JPH103951A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH103951A
JPH103951A JP17563696A JP17563696A JPH103951A JP H103951 A JPH103951 A JP H103951A JP 17563696 A JP17563696 A JP 17563696A JP 17563696 A JP17563696 A JP 17563696A JP H103951 A JPH103951 A JP H103951A
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fuel cell
power supply
cooling water
temperature
cell stack
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JP17563696A
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Shogo Goto
荘吾 後藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次電池の始動性の向上を図りつつも、燃料
電池における消費燃料の低減を実現する。 【解決手段】 燃料電池スタックFCの冷却水系統であ
る第1循環通路31の途中に、バッテリケース41に至
る第2循環通路43を設ける。バッテリケース41は、
内部に水を流すことができ、断熱材で覆られている。イ
グニッションスイッチをオフ状態に切り換えると、ま
ず、燃料電池スタックFCの運転を停止させて、その
後、第2循環通路43を開くことで、燃料電池スタック
FCの冷却水をバッテリケース41側に循環させる。そ
の後、バッテリ周辺の温度Tが所定温度T0以上の高温
になったら、冷却水ポンプ35を停止させて、第2循環
通路43を閉じることで、バッテリケース41内に冷却
水を貯留させる。この結果、イグニッションスイッチオ
フ後も継続してバッテリBTを保温することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池と2次
電池を併用する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料電池に2次電池(バッテ
リ)を組み合わせることにより、供電能力を安定させる
ようにした電源装置が知られている。このような電源装
置においては、燃料電池の発熱を利用して2次電池を温
めるようにして、2次電池の始動時における容量低下を
防止するものが提案されている。特開昭61−4557
4号公報に記載された「自動車用電源装置」がそれであ
り、イグニッションキーがオフ状態に切り換えられたと
き、燃料電池を作動させ、その燃料電池の発熱により2
次電池を加熱している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は、イグニッションキーがオフ状態の間、燃料
電池を作動させ続けるものであることから、燃料電池に
おいて大量の燃料を消費するといった問題を発生した。
【0004】この発明の電源装置は、上記問題に鑑みて
なされたもので、低温始動時における2次電池の容量低
下の防止を図りつつも、燃料電池における消費燃料の低
減を実現することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題を解決するための手段として、以下に示す構
成をとった。
【0006】即ち、この発明の電源装置は、2次電池
と、冷却媒体の供給を受けつつ運転される燃料電池とを
備える電源装置において、前記2次電池の周囲に配設さ
れ、内部に熱媒体を収容することで前記2次電池を保温
する保温部材と、当該電源装置による電源供給の終了時
を検出する終了時検出手段と、該終了時検出手段により
検出される前記電源供給の終了時から所定の期間、前記
燃料電池に供給された冷却媒体を、前記熱媒体として前
記保温部材に供給する冷却媒体供給手段とを備えること
を特徴としている。
【0007】この構成によれば、電源装置による電源供
給の終了時に、所定の期間だけ、燃料電池に供給された
冷却媒体が保温部材に供給される。燃料電池に供給され
た後の冷却媒体は燃料電池の発熱を受けて温められてい
ることから、上記構成により、保温部材には高温の冷却
媒体が貯留されることになり、2次電池は電源供給の終
了後も高温のまま、長時間保持される。
【0008】このため、電源装置による電源供給の終了
後にあっても、燃料電池を運転することなしに、2次電
池を高温に維持しておくことができる。従って、低温始
動時における2次電池の容量低下を防止することがで
き、しかも、燃料電池における消費燃料の低減を実現す
ることができる。
【0009】上記構成の電源装置において、前記2次電
池の温度を検出する温度検出手段を備えるとともに、前
記冷却媒体供給手段は、前記保持部材への前記冷却媒体
の供給の開始後、前記温度検出手段により検出される温
度が充分に上昇したか否かを判定する判定手段と、前記
判定手段により前記温度が充分に上昇したと判定された
とき、前記保持部材への前記冷却媒体の供給を終了する
供給終了手段とを備える構成とすることもできる。
【0010】この構成によれば、2次電池の温度が充分
に上昇するまで保温部材への冷却媒体の供給が続けられ
ることから、2次電池の温度を高温とすることが容易で
ある。
【0011】これら構成の電源装置において、当該電源
装置による電源供給の開始時を検出する開始時検出手段
と、該開始時検出手段により検出される前記電源供給の
開始時に、前記保温部材に収容される前記冷却媒体を前
記燃料電池に戻す冷却媒体復帰手段とを備える構成とす
ることもできる。
【0012】この構成によれば、電源装置による電源供
給の開始時に、保持部材に収容される冷却媒体は、冷却
媒体復帰手段により燃料電池に戻される。保持部材に収
容される冷却媒体は、高温に保たれていることから、燃
料電池に戻されることで、燃料電池は加熱される。従っ
て、電源供給を開始するに際し、燃料電池は高温となる
ことから、燃料電池の始動性を高めることができる。
【0013】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような他の態様を
とることも可能である。この態様は、2次電池と、冷却
媒体の供給を受けつつ運転される燃料電池とを備える電
源装置において、前記2次電池の周囲に配設され、内部
に熱媒体を収容することで前記2次電池を保温する保温
部材と、当該電源装置による電源供給の終了時を検出す
る終了時検出手段と、該終了時検出手段により検出され
る前記電源供給の終了時から所定の期間、前記燃料電池
に供給された冷却媒体を、前記熱媒体として前記保温部
材に供給する冷却媒体供給手段と、当該電源装置による
電源供給の予定開始時刻を設定するタイマ手段と、該タ
イマ手段により設定される前記予定開始時刻から所定の
時間だけ前の時刻に、前記保温部材に収容される前記冷
却媒体を加熱する加熱手段と、当該電源装置による電源
供給の開始時を検出する開始時検出手段と、該開始時検
出手段により検出される前記電源供給の開始時に、前記
保温部材に収容される前記冷却媒体を前記燃料電池に戻
す冷却媒体復帰手段とを備える。
【0014】この構成によれば、タイマ手段により設定
される予定開始時刻から所定の時間だけ前の時刻に、加
熱手段により、保温部材に収容される冷却媒体が加熱さ
れることから、電源装置による電源供給の開始時には、
保持部材には加熱手段により温められた冷却媒体が供給
されることになる。
【0015】従って、電源装置の長時間放出後にあって
も、低温始動時における2次電池の容量低下を防止する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0017】図1は、この発明の第1実施例としての電
源システム1の概略構成を示すブロック図である。この
電源システム1は、電気自動車用として用いられるもの
である。図示するように、電源システム1は、電気を発
生する固体高分子型の燃料電池スタックFCと複数(こ
の実施例では8つ)のバッテリBTを備え、図示しない
負荷(車軸を駆動するモータ等)に対して、燃料電池ス
タックFCとバッテリBTの両方から電力を供給する。
なお、この実施例では、バッテリBTとして鉛酸蓄電池
を用いている。
【0018】燃料電池スタックFCの構成についてまず
説明する。燃料電池スタックFCは、固体高分子型の燃
料電池であり、その単一セル構造として、図2の構造図
および図3の分解斜視図に示す構造を備える。即ち、こ
れら図に示すように、そのセルは、電解質膜11と、こ
の電解質膜11を両側から挟んでサンドイッチ構造とす
るガス拡散電極としてのアノード12およびカソード1
3と、このサンドイッチ構造を両側から挟みつつアノー
ド12およびカソード13とで燃料ガスおよび酸化ガス
の流路を形成するセパレータ14,15と、セパレータ
14,15の外側に配置されアノード12およびカソー
ド13の集電極となる集電板16,17とにより構成さ
れている。
【0019】電解質膜11は、高分子材料、例えばフッ
素系樹脂により形成されたイオン交換膜であり、湿潤状
態で良好な電気伝導性を示す。アノード12およびカソ
ード13は、炭素繊維からなる糸で構成したカーボンク
ロスにより形成されており、このカーボンクロスの隙間
には、触媒としての白金または白金と他の金属からなる
合金等を担持したカーボン粉が練り込まれている。
【0020】セパレータ14,15は、ち密質のカーボ
ンプレートにより形成されている。アノード12側のセ
パレータ14には、複数のリブが形成されており、この
リブとアノード12の表面とで水素ガス流路14Pを形
成する。一方、カソード13側のセパレータ15にも、
複数のリブが形成されており、このリブとカソード13
の表面とで酸素ガス流路15Pを形成する。集電板1
6,17は、銅(Cu)により形成されている。
【0021】以上説明したのが燃料電池スタックFCの
単一セルの構成であり、こうしたセルを複数積層したも
のが燃料電池スタックFCである。図4は、燃料電池ス
タックFCの全体構造を示す構造図である。なお、図4
中、図2,図3と同じ構成の部品に対しては同一の符号
を付した。
【0022】燃料電池スタックFCは、複数のスタック
ユニットSU1〜SUn(nは2以上の整数で、例え
ば、100である。)の集合であり、図4には1つのス
タックユニットSU1が明示されている。スタックユニ
ットSU1は、図2,図3で示した電解質膜11、アノ
ード12およびカソード13からなるサンドイッチ構造
20をセパレータ21で挟んで複数(この実施例では3
個)積層したものである。このセパレータ21は、図
1,図2で示した単セルのセパレータ14,15と同じ
材料からなり、アノード12と接する側面に水素ガス流
路14Pを形成し、カソード13と接する側面に酸素ガ
ス流路15Pを形成する。なお、スタックユニットSU
1中、最も右側に位置するサンドイッチ構造20Rの外
側には、水素ガス流路14Pだけを形成するセパレータ
14(図2,図3と同じもの)が配置され、最も左側に
位置するサンドイッチ構造20Lの外側には、酸素ガス
流路15Pだけを形成するセパレータ15が配置されて
いる。
【0023】上記スタックユニットSU1以外の他のス
タックユニットSU2〜SUnもスタックユニットSU
1と同じ構成であり、これらn個のスタックユニットS
U1〜SUnは、冷却プレート22を間に挟んで直列に
接続されている。また、これらの外側にも冷却プレート
22が配置され、さらに外側には、前述した集電板1
6,17が配置されている。また、これら全体は両側か
ら絶縁板24,25を介してエンドプレート26,27
により挟み込まれており、これら全体は、締め付けボル
ト28により締め付けられている。
【0024】冷却プレート22は、内部に冷却水流路を
備えており、外部から供給される冷却水が循環する構成
となっている。即ち、冷却プレート22に接続される流
路の集合部付近のA点を冷却水の流入部とし、冷却プレ
ート22に接続される他方側の流路の集合部付近のB点
を冷却水の流出部として、冷却プレート22に外部から
供給される冷却水が循環される。
【0025】なお、図4において、この燃料電池スタッ
クFCは、3つのセルで一つのスタックユニットを構成
したが、必ずしもこの数に限る必要はなく幾つでもよ
い。
【0026】図1に戻り、電源システム1は、燃料電池
スタックFCを冷却するための冷却水系統CRを備え
る。冷却水系統CRは、燃料電池スタックFC内の前述
したA点とB点に連結される循環通路31を備えてお
り、燃料電池スタックFCの前述した冷却プレート22
より構成される冷却水流路33に冷却水を循環させる。
【0027】循環通路31は、その経路中に、冷却水ポ
ンプ35とラジエタ37を備え、冷却水ポンプ35の吐
出量や、ラジエタ37に対向するラジエタファン39の
回転速度を制御することにより、循環量およびその冷却
水温が制御される。循環通路31における冷却水ポンプ
35の上流側と燃料電池スタックFCの下流側は分岐し
ており、両分岐点に、燃料電池スタックFCの冷却水を
バッテリケース41に送る第2の循環通路43が接続さ
れている。なお、先に説明した循環通路31は、第2の
循環通路43と区別するために、以後、第1の循環通路
31と呼ぶ。
【0028】第1の循環通路31における冷却水ポンプ
35の上流側の分岐点には、第1の三方バルブ47が設
けられており、燃料電池スタックFCの下流側の分岐点
には、第2の三方バルブ49が設けられている。第1お
よび第2の三方バルブ47,49は、電気信号を受けて
流路を切り換えるバルブであり、第1の三方バルブ47
の流路をラジエタ37と冷却水ポンプ35とを結ぶ方向
に切り換え、第2の三方バルブ49の流路をラジエタ3
7と燃料電池スタックFCとを結ぶ方向に切り換えるこ
とで、第1の循環通路31を開く。一方、第1の三方バ
ルブ47の流路をバッテリケース41と冷却水ポンプ3
5とを結ぶ方向に切り換え、第2の三方バルブ49の流
路をバッテリケース41と燃料電池スタックFCとを結
ぶ方向に切り換えることで、第2の循環通路43を開
く。第1の循環通路31を開くことで、冷却水ポンプ3
5の吐出力を受けて冷却水はラジエタ37と燃料電池ス
タックFCとの間で循環する。一方、第2の循環通路4
3を開くことで、冷却水ポンプ35の吐出力を受けて燃
料電池スタックFC内の冷却水をバッテリケース41内
に循環する。
【0029】図5は、バッテリケース41の斜視図であ
り、図6は、図5におけるX−X線方向の破断図であ
る。両図に示すように、バッテリケース41は、複数の
バッテリBT(図中には1個だけ明示)を平面的に並べ
て収納するもので、8個のバッテリ収納孔50を備える
容器本体51と、外壁部53とからなる。
【0030】容器本体51は、熱媒体を収容可能なよう
に内部に中空部51a(図6)を有するもので、耐熱性
樹脂により形成されている。容器本体51には、熱媒体
の流入パイプ55と流出パイプ56とが設けられてお
り、流入パイプ55と流出パイプ56とを第2の循環通
路43に接続することで、燃料電池スタックFCの冷却
水が熱媒体となって容器本体51の内部の中空部51a
に循環する構成となっている。なお、流出パイプ56に
は、その流出パイプ56の温度を検出する熱電対式の温
度センサ58が配置されている。この温度センサ58
は、バッテリBTの温度を間接的に検出するもので、請
求項2で述べる温度検出手段に相当する。
【0031】なお、容器本体51のバッテリ収納孔50
の内側には、バッテリBTへの熱伝導性の向上および構
造体の強度の向上を図るために、凸部50aが形成され
ている。
【0032】外壁部53は、容器本体51を覆い熱の発
散を抑える断熱性の外壁であり、例えば、発泡スチロー
ル等から形成される。
【0033】前述した冷却水ポンプ35、ラジエタファ
ン39、第1の三方バルブ47、第2の三方バルブ49
および温度センサ58は、電子制御ユニット70に電気
的に接続される。また、この電源システム1を搭載する
自動車のイグニッションスイッチ60や、燃料電池スタ
ックFCの周辺装置(例えば、水素ガス流路14Pに連
通するガス供給路に設けられるバルブ等)も電子制御ユ
ニット70に電気的に接続される。
【0034】電子制御ユニット70は、マイクロコンピ
ュータを中心とした論理回路として構成され、詳しく
は、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算
等を実行するCPU72と、CPU72で各種演算処理
を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が
予め格納されたROM74と、同じくCPU72で各種
演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読
み書きされるRAM76と、温度センサ58やイグニッ
ションスイッチ60等からの出力信号を入力する入力イ
ンターフェース78と、CPU72での演算結果に応じ
てラジエタファン39、第1および第2の三方バルブ4
7,49等に制御信号を出力する出力インターフェース
79とを備える。
【0035】こうした構成の電子制御ユニット70のC
PU72によって、車両の運転がなされた後、イグニッ
ションスイッチ60の出力信号に基づいて車両の運転停
止時が検知されると、第1および第2の三方バルブ4
7,49および冷却水ポンプ35が制御されて、燃料電
池スタックFCの冷却水はバッテリケース41内に循環
され、貯留される。また、イグニッションスイッチ60
からの出力信号に基づいて車両の運転開始時が検知され
ると、第1および第2の三方バルブ47,49および冷
却水ポンプ35が制御されて、バッテリケース41内に
保管された冷却水は燃料電池スタックFCに戻される。
【0036】この電子制御ユニット70による処理ルー
チンについて、図7のフローチャートに沿って詳しく説
明する。この処理ルーチンは、所定時間毎に繰り返し実
行されるものである。電子制御ユニット70のCPU7
2は、処理が開始されると、まず、イグニッションスイ
ッチ60の出力信号からイグニッションスイッチ60の
状態を読み込む(ステップS100)。次いで、そのイ
グニッションスイッチ60の状態が、オン状態からオフ
状態への切り換え時、オフ状態からオン状態への切り換
え時、あるいは変化のない状態のいずれに該当するかを
判別する(ステップS110)。ここで、オン状態から
オフ状態への切り換え時であると判別されると、後述す
る停止時処理ルーチンを実行する(ステップS12
0)。
【0037】一方、ステップS110で、オフ状態から
オン状態への切り換え時であると判別されると、後述す
る始動時処理ルーチンを実行する(ステップS13
0)。他方、ステップS110で、変化のない状態と判
別されると、そのまま「リターン」に抜けて処理を一旦
終了する。また、ステップS120の実行後、またはス
テップS130の実行後も、「リターン」に抜けて処理
を一旦終了する。
【0038】上記ステップS120で実行される停止時
処理ルーチンについて、図8のフローチャートに沿って
説明する。この処理ルーチンは、ステップS120に処
理が移行すると実行されるものである。CPU72は、
まず、負荷を切り放し、燃料ガスの供給を停止すること
により、燃料電池スタックFCの運転を停止させる(ス
テップS200)。次いで、第1の三方バルブ47の流
路をバッテリケース41と冷却水ポンプ35とを結ぶ方
向に切り換え、第2の三方バルブ49の流路をバッテリ
ケース41と燃料電池スタックFCとを結ぶ方向に切り
換える制御を行なうことで、第2の循環通路43を開く
(ステップS210)。この結果、冷却水ポンプ35の
吐出力を受けて燃料電池スタックFC内の冷却水がバッ
テリケース41側に循環される。
【0039】固体高分子型の燃料電池スタックFCは、
通常、80[℃]以上の温度で運転されることから、上
記燃料電池スタックFC内の冷却水は、約80[℃]と
なって、バッテリケース41に循環されることになる。
このため、バッテリケース41に収容されるバッテリB
Tは、上記冷却水の熱を受けて徐々に高温となる。そこ
で、CPU72は、温度センサ58の検出信号から求め
られる温度TをバッテリBTの温度として読み込み(ス
テップS220)、その温度Tが予め定めた所定温度T
0(例えば、35〜40[℃])に達したか否かを判別
する(ステップS230)。ここで、温度Tが所定温度
T0に達していない、即ち、温度Tが所定温度T0より
小さいと判別されると、処理をステップS220に戻
し、ステップS220およびS230の処理を繰り返し
実行する。ステップS230で、温度Tが所定温度T0
に達した、即ち、温度Tが所定温度T0以上であると判
別されると、ステップS240に処理を移行する。
【0040】なお、上記所定温度T0は、燃料電池スタ
ックSTの冷却水で十分に上昇可能な温度に設定されて
いるが、この停止時処理ルーチンに移行する前に燃料電
池スタックFCが短時間しか運転されていない場合、冷
却水が十分に加熱されておらず、ステップS220およ
びS230をいくら繰り返しても、上記温度Tは所定温
度T0に達しない場合があり得る。このような場合に
は、ステップS220およびS230の所定時間以上の
繰り返しを待って、停止時処理ルーチンを中断しエラー
表示を行なう。なお、予め設けた補機バッテリにより通
電されるヒータ等の加熱手段によりバッテリの温度Tを
高める構成とすることもできる。
【0041】ステップS240では、冷却水ポンプ35
を停止させる処理を行なう。次いで、第1の三方バルブ
47の流路をラジエタ37と冷却水ポンプ35とを結ぶ
方向に切り換え、第2の三方バルブ49の流路をラジエ
タ37と燃料電池スタックFCとを結ぶ方向に切り換え
る制御を行なうことで、第1の循環通路31を開く(ス
テップS250)。このとき、第2の循環通路43は閉
状態となる。その後、「リターン」に抜けて、この停止
時処理ルーチンを一旦終了する。
【0042】即ち、この停止時処理ルーチンによれば、
まず、燃料電池スタックFCの運転を停止させて、その
後、第2の循環通路43を開くことで、燃料電池スタッ
クFCの冷却水をバッテリケース41側に循環させる。
その後、バッテリケース41内のバッテリの温度Tが所
定温度T0以上の高温になったら、冷却水ポンプ35を
停止させて、第2の循環通路43を閉じることで、バッ
テリケース41内に冷却水を貯留させる。
【0043】上記ステップS130で実行される始動時
処理ルーチンについて、図9のフローチャートに沿って
説明する。この処理ルーチンは、ステップS130に処
理が移行すると実行されるものである。CPU72は、
まず、第1の三方バルブ47の流路をバッテリケース4
1と冷却水ポンプ35とを結ぶ方向に切り換え、第2の
三方バルブ49の流路をバッテリケース41と燃料電池
スタックFCとを結ぶ方向に切り換える制御を行なうこ
とで、第2の循環通路43を開く(ステップS30
0)。この結果、停止時処理ルーチンでバッテリケース
41に貯留された冷却水が、冷却水ポンプ35の吐出力
を受けて燃料電池スタックFC内に戻される。
【0044】次いで、冷却水ポンプ35を駆動する処理
を行ない(ステップS310)、その後、予め定めた所
定時間だけ遅延する処理を行なう(ステップS32
0)。この所定時間は、ステップS300で第2の循環
通路43を開いてから冷却水が充分に燃料電池スタック
FC側に戻されるまでに要する時間であり、冷却水ポン
プ35の吐出能力や第2の循環通路43の配管の太さ等
から定まる。
【0045】ステップS320で遅延処理の実行後、続
いて、燃料ガスの供給を開始することにより、燃料電池
スタックFCの運転を開始する。その後、第1の三方バ
ルブ47の流路をラジエタ37と冷却水ポンプ35とを
結ぶ方向に切り換え、第2の三方バルブ49の流路をラ
ジエタ37と燃料電池スタックFCとを結ぶ方向に切り
換える制御を行なうことで、第1の循環通路31を開く
(ステップS350)。この結果、冷却水ポンプ35の
吐出力を受けて冷却水はラジエタ37と燃料電池スタッ
クFCとの間で循環する。その後、「リターン」に抜け
て、この始動時処理ルーチンを一旦終了する。
【0046】即ち、この始動時処理ルーチンによれば、
まず、第2の循環通路43を開いて、冷却水ポンプ35
を駆動することで、バッテリケース41に貯留された冷
却水を燃料電池スタックFCに送る。その後、冷却水が
燃料電池スタックFCに充分に移るのを待って、燃料電
池スタックFCの運転を開始して、第1の循環通路を開
くことで、燃料電池スタックFCへの冷却水の循環を開
始する。
【0047】以上のように構成された第1実施例の電源
システム1における車両運転の停止から始動までのイグ
ニッションスイッチ60の状態、燃料電池スタックFC
の温度およびバッテリBTの温度Tの変化を、図10の
タイミングチャートに示した。この図に示すように、イ
グニッションスイッチ60がオン状態のとき(時刻t<
t1)には、燃料電池スタックSTはほぼ一定の温度で
運転されている。その後、イグニッションスイッチ60
がオフ状態からオン状態へ切り換えられると(t=t
1)、この燃料電池スタックSTの排熱により加熱され
た冷却水がバッテリケース41側に循環されて、そのま
ま貯留される。このため、バッテリケース41には、約
80[℃]といった高温の冷却水が貯留されることにな
り、しかも、バッテリケース41は、保温性の材料で覆
われていることから、イグニッションスイッチ60のオ
フ状態への切り換え後、バッテリBTはその冷却水によ
り徐々に上昇する。その後、バッテリBTの温度Tが所
定温度T0に達すると(t=t2)、冷却水のバッテリ
ケース41への供給が停止されることから、バッテリB
Tの温度Tはそれ以上上昇することはない。その後、バ
ッテリBTは、バッテリケース41により高温に維持さ
れる。
【0048】その後、イグニッションスイッチ60がオ
フ状態からオン状態へ切り換えられたとき(t=t3)
には、バッテリBTは高温に維持されていることから、
低温時においても、バッテリBTの容量低下はなく、バ
ッテリBTの始動性が高い。さらには、従来の技術と比
較して、イグニッションスイッチ60のオフ後も燃料電
池スタックを運転し続ける必要がないことから、燃料電
池スタックFCにおける消費燃料の低減を実現すること
もできる。
【0049】なお、この実施例では、バッテリケース4
1側への冷却水の循環を、バッテリBTの温度が所定温
度以上となってから停止していることから、2次電池の
温度を充分に高温とすることができる。
【0050】また、この実施例の電源システム1によれ
ば、イグニッションスイッチ60のオン状態への切り換
え時には、バッテリケース41に貯留された上記冷却水
が燃料電池スタックFCに戻される。上記冷却水は、バ
ッテリケース41内で高温に保たれていることから、燃
料電池スタックFCに戻されることで、燃料電池スタッ
クFCは加熱される。従って、図10のタイミングチャ
ートからも判るように、イグニッションスイッチ60の
オン状態への切り換え時に(t=t3)、燃料電池スタ
ックFCは高温となることから、燃料電池スタックFC
の始動性を高めることができる。
【0051】上記第1実施例を変形した実施の形態につ
いて次に説明する。 停止時処理ルーチンのステップS220,S230で
は、温度センサ58で検出される温度Tを読み込んで、
その温度Tが所定値T0に達したか否かを判定すること
で、バッテリBTの温度が充分に高温となったか否かを
判定しているが、これに換えて、燃料電池スタックFC
の周辺に第2の温度センサを設け、この第2の温度セン
サで検出される温度T2から温度センサ58で検出され
る温度Tを差し引いて、その差△Tが所定の値より小さ
くなったとき、バッテリBTの温度は充分に高温となっ
たものと判定する構成としてもよい。
【0052】始動時処理ルーチンのステップS320
では、所定の時間だけ遅延処理を行なうことで、冷却水
が燃料電池スタックFC側に充分に戻されるように構成
していたが、これに換えて、燃料電池スタックFCの周
辺に第2の温度センサを設け、この第2の温度センサで
検出される温度T2に基づいて、冷却水が燃料電池スタ
ックFC側に充分に戻されたことを判定する構成として
もよい。また、温度センサ58で検出される温度Tから
第2の温度センサで検出される温度T2を差し引いて、
その差△T2が所定の値より小さくなったとき、冷却水
が燃料電池スタックFC側に充分に戻されたことを判定
する構成としてもよい。
【0053】上記第1実施例では、イグニッションス
イッチ60がオン状態に切り換えられたときに、バッテ
リケース41に貯えた冷却水を燃料電池スタックFCに
戻すことで、燃料電池スタックFCを温めるよう構成さ
れている。ところが、自動車が長期間放置されてバッテ
リケース41が充分に冷えてしまったときには、燃料電
池スタックFCを充分に温めることができない。そこ
で、自動車を長期間放置することが予め判っているとき
には、ドライバは、運転開始の予定時刻をタイマにセッ
トするようにする。そして、この電源システムでは、タ
イマにセットされた時間から所定の時間だけ前の時刻
に、予め設けた補機バッテリにより、バッテリケース内
に設けたヒータを通電させる構成とする。かかる構成に
より、上記自動車の長時間放置後にあっても、低温始動
時におけるバッテリの容量低下を防止することができ
る。
【0054】この発明の第2実施例について次に説明す
る。図11は、この発明の第2実施例としての電源シス
テム501の概略構成を示すブロック図である。この電
源システム501は、第1実施例の電源システム1と比
較して次の点が相違する。第2の循環通路43には、バ
ッテリケース41と並列に断熱タンク503が設けら
れ、その断熱タンク503側の流路には第2の冷却水ポ
ンプ505が設けられている。バッテリケース41側と
断熱タンク503側に分岐する両分岐点には、第3の三
方バルブ507および第4の三方バルブ509が設けら
れている。上記第2の冷却水ポンプ505,第3の三方
バルブ507,第4の三方バルブ509は、電子制御ユ
ニット70の出力インターフェース79と電気的に接続
されている。なお、上記断熱タンク503は、燃料電池
スタックFCからの冷却水を断熱状態で貯留するタンク
であり、外壁が、発泡スチロール等の断熱性の材料によ
り覆われている。
【0055】その他のハードウェアについての構成は、
第1実施例と同一である。なお、図11中、第1実施例
と同一構成のパーツには同一の符号を記した。
【0056】一方、電子制御ユニット70の処理により
実現されるソフトウェアについては、第1実施例と比較
して、図7で示したメインルーチンは同一であるが、図
8で示した停止時処理ルーチンおよび図9で示した始動
時処理ルーチンは相違する。
【0057】以下、この第2実施例における停止時処理
ルーチンと始動時処理ルーチンについて説明する。図1
2は、停止時処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。この図に示すように、処理が開始されると、まず、
第1実施例のステップS200,S210と同様に、燃
料電池スタックFCの運転を停止して、第2の循環通路
43を開く(ステップS600,S610)。次いで、
第3の三方バルブ507および第4の三方バルブ509
を断熱タンク503方向の流路に切り換える(ステップ
S620)。次いで、予め定めた所定時間だけ遅延する
処理を行なう(ステップS630)。この所定時間は、
ステップS620で第2の循環通路43を開いてから冷
却水が断熱タンク503に充分に貯留されるまでに要す
る時間であり、冷却水ポンプ35の吐出能力や断熱タン
ク503の容積等から定まる。
【0058】ステップS610ないしS630の結果、
燃料電池スタックFCの冷却水が断熱タンク503に送
られ、断熱タンク503には充分な量の高温の冷却水が
貯留される。
【0059】その後、冷却水ポンプ35(以下、第1の
冷却水ポンプ35と呼ぶ)を停止して(ステップS64
0)、第3の三方バルブ507および第4の三方バルブ
509を、断熱タンク503とバッテリケース41とが
流通する方向の流路に切り換える(ステップS65
0)。次いで、第2の冷却水ポンプ505を駆動する
(ステップS660)。ステップS650およびS66
0の結果、断熱タンク503に貯留された冷却水がバッ
テリケース41に送られるが、続く、ステップS670
およびS680で、第1実施例のステップS220およ
びS230と同一の処理を実行することにより、その冷
却水によりバッテリケース41内のバッテリが充分に加
熱されるのを待つ。
【0060】続いて、第2の冷却水ポンプ505を停止
して(ステップS690)、第3の三方バルブ507お
よび第4の三方バルブ509を、各方向の流路が全て閉
塞するポジションに切り換える(ステップS695)。
この結果、バッテリケース41内には充分な量の冷却水
が貯留される。その後、「リターン」に抜けてこの処理
ルーチンを一旦終了する。
【0061】図13は、始動時処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。この図に示すように、処理が開始さ
れると、まず、第3の三方バルブ507および第4の三
方バルブ509を断熱タンク503方向の流路に切り換
える(ステップS620)。なお、このとき、前述した
停止時処理ルーチンによって既に、第2の循環通路43
は開状態にあるものとする。その後、ステップS710
ないしS740で、第1実施例のステップS310ない
しS340と同一の処理を実行して、この処理ルーチン
を一旦終了する。かかる構成の始動時処理ルーチンによ
れば、断熱タンク503に貯留された冷却水を燃料電池
スタックFCに送り、その後、冷却水が燃料電池スタッ
クFCに充分に移るのを待って、燃料電池スタックFC
の運転が開始される。このとき、第1の循環通路を開く
ことで、燃料電池スタックFCへの冷却水の供給が開始
される。なお、このフローチャートでは、特に示さなか
ったが、燃料電池スタックSTの運転が開始された後に
は、バッテリケース41内の冷却水を外部に排出する処
理を行なう必要がある。これによって、車両始動後のバ
ッテリBTの温度が上昇しすぎるのを防止して、バッテ
リBTの劣化を防止することができる。
【0062】この第2実施例の電源システム501によ
れば、イグニッションスイッチ60のオフ状態への切り
換え時に、燃料電池スタックFCの冷却水が断熱タンク
503に一旦貯えられて、その後、冷却水は断熱タンク
503からバッテリケース41側に循環されて、そのま
ま貯留される。このため、バッテリケース41には、高
温の冷却水が貯留されることになることから、第1実施
例と同様に、バッテリBTの始動性の向上を図りつつ
も、燃料電池スタックFCにおける消費燃料の低減を実
現することができる。
【0063】また、イグニッションスイッチ60のオン
状態への切り換え時には、断熱タンク503に貯留され
た上記冷却水が燃料電池スタックFCに戻される。上記
冷却水は、断熱タンク503内で高温に保たれているこ
とから、燃料電池スタックFCに戻されることで、燃料
電池スタックFCは加熱される。従って、第1実施例と
同様に、燃料電池スタックの始動性を高めることができ
る。なお、この第2実施例では、バッテリケース41と
は別に設けられた断熱タンク503から燃料電池スタッ
クFCへの冷却水の供給を行なうことができることか
ら、大量の冷却水の燃料電池スタックFCへの供給が可
能となる。
【0064】この第2実施例は、第1実施例と比較し
て、燃料電池スタックFCの冷却水を断熱タンク503
に一旦貯えてから、バッテリケース41や燃料電池スタ
ックFCに分配する点が相違する。第1実施例では、イ
グニッションスイッチ60をオフ状態からオン状態へ切
り換えたとき、バッテリケース41に貯留した冷却水を
燃料電池スタックFC側に送っていることから、バッテ
リBTは多少の温度低下がみられるが(実際はイグニッ
ションスイッチ60のオン状態への切り換え後、早い時
期にバッテリBTの始動がなされることから、問題とな
ることはほとんどない)、この第2実施例の構成によれ
ば、バッテリケース41内の冷却水は貯留したままで、
断熱タンク503内の冷却水が燃料電池スタックFCへ
送られることから、バッテリBTの温度を充分に高める
ことができ、2次電池の始動性の点でより一層優れてい
る。
【0065】以上本発明のいくつかの実施例について説
明してきたが、本発明はこうした実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例
えば、固体高分子型の燃料電池に換えて、りん酸型のも
の、あるいは溶融炭酸塩型のものとした構成としてもよ
い。また、鉛酸蓄電池であるバッテリBTに換えて、ニ
ッケルカドミウム電池、ナトリウム硫黄電池、リチウム
2次電池、水素2次電池、レドックス型電池などの各種
2次電池を用いた構成としてもよい。また、バッテリB
T付近に冷却水を送る構成としてバッテリケース41に
中空部51aを設ける構成に換えて、バッテリBTの内
部に金属製の配管を配設して、この配管に冷却水を流す
構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例としての電源システム1
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】燃料電池スタックFCのセル構造を示す構造図
である。
【図3】燃料電池スタックFCのセル構造を示す分解斜
視図である。
【図4】燃料電池スタックFCの全体構造を示す構造図
である。
【図5】バッテリケース41の斜視図である。
【図6】図5におけるX−X線方向の破断図である。
【図7】電子制御ユニット70のCPU72により実行
される処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS120で実行される停止時処
理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図7のステップS130で実行される始動時処
理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】車両運転の停止から始動までのイグニッショ
ンスイッチ60の状態、燃料電池スタックFCの温度お
よびバッテリBTの温度Tの変化を示すタイミングチャ
ートである。
【図11】この発明の第2実施例としての電源システム
501の概略構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施例の停止時処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図13】第2実施例の始動時処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…電源システム 11…電解質膜 12…アノード 13…カソード 14…セパレータ 14P…水素ガス流路 15…セパレータ 15P…酸素ガス流路 16,17…集電板 20,20L,20R…サンドイッチ構造 21…セパレータ 22…冷却プレート 24,25…絶縁板 26,27…エンドプレート 28…ボルト 31…第1の循環通路 33…冷却水流路 35…第1の冷却水ポンプ 35…冷却水ポンプ 37…ラジエタ 39…ラジエタファン 41…バッテリケース 43…第2の循環通路 47…第1の三方バルブ 49…第2の三方バルブ 50…バッテリ収納孔 50a…凸部 51…容器本体 51a…中空部 53…外壁部 55…流入パイプ 56…流出パイプ 58…温度センサ 60…イグニッションスイッチ 70…電子制御ユニット 72…CPU 74…ROM 76…RAM 78…入力インターフェース 79…出力インターフェース 501…電源システム 503…断熱タンク 505…第2の冷却水ポンプ 507…第3の三方バルブ 509…第4の三方バルブ BT…バッテリ CR…冷却水系統 FC…燃料電池スタック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次電池と、冷却媒体の供給を受けつつ
    運転される燃料電池とを備える電源装置において、 前記2次電池の周囲に配設され、内部に熱媒体を収容す
    ることで前記2次電池を保温する保温部材と、 当該電源装置による電源供給の終了時を検出する終了時
    検出手段と、 該終了時検出手段により検出される前記電源供給の終了
    時から所定の期間、前記燃料電池に供給された冷却媒体
    を、前記熱媒体として前記保温部材に供給する冷却媒体
    供給手段とを備えることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電源装置であって、 前記2次電池の温度を検出する温度検出手段を備えると
    ともに、 前記冷却媒体供給手段は、 前記保持部材への前記冷却媒体の供給の開始後、前記温
    度検出手段により検出される温度が充分に上昇したか否
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段により前記温度が充分に上昇したと判定さ
    れたとき、前記保持部材への前記冷却媒体の供給を終了
    する供給終了手段とを備える電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電源装置であっ
    て、 当該電源装置による電源供給の開始時を検出する開始時
    検出手段と、 該開始時検出手段により検出される前記電源供給の開始
    時に、前記保温部材に収容される前記冷却媒体を前記燃
    料電池に戻す冷却媒体復帰手段とを備える電源装置。
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