JP2010108767A - 燃料電池、これを用いた燃料電池システム、燃料電池システムの起動絵方法 - Google Patents

燃料電池、これを用いた燃料電池システム、燃料電池システムの起動絵方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池スタックの劣化や破損を引き起こすことなく、効率的な急速起動を行えるようにするとともに、通常発電時の燃料電池スタックの温度分布の均一化を図る。
【解決手段】複数の固体電解質型セルユニット11を互いに所定の間隙をもって積層した燃料電池スタック10をケース20に収容している燃料電池において、一方のガスをケース20内に導入するための第一のガス導入部30,30と、ケース20内に導入された一方のガスを排出するためのガス排出部40と、第一のガス導入部30,30からケース20内に導入した一方のガスを、燃料電池スタック10の外周部10aに沿って周回させ、かつ、その燃料電池スタック10の間隙を通じてガス排出部40に向けて誘導するためのガス誘導部材60,60と、温度調整用ガスをケース20内に導入するための第二のガス導入部50とをケース20に配設している。
【選択図】図1

Description

本発明は、二種類のガスを互いに分離して流通させることによる発電を行う燃料電池スタックをケースに収容した構成の燃料電池、これを用いた燃料電池システム、燃料電池システムの起動方法に関するものである。
従来、この種の燃料電池として、例えば特許文献1に開示された構成のものがある。
特許文献1に開示された燃料電池は、セルユニットを積層してなる燃料電池スタックを、ケースに収容したものであり、そのケースには、燃料電池スタックの放射熱で反応ガスを予熱する予熱空洞が設けられている。
特開2004−139960号公報
一般に、発電時におけるセルユニットの発熱量が燃料電池スタックからの放熱量よりも大きくなるような高負荷運転時には、燃料電池スタックのセルユニット間に冷却ガスを導入して燃料電池スタックの全体を冷却する必要がある。
この場合、燃料電池スタックのセルユニット間に冷却ガスを導入しないと、燃料電池スタックの温度が高くなり過ぎてしまい、金属腐食による電気抵抗増大やセルの電極と電解質界面の剥離による発電出力低下や、セルとセル板との接合部の接着力若しくは接合力低下による破壊が生じる蓋然性がある。
一方、燃料電池スタックのセルユニット間に冷却ガスを直接導入すると、燃料電池スタック内部での温度分布の差が顕著になり、金属材料の変形による集電体の片当たり等の接触不良が生じ発電性能の低下や、セルとセル板間の熱膨張率差に起因する熱応力破壊が生じる虞がある。
ところが、上記特許文献1に記載されている燃料電池では、ケースの予熱空洞において燃料電池スタックの放射熱で反応ガスを予熱することにより、効率よく熱を回収することができるものの、輻射伝熱を介して熱交換をしているので、負荷変動に対応することが極めて困難である。
そこで本発明は、燃料電池スタックの劣化や破損を引き起こすことなく、効率的な急速起動を行えるようにするとともに、発電時の燃料電池スタックの温度分布の均一化を図ることを目的としている。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池は、二種類のガスを互いに分離して流通させることによる発電を行う複数の固体電解質型セルユニットを、互いに所定の間隙をもって積層した燃料電池スタックをケースに収容している燃料電池において、一方のガスをケース内に導入するための第一のガス導入部と、当該ケース内に導入された一方のガスを排出するためのガス排出部と、上記第一のガス導入部からケース内に導入した一方のガスを、燃料電池スタックの外周部に沿って周回させ、かつ、その燃料電池スタックの上記間隙を通じてガス排出部に向けて誘導するためのガス誘導部材と、温度調整用ガスをケース内に導入するための第二のガス導入部とをケースに配設したことを特徴としている。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池システムは、上記した燃料電池と、一方のガスを第一のガス導入部に送給する第一の送給部と、一方のガスよりも高温な温度調整用ガスを第二のガス導入部に送給する第二の送給部と、一方のガスと温度調整用ガスを混合した後の混合ガスの温度を検出するための混合ガス温度検出センサと、燃料電池の発電出力を検知するための出力検知センサとを備えた構成のものであり、出力検知センサにより検知した発電出力が、規定値を超えたか否かを判定する出力判定手段と、その出力判定手段により、発電出力値が規定値を超えていないと判定したときには、混合ガスの温度が規定の温度となるように、一方のガスと温度調整用ガスの混合割合を調整する混合調整手段とを設けたことを特徴としている。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池システムの起動方法は、上記した燃料電池と、一方のガスを第一のガス導入部に送給する第一の送給部と、その一方のガスよりも高温な温度調整用ガスを第二のガス導入部に送給する第二の送給部と、一方のガスと温度調整用ガスとを混合した後の混合ガスの温度を検出するための混合ガス温度検出センサと、燃料電池の発電を検知するための出力検知センサとを備えた構成に関わるものであり、出力検知センサにより検知した発電出力値が、規定値を超えたか否かを判定し、発電出力値が規定値を超えていないと判定したときには、混合ガスが発電出力値が既定値を超える所定の温度となるように、一方のガスと温度調整用ガスとの混合割合を調整することを特徴としている。
本発明によれば、燃料電池スタックの劣化・破損を引き起こすことなく、効率的な急速起動を行えるとともに、発電時の燃料電池スタックの温度分布の均一化を図ることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1(A)は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池の概略斜視図、(B)は、その燃料電池の平面図である。
本発明の第一の実施形態に係る燃料電池A1は、図1(A),(B)に示すように、燃料電池スタック10をケース20に収容した構成のものである。
燃料電池スタック10は、複数の固体電解質型セルユニット11…を互いに所定の間隙をもって積層してなるものであり、各燃料電池スタック10内外に、二種類のガスを互いに分離して流通させることによる発電を行えるようにしたものである。
ケース20は、平面視円形にした底壁21と上壁22の全周にわたり周壁23を囲繞形成したガス密性を有する円筒形に形成されており、その周壁23に、第一のガス導入部30,30、ガス排出部40、及び第二のガス導入部50を配設している。
第一のガス導入部30,30とガス排出部40は、燃料電池スタック10を挟む周壁23の両側対向位置、換言すると、ケース20及び燃料電池スタック10の共通の中心軸線O1を通る直径線O2上に、それらを互いに並列させて配置している。
すなわち、周壁23の当該位置には、一方のガスの流入方向α1から視て、上下,両側壁23a〜23dにより横長方形に囲繞形成した導入口体24内に、第一のガス導入部であるガス導入口30,30、ガス排出部40であるガス排出口を区画形成するように区画壁25,26を立設している。以下、第一のガス導入部を第一のガス導入口30,30、ガス排出部をガス排出口40という。
「一方のガス」は、後述する一方のガス、及び起動用ガスとしての空気である。
第一のガス導入口30,30は、外部から送給された一方のガスをケース20内に導入するためのものである。
ガス排出口40は、ケース20内に導入された一方のガスを排出するためのものである。
本実施形態において示す第二のガス導入口50は、燃料電池スタック10よりも高い縦長の四角形に開口形成されており、これには、燃料電池スタック10の温度分布を均一化するための温度調整用ガスが送給されるようになっている。
この第二のガス導入口50には、後記する流量調整器112に一端を連結した送給パイプ113の他端が連結されている。
ガス排出口40を区画する区画壁24,25には、第一のガス導入口30,30からケース20内に導入した一方のガスを、燃料電池スタック10の外周部10aに沿って周回させた後、その燃料電池スタック10の上記間隙を通じてガス排出口40に誘導する上記したガス誘導部材60,60の基端部60a,60aが接続されている。
ガス誘導部材60,60は、これらの基端部60a,60aを区画壁24,25の内辺縁にそれぞれ接続されているとともに、燃料電池スタック10の外周部10aとの間、及び周壁23の内周面23eとの間に一定の間隔をあけ、かつ、中心軸線O1を中心とした一円周をなすように曲成されている。
上記ガス誘導部材60,60の終端部60b,60bどうしは、第二のガス導入口50に対向する部分に、ケース20内に導入された一方のガスを上記燃料電池スタック10内に誘うための開口P(図1(B)参照)を形成する間隔にして対向している。
周壁23の内周面23aとガス誘導部材60,60との間に区画される空間が、一方のガスを第一のガス導入口30,30から第二の導入口50に向けて誘導するためのガス誘導路β1,β2となる。
次に、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池システムについて、図2を参照して説明する。図2は、その燃料電池システムの構成を示すブロック図、図3は、その燃料電池システムの一部をなす制御部が有する機能を示すブロック図である。
第一の実施形態に係る燃料電池システムB1は、一方のガスを第一のガス導入口30,30に送給する第一の送給部C1としてのコンプレッサ100、起動燃焼器110、燃料ポンプ120、改質器130、上述した燃料電池A1、及び制御部140を主要の構成としている。
起動燃焼器110は、燃料ポンプ120から送給された燃料と、コンプレッサ100から送給された空気とを燃焼させるものであり、この起動燃焼器110から送出された一方のガス(リーンガス)は高温になっている。
改質器130は、起動燃焼器110から送出された一方のガス(リーンガス)と、コンプレッサ100から送給された空気及び燃料ポンプ120から送給された燃料の混合ガスを改質するものである。
本実施形態においては、一方のガスよりも高温な温度調整用ガスを第二のガス導入口50に送給する第二の送給部C2を、起動燃焼器110、燃料ポンプ120及び流量調整器112により構成しているが、当該構成に限るものではない。
上したコンプレッサ100と改質器130、そのコンプレッサ100と起動燃焼器110、及び当該コンプレッサ100と第一のガス導入口30,30との間に送給パイプ101〜103が配設されている。これにより、起動燃焼器110、改質器130及び第一のガス導入口30,30に一方のガスである空気がそれぞれ送給されるようにしている。
一方、燃料ポンプ120と起動燃焼器110、この起動燃焼器110と改質器130との間にも送給パイプ121,111が配設されており、これにより、燃料ポンプ120から起動燃焼器110と改質器130とに、それぞれ燃料が送給されるようになっている。
また、改質器130とケース20との間にも送給パイプ131が配設されており、アノードに燃料ガスが送給されるようになっている。
送給パイプ111には、流量調整器112が配設されている。
流量調整器112は所謂方向制御弁であり、起動燃焼器110から送出された一方のガス(リーンガス)を改質器130又は第二のガス導入口50若しくはそれら双方に送給切り替えするとともに、その流量を増減調整できるものである。
なお、113は、流量調整器112と第二のガス導入口50との間に配設された送給パイプであり、これを流通して第二のガス導入口50に送給されるものが、温度調整用ガスである。
また、コンプレッサ100から送給パイプ103を通じて第一のガス導入口30,30に送給されるものが一方のガス(室温の空気)である。
制御部140は、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース回路やメモリM等からなるものであり、その入力側には、図3に示すように、ガス温度検出センサ150、出力検知センサ151、流量計152,153、及び送給ガス温度センサ154,155が接続されている。
一方、出力側には、コンプレッサ100、起動燃焼器110、燃料ポンプ120、改質器130及び流量調整器112が接続されている。
ガス温度検出センサ150は、一方のガス又は一方のガスと温度調整用ガスを混合した後の混合ガスの温度を検出するためのものであり、上述したガス誘導部材60,60の終端部60b,60b間の開口Pに配置されている。
出力検知センサ151は所謂電圧計や電流計であり、固体電解質型セルユニット11…の出力の検知や計測をするものであり、換言すると、燃料電池A1の発電の検知や計測を行うためのものである。
流量計152,153と、送給ガス温度センサ154,155とは、送給パイプ103,113に配設されている。
上記した制御部140は、所要のプログラムの実行により、次の各機能を発揮する。
(1)出力検知センサ151により、燃料電池A1の発電を検知したか否かを判定する機能。これを「出力判定手段140a」という。
「発電を検知」とは、メモリMに記憶した基準となる規定の電圧値又は電流値を超えたか否かによる。
具体的には、定格の温度よりも低い温度において燃料電池が発電可能となる状態である。
定格の温度以下でも起動中に燃料電池を発電させることにより、自己発熱により燃料電池を加熱することができる。
なお、このときの発電出力は、例えばモータ等の外部負荷で使用することができるが、さらには燃料電池内部に電気ヒータを設け、その電気ヒータに発電出力を供給することにより、自己発熱に加えて電気ヒータによって燃料電池を加熱することもできる。これにより、さらに迅速な起動を行うことができる。
(2)出力判定手段140aにより、発電出力値が規定値を超えていないと判定したときには、混合ガスの温度が規定の温度となるように、一方のガスと温度調整用ガスの混合割合を調整する機能。これを「混合調整手段140b」という。
「混合ガスの温度が規定の温度となるように」とは、燃料電池A1が通常発電できる温度になるようにと同義である。
具体的には、一方のガスに対する温度調整用ガスの混合割合を増加させるように、流量調整器112を介して調整する。
(3)出力判別手段140aにより、当該発電出力が規定値を超えたと判定したときには、発電出力が増加したか否かを判定する機能。これを「出力増加判定手段140c」という。
(4)発電出力の増加分を算出する機能。これを「増加出力算出手段140d」という。
(5)増加出力算出手段140dにより算出した出力の増加に対応して、一方のガスに対する温度調整用ガスの混合割合を低減させる機能。これを「混合割合低減手段140e」という。
すなわち、燃料電池の自己発熱が開始された際には、その発熱量に応じてガスによる加熱(ガスにより供給する熱量)を減少していくことができる。その際に、一方のガスからの比較的低温なガス供給量(供給熱量)に対して、第二のガス導入口からの比較的高温な温度調整用ガスからの供給量(供給熱量)を減少していくことにより、燃料電池の加熱を行いながら、燃料電池スタックの外周部での一方のガスによる燃料電池の冷却量が増加していく。
このように、起動中に燃料電池スタックの外周での冷却を開始することで、起動完了後に直ちに燃料電池の発電を開始することができる。また、外周を冷却しながら起動することで、起動中の燃料電池の温度分布を緩和することができる。
以上の構成からなる燃料電池システムB1の起動動作について、図4を参照して説明する。図4は、燃料電池システムB1の起動動作を示すフローチャートである。
まず、燃料電池システムB1の起動方法は、出力検知センサにより検知した発電出力値が、規定値を超えたか否かを判定し、発電出力値が規定値を超えていないと判定したときには、混合ガスが発電出力値が既定値を超える所定の温度となるように、一方のガスと温度調整用ガスとの混合割合を調整することを特徴としており、具体的には次のとおりである。
ステップ1(図中「S1」と略記する。以下同様):燃料電池システムB1を起動すると、ステップ2に進む。
ステップ2:燃料ポンプ120とコンプレッサ100とを起動して、ステップ3に進む。
ステップ3:起動燃焼器110に燃料と空気を送給して、ステップ4に進む。
ステップ4:改質器130に、起動燃焼器110で燃焼させて高温にした燃料と空気との混合ガスを送給して、ステップ5に進む。これにより、改質器130からアノードに対して他方のガス(燃料ガス)が送給されることになる。
ステップ5:一方のガスと温度調整用ガスの各温度データ及びそれらの各流量を取得して、ステップ6に進む。取得した各データは、上記したメモリMに記憶される。
ステップ6:一方のガスと、温度調整用ガスと室温空気との混合ガスの温度差を算出し、その温度差に基づいて一方のガスの流量を決定してステップ7に進む。
ステップ7:カソードには一方のガスと温度調整用ガスとが送給され、また、アノードには他方のガス(リッチガス)が送給されて、ステップ8に進む。
ステップ8:燃料電池A1の発電を検知し、ここで発電を検知すればステップ9に進み、そうでなければステップ3に戻る。
ステップ9:燃料電池A1の自己発電を継続して、ステップ10に進む。
ステップ10:発電量(発熱)を取得して、ステップ11に進む。
ステップ11:発電出力が増加したか否かを判定し、ここで発電出力値が増加したと判定されればステップ12に進み、そうでなければステップ10に戻る。
ステップ12:発電出力の増加分を算出して、ステップ13に進む。
ステップ13:算出した発電出力の増加分に対応して、一方のガスに対する起動用ガスの混合割合を低減させて、ステップ14に進む。
ステップ14:燃料電池の温度が規定の温度に達したか否かを判定し、ここで、燃料電池の温度が規定の温度に達したと判定されればステップ15に進み、そうでなければ、ステップ9に戻る。
ステップ15:起動モードを完了して、定常運転モードに移行する。
本実施形態における一方のガスと温度調整用ガスの流動状態は、次のとおりである。
ガス導入口30を介してケース20内に流入した一方のガスは、ガス誘導部材60,60の外面側に沿い、換言すると誘導路β1,β2を通じて、ガス誘導部材60,60の各開放端60b,60bに向けて流動する。
ガス誘導部材60,60の各開放端60b,60bに到達した一方のガスは、当該開放端60b,60bにおいて温度調整用ガスと混合された後、燃料電池スタック10に向けて回り込んだ後、その燃料電池スタック10の各間隙を通じてガス排出口40に向けて流動し、そのガス排出口40を介してケース20外に排出される。
上記した構成からなる燃料電池A1の定常運転は、次のとおりである。
<高負荷運転時>
ガス誘導部材60,60によって一方のガスを燃料電池スタック10の外周部10aに沿って周回させることによって、燃料電池スタック10のガス排出部側を冷却するとともに、燃料電池スタック10の外周部10aに沿って周回する間に暖められた一方のガスは、ガス誘導部材60,60の各開放端60b,60bに到達し、当該開放端60b,60bにおいて温度調整用ガスと混合(昇温)された後、燃料電池スタック10の間隙を通じてガス排出管40に向けて流動する。これにより、燃料電池スタック10をなす固体電解質型セルユニット11の平面内における温度分布の均一化を図ることができ、その燃料電池スタック10の内部を所望の温度差に抑えられる。
<低負荷運転時>
ガス誘導部材60,60によって、一方のガスを燃料電池スタック10の外周部10aに沿って周回させることによって、その燃料電池スタック10のガス排出部側を冷却するとともに、燃料電池スタック10の外周縁部Baに沿って周回する間に暖められた一方のガスは、燃料電池スタック10の間隙sを通じてガス排出管40に向けて流動する。
これにより、燃料電池スタック10をなす固体電解質型セルユニット11の平面内における温度分布の均一化を図ることができ、その燃料電池スタック10の内部を所望の温度差に抑えられる。
本実施形態に係る燃料電池及び燃料電池システムによれば、次の効果を得ることができる。
(a)ケース内に設けられたガス誘導部材を介した燃料電池スタックと、これの外周部に沿って流れるガス(第一のガス導入部から供給)との熱交換を行うことができる。
(b)ガス誘導部材の終端部から燃料電池スタックに送給されたガスと、燃料電池スタックとの熱交換を行うことができる。
(c)温度調整用ガスの温度と流量を制御しているので、第一のガス導入部から供給するガスに加えて、第二のガス導入部から供給する温度調整用ガスで制御できるため、(a),(b)に記載の熱交換を互いに独立して調整することができる。
すなわち、(a)の効果が大きいほど燃料電池の温度分布を緩和できることから、(a),(b)に記載の熱交換を互いに独立して調整可能とすることにより、燃料電池の温度分布を緩和することができる。
次に、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池システムについて、図5〜7を参照して説明する。図5(A)は、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池の内部構造を示す平面図、(B)は、その燃料電池システムの構成を示すブロック図である。また、図6は、その燃料電池システムの一部をなす制御部が有する機能を示すブロック図である。
本発明の第二の実施形態に係る燃料電池A2は、後述するするガス分流部を配設した点が、上述した燃料電池A1と相違しているので、本実施形態においては、その相違点について説明し、その他、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
ガス分流部70,70は、第一のガス導入口30,30から第二のガス導入口50に向けて流動する一方のガスの一部を、流動経路外に分流するためのものである。
本実施形態において示すガス分流部70,70は、ガス誘導部材60,60の終端部60b,60bであって、第二のガス導入口50の両側に配設した分流管71,71と、これら分流管71,71に配設された流量調整器(制御弁)72,72とを有して構成されている。
流量調整器(制御弁)72,72は、制御部140の出力側に接続されており、適宜に開閉駆動されるようになっている。
ガス排出管40には排出パイプ41が連結されており、その排出パイプ41に流量調整器(制御弁)73が配設されている。
流量調整器(制御弁)73は、上記した燃料電池スタック10から排出された排出ガス(カソードオフガス)の一部をガス導入口50に返戻するためのものであり、これには上記ガス導入口50に連結されている送給パイプ113との間に返戻用流路としての返戻用パイプ75が連結されている。
なお、流量調整器(制御弁)73も制御部140の出力側に接続されており、発電状態において、温度調整用ガスの送給が必要なときに、上記した第二の送給部C2からの温度調整用ガスに代えて、高温な排出ガスを返戻送給するようにしている。
すなわち、制御部140に、流量調整器73を介して排出ガスを第二の返戻送給する機能(排出ガス返戻送給手段)を設けている。
次に、第二の実施形態に係る燃料電池システムについて、図5(B)を参照して説明する。なお、本実施形態に係る燃料電池システムB2は、流量調整器72,72、流量調整器73を配設した点と、制御部が有する機能が相違する点を除けば、上述した燃料電池システムB1と同等であるので、本実施形態においては、それらと同等のものについて、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
制御部140は、CPU(Central Processing Unit)やインターフェース回路等からなるものであり、その入力側には、図6に示すように、混合ガス温度検出センサ150、出力検知センサ151、流量計152,153、及び送給ガス温度センサ154,155が接続されている。
一方、出力側には、コンプレッサ100、燃料ポンプ120、改質器130及び流量調整器112、流量調整器72,73が接続されている。
上記した制御部140は、所要のプログラムの実行により、次の各機能を発揮する。
(6)ガス誘導部材の終端部における混合ガスの温度を、設定した温度以上にするための温度調整用ガスの流量を算出する機能。これを「流量算出手段140f」という。
(7)一方のガスと温度調整用ガスの合算流量が規定の流量以内か否かを判定する機能。これを「流量判定手段140g」という。
「規定の流量」は、例えば誘導路β1,β2の許容流量やコンプレッサ100の能力等を勘案して設定している。
例えばガス誘導部材60の終端部60b,60bにおけるガス温度を検知し、その検知結果に基づいて第二のガス導入口50から高温の温度調整用ガスを供給するが、その際に終端部60b,60bでのガス温度を設定温度以上にするために必要な温度調整用ガスの供給量が設定値以上となる場合に、一方のガスを部分的に分流する。
これにより、温度調整用ガスを大量に供給することなく効率的に(大量のガスを流すためのブロワ損失が少ない、加熱ガスを生成するためのエネルギを大量に必要としない)温度分布を緩和した運転が可能となる。
(8)規定流量以内とするための一方のガスの分流量を算出する機能。これを「分流量算出手段140h」。
(9)ガス分流部70,70を介して、一方のガスを分流する機能。これを「分流手段140i」。
このような分流手段140iを設けたことにより、ガス導入口30,30から送給した一方のガスを第二のガス導入部に至る上流側で分流できるようになり、第二のガス導入部から送給される温度調整用ガスと、燃料電池スタックとの熱交換ガスの効果を高めることができる。これにより、上記した(a),(b)を互いに独立してより精度良く制御することができる。
また、分流したガスは燃焼器や改質器へ送給して再利用することもできるし、空気である場合には空調用の空気としても利用することができる。
(10)ガス温度検知センサにより検知した一方のガスの温度が、設定温度以下であるか否かを判定する機能。これを「ガス温度判定手段140j」という。
(11)当該一方のガスの温度が設定温度以下であると判定したときには、温度調整用ガスの送給を開始する機能。これを「ガス送給手段140k」という。
(12)ガス温度検知センサにより検出したガス誘導部材の終端部での混合ガスの温度が設定温度以上となるように、起動燃焼器を介して、温度調整用ガスの温度を昇温調整する機能。これを「温度調整手段140l」という。
以上の構成からなる燃料電池システムB2の定常運転動作について、図7を参照して説明する。図7は、定常運転動作を示すフローチャートである。
なお、本実施形態における起動動作については、上述した燃料電池システムB1と同等であるので、その説明を省略する。
ステップ1(図中「T1」と略記する。以下同様):燃料電池B2に一方のガスの送給を開始する。
ステップ2:ガス誘導部材60,60の終端部60b,60bにおける温度を取得して、ステップ3に進む。
ステップ3:温度が、所定の値以上になったか否かを判定し、ここで、温度が所定の値以上になったと判定されればステップ4に進み、そうでなければ、ステップ5に進む。
ステップ4:第一のガス導入口30から一方のガスとして室温空気のみを送給して、ステップ10に進む。
ステップ5:ガス誘導部材60,60の終端部60b,60bにおける温度を、設定した温度以上にするための温度調整用ガスの流量を算出して、ステップ6に進む。
ステップ6:設定した流量以内か否かを判定し、ここで設定した流量以内であれば、ステップ7に進み、そうでなければステップ8に進む。
ステップ7:一方のガスをガス導入部30,30に送給し、温度調整用ガスを第二のガス導入口50に送給する。
ステップ8:設定流量以内とするための一方のガスの分流量を決定して、ステップ9に進む。
ステップ9:一方のガスをガス導入部30,30に送給し、温度調整用ガスを第二のガス導入口50に送給するとともに、一方のガスを分流部70,70で所要量だけ分流排出して、ステップ1に戻る。
次に、図8(A),(B),(C)を参照して、他例に係る燃料電池について説明する。図8(A)は、第二のガス導入部の他例を示す斜視図、(B)は、第二のガス導入部の他の配置例を示す概略平面図、(C)は、分流部の他の配置例を示す概略平面図である。なお、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図(A)に示す他例に係る第二のガス導入部80は、ケース20内のガス誘導部材60,60の開口Pに対向する周壁23部分に、上下4段に円形の導入口81…を所要の間隔で配列した構成のものである。
導入口81には、これらに送給する温度調整用ガスを、固体電解質型セルユニット11…の積層方向に互いに分離して送給するための複数の送給路である送給パイプ82…をそれぞれ連結している。
また、各送給パイプ82毎に、これを流通する温度調整用ガスの流量を互いに独立して増減するための流量調整器83…が配設されている。
「所要の間隔」は、複数の固体電解質型セルユニット11…の積層間隔に対応したものであり、具体的には、上下二つずつの固体電解質型セルユニット11,11の所定の間隙に対向させている。
なお、本実施形態においては、導入口81…を上下4段にした例について示しているが、それは、五つの固体電解質型セルユニット11…を想定し、それらを積層したときに生じる各間隙に対応させたものであり、従って、導入口81…の数は、積層する固体電解質型セルユニット11…の個数に対応して増減すればよいものである。
上記の構成からなる第二のガス導入部80を採用する場合、制御部140が次の機能を有するものとするとよい。
(13)送給パイプ82…にそれぞれ配設した流量調整器83…を介して、各送給パイプ82…を流通する温度調整用ガスの流量を、それら各送給パイプ82…毎に増減させる機能。これを「送給ガス量増減手段140m」という。
このような送給ガス量増減手段140mを設けることにより、燃料電池A1の面内方向の温度分布だけではなく、積層方向の温度分布も緩和することができる。
図8(B)には、第一のガス導入部30,30からガス誘導部材60,60の終端部60b,60bに向かう一方のガスの一部を、換言すると、誘導路β1,β2の途中における、(ア)や(イ)で示す位置に第二のガス導入部50を配設したものを示している。
このような位置に第二のガス導入部50を配置しても、図1(A),(B)で示す位置に配置した第二のガス導入部50と同様の効果を得ることができる。
図8(C)には、第一のガス導入部30から第二のガス導入部50に向かう一方のガスの一部を、換言すると、誘導路β1,β2の途中における、(ウ),(エ)で示す位置に第二のガス分流部70,70を配設したものを示している。
このような位置にガス分流部70,70を配置しても、図5において示す位置に配置したガス分流部70,70と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・温度調整用ガスは起動中を通じて、一定のガス組成のものを供給してもよいし、燃料電池スタックの温度に応じて組成を変更してもよい。
例えば、燃料電池の劣化が起こらない低温域に限ってはアノード、カソードにどのような組成のガスを供給してもよく、それ以上の温度域ではアノード、カソードを劣化させない程度にアノード側は不活性ガス〜燃料(リッチガス=還元性)ガスを供給し、カソード側は不活性ガス〜酸化剤(リーン)ガスを供給してもよい。
また、燃料電池が発電可能となった際には、電極を劣化させないことに加えて発電に必要なガスを供給することができる。これにより、燃料電池を破損することなく、従ってまた、面内の温度分布を生じることなく、効率的な急速起動を行うことができる。
・上述した各実施形態においては、温度調整用ガスとして、一方のガスよりも高温のものを例として説明したが、一方のガスよりも低温のものであってもよい。
(A)は、本発明の第一の実施形態に係る燃料電池の概略斜視図、(B)は、その燃料電池の平面図である。 第一の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 制御部が有する機能を示すブロック図である。 燃料電池システムの起動動作を示すフローチャートである。 (A)は、本発明の第二の実施形態に係る燃料電池の内部構造を示す平面図、(B)は、第二の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 制御部が有する機能を示すブロック図である。 定常運転動作を示すフローチャートである。 (A)は、第二のガス導入部の他例を示す斜視図、(B)は、第二のガス導入部の他の配置例を示す概略平面図、(C)は、分流部の他の配置例を示す概略平面図である。
符号の説明
10 燃料電池スタック
10a 外周部
11 固体電解質型セルユニット
20 ケース
30 第一のガス導入部
40 ガス排出部
50 第二のガス導入部
60 ガス誘導部材
70 ガス分流部
82 送給路
83 流量調整器
150 混合ガス温度検出センサ
140a 出力判定手段
140b 混合調整手段
140c 出力増加判定手段
140d 増加出力算出手段
140e 混合割合低減手段
110 起動燃焼器
140j ガス温度判定手段
140k ガス送給手段
140l 温度調整手段
140i 分流手段
151 出力検知センサ
A1,A2 燃料電池
C1 第一の送給部
C2 第二の送給部

Claims (11)

  1. 二種類のガスを互いに分離して流通させることによる発電を行う複数の固体電解質型セルユニットを、互いに所定の間隙をもって積層した燃料電池スタックをケースに収容している燃料電池において、
    一方のガスをケース内に導入するための第一のガス導入部と、
    当該ケース内に導入された一方のガスを排出するためのガス排出部と、
    上記第一のガス導入部からケース内に導入した一方のガスを、燃料電池スタックの外周部に沿って周回させ、かつ、その燃料電池スタックの上記間隙を通じてガス排出部に向けて誘導するためのガス誘導部材と、
    温度調整用ガスをケース内に導入するための第二のガス導入部とをケースに配設したことを特徴とする燃料電池。
  2. 第一のガス導入部と第二のガス導入部とを、燃料電池スタックを挟む両側対向位置に配したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 第一のガス導入部から第二のガス導入部に向けて流動する一方のガスの一部を、流動経路外に分流するためのガス分流部を配設していることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池と、一方のガスを第一のガス導入部に送給する第一の送給部と、一方のガスよりも高温な温度調整用ガスを第二のガス導入部に送給する第二の送給部と、一方のガスと温度調整用ガスを混合した後の混合ガスの温度を検出するためのガス温度検出センサと、燃料電池の発電出力を検知するための出力検知センサとを備えた燃料電池システムであって、
    出力検知センサにより検知した発電出力が、規定値を超えたか否かを判定する出力判定手段と、
    その出力判定手段により、発電出力値が規定値を超えていないと判定したときには、混合ガスの温度が規定の温度となるように、一方のガスと温度調整用ガスの混合割合を調整する混合調整手段とを設けたことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 出力判定手段により、当該発電出力が規定値を超えたと判定したときには、発電出力が増加したか否かを判定する出力増加判定手段と、
    発電出力の増加分を算出する増加出力算出手段と、
    増加出力算出手段により算出した出力の増加に対応して、一方のガスに対する温度調整用ガスの混合割合を低減させる混合割合低減手段とを設けたことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 第二のガス導入部に、これに送給する温度調整用ガスを、固体電解質型セルユニットの積層方向に互いに分離して送給するための複数の送給路を連結していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 各送給路毎に、これを流通する温度調整用ガスの流量を互いに独立して増減する流量調整器が配設されており、
    それらの流量調整器を介して、各送給路を流通する温度調整用ガスの流量を、それら各流通路毎に増減させるガス流量増減手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. ガス温度検知センサにより検知した一方のガスの温度が、設定温度以下であるか否かを判定するガス温度判定手段と、
    当該一方のガスの温度が設定温度以下であると判定したときには、温度調整用ガスの送給を開始するガス送給手段と、
    ガス温度検知センサにより検出したガス誘導部材の終端部での混合ガスの温度が設定温度以上となるように、起動燃焼器を介して、温度調整用ガスの温度を昇温調整する温度調整手段とを設けたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  9. ガス誘導部材の終端部における温度を、設定した温度以上にするための温度調整用ガスの流量を算出する流量算出手段と、
    一方のガスと温度調整用ガスの合算流量が規定の流量以内か否かを判定する流量判定手段と、
    規定流量以内とするための一方のガスの分流量を算出する分流量算出手段と、
    ガス分流部を介して、一方のガスを分流する分流手段とを設けたことを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. ガス排出部から排出された排出ガスを、第ニのガス導入口に返戻するための返戻用流路と、この返戻用流路に配設された流量調整器とが設けられており、
    流量調整器を介して、排出ガスを第二のガス導入口に返戻送給する排出ガス返戻送給手段を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池と、一方のガスを第一のガス導入部に送給する第一の送給部と、その一方のガスよりも高温な温度調整用ガスを第二のガス導入部に送給する第二の送給部と、一方のガスと温度調整用ガスとを混合した後の混合ガスの温度を検出するための混合ガス温度検出センサと、燃料電池の発電を検知するための出力検知センサとを備えた燃料電池システムの起動方法であって、
    出力検知センサにより検知した発電出力値が、規定値を超えたか否かを判定し、
    発電出力値が規定値を超えていないと判定したときには、混合ガスが発電出力値が既定値を超える所定の温度となるように、一方のガスと温度調整用ガスとの混合割合を調整することを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
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