JP2010106864A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁石の支持安定性を向上させることができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】静止側のケーシング3に回転可能に支持された軸部材5と、この軸部材5と一体回転可能に連結された軸状の回転部材7と、ケーシング3の外部に軸方向に対向配置され軸状の回転部材7の外周側に軸状の回転部材7と相対回転可能に配置された筒状の回転部材9と、軸状の回転部材7と筒状の回転部材9との間に配置され軸状の回転部材7と筒状の回転部材9とを断続する断続部としてのメインクラッチ11と、このメインクラッチ11を作動させる電磁石13と、筒状の回転部材9と一体回転可能に連結され電磁石13の周囲に配置されて磁力線を透過するロータ15とを備えた動力伝達装置1において、電磁石13に、静止側のケーシング3に固定される固定部17を設け、ロータ15に、静止側のケーシング3に回転可能に支持される支持部19を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に適用される動力伝達装置に関する。
従来、アクチュエータによって作動される断続部を有する動力伝達装置としては、回転ケースとハブとの間を断続するメインクラッチと、このメインクラッチを作動させる電磁石とを備えたカップリングが知られている(特許文献1参照)。このような動力伝達装置では、電磁石の周囲にメインクラッチを作動させるために回転ケースに一体回転可能に連結された磁性材料からなるロータが配置されている。このロータは、電磁石の励磁による磁力線を透過してコントロールクラッチを作動させ、ボールカムなどからなるカム機構を介してメインクラッチを断続させる。また、ロータはベアリングと電磁石のコアとを介して静止側のケーシングであるデフキャリアに支持され、ロータに磁力線を透過させる電磁石はデフキャリアに対して回り止めされている。
特開2001−3962号公報
しかしながら、上記のような動力伝達装置では、ロータをベアリングと電磁石のコアとを介してデフキャリアに支持させているが、ベアリングに掛かる荷重が直接、電磁石のコアに入力されている。このため、電磁石はデフキャリアに対して回り止めされているが、振動などによって電磁石の支持が不安定となり、アクチュエータとしての機能を低下させる可能性があった。
そこで、この発明は、電磁石の支持安定性を向上させることができる動力伝達装置の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、静止側のケーシングに回転可能に支持された軸部材と、この軸部材と一体回転可能に連結された軸状の回転部材と、前記ケーシングの外部に軸方向に対向配置され前記軸状の回転部材の外周側に軸状の回転部材と相対回転可能に配置された筒状の回転部材と、前記軸状の回転部材と前記筒状の回転部材との間に配置され前記軸状の回転部材と前記筒状の回転部材とを断続する断続部と、この断続部を作動させる電磁石と、前記筒状の回転部材と一体回転可能に連結され前記電磁石の周囲に配置されて磁力線を透過するロータとを備えた動力伝達装置であって、前記電磁石は、前記静止側のケーシングに固定される固定部が設けられ、前記ロータは、前記静止側のケーシングに回転可能に支持される支持部が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の動力伝達装置であって、前記固定部と前記支持部とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の動力伝達装置であって、前記ロータと前記静止側のケーシングとの間には、前記静止側のケーシングの内部と外部とを区画するシール手段が配置されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の動力伝達装置であって、前記固定部と前記支持部と前記シール手段とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されていることを特徴とする。
請求項1の動力伝達装置は、電磁石に静止側のケーシングに固定される固定部が設けられ、ロータに静止側のケーシングに回転可能に支持される支持部が設けられているので、電磁石を直接、静止側のケーシングに固定することができると共に、ロータを電磁石を介して静止側のケーシングに支持する必要がなく、回転部材の回転などが電磁石に入力されることがない。
従って、電磁石の支持安定性を向上させることができ、電磁石のアクチュエータとしての機能を安定して維持することができる。
請求項2の動力伝達装置は、固定部と支持部とが軸方向位置が径方向で重なり合って配置されているので、装置全体の軸方向長さを縮小させることができ、装置をコンパクト化することができる。
請求項3の動力伝達装置は、ロータと静止側のケーシングとの間に静止側のケーシングの内部と外部とをシール手段により区画することができる。これによれば、例えば、ケーシング内部から外部への流体の漏洩を防止することができると共に、ケーシング外部から内部への異物の混入を防止することができる。
請求項4の動力伝達装置は、固定部と支持部とシール手段とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されているので、固定、支持及びシールの各機能を維持しつつ、さらに装置をコンパクト化することができる。
(車両の動力系)
まず、図1を用いて各実施形態の動力伝達装置が適用される車両の動力系について説明する。なお、第1実施形態の動力伝達装置1を用いるが、他の実施形態の動力伝達装置についても、以下に示す車両の動力系に第1実施形態の動力伝達装置1と同様に適用することができる。
図1に示すように、車両の動力系は、エンジンや電動モータなどの駆動源301及び変速機構としてのトランスミッション303と、フロントデフ305と、前車軸307,309と、前輪311,313と、トランスファ315と、プロペラシャフト317と、前輪側から後輪側へ伝達される駆動力を制御可能に断続する動力伝達装置1と、リヤデフ319と、後車軸321,323と、後輪325,327などから構成されている。
駆動源301の駆動力はトランスミッション303からフロントデフ305のデフケース329を介してピニオン331に伝達され、一対のサイドギヤ333,335に連結された前車軸307,309から前輪311,313に配分されると共に、デフケース329と連結した中空軸337に伝達された駆動力が分岐されてトランスファ315の変換ギヤ組339からプロペラシャフト317を介して動力伝達装置1に伝達され、動力伝達装置1が接続されるとリヤデフ319に伝達され、後車軸321,323から後輪325,327に配分されて4輪駆動状態になる。また、動力伝達装置1の接続が解除されると、車両は前輪駆動の2輪駆動状態になる。以下、動力伝達装置1について説明する。
(動力伝達装置)
図2〜図4を用いて本発明の実施の形態に係る動力伝達装置について説明する。
(第1実施形態)
図2を用いて第1実施形態に係る動力伝達装置1について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置1は、静止側のケーシング3に回転可能に支持された軸部材5と、この軸部材5と一体回転可能に連結された軸状の回転部材7と、ケーシング3の外部に軸方向に対向配置され軸状の回転部材7の外周側に軸状の回転部材7と相対回転可能に配置された筒状の回転部材9と、軸状の回転部材7と筒状の回転部材9との間に配置され軸状の回転部材7と筒状の回転部材9とを断続する断続部としてのメインクラッチ11と、このメインクラッチ11を作動させる電磁石13と、筒状の回転部材9と一体回転可能に連結され電磁石13の周囲に配置されて磁力線を透過するロータ15とを備えている。そして、電磁石13は、静止側のケーシング3に固定される固定部17が設けられ、ロータ15は、静止側のケーシング3に回転可能に支持される支持部19が設けられている。
また、固定部17と支持部19とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されている。
さらに、ロータ15と静止側のケーシング3との間には、静止側のケーシング3の内部と外部とを区画するシール手段21が配置されている。
また、固定部17と支持部19とシール手段21とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されている。
なお、「軸方向位置が径方向で重なり合って配置」とは、ここでは各部位が径方向においてオーバーラップして配置されていることを示すこととする。
図2に示すように、軸部材5は、軸方向の両端側をベアリング23,25(さらには図1に示すベアリング27)を介して静止側のケーシング3に回転可能に支持されている。軸部材5の軸方向一側には、ドライブピニオン29(図1参照)が軸部材5と一体的に設けられており、軸部材5に伝達された駆動力をリヤデフ319(図1参照)側に伝達している。軸部材5の軸方向中間部の外周には、スプライン形状の連結部31が形成され、軸方向中間部から軸方向他側において軸状の回転部材7が軸部材5と一体回転可能に連結されている。
軸状の回転部材7は、中空状に形成され軸方向両端側の外周で摺動リング33とベアリング37とを介して筒状の回転部材9に相対回転可能に支持され各々のXリング35,39を介してクラッチハウジング41、ロータ15と軸状の回転部材7との間を区画形成している。また、Xリング35,39は、筒状の回転部材9の内部と外部とを区画するシール手段となっている。この軸状の回転部材7の外周側には、筒状の回転部材9が軸状の回転部材7と相対回転可能に配置されている。
筒状の回転部材9は、クラッチハウジング41とロータ15とを備え、クラッチハウジング41には軸支持部材43がボルト45によって一体的に固定されている。軸支持部材43は、ベアリング47(図1参照)を介して静止系部材としての車体341(図1参照)側に回転可能に支持されている。この軸支持部材43は、プロペラシャフト317(図1参照)側に連結され、プロペラシャフト317に伝達された駆動力によって筒状の回転部材9が回転される。また、軸支持部材43とクラッチハウジング41との間には、シール手段としてのOリング49が配置されている。クラッチハウジング41は、筒状に形成され、軸方向一側には内周に形成されたねじ形状の連結部51とナット53によるダブルナット機能によって、ロータ15が一体回転可能に固定されている。また、クラッチハウジング41とロータ15との間には、筒状の回転部材9の内部と外部とを区画するシール手段としてのOリング55が配置され、Xリング35,39と共に筒状の回転部材9の内部に封入される潤滑オイルを外部から区画している。
ロータ15は、磁性材料からなり、電磁石13の周囲を包囲するように配置されて電磁石13の磁力線を透過する。このロータ15には、ベアリング57を介して静止側のケーシング3に回転可能に支持される支持部19が設けられている。この支持部19により、電磁石13を介さずに筒状の回転部材9を直接、静止側のケーシング3に支持させることができる。また、ロータ15の端部側外周面と静止側のケーシング3の端部側内周面との間には、静止側のケーシング3の内部と外部とを区画するシール手段21がロータ15の端部側外周面に摺動するように配置されている。このシール手段21は、軸方向位置が支持部19と径方向で重なり合って配置されている。このような筒状の回転部材9と軸状の回転部材7との間には、軸状の回転部材7と筒状の回転部材9とを断続するメインクラッチ11が配置されている。
メインクラッチ11は、軸状の回転部材7と筒状の回転部材9との間に配置され、複数の外側クラッチ板と複数の内側クラッチ板とからなる。複数の外側クラッチ板は、クラッチハウジング41の内周に軸方向移動可能で筒状の回転部材9と一体回転可能に係合されている。複数の内側クラッチ板は、複数の外側クラッチ板に対して軸方向に交互に配置され、軸状の回転部材7の外周に軸方向移動可能で軸状の回転部材7と一体回転可能に係合されている。このメインクラッチ11は、カム機構59によって作動され、軸状の回転部材7と筒状の回転部材9とを断続する。
カム機構59は、プレッシャリング61とカムリング63とに周方向に形成されたカム面を対向させ、この間に介在させたカムボール65とを備えている。プレッシャリング61は、内周側が軸状の回転部材7の外周に軸方向移動可能で軸状の回転部材7と一体回転可能に係合されている。カムリング63は、軸状の回転部材7の外周に軸方向移動可能に配置されている。このカムリング63とロータ15との間には、カム機構59で生じるスラスト反力を受けるスラストベアリング67が配置されている。カムボール65は、プレッシャリング61とカムリング63との間に配置されている。このカムボール65は、パイロットクラッチ69の接続によってプレッシャリング61とカムリング63との間に差回転が生じることにより、パイロットクラッチ69に生じる摩擦トルクに応じた強さでプレッシャリング61をメインクラッチ11側へ軸方向押圧移動させるカムスラスト力を発生させる。
パイロットクラッチ69は、クラッチハウジング41の内周に軸方向移動可能で筒状の回転部材9と一体回転可能に係合する複数のアウタクラッチ板と、カムリング63の外周に複数のアウタクラッチ板に対して軸方向に交互に配置され軸方向移動可能でカムリング63と一体回転可能に係合する複数のインナクラッチ板とで構成されている。このパイロットクラッチ69は、アーマチャ71の吸引移動によって接続される。
アーマチャ71は、磁性材料からなり、軸方向においてパイロットクラッチ69を挟んでロータ15と対向配置され、クラッチハウジング41の内周に軸方向移動可能に係合されている。このアーマチャ71は、電磁石13への通電により電磁石13側に吸引されてパイロットクラッチ69を接続させる。
電磁石13は、電磁コイル73とコア75とで構成され、コア75にはリード線77が接続されている。このリード線77は、静止側のケーシング3の内部から外部に引き出され、電磁石への通電を制御するコントローラ(不図示)に接続されており、コントローラの制御によってメインクラッチ11で必要な摩擦トルクを生じさせるように電磁コイル73に通電され、エアギャップ部E1,E2を介してコア75から磁力線をロータ15側に透過させることによりアーマチャ71を吸引する。また、コア75には、静止側のケーシング3に固定されるねじ形状の固定部17が設けられ、固定部17の内周面をケーシング3の外周面に対して固着することで両部材を一体的に固定している。この固定部17は、軸方向位置が支持部19及びシール手段21と径方向で重なり合って配置されている。この固定部17によって電磁石13を直接、静止側のケーシング3に対して回り止めすることができると共に、静止側のケーシング3に固定することによって回転が電磁石13に入力されることがない。この電磁石13への通電により、コア75、ロータ15、パイロットクラッチ69、アーマチャ71を介した磁力線が循環されて磁束ループが形成され、アーマチャ71が電磁石13側に吸引移動される。なお、固定部17は、静止側のケーシング3に対してねじ結合、圧入、接着、溶接、ボルト固定、ファスナ固定など種々の固定構造を採って固着することができる。
このように構成された動力伝達装置1は、電磁石13への通電によってアーマチャ71が吸引移動され、パイロットクラッチ69を押圧し、パイロットクラッチ69が接続される。パイロットクラッチ69が接続されるとカム機構59でカムスラスト力が発生してプレッシャリング61がメインクラッチ11側に押圧移動される。このプレッシャリング61の移動によりメインクラッチ11が接続され、軸状の回転部材7と筒状の回転部材9とが接続される。この軸状の回転部材7と筒状の回転部材9との接続により、軸支持部材43側からメインクラッチ11を介して軸部材5側に駆動力が伝達される。
また、動力伝達装置1の組付けは、まず、電磁石13を固定部17で静止側のケーシング3に固定させる。次に、電磁石13の周囲にロータ15を配置させ、ロータ15と静止側のケーシング3との間にシール手段21を配置させる。最後に、クラッチハウジング41、ロータ15及び軸状の回転部材7、その他内部の部材を組付けたカップリング部をベアリング57と共に軸部材5の先端部から挿入し嵌合した後、ベアリング25を組付け、当接するスナップリング26を配置してカップリング部の抜け止めを行い、動力伝達装置1の組付けを完了する。
このような動力伝達装置1では、電磁石13に静止側のケーシング3に固定される固定部17が設けられ、ロータ15に静止側のケーシング3に回転可能に支持される支持部19が設けられているので、電磁石13を直接、静止側のケーシング3に固定することができると共に、ロータ15を電磁石13を介して静止側のケーシング3に支持する必要がなく、回転部材の回転などが電磁石13に入力されることがない。
従って、電磁石13の支持安定性を向上させることができ、電磁石13のアクチュエータとしての機能を安定して維持することができる。
また、固定部17と支持部19とが軸方向位置が径方向で重なり合って配置されているので、装置全体の軸方向長さを縮小させることができ、装置をコンパクト化することができる。
さらに、ロータ15と静止側のケーシング3との間に静止側のケーシング3の内部と外部とを区画するシール手段21が配置されているので、ケーシング3内部から外部への流体(特にオイル潤滑環境にある場合には潤滑オイル、エア環境にある場合には空間エア)の漏洩を防止することができると共に、ケーシング3外部から内部への異物の混入を防止することができる。
また、固定部17と支持部19とシール手段21とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されているので、固定、支持及びシールの各機能を維持しつつ、さらに装置をコンパクト化することができる。
(第2実施形態)
図3を用いて第2実施形態に係る動力伝達装置101について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置101は、軸状の回転部材103は中空状に形成され、内部に筒状の回転部材9の内部と外部とを区画する壁部105が設けられている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図3に示すように、軸状の回転部材103は、中空状に形成され軸方向両端側の外周で摺動リング33とベアリング37とを介して筒状の回転部材9に相対回転可能に支持されている。また、軸状の回転部材103の軸方向一側の内周には、軸部材5と連結されるスプライン形状の連結部107が形成され、この連結部107には軸部材5の軸方向移動を規制するCリング109が配置されている。なお、動力伝達装置101の組付けにおいて、前述した第1実施形態の動力伝達装置1の組付けとの違いは、ベアリング25及びスナップリング26に変えてCリング109を用いたことが主たるところであり、第2実施形態や後述する第3実施形態では図1におけるベアリング47による支持が有効になる。この連結部107の先端側には、筒状の回転部材9の内部と外部とを区画する壁部105が設けられている。この壁部105は、Xリング35とOリング55と共に筒状の回転部材9の内部に封入される潤滑オイルを外部から区画している。また、クラッチハウジング41の軸支持部材43が固定された側の壁部には、筒状の回転部材9の内部に封入される潤滑オイルを流入させる孔111が形成され、蓋部材113によって閉塞されている。
このような動力伝達装置101では、軸状の回転部材103の内部に筒状の回転部材9の内部と外部とを区画する壁部105が設けられているので、筒状の回転部材9の内部を区画するシール手段を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、軸部材5を軸状の回転部材103に対して貫通させる必要がなく、軸部材5の軸方向長さを縮小することができる。
さらに、前述した第1実施形態同様に、ベアリング57、固定部17、及びシール手段21は、軸方向位置が径方向に重なり合って配置され、装置全体の軸方向長さを縮小させ、装置をコンパクト化することができる。
(第3実施形態)
図4を用いて第3実施形態に係る動力伝達装置201について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置201は、電磁石13の静止側のケーシング3に固定される固定部203は、静止側のケーシング端部側の端面に形成された雌ネジ部にボルト205で固定されている。なお、第1,第2実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1,第2実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は第1,第2実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図4に示すように、電磁石13の固定部203には、ボルト205が設けられている。このボルト205は、コア75に形成された孔207に挿通され、静止側のケーシング3の雌ネジ部に固定されている。この固定部203により、電磁石13を直接、静止側のケーシング3に対して回り止めすることができる。なお、電磁石13の静止側のケーシング3に対する組付けは、コア75を静止側のケーシング3に組付け、このコア75に電磁コイル73が組付けられる。
このような動力伝達装置201では、電磁石13の固定部203にはボルト205が設けられているので、電磁石13の形状や静止側のケーシング3の形状を複雑にする必要がなく、電磁石13の固定構造を簡易化することができる。
なお、第3実施形態に係る動力伝達装置では、軸状の回転部材として第2実施形態に示す内部に壁部を有する回転部材を適用しているが、第1実施形態に示すような筒状に形成された軸状の回転部材も適用することができる。
前述した第1と第2の実施形態と同様に、ベアリング57、固定部203、及びシール手段21は、軸方向位置が径方向に重なり合って配置され、装置全体の軸方向長さを縮小させ、装置をコンパクト化することができる。
なお、本発明において、支持部、固定部、シール手段のそれぞれの径方向の配置順序は、各実施形態の順序に限られたものではなく、静止側のケーシング3との構造、組付状態に合わせ適宜設定されるものである。
車両の動力系を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。
符号の説明
1,101,201…動力伝達装置
3…ケーシング
5…軸部材
7,103…軸状の回転部材
9…筒状の回転部材
11…メインクラッチ(断続部)
13…電磁石
15…ロータ
17,203…固定部
19…支持部
21…シール手段

Claims (4)

  1. 静止側のケーシングに回転可能に支持された軸部材と、この軸部材と一体回転可能に連結された軸状の回転部材と、前記ケーシングの外部に軸方向に対向配置され前記軸状の回転部材の外周側に軸状の回転部材と相対回転可能に配置された筒状の回転部材と、前記軸状の回転部材と前記筒状の回転部材との間に配置され前記軸状の回転部材と前記筒状の回転部材とを断続する断続部と、この断続部を作動させる電磁石と、前記筒状の回転部材と一体回転可能に連結され前記電磁石の周囲に配置されて磁力線を透過するロータとを備えた動力伝達装置であって、
    前記電磁石は、前記静止側のケーシングに固定される固定部が設けられ、前記ロータは、前記静止側のケーシングに回転可能に支持される支持部が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記固定部と前記支持部とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載の動力伝達装置であって、
    前記ロータと前記静止側のケーシングとの間には、前記静止側のケーシングの内部と外部とを区画するシール手段が配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項3記載の動力伝達装置であって、
    前記固定部と前記支持部と前記シール手段とは、軸方向位置が径方向で重なり合って配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
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