JP2010111245A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】疲労が少なく、安定したステアリングホイール操作を行うことができる車両用操舵装置を提供すること。
【解決手段】ステアリングコラム3に対し回転可能にステアリングホイール1を取り付け、ステアリングホイール1を操作者が把持して回転操作すると、回転操作による転舵角度の大きさに応じてタイヤを転舵させる車両用操舵装置S1である。そして、ステアリングコラム3とステアリングホイール1の間に、回転操作による転舵角度の増大に応じ、ステアリングホイール1の上部を操作者側へ徐々に近づけ下部を操作者から徐々に遠ざけることにより、非転舵状態で傾斜しているステアリングホイール1の回転面Tを、垂直方向に起立するように変化させる回転面変化機構Mを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリングホイールに対する回転操作によりタイヤを転舵させる車両用操舵装置に関する。
従来、ステアリングホイールの回転面を常に運転者の方向に向けることで操舵しやすい状態を実現することを目的とし、右操舵時には、ステアリングホイールを右方向に移動させながら、ステアリングホイールの回転面を左に向かせ、左操舵時には、ステアリングホイールを左方向に移動させながら、ステアリングホイールの回転面を右に向かせるメカニカルな機械制御系を備えた車両用操舵装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−165447号公報(第9実施例)
しかしながら、従来の車両用操舵装置にあっては、転舵に応じて、ステアリングホイール中心が左右に移動するという構成になっていたため、車両に適応した場合、ステアリング転舵時に操作者の上体が振られ(シートバックから離れ)、安定したステアリング操作が困難である、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、疲労が少なく、安定したステアリングホイール操作を行うことができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用操舵装置は、車体側部材に対し回転可能にステアリングホイールを取り付け、前記ステアリングホイールを操作者が把持して回転操作すると、回転操作による転舵角度の大きさに応じてタイヤを転舵させる。
そして、前記車体側部材と前記ステアリングホイールの間に、前記回転操作による転舵角度の増大に応じ、前記ステアリングホイールの上部を操作者側へ徐々に近づけ下部を操作者から徐々に遠ざけることにより、非転舵状態で傾斜している前記ステアリングホイールの回転面を、垂直方向に起立するように変化させる回転面変化機構を設けたことを特徴とする。
よって、本発明の車両用操舵装置にあっては、ステアリングホイールを操作者が把持して回転操作すると、回転面変化機構により、回転操作による転舵角度の増大に応じ、ステアリングホイールの回転面が垂直方向に起立し、ステアリングホイールの上部が操作者側へ徐々に近づけられ、ステアリングホイールの下部が操作者から徐々に遠ざけられる。
例えば、ステアリングホイールの回転面が傾斜状態で固定の装置で、右旋回を意図しステアリングホイールを右回転操作すると、左手の把持位置は、左横位置から上部位置に移り、転舵角度が増大するほど操作者から遠のくことになる。一方、右手の把持位置は、右横位置から下部位置に移り、転舵角度が増大するほど操作者に近づくことになる。このため、左右腕のリーチ変化が大きくなり、これに伴って操作姿勢の変更を余儀なくされたり、左右腕の肘関節の角度を大きく変えたりする必要がある。さらに、曲げ角度を強くした右腕の肘関節と腹部が干渉することがある。
これに対し、本発明装置で、右旋回を意図しステアリングホイールを右回転操作すると、ステアリングホイールに対する左手の把持位置が左横位置から上部位置に移っても、回転面変化機構によりステアリングホイールの上部が操作者側へ徐々に近づけられるし、右手の把持位置が右横位置から下部位置に移っても、回転面変化機構によりステアリングホイールの下部が操作者から徐々に遠ざけられることで、操作者のリーチ変化が減少するという作用を示す。この作用により、操作姿勢を変更させることなく、左右腕の肘関節の角度変化が減少するし、肘関節と腹部の干渉が減少する。この結果、疲労が少なく、安定したステアリングホイール操作を行うことができる。
以下、本発明の車両用操舵装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の車両用操舵装置の制御系を含む全体構成を示す縦断側面図である。
なお、実施例1は、ステアリングホイールを転舵した分だけタイヤを電気的に転舵させることで、ステアリングホイールの転舵角度を左右方向それぞれ180度以下とすることができるステアリングバイワイヤシステムの車両用操舵装置として適用したものである。
実施例1の車両用操舵装置S1は、図1に示すように、ステアリングホイール1と、ホイール中央パッド2と、ステアリングコラム3(車体側部材)と、コラムシャフト4と、により構成されたステアリング操作伝達機構を備えている。つまり、ステアリングコラム3に対し回転可能にステアリングホイール1を取り付け、このステアリングホイール1を操作者が把持して回転操作すると、回転操作による転舵角度の大きさに応じて図外のタイヤを転舵させるようにしている。
前記ステアリングホイール1は、中央部に設定されたホイール中央パッド2内に、衝突を検知した際に展開するエアバックA/Bを内蔵したエアバック付きステアリングホイールとしている。
そして、ステアリングコラム3とステアリングホイール1の間には、図1に示すように、回転操作による転舵角度の増大に応じ、ステアリングホイール1の上部を操作者側へ徐々に近づけ下部を操作者から徐々に遠ざけることにより、非転舵状態で傾斜しているステアリングホイール1の回転面Tを、垂直方向に起立するように変化させる回転面変化機構Mを設けている。
さらに、回転面変化機構Mには、図1に示すように、ステアリングホイール1を転舵している状態でも、垂直方向に変化しているステアリングホイール1の回転面Mを、非転舵状態での初期角度に戻す回転面角度戻し機構Nを設けている。この回転面角度戻し機構Nは、非転舵状態での初期角度に戻した回転面角度を、転舵状態での回転面角度に復帰させる回転面角度復帰機能を有する機構としている。また、回転面角度戻し機構Nには、回転面角度戻しアクチュエータとしてインフレーター5を有し、回転面角度復帰アクチュエータとしてモーター&ピニオンギア6を有する。
前記回転面角度戻し機構Nには、図1に示すように、回転面角度戻し要求信号を受信したとき、非転舵状態での初期角度に戻す制御指令を出力する制御コントローラ7(回転面角度制御手段)を接続している。この制御コントローラ7には、図1に示すように、車載のエンジン(駆動源)の作動と停止を検出するイグニッションキー8(駆動源作動状態検出手段)と、ステアリング操作状態を検出する転舵センサ9と、衝突を事前に予知するために車両前方障害物との車間距離(物理量)を検出するレーダーセンサ10(衝突予知手段)と、が接続され、各検出信号を受信するようにしている。
前記制御コントローラ7は、レーダーセンサ10からの衝突予知信号(車両前方障害物との車間距離が衝突予知閾値以下の信号)を受信したとき、回転面角度戻し機構Nのインフレーター5への作動指令により、直ちにステアリングホイール1の回転面Tを非転舵状態での初期角度に戻す。また、制御コントローラ7は、イグニッションキー8からエンジンを作動から停止に移行した停止移行信号(キー信号ON→OFF)を受信したとき、ステアリングホイール1の回転面Tを非転舵状態での初期角度に戻し、イグニッションキー8からエンジンを停止から作動に移行した作動移行信号(キー信号OFF→ON)を受信したとき、戻した回転面角度を転舵状態での角度に復帰させる。
図2は、実施例1の車両用操舵装置のコラム部を示す斜視図である。図3は、実施例1の車両用操舵装置の詳細構造を示す縦断側面図である。図4は、実施例1の車両用操舵装置のステアリングパッド中央部を示す斜視図である。図5は、実施例1の車両用操舵装置のガイド溝形状の一例を示す断面図である。以下、回転面変化機構Mと回転面角度戻し機構Nの構成を、図2〜図5により説明する。
前記回転面変化機構Mは、図2及び図3に示すように、等速ジョイント11(回転面中心点支持部材)と、上部支持ガイドローラ12(回転面上部支持ガイド部材)と、下部支持ガイドローラ13(回転面下部支持ガイド部材)と、を備えている。
前記等速ジョイント11は、ステアリングホイール1の回転面中心点OCのステアリングコラム3に対する車両前後方向の距離を保った状態で、ステアリングホイール1の回転面Tを回転可能に支持する回転面中心点支持部材である。
前記上部支持ガイドローラ12は、回転面中心点OCに対し上部方向に乖離した位置に上部支持点OUを設定し、該上部支持点OUのステアリングコラム3に対する車両前後方向の距離を、転舵角度の増大に応じて長くする方向に案内しつつステアリングホイール1の回転面Tを支持する回転面上部支持ガイド部材である。
前記下部支持ガイドローラ13は、回転面中心点OCに対し下部方向に乖離した位置に下部支持点OLを設定し、該下部支持点OLのステアリングコラム3に対する車両前後方向の距離を、転舵角度の増大に応じて短くする方向に案内しつつステアリングホイール1の回転面Tを支持する回転面下部支持ガイド部材である。
つまり、ステアリングホイール1の回転面Tは、ステアリングコラム3側に設定された等速ジョイント11,上部支持ガイドローラ12,下部支持ガイドローラ13と(図2及び図3)、ホイール中央パッド2の裏面に設定されたジョイント溝14,上部ガイド溝15,下部ガイド溝16と、によって規定される(図3及び図4)。
前記ジョイント溝14は、図3及び図4に示すように、ホイール中央パッド2の裏面の中央位置に、等速ジョイント11の外周形状に合致するように、半球状溝に設定されている。
前記上部ガイド溝15は、図3及び図4に示すように、ホイール中央パッド2の裏面のジョイント溝14の外周位置に、回転面中心点OCと同じ中心点を持つ円弧形状のチューブ状溝に設定されている。この上部ガイド溝15をチューブ状溝に設定しているのは、上部支持ガイドローラ12の球状端部を包み込むことで、上部支持ガイドローラ12の抜け止めを確保し、かつ、回転面Tの車幅方向揺動等を抑えて回転面Tを安定させるようにしている。また、上部ガイド溝15の溝形状は、図5に示すように、ホイール中央パッド2のパッド面2aに対し、転舵角が0度の時(非転舵時)に最も溝が深く(溝深部15a)、転舵角が左右方向に増大するにしたがって溝を徐々に浅くする形状としている。
前記下部ガイド溝16は、図3及び図4に示すように、ホイール中央パッド2の裏面の上部ガイド溝15の外周位置に、回転面中心点OCと同じ中心点を持つ円弧形状の溝面に設定されている。下部ガイド溝16の溝形状は、図5に示すように、ホイール中央パッド2のパッド面2aに対し、転舵角が0度の時(非転舵時)に最も溝面が高く(溝高部16a)、転舵角が左右方向に増大するにしたがって溝面を徐々に低くする形状としている。なお、上部ガイド溝15及び下部ガイド溝16について、その溝の深さや溝形状の組み合わせは、設計者が任意に設定可能である。
前記回転面角度戻し機構Nは、図3に示すように、第1ロックプレート17(上部支持解除構造)と、第2ロックプレート18(上部支持解除構造)と、コイルバネ19(付勢構造)と、ストッパ突起20(ストッパ構造)と、ストッパ溝21(ストッパ構造)と、ワイヤー22と、ラックギア23と、を備えている。
前記第1ロックプレート17は、インフレーター5から延びるワイヤー22が連結されている。前記第2ロックプレート18は、上部支持ガイドローラ12のコラム側端部に連結されている。そして、互いに直交配置した両ロックプレート17,18の接触は、45度程度の傾斜面接触とし、この傾斜面接触状態では、上部支持ガイドローラ12のコラム側端部をロックして固定端とする。回転面角度戻し時には、第1ロックプレート17がインフレーター5によりワイヤー22を介して矢印C方向にストロークし、上部支持ガイドローラ12によるステアリングコラム3に対する支持を解除する。また、回転面角度復帰時には、第1ロックプレート17がモーター&ピニオンギア6により矢印D方向にストロークし、再度、上部支持ガイドローラ12のコラム側端部をロックして固定端とする。
前記コイルバネ19は、ステアリングコラム3と第2ロックプレート18の間に、圧縮状態で介装される。したがって、上部支持ガイドローラ12によるステアリングコラム3に対する支持が解除され、第2ロックプレート18が矢印F方向にストロークすると、上部支持点OUのステアリングコラム3に対する車両前後方向の距離を短縮させる付勢力を上部支持ガイドローラ12に与える。
前記ストッパ突起20は、ステアリングコラム3とホイール中央パッド2の対向面のうち、ステアリングコラム3側に設けられる。前記ストッパ溝21は、ストッパ突起20と対向するホイール中央パッド2に形成される。そして、上部支持ガイドローラ12によるステアリングコラム3に対する支持が解除されると、転舵状態にかかわらず、ステアリングホイール1の回転面角度を非転舵状態での初期角度の位置にて規定する。なお、ストッパ溝21は、転舵角が0度の時(非転舵時)に最も溝面が高く(パッド面2aと一致)、転舵角が左右方向に増大するにしたがって溝面を徐々に低くする形状、つまり、下部ガイド溝16と相似する溝面形状を有する(図7〜図9参照)。
図6は、実施例1の車両用操舵装置の制御コントローラ7にて実行されるステアリングホイール1の回転面角度制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS61では、制御コントローラ7の起動開始、あるいは、ステップS65での回転面角度の初期角度への戻し指令に続き、イグニッションキー8からエンジンを停止から作動に移行した作動移行信号(キー信号OFF→ON)の受信有りか否かを判断し、YES(キー信号OFF→ON受信有り)の場合はステップS62へ移行し、NO(キー信号OFF→ON受信無し)の場合はステップS61の判断を繰り返す。
ステップS62では、ステップS61でのキー信号OFF→ON受信有りとの判断に続き、非転舵状態での初期角度に戻したステアリングホイール1の回転面Tの角度を転舵状態での角度に復帰させる復帰指令を、回転面角度戻し機構Nのモーター&ピニオンギア6へ出力し、ステップS63へ移行する。
ステップS63では、ステップS62での回転面角度の復帰指令に続き、レーダーセンサ10からの衝突予知信号の受信有りか否かを判断し、YES(衝突予知信号の受信有り)の場合はステップS66へ移行し、NO(衝突予知信号の受信無し)の場合はステップS64へ移行する。ここで、衝突予知信号とは、車両前方障害物との車間距離が衝突予知閾値以下の信号をいう。
ステップS64では、ステップS63での衝突予知信号の受信無しとの判断に続き、イグニッションキー8からエンジンを作動から停止に移行した停止移行信号(キー信号ON→OFF)の受信有りか否かを判断し、YES(キー信号ON→OFF受信有り)の場合はステップS65へ移行し、NO(キー信号ON→OFF受信無し)の場合はステップS63へ戻る。
ステップS65では、ステップS64でのキー信号ON→OFF受信有りとの判断に続き、ステアリングホイール1の転舵状態にかかわらず、回転面Tの角度を非転舵状態での初期角度に戻す戻し指令を、回転面角度戻し機構Nのインフレーター5へ出力し、ステップS61へ戻る。
ステップS66では、ステップS63での衝突予知信号の受信有りとの判断に続き、ステアリングホイール1の転舵状態にかかわらず、直ちに回転面Tの角度を非転舵状態での初期角度に戻す回転面角度戻し指令を、回転面角度戻し機構Nのインフレーター5へ出力し、エンドへ移行する。
次に、作用を説明する。
実施例1の車両用操舵装置S1における作用を、「ステアリング操作時の回転面変化作用」、「衝突予知時の回転面戻し作用」、「エンジン停止時の回転面戻し作用とエンジン始動時の回転面復帰作用」に分けて説明する。
[ステアリング操作時の回転面変化作用]
図7は、実施例1の車両用操舵装置の非転舵時(転舵中立時)におけるステアリングホイール回転面を示す作用説明図であり、(a)は非転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は非転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。図8は、実施例1の車両用操舵装置の90度程度転舵時におけるステアリングホイール回転面を示す作用説明図であり、(a)は90度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は90度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。図9は、実施例1の車両用操舵装置の120度程度転舵時におけるステアリング回転面を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。
まず、エンジン作動による走行中であって、衝突予知信号の受信が無いときは、図6のフローチャートにおいて、ステップS61→ステップS62→ステップS63→ステップS64へと進み、ステップS62にて、初期角度に戻したステアリングホイール1の回転面Tの角度を転舵状態での角度に復帰させる。そして、エンジン作動を維持している限り、ステップS63→ステップS64へと進む流れが繰り返される。すなわち、ステアリングホイール1の回転面Tを規定する上部支持ガイドローラ12と下部支持ガイドローラ13は、図7〜図9に示すように、固定支持状態で維持され、回転面変化機構Mにより回転面Tが転舵角の大きさに応じて変化する作用を示す。以下、ステアリングホイール1の転舵角に応じて、その回転面Tが垂直方向に変化していく動作について説明する。
非転舵時には、上部支持ガイドローラ12は、上部ガイド溝15の溝深部15aに、下部支持ガイドローラ13は、下部ガイド溝16の溝高部16aに接し、図7(b)に示すように、ステアリングホイール1の回転面Tは、操作者に対しやや上向き傾斜状態となる。この回転面Tの傾斜角度は、一般に周知のステアリングホイールの傾斜角度と同等であり、非転舵時におけるステアリングホイール1の把持、及び、エアバックA/Bの展開時の傷害低減に理想的な傾斜角度としている。
そして、転舵角の増加に応じ、上部ガイド溝15の溝深さは徐々に浅くなり、下部ガイド溝16の溝深さは徐々に深くなる。この溝深さの変化によって、ステアリングホイール1の回転面Tが、やや上向き傾斜状態から、例えば、90度程度転舵時には、図8(b)に示すように、垂直状態へと変化する。さらに、例えば、120度程度転舵時には、図9(b)に示すように、やや下向き傾斜状態へと変化する。このため、転舵角が大きくなるほど、ステアリングホイール1の上部把持点が、操作者に近づく方向(車両後方)に移動し、逆に、ステアリングホイール1の下部把持点が、操作者から遠ざかる方向(車両前方)に移動する。
この動作により、従来の回転面が操作者に対してやや上向き傾斜状態で一定角度のステアリングホイールを転舵させた場合に見られる課題を解決することができる。すなわち、従来のステアリングホイールの回転面を固定した操舵装置は、下記の課題を持っていた。
・上部把持点:転舵角が大きくなるほど上部把持点が操作者の肩から遠くなり、シートバックと操作者の背中が離れ、快適かつ安定した動作ができない。
・下部把持点:転舵角が大きくなるほど下部把持点が操作者腹部に近づくため、肘関節の屈曲角度が強くなるし、また、肘関節と腹部との干渉が発生することにより、快適かつ安定した動作ができない。
これに対し、実施例1の車両用操舵装置S1では、ステアリングホイール1の転舵角度に応じて、その回転面Tを徐々に垂直方向に起こし、上部把持点を操作者に近づけ、下部把持点を操作者から遠ざけるように移動させる。これにより、ステアリングホイール操作時のリーチ変化、肘関節の角度変化や腹部との干渉を減少し、より疲労が少なく、安定したステアリングホイール操作を可能とする。
[衝突予知時の回転面戻し作用]
図10は、実施例1の車両用操舵装置において120度程度転舵時に衝突予知信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。
図6に示すフローチャートにおいて、ステップS63→ステップS64へと進む流れが繰り返されている走行中に、衝突予知信号を受信した場合には、ステップS63からステップS66へと進み、ステップS66にて、ステアリングホイール1の転舵状態にかかわらず、直ちに回転面Tの角度を非転舵状態での初期角度(非転舵時の回転面角度であり、エアバッグA/Bと操作者がなす理想的な角度)に戻す回転面角度戻し指令が、回転面角度戻し機構Nのインフレーター5へ出力される。以下、ステアリングホイール1を転舵させた状態でも、衝突予知信号を受信したとき、垂直方向に変化しているステアリングホイール1の回転面Tを直ちに初期角度まで戻す動作について説明する。
衝突予知信号を受信した際には、図10(b)に示すように、インフレーター5が作動し、直ちにワイヤー22がE方向に引かれ、第1ロックプレート17が矢印C方向に移動する。この際、回転面角度戻し機構Nのモーター&ピニオンギア6は、OFFまたは第1ロックプレート17が矢印C方向に移動する向きに回転するため、インフレーター5による第1ロックプレート17の移動を妨げることにはならない。
そして、第1ロックプレート17の矢印C方向移動に応じ、上部支持ガイドローラ12の後端位置規制が解除され、圧縮状態であったコイルバネ19が伸び、第2ロックプレート18と上部支持ガイドローラ12は、直ちに矢印Fの方向に移動し、ステアリングホイール1の上部を、ストッパ突起20にストッパ溝21が接触するまで引く。このため、転舵状態であっても、ステアリングホイール1の回転面Tを、エアバッグA/Bと操作者がなす理想的な角度である初期角度まで戻すことができる。
この動作により、ステアリングホイール1の転舵角度に応じて、その回転面Tを垂直方向に起こす機能を備えた操舵装置であっても、衝突事故の際、常に、展開するエアバッグA/Bと操作者がなす角度を理想的に保つことができ、安全性を損なうことはない。すなわち、ステアリングホイール1の回転面Tが変化してしまうと、エアバックA/Bの展開方向が変わってしまい、安全性が損なわれてしまうのを防止する。
[エンジン停止時の回転面戻し作用とエンジン始動時の回転面復帰作用]
図11は、実施例1の車両用操舵装置において120度程度転舵時にエンジンOFF/ON信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。
車両を停止しイグニッションキー8によりエンジンをONからOFFに切り替えると、図6のフローチャートにおいて、ステップS64からステップS65へと進み、ステップS65にて、ステアリングホイール1の転舵状態にかかわらず、回転面Tの角度を非転舵状態での初期角度に戻す戻し指令が、回転面角度戻し機構Nのインフレーター5へ出力される。そして、ステップS65からステップS61ヘと進み、エンジンをOFFとしている間はステップS61の判断が繰り返され、ステアリングホイール1の回転面Tは初期角度に維持される。そして、操作者が車両に乗り込み、イグニッションキー8によりエンジンをOFFからONに切り替えると、図6のフローチャートにおいて、ステップS61からステップS62へと進み、ステップS62にて、非転舵状態での初期角度に戻したステアリングホイール1の回転面Tの角度を転舵状態での角度に復帰させる復帰指令が、回転面角度戻し機構Nのモーター&ピニオンギア6へ出力される。以下、エンジンをOFFとした場合、ステアリングホイール1を転舵している状態でも、垂直方向に変化しているステアリングホイール1の回転面Tを初期角度(非転舵時の回転面角度)まで戻し、再度エンジンをONとした場合には、転舵時の回転面に復帰させる動作について説明する。
エンジンをONからOFFとする信号を受信すると、図11(b)に示すように、モーター&ピニオンギア6を回転させ、第1ロックプレート17を矢印Cの方向に移動させる。
この第1ロックプレート17を矢印C方向移動に応じ、圧縮状態であったコイルバネ19が伸び、第2ロックプレート18と上部支持ガイドローラ12は、直ちに矢印Fの方向に移動し、ステアリングホイール1の上部を、ストッパ突起20にストッパ溝21が接触するまで引く。このため、転舵状態であっても、ステアリングホイール1の回転面Tを、非転舵時の回転面角度である初期角度まで戻すことができる。
そして、エンジンをOFFからONとする信号を受信すると、モーター&ピニオンギア6を逆回転させ、第1ロックプレート17を、図11(b)の矢印Dの方向に移動させる。この第1ロックプレート17の移動に応じ、コイルバネ19と第2ロックプレート18と上部支持ガイドローラ12は、徐々に初期位置に戻され、ステアリングホイール1の回転面Tは、転舵時の状態に復帰する。
この動作により、ステアリングホイール1の転舵角度に応じて、その回転面Tを垂直方向に起こす機能を備えた操舵装置であっても、乗降時のステアリングホイール1と操作者の膝まわりのスペースを従来の車両用操舵装置と同等に保ち、良好な乗降性を確保することができる。すなわち、ステアリングホイール1の上部が車両後方側に移動した転舵状態で停止した場合、ステアリングホイール1の上部とシートの前後スペースが狭くなることにより乗降し難くなるのを防止する。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用操舵装置S1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 車体側部材(ステアリングコラム3)に対し回転可能にステアリングホイール1を取り付け、前記ステアリングホイール1を操作者が把持して回転操作すると、回転操作による転舵角度の大きさに応じてタイヤを転舵させる車両用操舵装置S1において、前記車体側部材(ステアリングコラム3)と前記ステアリングホイール1の間に、前記回転操作による転舵角度の増大に応じ、前記ステアリングホイール1の上部を操作者側へ徐々に近づけ下部を操作者から徐々に遠ざけることにより、非転舵状態で傾斜している前記ステアリングホイール1の回転面Tを、垂直方向に起立するように変化させる回転面変化機構Mを設けた。このため、疲労が少なく、安定したステアリングホイール操作を行うことができる。
(2) 前記回転面変化機構Mは、前記ステアリングホイール1の回転面中心点OCの前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する車両前後方向の距離を保った状態で、前記回転面Tを回転可能に支持する回転面中心点支持部材(等速ジョイント11)と、前記回転面中心点OCに対し上部方向に乖離した位置に上部支持点OUを設定し、該上部支持点OUの前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する車両前後方向の距離を、転舵角度の増大に応じて長くする方向に案内しつつ前記回転面Tを支持する回転面上部支持ガイド部材(上部支持ガイドローラ12)と、前記回転面中心点OCに対し下部方向に乖離した位置に下部支持点OLを設定し、該下部支持点OLの前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する車両前後方向の距離を、転舵角度の増大に応じて短くする方向に案内しつつ前記回転面を支持する回転面下部支持ガイド部材(下部支持ガイドローラ13)と、を有する。このため、電子制御を用いないで機械的制御だけによる安定した回転面変化動作により、ステアリングホイール1の転舵角度に応じて、その回転面Tを垂直方向に起こす機能を達成することができる。
(3) 前記回転面変化機構Mに、前記ステアリングホイール1を転舵している状態でも、垂直方向に変化している前記ステアリングホイール1の回転面Mを、非転舵状態での初期角度に戻す回転面角度戻し機構Nを設け、前記回転面角度戻し機構Nに、回転面角度戻し要求信号を受信したとき、非転舵状態での初期角度に戻す制御指令を出力する回転面角度制御手段(制御コントローラ7)を設けた。このため、ステアリングホイール1の回転面角度戻し要求があるとき、回転面角度戻し要求に応えてステアリングホイール1の回転面Mを、非転舵状態での初期角度に戻すことができる。
(4) 前記ステアリングホイール1を、中央部に設定されたホイール中央パッド2内に衝撃を受けた際に展開するエアバックA/Bを内蔵したエアバック付きステアリングホイールとし、衝突を事前に予知するための物理量を検出する衝突予知手段(レーダーセンサ10)を設け、前記回転面角度制御手段(制御コントローラ7)は、前記衝突予知手段(レーダーセンサ10)から衝突予知信号を受信したとき、前記回転面角度戻し機構Nへの作動指令により、直ちに前記ステアリングホイール1の回転面を非転舵状態での初期角度に戻す。このため、衝突事故の際、展開するエアバックA/Bと操作者がなす角度が理想的な角度に保たれ、ステアリングホイール1の回転面Tを垂直方向に起こす機能を備えた操舵装置でありながら、適正なエアバックA/Bの展開による安全性能を確保することができる。
(5) 前記回転面角度戻し機構Nを、非転舵状態での初期角度に戻した回転面角度を、転舵状態での回転面角度に復帰させる回転面角度復帰機能を有する機構とし、車載の駆動源(エンジン)の作動と停止を検出する駆動源作動状態検出手段(イグニッションキー8)を設け、前記回転面角度制御手段(制御コントローラ7)は、前記駆動源作動状態検出手段(イグニッションキー8)から前記駆動源(エンジン)を作動から停止に移行した停止移行信号を受信したとき、前記ステアリングホイール1の回転面Tを非転舵状態での初期角度に戻し、前記駆動源作動状態検出手段(イグニッションキー8)から前記駆動源(エンジン)を停止から作動に移行した作動移行信号を受信したとき、戻した回転面角度を転舵状態での角度に復帰させる。このため、車両への乗降時にステアリングホイール1と操作者の膝まわりとの間に十分なスペースが確保され、ステアリングホイール1の回転面Tを垂直方向に起こす機能を備えた操舵装置でありながら、良好な乗降性能を確保することができる。
(6) 前記回転面角度戻し機構Nは、前記回転面上部支持ガイド部材(上部支持ガイドローラ12)による前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する支持を解除する上部支持解除構造(第1ロックプレート17,第2ロックプレート18)と、前記上部支持解除により前記上部支持点OUの前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する車両前後方向の距離を短縮させる付勢力を前記回転面上部支持ガイド部材(上部支持ガイドローラ12)に与える付勢構造(コイルスプリング19)と、前記ステアリングホイール1の回転面角度を非転舵状態での初期角度の位置にて規定するストッパ構造(ストッパ突起20,ストッパ溝21)と、を有する。このため、回転面上部支持ガイド部材(上部支持ガイドローラ12)のみに対する簡単な構成により、ステアリングホイール1の回転面Mを、非転舵状態での初期角度に戻す機能を達成することができる。
実施例2は、回転面角度戻し機構Nを上部支持ガイドローラ12と下部支持ガイドローラ13のコラム側基部に設定した例である。
まず、構成を説明する。
図12は、実施例2の車両用操舵装置の詳細構造を示す縦断側面図である。図13は、実施例2の車両用操舵装置における第2ロックプレートの後端部構造を示す斜視図である。
実施例2の車両用操舵装置S2は、実施例1と同様に、ステアリングコラム3とステアリングホイール1(エアバックA/Bを内蔵したホイール中央パッド2)の間に回転面変化機構Mを設け、回転面変化機構Mに回転面角度戻し機構Nを備えている。
前記回転面変化機構Mは、図12に示すように、等速ジョイント11(回転面中心点支持部材)と、上部支持ガイドローラ12(回転面上部支持ガイド部材)と、下部支持ガイドローラ13(回転面下部支持ガイド部材)と、ジョイント溝14,上部ガイド溝15,下部ガイド溝16’と、を備えている。すなわち、下部ガイド溝16’を除き、実施例1の回転面変化機構Mと同様の構成を採用している。
前記下部ガイド溝16’は、図12に示すように、ホイール中央パッド2の裏面の上部ガイド溝15の外周位置に、回転面中心点OCと同じ中心点を持つ円弧形状のチューブ状溝に設定されている。この下部ガイド溝16’をチューブ状溝に設定しているのは、下部支持ガイドローラ13の球状端部を包み込むことで、下部支持ガイドローラ13の抜け止めを確保し、かつ、回転面Tの車幅方向揺動等を抑えて回転面Tを安定させるようにしている。
前記回転面角度戻し機構Nは、図3に示すように、第1ロックプレート17’(上下部支持解除構造)と、第2ロックプレート18’(上下部支持解除構造)と、第3ロックプレート24(上下部支持解除構造)と、ロックボール25(上下部支持解除構造)と、ロック解除ボール26(上下部支持解除構造)と、上部コイルバネ19’(上部付勢構造)と、下部コイルバネ27(下部付勢構造)と、ストッパ突起20(ストッパ構造)と、ストッパ溝21(ストッパ構造)と、ラックギア23と、ピン28と、を備えている。
前記第1ロックプレート17’は、傾斜面位置にロック解除ボール26を受けるロックボール受け面17aを形成し、下端面位置にロックボール25を受けるロックボール受け面17bを形成している。
前記第2ロックプレート18’は、図12に示すように、第1ロックプレート17’とは傾斜面接触状態で設けられ、ステアリングホイール1側端部に上部支持ガイドローラ12を連結している。そして、第1ロックプレート17’との接触側端部に、図13に示すように、ロック解除ボール26を通過させるボール挿通穴18aを形成している。
前記第3ロックプレート24は、図12に示すように、ステアリングホイール1側端部に下部支持ガイドローラ13を連結し、反対側の端面にロックボール25を受けるロックボール受け面24aを形成している。
前記ロックボール25は、図12に示すように、第1ロックプレート17’のロックボール受け面17bと第3ロックプレート24のロックボール受け面24aの間に形成したボール経路に、隙間ができないように密に複数介装させている。
前記ロック解除ボール26は、図12に示すように、インフレーター5のピストンと第2ロックプレート18’の間に形成したボール経路に複数個連接される。そして、上部支持ガイドローラ12と下部支持ガイドローラ13がロック状態のときは、複数のロック解除ボール26をピン28にて止めている。
前記上部コイルバネ19’は、ステアリングコラム3と第2ロックプレート18’の間に、圧縮状態で介装される。前記下部コイルバネ25は、ステアリングコラム3と第3ロックプレート24の間に、圧縮状態で介装される。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例2の車両用操舵装置S2における作用を、「衝突予知時の回転面戻し作用」、「エンジン停止時の回転面戻し作用とエンジン始動時の回転面復帰作用」に分けて説明する。
[衝突予知時の回転面戻し作用]
図14は、実施例2の車両用操舵装置において120度程度転舵時に衝突予知信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。
衝突予知信号を受信した場合、ステアリングホイール1を転舵させた状態でも、垂直方向に変化しているステアリングホイール1の回転面Tをただちに初期角度(非転舵時の回転面角度であり、エアバッグA/Bと操作者がなす理想的な角度)まで戻す動作について説明する。
衝突予知信号を受信すると、インフレーター5のピストンが図14の矢印Hの方向に移動し、直ちに複数のロック解除ボール26がピン28を破壊しながら押し出され、第1ロックプレート17’を矢印Dの方向に押し出す。この際、モーター&ピニオンギア6は、OFFまたは第1ロックプレート17’が矢印Dの方向に移動する向きに回転するため、複数のロック解除ボール26による第1ロックプレート17’の移動を妨げることにはならない。
第1ロックプレート17’の矢印D方向移動に応じ、第2ロックプレート18’に連結されている上部支持ガイドローラ12の後端位置規制が解除され、圧縮状態であった上部コイルバネ19’が伸び、上部支持ガイドローラ12は、直ちに図14の矢印Fの方向に移動してステアリングホイール1の上部を、ストッパ突起20とストッパ溝21が接触する位置まで引く。また、この動作と同時に、第2ロックプレート18’に形成されたボール挿通穴18aを通過したロック解除ボール26および第1ロックプレート17’により押された複数のロックボール25が、下部支持ガイドローラ13を下部コイルバネ27に抗して図14の矢印Gの方向に移動させ、ステアリングホイール1の下部を操作者側に押し出す。これにより、転舵状態であってもステアリングホイール1の回転面Tを、エアバッグA/Bと操作者がなす理想的な初期角度まで戻すことができる。
したがって、実施例2の車両用操舵装置では、上部支持ガイドローラ12を引くだけの実施例1に比べ、衝突直前のステアリングホイール1の回転面角度を初期角度まで戻す動作をより確実なものとすることができる。また、エアバックA/Bが操作者から受ける大きな力を、上部支持ガイドローラ12と下部支持ガイドローラ13により、効率的に受け止めることができる。
[エンジン停止時の回転面戻し作用とエンジン始動時の回転面復帰作用]
図15は、実施例2の車両用操舵装置において120度程度転舵時にエンジンOFF/ON信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。
エンジンをON→OFFとした場合、ステアリングホイール1を転舵している状態でも、垂直方向に変化しているステアリングホイール1の回転面Tを初期角度(非転舵時の回転面角度)まで戻し、再度、エンジンをOFF→ONとした場合には、転舵時の回転面Tに復帰させる動作について説明する。
エンジンをON→OFFとする信号を受信すると、モーター&ピニオンギア6を回転させ、図15に示すように、第1ロックプレート17’を矢印Dの方向に移動させる。
この第1ロックプレート17’の矢印D方向の移動に応じ、上部支持ガイドローラ12の後端位置規制および上部コイルバネ19’の圧縮状態が解除され、上部支持ガイドローラ12は、徐々に図15の矢印Fの方向に移動し、ステアリングホイール1の上部を、ストッパ突起20とストッパ溝21が接触する位置まで引く。また、この動作と同時に、第1ロックプレート17’により押された複数のロックボール25が、下部支持ガイドローラ13を下部コイルバネ27に抗して図15の矢印Gの方向に移動させ、ステアリングホイール1の下部を操作者側に押し出す。これにより、転舵状態であってもステアリングホイール1の回転面Tを、非転舵時の回転面角度である初期角度まで戻すことができる。
エンジンをOFF→ONとする信号を受信すると、モーター&ピニオンギア6を、上記の場合とは逆回転させ、第1ロックプレート17’を、図15の矢印Cの方向に移動させる。
この第1ロックプレート17’の矢印C方向への移動に応じ、両コイルバネ19’,27および両支持ガイドローラ12,13は、徐々に初期位置に戻され、ステアリングホイール1の回転面Tは、転舵時の状態に復帰する。
したがって、実施例2の車両用操舵装置では、上部支持ガイドローラ12を引くだけの実施例1に比べ、乗降時のステアリングホイール1の回転面角度の変更動作をより確実なものとすることができる。また、操作者がステアリングホイール1を体の支えとして乗降する際に受ける力を、上部支持ガイドローラ12と下部支持ガイドローラ13により、効率的に受け止めることができる。
なお、他のステアリング操作時の回転面変化動作や制御コントローラ7による制御動作は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用操舵装置S2にあっては、実施例1の(1)〜(5)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(7) 前記回転面角度戻し機構Nは、前記回転面上部支持ガイド部材(上部支持ガイドローラ12)と前記回転面下部支持ガイド部材(下部支持ガイドローラ13)による前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する支持を解除する上下部支持解除構造(第1ロックプレート17’、第2ロックプレート18’、第3ロックプレート24、ロックボール25、ロック解除ボール26)と、前記上部支持解除により前記上部支持点OUの前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する車両前後方向の距離を短縮させる付勢力を前記回転面上部支持ガイド部材(上部支持ガイドローラ12)に与える上部付勢構造(上部コイルスプリング19’)と、前記下部支持解除により前記下部支持点OLの前記車体側部材(ステアリングコラム3)に対する車両前後方向の距離を伸長させる付勢力を前記回転面下部支持ガイド部材(下部支持ガイドローラ13)に与える下部付勢構造(下部コイルスプリング27)と、前記ステアリングホイール1の回転面角度を非転舵状態での初期角度の位置にて規定するストッパ構造(ストッパ突起20,ストッパ溝21)と、を有する。このため、回転面上部支持ガイド部材(上部支持ガイドローラ12)と回転面下部支持ガイド部材(下部支持ガイドローラ13)に対する構成により、回転面角度の変更動作をより確実とし、しかも、ステアリングホイール1から受ける力を効率的に受け止めながら、ステアリングホイール1の回転面Mを、非転舵状態での初期角度に戻す機能を達成することができる。
以上、本発明の車両用操舵装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1,2では、回転面変化機構Mとして、等速ジョイント11(回転面中心点支持部材)と、上部支持ガイドローラ12(回転面上部支持ガイド部材)と、下部支持ガイドローラ13(回転面下部支持ガイド部材)と、を備えた構成例を示した。しかし、回転面変化機構Mとして、実施例1,2で示した構成以外の構成を採用しても良い。要するに、回転操作による転舵角度の増大に応じ、ステアリングホイールの上部を操作者側へ徐々に近づけ下部を操作者から徐々に遠ざけることにより、非転舵状態で傾斜しているステアリングホイールの回転面を、垂直方向に起立するように変化させる回転面変化機構であれば、具体的な構成は実施例1,2に限定されない。
実施例1,2では、回転面変化機構Mに回転面角度戻し機構Nを設けた例を示した。しかし、回転面変化機構Mのみを設け、回転面角度戻し機構Nを設けない例としても良い。さらに、回転面角度戻し機構Nを設けたとしても、実施例1,2で示した構成以外の構成による回転面変化機構Mに合わせる等、実施例1,2で示した構成以外の構成を採用しても良い。
実施例1,2では、ステアリングホイールを転舵した分だけタイヤを電気的に転舵させることで、ステアリングホイールの転舵角度を左右方向それぞれ180度以下とすることができるステアリングバイワイヤシステムによる車両用操舵装置に対する適用例を示した。しかし、ステアリングホイールとタイヤがコラムシャフトやステアリングギア等を介して機械的あるいは物理的につながっている車両用操舵装置に対しても勿論適用することができる。また、実施例1,2の操舵装置を搭載した車両として、エンジンを駆動源とするエンジン車の例を示した。しかし、エンジンとモーターを駆動源とするハイブリッド車やモーターを駆動源とする電気自動車や燃料電池車等にも適用することができる。
実施例1の車両用操舵装置の制御系を含む全体構成を示す縦断側面図である。 実施例1の車両用操舵装置のコラム部を示す斜視図である。 実施例1の車両用操舵装置の詳細構造を示す縦断側面図である。 実施例1の車両用操舵装置のステアリングパッド中央部を示す斜視図である。 実施例1の車両用操舵装置のガイド溝形状の一例を示す断面図である。 実施例1の車両用操舵装置の制御コントローラ7にて実行されるステアリングホイール1の回転面角度制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の車両用操舵装置の非転舵時(転舵中立時)におけるステアリングホイール回転面を示す作用説明図であり、(a)は非転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は非転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。 実施例1の車両用操舵装置の90度程度転舵時におけるステアリングホイール回転面を示す作用説明図であり、(a)は90度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は90度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。 実施例1の車両用操舵装置の120度程度転舵時におけるステアリング回転面を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。 実施例1の車両用操舵装置において120度程度転舵時に衝突予知信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。 実施例1の車両用操舵装置において120度程度転舵時にエンジンOFF/ON信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。 実施例2の車両用操舵装置の詳細構造を示す縦断側面図である。 実施例2の車両用操舵装置における第2ロックプレートの後端部構造を示す斜視図である。 実施例2の車両用操舵装置において120度程度転舵時に衝突予知信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。 実施例2の車両用操舵装置において120度程度転舵時にエンジンOFF/ON信号を受信した場合の動作を示す作用説明図であり、(a)は120度程度転舵時のステアリングホイールとホイール中央パッドの裏面をあらわし、(b)は120度程度転舵時の操舵系動作状態の断面をあらわす。
符号の説明
S1,S2 車両用操舵装置
1 ステアリングホイール
2 ホイール中央パッド
3 ステアリングコラム(車体側部材)
7 制御コントローラ(回転面角度制御手段)
8 イグニッションキー(駆動源作動状態検出手段)
10 レーダーセンサ(衝突予知手段)
11 等速ジョイント(回転面中心点支持部材)
12 上部支持ガイドローラ(回転面上部支持ガイド部材)
13 下部支持ガイドローラ(回転面下部支持ガイド部材)
17 第1ロックプレート(上部支持解除構造)
17’ 第1ロックプレート(上下部支持解除構造)
18 第2ロックプレート(上部支持解除構造)
18’ 第2ロックプレート(上下部支持解除構造)
19 コイルスプリング(付勢構造)
19’ 上部コイルスプリング(上部付勢構造)
20 ストッパ突起(ストッパ構造)
21 ストッパ溝(ストッパ構造)
24 第3ロックプレート(上下部支持解除構造)
25 ロックボール(上下部支持解除構造)
26 ロック解除ボール(上下部支持解除構造)
27 下部コイルスプリング(下部付勢構造)
A/B エアバック
T 回転面
M 回転面変化機構
N 回転面角度戻し機構
OC 回転面中心点
OU 上部支持点
OL 下部支持点

Claims (7)

  1. 車体側部材に対し回転可能にステアリングホイールを取り付け、前記ステアリングホイールを操作者が把持して回転操作すると、回転操作による転舵角度の大きさに応じてタイヤを転舵させる車両用操舵装置において、
    前記車体側部材と前記ステアリングホイールの間に、前記回転操作による転舵角度の増大に応じ、前記ステアリングホイールの上部を操作者側へ徐々に近づけ下部を操作者から徐々に遠ざけることにより、非転舵状態で傾斜している前記ステアリングホイールの回転面を、垂直方向に起立するように変化させる回転面変化機構を設けたことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載された車両用操舵装置において、
    前記回転面変化機構は、
    前記ステアリングホイールの回転面中心点の前記車体側部材に対する車両前後方向の距離を保った状態で、前記回転面を回転可能に支持する回転面中心点支持部材と、
    前記回転面中心点に対し上部方向に乖離した位置に上部支持点を設定し、該上部支持点の前記車体側部材に対する車両前後方向の距離を、転舵角度の増大に応じて長くする方向に案内しつつ前記回転面を支持する回転面上部支持ガイド部材と、
    前記回転面中心点に対し下部方向に乖離した位置に下部支持点を設定し、該下部支持点の前記車体側部材に対する車両前後方向の距離を、転舵角度の増大に応じて短くする方向に案内しつつ前記回転面を支持する回転面下部支持ガイド部材と、
    を有することを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された車両用操舵装置において、
    前記回転面変化機構に、前記ステアリングホイールを転舵している状態でも、垂直方向に変化している前記ステアリングホイールの回転面を、非転舵状態での初期角度に戻す回転面角度戻し機構を設け、
    前記回転面角度戻し機構に、回転面角度戻し要求信号を受信したとき、非転舵状態での初期角度に戻す制御指令を出力する回転面角度制御手段を設けたことを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項3に記載された車両用操舵装置において、
    前記ステアリングホイールを、車両が衝突を検知したときに展開するエアバックを内蔵したエアバック付きステアリングホイールとし、
    前記回転面角度制御手段は、衝突を予知したときに、前記ステアリングホイールの回転面を非転舵状態での角度に戻すことを特徴とする車両用操舵装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載された車両用操舵装置において、
    前記回転面角度戻し機構を、非転舵状態での角度に戻した回転面角度を、転舵状態での回転面角度に復帰させる回転面角度復帰機能を有する機構とし、
    車載の駆動源の作動と停止を検出する駆動源作動状態検出手段を設け、
    前記回転面角度制御手段は、前記駆動源作動状態検出手段から前記駆動源を作動から停止に移行した停止移行信号を受信したとき、前記ステアリングホイールの回転面を非転舵状態での初期角度に戻し、前記駆動源作動状態検出手段から前記駆動源を停止から作動に移行した作動移行信号を受信したとき、戻した回転面角度を転舵状態での角度に復帰させることを特徴とする車両用操舵装置。
  6. 請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載された車両用操舵装置において、
    前記回転面角度戻し機構は、前記回転面上部支持ガイド部材による前記車体側部材に対する支持を解除する上部支持解除構造と、前記上部支持解除により前記上部支持点の前記車体側部材に対する車両前後方向の距離を短縮させる付勢力を前記回転面上部支持ガイド部材に与える付勢構造と、前記ステアリングホイールの回転面角度を非転舵状態での初期角度の位置にて規定するストッパ構造と、を有することを特徴とする車両用操舵装置。
  7. 請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載された車両用操舵装置において、
    前記回転面角度戻し機構は、前記回転面上部支持ガイド部材と前記回転面下部支持ガイド部材による前記車体側部材に対する支持を解除する上下部支持解除構造と、前記上部支持解除により前記上部支持点の前記車体側部材に対する車両前後方向の距離を短縮させる付勢力を前記回転面上部支持ガイド部材に与える上部付勢構造と、前記下部支持解除により前記下部支持点の前記車体側部材に対する車両前後方向の距離を伸長させる付勢力を前記回転面下部支持ガイド部材に与える下部付勢構造と、前記ステアリングホイールの回転面角度を非転舵状態での初期角度の位置にて規定するストッパ構造と、を有することを特徴とする車両用操舵装置。
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