JP6200009B2 - 燃料電池システムの運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池、前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置、前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置、及びバッテリを備える燃料電池システムの運転方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が、他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより、発電セル(単位セル)が構成されている。通常、所定の数の発電セルが積層されることにより、燃料電池スタックを構成し、前記燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムが、例えば、燃料電池車両(燃料電池電気自動車等)に搭載されている。
燃料電池システムは、一般的に、燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置、酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置、及び燃料電池スタックから出力される電力を充電する一方、補機に前記電力を放電するバッテリを備えている。
酸化剤ガス供給装置では、エアポンプ(エアコンプレッサ)により酸化剤ガスである空気を燃料電池スタックに供給している。エアポンプは、特性上、ある程度の最低流量が決まっている。このため、走行可能な状態で停止しているアイドル発電を含む低負荷発電時には、電流値が低減されても、燃料電池スタックに余剰に空気が供給されてしまう。従って、燃料電池スタック内では、過乾燥状態(ドライアップ)になり易い。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムでは、燃料電池に酸化剤ガスを送り込むための酸化剤ガス導入路に、前記燃料電池よりも上流側から分岐するバイパス流路が設けられている。さらに、酸化剤導入路とバイパス流路とが繋がれる部分には、燃料電池に供給される空気量を調整する三方弁が設けられている。
そして、三方弁の開度調整を行うことにより、酸化剤ガスをバイパス流路に振り分けて燃料電池のドライアップを防止するとともに、高電位を回避するための発電を行うことを特徴としている。
特開2013−218789号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、低負荷発電時において、燃料電池のドライアップを防止するために、どのような電流制御を行うかが開示されていない。しかも、バッテリのSOC(充電率)を検出するセンサが備えられているものの、実際に前記バッテリのSOCが高くなって充電できない場合の制御は、開示されておらず、良好な発電機能を維持することができないという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な制御で、バイパス制御が不能であっても、低負荷発電時の燃料電池の過乾燥を確実に抑制することができ、良好な発電を継続することが可能な燃料電池システムの運転方法を提供することを目的とする。
本発明に係る運転方法が適用される燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、前記燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、を備えている。燃料電池は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する。
燃料電池システムは、さらに燃料電池から出力される電力を充電する一方、補機に前記電力を放電するバッテリを備えている。酸化剤ガス供給装置は、エアポンプから吐出される酸化剤ガスが、燃料電池をバイパスして排出されるバイパス流路を有している。
この運転方法では、システム要求電力が、アイドル発電を含む低負荷発電である際、燃料電池から出力される電力をバッテリに充電している。一方、バッテリの充電率が基準閾値に至った際、前記バッテリへの充電が停止され、且つバイパス流路に酸化剤ガスをバイパスさせるバイパス制御を含む極低負荷発電に移行する処理を有している。
そして、バイパス制御に故障が発生していると判断された際、極低負荷発電に移行する基準閾値を、前記バイパス制御に故障が発生していない場合の前記基準閾値よりも高く設定している。
また、この運転方法では、バイパス制御に故障が発生している際、バッテリの充電率が、基準閾値よりも低い所定閾値に至ったと判断されると、補機により消費される電力量を増加させる補機消費電力増加工程を有することが好ましい。
さらに、補機消費電力増加工程では、燃料ガスポンプ、冷却媒体ポンプ又はラジエータファンのいずれかの回転数を上昇させることが好ましい。燃料ガスポンプは、燃料ガス供給装置を構成し、燃料電池に燃料ガスを循環供給している。冷却媒体ポンプは、燃料電池に冷却媒体を供給している。ラジエータファンは、燃料電池に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置を構成している。
さらにまた、この運転方法では、極低負荷発電が所定時間継続して行われた際、燃料電池の発電を停止させることが好ましい。
本発明によれば、低負荷発電時において、バイパス制御に故障が発生していると判断されると、極低負荷発電に移行する基準閾値が、前記バイパス制御に故障が発生していない場合の前記基準閾値よりも高く設定されている。このため、極低負荷発電に移行する時期を送らせることができ、バイパス制御が発揮されず、燃料電池に供給される酸化剤ガスの流量が削減されない場合であっても、バッテリに充電することができ、所定の発電量を維持することが可能になる。
従って、簡単な制御で、バイパス制御が不能であっても、低負荷発電時の燃料電池の過乾燥を確実に抑制することができ、良好な発電を継続することが可能になる。
本発明の実施形態に係る運転方法が適用される燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記運転方法を説明するフローチャートである。 バッテリのSOCの説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る運転方法が適用される燃料電池システム10は、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両(図示せず)に搭載される。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック12を備える。燃料電池スタック12には、燃料ガスである、例えば、水素ガスを供給する燃料ガス供給装置14と、酸化剤ガスである、例えば、空気を供給する酸化剤ガス供給装置16と、冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置18とが設けられる。
燃料電池システム10は、さらにエネルギ貯蔵装置であるバッテリ20と、システム制御装置である制御部22とを備える。燃料電池スタック12には、電流センサ23が設けられる。制御部22は、電流センサ23から入力される電流値に基づいて、燃料電池スタック12の発電電流制御を行う。
燃料電池スタック12は、複数の発電セル24が水平方向又は鉛直方向に積層される。発電セル24は、電解質膜・電極構造体26を第1セパレータ28及び第2セパレータ30で挟持する。第1セパレータ28及び第2セパレータ30は、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
電解質膜・電極構造体26は、例えば、水分が含まれたパーフルオロスルホン酸の薄膜である固体高分子電解質膜32と、前記固体高分子電解質膜32を挟持するアノード電極34及びカソード電極36とを備える。固体高分子電解質膜32は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質が使用される。
第1セパレータ28は、電解質膜・電極構造体26との間に、アノード電極34に水素ガスを供給するための水素ガス流路38を設ける。第2セパレータ30は、電解質膜・電極構造体26との間に、カソード電極36に空気を供給するための空気流路40を設ける。互いに隣接する第1セパレータ28と第2セパレータ30との間には、冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路42が設けられる。
燃料電池スタック12には、水素ガス入口44a、水素ガス出口44b、空気入口46a、空気出口46b、冷却媒体入口48a及び冷却媒体出口48bが設けられる。水素ガス入口44aは、各発電セル24の積層方向に貫通するとともに、水素ガス流路38の供給側に連通する。水素ガス出口44bは、各発電セル24の積層方向に貫通するとともに、水素ガス流路38の排出側に連通する。
空気入口46aは、各発電セル24の積層方向に貫通するとともに、空気流路40の供給側に連通する。空気出口46bは、各発電セル24の積層方向に貫通するとともに、空気流路40の排出側に連通する。
冷却媒体入口48aは、各発電セル24の積層方向に貫通するとともに、冷却媒体流路42の供給側に連通する。冷却媒体出口48bは、各発電セル24の積層方向に貫通するとともに、冷却媒体流路42の排出側に連通する。
燃料ガス供給装置14は、高圧水素を貯留する水素タンク50を備え、この水素タンク50は、水素ガス供給路52を介して燃料電池スタック12の水素ガス入口44aに連通する。水素ガス供給路52は、燃料電池スタック12に水素ガスを供給する。
水素ガス供給路52には、インジェクタ54及びエゼクタ56が直列に設けられるとともに、前記インジェクタ54及び前記エゼクタ56を跨いでバイパス供給路58が接続される。バイパス供給路58には、BP(バイパス)インジェクタ60が設けられる。BPインジェクタ60は、燃料電池スタック12の始動時や高負荷発電が要求された際等に、高濃度な水素を供給するために使用されるサブインジェクタである一方、インジェクタ54は、通常の発電時に主として使用されるメインインジェクタである。
燃料電池スタック12の水素ガス出口44bには、水素ガス排出路62が連通する。水素ガス排出路62は、アノード電極34で少なくとも一部が使用された水素ガスである水素排ガスを、燃料電池スタック12から導出する。水素ガス排出路62には、気液分離器64が接続されるとともに、前記気液分離器64の下流から分岐する水素循環流路66を介してエゼクタ56が接続される。水素循環流路66には、水素ポンプ68が設けられる。水素ポンプ68は、特に起動時に、水素ガス排出路62に排出された水素排ガスを、水素循環流路66を通って水素ガス供給路52に循環させる。
水素ガス排出路62の下流には、パージ流路70の一端が連通するとともに、前記パージ流路70の途上には、パージ弁72が設けられる。気液分離器64の底部には、主に液体成分を含む流体を排出する排水流路74の一端が接続される。排水流路74の途上には、ドレイン弁76が配設される。
酸化剤ガス供給装置16は、大気からの空気を圧縮して供給するターボ式エアポンプ78を備え、前記エアポンプ78が空気供給路80に配設される。空気供給路80は、燃料電池スタック12に空気を供給する。
空気供給路80は、エアポンプ78の下流側に位置して供給側開閉弁(封止弁)82a及び加湿器84を配設するとともに、燃料電池スタック12の空気入口46aに連通する。空気供給路80には、加湿器84を跨いでバイパス供給路86が接続される。バイパス供給路86には、BP流量調整弁(バイパス弁)88が設けられる。
燃料電池スタック12の空気出口46bには、空気排出路90が連通する。空気排出路90には、供給空気と排出空気との間で水分及び熱を交換する加湿器84、排出側開閉弁(封止弁)82b及び背圧弁(圧力調整弁)92が配設される。空気排出路90は、カソード電極36で少なくとも一部が使用された空気である排出空気を、燃料電池スタック12から排出する。空気排出路90の下流には、パージ流路70の他端及び排水流路74の他端が接続され、希釈部を構成する。
空気供給路80と空気排出路90とには、供給側開閉弁82aの上流側と排出側開閉弁82bの下流側及び背圧弁92の下流側とに位置して、バイパス流路94の両端が連通する。バイパス流路94には、前記バイパス流路94を流通する空気の流量を調整するBP流量調整弁(バイパス弁)96が配設される。空気供給路80と空気排出路90とには、供給側開閉弁82aの下流側及び排出側開閉弁82bの上流側に位置して、空気循環流路98が連通する。空気循環流路98には、循環ポンプ100が配置される。循環ポンプ100は、空気排出路90に排出された排出空気を、空気循環流路98を通って空気供給路80に循環させる。
冷却媒体供給装置18は、燃料電池スタック12の冷却媒体入口48aに接続される冷却媒体供給路102を備え、前記冷却媒体供給路102の途上には、水ポンプ104が配置される。冷却媒体供給路102は、ラジエータ106に接続されるとともに、前記ラジエータ106には、冷却媒体出口48bに連通する冷却媒体排出路108が接続される。ラジエータ106には、ラジエータファン110が隣接して配置される。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
燃料ガス供給装置14では、水素タンク50から水素ガス供給路52に水素ガスが供給される。この水素ガスは、インジェクタ54及びエゼクタ56を通って燃料電池スタック12の水素ガス入口44aに供給される。水素ガスは、水素ガス入口44aから水素ガス流路38に導入され、前記水素ガス流路38に沿って移動することにより電解質膜・電極構造体26のアノード電極34に供給される。
酸化剤ガス供給装置16では、エアポンプ78の回転作用下に、空気供給路80に空気が送られる。この空気は、加湿器84を通って加湿された後、燃料電池スタック12の空気入口46aに供給される。空気は、空気入口46aから空気流路40に導入され、前記空気流路40に沿って移動することにより電解質膜・電極構造体26のカソード電極36に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体26では、アノード電極34に供給される水素ガスと、カソード電極36に供給される空気中の酸素とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
また、冷却媒体供給装置18では、水ポンプ104の作用下に、冷却媒体供給路102から燃料電池スタック12の冷却媒体入口48aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。冷却媒体は、冷却媒体流路42に沿って流動し、発電セル24を冷却した後、冷却媒体出口48bから冷却媒体排出路108に排出される。
次いで、アノード電極34に供給されて一部が消費された水素ガス(水素排ガス)は、水素ガス出口44bから水素ガス排出路62に排出される。水素排ガスは、水素ガス排出路62から水素循環流路66に導入され、エゼクタ56の吸引作用下に水素ガス供給路52に循環される。水素ガス排出路62に排出された水素排ガスは、必要に応じて、パージ弁72の開放作用下に外部に排出(パージ)される。
同様に、カソード電極36に供給されて一部が消費された排出空気は、空気出口46bから空気排出路90に排出される。排出空気は、加湿器84を通って空気供給路80から供給される新たな空気を加湿した後、背圧弁92の設定圧力に調整されて希釈部に排出される。なお、空気排出路90に排出された空気は、必要に応じて、循環ポンプ100の作用下に空気循環流路98を通って空気供給路80に循環する。
次いで、本実施形態に係る燃料電池システム10の運転方法について、図2に示すフローチャートに沿って、以下に説明する。
この運転方法は、概略的には、システム要求電力が、アイドル発電を含む低負荷発電である際、燃料電池スタック12から出力される電力をバッテリ20に充電している。一方、バッテリ20のSOC(充電率)が基準閾値に至った際、前記バッテリ20の充電が停止され、且つバイパス流路94に空気をバイパスさせるバイパス制御を含む極低負荷発電に移行する処理を有している。
まず、ステップS1では、燃料電池システム10の発電状態が、低負荷発電であるか否かが判断される。低負荷発電とは、例えば、アイドル発電を含む低負荷での発電をいう。アイドル発電とは、例えば、燃料電池車両が一旦停止することにより、補機に対し最小電力を供給して走行可能な状態に維持する発電状態という。
燃料電池システム10が、低負荷発電であると判断されると(ステップS1中、YES)、ステップS2に進んで、バイパス制御関連デバイスに故障があるか否か、すなわち、バイパス制御に故障が発生しているか否かが判断される。バイパス制御関連デバイスは、例えば、BP流量調整弁96、BP流量調整弁88、背圧弁92及び電流センサ23である。
BP流量調整弁96が故障すると、バイパス流路94を流通する空気流量の調整ができなくなる。BP流量調整弁88が故障すると、燃料電池スタック12に供給される空気の加湿調整ができなくなる。背圧弁92が故障すると、バイパス流路94を流通する空気流量の調整ができなくなり、電流センサ23が故障すると、燃料電池スタック12の発電電流の制御ができなくなる。
バイパス制御関連デバイスに故障があると判断されると(ステップS2中、YES)、ステップS3に進む一方、前記バイパス制御関連デバイスに故障がないと判断されると(ステップS2中、NO)、ステップS4に進む。ステップS3では、極低負荷発電に移行する判定SOC閾値が、基準閾値(所定充電率)Aに設定される一方、ステップS4では、極低負荷発電に移行する判定SOC閾値が、基準閾値(所定充電率)Bに設定される。基準閾値Aは、基準閾値Bよりも大きく設定される(基準閾値A>基準設定値B)。
バイパス制御関連デバイスに故障がある場合には、判定SOC閾値が、所定値Aに設定された後、ステップS5に進む。ステップS5では、バッテリ20の実際のSOCが、所定値Cよりも大きいか否かが判断される。所定値Cは、基準閾値Aよりも低い値に設定される。バッテリ20の実際のSOCが、所定値Cよりも大きいと判断されると(ステップS5中、YES)、ステップS6に進む。
ステップS6では、バッテリ20の実際のSOCが、所定値Dよりも大きいか否かが判断される。図3に示すように、所定値Dは、基準閾値Aよりも小さく且つ所定値Cよりも大きい値に設定される(所定値C<所定値D<基準閾値A)。そして、バッテリ20の実際のSOCが、所定値Dより小さいと判断されると(ステップS6中、YES)(所定値C≦SOC<所定値D)、ステップS7に進んで、第1補機消費電力増加処理が行われる。
第1補機消費電力増加処理では、例えば、水素ポンプ68を駆動させること、水ポンプ104の回転数を上昇させること、又はラジエータファン110を駆動させること、の少なくとも1つが行われる。
一方、バッテリ20の実際のSOCが、所定値Dより大きいと判断されると(ステップS6中、NO)(所定値D≦SOC)、ステップS8に進んで、第2補機消費電力増加処理が行われる。第2補機消費電力増加処理では、例えば、エアポンプ78の回転数を上昇させること、水素ポンプ68を駆動させること、水ポンプ104の回転数を上昇させること、又はラジエータファン110を駆動させること、の少なくとも1つにより行われる。第2補機消費電力増加処理による電力消費量は、第1補機消費電力増加処理による電力消費量よりも大きく設定される。
次いで、ステップS9に進んで、バッテリ20の実際のSOCが、基準閾値A以上であるか否かが判断される。バッテリ20の実際のSOCが、基準閾値A以上であると判断されると(ステップS9中、YES)、ステップS10に進んで、極低負荷発電処理に移行する。極低負荷発電処理では、バッテリ20への充電が規制されている。そして、極低負荷発電処理が、所定時間以上に亘って継続されたと判断されると(ステップS11中、NO)、ステップS12に進んで、発電が停止される。
また、ステップS4で、判定SOC閾値が、基準閾値Bに設定された後、ステップS13に進んで、バッテリ20の実際のSOCが、前記基準閾値B以上であるか否かが判断される。バッテリ20の実際のSOCが、基準閾値B以上であると判断されると(ステップS13中、YES)、ステップS14に進んで、極低負荷発電処理に移行する。
ここで、バッテリ20への充電が規制されているものの、バイパス制御は正常である。このため、ステップS14の極低負荷発電処理では、バイパス流路94に配置されたBP流量調整弁96を開弁(BP流量調整弁96の開度を広げる場合も含む)させることにより、前記バイパス流路94を流通する空気量を増加させる。従って、極低負荷発電処理において、燃料電池スタック12から所定の電流を引くことができ、発電セル24の過乾燥を防止することができる。
この場合、本実施形態では、低負荷発電時において、バイパス制御に故障が発生していると判断されると、極低負荷発電に移行するSOCの基準閾値Aが、前記バイパス制御に故障が発生していない場合の基準閾値Bよりも大きく設定されている。このため、図3に示すように、バッテリ20の残容量が増加し、極低負荷発電に移行する時期を送らせることができる。従って、バイパス制御が発揮されず、燃料電池スタック12に供給される空気の流量が削減されない場合であっても、バッテリ20に充電することができ、所定の発電量を維持することが可能になる。
これにより、簡単な制御で、バイパス制御が不能であっても、低負荷発電時の燃料電池スタック12の過乾燥を確実に抑制することができ、良好な発電を継続することが可能になるという効果が得られる。
また、バイパス制御に故障が発生している際、バッテリ20の実際のSOCが、基準閾値Aよりも低い所定値Cに至ったと判断された際、補機により消費される電力量を増加させる第1補機消費電力増加工程が遂行されている。次いで、バッテリ20の実際のSOCが、基準閾値Aよりも低い所定値D(>所定値C)に至ったと判断された際、補機により消費される電力量を増加させる第2補機消費電力増加工程が遂行されている。
このため、バッテリ20のSOCが上昇することを抑制することができ、低負荷発電を有効に継続することが可能になる。しかも、バッテリ20のSOCが大きくなるのに伴って、すなわち、SOCが所定値Cと所定値Dとに上昇するのに伴って、第1補機消費電力増加工程及びこれよりも消費電力の大きな第2補機消費電力増加工程が、順次、行われている。従って、低負荷発電を一層長期間に亘って継続することができる。
なお、図2において、ステップS5、ステップS6及びステップS8を削除することも可能である。これにより、バイパス制御関連デバイスに故障があると判断されるとステップS2中、YES)、ステップS7に進んで、第1補機消費電力増加工程(又は第2補機消費電力増加工程)を行うことも可能である。
さらに、第1補機消費電力増加工程では、例えば、水素ポンプ68を駆動させること、水ポンプ104の回転数を上昇させること、又はラジエータファン110を駆動させること、の少なくとも1つが行われている。このため、燃料電池スタック12が乾燥するおそれがない補機を選択して消費電力の増加を図っており、前記燃料電池スタック12が過乾燥になることを有効に抑制することができる。
さらにまた、極低負荷発電が所定時間以上に亘って継続して行われた際、燃料電池スタック12の発電が停止されている。従って、過乾燥等による燃料電池スタック12の破損を確実に阻止することが可能になる。
10…燃料電池システム 12…燃料電池スタック
14…燃料ガス供給装置 16…酸化剤ガス供給装置
18…冷却媒体供給装置 20…バッテリ
22…制御部 23…電流センサ
24…発電セル 26…電解質膜・電極構造体
28、30…セパレータ 32…固体高分子電解質膜
34…アノード電極 36…カソード電極
38…水素ガス流路 40…空気流路
50…水素タンク 52…水素ガス供給路
78…エアポンプ 80…空気供給路
82a…供給側開閉弁 82b…排出側開閉弁
84…加湿器 88、96…BP流量調整弁
90…空気排出路 92…背圧弁
94…バイパス流路 98…空気循環流路
100…循環ポンプ 104…水ポンプ
110…ラジエータファン

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、
    前記燃料電池から出力される電力を充電する一方、補機に前記電力を放電するバッテリと、
    を備え、
    前記酸化剤ガス供給装置は、エアポンプから吐出される前記酸化剤ガスが、前記燃料電池をバイパスして排出されるバイパス流路を有する燃料電池システムの運転方法であって、
    システム要求電力が、アイドル発電を含む低負荷発電である際、前記燃料電池から出力される電力を前記バッテリに充電する一方、前記バッテリの充電率が基準閾値に至った際、該バッテリへの充電が停止され、且つ前記バイパス流路に前記酸化剤ガスをバイパスさせるバイパス制御を含む極低負荷発電に移行する処理を有し、
    前記バイパス制御に故障が発生しているか否かを判断する工程と、
    前記バイパス制御に故障が発生していると判断された際、前記極低負荷発電に移行する前記基準閾値を、前記バイパス制御に故障が発生していない場合の前記基準閾値よりも高く設定する工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  2. 請求項1記載の運転方法であって、前記バイパス制御に故障が発生している際、前記バッテリの充電率が、前記基準閾値よりも低い所定閾値に至ったと判断されると、前記補機により消費される電力量を増加させる補機消費電力増加工程を有することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  3. 請求項2記載の運転方法であって、前記補機消費電力増加工程では、前記燃料ガス供給装置を構成し、前記燃料電池に前記燃料ガスを循環供給する燃料ガスポンプ、前記燃料電池に冷却媒体を供給する冷却媒体ポンプ又は前記燃料電池に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置を構成するラジエータファンのいずれかの回転数を上昇させることを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の運転方法であって、前記極低負荷発電が所定時間継続して行われた際、前記燃料電池の発電を停止させることを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
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