JPWO2013114629A1 - 光伝送システムおよび光信号伝送方法 - Google Patents

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Abstract

光伝送システムは、光送信器および光受信器を有する。光送信器は、送信信号に対応する電界情報信号を生成する第1のデジタル信号処理部と、電界情報信号から光信号を生成する送信器フロントエンド部、を有する。光受信器は、光信号に対応する電気信号を生成する受信器フロントエンド部と、電気信号に基づいて光信号の偏波依存劣化を検出する第2のデジタル信号処理部、を有する。第1のデジタル信号処理部は、光受信器において第2のデジタル信号処理部により検出された偏波依存劣化に基づいて、電界情報信号を補正する。

Description

本発明は、光伝送システムおよび光信号伝送方法に係わる。
長距離・大容量伝送システムを実現するために、デジタル信号処理を利用して光信号を伝送する技術が研究および開発されている。光送信器は、デジタル信号処理を利用して、所望の変調方式で光信号を生成できる。例えば、多値変調方式(QPSK、16〜256QAM等)で光信号を生成すれば、シンボル毎に伝送されるビット数が多くなる。また、デジタル信号処理を利用して、マルチキャリア伝送(OFDM、ナイキストWDM等)を実現することも可能である。また、光受信器は、デジタル信号処理を利用して、受信光信号の波形歪みを補償することができる。一例として、波長分散などに起因する波形歪みをデジタル信号処理で補償する方法が知られている。
大容量伝送を実現する他の技術として、偏波多重が実用化されている。偏波多重においては、互いに直交する1組の偏波(X偏波およびY偏波)を利用して2つの光信号が伝送される。このため、偏波多重伝送は、単一偏波伝送と比較して、伝送容量を2倍にすることができる。なお、偏波多重伝送においては、一般に、各偏波チャネルの光信号のパワーが互いに同じであることが好ましい。
ところが、光伝送路は、偏波依存損失(PDL:Polarization Dependent Loss)を有する。偏波依存損失が存在する伝送路を介して偏波多重光信号が伝送されると、X偏波チャネルの光信号の損失とY偏波チャネルの光信号の損失が異なる。すなわち、偏波依存損失が存在する光伝送路では、偏波チャネル間で光パワー差が生じる。この場合、偏波チャネル間で光信号の特性(特に、光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal to Noise Ratio))が異なることになる。
この問題を考慮した構成が提案されている。一例として、通常の割当ではX偏波で伝送されることになるチャネルの各ビットとY偏波で伝送されることになるチャネルの各ビットとが所要の割合で入れ替わるように、各偏波チャネルへのデータ(ビット)の割当を変更する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。他の例として、デジタル信号処理を通じて、送信される信号光についての偏波スクランブルを実現する構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
上述の提案されている構成によれば、偏波依存損失が存在する場合であっても、偏波チャネルの劣化を時間軸に対して均等化し、平均的な偏波チャネル間でのビット誤り率の差異が小さくなる。しかしながら、これらの構成では、偏波間で光信号対雑音比の差が小さくなるわけではないので、伝送特性の改善は十分ではない。
なお、デジタル信号処理を利用すれば、光信号の波形の歪みを補償することは可能である。したがって、波長分散および/または偏波モード分散は、デジタル信号処理で補償され得る。しかしながら、偏波依存損失は、光信号対雑音比の劣化を引き起こすので、光受信器においてデジタル信号処理を利用しても、偏波依存損失に起因する伝送特性の劣化を補償することは困難である。
特開2009−89194号公報 特開2010−109705号公報
O. Vassilieva et. al., Impact of Polarization Dependent Loss and Cross-Phase Modulation on Polarization Multiplexed DQPSK Signals, OFC/NFOEC 2008, paper OThU6, 2008
本発明の目的は、光伝送システムにおいて、偏波依存損失に代表される偏波依存の特性劣化を補償または抑制することである。
本発明の1つの態様の光伝送システムは、光送信器および光受信器を有する。前記光送信器は、送信信号に対応する電界情報信号を生成する第1のデジタル信号処理部と、前記電界情報信号から光信号を生成する送信器フロントエンド部と、を有する。前記光受信器は、前記光信号に対応する電気信号を生成する受信器フロントエンド部と、前記電気信号に基づいて前記光信号の偏波依存劣化を検出する第2のデジタル信号処理部と、を有する。前記第1のデジタル信号処理部は、前記光受信器において前記第2のデジタル信号処理部により検出された偏波依存劣化に基づいて、前記電界情報信号を補正する。
上述の態様によれば、光伝送システムにおいて、偏波依存損失などの偏波に依存した特性劣化が補償または抑制される。
第1の実施形態の光伝送システムの構成を示す図である。 偏波依存劣化情報を通知する方法を説明する図である。 Txデジタル信号処理部の動作を説明する図である。 コンスタレーションマッピングの一例を示す図である。 送信器フロントエンド部の一例を示す図である。 受信器フロントエンド部の一例を示す図である。 キャリア復調部および偏波依存劣化モニタの一例を示す図である。 偏波依存劣化モニタの実施例を示す図である。 キャリア復調部および偏波依存劣化モニタの他の例を示す図である。 回転変換および振幅変換について説明する図である。 電界情報信号を補正する処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態の光伝送システムの構成を示す図である。 第2の実施形態で使用されるフレームの構造の一例を示す図である。 第2の実施形態におけるキャリア復調部および偏波依存劣化モニタの一例を示す図である。 第3の実施形態の光伝送システムの構成を示す図である。 クライアントから信号を受信する構成を示す図である。 クライアントへ信号を送信する構成を示す図である。 第3の実施形態の光送信器の構成例を示す図である。 図18Aに示す光送信器に対応する光受信器の構成例を示す図である。 第3の実施形態の光送信器の他の構成例を示す図である。 図19Aに示す光送信器に対応する光受信器の構成例を示す図である。 第3の実施形態の光送信器のさらに他の構成例を示す図である。 図20Aに示す光送信器に対応する光受信器の構成例を示す図である。 第3の実施形態の光送信器のさらに他の構成例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の光伝送システムの構成を示す。第1の実施形態の光伝送システム1は、光送信器10および光受信器20を有する。光送信器10は、送信信号(送信データ)に対応する光信号を生成し、光伝送路30に出力する。送信データは、例えば、不図示のIPルータ等からのクライアント信号、もしくはクライアント信号に監視制御用のオーバヘッドを付加することによって生成される。光伝送路30は、光ファイバにより実現される。光伝送路30には、1または複数の中継器31が設けられていてもよい。中継器31は、光増幅器を含み、光信号を増幅することができる。光受信器20は、光送信器10から受信した光信号を復調し、データを再生する。
光送信器10は、Txデジタル信号処理部11、D/A変換部12、送信器フロントエンド部13を有する。Txデジタル信号処理部11は、コンスタレーションマッピング部14、偏波依存劣化補償部15、補償制御部16を有する。コンスタレーションマッピング部14は、送信信号に対応する電界情報信号を生成する。この例では、電界情報信号は、互いに直行するX偏波およびY偏波を利用して伝送されるX偏波信号およびY偏波信号を含む。偏波依存劣化補償部15は、コンスタレーションマッピング部14によって生成される電界情報信号を、補償制御部16の制御に従って補正する。補償制御部16は、光受信器20から通知される偏波依存劣化情報に従って、偏波依存劣化補償部15を制御する。すなわち、Txデジタル信号処理部11は、偏波依存劣化情報に従って補正された電界情報信号を出力する。
Txデジタル信号処理部11は、たとえば、与えられたプログラムを実行するプロセッサ、およびメモリを有する。この場合、Txデジタル信号処理部11は、与えられたプログラムを実行することにより、コンスタレーションマッピング部14、偏波依存劣化補償部15、補償制御部16の機能を提供する。なお、Txデジタル信号処理部11は、1つの半導体チップで実現してもよい。この場合、Txデジタル信号処理部11は、例えば、D/A変換部12および送信器フロントエンド部13から独立したLSIで実現されてもよいし、集積化されてもよい。また、Txデジタル信号処理部11は、デジタル信号を処理するためのハードウェア回路を含んでもよい。
D/A変換部12は、Txデジタル信号処理部11により生成される電界情報信号をアナログ信号に変換する。D/A変換部12から出力される電界情報信号は、送信器フロントエンド部13に与えられる。
送信器フロントエンド部13は、光変調器を含み、D/A変換部12から与えられる電界情報信号に応じて光信号を生成する。すなわち、電界情報信号は、光変調器の駆動信号として送信器フロントエンド部13に与えられる。そして、送信器フロントエンド部13は、生成した光信号を光伝送路30に出力する。
光受信器20は、受信器フロントエンド部21、A/D変換部22、Rxデジタル信号処理部23を有する。受信器フロントエンド部21は、光伝送路30を介して受信する光信号の電界情報に対応する電気信号を生成する。受信器フロントエンド部21は、たとえば、コヒーレント受信器フロントエンド回路である。この場合、受信器フロントエンド部21は、局部発振光を利用して、光信号の電界情報を取得する。
A/D変換部22は、受信器フロントエンド部21により生成される電気信号をデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、受信光信号の電界情報を表す。そして、このデジタル信号は、Rxデジタル信号処理部23に入力される。
Rxデジタル信号処理部23は、キャリア復調部24、偏波依存劣化モニタ25、通知部26を有する。キャリア復調部24は、A/D変換部22から与えられるデジタル信号に基づいて受信光信号を復調する。偏波依存劣化モニタ25は、偏波依存損失に起因して光信号に対して生じる特性の劣化(以下、偏波依存劣化)を検出する。偏波依存劣化を検出する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、偏波依存劣化モニタ25は、キャリア復調部24から出力される復調信号に基づいて偏波依存劣化を検出する。また、偏波依存劣化モニタ25は、復調信号から再生されるデータに基づいて偏波依存劣化を検出してもよい。或いは、偏波依存劣化モニタ25は、キャリア復調部24の動作状態に基づいて偏波依存劣化を検出してもよい。そして、偏波依存劣化モニタ25は、検出した偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報を生成する。通知部26は、偏波依存劣化モニタ25により生成される偏波依存劣化情報を光送信器10へ送信する。
Rxデジタル信号処理部23は、たとえば、与えられたプログラムを実行するプロセッサ、およびメモリを有する。この場合、Rxデジタル信号処理部23は、与えられたプログラムを実行することにより、キャリア復調部24、偏波依存劣化モニタ25、通知部26の機能を提供する。なお、Rxデジタル信号処理部23は、1つの半導体チップで実現してもよい。この場合、Rxデジタル信号処理部23は、例えば、受信器フロントエンド部21およびA/D変換部22から独立したLSIで実現されてもよいし、集積化されてもよい。また、Rxデジタル信号処理部23は、デジタル信号を処理するためにハードウェア回路を含んでもよい。
このように、光送信器10は、光受信器20から通知される偏波依存劣化情報に基づいて電界情報信号を補正し、補正後の電界情報信号で生成した光信号を光受信器20へ送信する。このとき、光送信器10は、光受信器20で検出される偏波依存劣化が小さくなるように、電界情報信号を補正する。すなわち、偏波依存劣化を補償または抑制するフィードバック制御が実行される。したがって、光伝送システム1においては、偏波依存損失に起因する信号品質の劣化が緩和される。
なお、光受信器20から光送信器10へ偏波依存劣化情報を通知する方法は、特に限定されるものではなく、任意の方法を採用することができる。たとえば、図2に示すように、光送信器10がノードAに設けられ、光受信器20がノードBに設けられているものとする。また、ノードAは光受信器20aを有し、ノードBは光送信器10bを有するものとする。この場合、光受信器20により生成される偏波依存劣化情報は、光送信器10bを利用してノードAの光受信器20aに送信される。そして、光送信器10は、その偏波依存劣化情報を光受信器20aから取得する。
偏波依存劣化情報は、光伝送システム1の監視制御信号を利用して伝送できる。また、偏波依存劣化情報は、光送信器10と光受信器20との間で使用される専用の監視制御信号を利用して伝送してもよい。これらの監視制御信号の伝送は、例えば、キャリアを周波数変調することによって実現される。さらに、偏波依存劣化情報は、光伝送システム1を管理するネットワーク監視制御装置を経由して光受信器20から光送信器10へ通知するようにしてもよい。
図3は、Txデジタル信号処理部11の動作を説明する図である。この例では、並列化回路17により、送信データからデータXおよびデータYが生成される。並列化回路17は、シリアル/パラレル変換回路として動作する。入力信号が並列信号の場合、並列化回路17は、並列数変換として動作することがある。また、並列化回路17は、光送信器10の一部であってもよいし、光送信器10の外に設けられてもよい。データXおよびデータYは、後述する偏波多重光信号により並列に伝送される。なお、互いに独立したデータXおよびデータYが光送信器10に入力される場合には、並列化回路17は不要である。
コンスタレーションマッピング部14は、コンスタレーションマッパ14xおよび14yを有する。そして、データXおよびデータYは、それぞれコンスタレーションマッパ14xおよび14yに与えられる。
コンスタレーションマッパ14xは、データXからX偏波信号を生成する。X偏波信号は、I成分およびQ成分を利用して、データXの光電界情報を表す。ここで、コンスタレーションマッパ14xは、指定された変調方式に応じて、データXの1または複数のビットをコンスタレーション上にマッピングする。例えば、データXがQPSKで伝送されるときは、コンスタレーションマッパ14xは、図4に示すように、1つのシンボルが2ビットのデータを伝送するようにコンスタレーションマッピングを行う。図4に示す例では、2ビットデータ「11」「01」「00」「11」がそれぞれコンスタレーション上の座標(1,1)、(-1,1)、(-1,-1)、(1,-1)にマッピングされている。図4では例としてQPSKを用いたが、他の変調方式(M−QAM、OFDM等)でもよい。なお、図3では、コンスタレーションマッパ14xにより生成されるX偏波信号のI成分およびQ成分は、それぞれXIおよびXQで表記されている。なお、X偏波信号は、以下の複素数で表される。
X偏波信号=XI+jXQ
コンスタレーションマッパ14yの動作は、コンスタレーションマッパ14xの動作と実質的に同じである。ただし、コンスタレーションマッパ14yは、データYからY偏波信号を生成する。そして、コンスタレーションマッパ14yは、YIおよびYQを出力する。なお、Y偏波信号は、以下の複素数で表される。
Y偏波信号=YI+jYQ
偏波依存劣化補償部15には、Xコンスタレーションマッパ14xにより生成されるX偏波信号(XI、XQ)、およびコンスタレーションマッパ14yにより生成されるY偏波信号(YI、YQ)が与えられる。そして、偏波依存劣化補償部15は、補償制御部16の制御に従って、X偏波信号およびY偏波信号を補正する。補正後のX偏波信号は、下記の複素数で表される。
XI’+jXQ’
また、補正後のY偏波信号は、下記の複素数で表される。
YI’+jYQ’
偏波依存劣化補償部15による補正の実施例については、後で説明する。
偏波依存劣化補償部15は、上述の補正により得られる信号XI’、XQ’、YI’、YQ’を出力する。そして、D/A変換部12は、これらの信号XI’、XQ’、YI’、YQ’をそれぞれアナログ信号に変換する。
図5は、送信器フロントエンド部13の一例を示す。なお、Txデジタル信号処理部11は、図4を参照しながら説明したように、信号XI’、XQ’、YI’、YQ’を出力する。そして、各信号XI’、XQ’、YI’、YQ’は、D/A変換部12によりアナログ信号に変換されて送信器フロントエンド部13に与えられる。
送信器フロントエンド部13は、光源(LD)13a、I/Q変調器13x、13y、偏波ビームコンバイナ(PBC)13bを有する。光源13aは、例えばレーザダイオードであり、連続光を出力する。この連続光は、分岐されてI/Q変調器13x、13yに導かれる。
I/Q変調器13xには、信号XI’、XQ’が与えられる。そして、I/Q変調器13xは、信号XI’、XQ’で連続光を変調してX偏波光信号を生成する。同様に、I/Q変調器13yには、信号YI’、YQ’が与えられる。そして、I/Q変調器13yは、信号YI’、YQ’で連続光を変調してY偏波光信号を生成する。このように、XI’、XQ’は、I/Q変調器13xの駆動信号として使用される。また、YI’、YQ’は、I/Q変調器13yの駆動信号として使用される。なお、送信器フロントエンド部13は、図5に示すように、信号XI’、XQ’、YI’、YQ’を増幅する増幅器を有するようしてもよい。
偏波ビームコンバイナ13bは、I/Q変調器13xにより生成されるX偏波光信号およびI/Q変調器13yにより生成されるY偏波光信号を偏波多重する。これにより偏波多重光信号が生成される。この偏波多重光信号は、図1に示す光伝送路30を介して伝送され、光受信器20により受信される。
図6は、受信器フロントエンド部21の一例を示す。受信器フロントエンド部21は、コヒーレント受信器であって、光送信器10において生成された偏波多重光信号を受信する。受信器フロントエンド部21は、偏波ビームスプリッタ21a、局部光源21b、偏波ビームスプリッタ21c、90度光ハイブリッド回路21d、21e、O/E変換器21f〜21iを有する。
偏波ビームスプリッタ21aは、受信光信号を互いに直交する1組の偏波に分離する。以下、偏波ビームスプリッタ21aにより得られる一方の偏波を第1偏波光信号と呼び、他方の偏波を第2偏波光信号と呼ぶことにする。第1偏波光信号は90度光ハイブリッド回路21dに導かれ、第2偏波光信号は90度光ハイブリッド回路21eに導かれる。
局部光源21bは、例えばレーザダイオードであり、局発光を生成する。局発光は、連続光である。光源13aおよび局部光源21bの発振周波数は、互いに同じまたはほぼ同じである。偏波ビームスプリッタ21cは、局発光源21bにより生成される局発光を互いに直交する偏波に分離する。局発光の一方の偏波は90度光ハイブリッド回路21dに導かれ、局発光の他方の偏波は90度光ハイブリッド回路21eに導かれる。
90度光ハイブリッド回路21dは、偏波ビームスプリッタ21cから与えられる局発光およびその90度シフト局発光を利用して、第1偏波光信号に対応するI成分光およびQ成分光を出力する。O/E変換器21fおよび21gは、90度光ハイブリッド回路21dから出力されるI成分光およびQ成分光をそれぞれ電気信号に変換する。よって、O/E変換器21fおよび21gにより得られる1組の電気信号は、第1偏波光信号の電界情報を表す。
同様に、90度光ハイブリッド回路21eは、偏波ビームスプリッタ21cから与えられる局発光およびその90度シフト局発光を利用して、第2偏波光信号に対応するI成分光およびQ成分光を出力する。O/E変換器21hおよび21iは、90度光ハイブリッド回路21eから出力されるI成分光およびQ成分光をそれぞれ電気信号に変換する。よって、O/E変換器21hおよび21iにより得られる1組の電気信号は、第2偏波光信号の電界情報を表す。
このように、受信器フロントエンド部21は、4つの電気信号(第1偏波光信号の電界情報を表す信号および第2偏波光信号の電界情報を表す信号)を出力する。これらの信号は、それぞれA/D変換部22によりデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部23に与えられる。
図7は、キャリア復調部24および偏波依存劣化モニタ25の一例を示す。キャリア復調部24には、図6に示す受信器フロントエンド部21によって得られる電気信号(第1偏波光信号の電界情報を表す信号および第2偏波光信号の電界情報を表す信号)が入力される。
キャリア復調部24は、固定等化部24a、適応等化部24b、周波数オフセット補償部24c、位相推定部24dを有する。固定等化部24aは、光伝送路30において発生する波形歪みを補償する。ここで、固定等化部24aは、例えば、デジタルフィルタにより実現される。この場合、デジタルフィルタのタップ係数は、例えば、光伝送路30の波長分散を補償するための予め指定された値である。適応等化部24bも、光伝送路30において発生する波形歪みを補償する。適応等化部24bも、例えば、デジタルフィルタによって実現される。ただし、適応等化部24bを実現するデジタルフィルタのタップ係数は、例えばフィードバック制御により、適応的に更新される。
周波数オフセット補償部24cは、受信光信号のキャリア周波数(すなわち、光送信器10の光源13aの発振周波数)と、局発光の周波数(すなわち、光受信器20の局部光源21bの発振周波数)との差分を補償する。位相推定部24dは、受信光信号のキャリアの位相シフトを推定して補償する。これにより、光送信器10の光源13aと光受信器20の局部光源21bの光源位相の差や、光伝送路30において発生する位相シフトが補償される。
このように、キャリア復調部24は、受信光信号を復調する。キャリア復調部24により得られる復調信号(XI、XQ、YI、YQ)は、識別部27に導かれる。なお、固定等化部24a、適応等化部24b、周波数オフセット補償部24c、位相推定部24dの構成および動作は、特に限定されるものではないが、公知の技術で実現できるので、詳しい説明は省略する。
識別部27は、復調信号(XI、XQ)からX偏波を利用して伝送されたデータXを再生すると共に、復調信号(YI、YQ)からY偏波を利用して伝送されたデータYを再生する。これにより、送信データが再生される。識別部27は、Rxデジタル信号処理部23の中に設けられてもよいし、Rxデジタル信号処理部23の外に設けられてもよい。なお、識別部27の構成および動作は、特に限定されるものではないが、公知の技術で実現できるので、詳しい説明は省略する。
偏波依存劣化モニタ25は、キャリア復調部24により得られる復調信号(XI、XQ、YI、YQ)に基づいて、偏波多重光信号の偏波依存劣化を検出する。偏波依存劣化モニタ25は、この実施例では、図8(a)に示すように、2つのQ値モニタ28x、28y、および引き算器28sを有する。そして、復調信号XI、XQはQ値モニタ28xに与えられ、復調信号YI、YQはQ値モニタ28yに与えられる。Q値モニタ28x、28yの構成および動作は、実質的に互いに同じである。
図8(b)は、図8(a)に示すQ値モニタ28x、28yの実施例を示す。なお、図8(b)に示す入力信号I、Qは、図8(a)に示すXI、XQ、またはYI、YQに相当する。
Q値モニタは、識別部29a、計算器29b、平均化器29cを有する。識別部29aは、入力信号I、Qに対してデータ判定を行うことにより、I’、Q’を得る。図4に示すQPSKの例では、I’、Q’は、それぞれ、「1」または「−1」である。計算器29bは、入力信号のコンスタレーション点と判定結果のコンスタレーション点との間の距離を計算する。すなわち、下式で2点間の距離を計算する。
距離D=(I-I’)2 + (Q-Q’)2
計算器29bは、各シンボルについて距離Dを計算する。そして、平均化器29cは、計算器29bにより得られる距離Dの平均を計算する。
このように、Q値モニタ28xは、X偏波を利用して伝送された光信号に対応する平均距離DXを計算する。また、Q値モニタ28yは、Y偏波を利用して伝送された光信号に対応する平均距離DYを計算する。そして、引き算器28sは、DX−DYを計算し、この計算結果を偏波依存劣化情報として出力する。この偏波依存劣化情報は、通知部26によって光送信器10へ送信される。図8(a)ではPDL(偏波依存損失)に代表される偏波依存劣化をモニタすることができる。
図9は、キャリア復調部24および偏波依存劣化モニタ25の他の例を示す。なお、キャリア復調部24は、図7および図9において実質的に互いに同じである。
図9に示す偏波依存劣化モニタ25は、適応等化部24bの動作状態に基づいて、偏波多重光信号の偏波依存劣化を検出する。ここで、適応等化部24bは、例えば、4つのデジタルフィルタを含むバタフライ構成である。この場合、偏波依存劣化モニタ25は、下式を利用して偏波依存劣化、主に伝送路のPDL量をデジタルフィルタの係数から推定する。
W(f)=FFT(h(n))
T(f)=W(f)+ W(f)
PDL=10log(λ1(f)/λ2(f))
h(n)は、デジタルフィルタのタップ係数を表す。W(f)は、h(n)に対してフーリエ変換を行うことで得られる行列を表す。演算子+(上付き添字)は、転置および逆行列を行う。この演算子+は、Hで表記されることもある。λ1(f)、λ2(f)は、行列T(f)の固有値を表す。
偏波依存劣化モニタ25は、上述の計算結果を偏波依存劣化情報として出力する。この偏波依存劣化情報は、通知部26によって光送信器10へ送信される。なお、デジタルフィルタのタップ係数を利用して偏波依存劣化を検出する方法は、例えば、下記の文献に記載されている。
Md. Saifuddin Faruk, et al., Multi-Impairments Monitoring from the Equalizer in a Digital Coherent Optical Receiver, ECOC2010, paper Th.10.A.1, 2010
このように、光受信器20において、偏波依存劣化モニタ25は、受信光信号の偏波依存劣化を検出する。そして、通知26は、偏波依存劣化モニタ25により検出される偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報を光送信器10へ送信する。
光送信器10において、補償制御部16は、光受信器20から受信する偏波依存劣化情報に基づいて、偏波依存劣化補償部15による電界情報信号の補正を制御する。以下、電界情報信号の補正について説明する。
偏波依存劣化補償部15は、コンスタレーションマッピング部14(コンスタレーションマッッパ14x、14y)により生成される電界情報信号を下式に従って補正できる。なお、XI+jXQは、データXの電界情報を表すX偏波信号である。YI+jYQは、データYの電界情報を表すY偏波信号である。XI’+jXQ’は、補正後のX偏波信号である。YI’+jYQ’は、補正後のY偏波信号である。
Figure 2013114629
aは、実数である。Tθ(Tθ11、Tθ12、Tθ21、Tθ22 ...)は、X偏波信号およびY偏波信号の混合の比率を制御する伝達関数(回転変換演算子)であり、下記の行列で表される。
Figure 2013114629
PDL(TPDL1、TPDL2 ...)は、X偏波信号およびY偏波信号の振幅を制御する伝達関数(振幅変換演算子)であり、下記の行列で表される。
Figure 2013114629
ε(Tε1、Tε2 ...)は、X偏波信号およびY偏波信号の位相を制御する伝達関数(位相変換演算子)であり、下記の行列で表される。
Figure 2013114629
伝達関数Tθは、図10(a)に示すように、偏波をθだけ回転させる。したがって、電界情報信号に対して伝達関数Tθを適用すると、一方の偏波に重畳されたデータの電界情報Ex、および他方の偏波に重畳されたデータの電界情報Eyが互いに混合する。このとき、ExとEyとの混合比は、θに依存する。すなわち、Txデジタル信号処理部11は、補償制御部16を用いてパラメータθを制御することにより、ExとEyとの混合比を変えることができる。
伝達関数TPDLは、図10(b)に示すように、一方の偏波に重畳されたデータの電界情報Exの振幅、および他方の偏波に重畳されたデータの電界情報Eyの振幅を個々に制御する。図10(b)に示す例では、Exを大きくするとともに、Eyを小さくする変換が行われている。すなわち、Txデジタル信号処理部11は、補償制御部16を用いてパラメータPDLを制御することにより、Ex、Eyの振幅の比を変えることができる。なお、パラメータPDLは、実数である。
伝達関数Tεは、特に図示しないが、一方の偏波に重畳されたデータの電界情報Exの位相、および他方の偏波に重畳されたデータの電界情報Eyの位相を個々に制御する。Txデジタル信号処理部11は、補償制御部16を用いてパラメータεを制御することによって、Ex、Eyの位相差を変えることができる。
偏波依存劣化補償部15は、補償制御部16による制御に従って、(1)式で電界情報信号を補正する。ただし、(1)式は一般式であって、偏波依存劣化補償部15は、任意の1または複数の伝達関数を使用して電界情報信号を補正することができる。すなわち、偏波依存劣化補償部15は、回転変換、振幅変換、位相変換のうちの少なくとも1つで電界情報信号を補正することができる。例えば、偏波依存劣化補償部15は、下記のように、伝達関数Tθのみを使用して電界情報信号を補正してもよい。
Figure 2013114629
また、偏波依存劣化補償部15は、下記のように、伝達関数TPDLのみを使用して電界情報信号を補正してもよい。
Figure 2013114629
或いは、偏波依存劣化補償部15は、下記のように、実数aのみを使用して電界情報信号を補正してもよい。
Figure 2013114629
図11は、電界情報信号を補正する処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、Txデジタル信号処理部11(補償制御部16および偏波依存劣化補償部15)によって実行される。なお、この例では、下記の伝達関数で電界情報信号が補正されるものとする。
伝達関数=Tθ11ε1θ12PDL1
S1において、補償制御部16は、偏波依存劣化情報を取得する。偏波依存劣化情報は、光受信器20において偏波依存劣化モニタ25によって生成される。
S2において、補償制御部16は、偏波依存劣化情報によって表される偏波依存劣化が最小化されたか判定する。この最小化については、後で説明する。そして、偏波依存劣化が最小化されていなければ、Txデジタル信号処理部11の処理はS3へ進む。
S3において、Txデジタル信号処理部11は、偏波依存劣化情報に基づいて電界情報信号を補正する。このとき、補償制御部16は、偏波依存劣化を小さくするようにθ11を制御する。また、偏波依存劣化補償部15は、補償制御部16によって制御されたθ11に対応する伝達関数Tθ11で電界情報信号を補正する。この後、Txデジタル信号処理部11の処理はS1に戻る。
このように、Txデジタル信号処理部11の処理は、偏波依存劣化が最小化されるまでS1〜S3を繰り返し実行する。そして、偏波依存劣化が最小化されると、Txデジタル信号処理部11の処理はS4へ進む。なお、S2の「最小化」は、パラメータθ11の制御により偏波依存劣化を最小化または略最小化することを意味する。
Txデジタル信号処理部11は、S4〜S6において、S1〜S3と類似の処理を実行する。ただし、S4〜S6においては、補償制御部16は、偏波依存劣化を小さくするようにε1を制御する。偏波依存劣化補償部15は、補償制御部16によって制御されたε1に対応する伝達関数Tε1で電界情報信号を補正する。
Txデジタル信号処理部11は、偏波依存劣化が最小化されるまでS4〜S6を繰り返し実行する。そして、偏波依存劣化が最小化されると、Txデジタル信号処理部11の処理はS7へ進む。なお、S5の「最小化」は、パラメータε1の制御により偏波依存劣化を最小化または略最小化することを意味する。
Txデジタル信号処理部11は、S7〜S9において、S1〜S3と類似の処理を実行する。ただし、S7〜S9においては、補償制御部16は、偏波依存劣化を小さくするようにθ12を制御する。偏波依存劣化補償部15は、補償制御部16によって制御されたθ12に対応する伝達関数Tθ12で電界情報信号を補正する。
Txデジタル信号処理部11は、偏波依存劣化が最小化されるまでS7〜S9を繰り返し実行する。そして、偏波依存劣化が最小化されると、Txデジタル信号処理部11の処理はS10へ進む。なお、S8の「最小化」は、パラメータθ12の制御により偏波依存劣化を最小化または略最小化することを意味する。
Txデジタル信号処理部11は、S10〜S12において、S1〜S3と類似の処理を実行する。ただし、S10〜S12においては、補償制御部16は、偏波依存劣化情報を小さくするようにパラメータPDL1を制御する。偏波依存劣化補償部15は、補償制御部16によって制御されたパラメータPDLに対応する伝達関数TPDL1で電界情報信号を補正する。
Txデジタル信号処理部11は、偏波依存劣化が最小化または略最小化されるまでS10〜S12を繰り返し実行する。そして、偏波依存劣化が最小化されると、Txデジタル信号処理部11の処理は終了する。S11の「最小化」は、偏波依存劣化が所定の閾値よりも小さくなる状態であってもよい。
このように、図11に示す例では、Txデジタル信号処理部11は、各パラメータ(すなわち、各伝達関数)を1つずつ順番に制御しながら偏波依存劣化を最小化または略最小化する。ただし、偏波依存劣化を小さくするための手順は、図11に示す順番に限定されるものではない。すなわち、Txデジタル信号処理部11は、任意の順番でS1〜S3、S4〜S6、S7〜S9、S10〜S12を実行することができる。また、Txデジタル信号処理部11は、他の方法で各パラメータを制御しながら偏波依存劣化を小さくしてもよい。
偏波依存劣化の最小化をより安定的に制御するために、設定するパラメータθ11、ε1、θ12、PDL1を設定する際に、設定値を微小に変動(ディザリング)させてもよい。
上述のように、第1の実施形態の光伝送システム1は、フィードバック制御で電界情報信号を補正することにより偏波依存劣化を抑制する。すなわち、偏波依存損失に起因する偏波多重光信号の特性の劣化が抑制される。さらに、偏波依存損失および非線形効果による波形歪みが混在する環境下においても、上述のフィードバック制御を行えば、偏波依存劣化が十分に抑制され、好適な受信性能を得ることができる。
なお、上述の例では、光受信器20から光送信器10へ偏波依存劣化情報が通知され、光受信器10において新たなパラメータが計算される。ただし、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、光受信器20において偏波依存劣化情報に基づいてパラメータを更新し、光受信器20から光送信器10へその新たなパラメータを通知してもよい。この場合、光送信器10は、光受信器20から通知されるパラメータを利用して電界情報信号を補正する。
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態の光伝送システムの構成を示す。第2の実施形態の光伝送システム2は、第1の実施形態と同様に、光送信器10および光受信器20を有する。光送信器10と光受信器20との間には、第1の実施形態と同様に、光伝送路30が設けられている。
第2の実施形態の光送信器10は、第1の実施形態と同様に、Txデジタル信号処理部11、D/A変換部12、送信器フロントエンド部13を有する。ただし、第2の実施形態のTxデジタル信号処理部11は、コンスタレーションマッピング部14、偏波依存劣化補償部15、補償制御部16、フレーム処理部41を有する。
フレーム処理部41は、光伝送路30を介してでデータを伝送するためのフレームを作成する。フレーム処理部41により作成されるフレームは、たとえば、図13に示すように、オーバヘッドおよびペイロードを有する。
図13に示す例では、オーバヘッドは、同期ビット、信号品質チェックビットX、信号品質チェックビットYを含む。同期ビットは、光受信器20においてフレームを検出するために使用される。信号品質チェックビットX、Yは、それぞれ予め決められたパターンのビット列により実現される。信号品質チェックビットX、Yは、互いに同じパターンのビット列であってもよいし、互いに異なるパターンのビット列であってもよい。また、オーバヘッド部には制御監視用、もしくは受信信号処理回路で用いる教師信号などを付与してもよい。
送信データは、ペイロードに格納される。すなわち、フレーム処理部41は、送信データを所定の長さごとにセグメント化して各フレームのペイロードに順番に格納する。そして、フレーム処理部41は、上述のオーバヘッドおよびペイロードを含むフレームを順番に出力する。
フレーム処理部41から出力されるフレームデータは、図3に示す並列化回路17により並列化されてコンスタレーションマッパ14x、14yに導かれる。このとき、信号品質チェックビットXはコンスタレーションマッパ14xに導かれ、信号品質チェックビットYはコンスタレーションマッパ14yに導かれる。すなわち、信号品質チェックビットXはX偏波を利用して伝送され、信号品質チェックビットYはY偏波を利用して伝送される。
コンスタレーションマッピング部14、偏波依存劣化補償部15、補償制御部16の動作は、第1の実施形態と実質的に同じである。ただし、第2の実施形態では、補償制御部16は、フレーム周期に同期して補償量(パラメータθ、ε、PDL、a)を更新する。図13に示す例では、1つ目のフレームに対して補償量Aが与えられ、2つ目のフレームに対して補償量Bが与えられている。そして、偏波依存劣化補償部15は、補償制御部16から指示される補償量に従って、電界情報信号を補正する。
第2の実施形態の光受信器20は、第1の実施形態と同様に、受信器フロントエンド部21、A/D変換部22、Rxデジタル信号処理部23を有する。ただし、第2の実施形態のRxデジタル信号処理部23は、キャリア復調部24、偏波依存劣化モニタ25、通知部26、オーバヘッド除去部42を有する。
オーバヘッド除去部42は、再生されたデータ列からフレームを再構成する。即ち、図13に示すフレームが再生される。このとき、オーバヘッド除去部42は、図13に示す同期ビットを利用してフレーム同期を確立することができる。そして、オーバヘッド除去部42は、再構成したフレームからオーバヘッドを抽出する。
オーバヘッド除去部42は、フレームから抽出したオーバヘッドを偏波依存劣化モニタ25に与える。偏波依存劣化モニタ25は、与えられたオーバヘッドデータに基づいて、入力偏波多重光信号の偏波依存劣化を検出する。そして、通知部26は、偏波依存劣化モニタ25により検出される偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報を光送信器10へ送信する。フレームからオーバヘッドを除去することにより得られるデータ(すなわち、ペイロードに格納されているデータ)は、再生された送信データとして出力される。
図14は、第2の実施形態におけるキャリア復調部24および偏波依存劣化25モニタの一例を示す。なお、キャリア復調部24および識別部27は、図7および図14において実質的に互いに同じである。すなわち、キャリア復調部24は、受信光信号を復調する。また、識別部27は、キャリア復調部24により得られる復調信号からデータ列を再生する。
オーバヘッド除去部42は、識別部27により再生されたデータ列からフレームを再構成し、そのフレームからオーバヘッドを抽出する。そして、オーバヘッド除去部42は、フレームから抽出したオーバヘッドを偏波依存劣化モニタ25に与える。
偏波依存劣化モニタ25は、第2の実施形態においては、オーバヘッドに格納されている信号品質チェックビットX、Yそれぞれについて、ビット誤り率を検出する。ここで、信号品質チェックビットXについてのビット誤り率BER(X)は、X偏波の伝送品質を表す。また、信号品質チェックビットYについてのビット誤り率BER(Y)は、Y偏波の伝送品質を表す。よって、ビット誤り率BER(X)とビット誤り率BER(Y)との比は、偏波依存損失に起因する劣化を表す。
偏波依存劣化モニタ25は、ビット誤り率BER(X)とビット誤り率BER(Y)との比を、偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報として出力する。ここで、偏波依存劣化モニタ25は、フレーム毎に、BER(X)とBER(Y)との比を計算して偏波依存劣化情報を出力する。また、通知部26は、フレーム毎に、偏波依存劣化情報を光送信器10へ送信する。さらに、光送信器10は、通知部26から受信する偏波依存劣化情報に基づいて、フレーム周期に同期して、電界情報信号を補正する。
このように、第2の実施形態においては、光伝送路30を介してデータを伝送するためのフレームの周期に同期して電界情報信号を補正するための伝達関数を更新することができる。したがって、偏波依存損失に起因する特性の劣化を抑制するための最適な伝達関数を安定かつ短い時間で得ることができる。例えば、光伝送システム2の起動時には、補償量(パラメータθ、ε、PDL、a)をフレーム周期に同期してスイープすることで、高速起動が実現される。
なお、上述の実施例では、図13に示すフレーム内の信号品質チェックビットX、Yを利用して偏波依存劣化が検出されるが、第2の実施形態はこの構成に限定されるものではない。例えば、各フレーム内にデータXおよびデータYが格納され、データXおよびデータYについてそれぞれ誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)コードが付与されている場合には、偏波依存劣化モニタ25は、データXおよびデータYそれぞれについて誤り訂正数を取得する。そして、偏波依存劣化モニタ25は、データXについての誤り訂正数とデータYについての誤り訂正数との比に基づいて、偏波依存劣化情報を生成することができる。このケースでは、光伝送システム2は、一般的なフレーム構造(例えば、OUTフレーム)を採用することができる。
<第3の実施形態>
図15は、第3の実施形態の光伝送システムの構成を示す。第3の実施形態の光伝送システム3は、第1の実施形態と同様に、光送信器10および光受信器20を有する。光送信器10と光受信器20との間には、第1の実施形態と同様に、光伝送路30が設けられている。ただし、光伝送システム3は、複数のキャリアまたは複数のサブキャリアを利用して複数の偏波多重光信号を伝送することができる。
第3の実施形態の光送信器10は、Txデジタル信号処理部11、D/A変換部12、送信器フロントエンド部13、信号分離部51を有する。信号分離部51は、入力データを複数のデータ列1〜Nに分離する。データ列1〜Nのビットレートは、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。なお、第3の実施形態において、Nは、2以上の任意の整数である。
Txデジタル信号処理部11は、第3の実施形態では、複数のコンスタレーションマッピング部14−1〜14−N、複数の偏波依存劣化補償部15−1〜15−N、補償制御部16を有する。コンスタレーションマッピング部14−1〜14−Nには、それぞれ、データ列1〜Nが入力される。コンスタレーションマッピング部14−1〜14−Nは、それぞれ、データ列1〜Nに対応する電界情報信号1〜Nを生成する。各電界情報信号1〜Nは、例えば図3に示すように、XI、XQ、YI、YQを含む。偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nは、それぞれ、補償制御部16から与えられる指示に従って電界情報信号1〜Nを補正する。補償制御部16は、光受信器20により生成される偏波依存劣化情報に基づいて偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nを制御する。
なお、各コンスタレーションマッピング部14−1〜14−Nの動作は、第1または第2の実施形態のコンスタレーションマッピング部14と実質的に同じである。また、各偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nの動作は、第1または第2の実施形態の偏波依存劣化補償部15と実質的に同じである。
D/A変換部12は、Txデジタル信号処理部11によって生成された電界情報信号1〜Nをそれぞれ複数のD/A変換を用いてアナログ信号に変換する。あるいは、D/A変換部12は、電界情報信号1〜Nを表すデジタル信号を周波数多重し、1つのD/A変換器によりアナログ信号に変換してもよい。なお、電界情報信号1〜Nは、それぞれ対応する偏波依存劣化情報に基づいて、偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nより補正されている。
送信器フロントエンド部13は、D/A変換部12の出力信号から光信号を生成する。たとえば、電界情報信号1〜Nに対応した異なるD/A変換器から出力された信号を用いてそれぞれ偏波多重光信号1〜Nが生成される。この場合、偏波多重光信号1〜Nのキャリア周波数は、互いに異なっている。そして、送信器フロントエンド部13は、偏波多重光信号1〜Nを合波して光伝送路30に出力する。或いは、送信器フロントエンド部13は、複数のサブキャリアを含む1つのD/A変換器出力信号から光信号を生成して出力してもよい。この場合、各サブキャリアによって偏波多重光信号が伝送される。
第3の実施形態の光受信器20は、受信器フロントエンド部21、A/D変換部22、Rxデジタル信号処理部23、および信号多重部52を有する。受信器フロントエンド部21は、受信光信号を表す電気信号を生成する。A/D変換部22は、受信器フロントエンド部21の出力信号をデジタル信号に変換する。
Rxデジタル信号処理部23は、第3の実施形態では、複数のキャリア復調部24−1〜24−N、複数の偏波依存劣化モニタ25−1〜25−N、通知部26を有する。キャリア復調部24−1〜24−Nは、A/D変換部22から出力される電気信号に基づいて偏波多重光信号1〜Nを復調し、復調信号1〜Nを出力する。偏波依存劣化モニタ25−1〜25−Nは、復調信号1〜Nに基づいて、変調多重光信号1〜Nについての偏波依存劣化をそれぞれ検出する。偏波依存劣化モニタ25−1〜25−Nは、変調多重光信号1〜Nの偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報1〜Nを出力する。通知部26は、偏波依存劣化モニタ25−1〜25−Nにより生成される偏波依存劣化情報1〜Nを光送信器10へ送信する。
信号多重部52は、Rxデジタル信号処理部23から出力される復調信号1〜Nに基づいて、データ列1〜Nを再生する。そして、信号多重部52は、データ列1〜Nを多重化することにより、再生された送信データを出力する。
このように、第3の実施形態の光伝送システム3は、複数のキャリアまたは複数のサブキャリアを利用して複数の偏波多重光信号1〜Nを伝送することができる。ところが、偏波依存劣化は、キャリアの波長によって異なる。よって、第3の実施形態においては、光受信器20は、各キャリアまたは各サブキャリアについてそれぞれ偏波依存劣化を検出する。そして、各キャリアまたは各サブキャリアの偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報1〜Nが、光受信器20から光送信器10へ通知される。
光送信器10は、偏波依存劣化情報1〜Nに基づいて電界情報信号1〜Nを補正し、補正後の電界情報信号1〜Nで光信号を生成する。例えば、偏波依存劣化補償部15−1は、偏波多重光信号1についての偏波依存劣化情報によって表される偏波依存劣化を小さくするように、偏波多重光信号1を生成するための電界情報信号1を補正する。同様に、偏波依存劣化補償部15−Nは、偏波多重光信号Nについての偏波依存劣化情報によって表される偏波依存劣化を小さくするように、偏波多重光信号Nを生成するための電界情報信号Nを補正する。したがって、偏波多重光信号1〜Nのキャリア周波数が互いに異なる場合であっても、偏波多重光信号1〜Nの偏波依存劣化が個々に適切に抑制される。
このように、第3の実施形態においては、キャリア毎またはサブキャリア毎に偏波依存劣化が補償または抑制される。すなわち、偏波依存劣化の波長依存性(高次の偏波依存劣化)が緩和される。よって、複数のキャリアまたは複数のサブキャリアを利用して複数の偏波多重光信号を伝送するシステムにおいて、各偏波多重光信号の伝送品質が改善される。
上記構成において、Txデジタル信号処理部11は、複数の電界情報信号1〜Nを実質的に同時に補正してもよい。この場合、複数の偏波多重光信号の特性を短い時間で改善することができる。また、Txデジタル信号処理部11は、複数の電界情報信号1〜Nの少なくとも一部を、互いに異なる時刻に補正してもよい。すなわち、Txデジタル信号処理部11は、互いにタイミングをずらしながら(あるいは、ランダムなタイミングで)、複数の電界情報信号1〜Nを補正してもよい。この場合、伝送システム全体として偏波依存損失の影響が緩和される。
なお、光送信器10は、図15に示すように、1つの入力信号から複数の偏波多重光信号1〜Nを生成することができる。ここで、入力信号は、1つのクライアントにより生成されるクライアント信号であるものとする。この場合、信号分離部51は、図16(a)に示すように、クライアントインタフェース53、フレーマ54、シリアル/パラレル変換部55を有する。クライアントインタフェース53は、クライアント信号を終端する。フレーマ54は、クライアント信号から光伝送路30で伝送可能なフレームを作成する。シリアル/パラレル変換部55は、フレームデータを並列化してN個のデータ列を生成する。N個のデータ列は、図15に示すコンスタレーションマッピング部14−1〜14−Nに導かれる。
また、光送信器10は、複数のクライアント信号を終端してもよい。この場合、光送信器10は、信号分離部51の代わりに、図16(b)に示すクライアントインタフェース53−1〜53−Nおよびフレーマ54−1〜54−Nを有する。クライアントインタフェース53−1〜53−Nは、対応するクライアントにより生成されるクライアント信号1〜Nを終端する。フレーマ54−1〜54−Nは、対応するクライアント信号1〜Nから光伝送路30で伝送可能なフレーム1〜Nを作成する。フレーム1〜Nは、図15に示すコンスタレーションマッピング部14−1〜14−Nに導かれる。
一方、光受信器20は、図15に示すように、複数の偏波多重光信号1〜Nから1つのクライアント信号を生成することができる。この場合、信号多重部52は、図17(a)に示すように、パラレル/シリアル変換部56、フレーマ57、クライアントインタフェース58を有する。パラレル/シリアル変換部56は、Rxデジタル信号処理部23によって再生されるデータ列1〜Nを1つのデータ列に変換する。フレーマ57は、パラレル/シリアル変換部56から出力されるデータ列から、クライアント回線上で伝送可能なフレームを作成する。クライアントインタフェース58は、フレーマ57により作成されたフレームをクライアントへ送信する。
また、光受信器20は、複数のクライアントへデータを送信してもよい。この場合、光受信器20は、信号多重部52の代わりに、図17(b)に示すフレーマ57−1〜57−Nおよびクライアントインタフェース58−1〜58−Nを有する。フレーマ57−1〜57−Nは、Rxデジタル信号処理部23によって再生されるデータ列1〜Nから、クライアント回線上で伝送可能なフレーム1〜Nを作成する。クライアントインタフェース58−1〜58−Nは、フレーム1〜Nを対応するクライアントへ送信する。
図18Aは、第3の実施形態の光送信器の構成例を示す。図18Aに示す例では、光送信器は、必要に応じて、キャリア毎に特性の異なるナイキストフィルタ61−1〜61−Nを有する。ナイキストフィルタ61−1〜61−Nは、例えば、デジタル信号処理により実現される。この場合、ナイキストフィルタ61−1〜61−Nは、偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nから出力される電界情報信号1〜Nに対してフィルタリングを行う。また、このフィルタリングは、光領域で実現されてもよい。この場合、ナイキストフィルタ61−1〜61−Nは、送信器フロントエンド部13−1〜13−Nにより生成される光信号に対してフィルタリングを行う。なお、光合波器62は、例えば、光カプラまたは光フィルタで実現することができる。
図18Bは、図18Aに示す光送信器に対応する光受信器の構成例を示す。図18Bに示す例では、光分波器71は、受信光信号をキャリア周波数ごと(すなわち、波長ごと)に分波する。光分波器71から出力される光信号1〜Nは、受信器フロントエンド部21−1〜21−Nに導かれる。受信器フロントエンド部21−1〜21−Nは、光信号1〜Nの電界情報を表す電気信号1〜Nを生成する。Rxデジタル信号処理部23は、電気信号1〜Nに基づいて、各偏波多重光信号の偏波依存劣化を検出する。なお、光分波器71は、例えば、光カプラまたは光フィルタで実現することができる。
図19Aは、第3の実施形態の光送信器の他の構成例を示す。図19Aに示す例では、Txデジタル信号処理部11は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部63を有する。IFFT部63は、偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nから出力される電界情報信号1〜Nを時間領域信号に変換する。そして、送信器フロントエンド部13は、この時間領域信号から光信号を生成して光伝送路30に出力する。この光信号は、複数のサブキャリアを含む。
図19Bは、図19Aに示す光送信器に対応する光受信器の構成例を示す。図19Bに示す例では、Rxデジタル信号処理部23は、FFT(Fast Fourier Transform)部72を有する。FFT部72は、受信光信号の電界情報を表す信号を周波数領域信号に変換する。すなわち、受信信号は、サブキャリア毎に分離される。そして、Rxデジタル信号処理部23は、FFT部72により得られる各サブキャリアの復調信号に基づいて、対応する偏波多重光信号の偏波依存劣化を検出する。
図20Aは、第3の実施形態の光送信器のさらに他の構成例を示す。図20Aに示す例では、光送信器10は、多波長光源64を有する。多波長光源64は、互いに波長(すなわち、周波数)は異なるが、位相は同期した複数のキャリア光を生成する。各キャリア光は、対応する送信器フロントエンド部13−1〜13−Nに与えられる。そして、送信器フロントエンド部13−1〜13−Nは、対応する電界情報信号で与えられたキャリア光を変調することにより偏波多重光信号を生成する。
図20Bは、図20Aに示す光送信器に対応する光受信器の構成例を示す。図20Bに示す例では、Rxデジタル信号処理部23は、キャリア分離部73を有するようにしてもよい。キャリア分離部73は、受信光信号を表す電気信号をキャリア毎に分離してキャリア復調部24−1〜24−Nに導く。
図21は、第3の実施形態の光送信器のさらに他の構成例を示す。図21に示す例では、コンスタレーションマッピング部14により生成される電界情報信号は、FFT部65によって周波数領域の電界情報信号に変換される。偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nは、対応する電界情報信号を補正する。IFFT部66は、偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nから出力される信号を時間領域信号の電界情報信号に変換する。そして、送信器フロントエンド部13は、Txデジタル信号処理部11から出力される補正後の電界情報信号で光信号を生成する。
図18B、図19B、図20Bに示す光受信器は、各偏波多重光信号の偏波依存劣化を検出する。そして、通知部26は、各偏波多重光信号の偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報を光送信器10へ通知する。
図18A、図19A、図20A、図21に示す光送信器は、光受信器から通知される偏波依存劣化情報に基づいて、各キャリアまたは各サブキャリアの電界情報信号を補正する。そして、光送信器は、補正後の電界情報信号で偏波多重光信号を生成して光伝送路に出力する。
<他の実施形態>
上述した第1〜第3実施形態においては、光受信器20は、受信光信号の偏波依存劣化を検出し、その偏波依存劣化を表す偏波依存劣化情報を光送信器10に通知する。そして、光送信器10は、通知される偏波依存劣化情報に基づいて、偏波多重光信号を生成するための電界情報を補正する。すなわち、偏波多重光信号の偏波依存劣化を抑制するためのフィードバック制御が行われる。
しかしながら、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、複数のキャリアまたは複数のサブキャリアを利用して複数の偏波多重光信号を伝送する場合には、光伝送システムは、必ずしも上述のフィードバック制御を行う必要はない。このようなケースでは、光送信器10のTxデジタル信号処理部11は、偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nに与える補償量(パラメータθ、ε、PDL、a)をランダムまたは実質的にランダムに設定する。そして、偏波依存劣化補償部15−1〜15−Nは、与えられたパラメータに従って対応する電界情報信号を補正する。
この構成によれば、キャリア毎に偏波特性が異なることとなる。すなわち、偏波間OSNR差分(すなわち、X偏波のOSNRとY偏波のOSNRとの差分)が大きいキャリアおよび偏波間OSNR差分が小さいキャリアがランダムに配置される。よって、特性の悪いキャリアの影響が緩和される。特に、多数のサブキャリアを利用して1つのデータ列を伝送するシステムにおいては、特性の悪いサブキャリアの影響が十分に緩和されるので、伝送システム全体として受信特性が改善される。

Claims (11)

  1. 光送信器および光受信器を有する光伝送システムであって、
    前記光送信器は、
    送信信号に対応する電界情報信号を生成する第1のデジタル信号処理部と、
    前記電界情報信号から光信号を生成する送信器フロントエンド部と、を有し、
    前記光受信器は、
    前記光信号に対応する電気信号を生成する受信器フロントエンド部と、
    前記電気信号に基づいて前記光信号の偏波依存劣化を検出する第2のデジタル信号処理部と、を有し、
    前記第1のデジタル信号処理部は、前記光受信器において前記第2のデジタル信号処理部により検出された偏波依存劣化に基づいて、前記電界情報信号を補正する
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記電界情報信号は、互いに直行する2つの偏波に対応する第1の偏波信号および第2の偏波信号を含み、
    前記第1のデジタル信号処理部は、前記第1の偏波信号および前記第2の偏波信号の混合を制御する回転変換、前記第1の偏波信号および前記第2の偏波信号の振幅を制御する振幅変換、前記第1の偏波信号および前記第2の偏波信号の位相を制御する位相変換のうちの少なくとも1つで、前記電界情報信号を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記送信信号は、所定の構造のフレームで前記光送信器から前記光受信器へ伝送され、
    前記第2のデジタル信号処理部は、フレーム毎に前記光信号の偏波依存劣化を検出し、
    前記第1のデジタル信号処理部は、フレーム周期に同期して、前記第2のデジタル信号処理部により検出された偏波依存劣化に基づいて前記電界情報信号を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  4. 前記フレームは、互いに直行する第1および第2の偏波に対応する第1および第2のチェックビットを含み、
    前記第1のデジタル信号処理部は、前記第1のチェックビットが前記第1の偏波により伝送され、前記第2のチェックビットが前記第2の偏波により伝送されるようにマッピングを行い、
    前記第2のデジタル信号処理部は、フレーム毎に、前記第1のチェックビットについての誤り率および前記第2のチェックビットについての誤り率に基づいて、前記光信号の偏波依存劣化を検出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光伝送システム。
  5. 前記フレームは、互いに直行する第1および第2の偏波に対応する第1および第2のデータ、および前記第1および第2データに対応する第1および第2の誤り訂正コードを含み、
    前記第1のデジタル信号処理部は、前記第1の偏波により前記第1のデータおよび前記第1の誤り訂正コードが伝送され、前記第2の偏波により前記第2のデータおよび前記第2の誤り訂正コードが伝送されるようにマッピングを行い、
    前記第2のデジタル信号処理部は、フレーム毎に、前記第1の誤り訂正コードを利用した誤り訂正数および前記第2の誤り訂正コードを利用した誤り訂正数に基づいて、前記光信号の偏波依存劣化を検出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光伝送システム。
  6. 前記第1のデジタル信号処理部は、前記送信信号から複数の電界情報信号を生成し、
    前記送信器フロントエンド部は、前記複数の電界情報信号から互いにキャリア周波数の異なる複数の光信号を生成し、
    前記受信器フロントエンド部は、前記複数の光信号に対応する複数の電気信号を生成し、
    前記第2のデジタル信号処理部は、前記複数の電気信号に基づいて前記複数の光信号の偏波依存劣化を検出し、
    前記第1のデジタル信号処理部は、前記第2のデジタル信号処理部によって検出される前記複数の光信号の偏波依存劣化に基づいて、対応する電界情報信号をそれぞれ補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  7. 前記第1のデジタル信号処理部は、前記送信信号から複数の電界情報信号を生成し、
    前記送信器フロントエンド部は、前記複数の電界情報信号を表す信号から複数のサブキャリアを含む光信号を生成し、
    前記受信器フロントエンド部は、前記光信号を表す電気信号を生成し、
    前記第2のデジタル信号処理部は、前記電気信号に基づいて前記光信号に含まれている複数のサブキャリアの偏波依存劣化を検出し、
    前記第1のデジタル信号処理部は、前記第2のデジタル信号処理部によって検出される前記複数のサブキャリアの偏波依存劣化に基づいて、対応する電界情報信号をそれぞれ補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  8. 前記第1のデジタル信号処理部は、前記複数の電界情報信号の少なくとも一部を、互いに異なるタイミングで補正する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の光伝送システム。
  9. 光送信器および光受信器を有する光伝送システムであって、
    前記光送信器は、
    送信信号に対応する複数の電界情報信号を生成する第1のデジタル信号処理部と、
    前記複数の電界情報信号から互いにキャリア周波数の異なる複数の光信号を生成する送信器フロントエンド部と、を有し、
    前記光受信器は、
    前記複数の光信号に対応する複数の電気信号を生成する受信器フロントエンド部と、
    前記複数の電気信号に基づいて前記複数の光信号を復調する第2のデジタル信号処理部と、を有し、
    前記第1のデジタル信号処理部は、ランダムまたは実質的にランダムなパラメータで前記複数の電界情報信号をそれぞれ補正する
    ことを特徴とする光伝送システム。
  10. 送信信号に対応する電界情報信号を生成するデジタル信号処理部と、
    前記電界情報信号から光信号を生成する送信器フロントエンド部と、を有し、
    前記デジタル信号処理部は、前記光信号を受信する光受信器において検出された前記光信号についての偏波依存劣化に基づいて、前記電界情報信号を補正する
    ことを特徴とする光送信器。
  11. 光送信器において、送信信号に対応する電界情報信号を生成し、
    前記光送信器において、前記電界情報信号から光信号を生成し、
    前記光送信器から光受信器へ前記光信号を送信し、
    前記光受信器において、前記光信号の偏波依存劣化を検出し、
    前記偏波依存劣化を表す情報を前記光受信器から前記光送信器へ通知し、
    前記光送信器において、前記光受信器により検出された偏波依存劣化に基づいて、前記電界情報信号を補正する
    ことを特徴とする光信号伝送方法。
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J.C.GEYER, F.N.HAUSKE, C.R.S.FLUDGER, T.DUTHEL, C.SCHULIEN, M.KUSCHNEROV, K.PIYAWANNO, D.VAN DEN BOR: "Channel Parameter Estimation for Polarization Diverse Coherent Receivers", PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, IEEE, vol. 20, no. 10, JPN6015040839, 15 May 2008 (2008-05-15), pages 776 - 778, XP011207625, ISSN: 0003173152 *

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