JP2010106411A - 浮柄経編レース地とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地組織を編成する地筬より編機前側に柄筬を設けた多枚筬経編機により編成され、今までになく柄糸が高く立体的に浮き上がる浮柄を設けた、意匠性に優れた経編レース地を提供する。
【解決手段】地組織10を形成する地糸より経編レース地表側に配される、立体浮柄用糸2と可溶性芯糸3により形成される立体浮柄部を設ける。立体浮柄部では、立体浮柄用糸2は、可溶性芯糸3より経編レース地表側に配されて可溶性芯糸3の上を横振りし押さえつけながら地組織10に編み込まれる。可溶性芯糸3は、地組織10に直接編み込まれることなく立体浮柄用糸2にて上から押さえつけられることで経編レース地に保持される。可溶性芯糸3は編成後に溶解除去する。
【選択図】図4

Description

本発明は、主に女性用下着やアウター等の各種衣料に使用され、編地の基布となる地編の組織である地組織を編成する地筬よりも編機前側に柄筬を設ける多枚筬経編機により編成されてなる経編レースと、その製造方法に関するものである。
柄糸を鎖編やチュール編などの地組織より経編レース地表側に配し、柄糸が浮いたような浮柄の経編レース地があり、地組織を編成する地筬より編機前側に柄筬を設ける多枚筬経編機により編まれる。このような地組織より経編レース地表側に浮く柄糸のことを浮柄糸という。
従来より、浮柄を形成するにはいくつかの編成方法がある。一般的な方法としては、浮柄糸がオーバーラップし編目を形成した後、落下板を使うなどして編目を外すことで挿入組織に変わり(フォールプレートラップし)、地組織に編み込まれる方法がある(第1の方法)。また、別の方法としては、浮柄糸がオーバーラップし編目を形成して、そのまま地組織に編み込まれる方法がある(第2の方法)。
更に別の方法としては、本出願人が出願している特願2008−57294号の方法であり、地組織に直接編み込まれることのない特殊浮柄用糸が、地組織に編み込まれる浮柄糸である保持用糸にて上から押さえつけられることで、経編レースに保持される方法である(第3の方法)。
従来の第1及び第2の方法は、図10に示すような従来の浮柄部6を形成する方法である。従来の第1の方法は、図11に示すように、浮柄糸9にて地糸4により形成される地組織の上を単に横振りしながらフォールプレートラップし編み込まれるものであり、図12に示すように、浮柄糸9は地組織10からあまり高く浮いておらずほぼ平坦であり立体感に乏しい。従来の第2の方法も、編目を形成するため図11とは異なるが、外観は図12のようになる。
また、従来の第3の方法は、図13に示すような特殊浮柄部11を形成する方法であって、図14に示すように地組織を形成する地糸4に直接編み込まれない特殊浮柄用糸12を、地糸4に編み込まれる保持用糸13で上から押さえつけるものである。図15に示すように、特殊浮柄用糸12が太い分だけ特殊浮柄用糸12と保持用糸13は地組織10から盛り上がるが、太い糸でなければ立体感に乏しく、コード糸などの特殊でコストの掛かる糸を使用しなくては立体感を出せず、見た目が硬質になりやすい。
本発明は上記に鑑みてなしたものであり、可溶性糸と可溶性糸の上を横振りする浮柄糸により、今までになく浮柄糸が高く浮き、やわらかく膨らんでいるような立体感あふれる浮柄の経編レース地とその製造方法を提供するものである。
本発明に係る経編レース地は、地組織を編成する地筬より編機前側に柄筬を設けた多枚筬経編機により編成される経編レース地において、地組織より経編レース地表側に配される立体浮柄用糸と可溶性芯糸により形成される立体浮柄部を少なくとも一部に有してなり、前記立体浮柄部では、前記立体浮柄用糸は、前記可溶性芯糸より経編レース地表側に配されて該可溶性芯糸の上を横振りし押さえつけながら地組織に編み込まれ、前記可溶性芯糸は、地組織に直接編み込まれることなく前記立体浮柄用糸にて上から押さえつけられることで経編レース地に保持される状態となり、編成後に前記可溶性芯糸が溶解除去されてなることを特徴とする。
これにより、本発明の立体浮柄部では、立体浮柄用糸が可溶性芯糸の上を横振りしその後可溶性芯糸を溶解除去するため、立体浮柄用糸が高く盛り上がり従来になく立体的な柄を表現できる。可溶性芯糸は立体浮柄用糸を盛り上げるのが目的であるので、従来の浮柄糸のように地組織に直接編み込まれるのではなく、従来の第3の方法の特殊浮柄用糸と同じように地組織に直接編み込まれずに立体浮柄用糸(従来の第3の方法では保持用糸にあたる)にて上から押さえつけられる状態の方が、可溶性芯糸に強い張力を掛けることができ、立体浮柄用糸を高く盛り上げやすい。可溶性芯糸は簡単に抜けてしまう状態であり、また、見た目や触ったときの感触が悪いため編成後に溶解し除去する。
また、前記経編レース地において、前記立体浮柄部の下側で柄糸を横振り挿入しても良い。ジャカード糸などの柄糸を横振り挿入することで、立体浮柄用糸が編み込まれる地組織が幅方向に狭まり、その分だけ立体浮柄用糸が上方に盛り上がる。更に経編レース地の裏面側に立体浮柄用糸が現れなくなり肌触りも良好になる。
また、前記経編レース地において、前記立体浮柄部の一部に、溶融温度が180℃以下である熱融着性の繊維を含む糸を編み込んでも良い。この場合、温水などで可溶性芯糸を溶解した後で熱融着性の繊維を溶融することで、立体浮柄用糸が地組織に強力に融着し糸の飛び出しなどを防止できる。
また、本発明は、前記経編レース地の製造方法として、地組織を編成する地筬より編機前側に柄筬を設けた多枚筬経編機により編成される経編レース地の製造方法において、地組織より経編レース地表側に配する立体浮柄用糸と可溶性芯糸による立体浮柄部を経編レース地の少なくとも一部に形成し、前記立体浮柄部では、前記立体浮柄用糸は、前記可溶性芯糸より経編レース地表側に配して該可溶性芯糸の上を横振りし押さえつけながら地組織に編み込まれる状態とし、前記可溶性芯糸は、地組織に直接編み込まれることなく前記立体浮柄用糸にて上から押さえつけられることで経編レース地に保持される状態とし、編成後に前記可溶性芯糸を溶解除去することを特徴とする。
これにより、従来の浮柄と比べると、本発明の立体浮柄部では、立体浮柄用糸が可溶性芯糸の上を横振りしその後可溶性芯糸を溶解除去するため、立体浮柄用糸が高く盛り上がり従来になく立体的な柄を表現できる。可溶性芯糸は立体浮柄用糸を盛り上げるのが目的であるので、通常の浮柄糸のように地組織に直接編み込まれるのではなく、従来の第3の方法の特殊浮柄用糸と同じように地組織に直接編み込まれずに立体浮柄用糸(従来の第3の方法では保持用糸にあたる)にて上から押さえつけられる状態の方が、可溶性芯糸に強い張力を掛けることができ、それにより立体浮柄用糸を高く盛り上げやすい。可溶性芯糸は簡単に抜けてしまう状態であり、また、見た目や触ったときの感触が悪いため編成後に溶解し除去する。
上記したように本発明の経編レース地は、編成後に溶解除去される可溶性芯糸と可溶性芯糸の上を横振りし編み込まれる立体浮柄用糸により、高く浮き上がりやわらかく膨らんでいるような立体浮柄部を少なくとも一部に有することができ、従来になく柄を立体的に浮き上がらせたデザイン性に優れたものとすることができる。また、浮柄用糸として特殊な糸を使用する必要が無い。
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明するが、本発明は、実施例のものには限定されることはなく、特許請求範囲を逸脱しない範囲において種々の実施が可能である。本発明にかかる経編レース地Aは、地組織を編成する1枚以上の地筬のほかに、柄編成のための複数枚、多い場合は数十枚もしくはそれ以上の柄筬を、地筬より編機前側に備えた経編機により編成される。
図1は本発明の第1実施例の経編レース地を示す拡大平面図である。図2は同上の経編レース地の編成時の立体浮柄部のラッピング状態を示す組織図である。図3は同上の経編レース地の編成時の立体浮柄部の編組織を示す模式図である。図4は同上の経編レース地の編成時の立体浮柄部の斜視模式図である。
この経編レース地Aは、地組織を編成する地糸4として33dtexのナイロン糸を用い、立体浮柄用糸2aとして244dtexのナイロン糸を用い、別の立体浮柄用糸2bとして252dtexのカチオン可染性ポリエステル糸を用い、可溶性芯糸3として124dtexの水溶性ビニロン糸を用いて立体浮柄部1を編成した。その他、浮柄糸と、地糸より後ろ側に配される通常の柄糸と、ジャカード筬により導糸されるジャカード糸と、経編レース地に伸縮性を付与する弾性糸を用いて編成しても良い。なお、図1は編成後に可溶性芯糸を溶解除去してある。
本発明の実施例の経編レース地を編成する経編機としてはカールマイヤー社製ラッシェル機(MRSEJF54/1/24、24ゲージ)を用いた。この経編機には、立体浮柄用糸2や可溶性芯糸3などを導糸する柄筬と地糸4を導糸する地筬との間に、落下板が設けられている。各糸の配列順は、経編機前側より、立体浮柄用糸2、可溶性芯糸3、地糸4となる。地糸4より表側で編目を形成する立体浮柄用糸2は、落下板の作用により挿入組織(フォールプレートラップ)に変わる。これは立体浮柄用糸2が、図2の糸の動きを示すラッピング組織図では編目を形成しているが、図3の実物に近い編組織の模式図ではフォールプレートラップで地糸4に挿入されていることで理解できよう。
図2及び図3に示すように、立体浮柄用糸2は、少なくとも隣のウエールに移行しジグザク状に横振りし、地糸4にフォールプレートラップにて挿入されて編み込まれている。一方、可溶性芯糸3は、地糸4には直接編み込まれず、横振りする立体浮柄用糸2と地糸4の間に挟みこまれることで、経編レース地に保持された格好となる。これは、編目形成糸(地糸)より編機表側の挿入糸(可溶性芯糸)は、編目形成糸(地糸)に編み込まれないからである。立体浮柄用糸は、編目形成糸(地糸)より経編機前側に配されるが、通常の挿入組織ではなくフォールプレートラップであるので、編目形成糸(地糸)に編み込まれる。そして挿入糸(可溶性芯糸)は、編目形成糸(地糸)とフォールプレートラップ糸(立体浮柄用糸)の間に挟み込まれる。立体浮柄部では、可溶性芯糸3の上を立体浮柄用糸2が横振りするので立体浮柄用糸2が可溶性芯糸3の上に乗った状態となる。
すなわち、立体浮柄部においては、可溶性芯糸3に強い張力を与えることで直接影響を受けるのは立体浮柄用糸2だけであり、地組織を形成する地糸4が切れて編成が困難になることはない。通常、立体浮柄用糸2は地糸4よりも太い糸を使用するため糸が切れにくく、可溶性芯糸3に強めの張力を掛けることができる。図4に示すように、可溶性芯糸3は地組織10に編み込まれていない状態なので、可溶性芯糸3に強い張力を掛けるほど可溶性芯糸3は上方に浮き上がり、その上を幅方向(図中のW方向)に横振りする立体浮柄用糸2も高く浮き上がる。
編成後の染色加工の際に可溶性芯糸を温水により溶解除去するが、溶解除去後も一旦高く浮き上がった立体浮柄用糸の状態は維持される。図1の経編レース地は可溶性芯糸を溶解除去し熱セットした後の状態であるが、可溶性芯糸を溶解除去する前と立体浮柄用糸の浮き上がり状態は変わらない。
図5は本発明の第2実施例の経編レース地の編成時の立体浮柄部のラッピング組織を示す組織図である。図6は同上の経編レース地の編成時の立体浮柄部の斜視模式図である。この実施例は立体浮柄部において、地組織より後ろ側の柄糸5である33dtexのナイロン糸により、横振り挿入している点のみが第1実施例と相違する。この場合、柄糸5はジャカード筬と柄筬のどちらによって導糸されていても良い。
図5に示すように、立体浮柄部において、柄糸5を立体浮柄用糸2の編成箇所と同じ箇所にて横振り挿入することで、立体浮柄用糸2が編み込まれている地組織を幅方向(図中のW方向)に締めつけることができ、それにより立体浮柄用糸2の振り幅が狭まり、狭まった分が上方に移動してより盛り上がる。更に、立体浮柄用糸2はフォールプレートラップするため、経編レース地裏面の肌触りがあまり良くないものだが、柄糸5の横振り挿入により立体浮柄用糸2が経編レース地裏面に現れなくなり、肌触りも良好になる。この場合、柄糸5にはナイロン糸に限らず任意の糸を使用することが可能で、ポリエステル糸やレーヨン糸や綿糸やポリウレタン糸などを用いても良い。立体浮柄用糸2が第1実施例より盛り上がる状態を図6に示す。第1実施例の同様な図4と比較すると、立体浮柄用糸2が地組織10に編み込まれる箇所の幅方向(図中のW方向)の間隔が狭くなり、その分上方向に盛り上がっている。この状態は可溶性芯糸3を溶解除去した後も変わらない。
また、立体浮柄部での立体浮柄用糸は、従来の浮柄糸より高く盛り上がる分、糸が引っ掛かり飛び出る危険性が増すので、糸が引っ掛かっても飛び出ないよう、立体浮柄用糸自体、あるいは立体浮柄用糸と接する糸に、溶融温度が180℃以下の熱融着性の繊維を含む糸を用いても良い。例えば、溶融温度が160℃で繊度が56dtexの低融点ナイロン糸を柄筬にて導糸し、立体浮柄用糸と同じ箇所に編み込まれるように挿入して経編レース地を編成する。その後、染色加工の際に可溶性芯糸を温水で溶解除去した後、185℃で熱セットして低融点ナイロン糸を溶融して立体浮柄用糸と地糸を融着することで、立体浮柄用糸の飛び出しを防止できる。
また、立体浮柄用糸は、立体浮柄部以外では可溶性芯糸の上を横振りする必要はなく、可溶性芯糸から離れて通常の浮柄を形成しても良い。また、可溶性芯糸も立体浮柄部以外では地組織に直接編み込まれていない状態である必要はなく、フォールプレートラップや編目形成を行い、直接地組織に編み込まれていても良い。
図7は、本発明の経編レース地の編成時の立体浮柄用糸2と可溶性芯糸3の組織のバリエーションを示している。地組織を形成する地糸など他の糸は図が見づらくなるため図示していない。立体浮柄部1となる部分では、立体浮柄用糸2は、可溶性芯糸3の上を2ウエール間横渡りしながらフォールプレートラップし地組織に編み込まれる状態であり、可溶性芯糸3は、フォールプレートラップをせず地組織に直接編み込まれず、立体浮柄用糸2にて上から押さえつけられて地組織との間に挟みこまれて経編レース地に保持される状態である。従来の浮柄となる部分6では、立体浮柄用糸2は、任意の位置でフォールプレートラップし浮柄を形成して地組織に編み込まれる状態であり、可溶性芯糸3も立体浮柄用糸2に重ならない任意の位置でフォールプレートラップし地組織に編み込まれる状態である。この場合、可溶性芯糸3は必ずしもフォールプレートラップをしなければならないわけではないが、フォールプレートラップをせずに経編レース地に保持されない状態が長く続きすぎると、可溶性芯糸3が加工工程の際に引っ掛かるなどの不都合が生じる恐れがある。また、その際可溶性芯糸3は、立体浮柄部1と従来の浮柄部6のどちらでも編成できるように、張力を調整して編まなければならない。なお、図示していないが、複数本の立体浮柄用糸2にて1本又は複数本の可溶性芯糸3の上を同時に横振りして立体浮柄部1を形成してもよく、逆に複数本の可溶性芯糸3の上を1本又は複数本の立体浮柄用糸2にて横振りしても良い。
本発明を実施するにあたって、立体浮柄用糸は、ナイロン糸やポリエステル糸である必要はなく、綿糸やレーヨン糸など任意の糸を使用することができ、糸の太さにも制限はないが、細すぎると立体感に欠け、あまり太いと肌触りが悪くなり編成もしづらくなるため、繊度は44〜700dtexが望ましい。また、可溶性芯糸は、水溶性ビニロン糸である必要はなく、特定の作用で完全に溶ける糸であれば任意の糸を使用することができ、糸の太さにも制限はないが、細すぎると十分に立体浮柄用糸を持ち上げることができず、太すぎても効果はあまり変わらないため、繊度は44〜300dtexが望ましい。なお、立体浮柄部の立体浮柄用糸をフォールプレートラップでなく編目形成にて編成することも可能であるが、フォールプレートラップと比べると編成のし易さでやや劣る。また、立体浮柄部は、経編レース地の任意の箇所に設けることができ、経編レースの一部に設けても良いし、あるいは経編レース地の全領域に設けても良い。例えば、経編レース地縁部のピコットを立体浮柄部で形成することも可能である。
図8は、本発明の経編レース地Aをショーツの前身頃部7に使用した例を示している。立体浮柄部1aと1bがライン状に配されており、立体浮柄部1aと1bの外観の違いは、それぞれの立体浮柄用糸の太さを変えたり、それぞれの立体浮柄用糸の振り幅を変えたりするなどして表現可能である。
図9は本発明の経編レース地Aをブラジャーのカップ部8に使用した例を示している。この柄は、図7の立体浮柄部1と同様な立体浮柄部1cと、図7の従来の浮柄となる部分6と同様な従来浮柄部6aとが連続することで柄形成されている。すなわち、立体浮柄部1cにおいては、立体浮柄用糸は可溶性芯糸の上を横振りしフォールプレートラップにて地組織に編み込まれており、可溶性芯糸は地組織に直接編み込まれず立体浮柄糸にて押さえつけられた後溶解除去されており、従来浮柄部6aにおいては、立体浮柄用糸は可溶性芯糸が配されていない箇所を横振りしフォールプレートラップにて地組織に編みこまれており、可溶性芯糸は立体浮柄用糸にて押さえつけられることなくフォールプレートラップにて直接地組織に編み込まれた後、溶解除去されている。
本発明は、ブラジャー、ショーツ、キャミソール等の女性用下着やアウターを始めとする各種衣料に好適に利用できる。
本発明の経編レース地の1実施例を示す拡大平面図である。 同上の経編レース地のラッピング状態を示す組織図である。 同上の経編レース地の編組織を示す模式図である。 同上の経編レース地の立体浮柄部の斜視模式図である。 本発明の経編レース地の他の実施例のラッピング状態を示す組織図である。 同上の経編レース地の立体浮柄部の斜視模式図である。 立体浮柄用糸と可溶性芯糸のラッピング状態を示す組織図である。 本発明の経編レース地のショーツでの使用例を示す略示正面図である。 本発明の経編レース地のブラジャーでの使用例を示す略示斜視図である。 従来の技術に基づく経編レース地の拡大平面図である。 同上の経編レース地の編組織を示す模式図である。 同上の経編レース地の通常浮柄部の斜視模式図である。 従来の技術に基づく他の経編レース地の拡大平面図である。 同上の経編レース地の編組織を示す模式図である。 同上の経編レース地の特殊浮柄部の斜視模式図である。
符号の説明
A…経編レース地、1…立体浮柄部、2…立体浮柄用糸、3…可溶性芯糸、4…地糸、5…柄糸、6…従来の浮柄部、7…ショーツ前身頃部、8…ブラジャーカップ部、9…浮柄糸、10…地組織、11…特殊浮柄部、12…特殊浮柄用糸、13…保持用糸

Claims (4)

  1. 地組織を編成する地筬より編機前側に柄筬を設けた多枚筬経編機により編成される経編レース地において、地組織より経編レース地表側に配される立体浮柄用糸と可溶性芯糸により形成される立体浮柄部を少なくとも一部に有してなり、前記立体浮柄部では、前記立体浮柄用糸は、前記可溶性芯糸より経編レース地表側に配されて該可溶性芯糸の上を横振りし押さえつけながら地組織に編み込まれ、前記可溶性芯糸は、地組織に直接編み込まれることなく前記立体浮柄用糸にて上から押さえつけられることで経編レース地に保持される状態となり、編成後に前記可溶性芯糸が溶解除去されてなることを特徴とする経編レース地。
  2. 前記立体浮柄部の下側で柄糸を横振り挿入してなる請求項1に記載の経編レース地。
  3. 前記立体浮柄部の一部に、溶融温度が180℃以下である熱融着性の繊維を含む糸を編み込んでなる請求項1又は2に記載の経編レース地。
  4. 地組織を編成する地筬より編機前側に柄筬を設けた多枚筬経編機により編成される経編レース地の製造方法において、地組織より経編レース地表側に配する立体浮柄用糸と可溶性芯糸による立体浮柄部を経編レース地の少なくとも一部に形成し、前記立体浮柄部では、前記立体浮柄用糸は、前記可溶性芯糸より経編レース地表側に配して該可溶性芯糸の上を横振りし押さえつけながら地組織に編み込まれる状態とし、前記可溶性芯糸は、地組織に直接編み込まれることなく前記立体浮柄用糸にて上から押さえつけられることで経編レース地に保持される状態とし、編成後に前記可溶性芯糸を溶解除去することを特徴とする経編レース地の製造方法。
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