JP4563098B2 - 燃料電池システムおよびその制御方法 - Google Patents

燃料電池システムおよびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4563098B2
JP4563098B2 JP2004215432A JP2004215432A JP4563098B2 JP 4563098 B2 JP4563098 B2 JP 4563098B2 JP 2004215432 A JP2004215432 A JP 2004215432A JP 2004215432 A JP2004215432 A JP 2004215432A JP 4563098 B2 JP4563098 B2 JP 4563098B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
warm
battery
set temperature
temperature
end set
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004215432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006040604A (ja
Inventor
靖司 金井
章二 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004215432A priority Critical patent/JP4563098B2/ja
Publication of JP2006040604A publication Critical patent/JP2006040604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4563098B2 publication Critical patent/JP4563098B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、反応ガスにより発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力を蓄電可能な蓄電器とを備えた燃料電池システムおよびその制御方法に関するものである。
従来、例えば固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜をアノード(燃料極)とカソード(空気極)とで両側から挟み込んで形成されたセルに対し、複数のセルを積層して構成されたスタック(以下において燃料電池と呼ぶ)を備えている。アノードに燃料として水素が供給され、カソードに酸化剤として空気が供給されると、アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソードまで移動して、カソードで酸素と電気化学反応を起こして発電するようになっている。
このような燃料電池を備えたシステムを制御する技術として、例えば、特許文献1には、システム内に蓄電器を設けて、該蓄電器の電力を用いて補機を動作させて燃料電池の発電を開始する方法が知られる。
具体的には、蓄電器からの電力により、空気供給ポンプや冷却水循環ポンプ等の補機を作動させた後、燃料電池の発電を開始する。そして、燃料電池で発電した電力を前記補機に供給すると共に前記蓄電器の充電も行い、次の燃料電池の起動に備える技術が提案されている。
特開2004−22252号公報
しかしながら、従来の技術においては、以下のような問題がある。
すなわち、低温環境下において燃料電池システムの温度が低下して、それに伴い蓄電器の温度が低下してしまうと、蓄電池の内部抵抗が増加してしまうため、蓄電器からの出力が低下してしまう。その結果、低温環境下で蓄電器により補機を運転して燃料電池を起動する場合には、燃料電池で発電を開始するまでの補機の運転時間が長くなる虞があり、迅速な燃料電池の起動の障害となるという問題がある。
従って、本発明は、低温環境下においても蓄電器から安定した出力を得ることができ、迅速に燃料電池を起動することができる燃料電池システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、反応ガス供給流路(例えば、実施の形態における空気供給流路3)から供給される反応ガス(例えば、実施の形態における空気)により発電する燃料電池と、前記反応ガス供給流路に設けられる過給機(例えば、実施の形態における過給機4)と、蓄電器(例えば、実施の形態における蓄電器19)と、前記蓄電器との熱交換を行わせる蓄電器用熱交換手段(例えば、実施の形態における蓄電器用熱交換器15)と、前記過給機よりも下流側で前記反応ガス供給流路から分岐して前記蓄電器用熱交換手段に反応ガスを導入する第1流路(例えば、実施の形態における第1流路8)と、前記蓄電器用熱交換手段から前記反応ガス供給流路に合流する第2流路(例えば、実施の形態における第2流路9)とを備え、前記蓄電器用熱交換手段に流入する反応ガス流量を調整する反応ガス流量調整手段(例えば、実施の形態における開閉弁10、11、13)がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、前記反応ガス供給流路を流通する反応ガスは前記過給機により圧送され、このときに反応ガスは断熱圧縮により温度が上昇する。従って、前記蓄電器の温度が低い場合には、前記温度上昇した反応ガスを前記反応ガス流量調整手段により流量を調整して前記蓄電器用熱交換手段に前記第1流路を介して流入させる。これにより、前記温度上昇した反応ガスにより前記蓄電器を加温することができ、その内部抵抗を減少させることができる。そして、前記蓄電器用熱交換手段から流出した反応ガスは、前記第2流路を介して前記反応ガス供給流路に再度合流して、前記燃料電池に流入する。これにより、燃料電池では発電が開始される。このように、蓄電器の温度が低い場合であっても迅速に温度を上昇させることができるので、速やかに蓄電器の内部抵抗を減少させて出力を増大させることができる。従って、低温環境下においても蓄電器から安定した出力を得ることができ、迅速に燃料電池を起動することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のものであって、前記蓄電器用熱交換手段に冷却ガスを供給する冷却ガス供給手段(例えば、実施の形態における蓄電器用冷却ファン16)と、該冷却ガス供給手段と前記蓄電器用熱交換手段とに接続され、前記冷却ガスを導入する冷却ガス流路と、前記蓄電器用熱交換手段に接続され、前記蓄電器用熱交換手段からガスを排出するガス排出流路(例えば、実施の形態における冷却風排出流路18)とを備え、前記蓄電器用熱交換手段に流入する冷却ガス流量を調整する冷却ガス流量調整手段(例えば、実施の形態における開閉弁12、14)が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、前記蓄電器の温度が高い場合には、前記冷却ガス供給手段により供給される冷却ガスの流量を前記冷却ガス流量調整手段により調整して前記蓄電器用熱交換手段へ導入することができる。これにより、前記蓄電器を前記冷却ガスにより冷却することができ、前記蓄電器を適温に保つことができる。そして、前記蓄電器を冷却したガスは前記ガス排出流路から排出される。このように、蓄電器の温度が高い場合であっても速やかに冷却して蓄電器を適温に保つことができるので、蓄電器の熱による劣化を抑えることができ、蓄電器の寿命を延ばすことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の燃料電池システムの制御方法であって、前記蓄電器の温度が暖機開始設定温度(例えば、実施の形態における暖機開始設定温度T1)以下の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を増加させ、前記蓄電器の温度が暖機終了設定温度(例えば、実施の形態における暖機終了設定温度T2)以上の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を減少させるように制御を行い、前記暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度以上の温度であることを特徴とする。
この発明によれば、前記蓄電器の温度が前記暖機開始設定温度以下の場合には、前記過給機を流通する際に加熱された反応ガスをより多く前記蓄電器用熱交換手段に流通させることができるので、前記蓄電器を速やかに加熱することができる。また、前記蓄電器の温度が前記暖機終了設定温度以上の場合には、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を減少させることで、前記蓄電器の加熱を抑えて温度上昇を抑制することができる。これらの制御を行うことで、前記蓄電器の温度が低温の場合でも速やかに温度を上昇させて出力を増加することができ、さらに、前記蓄電器の温度が一旦上昇した後には温度上昇を抑制することで、前記蓄電器を適正な温度で運転を継続できるので、安定した出力を得ることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のものであって、前記暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度よりも高い温度であることを特徴とする。
この発明によれば、前記蓄電器の温度が前記暖機開始設定温度付近で変動するような場合であっても、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガスの流量を頻繁に増加または減少させる事態(いわゆるハンチング)を防止することができ、安定した制御を行うことができる。
請求項5に係る発明は、請求項2に記載の燃料電池システムの制御方法であって、前記蓄電器の温度が暖機開始設定温度以下の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を増加させ、前記蓄電器の温度が第1の暖機終了設定温度以上の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を減少させ、前記蓄電器の温度が第2の暖機終了設定温度(例えば、実施の形態における冷却終了設定温度T3)以下の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への冷却ガス流量を減少させ、前記蓄電器の温度が第3の暖機終了設定温度(例えば、実施の形態における冷却開始設定温度T4)より高い場合は、前記蓄電器用熱交換手段への冷却ガス流量を増加させるように設定し、前記第1の暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度以上の温度であり、前記第2の暖機終了設定温度は前記第1の暖機終了設定温度以上の温度であり、前記第3の暖機終了設定温度は前記第2の暖機終了設定温度以上の温度であることを特徴とする。
この発明によれば、前記蓄電器の温度が前記暖機開始設定温度以下の場合には、前記過給機を流通する際に加熱された反応ガスをより多く前記蓄電器用熱交換手段に流通させることができるので、前記蓄電器を速やかに加熱することができる。また、前記蓄電器の温度が前記第1の暖機終了設定温度以上の場合には、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を減少させることで、前記蓄電器の加熱を抑えて温度上昇を抑制することができる。そして、前記蓄電器の温度が第3の暖機終了設定温度より高い場合は、前記蓄電器用熱交換手段への冷却ガス流量を増加させることで、前記蓄電器を速やかに冷却することができる。また、前記蓄電器の温度が第2の暖機終了設定温度以下の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への冷却ガス流量を減少させることで、前記蓄電器の冷却を抑えて温度下降を抑制することができる。これらの制御を行うことで、前記蓄電器の温度が低温の場合でも速やかに温度を上昇させて出力を増加することができ、さらに、前記蓄電器の温度が一旦上昇した後には適正な温度に維持するように制御することができる。従って、前記蓄電器を適正な温度で運転を継続できるので、安定した出力を得ることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のものであって、前記第1の暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度よりも高い温度であり、前記第3の暖機終了設定温度は前記第2の暖機終了設定温度よりも高い温度である、という少なくともいずれかの条件を満たすことを特徴とする。
この発明によれば、前記蓄電器の温度が前記第1の暖機開始設定温度付近または前記第2の暖機開始設定温度付近で変動するような場合であっても、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガスまたは冷却ガスの流量を頻繁に増加または減少させる事態(いわゆるハンチング)を防止することができ、安定した制御を行うことができる。
請求項1に係る発明によれば、蓄電器の温度が低い場合であっても迅速に温度を上昇させることができるので、速やかに蓄電器の内部抵抗を減少させて出力を増大させることができる。従って、低温環境下においても蓄電器から安定した出力を得ることができ、迅速に燃料電池を起動することができる。
請求項2に係る発明によれば、蓄電器の温度が高い場合であっても速やかに冷却して蓄電器を適温に保つことができるので、蓄電器の熱による劣化を抑えることができ、蓄電器の寿命を延ばすことができる。
請求項3に係る発明によれば、前記蓄電器の温度が低温の場合でも速やかに温度を上昇させて出力を増加することができ、さらに、安定した出力を得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量の増加または減少するための制御を頻繁に行う事態(いわゆるハンチング)を防止することができ、安定した制御を行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、前記蓄電器を適正な温度で運転を継続できるので、安定した出力を得ることができる。
請求項6に係る発明によれば、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量または冷却ガス流量の増加または減少するための制御を頻繁に行う事態(いわゆるハンチング)を防止することができ、安定した制御を行うことができる。
以下、この発明の実施の形態における燃料電池システムおよびその制御方法を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態における燃料電池システムの概略構成図である。同図に示す燃料電池2は、スルフォン酸系電解質材料からなる固体高分子電解質膜を燃料極(アノード)と空気極(カソード)とで両側から挟み込んで形成されたセルを、所定数積層したものである。
このように構成した燃料電池2のアノードに燃料ガスとして水素ガスを供給するとともに、カソードに酸化剤としての酸素を含む空気を供給すると、アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソードまで移動して、カソードで酸素と電気化学反応を起こして発電を行う。なお、この発電に伴って、水が生成される。
燃料電池システム1は、空気供給流路3の上流側に過給機(コンプレッサ)4を備え、過給機4を流通する空気を下流側に圧送する。
そして、空気供給流路3には、過給機4の下流側に冷却器5が設けられ、前記過給機4を通る際に加熱された空気を前記冷却器5により冷却する。また、冷却器5の下流側には加湿器6が設けられ、空気供給流路3を流通する空気を前記加湿器6により加湿する。このように温度と湿度とを調整された空気が、燃料電池2のカソードに供給される。
また、空気供給流路3には、過給機4の下流側であって冷却器5の上流側に、第1流路8が接続されている。この第1流路8は、蓄電器用熱交換器15に接続されており、該蓄電器用熱交換器15に反応ガスである空気を導入する流路である。
図2は図1に示す蓄電器用熱交換器の内部を示す概略斜視図である。同図に示すように、蓄電器用熱交換器15は、内部に蓄電器19を備え、該蓄電器19に導入されるガス(この場合は空気)と熱交換させるためのものである。本実施の形態では、蓄電器用熱交換器15の内部には、外形略直方体形状の蓄電器19が複数個配設されている。そして、それぞれの蓄電器19の側面部には、その外周方向に延在するフィン20が複数個設けられている。このように蓄電器19にフィン20を設けることにより、蓄電器19と熱交換を行うガスとの接触面積を増大させることができるため、より速やかに熱交換を行わせることが可能となる。
また、蓄電器用交換器15には第2流路9が接続されている。第2流路9は、前記第1流路8よりも下流側であって冷却器5の上流側で、空気供給流路3に接続されている。そして、空気供給流路3における第1流路8と第2流路9との間の部位と、第1流路8、第2流路9には、それぞれ開閉弁10、11、13が設けられている。それぞれの開閉弁10、11、13を開閉制御することにより、過給機4を通って加熱された空気の前記蓄電器用熱交換器15に導入される流量を調整することができる。
また、本実施の形態における燃料電池システム1は、冷却ガスを蓄電器用熱交換器15に導入するための蓄電器用冷却ファン16を備えている。冷却ファン16は冷却風供給流路17を介して蓄電器用熱交換器15に接続されている。この冷却ファン16を作動させることにより、冷却ガス(この場合は空気)を冷却風供給流路17を介して蓄電器用熱交換器15に流入させて、蓄電器用熱交換器15内に設けられる蓄電器19を冷却する。蓄電器用熱交換器15には冷却風排出流路18が接続され、蓄電器19を冷却した冷却ガスを前記冷却風排出流路18を介して排出する。そして、冷却風供給流路17、冷却風排出流路18には、それぞれ開閉弁12、14が設けられている。それぞれの開閉弁12、14を開閉制御することにより、前記蓄電器用熱交換器15に導入される冷却ガスの流量を調整することができる。
なお、蓄電器用熱交換器15には、蓄電器19の温度を測定する温度センサ(図示せず)が設けられている。また、蓄電器19の温度に基づいて上述した開閉弁10〜14の開閉制御を行う制御装置(図示せず)が設けられている。
上述のように構成された燃料電池システム1の処理内容について図3〜図6を用いて説明する。図3(a)、(b)は、冷却手段である冷却ファン16を用いない場合であって、蓄電器19の暖機開始設定温度T1と暖機終了設定温度T2とが等しい場合についてのフローチャートである。
まず、ステップS10で、蓄電器19の温度を温度センサ(図示せず)により検出する。そして、ステップS12で、検出した温度Tが暖機開始設定温度T1(=暖機終了設定温度T2)より小さいか否かを判定する。この判定結果がYESであればステップS14に進み、判定結果がNOであればステップS18に進む。
ステップS14では、弁10を“閉”にして空気供給流路3への空気の流入を遮断する。ついで、ステップS16に進んで、弁11、13を“開”にして第1流路8、第2流路9を開放する。これにより、過給機4を通った空気は、第1流路8を介して蓄電器用熱交換器15内に導入される。そして、本フローチャートの最初の処理に戻る。
上述のように、過給機4を通った空気は断熱圧縮により温度が上昇する。従って、前記蓄電器19の温度が暖機開始設定温度T1よりも低い場合には、前記温度上昇した空気を前記蓄電器用熱交換器15に前記第1流量を介して流入させることで、前記蓄電器19を加温することができる。これにより、蓄電器19の内部抵抗を減少させることができる。
一方、ステップS12の判定結果がNOの時、すなわち、蓄電器19の温度が暖機終了温度T2以上である時は、ステップS18で、弁11、13を“閉”にして、第1流路8、第2流路9を遮断する。そして、ステップS20で、弁10を“開”にして空気供給流路3を開放する。これにより、過給機4を通った空気は蓄電器用熱交換器15に流入することなく空気供給流路3を流通する。そして、本フローチャートの最初の処理に戻る。
このように、蓄電器19の温度が低い場合であっても、過給機4により加熱された空気によって蓄電器19の温度を迅速に上昇させることができるので、速やかに蓄電器19の内部抵抗を減少させてその出力を増大させることができる。従って、低温環境下においても蓄電器19から安定した出力を得ることができ、迅速に燃料電池2を起動することができる。
図4(a)〜(c)は、冷却手段である冷却ファン16を用いない場合であって、蓄電器19の暖機開始設定温度T1よりも暖機終了設定温度T2が大きい場合についてのフローチャートである。なお、以下の説明において、前述のフローチャートと同一の処理内容については同一のステップ番号を付してその説明を適宜省略する。
図4においては、蓄電器19の温度Tが暖機開始設定温度T1未満の場合の処理(ステップS12の判定結果がYESの場合)は、図3に示したものと同様であるので、その説明を省略する。
蓄電器19の温度Tが暖機開始設定温度T1以上の場合(ステップS12の判定結果がNOの場合)には、ステップS22に進んで、蓄電器19の温度Tが暖機終了設定温度T2未満か否かを判定する。この判定結果がYESの場合には、ステップS24に進んで、弁10、11、13の開閉状態をそれぞれ変更せずに、現状を維持する。そして、本フローチャートの最初の処理に戻る。
このようにすることで、前記蓄電器19の温度Tが前記暖機開始設定温度T1付近で変動するような場合であっても、前記蓄電器用熱交換器15への空気の流量を頻繁に増加または減少させる事態(いわゆるハンチング)を防止することができるため、安定した制御を行うことができる。なお、ステップS22の判定結果がNOの場合の処理は、図3に示したものと同様であるので、説明を省略する。
図5(a)〜(c)は、冷却ファン16を用いる場合であって、蓄電器19の暖機開始設定温度T1と暖機終了設定温度T2とが等しく、冷却終了設定温度T3と冷却開始設定温度T4とが等しい場合についてのフローチャートである。
この場合には、上述したステップS12の判定結果がYESの場合(蓄電器19の温度Tが暖機開始設定温度T1未満の場合)、ステップS30に進んで、弁10、12、14を“閉”にする。これにより、空気供給流路3への空気の流入、および、冷却ガスの冷却風供給流路17への流入、冷却風排出流路18への流出がそれぞれ遮断される。そして、ステップS16で、弁11、13を“開”にして、第1流路8、第2流路9を開放する。これにより、蓄電器19の速やかな加温が図られる。
一方、ステップS12の判定結果がNOの場合(蓄電器19の温度Tが暖機終了設定温度T2以上の場合)、ステップS32に進む。ステップS32では、蓄電器19の温度Tが冷却終了設定温度T3(=冷却開始設定温度T4)以下か否かを判定する。この判定結果がYESであればステップS26に進み、判定結果がNOであればステップS18に進む。
ステップS26では、弁11、12、13、14を“閉”にする。これにより、第1流路8、冷却風供給流路17、第2流路9、冷却風排出流路18をそれぞれ遮断する。そして、ステップS28で、弁10を“開”にして、空気供給流路3を開放する。ついで、ステップS34で、蓄電器用冷却ファン16を“停止”して最初の処理に戻る。このように、ステップS32の判定結果がYESの場合には、蓄電器19の温度は適正であると判断できるので、蓄電器19の加熱または冷却制御を停止することで、蓄電器19を適正な温度に維持することができる。
一方、ステップS32の判定結果がNOの場合(冷却開始設定温度T4よりも蓄電器19の温度が高い場合)には、ステップS18で、弁11、13を“閉”にして、第1流路8および第2流路9を遮断する。そして、ステップS36で、弁10、12、14を“開”にして、冷却風供給流路17、冷却風排出流路18を開放する。ついで、ステップS38で、蓄電器用冷却ファン16を作動させて“運転”状態にして、蓄電器用熱交換器15内に冷却風を供給して、蓄電器19を冷却する。前記蓄電器19を冷却したガスは前記ガス排出流路から排出される。そして、本フローチャートの最初の処理に戻る。上記の処理により、前記蓄電器19の温度が一旦上昇した後には温度上昇を抑制することで、前記蓄電器19を適正な温度で運転を継続できるので、安定した出力を得ることができる。
このように、前記蓄電器19の温度が高い場合には、開閉弁12、14を開いた状態で蓄電器用冷却ファン16を作動させることで、冷却ガスを前記蓄電器用熱交換器15に導入することができる。これにより、前記蓄電器19を前記冷却ガスにより冷却することができ、前記蓄電器19を適温に保つことができる。このように、蓄電器19の温度が高い場合であっても速やかに冷却して蓄電器19を適温に保つことができるので、蓄電器19の熱による劣化を抑えることができ、蓄電器19の寿命を延ばすことができる。
図6(a)〜(d)は、冷却手段である冷却ファン16を用いる場合であって、蓄電器19の暖機開始設定温度T1よりも暖機終了設定温度T2が大きく、冷却終了設定温度T3よりも冷却開始設定温度T4が大きい場合についてのフローチャートである。
図6において、蓄電器19の温度Tが暖機開始設定温度T1未満の場合の処理(ステップS12の判定結果がYESの場合)、暖機開始設定温度T1以上かつ暖機終了設定温度T2未満の場合(ステップS22の判定結果がYESの場合)、蓄電器19の温度Tが暖機終了設定温度T2以上かつ冷却終了設定温度T3以下の場合(ステップS32の判定結果がYESの場合)は、図3、図4、図5に示したものとそれぞれ同様であるので、その説明を省略する。
蓄電器19の温度Tが冷却終了設定温度T3より大きい場合(ステップS32の判定結果がNOの場合)には、ステップS40に進んで、蓄電器19の温度Tが冷却開始設定温度T4以下か否かを判定する。この判定結果がYESの場合には、ステップS24に進んで、現状維持の状態を継続する。また、ステップS40の判定結果がNOの場合には、図5に示した処理と同様であるので、説明を省略する。
このようにすることで、前記蓄電器19の温度Tが前記冷却終了設定温度T3付近で変動するような場合であっても、前記蓄電器用熱交換器15に供給する冷却ガスである空気の流量を頻繁に増加または減少させる事態(いわゆるハンチング)を防止することができ、安定した制御を行うことができる。
なお、本発明の内容は上述の実施の形態のみに限られるものでないことはもちろんである。例えば、実施の形態では、反応ガス流路として、カソードに流通する空気供給流路に第1流路、第2流路を接続して、これらの流路に蓄電器用熱交換器を接続した場合について説明したが、アノードに流通する水素供給流路についても同様に構成してもよい。また、実施の形態では、第1流路と冷却風供給流路とが合流し、下流側で蓄電池用熱交換器に接続されているが、それぞれの流路が独立して、蓄電池用熱交換器に接続されていてもよい。また同様に実施の形態では、第2流路と冷却風排出流路とが分岐し、上流側で蓄電池用熱交換器に接続されているが、それぞれの流路が独立して、蓄電池用熱交換器に接続されていてもよい。
また、蓄電器はバッテリであっても良いし、キャパシタであっても良い。また、実施の形態では、流路を開放または遮断する開閉弁を用いたが、流量制御弁を用いても良く、流路を切り換える三方弁を用いてもよい。また、図6に示したフローチャートでは、蓄電器19の暖機開始設定温度T1よりも暖機終了設定温度T2が大きく、冷却終了設定温度T3よりも冷却開始設定温度T4が大きい場合について説明したが、いずれか一方の条件を満たすものであってもよい。
本発明の実施の形態における燃料電池システムの概略構成図である。 図1に示す蓄電器用熱交換器の内部を示す概略斜視図である。 図1に示す燃料電池システムの処理内容を示すフローチャートである。 図1に示す燃料電池システムの処理内容を示すフローチャートである。 図1に示す燃料電池システムの処理内容を示すフローチャートである。 図1に示す燃料電池システムの処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池システム
2…燃料電池
3…空気供給流路(反応ガス供給流路)
4…過給機
8…第1流路
9…第2流路
10、11、13…開閉弁(反応ガス流量調整手段)
12、14…開閉弁(冷却ガス流量調整手段)
15…蓄電器用熱交換器(蓄電器用熱交換手段)
16…蓄電器用冷却ファン(冷却ガス供給手段)
18…冷却風排出流路(ガス排出流路)
19…蓄電器

Claims (6)

  1. 反応ガス供給流路から供給される反応ガスにより発電する燃料電池と、
    前記反応ガス供給流路に設けられる過給機と、
    蓄電器と、
    前記蓄電器との熱交換を行わせる蓄電器用熱交換手段と、
    前記過給機よりも下流側で前記反応ガス供給流路から分岐して前記蓄電器用熱交換手段に反応ガスを導入する第1流路と、
    前記蓄電器用熱交換手段から前記反応ガス供給流路に合流する第2流路とを備え、
    前記蓄電器用熱交換手段に流入する反応ガス流量を調整する反応ガス流量調整手段がそれぞれ設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記蓄電器用熱交換手段に冷却ガスを供給する冷却ガス供給手段と、
    該冷却ガス供給手段と前記蓄電器用熱交換手段とに接続され、前記冷却ガスを導入する冷却ガス流路と、
    前記蓄電器用熱交換手段に接続され、前記蓄電器用熱交換手段からガスを排出するガス排出流路とを備え、
    前記蓄電器用熱交換手段に流入する冷却ガス流量を調整する冷却ガス流量調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムの制御方法であって、
    前記蓄電器の温度が暖機開始設定温度以下の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を増加させ、
    前記蓄電器の温度が暖機終了設定温度以上の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を減少させるように制御を行い、
    前記暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度以上の温度であることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  4. 前記暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度よりも高い温度であることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システムの制御方法。
  5. 請求項2に記載の燃料電池システムの制御方法であって、
    前記蓄電器の温度が暖機開始設定温度以下の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を増加させ、
    前記蓄電器の温度が第1の暖機終了設定温度以上の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への反応ガス流量を減少させ、
    前記蓄電器の温度が第2の暖機終了設定温度以下の場合は、前記蓄電器用熱交換手段への冷却ガス流量を減少させ、
    前記蓄電器の温度が第3の暖機終了設定温度より高い場合は、前記蓄電器用熱交換手段への冷却ガス流量を増加させるように設定し、
    前記第1の暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度以上の温度であり、
    前記第2の暖機終了設定温度は前記第1の暖機終了設定温度以上の温度であり、
    前記第3の暖機終了設定温度は前記第2の暖機終了設定温度以上の温度であることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  6. 前記第1の暖機終了設定温度は前記暖機開始設定温度よりも高い温度であり、
    前記第3の暖機終了設定温度は前記第2の暖機終了設定温度よりも高い温度である、という少なくともいずれかの条件を満たすことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システムの制御方法。
JP2004215432A 2004-07-23 2004-07-23 燃料電池システムおよびその制御方法 Expired - Fee Related JP4563098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004215432A JP4563098B2 (ja) 2004-07-23 2004-07-23 燃料電池システムおよびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004215432A JP4563098B2 (ja) 2004-07-23 2004-07-23 燃料電池システムおよびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006040604A JP2006040604A (ja) 2006-02-09
JP4563098B2 true JP4563098B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=35905383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004215432A Expired - Fee Related JP4563098B2 (ja) 2004-07-23 2004-07-23 燃料電池システムおよびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4563098B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0272559A (ja) * 1988-09-07 1990-03-12 Hitachi Ltd 分散型電源設備
JPH09200908A (ja) * 1996-01-18 1997-07-31 Hitachi Ltd 高温ナトリウム二次電池を用いたハイブリッド自動車用駆動装置
JPH103951A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Toyota Motor Corp 電源装置
JP2001012241A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械のバッテリ暖機装置
JP2001229961A (ja) * 2000-02-17 2001-08-24 Electric Power Dev Co Ltd 発電システム
JP2003346823A (ja) * 2002-05-22 2003-12-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0272559A (ja) * 1988-09-07 1990-03-12 Hitachi Ltd 分散型電源設備
JPH09200908A (ja) * 1996-01-18 1997-07-31 Hitachi Ltd 高温ナトリウム二次電池を用いたハイブリッド自動車用駆動装置
JPH103951A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Toyota Motor Corp 電源装置
JP2001012241A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械のバッテリ暖機装置
JP2001229961A (ja) * 2000-02-17 2001-08-24 Electric Power Dev Co Ltd 発電システム
JP2003346823A (ja) * 2002-05-22 2003-12-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006040604A (ja) 2006-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106867B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007220538A (ja) 燃料電池システム
JP2008103228A (ja) 燃料電池システム
JP4844352B2 (ja) 燃料電池システムの制御装置
JP2007087779A (ja) 燃料電池システム
JP2005259526A (ja) 燃料電池のコンディショニング方法
JP5058617B2 (ja) 燃料電池システムおよびその掃気方法
JP2005310552A (ja) 燃料電池システム
JP2005093111A (ja) 燃料電池システムの制御装置
JP2006260966A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の温度調節方法
JP2014007097A (ja) 燃料電池システム
JP4563098B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2006066112A (ja) 燃料電池システム
JP2006092801A (ja) 燃料電池システム
JP6200009B2 (ja) 燃料電池システムの運転方法
JP2010027217A (ja) 燃料電池システム
JP6136185B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006019123A (ja) 燃料電池システム
JP5790177B2 (ja) 燃料電池システム
JP2017152191A (ja) 燃料電池システムの低温起動方法
JP6315714B2 (ja) 燃料電池システムの運転制御方法
JP2005190881A (ja) 燃料電池の冷却装置
JP2012182096A (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2006049134A (ja) 燃料電池システム
JP2008181741A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100728

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140806

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees