JP2010106650A - 壁付水栓及びその取り付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡やキャビネットを外さずに水栓交換作業を行うことができる、メンテナンス性に優れた壁付水栓及びその取り付け方法を提供する。
【解決手段】壁付水栓11は、洗面化粧台の背面側に位置する室内壁面Wとの間に隙間を設けて配置される立壁部14に取り付けられ、給水源に接続されるホース17を通して送給される水を吐出する吐水口16aを有する吐水部16と、吐水部16を着脱可能に保持するため、立壁部14に形成された開口部にその正面側から装着される保持部18と、立壁部14の背面側に配置される断面コ字状のホースガイド15と、ホースガイド15に嵌め込まれた状態で立壁部14の背面側から保持部18に螺着される固定ナット部20と、固定ナット部20を当接させてその回転を規制するため立壁部14の背面側に設けられた回転規制部(天面部14a)と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、洗面化粧台などを構成する洗面器の立壁部に取り付けられる壁付水栓に関する。
従来の台付き水栓は、吐水位置が比較的低いので、使用者は腰を曲げた状態での洗面行為となることが多かった。また、設置形態上、水栓の設置面廻りに水が溜まり易いので、それが原因で水垢やカビが生えやすい環境となっていた。そこで、近年、洗面行為の容易さ及び清潔志向の高まりから洗面化粧台の水栓の設置形態は台付きから壁付きにシフトしてきている。
また、最近は、洗髪や洗面器の掃除の際の利便性に優れた引き出し式のハンドシャワー水栓が多くなってきている。さらに、洗面化粧台としても、収納ができる三面鏡や引き出し式のキャビネットなど水栓以外の部分においても多機能化が進んでいる。
一方、本願発明に関連する従来技術として、例えば、特許文献1記載の「水吐出部の取付構造」がある。この「水吐出部の取付構造」においては、洗面化粧台の裏側におけるホースの軌道を規制するアーム部が当該洗面化粧台の裏側に設けられ、このアーム部は、洗面化粧台の裏側からネジ固定することによって取り付けられている。
特開2004−3275号公報
従来の台付き水栓の設置形態であれば、水栓のメンテナンス(水栓交換)はキャビネットの下に潜り込んで水栓だけを容易に交換ができていた。ところが、壁付き水栓の設置形態においては、特許文献1に記載されているように、洗面器のバック面の裏側でホースの起動を規制するアーム部がネジ固定されているため、わざわざ鏡やキャビネットを取り外してから、水栓のメンテナンス(水栓交換)を行わなければならなかった。
本発明が解決しようとする課題は、水栓交換時、鏡やキャビネットを外さずに水栓交換作業を行うことができる、メンテナンス性に優れた壁付水栓及びその取り付け方法を提供することにある。
本発明の壁付水栓は、背面側に位置する室内壁面との間に隙間を設けて配置される立壁部に取り付けられる壁付水栓であって、
給水源に接続されるホースと、
前記ホースに接続され、前記ホースを通して送給される水を吐出する吐水口と、を有する吐水部と、
前記吐水部を着脱可能に保持するため、前記立壁部に形成された開口部にその正面側から装着される保持部と、
前記立壁部の背面側と対向する第一面と、前記室内壁面と対向する第二面と、前記第一面と前記第二面とを連結する側面と、を有するホースガイドと、
前記ホースガイドに嵌め込まれ若しくは前記ホースガイドと一体化された状態で前記立壁部の背面側で前記保持部に螺着される固定ナット部と、
前記固定ナット部または前記ホースガイドを当接させてその回転を規制するための前記立壁部の背面側に設けられた回転規制部と、を備え、
前記立壁部の正面側から前記開口部に装着した前記保持部を前記固定ナット部に螺着するときの前記固定ナット部の供回りを前記回転規制部によって規制可能であることを特徴とする。
このような構成とすれば、立壁部の開口部に装着した保持部をその正面側から固定ナット部に螺着するときに、立壁部の背面側にある固定ナット部が供回りするのを阻止できるため、保持部を容易に固定することが可能となる。このため、立壁部の正面側から、水栓交換などを行うことができ、水栓交換時などの作業性が良好であり、メンテナンス性に優れている。
この場合、前記回転規制部は、前記立壁部の上部から前記室内壁面に向かって延設された天面部であることが望ましい。このような構成とすれば、固定ナット部を天面部に当接させることよってその回転を規制することができるため、立壁部の正面側から開口部に装着した保持部を容易に固定ナット部に螺着、固定することができるようになり、より簡単に立壁部の正面側から水栓交換をすることができ、メンテナンス性が向上する。
一方、前記第一面と前記第二面との間に位置する前記ホースの外周に、前記第一面と前記第二面との距離より長く、かつ外径は保持部と当接する程の大きさを有した筒状のパイプストッパを取り付けることが望ましい。このような構成とすれば、吐水部が保持部に装着されている状態から離脱され、立壁部の正面側へ引き出されたとき、ホースガイド内に位置する残余のホースはパイプストッパで直線状に垂下した状態で保持され、ホースの一部が第二面に湾曲状態で接触することがなくなるため、ホース収納時にホースガイド内で湾曲したホースの一部が第二面に接触して収納方向の移動を妨げるような事態が発生しない。
次に、本発明の壁付水栓の取り付け方法は、背面側に位置する室内壁面との間に隙間を設けて配置される立壁部に壁付水栓を取り付ける方法であって、
前記立壁部の背面側と対向する第一面と前記室内壁面と対向する第二面と、前記第一面と前記第二面とを連結する側面とを有するホースガイドに対し、前記立壁部に形成された開口部の背面側に配置される固定ナット部を嵌め込む工程と、
前記固定ナット部の回転を規制するため前記立壁部の背面側に設けられた回転規制部に前記固定ナット部を当接させ且つ前記固定ナット部を前記開口部の略同軸上に位置させた状態にして前記ホースガイドを前記立壁部の背面側に配置する工程と、
給水源に接続されるホースに接続され、前記ホースを通して送給される水を吐出する吐水口を有する吐水部を着脱可能に保持するための保持部を、前記立壁部の正面側から前記開口部に装着する工程と、
前記回転規制部で回転規制されている前記固定ナット部に対し前記保持部を螺着させることにより前記保持部及び前記固定ナット部を前記開口部に固定する工程と、
前記吐水部に接続された前記ホースを、前記立壁部の正面側から前記保持部及び前記固定ナット部に挿入し、前記吐水部を前記保持部に着脱可能に保持する工程と、
を備えたことを特徴とする。
このような構成とすれば、立壁部の開口部に装着した保持部をその正面側から固定ナット部に螺着するとき、立壁部の背面側にある固定ナット部の供回りを回避することができるため、保持部を容易に固定することが可能となる。このため、立壁部の正面側から、水栓交換などを行うことができ、水栓交換時などの作業性が良好であり、メンテナンス性に優れている。
さらに、本発明の壁付水栓の取付方法は、背面側に位置する室内壁面との間に隙間を設けて配置される立壁部に壁付水栓を取り付ける方法であって、
前記立壁部の背面側と対向する第一面と前記室内壁面と対向する第二面と、前記第一面と前記第二面とを連結する側面とを有するホースガイドに対し、前記立壁部に形成された開口部の背面側に配置される固定ナット部を嵌め込み、前記ホースガイドを前記立壁部と前記室内壁面との間に位置させる工程と、
水を吐出する吐水口を有する吐水部が接続され、前記吐水部を着脱可能に保持する保持部に挿通されたホースを、前記立壁部の正面側から前記開口部及び前記固定ナット部に挿通する工程と、
前記開口部及び前記固定ナット部に挿通された状態で前記立壁部と前記室内壁面との間に位置する前記ホースの外周にストッパを取り付ける工程と、
前記ホースを前記立壁部の正面側から引き出すことにより前記ストッパに伴って持ち上げられる前記固定ナット部を前記開口部に嵌め込み、前記固定ナット部の回転を規制するため前記立壁部の背面側に設けられた回転規制部で前記固定ナット部の回転を規制し、前記保持部を前記固定ナット部に対して固定する工程と、
を備えたことを特徴とする。
このような構成とすれば、立壁部の開口部に装着した保持部をその正面側から固定ナット部に螺着するとき、ホースを立壁部の正面側から引き出すことによってストッパに伴って持ち上げられる固定ナット部を回転規制部に当接させることで固定ナット部の回転が規制され、締め付け作業の際の保持部との供回りを回避することができるため、保持部を容易に固定することができる。このため、立壁部の正面側から容易に水栓交換などを行うことができ、作業性が良好であり、メンテナンス性に優れている。
本発明により、鏡やキャビネットを外さずに立壁部の正面側から、水栓交換作業を行うことができる、メンテナンス性に優れた壁付水栓及びその取り付け方法を提供することができる。
本発明の実施の形態である壁付水栓が装備された洗面化粧台の正面側斜視図である。 図1に示す洗面化粧台の背面側斜視図である。 図2に示す洗面化粧台の壁付水栓付近の一部省略拡大図である。 図1に示す洗面化粧台の一部省略分解斜視図である。 図4における矢線A方向から見た一部省略断面図である。 図1に示す壁付水栓を構成するホースガイドに固定ナットをセットする状態を示す一部省略斜視図である。 図6に示すホースガイドに固定ナットをセットした状態を示す一部省略斜視図である。 図7に示すホースガイド及び固定ナットを立壁部の背面にセットする状態を示す斜視図である。 図3に示す壁付水栓付近の一部省略斜視図である。 従来の壁付水栓付近の一部省略斜視図である。 その他の実施形態である壁付水栓を装備した洗面化粧台を示す背面側斜視図である。 その他の実施の形態であるホースガイド及び固定ナット部を示す一部省略斜視図である。 図12に示すホースガイド及び固定ナット部を別の角度から見た一部省略斜視図である。 図12に示す固定ナット部をホースガイドにセットした状態を示す一部省略斜視図である。 本発明のその他の実施の形態である壁付水栓の取り付け方法の施工工程を示す一部省略断面図である。 図15に示す施工工程の後工程を示す一部省略断面図である。 図16に示す施工工程の後工程を示す一部省略断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である壁付水栓が装備された洗面化粧台の正面側斜視図、図2は図1に示す洗面化粧台の背面側斜視図、図3は図2に示す洗面化粧台の壁付水栓付近の一部省略拡大図、図4は図1に示す洗面化粧台の一部省略分解斜視図、図5は図4における矢線A方向から見た一部省略断面図である。
図1〜図5に示すように、本実施形態の壁付水栓11は、室内壁面Wの正面に設置された洗面化粧台10の立壁部14に取り付けられ、立壁部14の下方部分は洗面器13の背面部分を構成している。壁付水栓11と隣り合う立壁部14に設けられた開閉レバー12を操作することにより、吐水部16の吐水口16aからの吐水、止水が可能である。図3に示すように、壁付水栓11の吐水部16はホース17と共に立壁部14から引き出したり、戻したりすることができる。
図5に示すように、壁付水栓11は、洗面化粧台10の背面側に位置する室内壁面Wとの間に隙間を設けて配置される立壁部14に取り付けられ、給水源(図示せず)に接続されるホース17と、ホース17に接続され、ホース17を通して送給される水を吐出する吐水口16aを有する吐水部16と、この吐水部16を着脱可能に保持するための保持部18と、立壁部14の背面側に配置されたホースガイド15と、固定ナット部20を当接させてその回転を規制するため立壁部14の背面側に設けられた回転規制部である天面部14aと、を備えている。
保持部18は、立壁部14に形成された開口部14b(図8参照)にその正面側から装着されている。ホースガイド15は、立壁部14の背面側と対向する第一面15fと、室内壁面Wと対向する第二面15bと、第一面15f及び第二面15bと直交する側面15cと、を有する断面コ字状の部材である。固定ナット部20はホースガイド15に嵌め込まれた状態で立壁部14の背面側で保持部18の雄ネジ部18mに螺着され、保持部18のフランジ18fと立壁部14との間にシール材19が挟持されている。なお、ホースガイド15の側面15cは、第一面15f及び第二面15bと直交する必要はなく、曲面でも構わない。
天面部14aは、立壁部14の上部を室内壁面Wに向かって延設することによって形成されている。後述するように、天面部14aは、立壁部14の正面側から開口部14bに装着した保持部18を固定ナット20に螺着するときの当該固定ナット部20の供回りを規制する回転規制部としての機能を有している。
図5に示すように、ホースガイド15の第一面15fと第二面15bとの間に位置するホース17の外周には略球体状のストッパ22が取り付けられ、このストッパ22より吐水部16側の部分に、第一面15fと第二面15bとの距離より長い筒状のパイプストッパ21が取り付けられている。また、図2,図4に示すように、ホースガイド15の下端部を収容する状態で水受けトレイ24が配置されている。
ここで、図4,図5及び図6〜図8に基づいて、壁付水栓11の取り付け方法について説明する。図6は図1に示す壁付水栓を構成するホースガイドに固定ナットをセットする状態を示す一部省略斜視図、図7は図6に示すホースガイドに固定ナットをセットした状態を示す一部省略斜視図、図8は図7に示すホースガイド及び固定ナットを立壁部の背面にセットする状態を示す斜視図である。
図6に示すように、断面コ字状のホースガイド15の第一面15fの上縁部に略円湾状のナット収容部15aが形成され、略正方形板状をした固定ナット部20の略中央に雌ネジ孔20fが形成され、固定ナット部20の外周に沿って、ナット収容部15aに嵌入可能な周溝20aが形成されている。従って、図6に示すように、固定ナット部20をナット収容部15aに嵌め込めば、図7に示すように、固定ナット部20の周溝20aがナット収容部15aを挟持した状態で係止される。
次に、図8に示すように、立壁部14の正面側に位置する作業者(図示せず)が、図7に示すホースガイド15の下方を手Hで掴んで、立壁部14の背面側に設けられた天面部14a(図5参照)に固定ナット部20の上周面を当接させ且つ固定ナット部20を開口部14bの略同軸上に位置させた状態にしてホースガイド15を立壁部14の背面側に配置する。
この後、図4,図5に示す保持部18の雄ネジ部18mを立壁部14の正面側から開口部14bに挿入するとともに、天面部14aに当接して回転規制されている固定ナット部20の雌ネジ孔20fに対し、保持部18の雄ネジ部18mを螺着させることにより、保持部18及び固定ナット部20を開口部14bに固定する。そして、吐水部16に接続されたホース17を立壁部14の正面側から保持部18及び固定ナット部20に挿入して給水源に接続すれば、吐水部16は保持部18に着脱可能に保持された状態となり、壁付水栓11の取り付けが完了する。
このように、ホースガイド15のナット収容部15aに嵌め込まれた固定ナット部20を天面部14aに当接させるだけで固定ナット部20の回転が規制されるので、立壁部14の開口部14bに装着した保持部18を正面側から固定ナット部20に螺着するとき、立壁部14の背面側にある固定ナット部20が供回りするのを阻止できる。このため、立壁部14の正面側から保持部14を容易に固定することができ、水栓交換時などの作業性が良好であり、メンテナンス性に優れている。
次に、図5及び図9,図10に基づいてパイプストッパ21,ストッパ22の機能について説明する。図9は図3に示す壁付水栓付近の一部省略斜視図、図10は従来の壁付水栓付近の一部省略斜視図である。
図5に示したように、ホースガイド15の第一面15fと第二面15bとの間に位置するホース17の外周には、ストッパ22と、第一面15fと第二面15bとの距離15dより長い筒状のパイプストッパ21とが取り付けられている。従って、図9に示すように、吐水部16が保持部に装着されている状態から離脱され、立壁部14の正面側へ引き出されたとき、ホースガイド15内に位置する残余のホース17はストッパ21によって直線状に垂下した状態で保持される。このため、図10に示すように、ストッパ22下方のホース17の一部17aがホースガイド15の第二面15b内面に湾曲状態で接触することがなくなる結果、ホース17収納時にホースガイド15内で湾曲したホース17の一部が第二面15bに接触して収納方向のホース移動を妨げるような事態が発生しない。
次に、図11に基づいて、本発明のその他の実施の形態について説明する。図11はその他の実施の形態である壁付水栓を装備した洗面化粧台を示す背面側斜視図である。
本実施形態においては、立壁部14の背面側に配置される断面コ字状のホースガイド15xの第一面15fに固定ナット部20が一体化され、ホースガイド15xの側面15cを当接させて、その回転を規制するためのリブ25が立壁部14の背面側に設けられている。ホースガイド15xの側面15cをリブ25に当接させるだけで固定ナット部20の回転が規制されるので、図5に示すように、保持部18を立壁部14の正面側から固定ナット部20に螺着するとき、固定ナット部20の供回りが生じない。このため、立壁部14の正面側から保持部14を容易に固定することができ、水栓交換時などの作業性も良好であり、メンテナンス性に優れている。
なお、保持部18を立壁部14の正面側から固定ナット部20に螺着するときの固定ナット部20の供回りを防止するその他の手段として、第一面15fに固定ナット部20が一体化されたホースガイド15の一部(例えば、下端部付近)を水受けトレイ24(図2参照)に当接させたり若しくは係合させたりすることによってホースガイド15の回転を規制する機構を設けることもできる。
次に、図12〜図14に基づいて、ホースガイド及び固定ナット部に関するその他の実施の形態について説明する。図12はその他の実施の形態であるホースガイド及び固定ナット部を示す一部省略斜視図、図13は図12に示すホースガイド及び固定ナット部を別の角度から見た一部省略斜視図、図14は図12に示す固定ナット部をホースガイドにセットした状態を示す一部省略斜視図である。
図12,図13に示すように、ホースガイド35の第一面35fにナット収容孔35aが開設され、ナット収容孔35aの周縁35bに沿って複数の湾状切欠部35cが一定間隔ごとに設けられている。固定ナット部30は、内側に雌ネジ孔30fを有する略円筒形状のナット本体30aと、ナット本体30aの片端部に形成された拡径形状のストッパ30bと、ナット本体30aの他端部とストッパ30bとの間に形成された多角形状のフランジ30cと、を備えている。
ストッパ30bとフランジ30cとの隙間はホースガイド35の第一面35fの厚さと略同一に形成されている。ストッパ30b先端の外径はナット収容孔35aの内径より小さく、最もフランジ30c寄り部分の外径はナット収容孔35aの内径より大であり、ストッパ30bの外周には先端部からフランジ30c側に向かって連続的に拡径した円錐面30dが設けられている。
図12,図13に示すように、固定ナット部30のストッパ30bを、ホースガイド35の第一面35fのナット収容孔35aに向かって押し込むと、固定ナット部30の円錐面30dがナット収容孔35aの周縁35bに当接して周縁35bを押圧するが、複数の湾状切欠部35cの存在により、周縁35bが押圧方向に弾性変形して、ナット収容孔35a全体が拡径するため、ストッパ30bはナット収容孔35aを通過して反対側へ突出した状態となる。
これにより、図14に示すように、ナット収容孔35aの周縁35bはストッパ30bとフランジ30cとの間に挟持された状態となり、固定ナット部30がホースガイド35のナット収容孔35aに回転可能にセットされる。従って、図8に示す場合と同じ要領で、立壁部14の正面側に位置する作業者(図示せず)が、図14に示すホースガイド35の下方を手で掴んで、立壁部14の背面側に設けられた天面部14a(図5参照)に固定ナット部30のフランジ30cの外周面を当接させれば、固定ナット部30の回転が規制されるので、図5に示す場合と同様に、保持部18を立壁部14の正面側から固定ナット部30に螺着するとき、固定ナット部30の供回りが生じない。このため、立壁部14の正面側から保持部14を容易に固定することができ、水栓交換時などの作業性も良好であり、メンテナンス性に優れている。
次に、図15〜図17に基づいて、本発明のその他の実施の形態について説明する。図15はその他の実施の形態である壁付水栓の取り付け方法の施工工程を示す一部省略断面図、図16は図15に示す施工工程の後工程を示す一部省略断面図、図17は図16に示す施工工程の後工程を示す一部省略断面図である。なお、図15〜図17において図1〜図9に示す符号と同じ符号を付している部分は前述した洗面化粧台10及び壁付水栓11の構成部分と同じ構造、機能を有する部分であり、説明を省略する。
本実施形態においては、まず、図15に示すように、立壁部14の背面側と対向する第一面15fと室内壁面Wと対向する第二面15bと、第一面15fと第二面15bとを連結する側面15cとを有するホースガイド15に対し、立壁部14に形成された開口部14bの背面側に配置される固定ナット部20を嵌め込み、ホースガイド15を立壁部14と室内壁面Wとの間に位置させる。
次に、水を吐出する吐水口16aを有する吐水部16が接続され、吐水部16を着脱可能に保持する保持部18に挿通されたホース17を、立壁部14の正面側から開口部14b及び固定ナット部20に挿通する。そして、開口部14b及び固定ナット部20に挿通された状態で立壁部14と室内壁面Wとの間に位置するホース17の外周にパイプストッパ21及びストッパ22を取り付ける。このとき、パイプストッパ21はホース17の長手方向にスライド自在に取り付けられ、ストッパ22はホース17の所定位置にスライド不能に固定されている。
この後、図16に示すように、ホース17を立壁部14の正面側から引き出すと、ストッパ22で下支えされたパイプストッパ21を介し、ストッパ22に伴って固定ナット部20が持ち上げられるので、固定ナット部20の正面部分を立壁部14の背面側から開口部14bに嵌め込むことができる。これにより、固定ナット部20の一部が立壁部14の背面側に延設された回転規制部(天面部14a)に当接し、固定ナット部20の回転が規制されるため、保持部18の雄ネジ部18mを固定ナット部20の雌ネジ孔20f(図7参照)に螺着して締め付けると、図17に示すように、保持部18が固定ナット部20に対し固定される。
このように、立壁部14の開口部14bに装着した保持部18をその正面側から固定ナット部20に螺着するとき、ホース17を立壁部14の正面側から引き出せば、パイプストッパ21を介し、ストッパ22に伴って持ち上げられる固定ナット部20が回転規制部(天面部14a)に当接して固定ナット部20の回転が規制され、締め付け作業の際の保持部18との供回りを回避することができるため、保持部18を容易に固定することができる。従って、立壁部14の正面側から容易に水栓交換などを行うことができ、作業性が良好であり、メンテナンス性に優れている。
本発明の壁付水栓及びその取り付け方法は、一般家庭、ホテルあるいは公共施設などに配置される洗面化粧台などにおいて広く利用することができる。
10 洗面化粧台
11 壁付水栓
12 開閉レバー
13 洗面器
14 立壁部
14a 天面部
14b 開口部
15,15x,35 ホースガイド
15a ナット収容部
15f,35f 第一面
15b 第二面
15c 側面
15d 距離
16 吐水部
16a 吐水口
17 ホース
17a ホースの一部
18 保持部
18f,30c フランジ
18m 雄ネジ部
19 シール材
20,30 固定ナット部
20a 周溝
20f,30f 雌ネジ孔
21 パイプストッパ
22,30b ストッパ
30a ナット本体
35a ナット収容孔
35b 周縁
35c 湾状切欠部
35d 円錐面

Claims (5)

  1. 背面側に位置する室内壁面との間に隙間を設けて配置される立壁部に取り付けられる壁付水栓であって、
    給水源に接続されるホースと、
    前記ホースに接続され、前記ホースを通して送給される水を吐出する吐水口を有する吐水部と、
    前記吐水部を着脱可能に保持するため、前記立壁部に形成された開口部にその正面側から装着される保持部と、
    前記立壁部の背面側と対向する第一面と、前記室内壁面と対向する第二面と、前記第一面と前記第二面とを連結する側面と、を有するホースガイドと、
    前記ホースガイドに嵌め込まれ若しくは前記ホースガイドと一体化された状態で前記立壁部の背面側で前記保持部に螺着される固定ナット部と、
    前記固定ナット部または前記ホースガイドを当接させてその回転を規制するための前記立壁部の背面側に設けられた回転規制部と、を備え、
    前記立壁部の正面側から前記開口部に装着した前記保持部を前記固定ナット部に螺着するときの前記固定ナット部の供回りを前記回転規制部によって規制可能であることを特徴とする壁付水栓。
  2. 前記回転規制部は、前記立壁部の上部から前記室内壁面に向かって延設された天面部であることを特徴とする請求項1に記載の壁付水栓。
  3. 前記第一面と前記第二面との間に位置する前記ホースの外周に、前記第一面と前記第二面との距離より長い筒状のパイプストッパを取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の壁付水栓。
  4. 背面側に位置する室内壁面との間に隙間を設けて配置される立壁部に壁付水栓を取り付ける方法であって、
    前記立壁部の背面側と対向する第一面と前記室内壁面と対向する第二面と、前記第一面と前記第二面とを連結する側面とを有するホースガイドに対し、前記立壁部に形成された開口部の背面側に配置される固定ナット部を嵌め込む工程と、
    前記固定ナット部の回転を規制するため前記立壁部の背面側に設けられた回転規制部に前記固定ナット部を当接させ且つ前記固定ナット部を前記開口部の略同軸上に位置させた状態にして前記ホースガイドを前記立壁部の背面側に配置する工程と、
    給水源に接続されるホースに接続され、前記ホースを通して送給される水を吐出する吐水口を有する吐水部を着脱可能に保持するための保持部を、前記立壁部の正面側から前記開口部に装着する工程と、
    前記回転規制部で回転規制されている前記固定ナット部に対し前記保持部を螺着させることにより前記保持部及び前記固定ナット部を前記開口部に固定する工程と、
    前記吐水部に接続された前記ホースを、前記立壁部の正面側から前記保持部及び前記固定ナット部に挿入し、前記吐水部を前記保持部に着脱可能に保持する工程と、
    を備えたことを特徴とする壁付水栓の取り付け方法。
  5. 背面側に位置する室内壁面との間に隙間を設けて配置される立壁部に壁付水栓を取り付ける方法であって、
    前記立壁部の背面側と対向する第一面と前記室内壁面と対向する第二面と、前記第一面と前記第二面とを連結する側面とを有するホースガイドに対し、前記立壁部に形成された開口部の背面側に配置される固定ナット部を嵌め込み、前記ホースガイドを前記立壁部と前記室内壁面との間に位置させる工程と、
    水を吐出する吐水口を有する吐水部が接続され、前記吐水部を着脱可能に保持する保持部に挿通されたホースを、前記立壁部の正面側から前記開口部及び前記固定ナット部に挿通する工程と、
    前記開口部及び前記固定ナット部に挿通された状態で前記立壁部と前記室内壁面との間に位置する前記ホースの外周にストッパを取り付ける工程と、
    前記ホースを前記立壁部の正面側から引き出すことにより前記ストッパに伴って持ち上げられる前記固定ナット部を前記開口部に嵌め込み、前記固定ナット部の回転を規制するため前記立壁部の背面側に設けられた回転規制部で前記固定ナット部の回転を規制し、前記保持部を前記固定ナット部に対して固定する工程と、
    を備えたことを特徴とする壁付水栓の取り付け方法。
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