JP2010113101A - 画像表示装置および発光制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光対象物を高い精度で発光させることを可能とする画像表示装置および発光制御方法を提供する。
【解決手段】制御部221Cは、画素回路G100に含まれる発光素子EL1を発光させる強度に応じて、電圧信号印加期間Tvの長さと、電流信号印加期間Tiの長さとを設定する。設定された電圧信号印加期間Tvで、発光素子EL1を含む画素回路G100に、該画素回路G100に対応する信号線SL1を介して、電圧Vdataを印加するための第1処理が行なわれる。その後、設定された電流信号印加期間Tiで、発光素子EL1を含む画素回路G100に対応する信号線SL1を利用して、該画素回路G100に、該画素回路G100に含まれる発光素子EL1を発光させる強度に対応する電流信号Idataを流すための第2処理が行なわれる。
【選択図】図2
【解決手段】制御部221Cは、画素回路G100に含まれる発光素子EL1を発光させる強度に応じて、電圧信号印加期間Tvの長さと、電流信号印加期間Tiの長さとを設定する。設定された電圧信号印加期間Tvで、発光素子EL1を含む画素回路G100に、該画素回路G100に対応する信号線SL1を介して、電圧Vdataを印加するための第1処理が行なわれる。その後、設定された電流信号印加期間Tiで、発光素子EL1を含む画素回路G100に対応する信号線SL1を利用して、該画素回路G100に、該画素回路G100に含まれる発光素子EL1を発光させる強度に対応する電流信号Idataを流すための第2処理が行なわれる。
【選択図】図2
Description
本発明は、画素毎に画素回路を有する画像表示装置および発光制御方法に関し、特に電流を使用して発光素子の発光強度を制御する画像表示装置および発光制御方法に関する。
電流駆動型の発光素子を用いた画像表示装置として、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた画像表示装置(以下、有機EL表示装置という)が知られている。この自発光する有機EL素子を用いた有機EL表示装置は、液晶表示装置で使用されるバックライトが不要で、装置の薄型化に最適である。また、有機EL表示装置は、視野角にも制限がないため、次世代の表示装置として実用化が期待されている。
また、有機EL表示装置に用いられる有機EL素子は、各発光素子の輝度が当該発光素子に流れる電流により制御される点で、液晶セルが当該液晶セルに印加される電圧により制御される液晶表示装置とは異なる。
有機EL素子を用いた画像表示装置の駆動方式には、パッシブマトリクス方式と、アクティブマトリクス方式とがある。アクティブマトリクス方式の有機EL表示装置は、パッシブマトリクス方式の有機EL表示装置に対して、有機EL素子の長寿命化および大画面化において有利である。そのため、アクティブマトリクス方式の有機EL表示装置の研究開発が盛んに行われている。
また、アクティブマトリクス方式は、各画素に書き込まれる信号の種類によって、電圧書込み方式と、電流書込み方式とに分類される。
アクティブマトリクス方式の有機EL表示装置は、各画素の明るさは各画素に設置された有機EL素子に流れる電流値によって決定され、その電流値は有機EL素子に直列に接続される駆動トランジスタのゲート・ソース電極間に印加される電圧によって制御される。
一般に、駆動トランジスタの電流電圧特性である閾値電圧およびキャリアの移動度は、トランジスタの製造プロセス、材料構成および構造等によりばらつきが生じる。そのため、駆動トランジスタの電流電圧特性のばらつきに対する対策を行なわないと、有機EL表示装置において、各画素間の明るさがばらつき、表示される画像において表示むらが生じる。そこで、表示される画像における表示むらを低減させるための多くの技術が報告されている。
特許文献1では、電流書込み方式の表示装置において、電流信号印加期間の前に、電圧信号印加期間を設けることで、表示むらを低減させるための技術が開示されている。
具体的には、図16に示されるように、水平走査期間113a内の始めの期間114aにおいて、ソース信号線に階調に応じた電圧値の電圧を印加する。ソース信号線に電圧が印加された場合、ソース信号線の電圧変化の速度は、ソース信号線の配線抵抗とソース信号線の浮遊容量とから決まる時定数により決まる。そのため、当該ソース信号線の電圧変化の速度は比較的高速である(数μs程度)。
その後、FET(Field Effect Transistor)であるドライバー素子を利用してEL素子72(図17参照)に電流を流す場合において、各画素に対応するドライバー素子の電流電圧特性のばらつきがあると、ドライバー素子のゲート電圧とドレイン電流の関係が画素ごとにばらつく。したがって、各画素に対応するEL素子72に流れる電流量がばらつくため、各EL素子72の輝度がばらつく。すなわち、表示される画像において表示むらが発生する。
そこで、特許文献1に開示される表示装置は、期間114aの後の期間115aにおいて、電流値に応じた電流をソース信号線に流すことにより、ドライバー素子のゲートに印加される電圧を、所定のドレイン電流が流れるように変化させる。これにより、特許文献1では、トランジスタの電流電庄特性のばらつきを補正し、表示むらを低減させる。
図17は、表示むらを低減させるための処理を実現する回路構成を示す図である。
まず、ソース信号線毎に設けられた階調データ検出部52a(52b)が、電流源53a(53b)、電圧源104a(104b)を制御することにより、映像信号が示す階調ごとに、電流源53が供給する電流量または電圧源104aが印加する電圧の電圧値を変化させる。
これにより、期間114aにおいて、階調に応じた電圧がソース信号線に印加される。また、期間115aにおいて、階調に応じた電流がソース信号線に流れることにより、ドライバー素子のゲートに印加される電圧が、所定のドレイン電流が流れるように変化する。以上の処理を行なうことにより、特許文献1に開示される表示装置は、表示むらを低減させる。
特開2003−066908号公報(図12および図13)
一般的に、電流書込み方式の表示装置では、発光素子を所望の輝度で発光させるためには、諧調(輝度)に応じた電流信号を高い精度で流すことが求められる。また、一般的に、電流書込み方式の表示装置では、諧調(輝度)に応じた電流信号を流すことが可能な期間(電流信号印加期間)が限られている。
特許文献1に開示されている電流書込み方式の表示装置では、電流信号を流すための期間(電流信号印加期間)の長さは一定である。ソース信号線の電圧変化の速さは、データドライバーに設けられた定電流源もしくは駆動TFTの出力抵抗とソース信号線の寄生容量とから計算される時定数によって決まる。この時定数は、表示装置が大画面の表示パネルを使用した装置である場合、数百μsとなる。
そのため、発光素子をある輝度レベル以下の輝度で発光させる必要がある場合、所定の長さの電流信号印加期間内では、当該輝度に対応する電流信号に対応する電圧に対応する電荷の全てを、コンデンサ等の電圧記憶素子に保持させることができない場合が生じる。この場合、特許文献1に開示されている電流書込み方式の表示装置では、発光素子を高い精度で発光させることができない。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、発光対象物を高い精度で発光させることを可能とする画像表示装置および発光制御方法を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う画像表示装置は、マトリクス状に配置された複数の発光画素を有し、各発光画素を発光させる強度を電流信号により設定する装置である。複数の発光画素の各々は、外部から供給される電流に応じて発光する。画像表示装置は、複数の発光画素と、それぞれ、接続される複数の信号線と、複数の発光画素のうち処理対象となる処理対象発光画素に、該処理対象発光画素に対応する信号線を介して、電圧を印加するための第1処理と、処理対象発光画素に対応する信号線を利用して、該処理対象発光画素に、該処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理とを行なうための制御部とを備える。制御部は、処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、第1処理を行なう期間である第1期間の長さと、第2処理を行なう第2期間の長さとを設定する。制御部は、設定された第1期間で第1処理を行なった後、設定された第2期間で第2処理を行なう。
この発明の他の局面に従う発光制御方法は、マトリクス状に配置された複数の発光画素を有し、各発光画素を発光させる強度を電流信号により設定する装置であって、かつ、各発光画素に接続される信号線を備える画像表示装置が行なう発光制御方法である。複数の発光画素の各々は、外部から供給される電流に応じて発光する。発光制御方法は、複数の発光画素のうち処理対象となる処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、処理対象発光画素に、該処理対象発光画素に対応する信号線を介して、電圧を印加するための第1処理を行なう期間である第1期間の長さと、処理対象発光画素に対応する信号線を利用して、該処理対象発光画素に、該処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理を行なう第2期間の長さとを設定する設定ステップと、設定された第1期間で第1処理を行なった後、設定された第2期間で第2処理を行なう処理実行ステップとを備える。
すなわち、本発明に従う画像表示装置および発光制御方法によれば、処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、第1期間の長さと、第2期間の長さとが設定される。設定された第1期間で、処理対象発光画素に、該処理対象発光画素に対応する信号線を介して、電圧を印加するための第1処理が行なわれる。その後、設定された第2期間で処理対象発光画素に対応する信号線を利用して、該処理対象発光画素に、該処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理が行なわれる。
すなわち、処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理を行なう第2期間の長さが設定される。
ここで、発光画素を発光させる強度を電流信号により設定する画像表示装置において、仮に、処理対象発光画素を発光させる強度が大きいほど、第2期間が長く設定されたとする。この場合、処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を該処理対象発光画素に流すための期間が十分に確保される。
したがって、発光対象物としての処理対象発光画素を高い精度で発光させることができる。
なお、本発明は、発光制御方法で行なわれる処理を、コンピュータに実行させるプログラムとしても実現することもできる。また、本発明は、当該プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体、集積回路としても実現することができる。
本発明によれば、処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、第1期間の長さと、第2期間の長さとが設定される。設定された第1期間で、処理対象発光画素に、該処理対象発光画素に対応する信号線を介して、電圧を印加するための第1処理が行なわれる。その後、設定された第2期間で処理対象発光画素に対応する信号線を利用して、該処理対象発光画素に、該処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理が行なわれる。
すなわち、処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理を行なう第2期間の長さが設定される。
ここで、発光画素を発光させる強度を電流信号により設定する画像表示装置において、仮に、処理対象発光画素を発光させる強度が大きいほど、第2期間が長く設定されたとする。この場合、処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を該処理対象発光画素に流すための期間が十分に確保される。
したがって、発光対象物としての処理対象発光画素を高い精度で発光させることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
(画像表示装置の構成)
図1は、第1の実施の形態における画像表示装置1000の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、画像表示装置1000は、制御回路100と、信号線制御部200と、走査線制御部300と、表示パネル400とを備える。
(画像表示装置の構成)
図1は、第1の実施の形態における画像表示装置1000の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、画像表示装置1000は、制御回路100と、信号線制御部200と、走査線制御部300と、表示パネル400とを備える。
表示パネル400は、アクティブマトリクス方式の表示パネルである。表示パネル400は、マトリクス状に配置された複数の画素回路を含む。複数の画素回路の各々は、外部からの制御に応じて発光する。複数の画素回路は、それぞれ、複数の信号線により、信号線制御部200と電気的に接続される。また、表示パネル400は、複数の走査線により、走査線制御部300と電気的に接続される。
以下においては、対象物Aが対象物Bと電気的に接続されている状態を説明する場合、単に、対象物Aが対象物Bと接続されているという記載をする。
制御回路100は、信号線制御部200および走査線制御部300を制御することにより、表示パネル400に画像を表示させる。制御回路100は、外部から映像信号IMGを受信する。映像信号IMGは、表示パネル400に表示させる画像のデジタルデータを示す信号である。映像信号IMGは、表示パネル400に配置された複数の画素回路のうち、1フレームの画像の1ラインに対応する複数の画素回路にそれぞれ対応する複数の画素データを示す。なお、映像信号IMGは、1フレームの画像を構成する全ての画素データを示してもよい。映像信号IMGが示す複数の画素データの各々は、輝度値を示す。輝度値は、一例として、“0”〜“255”の値であるとする。画素データが示す輝度値の値が大きいほど、画素回路の発光の強度は大きいとする。たとえば、輝度値“0”を示す画素データは、画素回路を発光させない画素データである。制御回路100は、受信した映像信号IMGを、信号線制御部200へ送信する。
(画素回路および信号線制御部の構成)
次に、表示パネル400に配置される複数の画素回路の構成と、信号線制御部200の構成とについて説明する。表示パネル400に配置される複数の画素回路の各々の構成は、以下の画素回路G100に示される構成を有する。
次に、表示パネル400に配置される複数の画素回路の構成と、信号線制御部200の構成とについて説明する。表示パネル400に配置される複数の画素回路の各々の構成は、以下の画素回路G100に示される構成を有する。
図2は、画素回路G100および信号線制御部200の内部構成の一例を示す図である。図2に示されるように、信号線制御部200は、データラッチ部210と、データ処理部220.1,・・・220.nとを含む。データ処理部220.1,・・・220.nの各々は、信号線SL1により、列単位の複数の画素回路G100と接続される。以下においては、データ処理部220.1,・・・220.nの各々を、総括して、データ処理部220ともいう。なお、信号線SL1には、寄生容量C0が生じているとする。
データラッチ部210は、1フレームの画像の1ラインに対応する複数の画素データを一時的に保持する。データラッチ部210は、一時的に保持した複数の画素データを、それぞれ、対応する行(ライン)の複数の画素回路G100へ送信する。具体的には、データラッチ部210は、画像の1ラインに対応する複数の画素データを示す映像信号IMGを制御回路100から受信すると、受信した映像信号IMGが示す複数の画素データの各々を、対応するデータ処理部220へ送信する。
ここで、一例として、表示パネル400において、1ライン(行)に1000個の画素回路G100が配置されているとする。また、映像信号IMGは、1ライン(行)に対応する1000個の画素データを示すとする。この場合、データラッチ部210は、映像信号IMGを受信すると、1000個の画素データの各々を、対応するデータ処理部220へ送信する。
データ処理部220は、D/A変換部221と、切替部222とを含む。
D/A変換部221は、電流源PAと、電圧源PVと、制御部221Cとを有する。
制御部221Cは、D/A変換部221内の各部(たとえば、切替部222)を制御する。また、制御部221Cは、画素データを受信し、受信した画素データに応じて以下の処理を行なう。
具体的には、制御部221Cは、受信した画素データが示す輝度値に基づいて、電流源PAが出力する電流を、電流信号Idataに設定する。電流信号Idataは、対応する画素回路G100内に当該電流信号Idataを流すことにより、当該画素回路G100内の発光素子を発光させる強度(輝度)に対応する電流である。たとえば、発光素子を発光させない場合、すなわち、画素データが示す輝度値が“0”である場合、電流信号Idataの電流値は“0”アンペアに設定される。
また、制御部221Cは、受信した画素データが示す輝度値に基づいて、電圧源PVが供給する電圧のレベルを目標電圧信号Vdataに設定する。目標電圧信号Vdataは、電流信号Idataが画素回路G100内および信号線SL1を流れ続けることにより、信号線SL1の電圧レベルおよび画素回路G100内の所定箇所の電圧レベルが最終的に達する電圧レベルを示す電圧信号である。目標電圧信号Vdataは、制御部221Cが受信した画素データが示す輝度値に基づいて設定される。
たとえば、発光素子を発光させない場合、すなわち、画素データが示す輝度値が“0”である場合、目標電圧信号Vdataは“0”ボルトに設定される。また、たとえば、電流信号Idataが画素回路G100内および信号線SL1を流れ続けることにより、信号線SL1の電圧レベルおよび画素回路G100内の所定箇所の電圧レベルが最終的に達する電圧レベルが“1”ボルトである場合、目標電圧信号Vdataは“1”ボルトに設定される。
切替部222は、信号線SL1により、画素回路G100と接続される。切替部222は、制御部221Cからの指示に応じて、電流源PAまたは電圧源PVと、信号線SL1とを接続する。
画素回路G100は、閾値電圧加算部110と、スイッチング素子SW1,SW2,SW5と、容量素子C1と、ドライバー素子DR6と、発光素子EL1とを含む。なお、画素回路G100は、走査線CL1,CL2,CL3と接続される。すなわち、走査線制御部300は、3本の走査線により、1つの画素回路G100と接続される。走査線制御部300は、走査線CL1,CL2,CL3の電圧レベルを制御する。
スイッチング素子SW1,SW2,SW5の各々は、Nチャネル型の電界効果トランジスタ(FET(Field Effect Transistor))である。なお、スイッチング素子SW1,SW2,SW5の各々は、Nチャネル型のFETに限定されることなく、Pチャネル型のFETであってもよい。なお、スイッチング素子SW1,SW2,SW5の各々は、トランジスタに限定されることなく、2つの端子間を導通状態および非導通状態にすることが可能な素子であれば、他の素子であってもよい。導通状態とは、電流を流すことが可能な状態である。非導通状態とは、電流を流すことが不可な状態である。
本実施の形態で使用する、スイッチング素子およびドライバー素子は、外部からの信号に応じて、導通状態および非導通状態のいずれかの状態になる素子である。また、本実施の形態におけるドライバー素子は、発光素子に電流を供給するための素子であるとする。
容量素子C1はコンデンサである。ドライバー素子DR6は、Nチャネル型の電界効果トランジスタ(FET)である。なお、ドライバー素子DR6は、Nチャネル型のFETに限定されることなく、Pチャネル型のFETであってもよい。
発光素子EL1は、有機EL素子である。有機EL素子は、当該有機EL素子自体に供給される電流が大きいほど、発光の度合いが大きくなる素子である。
閾値電圧加算部110は、ドライバー素子DR6の閾値電圧を検出する機能を有する。また、閾値電圧加算部110は、ドライバー素子DR6の閾値電圧に、発光素子EL1を発光させるための電流(電流信号Idata)に対応する電圧を加算した電圧(以下、加算済電圧という)を、ドライバー素子DR6のゲート電極と、ドライバー素子DR6のソース電極との間に印加する機能を有する。
閾値電圧加算部110は、スイッチング素子SW3,SW4と、容量素子C2とを含む。スイッチング素子SW3,SW4の各々は、Nチャネル型のFETである。なお、スイッチング素子SW3,SW4の各々は、Nチャネル型のFETに限定されることなく、Pチャネル型のFETであってもよい。なお、スイッチング素子SW3,SW4の各々は、トランジスタに限定されることなく、2つの端子間を導通状態および非導通状態にすることが可能な素子であれば、他の素子であってもよい。容量素子C2はコンデンサである。
以下の説明において、信号および信号線の2値的な高電圧状態(電圧Vdd)および低電圧状態を、それぞれ、「Hレベル」および「Lレベル」とも称する。また、以下においては、各素子のゲート電極、ドレイン電極およびソース電極を、それぞれ、ゲート、ドレインおよびソースともいう。
スイッチング素子SW1のゲートは走査線CL1と接続される。スイッチング素子SW1のソースは、信号線SL1と接続される。スイッチング素子SW1のドレインは、容量素子C1の有する2つの電極の一方と接続される。スイッチング素子SW1のドレインは、ドライバー素子DR6のソースと接続される。
スイッチング素子SW2のゲートは走査線CL1と接続される。スイッチング素子SW2のドレインは、電源線PL2と接続される。電源線PL2は、Hレベルの電圧(電圧Vdd)を供給する電源線であるとする。電源線PL2が供給する電圧は、ドライバー素子DR6の閾値電圧より十分に大きな電圧であるとする。スイッチング素子SW2のソースは、容量素子C1の有する2つの電極の他方と接続される。
スイッチング素子SW5のゲートは走査線CL3と接続される。スイッチング素子SW5のドレインは、ドライバー素子DR6のソースと接続される。スイッチング素子SW5のソースは、発光素子EL1のアノードと接続される。
容量素子C1の有する2つの電極の他方は、容量素子C2の有する2つの電極の一方と接続される。
ドライバー素子DR6のゲートは、容量素子C2の有する2つの電極の他方と接続される。また、ドライバー素子DR6のゲートは、スイッチング素子SW3のソースと接続される。ドライバー素子DR6のドレインは、電源線PL2と接続される。ドライバー素子DR6のソースは、スイッチング素子SW5のドレインと接続される。
発光素子EL1のカソードは、負電源線PL1と接続される。負電源線PL1は、0V以下の電圧を供給する電源線であるとする。
スイッチング素子SW3のゲートは、走査線CL2と接続される。スイッチング素子SW3のドレインは、電源線PL2と接続される。
スイッチング素子SW4のゲートは、走査線CL2と接続される。スイッチング素子SW4のドレインは、容量素子C1の有する2つの電極の他方と接続される。スイッチング素子SW4のソースは、ドライバー素子DR6のソースおよびスイッチング素子SW1のドレインと接続される。
容量素子C2の有する2つの電極の一方は、容量素子C1の有する2つの電極の他方と接続される。容量素子C2の有する2つの電極の他方は、ドライバー素子DR6のゲートと接続される。
なお、画素回路G100に含まれる各素子間の接続は、上記した接続状態に限定されない。また、画素回路G100の構成は、後述する処理を行なう機能を有する構成であれば、前述した構成に限定されない。
(ドライバー素子の特性)
発光素子EL1を発光させるために使用されるドライバー素子DR6は、FETである。そのため、ドライバー素子DR6の特性を示す特性係数βは、以下の式(1)で表される。
発光素子EL1を発光させるために使用されるドライバー素子DR6は、FETである。そのため、ドライバー素子DR6の特性を示す特性係数βは、以下の式(1)で表される。
β=μCox(W/L) …(1)
μ:キャリアの移動度
Cox:酸化膜の単位面積あたりの容量
W:ゲート幅
L:チャネル長
μ:キャリアの移動度
Cox:酸化膜の単位面積あたりの容量
W:ゲート幅
L:チャネル長
すなわち、特性係数βはキャリアの移動度に比例する。一般に、キャリアの移動度μは、温度により大きく変化する。そのため、ドライバー素子DR6の使用環境の温度が変化すれば、キャリアの移動度μも変化する。そのため、ドライバー素子DR6の特性係数βも、移動度μの変化度合いに応じて変化する。また、FETは製造時において各特性がばらつく。そのため、製造時に生じる特性のばらつき等により、各画素回路G100に含まれるドライバー素子DR6の特性係数βもばらつく。
また、FETは、製造時に生じる特性のばらつきにより、閾値電圧もばらつく。そのため、製造時に生じる特性のばらつき等により、各画素回路G100に含まれるドライバー素子DR6の閾値電圧もばらつく。そのため、閾値電圧を考慮した制御を行なわなければ、対応する発光素子EL1を高い精度で発光させることができない。
そのため、従来では、各画素のドライバー素子の閾値電圧の値をメモリ等に予め記憶させておき、有機EL素子を発光させる場合に、対応するドライバー素子の閾値電圧に、有機EL素子の発光輝度に応じた電圧を加算した電圧を、対応するドライバー素子のゲートに印加する処理をしていた。この場合、各画素の閾値電圧の値を記憶させるためのメモリが別途必要となり、有機EL素子を用いた表示装置のコストアップの要因となっていた。
(画素回路の動作)
次に、本発明における、画素回路G100の動作により、発光素子EL1を発光させるための処理(以下、発光制御処理)について説明する。
次に、本発明における、画素回路G100の動作により、発光素子EL1を発光させるための処理(以下、発光制御処理)について説明する。
図3は、画素回路G100の動作を説明するための、一例としてのタイミングチャートである。図3に示される、CL1,CL2,CL3,SL1は、それぞれ、走査線CL1,CL2,CL3、信号線SL1の電圧レベルまたは信号状態を示す。
発光制御処理の前に、以下の処理が行なわれる。まず、図3に示されるように、走査線制御部300は、時刻t1の前の時刻において、走査線CL1,3の電圧レベルをそれぞれ、LレベルおよびHレベルに設定する。この場合、スイッチング素子SW1,SW2の状態は非導通状態である。また、スイッチング素子SW5の状態は導通状態である。
図4は、発光制御処理のフローチャートである。
図4のステップS111では、閾値電圧保持処理が行なわれる。閾値電圧保持処理では、以下の処理が行なわれる。
時刻t1において、走査線制御部300は、走査線CL2の電圧レベルをHレベルに設定する。この処理により、スイッチング素子SW3,SW4の状態は、非導通状態から導通状態に設定される。この時点における、画素回路G100内の素子間の接続状態を図5に示す。
図5に示されるように、時刻t1の直後には、導通状態のスイッチング素子SW4により、容量素子C1の有する2つの電極は短絡される。これにより、容量素子C1の有する2つの電極間の電位差は、0Vとなる。
また、時刻t1の直後には、導通状態のスイッチング素子SW3により、ドライバー素子DR6のゲートおよびドレインは短絡される。このとき、ドライバー素子DR6のゲート―ソース間には、電源線PL2により、ドライバー素子DR6の閾値電圧より十分に大きな電圧が印加される。この場合、導通状態のスイッチング素子SW4により、ドライバー素子DR6のゲート―ソース間に印加される電圧に対応する電荷が、容量素子C2に保持される。
そして、時刻t2において、走査線制御部300は、走査線CL3の電圧レベルをLレベルに設定する。この処理により、スイッチング素子SW5の状態は、非導通状態に設定される。この時点における、画素回路G100内の素子間の接続状態を図6に示す。
そして、期間TCにおいて、後述する動作が起こるとともに、後述する処理が行なわれる。期間TCの開始時点では、ドライバー素子DR6のゲート―ソース間の電位差に対応する電荷は、容量素子C2により、十分に保持される。そのため、期間TCの開始時点では、ドライバー素子DR6の状態は、導通状態である。
ここで、スイッチング素子SW1,SW5の状態は、非導通状態である。そのため、ドライバー素子DR6から供給されるドレイン電流は、スイッチング素子SW4を介して、容量素子C2の有する2つの電極のうちノードN1に接続される電極に流れ込む。
そのため、容量素子C2に保持されていた電荷量は、徐々に少なくなる。最終的には、容量素子C2が保持する電荷量は、ドライバー素子DR6の閾値電圧に対応した電荷量となる。すなわち、容量素子C2により、ドライバー素子DR6の閾値電圧が保持される。以下においては、ドライバー素子DR6の閾値電圧を、Vthとあらわすとする。この時点で、ドライバー素子DR6の状態は、導通状態から非導通状態となる。
そして、時刻t3において、走査線制御部300は、走査線CL2の電圧レベルをLレベルに設定する。これにより、容量素子C2に、ドライバー素子DR6の閾値電圧に対応した電荷量が保持された状態が維持される。そして、期間TCが終了する。この時点における、画素回路G100内の素子間の接続状態を図7に示す。このとき、容量素子C1の有する2つの電極間の電位差は0Vである。
図4のステップS112では、輝度電圧保持処理が行なわれる。輝度電圧保持処理では、以下の処理が行なわれる。
輝度電圧保持処理は、期間TAで行なわれる処理である。期間TAは、各画素回路G100に対応する画素データが示す輝度値に応じた電流信号Idataを、画素回路G100内に流すための期間である。以下においては、期間TAを、輝度信号書き込み期間TAともいう。
輝度電圧保持処理では、まず、画素回路G100に、前述した目標電圧信号Vdataを印加するための処理(以下、電圧信号印加処理という)が行なわれる。以下においては、輝度信号書き込み期間TAにおいて、電圧信号印加処理が行なわれる期間を、電圧信号印加期間Tvという。ここで、電圧信号印加期間Tvは所定の長さの期間であるとする。
また、輝度信号書き込み期間TAにおいて、電圧信号印加処理の後、前述した電流信号Idataを、画素回路G100内に流すための処理(以下、電流信号印加処理という)が行なわれる。以下においては、電流信号印加処理が行なわれる期間を、電流信号印加期間Tiという。
電圧信号印加処理では、時刻t4において、走査線制御部300は、走査線CL1の電圧レベルをHレベルに設定する。この処理により、スイッチング素子SW1,SW2の状態は、非導通状態から導通状態になる。
また、時刻t4において、制御部221Cは、切替部222に対し、電圧源PVと、信号線SL1とを接続するための指示を送る。切替部222は、当該指示に応じて、電圧源PVと信号線SL1とを接続する。この時点における、画素回路G100内の素子間の接続状態を図8に示す。このとき、スイッチング素子SW2の状態は、導通状態である。
図9は、輝度信号書き込み期間TAにおける、電圧信号印加期間Tvおよび電流信号印加期間Tiを示す図である。
電圧信号印加期間Tvでは、電圧源PVから、目標電圧信号Vdataが、信号線SL1を介して、ノードN3,N4に印加される。この処理により、電圧信号印加期間Tv内において、信号線SL1の電圧レベルおよびノードN3の電圧レベルが、目標電圧信号Vdataになったとする。なお、この時点で、ノードN1の電圧はVddである。
この場合、容量素子C1は、電圧(Vdd−Vdata)に対応する電荷を保持する。すなわち、容量素子C1により、電圧(Vdd−Vdata)が保持される。なお、電圧(Vdd−Vdata)のレベルは、閾値電圧Vthのレベルより十分に大きいとする。
このとき、ドライバー素子DR6のゲート―ソース間の電位差Vgsは、容量素子C2が保持している電荷に対応する電圧(閾値電圧Vth)と、容量素子C1が保持している電荷に対応する電圧(Vdd−Vdata)とを加算した電圧(Vth+Vdd−Vdata)となる。そのため、ドライバー素子DR6のゲート―ソース間の電位差は、閾値電圧Vth以上となるため、ドライバー素子DR6の状態は、導通状態となる。
そして、電圧信号印加処理(電圧信号印加期間Tv)が終了すると、電流信号印加処理が行なわれる。電流信号印加処理では、制御部221Cが、切替部222に対し、電流源PAと、信号線SL1とを接続するための指示を送る。切替部222は、当該指示に応じて、電流源PAと信号線SL1とを接続する。この時点における、画素回路G100内の素子間の接続状態を図10に示す。
この場合、電流信号印加期間Tiにおいて、電流信号Idataが、電源線PL2から、ドライバー素子DR6のドレイン―ソース間およびスイッチング素子SW1を介して、電流源PAへ供給される。
なお、容量素子C1に保持されている電荷(電圧(Vdd−Vdata)に対応する電荷)が、電流信号Idataに対応する電荷(以下、輝度対応電荷という)より少ない場合、容量素子C1には、保持している電荷が輝度対応電荷となるまで、電荷が充電される。この場合、容量素子C1が保持している電荷が輝度対応電荷となるまで、容量素子C1にも電流が流れる。これにより、ドライバー素子DR6のドレイン―ソース間の電位差に対応する電荷(輝度対応電荷)が、容量素子C1に保持される。
すなわち、電流信号印加期間Tiの直前において、仮に、容量素子C1に保持されている電荷が輝度対応電荷より少ないとしても、電流信号Idataにより、容量素子C1を充電する電荷は、輝度対応電荷と既に容量素子C1が保持している電荷との差分の電荷でよい。そのため、非常に短時間で、容量素子C1に保持されている電荷を輝度対応電荷とすることができる。
この処理により、容量素子C1には、輝度対応電荷が保持される。以下においては、輝度対応電荷に対応する電圧を、輝度電圧IdataVともいう。すなわち、容量素子C1により、輝度電圧IdataVが保持される。
そして、時刻t5において、走査線制御部300は、走査線CL1の電圧レベルをLレベルに設定する。この処理により、スイッチング素子SW1,SW2の状態は、導通状態から非導通状態になる。したがって、容量素子C1および容量素子C2が前述した電荷を保持した状態が継続する。
図4のステップS113では、発光処理が行なわれる。発光処理では、以下の処理が行なわれる。
時刻t6において、走査線制御部300は、走査線CL3の電圧レベルをHレベルに設定する。この処理により、スイッチング素子SW5の状態は、非導通状態から導通状態になる。したがって、ドライバー素子DR6は、電圧(Vth+IdataV)に対応した電流、すなわち、電流信号Idataの電流を、発光素子EL1へ供給する。
発光素子EL1は、供給された電流信号Idataの電流に応じた輝度(強度)の光を発する。なお、スイッチング素子SW5の状態が、導通状態である期間は、発光素子EL1は発光を持続する。
以上により、発光制御処理は終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、表示パネル400に配置される複数の画素回路G100の各々に、閾値電圧加算部110を設ける。閾値電圧加算部110は、対応するドライバー素子DR6の閾値電圧を検出する。また、閾値電圧加算部110は、検出した閾値電圧に、発光素子EL1を発光させるための電流(電流信号Idata)に対応する電圧(IdataV)を加算した電圧(以下、加算済電圧という)を、ドライバー素子DR6のゲート電極と、ドライバー素子DR6のソース電極との間に印加する機能を有する。
そのため、各画素回路G100内のドライバー素子DR6の閾値電圧にばらつきがあったとしても、電流源PAが出力する電流信号Idataの電流値を、ドライバー素子DR6の閾値電圧分だけ高く設定する必要はない。そのため、電流源PAの設計耐圧値を、ドライバー素子DR6の閾値電圧分に相当する分だけ小さくすることができる。すなわち、電流源PAの低耐圧化を実現することができる。また、電流源PAの低耐圧化に伴って、電流源PAの小型化および低価格化等も実現することができる。
(閾値電圧の影響)
図11は、閾値電圧の影響を示す図である。図11において、縦軸は、電流信号Idataの値を示す。横軸は、目標電圧信号Vdataの値を示す。ここで、閾値電圧は、画素回路内に設けられた、FETとしてのドライバー素子の閾値電圧のことである。なお、以下においては、FETであるドライバー素子の閾値電圧を、単に、閾値電圧という。
図11は、閾値電圧の影響を示す図である。図11において、縦軸は、電流信号Idataの値を示す。横軸は、目標電圧信号Vdataの値を示す。ここで、閾値電圧は、画素回路内に設けられた、FETとしてのドライバー素子の閾値電圧のことである。なお、以下においては、FETであるドライバー素子の閾値電圧を、単に、閾値電圧という。
図11において、従来技術の2つの特性曲線は、閾値電圧に対応する電流を電流信号に加算する処理を行なう場合の特性曲線である。従来技術の2つの特性曲線は、閾値電圧のばらつきの幅を示す。
図11において、本発明の2つの特性曲線は、前述したように、各画素回路G100内に閾値電圧加算部110を設けた場合の特性曲線である。本発明の2つの特性曲線は、閾値電圧のばらつきの幅を示す。
図11に示されるように、本発明は、電流信号Idataの値が、I2である場合、従来技術よりも、特性曲線のばらつき幅は小さい。また、本発明は、電流信号Idataの値が、ゼロに近い値(I1)である場合、従来技術よりも、特性曲線のばらつき幅は小さい。
したがって、本実施の形態においては、閾値電圧を画素回路の外部で補償する処理を行なう従来技術よりも、発光素子を目標とする輝度に非常に近い輝度で発光させることができる。すなわち、本実施の形態は、従来技術よりも、発光素子を高い精度で発光させることができる。
また、本実施の形態においては、電流信号印加処理の前に、電圧信号印加処理が行なわれることにより、仮に、容量素子C1に保持されている電荷が、輝度対応電荷より少ないとしても、非常に短時間で、容量素子C1に保持されている電荷を輝度対応電荷とすることができる。
したがって、信号線に生じる寄生容量の影響を受けることなく、発光対象物としての発光素子をさらに高い精度で発光させることができる。
また、本実施の形態においては、電流信号Idataを書き込むよりも前に、処理対象となる画素回路G100内のドライバー素子DR6の閾値電圧に依存しない目標電圧信号Vdataを画素回路G100に伝達する。そのため、目標電圧信号Vdataの後に伝達される電流信号Idataの収束時間を短くすることが可能となる。
また、目標電圧信号Vdataは各画素内のドライバー素子DR6の閾値電圧に依存しない。そのため、画素データが示す輝度値から目標電圧信号Vdataに変換する際の計算量および計算に用いる定数もしくはメモリ量を減らすことが可能となる。
<第1の実施の形態の変形例>
本実施の形態の変形例では、第1の実施の形態より、さらに高い精度で発光素子を発光させるための処理(以下、発光制御処理A)について説明する。
本実施の形態の変形例では、第1の実施の形態より、さらに高い精度で発光素子を発光させるための処理(以下、発光制御処理A)について説明する。
なお、本実施の形態の変形例においても、第1の実施の形態で説明した画像表示装置1000を使用する。そのため、画像表示装置1000の各部の構成および機能、信号線制御部200および画素回路G100内の各部の構成および機能については詳細な説明は繰り返さない。
図12は、ドライバー素子の特性の影響を示す図である。図12において、縦軸は、電流信号Idataの値を示す。横軸は、目標電圧信号Vdataの値を示す。
図12において、特性曲線L0は、特性係数β0を示すモデルドライバー素子の特性曲線である。モデルドライバー素子は、設計目標とするFETであって、かつ、モデルとなるFETとしてのドライバー素子である。
なお、特性曲線L0は、モデルドライバー素子の特性曲線に限定されない。特性曲線L0は、たとえば、表示パネル400に配置される複数のドライバー素子の特性曲線の平均の特性曲線であってもよい。また、特性曲線L0は、たとえば、画像表示装置1000に使用される複数のドライバー素子の特性曲線のうちの一部の平均の特性曲線であってもよい。また、特性曲線L0は、たとえば、画像表示装置1000に使用される複数のドライバー素子の特性曲線のうちの1つの特性曲線であってもよい。
特性曲線L1は、画素回路G100または他の製品において使用されるドライバー素子(以下、製品使用ドライバー素子という)の特性曲線である。製品使用ドライバー素子におけるキャリアの移動度は、製造等によりばらつきが生じる。
特性曲線L1を示す製品使用ドライバー素子の特性係数はβ1であるとする。なお、特性曲線L0,L1の両方とも、第1の実施の形態の画素回路G100により処理が行なわれる場合の特性曲線である。ここで、製品使用ドライバー素子は、ドライバー素子DR6であるとする。
図12に示されるように、電流信号Idataの値が大きくなるほど、すなわち、発光素子を発光させる輝度(強度)が大きくなるほど、特性曲線L0および特性曲線L1における、ばらつき幅(たとえば、ΔV2)は大きくなる。すなわち、発光素子を発光させる輝度(強度)が大きくなるほど、モデルドライバー素子のキャリアの移動度と、ドライバー素子DR6のキャリアの移動度との差が大きくなる。
これは、発光素子を発光させる強度(輝度)が大きいほど、ドライバー素子DR6のドレイン―ソース間に正確な電流信号Idataを流す必要があることを示す。また、発光素子を発光させる強度(輝度)が小さいほど、ドライバー素子DR6のドレイン―ソース間に正確な電流信号Idataを流す必要がないことを示す。
発光素子を発光させる強度(輝度)が大きい場合において、ドライバー素子DR6のドレイン―ソース間に正確な電流信号Idataを流すためには、輝度信号書き込み期間TAにおいて、電流信号Idataを流す期間をできるだけ長くする必要がある。電流信号Idataを流す期間をできるだけ長くすることにより、ドライバー素子DR6においてキャリアの移動度のばらつきがあったとしても、容量素子C1に保持される電荷に対応する電圧は、発光素子EL1に流す、目標とする電流に対応する電圧と限りなく近くなる。
本実施の形態の変形例では、上記性質に着目し、発光素子を発光させる強度(輝度)に応じて、第1の実施の形態で説明した輝度信号書き込み期間TAにおいて、電圧信号印加期間Tvの長さと電流信号印加期間Tiの長さとを変化させる処理を行なう。
本実施の形態の変形例では、信号線制御部200内の制御部221Cが、予め、期間設定関数を記憶しているとする。期間設定関数は、電圧信号印加期間Tvの長さと電流信号印加期間Tiの長さを設定するための関数である。
図13は、一例としての期間設定関数FLを示す図である。図13において、縦軸は、輝度信号書き込み期間TAに対する電流信号印加期間Tiの比率(以下、電流期間比率という)(%)を示す。たとえば、電流信号印加期間Tiが、輝度信号書き込み期間TAと同じである場合、電流期間比率は100%となる。
ここで、画素データが示す輝度値は、前述したように“0”〜“255”の値であるとする。以下においては、画素データが示す輝度値の最大値を最大輝度値(“255”)という。最大輝度値は、発光素子EL1を最大の輝度(強度)で発光させるための値である。
また、各画素回路G100が含む発光素子EL1に対応する画素データが示す輝度値を、発光対象輝度値という。図13において、横軸は、発光対象輝度値/最大輝度値により算出される値(以下、輝度レベルという)(%)を示す。たとえば、図13において、発光対象輝度値が“255”の場合、輝度レベルは100(%)となる。
なお、制御部221Cが、予め、記憶している期間設定関数は、期間設定関数FLに限定されない。期間設定関数は、輝度レベルが大きくなるほど、電流信号印加期間Tiを長く設定するように定義した関数であれば、どのような関数であってもよい。また、制御部221Cは、期間設定関数ではなく、電圧信号印加期間Tvの長さと電流信号印加期間Tiの長さを設定するためのテーブル等を記憶していてもよい。
図14は、発光制御処理Aのフローチャートである。図14の発光制御処理Aは、図4の発光制御処理と比較して、ステップS111Aの処理がさらに行なわれる点と、ステップS112の代わりにステップS112Aの処理が行なわれる点が異なる。それ以外は、発光制御処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、発光制御処理AのステップS111の処理が行なわれることにより、画素回路G100内の素子間の接続状態は、図7に示される状態であるとする。
ステップS111Aでは、期間設定処理Aが行なわれる。期間設定処理Aでは、制御部221Cが、図13の期間設定関数FLと、受信した画素データが示す輝度値とにより、電流信号印加期間Tiの長さおよび電圧信号印加期間Tvの長さを設定する。
具体的には、制御部221Cは、受信した画素データが示す輝度値(発光対象輝度値)を、前述した最大輝度値により除算することにより輝度レベル(%)を算出する。制御部221Cは、算出した輝度レベル(%)と、図13の期間設定関数FLとにより、電流期間比率を算出する。そして、制御部221Cは、算出した電流期間比率に基づいて、電流信号印加期間Tiの長さおよび電圧信号印加期間Tvの長さを設定する。
電流信号印加期間Tiの長さは、輝度信号書き込み期間TA×電流期間比率により算出される。電圧信号印加期間Tvの長さは、輝度信号書き込み期間TA×(100−電流期間比率)により算出される。
たとえば、算出された電流期間比率が90%であるとする。この場合、電流信号印加期間Tiの長さは、輝度信号書き込み期間TAの90%の長さに設定される。また、電圧信号印加期間Tvの長さは、輝度信号書き込み期間TAの(100−90)%の長さに設定される。
期間設定処理Aにより設定される電流信号印加期間Tiの長さおよび電圧信号印加期間Tvの長さは、たとえば、図15に示されるようになる。
図15は、期間設定処理Aにより設定される、一例としての電圧信号印加期間Tvおよび電流信号印加期間Tiを示す図である。図15に示されるように、電流信号印加期間Tiの長さは、輝度レベルが高いほど、長く設定される。すなわち、電流信号印加期間Tiの長さは、受信した画素データが示す発光対象輝度値が大きいほど、長く設定される。すなわち、電流信号印加期間Tiの長さは、発光素子EL1を発光させる強度(輝度)が大きいほど、長く設定される。
一方、電圧信号印加期間Tvの長さは、輝度レベルが高いほど、短く設定される。すなわち、電圧信号印加期間Tvの長さは、受信した画素データが示す発光対象輝度値が大きいほど、短く設定される。すなわち、電圧信号印加期間Tvの長さは、発光素子EL1を発光させる強度(輝度)が大きいほど、短く設定される。
図14に示されるように、ステップS112Aでは、輝度電圧保持処理Aが行なわれる。輝度電圧保持処理Aは、図4のステップS112の輝度電圧保持処理と同様な処理である。なお、この時点で、画素回路G100内の素子間の接続状態は、図7に示される状態であるとする。
輝度電圧保持処理Aは、輝度信号書き込み期間TAで行なわれる処理である。輝度電圧保持処理Aでは、まず、電圧信号印加処理Aが行なわれる。
電圧信号印加処理Aでは、走査線制御部300が、走査線CL1の電圧レベルをHレベルに設定する。この処理により、スイッチング素子SW1,SW2の状態は、非導通状態から導通状態になる。また、制御部221Cは、切替部222に対し、電圧源PVと、信号線SL1とを接続するための指示を送る。切替部222は、当該指示に応じて、電圧源PVと信号線SL1とを接続する。この処理により、画素回路G100内の素子間の接続状態は、図8に示される状態となる。
電圧信号印加処理Aでは、設定された電圧信号印加期間Tvにおいて、図9において説明した電圧信号印加期間Tvにおいて行なわれる処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
そして、電圧信号印加処理A(電圧信号印加期間Tv)が終了すると、電流信号印加処理Aが行なわれる。電流信号印加処理Aでは、設定された電流信号印加期間Tiにおいて、図9において説明した電流信号印加期間Tiにおいて行なわれる処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
そして、第1の実施の形態と同様に、ステップS113の処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
図12で説明したように、発光素子EL1を発光させる強度(輝度)が大きいほど、ドライバー素子DR6のドレイン―ソース間に正確な電流信号Idataを流す必要がある。すなわち、輝度信号書き込み期間TAにおいて、電流信号Idataを流す期間をできるだけ長くする必要がある。
以上説明した本実施の形態の変形例では、発光素子EL1を発光させる強度(輝度)が大きいほど、電流信号印加期間Tiは長く設定される。そのため、ドライバー素子DR6においてキャリアの移動度のばらつきがあったとしても、容量素子C1に保持される電荷に対応する電圧は、発光素子EL1に流す、目標とする電流に対応する電圧と限りなく近くなる。すなわち、ドライバー素子DR6においてキャリアの移動度のばらつきがあり、かつ、発光素子EL1を発光させる強度(輝度)が大きい場合においても、発光対象物としての発光素子EL1を非常に高い精度で発光させることができる。
また、本実施の形態の変形例では、電圧信号から電流信号への切り替えタイミングを発光素子EL1を発光させる強度(画素データの輝度値)に応じて設定する。そのため、低輝度階調に対応する微小電流信号においても、より誤差の小さい書込みを実現することが可能となる。
なお、本発明において、製造時のプロセスにより、ドライバー素子DR6の閾値電圧のばらつきをなくすることができるのであれば、画素回路G100内の閾値電圧加算部110はなくてもよい。
なお、本発明は、図4または図14のフローチャートに示される各ステップを、コンピュータに実行させるプログラムとしても実現することもできる。また、本発明は、当該プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体、集積回路としても実現することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
C1,C2 容量素子
DR6 ドライバー素子
EL1 発光素子
PA 電流源
PV 電圧源
SL1 信号線
G100 画素回路
110 閾値電圧加算部
200 信号線制御部
221C 制御部
222 切替部
300 走査線制御部
400 表示パネル
1000 画像表示装置
DR6 ドライバー素子
EL1 発光素子
PA 電流源
PV 電圧源
SL1 信号線
G100 画素回路
110 閾値電圧加算部
200 信号線制御部
221C 制御部
222 切替部
300 走査線制御部
400 表示パネル
1000 画像表示装置
Claims (14)
- マトリクス状に配置された複数の発光画素を有し、各発光画素を発光させる強度を電流信号により設定する画像表示装置であって、
前記複数の発光画素の各々は、外部から供給される電流に応じて発光し、
前記画像表示装置は、
前記複数の発光画素と、それぞれ、接続される複数の信号線と、
前記複数の発光画素のうち処理対象となる処理対象発光画素に、該処理対象発光画素に対応する信号線を介して、電圧を印加するための第1処理と、前記処理対象発光画素に対応する信号線を利用して、該処理対象発光画素に、該処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理とを行なうための制御部とを備え、
前記制御部は、前記処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、前記第1処理を行なう期間である第1期間の長さと、前記第2処理を行なう第2期間の長さとを設定し、
前記制御部は、設定された前記第1期間で前記第1処理を行なった後、設定された前記第2期間で前記第2処理を行なう、
画像表示装置。 - 前記制御部は、前記処理対象発光画素を発光させる強度が大きいほど、前記第2処理を行なう前記第2期間を長く設定する、
請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記制御部は、前記処理対象発光画素を発光させる強度が大きいほど、前記第2処理を行なう前記第2期間を長くするよう定義した関数を記憶し、
前記制御部は、前記関数を使用して、前記処理対象発光画素を発光させる強度に対応する前記第2期間を算出し、算出した前記第2期間、前記第2処理を行なう、
請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記複数の発光画素の各々は、
外部から供給される電流に応じて発光する発光素子と、
外部から印加される電圧が閾値電圧以上または以下になることにより電流の供給が可能となるドライバー素子と、
前記ドライバー素子の閾値電圧を検出し、検出した前記閾値電圧に前記電流信号に対応した電圧を加算した電圧である加算済電圧を、前記ドライバー素子に印加する素子対応電圧印加部とを含み、
前記ドライバー素子は、前記加算済電圧が印加されることにより、前記電流信号の電流を前記発光素子へ供給する、
請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記ドライバー素子は、第1端子、第2端子および第3端子を有し、
前記画像表示装置は、さらに、
前記ドライバー素子の前記第1端子と前記第2端子との間に前記閾値電圧以上または以下の電圧を印加する電圧制御部を備え、
前記素子対応電圧印加部は、
前記ドライバー素子の前記第1端子と前記第2端子との間に前記閾値電圧以上または以下の電圧が印加されることにより、前記閾値電圧に対応する電荷である閾値対応電荷を保持する第1容量素子を含み、
前記制御部が前記第2処理を行なうことにより、前記ドライバー素子は前記電流信号を前記第3端子から前記第2端子へ流し、
前記素子対応電圧印加部は、さらに、
前記ドライバー素子が前記電流信号を前記第3端子から前記第2端子へ流しているとき、前記電流信号に対応する電荷である電流信号対応電荷を保持する第2容量素子を含み、
前記素子対応電圧印加部は、前記第1容量素子に保持された前記閾値対応電荷に対応する前記閾値電圧と、前記第2容量素子に保持された前記電流信号対応電荷に対応する電圧とを加算した電圧である前記加算済電圧を、前記第1端子と前記第2端子との間に印加し、
前記ドライバー素子は、前記第1端子と前記第2端子との間に前記加算済電圧が印加されることにより、前記電流信号の電流を前記発光素子へ供給する、
請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記ドライバー素子は、電界効果トランジスタである、
請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記発光素子は、有機EL(Electro Luminescence)素子である、
請求項4に記載の画像表示装置。 - マトリクス状に配置された複数の発光画素を有し、各発光画素を発光させる強度を電流信号により設定する装置であって、かつ、各発光画素に接続される信号線を備える画像表示装置が行なう発光制御方法であって、
前記複数の発光画素の各々は、外部から供給される電流に応じて発光し、
前記複数の発光画素のうち処理対象となる処理対象発光画素を発光させる強度に応じて、前記処理対象発光画素に、該処理対象発光画素に対応する信号線を介して、電圧を印加するための第1処理を行なう期間である第1期間の長さと、前記処理対象発光画素に対応する信号線を利用して、該処理対象発光画素に、該処理対象発光画素を発光させる強度に対応する電流信号を流すための第2処理を行なう第2期間の長さとを設定する設定ステップと、
設定された前記第1期間で前記第1処理を行なった後、設定された前記第2期間で前記第2処理を行なう処理実行ステップとを備える、
発光制御方法。 - 前記設定ステップは、前記処理対象発光画素を発光させる強度が大きいほど、前記第2処理を行なう前記第2期間を長く設定する、
請求項8に記載の発光制御方法。 - 前記画像表示装置は、前記処理対象発光画素を発光させる強度が大きいほど、前記第2処理を行なう前記第2期間を長くするよう定義した関数を記憶し、
前記設定ステップは、前記関数を使用して、前記処理対象発光画素を発光させる強度に対応する前記第2期間を算出するステップを含み、
前記処理実行ステップは、算出した前記第2期間、前記第2処理を行なう、
請求項8に記載の発光制御方法。 - 前記複数の発光画素の各々は、
外部から供給される電流に応じて発光する発光素子と、
外部から印加される電圧が閾値電圧以上または以下になることにより電流の供給が可能となるドライバー素子とを含み、
前記発光制御方法は、さらに、
前記ドライバー素子の閾値電圧を検出し、検出した前記閾値電圧に前記電流信号に対応した電圧を加算した電圧である加算済電圧を、前記ドライバー素子に印加する素子対応電圧印加ステップと、
前記ドライバー素子に前記加算済電圧が印加されることにより、前記ドライバー素子に前記電流信号の電流を前記発光素子へ供給させる供給ステップとを備える、
請求項8に記載の発光制御方法。 - 前記ドライバー素子は、第1端子、第2端子および第3端子を有し、
前記複数の発光画素の各々は、さらに、電荷を保持する第1容量素子および第2容量素子を含み、
前記発光制御方法は、さらに、
前記ドライバー素子の前記第1端子と前記第2端子との間に前記閾値電圧以上または以下の電圧を印加する電圧制御ステップと、
前記ドライバー素子の前記第1端子と前記第2端子との間に前記閾値電圧以上または以下の電圧が印加されることにより、前記閾値電圧に対応する電荷である閾値対応電荷を前記第1容量素子に保持させるステップと、
前記処理実行ステップにより前記第2処理が行なわれることにより、前記ドライバー素子に前記電流信号を前記第3端子から前記第2端子へ流させるステップと、
前記ドライバー素子が前記電流信号を前記第3端子から前記第2端子へ流しているとき、前記電流信号に対応する電荷である電流信号対応電荷を前記第2容量素子に保持させるステップとを備え、
前記素子対応電圧印加ステップは、前記第1容量素子に保持された前記閾値対応電荷に対応する前記閾値電圧と、前記第2容量素子に保持された前記電流信号対応電荷に対応する電圧とを加算した電圧である前記加算済電圧を、前記第1端子と前記第2端子との間に印加し、
前記供給ステップは、前記ドライバー素子に前記第1端子と前記第2端子との間に前記加算済電圧が印加されることにより、前記電流信号の電流を前記発光素子へ供給させる、
請求項11に記載の発光制御方法。 - 前記ドライバー素子は、電界効果トランジスタである、
請求項11に記載の発光制御方法。 - 前記発光素子は、有機EL(Electro Luminescence)素子である、
請求項11に記載の発光制御方法。
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