JP5404119B2 - 筒状編地及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主として衣料に使用する筒状編地、特に凹凸表現と色差表現を両立可能にした筒状編地及びその製造方法に関するものである。
従来より、各種の衣料等に使用する経編編成による筒状編地として、表裏の編地部が、それぞれジャカード筬を含む2枚筬によって編成されたジャカード経編地からなる筒状編地が知られている。
例えば、特許文献1にはダブルジャカード筬付きダブルラッセル機により筒状に編成される衣類用の無縫製生地について記載され、特許文献2にはジャカード筬を備えるダブルラッセル編機により編成される衣類用の筒状編地について記載され、特許文献3には経編編成により筒状に編立てられる無縫製製品用生地について記載され、さらに特許文献4には筒状に編成される衣料製品用の経編地について記載されている。
これらの筒状編地は、編地部表面及び裏面において、凹凸表現と色差表現を両立させることは考慮されていないものであり、また両立することができないものであった。
すなわち、前記のように編成される筒状編地は、表裏の編地部が基本的に2枚筬で、しかもジャカード筬の組織を除く他の筬による組織が鎖組織を基本とすることもあって、編地部表面ではジャカード組織の変化によりある程度の立体模様(凹凸表現)を表現できるものの、その凹凸の程度は小さく、しかも色差による模様の表現(色差表現)はできないものであり、また、編地部裏面(内側面)については、ジャカード筬の糸と他の筬の糸の異染性により色差表現は可能であるが、凹凸を表現することはできないものであった。
特開2001−164448号公報 特開2001−303415号公報 特開2004−91971号公報 特再WO2006−106975号公報
本発明は、ジャカード経編地からなる衣料等に用いる筒状編地で、特に編地部表面及び裏面のいずれにおいても凹凸表現と色差表現を両立可能にした筒状編地とその製造方法を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、経編編成により、製品パターンに応じた一定長さの筒状部が連続して編成されてなる筒状編地であって、筒状編地の表裏編地部がそれぞれジャカード組織で編成されてなり、表裏編地部の少なくとも一方は、ジャカード筬を含む少なくとも3枚の筬を使用して編成され、かつ、少なくとも3枚の筬のうちのジャカード筬の糸が弾性糸であって、該弾性糸が基本組織に対してジャカード制御により横振り幅を変化させた組織を適宜組み合わせて編成され、残りの筬により編成される糸が非弾性糸であって、該非弾性糸がダブルデンビ組織、又はハーフ組織で編成されてなることを特徴とする。
前記の筒状編地において、ジャカード筬により編成される弾性糸が、デンビ組織を基本組織にして、ジャカード制御により横振り幅を変化させたコード組織と鎖組織とを適宜組み合わせて編成されてなるものである。
前記の筒状編地において、ジャカード筬に使用する弾性糸と、他の筬に使用する非弾性糸とが、それぞれ異種の染料により染色可能な異染性の糸よりなるものである。
また、本発明は、製品パターンに応じた筒状部が連続して編成されてなる筒状編地の製造方法であって、ジャカード筬を備えるダブルラッセル編機により、前記筒状編地の表裏編地部をジャカード組織で編成してなり、表裏編地部の少なくとも一方は、ジャカード筬を含む3枚の筬を使用して編成することとして、3枚の筬のうちの1枚のジャカード筬に弾性糸を配して、基本組織に対してジャカード制御により横振り幅を変化させた組織を適宜組み合わせて編成し、残り2枚の筬に非弾性糸を配して、ダブルデンビ組織又はハーフ組織で編成することを特徴とする。
前記の筒状編地の製造方法において、ジャカード筬に配したる弾性糸を、デンビ組織を基本組織にして、ジャカード制御により横振り幅を変化させた鎖組織と、コード組織とを適宜組み合わせて編成するものとする。
上記したように本発明によれば、編地部表面及び裏面のいずれにおいても、凹凸表現と色差表現を両立した筒状編地を提供できる。これにより、ジャカード経編地からなる筒状編地よりなる衣料製品として、編地部表面及び裏面のいずれが製品表面であっても、凹凸表現と色差表現の両立により、従来に例のない装飾性、意匠性を有することになり、ひいてはリバーシブルな使用も可能にできる。
本発明の筒状編地の製造に使用するダブルラッセル編機の要部を示す概略図である。 本発明の筒状編地の編成状態の一部を切欠した略示図である。 本発明で利用するジャカード組織(A)(B)(C)を例示するラッピング状態の組織図である。 本発明の筒状編地の凸部形成部分(A)と凹部形成部分(B)の模式図である。 実施例1の筒状編地の表裏編地部の組織図である。 比較例1の筒状編地の表裏編地部の組織図である。
次に本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本発明の筒状編地1は、前後2列のニードル列を有し、かつジャカード装置により横振り運動が制御されるダブルのジャカード筬を備える、図1に例示のダブルラッセル編機により経編編成されてなるもので、図2のように、衣料等の製品パターンに応じた一定長さの筒状部2が該製品パターンを1単位として編方向に繰り返し連続して編成されてなる。図2では、前記筒状部2の製品パターンが、シャツ等の衣料に対応したパターンをなす例を示しており、2aは製品の前身頃になる表編地部、2bは後身頃になる裏編地部を示している。
図1において、N1,N2はそれぞれ編機幅方向に多数の並列してなる前後のニードル、T1,T2は前後の針釜(トリックプレート)を示し、L1〜L6はそれぞれ編成に使用する筬を示し、このうちL3とL4はジャカード筬を示している。筬L1〜L3が衣料製品の前身頃となる表編地部1aの編成に使用され、筬L4〜L6が衣料製品の後身頃になる裏編地部1bの編成に使用される。Y1〜Y6はそれぞれ前記各筬L1〜L6のガイド部G1〜G6に通糸される編糸を示している。B1〜B6は各編糸のビームを示す。
前記の筒状編地1は、表裏編地部2a,2bを前後のニードル列により同時に編成し、さらに、表編地部2aと裏編地部2bとを、衣料等の製品の開口部を除く輪郭に相当する部分で部分的に一体化させるように相互に接結編成して、前記筒状部2が衣料等の製品パターンをなすように編成するものであり、特には、緯方向(編幅方向)に1列もしくは複数列で、編方向に前記製品パターンを繰り返し連続して編成するものである。図中の3は表裏編地部2a,2bを接結編成した接結部を示す。
そして、前記の筒状編地1の編成において、表裏編地部2a,2bは、それぞれジャカード組織で編成するが、本発明の場合は、表裏編地部2a,2bの少なくとも一方の編地部、すなわち表編地部2a及び/又は裏編地部2b(図の場合は表裏編地部2a,2bの双方)を、1枚のジャカード筬L3又はL4を備える少なくとも3枚の筬L1〜L3又はL4〜L6を使用して編成することとし、特に、前記の3枚の筬L1〜L3又はL4〜L6のうち、1枚のジャカード筬L3又はL4には弾性糸を配して、該弾性糸を、ジャカード筬の基本組織に対して、ジャカード制御により横振り幅を変化させた組織を適宜組み合わせて編成する。
例えば、ジャカード筬L3又はL4の基本組織を、図3(A)のように、隣接するウエールで交互に編目形成する1×1のデンビ組織として、ジャカード制御により適宜横振り幅を変化させて、同図(B)のように3ウエールに渡って編目ループを形成する1×2のコード組織と、同図(C)のように同一ウエールで編目ループを形成する鎖組織とを適宜組み合わせて編成する。
また、残りの各2枚の筬(地筬)L1,L2又はL5,L6には非弾性糸を配して、該非弾性糸をダブルデンビ組織、又は、デンビ組織とコード組織とを組み合わせたハーフ組織により編成する。
本発明の場合は、色差表現のために、前記ジャカード筬L3又はL4に使用する弾性糸と、他の筬L1,L2又はL5,L6に使用する非弾性糸とには、基本的に、それぞれ異種の染料により染色可能な異染性の糸が使用される。例えば、ジャカード筬L3又はL4に使用する弾性糸としては、カチオン染料に対して不染性で、かつ、酸性染料により染色可能な糸、例としてポリウレタン弾性糸等にナイロン糸をカバーリングした糸を使用し、また、前記筬L1,L2又はL5,L6の非弾性糸としては、前記酸性染料に対しては不染性で、かつ、カチオン染料により染色可能なカチオン可染糸を用いて、前記のように編成する。
本発明は、上記のように編成して、ジャカード筬L3又はL4による弾性糸のジャカード組織と、他の2枚の筬(地筬)L1,L2又はL5,L6による非弾性糸のダブルデンビ組織又はハーフ組織とを組み合わせることにより、得られる筒状編地1は、例えば、編立て上の編地部2a,2bのそれぞれ表面及び裏面の双方において、凹凸表現と色差表現が両立したものになる。
すなわち、前記弾性糸のジャカード組織を、例えば基本となるデンビ組織に対してジャカード制御によりコード組織又は鎖組織として、これを非弾性糸の前記ダブルデンビ組織又はハーフ組織と組み合わせたことにより、編立て上の編地部表面においては立体感を呈する凹凸表現のみでなく、色差表現も可能になり、また編立て上の編地部裏面(内側面)においては、色差表現のみでなく、凹凸表現も可能になり、これらを両立できることになる。
前記の凹凸表現について説明する。図4(A)と(B)は、それぞれ前記凹凸表現における凸部形成部分と凹部形成部分の模式図で、ジャカード糸(ジャカード筬L3,L4の糸)のコード組織及び鎖組織と、ジャカード糸以外の地組織の糸(筬L1,L2又はL5,L6の糸)の組織とのシンカーループの図を表している。図中の○は編針による編目形成部分を示す。
凸部形成部分においては、図4(A)のように、ジャカード糸がコース間において2針間にアンダーラップして3ウエールに渡るコード組織をなし、また、地組織の糸は、ジャカード糸に隣接する筬L2又はL5の糸がジャカード糸と反対方向に、他の筬L1又はL6の糸が、ジャカード糸と同方向に(又は(B)図のように反対方向に)、各々1針間アンダーラップして隣接するウエール間に渡るダブルデンビ組織をなしている。これにより、コース間の隣接する各ウエール間には糸の重なりが4本で、かつ、ジャカード糸とこれに隣接する地組織の糸(筬L2又はL5の糸)とのアンダーラップの方向が反対方向になっている。しかも、ジャカード糸には、上記したように弾性糸が使用されるために、前記ジャカード糸と1本の地組織の糸とはウェール間で編地を引き寄せ合う方向に張力が働くため、コース間での緯方向(編幅方向)の糸の重なりがさらに多くなって、ループ密度(糸密度)も増し、その結果、従来の2枚筬で、かつ地組織の糸を鎖組織にした場合に比して、生地厚が後述の凹部に比べて大きくかつ高くなり、編地部表面及び裏面(シンカーループ側)でも立体感を呈する凸部が形成されることになる。すなわち、ジャカード筬によって編成する組織をコード組織にすることによって、凸模様を表現できる。
また、凹部形成部分においては、図4(B)のように、ジャカード糸はアンダーラップが行われずに同じ編針で編成される鎖組織をなしている。また、地組織の糸は、同方向に(又は(A)図のように互いに反対方向に)、各々1針間アンダーラップするダブルデンビ組織をなしている。これにより、コース間の隣接する各ウエール間には糸の重なりが2本であり、生地厚が薄くなっている。特に、ジャカード糸は、隣接するウエールへのアンダーラップを行わないために、ジャカード糸が弾性糸であっても、ウエール間で編地を引き寄せる力が弱くなっており、また編糸の重なりも少なく、前記の凸部に比べて編地の糸密度が疎になり、その結果、生地厚が凸部よりも薄くなって、編地部表面及び裏面が凹状に表れる。すなわち、ジャカード筬によって編成する組織を鎖組織にすることによって、凹模様を表現できる。
さらに、ジャカード筬により編成する組織をデンビ組織にすることにより、殆ど凹凸のない表面を呈することになる。
したがって、前記のジャカード筬により編成する組織を、基本となるデンビ組織に対して、鎖組織、コード組織を、表現しようとする凹凸模様や柄模様に応じて適宜選択的に組み合わせて編成することにより、様々な凹凸模様を含む柄表現が可能になる。
また、色差表現については、上記したように編成されるジャカード筬L3又はL4に使用する弾性糸と、他の筬L1,L2又はL5,L6に使用する非弾性糸とに、異種の染料(例えば酸性染料とカチオン染料)により染色可能な異染性の糸を使用して、編成後に、弾性糸の染色が可能な染料(例えば酸性染料)による染色と、非弾性糸を染色可能な染料(例えばカチオン染料)による染色との後染め加工を実施することにより、前記弾性糸及び非弾性糸をそれぞれの色に染め分けることができ、これにより、編地部表面及び裏面において色差模様を表現することができる。
すなわち、本発明の筒状編地の場合、ジャカード筬L3又はL4による鎖組織、デンビ組織、コード組織と、他の筬L1,L2又はL5,L6によるダブルデンビ組織又はハーフ組織の組合せたことにより、例えば、ジャカード組織がデンビ組織又はコード組織である部分では、編地部表面(外側面)には、主に他の筬の組織が露出することになる。また、ジャカード組織が鎖組織である部分では、編地部表面(外側面)には、ジャカード筬の糸が弾性糸であることもあって、主にジャカード組織の糸(ループ部分)が露出することになる。
なお、編地部裏面(内側面)においては、ジャカード組織がデンビ組織又はコード組織の部分では、該ジャカードの糸のシンカーループが露出し、また鎖組織の部分では、主に他の筬の組織が露出することになる。
そのため、編成後の後染め加工により前記のように染め分けることにより、編地部表面及び裏面において、模様の色差表現が可能になる。
また、本発明は、緯方向(編幅方向)の伸縮性も任意に調整できる。すなわち、ジャカード筬によって編成する組織がコード組織又はデンビ組織である場合、その編成部分は、緯方向に対する伸縮性が大きく(ジャカード組織が鎖組織である部分に比して)なり、また、ジャカード筬によって編成する組織が鎖組織である場合、その編成部分は、緯方向に対する伸縮性が小さく(前記のコード組織又はデンビ組織の部分に比して)なる。そのため、ジャカード筬による組織の範囲や位置を適宜調整して設定することにより、任意の個所に伸縮性を付与でき、かつその伸縮性を任意に調整でき、衣料製品としての機能性を付与することができる。
さらに、ジャカード筬以外の他の筬による組織をダブルデンビ組織又はハーフ組織としたことにより、筒状編地の生地強度を高めることができる。
[実施例1]
ジャカード筬を備えるダブルラッセル編機(カールマイヤー社製 RDPJ6/2N−24E)を用い、筬L1,L6にはカチオン可染糸として56T30fの生糸を使用し、筬L2,L5にはカチオン可染糸として84T48fの仮撚糸を使用し、またジャカード筬L3,L4にはポリウレタン弾性糸44Tに44T34fのナイロン仮撚糸をカバーリングした糸を使用し、それぞれフルセットで通糸して、図5の組織のように、筬L1,L6及びL2,L5はそれぞれデンビ組織の地組織を編成し、ジャカード筬L3,L4は鎖編とコード編の二つの組織で柄を形成するように表裏編地部を編成した。同時に、製品パターンに応じた筒状部を形成するように、表裏編地部の一部を公知の手法により接結編成して、筒状編地を得た。
編成後、黒色のカチオン染料を用いた染色処理と、赤色の酸性染料を用いた染色処理により両染めを実施した。
得られた筒状編地について、定荷重伸長率(%)、定荷重伸長回復率(%)を、JIS L1096 B−1法に準じて測定し、布帛の破裂強度(kpa)を、JIS L10188.17.1A法(ミューレン形法)に準じて測定した。また、凹凸差(mm)を厚み測定器)にて計測した。同時に色差表現を下記のように評価した。その結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1と同様のダブルラッセル編機を使用し、筬L1,L6を使用せずに、筬L2,L5にカチオン可染糸として84T48fの仮撚糸を使用し、またジャカード筬L3,L4にはポリウレタン弾性糸44Tに44T34fのナイロン仮撚糸をカバーリングした糸を使用し、それぞれフルセットで通糸して、図6の組織のように、筬L2,L5は鎖組織で編成し、またジャカード筬L3,L4は鎖編とコード編の二つの組織で柄を形成するように表裏編地部を編成した。同時に、製品パターンに応じた筒状部を形成するように、表裏編地部の一部を公知の手法により接結編成して、筒状編地を得た。
編成後、実施例1と同様に、黒色のカチオン染料を用いた染色処理と、赤色の酸性染料を用いた染色処理により両染めを実施した。
得られた筒状編地について、実施例1と同様に、定荷重伸長率(%)、定荷重伸長回復率(%)、布帛の破裂強度(kpa)、凹凸差(mm)をそれぞれ測定し、同時に色差表現を評価した。その結果を表1に示す。
〔色差表現の評価〕
○:準じて測定柄がはっきりわかる
×:色差が弱くぼやけている
Figure 0005404119
上記の結果から明らかなように、実施例1の場合、筒状編地の編地部表面においては、ジャカード筬L3,L4を鎖編した部分は凹になり、色はジャカード組織の糸による赤が主として表現された。また、ジャカード筬L3,L4をコード編した部分は凸になり、色は地組織の黒で表現された。筒状編地の編地部裏面(内側面)においては、ジャカード筬L3,L4を鎖編した部分は凹、コード編した部分は凸になるが、色は前記とは逆に、鎖編した部分は黒、コード編した部分は赤で表現された。すなわち、編地部表面及び裏面の双方ともに、凹凸差が大きく、しかも色差も表現できた。
これに対し、比較例1の場合は、筒状編地の編地部表面においては、ジャカード組織の鎖編の部分とコード編の部分との凹凸の程度が弱く、色差も殆ど表現できていないものであった。また編地部裏面(内側面)についても、色差はあるものの、凹凸差が殆どないものであった。
また、実施例1の場合、布帛の破裂強度が、鎖編の部分、コード編の部分のいずれも比較例1のものに比して高くなっている。
本発明は、主として無縫製衣料等の衣料その他の筒状繊維製品に好適に利用できる。
1…筒状編地、2…筒状部、2a,2b…表裏編地部、3…接結部。

Claims (5)

  1. 経編編成により、製品パターンに応じた一定長さの筒状部が連続して編成されてなる筒状編地であって、筒状編地の表裏編地部がそれぞれジャカード組織で編成されてなり、
    表裏編地部の少なくとも一方は、ジャカード筬を含む少なくとも3枚の筬を使用して編成され、かつ、3枚の筬のうちのジャカード筬の糸が弾性糸であって、該弾性糸が基本組織に対してジャカード制御により横振り幅を変化させた組織を適宜組み合わせて編成され、残りの筬により編成される糸が非弾性糸であって、該非弾性糸がダブルデンビ組織、又はハーフ組織で編成されてなることを特徴とする筒状編地。
  2. ジャカード筬により編成される弾性糸が、デンビ組織を基本組織にして、ジャカード制御により横振り幅を変化させた鎖組織と、コード組織とを適宜組み合わせて編成されてなる請求項1に記載の筒状編地。
  3. ジャカード筬に使用する弾性糸と、他の筬に使用する非弾性糸とが、それぞれ異種の染料により染色可能な異染性の糸よりなる請求項1又は2に記載の筒状編地。
  4. 製品パターンに応じた筒状部が連続して編成されてなる筒状編地の製造方法であって、ジャカード筬を備えるダブルラッセル編機により、前記筒状編地の表裏編地部をジャカード組織で編成してなり、
    表裏編地部の少なくとも一方は、ジャカード筬を含む3枚の筬を使用して編成することとして、3枚の筬のうちの1枚のジャカード筬に弾性糸を配して、基本組織に対してジャカード制御により横振り幅を変化させた組織を適宜組み合わせて編成し、残り2枚の筬に非弾性糸を配して、ダブルデンビ組織又はハーフ組織で編成することを特徴とする筒状編地の製造方法。
  5. ジャカード筬に配したる弾性糸を、デンビ組織を基本組織にして、ジャカード制御により横振り幅を変化させた鎖組織と、コード組織とを適宜組み合わせて編成する請求項に記載の筒状編地の製造方法。
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