JP2007184110A - 燃料電池システム - Google Patents

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斎 神谷
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Abstract

【課題】燃料電池に供給される酸化ガスを効率的に暖めることが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】酸化ガス供給ファン122と、燃料ガスが流入される燃料室と前記酸化ガス供給ファンにより供給される酸化ガスが流入される酸化ガス室とを高温電解質膜を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池100と、冷媒循環路80と、前記冷媒循環路80に設けられ、前記冷媒循環路80中の冷媒を圧縮するコンプレッサー81と、前記冷媒循環路80に設けられ、前記コンプレッサー81により圧縮された冷媒の放熱用熱交換器82と、を備え、前記放熱用熱交換器82は、前記酸化ガス供給ファン122と前記燃料電池の酸化ガス入口326との間に設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに係り、詳しくは冷媒循環路を循環する冷媒と供給される酸化ガスとの熱交換機能を有する燃料電池システムに関する。
燃料電池は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生させるものであり、例えば、固体高分子電解質型燃料電池では、基本単位となる単位セルとセパレータを交互に複数積層して燃料電池スタックが構成される。そして、単位セルは、電解質膜が一対の電極で挟まれた構成となっている。燃料電池では、水素及び空気(酸素)が供給されることにより、以下のような水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギーが発生する。
(水素極側)H2→2H+2e
(酸素極側)2H+1/2O+2e→H
そして、燃料電池には、上記発電された電力を取り出すための集電板が、積層方向における両端に設けられている。この集電板で取り出された電力は、インバータを介して走行モータ等の負荷に供給され、あるいは図示しない2次電池の充電等に用いられる。
ところで、上記電気化学反応を行うためには、電解質膜の性質に応じて、最適な温度環境となるように温度管理する必要があるが、発電反応によって生成される水を蒸発させ、燃料室内での生成水の滞留を防止するために、摂氏100度以上において反応効率が高い電解質膜が用いられる。
特開2002−313387号
しかし、発電反応を行う際の温度環境が高い場合には、燃料電池に供給される燃料ガスや酸化ガスが運転時の温度より低いため、これらのガスを燃料電池へ供給する前に、予め暖める必要がある。
本発明は、燃料電池に供給される酸化ガスを効率的に暖めることが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) 酸化ガス供給ファンと、
燃料ガスが流入される燃料室と前記酸化ガス供給ファンにより供給される酸化ガスが流入される酸化ガス室とを高温電解質膜を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
冷媒循環路と、
前記冷媒循環路に設けられ、前記冷媒循環路中の冷媒を圧縮するコンプレッサーと、
前記冷媒循環路に設けられ、前記コンプレッサーにより圧縮された冷媒の放熱用熱交換器と、
を備え、
前記放熱用熱交換器は、前記酸化ガス供給ファンと前記燃料電池の酸化ガス入口との間に設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
(2) 前記冷媒循環路に設けられ、前記放熱用熱交換器を通過した冷媒を膨張させる膨張弁と、
前記冷媒循環路に設けられ、前記膨張弁により膨張した冷媒の吸熱用熱交換器と、
をさらに備え、
前記吸熱用熱交換器は、前記燃料電池の酸化ガス出口と外部環境へ酸化ガスを放出する放出口との間に設けられていることを特徴とする(1)に記載の燃料電池システム。
(3)前記コンプレッサー及び前記酸化ガス供給ファンを作動させる暖気手段と、
前記燃料電池から排気される酸化ガスの温度を検出する温度センサと、
前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
前記検出温度が予め定められた温度に達した場合、前記燃料電池に燃料ガスを供給するように前記燃料ガス供給手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の燃料電池システム。
(4)前記燃料電池から排気される酸化ガスの温度が予め定められた温度範囲に収まるように前記コンプレッサーを制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の燃料電池システム。
請求項1記載の発明によれば、冷媒循環路を循環する冷媒は、コンプレッサーで圧縮されることにより高温・高圧の状態になって放熱用熱交換機に到達し、この放熱用交換器において放熱する。この放熱用交換器は酸化ガス供給ファンと燃料電池の酸化ガス入口との間に設けられている。従って、酸化ガス供給ファンから供給される酸化ガスを放熱により暖め、この暖められた酸化ガスを燃料電池に供給することが可能となる。すなわち、燃料電池に供給される酸化ガスを効率的に暖めることが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、冷媒循環路を循環する冷媒は、膨張弁により膨張することにより低温・低圧の状態になって吸熱用熱交換器に到達し、この吸熱用熱交換機において吸熱する。この吸熱用熱交換機は、燃料電池の酸化ガス出口と外部環境へ酸化ガスを放出する放出口との間に設けられている。従って、外部環境へ放出される酸化ガスを吸熱により冷却し、この冷却された酸化ガスを外部環境へ放出することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、コンプレッサー、膨張弁、及び酸化ガス供給ファンを作動させることにより燃料電池の発電前の暖気を行い、この暖気により燃料電池(から排気される酸化ガス)が予め定められた温度(反応効率が良好な温度)に達した場合、燃料電池に燃料ガスを供給することになる。これにより、燃料電池を反応効率が良好な温度で発電開始することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、燃料電池(から排気される酸化ガス)が予め定められた温度範囲に収まるようにコンプレッサー、及び膨張弁を制御することになる。これにより燃料電池を反応効率が良好な温度範囲内で運転することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100と、水素貯蔵タンク11を含む燃料供給系10と、空気供給系12と、負荷系7とに大略構成される。
図2は、燃料電池スタック10の部分断面側面図、図3は、燃料電池スタックの部分断面斜視図である。 ◎
燃料電池スタック100は、単位セル2と、セパレータ3とを備えている。単位セル2は、空気極である酸素極21と燃料極22とで固体高分子電解質膜23を挟持した構成となっている。
固体高分子電解質膜23は、高温域でプロトン伝導度が十分に得られる高温膜が用いられる。すなわち、この高温膜は、雰囲気が高温・低湿度である場合において、プロトン伝導度が高い固体高分子電解質膜である。具体的に高温膜として用いられる材料としては、含フッ素系膜、炭化水素系膜、またはそれらの合成膜などのカチオン交換膜であり、低湿度で高いプロトン伝導性を示す特性の構造を持つもので構成される。低湿度で高いプロトン伝導性を示す特性とは、例えば、一般的な固体高分子電解質よりも水が十分に保水される材料か、又は水が無くてもプロトン伝導可能な物質が添加された材料であり、含フッ素系膜のパーフルオロ系膜ではスルホン酸基の濃度が高い(EW値が低い)ものであれば良く、炭化水素系膜のスルホン酸化ポリイミド膜では分子構造上に水を保持する物質であれば良い。
具体的なプロトン伝導度の一例を挙げると、温度が摂氏50〜140℃の範囲内で、湿度が0〜50%の雰囲気下において、一般的な固体高分子(摂氏50度以下、湿度50%以上の雰囲気下でプロトン伝導度が0.1S/cm以上)よりもプロトン伝導性が良好なものであり、例えば、摂氏120℃、湿度20%の雰囲気下において、プロトン伝導性が0.1S/cm以上であるものが好ましい。
以上のような高温膜を用いることによって、発電反応によって発生する生成水が気化し、燃料ガスや酸化ガスとともに排出されるため、燃料電池スタック内に水が溜まることがなく、水排出のための構造を付加する必要もなくなる。
セパレータ3は、酸素極21と燃料極22にそれぞれ接触して電流を外部に取り出すための集電部材31と、集電部材31と単位セル2との間に介挿され、単位セル2の周端部に重ねられる介挿部材33とを有している。固体高分子電解質膜23において、燃料として供給された水素と酸化剤として供給された酸素が反応し、電力が得られるとともに、生成水が発生する。この電解質膜23の反応効率が良好な温度領域は、100度以上であるため、この温度領域で発電反応を行うことで、生成水は水蒸気となり、燃料ガスや空気とともに、燃料電池スタック100の外部に排出される。発電反応が可能となる温度領域が、水の沸点以上である電解室膜を用いることによって、生成水を気化させて排出させることが可能となる。
集電部材31は、導電性と耐蝕性を備えた材料で構成されている。集電部材31としては、例えば、カーボンや、金属等の材料で構成されている。金属で構成した場合には、例えば、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等の材料に耐蝕導電処理を施したものを用いることができる。ここで、耐蝕導電処理とは、例えば、金メッキ等が挙げられる。
集電部材31の、燃料極22に接触する面には、直線状に連続して隆起した凸部311が等間隔で複数形成され、該凸部311の間には、溝312がそれぞれ形成される。つまり、凸部311と溝312は、交互に配置された形状となっている。凸部311は、最も突出した峰の平面部が燃料極22に接触する接触部313となっており、この接触部313を介して燃料極22と通電可能となる。溝312と、燃料極22の表面とによって、燃料ガスとしての水素ガスが流通する燃料ガス流通路315が形成される。
凸部311の両端には、凸部311に直交する方向に溝314、314が形成され、この溝314と燃料極22の表面とによって、燃料ガス流路316が形成される。複数の燃料ガス流通路315は、両端部で燃料ガス流路316にそれぞれ連通した構成となっており、複数の燃料ガス流通路315と一対の燃料ガス流路316とによって、燃料極22へ水素ガスを供給する燃料ガス保持部30が構成される。
燃料ガス保持部30には、燃料ガス供給孔318と燃料ガス排出孔317とが形成され、水素ガスは燃料ガス供給孔318から燃料ガス保持部30内に流入し、燃料極22に水素を供給しつつ、燃料ガス排出孔317から流出する。この実施形態では、集電部材31は、矩形であり、燃料ガス供給孔318と燃料ガス排出孔317は、集電部材31の平面視における図心を中心として点対称の位置に(対角線方向)に、それぞれ配置されている。図2には、燃料ガス供給孔318が示されている。以上のように、燃料ガス保持部30は、各セパレータ3と単位セル2の間にそれぞれ形成されている。
各燃料ガス保持部30の燃料ガス供給孔318は、燃料電池スタック100内の一方の端部において、集電部材31の積層方向に形成されている燃料ガス供給通路319aにそれぞれ連通しており、燃料ガス排出孔317は、燃料電池スタック100内の他方の端部において、集電部材31の積層方向に形成されている燃料ガス排出通路319bにそれぞれ連通している。燃料ガス供給通路319aと各燃料ガス供給孔318によって、燃料ガスを各燃料ガス保持部30に分配する燃料ガスマニホールド34が構成される。一対の燃料ガス排出通路319a、319bの一方は、燃料ガス供給流路201Aに接続され、他方は、ガス循環流路202に接続される。
集電部材31の、酸素極21に接触する面には、直線状に連続して隆起した凸部321が等間隔で複数形成され、該凸部321の間には、溝322がそれぞれ形成される。つまり、凸部321と溝322は、交互に配置された形状となっている。凸部321は、最も突出した峰の平面部が酸素極21に接触する接触部323となっており、この接触部323を介して酸素極21と通電可能となる。溝322と、酸素極21の表面とによって、酸化ガスとしての空気が流通する空気流通路325が形成される。溝322は、集電部材31の両端部に達しており、空気流通路325の上下端は、燃料電池スタック100の外側に連通する開口部と連通している。両端の開口部の一方は、空気が流入する空気流入部326を形成し、他方の開口部は、空気が流出する空気流出部327を形成している。空気流入部326から流入した空気は、空気流通路325において、酸素極22と接触し、酸素極に酸素を供給しつつ、空気流出部327へ導かれる。このように構成された燃料電池スタック100の鉛直上側には、空気マニホールド54が設けられている。
次に、図1に示されている燃料電池システムの空気供給系12について説明する。空気供給系12は、空気導入路123と、空気マニホールド54と、空気排出路である排気ダクト124とを備えている。空気導入路123には、フィルタ121、空気ファン122、空気マニホールド54の順で流入方向に沿って設けられている。空気マニホールド54は、燃料電池スタック100の空気流入部326に空気を分割して流入させる。
排気ダクト124は、燃料電池スタック100の空気流出部327に接続され、空気流出部327から流出した空気を合流させ、外部環境へ放出する。排気ダクト124には、吸熱用熱交換器126が接続され、熱が吸収された排気は、フィルタ125を介して外部環境に排出される。排出される空気の温度は、吸熱用熱交換器126の下流側に設けられた温度センサS6で検出される。また、排気ダクト124には、空気流出部327から排出された空気の温度を検出するための温度センサS5が設けられている。この温度センサS5によって、燃料電池スタック100の温度を間接的に検出することができる。
燃料供給系10の構成について説明する。燃料ガスボンベである水素貯蔵タンク11には、燃料ガス供給流路201Aを介して燃料電池スタック100のガス取入口201AINに接続されている。燃料ガス供給流路201Aには、水素元開閉弁V0、一次センサS0、レギュレータV2、二次供給弁V1、水素調圧弁V3、この水素調圧弁V3と並列に設けられた起動電磁弁V3a及び二次圧センサS1、ガス供給弁V4、三次圧センサS2、安全弁VAが順に設けられ、三次圧センサS2とガス取入口201AINの間には、ガス導出路201Bと外気流入路206の一端がそれぞれ接続されている。外気流入路206の他端は、外部に開口し、開口側からフィルタ29、外気導入電磁弁V5が順に設けられている。ガス導出路201Bは、他端が排気ダクト124に接続されており、排気ダクト124側から減圧用電磁弁V6、循環電磁弁V7が順に設けられている。
燃料電池スタック100のガス排出口202OUTには、ガス循環流路202の一端が接続され、その他端は、ガス導出路201Bの減圧用電磁弁V6と循環電磁弁V7の間に接続されている。また、ガス循環流路202には、循環ポンプ25が設けられ、ガス排出口202OUTからガス導出路201Bへ向けて、水素ガスが流れるように作用する。このガス循環流路202と、燃料ガス供給流路201Aとによって、水素ガスの循環路が構成される。
ガス循環流路202において、循環ポンプ25とガス排出口202OUTの間には、ガス排出路203の一端が接続されている。ガス排出路203の他端は、後述する排気ダクトに接続され、さらにガス排出路203は、ガス排出電磁弁V8を備えている。
次に、冷熱サイクルシステムについて説明する。
冷熱サイクルシステムは、冷媒が循環する冷媒循環路80を備えており、この冷媒循環路80には、冷媒循環路80中の冷媒を圧縮する電動コンプレッサー81、この電動コンプレッサー81により圧縮された冷媒の放熱用交換器82、この放熱用交換器82において放熱した冷媒を膨張させる膨張弁83、この膨張弁83により膨張した冷媒の吸熱用熱交換器126が設けられている。また、電動コンプレッサー81と放熱用交換器82との間には圧縮後の冷媒の圧力を検出するための圧力センサS7、及び、その圧縮後の冷媒の温度を検出するための温度センサS8が設けられている。また、放熱用交換器82と膨張弁83との間には放熱後の冷媒の温度を検出するための温度センサS9が設けられている。
図4は、放熱用熱交換器82(吸熱用交換器126も同様)の構成を示す斜視図である。放熱用熱交換器82は、空気導入路123内に位置し、空気導入路123を横断する方向に配置され、空気導入路123内を流れる空気の流線に対して直行する平面内において蛇行する管体271を有する。放熱用熱交換器82においては、管体271内を冷媒が循環する際、空気と冷媒との間で、熱交換が行われ、冷媒は冷やされ、空気は暖められる。一方、吸熱用交換器126においては、管体271内を冷媒が循環する際、空気と冷媒との間で熱交換が行われ、冷媒は暖められ、空気は冷やされる。空気導入路123内の管体271は、特に他の部位の配管よりも熱伝導率の良い材料で構成されていることが好ましい。
外側雰囲気の空気と、冷媒との熱交換を、より効率よく行うためである。また、他の部位の配管に用いられる材質は、周囲の配置された部品に、熱による悪影響を与えないように、熱伝導率の低い材料を用いることが好ましい。また、管体271は、蛇行形状に限らず、螺旋形状など他の形状であってもよい。例えば、螺旋形状の中心線が、空気導入路123内の空気流の流線に平行となるように、配置されていてもよい。
燃料電池スタック100には、負荷系7が接続されており、燃料電池スタック100で出力される電力は、この負荷系7に供給される。燃料電池スタック100の電極は、配線71を介してインバータ73に接続され、インバータ73を介してモータ等の負荷に接続されている。また、インバータ73には、出力制御装置75を介して補助電源である蓄電池76が接続されている。蓄電池としては、例えば、キャパシタ、リチウム電池等が用いられる。
燃料電池システム1の制御装置には、各センサS0〜S9の検出値が入力され、かつ、各電磁弁V1〜8、ポンプ25、ファン122、インバータ73、出力制御装置75を制御する。この制御装置には、図示しないイグニッションスイッチが接続され、モータの駆動や停止の指示信号が入力される。
次に、以上のように構成された燃料電池システム1の動作(起動時の動作)について説明する。図5は、燃料電池システム1の動作(起動時の動作)を説明するための図である。
以下の動作はイグニッションがオンされると開始する。
イグニッションがオンされると(ステップS10)、燃料電池システム1においては、蓄電池76の残量が50%以上であるか否かが判定される(ステップS12)。蓄電池76の残量が50%以上であれば(ステップS12:Yes)、圧力センサS7によって冷媒圧力を検出し(ステップS14)、この検出した冷媒圧力に基づいて、電解質膜23が一定温度(反応効率が良好な温度。例えば120℃)に迅速に達するように電動コンプレッサー81を制御する(ステップS16)。また、温度センサS6によって外部環境へ排出される排気温度を検出し(ステップS18)、この検出した排気温度に基づいて、電解質膜23が一定温度(反応効率が良好な温度。例えば120℃)に迅速に達するように膨張弁83を制御する(ステップS20)。次に空気供給ファン122をオンして低回転で作動させる(ステップS22)。
冷媒循環路80を循環する冷媒は、電動コンプレッサー81で圧縮されることにより高温・高圧の状態になって放熱用熱交換器82に到達し、この放熱用交換器82において放熱する。この放熱用交換器82は空気供給ファン122と燃料電池スタック100の空気流入部326との間に設けられている。従って、空気供給ファン122から供給される酸化ガスを放熱により暖め、この暖められた酸化ガスを燃料電池スタック100に供給することが可能となる。すなわち、燃料電池スタック100に供給される酸化ガスを効率的に暖めることが可能となる。この暖められた酸化ガスは燃料電池スタック100の空気流入部326、空気流通路325を経て、空気流出部327から排気される。
以上の処理(ステップS12〜S22)は、温度センサS5によって検出されるFC排気温度が所定温度(反応効率が良好な温度。例えば摂氏120度)に達するまで、繰り返される(ステップS24)。これにより、燃料電池スタック100(電解質膜23)を反応効率が良好な温度まで迅速に暖機することが可能となる。この所定温度は、電気化学反応により生成される水が蒸発する温度であり、具体的には摂氏100度以上に設定される。また、リン酸を用いた電解質を使用する場合には、生成水にリン酸が溶出するため、生成水が蒸発する温度領域で電気化学反応が生じるように温度管理することが好ましい。
次に、温度センサS5によって検出されるFC排気温度が上記所定温度に達すると(ステップS24:Yes)、圧力センサS7によって冷媒圧力を検出し(ステップS26)、この検出した冷媒圧力に基づいて、電解質膜23が一定温度(反応効率が良好な温度。例えば120℃)を維持するように電動コンプレッサー81を制御する(ステップS28)。また、温度センサS6によって外部環境へ排出される排気温度を検出し(ステップS30)、この検出した排気温度に基づいて、電解質膜23が一定温度(反応効率が良好な温度。例えば120℃)を維持するように膨張弁83を制御する(ステップS32)、次に水素導入起動処理を行う(ステップS34)。
すなわち、燃料電池スタック100の温度が高温膜の可動域に達した後、燃料電池スタック100内に充填されていた置換ガスを水素ガスに置換する。つまり、ガス排出電磁弁V8と起動電磁弁V3aを開放し、3次圧よりも圧力の高い2次圧を燃料電池スタック100へ供給することによって、置換ガスから水素ガスへの置換を急速に完了させる。ガス置換の終了後、定常運転が行われる(ステップS36)。
一方、蓄電池76の残量が50%未満であれば、蓄電池76の残量低下を車両ECUに通知し(ステップS38)、異常時の停止運転を行う(ステップS40)。
以上説明したように、電動コンプレッサー81、膨張弁83、及び空気供給ファン122を作動させる(ステップS14〜S22)ことにより燃料電池スタック100の発電前の暖気(加熱)を行い、この暖気により燃料電池スタック100(から排気される酸化ガス)が予め定められた温度(反応効率が良好な温度)に達した場合(ステップS24:Yes)、燃料電池スタック100に燃料ガスを供給することになる(ステップS34)。これにより、燃料電池スタック100を反応効率が良好な温度で発電開始することが可能となる。
次に、燃料電池システム1の動作(定常時の動作)について説明する。図6は、燃料電池システム1の動作(定常時の動作)を説明するための図である。
以下の動作は定常時に継続して実行される。
定常時、燃料電池システム1においては、温度センサS5によって検出されるFC排気温度が120℃以上であるか否かが判定される(ステップS50)。FC排気温度が120℃以上であれば(ステップS50:Yes)、さらに、FC排気温度が200℃以下であるか否かが判定される(ステップS52)。FC排気温度が200℃以下であれば(ステップS52:Yes)、圧力センサS7によって冷媒圧力を検出し(ステップS54)、この検出した冷媒圧力に基づいて、電解質膜23が一定温度範囲(反応効率が良好な温度範囲。例えば120〜200℃)を維持するように電動コンプレッサー81を制御する(ステップS56)。また、温度センサS6によって外部環境へ排出される排気温度を検出し(ステップS58)、この検出した排気温度に基づいて、電解質膜23が一定温度範囲(反応効率が良好な温度範囲。例えば120〜200℃)を維持するように膨張弁83を制御する(ステップS60)。
冷媒循環路80を循環する冷媒は、電動コンプレッサー81で断熱圧縮されることにより高温・高圧の状態になって放熱用熱交換機82に到達し、この放熱用交換器82において放熱する。この加熱用交換器82は空気供給ファン122と燃料電池スタック100の空気流入部326との間に設けられている。従って、空気供給ファン122から供給される酸化ガスを放熱により暖め、この暖められた酸化ガスを燃料電池スタック100に供給することが可能となる。すなわち、燃料電池スタック100に供給される酸化ガスを効率的に暖めることが可能となる。電動コンプレッサー81による冷媒の圧縮量を調整することにより、酸化ガスに放熱される熱量を調整し、酸化ガスの温度を調整することが可能となる。
この暖められた酸化ガスは燃料電池スタック100の空気流入部326、空気流通路325を経て、空気流出部327から排気される。
一方、FC排気温度が120℃未満であるか(ステップS50:No)、あるいは、FC排気温度が200℃を超えていれば(ステップS52:No)、車両ECUに温度異常を通知し(ステップS62)、異常時の停止運転を行う(ステップS64)。
以上の処理(ステップS50〜S64)は、定常運転が行われている間、繰り返される。これにより、燃料電池スタック100(電解質膜23)を反応効率が良好な温度範囲内で運転することが可能となる。
なお、以上の処理(ステップS50〜S64)が行われている間、冷媒循環路80を循環する冷媒は、膨張弁83により断熱膨張することにより低温・低圧の状態になって吸熱用熱交換器126に到達し、この吸熱用熱交換機126において吸熱する。この吸熱用熱交換機126は、燃料電池スタック100の酸化ガス出口である空気流出部327と外部環境へ酸化ガスを放出する放出口との間に設けられている。従って、外部環境へ放出される酸化ガスを吸熱により冷却し、この冷却された酸化ガスを外部環境へ放出することが可能となる。
以上説明したように、燃料電池スタック100(から排気される酸化ガス)が予め定められた温度範囲に収まるようにコンプレッサー81、及び膨張弁83を制御することになる(ステップS50〜S60)。これにより燃料電池スタック100を反応効率が良好な温度範囲内で運転することが可能となる。
次に、燃料電池システム1の動作(停止時の動作)について説明する。図7は、燃料電池システム1の動作(停止時の動作)を説明するための図である。
以下の動作はイグニッションがオフされると開始する。
イグニッションがオフされると(ステップS70)、燃料電池システムにおいては、蓄電池76の残量が50%以上であるか否かが判定される(ステップS70)。蓄電池76の残量が50%以上であれば(ステップS70:Yes)、さらに、FC排気温度が120℃以上であるか否かが判定される(ステップS72)。FC排気温度が120℃以上であれば(ステップS72:Yes)、水素排出停止処理が行われる(ステップS74)。これにより、燃料電池スタック100に水素ガスが供給されなくなり、発電が停止する。
次に、燃料電池スタック100から得られる電圧が予め定められた低電圧以下であるか否かが判定される(ステップS76)。燃料電池スタック100から得られる電圧が予め定められた低電圧以下であれば(ステップS76:Yes)、電動コンプレッサー81及び空気供給ファン122をオフする(ステップS78、S80)。
一方、蓄電池76の残量が50%未満であれば(ステップS70:No)、蓄電池76の残量低下を車両ECUに通知し(ステップS82)、異常時の停止運転を行う(ステップS86)。また、FC排気温度が120℃未満であれば(ステップS72:No)、FC排気温度異常を車両ECUに通知し(ステップS84)、異常時の停止運転を行う(ステップS86)。
この発明の燃料電池システム1を示すブロック図である。 燃料電池スタックの部分断面側面図である。 燃料電池スタックの部分斜視図である。 熱交換器の構成を示す斜視図である。 燃料電池システム1の動作(起動時の動作)を説明するための図である。 燃料電池システム1の動作(定常時の動作)を説明するための図である。 燃料電池システム1の動作(停止時の動作)を説明するための図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
11 水素貯蔵タンク
100 燃料電池スタック
201A、201B 燃料ガス供給流路
202 循環流路
25 循環ポンプ
80 冷媒循環路
81 電動コンプレッサー
82 放熱用熱交換機
83 膨張弁
126 吸熱用熱交換器

Claims (4)

  1. 酸化ガス供給ファンと、
    燃料ガスが流入される燃料室と前記酸化ガス供給ファンにより供給される酸化ガスが流入される酸化ガス室とを高温電解質膜を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    冷媒循環路と、
    前記冷媒循環路に設けられ、前記冷媒循環路中の冷媒を圧縮するコンプレッサーと、
    前記冷媒循環路に設けられ、前記コンプレッサーにより圧縮された冷媒の放熱用熱交換器と、
    を備え、
    前記放熱用熱交換器は、前記酸化ガス供給ファンと前記燃料電池の酸化ガス入口との間に設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記冷媒循環路に設けられ、前記放熱用熱交換器を通過した冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記冷媒循環路に設けられ、前記膨張弁により膨張した冷媒の吸熱用熱交換器と、
    をさらに備え、
    前記吸熱用熱交換器は、前記燃料電池の酸化ガス出口と外部環境へ酸化ガスを放出する放出口との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記コンプレッサー、膨張弁、及び前記酸化ガス供給ファンを作動させる暖気手段と、
    前記燃料電池から排気される酸化ガスの温度を検出する温度センサと、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記検出温度が予め定められた温度に達した場合、前記燃料電池に燃料ガスを供給するように前記燃料ガス供給手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池から排気される酸化ガスの温度が予め定められた温度範囲に収まるように前記コンプレッサー、及び膨張弁を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の燃料電池システム。
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