JP2010105793A - 産業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者の疲労を軽減できる産業車両を提供する。
【解決手段】産業車両1は、荷役用シリンダ4と、操作者の荷役用シリンダ4に対する操作が入力される操作手段としてのダイヤル12と、ダイヤル12からの出力信号に基づいて荷役用シリンダ4を制御する制御手段としてのコントローラ29、油圧回路60とを備える。ダイヤル12は、操作者が動かした指先の変位量に対応する第1変位量D1と、指先の変位速度に対応する第1変位速度V1とを出力信号として制御手段に伝達する。コントローラ29は、第1変位量D1に基づいて荷役用シリンダ4の変位量である第2変位量D2を算出し、かつ第1変位速度V1に基づいて荷役用シリンダ4の変位速度である第2変位速度V2を算出する算出手段21と、荷役用シリンダ4を第2変位速度V2で駆動して第2変位量D2まで変位させる駆動制御手段としての油圧回路60とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】産業車両1は、荷役用シリンダ4と、操作者の荷役用シリンダ4に対する操作が入力される操作手段としてのダイヤル12と、ダイヤル12からの出力信号に基づいて荷役用シリンダ4を制御する制御手段としてのコントローラ29、油圧回路60とを備える。ダイヤル12は、操作者が動かした指先の変位量に対応する第1変位量D1と、指先の変位速度に対応する第1変位速度V1とを出力信号として制御手段に伝達する。コントローラ29は、第1変位量D1に基づいて荷役用シリンダ4の変位量である第2変位量D2を算出し、かつ第1変位速度V1に基づいて荷役用シリンダ4の変位速度である第2変位速度V2を算出する算出手段21と、荷役用シリンダ4を第2変位速度V2で駆動して第2変位量D2まで変位させる駆動制御手段としての油圧回路60とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は産業車両に関する。
特許文献1に従来の産業車両が開示されている。この産業車両はフォークリフトである。このフォークリフトは、作動油を供給可能な油圧ポンプと、リフト用油圧シリンダやチルト用油圧シリンダである荷役用シリンダと、運転席に設けられたリフト操作レバーやチルト操作レバーである操作レバーと、操作レバーを前方又は後方へ傾動させる操作に基づいて荷役用シリンダへの作動油の供給又は排出を制御する制御弁とを備えている。
この産業車両では、操作者が操作レバーの上端のノブを握った状態で腕を前後させて操作レバーを前方又は後方に傾動させることにより、制御弁が荷役用シリンダへの作動油の供給又は排出を切り替えて、荷役用シリンダを伸縮させるようになっている。
ところで、上記従来の産業車両では、荷役作業の際、操作者が頻繁に腕を前後させて操作レバーを操作しなければならないため、操作者が疲労を感じ易い。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、操作者の疲労を軽減できる産業車両を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の産業車両は、荷役用シリンダと、操作者の前記荷役用シリンダに対する操作が入力される操作手段と、前記操作手段からの出力信号に基づいて前記荷役用シリンダを制御する制御手段とを備えた産業車両において、
前記操作手段は、前記操作者が動かした指先の変位量に対応する第1変位量と、前記指先の変位速度に対応する第1変位速度とを前記出力信号として前記制御手段に伝達するものであり、
前記制御手段は、前記第1変位量に基づいて前記荷役用シリンダの変位量である第2変位量を算出し、かつ前記第1変位速度に基づいて前記荷役用シリンダの変位速度である第2変位速度を算出する算出手段と、前記荷役用シリンダを前記第2変位速度で駆動して前記第2変位量まで変位させる駆動制御手段とを有するものであることを特徴とする。
前記操作手段は、前記操作者が動かした指先の変位量に対応する第1変位量と、前記指先の変位速度に対応する第1変位速度とを前記出力信号として前記制御手段に伝達するものであり、
前記制御手段は、前記第1変位量に基づいて前記荷役用シリンダの変位量である第2変位量を算出し、かつ前記第1変位速度に基づいて前記荷役用シリンダの変位速度である第2変位速度を算出する算出手段と、前記荷役用シリンダを前記第2変位速度で駆動して前記第2変位量まで変位させる駆動制御手段とを有するものであることを特徴とする。
このような構成である本発明の産業車両では、操作手段に対して、操作者が指先を動かして荷役用シリンダに対する操作を入力すると、操作手段は、操作者が動かした指先の変位量に対応する第1変位量と、指先の変位速度に対応する第1変位速度とを出力信号として制御手段に伝達する。そうすると、制御手段において、算出手段は、第1変位量に基づいて荷役用シリンダの変位量である第2変位量を算出し、かつ第1変位速度に基づいて荷役用シリンダの変位速度である第2変位速度を算出する。そして、駆動制御手段は、荷役用シリンダを第2変位速度で駆動して第2変位量まで変位させる。こうして、この産業車両では、操作者が指先を動かす動作だけで荷役用シリンダを容易に操作できる。
したがって、本発明の産業車両は、操作者の疲労を軽減できる。
本発明の産業車両において、操作手段は、操作者が指先を動かす動作により一方側又は他方側に回動するダイヤルを有し、ダイヤルの回転角度を第1変位量とし、かつダイヤルの回転速度を第1変位速度として制御手段に伝達するものであり得る(請求項2)。
上記ダイヤルとしては、例えば、コンピュータのインターフェースとして一般的なマウスのスクロールホイールを採用することができる。この場合、この産業車両では、操作者がダイヤルを指先で動かす動作を行うだけで、荷役用シリンダを容易に操作できる。
また、本発明の産業車両において、操作手段は、操作者が指先を一方側又は他方側に動かす動作を検出する感圧パッドを有し、指先を感圧パッドに当接させながら動かす変位量を第1変位量とし、指先を感圧パッドに当接させながら動かす変位速度を第1変位速度として制御手段に伝達するものであり得る(請求項3)。
上記感圧パッドとしては、例えば、ノートパソコンやPDAのインターフェースとして、マウスの替わりに用いられるものを採用することができる。この場合、この産業車両では、操作者が指先を感圧パッドに当接させながら動かす動作を行うだけで、荷役用シリンダを容易に操作できる。
本発明の産業車両は、作動油を供給可能な油圧供給源を備え、
前記荷役用シリンダは、前記油圧供給源から第1供給経路を介して前記作動油が供給されれば一方側に変位し、前記油圧供給源から第2供給経路を介して前記作動油が供給されれば他方側に変位する油圧シリンダであり、
前記駆動制御手段は、回転可能な入力軸と、前記油圧供給源と前記油圧シリンダとの間に介在し、前記入力軸の正方向の回転に比例する量の前記作動油を前記第1供給経路から前記油圧シリンダに供給し、前記入力軸の逆方向の回転に比例する量の前記作動油を前記第2供給経路から前記油圧シリンダに供給するロータリーバルブと、前記第2変位量及び前記第2変位速度に基づいて前記入力軸を正方向又は逆方向に回転駆動する電動モータとを有し得る(請求項4)。
前記荷役用シリンダは、前記油圧供給源から第1供給経路を介して前記作動油が供給されれば一方側に変位し、前記油圧供給源から第2供給経路を介して前記作動油が供給されれば他方側に変位する油圧シリンダであり、
前記駆動制御手段は、回転可能な入力軸と、前記油圧供給源と前記油圧シリンダとの間に介在し、前記入力軸の正方向の回転に比例する量の前記作動油を前記第1供給経路から前記油圧シリンダに供給し、前記入力軸の逆方向の回転に比例する量の前記作動油を前記第2供給経路から前記油圧シリンダに供給するロータリーバルブと、前記第2変位量及び前記第2変位速度に基づいて前記入力軸を正方向又は逆方向に回転駆動する電動モータとを有し得る(請求項4)。
上記ロータリーバルブとしては、例えば、車両の油圧式パワーステアリング装置等に利用される「オービットロール」(登録商標)を採用することができる。このロータリーバルブは、流路の断面積を増減させて作動油の供給量を調整するリニア制御弁と比較して、油圧シリンダへの作動油の供給をより正確に行うことができる。
この場合、この産業車両では、入力軸とロータリーバルブと電動モータとを有する駆動制御手段により、油圧シリンダを第2変位速度で駆動して第2変位量まで変位させる制御をより正確に実施できる。
また、この産業車両では、油圧供給源が故障してロータリーバルブに高圧の作動油が供給されなくなった場合であっても、電動モータが入力軸を回転駆動することにより、ロータリーバルブ内のメータリング機構がポンプとして作用し、作動油を第1供給経路又は第2供給経路から油圧シリンダに供給することができる。このため、この産業車両は、油圧供給源が故障した場合でも、油圧シリンダを操作して安全な状態に復帰させることができる。
本発明の産業車両は、ロータリーバルブから第1供給経路又は第2供給経路を通じて油圧シリンダに供給される作動油の量に基づいて、油圧シリンダの変位量を推測する変位量推測手段を備え得る(請求項5)。
この場合、この産業車両は、油圧シリンダの変位量を簡易な方法で把握できる。具体的な推測方法としては以下の手段を採用し得る。(1)入力軸に回転センサを設けて、入力軸の回転数を直接検出する。(2)電動モータの回転数から、それに対応する入力軸の回転数を求める。電動モータが減速機を有していれば、その減速比を考慮する。そして、これらの手段において、[入力軸の回転数]に[入力軸が1回転する毎にロータリーバルブが供給する作動油の量]を乗じることにより、[油圧シリンダに供給される作動油の量]を算出する。そして、油圧シリンダに供給される作動油の量と、油圧シリンダ内の作動油を貯めるシリンダやピストンの寸法とにより、油圧シリンダの変位量を推測する。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の産業車両の具体的態様であるフォークリフト1は、車体フレーム2と、その上方に設けられた運転室10と、その前部に立設されたマスト3とを備えている。マスト3は、車体フレーム2に対して下端側で傾動可能に支持された左右一対のアウタマスト3aと、その内側に昇降可能に装備されたインナマスト3bとからなる。
図1に示すように、実施例の産業車両の具体的態様であるフォークリフト1は、車体フレーム2と、その上方に設けられた運転室10と、その前部に立設されたマスト3とを備えている。マスト3は、車体フレーム2に対して下端側で傾動可能に支持された左右一対のアウタマスト3aと、その内側に昇降可能に装備されたインナマスト3bとからなる。
両アウタマスト3aの後ろ側には、左右一対のリフト用油圧シリンダ4(以下、単に「油圧シリンダ4」と呼ぶ。)が設けられている。両油圧シリンダ4は、アウタマスト3aと平行に固定されたシリンダ4aと、シリンダ4a内から上方に向けて突出し、軸線方向に進退可能とされたピストンロッド4bとを有する荷役用シリンダである。ピストンロッド4bの上端は、インナマスト3bの上端に連結されている。両油圧シリンダ4は、シリンダ4aに対してピストンロッド4bが軸線方向に進退することにより伸縮し、インナマスト3bを昇降動させる。
インナマスト3bの内側には、リフトブラケット5がインナマスト3bに沿って昇降可能に装備され、リフトブラケット5には、前方に向けて突出するフォーク6が取り付けられている。インナマスト3bの上部にはチェーンホイール7が支承され、チェーンホイール7には、チェーン8が巻き掛けられている。チェーン8の一端はシリンダ4a又はアウタマスト3aの上部に連結され、チェーン8の他端はリフトブラケット5に連結されている。このため、両油圧シリンダ4が伸縮すれば、チェーン8を介してフォーク6がリフトブラケット5とともに昇降動する。
車体フレーム2の前部の左右両側には、左右一対のチルト用油圧シリンダ9(以下、単に「油圧シリンダ9」と呼ぶ。)が設けられている。両油圧シリンダ9は、上端がアウタマスト3a側に傾斜しつつ、その下端側が車体フレーム2の前部に回動可能に支持されたシリンダ9aと、シリンダ9a内からアウタマスト3aの中間部に向けて突出し、軸線方向に進退可能とされたピストンロッド9bとを有する荷役用シリンダである。ピストンロッド9bの上端は、インナマスト3bの中間部に連結されている。両油圧シリンダ9は、シリンダ9aに対してピストンロッド9bが軸線方向に進退することにより伸縮し、アウタマスト3aを略垂直に立設する状態と後方に傾斜する状態との間で傾動させる。
運転室10の中央には、運転席19が設けられている。運転席19の下方の車体フレーム2内にはエンジンEが搭載され、運転席19の前方にはステアリング11が設けられている。ステアリング11の下方の車体フレーム2内には、エンジンEその他のフォークリフト1を構成する各種機器を制御するコントローラ29が配設されている。運転席19の右側方には、ダイヤル12と押しボタン13L、13Rとを有するアームレスト18が立設されている。
上述の構成である油圧シリンダ4、9は、図2を参照しつつ以下に詳述するように、操作手段としてのダイヤル12からの出力信号に基づいて、制御手段としてのコントローラ29及び油圧回路60等により制御される。なお、図2では、リフト用油圧シリンダ4と、リフト用油圧シリンダ4に接続された油圧回路60とを図示している。チルト用油圧シリンダ9の油圧回路は、油圧回路60と同一構成のものが油圧回路60と並列に設けられている。その油圧回路は、リフト用油圧シリンダ4に対する油圧回路60と同様に、チルト用油圧シリンダ9に対して接続されているだけであるので図示は省略し、以下の説明も簡略化する。
ダイヤル12は、アームレスト18の上面18a前方に配設されており、小さな円盤形状をなしている。ダイヤル12は、運転席19に座った操作者から見て、左右方向を向く水平軸周りで回動可能に支持されており、その上方の一部のみが露出している。このため、運転席19に座った操作者が右腕をアームレスト18の上面18aにのせた状態で、ダイヤル12の露出した部分に右手の指先を当接させて前方側又は後方側に動かすと、ダイヤル12が前方側又は後方側に回動するようになっている。ダイヤル12には、操作者が指先を離した後も慣性により回転し続けることがないように、適度な摩擦抵抗が付与されている。また、ダイヤル12には、ダイヤル12の回転角度及び回転速度を検出する回転センサ(図示しない。)が装備されている。つまり、ダイヤル12は、コンピュータのインターフェースとして一般的なマウスのスクロールホイールと同様の機能と操作感とを有している。
押しボタン13L、13Rは、ダイヤル12の左右に配設されており、コンピュータのマウスの左右のクリックボタンと同様の操作感を有している。押しボタン13Lをクリックすることにより、ダイヤル12は、リフト用油圧シリンダ4の操作手段として機能する。他方、押しボタン13Rをクリックすることにより、ダイヤル12は、チルト用油圧シリンダ9の操作手段として機能する。この際、ステアリング11近傍に配設されたマルチディスプレイ(図示しない。)等により、ダイヤル12がリフト用油圧シリンダ4を操作する状態にあるか、又はチルト用油圧シリンダ9を操作する状態にあるかが表示されて、操作者がその状態を認識できるようになっている。
ダイヤル12がリフト用油圧シリンダ4の操作手段として機能する場合、操作者が所望する回転速度で所望する回転角度までダイヤル12を回動させると、ダイヤル12に装備された回転センサがダイヤル12の回転角度を第1変位量D1として検出し、かつダイヤル12の回転速度を第1変位速度V1として検出する。そして、検出された第1変位量D1及び第1変位速度V1は、リフト用油圧シリンダ4を制御するための出力信号として、コントローラ29に伝達される。この際、ダイヤル12が前方側に回動するのであれば、第1変位量D1は正の値(油圧シリンダ4の伸張に対応する。)となり、ダイヤル12が後方側に回動するのであれば、第1変位量D1は負の値(油圧シリンダ4の縮小に対応する。)となる。
ダイヤル12がチルト用油圧シリンダ9の操作手段として機能する場合も、同様に、操作者の操作により回動するダイヤル12の回転角度を第1変位量D1として検出し、かつダイヤル12の回転速度を第1変位速度V1として検出する。そして、検出された第1変位量D1及び第1変位速度V1は、チルト用油圧シリンダ9を制御するための出力信号として、コントローラ29に伝達される。
コントローラ29は、CPUやRAM、ROM等の記憶部、入出力インターフェース等を備える周知の構成のものであり、エンジンE等を制御するとともに、ダイヤル12からの出力信号に基づいて油圧回路60を制御する。
より詳しくは、コントローラ29は、その内部に演算処理プログラムとしての算出手段21を有している。ダイヤル12から油圧シリンダ4を制御するための出力信号が入力インターフェースを介してコントローラ29に伝達されると、コントローラ29内の算出手段21は、第1変位量D1及び第1変位速度V1を取得する。
そうすると、算出手段21は、第1変位量D1に基づいて油圧シリンダ4の変位量である第2変位量D2を算出する。この際、第1変位量D1に一定の係数を乗じて第2変位量D2を算出することが好ましい。但し、第2変位量D2だけ油圧シリンダ4を変位させようとしても油圧シリンダ4のストローク範囲から外れて実際には変位させることが不可能な場合がある。この場合には、油圧シリンダ4のストローク範囲に収まるように、第2変位量D2の値が制限される。
また、算出手段21は、第1変位速度V1に基づいて油圧シリンダ4の変位速度である第2変位速度V2を算出する。この際、第1変位速度V1に一定の係数を乗じて第2変位速度V2を算出することが好ましい。但し、第2変位速度V2で油圧シリンダ4を変位させようとしても油圧シリンダ4の速度限界を超えてしまい実際にはその速度で変位させることが不可能な場合がある。この場合には、油圧シリンダ4の速度限界を超えないように、第2変位速度V2の値が制限される。
図3に、第1変位速度V1(ダイヤル12の回転速度)と、第2変位速度V2(油圧シリンダ4の変位速度)との関係を示す。操作者がダイヤル12を早く回動させれば、油圧シリンダ4の変位速度が早くなる。但し、ダイヤル12を早く回動させ過ぎると、油圧シリンダ4の最大変位速度を超えてしまうので、変位速度が最大変位速度に制限される。他方、操作者がダイヤル12を遅く回動させれば、油圧シリンダ4の変位速度が遅くなる。また、第1変位速度V1に乗じる係数を設定によって大きくしたり、小さくしたりすることにより、図3の実線の傾斜を変化させることもできる。
こうして、算出手段21により算出された第2変位量D2及び第2変位速度V2は、後述する電動モータM2に伝達される。この際、第2変位量D2及び第2変位速度V2は、実際に油圧シリンダ4を第2変位速度V2で第2変位量D2まで変位させるために必要な電動モータM2の回転数及び回転速度に換算されて、電動モータM2の制御に利用される。電動モータM2の回転数及び回転速度への換算は、後述するメータリング機構80の1回転当たりの吐出量、第1、2室41、42の対面するピストン4bの受圧面積等を考慮してなされる。
換算式の一例を以下に示す。
・[電動モータM2の回転数(回)]=[第2変位量D2(m)]×[ピストン4bの受圧面積(m2)]/[メータリング機構80の1回転当たりの吐出量(m3)/回]
・[電動モータM2の回転速度(回/s)]=[第2変位速度V2(m/s)]×[ピストン4bの受圧面積(m2)]/[メータリング機構80の1回転当たりの吐出量(m3)/回]
・[電動モータM2の回転数(回)]=[第2変位量D2(m)]×[ピストン4bの受圧面積(m2)]/[メータリング機構80の1回転当たりの吐出量(m3)/回]
・[電動モータM2の回転速度(回/s)]=[第2変位速度V2(m/s)]×[ピストン4bの受圧面積(m2)]/[メータリング機構80の1回転当たりの吐出量(m3)/回]
ダイヤル12からチルト用油圧シリンダ9を制御するための出力信号がコントローラ29に伝達された場合における算出手段21の処理も同様であるので、説明は省略する。
図2に示すように、油圧回路60は、オイルタンク69、油圧ポンプ61、4つのポートP、T、L、Rを有するロータリーバルブ22、電動モータM2、入力軸68、第1供給経路71、第2供給経路72等を有して構成されている。油圧回路60が油圧シリンダ4を第2変位速度V2で駆動して第2変位量D2まで変位させる駆動制御手段に相当する。ロータリーバルブ22の内部構造が複雑であるので、先に、他の構成要素とロータリーバルブ22との接続関係について説明し、その後、ロータリーバルブ22の内部構造について詳述する。
作動油を貯留するオイルタンク69には、管路62の一端と、管路62と並列に配設された管路63の一端とが接続されている。
管路62の他端は、ロータリーバルブ22のポートPに接続されている。一方、管路63の他端は、ロータリーバルブ22のポートTに接続されている。
管路62の途中には、油圧ポンプ61が設けられている。油圧ポンプ61は、電動モータM1によって駆動されて、オイルタンク69内の作動油を加圧しつつ、管路62を介してロータリーバルブ22のポートPに供給する。油圧ポンプ61が本発明の油圧供給源に相当する。
管路62の油圧ポンプよりポートP側には、逆止弁64が設けられている。また、管路62の逆止弁64よりポートP側は分岐しており、リリーフ弁65を介して管路63に接続されている。
電動モータM2は、実際に油圧シリンダ4を第2変位速度V2で第2変位量D2まで変位させるために必要な電動モータM2の回転数及び回転速度が算出手段21から伝達されると、それらに基づいて回転速度と回転数とが制御されて回転する。
電動モータM2には、入力軸68の一端が連結されており、電動モータM2が正方向S1又は逆方向S2に回転すれば、入力軸68も正方向S1又は逆方向S2に回転するようになっている。一方、入力軸68の他端は、ロータリーバルブ22内のメータリング機構80(詳細は後述する。)に連結されている。
ロータリーバルブ22のポートLには、第1供給経路71の一端が接続されている。第1供給経路71の他端側は二股に分岐しており、両油圧シリンダ4のシリンダ4aの下側内部に設けられた第1室41に接続されている。
ロータリーバルブ22のポートRには、第2供給経路72の一端が接続されている。第2供給経路72の他端側は二股に分岐しており、両油圧シリンダ4のシリンダ4aの上側内部に設けられた第2室42に接続されている。
第1供給経路71の途中には、フローレギュレータ73と、セーフティダウンバルブ74とが設けられている。フローレギュレータ73は、第1室41から流出する作動油の流量を調整して、フォーク6に積載されている荷の重量の大きさにかかわらずフォーク6の下降速度を一定の速度以下に保つものである。セーフティダウンバルブ74は、フローレギュレータ73が故障したり、第1供給経路71が破損してフォーク6が急激に下降しそうになった場合に流量を制御して下降速度を制限するものである。
次に、ロータリーバルブ22の内部構造について詳述する。ロータリーバルブ22は、「オービットロール」(登録商標)と呼ばれるものであり、その内部にメータリング機構80と制御弁89とを有している。
メータリング機構80は、図示は省略するが、入力軸68に連結されたスターと、スターを内周側に位置させるリングとからなる周知の構成である(「ジロータ」とも呼ばれる。)。メータリング機構80は、リング内でスターが偏芯回転することにより、作動油を計量しながら押し出すポンプとして作用する。より詳しくは、メータリング機構80は、入力軸68が正方向S1に回転することにより、管路81に入力軸68の回転数に比例する量の作動油を供給する。他方、メータリング機構80は、入力軸68が逆方向S2に回転することにより、管路82に入力軸68の回転数に比例する量の作動油を供給する。
制御弁89は、入力軸68と連動するリンク機構88a、88bにより切り替わる3位置6ポートの流路切り替え弁である。制御弁89は、入力軸68が停止している状態ではスプール89aが位置P1にあるが、入力軸68が正方向S1に回転すればスプール89aが位置P2に切り替わり、入力軸68が逆方向S2に回転すればスプール89aが位置P3に切り替わる。
制御弁89の6つのポートには、一端がポートPに接続された管路66の他端と、一端がポートTに接続された管路67の他端と、一端がメータリング機構80に接続された管路81、82の他端と、一端がポートLに接続された管路76の他端と、一端がポートRに接続された管路77の他端とが接続されている。なお、管路66と管路67とは、途中で逆止弁66aを介して接続されている。
このような構成であるロータリーバルブ22は、電動モータM2が停止した状態では入力軸68も停止しているので、リンク機構88a、88bは作用せず、制御弁89のスプール89aが位置P1にある。このため、油圧ポンプ61から管路62を介してロータリーバルブ22のポートPに供給される作動油は、管路66、制御弁89、管路67、ポートT、管路63を介して、オイルタンク69に戻る。一方、第1、2供給経路71、72は制御弁89により管路62、63から遮断されるので、第1室41及び第2室42に対する作動油の供給又は排出はなく、両油圧シリンダ4は停止状態を維持する。
電動モータM2に回転駆動されて入力軸68が正方向S1に回転すると、リンク機構88a、88bが作用して制御弁89のスプール89aが位置P2に切り替わる。そうすると、油圧ポンプ61から管路62を介してロータリーバルブ22のポートPに供給される作動油は、管路66、制御弁89、管路82、メータリング機構80、管路81、制御弁89、管路76、ポートL、第1供給経路71を介して、両油圧シリンダ4のシリンダ4aの第1室41に供給される。この際の作動油の供給量は、メータリング機構80により、入力軸68の回転数に比例する量となる。同時に、両油圧シリンダ4のシリンダ4aの第2室42に貯まっていた作動油は、第2供給経路72、ポートR、管路77、制御弁89、管路67、ポートT、管路63を介して、オイルタンク69に戻る。こうして、第1室41への作動油の供給及び第2室42からの作動油の排出が行われることにより、両油圧シリンダ4は伸張する。この際、上述した算出手段21、電動モータM2及びメータリング機構80の作用により、両油圧シリンダ4は、第2変位速度V1で第2変位量D2だけ伸張方向に変位することとなる。
電動モータM2に回転駆動されて入力軸68が逆方向S2に回転すると、リンク機構88a、88bが作用して制御弁89のスプール89aが位置P3に切り替わる。そうすると、油圧ポンプ61から管路62を介してロータリーバルブ22のポートPに供給される作動油は、管路66、制御弁89、管路81、メータリング機構80、管路82、制御弁89、管路77、ポートR、第2供給経路72を介して、両油圧シリンダ4のシリンダ4aの第2室42に供給される。この際の作動油の供給量も、メータリング機構80により、入力軸68の回転数に比例する量となる。同時に、両油圧シリンダ4のシリンダ4aの第1室41に貯まっていた作動油は、第1供給経路71、ポートL、管路76、制御弁89、管路67、ポートT、管路63を介して、オイルタンク69に戻る。こうして、第2室42への作動油の供給及び第1室41からの作動油の排出が行われることにより、両油圧シリンダ4は縮小する。この際、上述した算出手段21、電動モータM2及びメータリング機構80の作用により、両油圧シリンダ4は、第2変位速度V1で第2変位量D2だけ縮小方向に変位することとなる。
説明は省略するが、チルト用油圧シリンダ9の油圧回路も、上述の油圧回路60と同様に作用する。
こうして、実施例のフォークリフト1では、操作者が押しボタン13L、13Rでリフト用油圧シリンダ4又はチルト用油圧シリンダ9の一方を選択し、ダイヤル12を指先で回動させることにより、油圧シリンダ4、9を望み通りに伸縮させることが可能となっている。
また、このフォークリフト1では、油圧ポンプ61又は電動モータM1が故障してロータリーバルブ22に高圧の作動油が供給されなくなる場合であっても、油圧シリンダ4を安全な状態に復帰させることができる。すなわち、油圧ポンプ61又は電動モータM1から高圧の作動油が供給されなくても、電動モータM2が入力軸68を回転駆動することにより、メータリング機構80はポンプとして作用する。このため、メータリング機構80がオイルタンク69から作動油を吸い上げて第1供給経路71又は第2供給経路72に供給して、油圧シリンダ4を伸縮させることができる。この際、電動モータM2の負荷が高くなるため、コントローラ29の制御により、電動モータM2への供給電力を高くすることが好ましい。また、定格出力が十分に大きな電動モータM2を装備しておくことが好ましい。説明は省略するが、油圧シリンダ9の油圧回路において油圧ポンプ又は電動モータが故障した場合も同様である。
また、このフォークリフト1では、コントローラ29の内部に演算処理プログラムとしての変位量推測手段23を備えており、入力軸68には、非接触でその回転数を検出する回転センサ23aが装備されている。回転センサ23aは、検出した入力軸68の回転数を出力信号として変位量推測手段23に伝達する。この際、入力軸68の回転方向が正方向S1であれば出力信号は正の値となり、逆方向S2であれば出力信号は負の値となる。そして、変位量推測手段23は、[入力軸68の回転数]に[メータリング機構80の1回転当たりの作動油の吐出量]を乗じることにより、[油圧シリンダ4の第1室41又は第2室42に供給される作動油の量]を算出できる。そして、[油圧シリンダ4の第1室41又は第2室42に供給される作動油の量]を[第1室41又は第2室42に対面するピストン4bの受圧面積]で割ることにより、[油圧シリンダ4の変位量の推測値]を算出できる。こうして、このフォークリフト1は、変位量推測手段23により、油圧シリンダ4の変位量を簡易な方法で把握できる。算出された油圧シリンダ4の変位量の推測値は、マルティディスプレイ等に適宜表示され、操作者が認識できるようになっている。説明は省略するが、変位量推測手段23により、油圧シリンダ9の変位量の推測値も同様に算出できる。
ここで、実施例のフォークリフト1は、上述した通り、操作手段としてのダイヤル12と、算出手段21と、駆動制御手段としての油圧回路60とを備えている。このフォークリフト1では、ダイヤル12に対して、操作者が指先を動かして油圧シリンダ4に対する操作を入力すると、ダイヤル12は、操作者が動かした指先の変位量に対応する第1変位量D1と、指先の変位速度に対応する第1変位速度V1とを出力信号としてコントローラ29に伝達する。そうすると、コントローラ29において、算出手段21は、第1変位量D1に基づいて油圧シリンダ4の変位量である第2変位量D2を算出し、かつ第1変位速度V1に基づいて油圧シリンダ4の変位速度である第2変位速度V2を算出する。そして、油圧回路60は、油圧シリンダ4を第2変位速度V2で駆動して第2変位量D2まで変位させる。こうして、このフォークリフト1では、操作者が指先を動かす動作だけで油圧シリンダ4を容易に操作できる。油圧シリンダ9も同様である。
したがって、実施例のフォークリフト1は、操作者の疲労を軽減できる。
特に、このフォークリフト1において採用するダイヤル12は、例えば、コンピュータのインターフェースとして一般的なマウスのスクロールホイールと同様の構造と操作感とを有するものであるので、操作者が腕を前後に動かすことなく、指先の動作だけで油圧シリンダ4、9を容易に操作できる。
また、このフォークリフト1は、油圧ポンプ61を備え、油圧シリンダ4は、第1供給経路71から作動油が第1室41に供給されれば伸張し、第2供給経路72から第2室42に作動油が供給されれば縮小するものである。そして、油圧回路60は、上述した構成である入力軸68、ロータリーバルブ22及び電動モータM2を有している。ロータリーバルブ22は、流路の断面積を増減させて作動油の供給量を調整するリニア制御弁と比較して、油圧シリンダ4への作動油の供給をより正確に行うことができる。油圧シリンダ9も同様である。このため、このフォークリフト1では、油圧シリンダ4、9を第2変位速度V2で駆動して第2変位量D2まで変位させる制御をより正確に実施できる。
(変形例)
変形例のフォークリフトは、図2に示すダイヤル12及び押しボタン13L、13Rの替わりに、図4に示す感圧パッド212及び液晶画面213を採用している。その他の構成は、実施例のフォークリフト1と同様である。このため、感圧パッド212及び液晶画面213について以下に詳述し、その他の構成については説明を省略する。
変形例のフォークリフトは、図2に示すダイヤル12及び押しボタン13L、13Rの替わりに、図4に示す感圧パッド212及び液晶画面213を採用している。その他の構成は、実施例のフォークリフト1と同様である。このため、感圧パッド212及び液晶画面213について以下に詳述し、その他の構成については説明を省略する。
アームレスト18の上面18aの前方には、液晶画面213と、その全面を覆うように貼り付けられた透明な感圧パッド212とが配設されている。
液晶画面213の中央には、上述のダイヤル12を図形化した形状の「ダイヤル」アイコン213aが表示され、アイコン213aの左右には、上述の押しボタン13L、13Rを図形化した形状の「ボタン」アイコン213L、213Rが表示されている。液晶画面213の「ダイヤル」アイコン213aより前方には、変位量推測手段23により算出されたリフト用油圧シリンダ4の変位量の推測値と、チルト用油圧シリンダ9の変位量の推測値とがグラフ表示されている。
操作者が感圧パッド212における「ボタン」アイコン213Lの上側に位置する部位に指先を当接させることにより、感圧パッド212がそれを検出し、感圧パッド212における「ダイヤル」アイコン213aの上側に位置する部位をリフト用油圧シリンダ4の操作手段として機能させる。他方、操作者が感圧パッド212における「ボタン」アイコン213Rの上側に位置する部位に指先を当接させることにより、感圧パッド212がそれを検出し、感圧パッド212における「ダイヤル」アイコン213aの上側に位置する部位をリフト用油圧シリンダ9の操作手段として機能させる。この際、液晶画面213にグラフ表示されたリフト用油圧シリンダ4の変位量の推測値及びチルト用油圧シリンダ9の変位量の推測値のうち、選択された一方が強調表示されて、操作者がどちらを選択したかを認識できるようになっている。
感圧パッド212における「ダイヤル」アイコン213aの上側に位置する部位がリフト用油圧シリンダ4の操作手段として機能する場合、その部位に操作者が指先を当接させた状態で、所望する変位速度で所望する変位量まで指先を動かすと、感圧パッド212が指先の変位量を第1変位量D1として検出し、かつ指先の変位速度を第1変位速度V1として検出する。そして、検出された第1変位量D1及び第1変位速度V1は、リフト用油圧シリンダ4を制御するための出力信号として、コントローラ29に伝達される。この際、指先が前方側に動かされるのであれば、第1変位量D1は正の値(油圧シリンダ4の伸張に対応する。)となり、指先が後方側に動かされるのであれば、第1変位量D1は負の値(油圧シリンダ4の縮小に対応する。)となる。
感圧パッド212における「ダイヤル」アイコン213aの上側に位置する部位がチルト用油圧シリンダ9の操作手段として機能する場合も同様に、感圧パッド212が操作者の指先の変位量を第1変位量D1として検出し、かつ指先の変位速度を第1変位速度V1として検出する。そして、検出された第1変位量D1及び第1変位速度V1は、チルト用油圧シリンダ9を制御するための出力信号として、コントローラ29に伝達される。
このような感圧パッド212及び液晶画面213を採用する変形例のフォークリフトも、実施例のフォークリフト1と同様に、本発明の作用効果を奏することができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
荷役用シリンダは油圧シリンダに限定されず、電動モータ駆動式直動シリンダその他の一般的なものを採用できる。
実施例のフォークリフト1は、油圧ポンプ61を駆動する電動モータM1と、入力軸68を回転駆動する電動モータM2とを備える構成であるが、1台の電動モータで油圧ポンプ61と入力軸68とを回転駆動する構成であってもよい。この場合、電動モータと入力軸68との間にクラッチを設けることが好ましい。
本発明は産業車両に利用可能である。
1…産業車両(フォークリフト)
4、9…荷役用シリンダ(4…リフト用油圧シリンダ、9…チルト用油圧シリンダ)
12、212…操作手段(12…ダイヤル、212…感圧パッド)
21…算出手段
22…ロータリーバルブ
23…変位量推測手段
29…コントローラ
60…駆動制御手段(油圧回路)
61…油圧供給源(油圧ポンプ)
71…第1供給経路
72…第2供給経路
D1…第1変位量
V1…第1変位速度
D2…第2変位量
V2…第2変位速度
R1…入力軸の回転方向(正方向)
R2…入力軸の回転方向(逆方向)
4、9…荷役用シリンダ(4…リフト用油圧シリンダ、9…チルト用油圧シリンダ)
12、212…操作手段(12…ダイヤル、212…感圧パッド)
21…算出手段
22…ロータリーバルブ
23…変位量推測手段
29…コントローラ
60…駆動制御手段(油圧回路)
61…油圧供給源(油圧ポンプ)
71…第1供給経路
72…第2供給経路
D1…第1変位量
V1…第1変位速度
D2…第2変位量
V2…第2変位速度
R1…入力軸の回転方向(正方向)
R2…入力軸の回転方向(逆方向)
Claims (5)
- 荷役用シリンダと、操作者の前記荷役用シリンダに対する操作が入力される操作手段と、前記操作手段からの出力信号に基づいて前記荷役用シリンダを制御する制御手段とを備えた産業車両において、
前記操作手段は、前記操作者が動かした指先の変位量に対応する第1変位量と、前記指先の変位速度に対応する第1変位速度とを前記出力信号として前記制御手段に伝達するものであり、
前記制御手段は、前記第1変位量に基づいて前記荷役用シリンダの変位量である第2変位量を算出し、かつ前記第1変位速度に基づいて前記荷役用シリンダの変位速度である第2変位速度を算出する算出手段と、前記荷役用シリンダを前記第2変位速度で駆動して前記第2変位量まで変位させる駆動制御手段とを有するものであることを特徴とする産業車両。 - 前記操作手段は、前記操作者が前記指先を動かす動作により一方側又は他方側に回動するダイヤルを有し、前記ダイヤルの回転角度を前記第1変位量とし、かつ前記ダイヤルの回転速度を前記第1変位速度として前記制御手段に伝達するものである請求項1記載の産業車両。
- 前記操作手段は、前記操作者が前記指先を一方側又は他方側に動かす動作を検出する感圧パッドを有し、前記指先を前記感圧パッドに当接させながら動かす変位量を前記第1変位量とし、前記指先を前記感圧パッドに当接させながら動かす変位速度を前記第1変位速度として前記制御手段に伝達するものである請求項1記載の産業車両。
- 作動油を供給可能な油圧供給源を備え、
前記荷役用シリンダは、前記油圧供給源から第1供給経路を介して前記作動油が供給されれば一方側に変位し、前記油圧供給源から第2供給経路を介して前記作動油が供給されれば他方側に変位する油圧シリンダであり、
前記駆動制御手段は、回転可能な入力軸と、前記油圧供給源と前記油圧シリンダとの間に介在し、前記入力軸の正方向の回転に比例する量の前記作動油を前記第1供給経路から前記油圧シリンダに供給し、前記入力軸の逆方向の回転に比例する量の前記作動油を前記第2供給経路から前記油圧シリンダに供給するロータリーバルブと、前記第2変位量及び前記第2変位速度に基づいて前記入力軸を正方向又は逆方向に回転駆動する電動モータとを有している請求項1乃至3のいずれか1項記載の産業車両。 - 前記ロータリーバルブから前記第1供給経路又は前記第2供給経路を通じて前記油圧シリンダに供給される前記作動油の量に基づいて、前記油圧シリンダの変位量を推測する変位量推測手段を備える請求項4記載の産業車両。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012254839A (ja) * | 2011-06-08 | 2012-12-27 | Nippon Yusoki Co Ltd | フォークリフト |
JPWO2013114629A1 (ja) * | 2012-02-03 | 2015-05-11 | 富士通株式会社 | 光伝送システムおよび光信号伝送方法 |
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DE102020115109A1 (de) | 2020-06-08 | 2021-12-09 | Still Gesellschaft Mit Beschränkter Haftung | Verfahren zum Betreiben eines Flurförderzeugs und Flurförderzeug |
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-
2008
- 2008-10-31 JP JP2008280632A patent/JP2010105793A/ja active Pending
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