JP2010106421A - 印刷用塗工紙およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発明の課題は、高白色度、高光沢度でありながら、印刷適性と印刷作業性に優れた低密度な印刷用塗工紙、および、かかる印刷用塗工紙を効率的に製造する方法を提供することである。
【解決手段】原料中のパルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプである紙料を抄紙した原紙に、接着剤を主成分とする表面処理液を接着剤成分の塗布量が1.5〜2.5g/mとなるように塗布・乾燥した後、顔料と接着剤を含む塗工液を塗工・乾燥した塗工紙であって、その塗工紙に金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーを用いて表面処理を行うことを含んでなる本発明の印刷用塗工紙の製造方法によって、高品質な印刷用塗工紙を効率的に得ることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は印刷用塗工紙およびその製造方法に関する。特に本発明は、高白色度、高光沢度でありながら、低密度である印刷用塗工紙であって、優れた印刷画像の再現性とインキ着肉性を有するだけでなく、良好な印刷作業性を合わせ持つ印刷用塗工紙およびその製造方法に関する。
近年、印刷物に対し、写真や図案を多用し、更にカラー化するなどにより、視覚的に内容を強力に伝達しようとする要望が高い。一方、原材料価格の高騰による企業収益の悪化や輸送コストの抑制といった経済的な対応としての原価削減、および、省資源・環境問題などの社会的要求などの要因から、軽量化に対しても強い要望がある。さらにここ数年、市場が拡大している通信販売業界においても、カタログ・DMなどの配達コスト抑制、倉庫保管料の削減、増ページ対策などのために軽量化への要求が高まっている。
このような印刷用紙の軽量化のなかにおいても、印刷用塗工紙の印刷品質を維持することが求められている。この二つの要望は相反する物であって、視覚に訴えるのに適し、印刷適性に優れた塗工紙は、原紙坪量、塗工量共に多くなる傾向にある。
一般に塗工紙は、高光沢塗工紙と艶消し塗工紙に大別される。高光沢塗工紙は、従来高級印刷に用いられてきたアート紙、スーパーアート紙、コート紙などであり、印刷仕上がりは、白紙光沢も印刷光沢も高いグロス調である。艶消し塗工紙は白紙光沢と印刷光沢によりダル調、マット調がある。マット調は、白紙面、印刷面共に光沢が低くフラットで落ち着いた感じの印刷物で、ダル調は、白紙光沢度は低いが、印刷光沢度は高いという、グロス調とマット調の中間のものである。グロス調はマット調やダル調と比べて平滑性が高いため、印刷した場合に写真や図案の再現性が高く、印刷光沢度も高くなることから、優れた印刷品質と視覚効果を得ることが出来る。
また、塗工紙は原紙に化学パルプを100%使用した上質塗工紙と、一部機械パルプを使用した中質塗工紙に分けられる。中質塗工紙は、機械パルプを含むため、上質塗工紙と比較して白色度に劣っており、印刷物の内容を視覚に強く訴えるという観点から塗工紙の白色度は重要な品質の一つであり、中質塗工紙の白色度向上は大きな技術課題である。
塗工紙は、主に顔料と接着剤からなる塗工液を原紙上に塗工して製造するが、塗工方法が、塗工紙の白紙物性、印刷適性を決定する重要な因子の一つとなる。一般に塗工量を多くすることにより原紙被覆性が良化し、光沢度や平滑性が向上する。しかしながら、塗工量を上げることは、ストリークなどの操業上の問題を生じやすくするとともに、密度が高くなるという欠点がある。他方、多層塗りによる方法もあるが、塗工量が多くなることによる密度上昇の弊害は免れない。
また、近年、雑誌及び書籍は重厚なのものから軽い物が好まれる様になってきた。これに伴い、紙にも軽量化が求められてきている。また環境保護気運の高まりに伴い、森林資源から製造される製紙用パルプを有効に活用する上でも紙の軽量化は避けて通れない問題であり、オフセット印刷用塗工紙の分野においても、軽量化の傾向にある。
しかしながら、従来のオフセット印刷用塗工紙に軽量化を試みた場合、原紙坪量を相対的に低くする必要があり、それに伴い塗工量も減少させざるを得なくなるため、従来の技術に基づきオフセット印刷用塗工紙を生産した場合、白紙光沢度や印刷光沢度も低下するといった問題がある。また、嵩高な原紙を使用した場合、繊維間強度が弱くなり、オフセット輪転印刷時において、インキを乾燥させた場合、塗工紙の含有水分が塗工紙表面から抜けず、ブリスターという表面に膨れが発生する問題があった。
低密度の塗工紙を得るための方法として、原紙面からは、機械パルプの使用が検討される。一般に、化学薬品により木材繊維中の補強材料であるリグニンを抽出して得られた化学パルプと比較して、グラインダーで木材を磨り潰すグランドウッドパルプ(GP)やリファイナーで木材を精砕するリファイナーメカニカルパルプ(RMP)、またはサーモメカニカルパルプ(TMP)のような機械パルプは、繊維が剛直であるため低密度化には効果的である。しかし、一般に、広葉樹由来の機械パルプを使用すると、針葉樹由来の機械パルプを使用した場合と比較して、強度が低くなるため、印刷時の表面強度に大きな影響を与える。一方、針葉樹由来の機械パルプは、リグニン含有量の高い針葉樹から製造されるため、白色度の高いパルプを製造しにくく、高白色度が要求される紙製品を製造する場合に問題がある。また、機械パルプのうちサーモメカニカルパルプは、比較的繊維長が長く剛度が高いことから、製造したシートの平滑度が低下したり、顔料を塗工する場合やヒートセット型オフセット輪転機にて印刷する場合に、繊維が紙表面に浮き上がるラフニングが発生する問題がある。
低密度の塗工紙を得るための方法として、嵩高な填料を使用して塗工紙用原紙を嵩高化する方法が考えられる。例えば、中空の合成有機物カプセルを紙に配合することによって、低密度化する手法が開示されている(特許文献1参照)。しかし、このような合成有機物は紙力を低下させるため、印刷時の紙ムケや断紙などの問題がある上、十分な嵩高効果を得るには高配合する必要があるため、製造原価が高くなる等の問題もあった。また、シラスバルーンを用いる方法が提案されている(特許文献2参照)。しかしこれは、製紙用パルプとの混合性が悪く、また、それを配合した用紙も印刷むらが発生するなどの問題があった。
低密度の塗工紙を得るためのその他の方法としては、パルプ原料に界面活性剤を添加してパルプ表面の疎水化を行い、密度の低いシートを製造する技術が考えられる(特許文献3参照)。しかしながら、高価な薬品を使用する必要があり製造コストが増加したり、操業性等に劣るという問題があった。また、界面活性剤によって低密度化された塗工紙は、光沢を発現させる表面処理の工程でつぶれ易く、高光沢度の塗工紙を製造する場合には、低密度化の効果が著しく劣る。
上記の方法を組み合わせて嵩高原紙を抄造したとしても、嵩高原紙は一般の原紙と比較
して空隙量が多いため、塗工液は原紙内部に浸透しやすく、原紙被覆性は一般原紙に塗工する場合と比較して劣る。塗工液による原紙被覆性が劣る場合、印刷光沢度が低くなり、また印刷後の面感に劣るなどの印刷品質と、接着剤成分が原紙へ浸透することによる表面強度低下が起こる。
原紙の強度不足を補う方法として、顔料を主成分とする塗工層を設ける前に、表面処理液を塗布する方法がある。顔料塗工の前に表面処理液を原紙に塗布することをサイズプレスと称するが、この際に使用する塗布装置としては、ロッドメタリングサイズプレスコータ、ブレードメタリングサイズプレスコータ、ゲートロールコータ、2ロールサイズプレスなどのロールコーターなどが主に挙げられる。しかしながら、表面処理液の塗布により原紙表面が硬化するため、顔料塗工後の表面処理工程において微小な凹凸が潰れにくくなり、表面処理による平滑の発現性が悪くなる。また、オフセット印刷後、或いは製本後に印刷物を折り機などで折った時に、折り目の部分で割れたりちぎれたりし易くなり、中綴じの雑誌などで針が抜けてしまう場合がある。この現象は一般的に折り割れと言われるが、特にオフセット輪転印刷機でインキ乾燥工程がある場合には顕著となる。一方、表面処理液の塗布の代わりに、顔料塗工する方法もあるが、サイズプレスと同様に、印刷品質の適性の悪化を招く。
一方、印刷用塗工紙の印刷仕上がりで大切なことは印刷物の画像再現性であり、原画に忠実な画像を印刷物に与えるためには塗工紙の平滑性が重要である。また高品位な印刷を求める場合には光沢感も重要である。従来、塗工紙は、各種塗工装置(以下コータと称す)で顔料塗工した後に、カレンダーによる表面処理を行うことで光沢と平滑性を付与して製品化されていた。この手段により、光沢と平滑性が高い塗工紙を得るには、高いニップ圧でカレンダー処理を行う必要があるが、高いニップ圧でカレンダー処理することによって密度が上昇してしまう問題があった。近年、従来のスーパーカレンダーに代わり、高温カレンダーによる方法が多数提案されており、仕上げ速度の高速化、印刷光沢度、不透明度、剛度等が相対的に向上されることが報告されているが、この手法のみを変更してオフセット印刷用塗工紙を得た場合においても、低密度の物を得ることは困難である。
以上のような背景から、低密度かつ高白色度、高光沢度であり、優れた印刷適性と印刷作業性を有する印刷用塗工紙の開発が望まれていた。
特開平5−339898号公報 特開昭52−74001号公報 特開2000−328481号公報
この様な状況に鑑みて、本発明の課題は、高白色度、高光沢度でありながら低密度で、印刷適性と印刷作業性に優れたオフセット印刷用塗工紙を提供することである。
本発明者らは、上記課題について鋭意研究を行った結果、原紙中のパルプとして広葉樹由来の機械パルプを10〜50重量%使用し、接着剤を主成分とする表面処理液を塗布および顔料と接着剤を含有する塗工液を塗工を行った上でホットニップソフトカレンダーによる表面処理を行うことによって、高白色度と高光沢度であり、印刷での優れた画像再現性を持ちながら、低密度であるという性質を合わせ持つ印刷用塗工紙を製造できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
1つの態様において、本発明は印刷用塗工紙およびその製造方法である。本発明は、
塗工紙の白色度が80%以上、光沢度が70%以上、密度が1.20kg/m以下である印刷用塗工紙の製造方法であって、パルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプである紙料を用いて抄紙した原紙に、接着剤を主成分とする表面処理液の接着剤成分の塗布量が両面で1.5〜2.5g/mとなるように塗布・乾燥した後に、顔料と接着剤を含む塗工液を塗工・乾燥した塗工紙であって、その塗工紙に金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダー処理を行うことを含んでなる、印刷用塗工紙の製造方法である。
本発明の好ましい態様において、広葉樹由来の機械パルプとして、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)であって、JIS P8207に準拠して測定されるとき、繊維の95重量%以上がスクリーンの24メッシュを通過し、繊維の10重量%以上がスクリーンの42メッシュを通過しないCTMPを使用する。このような広葉樹機械パルプを使用することにより、高い白色度を維持することができ、平滑性の悪化やラフニング(繊維の盛り上がり)を抑制することができ、折割れが起こりにくい優れた印刷適性を有する印刷用塗工紙を効率よく製造することができる。
また、本発明の好ましい態様において、広葉樹由来の機械パルプとして、ユーカリ属由来の機械パルプであって、容積重が450kg/m以上である機械パルプを使用する。このような広葉樹機械パルプを使用することにより、原紙の嵩高構造を維持することができ、低密度な印刷用塗工紙を製造することができる。
さらに、好ましい態様において、本発明の製造方法は、少なくとも1層以上の顔料と接着剤を含んだ塗工液を塗工し、尚且つ、最も外側の塗工層をブレード方式で塗工し、100℃以上の金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダー(ホットニップソフトカレンダー)を含んだ設備で表面処理が行われることで、高光沢度と優れた画像再現性を持ちながら、低密度を実現することが出来る。
他の好ましい態様において、本発明は印刷用塗工紙であり、原紙中のパルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプであり、塗工紙の白色度が80%以上、光沢度が70%以上、密度が1.20kg/m以下である印刷用塗工紙である。本発明の印刷塗工紙は、本発明の製造方法によって製造することができる。
また、以下に限定されるものではないが、本発明は以下の発明を包含する。
(1) パルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプである紙料を用いて抄紙した原紙に、接着剤を主成分とする表面処理液を接着剤成分の塗布量が1.5〜2.5g/mとなるように塗布・乾燥した後、顔料と接着剤を含む塗工液を塗工・乾燥した塗工紙であって、その塗工紙に金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダー処理を行うことを含んでなる、白色度が80%以上、光沢度が70%以上、密度が0.95〜1.20g/cmである印刷用塗工紙の製造方法。
(2) 前記広葉樹由来の機械パルプが、JIS P8207に準拠して測定されるとき、24メッシュのスクリーンを95重量%以上が通過し、42メッシュのスクリーンを10重量%以上が通過しない広葉樹ケミサーモメカニカルパルプである、(1)に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
(3) 前記広葉樹由来の機械パルプがユーカリ属由来であり、容積重が450kg/m以上である、(1)または(2)に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
(4) 前記顔料と接着剤を含んだ塗工層が少なくとも1層以上塗工され、その内、最も外側の塗工層がブレード方式で塗工され、100℃以上の金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーを用いて行われる、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
(5) 原紙中のパルプの10〜50重量%が、JIS P8207に準拠して測定されるとき、24メッシュのスクリーンを95重量%以上が通過し、42メッシュのスクリーンを10重量%以上が通過しない広葉樹ケミサーモメカニカルパルプであり、塗工紙の白色度が80%以上、光沢度が70%以上、密度が0.95〜1.20g/cmである、印刷用塗工紙。
本発明により、白色度が高く高光沢でありながら密度が低く、印刷面の画像再現性が良好で視覚効果に優れたオフセット印刷用塗工紙を良好な操業性で製造することができる。また、本発明の印刷用塗工紙は、印刷時の表面強度や耐ブリスター性が高く、印刷時の操業性に優れる。
1つの態様において、本発明は、原紙中のパルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプである原紙に、接着剤成分を主成分とする表面処理液中の接着剤成分の重量が1.5〜2.5g/mとなるように塗布し、更に顔料と接着剤を含有する塗工液を塗工し、金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーを用いて表面処理を行う印刷用塗工紙の製造方法であり、塗工紙の白色度が80以上、光沢度が70以上、密度が0.90〜1.20g/cm以下である、印刷用塗工紙の製造方法である。
本発明は、高白色で高光沢である視覚効果の高い印刷用塗工紙およびその製造方法に関する。本発明の印刷用塗工紙は、種々の印刷方式に対応することができ、オフセット印刷用塗工紙、凸版印刷用塗工紙、グラビア印刷用塗工紙などに好適に使用することができる。本発明の印刷用塗工紙は、ラフニングが抑制されるためオフセット印刷用途に特に好適に使用することができる。
本発明の印刷用塗工紙は、白色度が高く、光沢度が高いにも関わらず、密度が低いことが特徴である。具体的には、本発明の印刷用塗工紙は、白色度が80以上であり、好ましくは85%以上である。このような白色度を有する本発明の印刷用塗工紙は、印刷面とのコントラストにより内容を効果的に訴えることができる。また、本発明の印刷用塗工紙は、光沢度が70%以上であり、好ましくは75%以上である。このような光沢度を有する本発明の印刷用塗工紙は、高級感があり優れた視覚効果を与えることができる。更に、本発明の印刷用塗工紙は、密度が0.95〜1.20g/cmであり、好ましくは0.95〜1.15g/cmである。このような密度を有する本発明の印刷用塗工紙は、省資源・環境問題などの社会的な要求を満たすことが出来る。
本発明の印刷用塗工紙の製造方法においては、原紙中のパルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプである紙料を用いて抄造した原紙に、接着剤成分を主成分とする表面処理液を、接着剤成分の重量が1.5〜2.5g/mとなるように塗布するが、さらに好ましくは1.7〜2.2g/mである。接着剤を主成分とする表面処理液を塗布することで、広葉樹由来の機械パルプを含んだ原紙の使用により起こる表面強度と層間強度の低下を防止することが出来る。また、更に塗工される顔料と接着剤を含有する塗工液の浸透を防ぐ効果もあることから、低塗工量でありながら優れた原紙被覆性を得ることができる。しかしながら、接着剤成分が多すぎた場合には、表面が硬化することにより、カレンダーの表面処理において平滑性が出難くなり、さらに印刷時の折り割れ適性が劣る結果となる。
また、本発明の印刷用塗工紙の製造方法においては、接着剤を主成分とする表面処理液を塗工し、顔料と接着剤を含有する塗工液を塗工した後に表面処理を行うが、金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーで行うことで、最低限の密度上昇で高い光沢度を発現させることができる。
塗工原紙
本発明の印刷用塗工紙の製造方法は、原紙中のパルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプを含む紙料を抄紙するものを含むものである。また、本発明の印刷用塗工紙は、原紙を構成するパルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプである。
本発明の塗工原紙に使用する広葉樹機械パルプとしては、広葉樹を原料とする機械パルプであれば特に制限されず、グランドウッドパルプ(GP)、リファイナーグランドウッドパルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、アルカリ過酸化水素メカニカルパルプ(APMP)、アルカリ過酸化水素サーモメカニカルパルプ(APTMP)等が挙げられる。特に、嵩高性、高不透明度、高白色度が得られる点から、本発明においてはTMPを使用することが好ましく、中でも、CTMP、APMP、APTMP、特にCTMPを使用することが好ましい。
本発明において広葉樹機械パルプの樹種は、広葉樹であれば特に制限されないが、例えば、ユーカリ属を好適に使用することができ、ユーカリグロビュラス、ユーカリユーログランディス、ユーカリナイテンス、ユーカリレグナンス、ユーカリファスティガタ等を好ましい例として挙げることができる。特に本発明においては、ユーカリ属由来の機械パルプは繊維の嵩高性が維持されやすく、紙の不透明度を向上できるため好ましい。中でも入手性と品質を勘案すると、ユーカリユーログランディス、ユーカリグロビュラスが特に好ましい。
また、本発明において使用する広葉樹機械パルプは、容積重450kg/m以上の広葉樹材由来であることが好ましい。このようなパルプは、繊維内腔(ルーメン)がつぶれにくく剛直であるため、嵩高構造を維持することができる。本発明で用いる広葉樹機械パルプは、当該パルプから作製した手抄きシートの密度が0.45g/cm以下となるものが好ましく、0.35g/cm以下となるものがより好ましい。
本発明において使用する広葉樹機械パルプの繊維長は特に制限されないが、製品の平滑性や強度、ラフニングなどの観点から、JIS P8207に準拠して測定される24メッシュのスクリーンを通過する繊維の割合が95重量%以上であることが好ましく、97重量%以上とすることがより好ましい。一般に、機械パルプを使用すると、剛直で大きな繊維による平滑性の悪化と、顔料塗工時と印刷時に起こるラフニング(繊維の盛り上がり)が生じやすくなるが、上述のように24メッシュのスクリーンを通過する繊維の割合が高い広葉樹機械パルプを使用することによって、平滑性と不透明性に優れ、ラフニングなどの印刷適性、特に優れた画像再現性と裏抜け性を合わせ持つ印刷用塗工紙を得ることができる。
なお、一般に機械パルプのうちサーモメカニカルパルプ(TMP)は比較的繊維長が大きいことが特徴であり、典型的なサーモメカニカルパルプは、JIS P8207に準拠して測定すると、24メッシュを通過する繊維が80重量%以下である。そのため、典型的なサーモメカニカルパルプを印刷用塗工紙に用いても、製造したシートは平滑性が低く、印刷時の画像再現性が低くなる傾向にある。また、顔料を塗工する場合、またはヒートセット型オフセット輪転機にて印刷する場合に、繊維が紙表面に浮き上がるラフニングが発生しやすい。
また、良好な平滑性発現を損なわず、機械パルプ使用による操業性の悪化を最小限に抑制できることから、本発明の広葉樹機械パルプは、JIS P8207に準拠して測定される42メッシュのスクリーンを通過しない繊維の割合が10重量%以上が好ましく、15重量%以上がより好ましく、20重量%以上であることが更に好ましく、25%以上とすることが特に好ましい。このような広葉樹機械パルプを用いることにより、強度低下が最小限に抑え断紙トラブルを抑制することができ、オンマシンコーターや高速時での操業性に優れるものである。
ここで、典型的なグランドウッドパルプは、JIS P8207に準拠して測定すると、24メッシュを通過する繊維が90%以上であり、良好な平滑性を得ることができるものの、42メッシュを通過しない繊維が少ない。すなわち、典型的なGPは短繊維が比較的多いため、製造したシートは強度が低く、断紙などによって操業性の低下を招きやすい傾向にある。
本発明の広葉樹機械パルプの使用量は、全パルプ中の10〜50重量%であり、好ましくは20〜40重量%である。使用量が10重量%未満であると発明の効果が小さくなり、また、使用量が50重量%を超えると強度低下により操業性が悪化し、ラフニングなどが生じ易くなって表面性も低下する。
広葉樹CTMP
上述したように本発明においては、広葉樹機械パルプとしてCTMPを使用することが好ましいが、その製法は特に制限されず、常法で得られた広葉樹CTMPを使用することができる。ここで、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)とは、TMPの一種であり、木材チップを薬品に浸してから製造されるパルプである。
例えば、本発明の好ましい態様において、CTMPとして、亜硫酸ナトリウムによるチップの予備処理工程、一次リファイニングによる解繊工程、二次リファイニングによる叩解工程を含む製造工程よって得られるパルプを使用することができる。このような製造工程を経て製造された機械パルプは、紙を高不透明度化し、紙の強度が高いため好適である。例えば、亜硫酸ナトリウムによるチップの予備処理として、亜硫酸ナトリウム水溶液による含浸処理を行うことができ、この場合、チップを圧縮し、圧縮した状態、あるいは圧縮した後に亜硫酸ナトリウム水溶液にチップを浸漬させ、圧を解放しチップを膨張させながら亜硫酸ナトリウムを含浸させることができる。この工程では、亜硫酸ナトリウム水溶液をチップ中に十分含浸させることが好ましく、圧縮比は4:1〜16:1にすることが好ましい。圧縮比が4:1より低い場合にはチップの復元力が弱く、チップ中への亜硫酸ナトリウム水溶液の浸透が不充分となり、一方、圧縮比が16:1を超えることは装置的に非現実的である。ここで、圧縮比とは、圧縮前容積:圧縮後容積と定義する。なお、亜硫酸ナトリウム水溶液の含浸を完全にするため、プレックススクリューまたはインプレッサーの後にサージビンを設けることもできる。
好ましい態様において亜硫酸ナトリウムの添加率は、絶乾チップに対して0.5〜3.0重量%である。亜硫酸ナトリウム水溶液のpHによって、一次リファイニング後の平均繊維長が若干異なる。含浸させる亜硫酸ナトリウム水溶液の初期pHは4.5〜9.5であり、好ましくは7.0〜9.5である。このpH調整には硫酸または水酸化ナトリウムが使用される。この範囲ではpHが高いほど長繊維含量が多くなり、平均繊維長が大きくなる。pH=9.5を超えるとレベルオフするので、薬品効率が悪くなる。pH=4.5未満では機器の金属腐食の恐れがあるので好ましくない。
亜硫酸ナトリウム水溶液を含浸させたチップは、解繊を良好とする目的で一次リファイニングに先立って予熱処理(プレヒーティング)することが好ましい。この場合の温度は100〜135℃が好ましい。
予備処理工程の後、チップは一次リファイニングによる解繊工程に供される。この工程では、加圧リファイニング装置を用いることができ、リファイナープレート(リファイナセグメント)を除き、他の条件は公知の方法でパルプ繊維に解繊される。リファイニング装置は、シングルディスクリファイナー、コニカルディスクリファイナー、ダブルディスクリファイナー、ツインディスクリファイナー等を用いることができるが、解繊時の濃度が高いほどパルプ繊維のフィブリル化が進行し高品質のパルプを得られることから、好適にはシングルディスクリファイナーが用いられる。リファイニング工程中のチップの濃度は約20〜60固形分重量%で実施するのが好ましく、処理温度は100〜180℃が好ましい。更に好ましくは120〜135℃である。
次いで、解繊パルプは常圧下で二次リファイナーに送られ、目標濾水度まで叩解される。二次リファイニングによる叩解工程では、公知のリファイニング装置を公知の条件で使用して精砕することができ、所望のパルプ濾水度まで低下させる。この工程は常圧下で行い、リファイニング装置は一般の常圧型装置を用いるのが好ましく、濃度は約4〜60%で実施することができる。二次リファイナーは1段でも良いし、複数段であっても良い。
二次リファイニング後、必要に応じて漂白処理を施してもよい。漂白剤としては、BCTMPの製造に使用されている公知の漂白剤を使用でき、特に限定はない。好ましくは、過酸化水素などの過酸化物を使用する。この場合、金属イオンによる過酸化物の分解を防止する目的で、エチレンジアミンテトラアセテート(EDTA)などのキレート剤を併用することもできる。これらの処理は公知の条件で実施することができる。
本発明においては、原紙のパルプとして、上記の広葉樹機械パルプ以外に、化学パルプ(針葉樹の晒クラフトパルプ(NBKP)または未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹の晒クラフトパルプ(LBKP)または未晒クラフトパルプ(LUKP)等)、針葉樹機械パルプ(グラウンドウッドパルプ(GP)、リファイナーメカニカルパルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)等)、脱墨パルプ(DIP)などを単独または任意の割合で混合して使用することができる。
本発明においては、公知の填料を任意に使用でき、例えば、ホワイトカーボン、タルク、重質炭酸カルシム、軽質炭酸カルシウム、クレー、シリカ、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物、カオリン、焼成カオリン、デラミカオリン、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化チタン、ケイ酸ナトリウムの鉱産による中和で製造される非晶質シリカ等の無機填料や、尿素―ホルマリン樹脂、メラミン系樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂などの有機填料を単用又は併用できる。この中でも、中性抄紙やアルカリ抄紙における代表的な填料である炭酸カルシウムや軽質炭酸カルシウムーシリカ複合物が好ましく使用される。紙中填料率は特に制限されないが、5〜40固形分重量%が好ましく、10〜35固形分重量%がさらに好ましい。
本発明においては、公知の製紙用添加剤を使用することができる。例えば、硫酸バンドや各種のアニオン性、カチオン性、ノニオン性あるいは、両性の歩留まり向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤や内添サイズ剤等の抄紙用内添助剤を必要に応じて使用することができる。更に、染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等も必要に応じて添加することができる。
本発明において原紙を抄紙する装置は、長網抄紙機、ギャップフォーマ、ハイブリッドフォーマ(オントップフォーマ)など公知の抄紙機にて行うことができる。その抄造条件は特に規定されるものではなく、抄紙時のpHは酸性、中性、アルカリ性のいずれでも良い。
本発明において塗工原紙の坪量は、次の工程である塗工工程とのバランスを取りながら設定することができ、例えば、原紙坪量を50〜160g/m程度にすることができる。
さらに、本発明の塗工原紙においては、澱粉などの接着剤を主成分とする表面処理液を塗布して表面処理を施す必要がある。表面処理液の塗布により、塗工原紙の表面強度等の向上を図ることができる。クリアー塗布層の接着剤量は、固形分重量で80重量%以上が好ましく、また、クリア塗布層の塗布量は、固形分重量で1.5〜2.5g/mである。表面処理液の主成分として使用する接着剤としては、生澱粉や、酸化澱粉、エステル化澱粉、カチオン化澱粉、酵素変性澱粉、アルデヒド化澱粉、エーテル化澱粉(湿式低分子化ヒドロキシエチル化澱粉、乾式低分子化ヒドロキシエチル化澱粉等)などの変性澱粉や、イオン性を有するポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。表面処理液には、接着剤以外にサイズ剤、界面活性剤、保湿剤、消泡剤などを併用することもできる。
クリア塗布する場合、塗布装置としては、ロッドメタリングサイズプレスコータ、ブレードメタリングサイズプレスコータ、ゲートロールコータ、カーテンコータ、スプレーコータ、2ロールサイズプレスなどを使用でして、原紙上に片面或いは両面に塗工することができる。その中でも、表面強度への効果と原紙被覆性を考慮した場合、カーテンコータ、ゲートロールコータ、メタリングサイズプレス等による輪郭塗布方式がが好ましく、特に操業性や実績の観点から、ゲートロールコータやメタリングサイズプレス等によるトランスファーロールコーターを採用することが好ましい。
本発明においては、上記のクリア塗布した塗工原紙に、顔料塗工液を塗工する前に、チルドカレンダ、ソフトカレンダー等によるプレカレンダ処理を施して、平滑化しておくことが、塗工後の塗工層を均一化する上で好ましい。
塗工紙
本発明の印刷用塗工紙の製造方法は、以上のように得られた塗工原紙上に、顔料と接着剤を含有する塗工液を塗工することを含んでなる。したがって、本発明の印刷用塗工紙は、原紙上に顔料塗工層を有するが、1層以上の顔料塗工層を有することが好ましい。
また、2層以上の顔料塗工層を設ける場合、ブレードコータ、バーコータ、ロールコータ、エアナイフコータ、リバースロールコータ、カーテンコータ、サイズプレスコータ、ゲートロールコータを用いて塗工原紙に塗工する方式、或いはオプティスプレーのような塗料をスプレーノズルにより塗工原紙に直接吹き付ける方式の塗工機等によって一層もしくは二層以上を原紙上に片面或いは両面に塗工することができる。その中でも、印刷後の画像再現性を考慮した場合、最も外側に顔料塗工層を設ける場合には、フラデッドニップ式ブレードコータ、ジェットファウンテン式ブレードコータ、ショートドウェルタイムアプリケート式ブレードコータ等によるブレード方式が好ましく、特に光沢の発現性の観点からジェットファウンテン式ブレードコーターを採用することが好ましい。また、本発明においては、光沢発現性が良好であるため、表面処理工程においての負荷を軽減させることができるため、製品の密度上昇を防ぐことが出来る。
本発明で用いる顔料に、特に制限はなく、塗工紙用に従来から用いられている顔料を使用することができる。例えば、カオリン、クレー、デラミネーテッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、ケイ酸、ケイ酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料、プラスチックピグメントなどの有機顔料、有機・無機複合顔料などを使用することができ、これらの顔料は必要に応じて単独または二種以上混合で使用することができる。
本発明においては、光沢の発現性を考慮した場合、粒径が小さい、平均粒径が0.4μm以下(レーザー回折式)の微粒クレーを使用することが望ましい。好ましい態様においてその配合量は、顔料100重量部当たり30〜80重量部が好ましく、40〜70重量部がより好ましい。
また、本発明の顔料塗工用の顔料として、紡錘状カルサイト結晶の軽質炭酸カルシウムを湿式粉砕することにより得られる炭酸カルシウムであって、X線透過式粒度分布測定器で測定される平均粒子径(d50)が0.1〜0.5μmであり、BET比表面積が10〜30m/gの範囲であり、X線透過式粒度分布測定器で測定される下式:
シャープ度=(d30/d70)×100
[式中、d30は積算30重量%の粒子径であり、d70は積算70重量%の粒子径であ
る]
で表される粒度分布のシャープ度が50以上である炭酸カルシウムを使用することが好ましい。このような炭酸カルシウムを顔料塗工すると、白色度が高く、光沢発現性に優れた印刷用塗工紙が得られるため好ましい。
また、本発明において上記の炭酸カルシウムを使用する場合、粉砕前の軽質炭酸カルシウムとして、紡錘状の一次粒子が凝集してロゼッタ形状の二次粒子を形成したカルサイト結晶を用いることが好ましく、粉砕前の軽質炭酸カルシウムのX線透過式粒度分布測定器で測定される平均粒子径(d50)が1.4〜3.0μmであり、BET比表面積が4〜12m/gであることがより好ましい。さらに、本発明において上記の炭酸カルシウムを使用する場合、マルチパス型粉砕機を使用して湿式粉砕を行うことが好ましい。この粉砕した炭酸カルシウムの配合量は、顔料100重量部当たり20〜70重量部が好ましく、40〜60重量部がより好ましい。
本発明で使用する接着剤(バインダー)について、特に制限はなく、塗工紙用に従来から用いられている接着剤を使用することができる。例えば、好ましい接着剤として、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合およびポリビニルアルコール、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成系接着剤;カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類;酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などのエーテル化澱粉、デキストリン等の澱粉類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等の通常の塗工紙用接着剤1種類以上を適宜選択して使用することができる。
本発明に使用する接着剤の量は、印刷適性、塗工適性の点から、顔料100重量部当たり5〜50重量部であることが好ましく、10〜30重量部であることがより好ましい。また、必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤等、通常の塗工紙用顔料に配合される各種助剤が適宜使用される。
また、最も外側に塗工される塗料の塗工量は、片面当たり5〜20g/mが好ましく、8〜15/mがより好ましい。塗工量がこの範囲であると、塗工層が十分に原紙を被覆することができ、塗工紙の印刷適性が優れたものになる。また顔料塗工層は1つであっても複数であってもよい。
顔料塗工液の調製方法は特に限定されないが、好ましい態様において、塗工液の固形分濃度は30〜68重量%程度である。
本発明において、湿潤塗工層を乾燥させる方法に制限はなく、例えば蒸気過熱シリンダ、加熱熱風エアドライヤ、ガスヒータードライヤ、電気ヒータードライヤ、赤外線ヒータードライヤ等各種の方法が単独もしくは併用して用いることができる。
表面処理
本発明の印刷用塗工紙の製造方法は、塗工層を表面処理する工程を含んでなる。特に本発明における表面処理としては、金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーによる表面処理を行う。
一般に、塗工層を設けた後、金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーを含んだ装置を用いて表面処理を行う場合、金属ロールの表面温度とカレンダーのニップ圧は、密度に与える影響が大きく、密度は光沢度に大きく寄与するため、重要な要素である。
本発明の表面処理においては、4ニップ以上の熱ソフトカレンダーを含んだ条件で表面処理することが好ましい。一般に、光沢度の確保ためにカレンダー負荷を強くすることは、密度の上昇や、カレンダー焼けと言われる塗工紙の変色を招く。そのため、4ニップ以上の熱ソフトカレンダーを含んだ条件で表面処理することによりカレンダー負荷を分散させることができ、目標の光沢度を得ながら密度上昇を抑えることができる。特に、少なくとも4ニップ以上の熱ソフトカレンダー含んだ条件で表面処理することによって、高光沢度の塗工紙でありながら、白色度や紙厚を損なうことなく印刷用塗工紙を製造することが可能となった。
金属ロールの表面温度は、好ましくは100℃以上300℃以下である。塗工紙の含有水分が適当であれば、100℃以上に加熱された金属ロールを用いることにより、低いニップ圧あるいは短いニップ滞留時間で塗工層を平滑化することができ、塗工紙の密度は低くなり、不透明度が高く、良好な平滑性を合わせ持つ塗工紙となる。
また、高温ソフトニップカレンダーを用いる場合の好ましい条件としては、例えば、弾性ロールのショアーD硬度が、80〜100であることが好ましく、85〜97であることがより好ましい。また、通紙速度は500〜3000m/分程度が好ましく、線圧は30〜500kg/cm程度であることが好ましい。また、カレンダー前塗工水分は、3〜12%であることが好ましいが、平滑性と操業性を両立させるため、4〜8%がより好ましい。
ソフトカレンダーの金属ロールと対をなして使用される弾性ロールの材質については特に限定されないが、一般に変性ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアクリレート樹脂等の高温高圧で耐久性を示す樹脂ロールが好ましく利用される。
以下、本発明の実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。なお、特に断らない限り、本明細書において、部および%はそれぞれ重量部および重量%を示し、数値範囲はその端点を含むものとして記載される。
<評価方法>
(1)白色度
ISO−2470にしたがって算出した。
(2)光沢度
ISO−8254−1にしたがって算出した。
(3)密度
ISO−534にしたがって算出した。
(4)印刷品質(印刷画像の再現性)
オフセット輪転印刷機(4色)にて、オフ輪印刷用インキ(東洋インキ製レオエックスM)を用いて墨→藍→紅→黄の順に印刷速度500rpmで2万部印刷した後、印刷画像の再現性を目視評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎=非常に良好、○=良好、△=やや劣る、×=劣る
(5)印刷品質(折り割れ)
オフセット輪転印刷機(4色)にて、オフ輪印刷用インキ(東洋インキ製レオエックスM)を用いて墨→藍→紅→黄の順に印刷速度500rpmで2万部印刷した後、折り割れ具合を目視評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎=非常に良好、○=良好、△=やや劣る、×=劣る
(6)印刷品質(表面強度)
オフセット平判印刷機(2色)にて、平判印刷用インキ(東洋インキ製ハイユニティネオM)を用いて印刷速度6000枚/時間で印刷した後、ベタ部の剥け具合を目視評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎=非常に良好、○=良好、△=やや劣る、×=劣る
(7)ラフニング
Fibro社製のペーパーサーフェイスアナライザーFIBRO1000により塗工紙のラフニングを測定した。この測定器は、幅3.5cmの試料表面に水を塗布し、赤外線ランプにより乾燥後、表面繊維の盛り上がりの程度をCCDカメラにより画像解析を行なって評価する。測定は、水塗布量8.0g/m、乾燥温度150℃の条件で行ない、基準線より0.1mm以上に盛り上がった繊維の数をQty値(本/m)として、ラフニングを評価した。したがって、Qty値が小さいほどラフニングは良好である。
<印刷用塗工紙の製造>
[実施例1]
広葉樹機械パルプとして、容積重580kg/mのユーカリグロビュラスチップを原料として明細書に記載の方法により亜硫酸ナトリウムを用いて製造したケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)であって、JIS P8207に準拠した測定で繊維の100%がスクリーンの24メッシュを通過し、繊維の20%がスクリーンの42メッシュを通過しないように調製された広葉樹ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP:手抄きシート密度0.37g/cm、カナダ標準フリーネス128ml)を使用した。なお、CTMPの手抄きシートは、JIS P 8222:1998に基づいて坪量60g/mで作成し、作成した手抄きシートの厚さ、坪量を実際に測定し、これを元に密度を算出した。他のパルプについても同様にJIS P 8222:1998に基づいて坪量60g/mの手抄きシートを作成し、シート密度を測定した。
原紙の原料として、この広葉樹CTMPを20部、広葉樹クラフトパルプ(LBKP)を75部、針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を5部含有するパルプスラリーを調成し、填料として軽質炭酸カルシウム(平均粒径2.2μm)を10.1部、内添紙力剤としてカチオン性紙力増強剤を対パルプ0.3%、サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを0.04%添加して紙料を調成した。この紙料を用いて、抄紙速度が600m/分にてオントップ形式のフォーマーで抄紙し、表面処理液として7%に調製された酸化デンプンを、ポンド式サイズプレスコーターで、塗布量が2g/mとなるように両面に塗工布、乾燥して表面処理(クリア塗工層)を設けて坪量89g/mの塗工原紙を得た。なお、接着剤の塗布量は、両面合わせて2.0g/mとなる。
次に、重質炭酸カルシウム(平均粒径0.7μm)100部を含有する顔料100部に対して、接着剤として酸化デンプンとカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを併せて9.5部(酸化デンプン6.0部、カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックス3.5部)配合して固形分濃度60%の塗工液を調製し、ジェットファウンテンアプリケート式ブレードコーターで、塗工量が片面当たり10g/mとなるように両面に塗工し、乾燥して顔料塗工層を設けた。
更に、重質炭酸カルシウム58部及びカオリン(HYDRAGLOSS、KaMin社製)42部を含有する顔料100部に対して、接着剤として酸化デンプンとカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを併せて13部(酸化デンプン10.3部、カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックス2.7部)配合して固形分濃度65%の塗工液を調製し、ジェットファウンテンアプリケート式ブレードコーターで、塗工量が片面当たり10.5g/mとなるように両面に塗工し、乾燥して2層目の顔料塗工層を設けた。
引き続き、表面処理の工程にて4ニップの熱ソフトカレンダーを含んで構成されるカレンダー装置を用いて、金属ロールの表面温度は160℃、線圧260kN/mの条件にて処理して印刷用塗工紙を得た。
[実施例2]
実施例1において、原紙のパルプ配合を広葉樹ケミサーモメカニカルパルプ40部、広葉樹クラフトパルプ55部、針葉樹クラフトパルプ5部に変更した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[実施例3]
実施例1の広葉樹ケミサーモメカニカルパルプに代えて、JIS P8207に準拠した測定で繊維の98%がスクリーンの24メッシュを通過し、繊維の33%がスクリーンの42メッシュを通過しないように調製された広葉樹ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP:手抄きシート密度0.33g/cm、カナダ標準フリーネス249ml)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[実施例4]
実施例1において、重質炭酸カルシウムに代えて、以下の粉砕した軽質炭酸カルシウムを使用した以外は、実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
本実施例においては、炭酸カルシウムとして、紡錘状の一次粒子が凝集してロゼッタ形状の二次粒子を形成したカルサイト結晶の炭酸カルシウム(奥多摩工業社製:TP221BM)を固形分濃度20%にし、ポリアクリル酸塩系分散剤を1.5重量部加えて、スラリーとした後、マルチパス型粉砕機であるSCミルロング(三井鉱山社製:SCミル100型)を使用して湿式粉砕を行うことにより得られる炭酸カルシウムを顔料として使用した。
湿式粉砕後の軽質炭酸カルシウムは、X線透過式粒度分布測定器で測定される平均粒子径(d50)が0.38μmであり、BET比表面積が22.5m/gであり、シャープ度が62であった。ここで、シャープ度とは、X線透過式粒度分布測定器(セディグラフ5100、マイクロメリティクス社製)で測定される下式:
シャープ度=(d30/d70)×100
[式中、d30は積算30重量%の粒子径であり、d70は積算70重量%の粒子径であ
る]
で表される粒度分布のシャープさを示す指標である。また、粉砕前の軽質炭酸カルシウムとして、紡錘状の一次粒子が凝集してロゼッタ形状の二次粒子を形成したカルサイト結晶を用い、粉砕前の軽質炭酸カルシウムのX線透過式粒度分布測定器で測定される平均粒子径(d50)は2.2μmであり、BET比表面積は5.9m/gであった。
[実施例5]
実施例1の広葉樹メカニカルパルプに代えて、容積重380kg/mのアスペンを用いて、JIS P8207に準拠した測定で繊維の100%がスクリーンの24メッシュを通過し、繊維の26%がスクリーンの42メッシュを通過しないように調製された広葉樹ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP:手抄きシート密度0.41g/cm、カナダ標準フリーネス130ml)を用いた以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[実施例6]
実施例1の広葉樹メカニカルパルプに代えて、JIS P8207に準拠した測定で繊維の93%がスクリーンの24メッシュを通過し、繊維の41%がスクリーンの42メッシュを通過しないように調製された広葉樹ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP:手抄きシート密度0.30g/cm、カナダ標準フリーネス267ml)を用いた以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[実施例7]
実施例1において、塗工原紙に、重質炭酸カルシウム55部及びカオリン45部を含有する顔料100部に対して、接着剤として酸化デンプンとカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを合計11.5部(酸化デンプン9.5部、カルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックス2.0部)配合して固形分濃度65%の塗工液を調製し、ジェットファウンテンアプリケート式ブレードコーターで、塗工量が片面当たり13.5g/mとなるように両面に顔料塗工して乾燥した。
引き続き、実施例1における表面処理の工程と同様の方法で処理したした以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[比較例1]
実施例1において、原紙のパルプ配合が広葉樹クラフトパルプを95部、針葉樹クラフトパルプを5部に変更した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[比較例2]
実施例1において、原紙のパルプ配合が広葉樹ケミサーモメカニカルパルプを60部、広葉樹クラフトパルプを35部、針葉樹クラフトパルプを5部に変更した以外は実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[比較例3]
実施例1において、原紙への表面処理液の塗布を無くした以外は、実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
[比較例4]
実施例1において、表面処理液として8%に調製された酸化澱粉を、ポンド式サイズプレスコーターで、塗布量が片面当たり1.5g/mとなるように両面にクリアー塗布して乾燥した以外は、実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。なお、接着剤の塗布量は、3.0g/mとなる。
[比較例5]
実施例1の広葉樹メカニカルパルプに代えて、針葉樹チップを用いて製造したサーモメカニカルパルプ(TMP:手抄きシート密度0.48g/cm、カナダ標準フリーネス90ml、繊維の68%が24メッシュを通過し、繊維の14%がスクリーンの42メッシュを通過しない)を使用し、パルプ配合を、針葉樹TMPを20部、広葉樹クラフトパルプを75部、針葉樹クラフトパルプを5部とした以外は、実施例1と同様の方法で印刷用塗工紙を得た。
Figure 2010106421
表1に評価結果を示す。表1から明らかなように、広葉樹由来の機械パルプを原料中に10〜50重量%配合し、表面処理層の接着剤塗布量を1.5〜2.5g/mとして、表面処理を行うことによって、画像再現性(写実性)に優れ、強い表面強度と良好な耐ラフニング性を有する低密度な印刷用塗工紙を製造することができた。

Claims (5)

  1. パルプの10〜50重量%が広葉樹由来の機械パルプである紙料を用いて抄紙した原紙に、接着剤を主成分とする表面処理液を接着剤成分の塗布量が1.5〜2.5g/mとなるように塗工・乾燥した後、顔料と接着剤を含む塗工液を塗工・乾燥した塗工紙であって、
    その塗工紙に金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーを用いて表面処理を行うことを含んでなる、白色度が80%以上、光沢度が70%以上、密度が0.95〜1.20g/cmである印刷用塗工紙の製造方法。
  2. 前記広葉樹由来の機械パルプが、JIS P8207に準拠して測定されるとき、24メッシュのスクリーンを95重量%以上が通過し、42メッシュのスクリーンを10重量%以上が通過しない広葉樹ケミサーモメカニカルパルプである、請求項1に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
  3. 前記広葉樹由来の機械パルプがユーカリ属由来であり、容積重が450kg/m以上である、請求項1または2に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
  4. 前記顔料と接着剤を含んだ塗工液が少なくとも1層以上塗工され、その内、最も外側の塗工層がブレード方式で塗工され、
    前記表面処理が、100℃以上の金属ロールと弾性ロールで構成される熱ソフトカレンダーを用いて行われる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
  5. 原紙中のパルプの10〜50重量%が、JIS P8207に準拠して測定されるとき、24メッシュのスクリーンを95重量%以上が通過し、42メッシュのスクリーンを10重量%以上が通過しない広葉樹ケミサーモメカニカルパルプであり、塗工紙の白色度が80%以上、光沢度が70%以上、密度が0.95〜1.20g/cmである、印刷用塗工紙。
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