示器105と客用表示器107とに、商品情報や金額等の必要な情報を適宜表示させている。
ところで、POS端末101のCPU201は、このような商品販売データ処理の終了に応じて、コンピュータプログラム252に従って「禁止モード」を設定する。「禁止モード」を設定することにより、POS端末101のCPU201は、各々の入出力回路を制御する等して、キーボード104(静電気除去キー161を除く)及びバーコードスキャナ111の機能を停止する。こうして、静電気除去キー161を除くキーボード104とバーコードスキャナ111とによる情報入力機能が禁止されるので、バーコードスキャナ111からPOS端末101に商品コードを入力したりテンキー104aを押下して数字を入力したりすることができなくなる。つまり、「禁止モード」の設定中は、POS端末101のCPU201に商品販売データ処理を実行させることはできない。
次に、「禁止モード」に設定されたPOS端末101のCPU201が実行する処理について図4に基づいて説明する。
図4は、POS端末101のCPU201が実行する処理の流れを示すフローチャートである。「禁止モード」の設定中、POS端末101のCPU201は、オペレータ用表示器105に静電気除去メッセージM1(図5参照)を表示している(ステップS101)。
図5は、静電気除去メッセージM1が表示されたオペレータ用表示器105を示す模式図である。オペレータ用表示器105には、通常、商品販売データ処理中に情報を表示するための基本画面(図示せず)が表示されている。ところが、「禁止モード」が設定されている場合、図5に示すように基本画面はグレーアウトされている。そして、グレーアウトされた基本画面上には、静電気除去メッセージM1を示すウインドウWが表示されている。静電気除去メッセージM1は、一例として、「静電気除去キーを押下して下さい」という文字列である。オペレータ用表示器105に表示された静電気除去メッセージM1によって、オペレータに対して静電気除去キー161の押下操作を促すことができる。
図4の説明に戻る。POS端末101のCPU201は、静電気除去キー161の押下を判定すると(ステップS102のY)、静電気除去キー161の押下時間を計時して、静電気除去キー161の押下時間が規定時間に達するか否かを判定する(ステップS103)。ここで、規定時間は一例として「2秒」である。また、規定時間のデータは、ROM202に記憶されている。そして、POS端末101のCPU201は、静電気除去キー161の押下時間が規定時間に達しなかったと判定した場合には(ステップS103のN)、オペレータ用表示器105にエラーメッセージM2(図6参照)を表示する(ステップS105)。
図6は、エラーメッセージM2が表示されたオペレータ用表示器105を示す模式図である。グレーアウトされた基本画面上のウインドウWには、静電気除去メッセージM1(図5参照)に代えて、エラーメッセージM2が表示されている。エラーメッセージM2は、一例として、「2秒以上押下して下さい」という文字列である。ここで、エラーメッセージM2中の「2秒」とはROM202に記憶されている規定時間である。このようなエラーメッセージM2によって、オペレータに対しては、静電気除去キー161を規定時間以上押下することを促すことができる。
図4の説明に戻る。POS端末101のCPU201は、オペレータ用表示器105にエラーメッセージM2を表示した後、例えば一定時間経過後に、再びオペレータ用表示器105に静電気除去メッセージM1を表示して(ステップS101)、静電気除去キー161の押下に待機する(ステップS102)。
そして、静電気除去キー161が押下されて(ステップS102のY)、POS端末101のCPU201が、静電気除去キー161の押下時間が規定時間に達したと判定した場合には(ステップS103のY)、POS端末101のCPU201は、オペレータ用表示器105に表示中のウインドウWを消去して基本画面のグレーアウトを解除し、「禁止モード」の設定を解除する(ステップS104)。「禁止モード」の設定が解除されることにより、禁止されていたキーボード104及びバーコードスキャナ111の入力機能が復帰するので、POS端末101のCPU201に商品販売データ処理を実行させることが可能となる。
そして、本実施の形態のPOS端末101によれば、禁止モードの設定を解除してPOS端末101のCPU201に商品販売データ処理を実行させるためには、オペレータは静電気除去キー161を押下しなくてはならない。このとき、オペレータは必ず静電気除去シート131に触れることになるので、オペレータの静電気は静電気除去シート131によって放電される。また、本実施の形態では、禁止モードの設定解除のためには、オペレータは、静電気除去キー161、つまり、静電気除去シート131に規定時間(例えば2秒)以上触れなくてはいけないため、静電気の除去がより確実に行われる。
POS端末を示す外観斜視図である。 キーボードを示す模式図である。 POS端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 POS端末のCPUが実行する処理の流れを示すフローチャートである。 静電気除去メッセージが表示されたオペレータ用表示器を示す模式図である。 エラーメッセージが表示されたオペレータ用表示器を示す模式図である。
符号の説明
101…POS端末(商品販売データ処理装置)、104…キーボード(入力部)、105…オペレータ用表示器(表示部)、111…バーコードスキャナ(入力部)、131…静電気除去シート(静電気除去材)、161…静電気除去キー、201…CPU(情報処理部)、252…コンピュータプログラム、M1…静電気除去メッセージ、M2…エラーメッセージ

Claims (6)

  1. 情報処理を実行する情報処理部と、
    静電気除去機能を有する静電気除去材が上面に設けられ押下自在な静電気除去キーと、
    情報入力するための入力部と、
    前記情報処理部が、前記入力部から入力された情報に基づいて商品販売データ処理を実行する手段と、
    前記情報処理部が、前記商品販売データ処理の終了後に前記入力部による情報入力を禁止する禁止モードを設定する手段と、
    前記情報処理部が、前記静電気除去キーの押下に応じて前記禁止モードの設定を解除する手段と、
    を備える商品販売データ処理装置。
  2. 前記情報処理部は、前記静電気除去キーの押下に応じて、当該静電気除去キーの押下時間を計時し、当該押下時間が規定時間に達したと判定した場合には、前記禁止モードの設定を解除する、
    請求項1記載の商品販売データ処理装置。
  3. 情報表示機能を有する表示部を備え、
    前記情報処理部は、前記静電気除去キーの押下時間が規定時間に達しなかったと判定した場合には、当該規定時間以上の前記静電気除去キーの押下を促すエラーメッセージを前記表示部に表示する、
    請求項2記載の商品販売データ処理装置。
  4. 前記情報処理部は、前記禁止モードを設定すると共に、前記静電気除去キーの押下を促す静電気除去メッセージを前記表示部に表示する、
    請求項3記載の商品販売データ処理装置。
  5. 静電気除去機能を有する静電気除去材が上面に設けられ押下自在な静電気除去キーと、情報入力するための入力部と、を備える商品販売データ処理装置のコンピュータにインストールされて、当該コンピュータに、
    前記入力部から入力された情報に基づいて商品販売データ処理を実行する機能と、
    前記商品販売データ処理の終了後に前記入力部による情報入力を禁止する禁止モードを設定する機能と、
    前記静電気除去キーの押下に応じて前記禁止モードの設定を解除する機能と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
  6. 前記商品販売データ処理装置のコンピュータに、
    前記静電気除去キーの押下に応じて、当該静電気除去キーの押下時間を計時し、当該押下時間が規定時間に達したと判定した場合には、前記禁止モードの設定を解除する機能を実行させる、
    請求項5記載のコンピュータプログラム。
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